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特開2024-178613取引システム、取引方法、およびプログラム
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  • 特開-取引システム、取引方法、およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178613
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】取引システム、取引方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/18 20120101AFI20241218BHJP
【FI】
G06Q20/18
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096882
(22)【出願日】2023-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】501382487
【氏名又は名称】株式会社セブン銀行
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】木全 理紗子
(72)【発明者】
【氏名】喜多山 美弥
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 江里子
(72)【発明者】
【氏名】松井 直子
(72)【発明者】
【氏名】安達 真未
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA39
5L055AA39
(57)【要約】
【課題】現金自動預払装置を介して、諸手続きに必要な情報を簡単かつ安全に取引先に提出できるようにする。
【解決手段】顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する顧客特定情報取得手段と、顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う認証手段と、顧客特定の認証が成功した場合に、顧客が提示する本人確認書類から、顧客情報を取得する顧客情報取得手段と、顧客情報を提携先システムに送信する顧客情報送信手段と、を備えたものである。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する顧客特定情報取得手段と、
前記顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う認証手段と、
前記顧客特定の認証が成功した場合に、前記顧客が提示する本人確認書類から、顧客情報を取得する顧客情報取得手段と、
前記顧客情報を前記提携先システムに送信する顧客情報送信手段と、を備えた取引システム。
【請求項2】
前記顧客特定情報を用いて顧客特定キーを生成する顧客特定キー生成手段を備え、
前記顧客情報送信手段は、
前記提携先システムに、前記顧客情報と共に前記顧客特定キーを送信する、請求項1に記載の取引システム。
【請求項3】
前記顧客情報取得手段は、
前記本人確認書類から取得可能な顧客情報以外の情報を、前記顧客の入力操作によって受け付ける、請求項1または2に記載の取引システム。
【請求項4】
コンピュータが、顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する工程と、
コンピュータが、前記顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う工程と、
コンピュータが、前記顧客特定の認証が成功した場合に、前記顧客が提示する本人確認書類から、顧客情報を取得する工程と、
コンピュータが、前記顧客情報を前記提携先システムに送信する工程と、を備えた取引方法。
【請求項5】
コンピュータを、
顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する顧客特定情報取得手段と、
前記顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う認証手段と、
前記顧客特定の認証が成功した場合に、前記顧客が提示する本人確認書類から、顧客情報を取得する顧客情報取得手段と、
