(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178132
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】自動分析装置
(51)【国際特許分類】
G01N 35/10 20060101AFI20241217BHJP
【FI】
G01N35/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024092998
(22)【出願日】2024-06-07
(31)【優先権主張番号】202321489209.X
(32)【優先日】2023-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】テン ヒィ
【テーマコード(参考)】
2G058
【Fターム(参考)】
2G058EA02
2G058EA04
2G058EA08
2G058FB06
2G058FB07
(57)【要約】
【課題】試薬やサンプルを吸引・移送するアーム構造を小型化した自動分析装置を提供すること。
【解決手段】本実施形態に係る自動分析装置は、反応部と、吸引・移送アームと、押さえ・穿刺アームとを備える。前記吸引・移送アームは、試薬またはサンプルを吸引して前記反応部に移送する。前記押さえ・穿刺アームは、前記試薬または前記サンプルが収容された容器を押さえ、前記容器の蓋を穿刺する。前記押さえ・穿刺アームは、穿刺部と、駆動部と、位置決め部とを備える。前記穿刺部は、第1方向に移動して前記容器の蓋を穿刺し、第2方向に移動して自身を洗浄する。前記駆動部は、前記穿刺部を第1方向に移動させるように駆動する。前記位置決め部は、前記穿刺部を保持し、前記穿刺部による前記容器の蓋への穿刺に連動して前記容器を押さえ、前記容器が前記穿刺部と分離する時に持ち上げられないようにする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反応部と、
試薬またはサンプルを吸引して前記反応部に移送する吸引・移送アームと、
前記試薬または前記サンプルが収容された容器を押さえ、前記容器の蓋を穿刺する押さえ・穿刺アームと、
を備え、
前記押さえ・穿刺アームは、
第1方向に移動して前記容器の蓋を穿刺し、第2方向に移動して自身を洗浄する穿刺部と、
前記穿刺部を第1方向に移動させるように駆動する駆動部と、
前記穿刺部を保持し、前記穿刺部による前記容器の蓋への穿刺に連動して前記容器を押さえ、前記容器が前記穿刺部と分離する時に持ち上げられないようにする位置決め部と、
を備える自動分析装置。
【請求項2】
前記位置決め部は、
前記穿刺部を保持する第1押さえ板と、
前記第1押さえ板と前記容器との間に位置する第2押さえ板と、
前記第1押さえ板と前記第2押さえ板との間に設けられ、前記第1押さえ板と前記第2押さえ板とを前記第1方向において離間するように付勢する付勢部と、
を備え、
前記第2押さえ板は、
前記駆動部の駆動により前記第1押さえ板が前記容器に向かって移動する過程において、前記付勢部の付勢力により、前記容器に向かって移動した後、前記容器の蓋に当接し、
前記駆動部の駆動により前記第1押さえ板が前記容器から離れる過程において、前記付勢部の付勢力により、前記容器の蓋に当接した状態を維持する、
請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項3】
前記位置決め部は、
前記駆動部に嵌設され、位置決め穴が形成されたフレームと、
前記第1方向に延在するように前記フレームに設けられた第1ガイドレールと、
前記第2押さえ板に設けられ、前記フレームの位置決め穴に係合可能な係合部と、
前記付勢部を有する連動部と、
を備え、
前記第1押さえ板は、一端が前記第1方向にスライド可能であるように前記第1ガイドレールに接続され、他端が前記穿刺部を保持し、
前記第2押さえ板には、前記穿刺部が貫通する第1穴部と、第2穴部とが形成され、前記第2押さえ板は、一端が前記第1方向にスライド可能であるように前記第1ガイドレールに接続され、
前記連動部は、一端が前記第1押さえ板に接続され、他端が前記第2穴部を貫通可能であり、
前記第1押さえ板は、前記連動部により前記第2押さえ板を移動させる、
請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項4】
前記連動部は、
一端が前記第1押さえ板に固定接続され、他端が前記第2押さえ板に対して移動可能であるように前記第2押さえ板を貫通するシャフトと、
前記第1押さえ板と前記第2押さえ板との間に位置するように前記シャフトに形成され、前記シャフトが前記第2押さえ板に対して移動するときに前記第2押さえ板に当接可能であり、前記第2穴部を貫通しない第1ボスと、
