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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178625
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】データ処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06V 10/40 20220101AFI20241218BHJP
   A01K 61/90 20170101ALI20241218BHJP
【FI】
G06V10/40
A01K61/90
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096904
(22)【出願日】2023-06-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石若 裕子
【テーマコード(参考)】
2B104
5L096
【Fターム(参考)】
2B104AA01
2B104GA01
5L096CA04
5L096DA03
5L096HA11
5L096JA11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】データ処理装置及びコンピュータをデータ処理装置として機能させるプログラムを提供する。
【解決手段】カメラによって撮像された動画データを、静止画データに変換するデータ処理装置100は、オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む静止画データを生成するデータ生成部と、を備える。前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を、画素値、特徴ベクトル及びエッジの少なくともいずれかによって表す前記静止画データを生成してよい。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む静止画データを生成するデータ生成部と
を備える、データ処理装置。
【請求項2】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を、画素値、特徴ベクトル、及びエッジの少なくともいずれかによって表す前記静止画データを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記データ生成部は、前記動画データにおける複数の前記オブジェクトの時系列の位置の変化の情報を前記静止画の前記要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む前記静止画データを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の形状変化の情報を前記静止画の前記要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む前記静止画データを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記データ生成部によって生成された前記静止画データを、静止画データを分類するように学習された静止画分類ネットワークに入力して、前記静止画分類ネットワークから出力された分類結果を取得する分類結果取得部と、
前記分類結果取得部が取得した前記分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力するアラート出力部と
を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換された静止画の要素を含む静止画データを取得する変換データ取得部と、
前記静止画データから前記動画データを生成する動画データ生成部と
を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換された静止画の要素を含む静止画データを取得する静止画データ取得部と、
前記静止画データから前記動画データを生成する動画データ生成部と
を備えるデータ処理装置。
【請求項10】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成するデータ生成部と
を備える、データ処理装置。
【請求項11】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成するデータ生成部と
を備える、データ処理装置。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から6、9、10、11のいずれか一項に記載のデータ処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、魚の多様な泳動を既存の楽曲に対応する楽譜を用いて再現したトレーニングデータを自動で生成する手法について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特許第7152535号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、データ処理装置が提供される。前記データ処理装置は、オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部を備えてよい。前記データ処理装置は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む静止画データを生成するデータ生成部を備えてよい。
【0004】
前記データ処理装置において、前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を、画素値、特徴ベクトル、及びエッジの少なくともいずれかによって表す前記静止画データを生成してよい。
【0005】
前記いずれかのデータ処理装置において、前記データ生成部は、前記動画データにおける複数の前記オブジェクトの時系列の位置の変化の情報を前記静止画の前記要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む前記静止画データを生成してよい。
【0006】
前記いずれかのデータ処理装置において、前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の形状変化の情報を前記静止画の前記要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む前記静止画データを生成してよい。
【0007】
前記いずれかのデータ処理装置において、前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成してよい。
【0008】
前記いずれかのデータ処理装置において、前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成してよい。
【0009】
前記いずれかのデータ処理装置は、前記データ生成部によって生成された前記静止画データを、静止画データを分類するように学習された静止画分類ネットワークに入力して、前記静止画分類ネットワークから出力された分類結果を取得する分類結果取得部と、前記分類結果取得部が取得した前記分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力するアラート出力部とを更に備えてよい。
【0010】
前記いずれかのデータ処理装置は、動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換された静止画の要素を含む静止画データを取得する変換データ取得部と、前記静止画データから前記動画データを生成する動画データ生成部とを更に備えてよい。
【0011】
本発明の一実施態様によれば、データ処理装置が提供される。前記データ処理装置は、動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換された静止画の要素を含む静止画データを取得する静止画データ取得部を備えてよい。前記データ処理装置は、前記静止画データから前記動画データを生成する動画データ生成部を備えてよい。
【0012】
本発明の一実施態様によれば、データ処理装置が提供される。前記データ処理装置は、オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部を備えてよい。前記データ処理装置は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成するデータ生成部を備えてよい。
【0013】
本発明の一実施態様によれば、データ処理装置が提供される。前記データ処理装置は、オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部を備えてよい。前記データ処理装置は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成するデータ生成部を備えてよい。
【0014】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記データ処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0015】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】データ処理装置100の一例を概略的に示す。
図2】動画データ200を静止画データ300に変換する変換処理について説明するための説明図である。
図3】複数の動画データ200を静止画データ300に変換する変換処理について説明するための説明図である。
図4】複数の動画データ200を静止画データ300に変換する変換処理について説明するための説明図である。
図5】動画データ200をテキストデータ400に変換する変換処理について説明するための説明図である。
図6】動画データ200をテキストデータ400に変換する変換処理について説明するための説明図である。
図7】動画データ200をゲノムデータ500に変換する変換処理について説明するための説明図である。
図8】データ処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
図9】データ処理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0018】
魚の養殖において、魚の状態を把握することは、無駄な餌、大量死、病気等を防ぐために、非常に重要である。しかし、養殖場を四六時中監視することは困難であり、養殖場を撮影した動画を自動的に分析して分析結果を提供するモニタリングシステムが望まれる。このようなモニタリングシステムは、魚に限らず、任意のオブジェクトに対して必要とされている。このようなモニタリングシステムは、3次元空間と時間とを有する4次元の情報を含む動画データを分析する必要があるが、動画データをそのまま分析することは、処理負荷が非常に高い。それに対して、本実施形態に係るデータ処理装置100においては、動画データを、より低い次元のデータに変換する。例えば、データ処理装置100は、動画データを、2次元データに変換する。
【0019】
