(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178204
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】直交周波数分割多重(OFDM)フレームフォーマットを通信するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20241217BHJP
H04J 1/00 20060101ALI20241217BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20241217BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20241217BHJP
【FI】
H04L27/26 100
H04J1/00
H04W84/12
H04W72/0453 110
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024151518
(22)【出願日】2024-09-03
(62)【分割の表示】P 2023086480の分割
【原出願日】2016-01-26
(31)【優先権主張番号】62/107,936
(32)【優先日】2015-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ジョンフン
(72)【発明者】
【氏名】アボウル‐マグド,オサマ
(57)【要約】
【課題】 直交周波数分割多重(OFDM)フレームフォーマットを通信するためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】 20メガヘルツ(NHz)を介して通信される直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームは、8個の26トーンリソースユニット(RU)、1個の26トーンの二分されたRU、及び直流(DC)領域を含み得る。8個の26トーンRUは、26個の連続するデータ及びパイロットトーンを含んでよく、二分された26トーンRUは、それぞれが13k所の連続するデータ及びパイロットトーンを含む2個の13トーン部分に分割されてよい。DC領域は、7個のヌルトーンを含んでよい。一例では、20MHz MU-OFDMAフレームのDC領域は、3個のDCトーン及び4個のヌルデータトーンで構成される。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信の方法であって、
80MHzトーンプランに従い直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームを送信するステップを含み、
前記80MHzトーンプランは、12個のガードトーンと、第1組のトーンと、第2組のトーンと、二分された26トーンRUの第1の13個のトーンと、7個のDCトーンと、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンと、第3組のトーンと、第4組のトーンと、11個のガードトーンと、を含み、
前記第1組のトーンは、前記12個のガードトーンと前記第2組のトーンの間に位置し、前記第2組のトーンは、前記第1組のトーンと前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンの間に位置し、前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンは、前記第2組のトーンと前記7個のDCトーンの間に位置し、前記7個のDCトーンは、前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンと前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンの間に位置し、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンは、前記7個のDCトーンと前記第3組のトーンの間に位置し、前記第3組のトーンは、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンと前記第4組のトーンの間に位置し、前記第4組のトーンは、前記第3組のトーンと前記11個のガードトーンの間に位置し、
前記第1組のトーンは9個の26トーンリソースユニット(RU)を含み、前記第2組のトーンは9個の26トーンRUを含み、前記第3組のトーンは9個の26トーンRUを含み、前記第4組のトーンは9個の26トーンRUを含む、方法。
【請求項2】
前記第1組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第2組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第3組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第4組のトーンは8個の余剰トーンを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つの余剰トーンが、隣接するRUの間に位置する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
無線通信の方法であって、
80MHzトーンプランに従い直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームを受信するステップを含み、
前記80MHzトーンプランは、12個のガードトーンと、第1組のトーンと、第2組のトーンと、二分された26トーンRUの第1の13個のトーンと、7個のDCトーンと、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンと、第3組のトーンと、第4組のトーンと、11個のガードトーンと、を含み、
前記第1組のトーンは、前記12個のガードトーンと前記第2組のトーンの間に位置し、前記第2組のトーンは、前記第1組のトーンと前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンの間に位置し、前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンは、前記第2組のトーンと前記7個のDCトーンの間に位置し、前記7個のDCトーンは、前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンと前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンの間に位置し、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンは、前記7個のDCトーンと前記第3組のトーンの間に位置し、前記第3組のトーンは、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンと前記第4組のトーンの間に位置し、前記第4組のトーンは、前記第3組のトーンと前記11個のガードトーンの間に位置し、
前記第1組のトーンは9個の26トーンリソースユニット(RU)を含み、前記第2組のトーンは9個の26トーンRUを含み、前記第3組のトーンは9個の26トーンRUを含み、前記第4組のトーンは9個の26トーンRUを含む、方法。
【請求項5】
前記第1組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第2組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第3組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第4組のトーンは8個の余剰トーンを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つの余剰トーンが、隣接するRUの間に位置する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
