(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178699
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】監視装置、監視方法および監視プログラム
(51)【国際特許分類】
G05B 23/02 20060101AFI20241218BHJP
【FI】
G05B23/02 T
G05B23/02 302Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097039
(22)【出願日】2023-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡部 拓也
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA21
3C223BA03
3C223CC02
3C223DD03
3C223EB01
3C223EB02
3C223EB04
3C223FF03
3C223FF15
3C223FF16
3C223FF45
3C223GG01
3C223HH08
(57)【要約】
【課題】膨大な数の設備機器が自動制御により正しく制御されているか否かを自動で確認する。
【解決手段】実施形態に係る監視装置100は、制御システムにより制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容を含む制御情報と、制御システムにより制御対象に対して行われた制御内容を含む履歴情報とを取得する取得部122と、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容と、当該履歴情報に含まれる所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定する判定部123と、判定部123によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容および履歴情報に含まれる制御内容のうち、少なくともいずれか一つを出力する出力部125とを有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御システムにより制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容を含む制御情報と、前記制御システムにより前記制御対象に対して行われた制御内容を含む履歴情報とを取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記制御情報と前記履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容と、当該履歴情報に含まれる前記所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された前記制御情報に含まれる前記制御内容および前記履歴情報に含まれる前記制御内容のうち、少なくともいずれか一つを出力する出力部と
を有することを特徴とする監視装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記取得部によって取得された前記制御情報と前記履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における前記制御内容および制御を行った自動制御と、当該履歴情報に含まれる所定の時刻に対応する時刻において行われた前記制御内容および制御を行った自動制御とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
前記判定部によって一致しないと判定された前記制御情報に含まれる前記制御内容と、前記履歴情報に含まれる前記制御内容とを用いて、不一致を分類する分類部
をさらに有し、
前記出力部は、さらに、前記分類部によって分類された不一致の分類結果を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項4】
前記分類部は、前記判定部によって一致しないと判定された前記制御情報に含まれる前記制御内容と、前記履歴情報に含まれる前記制御内容とを照合し、不一致である項目の種類および内容に応じて、不一致を分類する
ことを特徴とする請求項3に記載の監視装置。
【請求項5】
対象範囲の指定を受け付ける受付部をさらに有し、
前記取得部は、
前記受付部によって受け付けた前記対象範囲の情報を用いて、前記対象範囲における前記制御情報と、前記履歴情報とを取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項6】
監視装置が実行する監視方法であって、
制御システムにより制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容を含む制御情報と、前記制御システムにより前記制御対象に対して行われた制御内容を含む履歴情報とを取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記制御情報と前記履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容と、当該履歴情報に含まれる前記所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された前記制御情報に含まれる前記制御内容および前記履歴情報に含まれる前記制御内容のうち、少なくともいずれか一つを出力する出力工程と
を含むことを特徴とする監視方法。
【請求項7】
