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特開2024-177928情報処理方法、情報処理システム、店舗端末、および管理サーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177928
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理システム、店舗端末、および管理サーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/03 20230101AFI20241217BHJP
【FI】
G06Q40/03
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096342
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】595156322
【氏名又は名称】株式会社オリエントコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大村 洋介
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 峻
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB23
5L055BB23
(57)【要約】
【課題】商品またはサービスの購入希望者またはその保証人が自身の端末にて与信審査に必要な情報を入力する入力方法を選択できる場合でも、購入希望者および保証人の与信審査をスムーズに進める。
【解決手段】情報処理方法は、商品またはサービスの購入希望者の本人情報と、保証人の保証人情報についての入力方法を指定するステップと、設定された入力方法に従って、購入希望者のユーザ端末20Aにて入力された本人情報を、管理サーバ30が取得するステップと、保証人情報が必要であることを、管理サーバ30から店舗端末10へ通知するステップと、通知の後、設定された入力方法に従って、保証人のユーザ端末20Bにて入力された保証人情報を、管理サーバ30が取得するステップと、商品またはサービスの情報と本人情報と保証人情報とを対応付けて審査サーバ40へ送信するステップとを有する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品またはサービスの購入希望者の情報である本人情報と、前記購入希望者の保証人の情報である保証人情報についての入力方法を指定するステップと、
該設定された入力方法に従って、前記商品またはサービスの提供者が管理する店舗端末または前記購入希望者の端末にて入力された前記本人情報を、管理サーバが取得するステップと、
前記保証人情報が必要であることの通知を前記店舗端末が受信するステップと、
当該通知の後、該設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記保証人の端末にて入力された前記保証人情報を、前記管理サーバが取得するステップと、
前記商品またはサービスの情報と前記本人情報と前記保証人情報とを対応付けて、前記購入希望者および前記保証人の与信審査を行う審査サーバへ送信するステップと
を有する情報処理方法。
【請求項2】
前記入力方法は、前記本人情報および前記保証人情報の入力のそれぞれについて、前記店舗端末にて入力を行う方法およびユーザ端末にて情報の入力または入力された情報の承認を行う方法のうちいずれか一つを含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記入力方法は、前記本人情報および前記保証人情報について、情報の少なくとも一部の入力または承認を、それぞれ前記購入希望者の端末および前記保証人の端末にて行う方法であり、
前記店舗端末が、前記本人情報の少なくとも一部の入力または前記店舗端末にて入力された情報の承認の要求を、前記購入希望者の端末へ送信し、前記保証人情報の少なくとも一部の入力または前記店舗端末にて入力された情報の承認の要求を、前記保証人の端末へ送信するステップをさらに有する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記店舗端末が、前記商品またはサービスの対価に対する支払能力についての審査の結果を前記審査サーバから受信するステップと、
前記店舗端末が、前記本人情報の審査の進捗および前記保証人情報の審査の進捗を示す情報を表示するステップと
をさらに有する、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記店舗端末が、前記商品またはサービスの対価に対する支払能力についての審査の仮決定の通知を前記審査サーバから受信するステップと、
前記店舗端末が、前記仮決定の通知に係る、前記商品またはサービスの情報、前記本人情報、および前記保証人情報を記憶するステップと、
前記店舗端末にて、前記仮決定の通知の受信後、当該仮決定の通知に係る前記商品またはサービスの情報の修正を受け付けるステップと、
該設定された入力方法に従って、前記店舗端末、前記購入希望者の端末、または前記保証人の端末にて入力された、修正された本人情報または修正された保証人情報を、前記管理サーバが取得するステップと、
前記管理サーバが、前記修正された商品またはサービスの情報と、前記修正された本人情報と、前記修正された保証人情報とを対応付けて、前記審査サーバへ送信するステップと
をさらに有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
商品またはサービスの提供者が管理する店舗端末、前記商品またはサービスの購入希望者の端末、および前記購入希望者の保証人の端末のうち少なくとも前記店舗端末と、管理サーバとを備え、
前記店舗端末は、前記購入希望者の情報である本人情報と、前記保証人の情報である保証人情報についての入力方法を指定する手段を有し、
前記管理サーバは、
前記設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記購入希望者の端末にて入力された前記本人情報を取得する手段と、
前記保証人情報が必要であることを、前記店舗端末へ通知する手段と、
当該通知の後、該設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記保証人の端末にて入力された前記保証人情報を取得する手段と、
前記商品またはサービスの情報と前記本人情報と前記保証人情報とを対応付けて、前記購入希望者の与信審査を行う審査サーバへ送信する手段とを有し、
前記店舗端末または前記購入希望者の端末は、前記設定された入力方法に従って入力された前記本人情報を前記管理サーバに送信する手段を有し、
前記店舗端末または前記保証人の端末は、前記通知の後、前記設定された入力方法に従って入力された前記保証人情報を、前記管理サーバに送信する手段を有する
情報処理システム。
【請求項7】
商品またはサービスの購入希望者の情報である本人情報と、前記購入希望者の保証人の情報である保証人情報についての入力方法を指定する手段と、
前記保証人情報が必要であることの通知を管理サーバから受け付ける手段と
を備え、
該設定された入力方法に従って、自端末または前記購入希望者の端末にて前記本人情報が入力され、
前記管理サーバは、自端末または前記購入希望者の端末にて入力された前記本人情報を取得すると、前記通知を行い、
当該通知の後、該設定された入力方法に従って、自端末または前記保証人の端末にて前記保証人情報が入力される
店舗端末。
【請求項8】
商品またはサービスの提供者が管理する店舗端末にて設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記商品またはサービスの購入希望者の端末にて入力された前記購入希望者の情報である本人情報を取得する手段と、
前記購入希望者の保証人の情報である保証人情報が必要であることを、前記店舗端末へ通知する手段と、
当該通知の後、前記店舗端末にて設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記保証人の端末にて入力された前記保証人情報を取得する手段と、
前記商品またはサービスの情報と前記本人情報と前記保証人情報とを対応付けて、前記購入希望者の与信審査を行う審査サーバへ送信する手段と
を備える管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理システム、店舗端末、および管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどのネットワーク上でローンの申込みを行う技術が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6733797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ローンの申込情報はユーザによって希望する入力方法が異なるため、ユーザのニーズに応じて様々な入力方法を選択できると便利である。しかし、特に保証人が必要なローンの申込みにおいて、申込者および保証人が販売店に来店せずに自身の端末にてローンの申込情報を入力する入力方法が選択された場合には、申込者の与信審査に必要な情報の入力が完了し、保証人の与信審査に必要な情報の入力が必要な状態になっても、販売店側がそれを把握できない場合がある。この場合、保証人の与信審査に必要な情報の入力が遅延し、申込者および保証人の与信審査をスムーズに進めることができないという問題があった。