具体例として、データ処理装置100は、動画データを、静止画データに変換する。データ処理装置100は、動画データに含まれる情報を、静止画の要素に変換することによって、動画データを静止画データに変換してよい。例えば、データ処理装置100は、動画データに対するオブジェクト検出を実行し、オブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換することによって、動画データを静止画データに変換する。データ処理装置100は、変換ルールを含む変換情報に従って、動画データを静止画データに変換してよい。データ処理装置100は、変換した静止画データを分析することによってオブジェクトのモニタリングを実現してよい。これにより、処理負荷を低減することができる。また、静止画データを分析するニューラルネットワークは非常に幅広く研究されていて、多くのニューラルネットワークがすでに存在しており、そのようなニューラルネットワークを流用することを可能とすることができる。
【0020】
具体例として、データ処理装置100は、動画データを、テキストデータに変換する。データ処理装置100は、動画データに含まれる情報を、テキストの要素に変換することによって、動画データをテキストデータに変換してよい。例えば、データ処理装置100は、動画データに対するオブジェクト検出を実行し、オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換することによって、動画データをテキストデータに変換する。データ処理装置100は、変換ルールを含む変換情報に従って、動画データをテキストデータに変換してよい。データ処理装置100は、変換したテキストデータを分析することによってオブジェクトのモニタリングを実現してよい。これにより、処理負荷を低減することができる。また、テキストデータを分析するニューラルネットワークは非常に幅広く研究されていて、多くのニューラルネットワークがすでに存在しており、そのようなニューラルネットワークを流用することを可能とすることができる。
【0021】
データ処理装置100は、動画データを、特定の文字を羅列したデータや、数字を羅列したデータに変換してもよい。データ処理装置100は、例えば、動画データを、ゲノムデータに変換する。ゲノムデータとは、塩基配列によって構成されるデータであってよい。データ処理装置100は、動画データに含まれる情報を、ゲノムの要素に変換することによって、動画データをゲノムデータに変換してよい。例えば、データ処理装置100は、動画データに対するオブジェクト検出を実行し、オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換することによって、動画データをゲノムデータに変換する。データ処理装置100は、変換ルールを含む変換情報に従って、動画データをゲノムデータに変換してよい。データ処理装置100は、変換したゲノムデータを分析することによってオブジェクトのモニタリングを実現してよい。これにより、処理負荷を低減することができる。また、ゲノムデータを分析するニューラルネットワークは非常に幅広く研究されていて、多くのニューラルネットワークがすでに存在しており、そのようなニューラルネットワークを流用することを可能とすることができる。
【0022】
図1は、データ処理装置100の一例を概略的に示す。データ処理装置100は、オブジェクトを撮像した動画データを取得して、取得した動画データを、当該動画データよりも次元の低いデータに変換してよい(変換後のデータを変換データと記載する場合がある。)。動画データよりも次元の低いデータの例として、静止画データ、テキストデータ、及びゲノムデータ等が挙げられる。
【0023】
オブジェクトは、時系列に変化する任意のものであってよい。オブジェクトは、時系列に位置が変化するものであってよく、時系列に形状が変化するものであってよく、時系列に位置及び形状が変化するものであってよい。オブジェクトは、時系列に形状は変化せずに位置のみが変化するものであってもよい。オブジェクトは、時系列に位置は変化せずに形状のみが変化するものであってもよい。
【0024】
オブジェクトは、モニタリングの対象となるものであってよい。本実施形態では、オブジェクトが魚であり、モニタリング対象が魚群であるケースを主に例に挙げて説明するが、これに限られない。
【0025】
データ処理装置100は、カメラ102によって撮像された動画データを取得してよい。カメラ102は、データ処理装置100に内蔵されていてよい。カメラ102は、データ処理装置100に外付けされてもよい。カメラ102は、任意のネットワークを介してデータ処理装置100に接続されてもよい。
【0026】
データ処理装置100は、通信端末30から動画データを受信してもよい。通信端末30は、例えば、カメラ32によって撮像された動画データをデータ処理装置100に送信する。カメラ32は、通信端末30に内蔵されていてよい。カメラ32は、通信端末30に外付けされてもよい。カメラ32は、任意のネットワークを介して通信端末30に接続されてもよい。
【0027】
通信端末30は、PC(Personal Computer)、タブレット端末、及びスマートフォン等であってよい。データ処理装置100と通信端末30とは、ネットワーク20を介して通信してよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。ネットワーク20は、LAN(Local Area Network)を含んでよい。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。移動体通信ネットワークは、5G(5th Generation)通信方式、LTE(Long Term Evolution)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、及び6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。
【0028】
データ処理装置100は、変換データを分類するように学習された分類ネットワークを予め記憶しておいてよい。データ処理装置100は、分類ネットワークに変換データを入力して、分類ネットワークから出力された分類結果を取得してよい。データ処理装置100は、分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力してよい。
【0029】
具体例として、データ処理装置100は、養殖場の魚群を撮像した動画データを取得して、動画データにおける複数の魚の時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した静止画の要素を含む静止画データを生成する。データ処理装置100は、例えば、動画データにおける複数の魚の時系列の位置の変化の情報を静止画の要素に変換して、変換した静止画の要素を含む静止画データを生成する。データ処理装置100は、秒単位、分単位、時間単位、日単位、週単位、月単位、及び年単位等のように、任意の時間単位毎に静止画データを生成してよい。
【0030】
例えば、データ処理装置100は、1時間単位で静止画データを生成する。この場合、1つの静止画データには、1時間の間の複数の魚の時系列の位置の変化の特性が含まれることになる。例えば、5時間分の動画データから、5個の静止画データが生成されることになる。5時間の間、複数の魚に特に異常がなく、正常に泳いでいた場合には、5つの静止画データは、互いに類似した画像となる。それに対して、複数の魚が、4時間は正常に泳いでいたが、最後の1時間に、それまでとは異なる激しい動きをした場合、最初の4時間に対応する4つの静止画データは互いに類似した画像となるが、最後の1時間に対応する1つの静止画データは、4つの静止画データとは異なる特徴を示す画像となり得る。すなわち、静止画データを分類することによって、魚群の状態の変化をモニタリングすることができる。
【0031】
データ処理装置100は、生成した多数の静止画データを用いた機械学習を実行することによって、静止画データを分類する静止画分類ネットワークを生成してよい。データ処理装置100は、生成した静止画分類ネットワークに、新たに生成した静止画データを入力することによって、当該静止画データを分類してよい。
【0032】
データ処理装置100は、既存の静止画分類ネットワークを用いてもよい。例えば、データ処理装置100は、他の装置によって生成された静止画分類ネットワークを予め取得して記憶しておく。そして、データ処理装置100は、以降に生成した静止画データを当該静止画分類ネットワークに入力することによって、当該静止画データを分類する。
【0033】
データ処理装置100は、変換データから動画データを生成する機能を更に備えてもよい。データ処理装置100は、自身が生成した変換データから、動画データを生成してよい。データ処理装置100は、動画データを変換データに変換する際に用いた変換情報を利用して、変換データを動画データに変換してよい。
【0034】
データ処理装置100は、他の装置が生成した変換データから、動画データを生成してもよい。データ処理装置100は、変換データを生成した他の装置から、動画データを変換データに変換する際に用いた変換情報を受信しておき、当該変換情報を利用して、他の装置から受信した変換データを動画データに変換してよい。
【0035】
データ処理装置100は、動画データから変換データを生成する機能は有さずに、変換データから動画データを生成する機能を有してもよい。
【0036】
図2は、動画データ200を静止画データ300に変換する変換処理について説明するための説明図である。ここでは、カメラ102が、養殖場40の魚群を撮像した動画データ200を、静止画データ300に変換するケースについて説明する。
【0037】
データ処理装置100は、カメラ102から動画データ200を取得する。データ処理装置100は、動画データ200における魚群の時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した静止画の要素を含む静止画データ300を生成する。
【0038】
例えば、データ処理装置100は、動画データ200の1つのフレームから、静止画データ300を構成する1つの部分302を生成する。データ処理装置100は、それぞれが動画データ200の複数のフレームのそれぞれに対応する複数の部分302を生成することによって、複数の部分302からなる静止画データ300を生成してよい。なお、データ処理装置100は、動画データ200の複数のフレームから、1つの部分302を生成してもよい。
【0039】
データ処理装置100は、任意の期間毎に静止画データ300を生成してよい。例えば、1日毎に静止画データ300を生成する場合、データ処理装置100は、1日分の動画データ200のフレームから、複数の部分302を生成することによって、1日に対応する静止画データ300を生成する。
【0040】
データ処理装置100は、複数のカメラによって並行して撮像された複数の動画データ200から、静止画データ300を生成してもよい。
【0041】
図3及び図4は、複数の動画データ200を静止画データ300に変換する変換処理について説明するための説明図である。ここでは、6方向から養殖場40の魚群を撮像した6つの動画データ200を静止画データ300に変換するケースについて説明する。図3図4に示す例においては、上、下、及び横の4方向(横A、横B、横C、横D)から養殖場40の魚群が撮像されている。
【0042】
図3では、あるタイミングにおける、上から撮像した動画データ210のフレーム211、下から撮像した動画データ220のフレーム221、横Aから撮像した動画データ230のフレーム231、横Bから撮像した動画データ240のフレーム241、横Cから撮像した動画データ250のフレーム251、横Dから撮像した動画データ260のフレーム261を例示している。
