(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178509
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】人工知能システム、人工知能システムのプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/56 20200101AFI20241218BHJP
G06F 16/383 20190101ALI20241218BHJP
H04L 67/50 20220101ALI20241218BHJP
G06F 16/33 20190101ALI20241218BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20241218BHJP
G06F 40/44 20200101ALI20241218BHJP
【FI】
G06F40/56
G06F16/383
H04L67/50
G06F16/33
G06F3/16 690
G06F40/44
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096675
(22)【出願日】2023-06-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年5月2日に「サテライトオフィス企業活用GPT導入支援」ページに掲載 https://www.sateraito.jp/sateraito_AI/ 令和5年5月11日にサテライトオフィス・チャットボットマネージャーのマニュアルページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/home/notification/ai 令和5年5月12日にメール情報配信一覧ページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/mailmagazine 令和5年5月14日にYouTubeページに動画をアップロード https://www.youtube.com/watch?v=gmMe8PO9Kc8 令和5年5月15日に「サテライトオフィス企業活用GPT導入支援」ページに掲載および資料をアップロード https://www.sateraito.jp/sateraito_AI/ 令和5年5月16日にサテライトオフィス・プレスリリースに掲載 https://www.sateraito.jp/pressrelease/index.html 令和5年5月16日に@Pressページに掲載 https://www.atpress.ne.jp/news/355628 令和5年5月16日にCNET Japanページに掲載 https://japan.cnet.com/release/30858336/ 令和5年5月16日にZDNet Japanページに掲載 https://japan.zdnet.com/release/30858336/ 令和5年5月18日にYouTubeページに動画をアップロード https://www.youtube.com/watch?v=LuXn70q6XMg
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年5月19日に「サテライトオフィス企業活用GPT導入支援」ページに掲載および資料をアップロード https://www.sateraito.jp/sateraito_AI/ 令和5年5月19日にメール情報配信一覧ページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/mailmagazine 令和5年5月22日にYouTubeページに動画をアップロード https://www.youtube.com/watch?v=jFqFoe6gGdI 令和5年5月26日に「サテライトオフィス企業活用GPT導入支援」ページに掲載および資料をアップロード https://www.sateraito.jp/sateraito_AI/ 令和5年5月26日にメール情報配信一覧ページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/mailmagazine 令和5年5月27日にメール情報配信一覧ページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/mailmagazine 令和5年5月29日にサテライトAI.AIボード(ChatGPT対応)のマニュアルページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/home/aiboard?hl=ja 令和5年5月29日に@Pressページに掲載 https://www.atpress.ne.jp/news/356912 令和5年5月29日にCNET Japanページに掲載 https://japan.cnet.com/release/30862289/ 令和5年5月29日にZDNet Japanページに掲載 https://japan.zdnet.com/release/30862289/
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年6月3日にYouTubeページに動画をアップロード https://www.youtube.com/watch?v=Y_2R1roB5V0 令和5年6月3日にメール情報配信一覧ページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/mailmagazine 令和5年6月4日にメール情報配信一覧ページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/mailmagazine 令和5年6月6日にサテライトオフィス・プレスリリースに掲載 https://www.sateraito.jp/pressrelease/index.html 令和5年6月6日に@Pressページに掲載 https://www.atpress.ne.jp/news/357892 令和5年6月6日にCNET Japanページに掲載 https://japan.cnet.com/release/30865181/ 令和5年6月6日にZDNet Japanページに掲載 https://japan.zdnet.com/release/30865181/ 令和5年6月9日に「サテライトオフィス企業活用GPT導入支援」ページに掲載および資料をアップロード https://www.sateraito.jp/sateraito_AI/ 令和5年6月9日にYouTubeページに動画をアップロード https://www.youtube.com/watch?v=3mZH_D5lXiA 令和5年6月9日にYouTubeページに動画をアップロード https://www.youtube.com/watch?v=Mkp3_O7fY7k
(71)【出願人】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
(72)【発明者】
【氏名】原口 優
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FB01
5B175LA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザーはアップロードしたドキュメントファイルについて、所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータの情報を得ることができる人工知能システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】人工知能システム100は、ユーザー端末110とサーバ(120、130)と、を備え、ユーザー端末のブラウザ111においてドキュメントファイルDFを指定する操作があったとき、ユーザー端末が、ドキュメントファイルをサーバへアップロードし、ブラウザにおいて所定操作があったとき、ユーザー端末が、所定操作に応じた指示命令情報PTをサーバへ送信し、サーバが、指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段131を用いて、読み込んだドキュメントファイルについてのテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータGTをユーザー端末へ送信し、ユーザー端末が、生成テキストデータGTをブラウザに表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末とサーバとを備えてユーザー端末がサーバに基づいて表示または音声出力する人工知能システムであって、
前記ユーザー端末のブラウザにおいてドキュメントファイルを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報を指定する操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記ドキュメントファイルまたはURL情報をサーバへアップロードし、
前記ブラウザにおいて所定操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記所定操作に応じた指示命令情報をサーバへ送信し、
前記サーバが、受信した指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータをユーザー端末へ送信し、
前記ユーザー端末が、受信した生成テキストデータをブラウザに表示するまたは音声出力する構成であることを特徴とする人工知能システム。
【請求項2】
前記事前学習済み人工知能手段が指示命令情報に基づいてテキストデータを生成する際、前記事前学習済み人工知能手段が、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報のどのページまたはどの箇所に基づいているかについての根拠情報を生成し、
前記サーバが、生成テキストデータおよび根拠情報をユーザー端末へ送信し、
前記ユーザー端末が、前記生成テキストデータおよび根拠情報をブラウザに表示する構成であることを特徴とする請求項1に記載の人工知能システム。
【請求項3】
前記事前学習済み人工知能手段が指示命令情報に基づいてテキストデータを生成した際、前記事前学習済み人工知能手段が、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報に関する情報が回答情報となる関係の質問情報を複数生成し、
前記サーバが、生成テキストデータ、生成質問情報の順でユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項2に記載の人工知能システム。
【請求項4】
前記指示命令情報がアップロードされたドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についての質問であり、
前記事前学習済み人工知能手段が、質問の内容と、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報に関する情報の内容との相関スコアーを算出して、
算出した相関スコアーが所定閾値未満である場合、前記サーバが、質問に対する回答としてわからない旨の生成テキストデータをユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項3に記載の人工知能システム。
【請求項5】
