(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177934
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20241217BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20241217BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20241217BHJP
【FI】
G07G1/00 331B
G07G1/12 341G
H04N7/18 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096352
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 敬行
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 文克
(72)【発明者】
【氏名】吉田 光寿
(72)【発明者】
【氏名】小林 直樹
【テーマコード(参考)】
3E142
5C054
【Fターム(参考)】
3E142BA16
3E142DA07
3E142EA04
3E142FA25
3E142GA41
5C054CA04
5C054CC02
5C054FE14
5C054GB05
5C054GB06
5C054GB13
5C054HA19
(57)【要約】
【課題】好適に操作状況を確認する。
【解決手段】顧客の操作に基づいて処理を進行させる情報処理装置であって、顧客を撮像する撮像手段と、タッチ操作を受け付け可能であるとともに処理の進行に応じた情報を表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記撮像手段による撮像画像と、前記表示手段による表示内容の推移を示した表示推移画像とを、撮像の時点と表示の時点とを一致させて、同一の画面に表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の操作に基づいて処理を進行させる情報処理装置であって、
所定の領域を撮像する撮像手段と、
タッチ操作を受け付け可能であるとともに処理の進行に応じた情報を表示する表示手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記撮像手段による撮像画像と、前記表示手段による表示内容の推移を示した表示推移画像とを、撮像の時点と表示の時点とを一致させて、同一の画面に表示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
操作のログ情報を取得するログ情報取得手段
を備え、
前記表示手段は、
前記表示推移画像として、前記ログ情報取得手段によって取得された前記ログ情報に基づいて生成される画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ログ情報取得手段は、
タッチ操作を含む操作のログ情報を取得し、
前記表示手段は、
タッチ操作の位置を報知する前記表示推移画像を表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
タッチ操作を含む操作のログ情報を取得するログ情報取得手段
を備え、
前記表示手段は、
前記ログ情報取得手段によって取得されたタッチ操作の位置を示したタッチ位置情報を前記表示推移画像に重畳させて表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
処理の開始から終了に至る迄の間に発生した事象であって操作によって特定された事象の発生時点の前記撮像画像と前記表示推移画像とを表示することを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項に情報処理装置。
【請求項6】
前記表示手段に前記撮像画像と前記表示推移画像とを表示させる第1モードと、前記表示手段に前記表示推移画像を表示させずに前記撮像画像に表示させる第2モードと、前記表示手段に前記撮像画像を表示させずに前記表示推移画像を表示させる第3モードとを、切り替える切替手段を
備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記撮像画像及び前記表示推移画像を送信する送信手段
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
タッチ操作を受け付け可能な表示部を備え、顧客の操作に基づいて処理を進行させる情報処理装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
所定の領域の撮像画像を取得する撮像画像取得手段、
前記表示部の表示を制御する表示制御手段
として機能させ、
前記表示制御手段は、
前記撮像画像と、前記表示部の表示内容の推移を示した表示推移画像とを、撮像の時点と表示の時点とを一致させて、同一の画面に表示することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
不正操作が行われたかどうかを確認(検査)する機能として、カメラによって操作状況を撮影した動画を表示するレジスターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示したような従来の技術による操作状況を確認する方法には、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、好適に操作状況を確認する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様は、顧客の操作に基づいて処理を進行させる情報処理装置であって、顧客を撮像する撮像手段と、タッチ操作を受け付け可能であるとともに処理の進行に応じた情報を表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記撮像手段による撮像画像と、前記表示手段による表示内容の推移を示した表示推移画像とを、撮像の時点と表示の時点とを一致させて、同一の画面に表示することを特徴とする情報処理装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
(販売システム)
本実施形態の登録精算装置10は、販売システム1(非図示)を構成する装置の1つである。販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。販売システム1は、登録精算装置10の他に、取引状況管理装置40(非図示)、ストアコントローラ50(非図示)、本部サーバ60(非図示)を含む。登録精算装置10、取引状況管理装置40及びストアコントローラ50は、店舗内に設置される。これらは、LAN(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続される。本部サーバ60は、店舗外(例えば、本社やデータセンタ等)に設置される。店舗内に設置されている装置(登録精算装置10、取引状況管理装置40、ストアコントローラ50)と、店舗外に設置されている装置(本部サーバ60)とは、通信(直接的に通信、又は、ストアコントローラ50を介して通信)可能である。各装置の設置台数は特に限定しない。本部サーバ60は、クラウドサーバであってもよい。本部サーバ60は、2以上のサーバから構成されてもよい。
【0009】
(登録精算装置10)
登録精算装置10は、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する、いわゆるフルセルフのレジである。つまり、登録精算装置10は、商品を登録する登録処理と、登録した商品を精算する精算処理とを実行するが、両処理ともに基本的には顧客自身の操作に基づいて実行する。また、登録精算装置10は、店員の操作に基づいて操作確認検証処理(後述)を実行可能である。
【0010】
(取引状況管理装置40)
取引状況管理装置40は、店舗内に設置されている装置を管理(処理状況、動作状況等を監視、制御等)する装置である。また、取引状況管理装置40は、店舗内に設置されている装置の操作者を管理(使用中の顧客の操作内容等を監視、使用後の顧客の操作内容等を確認)してもよい。取引状況管理装置40は、少なくとも、CPU、記憶部、表示部(タッチパネルとして構成してもよい)、操作部(キーボード、マウス等)、通信部を備える。取引状況管理装置40は、店員によって使用される。
【0011】
(ストアコントローラ50)
ストアコントローラ50は、主に店舗内に設置されている装置と店舗外に設置されている装置との間における情報の通信を担当するサーバである。ストアコントローラ50は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。
【0012】
なお、店舗内には、上述した装置以外の装置を設置してもよい。例えば、店員の操作に基づいて登録処理と精算処理とを実行する登録精算装置210(非図示)や、店員の操作に基づいて登録処理を実行する登録装置220(非図示)や、登録装置220による登録情報を取得して顧客の操作に基づいて精算処理を実行する精算装置230(非図示)を設置してもよい。また、商品売り場における顧客の操作に基づいて登録処理を実行する携帯登録端末240(非図示)による登録情報を取得し、顧客の操作に基づいて精算処理を実行する精算装置250(非図示)を設置してもよい。また、店舗内には、電子マネーにチャージするチャージ装置260(非図示)を設置してもよい。
【0013】
図1は、登録精算装置10の外観例である。登録精算装置10は、本体部11と、上流側カウンタ12と、下流側カウンタ13とを備える。上流側カウンタ12は、本体部11よりも客動線上の上流側に設けられたカウンタである。上流側カウンタ12には、例えば、登録前の商品や、登録前の商品を収容した買物籠等を載置する。下流側カウンタ13は、本体部11よりも客動線上の下流側に設けられたカウンタである。下流側カウンタ13には、例えば、登録を終えた商品や、登録を終えた商品を収容した買物袋(マイバッグ、有料レジ袋等)等を載置する。なお、上流側カウンタ12(下流側カウンタ13も同様)は、登録精算装置10(本体部11)に取り付けられる別体であってもよい。
【0014】
本体部11の下部分には現金決済部(釣銭機)106が設けられている。本体部11の上部分には、印刷部108、スキャナ部104、表示部103、非現金決済部(決済端末)105、撮像部(カメラ)110、支持ポール部111が設けられている。支持ポール部111には、上部から順に、発光部112、監視表示部113、検知部(センサ部)120が設けられている。
【0015】
図2は、登録精算装置10の構成例である。
図1において既に一部については言及しているが、登録精算装置10は、CPU101と、記憶部102と、表示部103と、スキャナ部104と、非現金決済部105と、現金決済部106と、通信部107と、印刷部108と、音声出力部109と、撮像部110と、発光部112と、監視表示部113と、検知部120と、を備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、図示は省略したが、登録精算装置10は、計時部(計時機能)を備える。例えば、登録精算装置10は、計時部により、現在時刻や、ある時点からの経過時間や、ある時間までの残時間の管理が可能である。登録精算装置10は、音声入力部(マイク)を備えていてもよい。