制御システムにより制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容を含む制御情報と、前記制御システムにより前記制御対象に対して行われた制御内容を含む履歴情報とを取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得された前記制御情報と前記履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容と、当該履歴情報に含まれる前記所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された前記制御情報に含まれる前記制御内容および前記履歴情報に含まれる前記制御内容のうち、少なくともいずれか一つを出力する出力ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視装置、監視方法および監視プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工場やビル施設等に存在する設備機器を監視する技術が存在する(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、膨大な数の設備機器が自動制御により正しく制御されているか否かを自動で確認することができない場合があった。例えば、従来技術では、対象とする設備機器に対して、本来の意図と異なる制御方法により制御が行われた場合に、その事実を確認することが困難であった。また、従来技術では、自動制御の制御確認に際してユーザによる確認工程が必要であり、多大な手間と労力とが必要であった。本発明が解決しようとする課題としては、上述した問題が例として挙げられる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、膨大な数の設備機器が自動制御システムにより正しく制御されているか自動で確認する監視装置、監視方法および監視プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の監視装置は、制御システムにより制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容を含む制御情報と、前記制御システムにより前記制御対象に対して行われた制御内容を含む履歴情報とを取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記制御情報と前記履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容と、当該履歴情報に含まれる前記所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定する判定部と、前記判定部によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された前記制御情報に含まれる前記制御内容および前記履歴情報に含まれる前記制御内容のうち、少なくともいずれか一つを出力する出力部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、膨大な数の設備機器が自動制御システムにより正しく制御されているかを自動で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、従来技術について説明するための図である。
【
図2】
図2は、従来技術について説明するための図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る監視システムの構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る監視装置の構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る監視装置が行う処理の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る監視装置が行う処理の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る監視装置が行う処理の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る監視装置が行う処理の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る監視装置が行う処理の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る監視装置が行う処理の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る監視装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、監視プログラムを実行するコンピュータの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本願に係る監視装置、監視方法および監視プログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示しており、重複する説明は適宜省略する。
【0010】
[はじめに]
従来、多数の自動制御システムによって、工場やビル施設等に存在する膨大な数の設備機器が制御されている。1つの自動制御システムには様々なスケジュール計画やイベント条件が設定され、スケジュール計画やイベント条件ごとに多数の設備機器が登録されている。そして、スケジュール計画に則ったスケジュール制御や、イベント条件に則ったイベントプログラム制御といった自動制御が存在する。
【0011】
ここで、スケジュール制御とは、例えば、
図1に示すように、「○○/〇〇 ○○:○○ 起動」「○○/〇〇 ○○:○○ 停止」等、時間ごとの設備状態を計画し、計画通りに対象の設備機器の設備状態を変更する制御である。また、イベントプログラム制御とは、例えば、
図2に示すように、「ポイント:○○○○○○」と「ポイント:△△△△△△」の設備状態等の条件に応じて対象の設備機器の設備状態を変更する制御である。従来技術においては、上述のような多数の自動制御システムが並行して各種制御プログラムを実行し、継続的に膨大な数の設備機器の制御を行っている。
【0012】
ここで、膨大な数存在する設備機器のすべてについて、個別に履歴を確認し、正しく制御されているかを確認することは非常に困難である。例えば、対象とする設備機器に自動制御システムによる制御信号が伝達に失敗して制御されない場合や、複数の自動制御システムにより制御されている設備機器が、誤った自動制御システムにより制御される場合等が想定される。そのため、自動制御システムの種類ごとに、どの設備機器に対して、どのような制御を行うという情報と、対象とする設備機器が、どの自動制御システムによって、どのように制御されたという情報とをユーザが手作業で確認することは非常に困難である。
