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特開2024-178005電子機器およびその制御方法ならびにプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178005
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】電子機器およびその制御方法ならびにプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/26 20060101AFI20241217BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241217BHJP
   H04N 23/63 20230101ALI20241217BHJP
   H04N 23/65 20230101ALI20241217BHJP
【FI】
G06F1/26 303
G06F1/26 306
H02J7/00 X
H04N23/63 310
H04N23/65
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096468
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】近田 美穂
【テーマコード(参考)】
5B011
5C122
5G503
【Fターム(参考)】
5B011DA07
5B011EA04
5B011EA10
5B011EB06
5B011GG10
5B011GG14
5B011HH09
5B011JB10
5C122FK28
5C122FK35
5C122FK41
5C122GF03
5C122GF13
5C122HA74
5C122HB01
5C122HB05
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA01
5G503CA11
5G503CB13
5G503EA05
5G503GD06
(57)【要約】
【課題】電源供給機器を接続して電力供給を受ける場合に、バッテリ残量の低下による弊害の発生を軽減することが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】本開示に係る電子機器は、電子機器が動作するための電力を供給するバッテリから、バッテリの残量の情報を取得する取得手段と、電子機器に電力を供給する電源供給機器の接続を検出する検出手段と、電源供給機器の接続が検出された場合にバッテリの代わりに該電源供給機器の電力を電子機器に供給するように制御する制御手段と、バッテリの電力で動作する場合、バッテリの残量が所定の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、表示制御手段は、電源供給機器の接続が検出されている場合、バッテリの残量が所定の閾値と異なる第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を表示手段に表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器であって、
前記電子機器が動作するための電力を供給するバッテリから、前記バッテリの残量の情報を取得する取得手段と、
前記電子機器に電力を供給する電源供給機器の接続を検出する検出手段と、
前記電源供給機器の接続が検出された場合に前記バッテリの代わりに該電源供給機器の電力を前記電子機器に供給するように制御する制御手段と、
前記バッテリの電力で動作する場合、前記バッテリの残量が所定の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合、前記バッテリの残量が前記所定の閾値と異なる第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記電源供給機器の接続が検出されたことに応じて、前記表示制御手段が用いる閾値を前記所定の閾値から前記第2の閾値に切り替える切替手段を更に有する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合、前記バッテリの残量が前記所定の閾値より小さい前記第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合において、前記電子機器の動作モードが特定の動作モードである場合、前記バッテリの残量が前記第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合において、前記電子機器の動作モードが前記特定の動作モードとは異なる動作モードである場合、前記バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させない、ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合において、前記電子機器の動作モードが前記特定の動作モードとは異なる動作モードである場合、前記バッテリの残量が前記第2の閾値より小さい第3の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合、前記バッテリの電力で動作する場合に表示させる警告の内容とは異なる警告の内容を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記電源供給機器の接続が検出されている場合に前記表示手段に表示される警告の内容は、前記電源供給機器との接続が失われた場合のリスクを示す表示を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記電源供給機器は、USB(Universal Serial Bus)規格に基づく機器であり、
