(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178018
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】通信装置、制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 24/02 20090101AFI20241217BHJP
H04W 16/26 20090101ALI20241217BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20241217BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W16/26
H04W92/20 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096499
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】恩田 大河
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067FF01
(57)【要約】
【課題】境界IABノードとして動作可能なIABノードを把握可能とする仕組みを提供する。
【解決手段】一のIAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークを形成するIABノードとして機能している自ノードが、一のIABネットワークと他の一のIABネットワークの両方へ接続するIABノードである境界IABノードとして動作可能であるか否かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて、判定結果に応じた通信メッセージを送信する送信手段を有することを特徴とする、通信装置が開示される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一のIAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークを形成するIABノードとして機能している自ノードが、前記一のIABネットワークと他の一のIABネットワークの両方へ接続するIABノードである境界IABノードとして動作可能であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記判定結果に応じた通信メッセージを送信する送信手段を有することを特徴とする、通信装置。
【請求項2】
前記通信メッセージは、自ノードが前記境界IABノードとして動作可能であるか否かを表す所定情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記所定情報は、前記判定結果を表すパラメータの値を含むことを特徴とする、請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
モバイルIABノードとして移動可能であることを特徴とする、請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
一のIAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークを形成するIABドナーとして機能する通信装置であって、
IABノードとして機能する他の通信装置から、通信メッセージを受信する受信手段と、
前記通信メッセージに基づいて、前記他の通信装置が、前記一のIABネットワークと他の一のIABネットワークの両方へ接続するIABノードである境界IABノードとして動作可能であるか否かを判断する判断手段とを有することを特徴とする、通信装置。
【請求項6】
前記判断手段は、前記通信メッセージに所定情報が含まれているか否かに基づいて、前記他の通信装置が境界IABノードとして動作可能であるか否かを判断することを特徴とする、請求項5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記判断手段は、前記通信メッセージに前記所定情報が含まれている場合に、前記所定情報に基づいて、前記他の通信装置が境界IABノードとして動作可能であるか否かを判断することを特徴とする、請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
前記所定情報は、前記他の通信装置が境界IABノードとして動作可能であるか否かを表すパラメータの値を含むことを特徴とする、請求項7に記載の通信装置。
【請求項9】
前記通信メッセージは、RRC(Radio Resource Control)メッセージ、BAP(Backhaul Adaptation Protocol)メッセージ、又はMeasurementReportメッセージであることを特徴とする、請求項1又は5に記載の通信装置。
【請求項10】
前記通信メッセージは、RRCメッセージであり、
前記RRCメッセージは、RRC SetupCompleteメッセージ又はMeasurementReportメッセージであることを特徴とする、請求項9に記載の通信装置。
【請求項11】
通信を制御する制御方法であって、
一のIAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークを形成するIABノードとして機能している自ノードが、前記一のIABネットワークと他の一のIABネットワークの両方へ接続するIABノードである境界IABノードとして動作可能であるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に基づいて、前記判定結果に応じた通信メッセージを送信する送信工程とを有することを特徴とする、制御方法。
【請求項12】
コンピュータに、
一のIAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークを形成するIABノードとして機能している自ノードが、前記一のIABネットワークと他の一のIABネットワークの両方へ接続するIABノードである境界IABノードとして動作可能であるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に基づいて、前記判定結果に応じた通信メッセージを送信する送信工程とを実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信装置、制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)(登録商標)において、バックホール用の通信技術としてIAB(Integrated Access and Backhaul)の規格化が進んでいる。
【0003】
IAB技術は、基地局とユーザ機器(UE:User Equipment)との間のアクセス通信に用いられる28GHz帯等のミリ波無線通信を、バックホール通信として同時に利用する技術である(特許文献1)。
【0004】
IAB技術を用いたバックホール通信においては、IABノードと呼ばれる中継機器が、基地局であるIABドナーからの通信をミリ波通信により中継する。
IAB技術を用いることで、従来の光ファイバーなどによる有線通信と比較して低コストでエリアのカバレッジを広げることができる。
【0005】
これまで3GPPでは、Rel-17まで境界IABノードについて仕様策定を実施してきた。
【0006】
特許文献2に開示されるように、境界IABノードとはRel-17から議論されている内容で、異なるIABドナーによって管理される各IABネットワークの両方へ接続するIABノードである。境界IABノードの制御は単一のIABドナーによって実行される。そのため、境界IABノードの下位に接続するIABノードは、境界IABノードを制御するIABドナーによって管理されるIABネットワークへと接続する。
【0007】
境界IABノードによる利点は、境界IABノードを制御するIABドナーが、境界IABノードへ接続する装置と通信する際に、他のIABドナーが管理するIABネットワークを経由して通信することが可能である点である。これにより、境界IABノードを制御するIABドナーは、自身が管理するネットワークにおいて、無線リンク障害が発生した場合に不都合を低減できる。すなわち、他のIABネットワークを利用することで無線リンク障害を回避して通信することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特表2019-534625号公報
【特許文献2】米国特許公開第2022/0394571号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
今後5G(5th Generation Mobile Communication System)が普及し、IABノードや、特にモバイルIABノードが一般に広く利用されるようになってくると予想される。この場合、機器スペックやリソース制限等により全てのIABノードが境界IABノードとして機能できない可能性がある。
【0010】
本発明は、上述の課題の少なくとも1つを鑑みなされたものである。本発明の1つの側面としては、境界IABノードとして動作可能なIABノードを把握可能とする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の1つの側面としての通信装置は、一のIABネットワークを形成するIABノードとして機能している自ノードが、前記一のIABネットワークと他の一のIABネットワークの両方へ接続するIABノードである境界IABノードとして動作可能であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定結果に基づいて、前記判定結果に応じた通信メッセージを送信する送信手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の1つの側面によれば、境界IABノードとして動作可能なIABノードを把握可能とする仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】IABノード及びIABドナーを構成するハードウェアブロック図である。
【
図2】IABノード及びIABドナーのソフトウェア機能ブロック図である。
【
図3】第一の実施形態におけるバックホール通信システム(バックホール通信によるネットワーク)の構成例である。
【
図4】3GPP規格におけるIABノードに係る境界IABノード処理シーケンス例である。
【
図4A】第一の実施形態におけるIABノードのRRCメッセージ生成処理の一例を示す概略的なフローチャートである。
【
図5】第一の実施形態におけるIABドナーの境界IABノード処理要否判断シーケンス例である。
【
図6】3GPP規格におけるIABノードのネットワーク参加処理シーケンス例である。
【
図7】第二の実施形態におけるIABドナーの境界IABノード処理要否判断シーケンス例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら各実施形態について詳細に説明する。
【0015】
以下で説明する各実施形態は、主に5Gでの適用例について説明されるが、各実施形態は、5Gに限られず、LTE(Long Term Evolution)、4G及び6G以降の他の次世代ネットワークに対しても適用可能である。
【0016】
[第一の実施形態]
図1は第一の実施形態に係るIABノードのハードウェア構成の一例を表すブロック図である。なお、IABドナーのハードウェア構成についても同様であってよい。
【0017】
IABノードのハードウェア構成101は、制御部102、記憶部103、無線通信部104、及び、通信アンテナ制御部105を含む。
【0018】