前記指示命令情報が、回答についての言語指定情報を含む場合、前記事前学習済み人工知能手段が、指示命令情報に基づいて、指定された言語でテキストデータを生成し、
前記サーバが、生成テキストデータをユーザー端末へ送信し、
前記所定操作が日本語以外の外国語による指示命令の入力操作であった場合、前記事前学習済み人工知能手段が、指示命令情報に基づいて、入力された指示命令の言語でテキストデータを生成し、
前記サーバが、生成テキストデータをユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項4に記載の人工知能システム。
【請求項6】
前記ユーザー端末が、ボットを有する第1サーバを介して、事前学習済み人工知能手段を有する第2サーバと通信し、
前記第1サーバと通信自在な管理者用端末の管理画面において、前記ユーザー端末から第1サーバのボットへのデータに含まれたワード属性についてのマスキングが設定自在であり、
前記ユーザー端末のブラウザにおいて予め設定されたマスキングのワード属性の文字を含むデータが入力されて第1サーバにアップロードされると、受信した第1サーバのボットが、受信したデータにマスキングのワード属性の文字が含まれていると判定して、受信したデータのうち、マスキングのワード属性の文字を同じワード属性の別の任意の文字に変換してから変換後のデータを第2サーバの事前学習済み人工知能手段へ送信し、
前記第2サーバが、第2サーバの事前学習済み人工知能手段を用いて変換後のデータに基づく内容のテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータを第1サーバのボットへ送信し、
前記第1サーバのボットが、受信した生成テキストデータのうち、第2サーバの事前学習済み人工知能手段への送信の際に変換した別の任意の文字の部分を、変換前の文字に戻す変更をしてから変更後の生成テキストデータをユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の人工知能システム。
【請求項7】
前記指示命令情報が、要約する旨であり、
前記第2サーバが、受信した要約する旨の指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータを、第1サーバを介してユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項6に記載の人工知能システム。
【請求項8】
前記指示命令情報が、問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨であり、
前記第2サーバが、受信した問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨の指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータを、第1サーバを介してユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項6に記載の人工知能システム。
【請求項9】
前記ユーザー端末のブラウザにおいて、指定可能なドキュメントファイルまたは指定可能なURL情報の数が複数であり、ドキュメントファイルまたはURL情報の指定が複数であった場合、前記ユーザー端末が、複数のドキュメントファイルまたはURL情報を第1サーバへアップロードする構成であることを特徴とする請求項6に記載の人工知能システム。
【請求項10】
ユーザー端末がサーバに基づいて表示または音声出力する人工知能システムのプログラムであって、
前記ユーザー端末のブラウザにおいてドキュメントファイルを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報を指定する操作があったか否かを判定するファイル指定判定ステップと、
前記ドキュメントファイルを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報を指定する操作があったとき、ユーザー端末が、ドキュメントファイルまたはURL情報をサーバへアップロードするアップロードステップと、
前記ブラウザにおいて所定操作があったか否かを判定する所定操作判定ステップと、
前記所定操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記所定操作に応じた指示命令情報をサーバへ送信する指示命令送信ステップと、
前記サーバが、受信した指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行するテキストデータ生成実行ステップと、
前記サーバが、実行して得た生成テキストデータをユーザー端末へ送信する生成データ送信ステップと、
前記ユーザー端末が、受信した生成テキストデータをブラウザに表示するまたは音声出力する表示・音声出力ステップとを有していることを特徴とする人工知能システムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー端末とサーバとを備えてユーザー端末がサーバに基づいて表示または音声出力する人工知能システム、および、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザーがアップロードしたファイルの保存、表示等の機能を提供するサーバシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のサーバシステムにおいて、クラウドストレージにアップロードされたファイルは、付与された権限に応じてファイルをアップロードしたユーザーと異なるユーザーが表示したり、ダウンロードしたり、編集したりする限りの構成であったため、ユーザーはそのファイルの内容を知るためには、ユーザーがそのファイルを開いて自ら読む必要があり、ファイルの内容が多数ページのものなど情報量が多い場合は時間を必要とするため、短時間である程度の内容を把握することが困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、ユーザーはドキュメントファイルまたはURL情報をアップロードするとともに所定操作をするだけでアップロードしたドキュメントファイル、またはURL情報のウェブメールページやURL情報によって特定されるドキュメントファイルについて、所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータの情報を得ることができる人工知能システム、および、そのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、ユーザー端末とサーバとを備えてユーザー端末がサーバに基づいて表示または音声出力する人工知能システムであって、前記ユーザー端末のブラウザにおいてドキュメントファイルを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報を指定する操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記ドキュメントファイルまたはURL情報をサーバへアップロードし、前記ブラウザにおいて所定操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記所定操作に応じた指示命令情報をサーバへ送信し、前記サーバが、受信した指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータをユーザー端末へ送信し、前記ユーザー端末が、受信した生成テキストデータをブラウザに表示するまたは音声出力する構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された人工知能システムの構成に加えて、前記事前学習済み人工知能手段が指示命令情報に基づいてテキストデータを生成する際、前記事前学習済み人工知能手段が、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報のどのページまたはどの箇所に基づいているかについての根拠情報を生成し、前記サーバが、生成テキストデータおよび根拠情報をユーザー端末へ送信し、前記ユーザー端末が、前記生成テキストデータおよび根拠情報をブラウザに表示する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載された人工知能システムの構成に加えて、前記事前学習済み人工知能手段が指示命令情報に基づいてテキストデータを生成した際、前記事前学習済み人工知能手段が、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報に関する情報が回答情報となる関係の質問情報を複数生成し、前記サーバが、生成テキストデータ、生成質問情報の順でユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載された人工知能システムの構成に加えて、前記指示命令情報がアップロードされたドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についての質問であり、前記事前学習済み人工知能手段が、質問の内容と、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報に関する情報の内容との相関スコアーを算出して、算出した相関スコアーが所定閾値未満である場合、前記サーバが、質問に対する回答としてわからない旨の生成テキストデータをユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項5に係る発明は、請求項4に記載された人工知能システムの構成に加えて、前記指示命令情報が、回答についての言語指定情報を含む場合、前記事前学習済み人工知能手段が、指示命令情報に基づいて、指定された言語でテキストデータを生成し、前記サーバが、生成テキストデータをユーザー端末へ送信し、前記所定操作が日本語以外の外国語による指示命令の入力操作であった場合、前記事前学習済み人工知能手段が、指示命令情報に基づいて、入力された指示命令の言語でテキストデータを生成し、前記サーバが、生成テキストデータをユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された人工知能システムの構成に加えて、前記ユーザー端末が、ボットを有する第1サーバを介して、事前学習済み人工知能手段を有する第2サーバと通信し、前記第1サーバと通信自在な管理者用端末の管理画面において、前記ユーザー端末から第1サーバのボットへのデータに含まれたワード属性についてのマスキングが設定自在であり、前記ユーザー端末のブラウザにおいて予め設定されたマスキングのワード属性の文字を含むデータが入力されて第1サーバにアップロードされると、受信した第1サーバのボットが、受信したデータにマスキングのワード属性の文字が含まれていると判定して、受信したデータのうち、マスキングのワード属性の文字を同じワード属性の別の任意の文字に変換してから変換後のデータを第2サーバの事前学習済み人工知能手段へ送信し、前記第2サーバが、第2サーバの事前学習済み人工知能手段を用いて変換後のデータに基づく内容のテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータを第1サーバのボットへ送信し、前記第1サーバのボットが、受信した生成テキストデータのうち、第2サーバの事前学習済み人工知能手段への送信の際に変換した別の任意の文字の部分を、変換前の文字に戻す変更をしてから変更後の生成テキストデータをユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項7に係る発明は、請求項6に記載された人工知能システムの構成に加えて、前記指示命令情報が、要約する旨であり、前記第2サーバが、受信した要約する旨の指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータを、第1サーバを介してユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0013】
