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特開2024-178231特典管理システム、特典管理装置、商品販売データ処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178231
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】特典管理システム、特典管理装置、商品販売データ処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20241217BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20241217BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20241217BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q30/0207
G07G1/12 321L
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024157756
(22)【出願日】2024-09-11
(62)【分割の表示】P 2023106465の分割
【原出願日】2019-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】森 邦雄
(57)【要約】
【課題】物品回収装置の利用の活発化に伴う店舗の実績の向上が有効に図られるようにする。
【解決手段】物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報を含む回収関連情報を物品回収装置から出力する回収関連情報出力手段と、商品販売データ処理装置が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報を含む取引関連情報を商品販売データ処理装置から出力する取引関連情報出力手段と、回収関連情報に含まれる客識別情報と、取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段とを備えて特典管理システムを構成する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員識別情報を取得する会員識別情報取得手段と、
物品を回収する回収手段と、
前記会員識別情報取得手段により識別された会員識別情報に対応して前記回収手段により回収された物品の数量を計測する数量計測手段と、
前記会員識別情報取得手段により識別された会員識別情報に対応して前記回収手段により物品を回収した回収日時を取得する回収日時取得手段と、
前記数量計測手段により計測された数量と、当該計測された数量に応じてユーザに提供される特典と、前記回収日時から所定時間内での取引における購入に応じて特典が変更される旨とを報知する報知手段と、
を備える物品回収装置。
【請求項2】
前記報知手段は、前記回収日時から所定時間内での取引において購入された商品の内訳に応じて前記特典が変更される旨を報知する、
請求項1に記載の物品回収装置。
【請求項3】
前記特典は、前記回収日時と取引日時との時間差に応じて変更されるようにしてユーザに付与される、
請求項1または2に記載の物品回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特典管理システム、特典管理装置、商品販売データ処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
収容された空容器のバーコードに基づき、特定業者の空容器の投入があったことが判定された場合に金銭返却機構から金銭の返却を行うことで、直接デポジット制による金銭の返却を実現した空き容器回収装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-175789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような空き容器回収装置では、ユーザが空き容器回収装置を利用することにより、その場でデポジットの返却としての現金を受け取ることができることから、空き容器回収装置自体の利用を活発化させることは可能である。
しかしながら、上記の空き容器回収装置等をはじめとする物品回収装置は、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗の敷地内に設置されることが一般的である。このように物品回収装置の設置場所を提供している店舗側としては、客による物品回収装置の利用による相乗効果として売上等の実績の向上を期待する。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、物品回収装置の利用の活発化に伴う店舗の実績の向上が有効に図られるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報を含む回収関連情報を前記物品回収装置から出力する回収関連情報出力手段と、商品販売データ処理装置が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報を含む取引関連情報を前記商品販売データ処理装置から出力する取引関連情報出力手段と、前記回収関連情報に含まれる客識別情報と、前記取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段とを備える特典管理システムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報を含む回収関連情報を取得する回収関連情報取得手段と、商品販売データ処理装置が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報を含む取引関連情報を取得する取引関連情報取得手段と、前記回収関連情報に含まれる客識別情報と、前記取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段とを備える特典管理装置である。
【0008】
また、本発明の一態様は、物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報と、前記客が前記物品回収装置を操作した操作時刻とを含む回収関連情報を取得する回収関連情報取得手段と、客を識別する客識別情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された客識別情報に対応する会計に関連する処理を実行する会計関連処理手段とを備え、同じ客識別子が示す客について、前記回収関連情報取得手段により取得された回収関連情報に含まれる操作時刻から、前記会計関連処理手段により実行された会計に関連する処理に対応する会計時刻に至るまでの時間が所定範囲内である場合に、特典を付与する特典付与手段とを備える商品販売データ処理装置である。
【0009】
また、本発明の一態様は、物品回収装置と商品販売データ処理装置とを備える特典管理システムにおける特典管理装置としてのコンピュータを、物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報を含む回収関連情報を取得する回収関連情報取得手段、商品販売データ処理装置が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報を含む取引関連情報を取得する取引関連情報取得手段、前記回収関連情報に含まれる客識別情報と、前記取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、物品回収装置の利用の活発化に伴う店舗の実績の向上が有効に図られるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態におけるペットボトル回収システムの構成例を示す図である。
図2】第1実施形態におけるペットボトル回収装置の正面図及び側面図である。
図3】第1実施形態における回収履歴情報テーブルの内容例を示す図である。
図4】第1実施形態におけるペットボトル回収装置の機能構成例を示す図である。
図5】第1実施形態における店舗管理サーバの構成例を示す図である。
図6】第1実施形態における会員情報テーブルの一例を示す図である。
図7】第1実施形態における取引履歴情報テーブルの一例を示す図である。
図8】第1実施形態におけるPOSレジスタの外観例を示す図である。
図9】第1実施形態におけるPOSレジスタの外観例を示す図である。
図10】第1実施形態におけるPOSレジスタの構成例を示す図である。
図11】第1実施形態におけるペットボトル回収システムが、ポイントの加算に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
図12】第2実施形態におけるポイント変更情報の一例を示す図である。
図13】第2実施形態における店舗管理サーバが、ポイントの加算に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
図14】本実施形態の変形例におけるポイント増加案内画面の一例を示す図である。
図15】本実施形態のPOSレジスタにより発行されるレシートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
図1は、本実施形態におけるペット(PET)ボトル回収システム(特典管理システムの一例)の構成例を示している。
本実施形態においては、複数の店舗STごとにペットボトル回収装置100が設置される。ペットボトル回収装置100は、店舗STの建物内に設置されてもよいし、店舗STの敷地内において、例えば軒下などのように屋外に面するような場所に設置されてもよい。
【0013】
