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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177904
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20241217BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241217BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241217BHJP
【FI】
G06F3/12 356
G06F3/12 303
B41J29/38 203
B41J29/38 202
G03G21/00 386
G03G21/00 384
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096301
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】園木 克俊
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AS02
2C061AS11
2C061BB10
2C061BB15
2C061CG02
2C061HH03
2C061HK07
2C061HL01
2C061HL02
2H270KA59
2H270KA60
2H270KA61
2H270LC06
2H270MB01
2H270MB07
2H270NB22
2H270NB26
2H270NB27
2H270NC05
2H270PA14
2H270PB03
2H270QB14
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZC06
(57)【要約】
【課題】印刷ジョブを送信するための情報処理装置で給紙段が予約されているか否かを表示できるようにする。
【解決手段】情報処理装置は、印刷指示がされると、画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であるか否かを判定する判定手段と、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、警告の表示を行うように制御する制御手段と、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信手段とを有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷指示がされると、画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であるか否かを判定する判定手段と、
前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、警告の表示を行うように制御する制御手段と、
前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、警告の表示を行わないように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
予約モードが無効であり、かつ、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、警告の表示を行うように制御し、
予約モードが無効であり、かつ、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、警告の表示を行わないように制御し、
予約モードが有効である場合には、警告の表示を行わないように制御することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記送信手段は、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信しないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記送信手段は、
予約モードの無効であり、かつ、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信せず、
予約モードの無効であり、かつ、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し、
予約モードが有効である場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記送信手段は、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、留め置き印刷のための前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記留め置き印刷のための前記印刷指示に基づく印刷ジョブは、前記画像形成装置に暗証番号又はパスワードが入力された場合に前記画像形成装置が印刷処理を開始するための印刷ジョブであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記留め置き印刷のための前記印刷指示に基づく印刷ジョブは、前記画像形成装置にユーザ名と暗証番号又はパスワードが入力された場合に前記画像形成装置が印刷処理を開始するための印刷ジョブであることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、前記制御手段は、ユーザの操作に基づき、暗証番号又はパスワードの入力を受け付け、前記送信手段は、前記暗証番号又は前記パスワードを含む印刷ジョブを送信することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、印刷指示の継続が指示されると、前記ユーザの操作に基づき、暗証番号又はパスワードを受け付けることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置から受信した印刷ジョブに基づく印刷を行う画像形成装置と
