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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178373
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20241217BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024165777
(22)【出願日】2024-09-25
(62)【分割の表示】P 2022539853の分割
【原出願日】2020-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】橋本 利紀
(72)【発明者】
【氏名】澤田 有佳
(57)【要約】      (修正有)
【課題】申請者による申請手続きを容易にする情報処理システムを提供する。
【解決手段】申請情報生成装置(2000)は、ユーザに関する証明書(20)に表示されている第1コード(22)から、第1情報(30)を取得する。申請情報生成装置(2000)は、証明書(20)を必要とする対象申請に関して、ユーザによって入力された第2情報(40)を取得する。申請情報生成装置(2000)は、第1情報(30)と第2情報(40)を用いて、対象申請の手続きに利用する申請情報(50)を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに関する証明書に表示されている第1情報を取得する第1取得部と、
複数の申請のうち、前記ユーザによって選択された対象申請に関して前記ユーザによって入力された第2情報を取得する第2取得部と、
前記第1情報と第2情報に基づいて、前記申請の手続きに利用する申請情報を生成する生成部と、を有する情報処理システム。
【請求項2】
前記第2取得部は、第2コードを読み取ることにより、前記第2情報を取得し、
前記第2情報は、前記ユーザによって予め入力された前記対象申請に必要な情報を含む
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1情報と前記第2情報において互いに申請内容が相違する申請項目を強調した態様で、ディスプレイ装置に表示させる、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記証明書は複数の第1コードを含み、
前記第1取得部は、複数の前記第1コードのうちの少なくとも一つから前記第1情報を取得する、請求項1から3いずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
複数の前記第1コードは、前記ユーザと前記ユーザに関連する人物の情報とを含む、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記申請情報は複数の申請項目を含み、
前記申請項目に対して前記第1情報と前記第2情報のどちらを優先して適用するかを定めている優先情報をさらに含み、
前記生成部は、前記第1情報に含まれる項目と前記第2情報に含まれる項目の双方が対応づけられている前記申請項目に対し、前記第1情報と前記第2情報のうち、前記優先情報において優先して利用することが定められている方の内容を用いて、前記申請情報を生成する、請求項1から5いずれか一項に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手続きの申請に係る情報の生成に関する。
【背景技術】
【0002】
申請者が作成した申請書に基づいて行われる種々の申請手続きが存在する。このような申請手続きとしては、例えば、地方自治体の役所で扱われる転入手続きなどがある。
【0003】
このような申請手続きに関連する作業をサポートする情報処理システムが開発されている。例えば特許文献1は、役所等の職員が申請内容の確認作業を容易に行えるようにサポートするシステムを開示している。具体的には、当該システムは、証明書が必要な申請手続きについて、申請書データと証明書データとの間で対応する項目を比較し、相違する項目を強調表示して修正を受け付ける。また、このように申請書データと証明書データとの間に相違がある申請について画面表示を行う場合に、証明書データの情報を画面に反映してもよいことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-028505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムは、申請者によって申請書が提出された後に行われる、職員による確認作業を対象としている。そのため、特許文献1には、申請者による申請手続きをサポートする技術は開示されていない。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、申請者による申請手続きを容易にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の申請情報生成装置は、ユーザに関する証明書に表示されている第1コードから第1情報を取得する第1取得部と、前記証明書を必要とする申請に関してユーザによって入力された第2情報を取得する第2取得部と、前記第1情報と第2情報を用いて、前記申請の手続きに利用する申請情報を生成する生成部と、を有する。
【0008】
本発明の制御方法はコンピュータによって実行される。当該制御方法は、ユーザに関する証明書に表示されている第1コードから第1情報を取得する第1取得ステップと、前記証明書を必要とする申請に関してユーザによって入力された第2情報を取得する第2取得ステップと、前記第1情報と第2情報を用いて、前記申請の手続きに利用する申請情報を生成する生成ステップと、を有する。
【0009】