【0005】
本発明は、商品またはサービスの購入希望者またはその保証人が自身の端末にて与信審査に必要な情報を入力する入力方法を選択できる場合でも、購入希望者および保証人の与信審査をスムーズに進めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、商品またはサービスの購入希望者の情報である本人情報と、前記購入希望者の保証人の情報である保証人情報についての入力方法を指定するステップと、該設定された入力方法に従って、前記商品またはサービスの提供者が管理する店舗端末または前記購入希望者の端末にて入力された前記本人情報を、管理サーバが取得するステップと、前記保証人情報が必要であることの通知を店舗端末が受信するステップと、当該通知の後、該設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記保証人の端末にて入力された前記保証人情報を、前記管理サーバが取得するステップと、前記商品またはサービスの情報と前記本人情報と前記保証人情報とを対応付けて、前記購入希望者の与信審査を行う審査サーバへ送信するステップとを有する情報処理方法を提供する。
【0007】
前記入力方法は、前記本人情報および前記保証人情報について、情報の少なくとも一部の入力または承認を、それぞれ前記購入希望者の端末および前記保証人の端末にて行う方法であり、前記情報処理方法は、前記店舗端末が、前記本人情報の少なくとも一部の入力または前記店舗端末にて入力された情報の承認の要求を、前記購入希望者の端末へ送信し、前記保証人情報の少なくとも一部の入力または前記店舗端末にて入力された情報の承認の要求を、前記保証人の端末へ送信するステップをさらに有してもよい。
【0008】
前記情報処理方法は、前記店舗端末が、前記商品またはサービスの対価に対する支払能力についての審査の結果を前記審査サーバから受信するステップと、前記店舗端末が、前記本人情報の審査の進捗および前記保証人情報の審査の進捗を示す情報を表示するステップとをさらに有してもよい。
【0009】
前記情報処理方法は、前記店舗端末が、前記商品またはサービスの対価に対する支払能力についての審査の仮決定の通知を前記審査サーバから受信するステップと、前記店舗端末が、前記仮決定の通知に係る、前記商品またはサービスの情報、前記本人情報、および前記保証人情報を記憶するステップと、前記店舗端末にて、前記仮決定の通知の受信後、当該仮決定の通知に係る前記商品またはサービスの情報の修正を受け付けるステップと、該設定された入力方法に従って、前記店舗端末、前記購入希望者の端末、または前記保証人の端末にて入力された、修正された本人情報または修正された保証人情報を、前記管理サーバが取得するステップと、前記管理サーバが、前記修正された商品またはサービスの情報と、前記修正された本人情報と、前記修正された保証人情報とを対応付けて、前記審査サーバへ送信するステップとをさらに有してもよい。
【0010】
本発明の別の態様は、商品またはサービスの提供者が管理する店舗端末、前記商品またはサービスの購入希望者の端末、および前記購入希望者の保証人の端末のうち少なくとも前記店舗端末と、管理サーバとを備え、前記店舗端末は、前記購入希望者の情報である本人情報と、前記保証人の情報である保証人情報についての入力方法を指定する手段を有し、前記管理サーバは、前記設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記購入希望者の端末にて入力された前記本人情報を取得する手段と、前記保証人情報が必要であることを、前記店舗端末へ通知する手段と、当該通知の後、該設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記保証人の端末にて入力された前記保証人情報を取得する手段と、前記商品またはサービスの情報と前記本人情報と前記保証人情報とを対応付けて、前記購入希望者の与信審査を行う審査サーバへ送信する手段とを有し、前記店舗端末または前記購入希望者の端末は、前記設定された入力方法に従って入力された前記本人情報を前記管理サーバに送信する手段を有し、前記店舗端末または前記保証人の端末は、前記通知の後、前記設定された入力方法に従って入力された前記保証人情報を、前記管理サーバに送信する手段を有する情報処理システムを提供する。
【0011】
本発明のさらに別の態様は、商品またはサービスの購入希望者の情報である本人情報と、前記購入希望者の保証人の情報である保証人情報についての入力方法を指定する手段と、前記保証人情報が必要であることの通知を管理サーバから受け付ける手段とを備え、該設定された入力方法に従って、自端末または前記購入希望者の端末にて前記本人情報が入力され、前記管理サーバは、自端末または前記購入希望者の端末にて入力された前記本人情報を取得すると、前記通知を行い、当該通知の後、該設定された入力方法に従って、自端末または前記保証人の端末にて前記保証人情報が入力される店舗端末を提供する。
【0012】
本発明のさらに別の態様は、商品またはサービスの提供者が管理する店舗端末にて設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記商品またはサービスの購入希望者の端末にて入力された前記購入希望者の情報である本人情報を取得する手段と、前記購入希望者の保証人の情報である保証人情報が必要であることを、前記店舗端末へ通知する手段と、当該通知の後、前記店舗端末にて設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記保証人の端末にて入力された前記保証人情報を取得する手段と、前記商品またはサービスの情報と前記本人情報と前記保証人情報とを対応付けて、前記購入希望者の与信審査を行う審査サーバへ送信する手段とを備える管理サーバを提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、商品またはサービスの購入希望者またはその保証人が自身の端末にて与信審査に必要な情報を入力する入力方法を選択できる場合でも、購入希望者および保証人の与信審査をスムーズに進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施形態に係る申込システムの構成を例示する図。
図2】店舗端末の構成を例示する図。
図3】ステータスDBを例示する図。
図4】ユーザ端末の構成を例示する図。
図5】管理サーバの構成を例示する図。
図6】オートローンの仮申込処理を例示するシーケンスチャート。
図6A】オートローンの仮申込処理を例示するシーケンスチャート(店舗端末にて情報を入力する場合)。
図6B】オートローンの仮申込処理を例示するシーケンスチャート(ユーザ端末にて情報を入力する場合)。
図7】オートローンの仮申込処理を例示するシーケンスチャート。
図8】オートローンの申込みを行うための画面を例示する図。
図9】オートローンの申込みを行うための画面を例示する図。
図10】オートローンの申込みを行うための画面を例示する図。
図11】オートローンの本申込処理を例示するシーケンスチャート。
図12】オートローンの申込みを行うための画面を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
1.構成
図1は、一実施形態に係る申込システム1の構成を例示する図である。申込システム1は、車を購入する際に利用されるローン(いわゆるオートローン)をインターネットなどのネットワーク2上で申込むためのシステムである。申込システム1は、通常のオートローンに加え、残価設定型のオートローンなどの様々なオートローン商品の申込みに対応している。申込システム1では、オートローンの申込みに必要な申込情報を入力する際に、ユーザが店舗端末10を用いて申込情報を入力する方法、ユーザが自身のユーザ端末20を用いて情報を入力する方法、販売店の店員が店舗端末10を用いて申込情報を代理入力する方法など、様々な入力方法を選択することができる。
【0016】
申込システム1は、店舗端末10と、ユーザ端末20Aおよび20Bと、管理サーバ30と、審査サーバ40とを備える。申込システム1は、本発明に係る情報処理システムの一例である。なお、ユーザ端末20Aとユーザ端末20Bとを区別する必要がない場合は、ユーザ端末20Aおよび20Bを総称して「ユーザ端末20」ともいう。店舗端末10、ユーザ端末20、管理サーバ30、および審査サーバ40は、ネットワーク2を介して通信可能に接続されている。ネットワーク2には、インターネットなどの有線ネットワークの他、移動体通信ネットワーク、無線LAN(Local Area Network)などの無線ネットワークが含まれてもよい。管理サーバ30の管理運営者と審査サーバ40管理運営者は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0017】
