(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178110
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】航空機を検査するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
B64F 5/60 20170101AFI20241217BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20241217BHJP
B64U 20/87 20230101ALI20241217BHJP
B64U 10/13 20230101ALI20241217BHJP
B64U 101/30 20230101ALN20241217BHJP
B64U 101/26 20230101ALN20241217BHJP
【FI】
B64F5/60
G06T7/00 610
G06T7/00 350B
B64U20/87
B64U10/13
B64U101:30
B64U101:26
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024081302
(22)【出願日】2024-05-17
(31)【優先権主張番号】63/502,929
(32)【優先日】2023-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/536,453
(32)【優先日】2023-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】スウェールズ, グレゴリー ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】ジャレッキー, ウォルター ジョセフ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】航空機を遠隔で検査するためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】第1の場所112にある航空機102を検査するためのシステム100が、第1の場所112において航空機102の1以上の表面の1以上の画像105を取得するように構成された撮像デバイス104を含む。制御ユニット106が、撮像デバイス104と通信する。制御ユニット106は、1以上の画像105を受け取るように構成されている。ユーザインターフェース108が、制御ユニット106と通信する。ユーザインターフェース108は、第1の場所112とは異なる第2の場所114にある。ユーザインターフェース108は、ディスプレイ110を含む。制御ユニット106は、ディスプレイ110に1以上の画像105を表示するように構成されている。したがって、検査は、ディスプレイ110を使用して、個人などによって、第2の場所114で実行される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の場所(112)にある航空機(102)を検査するように構成されたシステム(100)であって、
前記第1の場所(112)において前記航空機(102)の1以上の表面(132)の1以上の画像(105)を取得するように構成された撮像デバイス(104)、
前記撮像デバイス(104)と通信する制御ユニット(106)であって、前記1以上の画像(105)を受け取るように構成された制御ユニット(106)、及び
前記制御ユニット(106)と通信するユーザインターフェース(108)であって、前記第1の場所(112)とは異なる第2の場所(114)にあり、ディスプレイ(110)を含むユーザインターフェース(108)を備え、
前記制御ユニット(106)は、前記ディスプレイ(110)に前記1以上の画像(105)を表示するように構成され、前記検査は前記第2の場所(114)において実行される、システム(100)。
【請求項2】
前記検査は、前記航空機(102)の一般的な目視検査、前記航空機(102)の落雷検査、又は前記航空機(102)の雹害検査のうちの1以上を含む、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項3】
前記制御ユニット(106)は、前記ディスプレイ(110)の少なくとも1つの特性に基づいて、前記1以上の画像(105)を修正するように構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項4】
前記制御ユニット(106)は、前記航空機(102)の人間の目による検査の性能に一致する光学解像度を維持するために、前記ディスプレイ(110)の光学要件を計算するように構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項5】
前記制御ユニット(106)は、前記ディスプレイ(110)で能力を再現するためのベースラインを規定するために、人間の目の解像力の計算を適用することによって、人間の視覚性能をモデル化するように構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項6】
前記制御ユニット(106)は、前記1以上の画像(105)を前記ディスプレイ(110)で表示される複数の部分に分割するように構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項7】
前記制御ユニット(106)は、前記1以上の画像(105)をメモリ(107)内に記憶するように更に構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項8】
前記撮像デバイス(104)を含む移動式カートを更に備える、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項9】
前記撮像デバイス(104)を含むドローンを更に備える、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項10】
前記制御ユニット(106)は、1以上の異常を自動的に検出するために、前記1以上の画像(105)を前記航空機(102)の1以上の参照画像(109)と比較するように構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項11】
前記制御ユニット(106)は、人工知能又は機械学習を介して前記1以上の画像(105)内の1以上の異常を自動的に特定するように構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項12】
第1の場所(112)にある航空機(102)を検査するための方法であって、
撮像デバイス(104)によって、前記第1の場所(112)において前記航空機(102)の1以上の表面(132)の1以上の画像(105)を取得すること、
前記撮像デバイス(104)と通信する制御ユニット(106)によって、前記1以上の画像(105)を受け取ること、
前記制御ユニット(106)によって、前記第1の場所(112)とは異なる第2の場所(114)にあるユーザインターフェース(108)のディスプレイ(110)に前記1以上の画像(105)を表示すること、及び
前記表示することによって、前記第2の場所(114)において前記航空機(102)の前記検査を実行することを含む、方法。
【請求項13】
前記制御ユニット(106)によって、前記ディスプレイ(110)の少なくとも1つの特性に基づいて、前記1以上の画像(105)を修正することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記制御ユニット(106)によって、前記航空機(102)の人間の目による検査の性能に一致する光学解像度を維持するために、前記ディスプレイ(110)の光学要件を計算することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記制御ユニット(106)によって、前記ディスプレイ(110)で能力を再現するためのベースラインを規定するために、人間の目の解像力の計算を適用することによって、人間の視覚性能をモデル化することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記表示することは、前記制御ユニット(106)によって、前記1以上の画像(105)を複数の部分に分割することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記制御ユニット(106)によって、前記1以上の画像(105)をメモリ(107)内に記憶することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記制御ユニット(106)によって、前記1以上の画像(105)を前記航空機(102)の1以上の参照画像(109)と比較すること、及び