本開示のコンピュータ可読媒体は、本発明の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納している。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、申請者による申請手続きを容易にする技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態1の申請情報生成装置の動作の概要を例示する図である。
図2】実施形態1の申請情報生成装置の機能構成を例示するブロック図である。
図3】申請情報生成装置を実現するコンピュータのハードウエア構成を例示するブロック図である。
図4】実施形態1の申請情報生成装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
図5】複数の第1コードが表示されている証明書を例示する図である。
図6】項目対応情報をテーブル形式で例示する図である。
図7】申請情報の生成を終えた後に次の申請手続きへユーザを誘導する画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0013】
[実施形態1]
<概要>
図1は、実施形態1の申請情報生成装置2000の動作の概要を例示する図である。ここで、図1は、申請情報生成装置2000の概要の理解を容易にするための図であり、申請情報生成装置2000の動作は、図1に示したものに限定されない。
【0014】
申請情報生成装置2000は、ユーザ10が行う申請(以下、対象申請)の手続きに係る申請情報50を生成する。申請情報50には、対象申請の手続きに必要な種々の情報が含まれる(例えば、ユーザ10の氏名や住所など)。対象申請は、例えば、住民記録業務、印鑑登録業務、税業務、国民健康保険業務、国民年金業務、介護保険業務、又は保健福祉業務などといった種々の行政手続きに係る申請である。具体的な例としては、転入手続き、婚姻手続き、又は離婚手続きなどがある。また、対象申請は、上記以外の行政手続き(各種公的施設利用関連、土木・道路維持占有業務、上下水道業務生活保護業務、後期高齢者医療制度業務、又は納税徴収業務等)に係るものであってもよい。具体的には、補償金や助成金の取得手続き、戸籍謄本や身分証明等の取得手続き、又は各種の証明書(マイナンバーカード、パスポート、運転免許証、又は国民健康保険証など)の発行や更新の手続きなどが挙げられる。ただし、対象申請は行政手続きに係る申請に限定されない。
【0015】
申請情報生成装置2000は、申請情報50の生成に利用するために、第1情報30と第2情報40を取得する。第1情報30は、ユーザ10に関する証明書20の内容の一部又は全部を表す情報である。証明書20は、紙その他の可搬媒体である。例えば証明書20は、転出手続きを行うことで発行される転出証明書である。転出証明書は、例えば、転入先の地方自治体で申請する転入の手続きに利用される。
【0016】
申請情報生成装置2000は、証明書20に表示されている第1コード22から第1情報30を取得する。第1コード22は、QR コード(登録商標)やバーコードなどの種々のコードである。第1コード22を証明書20に表示する方法は、印字や刻印など、任意の方法とすることができる。
【0017】
第2情報40は、ユーザ10によって入力された情報から生成される。例えば第2情報40は、対象申請のために、ユーザ10が予め携帯端末などの任意のコンピュータ(以下、ユーザ端末)に対して行った入力に基づいて生成される。
【0018】
申請情報生成装置2000は、第1情報30と第2情報40を利用して、申請情報50を生成する。例えば第1情報30や第2情報40には、申請情報50に含まれる申請項目に適用するべき情報が含まれている。例えば申請情報50に「申請者の氏名」という申請項目がある場合、申請情報生成装置2000は、第1情報30や第2情報40からユーザ10の氏名を抽出し、当該抽出したデータを「申請者の氏名」という申請項目に適用する。なお、「データAを申請項目Bに適用する」とは、申請項目Bの内容としてデータAを利用することを意味する。
【0019】
<作用効果の一例>
本実施形態の申請情報生成装置2000によれば、ユーザ10が対象申請のために申請情報50を作成しなければならない際に、証明書20に表示されている第1コード22から得た第1情報30と、ユーザ10による入力操作に応じて生成された第2情報40とを利用して、申請情報50が生成される。よって、ユーザ10が申請内容の全てを自分で入力しなければならない場合と比較し、ユーザ10にとって申請が容易となる。
【0020】
以下、本実施形態の申請情報生成装置2000について、より詳細に説明する。
【0021】
<機能構成の例>
図2は、実施形態1の申請情報生成装置2000の機能構成を例示するブロック図である。申請情報生成装置2000は、第1取得部2020、第2取得部2040、及び生成部2060を有する。第1取得部2020は、証明書20に表示されている第1コード22から第1情報30を取得する。第2取得部2040は、第2情報40によって入力された情報を表す第2情報40を取得する。生成部2060は、第1情報30及び第2情報40を用いて申請情報50を生成する。
【0022】
<ハードウエア構成の例>
申請情報生成装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、申請情報生成装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0023】
図3は、申請情報生成装置2000を実現するコンピュータ500のハードウエア構成を例示するブロック図である。コンピュータ500は、任意のコンピュータである。例えばコンピュータ500は、PC(Personal Computer)やサーバマシンなどといった、据え置き型のコンピュータである。その他にも例えば、コンピュータ500は、スマートフォンやタブレット端末などといった可搬型のコンピュータである。例えばコンピュータ500は、対象申請の申請手続きを処理する施設(例えば役所など)に設置される。ただし、コンピュータ500が設置される場所は、このような施設に限定されず、任意の施設に設けることができる。
【0024】