無線通信の機器であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによる実行のためのプログラミングを格納しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラミングは、80MHzトーンプランに従い直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームを送信するための命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体と、
を含み、
前記80MHzトーンプランは、12個のガードトーンと、第1組のトーンと、第2組のトーンと、二分された26トーンRUの第1の13個のトーンと、7個のDCトーンと、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンと、第3組のトーンと、第4組のトーンと、11個のガードトーンと、を含み、
前記第1組のトーンは、前記12個のガードトーンと前記第2組のトーンの間に位置し、前記第2組のトーンは、前記第1組のトーンと前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンの間に位置し、前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンは、前記第2組のトーンと前記7個のDCトーンの間に位置し、前記7個のDCトーンは、前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンと前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンの間に位置し、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンは、前記7個のDCトーンと前記第3組のトーンの間に位置し、前記第3組のトーンは、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンと前記第4組のトーンの間に位置し、前記第4組のトーンは、前記第3組のトーンと前記11個のガードトーンの間に位置し、
前記第1組のトーンは9個の26トーンリソースユニット(RU)を含み、前記第2組のトーンは9個の26トーンRUを含み、前記第3組のトーンは9個の26トーンRUを含み、前記第4組のトーンは9個の26トーンRUを含む、機器。
【請求項8】
前記第1組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第2組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第3組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第4組のトーンは8個の余剰トーンを更に含む、請求項7に記載の機器。
【請求項9】
少なくとも1つの余剰トーンが、隣接するRUの間に位置する、請求項8に記載の機器。
【請求項10】
無線通信の機器であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによる実行のためのプログラミングを格納しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラミングは、80MHzトーンプランに従い直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームを受信するための命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体と、
を含み、
前記80MHzトーンプランは、12個のガードトーンと、第1組のトーンと、第2組のトーンと、二分された26トーンRUの第1の13個のトーンと、7個のDCトーンと、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンと、第3組のトーンと、第4組のトーンと、11個のガードトーンと、を含み、
前記第1組のトーンは、前記12個のガードトーンと前記第2組のトーンの間に位置し、前記第2組のトーンは、前記第1組のトーンと前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンの間に位置し、前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンは、前記第2組のトーンと前記7個のDCトーンの間に位置し、前記7個のDCトーンは、前記二分された26トーンRUの第1の13個のトーンと前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンの間に位置し、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンは、前記7個のDCトーンと前記第3組のトーンの間に位置し、前記第3組のトーンは、前記二分された26トーンRUの第2の13個のトーンと前記第4組のトーンの間に位置し、前記第4組のトーンは、前記第3組のトーンと前記11個のガードトーンの間に位置し、
前記第1組のトーンは9個の26トーンリソースユニット(RU)を含み、前記第2組のトーンは9個の26トーンRUを含み、前記第3組のトーンは9個の26トーンRUを含み、前記第4組のトーンは9個の26トーンRUを含む、機器。
【請求項11】
前記第1組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第2組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第3組のトーンは8個の余剰トーンを更に含み、前記第4組のトーンは8個の余剰トーンを更に含む、請求項10に記載の機器。
【請求項12】
少なくとも1つの余剰トーンが、隣接するRUの間に位置する、請求項11に記載の機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信のためのシステム及び方法に関し、特に、直交周波数分割多重(OFDM)フレームフォーマットを通信するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)は、同じ地理的エリアにある多数のステーション(STA)への無線アクセスを提供するアクセスポイント(AP)を含む、高密度環境に展開されることになる。ストリーミングビデオ、モバイルゲーム、及びその他のサービスへのアクセスにモバイル機器がますます使用されているため、次世代のWLANは、多様なサービス品質(QoS)要件を有する様々なトラフィックタイプを同時にサポートすることが望ましい。
【発明の概要】
【0003】
技術的利点は、一般的に、直交周波数分割多重(OFDM)フレームフォーマットを通信するためのシステム及び方法を説明する本開示の実施例により達成される。
【0004】
一実施例によれば、データを通信するための方法が提供される。この例では、方法は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームを送信するステップを含む。OFDMAフレームは、第1組のデータ及びパイロットトーン、第2組のデータ及びパイロットトーン、並びに第1組のデータ及びパイロットトーンと第2組のデータ及びパイロットトーンとの間に配置される直流(DC)領域を含む。DC領域は、データ及びパイロットシグナリングを考慮しない7個のヌルトーンで構成される。この方法を実行するための装置が、同様に提供される。
【0005】