を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項12】
印刷指示がされると、画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であるか否かを判定する判定ステップと、
前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、警告の表示を行うように制御する制御ステップと、
前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信ステップと
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1~10のいずれか1項に記載された情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、印刷システム、情報処理装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
手差しトレイや給紙カセット等の複数の給紙装置を備える画像形成装置としてのMFP(Multi Function Printer)が知られている。MFPの各給紙装置には異なるサイズの用紙が収納され、MFPは、印刷ジョブが投入されると、複数の給紙装置の中から印刷ジョブに設定されたサイズの用紙を収納する給紙装置を特定し、特定した給紙装置の用紙を用いて印刷を行う。
【0003】
特許文献1には、複数の給紙装置を備える画像形成装置であって、投入された印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行手段と、複数の給紙装置の中から印刷ジョブで使用する給紙装置をユーザに選択させる選択手段とを備える画像形成装置が記載されている。制御手段は、選択された給紙装置を印刷ジョブ以外の他の印刷ジョブで使用できないように制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019―93556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、オフィス等のように複数のユーザが画像形成装置を利用する環境では、一人のユーザが所望の種類の用紙を全給紙装置にセットし、全て予約されてしまうと、所望の種類の用紙の印刷ジョブしか受け付けなくなるという課題がある。そのため、普通紙等を使用したい一般のユーザは、画像形成装置の給紙装置が全て予約済みかどうかを判断できないため、印刷ジョブを投入後に気づくことになり、印刷作業が無駄になってしまう。
【0006】
本開示の目的は、印刷ジョブを送信するための情報処理装置で給紙段が予約されているか否かを表示できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
情報処理装置は、印刷指示がされると、画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であるか否かを判定する判定手段と、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、警告の表示を行うように制御する制御手段と、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信手段とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、印刷ジョブを送信するための情報処理装置で給紙段が予約されているか否かを表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】印刷システムの構成例を示す図である。
図2】クライアント端末とMFPのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3】MFPの機能構成例を示すブロック図である。
図4】クライアント端末の機能構成例を示すブロック図である。
図5】印刷システムの制御方法を示すシーケンス図である。
図6】クライアント端末の警告方法を示すフローチャート図である。
図7】警告画面の一例を示す図である。
図8】印刷システムの制御方法を示すシーケンス図である。
図9】UI画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る印刷システム100の構成例を示す図である。印刷システム100は、クライアント端末101とMFP102を有する。MFP102は、複合機であり、画像形成装置の一例である。クライアント端末101は、情報処理装置の一例である。
【0012】