前記制御ユニット(106)によって、前記比較することを介して前記1以上の画像(105)内の1以上の異常を自動的に検出することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記制御ユニット(106)によって、人工知能又は機械学習を介して前記1以上の画像(105)内の1以上の異常を自動的に特定することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
第1の場所(112)にある航空機(102)を検査するように構成されたシステム(100)であって、前記検査は、前記航空機(102)の一般的な目視検査、前記航空機(102)の落雷検査、又は前記航空機(102)の雹害検査のうちの1以上を含み、前記システム(100)は、
前記第1の場所(112)において前記航空機(102)の1以上の表面(132)の1以上の画像(105)を取得するように構成された撮像デバイス(104)、
前記撮像デバイス(104)と通信する制御ユニット(106)であって、前記1以上の画像(105)を受け取るように構成された制御ユニット(106)、及び
前記制御ユニット(106)と通信するユーザインターフェース(108)であって、前記第1の場所(112)とは異なる第2の場所(114)にあり、ディスプレイ(110)を含むユーザインターフェース(108)を備え、
前記制御ユニット(106)は、前記ディスプレイ(110)の少なくとも1つの特性に基づいて、前記1以上の画像(105)を修正するように構成され、前記制御ユニット(106)は、前記航空機(102)の人間の目による検査の性能に一致する光学解像度を維持するために、前記ディスプレイ(110)の光学要件を計算するように構成され、前記制御ユニット(106)は、前記ディスプレイ(110)で能力を再現するためのベースラインを規定するために、人間の目の解像力の計算を適用することによって、人間の視覚性能をモデル化するように構成され、前記制御ユニット(106)は、前記ディスプレイ(110)に前記1以上の画像(105)を表示するように構成され、前記制御ユニット(106)は、前記1以上の画像(105)を前記ディスプレイ(110)で表示される複数の部分に分割するように構成され、前記制御ユニット(106)は、人工知能又は機械学習を介して前記1以上の画像(105)内の1以上の異常を自動的に特定するように構成され、前記検査は前記第2の場所(114)において実行される、システム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2023年5月18日に出願された米国仮特許出願第63/502,929号に関し、その優先権の利益を主張するものであり、この仮特許出願は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
【0002】
[0002] 本開示の実施例は、広くは、航空機を遠隔で検査するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 航空機は、様々な場所の間で乗客や貨物を移送するために用いられる。数多くの航空機が、毎日典型的な空港から出発しそのような空港に到着する。
【0004】
[0004] 航空機は、飛行の前後に手作業で検査される。例えば、他の物体、雹、雷などによって引き起こされるような損傷の証拠を探して、航空機の様々な部分を個人が見る。手作業による検査は、概して、リフトを使用する必要がある。リフトは、転倒の危険性があり、不慮のリフト接触などを介して航空機に損傷がもたらされる可能性がある。更に、このような検査のプロセスには、時間と労力がかかる。例えば、1人以上の個々人が、リフトを操作し、ならびにサポート機器を巧みに操って航空機の様々なエリアにアクセスする。また、検査結果を手作業で文書化する場合、典型的には、非デジタル情報が作成されるため、容易にアクセスできない可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 航空機を検査するための改良されたシステム及び方法が必要とされている。この必要性を念頭に置いて、本開示の特定の複数の実施例が、第1の場所にある航空機を検査するように構成されたシステムを提供する。該システムは、第1の場所において航空機の1以上の表面の1以上の画像を取得するように構成された撮像デバイスを含む。制御ユニットが、撮像デバイスと通信する。制御ユニットは、1以上の画像を受け取るように構成されている。ユーザインターフェースが、制御ユニットと通信する。ユーザインターフェースは、第1の場所とは異なる第2の場所にある。ユーザインターフェースは、ディスプレイを含む。制御ユニットは、ディスプレイに1以上の画像を表示するように構成されている。検査は、第2の場所で行われる。
【0006】
[0006] 検査は、航空機の一般的な目視検査、航空機の落雷検査、又は航空機の雹害検査のうちの1以上を含み得る。
【0007】
[0007] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニットが、ディスプレイの少なくとも1つの特性に基づいて、1以上の画像を修正するように構成されている。
【0008】
[0008] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニットが、航空機の人間の目による検査の性能に一致する光学解像度を維持するために、ディスプレイの光学要件を計算するように構成されている。
【0009】
[0009] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニットが、ディスプレイで能力を再現するためのベースラインを規定するために、人間の目の解像力の計算を適用することによって、人間の視覚性能をモデル化するように構成されている。
【0010】
[0010] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニットが、1以上の画像をディスプレイで表示される複数の部分に分割するように構成されている。
【0011】
[0011] 制御ユニットは、1以上の画像をメモリ内に記憶するように更に構成され得る。
【0012】
[0012] 少なくとも1つの実施例では、移動式カートが撮像デバイスを含む。別の一実施例として、ドローンが撮像デバイスを含む。
【0013】
[0013] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニットが、1以上の異常を自動的に検出するために、1以上の画像を航空機の1以上の参照画像と比較するように構成されている。
【0014】
[0014] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニットが、人工知能又は機械学習を介して1以上の画像内の1以上の異常を自動的に特定するように構成されている。
【0015】
[0015] 本開示の特定の複数の実施例は、第1の場所にある航空機を検査するための方法を提供する。該方法は、撮像デバイスによって、第1の場所において航空機の1以上の表面の1以上の画像を取得すること、撮像デバイスと通信する制御ユニットによって、1以上の画像を受け取ること、制御ユニットによって、第1の場所とは異なる第2の場所にあるユーザインターフェースのディスプレイに1以上の画像を表示すること、及び、前記表示することによって、第2の場所において航空機の検査を実行することを含む。
