(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178719
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20241218BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097087
(22)【出願日】2023-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】後谷 小百合
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、利用者端末にコンテンツの表紙を配信する配信部と、利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を取得する取得部と、操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思の有無、又はコンテンツの次の部分の表示意思の有無を判断する判断部と、判断部が、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合に、利用者端末に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させる移動部と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者端末にコンテンツの表紙を配信する配信部と、
利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を取得する取得部と、
前記操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思の有無、又はコンテンツの次の部分の表示意思の有無を判断する判断部と、
前記判断部が、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合に、利用者端末に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させる移動部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記判断部が、コンテンツの次の部分の表示意思を有りと判断した場合に、
利用者端末のコンテンツの表紙の表示を、当該コンテンツの次の部分を表示させるように切り替える切替部と、をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツの最後部分の表示の際に、コンテンツの提供の申し込みを受け付ける受け付けボタンを表示させて、利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付ける受付部と、
前記受付部が利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付けた場合に、利用者端末にコンテンツを提供する提供部と、をさらに備える、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
利用者端末にコンテンツの表紙を配信するステップと、
利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を取得するステップと、
前記操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思、又はコンテンツの次の部分の表示意思を判断するステップと、
前記判断するステップにおいて、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合に、利用者端末に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させるステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項5】
利用者端末にコンテンツの表紙を配信するステップと、
利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を取得するステップと、
前記操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思、又はコンテンツの次の部分の表示意思を判断するステップと、
前記判断するステップにおいて、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合に、利用者端末に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させるステップと、
をコンピュータに実行させる、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及に伴い、インターネットを利用して利用者に広告を届ける電子広告市場が急拡大している。例えば、ポータルサイトの所定の枠内に広告を表示させるバーナー広告と呼ばれる広告が配信されている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、電子広告表示システムであって、予めデータベースのファイル登録エリアに登録されている宣伝広告のデータファイルを更新すると、その更新済みデータファイルがデータベースのファイル登録エリアの先頭に格上げ登録されるとともに、ファイル登録エリアの先頭から順にデータファイルの内容がリストの形態で利用者端末側に表示される構成を有するものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の電子広告表示システムは、バーナー広告の表示順序を制御することはできるものの、利用者の興味を惹き付ける効果に優れたものであるとはいえなかった。
【0006】
本開示は上記課題を鑑み、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、利用者端末にコンテンツの表紙を配信する配信部と、利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を取得する取得部と、前記操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思の有無、又はコンテンツの次の部分の表示意思の有無を判断する判断部と、前記判断部が、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合に、利用者端末に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させる移動部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理における表示態様の第一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理における表示態様の第二例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置のコンテンツ記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置のWEBサイト情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100、利用者端末200、事業者端末300により実行される例を示す。以下、実施形態に係る情報処理についてステップごとに順を追って説明する。
【0012】
