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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177890
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】冷凍サイクル装置
(51)【国際特許分類】
   F25B 41/20 20210101AFI20241217BHJP
   F25B 13/00 20060101ALI20241217BHJP
   F25B 41/26 20210101ALI20241217BHJP
   F25B 1/00 20060101ALN20241217BHJP
【FI】
F25B41/20 Z
F25B13/00 311
F25B41/26 A
F25B1/00 396G
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096279
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小石原 一貴
【テーマコード(参考)】
3L092
【Fターム(参考)】
3L092AA01
3L092BA02
3L092BA26
3L092DA01
3L092DA03
(57)【要約】
【課題】本開示は、エコノマイザの両側に設けられた各膨張弁について、アクチュエータを用いない簡易な構成により、膨張弁を経由する流路と膨張弁を経由しない流路とを切り替えて、暖房運転と冷房運転の両方でインジェクションの効果を高める。
【解決手段】本開示における冷凍サイクル装置は、エコノマイザと利用側熱交換器との間に設けられて、冷房対応循環状態であるときは第1膨張弁を経由して冷媒を流通させる状態となり、暖房対応循環状態であるときには第1膨張弁をバイパスして冷媒を流通させる状態となる第1流路切替回路と、熱源側熱交換器とエコノマイザの間に設けられて、暖房対応循環状態であるときは第2膨張弁を経由して冷媒を流通させ、冷房対応循環状態であるときには第2膨張弁をバイバイして冷媒を流通させる状態となる第2流路切替回路と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮室に連通するインジェクションポートを有する圧縮機と、利用側熱交換器と、エコノマイザと、熱源側熱交換器とが、冷媒配管により順に接続されて、冷媒が流通する主冷媒回路と、
前記圧縮機と前記利用側熱交換器および前記熱源側熱交換器との間に設けられて、前記圧縮機から前記利用側熱交換器に冷媒を吐出することにより、前記主冷媒回路において前記圧縮機から前記利用側熱交換器への方向で冷媒を循環させる暖房対応循環状態と、前記圧縮機から前記熱源側熱交換器に冷媒を吐出することにより、前記主冷媒回路において前記圧縮機から前記熱源側熱交換器への方向で冷媒を循環させる冷房対応循環状態とを切り替える四方弁と、
前記エコノマイザと前記利用側熱交換器との間の前記主冷媒回路に設けられて、第1膨張弁を経由して前記主冷媒回路に冷媒を流通させる第1流路と、前記第1膨張弁を経由せずに前記主冷媒回路に冷媒を流通させる第2流路とを有し、前記主冷媒回路における冷媒の流通方向に応じて印加方向が切り替わる冷媒の圧力によって、前記冷房対応循環状態であるときは前記第2流路による冷媒の流通を阻止して前記第1流路により冷媒を流通させる状態となり、前記暖房対応循環状態であるときには前記第1流路による冷媒の流通を阻止して前記第2流路により冷媒を循環させる状態となる第1流路切替回路と、
前記エコノマイザと前記熱源側熱交換器との間の前記主冷媒回路に設けられて、第2膨張弁を経由して前記主冷媒回路に冷媒を流通させる第3流路と、前記第2膨張弁を経由せずに前記主冷媒回路に冷媒を流通させる第4流路とを有し、前記主冷媒回路における冷媒の流通方向に応じて印加方向が切り替わる冷媒の圧力によって、前記冷房対応循環状態であるときは前記第3流路による冷媒の流通を阻止して前記第4流路により冷媒を流通させる状態となり、前記暖房対応循環状態であるときには前記第4流路による冷媒の流通を阻止して前記第3流路により冷媒を流通させる状態となる第2流路切替回路と、
前記第1流路切替回路と前記第2流路切替回路との間の前記冷媒配管から分岐し、第3膨張弁を介して前記圧縮機のインジェクションポートに連通するバイパス冷媒回路と、
前記四方弁の作動を制御して、前記冷房対応循環状態と前記暖房対応循環状態とを切り替えるコントローラと、
を備える冷凍サイクル装置。
【請求項2】