図2は、店舗端末10の構成を例示する図である。店舗端末10は、オートローンにより購入される商品またはサービス(以下、「商品等」という。)の提供者である販売店に設置され、販売店により管理される。店舗端末10は、オートローンの申込情報の入力に用いられる。店舗端末10の例としては、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末が挙げられる。店舗端末10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信IF(Interface)14と、入力装置15と、表示装置16とを備える。これらの構成要素は、バスを介して接続されている。
【0018】
プロセッサ11は、店舗端末10の各部の制御および演算を行う。プロセッサ11の例としては、CPU(Central Processing Unit)が挙げられる。メモリ12は、プロセッサ11がプログラム131を実行する際の作業領域として用いられる。メモリ12の例としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)が挙げられる。ストレージ13は、店舗端末10の機能を実現するためのプログラム131と、オートローンの申込手続きの状況を管理するためのステータスDB(Database)132とを記憶する。プログラム131には、ウェブサーバから提供されたウェブ画面を表示するためのウェブブラウザが含まれる。ストレージ13の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリが挙げられる。通信IF14は、プロセッサ11の制御の下、ネットワーク2を介して他の装置と通信を行う。入力装置15は、ユーザによる店舗端末10の操作に用いられる。入力装置15の例としては、キーボード、マウス、タッチパネル、操作ボタンが挙げられる。表示装置16は、プロセッサ11の制御の下、オートローンの申込みを行うための各種画面を表示する。この画面は例えばウェブ画面である。表示装置16の例としては、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイが挙げられる。
【0019】
プロセッサ11は、ストレージ13またはメモリ12に記憶されたプログラム131を実行することにより、設定手段111、受付手段112、送信手段113、発行手段114、受信手段115、更新手段116、および取得手段117として機能する。これらの機能は、ソフトウェアがハードウェア資源と協働することによって実現される。
【0020】
設定手段111は、販売店の店員の操作に応じて、オートローンの申込情報に含まれる本人情報と保証人情報についての入力方法を指定する。本人情報は、申込者の属性を示す情報であり、申込者の与信審査(以下、「本人審査」という。)に用いられる。本人情報には、例えば名前、生年月日、住所、電話番号、運転免許証の有無(有の場合には運転免許番号)、職業、および信用情報が含まれる。保証人情報は、保証人の属性を示す情報であり、保証人の与信審査(以下、「保証人審査」という。)に用いられる。保証人情報には、例えば名前、生年月日、住所、電話番号、職業、および信用情報が含まれる。本人情報と保証人情報についての入力方法には、本人情報または保証人情報の入力方法、本人情報または保証人情報の承認を含む同意取得方法、および本人情報または保証人情報の入力用URLの発行方法が含まれる。
【0021】
本人情報または保証人情報の入力方法では、入力に用いられる端末とその入力者とが定められている。本人情報または保証人情報の入力方法には、店舗端末10を用いた本人入力方式と、ユーザ端末20を用いた本人入力方式と、入力補助方式とがある。店舗端末10を用いた本人入力方式は、申込者または保証人が店舗端末10を用いて本人情報または保証人情報を入力する方法である。ユーザ端末20を用いた本人入力方式は、申込者または保証人が自身のユーザ端末20Aまたは20Bを用いて本人情報または保証人情報の少なくとも一部を入力する方法である。入力補助方式は、販売店の店員が、申込者の同席の下、申込者の申出内容に基づいて本人情報を代理入力する方法である。入力補助方式は、入力に不慣れな申込者に適した方法である。店舗端末10を用いた本人入力方式または入力補助方式が採用される場合、申込者または保証人は販売店に来店する必要がある。一方、ユーザ端末20を用いた本人入力方式が採用される場合、申込者または保証人は販売店に来店しなくてもよい。
【0022】
オートローンの申込みには、申込情報の承認と、各種約款への同意が必要となる。同意取得方法は、本人情報または保証人情報の承認を含む各種の同意を取得する方法である。同意取得方法には、画面閲覧方式と、SMS(Short Message Service)方式と、架電方式とがある。画面閲覧方式は、店舗端末10に表示された画面上で申込者または保証人が申込内容を確認し、同意を得る方法である。SMS方式は、申込者または保証人のユーザ端末20Aまたは20Bに同意確認用画面のURL(Uniform Resource Locator)を含むショートメッセージを送信し、このURLに従ってユーザ端末20Aまたは20Bに表示された同意確認用画面上で申込者または保証人が申込内容の少なくとも一部を確認し、同意を得る方法である。SMS方式は、電話番号を利用してショートメッセージを送信することができるため、個人情報保護および本人性の担保に適した方法である。架電方式は、販売店から提供された申込内容確認書に記載された申込内容を申込者または保証人が確認し、申込者または保証人に電話を掛けて同意を得る方法である。
【0023】
ユーザ端末20を用いて本人情報または保証人情報を入力する場合、本人情報または保証人情報の入力用画面をユーザ端末20に表示するために入力用画面のURLが発行される。入力用URLの発行方法は、ユーザ端末20に入力用画面のURLを発行する方法である。入力用URLの発行方法には、メール送信方式と、案内書出力方式と、手動発行方式とがある。メール送信方式は、入力用画面のURLを含む電子メールをユーザ端末20Aまたは20Bに送信する方法である。案内書出力方式は、入力用画面のURLおよびこのURLを示す二次元コードのうち少なくともいずれを含む案内書データをユーザ端末20Aまたは20Bに送信する方法である。手動発行方式は、販売店の店員の操作により、入力用画面のURLを含む電子メールまたはSNS(Social Networking Service)のメッセージを作成し、ユーザ端末20Aまたは20Bに送信する方法である。
【0024】
受付手段112は、設定手段111により設定された入力方法に従って、オートローンの申込情報の入力を受け付ける。より具体的には、受付手段112は、オートローンを利用する商品等の購入情報の入力を受け付ける。購入情報には、例えば商品等の詳細情報、金額情報、販売店情報、オートローンのローン条件、オートローンの支払いプラン、商品等の購入に関するその他情報が含まれる。また、受付手段112は、設定手段111により店舗端末10を用いた本人入力方式または入力補助方式が設定された場合、本人情報または保証人情報の入力を受け付ける。
【0025】
送信手段113は、受付手段112が入力を受け付けた申込情報を管理サーバ30に送信する。より具体的には、送信手段113は、購入情報、本人情報、および保証人情報のうち受付手段112が入力を受け付けた情報を管理サーバ30に送信する。
【0026】
発行手段114は、設定手段111により設定された入力方法に従って、本人情報または保証人情報の入力用画面のURLをユーザ端末20Aまたは20Bに発行する。より具体的には、発行手段114は、設定手段111によりユーザ端末20を用いた本人入力方式が設定された場合、設定手段111により設定された入力用URLの発行方法に従って、本人情報または保証人情報の入力用画面のURLをユーザ端末20Aまたは20Bに発行する。このURLには、有効期限が設定されてもよい。ユーザ端末20Aまたは20Bにおいては、発行手段114から発行されたURLに従って表示される入力用画面を用いて、本人情報または保証人情報の入力、および店舗端末10にて入力された情報の承認が行われる。そのため、発行手段114は、入力用画面のURLを発行することにより、本人情報または保証人情報の入力、および店舗端末10にて入力された情報の承認を要求することになる。
【0027】
受信手段115は、オートローンの申込情報を用いて審査サーバ40が行ったオートローンの審査の結果を審査サーバ40から受信する。また、受信手段115は、管理サーバ30からの通知を受け付ける。
【0028】
更新手段116は、受信手段115にて受信された審査の結果に応じてステータスDB132を更新する。更新されたステータスDB132は、販売店の店員の操作に応じて表示装置16に表示されてもよい。
【0029】
