(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178377
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 58/10 20060101AFI20241217BHJP
【FI】
D06F58/10 Z
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024165915
(22)【出願日】2024-09-25
(62)【分割の表示】P 2023094614の分割
【原出願日】2015-12-21
(31)【優先権主張番号】10-2014-0184456
(32)【優先日】2014-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0184457
(32)【優先日】2014-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジュミン
(72)【発明者】
【氏名】アン,ダクウ
(72)【発明者】
【氏名】ド,ヨンジン
(72)【発明者】
【氏名】リム,ヒュンギュ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ズボンのしわを除去することができるしわ除去モジュールが設けられ、しわ除去モジュールの開閉方向を反転させることができる衣類処理装置を提供する。
【解決手段】衣類処理装置は処理チャンバーを形成するケースを含む。衣類処理装置はケースの少なくとも一部を開閉するように構成されたドアをさらに含む。衣類処理装置は、ドアの内部に位置し、衣類に圧力を加えて衣類のしわを除去するように構成されたしわ除去モジュールをさらに含む。しわ除去モジュールは、ドアに位置し、衣類を支持するように構成されたベースプレートを含む。しわ除去モジュールは、ベースプレートに結合され、ベースプレートに対して回転するように構成され、ベースプレートに対する加圧によって衣類からしわを除去するように構成されたプレスプレートをさらに含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
処理チャンバーを形成するケース、
前記ケースの少なくとも一部を開閉するように構成されたドア、及び
前記ドアの内部に位置し、衣類に圧力を加えて衣類の皺を除去するように構成された皺
除去モジュールを備えてなり、
前記皺除去モジュールは、
前記ドアに位置し、衣類を支持するように構成されたベースプレート、及び
前記ベースプレートに結合され、前記ベースプレートに対して回転するように構成され
、前記ベースプレートに対する加圧によって衣類から皺を除去するように構成されたプレ
スプレートを備えてなる、衣類処理装置。
【請求項2】
前記ベースプレートの少なくとも一部は前記ドアから所定距離だけ分離されてなる、請
求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記ベースプレートは、前記プレスプレートに対して前記ベースプレートを加圧する弾
性力を発生させる材料を備えてなる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記プレスプレートは、前記ベースプレートに対して前記プレスプレートを加圧する弾
性力を発生させる材料を備えてなる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記プレスプレートは前記ベースプレートに対して上下方向又は左右方向に回転するよ
うに構成されてなる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記ベースプレート又はプレスプレートの少なくとも一方は衣類の縫着部を収容するよ
うに溝を成すプレス回避部を備えてなる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記ベースプレートは、
前記ドアに固定されるベース固定部、及び
前記ベース固定部から伸び、前記ベース固定部より大きな距離だけ前記ドアから分離さ
れ、弾性力によって衣類を支持するように構成されたベース弾性板を備えてなる、請求項
1に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記ベース固定部は衣類の縫着部を収容するように溝を成すプレス回避部を備えてなる
、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記ベース固定部は前記ベース弾性板より前記ドアに近いように構成されてなる、請求
項7に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記ベース固定部は、前記ドア側に突出して前記ドアによって支持され、前記ドアから
前記ベース固定部を分離するように構成された締結部を備えてなる、請求項7に記載の衣
類処理装置。
【請求項11】
前記ベースプレートは前記プレスプレートによって加圧されることによって前記締結部
を中心に所定角度だけ回転するように構成されてなる、請求項10に記載の衣類処理装置
。
【請求項12】
前記ベース弾性板は、
前記ベース固定部の左側に伸びる左側ベース弾性板、及び
前記ベース固定部の右側に伸びる右側ベース固定板を備えてなる、請求項7に記載の衣
類処理装置。
【請求項13】
前記プレスプレートは衣類を前記処理チャンバー側に露出させるように構成された開口
部を形成する、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記ベースプレートは、前記ベース弾性板及び前記ドアの間に配置され、前記ベース弾
性板に弾性力を提供するように構成されたベース弾性部材をさらに備えてなる、請求項7
に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記ベースプレートは、前記ベース弾性板に位置し、前記ドア側に突出し、前記ベース