制御部102は、例えば、CPUやMPU等の1以上のプロセッサにより構成され、記憶部103であるRAMに読みだされた制御プログラムを実行することにより通信装置の全体を制御する。なお、後述するフローチャートで説明する制御部102が行う各処理は、ASICやFPGA等のハードウェア回路を用いて実現することもできる。なお、ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略語である。また、ハードウェア回路と、CPUやMPU等のプロセッサとを協働することで、後述するフローチャートで説明する処理を実現することもできる。
【0019】
記憶部103は制御部102が制御に使う情報や通信に関わる情報を保存する。例えば、記憶部103は、制御部102が実行する制御プログラムと、セル情報や接続端末情報、IABのルーティング情報、位置情報等の各種情報を記憶する。
【0020】
記憶部103は、主記憶部及び補助記憶部を含んでよい。主記憶部は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などである。主記憶部は、制御部102が実行する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)やアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存してよい。補助記憶部は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶してよい。例えば、不揮発性の記憶領域に記憶された制御プログラムはRAM(Random Access Memory)に展開され、制御部102を構成するプロセッサにより実行される。このように、制御部102及び記憶部103は、所謂コンピュータとして機能してよい。
【0021】
記憶部103は、所定のプログラムを格納する記録媒体を含んでもよい。この記録媒体に格納されたプログラムは、ドライブ装置等を介してインストールされ、インストールされた所定のプログラムは、制御部102により実行可能とされてもよい。記録媒体は、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。例えば、記録媒体は、CD(Compact Disc)-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する記録媒体であってよい。また、記録媒体は、ROMや、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等であってよい。なお、記録媒体には、搬送波は含まれない。
【0022】
無線通信部104は、3GPP規格に準拠するLTE、5G等のセルラー網通信を行う。
【0023】
通信アンテナ制御部105は、無線通信部104において実行される無線通信に使用するアンテナを制御する。
【0024】
図2は通信制御機能を実行するIABノードのソフトウェア機能ブロックの構成の一例を表すブロック図である。なお、IABドナーのソフトウェア構成についても同様であってよい。
【0025】
IABノードのソフトウェア構成201は、記憶部103に格納され、制御部102において実行される。
【0026】
ソフトウェア構成201は、信号送信部202、信号受信部203、データ記憶部204、接続制御部205、RRCメッセージ検出部206、RRCメッセージ生成部207、及び通信制御部208を備える。
【0027】
信号送信部202及び信号受信部203は、UEのような端末装置との間で3GPP規格に準拠したLTE、5G等のセルラー網通信を実施する。
【0028】
データ記憶部204は、ソフトウェアそのもの及び、IABのルーティング情報や、接続中端末に関する情報、位置情報や移動経路情報等を記憶保持する。
【0029】
接続制御部205は、無線通信部104にて行われる無線通信用のアンテナを制御する。
【0030】
RRCメッセージ検出部206は、周辺に位置するIABノード(以下、「周辺IABノード」とも称する)やUE、IABドナーからのRRCメッセージを検出する。RRCは、Radio Resource Controlの略語である。
【0031】
RRCメッセージ生成部207は、周辺IABノードやUE、IABドナーへ送信するRRCメッセージを生成する。
【0032】
通信制御部208は、LTE、5G等のネットワークへの接続や離脱を行う。
【0033】
図3は、本実施形態におけるバックホール通信システム(バックホール通信によるネットワーク)の構成例を示す。
【0034】
なお、バックホール通信では、中継元であるIABドナーからの通信が、順に親ノードから子ノードへと中継される。例えば、IABドナーは、自局に接続するIABノードに対してバックホール通信を提供し、ここではIABドナーは親ノード、IABドナーへ接続するIABノードは子ノードという関係になる。
【0035】
図3に示す例では、通信システムには、CN(コアネットワーク)301に接続されるIABドナーとして、IABドナー302とIABドナー303が存在する。IABドナー302とIABドナー303は、バックホール通信を介したCN301への接続を、子ノードとして自身に接続するIABノードに対して提供する(すなわち、バックホール通信を提供する)。
【0036】
CN及びIABドナー間は、有線接続されており、IP(Internet Protocol)ネットワークによって接続されることが一般的である。また、IABドナー間のインターフェースは、3GPP TS38.420で定義されるXnインターフェースである。
【0037】
IABドナー302には、子ノードとしてIABノード304が接続されている。さらにIABノード304には、子ノードとしてIABノード305及びIABノード306が接続されている。
【0038】
IABノード306がサービスを提供するセルのセルエリア308において通信するUE307は、各IABドナーやIABノードを介してCN301へ接続することができる。