クライアント端末101及びMFP102は、ネットワーク103を介して互いに接続されている。図1では、クライアント端末101及びMFP102をそれぞれ1つずつ記載しているが、クライアント端末101及びMFP102は、それぞれ、複数台あってもよい。
【0013】
MFP102は、コピー機能、プリンタ機能、スキャン機能、及び通信機能を備える。クライアント端末101は、ユーザによる印刷ジョブの投入指示を受け付けると、印刷ジョブを通信するための印刷データを生成し、生成した印刷データをMFP102に送信する。印刷データは、各種ページ記述言語(以下、PDL)コードデータ、ジョブチケット、及びMFP102が解釈可能なコマンドであり、印刷ジョブの実行に必要となる画像データや印刷設定情報等を含む。印刷設定情報としては、例えば、プリントキュー及びホールドキューのいずれか示す投入先や、特殊印刷プリントかどうかを示す情報等である。プリントキューに投入された印刷ジョブは、即座に実行される。ホールドキューに投入された印刷ジョブは、留め置きされ、MFP102においてユーザによる印刷開始指示を受け付けた際に実行される。
【0014】
図2は、図1のクライアント端末101とMFP102のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0015】
クライアント端末101は、CPU201と、RAM202と、ROM203と、システムバス204と、キーボードI/F205と、ディスプレイI/F206と、外部メモリI/F207と、プリンタI/F208を有する。さらに、クライアント端末101は、キーボード209と、ディスプレイ210と、外部メモリ211を有する。ROM203は、フォントROMと、プログラムROMと、データROMを有する。
【0016】
CPU201は、ROM203のプログラムROMあるいは外部メモリ211に記憶された文書処理プログラム等に基づいて、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行する。さらに、システムバス204に接続される各デバイスをCPU201が総括的に制御する。
【0017】
また、ROM203のプログラムROMあるいは外部メモリ211は、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)等を記憶する。ROM203のフォントROMあるいは外部メモリ211は、上記の文書処理の際に使用するフォントデータ等を記憶する。ROM203のデータROMあるいは外部メモリ211は、上記の文書処理等を行う際に使用する各種データを記憶する。
【0018】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードI/F205は、キーボード209や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。
【0019】
ディスプレイI/F206は、ディスプレイ210の表示を制御する。外部メモリI/F207は、ハードディス(HDD)又はフレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ211とのアクセスを制御する。外部メモリ211は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、及びプリンタドライバー等を記憶する。
【0020】
プリンタI/F208は、ネットワーク103を介して、MFP102に接続されている。なお、CPU201は、例えばRAM202上に設定された表示情報RAMへのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、ディスプレイ210上でのWYSIWYGを可能としている。
【0021】
また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて、登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。クライアント端末101は、ユーザによる印刷指示を受けた際、印刷の設定に関するウインドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバーに対する印刷処理方法設定を行える。
【0022】
次に、MFP102について説明する。MFP102は、スキャナ部221と、プリンタ部222と、操作部223と、制御部224(印刷ジョブ実行部)と、給紙部225と、外部I/F226と、ROM227と、RAM228と、HDD229と、圧縮伸長部230と、システムバス231を有する。上記の各構成要素は、システムバス231を介して互いに接続されている。
【0023】
スキャナ部221は、載置された原稿を読み取って画像情報を取得し、上記の画像情報を画像データに変換し、上記の画像データをプリンタ部222やHDD229等に転送する。
【0024】
プリンタ部222は、クライアント端末101から受信した印刷データやスキャナ部221から転送された画像データに基づいて印刷を行う。
【0025】
操作部223は、MFP102のユーザインターフェースであり、ユーザによって操作画面から給紙装置などの設定変更を指示される。
【0026】
制御部224は、MFP102の全体の動作を統括的に制御する。例えば、制御部224は、ROM227に格納されたプログラムを実行して、図3の機能構成部を実現する。