本請求項8に係る発明は、請求項6に記載された人工知能システムの構成に加えて、前記指示命令情報が、問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨であり、前記第2サーバが、受信した問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨の指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータを、第1サーバを介してユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0014】
本請求項9に係る発明は、請求項6に記載された人工知能システムの構成に加えて、前記ユーザー端末のブラウザにおいて、指定可能なドキュメントファイルまたは指定可能なURL情報の数が複数であり、ドキュメントファイルまたはURL情報の指定が複数であった場合、前記ユーザー端末が、複数のドキュメントファイルまたはURL情報を第1サーバへアップロードする構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0015】
本請求項10に係る発明は、ユーザー端末がサーバに基づいて表示または音声出力する人工知能システムのプログラムであって、前記ユーザー端末のブラウザにおいてドキュメントファイルを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報を指定する操作があったか否かを判定するファイル指定判定ステップと、前記ドキュメントファイルを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報を指定する操作があったとき、ユーザー端末が、ドキュメントファイルまたはURL情報をサーバへアップロードするアップロードステップと、前記ブラウザにおいて所定操作があったか否かを判定する所定操作判定ステップと、前記所定操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記所定操作に応じた指示命令情報をサーバへ送信する指示命令送信ステップと、前記サーバが、受信した指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行するテキストデータ生成実行ステップと、前記サーバが、実行して得た生成テキストデータをユーザー端末へ送信する生成データ送信ステップと、前記ユーザー端末が、受信した生成テキストデータをブラウザに表示するまたは音声出力する表示・音声出力ステップとを有していることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の人工知能システムは、ユーザー端末とサーバとを備えていることにより、ユーザー端末がサーバに基づいて表示または音声出力することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0017】
本請求項1に係る発明の人工知能システムによれば、アップロードしたドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報について事前学習済み人工知能手段が読み込んでから所定操作に応じた指示命令情報に基づいてテキストデータの生成を実行して生成テキストデータがブラウザに表示されるまたは音声出力されるため、ユーザーはドキュメントファイルまたはURL情報をアップロードするとともに所定操作をするだけでアップロードしたドキュメントファイルを自ら読むことなく、または、アップロードしたURL情報のウェブメールページやURL情報によって特定されるドキュメントファイルを自ら読むことなく、例えば、要約作成、問題点の指摘、改善点の指摘、情報への質問などの所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータの情報を得ることができる。
【0018】
本請求項2に係る発明の人工知能システムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、ブラウザにおいて生成テキストデータだけでなく根拠情報も表示されるため、ユーザーは根拠情報に基づいて元のドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報を参照して生成テキストデータの精度や信頼度(信憑性)を簡単に確認することができる。
つまり、生成テキストデータだけを見て生成テキストデータの内容を鵜呑みにすることなく、どの部分の何に基づいて、テキストデータが生成されたかをユーザーは簡単に確認することができる。
【0019】
本請求項3に係る発明の人工知能システムによれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についての想定される質問情報が複数生成されてブラウザにおいて生成テキストデータの後の順で表示されるため、ユーザーは、先ずは複数の質問情報のうちの1つを選択して事前学習済み人工知能手段とやりとりをして事前学習済み人工知能手段が読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報に関して自ら全てを読むことなく理解を簡単に深めることができる。
【0020】
本請求項4に係る発明の人工知能システムによれば、請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、アップロードされたドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報と相関の低い内容の質問があった場合には、信頼度の低い内容の回答をすることなく正直にわからない旨の回答がブラウザに表示されるため、ユーザーはアップロードしたドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報との関係において自分のした質問が的外れなものであったことを理解して別の質問を試すことができる。
つまり、信頼度の低い内容が回答としてブラウザに表示されないため、ユーザーは安心して事前学習済み人工知能手段とやりとりをすることができる。
【0021】
本請求項5に係る発明の人工知能システムによれば、請求項4に係る発明が奏する効果に加えて、指定された言語による生成テキストデータが回答としてブラウザに表示されるため、多言語のユーザーに対応することができる。
さらに、英語や多言語で質問などの指示命令の入力があった場合はその言語でテキストデータが生成されて生成テキストデータが回答としてブラウザに表示されるため、多言語のユーザーに対応することができる。
【0022】
本請求項6に係る発明の人工知能システムによれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、例えば、ユーザー端末から第1サーバのボットへのデータについて名前、住所、電話番号、電子メールアドレスなどの個人を特定可能なワード属性についてのマスキングを予め設定しておくことによって、ユーザーが入力したデータにそれらのワード属性の文字が含まれていた場合、第1サーバのボットがそれらのワード属性の文字を同じワード属性の別の任意の文字に変換してから変換後のデータを第2サーバの事前学習済み人工知能手段へ送信し、テキストデータ生成の実行が変換後のデータに基づいて行われるため、第2サーバの事前学習済み人工知能手段の一例であるチャットGPTが個人を特定可能なワード属性の文字の情報を覚えてしまうことを回避することができる。
つまり、第2サーバの事前学習済み人工知能手段の一例であるチャットGPTへ送信される内容が個人を特定不可能な文字に変換されたものとなるため、第2サーバの事前学習済み人工知能手段の一例であるチャットGPTを介した他の端末への個人特定可能な情報の漏洩を回避することができる。
さらに、第1サーバのボットが第2サーバの事前学習済み人工知能手段から生成テキストデータを受信した際、受信した生成テキストデータのうち、第2サーバの事前学習済み人工知能手段への送信の際に変換した別の任意の文字の部分を、変換前の文字に戻す変更が行われて、変更後の生成テキストデータがユーザー端末へ送信されるため、ユーザーが入力した指示命令情報の意図に基本的に沿った変更後の生成テキストデータを得ることができる。
つまり、第1サーバのボットが第2サーバの事前学習済み人工知能手段へ送信する際に変換した文字が、第1サーバのボットが第2サーバの事前学習済み人工知能手段から受信した際に元の文字に戻されるため、第2サーバの事前学習済み人工知能手段への不本意な情報流出や第2サーバの事前学習済み人工知能手段を介した他の端末への不本意な情報流出を回避するとともにユーザー端末からの指示命令内容とユーザー端末への回答内容との整合性を担保することができる。
【0023】
本請求項7に係る発明の人工知能システムによれば、請求項6に係る発明が奏する効果に加えて、ユーザーがドキュメントファイルまたはURL情報を指定して要約する旨の指示命令に対応する所定操作をするだけで要約する旨の指示命令情報が第1サーバを介して第2サーバに送信されて事前学習済み人工知能手段によって処理されて所望の結果情報がブラウザに表示される、または、音声出力されるため、ユーザーは所望の要約生成の結果情報を得ることができる。特に指定したドキュメントファイルまたはURL情報が長文である場合、短い文章の要約が結果情報として表示される、または、音声出力されるため、ユーザーは元のドキュメントファイルまたはURL情報の全文を読んで理解する必要がなく、短い文章を読んで、または、聴いておおよその内容を理解することができる。
【0024】
本請求項8に係る発明の人工知能システムによれば、請求項6に係る発明が奏する効果に加えて、ユーザーがドキュメントファイルまたはURL情報を指定して問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨の指示命令に対応する所定操作をするだけで問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨の指示命令情報が第1サーバを介して第2サーバに送信されて事前学習済み人工知能手段によって処理されて所望の結果情報がブラウザに表示される、または、音声出力されるため、ユーザーは指定したドキュメントファイルまたはURL情報の内容ページを読むことなく指定したドキュメントファイルまたはURL情報の内容の問題点についての所望の説明文生成の結果情報を得ることができる。
【0025】
本請求項9に係る発明の人工知能システムによれば、請求項6に係る発明が奏する効果に加えて、複数のドキュメントファイルまたはURL情報の内容が事前学習済み人工知能手段に読み込まれるため、複数のドキュメントファイルまたはURL情報の内容の共通する内容や少なくとも一方のみについての内容についての結果情報を得ることができる。
つまり、複数のドキュメントファイルまたはURL情報の内容の共通点や差異点などを考慮した効率のよい結果情報を得ることができる。
【0026】