図3に示す通信システムでは、UE307は、IABノード306を介してCN301へ接続する。
【0039】
また、IABノード306以外の他のIABドナーやIABノードも同様にセルエリアをおいてUEに対してCN301への接続を提供することができる。
【0040】
一方、IABドナー303には、子ノードとしてIABノード310が接続されている。さらにIABノード310には子ノードとしてIABノード311が接続されている。
このようにIABドナー302、IABドナー303はそれぞれ各IABネットワークを構築している。
【0041】
なお、
図3に示す通信システムにおける各通信装置の配置/構成は一例であり、他の配置/構成において、以下の説明を適用可能である。
【0042】
また、
図3に示す通信システムにおける各通信装置は、NR(New Radio)アクセスネットワークとも呼ばれる5Gアクセスネットワークにおける通信装置である。また、無線基地局装置(IABドナー及びIABノード)はgNBとも称されうる。なお、他の次世代ネットワークによる構成に対しても、以下の説明を適用可能である。
図4に3GPP規格によるIABノードが境界IABノードとして動作する際の一般的なシーケンスを示す。本シーケンスは、3GPP TS38.401に定義されている。
【0043】
本シーケンス図において、IABノード306が境界IABノードとして動作し、第二の接続先としてIABノード310、IABドナー303が選択される場合を例示する。
【0044】
IABノード306は現在、IABノード304、IABドナー302を経由してCN301に接続している。
【0045】
UE307はIABノード306に接続している。この場合、UE307は、IABノード306、IABノード304、IABドナー302を経由してCN301へのダウンリンクデータS420とアップリンクデータS421を送受信している。
【0046】
まず、IABノード306とCN301の間で、S401に示す境界IABノードのNR-DC接続確立処理を実施する。なお、NR-DCの“DC”は、Dual Connectivityの略語である。IABノード306は、周辺のIABノードや基地局の情報を収集し、MeasurementReportとして接続中の上位ノードを送信する。当該MeasurementReportを受信した上位ノードであるIABドナー302は、MeasurementReport等に基づき、IABノード306が新たに接続を確立する第二の接続先を選択する。そして、IABドナー302やその他各装置が協働することで、IABドナー302により選択された第二の接続先をセカンダリノードとして追加するNR-DC接続確立処理が実行される。
【0047】
本処理シーケンスは3GPP TS37.340に定義されており、境界IABノード306のMT(Mobile Termination)部に対して実施される。
【0048】
続いて、S402にてIABドナー302が第二の接続先となるIABドナー303へIAB TRANSPORT MIGRATION MANAGEMENT REQUESTメッセージを送信する。
【0049】
本要求を受けたIABドナー303は、S403にてRRCReconfigurationメッセージに相当するDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをIABノード310へ送信する。
【0050】
続いてIABノード310はS404にてRRCReconfigurationメッセージを接続先となる境界IABノード306へ送信する。
【0051】
境界IABノード306は上記メッセージに対する応答としてRRCReconfigurationCompleteメッセージをS405にてIABノード310へ送信する。これを受けたIABノード310はRRCReconfigurationCompleteメッセージに相当するUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをIABドナー303へ送信する(S406)。
【0052】
これまでの処理により、境界IABノード306が第二の通信経路となるIABノード310、IABドナー303への接続準備が整う。そして、S407にて境界IABノード306と、第二接続先となるIABノード310及びIABドナー303の間の無線層及びバックホール接続処理が実施される。
【0053】
上記処理の完了後、S408にてS402に対する応答としてIABドナー303からIABドナー302へIAB TRANSPORT MIGRATION MANAGEMENT RESPONSEを送信する。
【0054】
続いてS409にてアップリンク及びダウンリンクデータのオフロード処理が実施される。
【0055】
上記処理の完了後、IABドナー302はオフロード先となっているIABドナー303へIAB TRANSPORT MIGRATION MANAGEMENT REQUESTメッセージを送信する(S410)。このメッセージの送信は、オフロード処理の完了の送信に対応する。その応答としてIABドナー303はIAB TRANSPORT MIGRATION MANAGEMENT RESPONSEメッセージをIABドナー302へ送信する(S411)。
【0056】
ここまでの一連の処理により、S422及びS423に示すとおり、IABノード306が境界IABノードとしての動作を行い、IABノード310を介した第二の通信経路でアップリンク及びダウンリンクデータの送受信が可能となる。
【0057】
また、これらの処理は必要に応じてS412で繰り返されてもよい。この場合、S401にてNR-DC接続はすでに確立されているため、S402からS411の処理が実施される。
【0058】
ところで、
図4に示す処理は、IABノード306がモバイルIABノードであり、境界IABノードとして動作する際の処理である。移動するモバイルIABノードが境界IABノードとなることで、移動時の接続切り替えをシームレスに実施できる。