前記第2押さえ板を貫通した前記シャフトの端部に位置するように前記シャフトに形成され、前記シャフトが前記第2押さえ板に対して移動するときに前記第2押さえ板に当接可能であり、前記第2穴部を貫通しない第2ボスと、
を備え、
前記付勢部は、前記第1押さえ板と前記第2押さえ板との間に位置するように前記シャフトに嵌設され、一端が前記第1押さえ板に固定接続され、他端が前記第2押さえ板に固定接続されている、
請求項3に記載の自動分析装置。
【請求項5】
前記穿刺部は、
前記第1押さえ板に固定配置された第1モータと、
前記容器の蓋を穿刺する穿刺針と、
前記第1モータと前記穿刺針を接続し、前記穿刺針が前記第2方向に洗浄位置まで移動するように前記第1モータからの駆動力を前記穿刺針に伝達する伝動部と、
を備える請求項3に記載の自動分析装置。
【請求項6】
前記駆動部は、
第2モータと、
一端が前記第2モータに接続され、前記第2モータによって回転駆動され、他端が前記フレームに取り付けられたリードスクリューと、
を備え、
前記リードスクリューは、前記第1押さえ板と螺合し、前記第2押さえ板を貫通し、前記第2モータの駆動により、前記第1押さえ板を前記第1方向に沿って移動させる、
請求項3に記載の自動分析装置。
【請求項7】
前記伝動部は、
前記第1モータに接続され、前記第1モータによって回転駆動されるギアと、
前記第2方向に延在し、前記ギアと噛み合い、前記穿刺針が固定されるラックと、
前記第2方向に延在するように前記第1押さえ板に固定される第2ガイドレールと、
を備え、
前記ラックは、前記第2方向に沿って前記第2ガイドレール上をスライド可能である、
請求項5に記載の自動分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、自動分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動分析装置とは、生化学的検査項目、免疫検査項目や赤血球凝集検査項目などの検査項目を対象として、被検者からのサンプルと各検査項目を分析するための試薬との混合液を光学的に測定し、分析データを生成するものである。自動分析装置は、試薬庫により検測用の試薬を保管し、搬送ベルトにより標準サンプル及び被検サンプルを収容するサンプル容器を搬送し、反応部により試薬と標準サンプルの混合液、または試薬と被検サンプルの混合液を測定する。
【0003】
従来技術では、試薬やサンプルを吸引して反応部に移送するとき、容器の蓋を容器から分離しないように押さえアームで押さえ、容器の蓋に開口部が形成されるように容器の蓋を穿刺アームで穿刺し、その後、吸引・移送アームで容器内の試薬やサンプルを吸引して反応部に移送する。これらの処理を、押さえアーム、穿刺アーム、吸引・移送アームの3本のアーム構造で実現するには、3本のアームの取付スペースが必要となるため、自動分析装置の小型化が困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、試薬やサンプルを吸引・移送するアーム構造を小型化した自動分析装置を提供することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決される課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態に係る自動分析装置は、反応部と、吸引・移送アームと、押さえ・穿刺アームとを備える。前記吸引・移送アームは、試薬またはサンプルを吸引して前記反応部に移送する。前記押さえ・穿刺アームは、前記試薬または前記サンプルが収容された容器を押さえ、前記容器の蓋を穿刺する。前記押さえ・穿刺アームは、穿刺部と、駆動部と、位置決め部とを備える。前記穿刺部は、第1方向に移動して前記容器の蓋を穿刺し、第2方向に移動して自身を洗浄する。前記駆動部は、前記穿刺部を第1方向に移動させるように駆動する。前記位置決め部は、前記穿刺部を保持し、前記穿刺部による前記容器の蓋への穿刺に連動して前記容器を押さえ、前記容器が前記穿刺部と分離する時に持ち上げられないようにする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る自動分析装置の概略構造図である。
【
図2】
図2は、従来技術の構造として、3本のアームで試薬またはサンプルの吸引・移送を実施する構造を示す概略図である。
【
図3】
図3は、本実施形態に係る自動分析装置の押さえ・穿刺アームの概略構造図である。
【
図4】
図4は、本実施形態に係る自動分析装置の押さえ・穿刺アームの動作を説明するための概略構造図であり、押さえ・穿刺アームが起動するが、容器を押さえて穿刺することはない状態を示す図である。