【0027】
給紙部225は、給紙カセット、給紙デッキ及び手差しトレイといった複数の給紙装置を含む。給紙装置は、給紙段の一例である。給紙部225は、複数の給紙装置のうちの制御部224で指定された給紙装置から用紙を一枚ずつプリンタ部222へ搬送する。また、給紙部225の給紙カセットと給紙デッキには、不図示の非電子ロック式の開閉ボタンと開閉センサが備えられる。MFP102は、ユーザにより開閉ボタンが押下されると、給紙カセットが開いたことを開閉センサが検知して制御部224に通知される。また、給紙部225は、手差しトレイに不図示の用紙検出機構が設けられる。制御部224は、用紙検出機構によりユーザから用紙が除去されたことを検知する。
【0028】
外部I/F226は、ネットワーク103に接続されたクライアント端末101とデータを送受信する。制御部224は、外部I/F226を介してクライアント端末101に、MFP102の給紙装置の予約情報を含む機器構成情報等を通知する。
【0029】
ROM227は、制御部224によって実行されるプログラムやMFP102の設定情報等を記憶する。
【0030】
RAM228は、制御部224の作業領域として、また、各データの一時格納領域として用いられる。
【0031】
HDD229は、大容量の記憶装置であり、ハードディスクと、ハードディスクに対してデータの読み書きを行う駆動部等で構成される。HDD229は、スキャナ部221によって生成された画像データを記憶する。また、HDD229は、スプーラとして用いられ、クライアント端末101から受信した印刷データを記憶する。
【0032】
圧縮伸長部230は、JBIGやJPEG等といった圧縮方式により、RAM228やHDD229に記憶された画像データに対して圧縮処理及び伸長処理を施す。
【0033】
図3は、図1のMFP102の機能構成例を示すブロック図である。MFP102は、印刷ジョブ検知部301と、印刷処理部302と、入力受付部303と、表示部304と、予約処理部305と、ロック処理部306と、開検知部307を有する。図3の機能構成部は、制御部224がROM227等に格納されたプログラムを実行することによって実現される。
【0034】
印刷ジョブ検知部301は、クライアント端末101から印刷データを受信した際に、上記の印刷データをRAM228に格納する。また、印刷ジョブ検知部301は、上記の印刷データに設定された投入先に基づいて、上記の印刷データに対応する印刷ジョブをプリントキュー、及びホールドキューの何れかに投入する。
【0035】
印刷処理部302は、プリンタ部222及び給紙部225を制御して、用紙に印刷を行う。
【0036】
入力受付部303は、操作部223によって受け付けたユーザ入力情報を制御部224に出力する。
【0037】
表示部304は、操作部223における表示制御を行う。
【0038】
予約処理部305は、給紙部225の給紙装置の予約及び予約解除を制御する。本実施形態では、印刷ジョブを実行する前に、操作部223のユーザ操作により給紙部225の給紙装置を予約することが可能であり、予約された給紙装置は、上記の印刷ジョブの印刷設定に特殊用紙プリントが有効であれば使用可能である。一方、制御部224は、印刷ジョブの特殊用紙プリントが無効になっていれば、給紙部225の予約されていない給紙装置を使用し、予約済みの給紙装置からは給紙できないようにすることで、特殊用紙の印刷を防止する。
【0039】
ロック処理部306は、給紙部225の各給紙装置に電子ロック式の開ボタンをロック状態にして、開ボタンの操作を受け付けない、又はロック状態の解除を制御する。
【0040】
開検知部307は、給紙部225の各給紙装置の開操作を検知すると、その旨を制御部224に通知する。
【0041】
図4は、クライアント端末101のファイル構成例を示す図である。アプリケーション401と、グラフィックエンジン402と、プリンタドライバー403と、スプーラ404と、ランゲージモニター410は、外部メモリ211に保存されたファイルとして存在する。これらは、実行される場合にOSやそのモジュールを利用するモジュールによって、RAM202にロードされ実行されるプログラムモジュールである。また、アプリケーション401及びプリンタドライバー403は、外部メモリ211のFDやCD-ROM、あるいはネットワーク103を経由して外部メモリ211のHDDに追加することが可能となっている。
【0042】
外部メモリ211に保存されているアプリケーション401は、RAM202にロードされて実行される。CPU201は、このアプリケーション401によりMFP102に対して印刷を行う際には、同様に、RAM202にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン402を利用して出力(描画)を行う。
【0043】
プリンタドライバー403は、MFP102等の画像形成装置ごとに用意される。グラフィックエンジン402は、プリンタドライバー403を外部メモリ211からRAM202にロードし、プリンタドライバー403を用いてアプリケーション401の出力を画像形成装置の制御コマンドに変換するためのモジュールである。変換された制御コマンドは、OSによって、スプーラ404のランゲージモニター410を経て、ネットワーク103経由でMFP102へ出力される仕組みとなっている。
【0044】