【0016】
CPU101は、中央演算処理装置であり、記憶部102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録精算装置10の動作を制御する。例えば、CPU101は、商品の登録から精算に至る取引全体を制御する。つまり、CPU101は、登録処理及び精算処理を実行する(進行させる)。
【0017】
(取引情報、電子ジャーナル情報、操作ログ情報の生成)
CPU101は、種々の情報を生成する。例えば、CPU101は、各取引において登録された商品の商品情報(商品登録情報)や決済情報(決済種別を含む情報)を含む取引内容を示した情報(以下、「取引情報」と称する)を生成する。また、CPU101は、各取引において発生した事象(以下、「イベント」と称する。後述)を記録した取引履歴情報(以下、「電子ジャーナル情報」と称する)や、各取引における操作(後述)の履歴を記録した操作履歴情報(以下、「操作ログ情報」と称する)を生成する。CPU101は、明示的な指示(操作者からの操作等)がなくても、取引情報、電子ジャーナル情報、操作ログ情報を生成する。
【0018】
(電子ジャーナル情報に記憶されるイベント)
電子ジャーナル情報に記憶されるイベントは、例えば、画面の遷移(表示/消去)、小画面の表示/消去、スキャンの結果(例えば、バーコード読取OK、バーコード読取NG、ノンファイル(PLU失敗))、商品の登録(バーコードのスキャンによる商品の登録、商品プリセットボタンによる商品の登録)、商品の取消、購入数量の増減、支払方法の選択(選択した支払方法)、種々のメッセージ(例えば、エラー、アラート、案内)の表示/消去、エラーの発生/解消、表示部103に対する操作やスキャナ部104に対する操作(スキャン動作)が行われていない無操作状態の所定時間の継続、非現金決済部105からの通知(後述)、現金決済部106からの通知(後述)、店員呼出等である。
【0019】
非現金決済部105からの通知は、例えば、種々の待ち状態(例えば、クレジットカード等の読み取り待ちの状態、PIN(Personal Identification Number)の入力待ちの状態)が所定の時間以上継続した旨の通知、不正な(紛失届が提出されている)クレジットカード等を読み取った旨の通知、PINの入力があった旨の通知、入力されたPINが正しくない旨の通知、与信(オーソリ)NGの通知、決済完了の通知、クレジットカード等の取り忘れがある旨の通知、電子マネーの場合には残高不足の通知等である。
【0020】
現金決済部106からの通知は、例えば、種々の待ち状態(例えば、現金の投入待ちの状態、釣銭の取り去り待ちの状態)が所定の時間以上継続した旨の通知、投入した貨幣(預り金)に関する通知(投入した旨、金種毎の枚数)、排出した貨幣(釣り銭)に関する通知(排出した旨、金種毎の枚数)等である。
【0021】
つまり、例えば、登録精算装置10(CPU101)は、画面Aを表示した場合には画面Aを表示した旨をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶し、小画面Bを表示した場合には小画面Cを表示した旨をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶し、商品プリセットボタンによる商品Cの登録があった場合には商品プリセットボタンによって商品Cを登録した旨をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶し、商品Dの取消があった場合には商品Dの取消があった旨をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶し、店員呼出があった場合には店員呼出があった旨をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶する。また、登録精算装置10は、PINの入力があった場合にはPINの入力があった旨をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶し、預り金として5000円(5000円札1枚)の投入があった場合には預り金として5000円(5000円札1枚)であった旨をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶する。
【0022】
また、登録精算装置10は、登録商品(登録した商品)の合計金額(取引金額)が所定の金額(例えば1万円)に到達した場合(又は所定の金額を超過した場合)、登録商品の合計金額が所定の金額に到達した旨(又は所定の金額を超過した旨)をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶してもよい。登録精算装置10は、商品プリセットボタンによる登録商品の合計金額が所定の金額に到達した場合(又は所定の金額を超過した場合)、登録商品の合計金額が所定の金額に到達した旨(又は所定の金額を超過した旨)をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶してもよい。登録精算装置10は、商品プリセットボタンの操作数が所定数に到達した場合(又は所定数を超過した場合)、商品プリセットボタンの操作数が所定数に到達した旨(又は所定数を超過した旨)をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶してもよい。
【0023】
登録精算装置10は、商品の取消数(取消ボタンで取り消した商品の数)が所定数に到達した場合(又は所定数を超過した場合)、商品の取消数が所定数に到達した旨(又は所定数を超過した旨)をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶してもよい。登録精算装置10は、購入数量の減少数(マイナスボタンで減少させた商品の数)が所定数に到達した場合(又は所定数を超過した場合)、購入数量の減少数が所定数に到達した旨(又は所定数を超過した旨)をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶してもよい。登録精算装置10は、取消又は減少商品(取消ボタンで取り消した商品又はマイナスボタンで減少させた商品)の合計金額が所定の金額に到達した場合(又は所定の金額を超過した場合)、取消又は減少商品の合計金額が所定の金額に到達した旨(又は所定の金額を超過した旨)をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶してもよい。
【0024】
登録精算装置10は、未登録商品持ち帰り行為(後述)があった場合、未登録商品持ち帰り行為があった旨をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶してもよい。登録精算装置10は、未登録商品持ち帰り行為(後述)の発生数(検出数)が所定数に到達した場合(又は所定数を超過した場合)、未登録商品持ち帰り行為(後述)の発生数が所定数に到達した旨(又は所定数を超過した旨)をイベントとして電子ジャーナル情報に記憶してもよい。
【0025】
登録精算装置10は、取引内の何れの時点(タイミング)のイベントであるかがわかるように、電子ジャーナル情報を生成する。例えば、登録精算装置10は、電子ジャーナル情報に、取引開始時の現在時刻と、発生イベント毎のイベント発生時の現在時刻とを記憶してもよい。つまり、電子ジャーナル情報を参照すれば、〇時〇分〇秒に取引が開始され、〇時〇分×秒にイベントaが発生し、〇時〇分△秒にイベントbが発生したといったことがわかるようにしてもよい。また、登録精算装置10は、電子ジャーナル情報に、取引開始時の現在時刻と、発生イベント毎のイベント発生時の取引開始からの経過時間を記憶してもよい。つまり、電子ジャーナル情報を参照すれば、〇時〇分〇秒に取引が開始され、取引開始から××秒後にイベントaが発生し、△△秒後にイベントbが発生したといったことがわかるようにしてもよい。
【0026】
(操作ログ情報に履歴として記憶される操作)
操作ログ情報に履歴として記憶される操作は、表示部103の表示内容を変化させ得る操作である。つまり、操作ログ情報に履歴として記憶される操作は、該操作によって、表示部103の表示内容が変化し得る操作である。登録精算装置10(CPU101)は、表示部103の表示内容を変化させ得る操作を操作ログ情報に記憶する。具体的には、登録精算装置10は、表示部103に対する操作を操作ログ情報に記憶する。つまり、表示部103に対する操作によって同一画面内において表示情報が変化する場合や他画面に遷移する場合があるため(表示部103に対する操作によって表示内容が変化し得るため)、登録精算装置10は、表示部103に対する操作を操作ログ情報に記憶する。例えば、登録精算装置10は、表示部103に対する操作として、タッチしたボタンの種類、タッチ位置(座標)等を操作ログ情報に記憶する。なお、タッチによって表示部103の表示内容が変化した場合に加え、タッチによって表示部103の表示内容が変化しなかった場合(例えば、ボタンをタッチしても反応しなかった場合(操作不可能な状態のボタンをタッチした場合)、ボタン以外の場所をタッチした場合)にも、タッチしたボタンの種類(タッチ位置から特定)、タッチ位置等を操作ログ情報に記憶してもよい。
【0027】
表示部103の表示内容は表示部103に対する操作によって変化し得るが、表示部103の表示内容は他の操作によっても変化し得る。例えば、表示部103の表示内容は、スキャナ部104に対する操作(スキャン動作)や、非現金決済部105に対する操作(非現金決済部105のボタンの操作等)や、現金決済部106に対する操作(紙幣や硬貨の投入、釣り銭の取り去り等)によっても変化し得る。従って、登録精算装置10は、表示部103に対する操作に加えて、スキャナ部104に対する操作や非現金決済部105に対する操作や現金決済部106に対する操作についても操作ログ情報に記憶する。
【0028】
登録精算装置10(CPU101)は、取引内の何れの時点の操作であるかがわかるように、操作ログ情報を生成する。例えば、登録精算装置10は、操作ログ情報に、取引開始時の現在時刻と、操作毎の操作時の現在時刻とを記憶してもよい。つまり、操作ログ情報を参照すれば、〇時〇分〇秒に取引が開始され、〇時〇分×秒に操作cがあり、〇時〇分△秒に操作dがあったといったことがわかるようにしてもよい。また、登録精算装置10は、操作ログ情報に、取引開始時の現在時刻と、操作毎の操作時の取引開始からの経過時間を記憶してもよい。つまり、操作ログ情報を参照すれば、〇時〇分〇秒に取引が開始され、取引開始から××秒後に操作cがあり、△△秒後に操作dがあったといったことがわかるようにしてもよい。
【0029】