【0016】
[0016] 本開示の特定の複数の実施例は、実行可能な複数の命令を含む非一過性のコンピュータ可読媒体を提供する。複数の命令は、実行されると、プロセッサを含む1以上の制御ユニットに、複数の動作を実行させる。複数の動作は、第1の場所にある航空機の1以上の部分の1以上の画像を撮像デバイスから受け取ること、及び、第1の場所とは異なる第2の場所における検査の実行を可能にするために、第2の場所にあるユーザインターフェースのディスプレイに1以上の画像を表示することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】[0017] 本開示の一実施例による航空機を検査するためのシステムの概略ブロック図を示す。
【
図2】[0018] 本開示の一実施例による撮像デバイスを有する移動式プラットフォームの簡略化された図を示す。
【
図3】[0019] 本開示の一実施例による撮像デバイスを有する移動式プラットフォームの簡略化された図を示す。
【
図4】[0020] 人間の目の能力の簡略化された説明を示す。
【
図5】[0021] ある距離だけ航空機の表面から離れた個人の簡略化された図を示す。
【
図6】[0022] 人間の目によって結果として生じる物体のサイズの簡略化された説明を示す。
【
図8】[0024] メガピクセル内の人間の目の解像度の簡略化された説明を示す。
【
図9】[0025] 固定された解像度のモニタの44メガピクセルの画像を観察する様子の簡略化された説明を示す。
【
図10】[0026] ディスプレイからの観察距離の簡略化された説明を示す。
【
図11】[0027] 本開示の一実施例による航空機の一部分の画像を示す。
【
図12】[0028] 本開示の一実施例による
図11の画像を分割して示す。
【
図13】[0029] 本開示の一実施例による航空機の斜視前面図を示す。
【
図14】[0030] 本開示の一実施例による方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0031] 上記の概要、ならびに特定の実施例の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むことによってより良く理解されるだろう。本明細書で使用されるときに、「一(a)」又は「1つの(an)」に続く単数形の要素又はステップは、複数の当該要素又はステップを必ずしも除外しないと理解されたい。なお、「一実施例」に言及する際には、本明細書に記載の特徴が組み込まれた追加の実施例の存在が除外されるという解釈は意図していない。更に、特定の条件を有する1以上の要素を「含む、備える(comprising)」又は「有する(having)」実施例は、(そうではないと明示的に述べられていない限り、)かかる条件を有しない追加の要素を含み得る。
【0019】
[0032] 本開示の複数の実施例は、広くは、航空機を遠隔で検査するためのシステム及び方法を提供する。該システム及び方法は、一般的な目視検査、落雷検査、雹害検査などの、様々な種類の航空機の検査と共に使用され得る。該システム及び方法は、検査時間全体を短縮し、個々人の怪我の可能性を低減させ、ならびに航空機への損傷の可能性を低減させる、遠隔検査を提供する。
【0020】
[0033] 該システム及び方法は、画像ベースの遠隔検査を提供する。画像は将来の参照のために記憶され、経時的な潜在的損傷を追跡するために使用され、ならびに航空機の状態の恒久的なデジタル記録を提供するために使用され得る。
【0021】
[0034] 少なくとも1つの実施例では、システム及び方法が、人間の目の能力を特定し、それを遠隔ワークステーションで見られるデジタル情報に変換するように構成されている。画像キャプチャパラメータとモニタの技術仕様とは、遠隔地に配置されている航空機における体験を再現するプロセスにおいて使用され得る。画像情報の転送は、クラウドシステムを介して世界中のどこでも検査員によって処理され得る。
【0022】
[0035] 本開示の複数の実施例は、認定航空機整備要件を満たすのと同等な検査経験を提供する。システム及び方法は、記憶された参照画像、人口知能、及び/又は機械学習を介するなどして、損傷の種類を特定するように構成され得る。
【0023】
[0036] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニットが、画像処理アルゴリズムを実行する。これはまた、画像重なりパーセンテージ、検査画像向上、深さ及びサイズ評価なども提供し得る。少なくとも1つの実施例では、制御ユニットが、遠隔作業場所における能力を再現するためのベースラインを規定する、人間の目の解像力の計算を適用することなどによって、人間の視覚性能をモデル化するように構成されている。遠隔の場所のハードウェアとモニタ機能のためのシステム仕様とは、制御ユニットによる処理ロジックにおいて使用される。モデル化の結果は、モニタの機能と、作業場所における人間の目のモデルに関連付けられた航空機の画像の入力と、を利用する画像分割スキームを作成する。
【0024】
[0037] 本開示の複数の実施例は、航空機を検査するためのシステム及び方法を提供する。システム及び方法は、航空機の1以上の表面の1以上の画像を取得するように構成された撮像デバイスを含む。制御ユニットが、撮像デバイスと通信する。制御ユニットは、1以上の画像を受け取るように構成されている。ユーザインターフェースが、制御ユニットと通信する。ユーザインターフェースは、ディスプレイを含む。制御ユニットは、ディスプレイに1以上の画像(処理された(1以上の)画像など)を表示するように構成されている。少なくとも1つの実施例では、撮像デバイスが航空機の場所にあり、ユーザインターフェースが航空機の場所から遠隔にある。少なくとも1つの実施例では、制御ユニットが、ディスプレイの少なくとも1つの特性に基づいて、1以上の画像を修正するように構成されている。
【0025】
[0038]
図1は、本開示の一実施例による航空機102を検査するためのシステム100の概略ブロック図を示す。システム100は、一般的な目視検査、落雷検査、雹害検査などの、様々な種類の検査に関連して使用され得る。システム100は、整備工程中、ならびに製造工程中にも使用され得る。システム100は、カメラなどの撮像デバイス104を含む。カメラは、デジタル写真カメラであり得る。別の一実施例として、撮像デバイス104はビデオカメラであり得る。別の一実施例として、撮像デバイス104は赤外線カメラであり得る。
【0026】
[0039] 撮像デバイス104は、航空機102の様々な部分の画像105を取得するように構成されている。少なくとも1つの実施例では、撮像デバイス104が、航空機102の様々な外面のデジタル写真を取得するように構成されている。別の一実施例として、撮像デバイス104は、航空機102の様々な表面のデジタルビデオを取得するように構成され得る。
【0027】
[0040] 少なくとも1つの実施例では、撮像デバイス104が、航空機の周りで撮像デバイス104を操縦するように構成された移動式プラットフォーム上に支持され得る。一実施例として、撮像デバイス104は、1以上の移動式アームやブームなどによって、移動式カートに結合され得る。別の一実施例として、撮像デバイス104は、航空機の周りを飛行するように構成されたドローンに結合され得る。撮像デバイス104は、規定された経路(例えば、航空機に関連付けられた相手先商標製品製造業者(OEM)又は航空会社によって規定された飛行経路)に従って移動され、認証又は他の要件が満たされるようなやり方で検査が完了することを保証し得る。
【0028】
[0041] 撮像デバイス104及び航空機102は、第1の場所112にある。すなわち、撮像デバイス104は、航空機102の場所にある。本明細書で説明されるように、撮像デバイス104は、航空機102に近接して(撮像デバイス104の視認可能範囲内など)配置されて、撮像デバイス104が航空機102の様々な外面及び/内面の画像105を取得することを可能にする。少なくとも1つの実施例では、撮像デバイス104用の画像位置決め計画が、画像視野、撮像される物体からの距離、ジンバル角度設定、及び/又は他の位置・方向要件を規定する。
【0029】