【0059】
しかしながら、今後5Gが普及し、IABノードや、特にモバイルIABノードが一般に広く利用されるようになってくることが想定される。この場合、機器スペックやリソース制限等により全てのIABノードが境界IABノードになりえるとは考えにくい。
【0060】
また、全てのノードが境界IABノードとして動作してしまうとIABドナーとCU(Central Unit)間の処理も増えてしまい、システム負荷が増加してしまうおそれもある。
【0061】
そこで、以下の
図4A及び
図5を参照して、境界IABノードとして動作しないIABノードをIABドナー302側で明示的に区別できる仕組みについて説明する。
【0062】
図4Aは、モバイルIABノード306側で実行されるRRCメッセージ生成処理の一例を示す概略的なフローチャートである。
図4Aに示す処理は、モバイルIABノード306が境界IABノードとして動作していない状況下で、任意のタイミングで実行されてよい。例えば、
図4Aに示す処理は、後出の
図6のステップS605のRRCSetupCompleteメッセージを送信する前のタイミング等で実行されてもよい。
【0063】
まず、S450にてモバイルIABノード306は、境界IABノードとして動作可能であるか否かを判定する。境界IABノードとして動作可能であるか否かは、任意の判定基準に基づいて判定されてもよい。例えば、判定基準は、モバイルIABノード306の位置が、境界IABノードとして動作可能な位置範囲内であることを含んでよい。
【0064】
境界IABノードとして動作可能である場合、ステップS451にてモバイルIABノード306は、RRCメッセージに、自ノードが境界IABノードとして動作可能である旨を表す所定情報を含める。所定情報は、自ノードが境界IABノードとして動作可能か否かを表す情報である。他方、境界IABノードとして動作可能でない場合、ステップS452にてモバイルIABノード306は、RRCメッセージに、自ノードが境界IABノードとして動作可能でない旨を表す所定情報を含める。なお、他の実施形態では、境界IABノードとして動作可能でない場合、ステップS452にてモバイルIABノード306は、RRCメッセージに所定情報自体を含めないこととしてもよい。
【0065】
図4Aに示す処理によれば、RRCメッセージを受けるIABドナー302側で、所定情報に基づいて、モバイルIABノード306が境界IABノードとして動作可能であるか否かを把握可能となる。
【0066】
図5は、
図4Aに示した処理と関連して、IABドナー302側で実行される処理の流れを示す概略的なフローチャートである。
【0067】
なお、本フローチャートは境界IABノードとして動作するIABノード306が、移動を前提としたモバイルIABノードであるとして記載する。
【0068】
まず、F501にて、モバイルIABノード306がIABノード304を経由しネットワークトポロジへ参加することを起点として、
図6に示すような関連する処理を実行する。
【0069】
ここで
図6にモバイルIABノード306が5Gネットワークへ参加する際のシーケンス例を示す。本シーケンスは、3GPP TR38.401にて定義される3GPP規格による一般的なIABノードの5Gネットワーク接続シーケンス例である。
【0070】
まず、モバイルIABノード306はS601にてRRCSetupRequestメッセージをIABノード304へ送信する。
【0071】
それを受けたIABノード304は送信元のモバイルIABノード306を5Gネットワーク上へ参加させる場合、S602にて初期UL RRCメッセージをIABドナー302へ送信する。
【0072】
IABドナー302は本メッセージを受信すると、S603のDL RRCメッセージをIABノード304へ送信し、IABノード304はS604のRRCSetupメッセージをモバイルIABノード306へ送信する。
【0073】
これを受けたモバイルIABノード306はS605にてRRCSetupCompleteメッセージをIABノード304へ送信する。そして、IABノード304は、RRCSetupCompleteメッセージを中継するために、S606にてUL RRCメッセージをIABドナー302へ送信する。
【0074】
IABドナー302は自身に接続してきたモバイルIABノード306のコンテキストを確立するため、S607にてコンテキストセットアップ要求メッセージをIABノード304へ送信する。
【0075】
これを受けてIABノード304はS608にてSecurityModeCommandメッセージをモバイルIABノード306へ送信する。
【0076】
本メッセージ送信後、IABノード304は非同期でIABドナー302へS609にてコンテキストセットアップ応答メッセージを送信する。
【0077】
これと並行してモバイルIABノード306はS610にてSecurityModeCompleteメッセージをIABノード304へ送信する。IABノード304は、SecurityModeCompleteメッセージを中継し、S611にてUL RRCメッセージをIABドナー302へ送信する。
【0078】
これを受けたIABドナー302はRRCRonfigurationメッセージをS612にてDL RRCメッセージに含めてIABノード304へ送信する。IABノード304は、DL RRCメッセージを中継し、S613にてRRCRonfigurationメッセージをモバイルIABノード306へ送信する。
【0079】
モバイルIABノード306は、RRCRonfigurationメッセージへの応答となるRRCRonfigurationCompleteメッセージをS614にてIABノード304へ送信する。IABノード304はこれを中継しS615にてUL RRCメッセージをIABドナー302へ送信する。
【0080】
ここで、本実施形態では、モバイルIABノード306は、