同図の店舗STは、例えば同じ系列における系列店である。一具体例として、同図の店舗STは、同系列におけるコンビニエンスストアである。
【0014】
ペットボトル回収装置100は、リサイクル品としてのペットボトルの集積設備として機能する。店舗STに赴いた客Cは、例えば自分が飲料などを飲んで中身が空いたペットボトルをペットボトル回収装置100に投入する。本実施形態のペットボトル回収装置100は、投入されたペットボトルを減容したうえで収納する。
【0015】
また、ペットボトル回収装置100は、ネットワークNT経由で回収管理サーバ200や店舗管理サーバ500等と通信が可能なように接続される。ペットボトル回収装置100は、例えば携帯電話通信網などを経由してネットワークNTと通信するようにされてよい。これにより、ペットボトル回収装置100は無線により通信を行うことが可能となり、ネットワーク用のケーブルを接続する必要がないことから、例えば設置の自由度が高くなる。
なお、同図では、1つの店舗STにおいて1つのペットボトル回収装置100が設置された例が示されているが、1つの店舗STに設置されるペットボトル回収装置100の数は特に限定されない。
【0016】
回収管理サーバ200は、ペットボトル回収装置100によるペットボトルの回収に関する情報処理を行うサーバである。回収管理サーバ200は、例えばペットボトル回収装置100を提供する企業により運用される。
回収管理サーバ200は、具体的に、各店舗STのペットボトル回収装置100におけるペットボトルの回収に関する履歴を示す回収履歴情報を管理する。そのうえで、回収管理サーバ200は、ペットボトル回収装置100を利用してペットボトルの回収の協力に関する客Cの実績(回収実績)を導出し、導出された回収実績を客Cに報知する。客Cへの回収実績の報知は、回収実績に関する情報を客Cの客端末装置300に表示させることによって行われる。
【0017】
客端末装置300は、客Cが所有する端末装置である。客端末装置300は、例えば据え置き型あるいはノート型のパーソナルコンピュータであってもよいし、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の携帯端末であってもよい。
客端末装置300は、ネットワークNT経由で回収管理サーバ200と通信を行うことができる。
【0018】
また、同図の客Cは、店舗STの会員として登録されている。店舗STの会員である客Cは、会員カードCDを所有する。
会員カードCDに記録されるカード情報には、会員識別子が含まれる。会員識別子は、会員カードCDごとに固有となるように割り当てられたカード識別子でもある。会員カードCDは、会員としての客Cごとに1枚ずつ提供されるものであることから、会員カードCDごとに固有となるカード識別子は、会員カードCDの所有者である会員としての客Cを一意に示す会員識別子として扱われる。
【0019】
会員カードCDは、店舗STにて支払いの際にプリペイドカードとして利用することができる。また、会員カードCDは、ポイントカードとしても利用することができる。例えば、店舗STでの支払いの際に、会員である客は、会員カードCDを店員に提示する。
店員は、店舗STに設置されたPOSレジスタ3を操作して客の購入する商品に応じた会計を行う際に、会員カードCDに記録されたカード情報を、POSレジスタ3のカードリーダにより読み取らせる操作を行う。
【0020】
POSレジスタ3は、客が買い上げた商品を登録する商品登録処理と、登録された商品に応じた精算処理とを含む会計処理を実行する。
POSレジスタ3は、会計処理において、会員カードCDからカード情報を読み取った場合には、読み取ったカード情報を店舗管理サーバ500に送信することができる。これにより、店舗管理サーバ500にて、例えばプリペイド残高からの支払いや、支払金額等に応じたポイントの加算、ポイントのプリペイド残高への変換、プリペイド金額のチャージなどに対応する処理が行われる。
なお、同図では、1つの店舗STにおいて1つのPOSレジスタ3が設置された例が示されているが、1つの店舗STに設置されるPOSレジスタ3の数は特に限定されない。
【0021】
店舗管理サーバ500(特典管理装置の一例)は、店舗STを統括して管理するサーバである。店舗管理サーバ500は、店舗STにより運用される。
店舗管理サーバ500は、具体的に、会員識別子ごとにプリペイド残高、ポイント残高(累積ポイント)などを管理する。また、店舗管理サーバ500は、例えば店舗STごとの商品に関する情報を管理するようにされてもよい。
【0022】
次に、図2を参照して、ペットボトル回収装置100の動作概要について説明する。図2(A)は、ペットボトル回収装置100を正面からみた正面図である。図2(B)は、ペットボトル回収装置100を側面からみた側面図である。
【0023】
ペットボトル回収装置100は、待機状態においては、物品投入部の外扉が閉状態であり、物品投入部と収容部の間に開閉自在に設けられた内扉が閉状態である。
一方、ペットボトル回収装置100は、物品回収に際しては、物品投入部の外扉が開状態となり、物品投入部の載置部へ載置された物品が回収可能であるか否かについて判定する。即ち、ペットボトル回収装置100は、投入された物品が、ペットボトル等の樹脂製の容器であって、容器が空き状態であるか否か等について判別する。回収可能であると判別された場合、外扉が閉状態となり、物品投入部と収容部の間に設けられた内扉が開状態となり、収容部により容器が回収される。
また、本実施形態のペットボトル回収装置100は、減容機構を備えている。ペットボトル回収装置100は、減容機構により容器を減容することで、規定容量の回収部にて多量の減容された空容器を回収することができる。
【0024】
図2に示されるように、ペットボトル回収装置100は、装置本体部100Bの上部に容器投入部110が設けられており、容器投入部110の開口部の外側には外扉111が設けられている。装置本体部100Bは、外扉111よりも上部付近の正面側に、タッチパネル表示部1400、カードリーダ1500が設けられている。また、装置本体部100Bの正面側には、荷物フック100fが設けられている。
容器投入部110においては、投入された物品が回収可能であるか否かを判別するための各種センサが設けられている。センサとしては、例えば、光センサ、金属センサ、計量器、撮像装置などを挙げることができる。ペットボトル回収装置100は、例えばこれらのセンサの出力を用いて、投入された物品が回収可能であるか否かについて判定する。回収可能であると判定されれば、投入されたペットボトルが減容機構により減容されたうえで収容される。一方、回収可能でないと判定された場合には、投入された物品についての減容及び収容は行われずに客に向けて報知が行われ、投入された物品についての容器投入部110からの取り出しが促される。
【0025】
また、容器投入部110の下方には、容器収容部140に連通する通路71が設けられる。また、通路71の容器投入部110の載置部116から容器収容部140に連通する位置に内扉112が設けられている。
【0026】
また、ペットボトル回収装置100は、内扉112と、容器収容部140の間に減容部120(減容機構)が設けられている。減容部120は、内扉112が開状態の場合、容器投入部110からの空容器Aを押し潰して減容し、減容された容器RAを、下方の容器収容部140に出力する。
また、ペットボトル回収装置100の装置本体部100Bは、容器収容部140を載置した引出し100Cを有し、正面側には引出用取手100eや、鍵孔100rが設けられており、鍵を鍵孔100rに差込み施解錠可能に構成されている。
【0027】
また、装置本体部100Bの正面側、詳細には、引出し100Cの正面側には、透光部100A(透光窓)が設けられており、外部から容器収容部140に収容されている空容器を視認可能に構成されている。
【0028】
また、装置本体部100Bの側面部には、搬送時に用いられる移動用取手100gが設けられている。
【0029】
また、装置本体部100Bは、正面側にキャップ投入部108を備え、キャップ投入部108から装置本体部内で下方に向かってキャップ用通路72が設けられ、キャップ投入部108に投入されたキャップがキャップ用通路72を介してキャップ収容部145に収容されるように構成されている。
【0030】
また、本実施形態のペットボトル回収装置100は、会員カードCDに記録されたカード情報を読み取り可能なカードリーダ1500が設けられている。
【0031】
会員である客は、ペットボトル回収装置100の利用を開始する際には、自分の会員カードCDをカードリーダ1500に読み取らせる操作を行う。会員カードCDがカードリーダ1500により読み取られたことに応じて、1回の回収稼働に応じたペットボトル回収装置100の動作が開始される。回収稼働は、客が持参した1本以上のペットボトルをペットボトル回収装置100に回収させることをいう。なお、会員カードCDを所持していない客の場合には、例えば、タッチパネル表示部1400に対する開始を指示する操作に応じて1回の回収稼働が開始されるようにしてよい。
客は、1回の回収稼働において、ペットボトル回収装置100の容器投入部110に1本のペットボトルを投入し、投入されたペットボトルが減容され、収容されると、次の1本のペットボトルを投入していく、というようにしてペットボトルを1本ずつペットボトル回収装置100に収容させていく。
そして、客は、今回持参した全てのペットボトルについてペットボトル回収装置100への収容を終えると、例えば終了のための操作をタッチパネル表示部1400に行えばよい。これにより、1回の回収稼働が終了される。
【0032】
上記のように1回の回収稼働が完了したことに応じて、ペットボトル回収装置100は、回収稼働の結果が反映された回収履歴情報を生成し、生成された回収履歴情報を回収管理サーバ200に送信する。つまり、ペットボトル回収装置100から回収管理サーバ200への回収履歴情報の送信は、1回の回収稼働ごとに対応して行われる。