【0013】
そこで、実施形態に係る監視装置100は、自動制御システムの制御情報と制御対象である設備機器の履歴情報を照合し、制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容と履歴情報に含まれる所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定し、一致しない場合に制御情報や履歴情報を出力する。これにより、監視装置100は、膨大な数の設備機器が自動制御システムにより正しく制御されているかを自動で確認することができる。
【0014】
[監視システムの構成]
次に、
図3を用いて、監視システム1の構成について説明する。
図3は、監視システム1の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、監視システム1は、監視装置100と、制御コントローラ200と、設備機器300とを有する。以下、各装置について説明する。
【0015】
監視装置100は、制御コントローラ200が設備機器300を制御するための制御情報と、設備機器300の設備の状態を記録した履歴情報とが一致するか判定し、不一致の情報を出力する。
【0016】
制御コントローラ200は、設備機器300に対して行われる制御内容を含む制御情報に従ってスケジュール制御やイベントプログラム制御等の自動制御を行い、設備機器300を制御する。
【0017】
設備機器300は、建物の設備として設置される機器である。設備機器300は、制御コントローラ200からの制御を受けて自機の設備状態を変更する。なお、設備機器300は、送風機、ポンプ、照明装置等であってよく、建物の設備として設置される機器の範疇であれば特に限定されない。
【0018】
[監視装置の構成]
次に、
図4を用いて、監視装置100の構成について説明する。
図4は、監視装置100の構成の一例を示す図である。
図4に示すように、監視装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130とを有する。なお、これらの各部は、複数の装置が分散して保持してもよい。以下、各部の処理について説明する。
【0019】
通信部110は、NIC(Network Interface Card)等で実現され、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの電気通信回線を介した外部装置と制御部120の通信を可能とする。例えば、通信部110は、外部装置と制御部120との通信を可能とする。
【0020】
記憶部130は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部130が記憶する情報としては、例えば、設備機器、制御情報、履歴情報、一致リスト、不一致リスト、その他自動制御による制御内容の確認に必要な情報が含まれる。ここで、制御情報は、制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容が含まれる。例えば、制御情報は、時刻、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別(コマンダ)、設備状態といった情報を含む。また、履歴情報には、制御対象に対して行われた制御の内容を含む。例えば、履歴情報は、時刻、記録、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態といった情報を含む。また、一致リストは、一致する制御情報と履歴情報との組の情報を含む。また、不一致リストは、不一致である制御情報と履歴情報との組の情報を含む。なお、記憶部130が記憶する情報は上記の例に限定されない。
【0021】
制御部120は、CPU(Central Processing Unit)やNP(Network Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いて実現され、メモリに記憶された処理プログラムを実行する。
図4に示すように、制御部120は、受付部121と、取得部122と、判定部123と、分類部124と、出力部125とを有する。以下、制御部120が有する各部について説明する。
【0022】
受付部121は、対象範囲の指定を受け付ける。例えば、受付部121は、ユーザ、外部装置、外部システム等から対象期間や対象プログラム(自動制御)といった対象範囲の指定を受け付ける。より具体的には、受付部121は、ユーザから対象範囲として、対象期間「○○○○年○○月○○日○○時○○分~○○○○年○○月○○日○○時○○分」と、対象プログラム「イベントプログラム○○」の指定を受け付ける。
【0023】
取得部122は、制御システムにより制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容を含む制御情報と、制御システムにより制御対象に対して行われた制御内容を含む履歴情報とを取得する。例えば、取得部122は、制御コントローラ200を含む制御システムにより制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容として、時刻、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態といった情報を含む制御情報と、制御システムにより制御対象に対して行われた制御内容として、時刻、記録、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態といった情報を含む履歴情報とを取得する。
【0024】
また、取得部122は、受付部121によって受け付けた対象範囲の情報を用いて、対象範囲における制御情報と、履歴情報とを取得する。例えば、取得部122は、受付部121によって受け付けた対象期間および対象プログラムにおける制御情報と、履歴情報とを取得する。より具体的には、取得部122は、受付部121によって受け付けた対象期間「○○○○年○○月○○日○○時○○分~○○○○年○○月○○日○○時○○分」と、対象プログラム「イベントプログラム○○」における制御情報と、履歴情報とを取得する。
【0025】