弾性部材の少なくとも一部を前記弾性部材固定部に連結するように構成された弾性部材固
定部をさらに備えてなる、請求項14に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記ベース弾性部材はコイルスプリングであり、
前記弾性部材固定部に前記コイルスプリングの少なくとも一部が連結されてなる、請求
項15に記載の衣類処理装置。
【請求項17】
前記皺除去モジュールは、
前記ベースプレートの第1側に結合され、プレスプレートの第1側に結合され、前記プ
レスプレートが回転するように構成された第1ヒンジ、
前記ベースプレートの第1側に結合され、前記プレスプレートの第1側に結合され、前
記プレスプレートが回転するように構成された第2ヒンジ、及び
前記ベースプレートの第2側又は前記プレスプレートの第2側に位置し、前記第1ヒン
ジ及び第2ヒンジの反対側に位置し、前記プレスプレート及びベースプレートをラッチ結
合させるように構成されたラッチを備えてなる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項18】
前記皺除去モジュールは、前記第1ヒンジ及び第2ヒンジの間に位置し、前記ベースプ
レートと前記プレスプレートの間に位置するキャップカバーをさらに備えてなる、請求項
17に記載の衣類処理装置。
【請求項19】
前記皺除去モジュールは、前記ベースプレートの第2側又は前記プレスプレートの第2
側に位置し、前記第1ヒンジ、前記第2ヒンジ及び前記キャップカバーの反対側に位置す
る偽装カバーをさらに備えてなる、請求項18に記載の衣類処理装置。
【請求項20】
衣類処理装置であって、
処理チャンバーを形成するケース、
ケースの少なくとも一部を開閉するように構成されたドア、及び
前記前記ドアの内部に位置し、衣類に圧力を加えて衣類の皺を除去するように構成され
た皺除去モジュールを備えてなり、
前記皺除去モジュールは、
前記ドアに位置し、前記衣類を支持するように構成されたベースプレート、
前記ベースプレートに結合され、前記ベースプレートに対して回転するように構成され
、前記ベースプレートに対する加圧によって衣類の皺を除去するように構成され、衣類を
前記処理チャンバーに露出させるように構成された開口部を形成するプレスプレート、
前記ベースプレートの第1側及び前記プレスプレートの第1側に結合され、前記プレス
プレートが回転するように構成された第1ヒンジ、
前記ベースプレートの第1側及び前記プレスプレートの第1側に結合され、前記プレス
プレートが回転するように構成された第2ヒンジ、及び
前記ベースプレートの第2側又は及び前記プレスプレートの第2側に位置し、前記第1
ヒンジ及び第2ヒンジの反対側に位置し、前記プレスプレート及び前記ベースプレートを
ラッチ結合させるように構成されたラッチを備えてなり、
前記ベースプレートは、
前記ドアに固定されるベース固定部、及び
前記ベース固定部から伸び、前記ベース固定部より前記ドアから大きな距離だけ分離さ
れ、弾性力によって前記衣類を支持するように構成されたベース弾性板を備えてなる、衣
類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
衣類処理装置は家庭内又はランドリーなどで衣類の洗濯、乾燥、皺(しわ)改善などの
ように衣類を管理するためのあらゆる装置を意味する。
【0003】
例えば、衣類処理装置は、衣類の洗濯のための洗濯機、衣類の乾燥のための乾燥機、洗
濯機能と乾燥機能を兼ねる乾燥兼用洗濯機、衣類のリフレッシュのためのリフレッシャー
(Refresher)、衣類の不要なしわを改善させるスチーマー(Steamer)
などがある。
【0004】
リフレッシャーは衣類の状態を快適で新鮮にするための装置で、衣類を乾燥させるとか
、衣類に香を供給するとか、衣類の静電気発生を防止するとか、衣類のしわを改善させる
などの機能をする。
【0005】
スチーマーは一般的に単純に衣類にスチームを供給して衣類のしわを除去する装置で、
一般的なアイロンとは違い、衣類に直接熱を加えずに衣類のしわを除去する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ズボンのしわを除去することができるしわ除去モジュールが設けられ、前記
しわ除去モジュールの開閉方向を反転させることができる衣類処理装置を提供することに
目的がある。
【0007】
また、本発明は、ズボンを掛ける時、ズボンに圧力を均一に伝達することができる衣類
処理装置を提供することに他の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願で説明する主題の革新的な面によると、衣類処理装置は、処理チャンバーを形成
するケース;前記ケースの少なくとも一部を開閉するように構成されたドア;及び前記ド
アの内部に位置し、衣類に圧力を加えて衣類のしわを除去するように構成されたしわ除去
モジュールを含み、前記しわ除去モジュールは、前記ドアに位置し、衣類を支持するよう
に構成されたベースプレート;及び前記ベースプレートに結合され、前記ベースプレート
に対して回転するように構成され、前記ベースプレートに対する加圧によって衣類からし
わを除去するように構成されたプレスプレートを含む。
【0009】
前記衣類処理装置は次の選択的な特徴の一つ以上を含むことができる。前記ベースプレ
ートの少なくとも一部は前記ドアから所定距離だけ分離される。前記ベースプレートは前
記プレスプレートに対して前記ベースプレートを加圧する弾性力を発生させる材料を含む
。前記プレスプレートは前記ベースプレートに対して前記プレスプレートを加圧する弾性
力を発生させる材料を含む。前記プレスプレートは前記ベースプレートに対して上下方向
又は左右方向に回転するように構成される。前記ベースプレート又はプレスプレートの少
なくとも一つは衣類の縫着部を収容するように溝をなすプレス回避部を含む。
【0010】
前記ベースプレートは、前記ドアに固定されるベース固定部;及び前記ベース固定部か