本請求項10に係る発明の人工知能システムのプログラムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、アップロードしたドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報について事前学習済み人工知能手段が読み込んでから所定操作に応じた指示命令情報に基づいてテキストデータの生成を実行して生成テキストデータがブラウザに表示されるまたは音声出力されるため、ユーザーはドキュメントファイルまたはURL情報をアップロードするとともに所定操作をするだけでアップロードしたドキュメントファイルを自ら読むことなく、または、アップロードしたURL情報のウェブメールページやURL情報によって特定されるドキュメントファイルを自ら読むことなく、例えば、要約作成、問題点の指摘、改善点の指摘、情報への質問などの所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータの情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の実施例である人工知能システムの概念を示す図。
【
図2】本発明の実施例である人工知能システムの動作例を示すチャート図。
【
図3】本発明の実施例である人工知能システムのユーザー端末のブラウザのアップロード画面におけるファイル指定の一例を示す図。
【
図4】本発明の実施例である人工知能システムのユーザー端末のブラウザのアップロード画面におけるプロンプト入力操作の一例を示す図。
【
図5】本発明の実施例である人工知能システムのユーザー端末のブラウザのアップロード画面における回答としての生成テキストデータの一例を示す図。
【
図6】本発明の実施例である人工知能システムのユーザー端末のブラウザのアップロード画面における回答としての生成テキストデータおよび複数の質問情報の一例を示す図。
【
図7】本発明の実施例である人工知能システムのユーザー端末のブラウザのアップロード画面におけるプロンプトとしての質問および回答としての生成テキストデータの一例を示す図。
【
図8】本発明の実施例である人工知能システムのユーザー端末のブラウザのアップロード画面におけるプロンプトとしての英語で回答指示の旨および回答としての英語による生成テキストデータの一例を示す図。
【
図9】本発明の実施例である人工知能システムのユーザー端末のブラウザのアップロード画面におけるプロンプトとしての英語の質問および回答としての英語による生成テキストデータの一例を示す図。
【
図10】本発明の実施例である人工知能システムのマスキング機能の概念を示す図。
【
図11】(A)(B)は本発明の実施例である人工知能システムの管理画面におけるマスキングの設定例を示す図およびアップロード画面においてマスキングの対象文字を含むドキュメントファイルがアップロード・入力された際の様子を示す図。
【
図12】本発明の実施例である人工知能システムのマスキングの動作例を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の人工知能システムは、ユーザー端末とサーバとを備えて、ユーザー端末のブラウザにおいてドキュメントファイルを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報を指定する操作があったとき、ユーザー端末が、ドキュメントファイルまたはURL情報をサーバへアップロードし、ブラウザにおいて所定操作があったとき、ユーザー端末が、所定操作に応じた指示命令情報をサーバへ送信し、サーバが、受信した指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータをユーザー端末へ送信し、ユーザー端末が、受信した生成テキストデータをブラウザに表示するまたは音声出力する構成であることにより、ユーザーはドキュメントファイルまたはURL情報をアップロードするとともに所定操作をするだけでアップロードしたドキュメントファイルを自ら読むことなく、または、アップロードしたURL情報のウェブメールページやURL情報によって特定されるドキュメントファイルを自ら読むことなく、例えば、要約作成、問題点の指摘、改善点の指摘、情報への質問などの所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータの情報を得ることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明の人工知能システムのプログラムは、ユーザー端末のブラウザにおいてドキュメントファイルを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報を指定する操作があったか否かを判定するファイル指定判定ステップと、ドキュメントファイルを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報を指定する操作があったとき、ユーザー端末が、ドキュメントファイルまたはURL情報をサーバへアップロードするアップロードステップと、ブラウザにおいて所定操作があったか否かを判定する所定操作判定ステップと、所定操作があったとき、ユーザー端末が、所定操作に応じた指示命令情報をサーバへ送信する指示命令送信ステップと、サーバが、受信した指示命令情報に基づいて事前学習済み人工知能手段を用いて、読み込んだドキュメントファイルまたはURL情報によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行するテキストデータ生成実行ステップと、サーバが、実行して得た生成テキストデータをユーザー端末へ送信する生成データ送信ステップと、ユーザー端末が、受信した生成テキストデータをブラウザに表示するまたは音声出力する表示・音声出力ステップとを有していることにより、ユーザーはドキュメントファイルまたはURL情報をアップロードするとともに所定操作をするだけでアップロードしたドキュメントファイルを自ら読むことなく、または、アップロードしたURL情報のウェブメールページやURL情報によって特定されるドキュメントファイルを自ら読むことなく、例えば、要約作成、問題点の指摘、改善点の指摘、情報への質問などの所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータの情報を得ることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0029】
例えば、ユーザー端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末などの情報を送受信するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、1つのサーバやクラウド上の複数のサーバでもよい。
事前学習済み人工知能手段は、大規模言語モデルとも呼ばれる対話型の例えばChatGPT(Generative Pre-trained Transformer)(以下、チャットGPT)などにより構成され、1つのサーバやクラウド上の複数のサーバに設けられた構成でもよい。
また、ドキュメントファイルとは、内容に文字情報を含む電子データのファイルのことをいい、データのファイル形式は、単なるテキストデータ形式、文書データ形式、セル表示タイプの表計算ファイル形式、ピクセル表示タイプの写真や動画などの画像ファイル形式など、画像認識手段を用いて文字を読み取り自在なものや、音声認識手段で読み込み自在なものでもよく、文字を直接認識なものまたは音声から文字を起こして間接的に認識可能なものであれば如何なるものであっても構わない。
なお、文字にはプログラムのソースコードも含まれる。
さらに、所定情報についての場所情報であるURL情報(Uniform Resource Locator情報)は、ウェブサーバにアクセスして得られる所定情報としてのHTML形式のウェブサイトのページや、ドキュメントファイルを特定できるものであれば如何なるものであっても構わない。
【実施例0030】
以下に、本発明の実施例である人工知能システム100について、
図1乃至
図12に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の実施例である人工知能システム100の概念を示す図であり、
図2は、本発明の実施例である人工知能システム100の動作例を示すチャート図であり、
図3は、本発明の実施例である人工知能システム100のユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112におけるファイル指定の一例を示す図であり、
図4は、本発明の実施例である人工知能システム100のユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112におけるプロンプト入力操作の一例を示す図であり、
図5は、本発明の実施例である人工知能システム100のユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112における回答としての生成テキストデータGTの一例を示す図であり、
図6は、本発明の実施例である人工知能システム100のユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112における回答としての生成テキストデータGTおよび複数の質問情報の一例を示す図であり、
図7は、本発明の実施例である人工知能システム100のユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112におけるプロンプトとしての質問および回答としての生成テキストデータGTの一例を示す図であり、
図8は、本発明の実施例である人工知能システム100のユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112におけるプロンプトとしての英語で回答指示の旨および回答としての英語による生成テキストデータGTの一例を示す図であり、
図9は、本発明の実施例である人工知能システム100のユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112におけるプロンプトとしての英語の質問および回答としての英語による生成テキストデータGTの一例を示す図であり、
図10は、本発明の実施例である人工知能システム100のマスキング機能の概念を示す図であり、
図11(A)は、本発明の実施例である人工知能システム100の管理画面113におけるマスキングの設定例を示す図であり、
図11(B)は、アップロード画面112においてマスキングの対象文字を含むドキュメントファイルDFがアップロード・が入力された際の様子を示す図であり、
図12は、本発明の実施例である人工知能システム100のマスキングの動作例を説明する図である。
【0031】
本発明の第1実施例である人工知能システム100は、
図1に示すように、ユーザー端末110と、サーバの一例である第1サーバ120および第2サーバ130とを備えている。
このうち、第1サーバ120は、ユーザー端末110のブラウザ111が表示する人工知能システム100のアップロード画面112のウェブページの情報を有している。
他方、第2サーバ130は、事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを有している。
本実施例では、一例として、第1サーバ120と、第2サーバ130とが別体の構成としたが、共通の1つのサーバの構成でもよい。
ユーザー端末110のブラウザ111において、ユーザーが人工知能システム100へのログイン操作を行うと、ユーザー端末110のブラウザ111が、アップロード画面112を表示する。
【0032】