コンピュータ500は、申請情報生成装置2000を実現するために設計された専用のコンピュータであってもよいし、汎用のコンピュータであってもよい。例えば、コンピュータ500に対して所定のアプリケーションをインストールすることにより、コンピュータ500で、申請情報生成装置2000の各機能が実現される。上記アプリケーションは、申請情報生成装置2000の機能構成部を実現するためのプログラムで構成される。
【0025】
コンピュータ500は、バス502、プロセッサ504、メモリ506、ストレージデバイス508、入出力インタフェース510、及びネットワークインタフェース512を有する。バス502は、プロセッサ504、メモリ506、ストレージデバイス508、入出力インタフェース510、及びネットワークインタフェース512が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ504などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0026】
プロセッサ504は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ506は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス508は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
【0027】
入出力インタフェース510は、コンピュータ500と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース510には、第1コード22から第1情報30を取得するためのリーダ70が設けられている。例えば第1コード22が QR コード(登録商標)である場合、リーダ70は QR コード(登録商標)リーダである。その他にも例えば、入出力インタフェース510には、情報をユーザ10に提示するためのディスプレイ装置60が接続されている。また、入出力インタフェース510には、その他の入力装置(タッチパネルやキーボードなど)や、その他の出力装置(プリンタなど)がさらに接続されていてもよい。
【0028】
ネットワークインタフェース512は、コンピュータ500をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、LAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよい。
【0029】
ストレージデバイス508は、申請情報生成装置2000の各機能構成部を実現するプログラム(前述したアプリケーションを実現するプログラム)を記憶している。プロセッサ504は、このプログラムをメモリ506に読み出して実行することで、申請情報生成装置2000の各機能構成部を実現する。
【0030】
申請情報生成装置2000は、1つのコンピュータ500で実現されてもよいし、複数のコンピュータ500で実現されてもよい。後者の場合において、各コンピュータ500の構成は同一である必要はなく、それぞれ異なるものとすることができる。
【0031】
<処理の流れ>
図4は、実施形態1の申請情報生成装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。第1取得部2020は第1コード22から第1情報30を取得する(S102)。第2取得部2040は第2情報40を取得する(S104)。生成部2060は、第1情報30及び第2情報40を利用して、申請情報50を生成する(S106)。第1取得部2020は申請情報50を出力する(S108)。なお、S102とS104の順序は逆であってもよい。
【0032】
<第1情報30の取得:S102>
第1取得部2020は、証明書20に表示されている第1コード22から、第1情報30を取得する(S102)。例えばユーザ10が、前述したリーダ70に第1コード22を読み取らせたことに応じて、第1取得部2020が第1情報30を取得する。より具体的には、リーダ70は、第1コード22をデコードすることで、第1コード22を第1情報30に変換する。第1取得部2020は、このようにして得られた第1情報30をリーダ70から取得する。
【0033】
例えば第1コード22が QR コード(登録商標)であるとする。この場合、リーダ70は QR コード(登録商標)リーダである。QR コード(登録商標)リーダは、QR コード(登録商標)を撮像し、得られた画像を解析することにより、当該 QR コード(登録商標)としてエンコードされていた情報を得ることができる。なお、第1コード22は QR コード(登録商標)に限定されず、任意のコードとすることができる。リーダ70が第1コード22を第1情報30に変換する場合、リーダ70には、第1コード22の種類に応じたもの(すなわち、第1コード22をデコード可能なもの)が利用される。
【0034】
第1コード22において、第1情報30は暗号化されていてもよい。この場合、例えば申請情報生成装置2000は、第1コード22をデコードすることで暗号化された第1情報30を得て、暗号化された第1情報30を復号することにより、第1情報30を取得する。
【0035】
このような第1コード22には、例えば、SQRC(登録商標)を利用することができる。SQRC(登録商標)には、特定の暗号キーがなければ閲覧できない非公開情報を含めることができる。そこで、第1情報30がこのような非公開情報として含まれている SQRC(登録商標)を、第1コード22として利用する。この場合、第1情報30を復号可能な暗号キーを持つリーダが、リーダ70として利用される。リーダ70は、暗号キーを利用して SQRC(登録商標)を読み取ることで、第1情報30を得る。
【0036】
第1コード22をデコードする処理は、第1取得部2020に実装されていてもよい。この場合、例えばリーダ70として、カメラを利用する。当該カメラは、第1コード22を撮像することで、第1コード22が含まれる画像を生成する。第1取得部2020は、生成された画像をカメラから取得し、当該画像を解析することで、第1情報30を得る。なお、前述したように暗号化された第1情報30が第1コード22に含まれる場合、第1取得部2020が復号鍵を取得できるようにしておく(例えば、第1取得部2020からアクセス可能な記憶装置に復号鍵を格納しておく)。