ランゲージモニター410は、MFP102へ印刷ジョブを送信するかどうかを制御するためのモジュールである。また、ランゲージモニター410は、MFP102とネットワーク103経由で取得した機器構成情報をRAM202又は外部メモリ211へ保存する。本実施形態において、ランゲージモニター410は、クライアント端末101からMFP102へ印刷ジョブを送信する前に、機器構成情報内の給紙装置の予約状況をRAM202又は外部メモリ211へ保存する。
【0045】
図5は、本実施形態に係る印刷システム100の制御方法を示すシーケンス図であり、MFP102の給紙装置が全て予約済みのときに、クライアント端末101が一般のユーザにより通常印刷を実行したときのシーケンス図を示す。
【0046】
ステップS501では、クライアント端末101のCPU201は、ユーザからの指示により、外部メモリ211に記憶されているアプリケーション401を起動し、アプリケーション画面をディスプレイ210に表示する。
【0047】
ステップS502では、CPU201は、ユーザからの指示により、外部メモリ211に記憶されているプリンタドライバー403を起動し、ドライバー画面をディスプレイ210に表示する。
【0048】
ステップS503では、CPU201は、プリンタドライバー403により、スプーラ404のランゲージモニター410を経由して、機器構成情報をMFP102へ要求する。
【0049】
ステップS504では、MFP102の制御部224は、クライアント端末101へ、RAM228又はHDD229から取得した機器構成情報を送信する。このとき、給紙部225は、給紙装置が全て予約された状態となっている。
【0050】
ステップS505では、クライアント端末101のCPU201は、ユーザからの指示により、MFP102の制御コマンドの一部である特殊用紙プリントの設定がオフの状態で、印刷開始を指示する。
【0051】
ステップS506では、CPU201は、プリンタドライバー403により生成された印刷データを、スプーラ404のランゲージモニター410へ送信する。CPU201は、ランゲージモニター410により、印刷ジョブをプリントキューとして、ネットワーク103経由でMFP102へ送信する。
【0052】
また、MFP102の制御部224は、クライアント端末101から送信された印刷ジョブをRAM228又はHDD229へ一時保存する。印刷ジョブ検知部301は、受信した印刷ジョブがプリントキューにあるため、即時に印刷を開始する。
【0053】
制御部224は、印刷ジョブのプリンタ制御コマンドを参照し、特殊用紙プリントの設定がオンであるか否かを判定する。制御部224は、印刷ジョブの特殊用紙プリントの設定がオンである場合には、ステップS507に処理を進め、印刷ジョブの特殊用紙プリントの設定がオフである場合には、ステップS509に処理を進める。
【0054】
ステップS507では、制御部224は、印刷の開始を印刷処理部302に指示する。ステップS508では、制御部224は、給紙部225の予約済みの給紙装置から用紙を給紙するよう指示する。制御部224は、印刷処理部302により、印刷処理を開始する。
【0055】
ステップS509では、制御部224は、MFP102の給紙装置が全て予約状態であるため、給紙不可と判定し、印刷をキャンセルして、RAM228又はHDD229へ印刷の履歴を保存する。
【0056】
ステップS510では、制御部224は、MFP102の前へ移動したユーザにより、操作部223において印刷履歴の表示の指示を受ける。
【0057】
ステップS511では、制御部224は、RAM228又はHDD229から印刷の履歴を取得し、操作部223に印刷エラーを表示する。
【0058】
以上のように、MFP102の給紙部225が全て予約済みだった場合、制御部224は、一般ユーザから送信された印刷ジョブをキャンセルしてしまい、ステップS510からステップS511の印刷エラーがユーザの移動後に発覚する。
【0059】
本実施形態における図5でMFP102へ移動後に発覚した印刷エラーを、事前にクライアント端末101がユーザへ通知する方法について、図6のフローチャートと、図7の警告画面を用いて説明する。
【0060】
図6は、本実施形態に係るクライアント端末101の制御方法を示すフローチャートである。図6では、クライアント端末101がユーザにより印刷指示を受けたときの、MFP102の制御コマンドとMFP102の機器構成情報から印刷ジョブを送信するか否かを判定する。また、図6のフローチャートは、図5のステップS505のアプリケーション401の印刷指示を受けた際に、CPU201がランゲージモニター410で実施する。
【0061】
ステップS601では、CPU201は、ユーザの操作により、プリンタドライバー403の印刷指示を受け付ける。印刷指示は、MFP102の制御コマンドを含む。制御コマンドは、特殊用紙プリントの設定情報を含む。
【0062】
ステップS602では、CPU201は、ランゲージモニター410において、ステップS601の印刷指示の制御コマンド内の特殊用紙プリントの設定がオフであるか否かを判定する。特殊用紙プリントのオンの設定は、MFP102の給紙装置を予約したユーザが予約した給紙装置を用いて印刷を行うための予約モードが有効な状態である。特殊用紙プリントのオフの設定は、予約モードが無効な状態である。CPU201は、特殊用紙プリントの設定がオフである場合には、ステップS603に処理を進め、特殊用紙プリントの設定がオンである場合には、ステップS604に処理を進める。