【
図5】
図5は、本実施形態に係る自動分析装置の押さえ・穿刺アームの動作を説明するための概略構造図であり、押さえ・穿刺アームが容器を押さえて穿刺する状態を示す図である。
【
図6】
図6は、本実施形態に係る自動分析装置の押さえ・穿刺アームの動作を説明するための概略構造図であり、押さえ・穿刺アームが穿刺を終了した後、容器から離れる状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、自動分析装置の実施形態を説明する。また、各図において、同じ構成には同じ符号を付す。
【0009】
ここで、説明の便宜上、各図には、座標軸が示される。自動分析装置の長手方向をX軸方向(前後方向)として定義し、自動分析装置の短手方向をZ軸方向(左右方向)として定義し、Z軸方向とX軸方向に直交な方向をY軸方向(縦方向)として定義する。X軸の矢印が向かう方向は前側(前方)で、その反対側は後側(後方)である。Z軸の矢印が向かう方向は左側(左方)であり、その反対側は右側(右方)である。Y軸の矢印が向かう方向は上側(上方)で、その反対側は下側(下方)である。また、各図において、説明の便宜上、構成を適切に拡大、縮小、または省略している。さらに、本実施形態に係る自動分析装置を明確に説明するために、本実施形態に直接関係しない部材は省略されている。
【0010】
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る自動分析装置1の概略構造図である。以下、
図1を参照しながら、本実施形態の自動分析装置1の構成について例示的に説明する。
【0011】
自動分析装置1とは、生化学的検査項目、免疫検査項目や赤血球凝集検査項目などの検査項目を対象として、被検者からのサンプルと各検査項目を分析するための試薬との混合液を光学的に測定し、分析データを生成する装置である。
【0012】
図1に示すように、自動分析装置1は、搬送ベルト2と、サンプル分注アーム21と、試薬庫3と、試薬分注アーム31と、反応部4と、攪拌アーム41と、測定部5と、洗浄部6と、押さえ・穿刺アーム7と、を備える。
【0013】
搬送ベルト2は、X軸方向(前後方向)に延在するように設けられている。搬送ベルト2は、サンプル容器を収容したサンプルラックを移動可能に保持する。
【0014】
試薬庫3内には、環状の回動軌道が設けられており、回動軌道上には、試薬を収納する試薬容器が載置される。試薬容器は、試薬庫3の環状の回動軌道に沿って等間隔で配置されている。試薬庫3は、環状の回動軌道を回転移動可能に保持する。試薬庫3は、試薬容器を保冷する。
【0015】
反応部4内には、環状の回動軌道が設けられる。回動軌道には、サンプルと試薬との混合液を収納する反応容器が載置される。反応容器は、反応部4の環状の回動軌道に沿って等間隔で配置されている。反応部4は、環状の回動軌道を回転移動可能に保持する。
【0016】
サンプル分注アーム21は、Y軸に平行な自体の軸線を中心に、反応部4と搬送ベルト2との間で回動自在に設けられている。サンプル分注アーム21は、一端にサンプル分注プローブを有する。サンプル分注プローブは、サンプル分注アーム21の回動とともに回動する。サンプル分注プローブの回動経路は、搬送ベルト2上のサンプル容器の回動軌道及び反応部4内の反応容器の回動軌道にそれぞれ交差する。サンプル分注プローブの回動経路と、搬送ベルト2上のサンプル容器の回動軌道及び反応部4内の反応容器の回動軌道とが交差する点は、それぞれ、サンプル吸引位置とサンプル排出位置となる。
【0017】
サンプル分注アーム21は、搬送ベルト2上のサンプル容器と反応部4内の反応容器との間にサンプルを移送する。サンプル分注アーム21は、サンプル分注プローブをサンプル吸引位置とサンプル排出位置の間で縦方向に移動させるように縦方向(Y軸方向)に昇降可能である。サンプル分注プローブは、サンプル吸引位置にあるサンプル容器内の標準サンプルを吸引し、サンプル排出位置にある反応部4内の反応容器に分注する。また、サンプル分注プローブは、サンプル吸引位置にあるサンプル容器内の被検サンプルを吸引し、サンプル排出位置で停止した反応部4内の反応容器に分注する。
【0018】
試薬分注アーム31は、Y軸に平行な自体の軸線を中心に、反応部4と試薬庫3の間で回動自在に設けられている。試薬分注アーム31は、一端に試薬分注プローブを有する。試薬分注プローブは、試薬分注アーム31の回動とともに回動する。試薬分注プローブの回動経路は、試薬庫3内の試薬容器の回動軌道及び反応部4内の反応容器の回動軌道にそれぞれ交差する。試薬分注プローブの回動経路と、試薬庫3内の試薬容器の回動軌道及び反応部4内の反応容器の回動軌道とが交差する点は、それぞれ、試薬吸引位置と試薬排出位置となる。