ら伸び、前記ベース固定部より大きな距離だけ前記ドアから分離され、弾性力によって衣
類を支持するように構成されたベース弾性板を含む。前記ベース固定部は衣類の縫着部を
収容するように溝をなすプレス回避部を含む。前記ベース固定部は前記ベース弾性板より
前記ドアに近いように構成される。前記ベース固定部は、前記ドア側に突出して前記ドア
によって支持され、前記ドアから前記ベース固定部を分離するように構成された締結部を
含む。前記ベースプレートは前記プレスプレートによって加圧されることによって前記締
結部を中心に所定角度だけ回転するように構成される。
【0011】
前記ベース弾性板は、前記ベース固定部の左側に伸びる左側ベース弾性板;及び前記ベ
ース固定部の右側に伸びる右側ベース固定板を含む。前記プレスプレートは衣類を前記処
理チャンバー側に露出させるように構成された開口部を形成する。前記ベースプレートは
、前記ベース弾性板及び前記ドアの間に配置され、前記ベース弾性板に弾性力を提供する
ように構成されたベース弾性部材をさらに含む。前記ベースプレートは、前記ベース弾性
板に位置し、前記ドア側に突出し、前記ベース弾性部材の少なくとも一部を前記弾性部材
固定部に連結するように構成された弾性部材固定部をさらに含む。前記ベース弾性部材は
コイルスプリングであり、前記弾性部材固定部に前記コイルスプリングの少なくとも一部
が連結される。
【0012】
前記しわ除去モジュールは、前記ベースプレートの第1側に結合され、プレスプレート
の第1側に結合され、前記プレスプレートが回転するように構成された第1ヒンジ;前記
ベースプレートの第1側に結合され、前記プレスプレートの第1側に結合され、前記プレ
スプレートが回転するように構成された第2ヒンジ;及び前記ベースプレートの第2側又
は前記プレスプレートの第2側に位置し、前記第1ヒンジ及び第2ヒンジの反対側に位置
し、前記プレスプレート及びベースプレートをラッチ結合させるように構成されたラッチ
を含む。前記しわ除去モジュールは、前記第1ヒンジ及び第2ヒンジの間に位置し、前記
ベースプレートと前記プレスプレートの間に位置するキャップカバーをさらに含む。前記
しわ除去モジュールは、前記ベースプレートの第2側又は前記プレスプレートの第2側に
位置し、前記第1ヒンジ、前記第2ヒンジ及び前記キャップカバーの反対側に位置する偽
装カバーをさらに含む。
【0013】
本出願で説明する主題の他の革新的な面によると、衣類処理装置は、処理チャンバーを
形成するケース;ケースの少なくとも一部を開閉するように構成されたドア;及び前記前
記ドアの内部に位置し、衣類に圧力を加えて衣類のしわを除去するように構成されたしわ
除去モジュールを含み、前記しわ除去モジュールは、前記ドアに位置し、前記衣類を支持
するように構成されたベースプレート;前記ベースプレートに結合され、前記ベースプレ
ートに対して回転するように構成され、前記ベースプレートに対する加圧によって衣類の
しわを除去するように構成され、衣類を前記処理チャンバーに露出させるように構成され
た開口部を形成するプレスプレート;前記ベースプレートの第1側及び前記プレスプレー
トの第1側に結合され、前記プレスプレートが回転するように構成された第1ヒンジ;前
記ベースプレートの第1側及び前記プレスプレートの第1側に結合され、前記プレスプレ
ートが回転するように構成された第2ヒンジ;及び前記ベースプレートの第2側又は及び
前記プレスプレートの第2側に位置し、前記第1ヒンジ及び第2ヒンジの反対側に位置し
、前記プレスプレート及び前記ベースプレートをラッチ結合させるように構成されたラッ
チを含み、前記ベースプレートは、前記ドアに固定されるベース固定部;及び前記ベース
固定部から伸び、前記ベース固定部より前記ドアから大きな距離だけ分離され、弾性力に
よって前記衣類を支持するように構成されたベース弾性板を含む。
【発明の効果】
【0014】
前記衣類処理装置は次のような効果がある。
【0015】
一番目、ベースプレートが一枚の板で製作されるから、プレスプレートから加わる圧力
を効果的に分散させることができる利点がある。
【0016】
二番目、プレスプレートから不均衡な圧力が加わるとき、ベースプレートが変形しなが
ら衣類に均一に圧力を分散させることができる利点がある。
【0017】
三番目、ベースプレートに形成された締結部を中心にベースプレートが変形又は回転す
ることができ、これによって不均衡な圧力を解消することができる。
【0018】
四番目、プレス回避部によって衣類の縫着部に圧力が集中することを防止することがで
き、これによって衣類全体に均一に圧力を加えることができる利点がある。
【0019】
五番目、しわ除去モジュールが使用者の選択によって左側から右側の方向に開かれると
か、右側から左側の方向に開かれるように取り付けることができる効果がある。
【0020】
六番目、ドアの開閉方向と連動してしわ除去モジュールに設けられたプレスプレートの
開閉方向を選択することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図3】一例のサイクルアセンブリーの分解斜視図である。
【
図4】一例のサイクルアセンブリーの斜視図である。
【
図5】一例のしわ除去モジュールの使用状態図である。
【
図9】
図5と比較してしわ除去モジュールの開閉方向が変わった一例のしわ除去モジュールの使用状態図である。
【
図10】一例のしわ除去モジュールの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1及び
図2は一例の衣類処理装置を示す。
図3及び
図4は一例のサイクルアセンブリ
ーを示す。
【0023】
衣類処理装置1は、前面が開放した処理チャンバー120を形成するケース10と、前
記ケース10の前面を開閉するドア20とを含む。
【0024】
前記ケース10の内部は分離板11によって上下に区画される。前記分離板11の上側
に衣類がつるされる処理チャンバー12が形成される。前記分離板11の下側には機械装
置が設けられるサイクルチャンバー14が形成される。
【0025】