前記第1流路切替回路と前記第2流路切替回路は、背圧によって閉弁する弁体により逆方向の冷媒の流通を阻止する逆止弁を用いて、構成されている
請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項3】
前記第1流路切替回路は、前記利用側熱交換器の側の第1接続口と、前記エコノマイザの側の第2接続口とにより前記冷媒配管に接続されて、前記第1流路と前記第2流路は前記第1接続口と前記第2接続口とを連通し、前記第1流路は、第1逆止弁及び第2逆止弁を前記第2接続口から前記第1接続口への方向を順方向として前記第1膨張弁と直列に接続して構成され、前記第2流路は、第3逆止弁と第4逆止弁を前記第1接続口から前記第2接続口への方向を順方向として直列に接続して構成され、前記第1流路の前記第1逆止弁と前記第2逆止弁の間の箇所と前記第2流路の前記第3逆止弁と前記第4逆止弁の間の箇所とが連通され、
前記第2流路切替回路は、前記熱源側熱交換器の側の第3接続口と、前記エコノマイザの側の第4接続口とにより前記冷媒配管に接続されて、前記第3流路と前記第4流路は前記第3接続口と前記第4接続口とを連通し、前記第3流路は、第5逆止弁及び第6逆止弁を前記第4接続口から前記第3接続口への方向を順方向として前記第2膨張弁と直列に接続して構成され、前記第4流路は、第7逆止弁と第8逆止弁を前記第3接続口から前記第4接続口への方向を順方向として直列に接続して構成され、前記第3流路の前記第5逆止弁と前記第6逆止弁との間の箇所と前記第4流路の前記第7逆止弁と前記第8逆止弁の間の箇所とが連通されている
請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項4】
前記冷媒は強燃性冷媒である
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項5】
前記第1膨張弁と前記第2膨張弁は開弁状態と閉弁状態との切り替えが可能な開閉弁であり、
前記コントローラは、前記四方弁により前記冷房対応循環状態とするときは、前記第2膨張弁を閉弁状態とし、前記四方弁により前記暖房対応循環状態とするときには、前記第1膨張弁を閉弁状態とする
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷凍サイクル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、冷媒回路及びインジェクション回路の途中に接続されたエコノマイザの両側に膨張弁を設けることによって、暖房運転時と冷房運転時のいずれにおいても、圧縮機への冷媒のインジェクションを可能とした空気調和器を開示する。この空気調和機は、二つの膨張弁の間に配置された中間レシーバ内に液冷媒が貯まっていると判定したときに、インジェクション回路に設けられたインジェクション弁を開いてインジェクションを行う構成を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7017096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、エコノマイザの両側に設けられた各膨張弁について、アクチュエータを用いない簡易な構成により、膨張弁を経由する流路と膨張弁を経由しない流路とを切り替えて、暖房運転と冷房運転の両方でインジェクションの効果を高めることができる冷凍サイクル装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における冷凍サイクル装置は、圧縮室に連通するインジェクションポートを有する圧縮機と、利用側熱交換器と、エコノマイザと、熱源側熱交換器とが、冷媒配管により順に接続されて、冷媒が流通する主冷媒回路と、圧縮機と利用側熱交換器および熱源側熱交換器との間に設けられて、圧縮機から利用側熱交換器に冷媒を吐出することにより、主冷媒回路において圧縮機から利用側熱交換器への方向で冷媒を循環させる暖房対応循環状態と、圧縮機から熱源側熱交換器に冷媒を吐出することにより、主冷媒回路において圧縮機から熱源側熱交換器への方向で冷媒を循環させる冷房対応循環状態と、を切り替える四方弁と、エコノマイザと利用側熱交換器との間の主冷媒回路に設けられて、第1膨張弁を経由して主冷媒回路に冷媒を流通させる第1流路と、第1膨張弁を経由せずに主冷媒回路に冷媒を流通させる第2流路とを有し、主冷媒回路における冷媒の流通方向に応じて印加方向が切り替わる冷媒の圧力によって、冷房対応循環状態であるときは第2流路による冷媒の流通を阻止して第1流路により冷媒を流通させる状態となり、暖房対応循環状態であるときには第1流路による