図3は、ステータスDB132を例示する図である。ステータスDB132は、オートローンの申込手続きの状況を示すステータス情報を格納する。ステータス情報には、申込みを一意に識別する申込ID、申込年月日または最終更新年月日、申込者氏名、申込手続きまたは審査の進捗を示すステータス、購入情報、審査結果、本人入力用URL発行情報、保証人登録情報、および保証人入力用URL発行情報が含まれる。ステータス情報に含まれるこれらの情報は、申込IDをキーとして互いに関連付けられている。
【0030】
図2に戻り、取得手段117は、オートローンの本申込みが行われる際に、対応する仮申込みの申込情報を管理サーバ30から取得し、ストレージ13に記憶させる。この申込情報には、仮申込みの審査にて用いられた購入情報、本人情報、および保証人情報が含まれる。オートローンの申込みでは、本申込みの前に仮申込みが行われる場合がある。仮申込みの審査に通らなかった場合、ユーザは、本申込みを行う前に購入する製品やオプションなどの条件の見直しをすることができる。本申込みの前に仮申込みが行われた場合、本申込みでは、取得手段117により取得された仮申込みの申込情報が流用される。そのため、ユーザは、仮申込みから変更する部分だけを修正すればよく、仮申込みの申請情報と同じ部分については再度入力する必要はない。
【0031】
図4は、ユーザ端末20の構成を例示する図である。ユーザ端末20Aはオートローンを利用して商品等の購入を希望する購入希望者である申込者により利用され、本人情報の入力に用いられる。また、オートローンの契約には、保証人が必要な場合がある。ユーザ端末20Bは保証人により利用され、保証人情報の入力に用いられる。ユーザ端末20の例としては、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータが挙げられる。ユーザ端末20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、通信IF24と、入力装置25と、表示装置26と、カメラ27とを備える。これらの構成要素は、バスを介して接続されている。
【0032】
プロセッサ21は、ユーザ端末20の各部の制御および演算を行う。プロセッサ21の例としては、CPUが挙げられる。メモリ22は、プロセッサ21がプログラム231を実行する際の作業領域として用いられる。メモリ22の例としては、ROM、RAMが挙げられる。ストレージ23は、ユーザ端末20の機能を実現するためのプログラム231を記憶する。このプログラム231には、ウェブサーバから提供されたウェブ画面を表示するためのウェブブラウザが含まれる。ストレージ23の例としては、HDD、SSD、フラッシュメモリが挙げられる。通信IF24は、プロセッサ21の制御の下、ネットワーク2を介して他の装置と通信を行う。入力装置25は、ユーザによるユーザ端末20の操作に用いられる。入力装置25の例としては、キーボード、マウス、タッチパネル、操作ボタンが挙げられる。表示装置26は、プロセッサ21の制御の下、オートローンの申込みを行うための各種画面を表示する。この画面は例えばウェブ画面である。表示装置26の例としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイが挙げられる。カメラ27は、本人情報または保証人情報の入力用画面のURLを示す二次元コードを撮影する。
【0033】
プロセッサ21は、ストレージ23またはメモリ22に記憶されたプログラム231を実行することにより、受付手段211、および送信手段212として機能する。これらの機能は、ソフトウェアがハードウェア資源と協働することによって実現される。
【0034】
受付手段211は、店舗端末10の設定手段111により設定された入力方法に従って、本人情報または保証人情報の入力を受け付ける。より具体的には、受付手段211は、ユーザ端末20を用いた本人入力方式が設定された場合、本人情報または保証人情報の入力を受け付ける。
【0035】
送信手段212は、受付手段211が入力を受け付けた本人情報または保証人情報を管理サーバ30に送信する。
【0036】
図5は、管理サーバ30の構成を例示する図である。管理サーバ30は、オートローンを提供する信販会社により管理される。管理サーバ30は、オートローンの申込みを受け付け、オートローンの申込情報を審査サーバ40に送信する。管理サーバ30は、プロセッサ31と、メモリ32と、ストレージ33と、通信IF34とを備える。これらの構成要素は、バスを介して接続されている。
【0037】
プロセッサ31は、管理サーバ30の各部の制御および演算を行う。プロセッサ31の例としては、CPUが挙げられる。メモリ32は、プロセッサ31がプログラム331を実行する際の作業領域として用いられる。メモリ32の例としては、ROM、RAMが挙げられる。ストレージ33は、管理サーバ30の機能を実現するためのプログラム331を記憶する。プログラム331には、ウェブブラウザにウェブ画面を提供するためのウェブサーバが含まれる。ストレージ33の例としては、HDD、SSD、フラッシュメモリが挙げられる。通信IF34は、プロセッサ31の制御の下、ネットワーク2を介して他の装置と通信を行う。
【0038】
プロセッサ31は、ストレージ33またはメモリ32に記憶されたプログラム331を実行することにより、第1取得手段311、通知手段312、第2取得手段313、および送信手段314として機能する。これらの機能は、ソフトウェアがハードウェア資源と協働することによって実現される。
【0039】
第1取得手段311は、店舗端末10の設定手段111により設定された入力方法に従って、店舗端末10またはユーザ端末20Aにて入力された本人情報を店舗端末10またはユーザ端末20Aから取得する。
【0040】
通知手段312は、本申込みにおいて本人情報の入力が完了すると、保証人情報が必要であることを店舗端末10へ通知する。本申込みでは、本人審査に必要な購入情報および本人情報と、保証人審査に必要な保証人情報とがまとめて審査サーバ40に送信され、これらの審査に進むようになっている。そのため、本申込みにおいて本人情報の入力が完了すると、保証人情報の入力が必要となる。そこで、販売店から保証人に保証人情報の入力を促してもらうべく、この通知が行われる。
【0041】
第2取得手段313は、通知手段312による通知の後、店舗端末10またはユーザ端末20Bにて入力された保証人情報を店舗端末10またはユーザ端末20Bから取得する。
【0042】
送信手段314は、オートローンの申込情報を審査サーバ40へ送信する。仮申込みにおいては、送信手段314は、購入情報および本人情報と、保証人情報とを別々に送信する。一方、本申込みにおいては、送信手段314は、購入情報と本人情報と保証人情報とを対応付けてまとめて送信する。
【0043】
図1に戻り、審査サーバ40は、オートローンを提供する信販会社により管理される。審査サーバ40は、オートローンを利用して購入する商品等の対価に対する支払能力についての与信審査を行う。オートローンの契約に保証人が必要な場合、この与信審査には、本人審査に加えて保証人審査が含まれる。与信審査の結果には、オートローンを利用して購入する商品等の対価に対する支払能力があることを示す可決と、支払能力がないことを示す否決とがある。なお、与信審査の方法は既知の技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0044】
2.動作
2.1 仮申込み
図6図6A図6Bおよび図7は、オートローンの仮申込処理を例示するシーケンスチャートである。ここでは、本申込みの前に仮申込みが行われる場合を例に挙げて説明する。ただし、仮申込みは必須ではなく、本申込みだけが行われてもよい。図6Aおよび図6Bは、情報の入力方法の違いに対応した動作を示すであり、図6はこれらを一つにまとめたものである。
【0045】
図8図10は、オートローンの申込みを行うための画面例を示す図である。店舗端末10の表示装置16には、まずトップ画面610が表示される。販売店の店員の操作によりトップ画面610に含まれる「新規申込」ボタン611が押下されると、仮申込処理が開始される。ここでは、オートローンの契約に保証人が必要となる場合を例に挙げて説明する。この場合、仮申込処理では、まず申込者の申込手続きおよび本人審査が行われ、続いて保証人の申込手続きおよび保証人審査が行われる。
【0046】
図6に示されるステップS11において、店舗端末10の受付手段112は、オートローンを利用する商品等の購入情報の入力を受け付ける。図8に示されるように、「新規申込」ボタン611が押下されると、表示装置16には購入情報の入力画面620が表示される。販売店の店員は、入力画面620上でオートローンを利用する商品等の購入情報を入力する操作を行う。図8に示されるように、入力画面620は、複数の入力画面620-1・・・620-n(nは2以上の整数)に分割され、順番に表示されてもよい。購入情報が入力されると、受付手段112は、入力された購入情報に申込IDを付加する。
【0047】
図6に戻り、ステップS12において、店舗端末10の設定手段111は、本人情報の入力方法と、入力された購入情報および本人情報と各種約款についての同意取得方法とを設定する。図8に示されるように、入力画面620-nには、ユーザ端末20を用いた本人入力方式を選択するための選択ボタン622が含まれる。ユーザ端末20を用いた本人入力方式を選択する場合、販売店の店員は選択ボタン622を押下する操作を行う。選択ボタン622が押下されると、設定手段111はユーザ端末20を用いた本人入力方式を設定する。