前記処理チャンバー12には衣類が吊るされ、スチーム又は空気循環などによって衣類
のしわを除去するとか臭いを脱臭する。
【0026】
処理チャンバー12の上部には衣類を掛けるハンガーが吊るされるハンガー支持棒13
が備えられる。ハンガー支持棒13はモーターなどの駆動装置によって処理チャンバー1
2内で前後、上下及び/又は左右方向に運動するように構成されることができ、このよう
な運動は一定の周期を有する往復運動が好ましい。
【0027】
前記処理チャンバー12内には送風口16及びスチーム吐出口17が形成される。
【0028】
一部の実施例では、送風口16及びスチーム吐出口17が吐出パネル15に形成される
。
【0029】
一部の実施例では、前記送風口16又はスチーム吐出口17は相異なるパネルに形成可
能である。一部の実施例で、前記吐出パネル15はサイクルチャンバー14の一部面を形
成する。前記吐出パネル15は分離板11の後方側に位置する。前記吐出パネル15は分
離板11と連続した面をなし、前記分離板11に向かって傾くように配置される。
【0030】
送風ユニット30によって押送された空気は前記送風口16を通じて吐き出される。
【0031】
スチームユニット40で生成されたスチームが前記スチーム吐出口17を通じて吐き出
される。
【0032】
前記サイクルチャンバー14には、前記処理チャンバー12内の空気を循環させる送風
ユニット30と、前記処理チャンバー12にスチームを提供するスチームユニット40と
、前記処理チャンバー12の空気を空気調和させるヒートポンプユニット50と、前記各
ユニット30、40、50を制御する制御ユニット60とが設けられる。
【0033】
前記送風ユニット30、スチームユニット40、ヒートポンプユニット50、制御ユニ
ット60などのように衣類処理装置の各行程を駆動させるための機械装置の組立体を一部
の実施例ではサイクルアセンブリーと定義する。
【0034】
前記送風ユニット30は、送風ファン32と吸気口34とを含む。
【0035】
前記吸気口34は前記送風ファン32の吸入側に設けられ、前記処理チャンバー12の
内部空気を前記送風ファン32に案内する。
【0036】
前記送風ファン32はファンの回転によって空気を流動させ、前記処理チャンバー12
から空気を吸入した後、前記ヒートポンプユニット50に吐き出す。
【0037】
前記スチームユニット40は印加電源によって発熱し、後述する給水タンク72から水
を受け、水を蒸気に変換させる。生成されたスチームは処理チャンバー12に吐き出され
る。
【0038】
一部の実施例では、前記ヒートポンプユニット50を通じて前記処理チャンバー12に
流動するように流路が形成される。
【0039】
前記ヒートポンプユニット50は、圧縮器、凝縮器、蒸発器及び膨脹バルブを含む冷凍
サイクルで構成される。前記ヒートポンプユニット50は、作動モードによって、前記処
理チャンバー12の内部に冷却空気又は加熱空気を吐き出すことができる。
【0040】
一部の実施例で、前記ヒートポンプユニット50は冷媒との熱交換によって加熱された
前記凝縮器周辺の空気が前記送風ユニット30によって処理チャンバー12内に供給され
ることができる。このように、処理チャンバー12内に供給された高温の空気はハンガー
支持棒13に吊るされた衣類を処理するのに使われる。もちろん、前記ヒートポンプユニ
ット50は作動せずに前記送風ユニットのみ作動する場合、処理チャンバー12内には常
温の空気が供給される。また、前記蒸発器によって冷却された空気が送風ユニット50に
よって処理チャンバー12内に供給されることも可能である。
【0041】
前記ヒートポンプユニット50は前記処理チャンバー12内の水分を除湿することもで
きる。
【0042】
前記サイクルチャンバー14の前方には水を貯蔵するタンクモジュール70が設けられ
る。前記タンクモジュール70は、前記スチームユニット40に水を供給する給水タンク
72と、前記処理チャンバー12で生成された凝縮水を集めて貯蔵するドレインタンク7
4とを含む。
【0043】
前記給水タンク72には前記給水タンク72に貯蔵された水の水位を感知する給水水位
センサー81が設けられる。前記ドレインタンク74には前記ドレインタンク74に貯蔵
された水の水位を感知するドレイン水位センサー91が設けられる。
【0044】
給水タンク72の水は給水ポンプ45によってスチームユニット40に流動する。
【0045】
処理チャンバー12で生成された凝縮水は自重によって処理チャンバーの下側に流動し
た後、ドレインポンプ46によってドレインタンク74に流動する。前記ヒートポンプユ
ニット50で生成された凝縮水も前記ドレインポンプ46によってドレインタンク74に
流動する。
【0046】
前記給水ポンプ46又はドレインポンプ46は制御ユニット60によって制御される。
【0047】
一部の実施例では、前記吸気口34の前方側にタンクモジュールフレーム71が設けら
れる。
【0048】
前記タンクモジュールフレーム71及びドア20の間にはタンク設置空間73が形成さ
れる。前記タンクモジュールフレーム71は前記分離板11と結合して前記サイクルチャ
ンバー14を外部から分離させる。
【0049】
前記タンク設置空間73の前方側には給水タンク72又はドレインタンク74の中で少
なくともいずれか一つと互いに干渉するタンク支持バー75が設けられる。
【0050】
前記タンク支持バー75は、前記給水タンク72又はドレインタンク74がタンク設置
空間73から意図に反して分離されることを防止する。前記タンク支持バー75は前記給
水タンク72及びドレインタンク74の前方を支持する。
【0051】
それで、ドア20の開閉時、前記給水タンク72及びドレインタンク74がタンク設置
空間73から離脱することを抑制する。
【0052】
一部の実施例で、前記給水タンク72の下端は前記タンク支持バー75の上端に掛けら
れる。前記ドレインタンク74の下端は前記タンク支持バー75の上端に掛けられる。
【0053】
給水タンク72又はドレインタンク74の中で少なくともいずれか一つには前記タンク