前記検出手段は、USB PD(Power Delivery)規格に基づく通信を用いて前記電源供給機器の接続を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記バッテリは、前記電子機器に着脱可能なバッテリであり、
前記検出手段は、前記電子機器に前記バッテリが装着された状態において、前記電源供給機器の接続を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項11】
電子機器の制御方法であって、
前記電子機器が動作するための電力を供給するバッテリから、前記バッテリの残量の情報を取得する取得工程と、
前記電子機器に電力を供給する電源供給機器の接続を検出する検出工程と、
前記電源供給機器の接続が検出された場合に前記バッテリの代わりに該電源供給機器の電力を前記電子機器に供給するように制御する制御工程と、
前記バッテリの電力で動作する場合に、前記バッテリの残量が所定の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を表示手段に表示させる表示制御工程と、を有し、
前記表示制御工程では、前記電源供給機器の接続が検出されている場合、前記バッテリの残量が前記所定の閾値と異なる第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、制御方法。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載の電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器およびその制御方法ならびにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリの電力を用いて撮影を行う装置には、数値やレベルメータなどにより装置の使用可能時間を提示するものがある。業務用ビデオカメラでは、撮影中に電源が落ちることは撮影の中断ややり直しに繋がるおそれがあるため、バッテリ残量が低下した場合には、(レベルメータ等のほか)警告を表示させることは有用である。
【0003】
ポータブル機器において、電圧検出回路で検出した電池の出力電圧が閾値以下となった場合に、LEDを点灯させて警告を通知する技術が知られている(特許文献1)。また、充電可能なバッテリは経年劣化により充電可能な容量が低下するため、当該劣化状態に応じて閾値を補正することで使用可能時間の誤差を低減させて警告を行う技術が知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-111347号公報
【特許文献2】特開2009-250953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、Universal Serial Bus(USB) Power Delivery(PD)と呼ばれる給電規格の普及に伴い、USB Type-C端子に対応した電源供給機器から電力を受電可能な装置が増加しつつある。このような装置には、着脱式バッテリを装着している状態でUSB Type-Cケーブルを介して電源供給機器から電力の供給を受けることができるものもある。このような場合、着脱式バッテリの残量が少ないときに当該ケーブルが意図せずに抜去されると、バッテリの残量不足によって短時間のうちに装置がシャットダウンしてしまう場合がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、電源供給機器を接続して電力供給を受ける場合に、バッテリ残量の低下による弊害の発生を軽減することが可能な技術を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するため、例えば本発明の電子機器は以下の構成を備える。すなわち、電子機器であって、前記電子機器が動作するための電力を供給するバッテリから、前記バッテリの残量の情報を取得する取得手段と、前記電子機器に電力を供給する電源供給機器の接続を検出する検出手段と、前記電源供給機器の接続が検出された場合に前記バッテリの代わりに該電源供給機器の電力を前記電子機器に供給するように制御する制御手段と、前記バッテリの電力で動作する場合、前記バッテリの残量が所定の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合、前記バッテリの残量が前記所定の閾値と異なる第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電源供給機器を接続して電力供給を受ける場合に、バッテリ残量の低下による弊害の発生を軽減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1に係るシステムの構成例を示すブロック図