【0063】
ステップS603では、CPU201は、ランゲージモニター410において、MFP102の機器構成情報を取得し、それをRAM202に保存し、機器構成情報を参照し、MFP102の複数の給紙装置の全てが予約されている状態であるか否かを判定する。この際、CPU201は、判定部として機能する。機器構成情報は、MFP102の各給紙装置の予約状況の情報を含む。CPU201は、MFP102の複数の給紙装置の全てが予約されている状態である場合には、ステップS605に処理を進め、MFP102の複数の給紙装置の中に予約されていないものがある場合には、ステップS606に処理を進める。
【0064】
ステップS606では、CPU201は、ランゲージモニター410において、印刷指示の制御コマンド内の各ページの給紙設定を取得し、それをRAM202に保存する。ここで、CPU201が取得する給紙設定の一例としては、「自動」、「給紙カセット1」、「手差しトレイ」等といったMFP102の給紙装置を指す。
【0065】
次に、ステップS607では、CPU201は、ランゲージモニター410において、RAM202のMFP102の機器構成情報からMFP102の予約された給紙装置の情報を取得する。そして、CPU201は、ステップS606で取得した印刷指示の給紙設定で設定されている給紙装置が予約されている状態であるか否かを判定する。CPU201は、予約されている状態である場合には、ステップS605に処理を進め、予約されている状態でない場合には、ステップS604に処理を進める。
【0066】
ステップS604では、CPU201は、送信部として機能し、ランゲージモニター410において、上記の印刷指示に基づく印刷ジョブをネットワーク103経由でMFP102に送信する。このステップS604は、図5のステップS506と同様である。その後、図6の処理が終了する。MFP102は、クライアント端末101から受信した印刷ジョブに基づく印刷を行う。
【0067】
ステップS605では、CPU201は、MFP(プリンタ)102の給紙装置が予約済みのため通常印刷できない旨の図7の警告画面を、ディスプレイ210へ表示するように制御し、MFP102への印刷ジョブの送信を行わず、印刷処理を中止する。この際、CPU201は、制御部として機能する。その後、図6の処理が終了する。
【0068】
以上、本実施形態によれば、ステップS605で、CPU201が図7の警告画面を表示する。CPU201は、印刷指示後のユーザがMFP102に移動するよりも前に、MFP102の給紙装置の予約状態を示す図7の警告画面をユーザに通知することができる。これにより、ユーザは、図5のステップS510とステップ511のMFP102へ移動する手間を省くことができる。
【0069】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、クライアント端末101は、ランゲージモニター410により警告画面だけではなく、留め置き印刷によるスプーラキューの印刷ジョブをユーザに提示する方法について説明する。なお、第2の実施形態に係る印刷システム100の構成は、第1の実施形態の図1の印刷システム100の構成と同じである。第2の実施形態が第1の実施形態と同じ部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
【0070】
第2の実施形態では、留め置き印刷の一例として、セキュアプリント機能を用いる。セキュアプリントとは、ランゲージモニター410により、暗証番号又はパスワードを付加した印刷ジョブを、スプーラキューの印刷ジョブとしてMFP102へ送信する。MFP102は、受信したセキュアプリントの印刷ジョブをHDD229などの大容量の記憶装置に一旦留め置く。その後、MFP102は、ユーザにより操作部223から留め置いたセキュアプリントの印刷ジョブが指定され、その印刷ジョブに対応する暗証番号又はパスワードが入力されたら、印刷を実行する。上記のように、セキュアプリント機能は、クライアント端末101から、暗証番号又はパスワードを設定したユーザのみが印刷指示が可能なため、プリントキューに比べて機密性が高い。また、MFP102が印刷ジョブを一旦留め置くため、印刷を開始する前に、ユーザにより給紙部225の用紙を交換することも可能である。
【0071】
図8は、第2の実施形態に係る印刷システム100の制御方法を示すシーケンス図であり、クライアント端末101が警告画面だけではなくセキュアプリントをユーザへ提示した際のシーケンス図である。
【0072】
なお、図8のシーケンス図は、図6のフローチャートのステップS605において、CPU201が警告画面をディスプレイ210へ表示するステップから開始する。すなわち、図6において、ステップS603でYesの場合、又は、ステップS607でYesの場合、処理がステップS801に進み、ステップS801~S813の処理が行われる。
【0073】
ステップS801では、CPU201は、MFP(プリンタ)102の給紙装置が予約済みのため通常印刷できない旨と、セキュアプリントの印刷を提示するための図9(a)の警告画面をディスプレイ210へ表示するように制御する。
【0074】