【0037】
ここで、証明書20には、互いに異なる複数の第1コード22が表示されていてもよい。例えば、証明書20に、ユーザ10以外の人物(例えば、ユーザ10の家族)の情報が含まれているとする。この場合、証明書20にその情報が含まれている人物ごとに異なる第1コード22が用意されうる。例えば証明書20がユーザ10の転出証明書である場合、証明書20には、ユーザ10の情報だけでなく、ユーザ10と同居している家族の情報も含まれうる。そのため、ユーザ10、及び同居の家族それぞれについての第1コード22を証明書20に表示することが考えられる。
【0038】
このように証明書20に複数の第1コード22が表示されている場合、第1取得部2020は、これら複数の第1コード22それぞれから第1情報30を取得する。例えばユーザ10は、複数の第1コード22を順次リーダ70に読み取らせる。これに応じ、リーダ70は、複数の第1コード22を順次第1情報30に変換する。そして、第1取得部2020は、このようにして得られた複数の第1情報30を取得する。
【0039】
図5は、複数の第1コード22が表示されている証明書20を例示する図である。図5には、ユーザ10である人物H1、人物H1の配偶者である人物H2、及び人物H1の子供である人物H3という3名の情報が記載されている。そして、人物H1、H2、及びH3それぞれの情報が格納されている第1コード22-1から22-3が、証明書20に表示されている。人物H1は、リーダ70に第1コード22-1から22-3をそれぞれ読み取らせる。これにより、第1取得部2020は、人物H1の情報が含まれる第1情報30、人物H2の情報が含まれる第1情報30、及び人物H3の情報が含まれる第1情報30を取得することができる。
【0040】
なお、各人物の情報が個別に含まれている第1コード22-1から22-3に加え、家族共通の情報が含まれる第1コード22をさらに証明書20に表示してもよい。また、証明書20における第1コード22の配置は、図5の例に限定されない。例えば、証明書20の表面には文字情報を記載し、第1コード22は裏面に表示されるようにしてもよい。その他にも例えば、証明書20が複数の媒体(複数の紙など)で構成されるようにし、文字情報と第1コード22を互いに異なる媒体に含めるようにしてもよい。例えば、証明書20を2枚の紙で実現し、1枚目の紙には文字情報を表示させ、2枚目の紙には第1コード22を表示させるようにする。
【0041】
申請情報生成装置2000は、複数の第1コード22を一度に読み取ることができるように構成されてもよい。例えばリーダ70として、複数の第1コード22を一度にスキャンすることができる(例えば、証明書20全体を一度にスキャンすることができる)スキャナを利用する。この場合、第1取得部2020は、複数の第1コード22が含まれるスキャン画像を取得する。そして、第1取得部2020は、当該スキャン画像から複数の第1コード22を検出し、検出された複数の第1コード22それぞれをデコードする。これにより、複数の第1コード22それぞれから一度に第1情報30を取得することができる。
【0042】
また、証明書20に複数の第1コード22が表示されていたとしても、それらの一部のみを申請情報生成装置2000に読み取らせればよいケースがありうる。例えば、前述した人物H1からH3から成る家族全員がX市から転出したものの、人物H1がY市に転居し、人物H2とH3は別のZ市に転居するというケースが存在しうる。この場合、X市で発行された転出証明書は、Y市における人物H1の転入手続きと、Z市における人物H2とH3の転入手続きのそれぞれに利用することができる。Y市への転入手続きでは、人物H1の情報がエンコードされている第1コード22-1を読み取らせることで、人物H1の転入手続きを行うことができる。また、Z市への転入手続きでは、人物H2の情報がエンコードされている第1コード22-2と、人物H3の情報がエンコードされている第1コード22-3のそれぞれを申請情報生成装置2000に読み取らせることで、人物H2とH3の転入手続きを行うことができる。
【0043】
<第2情報40の取得:S104>
第2取得部2040は第2情報40を取得する(S104)。第2情報40は、ユーザ10によって入力された情報によって生成された情報である。例えば行政手続きなどでは、申請に必要な種々の情報の入力が申請者に求められる。なお、手続きに必要な証明書に記載されていない情報についてのみ、申請者による入力が求められることもあれば、当該証明書にも記載されている情報についても、申請者による入力が求められることがある。
【0044】
例えばユーザ10は、申請情報生成装置2000を利用する前に、予め対象申請に必要な情報の入力(言い換えれば、第2情報40を生成するための入力)を行う。これにより、第2情報40が生成される。例えばこのような入力は、Web サイトを通じて行うことができる。具体的には、申請情報生成装置2000を利用して対象申請を行いたいユーザ10は、ユーザ端末を利用して所定の Web サイトにアクセスする。ユーザ10は、当該 Web サイトで、行いたい申請手続きの種類の選択などを行う。その結果、Web サイトからユーザ端末に対し、対象申請に利用する情報を入力するための Web ページが提供される。ユーザ10は、当該 Web ページに対して情報の入力を行う。当該入力の結果、第2情報40が生成される。なお、第2情報40は、ユーザ端末の記憶装置に格納されてもよいし、上記 Web サイトを提供する Web サーバにアップロードされてもよい。後者の場合、例えば、ユーザ10が当該 Web サイトにアカウントを作成しておく。そして、第2情報40が、ユーザ10のアカウントに対応づけて、記憶装置に格納されるようにする。当該記憶装置は、ネットワークを介して申請情報生成装置2000からアクセス可能な記憶装置である。
【0045】
