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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178605
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】バックライトおよび表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20241218BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20241218BHJP
【FI】
F21S2/00 436
G02F1/13357
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096873
(22)【出願日】2023-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大田 隆
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 延幸
(72)【発明者】
【氏名】小村 真一
(72)【発明者】
【氏名】雉嶋 裕明
(72)【発明者】
【氏名】奥田 浩一
【テーマコード(参考)】
2H391
3K244
【Fターム(参考)】
2H391AA16
2H391AB08
2H391AB21
2H391AC01
2H391AC32
2H391AD02
2H391AD04
2H391AD08
2H391AD52
2H391AD55
2H391AD58
2H391CA14
3K244AA01
3K244BA12
3K244BA20
3K244BA26
3K244BA31
3K244BA48
3K244CA03
3K244DA02
3K244DA19
3K244EA02
3K244EA12
3K244EA22
3K244EB02
3K244FA14
3K244GA06
(57)【要約】
【課題】簡単な構造でバックライトの薄型化を可能にすることを目的とする。
【解決手段】バックライト12は、表面18および裏面20を含み、表面18の一端および裏面20の一端を接続する端面22を含み、端面22の少なくとも一部は表面18に対して直角を除く角度で傾斜している導光板16と、光Lを発するようになっており、導光板16の端面22の少なくとも一部に向けて表面18に平行に光Lを出射可能に配置され、光Lは端面22の少なくとも一部に入射して屈折し、光Lは導光板16の内部で伝搬し、光Lは裏面20で反射して表面18から面状に出射する光源26と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面および裏面を含み、前記表面の一端および前記裏面の一端を接続する端面を含み、前記端面の少なくとも一部は前記表面に対して直角を除く角度で傾斜している導光板と、
光を発するようになっており、前記導光板の前記端面の前記少なくとも一部に向けて前記表面に平行に前記光を出射可能に配置され、前記光は前記端面の前記少なくとも一部に入射して屈折し、前記光は前記導光板の内部で伝搬し、前記光は前記裏面で反射して前記表面から面状に出射する光源と、
を有するバックライト。
【請求項2】
請求項1に記載されたバックライトにおいて、
前記導光板は、前記端面とは反対側に、前記表面に対して垂直な垂直端面をさらに含むバックライト。
【請求項3】
請求項1に記載されたバックライトにおいて、
前記導光板は、相互に重なった複数の導光板のそれぞれであり、
前記光源は、複数の光源のそれぞれであり、
前記複数の光源のそれぞれは、前記複数の導光板の対応する1つの前記端面の前記少なくとも一部に前記光が入射可能に配置されているバックライト。
【請求項4】
請求項3に記載されたバックライトにおいて、
前記複数の導光板は、第1導光板および第2導光板であり、
前記第1導光板の前記端面と前記第2導光板の前記端面は、互いに反対側にあり、
前記複数の光源は、第1光源および第2光源であり、
前記第1光源と前記第2光源は、互いに反対側にあるバックライト。
【請求項5】
請求項1に記載されたバックライトにおいて、
前記端面の前記少なくとも一部は、前記表面の前記一端から外への横方向および前記表面とは反対の下方向が合成された斜め下方向を向いているバックライト。
【請求項6】
請求項5に記載されたバックライトにおいて、
前記角度は、前記導光板の前記内部で、12.8°以上45.6°以下であるバックライト。
【請求項7】
請求項5に記載されたバックライトにおいて、
前記端面の前記少なくとも一部に前記下方向で重なるアンチグレアフィルムをさらに有するバックライト。
【請求項8】
請求項1に記載されたバックライトにおいて、