【0019】
試薬分注アーム31は、試薬庫3の試薬容器と反応部4内の反応容器との間に試薬を移送する。試薬分注アーム31は、さらに、試薬分注プローブを試薬吸引位置と試薬排出位置の間で縦方向に移動させるように縦方向(Y軸方向)に昇降可能である。試薬分注プローブは、試薬吸引位置にある試薬容器内の試薬を吸引し、試薬排出位置で停止した反応部4内の反応容器に分注する。
【0020】
ここで、サンプル分注アーム21及び試薬分注アーム31は、「吸引・移送アーム」の一例である。吸引・移送アームは、サンプルまたは試薬を吸引して反応部4に移送する。
【0021】
上述のように、反応部4内の反応容器がサンプル排出位置で停止したときにサンプル分注プローブにより当該反応容器に標準サンプルまたは被検サンプルが排出され、反応部4内の反応容器が試薬排出位置で停止したときに試薬分注プローブにより当該反応容器に試薬が排出される。その後、反応部4内の反応容器は、撹拌位置に停止する。撹拌アーム41は、撹拌位置に停止した反応部4の反応容器内の標準サンプルと試薬の混合物、または被検サンプルと試薬の混合物を撹拌する。
【0022】
測定部5は、反応部4の各反応容器内の混合液を光学的に測定する。測定部5は、反応部4の各反応容器内の混合液に光を照射し、測定部5は、反応部4の反応容器内の混合液を透過した光を検出し、得られた検出信号に基づいて、例えば、吸光度や吸光度の変化量で表される標準データや被検データを生成する。
【0023】
洗浄部6は、測定部5で測定された、洗浄位置で停止した反応部4の反応容器を洗浄する。洗浄部6は、廃液ノズル、洗浄ユニット、および乾燥ノズルを備える。洗浄部6は、廃液ノズルを介して、反応部4の反応容器内の廃液としての混合液を吸引する。洗浄部6は、洗浄ユニットを使用して、廃液が吸引された反応容器に向かって洗浄液を排出し、反応容器を洗浄する。洗浄部6は、乾燥ノズルを介して、洗浄された反応容器に乾燥空気を供給することで、反応容器を乾燥させる。
【0024】
押さえ・穿刺アーム7は、サンプルまたは試薬が収容された容器を押さえ、容器の蓋を穿刺する。
【0025】
例えば、押さえ・穿刺アーム7は、サンプル分注アーム21に隣接して設けられている。この場合、押さえ・穿刺アーム7は、サンプル分注アーム21によるサンプル採取の前に、搬送ベルト2によりサンプル吸引位置に搬送された、サンプルを収容した容器を押さえ、容器の蓋を穿刺する。
【0026】
また、例えば、押さえ・穿刺アーム7は、試薬分注アーム31に隣接して設けられている。この場合、押さえ・穿刺アーム7は、試薬分注アーム31による試薬採取の前に、試薬庫3内の試薬吸引位置に位置する、試薬を収容した容器を押さえ、容器の蓋を穿刺する。
【0027】
なお、押さえ・穿刺アーム7の構造については後述するが、本実施形態では、サンプル分注アーム21に隣接して設けられた押さえ・穿刺アーム7の構造について説明し、当該押さえ・穿刺アーム7の動作プロセスとして、サンプルを収容した容器を押さえて穿刺する場合を例として説明する。試薬分注アーム31に隣接して設けられた押さえ・穿刺アーム7の構造については、サンプル分注アーム21に隣接して設けられた押さえ・穿刺アーム7の構造と同じであるため、説明を省略する。
【0028】
次に、
図2を参照しながら、従来技術の構造として、3本のアームで試薬やサンプルを吸引・移送するための構造について例示的に説明する。
【0029】
図2は、従来技術の構造として3本のアームで試薬やサンプルを吸引・移送する構造を示す概略図である。
【0030】
従来技術では、
図2に示すように、容器8a内の試薬またはサンプルを移送するために、吸引・移送アーム21a、穿刺アーム22aおよび押さえアーム23aが協働して動作する必要がある。吸引・移送アーム21aは、容器8a内のサンプルや試薬を吸引して反応容器に移送する。穿刺アーム22aは、吸引・移送アーム21aによる吸引前に、容器8aの蓋81aを穿刺する。押さえアーム23aは、穿刺アーム22aが容器8aの蓋81aから離れる際に、蓋81aが穿刺アーム22aによって持ち上げられないように、容器8aを押さえる。
【0031】
当該構造の動作プロセスは、以下の通りである。容器8aは、押さえアーム23aの下方まで搬送された後、押さえアーム23aによって押えられる。穿刺アーム22aは、押さえアーム23aの上方まで回転してから、縦方向に下降して蓋81aを穿刺する。その後、吸引・移送アーム21aは、穿刺アーム22aの上方まで移動し、容器8a内の試薬やサンプルを吸引する。吸引・移送アーム21aは、試薬やサンプルを吸引して所定の反応容器に移送する。吸引・移送処理を終了した穿刺アーム22aおよび吸引・移送アーム21aは、専用の洗浄位置に移動して洗浄される。