別の実施例によれば、データを通信するための別の方法が提供される。この例では、方法は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームを受信するステップを含む。OFDMAフレームは、第1組のデータ及びパイロットトーン、第2組のデータ及びパイロットトーン、並びに第1組のデータ及びパイロットトーンと第2組のデータ及びパイロットトーンとの間に配置される直流(DC)領域を含む。DC領域は、データ及びパイロットシグナリングを考慮しない7個のヌルトーンで構成される。方法は、OFDMAフレームの少なくとも一部を復号するステップを更に含む。この方法を実行するための装置が、同様に提供される。
【0006】
本発明及びその利点のより完全な理解のために、添付の図面とともに読まれる下記の説明に対して、ここで参照が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】データを通信するためのWiFiネットワークの図である。
【0008】
【
図2】直交周波数分割多重(OFDM)フレームのための、実施例のフレーム構造である。
【
図3A】20メガヘルツ(MHz)チャネルを介して通信されるマルチユーザ直交周波数分割多元接続(OFDMA)(MU-OFDMA)フレームのための、実施例のトーンプランを示す図である。
【
図3B】20MHzチャネルを介して通信されるシングルユーザOFDMA(SU-OFDMA)フレームのための、実施例のトーンプランを示す図である。
【
図4A】40MHzのチャネルを介して通信されるMU-OFDMAフレームのための、実施例のトーンプランを示す図である。
【
図4B】40MHzのチャネルを介して通信されるSU-OFDMAフレームのための、実施例のトーンプランを示す図である。
【
図5A】80MHzのチャネルを介して通信されるMU-OFDMAフレームのための、実施例のトーンプランを示す図である。
【
図5B】80MHzのチャネルを介して通信されるSU-OFDMAフレームのための、実施例のトーンプランを示す図である。
【
図6A】80MHzのチャネルを介して通信されるMU-OFDMAフレームのための、別の実施例のトーンプランを示す図である。
【
図6B】80MHzのチャネルを介して通信されるSU-OFDMAフレームのための、別の実施例のトーンプランを示す図である。
【
図7】20MHzのOFDMAフレームのための、実施例のトーンプランを例示する。
【
図8】40MHzのOFDMAフレームのための、実施例のトーンプランを例示する。
【
図9】80MHzのOFDMA及びSUフレームのための、実施例のトーンプランを例示する。
【
図10】80MHzのOFDMA及びSUフレームのための、追加の実施例のトーンプランを例示する。
【
図11】実施例の処理システムのブロック図である。
【
図12】実施例のトランシーバのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
異なる図面における対応する数字及び記号は、他に示されない限り、概して、対応する部分を指す。図面は、実施例の関連する態様を明確に例示するために描かれたものであり、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【0010】
手始めに、1つ又は複数の実施例の例示的な実装が下記に提供されるが、開示されたシステム及び/又は方法は、現在知られているか又は知られていないかに関係なく、任意の数の技術を使用して実装されてもよい、ということが理解されるべきである。本開示は、本明細書で例示及び説明される設計及び実装を含む、下記に例示される例示的な実装、図面及び技術に決して限定されるべきではなく、それらの均等物の全範囲と共に添付の請求項の範囲内で変更され得る。
【0011】
米国電気電子学会(IEEE)802.11acは、2.5ギガヘルツ(GHz)及び5ギガヘルツのキャリア周波数でデータを通信するためのWLANプロトコルを定義しており、最大6.77ギガビット/秒(Gits/s)の総スループットレートをサポートすることができ得る。次世代WLANの性能目標を満たすために更に高いスループットレートが必要になる場合がある。その結果、IEEE802.11acの拡張として、IEEE802.11axが、2.4GHz及び5GHzのキャリア周波数で最大10ギガビットを提供することを目指して開発されている。
【0012】
本明細書では、20メガヘルツ(MHz)、40MHz、及び80MHzチャネルを介して直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームを通信するための、実施例のトーンプランが提供される。実施例のトーンプランのうちの1つ又は複数は、IEEE802.11axによって採用され得る。一実施例では、マルチユーザOFDMA(MU-OFDMA)フレームが、20MHzチャネルを介して通信される。MU-OFDMAフレームは、異なるリソースユニット(RU)において複数のデータストリームを1つ又は複数の受信デバイスに搬送することができる。20MHzのMU-OFDMAフレームは、8個の26トーンリソースユニット(RU)、1個の26トーンの二分されたRU、及び直流(DC)領域を含むことができる。8個の26トーンRUは26個の連続するデータ及びパイロットトーンを含み、二分された26トーンRUは、2個の13トーンの部分に分割されるとともに、その各々は、13個の連続するデータ及びパイロットトーンを含む。DC領域は、7個のヌルトーンを含むことができる。一例では、20MHzのMU-OFDMAフレームのDC領域は、3個のDCトーンと4個のヌルデータトーンで構成される。ヌルトーンは、DCトーン、ガードトーン、及び/又はヌルデータトーン(例えば、ヌルトーンとして再利用されたデータトーン)などの、データ、パイロット、及び制御シグナリングを考慮しないトーンである。ヌルトーンは、隣接するRUによって搬送されるそれぞれのデータストリームの間のシンボル間干渉を軽減するために、OFDMAフレーム内の隣接するRUの間に配置されてもよい。ヌルトーンは、同様に、搬送波間干渉を緩和し、送信フィルタリング及び他の影響による歪みからエッジ領域の近くにあるRUを保護するために、隣接する搬送波の間に(例えば、エッジ領域内に)配置されることができる。8個の26トーンRU、及び二分されたRUのそれぞれの13トーン部分は、2つのデータ及びパイロット領域に分散され、DC領域は、それらのデータ及びパイロット領域の間に配置される。特に、26トーンRUのうちの4個、及び二分されたRUの一方の13トーン部分が、一方のデータ及びパイロット領域に配置されることができ、残りの4個の26トーンRU、及び二分されたRUの他方の13トーン部分が、他方のデータ及びパイロット領域に配置されることができる。データ及びパイロット領域のそれぞれは、DC領域と対応するエッジ領域との間に配置されることができる。エッジ領域のうちの一方は、ヌルデータトーンのペア、及び6個のガードトーンを含むことができる。他方のエッジ領域は、ヌルデータトーンのペア、及び5個のガードトーンを含むことができる。
【0013】
別の実施例では、MU-OFDMAフレームが、80MHzチャネルを介して通信される。80MHzのMU-OFDMAフレームは、36個の26トーンRUと、1個の26トーンの二分されたRUと、7個のDCトーンで構成されるDC領域とを含む。RUは、2個の最も内側のデータ及びパイロット領域、並びに2個の最も外側のデータ及びパイロット領域に分散されることができる。一例では、26トーンRUのうちの9個、及び二分されたRUのうちの1個の13トーン部分が、最も内側のデータ及びパイロット領域のそれぞれに配置され、そして26トーンRUのうちの9個が、最も外側のデータ及びパイロット領域のそれぞれに配置される。DC領域は、最も内側のデータ及びパイロット領域の間に配置されることができ、最も外側のデータ及びパイロット領域の各1つは、最も内側のデータ及びパイロット領域のそれぞれの1つと、対応するエッジ領域との間に配置されることができる。エッジ領域のうちの一方は、8個のヌルデータトーン及び12個のガードトーンの組を含むことができる。他方のエッジ領域は、8個のヌルデータトーン及び11個のガードトーンの組を含むことができる。いくつかの実施例では、8個のヌルデータトーンの組が、それぞれの最も内側のデータ領域と、対応する最も外側のデータ及びパイロット領域との間に配置される。そのような実施例では、80MHzのMU-OFDMAフレームは、36個のヌルデータトーンを搬送することができる。