【0043】
データ処理装置100は、例えば、フレーム211から部分311を生成し、フレーム221から部分321を生成し、フレーム231から部分331を生成し、フレーム241から部分341を生成し、フレーム251から部分351を生成し、フレーム261から部分361を生成する。データ処理装置100は、図4に示すように、これらを連結する。データ処理装置100は、次のフレームについても、同様に静止画の部分を生成して、連結する。これを繰り返すことによって、データ処理装置100は、静止画データ300を生成する。
【0044】
なお、データ処理装置100は、上述したように、1つのフレームから1つの部分を生成するのではなく、複数の連続するフレームから1つの部分を生成してもよい。例えば、データ処理装置100は、上から撮像した動画データ210の連続する10フレームから1つの部分311を生成し、下から撮像した動画データ220の連続する10フレームから1つの部分321を生成し、横Aから撮像した動画データ230の連続する10フレームから1つの部分331を生成し、横Bから撮像した動画データ240の連続する10フレームから1つの部分341を生成し、横Cから撮像した動画データ250の連続する10フレームから1つの部分351を生成し、横Dから撮像した動画データ260の連続する10フレームから1つの部分361を生成する。10フレームというのは一例であり、フレームの数は他の数であってもよい。
【0045】
図5は、動画データ200をテキストデータ400に変換する変換処理について説明するための説明図である。ここでは、カメラ102が、養殖場40の魚群を撮像した動画データ200を、テキストデータ400に変換するケースについて説明する。
【0046】
データ処理装置100は、カメラ102から動画データ200を取得する。データ処理装置100は、動画データ200における魚群の時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換したテキストの要素を含むテキストデータ400を生成する。
【0047】
例えば、データ処理装置100は、動画データ200の1つのフレームから、テキストデータ400を構成する1つの部分402を生成する。データ処理装置100は、それぞれが動画データ200の複数のフレームのそれぞれに対応する複数の部分402を生成することによって、複数の部分402からなるテキストデータ400を生成してよい。なお、データ処理装置100は、動画データ200の複数のフレームから、1つの部分402を生成してもよい。
【0048】
データ処理装置100は、任意の期間毎にテキストデータ400を生成してよい。例えば、1日毎にテキストデータ400を生成する場合、データ処理装置100は、1日分の動画データ200のフレームから、複数の部分402を生成することによって、1日に対応するテキストデータ400を生成する。
【0049】
データ処理装置100は、複数のカメラによって並行して撮像された複数の動画データ200から、テキストデータ400を生成してよい。ここでは、図3に示すように、6方向から養殖場40の魚群を撮像した6つの動画データ200をテキストデータ400に変換するケースについて説明する。
【0050】
データ処理装置100は、例えば、フレーム211から部分411を生成し、フレーム221から部分421を生成し、フレーム231から部分431を生成し、フレーム241から部分441を生成し、フレーム251から部分451を生成し、フレーム261から部分461を生成する。データ処理装置100は、図6に示すように、これらを連結する。データ処理装置100は、次のフレームについても、同様にテキストの部分を生成して、連結する。これを繰り返すことによって、データ処理装置100は、テキストデータ400を生成する。
【0051】
なお、データ処理装置100は、上述したように、1つのフレームから1つの部分を生成するのではなく、複数の連続するフレームから1つの部分を生成してもよい。例えば、データ処理装置100は、上から撮像した動画データ210の連続する10フレームから1つの部分411を生成し、下から撮像した動画データ220の連続する10フレームから1つの部分421を生成し、横Aから撮像した動画データ230の連続する10フレームから1つの部分431を生成し、横Bから撮像した動画データ240の連続する10フレームから1つの部分441を生成し、横Cから撮像した動画データ250の連続する10フレームから1つの部分451を生成し、横Dから撮像した動画データ260の連続する10フレームから1つの部分461を生成する。10フレームというのは一例であり、フレームの数は他の数であってもよい。
【0052】
図7は、動画データ200をゲノムデータ500に変換する変換処理について説明するための説明図である。ここでは、カメラ102が、養殖場40の魚群を撮像した動画データ200を、ゲノムデータ500に変換するケースについて説明する。
【0053】
データ処理装置100は、カメラ102から動画データ200を取得する。データ処理装置100は、動画データ200における魚群の時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換したゲノムの要素を含むゲノムデータ500を生成する。
【0054】
例えば、データ処理装置100は、動画データ200の1つのフレームから、ゲノムデータ500を構成する1つの部分を生成する。データ処理装置100は、それぞれが動画データ200の複数のフレームのそれぞれに対応する複数の部分を生成することによって、複数の部分からなるゲノムデータ500を生成してよい。なお、データ処理装置100は、動画データ200の複数のフレームから、1つの部分402を生成してもよい。
【0055】
データ処理装置100は、任意の期間毎にゲノムデータ500を生成してよい。例えば、1日毎にゲノムデータ500を生成する場合、データ処理装置100は、1日分の動画データ200のフレームから、複数の部分を生成することによって、1日に対応するゲノムデータ500を生成する。
【0056】
データ処理装置100は、静止画データ300及びテキストデータ400と同様に、複数のカメラによって並行して撮像された複数の動画データ200から、ゲノムデータ500を生成してよい。
【0057】
図8は、データ処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。データ処理装置100は、変換情報記憶部112、モデル記憶部114、動画データ取得部116、データ生成部118、分類結果取得部120、モデル生成部122、出力部130、変換データ取得部142、及び動画データ生成部144を備える。
【0058】
変換情報記憶部112は、動画データ200を変換するための変換ルールを含む変換情報を記憶する。変換情報記憶部112は、予め登録された変換情報を記憶してよい。例えば、変換情報記憶部112は、動画データ200を静止画データ300に変換するための変換ルールを含む変換情報を記憶する。例えば、変換情報記憶部112は、動画データ200をテキストデータ400に変換するための変換ルールを含む変換情報を記憶する。例えば、変換情報記憶部112は、動画データ200をゲノムデータ500に変換するための変換ルールを含む変換情報を記憶する。
【0059】
モデル記憶部114は、変換データを分類するように学習された分類ネットワークを記憶する。モデル記憶部114は、予め登録された分類ネットワークを記憶してよい。モデル記憶部114は、例えば、他の装置によって生成された分類ネットワークを記憶する。例えば、変換情報記憶部112は、静止画分類ネットワークを記憶する。例えば、変換情報記憶部112は、テキスト分類ネットワークを記憶する。例えば、変換情報記憶部112は、ゲノム分類ネットワークを記憶する。
【0060】
動画データ取得部116は、オブジェクトを撮像した動画データ200を取得する。動画データ取得部116は、変換対象の動画データ200を取得する。動画データ取得部116は、カメラ102から動画データ200を受信してよい。動画データ取得部116は、通信端末30から動画データ200を受信してよい。動画データ取得部116は、他の装置から動画データ200を受信してもよい。動画データ取得部116は、可搬型の記憶デバイス等から、動画データ200を取得してもよい。
【0061】
動画データ200には、オブジェクトの検出結果が付帯されてもよい。動画データ200には、オブジェクトの3次元位置の情報が付帯されてもよい。オブジェクトの3次元位置の情報は、カメラ102やカメラ32とは別途配置された測距センサによる出力を用いる方法や、カメラ102やカメラ32の画像解析結果を用いる方法等によって特定され得る。なお、これらに限られず、オブジェクトの3次元位置を特定することができれば、どのような手法が用いられてもよい。
【0062】
データ生成部118は、動画データ取得部116が取得した動画データ200を変換して、変換データを生成する。データ生成部118は、変換情報記憶部112に記憶されている変換情報を用いて、動画データ200から変換データを生成してよい。
【0063】
例えば、データ生成部118は、動画データ200から、静止画データ300を生成する。データ生成部118は、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した静止画の要素を含む静止画データ300を生成してよい。データ生成部118は、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報を、画素値、特徴ベクトル、及びエッジの少なくともいずれかによって表す静止画データ300を生成してよい。このように、静止画の要素の例として、画素値、特徴ベクトル、及びエッジが挙げられるが、これらに限られない。
【0064】
データ生成部118は、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を静止画の要素に変換して、変換した静止画の要素を含む静止画データ300を生成してよい。
【0065】
データ生成部118は、例えば、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、画素値によって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、画素値の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれる複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、連続する3つのピクセルの画素値として割り当てていく。これにより、静止画データ300における当該フレームに対応する部分について、連続する3つのピクセルの画素値が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に画素値として割り当てていくことによって、動画データ200に対応する静止画データ300を生成し得る。複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を画素値に変換する方法は、これに限られない。既存の圧縮技術を用いて、複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を圧縮して、画素値に変換してもよい。フレームの区切りについては、配置によって表現してよく、フレームの区切りを示す1又は複数の画素値を用いてもよい。フレームの区切りについて、これら以外の方法を用いてもよい。