回収管理サーバ200は、各ペットボトル回収装置100から受信した回収履歴情報を、例えば回収履歴情報テーブルに格納させるようにして記憶する。
【0033】
また、ペットボトル回収装置100は、回収稼働の完了ごとに生成された回収履歴情報を記憶する。これにより、ペットボトル回収装置100には、回収稼働が行われるごとに回収履歴情報が蓄積されていく。
そのうえで、ペットボトル回収装置100は、予め定められた回収履歴情報の送信タイミングで、前回の回収履歴情報の送信以降において蓄積された回収履歴情報を、店舗管理サーバ500に送信してよい。即ち、ペットボトル回収装置100から店舗管理サーバ500への回収履歴情報の送信は、回収稼働ごとに行われるのではなく、所定のタイミングごとに行われてよい。店舗管理サーバ500は、例えば店舗STのPOSレジスタ3とも頻繁に通信を行っていることから、時間帯や状況によっては、通信負荷が重くなる場合がある。そこで、ペットボトル回収装置100から店舗管理サーバ500への回収履歴情報の送信については、例えばPOSレジスタ3との通信量が比較的少ない時間帯などのタイミングで行うようにすることで、店舗管理サーバ500の通信負荷を平準化できる。
あるいは、ペットボトル回収装置100から店舗管理サーバ500への回収履歴情報の送信も回収稼働ごとに行われてよい。この場合、ペットボトル回収装置100は、回収稼働が行われたタイミングで、都度に回収履歴情報を取得できる。つまり、この場合には、ペットボトル回収装置100の回収履歴情報の取得に関してリアルタイム性を高めることができる。
【0034】
図3は、回収履歴情報テーブルの内容例を示している。同図の回収履歴情報テーブルにおける1レコード(1行)が1回の回収稼働に対応してペットボトル回収装置100から送信された回収履歴情報である。
1つの回収履歴情報は、装置識別子、店舗識別子、会員識別子、回収日時、回収本数(回収物品の数量の一例)、及び回収重量(回収物品の数量の一例)との各領域を含む。
【0035】
装置識別子の領域は、回収履歴情報の送信元のペットボトル回収装置100を一意に示す装置識別子を格納する。装置識別子は、ペットボトル回収装置100にて記憶されている情報である。
【0036】
店舗識別子の領域は、回収履歴情報の送信元のペットボトル回収装置100が設置された店舗STを一意に示す店舗識別子を格納する。装置識別子は、ペットボトル回収装置100にて記憶されている情報である。例えばペットボトル回収装置100を設置すべき店舗STが決定されたことに応じて、設置される店舗STを示す店舗識別子の書き込みがペットボトル回収装置100に対して行われる。
【0037】
会員識別子の領域は、対応の回収稼働の開始に際して、回収履歴情報の送信元のペットボトル回収装置100がカードリーダにより会員カードCDから読み取ったカード情報に含まれる会員識別子を格納する。
なお、会員ではない客により行われた回収稼働に対応する回収履歴情報の場合、会員識別子の領域には、例えば会員識別子としての有意な値を未格納であることを示す所定値(null値)が格納されてよい。
【0038】
回収日時(操作時刻の一例)の領域は、対応の回収稼働が行われた日時である回収日時を格納する。回収日時は、例えば回収稼働が開始された時刻であってもよいし、回収稼働が終了された時刻であってもよい。あるいは、回収日時は、回収稼働が開始された時刻と終了された時刻との双方を含んでもよい。回収日時は、例えばペットボトル回収装置100にて設定されたうえで、ペットボトル回収装置100が送信する回収履歴情報に含められればよい。
あるいは、例えば回収管理サーバ200が、回収履歴情報の受信に応じた日時を回収日時として設定するようにしてもよい。このように回収管理サーバ200が回収日時を設定する場合、ペットボトル回収装置100が送信する回収履歴情報には、回収日時は含まれなくともよい。
【0039】
回収本数の領域は、対応の回収稼働にてペットボトル回収装置100が回収したペットボトルの本数(回収本数)を格納する。回収本数は、回収稼働に際して、ペットボトル回収装置100が、減容、収容を行ったペットボトルの本数をカウントすることによって得られる。
回収重量の領域は、対応の回収稼働にてペットボトル回収装置100が回収したペットボトルの総重量(回収重量)を格納する。回収重量は、回収稼働に際して、ペットボトル回収装置100が、減容、収容を行ったペットボトルごとの重量を計測し、計測された重量を積算することによって得られる。
【0040】
なお、店舗管理サーバ500も、回収管理サーバ200と同様に、各ペットボトル回収装置100から受信した回収履歴情報を同図の回収履歴情報テーブルの構造により記憶してよい。
【0041】
説明を図1に戻す。本実施形態のペットボトル回収システムにおいては、会員である客Cによるペットボトル回収装置100の利用に対して、ペットボトルの回収に協力したことに対する特典を付与するとの趣旨で、会員カードのポイントを加算するサービス(ポイント加算サービス)を行う。このようなペットボトル回収装置100の利用に対するポイント加算サービスは、ポイントを管理する機能を有する店舗管理サーバ500によって実現される。
店舗管理サーバ500は、ポイント加算サービスとして、1の会員に対応して以下のような処理を実行する。店舗管理サーバ500は、自己が記憶する回収履歴情報のうち、各ペットボトル回収装置100から送信された1の会員についての回収履歴情報を利用して、1の会員により回収されたペットボトルが所定本ずつ増えていくごとに、所定数のポイントを加算する(例えば、ペットボトル3本につき1ポイントを加算する)ように処理する。なお、ペットボトルの回収3本につき1ポイントが加算される場合において、例えばペットボトルを4本もしくは5本回収したような場合にはポイント加算にあたって余剰となる1本もしくは2本の回収本数が生じる。このような場合の対応として、回収管理サーバ200は、余剰の回収本数を記憶しておくようにしたうえで、次回のペットボトルの回収に際して、回収した本数と記憶されていた回収本数とを合算したうえでポイント加算の処理が行われるようにされてよい。
このように、会員である客Cによるペットボトル回収装置100の利用に応じて、会員カードCDのポイント加算が行われるようにすることで、会員である客Cにとっては、実利的なメリットが得られることになるため、客によるペットボトル回収装置100の利用(回収稼働)の活発化が図られる。
【0042】
図4は、本実施形態のペットボトル回収装置100の機能構成例を示している。同図のペットボトル回収装置100は、CPU(Central Processing Unit)1100、記憶部1200、RAM(Random Access Memory)1300、タッチパネル表示部1400、カードリーダ1500、通信部1600、及び回収機構部1700を備える。これらの部位は、内部バスを介してそれぞれ接続されている。
【0043】
CPU1100は、プログラムを実行することにより、ペットボトル回収装置100における各種の処理を実行する。CPU1100の処理によってペットボトル回収装置100としての各種機能が実現される。
【0044】
記憶部1200は、CPU1100が利用する各種データを記憶する補助記憶装置である。記憶部1200は、例えば、CPU1100に実行させるプログラムやタッチパネル表示部1400に表示させる画像データ等を記憶する。
【0045】
RAM1300は、記憶部1200から読み出されたプログラムやデータが展開される主記憶装置である。
【0046】
タッチパネル表示部1400は、図2に示されるように装置本体部100Bに表示面が表出して設けられている。タッチパネル表示部1400は、CPU1100の制御に応じて画像を表示する。タッチパネル表示部1400は、例えば指などの操作体により表示面に対して行われた操作を受け付ける。
【0047】
カードリーダ1500は、図2に示されるように装置本体部100Bにて設けられている。カードリーダ1500は、例えば非接触による所定の通信方式により、通信範囲の会員カードCDと通信を行い、通信先の会員カードCDから会員情報を読み出す。
【0048】
通信部1600は、ネットワークNT経由で通信を行う。前述のように、本実施形態の通信部1600は、無線によりネットワークNTと接続されるように通信を行う。
【0049】
回収機構部1700は、ペットボトルの回収としてのペットボトルの減容、収容等に関連した動作をCPU1100の制御に応じて行う機構部である。図2との対応では、回収機構部1700には、容器投入部110、外扉111、内扉112、減容部120、容器収容部140等が含まれる。
【0050】
図5を参照して、店舗管理サーバ500の構成例について説明する。同図の店舗管理サーバ500は、通信部501、制御部502、及び記憶部503を備える。
【0051】
通信部501は、ネットワークNT経由で通信を行う。
制御部502は、店舗管理サーバ500における各種の制御を実行する。制御部502としての機能は、店舗管理サーバ500が備えるCPUがプログラムを実行することにより実現される。
【0052】
記憶部503は、制御部502が利用する各種の情報を記憶する。同図の記憶部503は、会員情報テーブル記憶部531、回収履歴情報テーブル記憶部532、取引履歴情報テーブル記憶部533、及びポイント変更情報記憶部534を備える。
【0053】
会員情報テーブル記憶部531は、会員情報テーブルを記憶する。会員情報テーブルは、1以上の会員情報を格納する。1つの会員情報は、店舗を利用する会員としての1の顧客について登録された情報である。
【0054】
図6は、会員情報テーブルの一例を示している。同図の会員情報テーブルにおける1レコード(1行)が1の顧客に対応する会員情報である。
1の会員としての顧客に対応する会員情報は、会員識別子(客識別情報の一例)、会員登録情報、及びポイント履歴情報の各領域を含む。