冷媒の流通を阻止して第2流路により冷媒を循環させる状態となる第1流路切替回路と、エコノマイザと熱源側熱交換器との間の主冷媒回路に設けられて、第2膨張弁を経由して主冷媒回路に冷媒を流通させる第3流路と、第2膨張弁を経由せずに主冷媒回路に冷媒を流通させる第4流路とを有し、主冷媒回路における冷媒の流通方向に応じて印加方向が切り替わる冷媒の圧力によって、冷房対応循環状態であるときは第3流路による冷媒の流通を阻止して第4流路により冷媒を流通させる状態となり、暖房対応循環状態であるときには第4流路による冷媒の流通を阻止して第3流路により冷媒を流通させる状態となる第2流路切替回路と、第1流路切替回路と第2流路切替回路との間の冷媒配管から分岐し、第3膨張弁を介して圧縮機のインジェクションポートに連通するバイパス冷媒回路と、四方弁の作動を制御して、冷房対応循環状態と暖房対応循環状態とを切り替えるコントローラと、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示の冷凍サイクル装置は、エコノマイザの両側に設けられた各膨張弁について、アクチュエータを用いない簡易な構成により、膨張弁を経由する流路と膨張弁を経由しない流路とを切り替えて、暖房運転と冷房運転の両方でインジェクションの効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態における冷凍サイクル装置の暖房運転時の状態を示す構成図
図2】実施の形態における冷凍サイクル装置の冷房運転時の状態を示す構成図
図3】実施の形態における冷凍サイクル装置の制御ブロック図
図4】実施の形態における冷凍サイクル装置の冷房運転時における圧力-エンタルピー線図(P-h線図)
図5】実施の形態における冷凍サイクル装置の暖房運転及び冷房運転の開始時の制御処理のフローチャート
図6】実施の形態における冷凍サイクル装置の流路切替回路の別の構成図
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見等)
【0009】
本発明者らが本開示に想到するに至った当時、冷凍サイクル装置において、エコノマイザと利用側熱交換器との間の冷媒配管と、エコノマイザと熱源側熱交換器との間の冷媒配管との両方に、膨張弁を設けることにより、暖房運転時と冷房運転時の両方でインジェクション運転を行えるようにする技術があった。
しかしながら、エコノマイザの両側に膨張弁を設けた場合、冷房運転時と暖房運転時の双方において、冷媒が膨張弁で減圧された後に主冷媒回路とインジェクション用のバイパス冷媒回路に分岐する。そして、エコノマイザにおいて、主冷媒回路を流通する冷媒とバイパス回路で膨張弁によりさらに減圧された冷媒との間で熱交換が行われる。そのため、エコノマイザの上流で膨張弁による減圧を行わない場合に比べて、エコノマイザで熱交換を行う主冷媒回路の冷媒とバイパス回路の冷媒との温度差が小さくなって、エコノマイザでの熱交換量が減少し、インジェクション運転を行うことによる省エネルギーの効果が不十分になるという課題を、発明者らは発見した。
【0010】
上記課題を解決する手段として、エコノマイザの両側に設けられた各膨張弁に対して、膨張弁を経由して冷媒を流通させる流路と膨張弁をバイパスして冷媒を流通させる流路とを、三方弁等のアクチュエータにより切り替える構成を備えて、冷房運転又は暖房運転に応じて、エコノマイザの上流側となる膨張弁をバイパスさせる制御を行うことが考えられる。しかしながら、この場合は、アクチュエータの作動を制御して膨張弁をバイパスさせるための複雑な制御を行う必要があるという課題を、発明者らは発見した。さらに、例えばR290冷媒のような強燃性冷媒を封入する場合には、万が一の冷媒回路からの冷媒の漏洩に備えてアクチュエータの接点部が露出しないようなモールド構成とする必要があることから、アクチュエータの部品構成が複雑となるという課題を、発明者らは発見した。
発明者らは、上記課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。そこで、本開示は、エコノマイザの両側に設けられた各膨張弁について、アクチュエータを用いない簡易な構成により、膨張弁を経由する流路と膨張弁を経由しない流路とを切り替えて、暖房運転と冷房運転の両方でインジェクションの効果を高めることができる冷凍サイクル装置を提供する。
【0011】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0012】
(実施の形態)
以下、図1図6を用いて、実施の形態を説明する。
[1.構成]