まず、情報処理装置100は、事業者端末300からコンテンツを取得する(ステップS1)。例えば、情報処理装置100は、事業者端末300から事業者が入稿したコンテンツとしての漫画や、アニメ、映画、電子書籍、絵画、音楽といったコンテンツのデータを取得する。情報処理装置100は、事業者端末300からコンテンツを取得したら、取得したコンテンツを後述して説明するコンテンツ記憶部121に記憶する。
【0013】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200にコンテンツの表紙を配信する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、WEBサイトの所定のページの所定の枠内にコンテンツの表紙を並べて表示させることによって、コンテンツの表紙を利用者端末200に配信してよい。例えば、情報処理装置100は、コンテンツAの表紙と、コンテンツBの表紙を横並びにして、WEBサイトの所定のページの所定の枠内に表示させてよい。
【0014】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200から操作情報を取得する(ステップS3)。ここで、操作情報とは、利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200のタッチパネルに接触している利用者Uの指ごとのタッチ所要時間、タッチ移動速度(X軸、Y軸)、タッチダウン位置(X軸、Y軸)、タッチアップ位置(X軸、Y軸)、接触面積、タッチダウン‐アップ位置の差異を含む操作情報を取得する。
【0015】
次に、情報処理装置100は、操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思の有無、又はコンテンツの次の部分の表示意思の有無を判断する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、操作情報に基づいて、利用者のタッチダウン位置と、タッチアップ位置の両方がWEBサイトのコンテンツAが掲出される所定の第一枠内(X座標、Y座標が予め定められた枠内)、又はコンテンツBが掲出される所定の第二枠内(X座標、Y座標が予め定められた枠内)に含まれるか否かを判定する。なお、タッチダウン位置だけが所定の第一枠内、または所定の第二枠内に含まれるか否かを判定し、タッチダウン位置とダッチアップ位置の差によってスワイプ操作を判定してもよい。情報処理装置100は、利用者のタッチダウン位置と、タッチアップ位置の両方、又はタッチダウン位置のみが、所定の第一枠内に含まれると判定した場合、利用者はコンテンツAの次の部分の表示意思を有りと判断する。また、情報処理装置100は、利用者のタッチダウン位置と、タッチアップ位置の両方、又はタッチダウン位置のみが、所定の第二枠内に含まれると判定した場合、利用者はコンテンツAの移動意思を有りと判断する。
【0016】
次に、情報処理装置100は、判断結果に基づいて、コンテンツの表示態様を変化させる(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、ステップS4において、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合、利用者端末200に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させる。このような情報処理装置100の処理について、
図2を用いて説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理における表示態様の第一例を示す図である。
図2の左側には、利用者端末200にコンテンツAの表紙CTAと、コンテンツBの表紙CTBと、が並べて表示されていることが示されている。情報処理装置100は、利用者のコンテンツAの移動意思を有りと判断した場合、
図2に右側に示されるように、利用者端末200に表示されたコンテンツAの表紙CTAをスクロールさせて、コンテンツAの表紙CTAの隣に並べて表示されたコンテンツBの表紙CTBを移動させて、コンテンツAの表紙CTAが表示されていた位置にコンテンツBの表紙CTBを表示させるように移動させる。
【0017】
これによれば、利用者端末200にコンテンツの表紙を並べて表示して、利用者からコンテンツに対する操作を受け付けて、利用者の選択したコンテンツの次の部分をスクロールさせて表示させることができる。したがって、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0018】
〔1-2.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、コンテンツの次の部分の表示意思を有りと判断した場合に、利用者端末200のコンテンツの表紙の表示を、当該コンテンツの次の部分を表示させるように切り替える。
【0019】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からS4と同じ処理を実行する。ステップS1からS4は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0020】
次に、情報処理装置100は、コンテンツの次の部分の表示意思を有りと判断した場合に、利用者端末200のコンテンツの表紙の表示を、当該コンテンツの次の部分を表示させるように切り替える(ステップS5-1)。例えば、情報処理装置100は、ステップS4において、コンテンツの次の部分の表示意思を有りと判断した場合、利用者端末200のコンテンツの表紙の表示を、当該コンテンツの次の部分を表示させるように切り替える。このような情報処理装置100の処理について、
図3を用いて説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理における表示態様の第二例を示す図である。
図3の左側には、利用者端末200にコンテンツAの表紙CTAと、コンテンツBの表紙CTBと、が並べて表示されていることが示されている。情報処理装置100は、利用者のコンテンツAの次の部分の表示意思を有りと判断した場合、
図3に右側に示されるように、利用者端末200に表示されたコンテンツAの表紙CTAの表示を、コンテンツAの次の部分であるコンテンツA第一部分CTA1を表示させるように切り替える。なお、利用者が引き続いて、コンテンツAの次の部分を表示させる操作を行った場合、情報処理装置100は、コンテンツA第一部分CTA1の次に、コンテンツA第二部分、コンテンツA第三部分といった具合に、コンテンツAの続きに表示を切り替える。
【0021】
これによれば、複数のコンテンツのうちの利用者の選択したコンテンツの次の部分を表示させるように表示を切り替えることができる。したがって、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0022】
〔1-3.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、コンテンツの最後部分の表示の際に、コンテンツの提供の申し込みを受け付ける受け付けボタンを表示させて、利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付けて、利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付けた場合に、利用者端末200にコンテンツを提供する。