そして、ユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112においてドキュメントファイルDFを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報DF1を指定する操作があったとする。
すると、ユーザー端末110が、ドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1をサーバの一例である第1サーバ120を介して第2サーバ130へアップロードする。
続いて、ブラウザ111のアップロード画面112において所定操作があったとき、ユーザー端末110が、所定操作に応じた所謂、プロンプトである指示命令情報PTをサーバの一例である第1サーバ120を介して第2サーバ130へ送信する。
例えば、要約作成、問題点の指摘、改善点の指摘、情報への質問などの所定指令命令情報を送信する。
【0033】
すると、第2サーバ130が、受信した指示命令情報PTに基づいて事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを用いて、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行する。
そして、第2サーバ130が、実行して得た生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信する。
すると、ユーザー端末110が、受信した生成テキストデータGTをブラウザ111のアップロード画面112に表示するまたは音声出力するように構成されている。
【0034】
これにより、アップロードしたドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報について事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが読み込んでから所定操作に応じた指示命令情報PTに基づいてテキストデータの生成を実行して生成テキストデータGTがブラウザ111に表示されるまたは音声出力される。
その結果、ユーザーはドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1をアップロードするとともに所定操作をするだけでアップロードしたドキュメントファイルDFを自ら読むことなく、または、アップロードしたURL情報DF1のウェブメールページやURL情報DF1によって特定されるドキュメントファイルDFを自ら読むことなく、例えば、要約作成、問題点の指摘、改善点の指摘、情報への質問などの所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータGTの情報を得ることができる。
【0035】
続いて、人工知能システム100の動作例について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、ファイル指定判定ステップとして、ユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112においてドキュメントファイルDFを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報DF1を指定する操作があったか否かを、ユーザー端末110が判定する。
指定する操作があったと判定した場合はステップS2へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS1を繰り返す。
【0036】
より具体的には、
図3に示すように、アップロード画面112には、ドキュメントファイル指定欄、および、ドキュメントファイル選択欄が設けられている。
ドキュメントファイル指定欄では、ユーザーによるドラッグアンドドロップ操作によってドキュメントファイルDFのアイコンがドキュメントファイル指定欄の領域内に移動されると、そのドキュメントファイルDFが指定されるように設けられている。
また、ドキュメントファイル選択欄では、参照ボタンの操作によってユーザー端末110やファイルサーバに保存されたドキュメントファイルDFのパスを選択することによって、そのドキュメントファイルDFが指定されるように設けられている。
【0037】
続いて、「アップロードする」ボタンの操作があったとき、ドキュメントファイルDFを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報DF1を指定する操作があったと判定してステップS2へ進む。
なお、ドラッグアンドドロップ操作によってドキュメントファイルDFのアイコンがドキュメントファイル指定欄の領域内に移動されたとき、または、ドキュメントファイルDFのパスが選択されたときにドキュメントファイルDFを指定する操作があったと判定してもよい。
言い換えると、「アップロードする」ボタンの操作なしで、ドキュメントファイルDFを指定する操作があったと判定してもよい。
また、一例として、ドキュメントファイル指定欄にドラッグアンドドロップ操作でドキュメントファイルDFを指定する操作の例を説明したが、所定情報についての場所情報であるURL情報DF1を入力してもよい。
【0038】
ステップS2では、アップロードステップとして、ユーザー端末110が、指定されたドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1をサーバの一例として第1サーバ120を介して第2サーバ130へアップロードする。
例えば、ユーザー端末110が、第1サーバ120へドキュメントファイルDFをアップロードした際、第1サーバ120が、PDFファイルなどのドキュメントファイルDFをテキスト化、つまり、テキストデータに変換する。
そして、第1サーバ120が、テキストデータを第2サーバ130へ送信するようにしてもよい。
第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTに一度における入力文字数の制限がある場合、第1サーバ120が、その入力文字の制限数内でテキストデータを送る。
URL情報DF1の場合も同様である。
ユーザー端末110が、第1サーバ120へURL情報DF1をアップロードした際、第1サーバ120が、URL情報DF1に基づいて、その特定情報の内容を読み込んでテキストデータを得る。
そして、第1サーバ120が、テキストデータを第2サーバ130へ送信する。
ステップS3では、所定操作判定ステップとして、ブラウザ111のアップロード画面112において所定操作があったか否かを、ユーザー端末110が判定する。
所定操作があったと判定した場合はステップS4へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS3を繰り返す。
より具体的には、
図4に示すように、アップロード画面112に設けられたテキスト入力欄に所定操作の一例であるデータDTの入力、つまり、指示命令情報PTの入力として、例えば、プロンプトとして「↑要約して!」の旨の要約する旨の指示命令情報PTが入力されたとき、所定操作ありと判定する。
【0039】
なお、テキスト入力欄における指示命令情報PTの直接入力に限らず、左側コラムに設けられたプロンプトボタンの操作があった場合、そのプロンプトボタンに応じた指示命令情報PTがテキスト入力欄に入力され、所定操作ありと判定する。
ここで、所定操作の一例として、プロンプトボタンの「要約して!」ボタンの操作により、ドキュメントファイルDFの内容を要約する旨の指示命令情報PTがテキスト入力欄され、プロンプトボタンの「問題点おしえて!」ボタンの操作により、ドキュメントファイルDFの内容について問題点をおしえる旨の指示命令情報PTがテキスト入力欄され、プロンプトボタンの「改善点指摘」ボタンの操作により、ドキュメントファイルDFの内容について改善点を指摘する旨の指示命令情報PTがテキスト入力欄される。
【0040】
ステップS4では、指示命令送信ステップとして、
図5に示すように、ユーザー端末110が、所定操作に応じた指示命令情報PTである「↑要約して!」の旨のプロンプトをサーバの一例である第1サーバ120を介して第2サーバ130へ送信する。
ステップS5では、テキストデータ生成実行ステップとして、サーバの一例である第2サーバ130が、受信した指示命令情報PTに基づいて事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを用いて、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行する。
【0041】
なお、技術的思想として、所定操作判定ステップS3において、テキスト入力欄に入力されたデータDTは、指示命令情報PTを含んでいるか否かに関わらず、指示命令送信ステップS4において、第1サーバ120を介して第2サーバ130へ送信される。
そして、テキストデータ生成実行ステップS5において、第2サーバ130が受信したデータDTに指示命令情報PTが含まれていれば、事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、その指示命令情報PTに基づいてドキュメントファイルDFの内容について、テキストデータ生成を実行する。
本発明を理解しやすくするために、所定操作判定ステップS3において、テキスト入力欄に入力されたデータDTに、指示命令情報PTが含まれている例を説明する。
【0042】
ステップS6では、生成データ送信ステップとして、サーバの一例である第2サーバ130が、実行して得た生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信する。
ステップS7では、表示・音声出力ステップとして、
図5に示すように、ユーザー端末110が、受信した生成テキストデータGTをブラウザ111のアップロード画面112に表示するまたは音声出力する。
【0043】
これにより、上述したように、アップロードしたドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報について事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが読み込んでから所定操作に応じた指示命令情報PTに基づいてテキストデータの生成を実行して生成テキストデータGTがブラウザ111に表示されるまたは音声出力される。
その結果、ユーザーはドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1をアップロードするとともに所定操作をするだけでアップロードしたドキュメントファイルDFを自ら読むことなく、または、アップロードしたURL情報DF1のウェブメールページやURL情報DF1によって特定されるドキュメントファイルDFを自ら読むことなく、例えば、要約作成、問題点の指摘、改善点の指摘、情報への質問などの所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータGTの情報を得ることができる。
【0044】
例えば、指示命令情報PTが、要約する旨であったとする。
この場合、第2サーバ130が、受信した要約する旨の指示命令情報PTに基づいて事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを用いて、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行する。
そして、第2サーバ130が、実行して得た生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信する。
【0045】