なお、登録精算装置10は、操作以外のものを操作ログ情報に記憶してもよい。例えば、操作以外のものによって表示部103の表示内容が変化する場合(表示部103の表示内容を変化させる操作以外のものがある場合)、登録精算装置10は、表示部103の表示内容を変化させる操作以外のものを操作ログ情報として記憶してもよい。表示部103に対する操作やスキャナ部104に対する操作(スキャン動作)が行われていない無操作状態が所定時間継続した場合に表示部103にメッセージ(アラート等)を表示する構成の場合、登録精算装置10は、無操作状態が所定時間継続した旨(イベント)を操作ログ情報に記憶してもよい。換言すれば、登録精算装置10は、電子ジャーナル情報に記憶されるイベントの一部の操作ログ情報に記憶してもよい。なお、登録精算装置10は、表示部103の表示内容を変化させる操作以外のもの(電子ジャーナル情報に記憶されるイベントにも該当しないもの)を操作ログ情報に記憶してもよい。表示部103の表示内容を変化させる操作以外のものは、操作ログ情報、電子ジャーナル情報、操作ログ情報とも電子ジャーナル情報とも異なる第3の履歴情報のうちの少なくとも1つに記憶されていればよい。
【0030】
(表示推移画像の生成)
CPU101は、表示部103における表示内容(より詳細には、表示内容の推移、すなわち表示内容の変化の履歴)を再現する。具体的には、CPU101は、表示部103における表示内容の推移を示した画像(以下、表示推移画像、又は、表示履歴画像と称する)を生成する。表示部103の表示内容は、操作者の操作によって変化(同一画面内にの表示情報の変化、他画面への遷移等)するため、CPU101は、各画面の画面情報と、操作ログ情報(つまり実際に行われた操作)とに基づいて、表示推移画像を生成する(組み立てる)。表示推移画像は、表示内容の推移を表現する画像であるため、また、時間的な成分を含む操作ログ情報に基づいて生成される画像であるため、動画像である。
【0031】
なお、表示部103の表示内容が操作以外のものによって変化する場合(例えば、無操作状態が所定時間継続した場合に表示部103にメッセージを表示する構成の場合)であって当該表示部103の表示内容を変化させる操作以外のもの(無操作状態が所定時間継続した旨)を操作ログ情報として記憶している場合には、CPU101は、操作ログ情報を参照して表示推移画像を生成する。
【0032】
一方、表示部103の表示内容が操作以外のものによって変化する場合であって当該表示部103の表示内容を変化させる操作以外のものを操作ログ情報として記憶していない場合には、CPU101は、操作ログ情報に加え、当該表示部103の表示内容を変化させる操作以外のものを記憶している情報(例えば、電子ジャーナル情報、第3の履歴情報)も参照して表示推移画像を生成する。
【0033】
なお、CPU101は、明示的な指示(店員による所定の操作。例えば、
図5(B)、
図7(A)、
図7(B)の画面における店員の操作)があった場合に、表示推移画像を生成してもよいし、取引情報、電子ジャーナル情報、操作ログ情報と同様、明示的な指示がなくても、表示推移画像を生成してもよい。
【0034】
記憶部102は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。記憶部102は、種々の情報を記憶する。例えば、記憶部102は、CPU101が実行するプログラムや、CPU101が参照する情報(例えば、商品マスタ)、CPU101が生成する情報(例えば、取引情報、電子ジャーナル情報、操作ログ情報、表示推移画像)、撮像部110によって撮像された撮像画像等を記憶する。
【0035】
商品マスタは、例えば、商品識別情報(例えばJANコード、又は、商品プリセットボタン毎に予め設定している商品コード)に対応付けて商品名、販売価格等を記憶したファイルである。
【0036】
CPU101は、何れの取引のものであるかがわかるように、取引情報を記憶部102に記憶する。例えば、CPU101は、取引毎に発番(採番)される取引識別情報(取引番号)を含む取引情報を生成し、生成した取引情報を記憶部102に記憶してもよいし、取引識別情報を含まない取引情報を生成し、生成した取引情報を取引識別情報に対応付けて記憶部102に記憶してもよい。同様に、CPU101は、何れの取引のものであるかがわかるように、電子ジャーナル情報、操作ログ情報を記憶部102に記憶する。なお、取引番号は、取引の開始時(後述する登録スタートボタンBT01の操作後)に採番(発番)される。
【0037】
CPU101は、何れの取引のものであるかがわかるように、表示推移画像を記憶部102に記憶する。具体的には、当該表示推移画像の生成の元となった操作ログ情報の取引識別番号を含む表示推移画像を生成し、生成した表示推移画像を記憶部102に記憶してもよいし、上記取引識別情報を含まない表示推移画像を生成し、生成した表示推移画像を上記取引識別情報に対応付けて記憶部102に記憶してもよい。
【0038】
CPU101は、何れの取引のものであるかがわかるように、撮像部110によって撮像された撮像画像を記憶部102に記憶する。例えば、CPU101は、撮像部110によって撮像された撮像画像を取引識別情報に対応付けて記憶部102に記憶する。
【0039】
つまり、取引情報、電子ジャーナル情報、操作ログ情報、表示推移画像、及び、撮像画像は、何れも、夫々がどの取引のものであるかがわかるように記憶部102に記憶される。
【0040】
表示部103は、タッチディスプレイであって、操作者(顧客)に種々の情報(例えば、登録処理における画面、精算処理における画面)を表示し、また、操作者の操作を受け付ける。なお、操作者による表示部103への操作履歴(タッチ位置)は、上述したように、操作ログ情報として記憶部102に記憶される。
【0041】
スキャナ部104は、種々の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部104は、商品に付されているコードをスキャンし、商品コードを読み取る。
【0042】
非現金決済105は、非現金による決済(例えば、クレジット決済、電子マネー決済等)による決済機構である。非現金決済部105は、登録精算装置10とは別体の決済端末であってもよい。決済端末105は、例えば、読取部、通信部(登録精算装置10と通信する通信部、クレジット決済を実行するクレジットサーバ等の外部のサーバ等と通信する通信部)、操作部、表示部を備える。現金決済部106は、現金による決済機構である。現金決済部106は、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有する。現金決済部106は、投入口へ投入された貨幣を検出し、金種毎の投入枚数を特定して投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨の投入、釣り銭の取り去りをセンサによって検知してもよい。
【0043】
通信部107は、他の装置(例えば、取引状況管理装置40、ストアコントローラ50等)との間において情報を送受信する。例えば、通信部107は、商品マスタをストアコントローラ50(又は本部サーバ60)から受信する。また、通信部107は、取引情報をストアコントローラ50(又は本部サーバ60)に送信する。
【0044】
印刷部108は、各種媒体(レシート、クーポン券)を印刷、発行する。媒体の取り去りをセンサによって検知してもよい。音声出力部109は、音声(例えば、確認音、警告音、音声ガイダンス等)を出力する。
【0045】
撮像部110は、操作者(顧客)を撮像する。具体的には、撮像部110は、スキャナ部104の前面付近を撮像する。つまり、撮像部110は、顧客によるスキャン動作、現金決済部106への現金投入操作(又は現金決済部106からの現金取出操作)等を撮像可能である。撮像部110による撮像画像は、静止画像であってもいし、動画像であってもよい。例えば、撮像部110は、CPU101の制御に従って、取引の開始(登録スタートボタンBT01の操作時)~取引の終了(レシートの発行時又はレシートの取り去り検出時)の間、動画像を撮像する。なお、撮像部110による撮像画像(静止画像、動画像)は、上述したように、記憶部102に記憶される。
【0046】
なお、登録精算装置10は、スキャナ部104の前面付近(顧客によるスキャン動作、現金投入操作等)を撮像する撮像部110に加えて、顧客の顔を撮像する撮像部1110(非図示)を備えていてもよい。登録精算装置10は、撮像部1110によって、取引の開始時点(登録スタートボタンBT01の操作時)の顧客の顔の静止画像を代表顔画像として撮像してもよい。また、登録精算装置10は、上流側(上流側カウンタ12の上面)を撮像する撮像部2110(非図示)や下流側(下流側カウンタ13の上面)を撮像する撮像部3110(非図示)を備えてもよい。なお、登録精算装置10は、上述したように複数の撮像部を備えてもよいが、非現金決済部105におけるPINの入力領域は撮像しない(または、加工処理を施して記憶する)。撮像部1110(撮像部2110、撮像部3110も同様)は、撮像部110と同様、動画像も静止画像も撮像可能である。
【0047】
発光部112は、発光によって種々の情報を報知する。例えば、発光部112は、操作者による店員呼出の操作があった旨を報知する。なお、発光部112は、商品の取消の操作、購入数量を減少させる操作、商品プリセットボタンの操作等の操作に関連して報知してもよい。例えば、発光部112は、商品の取消数(購入数量の減少数、商品プリセットボタンの操作数も同様)が所定の閾値を超えた場合、商品の取消数が所定の閾値を超えた旨を意味する発光態様で発光してもよい。
【0048】
監視表示部113は、例えば、液晶ディスプレイであって、周囲(当該操作者、他の顧客、店員)に種々の情報を表示する。例えば、監視表示部113は、待機中(客待ち状態)には当該装置の番号を表示し、処理中には撮像部110の撮像画像(動画像又は静止画像)を表示してもよい。なお、監視表示部113の両側面や背面には、当該装置の番号が示されている。
【0049】
検知部120は、人感センサ(例えば、赤外線を用いたセンサ)によって人の存在を検知する。検知部120は、検出位置が異なる複数の人感センサを備えてもよい。例えば、検知部120は、上流側カウンタ12の正面付近(正面かつ近傍)を見下ろす方向に人を検知(つまり上流側カウンタ12の正面付近における人の存在を検知)する第1センサと、本体部11の正面付近を見下ろす方向に人を検知(つまり本体部11の正面付近における人の存在を検知)する第2センサと、下流側カウンタ13の正面付近を見下ろす方向に人を検知(つまり下流側カウンタ13の正面付近における人の存在を検知)する第3センサとから構成されてもよい。
【0050】
(操作確認検証処理)
上述したように、登録精算装置10は、店員の操作に基づいて操作確認検証処理を実行可能である。操作確認検証処理とは、顧客の操作(登録処理又は精算処理における操作)の正否(若しくは正誤)を確認、又は、顧客の操作が正しい操作(若しくは正しくない操作)であるかを検証するための処理である。登録精算装置10は、顧客の操作に基づいて、すなわち店員の介在なしに、処理(登録処理、精算処理)を進行させるため、店員が介在する場合に比べ、正しくない操作(意図的な正しくない操作、ミスによる正しくない操作)が行われる可能性が高い。正しくない操作への対策として、店舗側(店員)は、適宜、操作確認検証処理を実行し、顧客の操作が正しいか否か等を確認する。以下、操作確認検証処理によって実現(操作確認検証処理が提供)する機能を操作確認検証機能(又は、操作確認機能、又は、操作検証機能)と称する場合がある。
【0051】
具体的には、登録精算装置10は、操作確認検証処理(操作確認検証機能)として、撮像部110によって撮像された撮像画像(動画像)や、操作ログ情報に基づいて生成された表示推移画像(動画像)を表示部103に表示する。例えば、登録精算装置10は、店員専用の所定の画面(例えば、