【0014】
別の実施例では、単一ユーザOFDMA(SU-OFDMA)フレームが、80MHzチャネルを介して通信される。SU-OFDMAフレームは、単一のデータストリームを受信デバイスに対して搬送することができる。一例では、80MHzのSU-OFDMAフレームは、994個のデータ及びパイロットトーン、26トーンの二分されたRU、及び7個のDCトーンを含む。994個のデータ及びパイロットトーンは、2個の最も内側のデータ及びパイロット領域、並びに2個の最も外側のデータ及びパイロット領域にわたって分散される。2個の最も内側のデータ及びパイロット領域は、それぞれ、242個の連続するデータ及びパイロットトーン、並びに二分されたRUのうちの1個の13トーン部分を搬送する。2個の最も外側のデータ及びパイロット領域は、それぞれ、242個の連続するデータ及びパイロットトーンを搬送する。80MHzのMU-OFDMAフレームと同様に、80MHzのSU-OFDMAフレーム内のDC領域は、最も内側のデータ及びパイロット領域の間に配置されることができる。80MHzSU-OFDMAフレーム内の最も外側のデータ及びパイロット領域の各1つは、最も内側のデータ及びパイロット領域のそれぞれの1つと、対応するエッジ領域との間に配置されることができる。エッジ領域のうちの一方は12個のガードトーンを含み、他方のエッジ領域は11個のガードトーンを含む。これらの態様及び他の態様が、下記でより詳細に説明される。
【0015】
図1は、データを通信するためのネットワーク100を例示する。ネットワーク100は、カバレッジエリア101を有するアクセスポイント(AP)110と、複数の移動局120と、バックホールネットワーク130とを備える。図示されるように、AP110は、移動局120との間のアップリンク(破線)及び/又はダウンリンク(点線)接続を確立し、それは移動局120からAP110へデータを搬送するように働くとともに、逆もまた同様である。アップリンク/ダウンリンク接続を介して搬送されるデータは、バックホールネットワーク130を経由してリモートエンド(図示せず)と通信されるデータと同様に、移動局120間で通信されるデータを含むことができる。本明細書で使用されるように、“アクセスポイント(AP)”という用語は、拡張基地局(eNB)、マクロセル、フェムトセル、WiFiアクセスポイント(AP)、又は他の無線で使用可能にされたデバイスのような、ネットワークへの無線アクセスを提供するように構成された任意のコンポーネント(又は、コンポーネントの集合)のことを指す。APは、例えばWiFi 802.11a/b/g/n/ac/ax、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスド(LTE-A)、ハイスピードパケットアクセス(HSPA)などの1つ又は複数の無線通信プロトコルに従って無線アクセスを提供することができる。本明細書で使用されるように、“移動局”という用語は、ステーション(STA)、ユーザ機器(UE)、及び他の無線で使用可能にされたデバイスのような、APとの無線接続を確立することができる任意のコンポーネント(又は、コンポーネントの集合)のことを指す。いくつかの実施例では、ネットワーク100は、中継器(relay)、低電力ノードなどの様々な他の無線デバイスを含むことができる。
【0016】
図2は、ダウンリンク(DL)OFDMフレーム200のための、実施例のフレーム構造の図である。図示されるように、ダウンリンクOFDMフレーム200は、レガシーショートトレーニングフィールド(L-STF)/ロングトレーニングフィールド(LTF)201、レガシーシグナリングフィールド(L-SIG)/反復レガシー(RL)SIGフィールド202、高効率(HE)第1信号(SIGA)フィールド204、HE第2信号(SIGB)フィールド206、HE-STF/LTFフィールド208、及びデータペイロードフィールド210を含む。スケジューリングインデックス情報はSIGBフィールド206に埋め込まれる。インデックス情報は、個々のSTA、若しくはSTAのグループに割り当てられた識別子(ID)と、OFDMフレームによって搬送されるRUのシーケンス内の割り当てられたRUのサブセットの開始位置又は終了位置とを関連付ける。例えば、スケジューリングインデックス情報は、STAに割り当てられたRUのサブセット内のリーディング(leading)RU及び/又はトレーリング(trailing)RUを示すことができ、STAが、フレームを受信すると、割り当てられたRUのサブセットを見つけることを可能にすることができる。
【0017】
図3Aは、20MHzチャネルを介して通信されるMU-OFDMAフレーム301のための、実施例のトーンプランを示す図である。図示されるように、MU-OFDMAフレーム301は、8個の26トーンRU310、二分された26トーンRUの2つの部分311、312、ヌルデータトーン320、及びDCトーン330を含む。この例では、3個のDCトーン330と4個のヌルデータトーン320がDC領域350に含まれる。26トーンRU310のうちの4個と、二分されたRUの一方の部分311が、データ及びパイロット領域381に含まれ、26トーンRU310のうちの4個と、二分されたRUの残りの部分312が、データ及びパイロット領域382に含まれる。DC領域350は、データ及びパイロット領域381とデータ及びパイロット領域382との間に配置される。ヌルデータトーン320のうちの2つはエッジ領域391に含まれ、ヌルデータトーン320のうちの2つはエッジ領域392に配置される。さらに、6個のガードトーン340がエッジ領域391に含まれ、5個のガードトーン340がエッジ領域392に含まれる。いくつかの実施例では、ガードトーン340は、MU-OFDMAフレーム301が送信される20MHzチャネル内に含まれる。他の実施例では、ガードトーン340は、MU-OFDMAフレーム301が送信される20MHzチャネルの外側に配置される。
【0018】
図3Bは、20MHzチャネルを介して通信されるSU-OFDMAフレーム302のための、実施例のトーンプランを示す図である。図示されるように、SU-OFDMAフレーム302は、データ及びパイロット領域315、316、並びにDCトーン330を含む。この例では、データ及びパイロット領域315、316は、それぞれ、121個の連続するデータ及びパイロットトーンを含む。DCトーン330は、データ及びパイロット領域315とデータ及びパイロット領域316との間に配置される。データ及びパイロット領域315は、6個のガードトーン340とDCトーン330との間に配置される。データ及びパイロット領域316は、DCトーン330と5個のガードトーン340との間に配置される。いくつかの実施例では、ガードトーン340は、SU-OFDMAフレーム302が送信される20MHzチャネル内に含まれる。他の実施例では、ガードトーン340は、SU-OFDMAフレーム302が送信される20MHzチャネルの外側に配置される。
【0019】
本開示の実施例は、40MHzチャネルを介して通信されるOFDMAフレームのためのトーンプランを提供する。