前記顧客情報を前記提携先システムに送信する顧客情報送信手段として、機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引システム、取引方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現金自動預払装置(以下、ATM)は、金融機関のみならず、コンビニエンスストアや商業施設、駅、空港等の公共空間にも広く設置されることで、社会インフラとして機能し得る、人々の生活に欠かせないものになっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、入出金取引や振込取引等の現金自動預払機としての機能と、本人確認書類等を読み取って、新規口座の開設、カード喪失や住所変更、氏名変更等の諸届け等の取引業務を行う機能とを有する自動取引装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-84195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された自動取引装置では、顧客が諸届けの取引を行う場合には、顧客と係員との音声画像交信が開始され、顧客が操作支援を受けながら手書入力により届出書を作成するか、または係員が顧客から記入内容を聞き取りながら代行入力により届出書を作成する必要があった。
【0006】
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、現金自動預払装置を介して、諸手続きに必要な情報を簡単かつ安全に取引先に提出できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る取引システムは、顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する顧客特定情報取得手段と、前記顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う認証手段と、前記顧客特定の認証が成功した場合に、前記顧客が提示する本人確認書類から、顧客情報を取得する顧客情報取得手段と、前記顧客情報を前記提携先システムに送信する顧客情報送信手段と、を備えたものである。
【0008】
本発明に係る取引方法は、コンピュータが、顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する工程と、コンピュータが、前記顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う工程と、コンピュータが、前記顧客特定の認証が成功した場合に、前記顧客が提示する本人確認書類から、顧客情報を取得する工程と、コンピュータが、前記顧客情報を前記提携先システムに送信する工程と、を備えたものである。
【0009】
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する顧客特定情報取得手段と、前記顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う認証手段と、前記顧客特定の認証が成功した場合に、前記顧客が提示する本人確認書類から、顧客情報を取得する顧客情報取得手段と、前記顧客情報を前記提携先システムに送信する顧客情報送信手段として、機能させるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、現金自動預払装置を介して、諸手続きに必要な情報を簡単かつ安全に取引先に提出できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る取引システム1の構成を示すブロック図。
図2】本発明の一実施形態に係るATM10の外観を示す図。
図3】本発明の一実施形態に係るATM10と情報処理サーバ30の機能構成を示すブ ロック図。
図4】本発明の一実施形態に係る取引システム1による取引処理の流れを示すシーケン ス図。
図5】本発明の一実施形態に係る取引システム1による取引処理におけるATM10の 画面遷移を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
実施の形態
図1は、本発明の一実施形態に係る取引システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、取引システム1は、商業施設等に設置されたATM10と、管理センター等に設置された情報処理サーバ30と、提携先システム40を含んでいる。ATM10と情報処理サーバ30、情報処理サーバ30と提携先システム40は、通信ネットワークを介して接続されている。通信ネットワークは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0014】
図2は、ATM10の外観を示す図である。ATM10は、メイン表示部101、キャッシュカード等の磁気カードを受け付けるカード読取部102、紙幣の入出を行う紙幣入出金部103、ユーザが操作する操作部104、バーコードや2次元コード等のコードを読み取るコード読取部105、光学読取部106、置き台107、サブ表示部108、非接触IC通信部109、カメラ110を備えている。
【0015】
メイン表示部101は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示手段と、ユーザからの入力を受け付けるタッチパネル等の入力手段とを有する。表示手段にユーザの操作を誘導する画面や入力キーを表示し、この入力キーをユーザがタッチパネル上から押下することにより、入力キーに対応する情報を入力することができる。なお、ユーザは、メイン表示部101に表示される入力手段の代わりに、操作部104の入力手段(テンキー等)を操作しても同様の情報を入力することができる。