図1図2は、本実施の形態による冷凍サイクル装置1の構成図である。冷凍サイクル装置1は、蒸気圧縮式冷凍サイクル装置であり、主冷媒回路10とバイパス冷媒回路20、及びコントローラ100を備えている。冷凍サイクル装置1は、暖房運転と冷房運転に対応し、図1は暖房運転時の冷媒の流通方向を矢印で示し、図2は冷房運転時の冷媒の流通方向を矢印で示している。
【0013】
主冷媒回路10は、冷媒を圧縮する圧縮機11、凝縮器(暖房運転時)又は蒸発器(冷房運転時)として機能する利用側熱交換器12、エコノマイザ13、及び凝縮器(冷房運転時又は蒸発器(暖房運転時)として機能する熱源側熱交換器14を、冷媒配管16により順に接続して構成されている。利用側熱交換器12とエコノマイザ13との間の主冷媒回路10には、第1流路切替回路50が設けられ、熱源側熱交換器14とエコノマイザ13との間の主冷媒回路10には、第2流路切替回路60が設けられている。
【0014】
圧縮機11と、利用側熱交換器12及び熱源側熱交換器14との間の主冷媒回路10には、四方弁15が設けられている。四方弁15は、圧縮機11から吐出される冷媒が主冷媒回路10を流通する方向を切り替える。すなわち、四方弁15は、圧縮機11から吐出される冷媒が主冷媒回路10を流通する方向を、図1に矢印で示した暖房対応循環状態と、図2に矢印で示した冷房対応循環状態とに切り替える。
【0015】
図1に示したように、暖房対応循環状態では、主冷媒回路10において、圧縮機11→四方弁15→利用側熱交換器12→第1流路切替回路50→エコノマイザ13→第2流路切替回路60→熱源側熱交換器14→四方弁15→圧縮機11の順に冷媒が流通する。また、図2に示したように、冷房対応循環状態では、主冷媒回路10において、圧縮機11→四方弁15→熱源側熱交換器14→第2流路切替回路60→エコノマイザ13→第1流路切替回路50→利用側熱交換器12→四方弁15→圧縮機11の順に冷媒が流通する。
【0016】
第1流路切替回路50は、利用側熱交換器12の側の第1接続口50aと、エコノマイザ13の側の第2接続口50bとの間に、第1流路51と第2流路55とを並列に接続して構成されている。第1流路51においては、第1逆止弁52及び第2逆止弁53と第1膨張弁54が、第1逆止弁52及び第2逆止弁53を第2接続口50bから第1接続口50aへの方向を順方向として、直列に接続されている。第2流路55においては、第3逆止弁56と第4逆止弁57が、第1接続口50aから第2接続口50bへの方向を順方向として直列に接続されている。さらに、第1流路51の第1逆止弁52及び第2逆止弁53の間の箇所と、第2流路55の第3逆止弁56及び第4逆止弁57の間の箇所とが、第1連通路58により連通されている。
【0017】
第1逆止弁52、第2逆止弁53、第3逆止弁56、及び第4逆止弁57は、逆方向の冷媒の圧力(背圧)により閉弁状態となって冷媒の流通を阻止する弁体を有している。暖房対応循環状態では、第1逆止弁52と第2逆止弁53が閉弁状態となるため、第1流路51による第1膨張弁54を経由する冷媒の流通が阻止されると共に、第3逆止弁56と第4逆止弁57が開弁状態に維持されて、第2流路55により第1膨張弁54をバイパスして冷媒が流通する。一方、冷房対応循環状態では、第3逆止弁56と第4逆止弁57が閉弁状態となるため、第2流路55による冷媒の流通が阻止されると共に、第1逆止弁52と第2逆止弁53が開弁状態に維持されて、第1流路51により第1膨張弁54を経由して冷媒が流通する。
【0018】
第2流路切替回路60は、熱源側熱交換器14の側の第3接続口60aと、エコノマイザ13の側の第4接続口50bとの間に、第3流路61と第4流路65とを並列に接続して構成されている。第3流路61においては、第5逆止弁62及び第6逆止弁63と第2膨張弁64とが、第5逆止弁62及び第6逆止弁63を第4接続口60bから第3接続口60aへの方向を順方向として、直列に接続されている。第4流路65においては、第7逆止弁66と第8逆止弁67が、第3接続口60aから第4接続口60bへの方向を順方向として直列に接続されている。さらに、第3流路61の第5逆止弁62及び第6逆止弁63の間の箇所と、第4流路65の第7逆止弁66及び第8逆止弁67の間の箇所とが、第2連通路68により連通されている。
【0019】