判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容と、当該履歴情報に含まれる所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定する。例えば、判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の設備機器300に対する所定の時刻における制御内容と、当該履歴情報に含まれる所定の設備機器300に対して所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定する。
【0026】
より具体的には、判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる設備機器300Aに対する、○○○○年○○月〇○日○○時○○分における制御内容「ON」と、当該履歴情報に含まれる設備機器300Aに対して、○○○○年○○月○○日○○時○○分に対応する時刻において行われた制御内容「ON」とが一致するか否かを判定する。
【0027】
また、例えば、判定部123は、制御内容に含まれる所定時刻における制御内容と、所定の時刻から所定の期間内において行われた制御内容が一致するか否か判定してもよい。なお、判定部123は、所定の期間として、目的に応じた任意の期間を用いることができる。
【0028】
また、判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容および制御を行った自動制御と、当該履歴情報に含まれる所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容および制御を行った自動制御とが一致するか否かを判定する。例えば、判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の設備機器300に対する所定の時刻における制御内容および制御を行った自動制御と、当該履歴情報に含まれる所定の設備機器300に対して、所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容および制御を行った自動制御とが一致するか否かを判定する。
【0029】
より具体的には、判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる設備機器300Aに対する、○○○○年○○月○○日○○時○○分における制御内容「ON」および制御を行った自動制御「イベントプログラム○○」と、当該履歴情報に含まれる設備機器300Aに対して、○○○○年○○月○○日○○時○○分に対応する時刻において行われた制御内容「ON」および制御を行った自動制御「イベントプログラム○○」とが一致すると判定する。
【0030】
また、より具体的には、判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる設備機器300Aに対する、○○○○年○○月○○日○○時○○分における制御内容「ON」および制御を行った自動制御「イベントプログラム○○」と、当該履歴情報に含まれる設備機器300Aに対して、○○○○年○○月○○日○○時○○分に対応する時刻において行われた制御内容「OFF」および制御を行った自動制御「イベントプログラム○○」とが一致しないと判定する。
【0031】
分類部124は、判定部123によって一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容と、履歴情報に含まれる制御内容とを用いて、不一致の種類を分類する。例えば、分類部124は、判定部123によって一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容と、履歴情報に含まれる制御内容とを照合し、不一致である項目の種類および内容に応じて、不一致を分類する。より具体的には、分類部124は、判定部123によって一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容「時刻、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態」と、履歴情報に含まれる制御内容「時刻、記録、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態」とを照合し、不一致である項目の種類および内容に応じて、不一致を分類する。
【0032】
出力部125は、判定部123によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容および履歴情報に含まれる制御内容のうち、少なくともいずれか一つを出力する。例えば、出力部125は、判定部123によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容を出力する。より具体的には、出力部125は、判定部123によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容「時刻、記録、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態」を出力する。
【0033】
また、例えば、出力部125は、判定部123によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容と、履歴情報に含まれる制御内容とを対応付けて出力する。より具体的には、出力部125は、判定部123によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容「時刻、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態」と、履歴情報に含まれる制御内容「時刻、記録、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態」とを対応付けて出力する。
【0034】
