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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178614
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】陳列箱
(51)【国際特許分類】
A47F 5/11 20060101AFI20241218BHJP
A47F 5/10 20060101ALI20241218BHJP
【ＦＩ】
A47F5/11
A47F5/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023096883
(22)【出願日】2023-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】小澤 一壽
(72)【発明者】
【氏名】松本 伸之
【テーマコード（参考）】
3B118
【Ｆターム（参考）】
3B118AA11
3B118AA21
3B118BA15
3B118BB07
3B118DA12
3B118DA32
3B118GA04
3B118GA12
(57)【要約】
【課題】
本発明の目的は、載置台の手前方向の移動を規制することができる陳列箱を提供するものである。
【解決手段】
陳列箱Ｔは、前面を開放した略直方体形状の箱体１と、この箱体１内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台３とを有し、載置台３上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、箱体１の前面は全面開放された開口部１Ａから載置台３を手前に引き出した状態にあって、載置台３に接続された垂直方向に立設する第１の係止部３１が箱体１の天井面１１に設けたスリット状の第１の被係止部１１Ａに係止して、載置台３の手前方向の移動を規制するものである。
【選択図】図１
本発明の目的は、載置台の手前方向の移動を規制することができる陳列箱を提供するものである。
【解決手段】
陳列箱Ｔは、前面を開放した略直方体形状の箱体１と、この箱体１内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台３とを有し、載置台３上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、箱体１の前面は全面開放された開口部１Ａから載置台３を手前に引き出した状態にあって、載置台３に接続された垂直方向に立設する第１の係止部３１が箱体１の天井面１１に設けたスリット状の第１の被係止部１１Ａに係止して、載置台３の手前方向の移動を規制するものである。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面を開放した略直方体形状の箱体と、
この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、
この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、
この第１の立設部に設けられた第１の係止部とを有し、
前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、
前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制する
ことを特徴とする陳列箱。
この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、
この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、
この第１の立設部に設けられた第１の係止部とを有し、
前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、
前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制する
ことを特徴とする陳列箱。
【請求項2】
前面を開放した略直方体形状の箱体と、
この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、
この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、
この第１の立設部に設けられた第１の係止部とを有し、
前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、
前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制し、前記第１の立設部の端部が前記箱体の天井面の裏面に対向している
ことを特徴とする陳列箱。
この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、