図4Aを参照して上述したように、S605に示すRRCSetupCompleteメッセージ内に所定情報を含めて送信する。所定情報は、上述したように、自ノードが境界IABノードとして動作可能か否かを表す情報である。本実施形態では、所定情報は、自ノードが境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールド及びパラメータであるものとする。
【0081】
RRCSetupCompleteメッセージフォーマットは3GPP TS38.331で定義されている。この場合、RRCSetupComplete-IEsパラメータや、RRCSetupComplete-IEsのエクステンションパラメータ群へ所定情報を含めることとしてよい。
【0082】
また、RRCSetupCompleteメッセージに代えて又は加えて、RRCSetupRequestメッセージや、RRCReconfigurationCompleteメッセージに、所定情報を含めてもよい。
【0083】
続いて、F502にてIABドナー302はRRCSetupCompleteメッセージ内に所定情報が含まれているかを判断する。なお、上述したように、RRCSetupCompleteメッセージに代えて又は加えて、RRCSetupRequestメッセージ内に所定情報が含まれうる構成であってもよい。この場合、F502にてIABドナー302はRRCSetupRequestメッセージ内に所定情報が含まれているかを判断してよい。
【0084】
F502について、より具体的には、IABドナー302は、RRCSetupCompleteメッセージ内に、境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールドが含まれているかどうかを判断する。
【0085】
F502の判断処理において境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールドが含まれていないと判断された場合は、
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理が不要と判断する。すなわち、所定情報が、境界IABノードとして動作可能ではないことを示す場合、F504にて処理を実施せずシステムの通常動作へ戻る。
【0086】
また、F502の判断処理において境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールドが含まれていると判断された場合はF503にて現在参加してきたモバイルIABノード306が境界IABノードとして動作可能か否かを判断する。
【0087】
より具体的には、境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールドに含まれるパラメータチェックを実施する。なお、パラメータは、動作可能=1、動作不能=0のような、2値であってもよい。また、他の実施形態では、動作可能の場合のみ情報フィールドが設定されてもよい。
【0088】
F503の判断処理において現在参加してきたモバイルIABノード306が境界IABノードとして動作不可と判断された場合は、
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理が不要と判断する。すなわち、所定情報が、境界IABノードとして動作可能ではないことを示す場合、F504にて処理を実施せずシステムの通常動作へ戻る。
【0089】
また、F503の判断処理において現在参加してきたモバイルIABノード306が境界IABノードとして動作可能と判断された場合は、
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理が必要となる。すなわち、所定情報が、境界IABノードとして動作可能であることを示す場合、F505にてIABドナー302は、
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理を実施する。
【0090】
このようにして、本実施形態によれば、IABノードが境界IABノードとして動作可能か否かをIABドナーへ送信し、それを受けたIABドナー302が
図4に示す処理を実施するか否かを判断できる。これにより、境界IABノードとして動作可能なIABノードに対してだけ、
図4に示す処理を実施できる。その結果、全てのIABノードが境界IABノードとして動作してしまう場合に生じうる不都合(上述したシステム負荷の増加)を低減できる。
【0091】
次に、上述した第一の実施形態に代わって実現されてもよい他の実施形態を説明する。以下では、上述した第一の実施形態と同様であってよい構成については、詳細な説明を省略する。
【0092】
[第二の実施形態]
上述した第一の実施形態ではIABノードがネットワークトポロジへ参加するタイミングで所定情報を送信する。そして、IABドナーが所定情報を用いて
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理を実施するか否か判定する。これに対して、第二の実施形態では、IABノードがネットワークトポロジへ参加するタイミングではなく、IABノードが周辺環境情報をIABドナーへ送信するタイミングを利用する。具体的には、以下の通りである。
【0093】
3GPP TS38.331に示されるよう、IABノードは収集している周辺環境情報をMeasurementReportメッセージで定期的にIABドナーへ送信している。
【0094】
本メッセージはIABドナーがネットワークトポロジを形成するために利用されている。IABドナーはMeasurementReportメッセージ受信後、必要に応じて送信元のIABノードへネットワークトポロジ再形成のためにRRCReconfigurationメッセージを送信する。これにより、IABドナーをハンドオーバーさせる。
【0095】