会員識別子の領域は、対応の会員を一意に示す会員識別子を格納する。
会員登録情報の領域は、会員登録時に登録された情報(会員登録情報)を格納する。会員登録情報は、例えば会員としての顧客の氏名、住所、電話番号、年齢(あるいは年代)、性別、職業等の情報が含まれてよい。
ポイント履歴情報は、対応の会員のポイントについての履歴を示す。ポイント履歴情報は、これまでにおけるポイントの加算、ポイントの利用、累積ポイント(ポイント残高)等の情報を含んでよい。
【0055】
説明を図5に戻す。
回収履歴情報テーブル記憶部532は、回収履歴情報テーブルを記憶する。回収履歴情報テーブルは、1以上の回収履歴情報を格納する。1つの回収履歴情報は、1回の回収稼働に応じたペットボトルの回収に関する履歴を示す。回収履歴テーブルは、例えば図3と同様の構造でよい。
【0056】
取引履歴情報テーブル記憶部533は、取引履歴情報テーブルを記憶する。取引履歴情報テーブルは、1以上の取引履歴情報を格納する。1つの取引履歴情報は、1取引に対応して行われた会計に関する履歴を示す情報である。
【0057】
図7は、取引履歴情報テーブルの一例を示している。同図の取引履歴情報テーブルにおける1行が1の取引に対応する取引履歴情報である。
1取引に対応する取引履歴情報は、会員識別子、店舗識別子、取引日時、及び会計情報の各領域を含む。
会員識別子の領域は、該当取引の当事者である会員を示す会員識別子を格納する。つまり、会員識別子の領域には、該当取引の会計処理においてPOSレジスタ3によって会員カードCDから読み取られた会員情報に含まれる会員識別子が格納される。
店舗識別子の領域は、該当の取引に応じた会計処理を実行したPOSレジスタ3が設置された店舗STを示す店舗識別子を格納する。
取引日時(会計時刻の一例)の領域は、該当の取引に対応する会計処理が実行された日時(取引日時)を格納する。取引日時は、会計処理が開始された日時であってもよいし、会計処理が終了された日時であってもよい。あるいは、取引日時は、会計処理の開始から終了までにおいて所定の処理を実行したタイミングや所定の操作が行われたタイミングであってもよい。
会計情報の領域は、会計処理の内容を示す会計情報を格納する。会計情報は、例えば商品登録処理の結果を示す情報(例えば、登録された商品のそれぞれに関する商品情報(商品コード、価格等)、合計金額等)、精算処理の結果を示す情報(例えば、決済種別、現金による支払いの場合には預かり金、釣銭等の情報)を含む。
【0058】
説明を図5に戻す。
ポイント変更情報記憶部534は、ポイント変更情報を記憶する。本実施形態におけるポイント変更情報としては、所定の1つの変化率(増加率)の値を示す場合を例に挙げる。
【0059】
続いて、図8図10を参照して、POSレジスタ3の構成例について説明する。
図8図9は、POSレジスタの外観例を示している。図8(A)は、POSレジスタ3等を客側から見た斜視図である。図8(B)は、POSレジスタ3等を店員側から見た斜視図である。図8(A)に示すように客側から見てPOSレジスタ3の右側にカウンタが置かれている。図9(A)は、POSレジスタ3について客側から正面を見た正面図である。図9(B)は、POSレジスタ3について店員側から正面を見た斜視図である。図10は、POSレジスタ3の構成例を示す図である。図9及び図10において、同一部分には同一符号を付している。
【0060】
以下、図9を参照しつつ、図10に示したPOSレジスタ3の構成例を説明する。POSレジスタ3は、CPU3001と、ROM3002と、RAM3003と、ハードディスク3004と、客側表示部3005と、客側スキャナ部3006と、カード決済部3008と、釣銭機3009と、店員側表示部3010と、キー操作部3011と、店員側スキャナ部3012と、印刷部3013と、音声出力部3014と、通信部3015とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0061】
CPU3001は、中央演算処理装置であり、ROM3002に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POSレジスタ3の動作を制御する。
ROM3002は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU3001が利用する各種の情報を記憶する。
【0062】
RAM3003は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM3003は、外部から取得した情報(例えば、店舗管理サーバ500、回収管理サーバ200、客端末装置300等から取得した情報)や、処理において生成した情報(例えば、登録処理において生成した登録情報、精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。なお、以下の説明において、登録情報と精算情報の何れか一方又は両方を取引情報と称する場合がある。
【0063】
ハードディスク3004は、種々の情報を記憶する。ハードディスク3004は、例えば、ROM3002に代えて、CPU3001が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM3003に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
【0064】
客側表示部3005は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部3006は、客用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコード(商品コード等)等を光学的に読み取る。
【0065】
なお、客側スキャナ部3006は、客が商品を登録する際に用いられるが、客は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、客側表示部3005に、商品の注文ボタン等が表示されている場合、客は、注文ボタンを操作(押下)し、商品を登録することができる。
【0066】
カード決済部3008は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等)による決済機構である。本実施形態のカード決済部3008は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、少なくとも、カード認識部を備えるものであればよい。例えば、カード決済部3008のカードリーダは、会員証としてのカードやポイントカードとしてのカードを読み取り可能とされてよい。あるいは、カード決済部3008とは別に、会員証としてのカードやポイントカードとしてのカードを読み取り可能なカードリーダがPOSレジスタ3に備えられてもよい。
【0067】
釣銭機3009(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。
【0068】
店員側表示部3010は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部3011は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部3012は、店員用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコード(商品コード等)や店員の名札に付された店員コード等を光学的に読み取る。
【0069】
なお、店員側スキャナ部3012は、店員が商品を登録する際に用いられるが、店員は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、キー操作部3011に、商品に対応するキー(例えば、スポーツ新聞に対応するキー等)が配置されている場合、店員は、当該キーを操作(押下)し、当該商品を登録することができる。また、店員側表示部3010に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、店員は、当該プリセットキーを操作し、当該商品を登録することができる。
【0070】
印刷部3013は、媒体を排出する印刷部であり、例えば、レシート等の種々の媒体を印刷、発行する。印刷部3013は、店員側から客側、客側から店員側に向き(媒体発行口の方向)を回転自在に変更可能な1台の印刷部である。印刷部の向きは、手動で変更してもよいし、例えば動作モードの移行に応じて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよい。なお、印刷部の向きの正誤をセンサなどで検出してもよい。
【0071】
音声出力部3014は、音声を出力する。例えば、音声出力部3014は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部3015は、同一の店舗ST内において店舗内のネットワークで接続された他の装置や、ネットワークNTと接続された他の装置と通信を実行する。
【0072】
上記構成によるPOSレジスタ3は、店員が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第1会計モードと、店員が商品登録操作を行い、客が精算に対応する操作を行うようにされる第2会計モードと、客が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第3会計モードとで切り替えが可能とされる。
【0073】
上記構成によるペットボトル回収システムおいて、店舗STでは、会員としての顧客が買い物をすることに応じて、会員カードCDのポイントを加算するサービスを行っている。そのうえで、ペットボトル回収装置100の利用促進を図るため、会員がペットボトル回収装置100を利用してペットボトル回収に協力した場合にも、会員カードCDのポイントを加算するサービスが提供されている。