図2】実施形態1に係る本体装置の構成例を示すブロック図
図3A】実施形態1における電力状態を示す表示画面の一例を示す図
図3B】実施形態1における警告通知の表示画面の一例を示す図
図4】実施形態1の警告表示の制御に係る一連の動作を示すフローチャート
図5】実施形態2に係る本体装置の構成例を示すブロック図
図6】実施形態2の警告表示の制御に係る一連の動作を示すフローチャート
図7】実施形態2における警告通知の表示画面の例
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態1)
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0011】
以下では電子機器の一例として、バッテリを装着可能であると共に外部から電力供給を受けることが可能な業務用ビデオカメラを用いる場合を例に説明する。しかし、本実施形態は、業務用であるか否かを問わず、又、ビデオカメラのような記録装置に限らず、再生装置にも適用可能である。更には、本実施形態は、バッテリを装着可能であり且つ外部から電力供給を受けることが可能な他の電子機器に適用可能である。これらの電子機器には、ビデオカメラ以外にも、例えば、デジタルカメラ、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン、ゲーム機器、ウェアラブル機器などが含まれてよい。
【0012】
<充電システムの構成>
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラを含む充電システムの構成例を示している。なお、図1に示す機能ブロックの1つ以上は、ASICなどのハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやGPU等のプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0013】
本実施形態に係る充電システムは、一例として、着脱式バッテリ100と、デジタルカメラである本体装置120と、USB(Universal Serial Bus) Type-Cに準拠した電源供給機器130とを含む。着脱式バッテリ100は、バッテリセル101を備え、起電力を発生させる。本体装置120に装着された着脱式バッテリ100は、本体装置120が動作するための電力を供給する。保護IC102はバッテリセルの充放電時保護機能を制御する。電圧検出部103はバッテリ電圧を検出し、検出抵抗104は電流を検出する。温度センサ105は、例えばサーミスタや熱電対で構成されてよく、近傍の温度を計測して温度情報を出力する。電圧検出部103と検出抵抗104と温度センサ105とからの信号は、バッテリ内マイコン106に供給される。
【0014】
バッテリ内マイコン106の情報処理部106aは、供給された信号に対してA/D変換及び電流積算を行う。着脱式バッテリ100は、バッテリの残量を示す不図示のLEDを更に備えてもよい。このLED表示は、例えばバッテリ内マイコン106が制御することができる。
【0015】
本体装置120は、着脱式バッテリ100と、接点107及び接点108を介して接続される。本体装置120は、接点107及び接点108を介して、着脱式バッテリ100から電力の供給を受ける。本体装置120の電源制御部124は、供給された電力に基づいて必要な電圧を生成し、本体装置120の各部を駆動する。電源制御部124は、例えばDC/DCコンバータやリニアレギュレータを含み得る。
【0016】
本体装置120のマイコン125は、後述するようにCPU、ROM、RAMなどを含み、本体装置120の各部を制御する。マイコン125は、着脱式バッテリ100のバッテリ内マイコン106へ要求コマンドを送信し、バッテリ内マイコン106から、バッテリ残容量、バッテリ電圧、バッテリ電流等の情報を返答データとして受信する。
【0017】
マイコン125は、受信した返答データの情報を使用して、例えば使用可能時間を算出することができる。マイコン125は、算出した使用可能時間を、液晶ディスプレイ等の表示部121に表示させる。また、マイコン125は、本体装置120に設けられた操作部122からの入力情報に応じて、本体装置全体を制御する。表示部121は、例えば表示パネルを含み、マイコン125からの指示に応じて、画像やグラフィカルユーザインタフェースを表示する。操作部122は、例えばスイッチ、ボタン、タッチパネル等で構成され、入力されたユーザ操作をマイコン125に提供する。
【0018】
電源切替回路123は、着脱式バッテリ100と電源供給機器130の間で電力供給元を切り替える。電源切替回路123は、例えば、着脱式バッテリ100の装着時に電源供給機器130が接続された場合、電力供給元を着脱式バッテリ100から電源供給機器130に切り替える。すなわち、電源切替回路123は、着脱式バッテリ100の代わりに電源供給機器130の電力を本体装置120に供給するように制御する。
【0019】