前記端面の前記少なくとも一部は、前記表面の前記一端から外への横方向および前記表面が向く上方向が合成された斜め上方向を向いているバックライト。
【請求項9】
請求項8に記載されたバックライトにおいて、
前記角度は、前記導光板の前記内部の外側で、12.8°以上45.6°以下であるバックライト。
【請求項10】
請求項8に記載されたバックライトにおいて、
前記端面の前記少なくとも一部に前記上方向で重なる遮光フィルムまたは回折格子をさらに有するバックライト。
【請求項11】
請求項4に記載されたバックライトにおいて、
前記第1導光板の前記端面の前記少なくとも一部は、前記表面の前記一端から外への横方向および前記表面とは反対の下方向が合成された斜め下方向を向いているバックライト。
【請求項12】
請求項11に記載されたバックライトにおいて、
前記第1導光板の前記端面の前記少なくとも一部に前記下方向で重なるアンチグレアフィルムをさらに有し、
前記第2導光板は、前記第1導光板の下にあり、
前記アンチグレアフィルムは、前記第2導光板の前記裏面の下方で、前記第1導光板の前記端面の直下から前記裏面の直下への方向に延びているバックライト。
【請求項13】
請求項4に記載されたバックライトにおいて、
前記第2導光板の前記端面の前記少なくとも一部は、前記表面の前記一端から外への横方向および前記表面が向く上方向が合成された斜め上方向を向いているバックライト。
【請求項14】
請求項13に記載されたバックライトにおいて、
前記第2導光板の前記端面の前記少なくとも一部に前記上方向で重なる遮光フィルムまたは回折格子をさらに有し、
前記第1導光板は、前記第2導光板の上にあり、
前記遮光フィルムまたは前記回折格子は、前記第1導光板の前記表面の上方で、前記第2導光板の前記端面の直上から前記表面の直上への方向延びているバックライト。
【請求項15】
請求項4に記載されたバックライトにおいて、
前記第1導光板の前記端面の前記少なくとも一部は、前記表面の前記一端から外への横方向および前記表面が向く上方向が合成された斜め上方向を向いており、
前記第2導光板の前記端面の前記少なくとも一部は、前記表面の前記一端から外への横方向および前記表面とは反対の下方向が合成された斜め下方向を向いているバックライト。
【請求項16】
請求項15に記載されたバックライトにおいて、
前記第1導光板の前記裏面と前記第2導光板の前記表面が対向し、
前記第1光源は、前記表面および前記裏面の間の中間よりも前記裏面に近い位置に前記光が入射するように配置され、
前記第2光源は、前記表面および前記裏面の間の中間よりも前記表面に近い位置に前記光が入射するように配置されているバックライト。
【請求項17】
請求項16に記載されたバックライトにおいて、
前記第1導光板の前記端面の前記少なくとも一部は、前記裏面に接続する第1傾斜面であり、
前記第1導光板の前記端面は、直立して前記表面に接続する第1直立面をさらに含み、
前記第2導光板の前記端面の前記少なくとも一部は、前記表面に接続する第2傾斜面であり、
前記第2導光板の前記端面は、直立して前記裏面に接続する第2直立面をさらに含むバックライト。
【請求項18】
請求項16に記載されたバックライトにおいて、
前記第1導光板の前記端面の前記少なくとも一部は、前記裏面に接続する第1傾斜面であり、
前記第1導光板の前記端面は、前記表面に接続する第1逆傾斜面をさらに含み、
前記第1傾斜面および前記第1逆傾斜面が第1凹部を構成し、
前記第2導光板の前記端面の前記少なくとも一部は、前記表面に接続する第2傾斜面であり、
前記第2導光板の前記端面は、前記裏面に接続する第2逆傾斜面をさらに含み、
前記第2傾斜面および前記第2逆傾斜面が第2凹部を構成するバックライト。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか1項に記載されたバックライトと、
前記バックライトから出射する前記光が背面から入射するように配置された表示パネルと、
を有する表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトおよび表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エッジライト方式のバックライトでは、導光板の端面から光が入射するようになっている。導光板の端面を斜めにすれば、光の入射面を大きくすることができる(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-126811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
斜めになった端面にその法線に沿って光を入射させる構造では、光源を、導光板の発光面に対して斜めに配置するので構造が複雑化する。また、光源の下端が端面の下端よりも下さがって出っ張るので、バックライトの薄型化の妨げになる。