第5逆止弁62、第6逆止弁63、第7逆止弁66、及び第8逆止弁67も、逆方向の冷媒の圧力(背圧)により閉弁状態となって冷媒の流通を阻止する弁体を有している。暖房対応循環状態では、第7逆止弁66と第8逆止弁67が閉弁状態となるため、第4流路65による冷媒の流通が阻止されると共に、第5逆止弁62と第6逆止弁63が開弁状態に維持されて、第3流路61により第2膨張弁64を経由して冷媒が流通する。一方、冷房対応循環状態では、第5逆止弁62と第6逆止弁63が閉弁状態となるため、第3流路61による第2膨張弁64を経由した冷媒の流通が阻止されると共に、第7逆止弁66と第8逆止弁67が開弁状態に維持されて、第4流路65により第2膨張弁64をバイパスして冷媒が流通する。
【0020】
バイパス冷媒回路20は、エコノマイザ13と第1流路切替回路50との間の冷媒配管16から分岐して、圧縮機11の圧縮室に設けられたインジェクションポート11aに連通している。バイパス冷媒回路20には、上流から順に第3膨張弁21とエコノマイザ13が接続されている。第3膨張弁21は、開度の変更が可能な開度調節弁である。
【0021】
暖房運転時には、利用側熱交換器12を通過した高圧冷媒の一部がバイパス冷媒回路20に流入し、また、冷房運転時には、熱源側熱交換器14を通過した高圧冷媒の一部がバイパス冷媒回路20に流入する。そして、バイパス冷媒回路20に流入した冷媒は、第3膨張弁21により減圧されて中間圧冷媒となり、中間圧冷媒は、エコノマイザ13で主冷媒回路10を流れる高圧冷媒との間で熱交換を行った後に、圧縮機11にインジェクションされる。圧縮機11にインジェクションされた冷媒は、圧縮機11の圧縮室で圧縮途中にある冷媒と合流する。圧縮機11は、インジェクションされた冷媒と圧縮途中にある冷媒とを合流させて再圧縮を行う。
【0022】
熱媒体回路30は、利用側熱交換器12、搬送ポンプ31、及び空調端末33を熱媒体配管32により接続して構成されている。熱媒体回路30を流通させる熱媒体としては、水や不凍液を用いることができる。利用側熱交換器12において、主冷媒回路10を流れる冷媒と熱媒体回路30を流れる熱媒体との間で熱交換が行われる。そして、暖房運転時は、熱媒体回路30を流れる熱媒体が利用側熱交換器12で加熱されて、空調端末33が暖房端末として機能し、冷房運転時には、熱媒体回路30を流れる熱媒体が利用側熱交換器12で冷却されて、空調端末33が冷房端末として機能する。
【0023】
圧縮機11の吐出側の冷媒配管16には、圧縮機11から吐出される冷媒の圧力を検出する吐出圧力センサ41が設けられている。圧縮機11の吸入側の冷媒配管16には、圧縮機11に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサ42が設けられている。利用側熱交換器12の入口側の熱媒体配管32には、利用側熱交換器12の入口付近の熱媒体の温度を検出する加熱前温度センサ43が設けられている。熱源側熱交換器14の付近には、外気温度を検出する外気温度センサ44が設けられている。
【0024】
冷凍サイクル装置1は、圧縮機11、四方弁15、第3膨張弁21、搬送ポンプ31等の作動を制御して、冷房運転と暖房運転を実行するコントローラ100と、暖房運転及び冷房運転の開始と停止、運転条件の設定等の操作を行うためのリモコン110を備えている。図3は、冷凍サイクル装置1の制御ブロック図である。図3を参照して、コントローラ100は、吐出圧力センサ41、吸入圧力センサ42、加熱前温度センサ43、及び外気温度センサ44と接続され、これらのセンサによる検出信号がコントローラ100に入力される。
【0025】
また、コントローラ100は、圧縮機11、四方弁15、第3膨張弁21、搬送ポンプ31と接続され、コントローラ100から出力される制御信号によって、これらのアクチュエータの作動が制御される。さらに、コントローラ100はリモコン110と接続されている。リモコン110はスイッチと表示部を有し、スイッチの操作信号がコントローラ100に入力されると共に、コントローラ100から出力される表示信号に応じて、冷凍サイクル装置1の作動状態がリモコン110の表示部に表示される。
【0026】
コントローラ100は、プロセッサ101、メモリ102には、冷凍サイクル装置1の制御用のプログラム103と、暖房運転及び冷房運転における圧縮機11や第3膨張弁21の制御条件を決定するための制御用データ104が保存されている。プロセッサ101は、プログラム103を読み込んで実行することにより、冷凍サイクル装置1の作動を制御する。
【0027】
図2及び図4を参照して、冷房運転を行う場合の冷凍サイクル装置1の作動について説明する。図4は、圧縮機11への冷媒のインジェクションを行う場合の圧力-エンタルピー線図(P-h線図)である。図4の(a)~(h)点は、図2の(a)~(h)の箇所にそれぞれ対応する。
【0028】