図4Aは、40MHzチャネルを介して通信されるMU-OFDMAフレーム401のための、実施例のトーンプランを示す図である。図示されるように、MU-OFDMAフレーム401は、18個の26トーンRU410、ヌルデータトーン420、及びDCトーン430を含む。5個のDCトーン430、及び8個のヌルデータトーン420が、DC領域450に含まれる。26トーンRU410のうちの9個がデータ及びパイロット領域481に含まれ、26トーンRU410のうちの9個がデータ及びパイロット領域482に含まれる。DC領域450は、データ及びパイロット領域481とデータ及びパイロット領域482との間に配置される。4個のヌルデータトーン420がエッジ領域491に含まれ、4個のヌルデータトーン420がエッジ領域492に含まれる。さらに、12個のガードトーン440がエッジ領域491に含まれ、11個のガードトーン440がエッジ領域492に含まれる。いくつかの実施例では、ガードトーン440は、MU-OFDMAフレーム401が送信される40MHzチャネル内に含まれる。他の実施例では、ガードトーン440は、MU-OFDMAフレーム401が送信される40MHzチャネルの外側に配置される。
【0020】
図4Bは、40MHzチャネルを介して通信されるSU-OFDMAフレーム402のための、実施例のトーンプランを示す図である。図示されるように、SU-OFDMAフレーム402は、データ及びパイロット領域415、416、並びにDCトーン430を含む。この例では、データ及びパイロット領域415、416は、それぞれ、242個の連続するデータ及びパイロットトーンを含む。DCトーン430は、データ及びパイロット領域415とデータ及びパイロット領域416との間に配置される。データ及びパイロット領域415は、12個のガードトーン440とDCトーン430との間に配置される。データ及びパイロット領域416は、DCトーン430と11個のガードトーン440との間に配置される。いくつかの実施例では、ガードトーン440は、SU-OFDMAフレーム402が送信される40MHzチャネル内に含まれる。他の実施例では、ガードトーン440は、SU-OFDMAフレーム402が送信される40MHzチャネルの外側に配置される。
【0021】
本開示の実施例は、80MHzチャネルを介して通信されるOFDMAフレームのためのトーンプランを提供する。
図5Aは、80MHzチャネルを介して通信されるMU-OFDMAフレーム501のための、実施例のトーンプランを示す図である。図示されるように、MU-OFDMAフレーム501は、26トーンRU510、二分された26トーンRUの部分511、512、ヌルデータトーン520、及び5個のDCトーン530を含む。この例では、26トーンRU510、及び二分されたRUの部分511、512は、4個のデータ及びパイロット領域581、582、583、584にわたって分散される。特に、データ及びパイロット領域581は、9個の26トーンRU510、及び二分されたRUの一方の部分511を含み、データ及びパイロット領域582は、9個の26トーンRU510、及び二分されたRUの残りの部分512を含む。4個のデータ及びパイロット領域583、584は、それぞれ、9個の26トーンRU510を含む。DC領域550は、データ及びパイロット領域581とデータ及びパイロット領域582との間に配置される。データ及びパイロット領域581は、DC領域とデータ及びパイロット領域584との間に配置され、データ及びパイロット領域582は、DC領域とデータ及びパイロット領域583との間に配置される。データ及びパイロット領域584は、データ及びパイロット領域581とエッジ領域591との間に配置され、データ及びパイロット領域583は、データ及びパイロット領域582とエッジ領域592との間に配置される。互いに対するそれらの相対的な配置のために、データ及びパイロット領域581、582は、本明細書では、MU-OFDMAフレーム501の最も内側のデータ及びパイロット領域と呼ばれ、データ及びパイロット領域583、584は、本明細書では、MU-OFDMAフレーム501の最も外側のデータ及びパイロット領域と呼ばれることができる。8個のヌルデータトーン520がエッジ領域591に含まれ、8個のヌルデータトーン520がエッジ領域592に含まれる。さらに、13個のガードトーン540がエッジ領域591に含まれ、12個のガードトーン540がエッジ領域592に含まれる。いくつかの実施例では、ガードトーン540は、MU-OFDMAフレーム501が送信される80MHzチャネル内に含まれる。他の実施例では、ガードトーン540は、MU-OFDMAフレーム501が送信される80MHzチャネルの外側に配置される。8個のヌルデータトーン520が、データ及びパイロット領域581とデータ及びパイロット領域584との間に配置される。同様に、8個のヌルデータトーン520が、データ及びパイロット領域582とデータ及びパイロット領域583との間に配置される。
【0022】
図5Bは、80MHzチャネルを介して通信されるSU-OFDMAフレーム502のための、実施例のトーンプランを示す図である。図示されるように、SU-OFDMAフレーム502は、データ及びパイロット領域515、516、517、518、二分された26トーンRUの部分511、512、及び5個のDCトーン530を含む。この例では、データ及びパイロット領域515、516、517、518は、それぞれ、242個の連続するデータ及びパイロットトーンを含む。5個のDCトーン530は、データ及びパイロット領域515とデータ及びパイロット領域516との間に配置される。データ及びパイロット領域515、518は、12個のガードトーン540とDCトーン530との間に配置される。データ及びパイロット領域516、517は、DCトーン530と11個のガードトーン540との間に配置される。いくつかの実施例では、ガードトーン540は、SU-OFDMAフレーム502が送信される80MHzチャネル内に含まれる。他の実施例では、ガードトーン540は、SU-OFDMAフレーム502が送信される80MHzチャネルの外側に配置される。
【0023】
図6Aは、80MHzチャネルを介して通信されるMU-OFDMAフレーム601のための、実施例のトーンプランを示す図である。MU-OFDMAフレーム601内のRU610、611、612、トーン620、630、640、及び領域650、681、682、683、684、691、692は、DC領域650が7個のDCトーン630を含み、エッジ領域691が12個のガードトーン640を含むとともに、エッジ領域692が11個のガードトーン640を含むことを除いて、MU-OFDMAフレーム501の同様の構成要素/領域と同様の配置及び構成を有する。
【0024】
図6Bは、80MHzチャネルを介して通信されるSU-OFDMAフレーム602のための、実施例のトーンプランを示す図である。SU-OFDMAフレーム602内のデータ及びパイロット領域は、DC領域650が7個のDCトーン630を含み、さらにデータ及びパイロット領域618の外側に位置する12個のガードトーン640とデータ及びパイロット領域617の外側に位置する11個のガードトーン640とがあることを除いて、SU-OFDMAフレーム602の同様の構成要素/領域と同様の配置及び構成を有する。
【0025】
本開示の態様は、米国電気電子学会(IEEE)802.11axネットワークのような無線環境で使用するための、実施例のフレームフォーマットを提供する。実施例は、20MHz、40MHz、及び80MHzのOFDMA送信のための直交周波数分割多元接続(OFDMA)リソースユニット(RU)に適したトーンプランを提供する。20MHzにおける実施例は、直交周波数分割多重(OFDM)フレームの一方のエッジにある6個のヌルトーン、OFDMフレームの他方のエッジにある5個のヌルトーン、及び直流(DC)領域内の3個のヌルトーンを含む。40MHzのための実施例のOFDMフレームは、DC領域内及びエッジ上の追加のヌルトーンを伴う、RUにグループ化された242×2=484個のデータ及びパイロットトーンを有する。単一ユーザ(SU)フレームは、単一ユーザのためにスケジュールされる。マルチユーザOFDMAフレームは、複数のユーザのためにスケジュールされることができる。他の実施例では、80MHzのOFDM伝送の場合、DC領域内の5個のヌルトーン、又はDC領域内の7個のヌルトーンのいずれかがある。別の実施例では、20MHz、40MHz、80MHzのOFDMAトーンプランは26トーンRUを使用し、20MHzのSUスケジューリングは242トーンRUを使用する。OFDMA又はSUフレームは、ダウンリンクフレーム又はアップリンクフレームであり得る。