【0005】
本発明は、簡単な構造でバックライトの薄型化を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
バックライトは、表面および裏面を含み、前記表面の一端および前記裏面の一端を接続する端面を含み、前記端面の少なくとも一部は前記表面に対して直角を除く角度で傾斜している導光板と、光を発するようになっており、前記導光板の前記端面の前記少なくとも一部に向けて前記表面に平行に前記光を出射可能に配置され、前記光は前記端面の前記少なくとも一部に入射して屈折し、前記光は前記導光板の内部で伝搬し、前記光は前記裏面で反射して前記表面から面状に出射する光源と、を有する。
【0007】
表示装置は、上記バックライトと、前記バックライトから出射する前記光が背面から入射するように配置された表示パネルと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態に係る表示装置の断面図である。
図2】導光板の詳細図である。
図3】端面の角度γと伝搬の角度θの関係を示す図である。
図4】第1の実施形態の変形例1に係るバックライトの断面図である。
図5】第1の実施形態の変形例2に係るバックライトの断面図である。
図6】第2の実施形態に係るバックライトの断面図である。
図7】導光板の詳細図である。
図8】第2の実施形態の変形例1に係るバックライトの断面図である。
図9】第2の実施形態の変形例2に係るバックライトの断面図である。
図10】第3の実施形態に係るバックライトの断面図である。
図11】第3の実施形態の変形例に係るバックライトの断面図である。
図12】第4の実施形態に係るバックライトの断面図である。
図13】第5の実施形態に係るバックライトの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0010】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
【0011】
さらに、本発明の詳細な説明において、ある構成物と他の構成物の位置関係を規定する際、「上に」「下に」とは、ある構成物の直上あるいは直下に位置する場合のみでなく、特に断りの無い限りは、間にさらに他の構成物を介在する場合を含むものとする。
【0012】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る表示装置の断面図である。表示装置は、表示パネル10(例えば液晶表示パネル)を有する。表示パネル10は、バックライト12から出射する光が背面から入射するように配置されている。表示パネル10の背面とバックライト12の間には光学シート14が介在する。
【0013】
[導光板]
バックライト12は、導光板16を有する。導光板16は、相互に重なった複数の導光板16のそれぞれである。導光板16は、表面18および裏面20を含む。導光板16は、表面18の一端および裏面20の一端を接続する端面22を含む。導光板16は、端面22とは反対側に、表面18に対して垂直な垂直端面24を含む。複数の導光板16の1つの端面22および他の1つの端面22は、互いに反対側にある。端面22の少なくとも一部は、表面18の一端から外への横方向および表面18とは反対の下方向が合成された斜め下方向を向いている。
【0014】
[光源]
図1に示すように、バックライト12は、光源26を有する。光源26は光Lを発するレーザーダイオード(半導体レーザー)である。光源26は、図示しない一列に並んだ複数の点光源であってもよいし、1つの線光源であってもよい。光源26は、複数の光源26のそれぞれである。複数の光源26のそれぞれは、複数の導光板16の対応する1つの端面22の少なくとも一部に光Lが入射可能に配置されている。複数の光源26の1つおよび他の1つは、互いに反対側にある。したがって、反対方向に光Lが入射するので、光源26からの距離による輝度ムラを低減することができる。光源26は、導光板16の端面22の少なくとも一部に向けて、表面18に平行に、光Lを出射可能に配置されている。
【0015】
図2は、導光板16の詳細図である。光Lは、端面22の少なくとも一部に入射して屈折する。光Lは、導光板16の内部で伝搬する。光Lは、裏面20で反射して表面18から面状に出射する。導光板16の下(表示パネル10とは反対側)には、反射シート28(図1)が配置されている。裏面20を通過した光Lは、反射シート28で反射して導光板16の内部に戻る。
【0016】
図2に示すように、端面22の少なくとも一部(例えば全体)は、表面18に対して直角を除く角度γ(導光板16の内部)で傾斜している。光Lの入射角はπ/2-γである。光Lは、導光板16の表面18に対して角度θで伝搬する。角度θは、26.5°であることが最適である。光Lの屈折角はπ/2-γ-θである。