電源供給機器130は、本体装置120と、接点134、135及びUSB Type-Cインタフェースケーブルを介して接続し、本体装置120に電力を供給する。電源供給機器130は、マイコン131と、VBUSを供給するための給電回路132と、CC通信回路133とを含む。CC通信回路133は、本体装置120側のCC通信回路126と双方向のデータ通信を行い、電源供給機器130と本体装置120との接続検出や電圧/電流情報の取得などを行う。例えば、電源供給機器130の接続は、本体装置120との間で行われるUSB PD(Power Delivery)規格に基づく通信により検出される。
【0020】
USB TypeCインタフェースケーブルは、グラウンド信号であるGND端子と、電力供給線であるVBUS端子、及び、CC(Configutation Channel)端子などを含む。CC端子は、電力供給先とのネゴシエーション(給電交渉)等の双方向データ通信(いわゆるCC通信)に用いられる。
【0021】
<本体装置の構成>
次に、図2を参照して本体装置120の構成について説明する。なお、図1を参照して説明した構成についての重複した説明は省略する。
【0022】
マイコン125は、内部に、CPU228を有し、不図示のバスを介してマイコン125の各ブロック制御を司る。CPU228は、1つ以上のプロセッサを含んでよい。CPU228はROM229に格納されているコンピュータプログラムをRAM230に展開し実行する。
【0023】
ROM229は、例えば半導体メモリを含む不揮発性のメモリであってもよく、ROM229の一部領域はバックアップ用としてシステムの状態などを保持するために使用され得る。RAM230は、例えば揮発性メモリであり、CPU228の演算結果などを一時的に記憶する。
【0024】
通信部220は、着脱式バッテリ100との通信により、着脱式バッテリ100の残容量とバッテリ電流を取得する。残量算出部221は取得した残容量とバッテリ電流に基づいて着脱式バッテリ100の残量を算出する。残量判定部222は、残量算出部221で算出したバッテリの残量が指定の閾値以下であるかを判定する。
【0025】
PDコントローラーIC231内部のCC通信回路126は、USB Type-CインタフェースケーブルのCC(Configuration Channel)端子経由で電源供給機器130との間でネゴシエーションを行う。これにより接続機器間における機器の接続検出や電源供給の方向、電流/電圧設定などを決定する。
【0026】
接続検出部223は、CC通信回路126からCPU228へ伝達される電源供給機器130の接続情報をもとに、接続検出を行う。表示切替部224は、電源供給に係る表示を切り替えるブロックであり、電源供給機器130の接続が検出された場合に、表示部121におけるバッテリ残量の表示を電源供給機器130の接続表示に切り替える。閾値切替部225は、本実施形態に係るバッテリ残量に関する警告通知を表示するか否かを判定するための閾値を切り替える。例えば、閾値切替部225は、接続検出部223等による通知によって電源供給機器130の接続が検出されたことに応じて、上記閾値を切り替えてよい。
【0027】
警告表示制御部226は、残量判定部222での判定結果に基づいて、警告通知を切り替えて表示するか否かを判定し、判定結果に応じて警告表示を表示部121に表示させる。例えば、警告表示制御部226は、本体装置120が着脱式バッテリ100の電力で動作している場合、バッテリの残量が閾値以下であるとの判定に応じて、バッテリの残量に関する第1の警告を表示部121に表示させることができる。一方、警告表示制御部226は、電源供給機器130の接続が検出され、電源供給機器の電力の供給を受けている場合に、バッテリの残量が閾値以下であるとの判定に応じて、バッテリの残量に関する第2の警告を表示部121に表示させる。
【0028】
次に、図3A及び図3Bを参照して、本実施形態に係る画面表示例について説明する。図3A(a)は、撮影時に表示部121に表示される画面の一例を示している。この例では、撮影画面全体350に、本体装置120が備える不図示の撮像部によって取得された映像データが表示されており、被写体301、302及び303が表示されている。撮像部によって取得された映像データは、RAM230に展開され、CPU228によって表示部121に表示される。また、撮影画面全体350には、バッテリ残時間304、記録状態305、撮影タイムコード306、SDカード記録可能時間307が、いずれもオンスクリーンディスプレイ(OSD)で表示される。当該OSDはRAM230に展開され、CPU228が、撮像部から取得した映像データにOSDのデータを重畳して表示部121に表示させる。撮影画面全体350のOSD表示において、バッテリ残時間304は、本体装置120に装着されている着脱式バッテリ100のバッテリ残量に応じた、例えば撮影可能な残時間を示している。
【0029】
図3A(b)は、本体装置120がUSB Type-Cに準拠する電源供給機器(すなわち電源供給機器130)との接続を検出している状態で表示部121に表示される画面の一例を示している。この状態では、本体装置120は、OSDの表示を、図3A(a)に示したバッテリ残時間304を表示している状態から外部電源接続表示310を表示している状態に切り替える。外部電源接続表示310は、本体装置120が外部の電源供給機器との接続を検出している状態であることを示す。
【0030】
