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  • 特開-測定方法及び剥離方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178746
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】測定方法及び剥離方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/66 20060101AFI20241218BHJP
   H01L 21/02 20060101ALI20241218BHJP
【FI】
H01L21/66 R
H01L21/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097121
(22)【出願日】2023-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】000146722
【氏名又は名称】ヤマハロボティクスホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】戸張 優太
(72)【発明者】
【氏名】菊地 広
(72)【発明者】
【氏名】菱沼 隼
【テーマコード(参考)】
4M106
【Fターム(参考)】
4M106AA02
4M106AA14
4M106CA54
4M106DH05
(57)【要約】
【課題】 半導体チップを基板から容易に剥離することである。
【解決手段】 本発明の一態様に係る測定方法は、鋭角(4b)である刃角を有するブレード(4)を用いて、基板(2)の主面(2a)に接合された半導体チップ(3)を剥離させて接合強度を測定する測定方法であって、基板の主面に接合された半導体チップを用意することであって、半導体チップは外側に向かって凸部となる曲面(3b)に面取り加工された外周端部(3a)を有する、半導体チップを用意することと、半導体チップの外周端部に向かって、ブレードを主面に沿って挿入し、ブレードの傾斜面(4a)を半導体チップの外周端部の曲面に接触させて、半導体チップに対して基板から離れる方向に力を作用させることにより半導体チップを基板から剥離することと、ブレードが半導体チップに接触した接触点から半導体チップと基板とが剥離している点までの長さに基づいて、基板と半導体チップとの接合強度を測定すること、を含む。
【選択図】図6D
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋭角である刃角を有するブレードを用いて、基板の主面に接合された半導体チップを剥離せて接合強度を測定する測定方法であって、
基板の主面に接合された半導体チップを用意することであって、前記半導体チップは外側に向かって凸部となる曲面に面取り加工された外周端部を有する、前記半導体チップを用意することと、
前記半導体チップの前記外周端部に向かって、前記ブレードを前記主面に沿って挿入し、前記ブレードの傾斜面を前記半導体チップの前記外周端部の前記曲面に接触させて、前記半導体チップに対して前記基板から離れる方向に力を作用させることにより前記半導体チップを前記基板から剥離すること、
前記ブレードが前記半導体チップに接触した接触点から半導体チップと前記基板とが剥離している点までの長さに基づいて、前記基板と前記半導体チップとの接合強度を測定することを含む、
測定方法。
【請求項2】
前記ブレードの前記第1鋭角の角度は45°以下かつ、10°以上である請求項1に記載の測定方法。
【請求項3】
前記ブレードの前記傾斜面の幅方向の長さは、前記半導体チップの前記曲面の幅方向の長さよりも大きい請求項1に記載の測定方法。
【請求項4】
前記基板は、半導体ウエハである請求項1から3の何れか1項に記載の測定方法。
【請求項5】
前記剥離方法は、前記基板の主面に対して静電力で接合された前記半導体チップを剥離することを含む請求項1から3の何れか1項に記載の測定方法。
【請求項6】
剥離方法であって、
基板の主面に接合された半導体チップを用意することであって、前記半導体チップは外側に向かって凸部となる曲面に面取り加工された外周端部を有する、前記半導体チップを用意することと、
前記半導体チップの前記外周端部に向かって、鋭角である刃角を有するブレードを前記主面に沿って挿入し、前記ブレードの傾斜面を前記半導体チップの前記外周端部の前記曲面に接触させて、前記半導体チップに対して前記基板から離れる方向に力を作用させることにより前記半導体チップを前記基板から剥離すること、