【0016】
光学読取部106は、例えばイメージスキャナであって、置き台107に載置されたICカード等の券面に添付された写真や文字を画像として読み取ることができる。置き台107は、地面に対して略水平な表面を有しており、光学読取部106は、手振れ等による影響を受けることなく、一定品質の画像を得ることができる。
【0017】
サブ表示部108は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示手段を有し、置き台107の表面に設置されている。サブ表示部108は、表示手段のみを有していてもよいし、メイン表示部101と同様に、表示手段に加えて入力手段を有していてもよい。サブ表示部108には、例えば、光学読取部106によって読み取られるICカード等を載置する位置をガイドする画面を表示するようにしてもよい。これにより、ATM10における操作に不慣れなユーザであっても、迷うことなくスムーズに操作を行うことができる。
【0018】
非接触IC通信部109は、例えば非接触ICリーダライタであって、置き台107の内部に設置されている。非接触IC通信部109は、ICカード等に搭載された非接触ICチップと非接触通信を行い、非接触ICチップに記憶される情報の読み取りや書き込みを行うことができる。非接触IC通信部109は、ICカード等が置き台107に載置されることにより、非接触ICチップと通信を行うことができる。
【0019】
カメラ110は、動画または静止画を撮影することができるカメラ装置である。カメラ110は、ATM10を操作するユーザの顔画像が撮影できるように設置されている。
【0020】
図3は、本発明の一実施形態に係るATM10と情報処理サーバ30の機能構成を示すブロック図である。ATM10は、筐体内部に制御装置20を備えている。制御装置20は、ハードウェアとして、CPU等のプロセッサ、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。制御装置20は、プロセッサがメモリ等に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。制御装置20によって実現される機能モジュールには、図3に示すように、顧客特定情報取得部(顧客特定情報取得手段)201、顧客情報取得部(顧客情報取得手段)202、顧客特定キー生成部(顧客特定キー生成手段)203が含まれる。
【0021】
情報処理サーバ30は、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワーク上に分散する複数のコンピュータから構成されていてもよい。図1に示すように、情報処理サーバ30は、制御装置31と、記憶装置32を備えている。制御装置31は、ハードウェアとして、CPU等のプロセッサ、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。制御装置31は、プロセッサがメモリ等に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。制御装置31によって実現される機能モジュールには、図3に示すように、認証部(認証手段)301、顧客情報送信部(顧客情報送信手段)302が含まれる。記憶装置32は、ハードディスクドライブ等であり、各種のアプリケーションやデータベースが記憶されている。
【0022】
提携先システム40は、ATM10と情報処理サーバ30を管理する金融機関等の提携先(例えば、他の金融機関)のシステムであり、1台以上のコンピュータを含んでいる。提携先システム40は、情報処理サーバ30と通信ネットワークを介して接続されている。提携先システム40は、ATM10を使用して取引を行う顧客を特定する情報を情報処理サーバ30から受信して顧客特定の認証を行う。また、ATM10において当該顧客の本人確認書類から取得した情報を、情報処理サーバ30から受信する。なお、提携先システム40の構成は提携先によって様々であり、顧客特定の認証を行うシステムと顧客の本人確認書類から取得した情報を受信するシステムは、同じシステムであっても異なるシステムであってもよい。
【0023】
次に、取引システム1の動作について、図4のシーケンス図を用いて説明する。ここでは、提携先の金融機関Xの顧客Yが、ATM10を使用して住所変更手続きを行う場合の動作を例にして説明する。
【0024】
まず、メイン表示部101に、図5(A)に示すようなメニュー画面が表示され、顧客Yがタッチパネルを操作して「住所等の変更」を選択すると(ステップS101)、画面上にキャッシュカード(媒体)の挿入を促すメッセージが表示される。顧客YがATM10のカード読取部102に、金融機関Xのキャッシュカードを挿入すると(ステップS102)、画面上に、暗証番号の入力を促すメッセージが表示される。顧客Yがタッチパネルやテンキーを操作して暗証番号を入力すると(ステップS103)、ATM10は、例えば残高照会の電文を情報処理サーバ30に送信する(ステップS104)。送信する電文には、キャッシュカードから読み取った顧客特定情報(ここでは、口座番号と暗証番号)が含まれる。