【0048】
一方、ユーザ端末20を用いた本人入力方式以外の入力方法を選択する場合、販売店の店員は、入力画面620に含まれる「次へ」ボタン621を押下する操作を行う。「次へ」ボタン621が押下されると、入力方法の選択画面630が表示装置16に表示される。選択画面630には、本人情報の入力者として申込者を選択するための選択ボタン631と、販売店の店員を選択するための選択ボタン632とが含まれる。店舗端末10を用いた本人入力方式を選択する場合、販売店の店員は選択ボタン631を押下する操作を行う。選択ボタン632が押下されると、設定手段111は店舗端末10を用いた本人入力方式を設定する。一方、入力補助方式を選択する場合、販売店の店員は選択ボタン632を押下する操作を行う。選択ボタン632が押下されると、設定手段111は入力補助方式を設定する。
【0049】
また、選択画面630には、画面閲覧方式を選択するための選択ボタン633と、SMS方式を選択するための選択ボタン634と、架電方式を選択するための選択ボタン635とが含まれる。画面閲覧方式を選択する場合、販売店の店員は選択ボタン633を押下する操作を行う。選択ボタン633が押下されると、設定手段111は画面閲覧方式を設定する。SMS方式を選択する場合、販売店の店員は選択ボタン634を押下する操作を行う。選択ボタン634が押下されると、設定手段111はSMS方式を設定する。架電方式を選択する場合、販売店の店員は選択ボタン635を押下する操作を行う。選択ボタン635が押下されると、設定手段111は架電方式を設定する。
【0050】
店舗端末10を用いた本人入力方式または入力補助方式が設定された場合には、図6Aに示されるステップS13の処理に進む。ステップS13において、店舗端末10の受付手段112は、本人情報の入力および同意確認を受け付ける。例えば店舗端末10を用いた本人入力方式または入力補助方式、および画面閲覧方式が設定された場合、店舗端末10の表示装置16には、図9に示される同意確認画面640が表示される。同意確認画面640には、入力された購入情報と、オートローンの契約に必要な各種約款に同意することを確認するためのチェックボックス641と、購入情報を承認して次に進むための遷移ボタン642とが含まれる。申込者が表示装置16に表示された同意確認画面640を閲覧することにより、購入情報を承認し、オートローンの契約に必要な各種約款に同意すると、申込者または販売店の店員は、同意確認画面640に含まれるチェックボックス641にチェックを入れた後、遷移ボタン642を押下する操作を行う。
【0051】
遷移ボタン642が押下されると、本人情報の入力画面650が表示装置16に表示される。申込者または販売店の店員は、入力画面650上で本人情報を入力した後、遷移ボタン651を押下する操作を行う。本人情報が入力されると、受付手段112は、入力された本人情報に申込IDを付加する。遷移ボタン651が押下されると、本人情報の確認画面660が表示装置16に表示される。確認画面660には、入力された本人情報と、本人情報を承認した上で次に進むための遷移ボタン661とが含まれる。申込者が表示装置16に表示された確認画面660を閲覧することにより、本人情報を承認すると、申込者または販売店の店員は、確認画面660に含まれる遷移ボタン661を押下する操作を行う。遷移ボタン661が押下されると、申込内容の確認画面670が表示装置16に表示される。確認画面670には、入力された購入情報および本人情報と、購入情報と本人情報を最終承認した上でオートローンの申込みを行うための申込ボタン671とが含まれる。申込者が表示装置16に表示された確認画面670を閲覧することにより、購入情報および本人情報を最終承認すると、申込者または販売店の店員は申込ボタン671を押下する操作を行う。
【0052】
図6に戻り、ステップS14において、店舗端末10の送信手段113は、ステップS13にて同意確認された購入情報と、入力および同意確認された本人情報とを管理サーバ30に送信する。店舗端末10から購入情報および本人情報が送信されると、管理サーバ30の第1取得手段311は、これらの購入情報および本人情報を受信する。
【0053】
一方、ユーザ端末20を用いた本人入力方式が設定された場合には、図6BのステップS15の処理に進む。ステップS15において、店舗端末10の設定手段111は、本人情報の入力用URLの発行方法を設定する。図8に示されるように、入力画面620に含まれる選択ボタン622が押下されると、発行方法の選択画面700が表示装置16に表示される。選択画面700には、メール送信方式を選択するための選択ボタン701と、案内書出力方式を選択するための選択ボタン702と、手動発行方式を選択するための選択ボタン703とが含まれる。メール送信方式を選択する場合、販売店の店員は選択ボタン701を押下する操作を行う。選択ボタン701が押下されると、設定手段111はメール送信方式を設定する。案内書出力方式を選択する場合、販売店の店員は選択ボタン702を押下する操作を行う。選択ボタン702が押下されると、設定手段111は案内書出力方式を設定する。手動発行方式を選択する場合、販売店の店員は選択ボタン703を押下する操作を行う。選択ボタン703が押下されると、設定手段111は手動発行方式を設定する。
【0054】
図6に戻り、ステップS16において、店舗端末10の発行手段114は、設定手段111により設定された入力用URLの発行方法に従って、本人情報の入力画面650のURLをユーザ端末20Aに発行する。このURLの発行は、本人情報の入力および店舗端末10にて入力された情報の承認の要求の送信を兼ねる。より具体的には、メール送信方式が設定された場合、発行手段114は、本人情報の入力画面650のURLを含む電子メールを自動的に作成し、ユーザ端末20Aに送信する。案内書出力方式が設定された場合、発行手段114は、本人情報の入力画面650のURLと、このURLを示す二次元コードとを含む案内書データを自動的に作成し、ユーザ端末20Aに送信する。手動発行方式が設定された場合、発行手段114は、販売店の店員の操作により、本人情報の入力画面650のURLをコピーして電子メールまたはSNSのメッセージに貼り付けることにより、このURLを含む電子メールまたはSNSメッセージを作成し、ユーザ端末20Aに送信する。
【0055】
ステップS17において、ユーザ端末20Aの受付手段211は、本人情報の入力および同意の確認を受け付ける。まず、申込者の操作により、ステップS15にて発行されたURLに従って図9に示される本人情報の入力画面650が表示装置26に表示される。このとき、メール送信方式が設定された場合には、電子メールに含まれるURLが用いられる。案内書出力方式が設定された場合には、案内書データに含まれるURL、または案内書データに含まれる二次元コードをカメラ27で撮影することにより読み取られたURLが用いられる。手動発行方式が設定された場合には、電子メールまたはSNSメッセージに含まれるURLが用いられる。なお、本人情報の入力画面650は、ユーザ認証を経てから表示されてもよい。入力画面650の表示後は、上述したステップS13において説明した本人情報の入力画面650以降の画面の表示および操作がユーザ端末20Aにて行われる。
【0056】
ここで、ユーザ端末20を用いた本人入力方式が設定された場合でも、本人情報の入力および同意確認の一部が店舗端末10で行われ、残りがユーザ端末20Aで行われてもよい。例えば上述したステップS13の処理と同様の方法により、店舗端末10にて本人情報の一部が入力された後、上述したステップS15~S17の処理が行われてもよい。この場合、ユーザ端末20Aの表示装置26に表示される本人情報の入力画面650は、店舗端末10にて入力された本人情報の一部が既に入力された状態になる。そのため、申込者は、ユーザ端末20Aを用いて残りの本人情報を入力すればよい。また、申込者は、必要に応じて、店舗端末10にて入力された本人情報をユーザ端末20Aを用いて修正してもよい。ただし、生年月日、電話番号など、店舗端末10にて入力された本人情報の一部については、ユーザ端末20では修正不可としてもよい。
【0057】
図6に戻り、ステップS18において、ユーザ端末20Aの送信手段212は、ステップS17において同意確認された購入情報と、入力および同意確認された本人情報とを管理サーバ30に送信する。ユーザ端末20Aから購入情報および本人情報が送信されると、管理サーバ30の第1取得手段311は、これらの購入情報および本人情報を受信する。
【0058】