図5(B)の小画面SG30、
図7(A)の小画面SG31、
図7(B)の小画面SG32)における店員の所定の操作に基づいて同一画面(例えば、
図5(C)等の小画面SG40)に撮像画像と表示推移画像とを並べてかつタイミングを合わせて表示する。従って、店員(顧客の立ち合い下で店員が操作する場合には店員及び顧客)は、撮像画像と、該撮像画像とタイミングを合わせて表示される表示推移画像とを、同時に確認することができる。
【0052】
図3~
図4は、登録精算装置10の表示例(表示部103における表示例)である。具体的には、
図3~
図4は、商品登録の開始から支払方法の選択迄の表示例を示している。
図3(A)は、取引開始画面(待受画面)である。登録精算装置10は、取引開始前(客待ち中)には、
図3(A)に示したような取引開始画面を表示する。取引開始画面には、取引を開始するための登録スタートボタンBT01が設けられている(表示されている)。また、取引開始画面(他の画面も同様)の上部には店員呼出ボタンが設けられている。
【0053】
なお、
図3(A)に示すように、取引開始画面の比較的上の方(撮像部110に近い位置)に登録スタートボタンBT01を設けたため、顧客が登録スタートボタンBT01を操作する際の該顧客の目線が比較的上向きとなる。従って、代表顔画像を撮像した場合、好適な(目線が比較的上向きの)代表顔画像を得ることができる。
【0054】
登録精算装置10は、取引開始画面の登録スタートボタンBT01の操作があった場合、
図3(B)に示したような初期登録画面(1品目の商品を登録する前の登録画面)を表示する。初期登録画面(登録画面も同様)には、合計情報(合計買上点数、合計金額)を表示する合計金額表示領域HR10、登録した商品の情報等を表示する商品情報表示領域HR11が設けられている。また、初期登録画面(登録画面も同様)には、会計(精算)に進む場合(つまり登録を終える場合)に操作する会計ボタンBT12が設けられている。なお、会計ボタンBT12は、1品目の商品の登録後に操作可能になるボタンであるため、1品目の商品の登録前の登録画面である初期登録画面では、会計ボタンBT12は操作不可能な旨の表示態様(グレーアウト。図中は破線)で表示されている。
【0055】
また、初期登録画面(登録画面も同様)には、バーコードが付されていない商品を登録する場合に操作する各種のボタン(野菜ボタン、果物ボタン、鮮魚ボタン、精肉ボタン)が設けられている。例えば、登録精算装置10は、野菜ボタンの操作があった場合、個々の野菜(きゅうり、にんじん等)を登録するための商品プリセットボタンを表示する(
図4(A)参照)。果物ボタン、鮮魚ボタン、精肉ボタンについても同様である。
【0056】
登録精算装置10は、
図3(B)の場面(初期登録画面)から、顧客のスキャン動作によって缶ビールのバーコードを読み取った場合、
図3(C)に示したような登録画面を表示する。商品情報表示領域HR11には、当該商品(缶ビール)の情報(商品名、数量、価格)が表示されている。また、合計金額表示領域HR10には、当該商品分の合計情報が表示されている。
【0057】
商品情報表示領域HR11の当該商品(缶ビール)の表示欄には、当該商品(缶ビール)の購入数量を増加させる場合に操作するプラスボタン(図中の「+」と表示したボタン)、当該商品の購入数量を減少させる場合に操作するマイナスボタン(図中の「-」と表示したボタン)、及び、当該商品の購入を取り消す場合に操作する取消ボタン(図中の「取消」と表示したボタン)が設けられている。なお、マイナスボタンは、購入数量が2以上である場合に操作可能になるボタンであるため、
図3(C)の場面では、マイナスボタンは操作不可能な旨の表示態様で表示されている。
【0058】
登録精算装置10は、
図3(C)の場面(登録画面)から、野菜ボタンの操作があった場合、
図4(A)に示したように、登録画面の前面に小画面SG13を表示する。小画面SG13には、個々の野菜を登録するための商品プリセットボタン(きゅうりボタン、にんじんボタン等)が設けられている。なお、図示は省略するが、
図3(C)の場面(登録画面)から、果物ボタンの操作があった場合に登録画面の前面に表示される小画面SG13には、個々の果物を登録するための商品プリセットボタン(リンゴボタン、みかんボタン等)が設けられている。鮮魚ボタン、精肉ボタンの操作があった場合についても同様である。
【0059】
また、小画面SG13には、次の商品(他の商品プリセットボタン)を該小画面SG13に表示させる場合に操作する次商品ボタンや、該小画面SG13を閉じる(消去する)場合に操作するとじるボタンが設けられている。なお、登録精算装置10は、とじるボタンの他、何れかの商品プリセットボタンの操作があった場合にも小画面SG13を閉じる。
【0060】
登録精算装置10は、
図4(A)の場面(小画面SG13を前面に表示した登録画面)から、きゅうりの商品プリセットボタンの操作があった場合、
図4(B)に示したように、小画面SG13を閉じるとともに、登録画面の商品情報表示領域HR11に当該商品(きゅうり)の情報等を追加し、合計金額表示領域HR10の合計情報を更新する。
【0061】
登録精算装置10は、
図4(B)の場面(登録画面)から、会計ボタンBT12の操作があった場合、
図4(C)に示したような支払方法選択画面(決済種別選択画面、精算方法選択画面とも称する)を表示する。支払方法選択画面には、夫々の支払方法(現金決済、クレジット決済、電子マネー決済)に対応するボタン(現金ボタン、クレジットボタン、電子マネーボタン)が設けられている。
【0062】
なお、図示は省略するが、登録精算装置10は、支払方法選択画面において選択された支払方法(現金ボタンの操作があった場合には現金決済、クレジットボタンの操作があった場合にはクレジット決済、電子マネーボタンの操作があった場合には電子マネー決済)に応じた1以上の精算画面(1以上の現金決済用画面、1以上のクレジット決済用画面、1以上の電子マネー決済用画面)を表示(顧客の操作等に応じて順次表示)し、精算処理を進行させる。登録精算装置10は、精算処理における最後の動作として(若しくは精算処理の完了後の当該取引の最後の動作として)、レシートを印刷、発行する。
【0063】
なお、登録精算装置10は、ポイントカードの読取が可能である。登録開始前にポイントカードの読取タイミングは特に限定しない。例えば、登録精算装置10は、登録開始前(登録スタートボタンBT01の操作~1品目の商品の登録)にポイントカードを読み取ってもよいし、商品登録中(1品目の商品の登録~会計ボタンBT12の操作)にポイントカードを読み取ってもよいし、支払方法の選択時(会計ボタンBT12の操作~支払方法選択画面における一のボタンの操作)にポイントカードを読み取ってもよい。
【0064】
図5は、登録精算装置10の表示例(表示部103における表示例)である。具体的には、
図5は、撮像画像及び表示推移画像が表示される迄の表示例を示している。
【0065】
登録精算装置10は、例えば、取引開始画面(
図3(A))から、店員のスキャン動作によって当該店員の店員コードを読み取った場合、
図5(A)に示したように、小画面SG20を取引開始画面の前面に表示する。小画面SG20は、店員用のメンテナンス画面である。小画面SG20には、種々のボタンが設けられている。例えば、小画面SG20には、記録(履歴)を確認する場合に操作する記録確認ボタンBT21が設けられている。
【0066】
なお、店員は、登録精算装置10を用いて商品の登録や精算を行っている顧客を監視(会計エリアにおいて直接肉眼で監視、または、監視カメラの映像を表示する監視モニタで監視)し、顧客の操作に気になる点があった場合に、当該登録精算装置10(当該顧客のもと)に移動し、取引の終了後に(又は、取引中に)、該登録精算装置10に店員コードを読み取らせて小画面SG20を表示させてもよい。また、店員は、発光部112を発光させている登録精算装置10(つまり、店員呼出中の登録精算装置10、商品の取消数や購入数量の減少数や商品プリセットボタンの操作数が所定の閾値を超えた登録精算装置10)を見つけた場合に、該登録精算装置10に移動し、取引の終了後に(又は、取引中に)、該登録精算装置10に店員コードを読み取らせて小画面SG20を表示させてもよい。
【0067】
登録精算装置10は、
図5(A)の場面(小画面SG20を前面に表示した取引開始画面)から、記録確認ボタンBT21の操作があった場合、
図5(B)に示したように、小画面SG20に代えて小画面SG30を取引開始画面の前面に表示する。小画面SG30は、店員用の取引確認画面(電子ジャーナル検索閲覧画面)である。小画面SG30には、取引一覧表示領域HR31が設けられている。
【0068】
図5(B)に示した取引一覧表示領域HR31には、各取引の取引基本情報(後述)が選択可能に表示されている。つまり、登録精算装置10は、一の取引の選択操作として当該取引の取引基本情報(該取引基本情報の表示領域)へのタッチ(選択)を受け付ける。換言すれば、店員は、ある取引を選択する場合、当該取引の取引基本情報(該取引基本情報の表示領域)をタッチ(選択)する。
【0069】
(取引基本情報)
取引基本情報は、取引に関する基本的な情報である。取引基本情報は、例えば、取引日時(例えば取引完了日時)、レシート番号(取引番号)、ジャーナル番号、取引内のイベント情報を含む。取引内のイベント情報は、当該取引において発生したイベント、つまり当該取引の電子ジャーナル情報に記録されているイベントに関する情報であって、例えば、取引金額(合計金額)が1万円に到達した旨のイベントに関する情報(つまり取引金額が1万円以上の取引である旨を示した情報)、店員呼出があった旨のイベントに関する情報(つまり店員呼出があった取引である旨を示した情報)、商品プリセットボタンによる商品の登録があった旨のイベントに関する情報(つまり商品プリセットボタンの操作があった取引である旨を示した情報)、商品の取消があった旨のイベントに関する情報(つまり取消操作(取消ボタンの操作)があった取引である旨を示した情報)、購入数量の減少があった旨のイベントに関する情報(つまり購入数量の減少操作(マイナスボタンの操作)があった取引である旨を示した情報)等である。
【0070】
例えば、
図5(B)に示した「万」は、取引金額が1万円以上の取引である旨を示している。「呼」は、店員呼出があった取引である旨を示している。「P」は、商品プリセットボタンの操作があった取引である旨を示している。「取」は、取消操作があった取引である旨を示している。「減」は、購入数量の減少操作があった取引である旨を示している。
【0071】
また、小画面SG30には、種々のボタンが設けられている。例えば、小画面SG30には、電子ジャーナルファイルを表示する場合に操作する表示ボタンBT32、撮像画像や表示推移画像を再生(表示)する場合に操作する画像再生ボタンBT33、当該小画面SG30を消去する(小画面SG30に代えて小画面SG20を表示する)場合に操作する終了ボタンBT34が設けられている。
【0072】