先ず、圧縮機11から吐出される高圧冷媒(a)は、熱源側熱交換器14で放熱した後に、第2流路切替回路60の第4流路65とエコノマイザ13を経由して主冷媒回路10を流通し、(c)で高圧冷媒の一部がバイパス冷媒回路20側に分岐する。バイパス冷媒回路20側に流入した高圧冷媒は、第3膨張弁21により中間圧まで減圧されて中間圧冷媒(g)となり、中間圧冷媒は、エコノマイザ13において、主冷媒回路10を流れる高圧冷媒との間で熱交換を行う。
【0029】
このように、主冷媒回路10において、熱源側熱交換器14で放熱し、エコノマイザ13で冷却されてエンタルピーが低減された高圧冷媒は、第1流路切替回路50の第1流路51側を流通し、第1膨張弁54により減圧された状態(b)となる。第1膨張弁54により減圧された冷媒(b)は、利用側熱交換器12での冷媒渇き度(全冷媒に対して気相成分が占める重量比率)が低下して冷媒の液成分が増大し、利用側熱交換器12において蒸発して、圧縮機11の吸入側(f)に戻る。一方、バイパス冷媒回路20の第3膨張弁21により中間圧まで減圧された中間圧冷媒(g)は、エコノマイザ13において主冷媒回路10を流れる高圧冷媒によって加熱され、エンタルピーが高まった状態で、圧縮機11のインジェクションポート11aから圧縮機11の圧縮途中の冷媒に(h)で合流する。
【0030】
なお、暖房運転時には、図1に示したように、主冷媒回路10における冷媒の流通方向が冷房運転時と逆になり、第1流路切替回路50では、冷媒が第2流路55を減圧されることなく冷媒が流通し、第2流路切替回路60では、冷媒が第3流路61を第2膨張弁64により減圧されて流通する。
【0031】
図2に示したように、冷房運転時には、第2流路切替回路60の流路が第4流路65に切り替えられるため、主冷媒回路10を流れる高圧冷媒が、第3流路61の第2膨張弁64により減圧されることが回避される。そのため、減圧によって高圧冷媒の温度が低下し、エコノマイザ13における主冷媒回路10側の冷媒とバイパス冷媒回路20側の冷媒との温度差が小さくなって、エコノマイザ13による熱交換量が減少することを抑制することができる。同様に、暖房運転時にも、エコノマイザ13の上流側で高圧冷媒が第1膨張弁54により減圧されることを回避して、エコノマイザ13による熱交換量が減少することを抑制することができる。
【0032】
[2.制御処理]
図5に示したフローチャートに従って、リモコン110により暖房運転又は冷房運転の開始操作がなされたときに、コントローラ100により実行される制御処理について説明する。
【0033】
図5のステップS1とステップS10のループ処理により、コントローラ100は、ステップS1で、リモコン110による暖房運転の開始操作の有無を判断し、ステップS10で、リモコン110による冷房運転の開始操作の有無を判断する。コントローラ100は、リモコン110による暖房運転の開始操作を認識したときにステップS1からステップS2に処理を進め、リモコン110による冷房運転の開始操作を認識したときにステップS10からステップS11に処理を進める。
【0034】
ステップS2、S3は暖房運転に対応した処理である。コントローラ100は、ステップS2で、四方弁15を、図1に示したように、圧縮機11から吐出される冷媒が、圧縮機11から利用側熱交換器12への方向に流通する暖房対応循環状態に制御する。これにより、図1に示したように、利用側熱交換器12が凝縮器として機能し、熱源側熱交換器14が蒸発器として機能する状態となる。
【0035】
続くステップS3で、コントローラ100は、圧縮機11を起動して暖房運転を開始する。コントローラ100は、制御用データ104に保存された暖房運転の制御マップに基づいて、吐出圧力センサ41、吸入圧力センサ42、加熱前温度センサ43、及び外気温度センサ44による検出信号と、リモコン110により設定された暖房温度等に応じて、圧縮機11の運転周波数、第3膨張弁21の開度、搬送ポンプ31の運転周波数を制御する。
【0036】
ステップS11、S12は冷房運転に対応した処理である。コントローラ100は、ステップS11で、四方弁15を、図2に示したように、圧縮機11から吐出される冷媒が、圧縮機11から熱源側熱交換器14への方向に流通する冷房対応循環状態に制御する。これにより、図2に示したように、熱源側熱交換器14が凝縮器として機能し、利用側熱交換器12が蒸発器として機能する状態となる。
【0037】
続くステップS12で、コントローラ100は、圧縮機11を起動して冷房運転を開始する。コントローラ100は、制御用データ104に保存された冷房運転の制御マップに基づいて、吐出圧力センサ41、吸入圧力センサ42、加熱前温度センサ43、及び外気温度センサ44による検出信号と、リモコン110により設定された暖房温度等に応じて、圧縮機11の運転周波数、第3膨張弁21の開度、搬送ポンプ31の運転周波数を制御する。