図3B(a)は、バッテリ交換を促す警告表示320がOSDで表示部121に表示される画面の一例を示している。例えば、CPU228は、着脱式バッテリ100と電源供給機器130との両方が本体装置120に接続されており、且つ着脱式バッテリ100の残量情報の取得結果が所定の閾値(A1とする)以下である場合に、警告表示320を表示させる。警告表示320では、例えば、「バッテリ残量が少ないため電源ケーブルが外れた場合、シャットダウンする可能性があります バッテリ交換をおすすめします」といった表示が撮影画面全体350に表示される。警告表示320では、例えば、電源供給機器との接続が失われた場合のリスクを示すメッセージと、バッテリ交換を促すメッセージとを含む。なお、CPU228は、警告表示320を表示する際に、バッテリ残時間或いはバッテリの残量ゲージを更に表示してもよい。ユーザはバッテリの残量の目安を視認することにより、バッテリ交換の必要性や緊急度を直感的に把握することができる。
【0031】
一方、図3B(b)は、バッテリ交換を促す警告表示330がOSDで表示部121に表示される画面の一例を示している。CPU228は、例えば、着脱式バッテリ100が本体装置120に接続されているが、電源供給機器130の接続が検出されておらず、着脱式バッテリ100の残量情報の取得結果が所定の閾値(A2とする)以下である場合に、警告表示330を表示させる。警告表示330は、例えば「バッテリ残量が少ないため、シャットダウンする可能性があります バッテリ交換をおすすめします」といった、バッテリ残量の低下によるリスクを示すメッセージとバッテリ交換を促すメッセージとを含む。
【0032】
なお、本実施形態では、文言が記載された警告表示320及び警告表示330を表示する場合を例に説明した。しかし、警告表示320の内容は、文言によって表現されてもよいし、アンコンや図柄等の画像によって表現されてもよい。また、CPU228は、表示部121の表示に加えて或いはこれに代えて、上述の警告表示320の内容と対応する音声を不図示の音声出力部から出力させてもよい。
【0033】
<本体装置における警告表示の制御に係る一連の動作>
図4を参照して、本体装置120で実行される、警告表示の制御に係る一連の動作について説明する。なお、本一連の動作は、CPU228がROM229に格納されたコンピュータプログラムをRAM230に展開、実行し、図2に示したマイコン125の各部の機能を発揮させることにより実現される。また、本一連の動作は、例えば、CPU228が、本体装置120に着脱式バッテリ100が接続され、本体装置120の電源スイッチがONであることを検出した時点で開始される。
【0034】
S401において、CPU228は、着脱式バッテリ100の残量の情報(残量情報)を取得する。例えば、CPU228は、(例えば通信部220により)残容量とバッテリ電流とをバッテリの残量情報として着脱式バッテリ100から取得する。
【0035】
S402において、CPU228は、バッテリ残時間を表示部121に表示させる。例えば、CPU228は、(例えば残量算出部221により)残容量とバッテリ電流に基づいて着脱式バッテリ100の残量を算出し、算出した残量に従って(図3A(a)に示した)バッテリ残時間304を表示部121に表示する。
【0036】
S403において、CPU228は、電源供給機器130とのUSB PD接続が検出されるか否かを判定する。例えば、CPU228は、CC通信回路126を介して、電源供給機器130と本体装置120間におけるCC通信にてネゴシエーションを行う。そのうえで、(例えば接続検出部223により)電源供給機器130とのUSB PD接続が検出されるか否かを判定する。CPU228は、電源供給機器130とのUSB PD接続が検出されている場合には、処理をS404に進め、そうでない場合には処理をS410に進める。
【0037】
S410において、CPU228は、S401で取得した残量情報をもとに、(例えば残量判定部222により)着脱式バッテリ100のバッテリ残量が着脱式バッテリ100の初期規定の閾値A1以下であるか否かを判定する。ここで、閾値A1は、本体装置120が着脱式バッテリ100の電力で動作し、且つバッテリ残量が低下した場合に、警告通知を表示するか否かを判定するための基準値である。CPU228は、バッテリの残量が閾値A1以下であると判定した場合には処理をS411に進め、そうでない場合には処理をS412に進める。
【0038】
S411において、CPU228は、警告を表示部121に表示させる。例えば、CPU228は、(例えば、警告表示制御部226により)図3B(b)に示した警告表示330を、撮影画面全体350へ表示させる。CPU228は、その後、図4に係る一連の動作を終了する。S412において、CPU228は、警告表示を行わずに処理をS401に戻す。
【0039】
S404において、CPU228は、表示部121の表示をUSB PD接続表示に切り替える。例えば、CPU228は、(例えば、表示切替部224により)表示部121の表示を、図3A(b)に示した外部電源接続表示310へ切り替える。外部電源接続表示310は、(例えば電源供給機器などから供給される)外部電源の電力で動作していることを示す。
【0040】