[0042] 制御ユニット106は、1以上の有線又は無線接続を介するなどして、撮像デバイス104と通信する。制御ユニット106は、撮像デバイス104から遠隔に配置され得る。制御ユニット106は、撮像デバイス104から取得された画像を受け取るように構成されている。
【0030】
[0043] 制御ユニット106はまた、1以上の有線又は無線接続を介するなどして、ユーザインターフェース108とも通信する。ユーザインターフェース108は、電子モニタやテレビなどのディスプレイ110を含む。少なくとも1つの実施形態では、制御ユニット106とユーザインターフェース108とが、コンピュータワークステーションの一部である。少なくとも1つの他の実施例では、制御ユニット106とユーザインターフェース108とが、ハンドヘルドデバイスの一部であり得る。ユーザインターフェース108はまた、キーボード、マウス、スタイラス、タッチスクリーンインターフェースなどのうちの1以上などの、入力デバイス111も含む。入力デバイス111は、ユーザが画像及びデータを受け取り、画像及びデータを選択及び操作などすることを可能にする。
【0031】
[0044] ユーザインターフェース108は、第1の場所112から分離された別個の第2の場所114にある。第1の場所112は、第2の場所114から視認可能でないかもしれない。一実施例として、第1の場所112は空港のゲートの外側にあり、一方で、第2の場所114は、第1の場所112からは見ることができない閉じた部屋であり得る。別の一実施例として、第1の場所112と第2の場所114とは、数十、数百、又は数千マイル離れているなど、大きな距離だけ分離され得る。ユーザインターフェース108は、撮像デバイス104及び航空機102から遠隔に配置される。すなわち、ユーザインターフェース108は、航空機の場所などの第1の場所112にはない。代わりに、ユーザインターフェース108は、航空機から遠隔の中央監視場所にあり得る。
【0032】
[0045] 制御ユニット106は、第1の場所112にあり得る。例えば、撮像デバイス104は、制御ユニット106を含み得る。別の一実施例として、制御ユニット106は、第2の場所114にあり得る。別の一実施例として、制御ユニット106は、第1の場所112と第2の場所114とは異なる第3の場所にあり得る。
【0033】
[0046] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106がまた、1以上の有線又は無線接続を介するなどして、メモリ107とも通信する。制御ユニット106は、メモリ107を含み得る。メモリ107は、航空機102の部分の1以上の参照画像109を記憶する。
【0034】
[0047] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106がまた、撮像デバイス104によって取得された画像105を、メモリ107内などにも記憶し得る。このやり方では、取得された画像105が、将来の検査のために更なる参照画像109として使用され得る。記憶された画像105を使用して、経時的な潜在的損傷を追跡し、ならびに航空機102の状態の恒久的なデジタル記録を提供することができる。
【0035】
[0048] 動作中、撮像デバイス104は、航空機102の様々な表面の画像105を取得する。制御ユニット106は、画像105を受け取る。画像105は、次いで、ディスプレイ110に表示される。したがって、航空機102の検査は、個人がディスプレイ110の画像105を見ることなどによって、第1の場所112から遠隔にある第2の場所114で実行される。
【0036】
[0049] 制御ユニット106は、第2の場所114にあるディスプレイ110に画像105を表示するように構成されている。第2の場所114にあるディスプレイ110で示されている画像105は、第1の場所112における人間の目の能力と一致するようにディスプレイに表示される。
【0037】
[0050] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106が、人間の介入なしに自動的に検査を実行する。例えば、制御ユニット106は、画像105を参照画像109と比較して、それらの間の異常(例えば、差異)を自動的に特定する。次いで、制御ユニット106は、画像105の異常にフラグを立て、異常を示す警告をユーザインターフェース108に出力する。警告は、グラフィック、テキスト、音声などのうちの1以上を含み得る。例えば、制御ユニット106は、画像105内の異常を自動的に強調したり、囲んだり、丸で囲んだり、矢印で示したりすることができる。
【0038】
[0051] 本明細書で使用されるときに、「制御ユニット」、「中央処理装置」、「CPU」、「コンピュータ」などの用語は、マイクロコントローラ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理回路、及び、本明細書で説明される機能を実行することが可能なハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせを含む他の任意の回路若しくはプロセッサを使用したシステムを含む、プロセッサベース又はマイクロプロセッサベースの任意のシステムを含んでよい。上記の例は例示的なものに過ぎず、従って、上記用語の規定及び/又は意味をいかなる形でも限定することを意図していない。例えば、制御ユニット106は、本明細書で説明されるように、動作を制御するよう構成された1以上のプロセッサであってよく、又はそれを含んでよい。
【0039】
[0052] 制御ユニット106は、データを処理するために、(1以上のメモリなどの)1以上のデータストレージユニット又は要素内に記憶される一組の命令を実行するように構成されている。例えば、制御ユニット106は、1以上のメモリを含んでよく、又はそれに結合されてよい。データストレージユニットはまた、所望なように又は必要に応じてデータ又は他の情報も記憶してよい。データストレージユニットは、情報源(information source)又は処理マシン内の物理的なメモリ要素の形態を採ってよい。
【0040】
[0053] 一組の命令は、様々なコマンドを含んでよく、これらのコマンドは、処理マシンとしての制御ユニット106に、特定の動作(例えば、本明細書で説明される主題の様々な実施例の方法及びプロセス)を実行させるように命令する。一組の命令は、ソフトウェアプログラムの形態を採ってよい。ソフトウェアは、システムソフトウェア又はアプリケーションソフトウェアなどの様々な形態を採ってよい。更に、ソフトウェアは、別々のプログラムの集合体、より大きなプログラム内のプログラムサブセット、又はプログラムの一部分という形態を採ってよい。ソフトウェアはまた、オブジェクト指向プログラミングの形態を採るモジュラープログラミングも含んでよい。処理マシンによる入力データの処理は、ユーザのコマンドに応答したものか、以前の処理の結果に応答したものか、又は、別の処理マシンによってなされた要求に応答したものであってもよい。
【0041】
[0054] 本明細書の複数の実施例の図は、制御ユニット106などの1以上の制御ユニット又は処理ユニットを示してよい。この処理ユニット又は制御ユニットは、本明細書で説明される動作を実施する、関連する命令(例えば、コンピュータハードドライブ、ROM、RAMなどといった有形で非一過性のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたソフトウェア)を有するハードウェアとして実装され得る、回路、回路網、又はこれらの一部を表し得ることを理解されたい。ハードウェアは、本明細書で説明される機能を実行するように配線接続された(hardwired)、ステートマシン回路を含んでよい。任意選択的に、ハードウェアは、マイクロプロセッサ、プロセッサ、コントローラなどの1以上の論理ベースの装置を含み及び/又はそれらに接続された、電子回路を含んでよい。任意選択的に、制御ユニット106は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、(1以上の)マイクロプロセッサなどの、処理回路を表してよい。様々な例における回路は、本明細書で説明される機能を実施するための1以上のアルゴリズムを実行するよう構成され得る。そのような1以上のアルゴリズムは、フローチャート又は方法に明示的に特定されているか否かに関わらず、本明細書で開示される実施例の態様を含んでよい。