また、第2情報40の生成に利用できるアプリケーションをユーザ端末にインストールしておき、当該アプリケーションを利用することで、第2情報40の生成が行われてもよい。この場合、ユーザ10は、ユーザ端末上で当該アプリケーションを操作して、第2情報40の生成を行う。例えばユーザ10は、上記 Web サイトを利用して第2情報40を生成するケースと同様の操作で、第2情報40を生成する。すなわち、ユーザ10は、ユーザ端末で上記アプリケーションを操作することで、対象申請の種類の選択などを行う。その結果、上記アプリケーションにより、対象申請に利用する情報を入力するための画面が提供される。ユーザ10は、当該画面に対して情報の入力を行う。その結果、上記アプリケーションが、ユーザ10による入力の内容に基づいて、第2情報40を生成する。第2情報40は、ユーザ端末の記憶装置に格納されてもよいし、所定のサーバにアップロードされてもよい。後者の場合、Web サイトを利用するケースと同様に、ユーザ10のアカウントに対応づけて、第2情報40が格納される。
【0046】
その他にも例えば、第2情報40を生成するための入力は、申請情報生成装置2000で行われてもよい。この場合、申請情報生成装置2000は、前述したアプリケーションと同様に、ユーザ10に対し、対象申請に利用する情報を入力するための画面を提供する。そして、申請情報生成装置2000は、当該画面に入力された情報を用いて、第2情報40を生成する。
【0047】
なお、ユーザ端末や、前述した Web サイトを提供するサーバのハードウエア構成は任意である。例えばこれらのハードウエア構成は、図3に示されるコンピュータ500と同様である。
【0048】
第2取得部2040が第2情報40を取得する方法は様々である。第2情報40がユーザ端末の記憶装置に格納されている場合、第2取得部2040は、ユーザ端末から第2情報40を取得する。例えば第2取得部2040は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)などといった無線通信をユーザ端末との間で行うことにより、ユーザ端末から第2情報40を取得する。例えば NFC を利用する場合、申請情報生成装置2000に NFC リーダを設けておく。そして、ユーザ10がユーザ端末を当該 NFC リーダにかざすことにより、ユーザ端末から申請情報生成装置2000へ第2情報40が送信される。
【0049】
その他にも例えば、ユーザ端末のディスプレイ装置に、第2情報40をエンコードすることで得られたコード(以下、第2コード)を表示させてもよい。この場合、第2取得部2040は、第2コードを読み取ることにより、第2情報40を取得する。なお、第1コードと第2コードは互いに同じ種類のコードであってもよいし、互いに異なる種類のコードであってもよい。また、第2情報40を第2コードに変換する処理は、第2情報40を生成した後の任意のタイミングで行うことができる。例えば、前述した Web サイトやアプリケーションは、第2情報40を生成した際に、第2情報40を第2コードに変換し、第2情報40の代わりに又は第2情報40と共に、第2コードを記憶装置に格納する。その他にも例えば、ユーザ端末のディスプレイ装置に第2コードを表示するための入力操作が行われたことに応じ、第2情報40から第2コードへの変換が行われてもよい。
【0050】
第2コードを表示する方法は、ユーザ端末のディスプレイ装置に表示させる方法に限定されない。例えば、第2コードを紙その他の可搬媒体に印字してもよい。この場合、ユーザ10は、当該可搬媒体を用意した上で、申請情報生成装置2000を利用する。
【0051】
第2情報40がネットワーク上の記憶装置に格納されている場合、第2取得部2040は、当該記憶装置から第2情報40を取得する。例えばユーザ10のアカウントに対応づけて第2情報40が格納されている場合、ユーザ10は申請情報生成装置2000に対し、アカウント情報(ユーザ名とパスワードのペアなど)を入力する。第2取得部2040は、入力されたアカウント情報を利用して、ユーザ10のアカウントに対応づけて格納されている第2情報40を取得する。
【0052】
<申請情報50の生成:S106>
生成部2060は、第1情報30及び第2情報40を利用して、申請情報50を生成する(S106)。申請情報50には、対象申請において申請が必要な複数の申請項目が存在し、当該申請項目に、第1情報30や第2情報40に示されている情報が利用される。
【0053】
ここで、第1情報30及び第2情報40から申請情報50を生成するためには、申請情報50の各申請項目に対し、第1情報30や第2情報40のどの項目の内容を適用するかを把握できる必要がある。そこで、申請情報50に含まれる申請項目と、第1情報30又は第2情報40の項目とを対応づけた情報を、予め用意しておく。以下、この情報を、項目対応情報と呼ぶ。項目対応情報は、複数種類の申請手続きそれぞれについて予め用意しておき、生成部2060からアクセス可能な記憶装置に格納しておく。
【0054】
図6は、項目対応情報80をテーブル形式で例示する図である。項目対応情報80は、申請項目82、参照項目84、及び優先情報86という3つの列を有する。申請項目82は、申請情報50に含まれる申請項目の識別情報(例えば項目名)を示す。参照項目84は、第1情報30又は第2情報40に含まれる項目の識別情報を示す。例えば参照項目84に示される識別情報は、第1情報30と第2情報40のどちらに含まれる項目なのかを特定するための情報と、項目名との組み合わせで構成される。例えば図6において、参照項目84に示されている識別情報は、第1情報30に含まれている「A」という名称の項目を「1-A」という識別情報で示し、第2情報40に含まれている「A」という名称の項目を「2-A」という識別情報で示す。
【0055】
優先情報86は、1つの申請項目について、第1情報30と第2情報40のそれぞれに対応する項目がある場合において、第1情報30と第2情報40のどちらを優先的に利用するかを示す。例えば優先情報86は、「1」又は「2」を示す。優先情報86に「1」が示されている場合、第2情報40に示されている情報よりも、第1情報30に示されている情報の方が優先して、申請項目82に適用される。一方、優先情報86に「2」が示されている場合、第1情報30に示されている情報よりも、第2情報40情報に示されている情報の方が優先して、申請項目82に適用される。