【0023】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からS5-1と同じ処理を実行する。ステップS1からS5-1は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0024】
次に、情報処理装置100は、コンテンツの最後部分の表示の際に、コンテンツの提供の申し込みを受け付ける受け付けボタンを表示させて、利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付ける(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、ステップS5-1におけるコンテンツの次の部分を表示させる処理が引き続いて行われて、コンテンツの最後部分の表示に切り替える際に、コンテンツの最後部分の表示と共に、コンテンツの提供の申し込みを受け付ける受け付けボタンを表示させて、利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付ける。なお、受け付けボタンは、任意の態様であってよく、例えば、「このコンテンツの続きを見る」という文字が付された受け付けボタンであってよい。
【0025】
次に、情報処理装置100は、利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付けた場合に、利用者端末200にコンテンツを提供する(ステップS7)。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200から利用者の受け付けボタンの押下を受け付けた場合、コンテンツの料金の支払い方法の受け付けなどを含む所定の手続きを経たうえで、後述して説明するコンテンツ記憶部121からコンテンツの続きを読み出して、利用者端末200にコンテンツの続きを提供する。
【0026】
これによれば、利用者が選択したコンテンツの最後部分の表示の際に、コンテンツの提供の申し込みを受け付けて、申し込みを受け付けた利用者端末200にコンテンツを提供することができる。したがって、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0027】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図4を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図4に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300と、ネットワークNを有する。以下、これらの構成について簡単に順を追って説明する。
【0028】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、例えば、利用者端末200や事業者端末300からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0029】
利用者端末200は、利用者が利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
【0030】
事業者端末300は、事業者が利用する情報処理装置である。事業者端末300は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、事業者端末300がノート型PCである場合を示している。
【0031】
ネットワークNは、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300を有線、又は無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNが有線の場合は、IEEE802.3に規定されるイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))により実現されてよい。また、ネットワークNが無線の場合は、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)により実現されてよい。
【0032】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図5を用いて、情報処理装置100の構成について説明する。
【0033】
図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
【0034】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200などとの間で情報の送受信を行う。
【0035】
(記憶部120について)
記憶部120は、主記憶装置と外部記憶装置とを備える。主記憶装置は、制御部130が実行するプログラム、あるいは制御部130が処理するデータを記憶する。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。外部記憶装置は、制御部130が処理するデータを保存する。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)、磁気テープ、光ディスク等によって実現されてよい。
【0036】
図5に示すように、記憶部120は、コンテンツ記憶部121と、WEBサイト情報記憶部122を有する。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0037】
(コンテンツ記憶部121について)
コンテンツ記憶部121は、コンテンツに関係する情報を記憶する。ここで、
図6を用いて、コンテンツ記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置のコンテンツ記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0038】
図6に示す例において、コンテンツ記憶部121は、「コンテンツID」、「コンテンツデータ」、「事業者ID」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0039】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「コンテンツデータ」は、「コンテンツID」により識別されるコンテンツのデータである。「事業者ID」は、「コンテンツID」により識別されるコンテンツの取得元の事業者を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。
【0040】
すなわち、
図6においては、コンテンツID「CTID#1」により識別されるコンテンツのコンテンツデータが「CTDT#1」であり、当該のコンテンツを入稿した事業者の事業者IDが「MID#1」であることを示している。
【0041】
なお、コンテンツ記憶部121に記憶される情報は、「コンテンツID」、「コンテンツデータ」、「事業者ID」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意のコンテンツに関係する情報が記憶されてよい。
【0042】
(WEBサイト情報記憶部122について)
WEBサイト情報記憶部122は、コンテンツを掲出するWEBサイトに関係する情報を記憶する。ここで、
図7を用いて、WEBサイト情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置のWEBサイト情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0043】
図7に示す例において、WEBサイト情報記憶部122は、「WEBサイトID」、「WEBサイトデータ」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0044】