支持バー75と互いに干渉するタンク支持端79が形成される。
【0054】
前記タンク支持端79は凹むように陥没して形成される。
【0055】
前記タンク支持端79によって前記タンク支持バー75及び給水タンク72の前面は連
続した面をなすことができる。前記タンク支持端79によって前記タンク支持バー75及
びドレインタンク74の前面は連続した面をなすことができる。
【0056】
前記給水タンク72及びドレインタンク74はタンク設置空間73に配置され、左右に
並列配置される。前記給水タンク72及びドレインタンク74はドア20の開放時に使用
者に露出される。
【0057】
前記給水タンク72及びドレインタンク74は使用者が引き出すことができる。
【0058】
前記給水タンク72及びドレインタンク74はタンクモジュールフレーム71から分離
可能である。前記給水タンク72及びドレインタンク74はタンク設置空間73に着脱可
能である。
【0059】
前記給水タンク72は前記スチームユニット40と連結されて水を供給し、前記ドレイ
ンタンク74は前記処理チャンバー12と連結され、前記処理チャンバー12又はヒート
ポンプユニット50から流入した水が貯蔵される。
【0060】
前記ドレインタンク74は前記給水タンク72と機能的に同一である。前記ドレインタ
ンク74は前記給水タンク72と並んで配置される。
【0061】
前記ドア20は、前記ケース10の前面を開閉するドアパネル22と、前記ドアパネル
22及びケース10をヒンジ連結するヒンジ部24と、前記ドアパネル22に配置され、
前記ケース10の縁部と密着して前記ドア20及びケース10の間を密閉させるドアガス
ケット26と、前記ドアパネル22の内側面に配置され、前記処理チャンバー12で生成
された凝縮水を前記分離板11に案内するドアライナー80とを含む。
【0062】
一部の実施例で、前記ドア20は処理チャンバー12及びタンク設置空間73を同時に
開閉する構造である。一部の実施例で、前記ケース10に複数のドアが設けられることが
できる。よって、複数のドアが前記処理チャンバー12又はタンク設置空間73をそれぞ
れ開閉するように構成できる。
【0063】
前記ドアライナー80は前記処理チャンバー12に向かって取り付けられる。
【0064】
前記ドアライナー80は表面に生成された凝縮水を分離板11のドレイングリル13に
案内する。
【0065】
前記ドアライナー80は、前記ドアパネル22の内側面に付着され、前記ドアパネル2
2と平行に形成されたライナー部82と、前記ライナー部82の下端に形成され、前記処
理チャンバー12の内側に偏向するように形成されたライナーガイド部84とを含む。
【0066】
前記ドアライナー80は分離板11の上側に位置する。前記ドアライナー80は処理チ
ャンバー12の前面より小さな面積で形成されることが好ましい。
【0067】
前記ドアパネル22を取り囲むように前記ドアガスケット26が取り付けられることが
できる。前記ドアガスケット26によって前記ドア20及びケース10を密閉することが
できる。
【0068】
前記ドアガスケット26は前記処理チャンバー12及びタンク設置空間73をそれぞれ
区分して密閉することができる。
【0069】
前記ドアガスケット26は処理チャンバー12で生成された凝縮水がタンク設置空間7
3に流動することを遮断することができる。
【0070】
前記ライナー部82は前記ドアパネル22に密着する。
【0071】
一部の実施例で、前記ライナーガイド部84は前記ライナー部82と一体に形成される
。一部の実施例で、前記ライナー部82及びライナーガイド部84は別に製作されること
もできる。
【0072】
前記ライナーガイド部84は前記ライナー部82から前記処理チャンバー12側に偏向
するように配置される。前記ライナーガイド部84は丸い形状又は傾斜面に形成可能であ
る。
【0073】
前記ライナーガイド部84はドア20から処理チャンバー12の内側に突出するように
形成可能である。
【0074】
ここで、前記ライナーガイド部84の下端にドロップ部86が形成される。前記ドロッ
プ部86はアンダーカット状に形成可能である。前記ドロップ部86は凝縮水の液滴を増
加させて下側に落下させる機能をする。
【0075】
前記ドアガスケット26の一部は前記ライナーガイド部84の下側に配置できる。前記
ドアガスケット26は処理チャンバー12の凝縮水が前記タンク設置空間73に下がるこ
とを防止する。
【0076】
一部の実施例では、衣類に圧力を加えてしわを除去するしわ除去モジュール100が設
けられる。前記しわ除去モジュール100はドア20に設けられる。一部の実施例で、前
記しわ除去モジュール100は処理チャンバー12の内部に設けられることができる。
【0077】
前記しわ除去モジュール100は蒸気が供給される位置に設けられる。
【0078】
前記しわ除去モジュール100は、前記ドア20の内側面に設けられる衣類105(例
えば、ズボン)を支持するベースプレート110と、前記ベースプレート110に密着し
てズボン105を加圧するプレスプレート140とを含む。
【0079】
前記ズボン105はハンガー部材120に掛けられる。前記ズボン105が掛けられた
ハンガー部材120はドア20の内側に配置された支持部25に掛けられる。
【0080】
前記ハンガー部材120としては、一部の実施例で、一般的なズボンハンガーが使われ
る。スカーフ、マフラーなどが掛けられる場合、他の種類のハンガー部材が使われても構
わない。前記ハンガー部材の形態は多様に変形可能である。
【0081】
前記支持部25は前記ケース10の内側に垂直方向に多数が配置され、前記ズボンの長
さによって選択される。
【0082】
前記ベースプレート110は前記ドア20に取り付けられる。前記ベースプレート11
0は前記ドアパネル22又はドアライナー80に取り付けられることができる。
【0083】
前記ベースプレート110は弾性力を有するプレートの形状に形成される。前記ベース
プレート110は少なくとも一部が前記ドア20から離隔している。
【0084】