ステップS802では、CPU201は、ユーザによる図9(a)の警告画面のセキュアプリントボタン901の押下による印刷指示の継続の指示を受け付けると、ステップS803に処理を進める。なお、CPU201は、ユーザによる図9(a)の警告画面のキャンセルボタン902の押下を受け付けた場合、図6のステップS605と同様に、印刷ジョブを送信せず、印刷処理を中止する。
【0075】
ステップS803では、CPU201は、ディスプレイ210に図9(b)のセキュアプリント設定画面を表示するように制御し、ユーザの操作に基づき、ユーザ名903と暗証番号904の入力を受け付ける。
【0076】
ステップS804では、CPU201は、ユーザにより入力された図9(b)のユーザ名903と暗証番号904のセキュアプリント情報をそれぞれ印刷ジョブのプリント制御コマンドに設定する。なお、暗証番号904は、パスワードであってもよい。
【0077】
ステップS805では、CPU201は、ランゲージモニター410において、ステップS804のプリント制御コマンドを含むスプーラキューの印刷ジョブを、ネットワーク103経由でMFP102へ送信する。この印刷ジョブは、MFP102にユーザ名903と暗証番号904又はパスワードが入力された場合にMFP102が印刷処理を開始するための印刷ジョブであり、ユーザ名903と暗証番号904又はパスワードを含む。
【0078】
ステップS806では、CPU201は、ランゲージモニター410において、印刷ジョブの送信が完了すると、図9(c)のセキュアプリントの完了画面をディスプレイ210に表示するように制御する。CPU201は、図9(c)の画面をディスプレイ210に表示するように制御し、ユーザへ通知することで、MFP102の給紙装置の予約設定を解除後に留め置き印刷を開始するように提示する。
【0079】
ステップS807では、MFP102の制御部224は、クライアント端末101から送信された印刷ジョブをRAM228又はHDD229へ一時保存する。印刷ジョブ検知部301は、受信した印刷ジョブがスプーラキューにあるため、即時に印刷を開始せず、HDD229に印刷データを留め置く。制御部224は、即時に印刷を実行しないため、給紙部225の全給紙装置が予約状態であっても、通常印刷のジョブをキャンセルすることなく保持する。
【0080】
ステップS808では、制御部224は、MFP102の前へ移動したユーザの操作により、操作部223の指示を受け付ける。
【0081】
ステップS809では、制御部224は、ユーザの操作により、MFP102の給紙装置の予約画面を操作部223に表示するように制御する。ここで、表示部304は、不図示の各給紙装置の予約状態がオフ/オンで切り替えられるように、予約画面を操作部223に表示する。
【0082】
ステップS810では、制御部224は、ユーザの操作により、MFP102の一部の給紙装置の予約状態がオフになるような指示を受け付ける。
【0083】
ステップS811では、制御部224は、予約処理部305により、ユーザの操作により、指定された給紙装置の予約状態を解除し、ロック処理部306に電子ロックの解除を通知する。ロック処理部306は、上記で指定された給紙装置のロックを解除し、ユーザによる給紙部225の用紙の交換を受け付ける。ここで、制御部224は、給紙部225でユーザにより用紙が交換された給紙装置の予約設定をオフに更新し、各給紙装置の予約状態をRAM228又はHDD229へ保存する。
【0084】
ステップS812では、制御部224は、ユーザによる留め置き印刷の指示を操作部223から受け付ける。制御部224は、ステップS807でHDD229に留め置いた印刷ジョブを操作部223に表示するように制御し、ユーザによる操作部223のユーザ名と暗証番号の入力を受け付ける。
【0085】
ステップS813では、制御部224は、上記のステップS812で入力された暗証番号とHDD229に留め置いた印刷ジョブのプリンタ制御コマンドの暗証番号とが一致する場合には、印刷処理部302へ印刷の開始を指示する。印刷処理部302は、上記のクライアント端末101が受信した印刷ジョブに基づく印刷を行う。
【0086】
以上、本実施形態によれば、クライアント端末101は、ユーザに警告画面だけではなく、セキュアプリントによるスプーラキューの印刷を提示する。ユーザは、MFP102へ移動後に、給紙装置の予約を解除し、留め置いた印刷ジョブの実行を指示することができる。ユーザは、MFP102に移動して給紙装置の予約を解除後、再びクライアント端末101へ戻って印刷ジョブを再送する必要がない。クライアント端末101は、ユーザへ留め置き印刷を提示することで、MFP102へ移動する手間を省き、その場で印刷結果を取得することが可能となる。
【0087】
なお、本実施形態では、クライアント端末101は、スプーラキューの印刷ジョブの手段として、セキュアプリントを提示したが、セキュアプリントに限定せず、MFP102の留め置き印刷が可能なスプーラキューであれば、どのような印刷指示でもよい。すなわち、ステップS805では、CPU201は、留め置き印刷のための印刷指示に基づく印刷ジョブをMFP102に送信すればよい。
【0088】
(その他の実施形態)
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0089】
なお、上述の実施形態は、何れも本開示を実施するにあたっての具体例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されない。すなわち、本開示はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0090】