これにより、ユーザーがドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1を指定して要約する旨の指示命令に対応する所定操作をするだけで要約する旨の指示命令情報PTが第1サーバ120を介して第2サーバ130に送信されて事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTによって処理されて所望の結果情報がブラウザ111のアップロード画面112に表示される、または、音声出力される。
その結果、ユーザーは所望の要約生成の結果情報を得ることができる。
特に指定したドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1が長文である場合、短い文章の要約が結果情報として表示される、または、音声出力される。
その結果、ユーザーは元のドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1の全文を読んで理解する必要がなく、短い文章を読んで、または、聴いておおよその内容を理解することができる。
【0046】
また、例えば、指示命令情報PTが、問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨であったとする。
この場合、第2サーバ130が、受信した問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨の指示命令情報PTに基づいて事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを用いて、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行する。
そして、第2サーバ130が、実行して得た生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信する。
【0047】
これにより、ユーザーがドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1を指定して問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨の指示命令に対応する所定操作をするだけで問題点の有無をチェックして問題点がある場合はその内容を説明する旨の指示命令情報PTが第1サーバ120を介して第2サーバ130に送信されて事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTによって処理されて所望の結果情報がブラウザ111のアップロード画面112に表示される、または、音声出力される。
その結果、ユーザーは指定したドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1の内容ページを読むことなく指定したドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1の内容の問題点についての所望の説明文生成の結果情報を得ることができる。
【0048】
なお、ブラウザ111のアップロード画面112のプロンプトボタンについて、例えば、「要約して!(300文字)」ボタン、「要約して!(500文字)」ボタン、「問題点おしえて!(300文字)」ボタン、「問題点おしえて!(500文字)」ボタンのように、文字数の制限を複数レベル設けて、各プロンプトボタンに対応する指示命令情報PTに生成する結果情報(生成テキストデータGT)の文字数条件情報が含まれるように構成してもよい。
【0049】
これにより、ユーザーが所望の文字数の結果情報(生成テキストデータGT)がブラウザ111のアップロード画面112に表示される、または、音声出力される。
その結果、ユーザーが詳しく知りたい場合や大まかに知りたい場合などの要求に対して瞬時に対応することができる。
特に文字数の制限がない場合、事前学習済み人工知能手段131が複数の文章によって詳しく説明する傾向があるため、要点を知りたい場合や要点を捉えて返信したい場合などは、文字制限をして生成することがお勧めであり、異なる文字数の制限付きのボタンを設けることにより、一度だけでユーザー所望の文字数の結果情報(生成テキストデータGT)を得ることができる。
つまり、文字制限なしで指示命令情報PTを送信する構成の場合、先ず、比較的多い文字数の結果情報(生成テキストデータGT)を得て、次に、文字数の制限で比較的少ない文字数の結果情報(生成テキストデータGT)に変更するという手間を省くことができる。
【0050】
さらに本実施例では、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが指示命令情報PTに基づいてテキストデータを生成する際、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報のどのページまたはどの箇所に基づいているかについての根拠情報PFを生成する。
根拠情報PFとして、例えば、「P15:4行目~10行目」の旨の情報を生成する。
そして、サーバの一例である第2サーバ130が、生成テキストデータGTおよび根拠情報PFを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信する。
すると、
図5に示すように、ユーザー端末110が、生成テキストデータGTおよび根拠情報PFをブラウザ111のアップロード画面112に表示するように構成されている。
【0051】
これにより、ブラウザ111のアップロード画面112において生成テキストデータGTだけでなく根拠情報PFも表示される。
その結果、ユーザーは根拠情報PFに基づいて元のドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報を参照して生成テキストデータGTの精度や信頼度(信憑性)を簡単に確認することができる。
つまり、生成テキストデータGTだけを見て生成テキストデータGTの内容を鵜呑みにすることなく、どの部分の何に基づいて、生成テキストデータGTが生成されたかをユーザーは簡単に確認することができる。
【0052】
なお、アップロード画面112において表示された根拠情報PFの箇所をクリック操作すると、ブラウザ111が、元のドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報を表示するとともに、その根拠情報PFの箇所をハイライト等で表示するように構成してもよい。
これにより、ユーザーがクリック操作するだけで確認したい箇所がハイライト表示される。
その結果、ユーザーは元のドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報において確認したい箇所を簡単に確認することができる。
【0053】
また本実施例では、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、指示命令情報PTに基づいてテキストデータを生成した際、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報に関する情報が回答情報となる関係の質問情報を複数生成する。
例えば、質問情報の一例として、「上手くいかないときは?」、「オンラインでの楽しみ方は?」、「グループでの楽しみ方は?」を生成する。
そして、サーバの一例である第2サーバ130が、生成テキストデータGT、生成質問情報QTの順で第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信するように構成されている。
【0054】
これにより、
図6に示すように、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報についての想定される質問情報が複数生成されて生成質問情報QTがブラウザ111のアップロード画面112において生成テキストデータGTの後の順で表示される。
その結果、ユーザーは、先ずは複数の生成質問情報QTのうちの1つを選択して事前学習済み人工知能手段131とやりとりをして事前学習済み人工知能手段131が読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報に関して自ら全てを読むことなく理解を簡単に深めることができる。
ここで、生成質問情報QTを選択する操作が行われると、その生成質問情報QTがプロンプトである指示命令情報PTとして第1サーバ120を介して第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131へ送信され、回答として生成テキストデータGTを得ることができる。
【0055】
なお、
図7に示すように、ブラウザ111のアップロード画面112のドキュメントファイル指定欄において、ドキュメントファイルDFやURL情報DF1を複数指定してもよい。
URL情報DF1は、サイトマップ情報でもよい
ドキュメントファイルDFやURL情報DF1が複数指定された場合、全てが第1サーバ120を介して第2サーバ130へアップロードされる。
つまり、ユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112において、指定可能なドキュメントファイルDFまたは指定可能なURL情報DF1の数が複数である。
そして、ドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1の指定が複数であった場合、ユーザー端末110が、複数のドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1を第1サーバ120へアップロードする。
これにより、複数のドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1の内容が事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTに読み込まれる。
その結果、複数のドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1の内容の共通する内容や少なくとも一方のみについての内容についての結果情報を得ることができる。
つまり、複数のドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1の内容の共通点や差異点などを考慮した効率のよい結果情報を得ることができる。
そして、チャットGPTの回答として生成テキストデータGTがアップロード画面112に表示された際、根拠情報PFとして、どのドキュメントファイルDFやURL情報DF1におけるどの箇所かについての情報であるかが明示される。
つまり、複数のドキュメントファイルDFの内容について、ユーザーが質問した場合であっても、回答としての生成テキストデータGTの内容についての根拠情報PFには、どのドキュメントファイルDFであるかが明示されている。
【0056】
さらに本実施例では、
図7に示すように、指示命令情報PTがアップロードされたドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報についての質問であった場合、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、質問の内容と、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報に関する情報の内容との相関スコアーを算出する。
そして、算出した相関スコアーが所定閾値未満である場合、第2サーバ130が、質問に対する回答として、わからない旨の生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信するように構成されている。