【0032】
しかしながら、従来技術では、試薬やサンプルの吸引・移送において、押さえアーム23a、穿刺アーム22a、吸引・移送アーム21aの3本のアームが必要となり、3本のアームを取り付けるために自動分析装置内の3つの取り付けスペースが必要となる。そのため、自動分析装置内の取り付けスペースが大きくなり、自動分析装置の小型化を実現することができない。
【0033】
次に、
図3を参照しながら、本実施形態に係る自動分析装置1における、容器を押さえる動作(押さえ動作)と容器の蓋を穿刺する動作(穿刺動作)との両方が1本の押さえ・穿刺アーム7で実施される構造について説明する。以下の説明では、縦方向(Y軸方向)を第1方向として定義し、前後方向(X軸方向)、またはZX平面内でY軸に平行な軸線(例えば、第1モータ711の駆動シャフトの軸線)を中心に回転する方向を第2方向として定義する。
【0034】
図3は、本実施形態に係る自動分析装置1における押さえ・穿刺アーム7の概略構造図である。
図3では、押さえ・穿刺アーム7が初期位置にある。
【0035】
図3に示すように、本実施形態では、押さえ・穿刺アーム7は、穿刺部71と、駆動部72と、位置決め部73とを備える。
【0036】
図3では、穿刺部71が初期位置にあることを示している。穿刺部71は、第1方向に移動して容器8の蓋81を穿刺し、第2方向に移動して自身を洗浄する。
【0037】
具体的には、穿刺部71は、Y軸方向(第1方向)に上下移動可能である。穿刺部71は、初期位置から容器8の蓋81まで下向きに移動した後、容器8の蓋81を穿刺して貫通する。穿刺部71は、穿刺動作を終了した後、上向きに移動して容器8の蓋81から離れ、初期位置に復帰する。
【0038】
また、穿刺部71は、第2方向に前後移動したり、ZX平面内でY軸に平行な軸線を中心として第2方向に回転したりすることができる。穿刺部71は、容器8の蓋81への穿刺動作が終了するたびに、洗浄する必要がある。穿刺部71は、初期位置から+X方向に前方(図中奥側方向)に向かって洗浄位置まで移動し、またはY軸に平行な軸線を中心に洗浄位置まで回転して洗浄される。
【0039】
駆動部72は、穿刺部71を第1方向に移動させるように駆動するユニットである。具体的には、駆動部72は、穿刺部71を第1方向に移動させるための駆動力を与える。
【0040】
位置決め部73は、穿刺部71を保持し、穿刺部71による容器8の蓋81への穿刺に連動して容器8を押さえ、容器8が穿刺部71と分離する時に持ち上げられないようにするユニットである。具体的には、位置決め部73は、穿刺部71による容器8の蓋81への穿刺に連動して容器8の蓋81を押さえることにより、穿刺部71が穿刺動作終了後に容器8と分離する途中で容器8を持ち上げないようにする。
【0041】
位置決め部73は、フレーム731と、第1ガイドレール732と、第1押さえ板733と、第2押さえ板734と、係合部735と、連動部736とを備える。
【0042】
フレーム731は、駆動部72に嵌設されている。フレーム731には、溝状の位置決め穴7310が形成されている。
【0043】
第1ガイドレール732は、第1方向に沿って延在するように、フレーム731上に固定配置されている。
【0044】
第1押さえ板733は、プレート状の部材である。第1押さえ板733の一端は、第1ガイドレール732にスライド可能に接続されている。例えば、第1押さえ板733は、第1ガイドレール732に対して第1方向にスライド可能である。第1押さえ板733の他端には、穿刺部71が固定配置されている。即ち、第1押さえ板733の他端は、穿刺部71を保持する。第1押さえ板733が第1ガイドレール732に対して第1方向にスライドすると、穿刺部71は、第1押さえ板733とともに移動する。
【0045】
第2押さえ板734は、プレート状の部材である。第2押さえ板734は、第1押さえ板733から一定の距離を置いて下方に位置する。例えば、第2押さえ板734は、第1押さえ板733と容器8との間に位置する。第2押さえ板734の一端は、第1ガイドレール732にスライド可能に接続されている。例えば、第2押さえ板734は、第1ガイドレール732に対して第1方向にスライド可能である。第2押さえ板734には、第1穴部7341と第2穴部7342とが形成されている。第1穴部7341は、穿刺部71に対応する位置に形成されており、穿刺部71によって貫通される。即ち、第1穴部7341は、穿刺部71が貫通する穴である。第2押さえ板734は、穿刺部71が容器8の蓋81に穿刺する際に、容器8の蓋81を押さえる。なお、上述の説明では、第2押さえ板734に穿刺部71が貫通する穴として第1穴部7341が形成される場合を例に挙げているが、これに限らず、第2押さえ板734に穿刺部71が通過できる領域が形成されていればよい。例えば、第2押さえ板734は、穿刺部71が通過できるようにU字に切り欠けられていてもよい。