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理は、このようなタイミングで実施されてもよい。この場合、MeasurementReportメッセージ内に所定情報を含めて送信を実施する。
【0096】
これにより、IABドナーはMeasurementReportメッセージを用いて、
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理を実施するか否か判断できる。
【0097】
図7に本実施形態におけるIABドナー302のフローチャートを示す。
【0098】
なお、第一の実施形態ではIABノード306は移動を前提としたモバイルIABノードとしたが、本実施形態では移動を伴わないIABノードとして記載する。ただし、移動を前提としたモバイルIABノードであってもよいことはいうまでもない。
【0099】
まず、F701にてIABノード306から所定情報が含まれたMeasurementReportメッセージをIABノード304経由でIABドナー302が受信する。MeasurementReportメッセージフォーマットは3GPP TS38.331で定義されている。この場合、所定情報はMeasurementReport-IEsフィールド内のMeasResultsフィールド内パラメータに含めることができる。
【0100】
次に、IABドナー302はF702にて現在のネットワークトポロジのチェックを実施し、F703にてIABノード306のネットワークトポロジ変更が必要かどうか判断する。
【0101】
F703にてネットワークトポロジ変更が必要ないと判断された場合はシステムの通常動作へ戻る。
【0102】
続いて、F703にてネットワークトポロジ変更が必要と判断された場合はF704にてIABノード306を境界IABノードとして動作させる必要があるか判断する。
【0103】
F704にてIABノード306を境界IABノードとして動作させる必要がないと判断された場合はシステムの通常動作へ戻る。ただし、この際、境界IABノードとして動作させる必要はないが、別ノードへのハンドオーバーが必要と判断される場合もありうる。すなわち、不図示の当該IABノードのハンドオーバー処理が実行される場合もありうる。
【0104】
F704にて境界IABノードとして動作させる必要があると判断された場合は、F705にて受信しているMeasurementReportメッセージ内に所定情報が含まれているかを判断する。
【0105】
より具体的には、境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールドが含まれているかどうかを判断する。
【0106】
F705の判断処理において境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールドが含まれていないと判断された場合は、
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理が不要と判断する。この場合、F707にて処理を実施せずシステムの通常動作へ戻る。
【0107】
また、F705の判断処理において境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールドが含まれていると判断された場合はF706にて当該IABノードが境界IABノードとして動作可能か否かを判断する。
【0108】
より具体的には、境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールドに含まれるパラメータチェックを実施する。
【0109】
F706の判断処理において当該IABノードが境界IABノードとして動作不可と判断された場合は、
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理が不要と判断し、F707にて処理を実施せずシステムの通常動作へ戻る。
【0110】
また、F706の判断処理において当該IABノードが境界IABノードとして動作可能と判断された場合は、
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理が必要となるため、F708にて当該処理を実施する。
【0111】
このような第二の実施形態によっても、上述した第一の実施形態と同様の効果が奏される。
【0112】
[第三の実施形態]
上述した第一及び第二の実施形態では、所定情報を送信する送信手段や、IABドナーが
図4に示した境界IABノードとして動作させる一連の処理を実施するか否か判断を実施する判断タイミングを説明してきた。
【0113】
ここで、所定情報(IABノードが境界IABノードとして動作可能か否かの情報)を送信する送信手段は主にRRCメッセージを用いている。しかしながら、ビーコンなどIABノードの報知情報内に所定情報を含めて送信することとしてもよい。
【0114】
報知情報にはSSBや、MIB、SIB等があるが、これらで送信される情報に、所定情報(送信元のIABノードが境界IABノードとして動作可能か否かの情報)を含めてもよい。なお、SSBは、Synchronization Signal Blockの略語である。MIBは、MasterInformationBlockの略語である。SIBは、SystemInformationBlockの略語である。
【0115】
特にSIBについては3GPP TS38.331に示されるよう、周辺のセル情報、アイドル情報、サイドリンク関連情報等の様々な情報フォーマットが定義されている。
これらの定義に所定情報を定義するフォーマットを新設し、新規のSIBとして送信してもよい。
【0116】
また、既存の情報定義フォーマット内に所定情報を示すフィールドを追加する形でもよい。
【0117】
以上、各実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施形態の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【0118】