【0026】
一実施例のOFDMフレームでは、各242トーンブロック内に8個の余剰トーンがある。余剰トーンは、隣接するブロックからのリークを減らすために、異なるRU、特により小さいサイズのRU間のセパレータとして使用されることができる。エッジの近くにある追加のヌルトーンは、パルス整形フィルタ、隣接するブロッカ(blocker)などからの保護に使用されることができる。余剰トーン、DCトーン、又はエッジトーンではデータは伝送されない。すなわち、余剰トーン、DCトーン、エッジトーンは全てヌルトーンである。余剰トーンはエッジトーンに隣接することができ、その場合、エッジの近くにあるヌルトーンの数は、エッジトーンの数とエッジトーンに隣接する余剰トーンの数の合計に等しくなる。また、余剰トーンはDCトーンに隣接することができ、その場合、DC領域におけるヌルトーンの数は、DCトーンの数とDC領域に隣接する余剰トーンの数の合計に等しくなる。エッジトーンは、同様に、ガードトーンと呼ばれ得る。
【0027】
トーンプラン及びRU割り当てを決定する際に考慮され得るいくつかの要因がある。RUは、20MHz、40MHz、及び80MHzのフレーム構成の間で位置合わせされることができる。エッジトーン及びDCトーンの近くにあるRUにおけるトーンを保護するために、DC領域内のヌルトーン及びエッジにおけるヌルトーンは、スペクトルマスク及びキャリア周波数オフセット(CFO)要件に基づいて割り当てられることができる。トーンプランとRU割り当てを決定する際のその他の考慮点は、例えば、RUを位置合わせして、DCトーン及びエッジトーンの近くにあるRUにおけるトーンを保護するための、余剰トーンの使用を含む。エッジトーン、DCトーン、及び余剰トーンはヌルトーンであり、データ又はパイロットを送信するために使用されない。
【0028】
歪みは、SUフレームのエッジの近くにあるRUにおけるトーンよりも、OFDMAフレームのエッジの近くにあるRUにおけるトーンに、より著しく影響を与える可能性がある。一例では、SUフレームとOFDMAフレームの両方に使用されるトーンプランは同様である。あるいは、SUフレームとOFDMAフレームのためのトーンは異なる。一例では、エッジの近くにあるRU及びDC領域内のRUに対する追加の保護を提供するために、追加のヌルトーンがOFDMAフレームにおいて使用される。したがって、OFDMAフレームは、SUフレームと比べると、エッジの近くに更に多くのヌルトーンを有するとともに、DC領域内に更に多くのヌルトーンを有することができる。エッジの近くにあるヌルトーンは、データ及びパイロットトーンに対する送信フィルタリングの影響を軽減するために、送信帯域のエッジにガードトーンとして配置される。DC領域内のヌルトーンは、OFDM周波数帯域の中心を見つけるためにモバイル機器によって使用される空の副搬送波(すなわち、データ/情報を搬送しない副搬送波)である。
【0029】
実施例は、40MHz及び80MHzのOFDMフレームのためのトーンプランを提供する。いくつかの実施例では、例えば40ppmのCFOを有する、5個のDCトーンが使用される。他の実施例では、例えば80MHzの場合、7個のDCトーン、又は5個のDCトーンが使用されることができる。様々な実施例において、ヌルトーンは、RUを位置合わせして、DC領域及びエッジの近くにあるトーンを保護するために利用される。
【0030】
実施例の40MHzのトーンプランでは、データ及びパイロットトーンを含む2個の242トーンRUと、DC領域内のヌルトーン及びエッジの近くにあるヌルトーンに割り当てられた28トーンとがある。一例では、DC領域には5個のヌルトーンがあり、エッジの近くには[12、11]個のヌルトーンがある。表記[A、B]は、OFDMフレームの一方のエッジ上のA個のエッジトーンと、OFDMフレームの他方のエッジ上のB個のエッジトーンを示す。実施例の80MHzのトーンプランでは、エッジの近くには[13、12]個のヌルトーンがあり、DC領域には5個のヌルトーンがある。別の実施例の80MHzのトーンプランでは、エッジの近くには[12、11]個のヌルトーンがあり、DC領域には7個のヌルトーンがある。データ、パイロット、余剰トーンのために994個のトーンがあり得る。一実施例では、SUフレーム及びOFDMAフレームに関して、トーンプランは同じである。あるいは、SUフレームのためのトーンプランは、OFDMAフレームのためのトーンプランとは異なる。
【0031】
フレームが送信される前に、送信フィルタリングが実行されることができる。送信フィルタは、スペクトルマスクに基づくことができる。余剰トーンは、エッジにおけるヌルトーン及びDC領域内のヌルトーンの近くにあるRUを保護するために使用されることができる。
【0032】
OFDMAでは、異なるRUが異なるSTAに割り当てられる。任意の数のRUが、特定のSTAに割り当てられることができる。各STAはチャネルを推定し、メッセージ全体を再生する。シグナリングフィールドは、各STAによって、どの(複数の)RUがその特定のSTAに割り当てられているかを判定するために使用される。
【0033】
図7は、20MHzのOFDMAフレームのための、実施例のトーンプラン740を例示する。合計242個のデータ、パイロット、及び余剰トーンがある。DCトーン及びエッジトーンの近くにあるRUの保護のために、DC領域内のヌルトーンの数、及びエッジの近くにあるヌルトーンの数を増やすように余剰トーンが使用される。DCトーンの近くにあるRUを保護するために使用される余剰トーンは、DC領域内のヌルトーンの数を増やす。また、エッジトーンの近くにあるRUを保護するために使用される余剰トーンは、エッジの近くにあるヌルトーンの数を増やす。DCトーン、エッジトーン、及び余剰トーンは全てヌルトーンである。RU744内のトーンはデータ及びパイロットトーンを含み、トーン746、747、及び742は余剰トーンであり、それらはヌルトーンである。パイロットトーンは、RU744内のトーンにおいて、RU全体に分散されることができる。RUによって搬送される別々のパイロットトーンは、RUで搬送されるデータトーンの位相及び/又は周波数オフセットを調整又は推定するために使用されることができる。例えば、異なるSTAによって送信されたRUを搬送するアップリンクOFDMAフレームにおいて、それぞれのRUで搬送されるパイロットトーンは、アップリンクOFDMAフレームに関する残留キャリア周波数オフセット推定を実行するために、サービングAP(serving AP)によって使用されることができる。8個の26トーンRU744と、DC領域743内のヌルトーンの両側にある13個のトーンに分割される26トーンRU745とを含んでいる、234個のデータ及びパイロットトーンがある。エッジトーン及びDCトーンの近くにあるRUを保護するために使用される8個の余剰トーンがある。余剰トーン742のうちの2つは、DCトーン748の両側で使用される。エッジ747の近くにある8個のヌルトーンを得るために、2個の余剰トーン746が6個のエッジトーン749に隣接して配置される。また、エッジ747の近くにある7個のヌルトーンを得るために、2個の余剰トーン746が5個のエッジトーン749に隣接して配置される。
【0034】
図8は、OFDMA及びSUフレームのための40MHz伝送に適したトーンプラン850を例示する。データ、パイロット、及び余剰トーンのための484個のトーン、並びにDC及びエッジトーンのための28個のトーンがある。トーンプラン850は、OFDMAトーンプラン870、及びSUトーンプラン872を含む。OFDMAトーンプラン870内のトーンは、複数のSTAに送信されるか、又は複数のSTAから受信される。SUトーンプラン872内のトーンは、単一のSTAに送信されるか、又は単一のSTAから受信される。