前記ベースプレート110及びドア20の離隔した空間を通じて、ドア20に結ぶ凝縮
水がライナーガイド部84に移動することができる。
【0085】
前記ベースプレート110の少なくとも一部は前記ドアライナー80から離隔している
。よって、前記ドアライナー80に結ぶ凝縮水は衣類と接触しない。
【0086】
一部の実施例で、前記プレスプレート140は弾性素材で形成可能である。すなわち、
前記ベースプレート110を硬い素材で形成し、プレスプレート140を弾性素材で形成
することができる。一部の実施例で、プレスプレート140が提供する弾性力によって衣
類をベースプレート110に密着させることができる。
【0087】
一部の実施例で、前記ベースプレート110は一枚のプレートを成形して使用する。一
部の実施例で、複数のプレートを組み立てて製作することができる。
【0088】
前記ベースプレート110は、ズボンの縫着部106が位置する部分に溝が形成される
。前記ベースプレート110は前記縫着部106と干渉することを防止し、ズボンと接触
する面積を極大化する。
【0089】
前記ベースプレート110は、ズボンの縫着部106が位置する部位にプレス回避部1
11が形成される。
【0090】
前記ベースプレート110は、前記ドア20に固定されるベース固定部112と、前記
ベース固定部112から伸び、前記ベース固定部112より前記ドア20から離隔するよ
うに形成されたベース弾性板114とを含む。
【0091】
前記ベース固定部112は、一部の実施例で、上下方向に長く延設される。前記ベース
固定部112は、上側及び下側にそれぞれ締結部113が形成され、前記締結部113に
よって前記ドア20と結合した状態を維持する。
【0092】
前記ベース弾性板114は弾性力によって衣類を支持する。前記弾性支持によって前記
ベース弾性板114は衣類と密着した状態を維持する。
【0093】
前記ベース弾性板114は、前記ベース固定部112から左側及び右側にそれぞれ延設
された左側ベース弾性板115及び右側ベース弾性板116からなる。
【0094】
前記左側ベース弾性板115及び右側ベース弾性板116は素材の弾性によって前記ド
ア20の方向に弾性変形することができ、外力が除去されれば、元の状態に復元すること
ができる。
【0095】
前記プレスプレート140によって前記ベースプレート110が押圧されるとき、前記
ベースプレート110は前記締結部113を中心に所定角度だけ回転するとか拗じれると
かする変形が発生することができる。前記変形によって前記ベースプレート110及び前
記プレスプレート140が均一に密着する。
【0096】
一部の実施例で、前記ズボン105が配置された状態で前記プレスプレート140が左
側から右側に回転すれば、前記左側ベース弾性板115に先に圧力が加わってから前記右
側ベース弾性板116に圧力が加わる。
【0097】
一部の実施例で、前記ベース弾性板114が締結部113を中心に左側に所定角度だけ
弾性変形することによって前記ズボンに加わる圧力が分散され、よって前記ズボン全体に
わたって均一に圧力を提供することができる。
【0098】
そして、前記ベース固定部112は前記ベース弾性板114より低く配置される。前記
ベース固定部112は前記ベース弾性板114よりドア20に近く位置し、前記ベース弾
性板114に対して高低差をなす。
【0099】
前記ベース固定部112の上側プレス回避部111が形成される。一部の実施例では、
ベース固定部112及びベース弾性板114の高低差によって前記プレス回避部111が
形成される。一部の実施例で、前記ベース固定部112に溝を形成することもできる。一
部の実施例で、ズボンの縫着部106は前記ベース固定部112に位置する。
【0100】
前記縫着部106は織物が重なって形成されるから、厚さが厚く形成される。上述した
ように、プレス回避部111が形成されなければ、プレスプレート140による圧力が縫
着部106に集中する。この場合、ズボン全体に均一に圧力が伝達されない。
【0101】
一部の実施例で、前記ズボンは、縫着部106を除いた部分に圧力が加わる。
【0102】
そして、前記ベースプレート110及びドア20の間にはベースプレート110を弾支
するベース弾性部材118が配置される。
【0103】
前記ベース弾性部材118としては、一部の実施例で、コイルスプリングが使われる。
一部の実施例で、リーフスプリングが使われることができる。また、前記ベースプレート
110に一体に形成された素材(例えば、リブ)の弾性力によって弾性を提供することも
できる。
【0104】
一部の実施例で、前記ベース弾性部材118は前記左側ベース弾性板115の上側及び
下側、かつ前記右側ベース弾性板116の上側及び下側にそれぞれ配置される。
【0105】
一部の実施例で、前記ベースプレート110には前記ベース弾性部材118が結合され
る弾性部材固定部119が形成される。
【0106】
一部の実施例で、前記弾性部材固定部119はフック状に形成される。
【0107】
前記コイルスプリングの一部は前記弾性部材固定部119にかかって固定される。
【0108】
前記弾性部材固定部119はドア20及びベースプレート110の間に形成される。前
記弾性部材固定部119は一体に製作される。一部の実施例で、前記弾性部材固定部11
9は別個の部品で製作されてから組み立てられることができる。
【0109】
前記プレスプレート140はベースプレート110と対向する。
【0110】
前記プレスプレート140は前記ベースプレート110に対して回転することができる
。一部の実施例で、前記プレスプレート140は水平方向に回転する構造である。一部の
実施例で、前記プレスプレート140は上下方向に回転する構造として設けられることが
できる。
【0111】
前記プレスプレート140は平板状に形成される。
【0112】
前記プレスプレート140は、前記縫着部106との干渉を回避するためのプレス回避
部142と、前記ベース弾性板114と密着するプレス部144とが前記プレス回避部1
42の左側及び右側にそれぞれ形成される。