この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、
この第１の立設部に設けられた第１の係止部とを有し、
前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、
前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制し、前記第１の立設部の端部が前記箱体の天井面の裏面に対向している
ことを特徴とする陳列箱。
【請求項3】
前面を開放した略直方体形状の箱体と、
この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、
この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、
この第１の立設部に設けられた第１の係止部と、
前記載置台に接続された垂直方向に立設する第２の立設部と、
この第２の立設部に設けられた第２の係止部とを有し、
前記第１の立設部と前記第２の立設部は、対向し、
前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、
前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に、前記第２の係止部が前記箱体に設けた第２の被係止部に、それぞれ係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制する
ことを特徴とする陳列箱。
この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、
この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、
この第１の立設部に設けられた第１の係止部と、
前記載置台に接続された垂直方向に立設する第２の立設部と、
この第２の立設部に設けられた第２の係止部とを有し、
前記第１の立設部と前記第２の立設部は、対向し、
前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、
前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に、前記第２の係止部が前記箱体に設けた第２の被係止部に、それぞれ係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制する
ことを特徴とする陳列箱。
【請求項4】
前面を開放した略直方体形状の箱体と、
この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、
この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、
この第１の立設部に設けられた第１の係止部と、
前記載置台に接続された垂直方向に立設する第２の立設部と、
この第２の立設部に設けられた第２の係止部とを有し、
前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、
前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に、前記第２の係止部が前記箱体に設けた第２の被係止部に、それぞれ係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制し、前記第１の立設部及び前記第２の立設部の端部が前記箱体の天井面の裏面に対向している
ことを特徴とする陳列箱。
この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、
この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、
この第１の立設部に設けられた第１の係止部と、
前記載置台に接続された垂直方向に立設する第２の立設部と、
この第２の立設部に設けられた第２の係止部とを有し、
前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、
前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に、前記第２の係止部が前記箱体に設けた第２の被係止部に、それぞれ係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制し、前記第１の立設部及び前記第２の立設部の端部が前記箱体の天井面の裏面に対向している
ことを特徴とする陳列箱。
【請求項5】
箱体を垂直方向に積み重ねる場合、下に位置する前記箱体の第１の係止部に対応する上に位置する前記箱体の底面に前記第１の係止部の出入りを許容する第１’の被係止部が設けられている
ことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の陳列箱。
ことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の陳列箱。
【請求項6】
箱体を垂直方向に積み重ねる場合、下に位置する前記箱体の第１の係止部に対応する上に位置する前記箱体の底面に前記第１の係止部の出入りを許容する第１’の被係止部と、下に位置する前記箱体の第２の係止部に対応する上に位置する前記箱体の底面に前記第２の係止部の出入りを許容する第２’の被係止部とが、それぞれ設けられている
ことを特徴とする請求項３又は請求項４記載の陳列箱。
ことを特徴とする請求項３又は請求項４記載の陳列箱。
【請求項7】
箱体の前面から分離した長方形状の分離片と、
この分離片に設けた第３の係止部と、
前記箱体の天井面に設けた第３の被係止部とを有し、
前記第３の係止部を前記第３の被係止部に係止して、前記長方形状の分離片を宣伝用又は広告用又は装飾用の表示体とする
ことを特徴とする請求項１～４のいずれかの陳列箱。
この分離片に設けた第３の係止部と、
前記箱体の天井面に設けた第３の被係止部とを有し、
前記第３の係止部を前記第３の被係止部に係止して、前記長方形状の分離片を宣伝用又は広告用又は装飾用の表示体とする
ことを特徴とする請求項１～４のいずれかの陳列箱。
【請求項8】
開口部は、縦９５ｍｍ～１３０ｍｍ、横２２０ｍｍ～３３０ｍｍの長方形であり、
箱体の高さは、９５ｍｍ～１３０ｍｍである
ことを特徴とする請求項１～６のいずれかの陳列箱。
箱体の高さは、９５ｍｍ～１３０ｍｍである
ことを特徴とする請求項１～６のいずれかの陳列箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、陳列箱に係り、特に、載置台の手前方向の移動を規制することができる陳列箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、外箱の内部にトレーを挿入し、外箱の前壁下部に形成した開口部からトレーを手前に引き出して、トレーの底壁の後部に連設した誘導板を外箱の後壁に当接するように後上がりに傾斜させた状態で、商品を陳列するようにした陳列箱において、前記トレーの後部に、両側壁から底壁への切込により下方へ突出する脚片を形成し、トレーの底壁を後方が高くなるように傾斜させ、前記トレーの後部に、両側壁から上方へ突出する抜止片を設け、トレーを手前に引き出すと、抜止片が外箱の前壁に当接して、外箱からトレーが抜け止めされるようにした陳列箱がある（特許文献参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-88943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記陳列箱にあっては、外箱の前壁の一部を開口した場合にあっては、抜止片が外箱の前壁に当接して、外箱からトレーが抜け止めされるようにすることができる。
ところが、上記陳列箱にあっては、前壁の全てを開口する必要がある場合、抜止片が外箱の前壁に当接できず、外箱からトレーを抜け止めできないという問題点があった。
ところが、上記陳列箱にあっては、前壁の全てを開口する必要がある場合、抜止片が外箱の前壁に当接できず、外箱からトレーを抜け止めできないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた陳列箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項１記載の陳列箱は、前面を開放した略直方体形状の箱体と、この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、この第１の立設部に設けられた第１の係止部とを有し、前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制するものである。
【0007】
また、請求項２記載の陳列箱は、前面を開放した略直方体形状の箱体と、この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、この第１の立設部に設けられた第１の係止部とを有し、前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制し、前記第１の立設部の端部が前記箱体の天井面の裏面に対向しているものである。
【0008】
また、請求項３記載の陳列箱は、前面を開放した略直方体形状の箱体と、この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、この第１の立設部に設けられた第１の係止部と、前記載置台に接続された垂直方向に立設する第２の立設部と、この第２の立設部に設けられた第２の係止部とを有し、前記第１の立設部と前記第２の立設部は、対向し、前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に、前記第２の係止部が前記箱体に設けた第２の被係止部に、それぞれ係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制するものである。