【0057】
これにより、アップロードされたドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報と相関の低い内容の質問があった場合には、信頼度の低い内容の回答をすることなく正直にわからない旨の回答がブラウザ111のアップロード画面112に表示される。
その結果、ユーザーはアップロードしたドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報との関係において自分のした質問が的外れなものであったことを理解して別の質問を試すことができる。
つまり、信頼度の低い内容が回答としてブラウザ111のアップロード画面112に表示されない。
その結果、ユーザーは安心して事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTとやりとりをすることができる。
【0058】
また本実施例では、
図8に示すように、指示命令情報PTが、回答についての言語指定情報PT1を含む場合、例えば、「英語で!」と言語指定があったとする。
この場合、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、指示命令情報PTに基づいて、指定された言語でテキストデータを生成する。
そして、第2サーバ130が、生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信するように構成されている。
これにより、指定された言語による生成テキストデータGTが回答としてブラウザ111のアップロード画面112に表示される。
その結果、多言語のユーザーに対応することができる。
【0059】
さらに本実施例では、
図9に示すように、所定操作が日本語以外の外国語による指示命令PT2の入力操作であった場合、例えば、「イカの中華料理のレシピをおしえて!」の旨の指示命令情報PTが英語による指示命令PT2で入力されたとする。
この場合、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、指示命令情報PTである英語による指示命令PT2に基づいて、入力された指示命令PT2の言語の一例として英語でテキストデータを生成する。
そして、第2サーバ130が、生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信するように構成されている。
これにより、英語や多言語で質問などの指示命令PT2の入力があった場合はその言語でテキストデータが生成されて生成テキストデータGTが回答としてブラウザ111のアップロード画面112に表示される。
その結果、多言語のユーザーに対応することができる。
【0060】
また本実施例では、
図10に示すように、ユーザー端末110が、ボット121を有する第1サーバ120を介して、事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを有する第2サーバ130と通信する。
そして、
図11(A)に示すように、第1サーバ120と通信自在な管理者用端末の一例であるユーザー端末110のブラウザ111に表示された管理画面113において、ユーザー端末110から第1サーバ120のボット121へのデータDTに含まれたワード属性についてのマスキングが設定自在である。
例えば、ワード属性が「名前」、「住所」、「電話番号」、「マイナンバー」「電子メールアドレス」であるものを選択してマスキングの設定をしたとする。
【0061】
そして、
図11(B)に示すように、ユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112において、データDTの一例として予め設定されたマスキングのワード属性の文字WDを含むドキュメントファイルDFとしての社員名簿のファイルが指定・入力されて第1サーバ120にアップロードされたとする。
ここで、データDTの一例であるドキュメントファイルDFとしての社員名簿のファイルには、マスキングのワード属性の文字WDの一例である「名前」の属性の文字が社員の名前として含まれている。
また、指示命令情報PTとしての「↑この中で3年間異動がない人をおしえて」のプロンプトが入力されて、第1サーバ120へ送信されたとする。
ここで、データDTの一例としての指示命令情報PTにはマスキング対象が含まれていない。
他方の社員名簿のファイルにマスキング対象が含まれているので、マスキングの様子について、社員名簿のファイルの例について説明する。
図12に示すように、社員名簿のファイルが、ユーザー端末110から第1サーバ120へ送信される。
【0062】
すると、受信した第1サーバ120のボット121が、受信したデータDTの社員名簿のファイルにマスキングのワード属性の文字WDが含まれていると判定する。
ここで、ボット121は、第1サーバ120のデータベースに基づいて、テキストなどのデータDTをスキャンした際に「名前」、「住所」、「電話番号」、「マイナンバー」「電子メールアドレス」の属性を判定可能に設けられている。
ワード属性の判別については、第1サーバ120のボット121が予めデータベースに設けられたワード属性についてのリストを参照して例えば、名前の属性、住所の属性などであると判別してもよいし、テキストデータのその箇所の前後から名前の属性、住所の属性などである判別してもよし、テキストデータのその箇所の記載ぶり(スタイル形式)から名前の属性、住所の属性などであると判別してもよい。
【0063】
より具体的には、社員名簿に記載された「名前」のワード属性である社員の名前を検出する。
そして、第1サーバ120のボット121が、受信したデータDTの社員名簿のファイルのうち、マスキングのワード属性の文字WDである社員の名前を同じワード属性の別の任意の文字WD1の一例である「名前」と「1」などの番号との組み合わせに変換する。
その後、第1サーバ120のボット121が、変換後のデータDT1の社員名簿のファイルをプロンプトと一緒に第2サーバ130へ送信する。
なお、第1サーバ120のボット121は、この際の変換のリスト(変換の前後対応テーブル)を保存しておく。
【0064】
その後、第2サーバ130が、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを用いて変換後のデータDT1の社員名簿のファイルおよびプロンプトに基づく内容のテキストデータ生成を実行する。
一例として、社員名簿のファイルに記載された入社日情報や過去の異動履歴情報から変換された「名前」のワード属性である「名前1」、「名前2」…についての3年間異動がない人をピックアップする。
そして、生成テキストデータGTの一例として「名前1、名前3、名前5、名前7、……の10名です。」を得る。
続いて、第2サーバ130が、実行して得た生成テキストデータGTを第1サーバ120のボット121へ送信する。
【0065】
すると、第1サーバ120のボット121が、受信した生成テキストデータGTのうち、第2サーバ130への送信の際に変換した別の任意の文字WD1の部分を、変換前の文字WDに戻す変更(逆変換)をする。
なお、第1サーバ120のボット121は、変換の際に保存したリスト(変換の前後対応テーブル)を参照して変換前の文字WDに戻す変更をする。
例えば、「鈴木えみ」を「名前1」に変換した場合は、「名前1」を「鈴木えみ」に戻す変更(逆変換)をする。
そして、変更後の生成テキストデータGT1の一例として「鈴木えみ、田中一郎、ジョン・スミス、エイミー・マーシャル、……の10名です。」を得る。
その後、第1サーバ120のボット121は、変更後の生成テキストデータGT1をユーザー端末110へ送信するように構成されている。
【0066】
これにより、例えば、ユーザー端末110から第1サーバ120のボット121へのデータDTについて名前、住所、電話番号、電子メールアドレスなどの個人を特定可能なワード属性についてのマスキングを予め設定しておくことによって、ユーザーが入力したデータDTにそれらのワード属性の文字WDが含まれていた場合、第1サーバ120のボット121がそれらのワード属性の文字WDを同じワード属性の別の任意の文字WD1に変換してから変換後のデータDT1を第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTへ送信し、テキストデータ生成の実行が変換後のデータDT1に基づいて行われる。
その結果、
図12に示すように、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが個人を特定可能なワード属性の文字WDの情報を覚えてしまうことを回避することができる。
つまり、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTへ送信される内容が個人を特定不可能な文字に変換されたものとなる。
その結果、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを介した他の端末への個人特定可能な情報の漏洩を回避することができる。
【0067】
さらに、第1サーバ120のボット121が第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTから生成テキストデータGTを受信した際、受信した生成テキストデータGTのうち、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTへの送信の際に変換した別の任意の文字WD1の部分を、変換前の文字WDに戻す変更が行われて、変更後の生成テキストデータGT1がユーザー端末110へ送信される。
その結果、
図11(B)および
図12に示すように、ユーザーが入力した指示命令情報PTの意図に基本的に沿った変更後の生成テキストデータGT1を得ることができる。
つまり、第1サーバ120のボット121が第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTへ送信する際に変換した文字WD1が、第1サーバ120のボット121が第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTから受信した際に元の文字WDに戻される。
その結果、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTへの不本意な情報流出や第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを介した他の端末への不本意な情報流出を回避するとともにユーザー端末110からの指示命令内容とユーザー端末110への回答内容との整合性を担保することができる。
【0068】
なお、データDTの一例としてセル形式表示の表計算ソフト用のファイルである社員名簿のファイルに含まれているテキストデータをマスキングする例について説明したが、マスキング対象のデータDTは、表計算ソフト用のファイルに限らない。
データDTが一例として写真や動画などの画像データである場合、ボット121が、画像認識手段を用いてマスキング対象の有無を判定して、マスキング対象ありと判定したとき、対象の箇所をマスクして同じ属性の別のものに置き換えてから第2サーバ130へ送信する。
【0069】
第1サーバ120のボット121は、この際の変換のリスト(変換の前後対応テーブル)を保存しておく。
そして、ボット121が、第2サーバ130から受信した生成データを、変換の際に保存したリスト(変換の前後対応テーブル)を参照して変換前に戻す変更(逆変換)してから変更後の生成データをユーザー端末110へ送信する。