【0025】
情報処理サーバ30は、ATM10から受信した電文を金融機関Xの提携先システム40に送信し、残高照会を依頼する(ステップS105)。金融機関Xの提携先システム40は、残高照会の電文を受信すると、電文に含まれる顧客Yの口座番号と暗証番号によって、顧客Yを特定する認証を行う(ステップS106)。顧客Yの特定の認証が成功した場合には、残高照会の応答電文を情報処理サーバ30に送信する(ステップS107)。情報処理サーバ30は、残高照会の応答電文を受信すると、顧客特定の認証に成功した旨をATM10に通知する(ステップS108)。なお、顧客特定の認証ができなかった場合には、提携先システム40から情報処理サーバ30へ、顧客特定の認証ができなかった旨が通知され、情報処理サーバ30からATM10へ、顧客特定の認証に失敗した旨が通知される。ATM10は、メイン表示部101に、顧客特定の認証ができなかった旨のメッセージを表示する。
【0026】
ATM10は、顧客特定の認証に成功した旨の通知を受信したら、メイン表示部101に、図5(B)に示すような本人確認書類を選択する画面を表示する。図5(B)に示すように、本人確認書類は、マイナンバーカード、運転免許証、在留カード・特別永住者証明書などの中から選択することができるようにしてよい。顧客Yがタッチパネルを操作して本人確認書類(例えば、マイナンバーカード)を選択すると(ステップS109)、画面に本人確認書類を置き台107に設置するように促すメッセージが表示される。
【0027】
顧客Yがマイナンバーカードを置き台107に設置すると(ステップS110)、ATM10は、本人確認書類から、顧客情報を取得する(ステップS111)。顧客情報は、例えば本人確認書類の書類記載事項(氏名、住所、生年月日等)である。書類記載事項は、書類の表面に記載されているか、書類に添付されているICチップに記憶されているものであってよい。ATM10は、取得した顧客情報を情報処理サーバ30に送信する(ステップS112)。この時、ATM10は、顧客特定キーを生成し書類記載事項と共に情報処理サーバ30に送信してもよい。顧客特定キーは、提携先の金融機関Xにおいて顧客Yを特定できるキーであればよく、例えば、金融機関Xにおける顧客Yの口座番号を含む番号であってもよい。具体的には、店番号と口座番号を組み合わせたもの、口座番号にATM10の装置番号や取引日付を付加したものなどであってもよい。
【0028】
また、ATM10は、書類記載事項として取得可能な情報以外の属性情報(電話番号等)の入力を求める画面をメイン表示部101に表示し、顧客Yに入力を促すようにしてもよい。また、図5(C)に示すように、本人確認書類から取得した書類記載事項と、顧客Yが直接入力した事項をメイン表示部101に表示し、情報処理サーバ30へ送信する前に、内容を確認するよう促してもよい。この際、直接入力した事項については訂正ができるようにしてもよい。例えば、図5(C)の例では、「フリガナ」と「電話番号」は顧客Yが直接入力した項目であるため、訂正することができる。
【0029】
情報処理サーバ30は、ATM10から受信した顧客情報(顧客特定キー、書類記載事項、直接入力事項等)を金融機関Xの提携先システム40に送信する(ステップS113)。なお、書類記載事項については、本人確認書類から読み取られた情報を自動的に電子データ化してもよいし、オペレータ等がデータを入力するようにしてもよい。
【0030】
提携先システム40は、情報処理サーバ30から受信した情報を用いて、取引処理(住所変更等)の処理を行うことができる。この際、受信した情報に付与されている顧客特定キーを利用することにより、容易に顧客を特定することができる。
【0031】
なお、上記の実施例では、顧客がキャッシュカードを提示することにより、提携先における顧客の特定を実施しているが、顧客の身分証明に用いる媒体はキャッシュカードに限られない。例えば、提携先から顧客にあらかじめ発行されたコード情報であってもよい。コード情報には顧客特定情報(顧客番号や1回限りの取引番号等)が含まれ、ATM10にコード情報を読み取らせることにより、提携先システム40にコード情報に含まれる顧客特定情報が送信されるようにしてもよい。また、顧客自身が顧客特定情報を入力するようにしてもよい。例えば、ATM10の操作部104を介して入力したり、メイン表示部101に表示されたタッチパネルを介して入力したりするようにしてもよい。
【0032】
以上のように、本実施形態によれば、ATM10において顧客のキャッシュカード等から取得した顧客特定情報を提携先システム40に送信して顧客特定の認証を行い、顧客特定の認証が成功した場合には、顧客が提示する本人確認書類から、顧客情報を取得して提携先システム40に送信するようにした。これにより、顧客は、提携先における諸手続きに必要な個人情報を、ATM10から簡単かつ安全に提携先に提出することができる。