【0009】
また、請求項４記載の陳列箱は、前面を開放した略直方体形状の箱体と、この箱体内部に複数の被収納物を収納する後ろ上がりの載置台と、この載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部と、この第１の立設部に設けられた第１の係止部と、前記載置台に接続された垂直方向に立設する第２の立設部と、この第２の立設部に設けられた第２の係止部とを有し、前記載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段であり、前記箱体の前面は全面開放された開口部から前記載置台を手前に引き出した状態にあって、前記第１の係止部が前記箱体に設けた第１の被係止部に、前記第２の係止部が前記箱体に設けた第２の被係止部に、それぞれ係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制し、前記第１の立設部及び前記第２の立設部の端部が前記箱体の天井面の裏面に対向しているものである。
【0010】
また、請求項５記載の陳列箱は、請求項１又は請求項２記載の陳列箱において、箱体を垂直方向に積み重ねる場合、下に位置する前記箱体の第１の係止部に対応する上に位置する前記箱体の底面に前記第１の係止部の出入りを許容する第１’の被係止部が設けられているものである。
【0011】
また、請求項６記載の陳列箱は、請求項３又は請求項４記載の陳列箱において、箱体を垂直方向に積み重ねる場合、下に位置する前記箱体の第１の係止部に対応する上に位置する前記箱体の底面に前記第１の係止部の出入りを許容する第１’の被係止部と、下に位置する前記箱体の第２の係止部に対応する上に位置する前記箱体の底面に前記第２の係止部の出入りを許容する第２’の被係止部とが、それぞれ設けられているものである。
【0012】
また、請求項７記載の陳列箱は、請求項１～４のいずれかの陳列箱において、箱体の前面から分離した長方形状の分離片と、この分離片に設けた第３の係止部と、前記箱体の天井面に設けた第３の被係止部とを有し、前記第３の係止部を前記第３の被係止部に係止して、前記長方形状の分離片を宣伝用又は広告用又は装飾用の表示体とするものである。
【0013】
また、請求項８記載の陳列箱は、請求項１～６のいずれかの陳列箱において、開口部は、縦９５ｍｍ～１３０ｍｍ、横２２０ｍｍ～３３０ｍｍの長方形であり、箱体の高さは、９５ｍｍ～１３０ｍｍである。
【発明の効果】
【0014】
請求項１記載の陳列箱によれば、前面を開放した略直方体形状の箱体にあって、載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段である場合において、載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部に設けられた第１の係止部が箱体に設けた第１の被係止部に係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制することができる。
【0015】
また、請求項２記載の陳列箱によれば、前面を開放した略直方体形状の箱体にあって、載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段である場合において、載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部に設けられた第１の係止部が箱体に設けた第１の被係止部に係止して、前記載置台の手前方向の移動を規制することができ、しかも、第１の立設部の端部が箱体の天井面の裏面に対向しているため、載置台の上下方向の移動を規制することができる。
【0016】
また、請求項３記載の陳列箱によれば、前面を開放した略直方体形状の箱体にあって、載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段である場合において、載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部に設けられた第１の係止部が箱体に設けた第１の被係止部に、第２の立設部に設けられた第２の係止部が箱体に設けた第２の被係止部にそれぞれ係止して、載置台の手前方向の移動を載置台の両側において規制することができる。
【0017】
また、請求項４記載の陳列箱によれば、前面を開放した略直方体形状の箱体にあって、載置台上の複数の被収納物は、段積みではなく、一段である場合において、載置台に接続された垂直方向に立設する第１の立設部に設けられた第１の係止部が箱体に設けた第１の被係止部に、第２の立設部に設けられた第２の係止部が箱体に設けた第２の被係止部にそれぞれ係止して、載置台の手前方向の移動を載置台の両側において規制することができ
、しかも、第１の立設部及び第２の立設部の端部が箱体の天井面の裏面に対向しているため、載置台の上下方向の移動を載置台の両側において規制することができる。