【0066】
画素値として、グレースケールが用いられてよい。これにより、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を表す、グレースケールの静止画データ300が生成されることになる。当該静止画データ300は、動画データ200において、複数のオブジェクトが同じような動きをしている場合には、同じような模様が繰り返される見た目となり得る。また、当該静止画データ300は、動画データ200において、複数のオブジェクトが一時的に激しい動きをしている場合には、その部分が濃くなったり、薄くなったり、変化が激しくなったりすることによって、その部分が他の部分と異なることを示す見た目となり得る。
【0067】
画素値として、カラーが用いられてもよい。これにより、グレースケールを用いる場合と比較して、複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を効率的に表現することができる。カラーを用いた場合、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を表す、カラーの静止画データ300が生成されることになる。当該静止画データ300は、動画データ200において、複数のオブジェクトが同じような動きをしている場合には、同じような色合いとなり得る。また、当該静止画データ300は、動画データ200において、複数のオブジェクトが一時的に激しい動きをしている場合には、その部分の色彩が濃くなったり、薄くなったり、色合いの変化が激しくなったりすることによって、その部分が他の部分と異なることを示す見た目となり得る。
【0068】
データ生成部118は、例えば、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、特徴ベクトルによって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、特徴ベクトルの情報に変換する。データ生成部118は、特徴ベクトルを表現する方法として、位置座標、速度変化量、及び方向を数値化したベクトル等を用いてもよく、特徴そのものを学習する方法を用いてもよい。魚群等のように、対象となるオブジェクトの数が多い場合には、複数のオブジェクトの時系列の位置について、統計をとった後に、特徴ベクトルを生成してもよい。また、特徴ベクトルから統計をとって、それらをまた上位層の特徴ベクトルとしてもよい。
【0069】
データ生成部118は、例えば、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、エッジによって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、エッジの情報に変換する。データ生成部118は、例えば、2値化して微分をとる方法、キャニー法、DNN(Deep Neural Network)によってエッジの学習やシルエットの学習をする方法等を用いて、複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報と、エッジの情報との間の変換を実現してよい。
【0070】
データ生成部118は、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を静止画の要素に変換して、変換した静止画の要素を含む静止画データ300を生成してもよい。
【0071】
データ生成部118は、例えば、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、画素値によって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトの複数の構造点が存在する3次元位置の情報を、画素値の情報に変換する。例えば、オブジェクトが生物やロボット等である場合、オブジェクトの構造点とは、関節の位置であってよい。オブジェクトが関節を有さないものである場合、オブジェクトの構造点は、オブジェクトの動きに影響を与えるオブジェクトの各ポイントであってよい。
【0072】
具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれるオブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、連続する3つのピクセルの画素値として割り当てていく。これにより、静止画データ300における当該フレームに対応する部分について、連続する3つのピクセルの画素値が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に画素値として割り当てていくことによって、動画データ200に対応する静止画データ300を生成し得る。複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を画素値に変換する方法は、これに限られない。既存の圧縮技術を用いて、複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を圧縮して、画素値に変換してもよい。フレームの区切りについては、配置によって表現してよく、フレームの区切りを示す1又は複数の画素値を用いてもよい。フレームの区切りについて、これら以外の方法を用いてもよい。
【0073】
画素値として、グレースケールが用いられてよい。これにより、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を表す、グレースケールの静止画データ300が生成されることになる。当該静止画データ300は、動画データ200において、オブジェクトが同じような動きをしている場合には、同じような模様が繰り返される見た目となり得る。また、当該静止画データ300は、動画データ200において、オブジェクトが一時的に激しい動きをしている場合には、その部分が濃くなったり、薄くなったり、変化が激しくなったりすることによって、その部分が他の部分と異なることを示す見た目となり得る。
【0074】
画素値として、カラーが用いられてもよい。これにより、グレースケールを用いる場合と比較して、オブジェクトの時系列の形状変化の情報を効率的に表現することができる。カラーを用いた場合、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を表す、カラーの静止画データ300が生成されることになる。当該静止画データ300は、動画データ200において、オブジェクトが同じような動きをしている場合には、同じような色合いとなり得る。また、当該静止画データ300は、動画データ200において、オブジェクトが一時的に激しい動きをしている場合には、その部分の色彩が濃くなったり、薄くなったり、色合いの変化が激しくなったりすることによって、その部分が他の部分と異なることを示す見た目となり得る。
【0075】
データ生成部118は、例えば、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、特徴ベクトルによって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、特徴ベクトルの情報に変換する。
【0076】
データ生成部118は、例えば、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、エッジによって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、エッジの情報に変換する。
【0077】
例えば、データ生成部118は、オブジェクトを複数の異なる方向から撮像した複数の動画データ200から、静止画データ300を生成する。ここでは、1つの動画データ200から静止画データ300を生成する場合と異なる点について主に説明する。データ生成部118は、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した静止画の要素を含む静止画データ300を生成してよい。データ生成部118は、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報を、画素値、特徴ベクトル、及びエッジの少なくともいずれかによって表す静止画データ300を生成してよい。
【0078】
データ生成部118は、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を静止画の要素に変換して、変換した静止画の要素を含む静止画データ300を生成してよい。
【0079】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、画素値によって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、画素値の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれる複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、連続する3つのピクセルの画素値として割り当てていく。これにより、静止画データ300における当該フレームに対応する部分について、連続する3つのピクセルの画素値が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に画素値として割り当てていくことによって、動画データ200に対応する静止画データ300を生成し得る。
【0080】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、特徴ベクトルによって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、特徴ベクトルの情報に変換する。
【0081】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、エッジによって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、エッジの情報に変換する。
【0082】
データ生成部118は、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を静止画の要素に変換して、変換した静止画の要素を含む静止画データ300を生成してもよい。
【0083】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、画素値によって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトの複数の構造点が存在する3次元位置の情報を、画素値の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれるオブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、連続する3つのピクセルの画素値として割り当てていく。これにより、静止画データ300における当該フレームに対応する部分について、連続する3つのピクセルの画素値が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に画素値として割り当てていくことによって、動画データ200に対応する静止画データ300を生成し得る。