【0017】
図3は、端面22の角度γと伝搬の角度θの関係を示す図である。スネルの法則より、次の式が成立する。
【数1】
【0018】
上式を変形して、次のように角度θが求められる。
【数2】
【0019】
導光板16の屈折率nを1.496として、発光効率の面で最適な角度θの26.5°に対応する最適な端面22の角度γは、導光板16の内部で26.9°である。好ましい角度θは、36.5°~16.5°であり、これに対応して好ましい端面22の角度γは、導光板16の内部で12.8°~45.6°である。
【0020】
本実施形態によれば、端面22が傾斜しているので光Lの入射面を大きくすることができる。光源26は、導光板16の表面18に平行に光Lを出射可能に配置されるので、光源26の下端が下方に出っ張らない。そのため、図1に示すように厚みTが大きくならず、簡単な構造でバックライト12の薄型化が可能になる。
【0021】
[第1の実施形態の変形例1]
図4は、第1の実施形態の変形例1に係るバックライトの断面図である。バックライト12Aは、端面22Aの少なくとも一部に下方向で重なるアンチグレアフィルム30Aを有する。アンチグレアフィルム30Aは、遮光フィルムや遮光テープであってもよい。アンチグレアフィルム30Aは、端面22Aで反射した光Lが導光板16Aに戻ることを防止する。
【0022】
アンチグレアフィルム30Aは、対応する導光板16Aの裏面20Aに重ならない。導光板16Aの下にある他の導光板16Aの表面18Aにアンチグレアフィルム30Aを貼り付けてもよい。最も下にある導光板16Aの下では、アンチグレアフィルム30Aと反射シート28Aが隣接(隣同士接触)していてもよいし、反射シート28Aの上にアンチグレアフィルム30Aが重なってもよい。
【0023】
[第1の実施形態の変形例2]
図5は、第1の実施形態の変形例2に係るバックライトの断面図である。複数の導光板は、第1導光板32Bおよび第2導光板34Bである。第2導光板34Bは、第1導光板32Bの下にある。第1導光板32Bの端面22Bと第2導光板34Bの端面22Bは、互いに反対側にある。複数の光源は、第1光源36Bおよび第2光源38Bである。第1光源36Bと第2光源38Bは、互いに反対側にある。
【0024】
第1導光板32Bの端面22Bの少なくとも一部は、表面18Bの一端から外への横方向および表面18Bとは反対の下方向が合成された斜め下方向を向いている。バックライト12Bは、第1導光板32Bの端面22Bの少なくとも一部に下方向で重なるアンチグレアフィルム30Bを有する。
【0025】
第1光源36Bの光Lは、光軸が第1導光板32Bの表面18Bに平行であっても多少は放射状に拡がる。端面22Bへの入射角が大きい光L´は、端面22Bとの反射角も大きくなり、端面22Bの直下から裏面20Bの直下へ進む。裏面20Bの直下に反射シート28Bがあるので、光L´は、反射シート28Bで反射すると好ましくない方向(例えば表示パネル10Bに垂直)に進行する。そこで、アンチグレアフィルム30Bは、第2導光板34Bの裏面20Bの下方で、第1導光板32Bの端面22Bの直下から裏面20Bの直下への方向に延びている。
【0026】
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係るバックライトの断面図である。端面222の少なくとも一部は、表面218の一端から外への横方向および表面218が向く上方向が合成された斜め上方向を向いている。端面222の少なくとも一部(例えば全体)は、表面218に対して直角を除く角度で傾斜している。
【0027】
図7は、導光板216の詳細図である。第1の実施形態と同様に、スネルの法則より角度θを求めることができる。発光効率の面で最適な角度θの26.5°に対応する最適な端面222の角度γは、導光板216の内部の外側で26.9°である。好ましい角度θは、36.5°~16.5°であり、これに対応して好ましい端面222の角度γは、導光板216の内部の外側で12.8°~45.6°である。本実施形態には、第1の実施形態で説明した内容を適用可能である。
【0028】
[第2の実施形態の変形例1]
図8は、第2の実施形態の変形例1に係るバックライトの断面図である。バックライト212Aは、端面222Aの少なくとも一部に上方向で重なる遮光フィルム240Aまたは回折格子を有する。遮光フィルム240Aは、遮光テープであってもよい。遮光フィルム240Aは光Lの通過を遮る。遮光フィルム240Aまたは回折格子は、光学シート214Aの下にある。遮光フィルム240Aまたは回折格子は、対応する導光板216Aの表面218Aに重ならない。導光板216Aの上にある他の導光板216Aの裏面220Aに遮光フィルム240Aまたは回折格子を貼り付けてもよい。