、しかも、第１の立設部及び第２の立設部の端部が箱体の天井面の裏面に対向しているため、載置台の上下方向の移動を載置台の両側において規制することができる。
【0018】
また、請求項５記載の陳列箱によれば、上述した請求項１又は請求項２記載の発明の効果に加え、下に位置する箱体の第１の係止部に対応する上に位置する箱体の底面に第１の係止部の出入りを許容する第１’の被係止部が設けられているため、第１の係止部の先端部を潰すことなく、箱体を垂直方向に積み重ねることができ、しかも、上下の箱体の位置ずれをも防ぐことができる。
【0019】
また、請求項６記載の陳列箱によれば、上述した請求項３又は請求項４記載の発明の効果に加え、下に位置する箱体の第１の係止部に対応する上に位置する箱体の底面に第１の係止部の出入りを許容する第１’の被係止部と、下に位置する前記箱体の第２の係止部に対応する上に位置する前記箱体の底面に前記第２の係止部の出入りを許容する第２’の被係止部とが、それぞれ設けられているため、第１の係止部及び第２の係止部の先端部を潰すことなく、箱体を垂直方向に積み重ねることができ、しかも、上下の箱体の位置ずれをも防ぐことができる。
【0020】
また、請求項７記載の陳列箱によれば、上述した請求項１～４のいずれかの発明の効果に加え、箱体の前面から分離した長方形状の分離片を利用して、分離片に設けた第３の係止部を箱体の天井面に設けた第３の被係止部に係止して、長方形状の分離片を宣伝用又は広告用又は装飾用の表示体として、箱体の前面から分離した長方形状の分離片の有効活用を図ることができる。
【0021】
また、請求項８記載の陳列箱によれば、上述した請求項１～６のいずれかの発明の効果に加え、開口部は、縦９５ｍｍ～１３０ｍｍ、横２２０ｍｍ～３３０ｍｍの長方形であり、箱体の高さは、９５ｍｍ～１３０ｍｍであるとするため、載置台に整列させた被収納物の収納状態において、隣接する被収納物との間の隙間に過度の隙間がないように調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の一実施例の陳列箱を図１乃至図１６を参照して説明する。
図１に示すＴは陳列箱で、陳列箱Ｔは、例えば、段ボールで形成され、前面を開放した略直方体形状の箱体（図１参照）１と、この箱体１内部に複数の被収納物２を収納する後ろ上がりの載置台（トレー）３とを有する（図１６参照）。
図１に示すＴは陳列箱で、陳列箱Ｔは、例えば、段ボールで形成され、前面を開放した略直方体形状の箱体（図１参照）１と、この箱体１内部に複数の被収納物２を収納する後ろ上がりの載置台（トレー）３とを有する（図１６参照）。
【0024】
被収納物２は、球面又は曲面状を有するもので、より具体的には、カプセル玩具、球状の入浴剤等である。
載置台３上の複数の被収納物２は、段積みではなく、一段であり、例えば、被収納物２を横方向に３～４個、縦方向に４～５個、載置する。
載置台３上の複数の被収納物２は、段積みではなく、一段であり、例えば、被収納物２を横方向に３～４個、縦方向に４～５個、載置する。
【0025】
また、図１に示す３５は、載置台３に接続された垂直方向に立設する第１の立設部、
３５Ａは、第１の立設部３５に設けられた第１の係止部である。
そして、箱体１の前面は全面開放された開口部１Ａから載置台３を手前に引き出した状態にあって、第１の係止部３５Ａが箱体１に設けた第１の被係止部１１Ａに係止して、載置台３の手前方向の移動を規制するようになっている。
３５Ａは、第１の立設部３５に設けられた第１の係止部である。
そして、箱体１の前面は全面開放された開口部１Ａから載置台３を手前に引き出した状態にあって、第１の係止部３５Ａが箱体１に設けた第１の被係止部１１Ａに係止して、載置台３の手前方向の移動を規制するようになっている。
【0026】
つまり、本実施例の陳列箱Ｔによれば、前面を開放した略直方体形状の箱体１にあって、載置台３上の複数の被収納物２は、段積みではなく、一段である場合において、載置台３に接続された垂直方向に立設する第１の立設部３５に設けた第１の係止部３５Ａが箱体１に設けたスリット状の第１の被係止部１１Ａ（第１の被係止部１１Ａは、例えば、本実施例では、天井面１１に設けているが、図示しないが、右側面１４に設けても良い。）に係止して、載置台３の手前方向の移動を規制することができる。
【0027】
従って、図１６に示すように、載置台３を手前に引き出した状態で、被収納物２が露出しているため、購買者は被収納物２を箱体１から取り出すことができる。
被収納物２を箱体１から取り出すと、載置台３は後ろ上がりに傾斜しているため、被収納物２が後方より前方に移動して被収納物２を自動的に補充することができるようになっている。
また、図１に示すように、第１の立設部３５の端部が箱体１の天井面１１の裏面に対向しているため、載置台３の上下方向の移動を規制することができる。
被収納物２を箱体１から取り出すと、載置台３は後ろ上がりに傾斜しているため、被収納物２が後方より前方に移動して被収納物２を自動的に補充することができるようになっている。
また、図１に示すように、第１の立設部３５の端部が箱体１の天井面１１の裏面に対向しているため、載置台３の上下方向の移動を規制することができる。