なお、店舗端末10を用いた本人入力方式または入力補助方式、およびSMS方式が設定された場合、上述したステップS13において説明した図9に示される同意確認画面640以降の画面の表示および操作が店舗端末10にて行われる。ただし、本人情報の確認画面660に含まれる遷移ボタン661が押下されると、店舗端末10の送信手段113は、販売店の店員の操作により、本人情報の入力画面650のURLを含むショートメッセージをユーザ端末20Aに送信する。ユーザ端末20Aがこのショートメッセージを受信すると、申込者の操作により、このショートメッセージに含まれるURLに従って図9に示される本人情報の入力画面650が表示装置26に表示される。なお、本人情報の入力画面650は、ユーザ認証を経てから表示されてもよい。入力画面650の表示後は、上述したステップS17において説明した本人情報の入力画面650以降の画面の表示および操作がユーザ端末20Aにて行われる。ただし、本人情報の入力画面650は店舗端末10にて入力された本人情報が既に入力された状態になるため、申込者は、必要に応じてこの本人情報をユーザ端末20Aを用いて修正すればよい。
【0059】
また、店舗端末10を用いた本人入力方式または入力補助方式、および架電方式が設定された場合、上述したステップS13において説明した図9に示される同意確認画面640以降の画面の表示および操作が店舗端末10にて行われる。ただし、本人情報の確認画面660に含まれる遷移ボタン661が押下されると、販売店の店員または申込者の操作により、同意確認のために申込者に電話を掛ける日時が指定されるとともに、申込内容確認書が印刷される。申込人は、販売店から提供された申込内容確認書に含まれる本人情報を確認する。オートローンを提供する信販会社は、指定された日時に申込人に電話を掛け、申込者から本人情報の承認を得る。申込者から承認が得られた後、図9に示される申込内容の確認画面670が表示装置16に表示される。確認画面670の表示後は、上述したステップS13において説明した申込内容の確認画面670以降の画面の表示および操作が店舗端末10にて行われる。
【0060】
ステップS19において、管理サーバ30の送信手段314は、店舗端末10またはユーザ端末20Aから受信した購入情報および本人情報を審査サーバ40に送信する。ステップS20において、審査サーバ40は、管理サーバ30から受信した購入情報および本人情報を用いて本人審査を行う。ステップS21において、審査サーバ40は、ステップS20で行われた本人審査の結果に申込IDを付加して店舗端末10に送信する。仮申込みの審査の結果は、オートローンの最終的な審査結果ではないため、審査の仮決定の通知となる。審査サーバ40から本人審査の結果が送信されると、店舗端末10の受信手段115はこの本人審査の結果を受信する。また、審査サーバ40は、本人審査の結果を店舗端末10に加えて、ユーザ端末20Aに送信してもよい。
【0061】
ステップS22において、店舗端末10の更新手段116は、審査サーバ40から受信された本人審査の結果に応じてステータスDB132を更新する。例えば「AP001」という申込IDが付加された仮申込みの本人審査の結果が可決である場合、更新手段116は、図3に示されるように、ステータスDB132において「AP001」という申込IDに関連付けられた年月日を更新時点の年月日に変更し、ステータスを「仮申込みの本人審査済」に変更し、審査結果を「審査可決」に変更する。この「仮申込みの本人審査済」というステータスは、仮申込みの本人審査が完了しており、保証人審査が未実施であることを示す。また、仮申込みにおいて本人情報の入力画面650のURLが発行されている場合には、「AP001」という申込IDに関連付けられた本人入力用URL発行情報を「URL発行済」に変更する。
【0062】
このようにして本人申込み手続きおよび本人審査が完了すると、続いて保証人の申込み手続きおよび保証人審査が行われる。図7に示されるステップS23において、店舗端末10の設定手段111は、保証人情報の入力方法を指定する。図10に示されるように、本人審査が完了すると、店舗端末10の表示装置16には、再びトップ画面610が表示される。販売店の店員の操作に応じて、トップ画面610に含まれる「再申込」ボタン612が押下されると、検索画面680が表示装置16に表示される。販売店の店員は、検索画面680上で年月日、申込IDなどを用いた検索条件を入力してから、検索ボタン681を押下する操作を行う。検索ボタン681が押下されると、ステータスDB132から検索条件を満たす申込みのステータス情報が抽出され、検索画面680に表示される。このステータス情報には、検索条件を満たす申込みのステータスが含まれるため、販売店の店員は、このステータスを見ることにより、これらの申込みの各々の本人審査の進捗および保証人審査の進捗を把握することができる。販売店の店員は、検索画面680に表示されたステータス情報に基づいて対象の仮申込みを選択する操作を行う。
【0063】
この操作に応じて対象の仮申込みが選択されると、申込詳細画面690が表示装置16に表示される。申込詳細画面690には、対象の仮申込みにおいて入力された購入情報および本人情報と、メニューバー691とが含まれる。店舗端末10を用いた本人入力方式を選択する場合、販売店の店員は、メニューバー691から店舗端末10を用いた本人入力方式を選択するための操作項目692を選択する操作を行う。操作項目692が選択されると、設定手段111は店舗端末10を用いた本人入力方式を設定する。一方、ユーザ端末20を用いた本人入力方式を選択する場合、販売店の店員は、メニューバー691からユーザ端末20を用いた本人入力方法を選択するための操作項目693を選択する操作を行う。操作項目693が選択されると、設定手段111はユーザ端末20を用いた本人入力方式を設定する。
【0064】
店舗端末10を用いた本人入力方式が設定された場合には、図7に示されるステップS24の処理に進む。ステップS24において、店舗端末10の受付手段112は、上述したステップS13の処理と同様の方法により、保証人により行われた保証人情報の入力および同意確認を受け付ける。より具体的には、店舗端末10の表示装置16には、図9に示される本人情報の入力画面650、本人情報の確認画面660、および申込内容の確認画面670と同様の保証人情報の入力画面、保証人情報の確認画面、および申込内容の確認画面が表示される。ただし、保証人情報の入力画面、保証人情報の確認画面、および申込内容の確認画面では、本人情報に代えて保証人情報の入力および同意確認が行われる。なお、保証人情報の入力画面は、ユーザ認証を経てから表示されてもよい。また、受付手段112は、入力された保証人情報に申込IDを付加する。
【0065】
図7に戻り、ステップS25において、店舗端末10の送信手段113は、ステップS24において入力および同意確認された保証人情報を管理サーバ30に送信する。店舗端末10から保証人情報が送信されると、管理サーバ30の第1取得手段311は、この保証人情報を受信する。
【0066】
一方、ユーザ端末20を用いた本人入力方式が設定された場合には、ステップS26の処理に進む。ステップS26において、店舗端末10の設定手段111は、上述したステップS15の処理と同様の方法により、保証人情報の入力用URLの発行方法を設定する。ステップS27において、店舗端末10の発行手段114は、上述したステップS16の処理と同様の方法により、設定手段111により設定された入力用URLの発行方法に従って、保証人情報の入力画面のURLをユーザ端末20Bに発行する。このURLの発行は、保証人情報の入力要求の送信を兼ねる。ステップS28において、ユーザ端末20Bの受付手段211は、上述したステップS17の処理と同様の方法により、保証人情報の入力および同意確認を受け付ける。より具体的には、ユーザ端末20Bの表示装置26には、図9に示される本人情報の入力画面650、本人情報の確認画面660、および申込内容の確認画面670と同様の保証人情報の入力画面、保証人情報の確認画面、および申込内容の確認画面が表示される。ただし、保証人情報の入力画面、保証人情報の確認画面、および申込内容の確認画面では、本人情報に代えて保証人情報の入力および同意確認が行われる。なお、保証人情報の入力画面は、ユーザ認証を経てから表示されてもよい。また、受付手段211は、入力された保証人情報に申込IDを付加する。
【0067】
図7に戻り、ステップS29において、ユーザ端末20Bの送信手段113は、ステップS28において入力および同意された保証人情報を管理サーバ30に送信する。ユーザ端末20Bから保証人情報が送信されると、管理サーバ30の第1取得手段311は、この保証人情報を受信する。
【0068】
ステップS30において、管理サーバ30の送信手段314は、店舗端末10またはユーザ端末20Bから受信した保証人情報を審査サーバ40に送信する。ステップS31において、審査サーバ40は、管理サーバ30から受信した保証人情報を用いて保証人審査を行う。ステップS32において、審査サーバ40は、ステップS31にて行われた保証人審査の結果に申込IDを付加して店舗端末10に送信する。上述したように、仮申込みの審査の結果は、オートローンの最終的な審査結果ではないため、審査の仮決定の通知となる。審査サーバ40から保証人審査の結果が送信されると、店舗端末10の受信手段115はこの保証人審査の結果を受信する。また、審査サーバ40は、保証人審査の結果を店舗端末10に加えて、ユーザ端末20Aおよび20Bに送信してもよい。
【0069】