【0029】
[第2の実施形態の変形例2]
図9は、第2の実施形態の変形例2に係るバックライトの断面図である。複数の導光板は、第1導光板232Bおよび第2導光板234Bである。第1導光板232Bは、第2導光板234Bの上にある。第1導光板232Bの端面222Bと第2導光板234Bの端面222Bは、互いに反対側にある。複数の光源は、第1光源236Bおよび第2光源238Bである。第1光源236Bと第2光源238Bは、互いに反対側にある。
【0030】
第2導光板234Bの端面222Bの少なくとも一部は、表面218Bの一端から外への横方向および表面218Bが向く上方向が合成された斜め上方向を向いている。バックライト212Bは、第2導光板234Bの端面222Bの少なくとも一部に上方向で重なる遮光フィルム240Bまたは回折格子を有する。
【0031】
第2光源238Bの光Lは、光軸が第2導光板234Bの表面218Bに平行であっても多少は放射状に拡がる。端面222Bへの入射角が大きい光L´は、端面222Bとの反射角も大きくなる。端面222Bで反射した光L´は、好ましくない方向(例えば表示パネルに垂直)に進行する。そこで、遮光フィルム240Bまたは回折格子は、第1導光板232Bの表面218Bの上方で、第2導光板234Bの端面222Bの直上から表面218Bの直上への方向延びている。
【0032】
[第3の実施形態]
図10は、第3の実施形態に係るバックライトの断面図である。複数の導光板は、第1導光板332および第2導光板334である。第2導光板334は、第1導光板332の下にある。第1導光板332の端面322と第2導光板334の端面322は、互いに反対側にある。複数の光源は、第1光源336および第2光源338である。第1光源336と第2光源338は、互いに反対側にある。
【0033】
第1導光板332の端面322の少なくとも一部は、表面318の一端から外への横方向および表面318が向く上方向が合成された斜め上方向を向いている。第2導光板334の端面322の少なくとも一部は、表面318の一端から外への横方向および表面318とは反対の下方向が合成された斜め下方向を向いている。本実施形態には、第1の実施形態および第2の実施形態で説明した内容を適用可能である。
【0034】
[第3の実施形態の変形例]
図11は、第3の実施形態の変形例に係るバックライトの断面図である。第1導光板332Aの裏面320Aと第2導光板334Aの表面318Aが対向している。第1光源336Aは、表面318Aおよび裏面320Aの間の中間よりも裏面320Aに近い位置に光Lが入射するように配置されている。第2光源338Aは、表面318Aおよび裏面320Aの間の中間よりも表面318Aに近い位置に光Lが入射するように配置されている。
【0035】
本実施形態によれば、バックライト312Aの厚みTを、表面318Aおよび裏面320Aの間の中間に光を入射させるバックライトの厚みtよりも、薄くすることができる。
【0036】
[第4の実施形態]
図12は、第4の実施形態に係るバックライトの断面図である。複数の導光板は、第1導光板432および第2導光板434である。第1導光板432の裏面420と第2導光板434の表面418が対向している。第1導光板432の端面422と第2導光板434の端面422は、互いに反対側にある。複数の光源は、第1光源436および第2光源438である。第1光源436と第2光源438は、互いに反対側にある。
【0037】
第1導光板432の端面422の少なくとも一部は、裏面420に接続する第1傾斜面442である。第1導光板432の端面422は、直立して表面418に接続する第1直立面444をさらに含む。第1直立面444によって表面418を広くすることができ、広い支持面を確保することができる。
【0038】
第2導光板434の端面422の少なくとも一部は、表面418に接続する第2傾斜面446である。第2導光板434の端面422は、直立して裏面420に接続する第2直立面448をさらに含む。第2直立面448によって裏面420を広くすることができ、広い支持面を確保することができる。本実施形態には、第3の実施形態で説明した内容を適用可能である。
【0039】
[第5の実施形態]
図13は、第5の実施形態に係るバックライトの断面図である。複数の導光板は、第1導光板532および第2導光板534である。第1導光板532の裏面520と第2導光板534の表面518が対向している。第1導光板532の端面522と第2導光板534の端面522は、互いに反対側にある。複数の光源は、第1光源536および第2光源538である。第1光源536と第2光源538は、互いに反対側にある。
【0040】