しかしながら、上記のようなポイント加算の仕組みでは、店舗STでの買い物に応じたポイント加算と、ペットボトル回収装置100の利用に応じたポイント加算とがそれぞれ個別に行われる。この場合、店舗STでの買い物はせずにペットボトル回収装置100を利用するだけでポイントを貯めることも可能である。このため、店舗STにペットボトル回収装置100を設置したとしても、必ずしも相乗効果で店舗STの売上の向上に有効につながっているとはいえなかった。
そこで、本実施形態においては、ペットボトル回収装置100を利用した会員が店舗STでも買い物をした場合には、ペットボトル回収装置100の利用に応じて加算されるポイントが一定量増加するようにポイント管理を行うようにされる。これにより、ペットボトル回収装置100を利用した会員が店舗STでも買い物をしようとする動機付けを与え、ペットボトル回収装置100の設置が店舗STの売上の向上に有効に寄与できるようにする。
【0074】
図11のフローチャートを参照して、本実施形態のペットボトル回収システムのペットボトル回収装置100、POSレジスタ3、及び店舗管理サーバ500が、会員カードCDのポイント管理(この場合は、ポイント加算)に関して実行する処理手順例について説明する。
まず、ペットボトル回収装置100の処理手順例について説明する。
ステップS101:ペットボトル回収装置100は、回収稼働指示操作が行われるのを待機する。回収稼働指示操作は、例えば、回収稼働の開始にあたって、会員が会員カードCDに記録されている会員識別子をカードリーダ1500に読み取らせる操作である。
【0075】
ステップS102:回収稼働指示操作が行われたことに応じて、ペットボトル回収装置100は、カードリーダ1500により会員カードCDから読み取られた会員識別子を取得する。
ステップS103:また、ペットボトル回収装置100は、外扉111を開状態として、今回の回収稼働に対応する動作を開始する。
【0076】
ステップS104:ペットボトル回収装置100は、ステップS103により開始された回収稼働に対応の動作が終了されるのを待機している。例えば、客は、持参した全てのペットボトルをペットボトル回収装置100に収容させると、タッチパネル表示部1400に表示される、以降の案内画面が示す案内に従って、タッチパネル表示部1400にて表示されている終了ボタンに対する操作を行う。終了ボタンに対する操作が行われたことに応じて、これまでに行われた1回の回収稼働に対応の動作が終了される。
【0077】
ステップS105:ペットボトル回収装置100は、ステップS102にて取得されたカード情報から取得した会員識別子を含む回収履歴情報を回収管理サーバ200に対して送信してもよい。前述のように、回収履歴情報は回収稼働の結果が反映された内容を有するものであって、会員識別子のほかに、装置識別子、店舗識別子、回収日時、回収本数、及び回収重量等の情報が含まれる。
【0078】
続いて、POSレジスタ3の処理手順例について説明する。
ステップS201:POSレジスタ3は、一取引に対応する会計に関する最初の操作が店員により行われることに応じて、会計処理を開始する。具体的に、POSレジスタ3は、1つ目の商品を登録するための操作が行われたことに応じて会計処理を実行する。なお、本実施形態における商品は、有形のものに限定されず、無形の役務の提供(サービス)等であってもよい。
ステップS202:会計処理が開始されて以降、会計処理が終了するまでにおいて、POSレジスタ3は、カードリーダによる会員カードCDの読み取りを受け付け可能な状態となる。そして、カードリーダにより会員カードCDが読み取られたことに応じて、POSレジスタ3は、カードリーダにより会員カードCDの読み取りが行われたことに応じて、会員識別子を取得する。
ステップS203:POSレジスタ3は、店員による会計処理の終了に対応する操作に応じて、ステップS201により開始された会計処理を終了させる。
ステップS204:POSレジスタ3は、今回の会計処理の結果が反映された取引履歴情報を生成する。取引履歴情報の生成にあたり、POSレジスタ3は、会計処理の開始から終了までにおける所定のタイミングの日時を、取引日時として取引履歴情報に含める。
【0079】
続いて、店舗管理サーバ500が実行する処理手順例について説明する。
ステップS301:店舗管理サーバ500は、ペットボトル回収装置100から送信される回収履歴情報が受信されたか否かについて判定する。
ステップS302:回収履歴情報が受信されると、店舗管理サーバ500は、受信された回収履歴情報を、回収履歴情報テーブル記憶部532が記憶する回収履歴情報テーブルに格納するようにして記憶する。
ステップS303:また、店舗管理サーバ500は、ステップS302により記憶させた回収履歴情報に格納される会員識別子により示される会員について、今回の回収稼働に対応させたポイント数の加算(回収対応のポイント加算)を行う。この場合、店舗管理サーバ500は、ステップS302により記憶させた回収履歴情報と同じ会員識別子を格納する会員情報の累積ポイントを、今回の加算ポイント数により増加させるように更新する。
【0080】
ステップS304:ステップS303の処理の後、あるいはステップS301にて回収履歴情報が受信されなかったことが判定された場合、店舗管理サーバ500は、POSレジスタ3から送信される取引履歴情報が受信されたか否かについて判定する。
取引履歴情報が受信されないことが判定された場合、ステップS301に処理が戻される。
【0081】
ステップS305:取引履歴情報が受信されると、店舗管理サーバ500は、受信された取引履歴情報を、取引履歴情報テーブル記憶部533の取引履歴情報テーブルに格納するようにして記憶する。
ステップS306:また、店舗管理サーバ500は、ステップS305により記憶させた取引履歴情報に格納される会員識別子により示される会員について、今回の取引に対応させたポイント数の加算(取引対応のポイント加算)を行う。ステップS306における加算ポイント数は、例えば顧客が支払う金額に応じて決定されてよい。
この場合にも、店舗管理サーバ500は、ステップS305により記憶させた取引履歴情報と同じ会員識別子を格納する会員情報の累積ポイントを、今回の加算ポイント数により増加させるように更新する。
【0082】
ステップS307:また、店舗管理サーバ500は、ステップS304にて受信された取引履歴情報に対応する客が、取引の完了した時刻から過去の一定時間内にて同一の店舗STのペットボトル回収装置100を利用したか否かについて判定する。
このために、店舗管理サーバ500は、受信された取引履歴情報と同じ会員識別子と店舗識別子とを格納し、かつ、回収日時と受信された取引履歴情報が格納する取引日時との時間差が所定範囲内である、との検索条件(特典付与条件でもある)に該当する回収履歴情報を回収履歴情報テーブルから検索する。なお、会員が複数回の買い物をしたことに応じて、検索条件に該当する回収履歴情報が複数検索された場合には、最も過去の取引日時の回収履歴情報を検索結果とすればよい。
上記の検索条件を満たす回収履歴情報が検索されない場合には、受信された取引履歴情報に対応する客は、現時点から過去の一定時間内にてペットボトル回収装置100を利用していないことになる。この場合には、ステップS301に処理が戻される。
【0083】
ステップS308:一方、上記の検索条件を満たす回収履歴情報が検索された場合には、検索された回収履歴情報に対応してステップS303により発生した回収対応の加算ポイント数について、ポイント変更情報が示す変化率の値により変化(増加)させた数に変更する。つまり、対応の会員についての、ペットボトル回収装置100の利用に応じて累積ポイントに加算されるべきポイント数が増加されることになる。具体例として、例えば、該当の会員が先にペットボトル回収装置100を利用したことに応じて、ステップS303により発生された回収対応の加算ポイント数が「5」であり、ポイント変化率が120%である場合には、回収対応の加算ポイント数が「6(=5×1.2)」に増加するように変更される。
ステップS308の処理の後は、ステップS301に処理が戻される。
【0084】
なお、ステップS303、S306、S308等のポイント付与に関する処理は、バッチ処理として、所定時刻等のタイミングで、過去の一定期間内において記憶された回収履歴情報、取引履歴情報に基づいて、一括で行われるようにされてよい。
【0085】
同図の処理によれば、或る店舗STにおいて、会員は、まずペットボトル回収装置100にペットボトルを回収させることによって、会員カードのポイントが加算されるというサービスを享受できる。これにより、会員によるペットボトル回収装置100の利用によるペットボトルの回収が活性化される。
そのうえで、会員がペットボトル回収装置100を利用してから一定時間内に買い物をした場合には、ペットボトル回収に応じて加算されるポイント数が増加されることになる。
これにより、会員としての顧客は、ペットボトル回収装置100によりペットボトルを回収させるために店舗STにまで赴いたついでに買い物もしていこうという動機が起こりやすくなる。これにより、ペットボトル回収装置100の利用の活発化に伴って、店舗での売上等の実績の向上が有効に図られる。
【0086】
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。
先の第1実施形態においては、同一店舗でペットボトル回収装置100の利用から一定時間内に買い物をしたのであれば、一律の変化率により、ペットボトル回収装置100の利用により発生した加算ポイント数を増加させていた。
これに対して、本実施形態においては、会員がペットボトル回収装置100を利用してから買い物をするまでの時間に応じて、加算ポイント数の変化率を変更するように構成される。本実施形態においては、ペットボトル回収装置100を利用してから買い物をするまでの時間が短いほど、変化率が高くなるようにされる。これにより、ペットボトル回収装置100を利用したうえで買い物もしようとする客は、ペットボトル回収装置100を利用してからできるだけ時間を空けないようにして買い物しようと心がけることになるので、買い物を使用とする動機付けをさらに強めることが可能になる。