S405において、CPU228は、(例えば、閾値切替部225により)初期規定の閾値A1を閾値A2へ切り替える。ここで、閾値A2は、閾値A1>閾値A2であるものとする。閾値A1は、着脱式バッテリ100のみからの電源供給を受ける場合の基準値である。一方、閾値A2は、着脱式バッテリ100に加えて、電源供給機器130の接続が検出されている場合(すなわち外部装置である電源供給機器130からも電源供給を受ける場合)の基準値である。着脱式バッテリ100と電源供給機器130との両方が本体装置120に接続されている場合、電源供給機器130からの電源供給が優先される(電源供給機器の接続が検出された場合にはバッテリの代わりに電源供給機器130の電力を用いる)。この場合、着脱式バッテリ100単体での電源供給時に比べて、残量低下による電源シャットダウンが発生するリスクは低い。このため、警告通知の煩わしさを低減させるために閾値A2は閾値A1よりも低い定数に設定することができる。このように、本体装置120がバッテリの電力で動作する場合と、電源供給機器の接続が検出されている(電源供給機器の電力が供給されている)場合とで、異なる閾値を用いることにより、リスクに応じた異なる基準で警告の表示を制御できるようになる。特に、閾値A2を閾値A1より小さくすることで、バッテリの残量についてのリスクの低い状況で不必要な警告表示を低減させることができる。
【0041】
S406において、CPU228は、(例えば通信部220により)着脱式バッテリ100の残量情報を再取得する。S407において、CPU228は、バッテリ残量が閾値以下であるか否かを判定する。なお、CPU228は、(例えば残量算出部221により)残量情報に基づいて着脱式バッテリ100のバッテリ残量を算出し、(例えば残量判定部222により)バッテリ残量が閾値A2以下であるかを判定する。CPU228は、バッテリ残量が閾値A2以下であると判定した場合、処理をS408に進め、そうでない場合には処理をS409に進める。
【0042】
S408において、CPU228は、警告を表示部121に表示させる。例えば、警告は、図3B(a)に示した(USB Type-Cの)電源供給機器が接続されている場合におけるバッテリ交換を促す警告表示320を表示部121に表示させる。CPU228は、その後、図4に係る一連の動作を終了する。S409において、CPU228は、警告表示を行わずに処理をS403に戻す。
【0043】
以上説明したように、着脱式バッテリ100と電源供給機器130の両者が接続される本体装置120では、着脱式バッテリ100のみが接続されている場合と、更に電源供給機器130の接続が検出されている場合とで、閾値を切り替えて異なる閾値を用いる。ここで、閾値は、警告通知を表示するか否かを判定するための閾値であり、例えば、電源供給機器130の接続が検出されているときは、所定の閾値A1から第2の閾値A2に切り替えるようにした。そして、CPU228は、バッテリ残量が閾値以下(例えばA2以下)であると判定した場合、電源供給機器との接続が失われた場合のリスクを示す表示を含む警告表示320を表示するようにした。このようにすることで、本体装置120がバッテリの電力で動作する場合と、電源供給機器の接続が検出されている(電源供給機器の電力が供給されている)場合とで、リスクに応じた異なる基準で警告表示を制御できるようになる。すなわち、(電源供給機器130からの電源供給が着脱式バッテリ100からの電源供給よりも優先される状況下においても)適切な基準で、バッテリ交換を促す警告を表示することができる。バッテリ残量が少ない状況下でビデオカメラを動作させている場合に、USBインターフェースケーブルが抜けた場合に、装置の電源がシャットダウンすることによる弊害(撮影の中断や記録データ破損などの弊害)が発生するリスクを低減させることができる。換言すれば、電源供給機器を接続して電力供給を受ける場合に、バッテリ残量の低下による弊害の発生を軽減することが可能になる。
【0044】
(実施形態2)
次に実施形態2について説明する。本実施形態の本体装置は、本体装置の動作モードに応じて警告表示を制御する点で実施形態1と異なるが、他の点については実施形態1と実質的に同一の構成であってよい。このため、実施形態1と同一又は実質的に同一である構成については同じ参照番号を付してその説明を省略し、相違点について重点的に説明する。
【0045】
上述したように、接続された電源供給機器130から電力の供給を受けている際に、着脱式バッテリ100のバッテリ残量が低下した場合、バッテリ交換を促す警告表示320を表示すれば、バッテリ残量の低下による弊害の発生を軽減することが可能になる。他方、バッテリ交換を促す警告表示は、ユーザにとっては表示頻度が多い場合には煩わしいと感じる場合もある。このため、本実施形態では、表示による煩わしさを軽減するため、本体装置120の動作モードを更に考慮して警告表示を行う。例えば、本体装置120が業務用ビデオカメラである場合、動画記録中に装置がシャットダウンする状況を最も回避すべきである。このような場合、警告表示による通知を、動画記録の際に限定する。このようにすれば、警告通知の表示頻度を減らし、ユーザへのユーザビリティを向上させることができる。
【0046】
<本体装置の構成>
図5を参照して、本体装置120の構成例について説明する。図5では、実施形態1における構成に対して、動作モード判定部501が追加されている。以下の説明は、ビデオカメラの動作モードに応じて警告表示を制御する場合を例に説明する。
【0047】
操作部122は、ユーザによるモードの選択操作を受け付ける。本体装置120は、モードの選択操作を受け付けると、本体装置120が起動して動画記録をしていない状態(例えばスタンバイモード)から、動画記録状態(記録モードともいう)に移行する。