第1導光板532の端面522の少なくとも一部は、裏面520に接続する第1傾斜面542である。第1導光板532の端面522は、表面518に接続する第1逆傾斜面550をさらに含む。第1傾斜面542および第1逆傾斜面550が第1凹部552を構成する。第1逆傾斜面550によって表面518を広くすることができ、広い支持面を確保することができる。
【0041】
第2導光板534の端面522の少なくとも一部は、表面518に接続する第2傾斜面546である。第2導光板534の端面522は、裏面520に接続する第2逆傾斜面554をさらに含む。第2傾斜面546および第2逆傾斜面554が第2凹部556を構成する。第2逆傾斜面554によって裏面520を広くすることができ、広い支持面を確保することができる。本実施形態には、第3の実施形態で説明した内容を適用可能である。
【0042】
[実施形態の概要]
(1) 表面18および裏面20を含み、表面18の一端および裏面20の一端を接続する端面22を含み、端面22の少なくとも一部は表面18に対して直角を除く角度で傾斜している導光板16と、光Lを発するようになっており、導光板16の端面22の少なくとも一部に向けて表面18に平行に光Lを出射可能に配置され、光Lは端面22の少なくとも一部に入射して屈折し、光Lは導光板16の内部で伝搬し、光Lは裏面20で反射して表面18から面状に出射する光源26と、を有するバックライト12。
端面22が傾斜しているので光Lの入射面を大きくすることができる。光源26は、導光板16の表面18に平行に光Lを出射可能に配置されるので、光源26の下端が下方に出っ張らず、簡単な構造でバックライト12の薄型化が可能になる。
(2) (1)に記載されたバックライト12において、導光板16は、端面22とは反対側に、表面18に対して垂直な垂直端面24をさらに含むバックライト12。
(3) (1)又は(2)に記載されたバックライト12において、導光板16は、相互に重なった複数の導光板16のそれぞれであり、光源26は、複数の光源26のそれぞれであり、複数の光源26のそれぞれは、複数の導光板16の対応する1つの端面22の少なくとも一部に光Lが入射可能に配置されているバックライト12。
(4) (3)に記載されたバックライト12において、複数の導光板16は、第1導光板32および第2導光板34であり、第1導光板32の端面22と第2導光板34の端面22は、互いに反対側にあり、複数の光源26は、第1光源36および第2光源38であり、第1光源36と第2光源38は、互いに反対側にあるバックライト12。
(5) (1)から(3)のいずれか1つに記載されたバックライト12において、端面22の少なくとも一部は、表面18の一端から外への横方向および表面18とは反対の下方向が合成された斜め下方向を向いているバックライト12。
(6) (5)に記載されたバックライト12において、角度は、導光板16の内部で、12.8°以上45.6°以下であるバックライト12。
(7) (5)又は(6)に記載されたバックライト12Aにおいて、端面22Aの少なくとも一部に下方向で重なるアンチグレアフィルム30Aをさらに有するバックライト12A。
(8) (1)から(3)のいずれか1つに記載されたバックライト212において、端面222の少なくとも一部は、表面218の一端から外への横方向および表面218が向く上方向が合成された斜め上方向を向いているバックライト212。
(9) (8)に記載されたバックライト212において、角度は、導光板216の内部の外側で、12.8°以上45.6°以下であるバックライト212。
(10) (8)又は(9)に記載されたバックライト212Aにおいて、端面222Aの少なくとも一部に上方向で重なる遮光フィルム240Aまたは回折格子をさらに有するバックライト212A。
(11) (4)に記載されたバックライト12Bにおいて、第1導光板32Bの端面22Bの少なくとも一部は、表面18Bの一端から外への横方向および表面18Bとは反対の下方向が合成された斜め下方向を向いているバックライト12B。
(12) (11)に記載されたバックライト12Bにおいて、第1導光板32Bの端面22Bの少なくとも一部に下方向で重なるアンチグレアフィルム30Bをさらに有し、第2導光板34Bは、第1導光板32Bの下にあり、アンチグレアフィルム30Bは、第2導光板34Bの裏面20Bの下方で、第1導光板32Bの端面22Bの直下から裏面20Bの直下への方向に延びているバックライト12B。
(13) (4)に記載されたバックライト212Bにおいて、第2導光板234Bの端面222Bの少なくとも一部は、表面218Bの一端から外への横方向および表面218Bが向く上方向が合成された斜め上方向を向いているバックライト212B。