なお、小画面SG40(後述)の表示中には、小画面SG30の終了ボタンBT34は操作できないようにしてもよい。また、小画面SG40の表示中にも小画面SG30の終了ボタンBT34は操作可能とし、小画面SG40の表示中に終了ボタンBT34の操作があった場合には、小画面SG40を閉じるとともに(消去するとともに)、小画面SG30に代えて小画面SG20を表示してもよい。あるいは、小画面SG40の表示中に終了ボタンBT34の操作があった場合には、確認ボタンとキャンセルボタンを配置した確認用の小画面を更に表示し、確認ボタンの操作があった場合には当該確認用の小画面と小画面SG40とを閉じるとともに小画面SG30に代えて小画面SG20を表示し、キャンセルボタンの操作があった場合には単に当該確認用の小画面とを閉じるようにしてもよい(つまり、終了ボタンBT34の操作をキャンセルしてもよい)。
【0073】
登録精算装置10は、取引一覧表示領域HR31における一の取引の選択操作に続いて(つまり一の取引の選択状態において)、表示ボタンBT32の操作があった場合、取引基本情報に代えて当該取引の電子ジャーナル情報を取引一覧表示領域HR31に表示する。
【0074】
なお、登録精算装置10は、取引中(例えば、登録画面の表示中)に店員コードを読み取った場合、登録画面の前面に小画面SG20(
図5(A))を表示するが、該小画面SG20において記録確認ボタンBT21の操作があった場合には、小画面SG20に代えて表示する小画面SG30の取引一覧表示領域HR31において、当該取引中の電子ジャーナル情報(取引途中迄の電子ジャーナル情報)を表示してもよい。つまり、登録精算装置10は、取引中に表示した小画面SG20において記録確認ボタンBT21の操作があった場合には、はじめから(つまり、取引の選択操作や、表示ボタンBT32の操作を省略して)、当該取引中の取引の電子ジャーナル情報を取引一覧表示領域HR31に表示してもよい。
【0075】
また、登録精算装置10は、取引一覧表示領域HR31における一の取引の選択操作に続いて、画像再生ボタンBT33の操作があった場合、当該取引の撮像画像や表示推移画像を表示する。なお、登録精算装置10は、取引一覧表示領域HR31に一の取引の電子ジャーナル情報(取引中の取引の電子ジャーナル情報も含む)を表示しているときに、画像再生ボタンBT33の操作があった場合にも、当該取引の撮像画像や表示推移画像を表示してもよい。
【0076】
登録精算装置10は、
図5(B)の場面(小画面SG30を前面に表示した取引開始画面)から、取引一覧表示領域HR31における一の取引(例えば、
図3、
図4に示した取引)の選択操作に続いて、画像再生ボタンBT33の操作があった場合、
図5(C)に示したように、小画面SG40を取引開始画面の前面に表示する。
【0077】
登録精算装置10は、小画面SG30の画像再生ボタンBT33の操作があった場合、小画面SG40において当該取引の取引開始時点(先頭)から動画像を再生する。小画面SG31(
図7(A))や小画面SG32(
図7(B))から小画面SG40を表示する場合にも、同様に、取引の取引開始時点から動画像を再生する。つまり、
図5(C)の小画面SG40の動画は、小画面SG30の画像再生ボタンBT33の操作直後(つまり当該小画面SG40の表示開始時)の再生内容を示したものではなく、表示開始時から再生が進んだ時点(又は、表示開始後に再生箇所を指定した後)を示している。
【0078】
なお、登録精算装置10は、小画面SG30の画像再生ボタンBT33の操作があった場合、当該取引の取引基本情報(「P」等)等を参照し、小画面SG40において、
図5(C)に示したように、特定の箇所(時点)から再生(頭出し再生)してもよい。小画面SG31(
図7(A))や小画面SG32(
図7(B))から小画面SG40を表示する場合にも、同様に、特定の箇所から再生してもよい。
【0079】
図6は、登録精算装置10の表示例(小画面SG40の表示例)である。具体的には、
図6(A)は、
図5(A)に示した小画面SG40の拡大図である。小画面SG40は、画像を再生して確認する画像確認画面である。
【0080】
登録精算装置10は、
図6(A)に示したように、小画面SG40において、撮像画像(同図の符号A)と、表示推移画像(同図の符号B)とを並べて表示(再生)する。
図6(A)の撮像画像は、2品目の商品を登録したときの撮像部110による撮像画像、
図6(A)の表示推移画像は、2品目の商品を登録したときの表示推移画像である。つまり、登録精算装置10は、同タイミング(
図6(A)では2品目の商品を登録したタイミング)の撮像画像と表示推移画像とを並べて表示する。
【0081】
表示推移画像における画像GA1は、顧客の操作位置(タッチ位置)を示した画像である。登録精算装置10は、操作ログ情報にタッチ位置(座標)が含まれている場合、当該タッチ位置を画像GA1によって可視化(当該タッチ位置に画像GA1を表示)した表示推移画像を生成する。なお、登録精算装置10は、画像GA1の中心がタッチ位置になるように画像GA1を表示してもよい(つまり、タッチ位置を中心に画像GA1を表示してもよい)。なお、図中の画像GA1は、単に円形の画像であるが、画像GA1は、タッチがイメージされる画像(例えば、指紋風の画像、指先風の画像)であってもよい。
【0082】
図6(A)によれば、ニンジン(¥70)を登録すべきであるのに、実際にはきゅうり(¥50)を登録していたことが確認できる。また、顧客が、きゅうりの商品プリセットボタンの右上部分を操作(タッチ)した旨も確認できる。なお、
図6(A)の表示推移画像は、顧客が、にんじんを手にし、小画面SG13のきゅうりの商品プリセットボタン(右上部分)を操作した瞬間を示しているため(再生しているため)、該表示推移画像(表示推移画像として表示された登録画面の商品情報表示領域HR11)には、きゅうりの登録情報が反映(表示)されていないが、直後の表示推移画像(非図示)では、小画面SG13は消去され、きゅうりの登録情報が反映されている。
【0083】
また、小画面SG40には、動画像(撮像画像、表示推移画像)の再生箇所(再生時点)を示した再生バー(同図の符号C)が設けられている。登録精算装置10は、再生バーの一の箇所が操作(タッチ)された場合、当該箇所から動画像を再生する(つまり再生個所を変更する)。つまり、店員は、再生バーにて動画像の再生箇所を確認するとともに、再生バーの所望の箇所を操作し、再生箇所を変更(調整)することができる。
【0084】
再生バーの下部には、当該取引において発生したイベント(開始、1品目登録、2品目登録(P)、現金選択、…)の個所(時点)が表示している。なお、「1品目登録S」の「S」は、バーコードのスキャンによる登録である旨を示している。つまり、「1品目登録S」は、バーコードのスキャンによって1品目の商品が登録された旨(個所)を示している。「2品目登録P」の「P」は、商品プリセットボタンによる登録である旨を示している。つまり、「2品目登録P」は、商品プリセットボタンによって2品目の商品が登録された旨(個所)を示している。再生バーの下部の情報は、再生個所の確認や再生個所を変更する際に参考となる。
図6(A)において示したイベントは、一例であって、他のイベント(例えば、取消操作、購入数量の減少操作等)を表示してもよい。なお、再生バーの下部に代えて又は加えて再生バーの上部においてイベントの個所を表示してもよい。
【0085】
なお、再生バーに対応付けてイベントの個所を表示(再生バーの下部又は上部にイベントの個所を表示)することに代えて又は加えて、夫々のイベントに対応するボタン(イベント対応ボタン)を設けてもよい。
図6(A)に示した例では、イベント対応ボタンとして、小画面SG40に、1品目登録Sボタン、2品目登録Pボタン、現金選択ボタン、現金(300円)投入ボタンを配置してもよい。登録精算装置10は、ボタンの操作があった場合には、対応する個所から動画像の再生を開始する。例えば、登録精算装置10は、2品目登録Pボタンの操作があった場合には、商品プリセットボタンによって2品目の商品が登録された個所から動画像の再生を開始する。
【0086】
また、小画面SG40には、再生(進む)ボタン、停止ボタン、早送ボタン、戻ボタン、早戻ボタンが設けられている。再生ボタンは、動画像を通常の速さ(現実の時間経過の速さ)で再生表示させる場合に操作するボタンである。停止ボタンは、動画像を停止表示(静止画像のように表示)させる場合に操作するボタンである。早送ボタンは、動画像を通常よりも早い速さで再生表示させる場合に操作するボタンである。戻ボタンは、動画像を通常の速さで逆再生表示させる場合に操作するボタンである。早戻ボタンは、動画像を通常よりも早い速さで逆再生表示させる場合に操作するボタンである。なお、登録精算装置10は、小画面SG30の画像再生ボタンBT33の操作があった場合(つまり小画面SG40の表示開始時において)、先頭(又は特定の箇所)から動画像を通常の速さで再生表示してもよいし、動画像の先頭(又は特定の箇所)を停止表示してもよい。
【0087】
また、小画面SG40には、同時画面(同時画像)ボタンBT41、監視画面(撮像画像)ボタンBT42、操作画面(表示推移画像)ボタンBT43、とじるボタンBT44が設けられている。とじるボタンBT44は、当該小画面SG40を閉じる(消去する)場合に操作するボタンである。
【0088】
同時画面ボタンBT41、監視画面ボタンBT42及び操作画面ボタンBT43は、画像の表示の切替操作を受け付けるとともに現在の表示状態を報知するボタンである。同時画面ボタンBT41は、撮像画像と表示推移画像とを同時に表示する場合に操作するボタンである。監視画面ボタンBT42は、表示推移画像を表示せずに撮像画像を表示する場合に操作するボタンである。操作画面ボタンBT43は、撮像画像を表示せずに表示推移画像を表示する場合に操作するボタンである。例えば、登録精算装置10は、
図6(A)の場面から監視画面ボタンBT42の操作があった場合には、表示推移画像を表示せずに撮像画像を表示する(非図示)。登録精算装置10は、
図6(A)の場面から操作画面ボタンBT43の操作があった場合、
図6(B)に示したように、撮像画像を表示せずに表示推移画像を表示する。再生中でも切り替えは可能である。
【0089】
なお、
図6(A)の場面は、同時画面ボタンBT41が選択されている状態であるため、
図6(A)では、同時画面ボタンBT41が選択状態である旨の表示態様(図中は太枠)で表示されている。
図6(B)の場面は、操作画面ボタンBT43が選択されている状態であるため、
図6(B)では、操作画面ボタンBT43が選択状態である旨の表示態様で表示されている。
【0090】
撮像画像も表示推移画像も再生(表示)するモードを同時再生モードと称し、表示推移画像を再生せずに撮像画像を再生するモードを撮像画像再生モードと称し、撮像画像を再生せずに表示推移画像を再生するモードを表示推移画像再生モードと称してもよい。つまり、同時画面ボタンBT41、監視画面ボタンBT42及び操作画面ボタンBT43は、同時再生モード、撮像画像再生モード、表示推移画像再生モードを切り替えるモード切替ボタンであるとも言える。
【0091】
(他の画面)
登録精算装置10は、小画面SG30(
図5(B))に代えて、
図7(A)に示したような小画面SG31を表示してもよい。つまり、登録精算装置10は、
図5(A)の場面から、小画面SG20(
図5(A))の記録確認ボタンBT21の操作があった場合、
図7(A)に示したように、小画面SG20に代えて小画面SG31を取引開始画面の前面に表示してもよい。小画面SG31は、レシート番号(取引番号)を指定して一の取引を特定する画面である。登録精算装置10は、小画面SG31においてレシート番号を指定する操作があった場合(つまり、一の取引が特定された場合)、小画面SG31の上部に小画面SG40を表示し、小画面SG40において当該取引の画像(撮像画像、表示推移画像)を表示する。