【0084】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、特徴ベクトルによって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、特徴ベクトルの情報に変換する。
【0085】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、エッジによって表す静止画データ300を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、エッジの情報に変換する。
【0086】
例えば、データ生成部118は、動画データ200から、テキストデータ400を生成する。データ生成部118は、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換したテキストの要素を含むテキストデータ400を生成してよい。データ生成部118は、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報を、文字、単語、フォント、及びアスキーコードの少なくともいずれかによって表すテキストデータ400を生成してよい。このように、テキストの要素の例として、文字、単語、フォント、及びアスキーコードが挙げられるが、これらに限られない。
【0087】
データ生成部118は、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報をテキストの要素に変換して、変換したテキストの要素を含むテキストデータ400を生成してよい。
【0088】
データ生成部118は、例えば、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、文字によって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれる複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、連続する3つの文字として割り当てていく。これにより、静止画データ300における当該フレームに対応する部分について、連続する3つの文字が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に文字として割り当てていくことによって、動画データ200に対応するテキストデータ400を生成し得る。複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を文字に変換する方法は、これに限られない。既存の圧縮技術を用いて、複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を圧縮して、文字に変換してもよい。フレームの区切りについては、配置によって表現してよく、フレームの区切りを示す1又は複数の文字を用いてもよい。フレームの区切りについて、これら以外の方法を用いてもよい。
【0089】
文字として、日本語の文字が用いられてよい。これにより、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を表す、日本語のテキストデータ400が生成されることになる。当該テキストデータ400は、動画データ200において、複数のオブジェクトが同じような動きをしている場合には、同じような文字が繰り返される、同じような内容となり得る。また、当該テキストデータ400は、動画データ200において、複数のオブジェクトが一時的に激しい動きをしている場合には、その部分だけ、他の部分と用いられる文字がことなることになり得る。文字として、日本以外の国の文字が用いられても良い。また、文字として、複数の国の文字が混在してもよい。
【0090】
データ生成部118は、例えば、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、単語によって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、単語の情報に変換する。
【0091】
データ生成部118は、例えば、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、アスキーコードによって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、アスキーコードの情報に変換する。
【0092】
データ生成部118は、例えば、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントとによって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントの情報に変換する。
【0093】
データ生成部118は、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報をテキストの要素に変換して、変換したテキストの要素を含むテキストデータ400を生成してもよい。
【0094】
データ生成部118は、例えば、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、文字によって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトの複数の構造点が存在する3次元位置の情報を、文字の情報に変換する。
【0095】
具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれるオブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、連続する3つの文字として割り当てていく。これにより、テキストデータ400における当該フレームに対応する部分について、連続する3つの文字が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に文字として割り当てていくことによって、動画データ200に対応するテキストデータ400を生成し得る。オブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を文字に変換する方法は、これに限られない。既存の圧縮技術を用いて、オブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を圧縮して、文字に変換してもよい。フレームの区切りについては、配置によって表現してよく、フレームの区切りを示す1又は複数の文字を用いてもよい。フレームの区切りについて、これら以外の方法を用いてもよい。
【0096】
文字として、日本語の文字が用いられてよい。これにより、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を表す、日本語のテキストデータ400が生成されることになる。当該テキストデータ400は、動画データ200において、オブジェクトが同じような動きをしている場合には、同じような文字が繰り返される、同じような内容となり得る。また、当該テキストデータ400は、動画データ200において、オブジェクトが一時的に激しい動きをしている場合には、その部分だけ、他の部分と用いられる文字が異なることになり得る。文字として、日本以外の国の文字が用いられても良い。また、文字として、複数の国の文字が混在してもよい。
【0097】
データ生成部118は、例えば、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、単語によって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、単語の情報に変換する。
【0098】
データ生成部118は、例えば、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、アスキーコードによって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、アスキーコードの情報に変換する。
【0099】
データ生成部118は、例えば、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントとによって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントの情報に変換する。
【0100】
例えば、データ生成部118は、オブジェクトを複数の異なる方向から撮像した複数の動画データ200から、テキストデータ400を生成する。ここでは、1つの動画データ200からテキストデータ400を生成する場合と異なる点について主に説明する。データ生成部118は、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換したテキストの要素を含むテキストデータ400を生成してよい。データ生成部118は、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報を、文字、単語、フォント、及びアスキーコードの少なくともいずれかによって表すテキストデータ400を生成してよい。
【0101】
データ生成部118は、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報をテキストの要素に変換して、変換したテキストの要素を含むテキストデータ400を生成してよい。
【0102】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、文字によって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれる複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、連続する3つの文字として割り当てていく。これにより、静止画データ300における当該フレームに対応する部分について、連続する3つの文字が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に文字として割り当てていくことによって、動画データ200に対応するテキストデータ400を生成し得る。
【0103】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、単語によって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、単語の情報に変換する。
【0104】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、アスキーコードによって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、アスキーコードの情報に変換する。
【0105】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントとによって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントの情報に変換する。
【0106】
データ生成部118は、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報をテキストの要素に変換して、変換したテキストの要素を含むテキストデータ400を生成してもよい。