【0035】
SUトーンプラン872は、5個のDCトーン852を含む。5個のDCトーン852はDC領域に含まれる。DCトーン852の両側には、242トーンRU864がある。各242トーンRUは、4個のパイロットトーン、及び238個のデータトーンを含む。一方のエッジは12個のエッジトーン866を含む。他方のエッジは11個のエッジトーン868を含む。
【0036】
OFDMAトーンプラン870のRU及び余剰トーンは、SUトーンプラン872のRUと位置合わせされる。OFDMAトーンプラン870は、5個のDCトーン852を含む。DC領域853内のヌルトーンの近くにあるRUを保護するように、DC領域853内の13個のヌルトーンを得るために、4個の余剰トーン854がDCトーン852の両側にある。一方のエッジには12個のエッジトーン860がある。エッジ861の近くにある16個のヌルトーンを得るために、4個の余剰トーン856がエッジトーン860に隣接している。他方のエッジには11個のエッジトーン862があるとともに、エッジ863の近くにある15個のヌルトーンを得るために、4個の余剰トーン857がエッジトーン862に隣接している。468個のデータ及びパイロットトーンは18個の26トーンRUに分散されている。26トーンRUのうちの9個が、DC領域853の両側に配置される。各26トーンRUは、2個のパイロットトーン、及び24個のデータトーンを含む。
【0037】
図9は、OFDMA及びSUフレームのための80MHzトーンプラン950を例示する。994個のデータ、パイロット、及び余剰トーン、並びに30個のDC及びエッジトーンがある。トーンプラン950は、OFDMAトーンプラン979、及びSUトーンプラン978を含む。OFDMAトーンプラン979内のトーンは、複数のSTAに送信されるか、又は複数のSTAから受信される。SUトーンプラン978内のトーンは、単一のSTAに送信されるか、又は単一のSTAから受信される。OFDMAトーンプラン979のRUは、SUトーンプラン978のRUと位置合わせされる。
【0038】
SUトーンプラン978は、5個のDCトーン966を含む。RU968は、2個の13トーン部分に分割される。5個のDCトーン966が、RU968のそれぞれの13トーン部分の間に配置される。4個の242トーンRUを得るために、RU970内のトーンは両側に2組の242トーンRUを含む。13個のエッジトーン974が一方のエッジにあり、12個のエッジトーン975が反対のエッジにある。
【0039】
OFDMAトーンプラン979のRU、DCトーン、及びエッジトーンは、それぞれ、SUトーンプラン978のRU、DCトーン、及びエッジトーンと位置合わせされる。OFDMAトーンプラン979には、37個の26トーンRUにグループ化された262個のパイロット及びデータトーンがある。OFDMAトーンプラン979は、5個のDCトーン952を含み、これらはDCトーン966と位置合わせされる。DC領域には合計5個のヌルトーンがある。また、OFDMAトーンプラン979は、13個のエッジトーン964を含む。エッジ963における合計21個のヌルトーンを得るために、8個の余剰トーン962はエッジトーン964に隣接している。また、OFDMAトーンプラン979は、12個のエッジトーン965を含む。エッジ967の近くにある合計20個のヌルトーンを得るために、余剰トーン963はエッジトーン965に隣接している。26トーンRU954は、DCトーン952によって分割され、DCトーン952の両側に13トーンを有する。4組の9個の26トーンRU960、956、957、及び961がある。余剰トーンは、トーン962、958、959、963を含む。トーン958及び959は、9個の26トーンRUの組の間にある。
【0040】
図10は、OFDMAフレーム及びSUフレームのための80MHzトーンプラン1080を例示する。994個のデータ、パイロット、及び余剰トーン、並びに30個のDC及びエッジトーンがある。トーンプラン1080は、OFDMAトーンプラン1006、及びSUトーンプラン1008を含む。OFDMAトーンプラン1006内のトーンは、複数のSTAに送信されるか、又は複数のSTAから受信される。SUトーンプラン1008内のトーンは、単一のSTAに送信されるか、又は単一のSTAから受信される。OFDMAトーンプラン1006のRU、DCトーン、及びエッジトーンは、それぞれ、SUトーンプラン1008のRU、DCトーン、及びエッジトーンと位置合わせされる。
【0041】
SUトーンプラン1008は、7個のDCトーン1096を含む。DC領域には合計7個のヌルトーンがある。また、RU1098は2個の13トーン部分を含む。DCトーン1096は、RU1098のそれぞれの13トーン部分の間に配置される。RU1000は、DCトーン1096及びRU1098の両側に2組の242トーンRUを含む。一方のエッジにおける合計12個のヌルトーンを得るために、12個のエッジトーン1002がそのエッジにあり、反対側のエッジにおける11個のヌルトーンを得るために、11個のエッジトーン1004がそのエッジにある。
【0042】
OFDMAトーンプラン1006は、SUトーンプラン1008と位置合わせされる。OFDMAトーンプラン1006には合計37個の26トーンRUがある。DC領域内の合計7個のヌルトーンを得るために、OFDMAトーンプラン1006は7個のDCトーン1082を含む。また、OFDMAトーンプラン1006は、12個のエッジトーン1094、及び11個のエッジトーン1095を含む。余剰トーンは、4組の8個のトーン1092、1088、1089、及び1093を含む。エッジ1093における20個のヌルトーンを得るために、8個のトーン1092がエッジトーン1094に隣接している。また、エッジ1097における19個のヌルトーンを得るために、8個の余剰トーン1093がエッジトーン1095に隣接している。トーン1088及びトーン1089は、9個の26トーンRUの組の間にある。26個のトーン1084は、DCトーン1082の両側に13個のトーンを含む。4組の9個の26トーンRU1090、1086、1078、1091がある。
【0043】
別の実施例では、合計37個の26トーンRUがある。26トーンRUのうちの1つは、STAをスケジューリングするために使用されることができる。
【0044】
追加の例は、異なるサイズのRUを含むことができる。例えば、RUは、26個のトーン、52個のトーン、106個のトーン、242個のトーン、又は別の数のトーンを含むことができる。
【0045】
フレームのシグナリングフィールドに基づくダウンリンクフレームの場合、受信器は、どのRUがそのSTAに対してスケジュールされているかを判定する。受信器は、パイロットを使用してCFO推定を行うことができる。残留周波数オフセット補償は、OFDMA送信で搬送される専用パイロットに基づいて、キャリア周波数オフセットを推定することを含むことができる。
【0046】
実施例は、40MHz及び80MHzのOFDMA送信のためのトーンプランを含む。一実施例では、OFDMAトーンプランは、SUトーンプランと同じか又は同様である。あるいは、OFDMAトーンプランは、SUトーンプランとは異なる。一実施例では、40ppmのCFOの場合の5個のDCトーンがある。一実施例では、OFDMAフレーム用の26トーンRUは、SUフレーム用の242トーンRUと位置合わせされるとともに、1個のRUは別のRUの位置と重複しない。一実施例では、余剰トーンを利用してRUを位置合わせするとともに、DCトーン及びエッジトーンの近くにあるトーンを保護する。一実施例では、1個の26トーンRUが80MHzでのスケジューリングのために使用される。
【0047】
図11は、本明細書で説明された方法を実行するための、実施例の処理システム1100のブロック図であり、それはホスト装置にインストールされることができる。図示されるように、処理システム1100は、プロセッサ1104、メモリ1106、及びインタフェース1110~1114を含み、それらは