【0038】
図4に示したフローチャートによる処理により、四方弁15によって暖房対応循環状態と冷房対応循環状態とを切り替えるという簡易な制御により、主冷媒回路10における冷媒の流通方向によって印加方向が切り替わる冷媒の圧力により、第1流路切替回路50と第2流路切替回路60における冷媒の流路が切り替わる。そのため、エコノマイザ13の上流側となる第1膨張弁54(暖房運転時)又は第2膨張弁64(冷房運転時)をバイパスするための三方弁等のアクチュエータを設けることなく、エコノマイザ13の上流側で冷媒が減圧されてエコノマイザ13における熱交換量が減少することを抑制することができる。
【0039】
また、三方弁等のアクチュエータを用いて膨張弁をバイパスさせる構成では、主冷媒回路10とバイパス冷媒回路20に封入する冷媒として、R290冷媒のような強燃性冷媒を封入する場合に、万が一の主冷媒回路10又はバイパス冷媒回路20からの冷媒の漏洩に備えてアクチュエータの接点部が露出しないようなモールド構成とする必要があるが、このような対応を不要とすることができる。
【0040】
[3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、冷凍サイクル装置1は、主冷媒回路10における冷媒の流通方向を暖房対応循環状態と冷房対応循環状態とに切り替える四方弁15と、冷媒の流通圧の向きに応じて、暖房循環状態ではエコノマイザ13の上流側となる第1膨張弁54をバイパスして冷媒を流通させ、冷房対応循環状態ではエコノマイザ13の下流側となる第1膨張弁54を経由して冷媒を流通させる第1流路切替回路50と、冷媒の流通圧の向きに応じて、冷房循環状態ではエコノマイザ13の上流側となる第2膨張弁64をバイパスして冷媒を流通させ、暖房対応循環状態ではエコノマイザ13の下流側となる第2膨張弁64を経由して冷媒を流通させる第2流路切替回路60と、バイパス冷媒回路20と、コントローラ100と、を備える。コントローラ100は、四方弁15の作動を制御して、暖房対応循環状態と冷房対応循環状態とを切り替える。
冷凍サイクル装置1においては、エコノマイザ13の両側に設けられた第1膨張弁54及び第2膨張弁64について、アクチュエータを用いない簡易な構成により、第1膨張弁54を経由する流路と第1膨張弁54をバイパスする流路とを切り替えると共に、第2膨張弁64を経由する流路と第2膨張弁64をバイパスする流路とを切り替えて、暖房運転と冷房運転の両方でインジェクションの効果を高めることができる。
【0041】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術はこれに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。
【0042】
上記実施の形態においては、図1図2に示したように、第1流路切替回路50と第2流路切替回路60を、四つの逆止弁を用いたブリッジ回路により構成したが、他の構成により、冷媒の流通圧の向きに応じて流路を切り替えてもよい。例えば、図6に示したように、2つの逆止弁211と逆止弁221を、順方向を逆向きにして並列に接続した流路切替回路200を用いることができる。
【0043】
流路切替回路200は、第1接続口200aと第2接続口200bの間に、逆止弁211と膨張弁212を、第1接続口200aから第2接続口200bへの方向を逆止弁211の順方向として直列に接続した流路210と、第2接続口200bから第1接続口200aへの方向を順方向として逆止弁221を接続した流路220とを、並列に接続した構成となっている。
【0044】
流路切替回路200は、S1で示したように、第1接続口200aから第2接続口200bへの方向に冷媒が流通している場合は、流路220側への冷媒の流通が逆止弁221により阻止され、流路210により膨張弁212を経由して冷媒が流通する。また、S2で示したように、第2接続口200bから第1接続口200aへの方向に冷媒が流通している場合は、流路210側への冷媒の流通が逆止弁211により阻止され、流路220により膨張弁212をバイパスして冷媒が流通する。また、逆止弁以外の形式の圧力応動弁等を用いて、本開示の第1流路切替回路又は第2流路切替回路を構成してもよい。
【0045】