「WEBサイトID」は、WEBサイトを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「WEBサイトデータ」は、「WEBサイトID」により識別されるWEBサイトに関するデータであり、ページの構成やページに載せる情報などが含まれていてよい。
【0045】
すなわち、
図7においては、WEBサイトID「WBID#1」により識別されるWEBサイトのWEBサイトデータが「WBDT#1」であることを示している。
【0046】
なお、WEBサイト情報記憶部122に記憶される情報は、「WEBサイトID」、「WEBサイトデータ」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意のコンテンツを掲出するWEBサイトに関係する情報が記憶されてよい。
【0047】
(制御部130について)
次に、
図5に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、情報処理装置100を制御するコントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶部120に記憶されている各種プログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array))等の集積回路により実現されてもよい。
【0048】
制御部130は、
図5に示すように、取得部131と、配信部132と、判断部133と、移動部134と、切替部135と、受付部136と、提供部137と、を有する。制御部130は、記憶部120からプログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行することで、これらの機能を実現して、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。以下、これらの処理を、順を追って説明する。
【0049】
(取得部131について)
取得部131は、各種の情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者端末300から事業者が入稿したコンテンツを取得する。例えば、取得部131は、事業者端末300から事業者が入稿したコンテンツとしての漫画や、アニメ、映画、電子書籍、絵画、音楽といったコンテンツのデータを取得する。取得部131は、事業者端末300からコンテンツを取得したら、取得したコンテンツをコンテンツ記憶部121に記憶する。
【0050】
例えば、取得部131は、利用者端末200から利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を取得する。ここで、操作情報とは、利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す。例えば、取得部131は、利用者端末200のタッチパネルに接触している利用者Uの指ごとのタッチ所要時間、タッチ移動速度(X軸、Y軸)、タッチダウン位置(X軸、Y軸)、タッチアップ位置(X軸、Y軸)、接触面積、タッチダウン‐アップ位置の差異を含む操作情報を取得する。
【0051】
(配信部132について)
配信部132は、利用者端末200にコンテンツの表紙を配信する。例えば、配信部132は、WEBサイト情報記憶部122からコンテンツを掲出するWEBサイト情報を読み出して、利用者端末200にWEBサイトの所定のページの所定の枠内にコンテンツの表紙を表示させることによって、コンテンツの表紙を利用者端末200に配信してよい。具体的には、配信部132は、WEBサイトの所定のページの所定の枠内にコンテンツの表紙を並べて表示させることによって、コンテンツの表紙を利用者端末200に配信してよい。例えば、配信部132は、コンテンツAの表紙と、コンテンツBの表紙を横並びにして、WEBサイトの所定のページの所定の枠内に表示させてよい。
【0052】
(判断部133について)
判断部133は、操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思の有無、又はコンテンツの次の部分の表示意思の有無を判断する。まず、判断部133は、操作情報に基づいて、利用者のタッチダウン位置と、タッチアップ位置の両方がWEBサイトのコンテンツAが掲出される所定の第一枠内(X座標、Y座標が予め定められた枠内)、又はコンテンツBが掲出される所定の第二枠内(X座標、Y座標が予め定められた枠内)に含まれるか否かを判定する。なお、タッチダウン位置だけが所定の第一枠内、または所定の第二枠内に含まれるか否かを判定し、タッチダウン位置とダッチアップ位置の差によってスワイプ操作を判定してもよい。判断部133は、利用者のタッチダウン位置と、タッチアップ位置の両方、又はタッチダウン位置のみが、所定の第一枠内に含まれると判定した場合、利用者はコンテンツAの次の部分の表示意思を有りと判断する。また、判断部133は、利用者のタッチダウン位置と、タッチアップ位置の両方、又はタッチダウン位置のみが、所定の第二枠内に含まれると判定した場合、利用者はコンテンツBの移動意思を有りと判断する。
【0053】
(移動部134について)
移動部134は、判断部133が、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合に、利用者端末200に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させる。例えば、移動部134は、判断部133が、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合、利用者端末200に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させる。このような移動部134の処理について、
図2を用いて説明する。
図2の左側には、利用者端末200にコンテンツAの表紙CTAと、コンテンツBの表紙CTBと、が並べて表示されていることが示されている。移動部134は、判断部133が、利用者のコンテンツAの移動意思を有りと判断した場合、
図2に右側に示されるように、利用者端末200に表示されたコンテンツAの表紙CTAをスクロールさせて、コンテンツAの表紙CTAの隣に並べて表示されたコンテンツBの表紙CTBを移動させて、コンテンツAの表紙CTAが表示されていた位置にコンテンツBの表紙CTBを表示させるように移動させる。
【0054】
(切替部135について)
切替部135は、判断部133が、コンテンツの次の部分の表示意思を有りと判断した場合に、利用者端末200のコンテンツの表紙の表示を、当該コンテンツの次の部分を表示させるように切り替える。例えば、切替部135は、判断部133が、コンテンツの次の部分の表示意思を有りと判断した場合、利用者端末200のコンテンツの表紙の表示を、当該コンテンツの次の部分を表示させるように切り替える。このような切替部135の処理について、
図3を用いて説明する。
図3の左側には、利用者端末200にコンテンツAの表紙CTAと、コンテンツBの表紙CTBと、が並べて表示されていることが示されている。切替部135は、判断部133が、利用者のコンテンツAの次の部分の表示意思を有りと判断した場合、
図3に右側に示されるように、利用者端末200に表示されたコンテンツAの表紙CTAの表示を、コンテンツAの次の部分であるコンテンツA第一部分CTA1を表示させるように切り替える。なお、利用者が引き続いて、コンテンツAの次の部分を表示させる操作を行った場合、切替部135は、コンテンツA第一部分CTA1の次に、コンテンツA第二部分、コンテンツA第三部分といった具合に、コンテンツAの続きに表示を切り替える。