生成データ、および、変更後の生成データは、テキスト形式のデータに限らない。写真や動画などの画像データでもよい。
【0070】
このようにして得られた本発明の実施例である人工知能システム100は、ユーザー端末110とサーバとしての第1サーバ120および第2サーバ130とを備え、ユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112においてドキュメントファイルDFを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報DF1を指定する操作があったとき、ユーザー端末110が、ドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1を、第1サーバ120を介して第2サーバ130へアップロードし、ブラウザ111のアップロード画面112において所定操作があったとき、ユーザー端末110が、所定操作に応じた指示命令情報PTを、第1サーバ120を介して第2サーバ130へ送信し、第2サーバ130が、受信した指示命令情報PTに基づいて事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを用いて、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信し、ユーザー端末110が、受信した生成テキストデータGTをブラウザ111のアップロード画面112に表示するまたは音声出力する構成であることにより、ユーザーはドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1をアップロードするとともに所定操作をするだけでアップロードしたドキュメントファイルDFを自ら読むことなく、または、アップロードしたURL情報DF1のウェブメールページやURL情報DF1によって特定されるドキュメントファイルDFを自ら読むことなく、例えば、要約作成、問題点の指摘、改善点の指摘、情報への質問などの所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータGTの情報を得ることができる。
【0071】
さらに、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが指示命令情報PTに基づいてテキストデータを生成する際、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報のどのページまたはどの箇所に基づいているかについての根拠情報PFを生成し、第2サーバ130が、生成テキストデータGTおよび根拠情報PFを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信し、ユーザー端末110が、生成テキストデータGTおよび根拠情報PFをブラウザ111のアップロード画面112に表示する構成であることにより、ユーザーは根拠情報PFに基づいて元のドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報を参照して生成テキストデータGTの精度や信頼度(信憑性)を簡単に確認することができ、生成テキストデータGTだけを見て生成テキストデータGTの内容を鵜呑みにすることなく、どの部分の何に基づいて、テキストデータが生成されたかをユーザーは簡単に確認することができる。
【0072】
また、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが指示命令情報PTに基づいてテキストデータを生成した際、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報に関する情報が回答情報となる関係の質問情報を複数生成し、第2サーバ130が、生成テキストデータGT、生成質問情報QTの順で第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信する構成であることにより、ユーザーは、先ずは複数の質問情報のうちの1つを選択して事前学習済み人工知能手段131とやりとりをして事前学習済み人工知能手段131が読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報に関して自ら全てを読むことなく理解を簡単に深めることができる。
【0073】
さらに、指示命令情報PTがアップロードされたドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報についての質問であり、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、質問の内容と、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報に関する情報の内容との相関スコアーを算出して、算出した相関スコアーが所定閾値未満である場合、第2サーバ130が、質問に対する回答としてわからない旨の生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信する構成であることにより、ユーザーはアップロードしたドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報との関係において自分のした質問が的外れなものであったことを理解して別の質問を試すことができ、ユーザーは安心して事前学習済み人工知能手段131とやりとりをすることができる。
【0074】
また、指示命令情報PTが、回答についての言語指定情報PT1を含む場合、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、指示命令情報PTに基づいて、指定された言語でテキストデータを生成し、第2サーバ130が、生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信し、所定操作が日本語以外の外国語による指示命令PT2の入力操作であった場合、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが、指示命令情報PTである外国語による指示命令PT2に基づいて、入力された指示命令PT2の言語でテキストデータを生成し、第2サーバ130が、生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信する構成であることにより、多言語のユーザーに対応することができる。
【0075】
さらに、ユーザー端末110が、ボット121を有する第1サーバ120を介して、事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを有する第2サーバ130と通信し、第1サーバ120と通信自在な管理者用端末の管理画面113において、ユーザー端末110から第1サーバ120のボット121へのデータDTに含まれたワード属性についてのマスキングが設定自在であり、ユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112において予め設定されたマスキングのワード属性の文字WDを含むデータDTが入力されて第1サーバ120にアップロードされると、受信した第1サーバ120のボット121が、受信したデータDTにマスキングのワード属性の文字WDが含まれていると判定して、受信したデータDTのうち、マスキングのワード属性の文字WDを同じワード属性の別の任意の文字WD1に変換してから変換後のデータDT1を第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTへ送信し、第2サーバ130が、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを用いて変換後のデータDT1に基づく内容のテキストデータ生成を実行し、実行して得た生成テキストデータGTを第1サーバ120のボット121へ送信し、第1サーバ120のボット121が、受信した生成テキストデータGTのうち、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTへの送信の際に変換した別の任意の文字WD1の部分を、変換前の文字WDに戻す変更をしてから変更後の生成テキストデータGT1をユーザー端末110へ送信する構成であることにより、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTが個人を特定可能なワード属性の文字WDの情報を覚えてしまうことを回避することができ、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを介した他の端末への個人特定可能な情報の漏洩を回避することができ、さらに、ユーザーが入力した指示命令情報PTの意図に基本的に沿った変更後の生成テキストデータGT1を得ることができ、第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131への不本意な情報流出や第2サーバ130の事前学習済み人工知能手段131を介した他の端末への不本意な情報流出を回避するとともにユーザー端末110からの指示命令内容とユーザー端末110への回答内容との整合性を担保することができる。
【0076】
また、本発明の実施例である人工知能システム100のプログラムは、ユーザー端末110のブラウザ111のアップロード画面112においてドキュメントファイルDFを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報DF1を指定する操作があったか否かを判定するファイル指定判定ステップS1と、ドキュメントファイルDFを指定する操作または所定情報についての場所情報であるURL情報DF1を指定する操作があったとき、ユーザー端末110が、ドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1を、第1サーバ120を介して第2サーバ130へアップロードするアップロードステップS2と、ブラウザ111のアップロード画面112において所定操作があったか否かを判定する所定操作判定ステップS3と、所定操作があったとき、ユーザー端末110が、所定操作に応じた指示命令情報PTを、第1サーバ120を介して第2サーバ130へ送信する指示命令送信ステップS4と、第2サーバ130が、受信した指示命令情報PTに基づいて事前学習済み人工知能手段131の一例であるチャットGPTを用いて、読み込んだドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1によって特定される内容情報についてのテキストデータ生成を実行するテキストデータ生成実行ステップS5と、第2サーバ130が、実行して得た生成テキストデータGTを、第1サーバ120を介してユーザー端末110へ送信する生成データ送信ステップS6と、ユーザー端末110が、受信した生成テキストデータGTをブラウザ111のアップロード画面112に表示するまたは音声出力する表示・音声出力ステップS7とを有していることにより、ユーザーはドキュメントファイルDFまたはURL情報DF1をアップロードするとともに所定操作をするだけでアップロードしたドキュメントファイルDFを自ら読むことなく、または、アップロードしたURL情報DF1のウェブメールページやURL情報DF1によって特定されるドキュメントファイルDFを自ら読むことなく、例えば、要約作成、問題点の指摘、改善点の指摘、情報への質問などの所定指令命令情報のプロンプトに基づいた所望の生成テキストデータGTの情報を得ることができるなど、その効果は甚大である。