出力部125は、さらに、分類部124によって分類された不一致の分類結果を出力する。例えば、出力部125は、判定部123によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容と、履歴情報に含まれる制御内容とを対応付けた情報に加えて、分類部124によって分類された不一致の分類結果を出力する。より具体的には、出力部125は、判定部123によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容「時刻、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態」と、履歴情報に含まれる制御内容「時刻、記録、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態」とを対応付けた情報に加えて、分類部124によって分類された不一致の分類結果「分類○○」を出力する。
【0035】
[監視装置による処理]
次に、
図5-11を用いて、監視装置100による処理について説明する。
図5-11は、監視装置100による処理の一例を示す図である。
【0036】
まず、受付部121は、対象範囲の指定を受け付ける。例えば、受付部121は、
図5に示すように、対象とする期間「2022年10月5日~10月6日」、対象とするプログラム「タイムプログラム」、対象とするプログラムにおける対象番号「1~10」といった指定を受け付ける。ここで、受付部121は、時分や秒など目的に応じた単位まで指定された期間を受け付けることができる。
【0037】
続いて、取得部122は、制御情報と履歴情報とを取得する。例えば、取得部122は、受付部121によって受け付けた、対象範囲「期間:2022年10月5日~10月6日、プログラム:タイムプログラム、番号1~10」において、
図1に示すように、時間ごとの設備状態を含む制御情報と、
図6に示すように、制御対象の設備機器300における設備状態が変更された時刻、記録、設備管理コード、設備名称、自動制御、設備状態とを含む制御履歴とを取得する。
【0038】
続いて、判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容および制御を行った自動制御と、当該履歴情報に含まれる所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容および制御を行った自動制御とが一致するか否かを判定する。
【0039】
続いて、分類部124は、判定部123によって一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容と、履歴情報に含まれる制御内容とを照合し、不一致である項目の種類および内容に応じて、不一致を分類する。例えば、分類部124は、制御情報と対応する情報が履歴情報に存在しない場合、不一致を「分類1」に分類する。「分類1」の要因として、例えば、監視システム1では、監視装置100と、制御コントローラ200と、設備機器300とがそれぞれネットワークを介して接続されているため、設備機器300に対して送信された制御指令が通信障害等により消失し、制御が実行されない場合等が考えられる。
【0040】
また、例えば、分類部124は、制御情報と履歴情報との間でコマンダの種類が異なる場合、不一致を「分類2」に分類する。「分類2」の要因として、例えば、複数のプログラムが複雑に登録されており、これらの設定ミス等により、予期しない制御によって制御が上書きされてしまう場合等が考えられる。
【0041】
また、例えば、分類部124は、制御情報と履歴情報との間で設備状態が異なる場合、不一致を「分類3」に分類する。「分類3」の要因として、例えば、対象の設備機器300の故障や操作に失敗した場合等が考えられる。また、例えば、分類部124は、制御情報の設備状態が履歴情報の設備状態に反映されるまでに時間差がある場合、不一致を「分類4」と分類する。「分類4」の要因として、「分類1」と同様に通信障害や、「分類3」と同様に、設備機器300の故障の場合等が考えられる。
【0042】
ここで、判定部123と分類部124の処理について、スケジュール制御とイベントプログラム制御とに分けてより詳細に説明する。まず、
図7、
図8を用いて、スケジュール制御における判定部123および分類部124の処理について説明する。
【0043】
例えば、判定部123は、制御情報に含まれる時刻ごとの設備状態の情報(
図7(1))と、履歴情報に含まれる時刻ごとの設備状態の情報とを1分ごとに照合する。これにより、例えば、制御情報では、「8:00~17:00 ON」であるが、履歴情報では、「8:00~17:00までOFF」のままである場合に、分類部124は、設備機器300に設備情報が伝わらない「分類1」と分類することができる(
図7(2))。また、例えば、制御情報では、「8:00~17:00 ON」であるが、履歴情報では、「8:01からON」となっている場合、分類部124は、伝達遅延等による「分類4」と分類することができる(
図7(3))。上記の
図7(3)の例では、制御情報の設備状態が履歴情報の設備状態に反映されるまでの時間差が1分であることから、伝達遅延等として分類4に分類しているが、分類部124は、制御情報と履歴情報との時間差が所定の範囲内である場合、伝達遅延等として、分類4に分類することができる。なお、分類部124は、所定の範囲として、目的に応じた任意の期間を用いることができる。
【0044】
さらに、判定部123は、制御情報に含まれるコマンダの情報と、履歴情報に含まれるコマンダの情報とが一致しているか、履歴情報に操作が行われたことが記録されているかを照合する(
図8(1))。これにより、例えば、制御情報に含まれるコマンダがスケジュール制御(SCH)であるにもかかわらず、履歴情報に含まれるコマンダがイベントプログラム制御(EVP)である場合に、分類部124は、制御情報と履歴情報との間でコマンダが異なる「分類2」と分類することができる。また、例えば、履歴情報に操作を失敗したことが記録されている場合、分類部124は、設備機器300の故障や操作異常による「分類3」と分類することができる(
図8(2))。
【0045】
続いて、
図9を用いて、イベントプログラム制御における判定部123および分類部124の処理について説明する。例えば、判定部123は、制御が作動する契機であるイベント条件ポイント、条件および条件に合致した場合に、変更する対象の設備機器300の設備状態の情報を含む制御情報と、イベント条件ポイントの設備状態が条件に合致するよう変更された時刻における対象の設備機器300の設備状態を含む履歴情報とを照合する。
【0046】