【0028】
なお、本実施例においては、陳列箱Ｔの右前に第１の立設部３５を設けたが、本願発明は、これに限らず、図示しないが、陳列箱Ｔの左前に第１の立設部３５に対向するように第２の立設部（図示せず）を設け、図示しない第２の立設部に第１の係止部３５Ａと同様な第２の係止部（図示せず）を設け、図示しない第２の係止部が第１の被係止部１１Ａと同様な図示しない第２の被係止部に、それぞれ係止して、載置台２の手前方向の移動を規制するようにしても良い。
そして、第１の立設部３５の端部が箱体１の天井面１１の裏面に対向していると同様、図示しない第２の立設部の端部が箱体１の天井面１１の裏面に対向するようにして、載置台３の上下方向の移動を規制することができる。
図示しない第２の立設部及び図示しない第２の係止部は、例えば、図１５において、第１の立設部３５及び第１の係止部３５Ａと対称になる位置に設け、また、第２の被係止部は、図１４において、図示しない第１の被係止部１１Ａと対称になる位置に設けるものである。
その結果、載置台３に接続された垂直方向に立設する第１の立設部３５に設けられた第１の係止部３５Ａが箱体１に設けた第１の被係止部１１Ａに、図示しない第２の立設部に設けられた図示しない第２の係止部が箱体に設けた図示しない第２の被係止部にそれぞれ係止して、載置台２の手前方向の移動を載置台２の両側において規制することができる。
また、第１の立設部３５及び図示しない第２の立設部の端部が箱体１の天井面１１の裏面に対向しているため、載置台２の上下方向の移動を載置台２の両側において規制することができる。
そして、第１の立設部３５の端部が箱体１の天井面１１の裏面に対向していると同様、図示しない第２の立設部の端部が箱体１の天井面１１の裏面に対向するようにして、載置台３の上下方向の移動を規制することができる。
図示しない第２の立設部及び図示しない第２の係止部は、例えば、図１５において、第１の立設部３５及び第１の係止部３５Ａと対称になる位置に設け、また、第２の被係止部は、図１４において、図示しない第１の被係止部１１Ａと対称になる位置に設けるものである。
その結果、載置台３に接続された垂直方向に立設する第１の立設部３５に設けられた第１の係止部３５Ａが箱体１に設けた第１の被係止部１１Ａに、図示しない第２の立設部に設けられた図示しない第２の係止部が箱体に設けた図示しない第２の被係止部にそれぞれ係止して、載置台２の手前方向の移動を載置台２の両側において規制することができる。
また、第１の立設部３５及び図示しない第２の立設部の端部が箱体１の天井面１１の裏面に対向しているため、載置台２の上下方向の移動を載置台２の両側において規制することができる。
【0029】
また、図１４に示す１２は、箱体１の前面から分離した長方形状の分離片、１２Ａは、分離片１２に設けた第３の係止部、１１Ｂは、箱体１の天井面１１に設けた第３の被係止部、第３の係止部１２Ａを第３の被係止部１１Ｂに係止して、長方形状の分離片１２を宣伝用又は広告用又は装飾用の表示体とすることができる。
つまり、箱体１の前面から分離すると共に、分離片１２の長手方向に折曲した長方形状の分離片１２を利用して、分離片１２に設けた第３の係止部１２Ａを箱体１の天井面１１に設けた第３の被係止部１１Ｂに係止して、長方形状の分離片１２を宣伝用又は広告用又は装飾用の表示体として、箱体１の前面から分離した長方形状の分離片１２の有効活用を図ることができる。
なお、分離片１２は、ユーザーへ発送する状態にあっては、図１１に示すように、箱体１に一体であり、ユーザーにおいて、分離し、分離片１２を長手方向に折曲し、図１に示すように、第３の係止部１２Ａを第３の被係止部１１Ｂに係止させるものである。
つまり、箱体１の前面から分離すると共に、分離片１２の長手方向に折曲した長方形状の分離片１２を利用して、分離片１２に設けた第３の係止部１２Ａを箱体１の天井面１１に設けた第３の被係止部１１Ｂに係止して、長方形状の分離片１２を宣伝用又は広告用又は装飾用の表示体として、箱体１の前面から分離した長方形状の分離片１２の有効活用を図ることができる。
なお、分離片１２は、ユーザーへ発送する状態にあっては、図１１に示すように、箱体１に一体であり、ユーザーにおいて、分離し、分離片１２を長手方向に折曲し、図１に示すように、第３の係止部１２Ａを第３の被係止部１１Ｂに係止させるものである。
【0030】
また、望ましくは、図１３に示すように、開口部１Ａは、縦９５ｍｍ～１３０ｍｍ、横２２０ｍｍ～３３０ｍｍの長方形であり、箱体１の奥行寸法は、３２０ｍｍ～４００ｍｍであり、箱体１の高さは、９５ｍｍ～１３０ｍｍであり、箱体１の底面からの分離片１２の高さは、１４５ｍｍ～１８０ｍｍであるのが良い。
これは、ユーザーの商品販売に対応すると共に、載置台３に整列させた被収納物２の収納状態において、被収納物２との間の隙間に過度の隙間がないように調整するためである。
これは、ユーザーの商品販売に対応すると共に、載置台３に整列させた被収納物２の収納状態において、被収納物２との間の隙間に過度の隙間がないように調整するためである。