【0042】
[0055] 本明細書で使用されるときに、用語「ソフトウェア」と「ファームウェア」は入れ替え可能であり、コンピュータによる実行用に、RAMメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、及び不揮発性RAM(NVRAM)メモリを含む、(例えば1つ以上のメモリといった)データ記憶ユニット内に記憶されている、任意のコンピュータプログラムを含む。上記のデータストレージユニットの種類は、単なる例示であり、したがって、コンピュータプログラムの記憶のために使用可能なメモリの種類について限定するものではない。
【0043】
[0056] システム100は、航空機102の外装及び/又は内装に関連する遠隔の計装されていない検査を提供するように構成されている。遠隔の検査は、航空機検査場所において免許を持った整備士/検査員によって実行される航空機の整備と同等になるように構成されている。本開示の複数の実施例は、検査場所における人間による検査を完了するための視力20/20などの典型的な人間の視力評価基準を使用して、航空機102から遠隔にある場所(第2の場所114など)において、画像105及び指定されたモニタ能力を使用する。制御ユニット106は、第1の場所112において撮像デバイス104によって取得された航空機102の画像105を、第2の場所114にあるディスプレイ110に提供する。例えば、制御ユニット106は、画像105をディスプレイ110に表示する。
【0044】
[0057] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106が、人間の目の検査性能に一致するために必要とされる光学解像度を維持するために、ディスプレイ110の光学要件(例えば、モニタサイズ、ピクセル密度、モニタからの距離など)を計算する。本開示の複数の実施例は、遠隔で実行された検査と検査場所における検査との間の同等な結果を保証する。概して、本明細書で説明されるシステム及び方法は、航空機102の表面の画像の遠隔視覚検査を可能にする。
【0045】
[0058] 本明細書で説明される遠隔検査システム及び方法は、検査時間を実質的に短縮する(少なくとも50%など)ことが分かっている。システム及び方法はまた、(a)工程の初期において表面異常を特定する柔軟な整備計画活動を可能にし、(b)航空会社のコストを削減し、及び(c)安全性を高める(例えば、個人は航空機102の上や周りに移動する必要がない)。
【0046】
[0059] 既知の航空機検査工程は、既成及び承認された慣行によって管理されている。航空機メーカーは、安全な運航を継続するために、承認された整備方法を義務付けている。航空機に整備士が配置されている現在の慣行と同等の遠隔検査を実施するために、本明細書で説明されるシステム及び方法は、現場で実施される検査と同等の結果を保証する。遠隔航空機検査は、大きなエリアの検査用の特有の工程及び工具を利用し、リフトやスタンチョンなどのアクセスインフラを不要にするか、又はさもなければ減らし、それによって、潜在的な安全事象への曝露の機会を減らす。本明細書で説明されるように、システム及び方法は、以下のことを分析する。すなわち、1)人間の目の視力、2)航空機からの距離、3)人間の目の解像度、及び4)モニタの特性。
【0047】
[0060]
図2は、本開示の一実施例による撮像デバイス104を有する移動式プラットフォーム120の簡略化された図を示す。撮像デバイス104は、航空機の周りで撮像デバイス104を操縦するように構成された移動可能なカートなどの、移動式プラットフォーム120上に支持されている。例えば、移動式プラットフォーム120は、車輪122を有するベース121を含む。1以上の移動式アーム124が、撮像デバイス104をベース121に移動可能に結合する。
【0048】
[0061]
図3は、本開示の一実施例による撮像デバイス104を有する移動式プラットフォーム120の簡略化された図を示す。移動式プラットフォーム120は、機体126と1以上のプロペラなどの推進システム128とを有するドローンであるか、又はさもなければ該ドローンを含む。ドローンは、航空機の周りを飛行するように構成されている。
【0049】
[0062]
図4は、人間の目の能力の簡略化された説明を示す。
図1~
図4を参照すると、少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106が、ユーザインターフェース108などの遠隔コンピュータステーションを使用して、航空機102の人間の目の検査を再現するために、先ず人間の目の能力を規定することができる。人間の目は、指定された距離から特定のサイズの物体をはっきり見ることができる。この能力の測定値は、視力として規定される。視力検査は、視覚の鮮明さと明瞭さを特定するために、細かい部分を読み取ったり見たりする個人の目の能力を測定する目の検査である。第1の場所112にある航空機102の1以上の部分などの物体の検査を行うために、目の能力は、傷、溝、亀裂などの物体の表面の不適合を見る能力を特定する。技術者によって視力は様々であるが、制御ユニット106は、矯正された又は矯正されていない通常の視力の典型的な尺度である20/20の視覚を想定することができる。20/20の視覚は、平均的な個人が視力検査表で見ることができるのと同じように、20フィート先の物体を1分角の解像度で見ることができる個人の能力として規定される。
【0050】
[0063]
図5は、ある距離134だけ航空機102の表面132から離れた個人130の簡略化された図を示す。航空機の検査は、典型的には、行われている検査の種類に応じて、航空機102から指定された距離で実施される。例えば、一般的な目視検査は、業界のガイダンスによって、触れることができる距離以内で行われると規定されている。
図1~
図5を参照すると、少なくとも1つの非限定的な実施例では、一般的な目視検査が行われている場合、制御ユニット106が、検査されている航空機102からの距離を示す典型的な男女の腕の届く距離の平均として30.5インチを使用し得る。任意選択的に、距離134は、30.5インチ未満(20~30インチなど)又は30.5インチより上(31~45インチなど)であり得る。
【0051】
[0064]
図6は、人間の目によって結果として生じる物体のサイズの簡略化された説明を示す。
図7は、視力検査表の文字Eを示す。
図6及び
図7に関して示され説明されるように、物体から30.5インチ離れた位置で検査を行っている人間の能力が計算され得る。
図1~
図7を参照すると、少なくとも1つの実施例では、シータが1分角であり、Dが物体から30.5インチ離れているときに、制御ユニット106は、結果として生じる円弧の長さ(S)を計算する。20/20の視覚で見られ得る結果として生じる物体のサイズ又は空間パターンの2つの縁部の間のスペース/ギャップは、0.0089インチである。これは、人間の目によって解像できる物体のサイズを表している。
【0052】
[0065]
図8は、メガピクセル内の人間の目の解像度の簡略化された説明を示す。
図8で示され説明されるように、航空機から腕の届く範囲内に立っているときに、個人が観察することができるエリアは、上下48インチ、左右72インチであり、これは視野(FOV)と呼ばれる。この場合、FOVは、検査場所から全方向を見ることができる個人の能力の境界を規定する6フィート×4フィートの長方形として規定される。説明されたように、物体から30.5インチの位置で人間の目によって解像することができる結果として生じる物体のサイズは、0.0089インチである。
図1~
図8を参照すると、6フィート×4フィートのエリアをカバーするための人間の目の解像度を求めると、制御ユニット106は、結果として生じる物体のサイズ(0.0089インチ)を6フィート×4フィートのFOVで除算し、それによって、6フィート×4フィートのスペース内にフィットし得るピクセル数を与える。この計算では、8089ピクセル×5393ピクセルで、合計43,623,977ピクセル、すなわち44メガピクセルとなる。