【0056】
例えば、図6において、項目対応情報80の2行目のレコードは、申請項目82に「B」を示し、参照項目84に「1-C」と「2-D」の2つを示している。これは、申請情報50の「B」という項目に対し、第1情報30の「C」という項目と、第2情報40の「D」という項目の双方が対応していることを意味する。また、このレコードの優先情報86は、「1」を示している。そのため、このケースでは、申請情報50の「B」という申請項目に対し、第1情報30の「C」という項目に示されている情報が、第2情報40の「D」という項目に示されている情報よりも優先して適用される。すなわち、第1情報30の「C」という項目と第2情報40の「D」という項目の双方に情報が示されている場合、第1情報30に示されている情報が利用される。一方、第1情報30の「C」という項目に情報が示されていない(例えば、空欄となっている)場合には、第2情報40の「D」という項目に示されている情報が利用される。
【0057】
このように優先情報を定めておくことにより、1つの申請項目に対応する項目が第1情報30と第2情報40の双方にある場合に、どちらの情報を利用するのかを、適切に制御することができる。
【0058】
第1情報30と第2情報40のどちらを優先的に申請項目82へ適用すべきかは、例えば、申請項目82の性質などを考慮して定められる。第2情報40よりも第1情報30を優先すべき申請項目82は、例えば、その内容が証明書20によって証明されていることが好ましい項目である。例えば、対象申請が転入手続きであり、対象証明書20が転出証明書である場合、以下の申請項目については、第2情報40よりも第1情報30が優先して適用されるようにすることが考えられる。
・前の自治体の住所
・マイナンバー
・住民票コード
・本籍地
・家族の氏名、生年月日、又は性別など
【0059】
一方、第1情報30よりも第2情報40を優先すべき申請項目としては、例えば、世帯主や家族の続柄がある。世帯主は変更可能であるため、転入時と転出時とで異なる可能性がある。そのため、第1情報30と第2情報40とで世帯主の内容が異なる場合、第2情報40には新しい世帯主が示されていると考えられる。また、続柄は世帯主を基準として定まるため、世帯主が変わると続柄も変わりうる。よって、第1情報30と第2情報40とで続柄の記載が異なる場合、第2情報40には新しい続柄が示されていると考えられる。そこで例えば、これらの申請項目に対しては、第1情報30に示されている情報よりも第2情報40に示されている情報が優先して適用されるようにする。
【0060】
ここで、世帯主の変更に応じて続柄が変化する具体例を示す。例えば、世帯主である男性の人物H4、人物H4の妻である人物H5、及びこれらの子供である人物H6で構成される家族が存在するとする。また、この家族がY市から転出し、Z市に住んでいる人物H4の父親(人物H7)の家に住むことになったとする。そしてこの際、世帯主が人物H7になるとする。
【0061】
このケースにおいて、転出証明書に記載される人物H4からH6の続柄はそれぞれ、「世帯主」、「妻」、及び「子」である。これに対し、Z市に対する転入手続きでは、人物H7が世帯主となるため、人物H4からH6の続柄がそれぞれ「子」、「子の妻」、及び「子の子」になる。よってこのケースでは、第2情報40として新しい世帯主と続柄が入力され、転出証明書に記載されている世帯主と続柄よりも(すなわち、第1情報30に示されている世帯主と続柄よりも)、第2情報40に示されている世帯主と続柄を優先して利用する必要がある。
【0062】
なお、第1情報30と第2情報40のどちらを優先すべきかは、状況に応じて変わることがありうる。例えば転入手続きにおいて、続柄は、世帯主が変更されない場合には転出証明書の内容(すなわち第1情報30に示されている情報)を優先することが好ましく、世帯主が変更される場合には転入証明書の内容(すなわち第2情報40に示されている内容)を優先することが好ましいと考えられる。そこで例えば、優先情報に、「条件、その条件が満たされた場合に第1情報30と第2情報40のどちらを優先すべきか」というペアを示すようにする。例えば続柄の例では、「条件=世帯主が変更されない、優先する情報=第1情報30」及び「条件=世帯主が変更される、優先する情報=第2情報40」という2つのペアを、優先情報86に含めておく。このようにすることで、第1情報30と第2情報40のどちらを優先して利用すべきかを、状況に応じて定めることができる。
【0063】
なお、優先情報は、申請項目ごとに定めずに、全ての申請項目や、申請項目のグループに対し、一括で定められていてもよい。例えば、「第1情報30よりも第2情報40を優先する(すなわち、証明書20の内容を優先的に利用する)」というルールや、「申請項目AからDについては、第1情報30よりも第2情報40を優先する」というルールなどを、予め定めておく。
【0064】
生成部2060は、対象申請についての項目対応情報80を記憶装置から取得する。そして、生成部2060は、第1情報30、第2情報40、及び項目対応情報80を利用して、申請情報50を生成する。ここで、申請情報50の構成は任意である。例えば申請情報50は、複数の申請項目それぞれの識別情報(項目名など)に対し、その申請項目の内容を対応づけた情報(例えばテーブル)である。
【0065】
その他にも例えば、申請情報50は、所定のフォーマットに従って生成されるドキュメント(以下、申請書)であってもよい。当該フォーマットは、例えば、申請情報50の各申請項目について、その申請項目の内容を、申請書のテンプレートのどの位置に埋め込むかを定めた情報である。生成部2060は、申請情報50の各申請項目の内容を、第1情報30又は第2情報40の対応する項目から抽出する。そして、生成部2060は、予め記憶装置に格納されている申請書のテンプレートを取得し、抽出した各申請項目の内容を、前述したフォーマットに従って申請書のテンプレートに埋め込むことで、申請書を生成する。