これにより、例えば、制御情報に含まれる条件である、条件2における条件ポイントが全て「OFF」になった時刻における設備機器300の設備状態(
図9(1))と、履歴情報に含まれる、条件2における条件ポイントが全て「OFF」になった時刻における設備機器300の設備状態(
図9(2))とを照合し、履歴情報が「ON」であることから、分類部124は、設備機器300に設備情報が伝わらない「分類1」と分類する。
【0047】
また、例えば、制御情報に含まれる条件である、条件2における全ての条件ポイントが「OFF」になった時刻における設備機器300の設備状態と、履歴情報に含まれる、条件2における全ての条件ポイントが「OFF」になった時刻から所定の期間内において設備機器300の設備状態が「OFF」に変更した場合、分類部124は、伝達遅延等による「分類4」と分類することができる(
図7(3))。また、コマンダが異なる「分類2」と、操作異常による「分類3」については、スケジュール制御と同様の流れにより分類される。
【0048】
続いて、
図10を用いて、出力部125の処理について説明する。出力部125は、判定部123により一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容と、履歴情報に含まれる制御内容とを対応付けた情報に加えて、分類部124によって分類された不一致の分類結果を出力する。例えば、出力部125は、
図10に示すように、不一致の情報を出力する。このとき、出力部125は、判定サマリとして、不一致の有無や不一致の件数のみを表示してもよい(
図10(1)。また、ここで、出力部125は、判定サマリ画面における詳細ボタンの押下を受け付けて、各不一致の詳細情報を表示する(
図10(2))。
【0049】
例えば、出力部125は、「プログラムID:1、スケジュール設定:○○○○/○○/○○/○○:○○ 起動、ポイントNo.:○○○○○○○○○○、ポイント名称:冷暖モード、運転履歴:-、判定結果:異常(分類1)」や、「プログラムID:1、スケジュール設定:○○○○年○○月○○日○○:○○ 停止、ポイントNo.:○○○○○○○○○○、ポイント名称:冷水熱源群司令、運転履歴:○○○○年○○月○○日○○:○○ 停止、判定結果:異常(分類2)」といった情報を端末画面に出力する。
【0050】
このようにして、監視装置100は、受け付けた対象範囲内における制御情報と履歴情報とが一致するか判定し、不一致の情報について不一致である項目と内容とに応じて分類した結果を、不一致の情報と併せて出力することで、膨大な数の設備機器300が自動制御システムにより正しく制御されているかを自動で確認することができる。
【0051】
[フローチャート]
次に、
図11を用いて、監視装置100による処理の流れについて説明する。なお、下記の各ステップは、異なる順序で実行することもでき、また、省略される処理があってもよい。
【0052】
まず、受付部121は、対象範囲の指定を受け付ける(ステップS101)。例えば、受付部121は、ユーザ、外部装置、外部システム等から対象期間や対象プログラム(自動制御)といった対象範囲の指定を受け付ける。
【0053】
続いて、取得部122は、制御システムにより制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容を含む制御情報と、制御システムにより制御対象に対して行われた制御内容を含む履歴情報とを取得する(ステップS102)。例えば、取得部122は、例えば、取得部122は、受付部121によって受け付けた対象期間および対象プログラムにおける制御情報と、履歴情報とを取得する。
【0054】
続いて、判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容と、当該履歴情報に含まれる所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定する(ステップS103)。ここで、判定部123により一致すると判定された場合(ステップS103“YES”)、監視装置100は、一致すると判定された制御情報と履歴情報とを一致リストに追加する(ステップS104)。他方、判定部123により一致しないと判定された場合(ステップS103“NO”)、監視装置100は、一致しないと判定された制御情報と履歴情報とを不一致リストに追加する(ステップS105)。
【0055】
続いて、分類部124は、一致しないと判定された制御情報と履歴情報とを用いて、不一致の種類を分類する(ステップS106)。例えば、分類部124は、判定部123によって一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容「時刻、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態」と、履歴情報に含まれる制御内容「時刻、記録、設備管理コード、設備名称、自動制御の種別、設備状態」とを照合し、不一致である項目の種類および内容に応じて、不一致を分類し、分類結果の情報を不一致リストに追加する。
【0056】
続いて、判定部123は、取得部122によって取得された、全ての制御情報に含まれる制御内容と、制御履歴に含まれる制御内容とについて判定を行ったか否かを判定する(ステップS107)。ここで、判定部123により判定を行っていないと判定された場合(ステップS107“NO”)、判定部123は、再びステップS103の処理を行う。
【0057】
他方、判定部123により判定を行ったと判定された場合(ステップS107“YES”)、出力部125は、判定結果を出力する(ステップS108)。例えば、出力部125は、不一致リストに含まれる制御情報と履歴情報と分類結果とを出力する。
【0058】
[効果]
実施形態に係る監視装置100は、制御システムにより制御対象に対して行われる制御内容であって、予め設定された制御内容を含む制御情報と、制御システムにより制御対象に対して行われた制御内容を含む履歴情報とを取得する取得部122と、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容と、当該履歴情報に含まれる所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容とが一致するか否かを判定する判定部123と、判定部123によって一致しないと判定された場合には、一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容および履歴情報に含まれる制御内容のうち、少なくともいずれか一つを出力する出力部125とを有する。