【0087】
図12は、本実施形態のポイント変更情報記憶部534が記憶するポイント変更情報の一例を示している。
同図のポイント変更情報は、所定の時間差区間ごとに加算ポイント数の変化率が対応付けられた構造である。ここでの時間差区間が対応する時間差は、同一の店舗STにて、1の会員としての顧客がペットボトル回収装置100を利用した時刻(回収日時)と、その後において買い物をした時刻(取引日時)との時間差である。
同図の時間差区間としては、時間経過においてそれぞれ異なる時間的区間となる、複数の所定の時間の範囲が定められている。
なお、同図において示される時間差と変化率は、それぞれ一例であって適宜変更されてよい。
なお、同図において示される4つの時間差区間は、時間経過において順に連続するようにされているが、時間的に前後関係にある2つの時間差区間が時間経過において不連続となるように設定されてもよい。
【0088】
図13のフローチャートを参照して、本実施形態のペットボトル回収システムにおける店舗管理サーバ500が、会員カードCDのポイント管理(この場合は、ポイント加算)に関して実行する処理手順例について説明する。なお、ポイント管理に関連してペットボトル回収装置100とPOSレジスタ3が実行する処理については、図11と同様でよい。
【0089】
同図において、ステップS401~S406の処理は、図11のステップS301~S306と同様となる。
ステップS407:店舗管理サーバ500は、図11のステップS307と同様に、ステップS404にて受信された取引履歴情報に対応する客が、取引の完了した時刻から過去の一定時間内にて同一の店舗STのペットボトル回収装置100を利用したか否かについて判定する。
このために、店舗管理サーバ500は、図11のステップS307の場合と同様の検索条件に該当する回収履歴情報を回収履歴情報テーブルから検索する。ただし、当該ステップS407において、店舗管理サーバ500は、「回収日時と受信された取引履歴情報が格納する取引日時との時間差が所定範囲内である」との検索条件における「所定範囲」について、ポイント変更情報において規定される最長の時間差に基づいて設定する。
【0090】
ステップS408:ステップS407において検索条件に該当する回収履歴情報が検索された場合、店舗管理サーバ500は、ポイント変更情報から、今回の時間差に応じたポイントの変化率を取得する。
ステップS409:店舗管理サーバ500は、検索された回収履歴情報に対応してステップS403により発生した回収対応の加算ポイント数について、ステップS408により取得した変化率の値により変化(増加)させた数に変更する。
ステップS409の処理の後は、ステップS401に処理が戻される。
【0091】
<変形例>
続いて、本実施形態の変形例について説明する。
【0092】
[第1変形例]
第2実施形態においては、会員がペットボトル回収装置100を利用してから一定時間内に買い物をした場合、回収日時と取引日時との時間差に応じて、加算ポイント数を変更させる変更率が変更されていた。
本変形例としては、会員が買い物をして支払った金額(商品の合計金額)に応じて加算ポイント数の変更率が変更されてよい。このような金額に応じた変更率の変更は、上記の時間差に応じた変更率の変更と併用されてよい。
あるいは、会員が買い物をした購入商品数に応じて加算ポイント数の変更率が変更されてもよい。
【0093】
[第2変形例]
また、本変形例として、店舗管理サーバ500は、ペットボトル回収装置100により回収させたペットボトルの本数(回収本数)に応じて加算ポイント数の変更率を変更してよい。このような回収本数に応じた変更率の変更は、上記の時間差に応じた変更率の変更と併用されてよい。
また、この場合において、店舗管理サーバ500は、今回の加算ポイント数の変更に応じて会員が行ったペットボトル回収装置100の利用(回収稼働)における回収本数(回収重量でもよい)に基づいて、加算ポイント数の変更率を変更してよい。あるいは、店舗管理サーバ500は、会員のこれまでのペットボトル回収装置100の利用に応じた回収本数の累積値に応じて、加算ポイント数の変更率を変更してよい。さらには、店舗管理サーバ500は、これまでの回数本数の累積値やペットボトル回収装置100が検出した回収物の状態や、顧客としてのこれまでの店舗の利用履歴等に基づいて回収管理サーバ200もしくは店舗管理サーバ500が設定した会員のランクに応じて、加算ポイント数の変更率を変更してよい。
また、会員がペットボトル回収装置100を利用した日または時間帯における天候が、加算ポイント数の変更率の変更要素の1つとされてもよい。例えば、会員がペットボトル回収装置100を利用した日または時間帯の天候が雨、雪等の外出を控えがちになるような天候であった場合に、加算ポイント数の変更率を高くするように変更することができる。ペットボトル回収装置100を利用した日または時間帯がどのような天候であったのかは、例えば回収履歴情報に格納される回収日時(図3)が示す日時における天候の記録を、天候情報を提供する外部のサーバ等から取得することにより判定できる。
また、ペットボトル回収装置100を利用した会員の年齢が加算ポイント数の変更率の変更要素の1つとされてよい。一例として、60歳未満、60歳~69歳、70歳~79歳、80歳以上といった年齢区分が高くなることに応じて、加算ポイント数の変更率も段階的に高くなるようにされてよい。上記の例は、高齢者に向けてのサービスとなるが、加算ポイント数の変更率の変更要素となる年齢層については特に限定されるものではなく、例えば、小学生、中学生などによる年齢区分でもよい。また、この場合の年齢の証明は、例えば会員情報に年齢が登録されている場合には、登録された年齢を参照すればよい。また、例えば、身分証明証等としてのICカード等をペットボトル回収装置100に読み取らせるようにしてもよい。身分証明証等のICカードとしては、例えばマイナンバーカード、免許証、ICカード形式の定期券等を挙げることができる。ICカード形式の定期券は、学割、指定駅の改札通過を保護者へ通知するような見守りサービスの対象となっている場合には、このような機能を年齢区分の証明として利用してもよい。また、児童や老人対象の見守りサービス専用に使用されるICカードであってもよい。また、顔認証による年齢の証明が行われてもよい。
【0094】
[第3変形例]
上記各実施形態においては、会員がペットボトル回収装置100を利用してから一定時間内に買い物をした場合、回収対応の加算ポイント数と取引対応の加算ポイント数とのうち、回収対応の加算ポイント数を増加するように変更していた。
しかしながら、会員がペットボトル回収装置100を利用してから一定時間内に買い物をしたことに応じて、回収対応の加算ポイント数ではなく、取引対応の加算ポイント数が変更されてよい。あるいは、回収対応の加算ポイント数と取引対応の加算ポイント数との双方が変更されてよい。また、例えば会員である顧客が、回収対応の加算ポイント数と取引対応の加算ポイント数とのいずれを加算ポイント数変更の対象とするのかを会員情報の登録等に際して選択できるようにされてもよい。
【0095】
[第4変形例]
上記各実施形態においては、会員がペットボトル回収装置100を利用してから一定時間内に買い物をした場合に、加算ポイント数を増加させている。
しかしながら、会員が店舗STにて買い物をした後において一定時間内にペットボトル回収装置100を利用した場合にも、加算ポイント数が増加されるようにポイント管理が行われてよい。
【0096】
[第5変形例]
ペットボトル回収装置100は、会員の操作に応じた回収稼働を実行している際に所定のタイミングで、会員に向けて、一定時間内に買い物をすると加算ポイント数が増加することの案内(報知)を表示等により行うようにされてよい。
また、先の第4変形例のように、会員が店舗STにて買い物をした後において一定時間内にペットボトル回収装置100を利用した場合にも加算ポイント数が増加されるようにされている場合には、POSレジスタ3においても会員に向けて案内が行われてよい。この場合には、POSレジスタ3が会計処理を実行している際の所定のタイミングで、会員に向けて、一定時間内にペットボトル回収装置100を利用すると加算ポイント数が増加することの案内を表示等により行ってよい。この際、加算ポイント数が増加することの案内とともに、ペットボトル回収装置100の操作を説明する画像(静止画によるものであっても、動画によるものであってもよい)等をPOSレジスタ3の客側表示部3005に表示してもよい。
【0097】
[第6変形例]
上記各実施形態においては、加算ポイント数の変更は、変化率に基づいて行われる例を挙げた。しかしながら、店舗管理サーバ500は、変化率によるのではなく、例えば予め規定された変更(増加)ポイント数により加算ポイント数を変更(増加)させるように変更してもよい。
【0098】
[第7変形例]
上記各実施形態においては、会員が同一の店舗STにてペットボトル回収装置100の利用と買い物とを一定時間内に行ったことに応じて加算ポイント数を変更するようにされていた。
しかしながら、例えば同じ系列店であれば、会員がペットボトル回収装置100を利用した店舗STと買い物をした店舗STが異なっていても、加算ポイント数が変更可能とされてよい。
また、例えば一定の地域範囲内の店舗STであれば、会員がペットボトル回収装置100を利用した店舗STと買い物をした店舗STが異なっていても、加算ポイント数が変更可能とされてよい。
【0099】
[第8変形例]
また、会員が同一の店舗STにてペットボトル回収装置100の利用と買い物とを一定時間内に行ったことに応じて加算ポイント数を変更するにあたり、購入された商品の内訳に応じて、変更された加算ポイント数が異なるようにされてよい。