【0046】
係合部735は、第2押さえ板734に設けられた部材であり、フレーム731の位置決め穴7310に係合可能となるようにL字状に形成されている。係合部735は、一端が第2押さえ板734の底面に固定接続され、他端にボールプランジャが設けられている。第2押さえ板734が第1方向に沿って下向きにスライドすると、係合部735のボールプランジャがフレーム731の位置決め穴7310に係合することにより、第2押さえ板734に傾きやがたつきが生じることを回避する。後述する連動部736を考慮しない場合、第2押さえ板734が第1方向に沿って上向きにスライドすると、係合部735は、ボールプランジャとフレーム731の位置決め穴7310との係合が解除される。
【0047】
連動部736は、第1押さえ板733と第2押さえ板734との間に配置されている。連動部736は、一端が第1押さえ板733に固定接続され、他端が第2押さえ板734の第2穴部7342を貫通可能である。第1押さえ板733は、連動部736により第2押さえ板734を第1方向に沿って上下移動させることができる。第1押さえ板733が第1方向に沿って下降すると、連動部736は、第2押さえ板734に一定の力を印加することで、第2押さえ板734を共に下降させる。第1押さえ板733が第1方向に沿って上昇し、穿刺部71が容器8の蓋81から離れたとき、連動部736は、係合部735のボールプランジャとフレーム731の位置決め穴7310との係合を解除し、第2押さえ板734を共に上昇させる。
【0048】
連動部736は、シャフト7361と、第1ボス7362と、第2ボス7363と、付勢部7364とを備える。
【0049】
シャフト7361は、第1方向に延在する。シャフト7361は、一端が第1押さえ板733に固定接続され、他端が第2穴部7342に対して移動可能であるように第2押さえ板734を貫通する。シャフト7361は、第2押さえ板734に対して第1方向に移動可能である。
【0050】
第1ボス7362は、第1押さえ板733と第2押さえ板734との間に位置するようにシャフト7361に形成されている。第1ボス7362は、第2穴部7342よりも径方向寸法が大きくなるように形成されている。第1ボス7362は、シャフト7361が第2押さえ板734に対して下向きに移動する際に、第2押さえ板734の上面に当接可能である。また、第1ボス7362は、第2穴部7342を貫通していない。具体的には、第1ボス7362は、第2穴部7342よりも大きい径方向寸法を有するため、第2押さえ板734の上面に当接した後、第2穴部7342を通って下向きに移動し続けることができない。第1ボス7362と第2押さえ板734とが当接することにより、容器を押さえる途中に、片持ち梁構造による第2押さえ板734の撓みやぐらつきを防止することができる。
【0051】
第2ボス7363は、第2押さえ板734の下方に位置するように、シャフト7361に形成されている。第2ボス7363は、第2押さえ板734の第2穴部7342を貫通したシャフト7361の端部に位置するようにシャフト7361に形成されている。例えば、第2ボス7363は、第2穴部7342よりも径方向寸法が大きくなるように形成されている。第2ボス7363は、シャフト7361が第2押さえ板734に対して上向きに移動する際に、第2押さえ板734の下面に当接可能である。また、第2ボス7363は、第2穴部7342を貫通していない。具体的には、第2ボス7363は、第2穴部7342よりも大きい径方向寸法を有するため、第2押さえ板734の下面に当接した後、第2穴部7342を通って上向きに移動し続けることができない。
【0052】
付勢部7364は、第1方向に沿ってシャフト7361に嵌設されている。付勢部7364は、第1押さえ板733と第2押さえ板734との間に位置する。付勢部7364は、一端が第1押さえ板733に固定接続され、他端が第2押さえ板734に固定接続されている。付勢部7364は、例えばバネである。付勢部7364は、第1押さえ板733と第2押さえ板734とを第1方向において離間するように付勢する。例えば、付勢部7364は、第1押さえ板733が第1方向に沿って下向きに移動する際に、第2押さえ板734を押すことで、第2押さえ板734を共に第1方向に沿って下向きに移動させる。第1ボス7362は付勢部7364内に位置する。第1ボス7362は、付勢部7364をガイドする。
【0053】
穿刺部71は、第1モータ711と、穿刺針712と、伝動部713とを備える。
【0054】