【0092】
登録精算装置10は、小画面SG30(
図5(B))や小画面SG31(
図7(A))に代えて、小画面SG32を表示してもよい。つまり、登録精算装置10は、
図5(A)の場面から、小画面SG20(
図5(A))の記録確認ボタンBT21の操作があった場合、小画面SG20に代えて小画面SG32を取引開始画面の前面に表示してもよい。小画面SG32は、時間を指定して1以上の取引(取引基本情報)を抽出する画面である。登録精算装置10は、小画面SG32において時間を指定する操作があった場合、当該指定した時間の範囲内にある、1以上の取引基本情報を選択可能に表示する。
図7(B)に示した小画面SG32は、表示直後(記録確認ボタンBT21の操作直後)の小画面SG32ではなく、1以上の取引基本情報を選択可能に表示している小画面SG32である。登録精算装置10は、小画面SG32において一の取引(取引基本情報)が選択され、画像再生ボタンBT33の操作があった場合、小画面SG32の上部に小画面SG40を表示し、小画面SG40において当該取引の画像(撮像画像、表示推移画像)を表示する。なお、登録精算装置10は、小画面SG32において一の取引(取引基本情報)が選択され、表示ボタンBT32の操作があった場合、表示中の取引基本情報を消去し、当該取引の電子ジャーナル情報を表示する。
【0093】
なお、小画面SG30(
図5(B))、小画面SG31(
図7(A))、小画面SG31(
図7(B)は、切替表示が可能であってもよい。例えば、小画面SG30、小画面SG31、小画面SG32の夫々に他の画面への切替ボタンを配置してもよい。
【0094】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態の登録精算装置10によれば、好適に操作状況を確認することができる。つまり、操作状況の確認作業を好適に実施することができる。
【0095】
従来は、監視カメラの撮像画像で誤操作や誤入金(貨幣間違い)の状況を確認しており、監視カメラの撮像画像のみでは、状況の把握に時間を要する場合や状況を正確に把握できない場合があったが、上記実施形態の登録精算装置10では、撮像画像と表示推移画像(表示履歴画像)とを、タイミングを合わせて、同一の画面において表示(再生)するため、簡便に(時間を掛けずに)かつ正確に、状況を把握することができる。更に、登録精算装置10は、表示推移画像においてタッチ位置を報知するため、誤操作等が発見された場合に、単なる操作のミスであるのか、意図的な操作(不正が疑われる操作)であるのかについて、ある程度推測することができる。
【0096】
従って、例えば、店員と顧客とが一緒に確認した場合であって、確認の結果、顧客側に問題がない旨が判明した場合には、店側(店員)は、納得して対応(例えば謝罪等)をすることができる。一方、確認の結果、顧客側に問題がある旨が判明した場合には、修正等の対処を円滑に進めることができる。つまり、顧客の不信感を払拭できぬまま(若しくは顧客からの反論の余地を残したまま)、対処するといった状況は生じ難くなり、スムーズに作業を進めることができる。つまり、確認の結果がどうであれ、状況の再現度(再現性)が高いため、店員、客双方に納得感を与え、スムーズに作業を進めることができる。
【0097】
なお、登録精算装置10は、商品プリセットボタンの押し間違え(意図的な場合には購入する商品よりも安い商品のボタンを操作)や、入金トラブル(例えば、実際には5千円札を投入したのに1万円札を投入したと勘違いし(または故意に主張し)、釣銭の不足を訴える等)のほか、未登録商品持ち帰り行為(下記)にも好適に対処可能である。
【0098】
(未登録商品持ち帰り行為)
未登録商品持ち帰り行為(未精算商品持ち帰り行為とも称する)とは、精算せずに(つまり代金を支払わずに)商品を持ち帰る行為である。未登録商品持ち帰り行為には、例えば、スキャン動作を行わずに商品を上流側カウンタ12から下流側カウンタ13に移動させる行為(スキャンする素振りも何もなく買物籠から買物袋に入れる行為)や、商品のバーコードを読ませないように意図的に不十分(不適切)なスキャン動作を行って商品を上流側カウンタ12から下流側カウンタ13に移動させる行為(スキャン動作を偽装して買物籠から買物袋に入れる行為)や、セット商品(例えば、6本パックの缶ビール)のバーコードではなく単品(1本の缶ビール)のバーコードを無意識に又は意図的に読ませてセット商品を上流側カウンタ12から下流側カウンタ13に移動させる行為や、他意はなく単にスキャン動作に失敗したが、それに気づかずに商品を上流側カウンタ12から下流側カウンタ13に移動させる行為(単なるスキャンミス)などがある。
【0099】
商品の移動の状況を把握(例えば、撮像部110の撮像画像の画像認識や検知部112の検知結果から商品の移動の状況を把握)し、商品の移動前後の登録状況(商品が追加されていない状況)を把握すれば、未登録商品持ち帰り行為の発生について概ね認識可能であるが、撮像画像や表示推移画像を再生して確認することにより、より正確かつ簡便に認識可能である。
【0100】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(18)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(18)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0101】
(1)画像GA1(円形の画像、指紋風の画像、指先風の画像等)のサイズは、表示推移画像の再生表示中であっても停止表示中であっても、変更可能であってもよい。例えば、小画面SG40に拡大ボタン、縮小ボタンを配置し、登録精算装置10は、拡大ボタンの操作があった場合にはタッチ位置を中心に画像GA1を拡大表示し、縮小ボタンの操作があった場合にはタッチ位置を中心に画像GA1を縮小表示してもよい。画像GA1の表示サイズが大きければ再生表示中であっても画像GA1が目立つため、再生表示中であってもタッチがあった旨を直ぐに認識することができる。一方、画像GA1の表示サイズが小さければ種々のボタンが密集して配置されている場合であっても正確にタッチ位置を確認することができる。また、画像GA1の初期表示サイズ(拡大ボタン又は縮小ボタンの操作前の表示サイズ)を設定できるようにしてもよい。
【0102】
(2)表示推移画像においてタッチ位置の座標情報(X座標の数値、Y座標の数値)を表示してもよい。例えば、登録精算装置10は、タッチ位置を示した画像GA1の近傍に(上部又は下部に)、当該タッチ位置の座標情報を表示してもよい。これにより、タッチ操作についてきちんと記憶(記録)しているといった印象を顧客に与えることができる。
【0103】
(3)画像GA1の表示/非表示を切り替え可能にしてもよい。例えば、小画面SG40に表示有(ON)ボタン、表示無(OFF)ボタンを配置し、登録精算装置10は、表示有ボタンの操作があった場合には画像GA1を表示し、表示無ボタンの操作があった場合には画像GA1を非表示としてもよい。同様に、上記(2)の座標情報の表示/非表示を切り替え可能にしてもよい。
【0104】
(4)タッチ操作が行われたときにタッチ位置を直ぐに報知してもよい。例えば、タッチ位置を直ぐに報知する表示モード(タッチ位置即時表示モード)に切り替え可能なボタンを小画面SG40に配置し、登録精算装置10は、当該ボタンの操作があった場合には、タッチ位置即時表示モードに切り替えてもよい。登録精算装置10は、タッチ位置即時表示モードでは、動作確認用の模擬画面(例えば、模擬登録画面、模擬精算画面等)を表示し、該模擬画面へのタッチ操作があった場合には、タッチ操作があったタイミングにおいて、タッチ位置に画像GA1を表示(タッチされている間、表示)してもよい。例えば、店員は、必要に応じて(例えば、顧客がタッチ位置について納得していないような場合)、タッチ位置即時表示モードに切り替えて、顧客に模擬画面への任意の位置のタッチ操作を求め、実際にタッチした位置に画像GA1が表示されることを示してもよい。これにより、スムーズに対処することができる。
【0105】
(5)取引を選択する画面(小画面SG30、小画面SG31、小画面SG32)を消去して、動画像(撮像画像、表示推移画像)を表示する画面(小画面SG40)を表示してもよい。つまり、上記実施形態では、登録精算装置10は、取引を選択する画面において一の取引の選択があった場合、取引を選択する画面の表示を維持し、該取引の動画像を表示する画面を新たに表示する例を説明したが、登録精算装置10は、取引を選択する画面において一の取引の選択があった場合、取引を選択する画面を消去し、該取引の動画像を表示する画面を表示してもよい。
【0106】
(6)取引を選択する画面(小画面SG30、小画面SG31、小画面SG32)と動画像を表示する画面(小画面SG40)は、共通の画面であってもよい。つまり、上記実施形態では、登録精算装置10は、取引を選択する画面において一の取引の選択があった場合、取引を選択する画面(小画面SG30、小画面SG31、小画面SG32)とは異なる画面(小画面SG40)において該取引の動画像を表示する例を説明したが、登録精算装置10は、取引を選択する画面において一の取引の選択があった場合、当該取引を選択する画面において該取引の動画像を表示してもよい。
【0107】
(7)通常の画面に商品プリセットボタンを表示してもよい。つまり、上記実施形態では、登録精算装置10は、登録画面の野菜ボタンの操作があった場合、個々の野菜の商品プリセットボタンを配置した小画面SG13を登録画面の前面に表示する例を説明したが、登録精算装置10は、登録画面の野菜ボタンの操作があった場合、登録画面に代えて、個々の野菜の商品プリセットボタンを配置した画面(通常の画面)を表示してもよい。商品プリセットボタン同士をある程度離して配置することが可能になるため、商品プリセットボタンのタッチミスが削減され、あるいは、タッチミスであるとの主張を困難にすることができる。なお、商品プリセットボタンの操作や戻るボタンの操作があった場合には、登録画面に復帰すればよい。
【0108】
(8)通常の画面として店員が介在する画面を表示してもよい。つまり、上記実施形態では、登録精算装置10は、店員が介在する画面を小画面(例えば、小画面SG20、小画面SG30、小画面SG31、小画面SG32、小画面SG40)で表示する例を説明したが、通常の画面で表示してもよい。例えば、登録精算装置10は、動画像(撮像画像、表示推移画像)を通常の画面で表示してもよい。
【0109】
(9)撮像画像は、音声を含む動画像であってもよい。表示推移画像についても同様である。小画面SG40に、音声に関するボタン(例えば、音声有(ON)ボタン、音声無(OFF)ボタン、ボリュームボタン)を配置してもよい。なお、音声を含む撮像画像と、音声を含む表示推移画像とを同時に再生する場合、一方の音声を無音(mute)にしてもよい(又は他方に比べ音声の出力を相当落としてもよい)。
【0110】
(10)表示推移画像は、表示部103における表示内容を録画(記録)した動画像であってもよい。つまり、上記実施形態では、登録精算装置10は、操作ログ情報に基づいて表示推移画像を生成すると説明したが、表示部103における表示内容を録画して表示推移画像を生成してもよい(つまり表示内容を録画したものを表示推移画像としてもよい)。
【0111】