一例として、購入された商品のうちにペットボトル飲料が含まれている場合には、ペットボトル飲料が含まれていない場合よりも、高い変更率を適用するなどして、変更される加算ポイント数が多くなるようにされてよい。
【0100】
[第9変形例]
なお、例えばペットボトルとしての容器本体に印刷等によってコード情報が設けられているような場合や、例えば空き缶等を回収するようにされた容器回収装置が利用される場合には、以下のように構成されてよい。
つまり、容器回収装置について、回収対象のペットボトル、空き缶等の容器に設けられたコード情報を読み取り可能に構成する。また、ポイント変更情報は、ペットボトル飲料のメーカがそれぞれ独自のものを設定する。本実施形態の店舗管理サーバ500は、加算ポイント数の変更にあたり、回収履歴情報において示される回収後のペットボトルのメーカを特定する。店舗管理サーバ500は、特定されたメーカに応じたポイント変更情報を参照して設定した変化率、変更ポイント数等に基づいて、加算ポイント数の変更を行ってよい。また、上記のメーカには、例えば大手スーパーマーケットやコンビニエンスストアの運営会社等などが展開する自社ブランド(プライベートブランド)が含まれてよい。例えば、容器回収装置が設置されるスーパーマーケットやコンビニエンスストアに対応する自社ブランド品としての商品の容器が容器回収装置により回収された場合には、自社ブランド品以外の商品よりも変化率、変更ポイント数等が高くなるようにしてよい。
【0101】
[第10変形例]
会員が同一の店舗STにてペットボトル回収装置100の利用と買い物とを一定時間内に行ったことに応じて会員に付与される特典は、加算ポイント数の変更(増加)に限定されない。
このような特典は、例えば値引き(割引も含む)等のクーポン券の発行であってもよい。この場合には、例えば会員が一定時間内の買い物もしくはペットボトル回収装置100の利用を行って特典付与条件が満たされたことに応じて、POSレジスタ3あるいはペットボトル回収装置100にてクーポン券が発行されるようにしてよい。あるいはクーポン券は、例えば客端末装置300にインストールされた、例えば会員向けのアプリケーションにて提示が可能なようにして発行される、電子化されたものであってよい。
さらに、容器回収装置を利用しない期間が一定以上となった客に対しては、会員向けのアプリケーションにて容器回収装置(及び店舗利用)を促すような案内やクーポン情報を配信してもよい。
【0102】
[第11変形例]
POSレジスタ3が、第1会計モードまたは第2会計モードのように店員が介在する会計モードで稼働している場合において、会計処理に際して、会員カードCDから読み取られた会員識別子が示す会員についての回収履歴情報に基づいて、ペットボトル回収装置100の利用についての実績を店員に向けて表示してよい。この際には、ペットボトル回収装置100の利用回数に対して特典付与が行われた回数が示されるようにしてよい。あるいは、店員に向けて、ペットボトル回収装置100の利用を客に推奨する声がけを促すようなメッセージを表示してもよい。
このような表示を見て、例えば店員は、会員の実績に合わせて、特典付与が活発化されるような案内を適切に行える。また、店員が会員に案内する際には、店員が会員に声をかけることになるので、会員と店員のコミュニケーションが活性化されることにもつながる。また、コミュニケーションの活性化が有効に図られることを考慮して、第1会計モードまたは第2会計モードのもとでは、ペットボトル回収装置100の利用についての実績、ペットボトル回収装置100の利用を促すメッセージは、店員側表示部3010にて表示するが、客側表示部3005では表示させないようにしてもよい。
一方で、第3会計モードで稼働していることで客のみが操作し店員が介在しない場合には、客に向けてペットボトル回収装置100の利用についての実績やペットボトル回収装置100の利用の推奨のメッセージ等の出力が行われるようにされてよい。この場合の実績やメッセージの出力は客側表示部3005での表示によって行われてもよいし、音声によって行われてもよい。
【0103】
[第12変形例]
本実施形態における物品回収装置は、ペットボトルを回収するペットボトル回収装置に限定されない。本実施形態における物品回収装置は、例えば、第9変形例で挙げた空き缶を回収する装置であってもよいし、プラスチックゴミを回収する装置、リサイクル対象の食品トレー容器の回収装置などであってもよい。例えばプラスチックゴミを回収する装置では、回収される物品の数量として、物品数ではなく重量を計測するようにされてよい。
さらに、加算ポイント数の変更のために利用され、店舗に設置される装置としては、物品回収装置以外であってもよい。例えば、このような装置としては、自動販売機、宅配回収ボックス、浄水器、ミネラルウォーター提供装置、氷やドライアイスの提供装置などを挙げることができる。また、クリーニング店などでは、客によるクリーニング品の回収または返却用のロッカーの利用に応じて加算ポイント数が変更されるようにしてよい。さらには、加算ポイント数の変更のために利用され、店舗に設置される装置としては、ATM機器などであってもよい。
【0104】
[案内画像の態様例]
第5変形例にて説明したように、本実施形態のもとでは加算ポイント数が増加することの案内(ポイント増加案内)を、ペットボトル回収装置100またはPOSレジスタ3にて行うようにされてよい。
図14は、ペットボトル回収装置100にてポイント増加案内のために表示されるポイント増加案内画面の一例を示している。
同図のポイント増加案内画面は、客がペットボトル回収装置100を利用してから一定時間内に買い物をした場合に、第3変形例のもとで取引対応の加算ポイント数が増加されるようにした場合に対応する。
また、同図のポイント増加案内画面は、第8変形例のもとで購入された商品にペットボトル飲料が含まれている場合に、加算ポイントの変化率が高くなるように変更される場合に対応する。
【0105】
同図のポイント増加案内画面においては、今回のペットボトル回収装置100の利用により回収されたペットボトルの本数(9本)に応じて、回収対応の加算ポイント数が3ポイントであることを客に報知するメッセージが表示されている。
また、同図のポイント増加案内画面においては、今から一定時間(例えば一時間)以内に店舗で買い物をすれば取引対応の加算ポイント数が1.2倍となり、さらに、購入する商品にペットボトル飲料を含めれば、取引対応の加算ポイント数が1.5倍に増えることを顧客に案内し、店舗STでの買い物を促すメッセージが表示されている。
【0106】
また、店舗STで買い物をした後にペットボトル回収装置100が利用されたことに応じて加算ポイントの変化率が変更される場合には、POSレジスタ3の客側表示部3005にて、以下のようなポイント増加案内画面が表示されてよい。つまり、今回の買い物の後にペットボトル回収装置を利用したとした場合は、買い物をした際のポイントに対してポイント付与率が変更された結果がどうなるのかを客に向けて提示する内容のポイント増加案内画面が表示されてよい。また、次回来店時にペットボトル回収装置100の利用を依頼するメッセージを表示してもよい。また、今回の買い物により購入された商品や、対応の客の購入履歴などに基づいて、例えば店舗管理サーバ500が客に推薦する商品を決定し、POSレジスタ3が、決定された商品を提示する案内画像を客側表示部3005に表示してもよい。
【0107】
[本実施形態のPOSレジスタにより発行されるレシートの例]
図15により、本実施形態のPOSレジスタ3により発行されるレシートの一例を示す。
同図のレシートにおいては、購入された商品についての会計結果とともに、該当取引に応じて加算される加算ポイント数に関する情報が印刷されている。
加算ポイント数に関する情報としては、「PET回収特典(1.5:Aランク)」と印刷されている。このように印刷された加算ポイント数に関する情報によっては、今回の会計前の一定時間内にペットボトル回収装置100を利用したことに応じて、加算ポイント数が通常の1.5倍となったことが示される。また、「Aランク」との印刷内容は、第2変形例にて説明した会員のランクが加算ポイント数の増加率の変更要素となっていることを示す。
また、ペットボトル回収装置100を利用しなかった客(会員)には、ペットボトル回収装置100の利用を促す案内や、ペットボトル回収装置100の利用によりポイント付与率が高くなることの説明などをレシートに印刷してもよい。また、このような案内や説明が行われるサイトに客を誘導する情報(例えば、特定の検索語等でもよい)や、サイトのURL(Uniform Resource Locator)のシンボルコード等がレシートに印刷されてもよい。
【0108】
<実施形態の総括>
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、物品回収装置(例えば、ペットボトル回収装置100)に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報(例えば、会員識別子)を含む回収関連情報を前記物品回収装置から出力する回収関連情報出力手段と、商品販売データ処理装置(例えば、POSレジスタ3)が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報を含む取引関連情報を前記商品販売データ処理装置から出力する取引関連情報出力手段と、前記回収関連情報に含まれる客識別情報と、前記取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段とを備える特典管理システムである。
上記構成によれば、会員としての同じ顧客がペットボトル回収装置100を利用し、かつ店舗で買い物をすることに応じて会計に関連する処理がPOSレジスタ3により実行されたことを条件として、会員に対して特典が付与される(例えば、加算ポイント数の増加)。これにより、例えばペットボトル回収装置100を利用する客が、店舗STにて買い物もしようとする動機を与えることが可能となる。つまり、ペットボトル回収装置100を設置したことによる店舗STの売上等の実績の向上を有効に図ることができる。