上記実施形態においては、第1膨張弁54と第2膨張弁64は常時開弁状態であるが、第1膨張弁54及び第2膨張弁64として、開閉の切り替えが可能な開閉弁を用いてもよい。この場合は、図1図2に示したように、コントローラ100により第1膨張弁54と第2膨張弁64の開閉が制御される。そして、図1に示した暖房運転時においては、第1膨張弁54を閉弁状態(全閉状態)に制御することにより、冷媒の流通圧が低いために第1逆止弁52及び第2逆止弁53による冷媒の流通の阻止が不十分になるおそれがある場合であっても、第1膨張弁54に冷媒が流れて冷媒が減圧されることを確実に防止することができる。また、図2に示した冷房運転時においては、第2膨張弁64を閉弁状態(全閉状態)に制御することにより、冷媒の流通圧が低いために第5逆止弁62及び第6逆止弁63による冷媒の流通の阻止が不十分になるおそれがある場合であっても、第2膨張弁64に冷媒が流れて冷媒が減圧されることを確実に防止することができる。
【0046】
本開示におけるコントローラは、本開示における装置を制御できるものであればよい。発明の主題を表現する際に、本開示の装置を制御するものとして、コントローラの他にも制御手段または制御部またはそれらに類似する文言で表記する場合がある。コントローラは様々な態様で実現可能である。例えば、コントローラとしてプロセッサを用いてもよい。コントローラとしてプロセッサを用いれば、プログラムを格納している記憶媒体からプログラムをプロセッサに読み込ませ、プロセッサによりプログラムを実行することで、各種処理を実行することが可能となる。このため、記憶媒体に格納されたプログラムを変更することで処理内容を変更できるので、制御内容の変更の自由度を高めることができる。プロセッサとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、及び、MPU(Micro-Processing Unit)などがある。記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、及び、光ディスクなどがある。また、コントローラとしてプログラムの書き換えが不可能なワイヤードロジックを用いてもよい。コントローラとしてワイヤードロジックを用いれば、処理速度の向上に有効である。ワイヤードロジックとしては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などがある。また、コントローラとして、プロセッサとワイヤードロジックとを組み合わせて実現してもよい。コントローラを、プロセッサとワイヤードロジックとを組み合わせて実現すれば、ソフトウェア設計の自由度を高めつつ、処理速度を向上することができる。また、コントローラと、コントローラと別の機能を有する回路とを、1つの半導体素子で構成してもよい。別の機能を有する回路としては、例えば、A/D・D/A変換回路などがある。また、コントローラは、1つの半導体素子で構成してもよいし、複数の半導体素子で構成してもよい。複数の半導体素子で構成する場合、特許請求の範囲に記載の各制御を、互いに異なる半導体素子で実現してもよい。さらに、半導体素子と抵抗またはコンデンサなどの受動部品とを含む構成によってコントローラを構成してもよい。
【0047】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本開示は、圧縮機への冷媒のインジェクションを行う冷凍サイクル装置について、エコノマイザの両側に設けられた各膨張弁について、アクチュエータを用いない簡易な構成により、膨張弁を経由する流路と膨張弁を経由しない流路とを切り替えて、暖房運転と冷房運転の両方でインジェクションの効果を高める用途に適用可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 冷凍サイクル装置
10 主冷媒回路
11 圧縮機
12 利用側熱交換器
13 エコノマイザ
14 熱源側熱呼応換気
15 四方弁
16 冷媒配管
20 バイパス冷媒回路
21 第3膨張弁
30 熱媒体回路
31 搬送ポンプ
32 熱媒体配管
33 空調端末
41 吐出圧力センサ
42 吸入圧力センサ
43 加熱前温度センサ
44 外気温度センサ
50 第1流路切替回路
51 第1流路
52 第1逆止弁
53 第2逆止弁
54 第1膨張弁
55 第2流路
56 第3逆止弁
57 第4逆止弁
58 第1連通路
60 第2流路切替回路
61 第3流路
62 第5逆止弁
63 第6逆止弁
64 第2膨張弁
65 第4流路
66 第7逆止弁
67 第8逆止弁
68 第2連通路
100 コントローラ
101 プロセッサ
102 メモリ
103 プログラム
104 制御用データ
110 リモコン
図1
図2
図3
図4
図5
図6