【0066】
<申請情報50の出力:S108>
申請情報生成装置2000は、生成した申請情報50を出力する(S108)。ここで、申請情報50の出力方法は様々である。例えば申請情報生成装置2000は、申請情報生成装置2000に接続されているディスプレイ装置60に申請情報50を表示させる。例えば申請情報50が申請書である場合、ディスプレイ装置60に申請書が表示される。その他にも例えば、申請情報生成装置2000は、申請情報50を申請情報生成装置2000に設けられている記憶装置に格納したり、ネットワークを介してサーバ装置などへ送信してもよい。
【0067】
<<申請内容の確認>>
申請情報生成装置2000によって出力される申請情報50の内容をユーザ10が確認できるようにすることが好ましい。例えばユーザ10は、ディスプレイ装置60に表示された申請情報50を閲覧することで、申請内容の確認を行う。ここで、第1情報30と第2情報40の双方に対応する項目が存在する申請項目(すなわち、対応する参照項目84に第1情報30の項目と第2情報40の項目の双方が示されている申請項目82)について、第1情報30に示されている内容と第2情報40に示されている内容とが相違している場合、ユーザ10が当該相違を把握できるようにすることが好ましい。以下、このように第1情報30と第2情報40で内容が相違している項目のことを、相違項目と呼ぶ。
【0068】
例えば申請情報生成装置2000は、前述したディスプレイ装置60に表示させる申請情報50において、相違項目を強調表示する。ここで、情報を強調表示する具体的な方法には、様々な方法を採用できる。例えば、相違項目については、文字や枠の色を通常の項目よりも目立つ色にしたり、文字や枠の太さを通常の項目よりも太くするといった方法がある。
【0069】
申請情報生成装置2000は、ディスプレイ装置60に表示した申請情報50について、ユーザ10から確認の入力を受け付けることが好ましい。例えば、申請情報50の内容で申請を行って良いか否かを選択する入力を、ユーザ10から受け付ける。また、ユーザ10が申請情報50の内容を修正できるようにすることが好ましい。例えば相違項目について、ユーザ10が、第1情報30と第2情報40の内容のどちらを利用するかを指定できるようにする。当該指定が行われた場合、申請情報生成装置2000は、申請情報50の内容を変更する。例えば、第1情報30の内容が適用されている相違項目について、ユーザ10が、第2情報40の内容を利用するように指定したとする。この場合、申請情報生成装置2000は、申請情報50における当該項目の内容を、第2情報40の参照項目の内容に変更する。
【0070】
<別の手続きへの移行>
1つの申請手続きに利用した情報が、他の申請手続きにも流用できることがある。そこで、対象申請についての申請情報50の生成を終えた後、申請情報生成装置2000を利用して他の申請手続きに移行できるようにすると、ユーザ10にとって申請情報生成装置2000の利便性が高くなる。
【0071】
そこで例えば、申請情報生成装置2000は、申請情報50の生成をを終えた後、次に行うべき申請手続きをユーザ10を誘導する機能を有していてもよい。図7は、申請情報50の生成を終えた後に次の申請手続きへユーザ10を誘導する画面を例示する図である。図7の画面90は、該当する状況をユーザ10に選択させる画面である。ここで選択された状況に応じて、申請情報生成装置2000は、次に必要な申請手続きを行うための画面へ移行する。例えば「印鑑登録する」が選択されると、申請情報生成装置2000は、印鑑登録に必要な申請手続きのための画面へ遷移する。
【0072】
ここで、第2情報40を生成する際、対象申請だけでなく、他の申請手続きで用いる情報の入力がさらに行われていることが好ましい。例えば、第2情報40の入力を受け付ける Web サイトやアプリケーションが、ユーザ10によって選択された対象申請だけでなく、ユーザ10が行う可能性がある申請に関する情報の入力も求めるようにする。こうすることで、第2情報40に含まれる情報を、対象申請だけでなく、他の申請手続きでも利用できるようになる。
【0073】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0074】
なお、上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに提供することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスク ROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに提供されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0075】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ユーザに関する証明書に表示されている第1コードから第1情報を取得する第1取得部と、
前記証明書を必要とする申請に関してユーザによって入力された第2情報を取得する第2取得部と、
前記第1情報と第2情報を用いて、前記申請の手続きに利用する申請情報を生成する生成部と、を有する申請情報生成装置。
(付記2)
前記生成部は、
前記申請情報に含まれる複数の申請項目それぞれに対し、前記第1情報又は前記第2情報に含まれる項目を対応づけた項目対応情報を取得し、
前記申請情報の各申請項目に対し、前記項目対応情報において対応づけられている前記第1情報又は前記第2情報の項目の内容を適用することにより、前記申請情報を生成する、付記1に記載の申請情報生成装置。
(付記3)
前記項目対応情報において、前記第1情報に含まれる項目と前記第2情報に含まれる項目の双方が対応づけている前記申請項目が存在し、
前記項目対応情報は、前記申請項目に対して前記第1情報と前記第2情報のどちらを優先して適用するかを定めている優先情報をさらに含み、