【0031】
また、図１４に示す１０は底面、１３は背面、１３ａは背面１３に接続する背面接続片、１４は右側面、１４ａは右側面１４の一方側に接続する一方側右接続片、１４ｂは右側面１４の他方側に接続する他方側右接続片、１５は左側面、１５ａは左側面１５の一方側に接続する一方側左接続片、１５ｂは左側面１５の他方側に接続する他方側左接続片、１１ａは天井面１１に接続する天井面接続片である。
また、図１５に示す３０は載置台本体、この載置台本体３０の左に前方に下がり勾配の左脚部３２、載置台本体３０の右に前方に下がり勾配の右脚部３３、載置台本体３０の前に折り曲げて前ストッパー３４、載置台本体３０の前右に前右ストッパー３５、前右ストッパー３５に接続する前右ストッパー接続片３５ａ、前右ストッパー３５の先端に第１の係止部３５Ａ、載置台本体３０の前左に前左ストッパー３６、前左ストッパー３６に接続する前左ストッパー接続片３６ａがそれぞれ設けられている。
また、図１５に示す３０は載置台本体、この載置台本体３０の左に前方に下がり勾配の左脚部３２、載置台本体３０の右に前方に下がり勾配の右脚部３３、載置台本体３０の前に折り曲げて前ストッパー３４、載置台本体３０の前右に前右ストッパー３５、前右ストッパー３５に接続する前右ストッパー接続片３５ａ、前右ストッパー３５の先端に第１の係止部３５Ａ、載置台本体３０の前左に前左ストッパー３６、前左ストッパー３６に接続する前左ストッパー接続片３６ａがそれぞれ設けられている。
【0032】
なお、図示しないが、箱体１を垂直方向に積み重ね（スタッキング）ることができるため、例えば、長方形状の分離片１２を宣伝用又は広告用又は装飾用の表示体の未使用時にあっては、コンパクトに構成して、搬送、ストックすることができる。
つまり、箱体１を垂直方向に積み重ねる場合、下に位置する箱体１の第１の係止部３５Ａに対応する上に位置する箱体１の底面１０に第１の係止部３５Ａの出入りを許容する第１’の被係止部（図示しないが、第１の被係止部１１Ａの実施例のようなスリット状の開口部）が設けられているため、第１の係止部３５Ａの先端部を潰すことなく、箱体１を垂直方向に積み重ねることができ、しかも、上下の箱体１、１の位置ずれをも防ぐことができる。
また、箱体１を垂直方向に積み重ねる場合、下に位置する箱体１の第１の係止部３５Ａに対応する上に位置する箱体１の底面１０に第１の係止部３５Ａの出入りを許容する第１’の被係止部（図示しないが、第１の被係止部１１Ａの実施例のようなスリット状の開口部）と、下に位置する箱体１の第２の係止部（図示しないが、第１の係止部３５Ａと同様なもの）に対応する上に位置する箱体１の底面１０に第２の係止部（図示しないが、第１の係止部３５Ａと同様なもの）の出入りを許容する第２’の被係止部（図示しないが、第１の被係止部１１Ａの実施例のようなスリット状の開口部）とが、それぞれ設けられているため、第１の係止部３５Ａ及び第２の係止部（図示しないが、第１の係止部３５Ａと同様なもの）の先端部を潰すことなく、箱体１を垂直方向に積み重ねることができ、しかも、上下の箱体１、１の位置ずれをも防ぐことができる。
つまり、箱体１を垂直方向に積み重ねる場合、下に位置する箱体１の第１の係止部３５Ａに対応する上に位置する箱体１の底面１０に第１の係止部３５Ａの出入りを許容する第１’の被係止部（図示しないが、第１の被係止部１１Ａの実施例のようなスリット状の開口部）が設けられているため、第１の係止部３５Ａの先端部を潰すことなく、箱体１を垂直方向に積み重ねることができ、しかも、上下の箱体１、１の位置ずれをも防ぐことができる。
また、箱体１を垂直方向に積み重ねる場合、下に位置する箱体１の第１の係止部３５Ａに対応する上に位置する箱体１の底面１０に第１の係止部３５Ａの出入りを許容する第１’の被係止部（図示しないが、第１の被係止部１１Ａの実施例のようなスリット状の開口部）と、下に位置する箱体１の第２の係止部（図示しないが、第１の係止部３５Ａと同様なもの）に対応する上に位置する箱体１の底面１０に第２の係止部（図示しないが、第１の係止部３５Ａと同様なもの）の出入りを許容する第２’の被係止部（図示しないが、第１の被係止部１１Ａの実施例のようなスリット状の開口部）とが、それぞれ設けられているため、第１の係止部３５Ａ及び第２の係止部（図示しないが、第１の係止部３５Ａと同様なもの）の先端部を潰すことなく、箱体１を垂直方向に積み重ねることができ、しかも、上下の箱体１、１の位置ずれをも防ぐことができる。
【符号の説明】
【0033】
Ｔ 陳列箱
１ 箱体
１Ａ 開口部
２ 被収納物
３ 載置台
１０ 底面
１１ 天井面
１１Ａ 第１の被係止部
１１Ｂ 第３の被係止部
１２ 分離片
１２Ａ 第３の係止部
３５Ａ 第１の係止部
１ 箱体
１Ａ 開口部
２ 被収納物
３ 載置台
１０ 底面
１１ 天井面
１１Ａ 第１の被係止部
１１Ｂ 第３の被係止部
１２ 分離片
１２Ａ 第３の係止部
３５Ａ 第１の係止部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