【0107】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、文字によって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトの複数の構造点が存在する3次元位置の情報を、文字の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれるオブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、連続する3つの文字として割り当てていく。これにより、テキストデータ400における当該フレームに対応する部分について、連続する3つの文字が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に文字として割り当てていくことによって、動画データ200に対応するテキストデータ400を生成し得る。
【0108】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、単語によって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、単語の情報に変換する。
【0109】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、アスキーコードによって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、アスキーコードの情報に変換する。
【0110】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントとによって表すテキストデータ400を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントの情報に変換する。
【0111】
例えば、データ生成部118は、動画データ200から、ゲノムデータ500を生成する。データ生成部118は、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換したゲノムの要素を含むゲノムデータ500を生成してよい。データ生成部118は、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報を、塩基配列によって表すゲノムデータ500を生成してよい。
【0112】
データ生成部118は、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報をゲノムの要素に変換して、変換したゲノムの要素を含むゲノムデータ500を生成してよい。
【0113】
データ生成部118は、例えば、動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、塩基配列によって表すゲノムデータ500を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、塩基配列の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれる複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、塩基配列として割り当てていく。これにより、ゲノムデータ500における当該フレームに対応する部分について、連続する塩基配列が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に塩基配列として割り当てていくことによって、動画データ200に対応するゲノムデータ500を生成し得る。複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を塩基配列に変換する方法は、これに限られない。既存の圧縮技術を用いて、複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を圧縮して、塩基配列に変換してもよい。フレームの区切りについては、配置によって表現してよく、フレームの区切りを示す塩基配列を用いてもよい。フレームの区切りについて、これら以外の方法を用いてもよい。
【0114】
データ生成部118は、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報をゲノムの要素に変換して、変換したゲノムの要素を含むゲノムデータ500を生成してもよい。
【0115】
データ生成部118は、例えば、動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、塩基配列によって表すゲノムデータ500を生成する。データ生成部118は、例えば、フレーム毎の、オブジェクトの複数の構造点が存在する3次元位置の情報を、塩基配列の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれるオブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、塩基配列として割り当てていく。これにより、ゲノムデータ500における当該フレームに対応する部分について、塩基配列が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に塩基配列として割り当てていくことによって、動画データ200に対応するゲノムデータ500を生成し得る。オブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を塩基配列に変換する方法は、これに限られない。既存の圧縮技術を用いて、オブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標の情報を圧縮して、塩基配列に変換してもよい。フレームの区切りについては、配置によって表現してよく、フレームの区切りを示す塩基配列を用いてもよい。フレームの区切りについて、これら以外の方法を用いてもよい。
【0116】
例えば、データ生成部118は、オブジェクトを複数の異なる方向から撮像した複数の動画データ200から、ゲノムデータ500を生成する。ここでは、1つの動画データ200からゲノムデータ500を生成する場合と異なる点について主に説明する。データ生成部118は、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換したゲノムの要素を含むゲノムデータ500を生成してよい。データ生成部118は、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の動きの情報を、塩基配列によって表すテキストデータ400を生成してよい。
【0117】
データ生成部118は、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報をゲノムの要素に変換して、変換したゲノムの要素を含むゲノムデータ500を生成してよい。
【0118】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200における複数のオブジェクトの時系列の位置の変化の情報を、塩基配列によって表すゲノムデータ500を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、塩基配列の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれる複数のオブジェクトのそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、塩基配列として割り当てていく。これにより、静止画データ300における当該フレームに対応する部分について、塩基配列が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に塩基配列として割り当てていくことによって、動画データ200に対応するテキストデータ400を生成し得る。
<ゲノムデータ:複数動画:形状変化>
【0119】
データ生成部118は、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報をゲノムの要素に変換して、変換したゲノムの要素を含むゲノムデータ500を生成してもよい。
【0120】
データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200におけるオブジェクトの時系列の形状変化の情報を、塩基配列によって表すゲノムデータ500を生成する。データ生成部118は、例えば、複数の動画データ200毎に、フレーム毎の、オブジェクトの複数の構造点が存在する3次元位置の情報を、塩基配列の情報に変換する。具体例として、データ生成部118は、動画データ200の1つのフレームについて、フレームに含まれるオブジェクトの複数の構造点のそれぞれのX座標、Y座標、Z座標を、塩基配列として割り当てていく。これにより、ゲノムデータ500における当該フレームに対応する部分について、連続する3つの文字が、オブジェクトのX座標、Y座標、Z座標を示すことになる。データ生成部118は、動画データ200の他のフレームについて、同様に塩基配列として割り当てていくことによって、動画データ200に対応するゲノムデータ500を生成し得る。
【0121】
分類結果取得部120は、データ生成部118によって生成された変換データを、モデル記憶部114に記憶されている分類ネットワークに入力して、分類ネットワークから出力された分類結果を取得する。分類結果取得部120は、例えば、分類結果取得部120によって生成された静止画データ300を、静止画分類ネットワークに入力して、静止画分類ネットワークから出力された分類結果を取得する。分類結果取得部120は、例えば、分類結果取得部120によって生成されたテキストデータ400を、テキスト分類ネットワークに入力して、テキスト分類ネットワークから出力された分類結果を取得する。分類結果取得部120は、例えば、分類結果取得部120によって生成されたゲノムデータ500を、ゲノム分類ネットワークに入力して、ゲノム分類ネットワークから出力された分類結果を取得する。
【0122】
モデル生成部122は、データ生成部118によって生成された変換データを用いた機械学習を実行することによって、変換データを分類する分類ネットワークを生成する。モデル生成部122は、生成した分類ネットワークを、モデル記憶部114に記憶させてよい。モデル生成部122は、例えば、データ生成部118によって生成された静止画データ300を用いた機械学習を実行することによって、静止画データを分類する静止画分類ネットワークを生成する。モデル生成部122は、例えば、データ生成部118によって生成されたテキストデータ400を用いた機械学習を実行することによって、テキストデータを分類するテキスト分類ネットワークを生成する。モデル生成部122は、例えば、データ生成部118によって生成されたゲノムデータ500を用いた機械学習を実行することによって、ゲノムデータを分類するゲノム分類ネットワークを生成する。
【0123】
出力部130は、各種出力制御を実行する。出力部130は、アラート出力部132、表示出力部134、及び音声出力部136を有してよい。
【0124】
アラート出力部132は、分類結果取得部120による分類結果に応じたアラートを出力する。アラート出力部132は、データ処理装置100が備えるディスプレイにアラート情報を表示出力させたり、データ処理装置100が備えるスピーカにアラートを音声出力させたり、通信端末30が備えるディスプレイにアラート情報を表示出力させたり、通信端末30が備えるスピーカにアラートを音声出力させたりしてよい。
【0125】