例えば、上述した実施形態では、
図5や
図7に示すようIABドナーが境界IABノードとして動作させる一連の処理を実施するか否か判定を実施する。この際、F502、F705の判断処理において所定情報(境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールド)が含まれていないと判断された場合、システムの通常動作へ戻るとしている。すなわち、F504、F707に示すように、境界IABノードとしての接続処理を実施しない。
【0119】
これに対して、IABノードから送信されてきた情報にIABドナーが境界IABノードとして動作させる一連の処理を実施するか否かの情報(所定情報の他の一例)が含まれている場合は、システム動作として境界IABノードとしての接続処理を実施することとしてもよい。
【0120】
この場合は、F502、F705の判断処理において境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールドが含まれていないと判断された場合、F505、F708にて境界IABノードとして動作させる一連の処理を行うこととしてもよい。
【0121】
また、IABドナーが境界IABノードとして動作させる一連の処理を実施するか否か判定処理フローチャートとして、第一の実施形態ではモバイルIABノード、第二の実施形態では移動を伴わないIABノードとして例示してきた。しかしながら、これら
図4や
図7に示す判定処理は判定順序の入れ替えや追加の判定処理を行ってもよい。例えば、F704に示す送信元のIABノードを境界IABノードとして動作させる必要があるか判断する処理は、F502の前段処理として実施されることとしてもよい。
【0122】
また、第三の実施形態においてRRCメッセージ以外の送信手段としてビーコンなどIABノードの報知情報内に所定情報を含めて送信する方法を例示した。しかしながら、別の方法としてBAP(Backhaul Adaptation Protocol)メッセージで送信することとしてもよい。BAPメッセージ仕様は3GPP TS38.340に定義されている。この場合、データPDU(Protocol Data Unit)及び制御PDU内に所定情報(送信元IABノードが境界IABノードとして動作可能か否かの情報フィールド及びパラメータ)を含めて送信することとしてもよい。
【0123】
なお、以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0124】
(付記1)
一のIAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークを形成するIABノードとして機能している自ノードが、前記一のIABネットワークと他の一のIABネットワークの両方へ接続するIABノードである境界IABノードとして動作可能であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記判定結果に応じた通信メッセージを送信する送信手段を有することを特徴とする、通信装置。
(付記2)
前記通信メッセージは、自ノードが前記境界IABノードとして動作可能であるか否かを表す所定情報を含むことを特徴とする、付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記所定情報は、前記判定結果を表すパラメータの値を含む、付記2に記載の通信装置。
(付記4)
モバイルIABノードとして移動可能であることを特徴とする、付記1から3のうちのいずれか1項に記載の通信装置。
(付記5)
一のIAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークを形成するIABドナーとして機能する通信装置であって、
IABノードとして機能する他の通信装置から、通信メッセージを受信する受信手段と、
前記通信メッセージに基づいて、前記他の通信装置が、前記一のIABネットワークと他の一のIABネットワークの両方へ接続するIABノードである境界IABノードとして動作可能であるか否かを判断する判断手段とを有することを特徴とする、通信装置。
(付記6)
前記判断手段は、前記通信メッセージに所定情報が含まれているか否かに基づいて、前記他の通信装置が境界IABノードとして動作可能であるか否かを判断する、付記5に記載の通信装置。
(付記7)
前記判断手段は、前記通信メッセージに前記所定情報が含まれている場合に、前記所定情報に基づいて、前記他の通信装置が境界IABノードとして動作可能であるか否かを判断する、付記6に記載の通信装置。
(付記8)
前記所定情報は、前記他の通信装置が境界IABノードとして動作可能であるか否かを表すパラメータの値を含む、付記6又は7に記載の通信装置。
(付記9)
前記通信メッセージは、RRC(Radio Resource Control)メッセージ、BAP(Backhaul Adaptation Protocol)メッセージ、又はMeasurementReportメッセージであることを特徴とする、付記1から8のうちのいずれか1項に記載の通信装置。
(付記10)
前記通信メッセージは、RRCメッセージであり、
前記RRCメッセージは、RRC SetupCompleteメッセージ又はMeasurementReportメッセージであることを特徴とする、付記1から9のうちのいずれか1項に記載の通信装置。
【符号の説明】
【0125】
102 制御部(判定手段、判断手段)
103 記憶部
104 無線通信部(送信手段、受信手段)
105 通信アンテナ制御部
202 信号送信部
203 信号受信部
204 データ記憶部
205 接続制御部
206 RRCメッセージ検出部
207 RRCメッセージ生成部
208 通信制御部
301 コアネットワーク
302 IABドナー
303 IABドナー
304 IABノード
306 IABノード(境界IABノード)
310 IABノード