表示推移画像が表示内容の録画によって生成される動画像である場合も、表示推移画像が操作ログ情報に基づいて生成される動画像である場合と同様、表示推移画像において画像GA1を表示する。例えば、登録精算装置10は、表示部103における表示内容を録画した動画像に操作ログ情報に基づく画像GA1を重畳させて表示推移画像として記憶して表示してもよいし、表示部103における表示内容を録画した動画像を表示推移画像として記憶し、記憶している表示推移画像に操作ログ情報に基づく画像GA1を重畳させて表示してもよい。つまり、表示内容を録画した動画像に画像GA1を重畳させたものを表示推移画像と称してもよいし、表示内容を録画した動画像(画像GA1を重畳させていない動画像)を表示推移画像と称してもよい。
【0112】
(11)登録精算装置10は、非現金決済部(決済端末)105、現金決済部106の、一方を備えなくてもよい(どちらか一方を備えていればよい)。
【0113】
(12)動画像(撮像画像、表示推移画像)を他の装置に記憶してもよい。つまり、上記実施形態では、登録精算装置10は、自登録精算装置10の動画像(自登録精算装置10における取引(顧客)に関する動画像)を自登録精算装置10の記憶部102に記憶する例を説明したが、登録精算装置10は、自登録精算装置10の動画像を他の装置(例えば、取引状況管理装置40、ストアコントローラ50、他の登録精算装置10(代表の登録精算装置10)、本部サーバ60)に記憶してもよい。例えば、動画像を生成した登録精算装置10は、生成した動画像を他の装置に送信し、受信側である他の装置が動画像を記憶してもよいし、動画像を生成した登録精算装置10は、他の装置にアクセスし、生成した動画像を他の装置の記憶部に記憶してもよい。
【0114】
(12-1)販売システム1内に存在する登録精算装置10が1台である場合(つまり、監視対象の装置(動画像を生成する装置)が1台である場合)、どの取引の動画像であるかがわかるように他の装置に記憶する。
【0115】
(他の装置に撮像画像を記憶/監視対象の装置は1台)
登録精算装置10は、ある取引の撮像画像を、当該取引の取引識別情報とともに他の装置に送信し、受信側である他の装置は、取引識別情報に対応付けて撮像画像を記憶する。あるいは、登録精算装置10は、他の装置にアクセスして、ある取引の撮像画像を当該取引の取引識別情報に対応付けて他の装置の記憶部に記憶する。
【0116】
なお、取引毎に、撮像画像の情報名(データ名、ファイル名)、又は、撮像画像の記憶場所(他の装置、フォルダ、パス)を異ならせる(分ける)ことによって、どの取引の撮像画像であるかがわかるようにしてもよい。
【0117】
(他の装置に表示推移画像を記憶/監視対象の装置は1台)
登録精算装置10は、取引識別番号を含む表示推移画像を生成してもよいし、取引識別情報を含まない表示推移画像を生成してもよいと説明した。前者の場合(表示推移画像が取引識別情報を含む場合)、登録精算装置10は、ある取引の表示推移画像を単に他の装置に送信し、受信側である他の装置は、単に表示推移画像を記憶する。あるいは、登録精算装置10は、他の装置にアクセスして、ある取引の表示推移画像を単に他の装置の記憶部に記憶する。
【0118】
一方、後者の場合(表示推移画像が取引識別情報を含まない場合)、登録精算装置10は、ある取引の表示推移画像を、当該取引の取引識別情報とともに他の装置に送信し、受信側である他の装置は、取引識別情報に対応付けて表示推移画像を記憶する。あるいは、登録精算装置10は、他の装置にアクセスして、ある取引の表示推移画像を当該取引の取引識別情報に対応付けて他の装置の記憶部に記憶する。なお、取引毎に、表示推移画像の情報名、又は、表示推移画像の記憶場所を異ならせることによって、どの取引の表示推移画像であるかがわかるようにしてもよい。
【0119】
(12-2)販売システム1内に存在する登録精算装置10が2台以上である場合(つまり、監視対象の装置が2台以上である場合)、どの登録精算装置10のどの取引の動画像であるかがわかるように他の装置に記憶する。
【0120】
(他の装置に撮像画像を記憶/監視対象の装置は2台以上)
登録精算装置10は、ある取引の撮像画像を、当該登録精算装置10を識別する装置識別情報と当該取引の取引識別情報とともに他の装置に送信し、受信側である他の装置は、装置識別情報と取引識別情報とに対応付けて撮像画像を記憶する。あるいは、登録精算装置10は、他の装置にアクセスして、自装置の装置識別情報と当該取引の取引識別情報とに対応付けて撮像画像を他の装置の記憶部に記憶する。なお、登録精算装置10毎かつ取引毎に、撮像画像の情報名、又は、撮像画像の記憶場所を異ならせることによって、どの登録精算装置10のどの取引の撮像画像であるかがわかるようにしてもよい。
【0121】
(他の装置に表示推移画像を記憶/監視対象の装置は2台以上)
表示推移画像が取引識別情報を含む場合、登録精算装置10は、ある取引の表示推移画像を、当該登録精算装置10を識別する装置識別情報とともに他の装置に送信し、受信側である他の装置は、装置識別情報に対応付けて表示推移画像を記憶する。あるいは、登録精算装置10は、他の装置にアクセスして、自装置の装置識別情報に対応付けて表示推移画像を他の装置の記憶部に記憶する。なお、登録精算装置10毎に、装置識別情報の情報名、又は、装置識別情報の記憶場所を異ならせることによって、どの登録精算装置10の装置識別情報であるかがわかるようにしてもよい。
【0122】
一方、表示推移画像が取引識別情報を含まない場合、登録精算装置10は、ある取引の表示推移画像を、当該登録精算装置10を識別する装置識別情報と当該取引の取引識別情報とともに他の装置に送信し、受信側である他の装置は、装置識別情報と取引識別情報とに対応付けて表示推移画像を記憶する。あるいは、登録精算装置10は、他の装置にアクセスして、ある取引の表示推移画像を、自装置の装置識別情報と当該取引の取引識別情報とに対応付けて他の装置の記憶部に記憶する。なお、登録精算装置10毎かつ取引毎に、表示推移画像の情報名、又は、表示推移画像の記憶場所を異ならせることによって、どの登録精算装置10のどの取引の表示推移画像であるかがわかるようにしてもよい。
【0123】
なお、撮像画像は、装置識別情報も取引識別情報も含むものであってもよいし、装置識別情報を含まないが取引識別情報を含むものであってもよいし、取引識別情報を含まないが装置識別情報を含むものであってもよい。装置識別情報も取引識別情報も含む撮像画像については、撮像画像自体から装置も取引も特定してもよい(装置識別情報も取引識別情報も対応付けて記憶しなくてもよい)。装置識別情報を含まないが取引識別情報を含む撮像画像については、撮像画像自体から取引を特定してもよい(取引識別情報に対応付けて記憶しなくてもよい)。取引識別情報を含まないが装置識別情報を含む撮像画像については、撮像画像自体から装置を特定してもよい(装置識別情報に対応付けて記憶しなくてもよい)。表示推移画像についても同様である。
【0124】
(13)ある登録精算装置10における動画像を当該登録精算装置10とは異なる装置(例えば、取引状況管理装置40、他の登録精算装置10)において表示(再生)してもよい。なお、動画像を記憶する際に動画像を送信する場合があるが(上記(12))、動画像を表示する装置と動画像を記憶する装置とが異なる場合にも動画像を表示する際に動画像を送信する。
【0125】
(13-1)販売システム1内に存在する登録精算装置10が1台である場合(つまり、監視対象の装置が1台である場合)、取引を指定して動画像を表示する。例えば、取引を指定可能(つまり取引識別番号を特定可能)な画面(例えば、小画面SG30、小画面31、小画面SG32)を表示し、該画面において指定された動画像を表示してもよい。上述の取引を指定可能な画面は、小画面SG30や小画面SG32の如く、検索機能や一覧表示機能を備えてもよい。
【0126】
(13-2)販売システム1内に存在する登録精算装置10が2台以上である場合(つまり、監視対象の装置が2台以上である場合)、装置と取引とを指定して動画像を表示する。例えば、装置と取引を指定可能(つまり装置識別情報と取引識別番号とを特定可能)な画面を表示し、該画面において指定された動画像を表示してもよい。上述の取引を指定可能な画面は、検索機能や一覧表示機能を備えてもよい。
【0127】
(14)登録精算装置10とは異なる装置を監視対象としてもよい。つまり、上記実施形態では、登録処理と精算処理とを実行可能な登録精算装置10の動画像(撮像画像、表示推移画像)を取得する例を説明したが、他の装置の動画像を取得してもよい。例えば、精算装置230(非図示)や精算装置250(非図示)やチャージ装置260の動画像を取得してもよい。店舗内に商品を選択してラベルを印刷、発行するラベル発行装置270(非図示)を設置してもよく、ラベル発行装置270の動画像を取得してもよい。また、店舗内に商品を計量する計量装置280(非図示)を設置してもよく、計量装置280の動画像を取得してもよい。なお、ラベル発行装置270は、オブジェクトスキャン機能を有し、オブジェクトスキャンによって候補になる商品を選択可能に表示(又は特定)してもよい。登録精算装置10や精算装置230や精算装置250や計量装置280もオブジェクトスキャンの機能を有してもよい。計量装置280もラベル印刷発行機能を有してもよい。また、店舗内に券売機290(非図示)を設置してもよく、券売機290の動画像を取得してもよい。券売機290は、飲食店等に導入されるものであってもよい。飲食店等に設置されるセルフの精算装置を監視対象としてもよい(飲食店等に設置されるセルフの精算装置の動画像を取得してもよい)。
【0128】
上記(12)~(14)に関連するが、動画像を生成する装置(監視対象の装置)、動画像を記憶する装置、動画像を表示(再生)する装置は、全てが同一の装置であってもよいし、全て異なる装置であってもよい。例えば、装置A(例えば、登録精算装置10、精算装置230、精算装置250、チャージ装置260、ラベル発行装置270、計量装置280、券売機290等)における動画像を当該装置Aに記憶し、当該装置Aや装置B(例えば、取引状況管理装置40)において表示してもよいし、装置Aにおける動画像を装置Bに記憶し、装置Bや装置C(例えば、装置Aとは別の登録精算装置10、精算装置230、精算装置250、チャージ装置260、ラベル発行装置270、計量装置280、券売機290等)において表示してもよい。監視対象の装置が2台以上ある場合、動画像を表示する装置は、装置及び取引の指定を受け付け、指定された装置の指定された動画像を表示してもよい。
【0129】
(15)他の撮像部(カメラ)の動画像を表示(再生)してもよい。つまり、上記実施形態では、撮像部110によって撮像された撮像画像を表示する例を説明したが、他の撮像部(例えば、撮像部1110、撮像部2110、撮像部3110)による撮像画像を表示してもよい。複数の撮像部(例えば、撮像部110、撮像部1110、撮像部2110、撮像部3110)の撮像画像から選択した一の撮像画像を表示してもよいし、撮像画像の表示領域を複数設けて同時に複数の撮像画像を表示してもよい。つまり、夫々の領域(顧客を撮像可能な領域、顧客の操作(スキャン操作、画面操作、入金操作、商品の移動)を撮像可能な領域、上流側(移動前)の商品を撮像可能な領域、下流側(移動後)の商品を撮像可能な領域)を撮像した1以上の撮像画像と、表示推移画像と、を表示してもよい。なお、選択ボタン(又は切替ボタン)を配置し、1つの撮像画像の表示/複数の撮像画像の表示の選択(切替)操作を受け付けるようにしてもよい。また、1つの撮像画像を表示する場合には、表示する撮像画像を選択(切替)可能なボタンを配置してもよい。複数の撮像画像を表示する場合(例えば、3つのうち2つを表示する場合)も同様である。また、表示する撮像画像(数、種類)を操作ではなく、設定によって(イベントに応じて適した撮影確度のカメラ画像をイベント毎に事前に設定しておき)、自動的に切り換えるようにしてもよいし、AIを利用して自動的に切り換えるようにしてもよい。