【0053】
[0066]
図9は、固定された解像度のモニタの44メガピクセル(MP)の画像を観察する様子の簡略化された説明を示す。
図9で示され説明されるように、例示的なディスプレイ110(モニタなど)の解像度は、ディスプレイ110が表示できるピクセル数の尺度である。解像度が高いほど鮮明な画像が得られる。48インチ×72インチの視野をカバーする、物体から30.5インチ離れた位置にある人間の目の場合、モニタの解像度は44MPとなる。したがって、制御ユニット106は、人間の視覚の経験を維持するために、44MPの1:1表現を使用し得る。
【0054】
[0067] 一実施例として、4K解像度としても知られる8.3MPのモニタ(3840×2160ピクセル)で44MPのフル画像を見るために、制御ユニット106は、画像105から35.7MPを除去して、低解像度の画像を作成する。8.3MPのモニタで画像を見ると、ピクセルデータの約1/5を表す。8.3MPのディスプレイ110で画像の44MP全てを観察するために、制御ユニット106は、ディスプレイ110上で画像105を5.3MPの部分105a、105b、105c、105d、及び105eに分割する。
【0055】
[0068] 任意選択的に、特定の解像度におけるより小さなモニタは、同じ解像度におけるより大きなモニタよりも鮮明な画像を提供し得る。しかし、より小さなモニタのより鮮明な画像は、モニタサイズに起因して詳細を観察することが困難になり得る。
【0056】
[0069]
図10は、ディスプレイ110からの観察距離の簡略化された説明を示す。
図10に関して示され説明されるように、遠隔検査は、観察者の目から指定された位置に配置されたディスプレイ110(電子モニタなど)を有するコンピュータステーション(例えば、
図1で示されているユーザインタ-フェース108)において実施される。モニタと目の距離は、観察者が1分角で見ることができるスクリーン解像度の1ピクセルを保証する。距離dは、モニタと目の距離が、観察者が1ピクセルのスクリーン解像度を1分角で見ることができることを保証する。一実施例として、ディスプレイ110は、4Kモニタである。これは、21インチの幅(3840ピクセル)、12インチの高さ(2160ピクセル)、及び8,217,600ピクセル(8.3MP)である。モニタ面積=21インチ×12インチ=252平方インチである。1ピクセルの面積は、252平方インチ/8,217,600ピクセル=3.06681×10
-5平方インチである。S=√1ピクセルの面積=√3.06681×10
-5=0.005538インチである。d=S/Θ=0.005538インチ/0.000290888ラジアンである。d=9.03785インチのディスプレイ110からの観察距離である。
【0057】
[0070]
図11は、本開示の一実施例による航空機の一部分の画像105を示す。
図12は、本開示の一実施例による分割又は部分A、B、C、D、E、及びFにおける
図11の画像105を示す。
図1~
図12を参照すると、航空機102の場所で見られ得るように、ディスプレイ110において画像105を提示するために、制御ユニット106は、ディスプレイ110における検査のために画像105を分割する。例えば、制御ユニット106は、画像105を別個の部分A~Fに分割する。制御ユニット106は、非限定的に、検査モニタの仕様、取得された画像のサイズ/解像度、実行される検査の種類などを含む、様々な要因を使用して部分A~Fのサイズ、形状、及び数を特定する。一実施例として、人間の目の解像度に基づいて、制御ユニット106は、
図12で示されているように、44MPの画像105(航空機102の場所において撮像デバイス104によって取得された)を、6つの7.3MP部分A~Fに分割する。
【0058】
[0071] 少なくとも1つの実施例では、画像105が、ディスプレイ110に表示され、個人が、航空機102の外装の異常(損傷や欠陥など)を求めて画像105を検査する。任意選択的に又は更に、少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106が、画像105をメモリ107内の参照画像109(製造されたときの、及び/又は以前の検査からの、航空機の記憶された画像など)と比較する。比較に基づいて、制御ユニット106は、現在の画像105と参照画像109との間の差異に自動的にフラグを立てることができる。別の一実施例として、制御ユニット106は、人工知能や機械学習を介するなどして、異常を自動的に特定し得る。少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106がまた、他の傾向解析プロセスをサポートする特有の画像識別子を提供するために、画像に関連する画像番号をタグ付けすることもできる。
【0059】
[0072] 少なくとも1つの実施例では、部分A~Fがディスプレイ110に提示されるシーケンスが、人工知能又は機械学習に基づいて、予め規定され又は決定され得る。例えば、特定された又は潜在的な欠陥を有する部分が、先ず表示され得る。
【0060】
[0073] 画像は、制御ユニット106によって、色、コントラスト、及び解像度がチェックされ得る。制御ユニット106はまた、画像重なりパーセンテージも特定し、表示し得る。画像は、互いに重なり合うように構成され得る。これは、異なる視点とコントラストを提供し、異常のより容易な特定を提供し得る。
【0061】
[0074] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106が、画像105に対する航空機の表面座標を登録することもできる。したがって、制御ユニット106は、画像105が航空機102のどの位置に対応するかの特定を提供し得る。
【0062】
[0075] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106がまた、フレーム及びリブステーション、ストリンガ、縦通材、主翼スパーなどの位置を画像上にオーバーレイすることもできる。
【0063】
[0076] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106が、検査画像カバレッジ向上を提供するように構成されている。
【0064】
[0077] 少なくとも1つの実施例では、制御ユニット106が、関心のある欠陥エリアを特定し、欠陥を範疇に分け、及び分類し、欠陥のサイズ及び深さを評価し、非接触非破壊検査を実行し、並びに/又はレポートを提供するように構成されている。制御ユニット106は、データ解析や傾向分析を使用して、複数の検査からの画像105を解析し、画像内の異常を特定することができる。少なくとも1つの実施例では、欠陥又は損傷情報が、制御ユニット106によって、へこみ及びバックル情報(例えば、損傷の種類、サイズ、位置など)を文書化した航空機102の三次元モデルに変換され得る。
【0065】
[0078] 少なくとも1つの実施例では、本明細書で説明されるシステム及び方法の全部又は一部が、本明細書で説明される方法の動作を自動的に実行し得る人工知能(AI)又は機械学習システムであってよく、又はさもなければそれを含んでよい。例えば、制御ユニット106は、人工知能又は機械学習システムであり得る。これらの種類のシステムは、外部情報から訓練され及び/又は自己訓練されてよく、画像105内の異常を自動的に検出するためにデータが分析されるやり方の精度を繰り返し改善する。経時的に、これらのシステムは、正確さとスピードを増しながらそのような情報を特定することによって改善され、それによって、任意の潜在的なエラーの可能性を大幅に減らすことができる。例えば、AI又は機械学習システムは、画像分割パラメータを学習して特定し、画像105内の異常や欠陥絵エリアなどを自動的に検出することができる。本明細書で説明されるAI又は機械学習システムは、適応予測能力によって可能にされる技術を含んでよい。該技術は、パターン検出(例えば、データ内の不規則性又は規則性を認識すること)、カスタマイズ(例えば、レコードのマッチングを最適化するために、規則を生成又は修正すること)などを、自動化及び/又は強化するために、少なくともある程度の自律学習を示す。該システムは、データ、アンサンブルデータ、及び/又は他のそのようなデータの1以上の事前解析からのフィードバックを使用して、訓練及び再訓練されてよい。このフィードバックに基づいて、該システムは、同じ解析に使用される1以上のパラメータ、重量、規則、基準などを調整することによって、訓練されてよい。このプロセスは、訓練データの代わりにデータやアンサンブルデータを使用して実行され得、画像105内の様々な特徴の特定及び位置特定を繰り返し改善するために、何回も繰り返されてよい。訓練は、反復訓練アルゴリズムを実行することによって、競合及び干渉を最小化する。この訓練では、システムが、システムの最新の訓練前に検査されたフィードバックに基づいて、更新された組のデータで再訓練される。これにより、費用対効果が高く効率的なやり方で、位置、特徴、構造などをよりよく特定することができるロバストな分析モデルが提供される。