【0113】
ここで、前記プレスプレート140には、スチームをズボンに供給するために開放した
開口部145が形成される。一部の実施例で、前記開口部145は前記プレス回避部14
2と重畳して配置される。一部の実施例で、前記プレス回避部142及び開口部145は
別に分離されて配置できる。一部の実施例で、前記開口部145は前記プレス部144に
形成されても構わない。
【0114】
一部の実施例で、前記開口部145は一つが形成される。一部実施例で、前記開口部1
45は前記プレスプレート140に多孔を形成することで形成してもよく、前記多孔が多
様な形状又はパターンを有するように形成可能である。
【0115】
一部の実施例では、プレス回避部111、142が複数配置される。一部の実施例で、
前記ベースプレート110に形成されたプレス回避部111又は前記プレスプレート14
0に形成されたプレス回避部142のいずれか一方のみ形成可能である。
【0116】
一方、前記プレスプレート140は前記ベースプレート110に対して回転しながら前
記ズボン105を加圧するように設けられる。
【0117】
一部の実施例で、しわ除去モジュール100は前記ベースプレートが一枚の板で製作さ
れることで、プレスプレートから加わる圧力を効果的に分散させることができる利点があ
る。
【0118】
また、一部の実施例で、しわ除去モジュール100は上下方向に長く延設されたベース
固定部110にズボンの縫着部106を位置させるから、前記縫着部106に圧力が集中
することを防止することができ、よってズボン105の全体に均一に圧力を加えてしわを
効果的に伸ばす利点がある。
【0119】
一方、一部の実施例で、前記ドア20はヒンジ部24の設置位置によって左側から右側
に開かれるように取り付けることもでき、右側から左側に開かれるように取り付けること
もできる。
【0120】
したがって、前記しわ除去モジュール100のプレスプレート140はドア20の開放
方向に対して対応するように右側から左側又は左側から右側に開かれることができるリバ
ーサル構造130に構成される。
【0121】
前記ドア20は左側から右側に開かれるように取り付けられるとかあるいは右側から左
側に開かれるように取り付けられることができる。ドア20の開かれる方向は衣類処理装
置が設置される空間を効率的に用いるために、あるいは使用者の好みによって選択可能で
ある。
【0122】
図1に示したように、ドアが左側から右側に開かれる場合、プレスプレート140は右
側から左側に回転することができるように取り付けられる。
【0123】
これと反対に、ドアが右側から左側に開かれる場合には、プレスプレート140が左側
から右側に回転することができるように取り付けられる。
【0124】
前記しわ除去モジュール100はこのようにプレスプレート140の開放方向を転換さ
せるためのリバーサル構造130を含む。
【0125】
図5、
図6及び
図10は一例のしわ除去モジュールを示す。
図7及び
図8は一例のベー
スプレートを示す。
図9は
図5と比較して一例のしわ除去モジュールの開閉方向が変わっ
た場合の一例のしわ除去モジュールを示す図である。
【0126】
前記リバーサル構造130は、前記ベースプレート110及びプレスプレート140の
一側を結合させ、前記一側を中心に前記プレスプレート140を回転させる第1ヒンジ1
52及び第2ヒンジ154と、前記ベースプレート110及びプレスプレート140の他
側に設けられ、前記プレスプレート140の密着時に前記プレスプレート140を前記ベ
ースプレート110に固定させるラッチ160と、前記第1ヒンジ152及び第2ヒンジ
154の間に配置されたキャップカバー170と、前記ベースプレート110及びプレス
プレート140の他側に設けられる偽装カバー180とを含む。
【0127】
一部の実施例では、前記プレスプレート140が右側から左側に回転する設置状態を例
として説明する(
図1、
図5及び
図6参照)。
【0128】
前記第1ヒンジ152は左側上端に配置され、前記ベースプレート110及びプレスプ
レート140をヒンジ連結させる。
【0129】
前記第2ヒンジ154は左側下端に配置され、前記ベースプレート110及びプレスプ
レート140をヒンジ連結させる。
【0130】
前記キャップカバー170は前記第1ヒンジ152及び第2ヒンジ154の間に形成さ
れた空間に配置されて組み立てられる。前記キャップカバー170は前記ベースプレート
110及びプレスプレート140の間に位置することができる。
【0131】
前記ラッチ(latch)160は前記第1ヒンジ152及び第2ヒンジ154の反対
側である前記プレスプレート140の他側に取り付けられる。
【0132】
前記ラッチ160は、密着時、フック結合によって前記プレスプレート140及びベー
スプレート110を互いに結合させる。前記フック結合した状態でさらにプレスプレート
140がベースプレート110側に密着すれば、前記フック結合が解除される。前記ラッ
チ160はワンタッチフック結合をなすように構成される。
【0133】
前記偽装カバー180は前記キャップカバー170の反対側に位置する。
【0134】
前記偽装カバー180は第1ヒンジ152、第2ヒンジ154及びキャップカバー17
0の設置位置が使用者に露出されることを防止するための構成である。前記偽装カバー1
80は第1ヒンジ152、第2ヒンジ154及びキャップカバー170の設置可能位置を
隠蔽する。
【0135】
前記偽装カバー180はベースプレート110又はプレスプレート140のいずれか一
方に固定される。前記偽装カバー180はプレスプレート140が開かれる入口に設けら
れる。
【0136】
一部の実施例で、前記偽装カバー180はベースプレート110に設けられる。
【0137】
取り付けられた第1ヒンジ152、第2ヒンジ154及びキャップカバー170の形状
と偽装カバー180の形状は同一である。結果として、前記しわ除去モジュール100の
左側及び右側の形状が互いに同じに形成される。
【0138】
図5の状態から
図6の状態に反転される場合、