【0048】
動作モード判定部501は、操作部122で動作モードが選択されると、選択された動作モードを判定する。上述の実施形態1では、表示切替部224での通知(すなわち電源供給機器の接続の検出)をトリガとして、閾値切替部225で閾値をA1からA2に切り替えるようにした。一方、実施形態2では、表示切替部224での判定結果だけではなく、動作モード判定部27での判定結果も加味して、閾値切替部225にて閾値を切り替えるか否かを判定する。
【0049】
<本体装置における警告表示の制御に係る一連の動作>
次に、図6を参照して、本体装置120における警告表示の制御に係る一連の動作について説明する。なお、本一連の動作は、CPU228がROM229に格納されたコンピュータプログラムをRAM230に展開、実行し、図2に示したマイコン125の各部の機能を発揮させることにより実現される。また、本一連の動作は、例えば、本体装置120に着脱式バッテリ100が接続され、本体装置120の電源スイッチがONであることを、CPU228が検出した時点で開始される。
【0050】
CPU228は、実施形態1と同様に、S401-S404の処理を行う。S404までの処理により、CPU228は、(例えば、表示切替部224により)表示部121の表示を、図3A(b)に示した外部電源接続表示310へ切り替えている。すなわち、表示部121は、(例えば電源供給機器などから供給される)外部電源の電力で動作していることを示している。
【0051】
S601において、CPU228は、本体装置120の動作モードが記録モードに設定されているか(すなわち記録モードで動作しているか)を判定する。CPU228は、本体装置120の動作モードが記録モードに設定されていると判定した場合、S602に処理を進め、そうでない場合にはS409に処理を進める。
【0052】
S602において、CPU228は、図7(a)に示す動作モードを示す表示(記録状態710)をスタンバイモードを表す「STANDBY」から、記録モードを表す「REC」に切り換える。
【0053】
S603において、(S403及びS601により、電源供給機器の接続を検出しており、且つ本体装置120の動作モードが記録モードであると判定されているため、)CPU228は、警告通知の表示有無を判定する閾値A1をA2に切り替える。その後、CPU228は、S406以降の処理を実施形態1に係るS406からS412の処理と同様に実行する。
【0054】
このように本実施形態では、着脱式バッテリ100と電源供給機器130の両者が接続されている場合に、本体装置120の動作モードが特定の動作モード(例えば記録モード)であるか否かを判定するようにした。つまり、電源供給機器130の接続の検出に加えて動作モードが特定の動作モードである場合に、閾値A1と異なる閾値A2を用いて警告表示の判定を行う。そして、バッテリ残量が、切り替えた閾値以下であると判定された場合は、図7(b)に示す警告表示711を表示させる。図7(b)に示す警告表示では、例えば、「バッテリ残量が少ないため電源ケーブルが外れた場合、シャットダウンする可能性があります バッテリ交換をおすすめします」といった表示が表示部121に表示される。この警告表示は、例えば、電源供給機器との接続が失われた場合のリスクを示すメッセージと、バッテリ交換を促すメッセージとを含む。他方、電源供給機器130の接続が検出されていても、本体装置120の動作モードが特定の動作モード(例えば記録モード)とは異なる動作モードである場合には、警告表示を行わない。このようにすることで、警告表示による通知を、特定の動作モードの際に限定することができ、警告表示の表示頻度を減らし、ユーザへのユーザビリティを向上させることができる。
【0055】
なお、実施形態2では、本体装置120の動作モードが特定の動作モード(例えば記録モード)とは異なる動作モードである場合には、警告表示を行わないようにした。しかし、本体装置120の動作モードが特定の動作モードとは異なる動作モードである場合に、動画モードの際に用いる閾値A2よりも小さい閾値A3を用いて警告表示を制御してもよい。例えば、CPU228は、バッテリの残量が閾値A2より小さい閾値A3以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を表示部121に表示させる。このようにしても、特定の動作モードでない動作モードにおいて、警告表示の表示頻度を減らし、ユーザへのユーザビリティを向上させることができる。
【0056】
なお、上述の説明では、着脱式バッテリ100が本体装置120と着脱可能に構成される場合を例に説明した。しかし、上述の実施形態は、本体装置120に固定されるバッテリを用いることもできる。その場合、警告表示は、バッテリ交換を促す表示に代えて、バッテリ充電を促す表示を含むことができる。
【0057】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0058】
(本明細書の開示)
本明細書の開示は、以下の電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラムを含む。
(項目1)
電子機器であって、