例えば、アラート出力部132は、分類結果取得部120が取得した分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力する。例えば、動画データ取得部116が継続的に動画データ200を取得しており、データ生成部118が継続的に変換データを生成しており、分類結果取得部120が継続的に分類結果を取得している状況において、アラート出力部132は、連続する分類結果の相違度が予め定められた閾値を超えたことに応じて、アラートを出力する。また、例えば、データ生成部118によって生成された変換データが複数蓄積された後、分類結果取得部120が、複数の変換データについて、まとめて分類結果を取得した場合において、アラート出力部132は、分類結果の中に、異常値を示す分類結果が含まれていた場合に、アラートを出力する。
【0126】
表示出力部134は、データ生成部118によって生成された変換データを表示出力させてよい。表示出力部134は、例えば、データ生成部118によって生成された変換データをデータ処理装置100が備えるディスプレイに表示出力させる。表示出力部134は、例えば、データ生成部118によって生成された変換データを通信端末30が備えるディスプレイに表示出力させる。
【0127】
例えば、表示出力部134は、データ生成部118によって生成された静止画データ300を表示出力させる。表示出力部134は、データ生成部118によって継続的に生成された静止画データ300を、継続的に表示出力させてもよい。例えば、表示出力部134は、データ生成部118によって生成されたテキストデータ400を表示出力させる。表示出力部134は、データ生成部118によって継続的に生成されたテキストデータ400を、継続的に表示出力させてもよい。例えば、表示出力部134は、データ生成部118によって生成されたゲノムデータ500を表示出力させる。表示出力部134は、データ生成部118によって継続的に生成されたゲノムデータ500を、継続的に表示出力させてもよい。これらによって、表示を閲覧した閲覧者に、オブジェクトに何らかの異常が発生した可能性があることに気づかせることができる。
【0128】
表示出力部134は、分類結果取得部120によって取得された分類結果を表示出力させてよい。表示出力部134は、例えば、分類結果取得部120によって取得された分類結果をデータ処理装置100が備えるディスプレイに表示出力させる。表示出力部134は、例えば、分類結果取得部120によって取得された分類結果を通信端末30が備えるディスプレイに表示出力させる。
【0129】
音声出力部136は、データ生成部118によって生成された変換データを音声出力させてよい。表示出力部134は、例えば、データ生成部118によって生成されたテキストデータ400を音声出力させる。音声出力部136は、データ生成部118によって生成されたテキストデータ400をデータ処理装置100が備えるスピーカに音声出力させてよい。音声出力部136は、データ生成部118によって生成されたテキストデータ400を通信端末30が備えるスピーカに音声出力させてよい。これらによって、音声を聞いた者に、オブジェクトに何らかの異常が発生した可能性があることに気づかせることができる。
【0130】
変換データ取得部142は、動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換された要素を含む変換データを取得する。変換データ取得部142は、例えば、動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換された静止画の要素を含む静止画データを取得する。変換データ取得部142は、例えば、動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換されたテキストの要素を含むテキストデータを取得する。変換データ取得部142は、例えば、動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換されたゲノムの要素を含むゲノムデータを取得する。
【0131】
動画データ生成部144は、変換データ取得部142が取得した変換データから動画データを生成する。動画データ生成部144は、データ生成部118によって生成された変換データを変換データ取得部142が取得した場合、変換情報記憶部112に記憶されている、当該変換データの生成に用いられた変換情報を用いて、変換データから動画データを生成する。動画データ生成部144は、例えば、データ生成部118によって生成された静止画データ300から動画データ200を生成する。動画データ生成部144は、例えば、データ生成部118によって生成されたテキストデータ400から動画データ200を生成する。動画データ生成部144は、例えば、データ生成部118によって生成されたゲノムデータ500から動画データ200を生成する。
【0132】
他の装置によって生成された変換データを取得した場合、変換データ取得部142が、他の装置が当該変換データを生成する際に用いた変換情報を合わせて取得してよい。動画データ生成部144は、当該変換情報を用いて、当該変換データから動画データを生成してよい。動画データ生成部144は、例えば、他の装置によって生成された静止画データから動画データを生成する。動画データ生成部144は、例えば、他の装置によって生成されたテキストデータから動画データを生成する。動画データ生成部144は、例えば、他の装置によって生成されたゲノムデータから動画データを生成する。
【0133】
表示出力部134は、動画データ生成部144によって生成された動画データを表示出力させてよい。例えば、表示出力部134は、動画データ生成部144によって生成された動画データをデータ処理装置100が備えるディスプレイに表示出力させる。例えば、表示出力部134は、動画データ生成部144によって生成された動画データを通信端末30が備えるディスプレイに表示出力させる。
【0134】
なお、データ処理装置100が変換情報記憶部112、モデル記憶部114、動画データ取得部116、データ生成部118、分類結果取得部120、モデル生成部122、出力部130、変換データ取得部142、及び動画データ生成部144のすべてを備えることは必須とは限らない。上述した通り、データ処理装置100は、動画データから変換データを生成する機能を有して、変換データから動画データを生成する機能を有さなくてもよい。この場合、データ処理装置100は、変換データ取得部142及び動画データ生成部144を備えなくてよい。また、データ処理装置100は、変換データから動画データを生成する機能を有して、動画データから変換データを生成する機能を有さなくてもよい。この場合、データ処理装置100は、モデル記憶部114、動画データ取得部116、データ生成部118、分類結果取得部120、及びモデル生成部122を備えなくてよい。
【0135】
図9は、データ処理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0136】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0137】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0138】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0139】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0140】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0141】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0142】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0143】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0144】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0145】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0146】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0147】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0148】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0149】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0150】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0151】
20 ネットワーク、30 通信端末、32 カメラ、40 養殖場、100 データ処理装置、102 カメラ、112 変換情報記憶部、114 モデル記憶部、116 動画データ取得部、118 データ生成部、120 分類結果取得部、122 モデル生成部、130 出力部、132 アラート出力部、134 表示出力部、136 音声出力部、142 変換データ取得部、144 動画データ生成部、200 動画データ、210、220、230、240、250、260 動画データ、211、221、231、241、251、261 フレーム、300 静止画データ、302、311、321、331、341、351、361 部分、400 テキストデータ、402、411、421、431、441、451、461 部分、500 ゲノムデータ、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む静止画データを生成するデータ生成部と
を備え
前記データ生成部は、前記動画データの複数のフレームのうちの1つのフレームから、一つの静止画データを構成する複数の部分のうちの1つの部分を生成すること、及び、前記動画データの複数のフレームのうちの複数のフレームから、前記一つの静止画データを構成する前記複数の部分のうちの1つの部分を生成することの少なくともいずれかを実行することによって、前記複数の部分からなる前記一つの静止画データを生成する、データ処理装置。
【請求項2】
前記データ生成部は、前記動画データの前記複数のフレームについて、前記フレームに含まれる複数の前記オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、画素値の情報に変換することによって、前記複数の部分を生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記動画データ取得部は、前記オブジェクトを複数の異なる方向から撮像する複数のカメラによって並行して撮像された複数の前記動画データを取得し、
前記データ生成部は、前記複数の動画データ毎に、フレーム毎の、複数のオブジェクトが存在する3次元位置の情報を、画素値の情報に変換することによって、前記複数の部分を生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を、画素値、特徴ベクトル、及びエッジの少なくともいずれかによって表す前記静止画データを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記データ生成部は、前記動画データにおける複数の前記オブジェクトの時系列の位置の変化の情報を前記静止画の前記要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む前記静止画データを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の形状変化の情報を前記静止画の前記要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む前記静止画データを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む静止画データを生成するデータ生成部と、