ステップS33において、店舗端末10の更新手段116は、審査サーバ40から受信された保証人審査の結果に応じてステータスDB132を更新する。例えば「AP001」という申込IDが付加された仮申込みの保証人審査の結果が可決である場合、更新手段116は、図3に示されるステータスDB132において「AP001」という申込IDに関連付けられた年月日を更新時点の年月日に変更し、ステータスを「仮申込みの保証人審査済」に変更し、審査結果を「審査可決」に変更する。この「仮申込みの保証人審査済」というステータスは、仮申込みの本人審査および保証人審査が完了していることを示す。また、仮申込みにおいて保証人情報の入力画面のURLが発行されている場合には、「AP001」という申込IDに関連付けられた保証人入力用URL発行情報を「URL発行済」に変更する。
【0070】
2.2 本申込み
図11は、オートローンの本申込処理を例示するシーケンスチャートである。図12は、オートローンの申込みを行うための画面を例示する図である。図12に示されるように、店舗端末10の表示装置16には、まずトップ画面610が表示される。販売店の店員の操作により、トップ画面610に含まれる「再申込」ボタン612が押下されると、本申込処理が開始される。ここでは、本申込みの前に仮申込みが行われている場合を例に挙げて説明する。
【0071】
図11に示されるステップS41において、店舗端末10の取得手段117は、本申込みに対応する仮申込みの申込情報、すなわち購入情報、本人情報、および保証人情報を管理サーバ30から取得し、ストレージ13に記憶させる。図12に示されるように、「再申込」ボタン612が押下されると、検索画面680が表示装置16に表示される。検索画面680において、販売店の店員の操作に応じて、年月日、申込IDなどを用いた検索条件が入力され、検索ボタン681が押下されると、ステータスDB132から検索条件を満たす申込みのステータス情報が抽出され、検索画面680に表示される。このステータス情報には、検索条件を満たす申込みのステータスが含まれるため、販売店の店員は、このステータスを見ることにより、これらの申込みの各々の本人審査の進捗および保証人審査の進捗を把握することができる。販売店の店員は、検索画面680に表示されたステータス情報に基づいて対応する仮申込みを選択する操作を行う。
【0072】
図11に戻り、ステップS42において、店舗端末10の受付手段112は、購入情報の修正入力を受け付ける。販売店の店員の操作に応じて対応する仮申込みが選択されると、図12に示される申込詳細画面690が表示装置16に表示される。申込詳細画面690には、対応する仮申込みにおいて入力された購入情報および本人情報と、メニューバー691とが含まれる。購入情報を修正入力する場合、販売店の店員は、メニューバー691から修正入力するための操作項目694を選択した上で、申込詳細画面690に含まれる購入情報を修正入力する操作を行う。受付手段112は、この操作により修正された購入情報の入力を受け付ける。
【0073】
図11に戻り、ステップS43において、店舗端末10の設定手段111は、上述したステップS12の処理と同様に、本人情報の入力方法と、入力された購入情報および本人情報と各種約款についての同意取得方法とを設定する。図12に示される申込詳細画面690上で購入情報の修正入力が行われた後、図8に示される購入情報の入力画面620以降の画面が表示される。ここでは、販売店の店員の操作により入力画面620に含まれる選択ボタン622が押下され、ユーザ端末20を用いた本人入力方式が設定された場合を例に挙げて説明する。
【0074】
ユーザ端末20を用いた本人入力方式が設定された場合には、図11に示されるステップS44に進む。ステップS44~S47の処理は、上述したステップS15~S18の処理と同様である。ただし、本人情報の入力画面650は、仮申込みの本人情報が入力された状態になっているため、申込者は、必要に応じて本人情報を修正するだけでよい。ユーザ端末20Aの受付手段211は、申込者の操作に応じて修正された本人情報の入力を受け付ける。
【0075】
なお、店舗端末10を用いた本人入力方式または入力補助方式が設定された場合には、ステップS44~S47の処理に代えて、上述したステップS13およびS14と同様の処理が行われる。この場合、店舗端末10の受付手段112は、申込者の操作に応じて修正された本人情報の入力を受け付ける。
【0076】
ステップS48において、管理サーバ30の第1取得手段311は、ユーザ端末20Aから受信した購入情報および本人情報をストレージ13に記憶させる。本申込みでは、本人審査に必要な購入情報および本人情報と、保証人審査に必要な保証人情報とがまとめて審査サーバ40に送信され、これらの審査に進むようになっている。ステップS48では、本人審査に必要な購入情報および本人情報は取得されたものの、保証人審査に必要な保証人情報は未取得であるため、保証人情報の入力が必要となる。
【0077】
ステップS49において、管理サーバ30の通知手段312は、保証人情報が必要であることを示す通知に申込IDを付加して店舗端末10に送信する。この通知は、本人審査に必要な購入情報および本人情報の入力が完了し、本人審査を行うことが可能な状態になったため、保証人情報の入力が必要であることを示す。管理サーバ30から通知が送信されると、店舗端末10の受信手段115は、この通知を受信する。この通知に応じて、店舗端末10の表示装置16では、例えば図10に示される検索画面680の上部に、保証人の申込手続きが必要であることを示す注意メッセージが赤字で表示されてもよい。
【0078】
図11に戻りステップS50において、店舗端末10の更新手段116は、管理サーバ30からの通知に応じてステータスDB132を更新する。例えば「AP001」という申込IDが付加された通知が受信された場合、更新手段116は、ステータスDB132において「AP001」という申込IDに関連付けられた年月日を更新時点の年月日に変更し、ステータスを「本申込みの本人審査に必要な情報入力済」に変更し、審査結果を「審査可決」に変更する。また、本申込みにおいて本人情報の入力画面650のURLが発行されている場合には、「AP001」という申込IDに関連付けられた本人入力用URL発行情報を「URL発行済」に変更する。また、ステータスが「本申込みの本人審査に必要な情報入力済」に変更された後、所定期間変更されない場合には、店舗端末10の表示装置16に警告メッセージが表示されてもよい。
【0079】
管理サーバ30からの通知およびステータスDB132の更新により、販売店の店員は、本人審査に必要な購入情報および本人情報の入力が完了し、本人審査を行うことが可能な状態になったことを把握することができる。この場合、保証人情報の入力が必要であるため、販売店の店員は、保証人に保証人情報の入力を促す。
【0080】
ステップS51において、店舗端末10の設定手段111は、上述したステップS23の処理と同様に、保証人情報の入力方法を指定する。ここでは、ユーザ端末20を用いた本人入力方式が設定された場合を例に挙げて説明する。
【0081】
ユーザ端末20を用いた本人入力方式が設定された場合には、ステップS52に進む。ステップS52~S55の処理は、上述したステップS26~S29の処理と同様である。ただし、保証人情報の入力画面は、仮申込みの保証人情報が入力された状態になるため、保証人は、必要に応じて保証人情報を修正するだけでよい。ユーザ端末20Bの受付手段211は、申込者の操作に応じて修正された保証人情報の入力を受け付ける。
【0082】
なお、店舗端末10を用いた本人入力方式または入力補助方式が設定された場合には、ステップS52~S55の処理に代えて、上述したステップS24およびS25と同様の処理が行われる。この場合、店舗端末10の受付手段112は、保証人の操作に応じて修正された保証人情報の入力を受け付ける。
【0083】
ステップS56において、管理サーバ30の送信手段314は、ユーザ端末20Bから受信された保証人情報とステップS48にてストレージ13に記憶された購入情報および本人情報とを対応付けて審査サーバ40に送信する。例えば送信手段314は、保証人情報と同一の申込IDが付加された購入情報および本人情報をストレージ13から抽出し、受信された保証人情報と抽出された購入情報および本人情報とからなるデータセットを審査サーバ40に送信する。
【0084】
ステップS57において、審査サーバ40は、管理サーバ30から受信された購入情報、本人情報、および保証人情報を用いて、本人審査および保証人審査を行う。ステップS58において、審査サーバ40は、本人審査および保証人審査の結果に申込IDを付加して店舗端末10に送信する。審査サーバ40から本人審査および保証人審査の結果が送信されると、店舗端末10の受信手段115はこれらの審査の結果を受信する。また、審査サーバ40は、本人審査および保証人審査の結果を店舗端末10に加えて、ユーザ端末20Aおよび20Bに送信してもよい。ステップS59において、店舗端末10の更新手段116は、上述したステップS32の処理と同様に、本人審査および保証人審査の結果に基づいてステータスDB132を更新する。
【0085】