【0066】
[0079]
図13は、本開示の一実施例による、航空機300の斜視前面図を示す。航空機300は、
図1で示されている航空機102の一実施例である。航空機300は、例えば、エンジン314を含む推進システム312を含む。任意選択的に、推進システム312は、図示したよりも多くのエンジン314を含み得る。エンジン314は、航空機300の主翼316によって支持される。他の複数の実施例では、エンジン314が、胴体318及び/又は尾部320によって支持されてもよい。尾部320はまた、水平安定板322及び垂直安定板324も支持し得る。航空機300の胴体318は、内部キャビン330を画定する。
図13は、航空機300の一例を示す。航空機300は、
図13で示されているものとは異なるようにサイズ決定され、成形され、及び構成され得ることが理解される。任意選択的に、本開示の複数の実施例は、自動車、バス、列車、船舶、宇宙船などの、他の種類のビークルと共に使用され得る。
【0067】
[0080]
図14は、本開示の一実施例による方法のフローチャートを示す。
図1~
図14を参照すると、該方法は、第1の場所112にある航空機102を検査するためのものである。該方法は、400において、撮像デバイス104によって、第1の位置112において航空機102の1以上の表面の1以上の画像105を取得することを含む。該方法は、更に、402において、撮像デバイス104と通信する制御ユニット106によって、1以上の画像105を受け取ることを含む。該方法はまた、404において、制御ユニット106によって、第1の場所112とは異なる第2の場所114にあるユーザインターフェース108のディスプレイ110に1以上の画像105を表示することも含む。該方法はまた、406において、表示すること404によって、第2の場所114において航空機102の検査を実行することも含む。該方法はまた、検査に関するレポートを作成し、提出することも含み得る。
【0068】
[0081] 少なくとも1つの実施例では、該方法がまた、制御ユニット106によって、ディスプレイ110の少なくとも1つの特性に基づいて、1以上の画像105を修正することも含む。
【0069】
[0082] 少なくとも1つの実施例では、該方法がまた、制御ユニット106によって、航空機102の人間の目による検査の性能に一致する光学解像度を維持するために、ディスプレイ110の光学要件を計算することも含む。
【0070】
[0083] 少なくとも1つの実施例では、該方法がまた、制御ユニット106によって、ディスプレイ110で能力を再現するためのベースラインを規定するために、人間の目の解像力の計算を適用することによって、人間の視覚性能をモデル化することも含む。
【0071】
[0084] 少なくとも1つの実施例では、表示すること404が、制御ユニット106によって、1以上の画像105を複数の部分に分割することを含む。
【0072】
[0085] 該方法はまた、制御ユニット106によって、1以上の画像105をメモリ107内に記憶することも含み得る。
【0073】
[0086] 少なくとも1つの実施例では、該方法がまた、制御ユニット106によって、1以上の画像105を航空機102の1以上の参照画像109と比較すること、及び、制御ユニット106によって、比較することを介して1以上の異常を自動的に検出することも含む。
【0074】
[0087] 少なくとも1つの実施例では、該方法が、制御ユニット106によって、人工知能又は機械学習を介して1以上の画像105内の1以上の異常を自動的に特定することを含む。
【0075】
[0088] 更に、本開示は、以下の条項による複数の実施例を含む。
【0076】
[0089] 条項1.
第1の場所にある航空機を検査するように構成されたシステムであって、
前記第1の場所において前記航空機の1以上の表面の1以上の画像を取得するように構成された撮像デバイス、
前記撮像デバイスと通信する制御ユニットであって、前記1以上の画像を受け取るように構成された制御ユニット、及び
前記制御ユニットと通信するユーザインターフェースであって、前記第1の場所とは異なる第2の場所にあり、ディスプレイを含むユーザインターフェースを備え、
前記制御ユニットは、前記ディスプレイに前記1以上の画像を表示するように構成され、前記検査は前記第2の場所において実行される、システム。
【0077】
[0090] 条項2.
前記検査は、前記航空機の一般的な目視検査、前記航空機の落雷検査、又は前記航空機の雹害検査のうちの1以上を含む、条項1に記載のシステム。
【0078】
[0091] 条項3.
前記制御ユニットは、前記ディスプレイの少なくとも1つの特性に基づいて、前記1以上の画像を修正するように構成されている、条項1又は2に記載のシステム。
【0079】
[0092] 条項4.
前記制御ユニットは、前記航空機の人間の目による検査の性能に一致する光学解像度を維持するために、前記ディスプレイの光学要件を計算するように構成されている、条項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【0080】
[0093] 条項5.
前記制御ユニットは、前記ディスプレイで能力を再現するためのベースラインを規定するために、人間の目の解像力の計算を適用することによって、人間の視覚性能をモデル化するように構成されている、条項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
【0081】
[0094] 条項6.
前記制御ユニットは、前記1以上の画像を前記ディスプレイで表示される複数の部分に分割するように構成されている、条項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【0082】
[0095] 条項7.
前記制御ユニットは、前記1以上の画像をメモリ内に記憶するように更に構成されている、条項1から6のいずれか一項に記載のシステム。
【0083】
[0096] 条項8.
前記撮像デバイスを含む移動式カートを更に備える、条項1から7のいずれか一項に記載のシステム。
【0084】
[0097] 条項9.
前記撮像デバイスを含むドローンを更に備える、条項1から7のいずれか一項に記載のシステム。
【0085】
[0098] 条項10.
前記制御ユニットは、1以上の異常を自動的に検出するために、前記1以上の画像を前記航空機の1以上の参照画像と比較するように構成されている、条項1から9のいずれか一項に記載のシステム。
【0086】
[0099] 条項11.
前記制御ユニットは、人工知能又は機械学習を介して前記1以上の画像内の1以上の異常を自動的に特定するように構成されている、条項1から10のいずれか一項に記載のシステム。
【0087】
[00100] 条項12.
第1の場所にある航空機を検査するように構成された方法であって、
撮像デバイスによって、前記第1の場所において前記航空機の1以上の表面の1以上の画像を取得すること、
前記撮像デバイスと通信する制御ユニットによって、前記1以上の画像を受け取ること、
前記制御ユニットによって、前記第1の場所とは異なる第2の場所にあるユーザインターフェースのディスプレイに前記1以上の画像を表示すること、及び
前記表示することによって、前記第2の場所において前記航空機の前記検査を実行することを含む、方法。
【0088】
[00101] 条項13.