前記生成部は、前記項目対応情報において前記第1情報に含まれる項目と前記第2情報に含まれる項目の双方が対応づけられている前記申請項目に対し、前記第1情報と前記第2情報のうち、前記優先情報において優先して利用することが定められている方の内容を適用して、前記申請情報を生成する、付記2に記載の申請情報生成装置。
(付記4)
前記第2情報の入力は、当該申請情報生成装置以外の装置を利用して行われる、付記1から3いずれか一項に記載の申請情報生成装置。
(付記5)
前記第2取得部は、前記第2情報がエンコードされたコードを読み取ることにより、前記第2情報を取得する、付記4に記載の申請情報生成装置。
(付記6)
前記第1情報と前記第2情報において互いに申請内容が相違する申請項目を強調した態様で、前記生成した申請情報を、前記ユーザによって閲覧されるディスプレイ装置に表示させる、付記1から5いずれか一項に記載の申請情報生成装置。
(付記7)
コンピュータによって実行される制御方法であって、
ユーザに関する証明書に表示されている第1コードから第1情報を取得する第1取得ステップと、
前記証明書を必要とする申請に関してユーザによって入力された第2情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1情報と第2情報を用いて、前記申請の手続きに利用する申請情報を生成する生成ステップと、を有する制御方法。
(付記8)
前記生成ステップにおいて、
前記申請情報に含まれる複数の申請項目それぞれに対し、前記第1情報又は前記第2情報に含まれる項目を対応づけた項目対応情報を取得し、
前記申請情報の各申請項目に対し、前記項目対応情報において対応づけられている前記第1情報又は前記第2情報の項目の内容を適用することにより、前記申請情報を生成する、付記7に記載の制御方法。
(付記9)
前記項目対応情報において、前記第1情報に含まれる項目と前記第2情報に含まれる項目の双方が対応づけている前記申請項目が存在し、
前記項目対応情報は、前記申請項目に対して前記第1情報と前記第2情報のどちらを優先して適用するかを定めている優先情報をさらに含み、
前記生成ステップにおいて、前記項目対応情報において前記第1情報に含まれる項目と前記第2情報に含まれる項目の双方が対応づけられている前記申請項目に対し、前記第1情報と前記第2情報のうち、前記優先情報において優先して利用することが定められている方の内容を適用して、前記申請情報を生成する、付記8に記載の制御方法。
(付記10)
前記第2情報の入力は、当該制御方法以外の装置を利用して行われる、付記7から9いずれか一項に記載の制御方法。
(付記11)
前記第2取得ステップにおいて、前記第2情報がエンコードされたコードを読み取ることにより、前記第2情報を取得する、付記10に記載の制御方法。
(付記12)
前記第1情報と前記第2情報において互いに申請内容が相違する申請項目を強調した態様で、前記生成した申請情報を、前記ユーザによって閲覧されるディスプレイ装置に表示させる、付記7から11いずれか一項に記載の制御方法。
(付記13)
プログラムが格納されているコンピュータ可読媒体であって、
前記プログラムは、コンピュータに、
ユーザに関する証明書に表示されている第1コードから第1情報を取得する第1取得ステップと、
前記証明書を必要とする申請に関してユーザによって入力された第2情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1情報と第2情報を用いて、前記申請の手続きに利用する申請情報を生成する生成ステップと、を実行させる、コンピュータ可読媒体。
(付記14)
前記生成ステップにおいて、
前記申請情報に含まれる複数の申請項目それぞれに対し、前記第1情報又は前記第2情報に含まれる項目を対応づけた項目対応情報を取得し、
前記申請情報の各申請項目に対し、前記項目対応情報において対応づけられている前記第1情報又は前記第2情報の項目の内容を適用することにより、前記申請情報を生成する、付記13に記載のコンピュータ可読媒体。
(付記15)
前記項目対応情報において、前記第1情報に含まれる項目と前記第2情報に含まれる項目の双方が対応づけている前記申請項目が存在し、
前記項目対応情報は、前記申請項目に対して前記第1情報と前記第2情報のどちらを優先して適用するかを定めている優先情報をさらに含み、
前記生成ステップにおいて、前記項目対応情報において前記第1情報に含まれる項目と前記第2情報に含まれる項目の双方が対応づけられている前記申請項目に対し、前記第1情報と前記第2情報のうち、前記優先情報において優先して利用することが定められている方の内容を適用して、前記申請情報を生成する、付記14に記載のコンピュータ可読媒体。
(付記16)
前記第2情報の入力は、当該コンピュータ可読媒体以外の装置を利用して行われる、付記13から15いずれか一項に記載のコンピュータ可読媒体。
(付記17)
前記第2取得ステップにおいて、前記第2情報がエンコードされたコードを読み取ることにより、前記第2情報を取得する、付記16に記載のコンピュータ可読媒体。
(付記18)
前記プログラムは、前記コンピュータに、前記第1情報と前記第2情報において互いに申請内容が相違する申請項目を強調した態様で、前記生成した申請情報を、前記ユーザによって閲覧されるディスプレイ装置に表示させる、付記13から17いずれか一項に記載のコンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0076】
10 ユーザ
20 証明書
22 コード
30 第1情報
40 第2情報
50 申請情報
60 ディスプレイ装置
70 リーダ
80 項目対応情報
82 申請項目
84 参照項目
86 優先情報
90 画面
500 コンピュータ
502 バス
504 プロセッサ
506 メモリ
508 ストレージデバイス
510 入出力インタフェース
512 ネットワークインタフェース
2000 申請情報生成装置
2020 第1取得部
2040 第2取得部
2060 生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7