第1モータ711は、第1押さえ板733上に固定設置されている。
【0055】
穿刺針712は、第1方向に沿って延在する。穿刺針712の一端は尖った端部である。穿刺針712は、その尖った端部により容器8の蓋81を穿刺する。
【0056】
伝動部713は、第1モータ711と穿刺針712を接続する。伝動部713は、穿刺針712が第2方向に洗浄位置まで移動するように、第1モータ711からの駆動力を穿刺針712に伝達する。
【0057】
伝動部713は、ギア7131と、ラック7132と、第2ガイドレール7133とを備える。
【0058】
ギア7131は、第1モータ711の出力軸と同軸に接続されている。ギア7131は、第1モータ711によって回転駆動される。
【0059】
ラック7132は、第2方向に沿って延在する。ラック7132には穿刺針712が固定配置されている。ラック7132はギア7131と噛み合う。ラック7132および穿刺針712は、ギア7131の回転につれて、第2方向に沿って前後移動し、または第2方向においてZX平面内でY軸に平行な軸線(例えば、第1モータ711の駆動シャフトの軸線)を中心に回転する。
【0060】
第2ガイドレール7133は、第2方向に延在するように、第1押さえ板733上に固定配置されている。第2ガイドレール7133は、ラック7132が第2方向に沿って第2ガイドレール7133上をスライド可能となるように、ラック7132を支持する。
【0061】
駆動部72は、第2モータ721と、リードスクリュー722とを備える。
【0062】
第2モータ721は、第1押さえ板733を第1方向に移動させるように駆動する。
【0063】
リードスクリュー722は、一端がフレーム731に回転自在に取り付けられ、他端がカップリング723を介して第2モータ721の出力軸に接続されている。リードスクリュー722は、第2モータ721によって回転駆動される。リードスクリュー722は、第1押さえ板733を貫通して第1押さえ板733に螺合する。リードスクリュー722は、第2押さえ板734に接触しないように第2押さえ板734を貫通する。
【0064】
リードスクリュー722は、第2モータ721の駆動により、自身の軸線の周りを回転する。第1押さえ板733は、リードスクリュー722と螺合するため、リードスクリュー722の回転につれて、第1方向に沿って上下移動する。第2押さえ板734は、リードスクリュー722と接触していないため、リードスクリュー722の回転とともに第1方向に上下移動することはない。
【0065】
次に、
図3~
図6を参照しながら、本実施形態に係る自動分析装置1の押さえ・穿刺アーム7の動作プロセスについて説明する。
【0066】
図4~
図6は、本実施形態に係る自動分析装置1の押さえ・穿刺アーム7の動作プロセスを説明するための概略構造図である。
図4は、押さえ・穿刺アーム7が起動するが、容器8を押さえて穿刺することがない状態を示す。
図5は、押さえ・穿刺アーム7が容器8を押さえて穿刺する状態を示す。
図6は、押さえ・穿刺アーム7が穿刺を終了し、容器8から離れた状態を示す。
【0067】
本実施形態では、
図3に示すように、押さえ・穿刺アーム7は、初期位置にある。容器8が穿刺部71の下方に搬送されると、押さえ・穿刺アーム7は起動する。
【0068】
まず、駆動部72の第2モータ721は、リードスクリュー722を回転駆動する。これにより、位置決め部73の第1押さえ板733および穿刺部71の穿刺針712は、第1方向に沿って下向きに移動する。
【0069】
この場合、
図4に示すように、連動部736のシャフト7361は、第1押さえ板733とともに第1方向に沿って下向きに移動するが、第1ボス7362は依然として第2押さえ板734に当接していない。付勢部7364は、第1押さえ板733によって圧縮されることで、第2押さえ板734を下向きに移動させるように押す。
【0070】
このとき、
図5に示すように、第1押さえ板733及び第2押さえ板734が下向きに移動するにつれて、第2押さえ板734は、容器8の蓋81に当接して容器8を押さえ、係合部735のボールプランジャは、フレーム731の位置決め穴7310に係合する。具体的には、駆動部72の駆動により第1押さえ板733が容器8に向かって移動する過程において、第2押さえ板734は、付勢部7364の付勢力により、容器8に向かって移動した後、容器8の蓋81に当接し、係合部735のボールプランジャがフレーム731の位置決め穴7310に係合する。
【0071】
また、
図5に示すように、第1押さえ板733が第1方向に沿って下向きに移動するにつれて、連動部736の第1ボス7362は、第2押さえ板734の上面に当接することで、第2押さえ板734をさらに固定する。同時に、穿刺部71の穿刺針712は、容器8の蓋81を穿刺して容器8の内部に伸びる。サンプル分注アーム21(吸引・移送アーム)は、穿刺針712で穿刺された蓋81の開口を通って容器8の内部に伸び、サンプルを採取して反応容器に移送する。