図6及び
図10に示したように、第1ヒ
ンジ152、第2ヒンジ154及びキャップカバー170をプレスプレート140の右側
に取り付け、偽装カバー180を左側に取り付けることで反転を完了することができる。
【0139】
しわ除去モジュール100は使用者のニーズによって開閉方向を選択して設置すること
ができる利点がある。
【0140】
しわ除去モジュール100はドア20の開閉方向によってプレスプレート140の開閉
方向を設定することができる。
【0141】
衣類処理装置は障害のある使用者又は左利きのように使用者の身体的特徴を反映してド
ア20又はしわ除去モジュール100の開閉方向を選択することができる。
【符号の説明】
【0142】
10 ケース
11 分離板
12 処理チャンバー
13 ドレイングリル
14 サイクルチャンバー
20 ドア
30 送風ユニット
40 スチームユニット
50 ヒートポンプユニット
60 制御ユニット
70 タンクモジュール
72 給水タンク
74 ドレインタンク
80 ドアライナー
82 ライナー部
84 ライナーガイド部
86 ドロップ部
87 ガスケットベース固定部
90 凝縮水案内部材
92 案内部材ボディー
94 安内面
96 結合部
100 しわ除去モジュール
105 ズボン
106 縫着部
110 ベースプレート
111 プレス回避部
119 弾性部材固定部
120 ハンガー部材
140 プレスプレート
142 プレス回避部
145 開口部
152 第1ヒンジ
154 第2ヒンジ
160 ラッチ
170 キャップカバー
180 偽装カバー
【手続補正書】
【提出日】2024-09-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
処理チャンバーを備えたキャビネット;
前記キャビネットを開閉するように構成されたドア;及び
前記ドアに備えられ、かつ、衣類に圧力を加えて前記衣類の皺を除去するように構成された皺除去モジュール;を備えてなり、
前記皺除去モジュールは、
前記ドアに備えられたベースプレート(base plate)、
前記ベースプレートに対して回転するように構成され、かつ、前記ベースプレートと接触するとき、衣類を圧する(press)ように構成されたプレスプレート(press plate)、及び
前記ベースプレートを前記ドアに固定し、かつ、前記ドアから前記ベースプレートを分離する固定部;を備えてなり、
前記ベースプレートが前記プレスプレートにより圧せられるとき、前記ベースプレートは前記固定部に対して回転可能である、衣類処理装置。
【請求項2】
前記プレスプレートにより前記ベースプレートに付与される圧力(pressure)が均一でない場合、前記ベースプレートが回転するように構成される、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記ベースプレートの左ベース部及び前記ベースプレートの右ベース部のうちの一方が前記プレスプレートによって圧さられた(pressed)場合、前記ベースプレートの前記左ベース部及び前記ベースプレートの前記右ベース部のうちの他方が前記プレスプレートに向かって移動する、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記ベースプレートの左ベース部及び前記ベースプレートの右ベース部のうちの一方が前記プレスプレートに接触した場合、前記ベースプレートの前記左ベース部及び前記ベースプレートの前記右ベース部のうちの他方が前記プレスプレートに向かって移動する、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記皺除去モジュールは、前記ベースプレートの後方側に配置され、前記ベースプレートに弾性力を付与する弾性部材を更に備える、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記弾性部材は、前記ベースプレートの前記左ベース部及び前記ベースプレートの前記右ベース部に配置される、請求項5に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記ベースプレートは、
前記固定部により前記ドアに固定されるベース部(Base part)と、
前記ベース部から左方向に延設し、かつ、前記ベース部から突出する左ベース部と、
前記ベース部から右方向に延設し、かつ、前記ベース部から突出する右ベース部と、を備える、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記左ベース部と前記ドアを結合し、前記左ベース部に弾性力を付与する第1弾性部材と、
前記右ベース部と前記ドアを結合し、前記右ベース部に弾性力を付与する第2弾性部材と、を更に備える、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記プレスプレートに結合され、前記プレスプレートがその周りで回転できるようにするヒンジ;を更に備える、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記ヒンジに近い、前記ベースプレートの前記左ベース部及び前記ベースプレートの前記右ベース部のうちの一方が前記プレスプレートによって圧さられた(pressed)場合、前記左ベース部及び前記右ベース部のうちの他方が前記プレスプレートに向かって移動する、請求項9に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記ヒンジに近い、前記ベースプレートの前記左ベース部及び前記ベースプレートの前記右ベース部のうちの一方が前記プレスプレートに接触した場合、前記左ベース部及び前記右ベース部のうちの他方が前記プレスプレートに向かって移動する、請求項9に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記ベースプレートに前記プレスプレートを固定する為のラッチを更に備える、請求項9に記載の衣類処理装置。