(14) (13)に記載されたバックライト212Bにおいて、第2導光板234Bの端面222Bの少なくとも一部に上方向で重なる遮光フィルム240Bまたは回折格子をさらに有し、第1導光板232Bは、第2導光板234Bの上にあり、遮光フィルム240Bまたは回折格子は、第1導光板232Bの表面218Bの上方で、第2導光板234Bの端面222Bの直上から表面218Bの直上への方向延びているバックライト212B。
(15) (4)に記載されたバックライト312において、第1導光板332の端面322の少なくとも一部は、表面318の一端から外への横方向および表面318が向く上方向が合成された斜め上方向を向いており、第2導光板334の端面322の少なくとも一部は、表面318の一端から外への横方向および表面318とは反対の下方向が合成された斜め下方向を向いているバックライト312。
(16) (15)に記載されたバックライト312Aにおいて、第1導光板332Aの裏面320Aと第2導光板334Aの表面318Aが対向し、第1光源336Aは、表面318Aおよび裏面320Aの間の中間よりも裏面320Aに近い位置に光Lが入射するように配置され、第2光源338Aは、表面318Aおよび裏面320Aの間の中間よりも表面318Aに近い位置に光Lが入射するように配置されているバックライト312A。
(17) (16)に記載されたバックライト412において、第1導光板432の端面422の少なくとも一部は、裏面420に接続する第1傾斜面442であり、第1導光板432の端面422は、直立して表面418に接続する第1直立面444をさらに含み、第2導光板434の端面422の少なくとも一部は、表面418に接続する第2傾斜面446であり、第2導光板434の端面422は、直立して裏面420に接続する第2直立面448をさらに含むバックライト412。
(18) (16)に記載されたバックライト512において、第1導光板532の端面522の少なくとも一部は、裏面520に接続する第1傾斜面542であり、第1導光板532の端面522は、表面518に接続する第1逆傾斜面550をさらに含み、第1傾斜面542および第1逆傾斜面550が第1凹部552を構成し、第2導光板534の端面522の少なくとも一部は、表面518に接続する第2傾斜面546であり、第2導光板534の端面522は、裏面520に接続する第2逆傾斜面554をさらに含み、第2傾斜面546および第2逆傾斜面554が第2凹部556を構成するバックライト512。
(19) (1)から(18)のいずれか1つに記載されたバックライト12と、バックライト12から出射する光Lが背面から入射するように配置された表示パネル10と、を有する表示装置。
【0043】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0044】
10 表示パネル、10B 表示パネル、12 バックライト、12A バックライト、12B バックライト、14 光学シート、16 導光板、16A 導光板、18 表面、18A 表面、18B 表面、20 裏面、20A 裏面、20B 裏面、22 端面、22A 端面、22B 端面、24 垂直端面、26 光源、28 反射シート、28A 反射シート、28B 反射シート、30A アンチグレアフィルム、30B アンチグレアフィルム、32 第1導光板、32B 第1導光板、34 第2導光板、34B 第2導光板、36 第1光源、36B 第1光源、38 第2光源、38B 第2光源、212 バックライト、212A バックライト、212B バックライト、214A 光学シート、216 導光板、216A 導光板、218 表面、218A 表面、218B 表面、220A 裏面、222 端面、222A 端面、222B 端面、232B 第1導光板、234B 第2導光板、236B 第1光源、238B 第2光源、240A 遮光フィルム、240B 遮光フィルム、312 バックライト、312A バックライト、318 表面、318A 表面、320A 裏面、322 端面、332 第1導光板、332A 第1導光板、334 第2導光板、334A 第2導光板、336 第1光源、336A 第1光源、338 第2光源、338A 第2光源、412 バックライト、418 表面、420 裏面、422 端面、432 第1導光板、434 第2導光板、436 第1光源、438 第2光源、442 第1傾斜面、444 第1直立面、446 第2傾斜面、448 第2直立面、512 バックライト、518 表面、520 裏面、522 端面、532 第1導光板、534 第2導光板、536 第1光源、538 第2光源、542 第1傾斜面、546 第2傾斜面、550 第1逆傾斜面、552 第1凹部、554 第2逆傾斜面、556 第2凹部、L 光、L´ 光、T 厚み、t 厚み。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13