図11に示されるように配置されてもよい(し、又は配置されなくてもよい)。プロセッサ1104は、計算及び/又は他の処理関連タスクを実行するように構成された任意のコンポーネント、若しくはコンポーネントの集合であることができ、そしてメモリ1106は、プロセッサ1104による実行のためのプログラミング及び/又は命令を格納するように構成された任意のコンポーネント、若しくはコンポーネントの集合であることができる。一実施例では、メモリ1106は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を含む。インタフェース1110、1112、1114は、処理システム1100が、他のデバイス/コンポーネント、及び/又はユーザと通信することを可能にする任意のコンポーネント、若しくはコンポーネントの集合であることができる。例えば、インタフェース1110、1112、1114のうちの1つ又は複数は、ホストデバイス及び/又はリモートデバイスにインストールされたアプリケーションに対して、プロセッサ1104からのデータ、制御、若しくは管理メッセージを通信するように構成されることができる。別の例として、インタフェース1110、1112、1114のうちの1つ又は複数は、ユーザ、若しくはユーザデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)など)が処理システム1100と対話/通信することを可能にするように構成されることができる。処理システム1100は、長期記憶装置(例えば、不揮発性メモリなど)のような、
図11に示されていない追加のコンポーネントを含むことができる。
【0048】
いくつかの実施例では、処理システム1100は、電気通信ネットワークにアクセスしているか、そうでなければ電気通信ネットワークの一部であるネットワークデバイスに含まれる。一例では、処理システム1100は、基地局、中継局、スケジューラ、コントローラ、ゲートウェイ、ルータ、アプリケーションサーバ、又は電気通信ネットワーク内の任意の他のデバイスのような、無線又は有線電気通信ネットワーク内のネットワーク側装置内にある。他の実施例では、処理システム1100は、移動局、ユーザ機器(UE)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット、ウェアラブル通信デバイス(例えば、スマートウォッチなど)、又は電気通信ネットワークにアクセスするように構成された任意の他のデバイスのような、無線又は有線電気通信ネットワークにアクセスするユーザ側装置内にある。
【0049】
いくつかの実施例では、インタフェース1110、1112、1114のうちの1つ又は複数は、電気通信ネットワークを介してシグナリングを送受信するように構成されたトランシーバに、処理システム1100を接続する。
図12は、電気通信ネットワークを介してシグナリングを送受信するように構成されたトランシーバ1200のブロック図を例示する。トランシーバ1200は、ホストデバイスにインストールされることができる。図示されるように、トランシーバ1200は、ネットワーク側インタフェース1202、結合器1204、送信器1206、受信器1208、信号プロセッサ1210、及びデバイス側インタフェース1212を備える。ネットワーク側インタフェース1202は、無線又は有線電気通信ネットワークを介してシグナリングを送信又は受信するように構成された任意のコンポーネント、若しくはコンポーネントの集合を含むことができる。結合器1204は、ネットワーク側インタフェース1202を介した双方向通信を可能にするように構成された任意のコンポーネント、若しくはコンポーネントの集合を含むことができる。送信器1206は、ベースバンド信号を、ネットワーク側インタフェース1202を介した送信に適した変調された搬送波信号に変換するように構成された任意のコンポーネント、若しくはコンポーネントの集合(例えば、アップコンバータ、電力増幅器など)を含むことができる。受信器1208は、ネットワーク側インタフェース1202を介して受信された搬送波信号をベースバンド信号に変換するように構成された任意のコンポーネント、若しくはコンポーネントの集合(例えば、ダウンコンバータ、低雑音増幅器など)を含むことができる。信号プロセッサ1210は、ベースバンド信号を、(複数の)デバイス側インタフェース1212を介した通信に適したデータ信号に変換するように構成された任意のコンポーネント、若しくはコンポーネントの集合を含むことができ、又はその逆も可能である。(複数の)デバイス側インタフェース1212は、信号プロセッサ1210とホストデバイス内のコンポーネント(例えば、処理システム1100、ローカルエリアネットワーク(LAN)ポートなど)との間でデータ信号を通信するように構成された任意のコンポーネント、若しくはコンポーネントの集合を含むことができる。
【0050】
トランシーバ1200は、任意のタイプの通信媒体を介してシグナリングを送受信することができる。いくつかの実施例では、トランシーバ1200は、無線媒体を介してシグナリングを送受信する。例えば、トランシーバ1200は、セルラプロトコル(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)など)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコル(例えば、WiFiなど)、又は任意の他のタイプの無線プロトコル(例えば、ブルートゥース(登録商標)、近距離通信(NFC)など)のような無線電気通信プロトコルに従って通信するように構成された無線トランシーバであり得る。そのような実施例では、ネットワーク側インタフェース1202は、1つ又は複数のアンテナ/放射要素を備える。例えば、ネットワーク側インタフェース1202は、単一アンテナ、複数の別個のアンテナ、又はマルチレイヤ通信、例えば単一入力複数出力(SIMO)、複数入力単一出力(MISO)、複数入力複数出力(MIMO)などのために構成されたマルチアンテナアレイなどを含み得る。他の実施例では、トランシーバ1200は、有線媒体、例えばツイストペアケーブル、同軸ケーブル、光ファイバなどを介してシグナリングを送受信する。特定の処理システム及び/又はトランシーバは、示されたコンポーネントの全て、又はコンポーネントのサブセットのみを利用することができ、統合のレベルはデバイスごとに異なり得る。
【0051】
いくつかの実施例が本開示で提供されているが、開示されたシステム及び方法は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、多くの他の特定の形式で具体化され得る、ということが理解されるべきである。本実例は、例示的であり、限定的ではないとみなされるべきであり、その意図は、本明細書で与えられた詳細に限定されるべきではない、ということである。例えば、様々な要素又はコンポーネントは、別のシステムに結合若しくは統合されてもよく、又は特定の機能は、省略されてもよいか、若しくは実装されなくてもよい。
【0052】
さらに、様々な実施例において個別的又は別々に説明及び例示されている技術、システム、サブシステム、及び方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、又は方法と結合されるか、若しくは統合されることができる。互いに接続されるか若しくは直接接続されるか若しくは通信するように示されるか、又は議論される他の項目は、電気的、機械的、若しくはその他にせよ、何らかのインタフェース、デバイス、又は中間コンポーネントを介して、間接的に接続されるか、若しくは通信していてもよい。変更、置換、及び修正の他の例が、当業者により確認可能であるとともに、本明細書に開示された精神及び範囲から逸脱することなく実行されることができる。
【符号の説明】
【0053】
100 ネットワーク
110 アクセスポイント(AP)
120 移動局
130 バックホールネットワーク
【外国語明細書】