【0130】
外部から取得した撮像画像を表示してもよい。例えば、撮像部110、撮像部1110、撮像部2110、撮像部3110のうちの少なくとも1つは、登録精算装置10が備える撮像部ではなく、登録精算装置10とは別体の撮像部(天井や壁や柱に設置されたカメラ)であってもよい。
【0131】
(16)動画像ではなく静止画像で確認してもよい。つまり、上記実施形態では、画像の表示画面(小画面SG40)において、動画像として撮像画像や表示推移画像を表示する例を説明したが、静止画像として撮像画像や表示推移画像を表示してもよい。動画像の場合と同様、静止画像の撮像画像と静止画像の表示推移画像の両方を表示してもよいし(同時再生モード)、何れか一方を表示してもよい(撮像画像再生モード、表示推移画像再生モード)。
【0132】
静止画像を表示する装置(登録精算装置10、取引状況管理装置40等)は、イベント発生時点の静止画像(撮像画像、表示推移画像)を表示してもよい。例えば、画像の表示画面に次ボタンや前ボタンを配置し、静止画像を表示する装置は、次ボタンの操作に応じて次のイベントのイベント発生時の静止画像を表示し、前ボタンの操作に応じて前のイベントのイベント発生時の静止画像を表示してもよい。また、画像の表示画面にイベント対応ボタンを配置し、静止画像を表示する装置は、イベント対応ボタンの操作に応じて、操作されたイベント対応ボタンに対応するイベントのイベント発生時の静止画像を表示してもよい。
【0133】
なお、動画像の表示する場合にも、次ボタンや前ボタンによって制御してもよい。つまり、動画像を表示する装置は、次ボタンの操作に応じて次のイベントのイベント発生時の動画像を表示(次のイベント時点にスキップ)し、前ボタンの操作に応じて前のイベントのイベント発生時の動画像を表示(前のイベント時点にスキップ(バックスキップ))してもよい。
【0134】
(静止画像の生成)
監視対象の装置(登録精算装置10、精算装置230、精算装置250、チャージ装置260、ラベル発行装置270、計量装置280、券売機290等)は、動画像の撮像画像を生成した後に動画像の撮像画像から静止画像の撮像画像を生成してもよいし、動画像を生成せずに最初から静止画像として撮像画像を生成してもよい。表示推移画像についても同様である。
【0135】
前者の場合(画像の撮像画像を生成した後に動画像の撮像画像から静止画像の撮像画像を生成する場合)、動画像からイベントの発生時点の静止画像を切り出してもよい。表示推移画像についても同様である。なお、イベントの発生時点は、電子ジャーナル情報を参照して特定してもよい。
【0136】
後者の場合(動画像を生成せずに最初から静止画像として撮像画像を生成する場合)、連続して静止画像を生成し、イベントの発生時点の静止画像を取得してもよい(他のタイミングのものは破棄してもよい)。表示推移画像については、操作ログ情報等を参照して、イベントの発生時点の静止画像を生成してもよい。なお、イベントの発生時点は、イベントの発生自体を認識して特定してもよいし、電子ジャーナル情報を参照して特定してもよい。
【0137】
(動画像モード、静止画像モード)
撮像画像や表示推移画像を動画像で確認(表示)する動画像モードと、撮像画像や表示推移画像を静止画像で確認する動画像モードとを有し、ボタン等によって切替可能であってもよい。また、撮像画像、表示推移画像のうちの一方を動画像で確認し、他方を動画像で確認できるようにしてもよい。
【0138】
(17)説明を省略していたが、電子ジャーナル情報に記憶するイベントや、取引基本情報に含めるイベント(取引一覧表示領域HR31に「万」や「P」等で表示するイベント)や、撮像画像や表示推移画像を表示する際の見出しとなるイベント(再生バーの下部(又は上部)に表示されるイベント、イベント対応ボタンとして配置されるイベント)は、予め設定されている。つまり、電子ジャーナル情報に記憶するイベントとしてN個のイベント(イベント1、イベント2、…、イベントN)が設定され、該N個のイベントのうちMA個のイベントが取引基本情報に含めるイベントとして設定され、該N個のイベントのうちMB個のイベントが見出しとなるイベントとして設定されている。MAとMBは、同じ数でも異なる数であってもよい。また、MAとMBは、仮に同じ数であっても、設定されるイベントは異なるものであってもよい。
【0139】
上記設定は、適宜変更可能(例えばメンテナンス画面から再設定可能)であってもよい。つまり、電子ジャーナル情報として記憶するイベントや、取引基本情報に含めるイベントや、見出しとなるイベントは、適宜変更可能であってもよい。
【0140】
(18)各装置(登録精算装置10、取引状況管理装置40、精算装置230、精算装置250、チャージ装置260、ラベル発行装置270、計量装置280、券売機290等)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。例えば、各装置の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバが実行し、各装置はブラウジング機能によって画面を表示等してもよい。
【0141】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
[背景技術]
不正操作が行われたかどうかを確認(検査)する機能として、カメラによって操作状況を撮影した動画を表示するレジスターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2018-120635号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、特許文献1に示したような従来の技術による操作状況を確認する方法には、改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、好適に操作状況を確認する技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0142】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、顧客の操作に基づいて処理を進行させる情報処理装置(例えば、登録精算装置10、精算装置230、精算装置250、チャージ装置260、ラベル発行装置270、計量装置280、券売機290)であって、所定の領域(例えば、顧客を撮像可能な領域、顧客の操作を撮像可能な領域、上流側(移動前)の商品を撮像可能な領域、下流側(移動後)の商品を撮像可能な領域)を撮像する撮像手段(例えば、撮像部110、撮像部1110、撮像部2110、撮像部3110)と、タッチ操作を受け付け可能であるとともに処理の進行に応じた情報を表示する表示手段(例えば、表示部103)とを備え、前記表示手段は、前記撮像手段による撮像画像(動画像又は静止画像)と、前記表示手段による表示内容の推移を示した表示推移画像(動画像又は静止画像)とを、撮像の時点と表示の時点とを一致させて、同一の画面に表示(例えば、
図5(C)参照)することを特徴とする情報処理装置である。
(1)の情報処理装置によれば、好適に操作状況を確認することができる。
【0143】
(2)操作のログ情報を取得するログ情報取得手段(例えば、CPU101による操作ログ情報の生成)を備え、前記表示手段は、前記表示推移画像として、前記ログ情報取得手段によって取得された前記ログ情報に基づいて生成される画像を表示することを特徴とする(1)に記載の情報処理装置である。
(2)の情報処理装置によれば、容量を抑えつつ、操作に基づいて好適に表示推移画像を生成することができる。
【0144】
(3)前記ログ情報取得手段は、タッチ操作を含む操作のログ情報を取得し、前記表示手段は、タッチ操作の位置を報知(例えば、画像GA1によって報知)する前記表示推移画像を表示することを特徴とする(2)に記載の情報処理装置である。
(3)の情報処理装置によれば、どの位置を操作したかを簡便に確認することができる。
【0145】
(4)タッチ操作を含む操作のログ情報を取得するログ情報取得手段を備え、前記表示手段は、前記ログ情報取得手段によって取得されたタッチ操作の位置を示したタッチ位置情報を前記表示推移画像に重畳させて表示することを特徴とする(1)に記載の情報処理装置である。
(4)の情報処理装置によれば、どの位置を操作したかを簡便に確認することができる。
【0146】
(5)処理の開始から終了に至る迄の間に発生した事象(イベント)であって操作によって特定された事象(例えば、イベント対応ボタンによって指定されたイベント、次ボタンによって特定される次のイベント、前ボタンによって特定される前のイベント)の発生時点の前記撮像画像と前記表示推移画像とを表示することを特徴とする(2)乃至(4)の何れかに情報処理装置である。
(5)の情報処理装置によれば、好適に必要な個所を確認することができる。
【0147】
(6)前記表示手段に前記撮像画像と前記表示推移画像とを表示させる第1モード(同時再生モード)と、前記表示手段に前記表示推移画像を表示させずに前記撮像画像に表示させる第2モード(撮像画像再生モード)と、前記表示手段に前記撮像画像を表示させずに前記表示推移画像を表示させる第3モード(表示推移画像再生モード)とを、切り替える切替手段を備えることを特徴とする(1)乃至(4)の何れかに記載の情報処理装置である。
(6)の情報処理装置によれば、確認内容に応じて適宜表示を切り替えることができる。
【0148】
(7)前記撮像画像及び前記表示推移画像を送信(他の装置に記憶する際に送信、他の装置において表示する際に送信)する送信手段を備えることを特徴とする(1)乃至(4)の何れかに記載の情報処理装置である。
(7)の情報処理装置によれば、柔軟に運用することができる。
【0149】
(8)上述した課題を解決するための一態様は、タッチ操作を受け付け可能な表示部を備え、顧客の操作に基づいて処理を進行させる情報処理装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータを、所定の領域の撮像画像を取得する撮像画像取得手段、前記表示部の表示を制御する表示制御手段として機能させ、前記表示制御手段は、前記撮像画像と、前記表示部の表示内容の推移を示した表示推移画像とを、撮像の時点と表示の時点とを一致させて、同一の画面に表示することを特徴とするプログラムである。
(8)のプログラムによれば、好適に操作状況を確認することができる。
【0150】
なお、以上に説明した各装置(登録精算装置10、取引状況管理装置40等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0151】
1…販売システム、10…登録精算装置、40…取引状況管理装置、50…ストアコントローラ、60…本部サーバ、230…精算装置、250…精算装置、260…チャージ装置、270…ラベル発行装置、280…計量装置、290…券売機