【0055】
(受付部136について)
受付部136は、コンテンツの最後部分の表示の際に、コンテンツの提供の申し込みを受け付ける受け付けボタンを表示させて、利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付ける。例えば、受付部136は、切替部135によるコンテンツの次の部分を表示させる処理が引き続いて行われて、コンテンツの最後部分の表示に切り替える際に、コンテンツの最後部分の表示と共に、コンテンツの提供の申し込みを受け付ける受け付けボタンを表示させて、利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付ける。なお、受け付けボタンは、任意の態様であってよく、例えば、「このコンテンツの続きを見る」という文字が付された受け付けボタンであってよい。また、ここでいうコンテンツの最後部分とは、広告としてWEBページの所定の枠内にコンテンツを表示させる場合のコンテンツの最後部分という意味であって、必ずしも当該のコンテンツの一連のストーリの結末を意味するわけではない。
【0056】
受付部136は、利用者の受付ボタンの押下を受け付ける。例えば、受付部136は、利用者端末200のタッチパネルの操作情報に基づいて、コンテンツの最後部分の後に表示させた受付ボタンを利用者が押したか否かを判断する。受付部136は、操作情報が受付ボタンの押下を示す場合は、利用者が受付ボタンを押したと判断し、利用者の受付ボタンの押下を受け付ける。
【0057】
(提供部137について)
提供部137は、受付部136が利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付けた場合に、利用者端末200にコンテンツを提供する。例えば、提供部137は、受付部136が利用者端末200から利用者の受付ボタンの押下を受け付けた場合、コンテンツの料金の支払い方法の受付などを含む所定の手続きを経たうえで、コンテンツ記憶部121からコンテンツの続きを読み出して、利用者端末200にコンテンツの続きを提供する。
【0058】
〔4.利用者端末の構成〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
図8に示すように、利用者端末200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240を有する。
【0059】
通信部210は、例えば、NIC、無線LANカード等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0060】
入力部220は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0061】
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、入力部220がタッチパネルである場合は、出力部230である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであってもよく、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0062】
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0063】
図8に示すように、制御部240は、受付部241と、提供部242と、を有する。
【0064】
受付部241は、利用者の操作を受け付ける。例えば、受付部241は、利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を受け付ける。例えば、受付部241は、出力部230のタッチパネルに接触している利用者の指ごとのタッチ所要時間、タッチ移動速度(X軸、Y軸)、タッチダウン位置(X軸、Y軸)、タッチアップ位置(X軸、Y軸)、接触面積、タッチダウン‐アップ位置の差異を含む操作情報を受け付ける。
【0065】
提供部242は、利用者に各種の情報を提供する。例えば、提供部242は、出力部230にWEBサイトのページと、WEBサイトのページの所定の枠内にコンテンツの表紙を表示させる。また、提供部242は、利用者の操作情報がスクロール操作を示す場合に、コンテンツをスクロールさせて、コンテンツの次の部分を、出力部230に表示させる。
【0066】
〔5.事業者端末の構成〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る事業者端末300の構成について説明する。
図9は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
図9に示すように、事業者端末300は、通信部310と、入力部320と、出力部330と、制御部340と、を有する。
【0067】
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0068】
入力部320は、事業者Mから各種の操作情報が入力される。例えば、入力部320は、事業者端末300に接続されたキーボードやマウスから事業者Mの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部320は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部330)を介して事業者Mから各種操作を受け付けてもよい。
【0069】
出力部330は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現される表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。なお、事業者端末300の入力部320が、タッチパネルを介して事業者Mから各種操作を受け付ける場合は、出力部330である表示画面により利用者Uの入力を受け付け、さらに利用者Uへの出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであり、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0070】
制御部340は、例えば、CPUやMPU等によって、事業者端末300に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部340は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0071】
図9に示すように、制御部340は、受付部341を有する。
【0072】
受付部341は、事業者Mから各種の情報を受け付ける。例えば、受付部341は、事業者Mからコンテンツを受け付ける。ここで、コンテンツは、例えば、漫画や、アニメ、映画、電子書籍、絵画、音楽といったコンテンツであってよく、利用者に見せることにより広告の効果を発揮するものであってもよい。
【0073】
〔6.情報処理のフロー〕
次に、
図10を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10に示すフローチャートに沿って、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
【0074】