本実施形態の開示は、以下の構成、方法及びプログラムを含む。
(構成1)
印刷指示がされると、画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であるか否かを判定する判定手段と、
前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、警告の表示を行うように制御する制御手段と、
前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
(構成2)
前記制御手段は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、警告の表示を行わないように制御することを特徴とする構成1に記載の情報処理装置。
(構成3)
前記制御手段は、
予約モードが無効であり、かつ、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、警告の表示を行うように制御し、
予約モードが無効であり、かつ、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、警告の表示を行わないように制御し、
予約モードが有効である場合には、警告の表示を行わないように制御することを特徴とする構成2に記載の情報処理装置。
(構成4)
前記送信手段は、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信しないことを特徴とする構成1又は2に記載の情報処理装置。
(構成5)
前記送信手段は、
予約モードの無効であり、かつ、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信せず、
予約モードの無効であり、かつ、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し、
予約モードが有効である場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信することを特徴とする構成3に記載の情報処理装置。
(構成6)
前記送信手段は、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、留め置き印刷のための前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信することを特徴とする構成1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(構成7)
前記留め置き印刷のための前記印刷指示に基づく印刷ジョブは、前記画像形成装置に暗証番号又はパスワードが入力された場合に前記画像形成装置が印刷処理を開始するための印刷ジョブであることを特徴とする構成6に記載の情報処理装置。
(構成8)
前記留め置き印刷のための前記印刷指示に基づく印刷ジョブは、前記画像形成装置にユーザ名と暗証番号又はパスワードが入力された場合に前記画像形成装置が印刷処理を開始するための印刷ジョブであることを特徴とする構成7に記載の情報処理装置。
(構成9)
前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、前記制御手段は、ユーザの操作に基づき、暗証番号又はパスワードの入力を受け付け、前記送信手段は、前記暗証番号又は前記パスワードを含む印刷ジョブを送信することを特徴とする構成7又は8に記載の情報処理装置。
(構成10)
前記制御手段は、前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、印刷指示の継続が指示されると、前記ユーザの操作に基づき、暗証番号又はパスワードを受け付けることを特徴とする構成9に記載の情報処理装置。
(構成11)
構成1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置から受信した印刷ジョブに基づく印刷を行う画像形成装置と
を有することを特徴とする印刷システム。
(方法1)
印刷指示がされると、画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であるか否かを判定する判定ステップと、
前記画像形成装置の複数の給紙段の全てが予約されている状態、又は、前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態であると判定された場合には、警告の表示を行うように制御する制御ステップと、
前記印刷指示で設定されている画像形成装置の給紙段が予約されている状態でないと判定された場合には、前記印刷指示に基づく印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信ステップと
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
(プログラム1)
コンピュータを、構成1~10のいずれか1項に記載された情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0091】
101 クライアント端末、102 MFP、201 CPU、224 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9