なお、本申込みの前に仮申込みが行われていない場合には、図11に示されるステップS41~S47およびS51~S55の処理に代えて、仮申込みと同様の処理、すなわち図6に示されるS11~S18、S23~S29の処理と同様の処理が行われてもよい。
【0086】
上述した実施形態によれば、本申込処理において本人情報の入力が完了すると、保証人情報が必要であることが店舗端末10へ通知されるため、この通知に応じて販売店側から保証人に保証人情報の入力を促すことにより、本人審査および保証人審査をスムーズに進めることができる。また、申込システム1では、本人情報および保証人情報の入力方法を選択することができる。例えばユーザ端末20を用いた本人入力方式が選択された場合には、申込者または保証人は、販売店に来店しなくても、本人情報または保証人情報を入力することができる。この場合、申込者が保証人に申込みに必要な書類を送る必要もない。
【0087】
さらに、ユーザ端末20を用いた本人入力方式が選択された場合には、本人情報または保証人情報の入力用画面のURLが発行されるため、本人情報の入力または保証人情報の入力をスムーズに進めることができる。さらに、店舗端末10がステータスDB132を有しているため、ステータスDB132に含まれるステータス情報が表示装置16に表示されることにより、販売店側は、本人審査または保証人審査が完了しているか否かといった審査の進捗を把握することができる。さらに、本申込みの前に仮申込みが行われている場合には、本申込みにおいて、仮申込みにて入力された購入情報、本人情報、および保証人情報が既に入力された状態で画面に表示されるため、必要に応じてこれらの情報を修正するだけでよく、全ての情報を入力し直す場合に比べて入力の手間が省ける。
【0088】
3.変形例
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態は、以下の例のように変形して実施されてもよい。このとき、以下の2以上の変形例が組み合わせて用いられてもよい。
【0089】
上述した実施形態において、店舗端末10の発行手段114は、管理サーバ30から保証人情報が必要であることが通知されると、販売店の店員の操作を介さずに、SMS方式に従って、保証人情報の入力画面のURLをユーザ端末20Bに発行してもよい。この変形例によれば、販売店の店員が店舗端末10を操作しなくても、保証人に保証人情報の入力を促すことができる。
【0090】
上述した実施形態において、ステータスDB132に含まれる或る申込みに係るステータスが「本申込みの本人審査に必要な情報入力済」に変更された後、所定期間変更されない場合には、保証人が保証人情報の入力を忘れている可能性がある。そこで、この場合、店舗端末10は、保証人情報の入力をリマインドする情報をユーザ端末20Bに送信してもよい。この変形例によれば、保証人情報の入力の遅延を防ぐことができる。
【0091】
申込システム1は、申込者と保証人の両方が個人である個人申込みに加え、主契約者が法人で保証人が個人である法人申込みに対応してもよい。法人申込みの場合、法人の代表者と保証人が同一であるため、代表者は本人情報を入力するだけで、保証人情報を入力しなくても、本人申込み手続きおよび保証人申込み手続きを進めることができる。この変形例によれば、法人申込みが行われる場合にも、本人情報の入力方法を選択することができる。
【0092】
申込システム1は、オートローンの申込手続きに適用されるものに限定されず、車以外の他の商品等の購入に利用されるローンやショッピングクレジットの申込手続きに適用されてもよいし、販売店の審判会社に対する立替金請求に適用されてもよい。立替金請求の場合、立替金請求の方法は、ペーパレスに対応したウェブベースと、契約書ベースとで変わってもよい。この変形例によれば、オートローン以外のローン、ショッピングクレジット、又は立替金請求の申込みにおいても、その手続きに必要な情報の入力方法を選択することができる。
【0093】
上述した実施形態において説明した店舗端末10およびユーザ端末20に表示される画面は例示であり、これに限定されない。店舗端末10およびユーザ端末20には、上述した画面と異なる構成の画面が表示されてもよいし、他の画面が表示されてもよいし、一部の画面が表示されなくてもよいし、画面の表示順序が異なっていてもよい。
【0094】
上述した実施形態において、申込システム1に含まれる各装置の機能および構成は例示であり、これに限定されない。例えば管理サーバ30が、店舗端末10またはユーザ端末20の少なくとも一部の機能を有してもよいし、店舗端末10またはユーザ端末20が、管理サーバ30の少なくとも一部の機能を有してもよい。また、申込システム1、店舗端末10、ユーザ端末20、管理サーバ30、および審査サーバ40は、上述した装置または構成を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置または構成を含まずに構成されてもよい。あるいは、管理サーバ30と審査サーバ40は物理的に別体のハードウェアではなく、一つのハードウェアとして実装されてもよい。この場合、上述した管理サーバ30と審査サーバ40との間の情報のやり取りは、一のハードウェア内部における2つの機能モジュール間のやり取りとみなすことができる。
また、管理サーバ30と審査サーバ40とを物理的に別体として実装する場合でも、図6のステップS21、図7のS32、および図11のステップS58における、店舗端末10への各種情報の提供は、審査サーバ40から直接店舗端末10へ情報が送信されるのではなく、審査サーバ40から管理サーバ30を介して店舗端末10へ送信されてもよい。要するに、上述した各種通知を店舗端末10が受信できればよく、各種通知の生成元の装置が管理サーバ30と審査サーバ40のいずれかであるかは問わない。
【0095】
上述した実施形態において、申込システム1、店舗端末10、ユーザ端末20、管理サーバ30、および審査サーバ40の動作は上述した例に限定されない。申込システム1、店舗端末10、ユーザ端末20、管理サーバ30、および審査サーバ40の動作手順は、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよいし、一部の動作手順が省略されてもよい。
【0096】
本発明の別の形態は、申込システム1、店舗端末10、ユーザ端末20、管理サーバ30、および審査サーバ40のうち少なくともいずれかにおいて行われる動作のステップを有する方法を提供してもよい。また、本発明のさらに別の形態は、店舗端末10、ユーザ端末20、管理サーバ30、および審査サーバ40において実行されるプログラムを提供してもよい。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されて提供されてもよいし、インターネット等を介したダウンロードによって提供されてもよい。
【0097】
また、本発明の提供対象はオートローンに限定されず、商取引の対象となる商品やサービスは任意である。また、「保証人」の定義やその法的性質については限定されない。要するに、ある商品やサービスについて商取引(購入など)を行う際に複数の人の審査を行う状況であれば、本発明を提供することができる。また、仮申込と本申込の違いの法的ないし商習慣的性質も問わない。要するに、実質的に同一の商取引対象に対して、最初の申込手続と、その後に行われる申込手続の二段階(あるいはそれ以上の多段階)の手続きが必要な場面であれば本発明を適用することができる。
すなわち、本発明に係る1以上のコンピュータ装置から構成される情報処理システムにおいて、商品またはサービスの購入希望者の情報である本人情報と、前記購入希望者の保証人の情報である保証人情報についての入力方法を指定するステップと、該設定された入力方法に従って、前記商品またはサービスの提供者が管理する店舗端末または前記購入希望者の端末にて入力された前記本人情報を、管理サーバが取得するステップと、前記保証人情報が必要であることを前記店舗端末へ通知するステップと、当該通知の後、該設定された入力方法に従って、前記店舗端末または前記保証人の端末にて入力された前記保証人情報を、前記管理サーバが取得するステップと、前記商品またはサービスの情報と前記本人情報と前記保証人情報とを対応付けて、前記購入希望者および前記保証人の与信審査を行う審査サーバへ送信するステップとが実行されていればよい。
【符号の説明】
【0098】
1:申込システム、10:店舗端末、11:プロセッサ、12:メモリ、13:ストレージ、14:通信IF、15:入力装置、16:表示装置、20:ユーザ端末、21:プロセッサ、22:メモリ、23:ストレージ、24:通信IF、25:入力装置、26:表示装置、27:カメラ、30:管理サーバ、31:プロセッサ、32:メモリ、33:ストレージ、34:通信IF、40:審査サーバ、111:設定手段、112:受付手段、113:送信手段、114:発行手段、115:受信手段、116:更新手段、117:取得手段、131:プログラム、132:ステータスDB、211:受付手段、212:送信手段、231:プログラム、311:第1取得手段、312:通知手段、313:第2取得手段、314:送信手段、331:プログラム
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