【0109】
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の特典管理システムであって、前記回収関連情報出力手段は、前記客が前記物品回収装置を操作した操作時刻をさらに含む前記回収関連情報を出力し、前記取引関連情報出力手段は、前記会計に関連する処理に対応する会計時刻をさらに含む前記取引関連情報を出力し、前記特典付与手段は、前記操作時刻と前記会計時刻との時間差が所定範囲内である場合に、前記客に特典を付与する。
上記構成によれば、会員としての顧客がペットボトル回収装置100を利用した時刻と買い物をした時刻との差が一定以内であることを条件に特典を付与するようにされる。これにより、会員は、ペットボトル回収装置100の利用と買い物とであまり時間を空けないように意識することになり、ペットボトル回収装置100の利用と買い物とを活発に行ってもらうようにすることが可能になる。
【0110】
(3)本実施形態の一態様は、(2)に記載の特典管理システムであって、前記特典付与手段は、前記操作時刻から前記会計時刻に至るまでの時間が所定範囲内である場合に、前記客に特典を付与する。
上記構成によれば、顧客がペットボトル回収装置100を利用してから店舗で買い物をした場合に、ペットボトル回収装置100を利用した時刻から買い物をした時刻に至るまでの時間が所定範囲内である場合に、客に特典が付与される。これにより、ペットボトル回収装置100の利用のために店舗STに赴いた客に対して、店舗利用の動機を有効に与えることが可能になる。
【0111】
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)のいずれか1つに記載の特典管理システムであって、前記取引関連情報出力手段は、前記客に対応して前記商品販売データ処理装置により登録された商品に関する登録商品関連情報(例えば、登録(購入)された商品の金額(合計金額)を示す情報、登録された商品の総数を示す情報、登録された商品の内訳(例えば、ペットボトル飲料が含まれているか否か)を示す情報等)をさらに含む前記取引関連情報を出力し、前記特典付与手段は、前記登録商品関連情報に基づいて付与する特典の変更を行う。
上記構成によれば、会員が商品を購入して支払った金額、あるいは購入した商品数が多くなるのに応じて、あるいは、購入した商品において特定の商品(例えばペットボトル飲料)が含まれていることに応じて、付与される特典を会員にとって有利となるように変更することができる。これにより、より積極的に買い物をしようという動機を会員に与えることができるので、店舗STの実績の向上をさらに期待できる。
【0112】
(5)本実施形態の一態様は、(1)から(4)のいずれか1つに記載の特典管理システムであって、前記回収関連情報出力手段は、前記客に対応して前記物品回収装置が回収した回収物品の数量(例えばペットボトルの回収本数)の情報をさらに含む前記取引関連情報を出力し、前記特典付与手段は、前記回収物品の数量の情報に基づいて付与する特典の変更を行う。
上記構成によれば、会員がペットボトル回収装置100に回収させたペットボトルの本数が多くなるのに応じて、付与される特典が会員にとって有利となるようにすることができる。これにより、ペットボトル回収装置100に回収させるペットボトルの本数を多めにしようという動機を会員に与えることができるので、ペットボトル回収装置100の利用の活性化を図ることができる。
【0113】
(6)本実施形態の一態様は、物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報を含む回収関連情報を取得する回収関連情報取得手段と、商品販売データ処理装置が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報を含む取引関連情報を取得する取引関連情報取得手段と、前記回収関連情報に含まれる客識別情報と、前記取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段とを備える特典管理装置である。
【0114】
(7)本実施形態の一態様は、物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報と、前記客が前記物品回収装置を操作した操作時刻とを含む回収関連情報を取得する回収関連情報取得手段と、客を識別する客識別情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された客識別情報に対応する会計に関連する処理を実行する会計関連処理手段とを備え、同じ客識別子が示す客について、前記回収関連情報取得手段により取得された回収関連情報に含まれる操作時刻から、前記会計関連処理手段により実行された会計に関連する処理に対応する会計時刻に至るまでの時間が所定範囲内である場合に、特典を付与する特典付与手段とを備える商品販売データ処理装置(例えば、POSレジスタ3)である。
【0115】
(8)本実施形態の一態様は、物品回収装置と商品販売データ処理装置とを備える特典管理システムにおける特典管理装置としてのコンピュータを、物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報を含む回収関連情報を取得する回収関連情報取得手段、商品販売データ処理装置が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報を含む取引関連情報を取得する取引関連情報取得手段、前記回収関連情報に含まれる客識別情報と、前記取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段として機能させるためのプログラムである。
【0116】
なお、上述のペットボトル回収装置100、回収管理サーバ200、客端末装置300、POSレジスタ3、店舗管理サーバ500等としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のペットボトル回収装置100、回収管理サーバ200、客端末装置300、POSレジスタ3、店舗管理サーバ500等としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0117】
3 POSレジスタ、100 ペットボトル回収装置、200 回収管理サーバ、300 客端末装置、500 店舗管理サーバ、502 制御部、503 記憶部、531 会員情報テーブル記憶部、532 回収履歴情報テーブル記憶部、533 取引履歴情報テーブル記憶部、534 ポイント変更情報記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-10-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報を含む回収関連情報を前記物品回収装置から出力する回収関連情報出力手段と、
商品販売データ処理装置が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報と前記会計に関連する処理に対応する会計情報とを含む取引関連情報を前記商品販売データ処理装置から出力する取引関連情報出力手段と、
前記回収関連情報に含まれる客識別情報と、前記取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段とを備え、
前記特典付与手段は、前記会計情報に基づき、前記客に付与する回収対応の特典の変更規則を変更する、
特典管理システム。
【請求項2】
前記特典付与手段は、前記会計情報により示される支払金額に応じて前記変更規則を変更する
請求項1に記載の特典管理システム。
【請求項3】
前記特典付与手段は、前記会計情報により示される購入商品数に応じて前記変更規則を変更する
請求項1または2に記載の特典管理システム。
【請求項4】
前記特典付与手段は、前記特典として、前記回収対応操作を客が行ったことに応じた回収対応特典と、客が取引を行ったことに応じた取引対応特典とのうちで、選択された一方の特典を付与する
請求項1から3のいずれか一項に記載の特典管理システム。
【請求項5】
物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報を含む回収関連情報を前記物品回収装置から取得する回収関連情報取得手段と、
商品販売データ処理装置が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報と前記会計に関連する処理に対応する会計情報とを含む取引関連情報を前記商品販売データ処理装置から取得する取引関連情報取得手段と、
前記回収関連情報に含まれる客識別情報と、前記取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段とを備え、
前記特典付与手段は、前記会計情報に基づき、前記客に付与する回収対応の特典の変更規則を変更する、
特典管理装置。
【請求項6】
特典管理システムにおけるコンピュータを、
物品回収装置に物品を回収させる回収対応操作を行った客を示す客識別情報を含む回収関連情報を前記物品回収装置から取得する回収関連情報取得手段、
商品販売データ処理装置が実行した会計に関連する処理に対応する客を示す客識別情報と前記会計に関連する処理に対応する会計情報とを含む取引関連情報を前記商品販売データ処理装置から取得する取引関連情報取得手段、
前記回収関連情報に含まれる客識別情報と、前記取引関連情報に含まれる客識別情報とが一致する場合に、一致した客識別情報が示す客に特典を付与する特典付与手段であって、前記会計情報に基づき、前記客に付与する回収対応の特典の変更規則を変更する特典付与手段、
として機能させるためのプログラム。