前記制御ユニットによって、前記ディスプレイの少なくとも1つの特性に基づいて、前記1以上の画像を修正することを更に含む、条項12に記載の方法。
【0089】
[00102] 条項14.
前記制御ユニットによって、前記航空機の人間の目による検査の性能に一致する光学解像度を維持するために、前記ディスプレイの光学要件を計算することを更に含む、条項12又は13に記載の方法。
【0090】
[00103] 条項15.
前記制御ユニットによって、前記ディスプレイで能力を再現するためのベースラインを規定するために、人間の目の解像力の計算を適用することによって、人間の視覚性能をモデル化することを更に含む、条項12から14のいずれか一項に記載の方法。
【0091】
[00104] 条項16.
前記表示することは、前記制御ユニットによって、前記1以上の画像を複数の部分に分割することを含む、条項12から15のいずれか一項に記載の方法。
【0092】
[00105] 条項17.
前記制御ユニットによって、前記1以上の画像をメモリ内に記憶することを更に含む、条項12から16のいずれか一項に記載の方法。
【0093】
[00106] 条項18.
前記制御ユニットによって、前記1以上の画像を前記航空機の1以上の参照画像と比較すること、及び
前記制御ユニットによって、前記比較することを介して前記1以上の画像内の1以上の異常を自動的に検出することを更に含む、条項12から17のいずれか一項に記載の方法。
【0094】
[00107] 条項19.
前記制御ユニットによって、人工知能又は機械学習を介して前記1以上の画像内の1以上の異常を自動的に特定することを更に含む、条項12から18のいずれか一項に記載の方法。
【0095】
[00108] 条項20.
第1の場所にある航空機を検査するように構成されたシステムであって、前記検査は、前記航空機の一般的な目視検査、前記航空機の落雷検査、又は前記航空機の雹害検査のうちの1以上を含み、前記システムは、
前記第1の場所において前記航空機の1以上の表面の1以上の画像を取得するように構成された撮像デバイス、
前記撮像デバイスと通信する制御ユニットであって、前記1以上の画像を受け取るように構成された制御ユニット、及び
前記制御ユニットと通信するユーザインターフェースであって、前記第1の場所とは異なる第2の場所にあり、ディスプレイを含むユーザインターフェースを備え、
前記制御ユニットは、前記ディスプレイの少なくとも1つの特性に基づいて、前記1以上の画像を修正するように構成され、前記制御ユニットは、前記航空機の人間の目による検査の性能に一致する光学解像度を維持するために、前記ディスプレイの光学要件を計算するように構成され、前記制御ユニットは、前記ディスプレイで能力を再現するためのベースラインを規定するために、人間の目の解像力の計算を適用することによって、人間の視覚性能をモデル化するように構成され、前記制御ユニットは、前記ディスプレイに前記1以上の画像を表示するように構成され、前記制御ユニットは、前記1以上の画像を前記ディスプレイで表示される複数の部分に分割するように構成され、前記制御ユニットは、人工知能又は機械学習を介して前記1以上の画像内の1以上の異常を自動的に特定するように構成され、前記検査は前記第2の場所において実行される、システム。
【0096】
[00109] 条項21.
実行可能な命令を含む非一過性のコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、実行されたことに応じて、プロセッサを備える1以上の制御ユニットに、複数の動作を実行させ、前記複数の動作は、
第1の場所にある航空機の1以上の部分の1以上の画像を撮像デバイスから受け取ること、及び
前記第1の場所とは異なる第2の場所における検査の実行を可能にするために、第2の場所にあるユーザインターフェースのディスプレイに前記1以上の画像を表示することを含む、非一過性のコンピュータ可読媒体。
【0097】
[00110] 本明細書で説明されるように、本開示の複数の実施例は、航空機を検査するための改良されたシステム及び方法を提供する。
【0098】
[00111] 本開示の実施例の説明のために、上部、底部、下方、中央、横方向、水平、垂直、前方向などの空間及び方向に関する様々な用語が使用される場合があるが、かかる用語は図面中で示す向きに関するものとして使用されているにすぎないことを理解されたい。これらの向きを反転、回転、又はその他の方法で変更してもよく、その結果、上部が下部となったり、下部が上部となったり、水平が垂直となったりする。
【0099】
[00112] 本明細書で使用されるときに、タスク又は動作を実施する「ように構成される」構造物、限定事項、又は要素は、特にタスク又は動作に対応するように、構造的に形成、構成、又は適合されている。分かり易くするため、かつ誤解を避けるために言うと、タスク又は動作を実施するために改変されることが可能であるだけの対象物は、本明細書における、タスク又は動作を実施する「ように構成/設定」されているものではない。
【0100】
[00113] 上記の説明は、限定ではなく、例示を意図するものであることを理解するべきである。例えば、上述した例(及び/又はそれらの態様)は、互いに組み合わせて使用され得る。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの改変を加えて、本開示の様々な実施例の教示に特定の状況又は材料に適合させることができる。本明細書で説明される材料の寸法及び種類は、本開示の様々な実施例の態様を規定することを意図しているが、複数の実施例は、決して限定のためのものではなく、例示的な実施例である。上記の説明を精査すれば、当業者には、他の多くの例が自明となろう。本開示の様々な実施例の範囲は、添付の特許請求の範囲、並びに、こうした特許請求の範囲が認められる均等物の全範囲に関連して決定されるべきである。付随する特許請求の範囲及び本明細書の発明を実施するための形態では、「含む(including)」及び「そこで(in which)」という語は、それぞれ、「備える(comprising)」及び「そこで(wherein)」という語の平易な英語(plain English)の同義語として使用されている。更に、「第1の(first)」、「第2の(second)」、及び「第3の(third)」などの用語は、単に符号として使用されており、それらの対象物に数的要件を課すことを意図するものではない。更に、以下の特許請求の範囲の限定は、ミーンズプラスファンクション形式で記述されておらず、かかる特許請求の範囲の限定が、更なる構造を欠く機能の記述が後続する、「~のための手段(means for)」という言い回しを明示的に使用しない限り、米国特許法第112条(f)に基づいて解釈されることを意図するものではない。
【0101】
[00114] ここに記載した説明で実施例を使用しているのは、ベストモードを含む本開示の様々な実施例を開示するためと、当業者が任意のデバイスまたはシステムを作成及び使用すること、並びに組み込まれた任意の方法の実施することを含めて本開示の様々な実施例を実施することを可能にするためである。本開示の様々な例の特許性の範囲は、特許請求の範囲によって規定されるものであり、当業者が想起するその他の例を含み得る。かかる他の実施例は、実施例が特許請求の範囲の文言と相違しない構造要素を有する場合、又は、実施例が、特許請求の範囲の文言とごくわずかな相違しかない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図される。
【外国語明細書】