【0059】
これにより、監視装置100は、制御情報と履歴情報それぞれに含まれる時刻と設備状態が一致するか判定し、不一致の場合にその内容を出力することで、膨大な数の設備機器300が自動制御システムにより正しく制御されているかを自動で確認することができる。
【0060】
また、実施形態に係る監視装置100の判定部123は、取得部122によって取得された制御情報と履歴情報とを照合し、当該制御情報に含まれる所定の時刻における制御内容および制御を行った自動制御と、当該履歴情報に含まれる所定の時刻に対応する時刻において行われた制御内容および制御を行った自動制御とが一致するか否かを判定する。
【0061】
これにより、監視装置100は、制御情報と履歴情報それぞれに含まれる時刻と設備状態と自動制御とが一致するか判定し、不一致の場合にその内容を出力することで、膨大な数の設備機器300が自動制御システムにより正しく制御されているかを自動で確認することができる。
【0062】
また、実施形態に係る監視装置100は、判定部123によって一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容と、履歴情報に含まれる制御内容とを用いて、不一致を分類する分類部124をさらに有し、出力部125は、さらに、分類部124によって分類された不一致の分類結果を出力する。
【0063】
これにより、監視装置100は、制御情報と履歴情報とが一致するか判定し、不一致の情報について分類した結果を、不一致の情報と併せて出力することで、膨大な数の設備機器300が自動制御システムにより正しく制御されているかを自動で確認することができる。
【0064】
また、実施形態に係る監視装置100の分類部124は、判定部123によって一致しないと判定された制御情報に含まれる制御内容と、履歴情報に含まれる制御内容とを照合し、不一致である項目の種類および内容に応じて、不一致を分類する。これにより、監視装置100は、制御情報と履歴情報とが一致するか判定し、不一致の情報について不一致である項目と内容とに応じて分類した結果を、不一致の情報と併せて出力することで、膨大な数の設備機器300が自動制御システムにより正しく制御されているかを自動で確認することができる。
【0065】
また、実施形態に係る監視装置100は、対象範囲の指定を受け付ける受付部121をさらに有し、取得部122は、受付部121によって受け付けた対象範囲の情報を用いて、対象範囲における制御情報と、履歴情報とを取得する。これにより、監視装置100は、指定を受け付けた範囲内において、制御情報と履歴情報とが一致するか判定し、不一致の場合にその内容を出力することで、膨大な数の設備機器300が自動制御システムにより正しく制御されているかを自動で確認することができる。
【0066】
[プログラム]
上記実施形態において説明した監視装置100が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
【0067】
図12は、監視プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図12に示すように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
【0068】
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。ディスクドライブ1100には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1110およびキーボード1120が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1130が接続される。
【0069】
ここで、
図12に示すように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各テーブルは、例えばハードディスクドライブ1090やメモリ1010に記憶される。
【0070】
また、監視プログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、ハードディスクドライブ1090に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明したコンピュータ1000が実行する各処理が記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。
【0071】
また、監視プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータとして、例えば、ハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
【0072】
なお、監視プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。または、制御プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【0073】
[その他]
様々な実施形態を、図面を参照して、本明細書で詳細に説明したが、これらの複数の実施形態は例であり、本発明をこれらの複数の実施形態に限定することを意図するものではない。本明細書に記載された特徴は、当業者の知識に基づく様々な変形や改良を含む、様々な方法によって実現され得る。
【0074】
また、上述した「部(module、-er接尾辞、-or接尾辞)」は、ユニット、手段、回路などに読み替えることができる。例えば、通信部(communication module)、制御部(control module)および記憶部(storage module)は、それぞれ、通信ユニット、制御ユニットおよび記憶ユニットに読み替えることができる。
【符号の説明】
【0075】
100 監視装置
110 通信部
120 制御部
121 受付部
122 取得部
123 判定部
124 分類部
125 出力部
130 記憶部