【0033】
また、提携先システム40に顧客情報を送信する際、顧客特定情報を用いて生成した顧客特定キーを併せて送信するようにしたので、提携先では、受信した顧客情報がどの顧客に関する情報であるのか、容易に特定することができる。
【0034】
また、顧客情報のうち、本人確認書類から取得できる情報については、自動的にまたはオペレータの操作によって入力し、それ以外の情報についてのみ顧客に入力してもらうようにしたので、顧客自身による入力操作が簡素化され、負担を減らすことができる。
【0035】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【符号の説明】
【0036】
1…取引システム
10…ATM
20…制御装置
30…情報処理サーバ
31…制御装置
32…記憶装置
40…提携先システム
101…メイン表示部
102…カード読取部
103…紙幣入出金部
104…操作部
105…コード読取部
106…光学読取部
107…置き台
108…サブ表示部
109…非接触IC通信部
110…カメラ
201…顧客特定情報取得部
202…顧客情報取得部
203…顧客特定キー生成部
301…認証部
302…顧客情報送信部
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する顧客特定情報取得手段と、
前記顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う認証手段と、
前記顧客特定の認証が成功した場合に、前記顧客がマイナンバーカード、運転免許証、在留カード、及び特別永住者証明書を含む選択肢の中から本人確認書類を選択し、前記選択された本人確認書類から、顧客情報の少なくとも一部を取得する顧客情報取得手段と、
前記顧客特定情報を含む顧客特定キーを生成する顧客特定キー生成手段と、
前記顧客情報を前記提携先システムに送信する顧客情報送信手段と、を備え
前記顧客情報送信手段は、前記提携先システムに、前記顧客情報と共に前記顧客特定キーを送信し、
前記顧客情報取得手段は、前記本人確認書類から取得可能な情報以外の顧客情報を、前記顧客の入力操作によって受け付け、
前記顧客情報送信手段は、前記顧客情報を前記提携先システムに送信する前に、前記本人確認書類から取得した情報と前記顧客が入力した情報とを表示し、前記顧客が入力した項目については、前記顧客が入力した情報を訂正するためのオブジェクトを表示して、前記顧客に内容を確認するよう促す、
取引システム。
【請求項2】
コンピュータが、顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する工程と、
コンピュータが、前記顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う工程と、
コンピュータが、前記顧客特定の認証が成功した場合に、前記顧客がマイナンバーカード、運転免許証、在留カード、及び特別永住者証明書を含む選択肢の中から本人確認書類を選択し、前記選択された本人確認書類から、顧客情報の少なくとも一部を取得する工程と、
コンピュータが、前記顧客特定情報を含む顧客特定キーを生成する工程と、
コンピュータが、前記顧客情報を前記提携先システムに送信する工程と、を備え
前記顧客情報を前記提携先システムに送信する工程は、
前記提携先システムに、前記顧客情報と共に前記顧客特定キーを送信し、
前記顧客情報を取得する工程は、
前記本人確認書類から取得可能な情報以外の顧客情報を、前記顧客の入力操作によって受け付け、
前記提携先システムに送信する工程は、前記顧客情報を前記提携先システムに送信する前に、前記本人確認書類から取得した情報と前記顧客が入力した情報とを表示し、前記顧客が入力した項目については、前記顧客が入力した情報を訂正するためのオブジェクトを表示して、前記顧客に内容を確認するよう促す、
取引方法。
【請求項3】
コンピュータを、
顧客が提示する媒体から顧客特定情報を取得する顧客特定情報取得手段と、
前記顧客特定情報を提携先システムに照会し、顧客特定の認証を行う認証手段と、
前記顧客特定の認証が成功した場合に、前記顧客がマイナンバーカード、運転免許証、在留カード、及び特別永住者証明書を含む選択肢の中から本人確認書類を選択し、前記選択された本人確認書類から、顧客情報の少なくとも一部を取得する顧客情報取得手段と、
前記顧客特定情報を含む顧客特定キーを生成する顧客特定キー生成手段と、
前記顧客情報を前記提携先システムに送信する顧客情報送信手段として、機能させ、
前記顧客情報送信手段は、前記提携先システムに、前記顧客情報と共に前記顧客特定キーを送信し、
前記顧客情報取得手段は、前記本人確認書類から取得可能な情報以外の顧客情報を、前記顧客の入力操作によって受け付け、
前記顧客情報送信手段は、前記顧客情報を前記提携先システムに送信する前に、前記本人確認書類から取得した情報と前記顧客が入力した情報とを表示し、前記顧客が入力した項目については、前記顧客が入力した情報を訂正するためのオブジェクトを表示して、前記顧客に内容を確認するよう促す、
プログラム。