前記電子機器が動作するための電力を供給するバッテリから、前記バッテリの残量の情報を取得する取得手段と、
前記電子機器に電力を供給する電源供給機器の接続を検出する検出手段と、
前記電源供給機器の接続が検出された場合に前記バッテリの代わりに該電源供給機器の電力を前記電子機器に供給するように制御する制御手段と、
前記バッテリの電力で動作する場合、前記バッテリの残量が所定の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合、前記バッテリの残量が前記所定の閾値と異なる第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする電子機器。
(項目2)
前記電源供給機器の接続が検出されたことに応じて、前記表示制御手段が用いる閾値を前記所定の閾値から前記第2の閾値に切り替える切替手段を更に有する、ことを特徴とする項目1に記載の電子機器。
(項目3)
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合、前記バッテリの残量が前記所定の閾値より小さい前記第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする項目1又は2に記載の電子機器。
(項目4)
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合において、前記電子機器の動作モードが特定の動作モードである場合、前記バッテリの残量が前記第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする項目1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
(項目5)
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合において、前記電子機器の動作モードが前記特定の動作モードとは異なる動作モードである場合、前記バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させない、ことを特徴とする項目4に記載の電子機器。
(項目6)
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合において、前記電子機器の動作モードが前記特定の動作モードとは異なる動作モードである場合、前記バッテリの残量が前記第2の閾値より小さい第3の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする項目4に記載の電子機器。
(項目7)
前記表示制御手段は、前記電源供給機器の接続が検出されている場合、前記バッテリの電力で動作する場合に表示させる警告の内容とは異なる警告の内容を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする項目1から6のいずれか1項に記載の電子機器。
(項目8)
前記電源供給機器の接続が検出されている場合に前記表示手段に表示される警告の内容は、前記電源供給機器との接続が失われた場合のリスクを示す表示を含む、ことを特徴とする項目7に記載の電子機器。
(項目9)
前記電源供給機器は、USB(Universal Serial Bus)規格に基づく機器であり、
前記検出手段は、USB PD(Power Delivery)規格に基づく通信を用いて前記電源供給機器の接続を検出する、ことを特徴とする項目1から8のいずれか1項に記載の電子機器。
(項目10)
前記バッテリは、前記電子機器に着脱可能なバッテリであり、
前記検出手段は、前記電子機器に前記バッテリが装着された状態において、前記電源供給機器の接続を検出する、ことを特徴とする項目1から9のいずれか1項に記載の電子機器。
(項目11)
電子機器の制御方法であって、
前記電子機器が動作するための電力を供給するバッテリから、前記バッテリの残量の情報を取得する取得工程と、
前記電子機器に電力を供給する電源供給機器の接続を検出する検出工程と、
前記電源供給機器の接続が検出された場合に前記バッテリの代わりに該電源供給機器の電力を前記電子機器に供給するように制御する制御工程と、
前記バッテリの電力で動作する場合に、前記バッテリの残量が所定の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を表示手段に表示させる表示制御工程と、を有し、
前記表示制御工程では、前記電源供給機器の接続が検出されている場合、前記バッテリの残量が前記所定の閾値と異なる第2の閾値以下であることに応じて、バッテリの残量に関する警告を前記表示手段に表示させる、制御方法。
(項目12)
コンピュータを、項目1から10のいずれか1項に記載の電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
【0059】
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
【符号の説明】
【0060】
100…着脱式バッテリ、120…本体装置、130…電源供給機器、222…残量判定部、225…閾値切替部、226…警告表示制御部、121…表示部
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7