前記データ生成部によって生成された前記静止画データを、静止画データを分類するように学習された静止画分類ネットワークに入力して、前記静止画分類ネットワークから出力された分類結果を取得する分類結果取得部と、
前記分類結果取得部が取得した前記分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力するアラート出力部と
を備える、データ処理装置。
【請求項10】
動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換された静止画の要素を含む静止画データを取得する変換データ取得部と、
前記静止画データから前記動画データを生成する動画データ生成部と
を更に備える、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成するデータ生成部と
を備え
前記データ生成部は、前記動画データの複数のフレームのそれぞれに対応する、一つのテキストデータを構成する複数の部分を生成することによって、前記複数の部分からなる前記一つのテキストデータを生成し、
前記データ生成部は、前記動画データの前記複数のフレームについて、前記フレームに含まれる複数のオブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントの情報に変換する、データ処理装置。
【請求項12】
前記動画データ取得部は、前記オブジェクトを複数の異なる方向から撮像する複数のカメラによって並行して撮像された複数の前記動画データを取得し、
前記データ生成部は、前記複数の動画データ毎に、フレーム毎の、複数のオブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントの情報に変換することによって、前記複数の部分を生成する、請求項11に記載のデータ処理装置。
【請求項13】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成するデータ生成部と、
前記データ生成部によって生成された前記テキストデータを、テキストデータを分類するように学習されたテキスト分類ネットワークに入力して、前記テキスト分類ネットワークから出力された分類結果を取得する分類結果取得部と、
前記分類結果取得部が取得した前記分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力するアラート出力部と
を備える、データ処理装置。
【請求項14】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成するデータ生成部であって、前記動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報を塩基配列によって表す前記ゲノムデータを生成するデータ生成部
を備え、
前記データ生成部は、前記動画データの複数のフレームのそれぞれに対応する、一つのゲノムデータを構成する複数の部分を生成することによって、前記複数の部分からなる前記一つのゲノムデータを生成し、
前記動画データ取得部は、前記オブジェクトを複数の異なる方向から撮像する複数のカメラによって並行して撮像された複数の動画データを取得し、
前記データ生成部は、前記複数の動画データ毎に、フレーム毎の、複数のオブジェクトが存在する3次元位置の情報を、塩基配列の情報に変換することによって、前記複数の部分を生成する、データ処理装置。
【請求項15】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成するデータ生成部と、
前記データ生成部によって生成された前記ゲノムデータを、ゲノムデータを分類するように学習されたゲノム分類ネットワークに入力して、前記ゲノム分類ネットワークから出力された分類結果を取得する分類結果取得部と、
前記分類結果取得部が取得した前記分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力するアラート出力部と
を備える、データ処理装置。
【請求項16】
コンピュータを、請求項1から15のいずれか一項に記載のデータ処理装置として機能させるためのプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む静止画データを生成するデータ生成部と
を備え、
前記データ生成部は、前記動画データの複数のフレームのうちの1つのフレームから、一つの静止画データを構成する複数の部分のうちの1つの部分を生成すること、及び、前記動画データの複数のフレームのうちの複数のフレームから、前記一つの静止画データを構成する前記複数の部分のうちの1つの部分を生成することの少なくともいずれかを実行することによって、前記複数の部分からなる前記一つの静止画データを生成し、
前記データ生成部は、前記動画データの前記複数のフレームについて、前記フレームに含まれる複数の前記オブジェクトが存在する3次元位置の情報を、画素値の情報に変換することによって、前記複数の部分を生成する、データ処理装置。
【請求項2】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む静止画データを生成するデータ生成部と
を備え、
前記データ生成部は、前記動画データの複数のフレームのうちの1つのフレームから、一つの静止画データを構成する複数の部分のうちの1つの部分を生成すること、及び、前記動画データの複数のフレームのうちの複数のフレームから、前記一つの静止画データを構成する前記複数の部分のうちの1つの部分を生成することの少なくともいずれかを実行することによって、前記複数の部分からなる前記一つの静止画データを生成し、
前記動画データ取得部は、前記オブジェクトを複数の異なる方向から撮像する複数のカメラによって並行して撮像された複数の前記動画データを取得し、
前記データ生成部は、前記複数の動画データ毎に、フレーム毎の、複数のオブジェクトが存在する3次元位置の情報を、画素値の情報に変換することによって、前記複数の部分を生成する、データ処理装置。
【請求項3】
前記データ生成部は、前記動画データにおける複数の前記オブジェクトの時系列の位置の変化の情報を前記静止画の前記要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む前記静止画データを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記データ生成部は、前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報を静止画の要素に変換して、変換した前記静止画の前記要素を含む静止画データを生成するデータ生成部と、
前記データ生成部によって生成された前記静止画データを、静止画データを分類するように学習された静止画分類ネットワークに入力して、前記静止画分類ネットワークから出力された分類結果を取得する分類結果取得部と、
前記分類結果取得部が取得した前記分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力するアラート出力部と
を備える、データ処理装置。
【請求項7】
動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報から変換された静止画の要素を含む静止画データを取得する変換データ取得部と、
前記静止画データから前記動画データを生成する動画データ生成部と
を更に備える、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成するデータ生成部と
を備え、
前記データ生成部は、前記動画データの複数のフレームのそれぞれに対応する、一つのテキストデータを構成する複数の部分を生成することによって、前記複数の部分からなる前記一つのテキストデータを生成し、
前記データ生成部は、前記動画データの前記複数のフレームについて、前記フレームに含まれる複数のオブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントの情報に変換する、データ処理装置。
【請求項9】
前記動画データ取得部は、前記オブジェクトを複数の異なる方向から撮像する複数のカメラによって並行して撮像された複数の前記動画データを取得し、
前記データ生成部は、前記複数の動画データ毎に、フレーム毎の、複数のオブジェクトが存在する3次元位置の情報を、文字及び単語の少なくともいずれかと、フォントの情報に変換することによって、前記複数の部分を生成する、請求項に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をテキストの要素に変換して、変換した前記テキストの前記要素を含むテキストデータを生成するデータ生成部と、
前記データ生成部によって生成された前記テキストデータを、テキストデータを分類するように学習されたテキスト分類ネットワークに入力して、前記テキスト分類ネットワークから出力された分類結果を取得する分類結果取得部と、
前記分類結果取得部が取得した前記分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力するアラート出力部と
を備える、データ処理装置。
【請求項11】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成するデータ生成部であって、前記動画データにおけるオブジェクトの時系列の動きの情報を塩基配列によって表す前記ゲノムデータを生成するデータ生成部と
を備え、
前記データ生成部は、前記動画データの複数のフレームのそれぞれに対応する、一つのゲノムデータを構成する複数の部分を生成することによって、前記複数の部分からなる前記一つのゲノムデータを生成し、
前記動画データ取得部は、前記オブジェクトを複数の異なる方向から撮像する複数のカメラによって並行して撮像された複数の動画データを取得し、
前記データ生成部は、前記複数の動画データ毎に、フレーム毎の、複数のオブジェクトが存在する3次元位置の情報を、塩基配列の情報に変換することによって、前記複数の部分を生成する、データ処理装置。
【請求項12】
オブジェクトを撮像した動画データを取得する動画データ取得部と、
前記動画データにおける前記オブジェクトの時系列の動きの情報をゲノムの要素に変換して、変換した前記ゲノムの前記要素を含むゲノムデータを生成するデータ生成部と、
前記データ生成部によって生成された前記ゲノムデータを、ゲノムデータを分類するように学習されたゲノム分類ネットワークに入力して、前記ゲノム分類ネットワークから出力された分類結果を取得する分類結果取得部と、
前記分類結果取得部が取得した前記分類結果が予め定められた条件を満たす場合に、アラートを出力するアラート出力部と
を備える、データ処理装置。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ処理装置として機能させるためのプログラム。