【0072】
次に、リードスクリュー722は、第2モータ721の逆回転の駆動により、第1押さえ板733及び穿刺針712を第1方向に沿って上向きに移動させる。連動部736のシャフト7361は、第1押さえ板733とともに第1方向に沿って上向きに移動する。
図6に示すように、この場合、第2ボス7363は、第2押さえ板734の下面に当接する位置に到着していない。係合部735が位置決め穴7310に係合し続けるため、第1押さえ板733および穿刺針712が第1方向に沿って上向きに移動する段階において、第2押さえ板734は、容器8を押さえる状態にある。具体的には、駆動部72の駆動により第1押さえ板733が容器8から離れる過程において、係合部735が位置決め穴7310に係合し続けるため、第2押さえ板734は、容器8の蓋81に当接した状態を維持する。更に、第2押さえ板734は、付勢部7364の付勢力により、容器8の蓋81に当接した状態を維持する。これにより、穿刺針712の上向きの移動により容器8を持ち上げることを回避する。
【0073】
そして、第1押さえ板733および連動部736が第1方向に沿って上向きに移動し続けると、穿刺針712は、容器8の蓋81から完全に離れ、連動部736の第2ボス7363は第2押さえ板734の下面に当接する。第1押さえ板733は、連動部736の第2ボス7363を介して第2押さえ板734に上向きの力を印加する。これにより、係合部735は、位置決め穴7310との係合状態から離脱し、第2押さえ板734は、
図3に示す初期位置に復帰するまで、第1押さえ板733とともに第1方向に沿って上向きに移動する。
【0074】
最後に、穿刺部71の第1モータ711が起動する。第1モータ711は、伝動部713を介して、穿刺針712を+X方向に前方に(例えば、
図3の奥側方向)移動させたり、伝動部713を介して穿刺針712をZX平面内でY軸に平行な軸線を中心に回転させたりする。穿刺針712は、洗浄位置に移動して洗浄される。穿刺針712の洗浄後、伝動部713は、第1モータ711の逆回転の駆動により、穿刺針712を、
図3に示す初期位置に復帰させる。穿刺針712は、第1モータ711および伝動部713により専用の洗浄位置に移動する。第1押さえ板733または第2押さえ板734上に洗浄液が残留するのを回避し、穿刺針712の内壁および外壁を完全に洗浄しがら、残留した洗浄液による交差感染を回避することができる。
【0075】
このように、本実施形態に係る自動分析装置では、容器を押さえる動作(押さえ動作)と容器の蓋を穿刺する動作(穿刺動作)との両方を1本の押さえ・穿刺アームで行う。これにより、本実施形態に係る自動分析装置では、容器の蓋を押さえながら容器の穿刺を実施する1本のアームの取付スペースがあればよいため、装置内の取り付けスペースを低減し、装置の小型化を実現することができる。
【0076】
以上の説明により、本実施形態に係る自動分析装置は、反応部と、試薬またはサンプルを吸収して反応部に移送する吸引・移送アームと、試薬またはサンプルが収容された容器を押さえ、容器の蓋を穿刺する押さえ・穿刺アームと、を備える。押さえ・穿刺アームは、穿刺部と、駆動部と、位置決め部とを備える。穿刺部は、第1方向に移動して容器の蓋を穿刺し、第2方向に移動して自身を洗浄する。駆動部は、穿刺部を第1方向に移動させるように駆動する。位置決め部は、穿刺部を保持し、穿刺部による容器の蓋への穿刺に連動して容器を押さえ、容器が穿刺部と分離する時に持ち上げられないようにする。このように、本実施形態に係る自動分析装置では、押さえ動作と穿刺動作との両方を行う1本の押さえ・穿刺アームを備えることで、容器の蓋を押さえながら容器の穿刺を実施することができる。このため、本実施形態に係る自動分析装置では、押さえ動作と穿刺動作との両方を実施する1本のアームの取付スペースがあればよいため、装置内の取り付けスペースを低減し、装置の小型化を実現することができる。
【0077】
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、試薬やサンプルを吸引・移送するアーム構造を小型化した自動分析装置を提供することができる。
【0078】
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0079】
1 自動分析装置
7 押さえ・穿刺アーム
21 サンプル分注アーム(吸引・移送アーム)
31 試薬分注アーム(吸引・移送アーム)
71 穿刺部
72 駆動部
73 位置決め部