まず、情報処理装置100は、事業者端末300からコンテンツを取得する(ステップS101)。次に、情報処理装置100は、利用者端末200にコンテンツの表紙を配信する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、利用者端末200から操作情報を取得する(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思、又はコンテンツの次の部分の表示意思を判断する(ステップS104)。そして、情報処理装置100は、判断結果に基づいて、コンテンツの表示態様を変化させる(ステップS105)。
【0075】
これによれば、利用者端末200にコンテンツの表紙を並べて表示して、利用者からコンテンツに対する操作を受け付けて、利用者の選択したコンテンツの次の部分をスクロールさせて表示させることができる。したがって、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【0076】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0077】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0078】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0079】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0080】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0081】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0082】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0083】
〔8.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、利用者端末200にコンテンツの表紙を配信する配信部132と、利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を取得する取得部131と、操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思の有無、又はコンテンツの次の部分の表示意思の有無を判断する判断部133と、判断部133が、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合に、利用者端末200に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させる移動部134と、を備える。
【0084】
この構成によれば、利用者端末200にコンテンツの表紙を並べて表示して、利用者からコンテンツに対する操作を受け付けて、利用者の選択したコンテンツの次の部分をスクロールさせて表示させることができる。したがって、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0085】
本開示に係る情報処理装置100は、判断部133が、コンテンツの次の部分の表示意思を有りと判断した場合に、利用者端末200のコンテンツの表紙の表示を、当該コンテンツの次の部分を表示させるように切り替える切替部135と、をさらに備える。
【0086】
この構成によれば、複数のコンテンツのうちの利用者の選択したコンテンツの次の部分を表示させるように表示を切り替えることができる。したがって、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0087】
本開示に係る情報処理装置100は、コンテンツの最後部分の表示の際に、コンテンツの提供の申し込みを受け付ける受け付けボタンを表示させて、利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付ける受付部136と、受付部136が利用者からコンテンツの提供の申し込みを受け付けた場合に、利用者端末200にコンテンツを提供する提供部137と、をさらに備える。
【0088】
この構成によれば、利用者が選択したコンテンツの最後部分の表示の際に、コンテンツの提供の申し込みを受け付けて、申し込みを受け付けた利用者端末200にコンテンツを提供することができる。したがって、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0089】
本開示に係る情報処理方法は、利用者端末200にコンテンツの表紙を配信するステップと、利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を取得するステップと、操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思、又はコンテンツの次の部分の表示意思を判断するステップと、判断するステップにおいて、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合に、利用者端末200に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させるステップと、を含む。
【0090】
この構成によれば、利用者端末200にコンテンツの表紙を並べて表示して、利用者からコンテンツに対する操作を受け付けて、利用者の選択したコンテンツの次の部分をスクロールさせて表示させることができる。したがって、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理方法を提供することができる。
【0091】
本開示に係る情報処理プログラムは、利用者端末200にコンテンツの表紙を配信するステップと、利用者のコンテンツに対する操作に関する情報を示す操作情報を取得するステップと、操作情報に基づいて、利用者のコンテンツの移動意思、又はコンテンツの次の部分の表示意思を判断するステップと、判断するステップにおいて、利用者のコンテンツの移動意思を有りと判断した場合に、利用者端末200に表示された当該のコンテンツの表紙をスクロールさせて、当該コンテンツの隣のコンテンツを表示させるように移動させるステップと、をコンピュータに実行させる。
【0092】
この構成によれば、利用者端末200にコンテンツの表紙を並べて表示して、利用者からコンテンツに対する操作を受け付けて、利用者の選択したコンテンツの次の部分をスクロールさせて表示させることができる。したがって、利用者の興味を惹き付けることができる広告を提供することができる情報処理プログラムを提供することができる。
【0093】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0094】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部131は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0095】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 コンテンツ記憶部
122 WEBサイト情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 配信部
133 判断部
134 移動部
135 切替部
136 受付部
137 提供部
200 利用者端末
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 受付部
242 提供部
300 事業者端末
310 通信部
320 入力部
330 出力部
340 制御部
341 受付部
N ネットワーク