を含む剥離方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定方法及び剥離方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接合された2つの基板の接合面に対して、ブレードを挿入して基板を剥離させ、剥離長さに基づいて接合強度を測定する方法が知られている。例えば、特許文献1には、このようなブレード挿入法によって基板の接合強度を評価することが開示されている。具体的には、基板を剥離することによって生じた基板間のクラックの長さ、ブレードの厚さ、及び、2つの基板のそれぞれの厚さなどの値から、基板の接合強度を評価することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4348454号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような2つの基板の接合面に対して、一枚刃のブレードを用いてブレード挿入法を行う際に、基板同士の接合が強固な場合、あるいは、剥離しても基板同士が再接合しようとする場合など、基板同士が剥離しにくい場面がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、半導体チップを基板から容易に剥離することが可能となる測定方法及び剥離方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る測定方法は、鋭角である刃角を有するブレードを用いて、基板の主面に接合された半導体チップを剥離させて接合強度を測定する測定方法であって、基板の主面に接合された半導体チップを用意することであって、半導体チップは外側に向かって凸部となる曲面に面取り加工された外周端部を有する、半導体チップを用意することと、半導体チップの外周端部に向かって、第1鋭角である刃角を有するブレードを主面に沿って挿入し、ブレードの傾斜面を半導体チップの外周端部の曲面に接触させて、半導体チップに対して基板から離れる方向に力を作用させることにより半導体チップを基板から剥離することと、ブレードが半導体チップに接触した接触点から半導体チップと基板とが剥離している点までの長さに基づいて、基板と半導体チップとの接合強度を測定すること、を含む。
【0007】
この態様によれば、基板の主面に接合された半導体チップに対して、半導体チップの曲面に面取り加工された外周端部に向かって、ブレードを主面に沿って挿入して、ブレードの傾斜面と半導体チップの外周端部の曲面とを接触させて剥離を行う。このとき、ブレードの傾斜面と半導体チップの曲面とは、幅方向に線接触して接触面積を小さくすることができる。その結果、ブレードの傾斜面と半導体チップの曲面とは摩擦が小さくなり、半導体チップを基板から容易に剥離することが可能になる。したがって、両者の接合強度を容易に測定することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、半導体チップを基板から容易に剥離することが可能になる測定方法及び剥離方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態に係る測定方法が適用可能な半導体モジュールの一例を示した断面図である。
図2】第1実施形態に係る測定方法に用いられる接合強度測定装置の一例を示したブロック図である。
図3】第1実施形態に係る測定方法で用いられるブレードの一例を示した斜視図である。
図4】第1実施形態に係る測定方法を示すフローチャートである。
図5】第1実施形態に係る測定方法を実行する際の一例を示した図である。
図6A】第1実施形態に係る測定方法の実行途中の一例を示した断面図である。
図6B】第1実施形態に係る測定方法の実行途中の一例を示した断面図である。
図6C】第1実施形態に係る測定方法の実行途中の一例を示した断面図である。
図6D】第1実施形態に係る測定方法の実行途中の一例を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。本実施形態の図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
【0011】
<第1実施形態>
図1において、以下相対的な方向関係の説明のため、紙面右方向をX軸正方向、紙面奥方向をY軸正方向、紙面上方向をZ軸正方向と呼ぶ。また、紙面左方向をX軸負方向、紙面手前方向をY軸負方向、紙面下方向をZ軸負方向と呼ぶ。
【0012】
図1は、本発明の第1実施形態に係る測定方法が適用可能な半導体モジュールの一例を示した断面図である。半導体モジュール1は、半導体ウエハ2及び半導体チップ3を含む。半導体チップ3の外周端部3aは、曲面3bに面取り加工されている。曲面3bは、半導体チップ3の外側(X軸正負方向)に向かって凸部となるように面取り加工されている。なお、半導体チップ3の裏面3cは、半導体ウエハ2の主面2aに対して静電力で接合されてよい。なお、以下の説明においては、本発明の第1実施形態に係る測定方法に適用し得る基板として半導体ウエハ2を例に説明するが、基板としては他に各種金属、合金の他、ガラス、セラミックス、樹脂等を材料とした基板でもよい。
【0013】
<第1実施形態に係る測定方法に用いられる剥離強度測定装置>
図2は第1実施形態に係る測定方法に用いられる剥離強度測定装置の一例を示した図である。第1実施形態に係る剥離強度測定装置は、半導体ウエハ2から半導体チップ3を剥離するブレード4と、半導体ウエハ2と半導体チップ3との接合強度を測定する測定部5を備える。後述する、図4に示したステップS1~S4は、第1実施形態に係る剥離強度測定装置を用いて行った例を説明したものとする。なお、測定部5は、例えば、エッジセンサ、表面電位測定センサ等を含む測定装置でよい。
【0014】
図3は、本発明の第1実施形態に係る測定方法で用いられるブレードの一例を示した斜視図である。ブレード4は、底面に対して傾斜面4aを有する。なお、ブレード4は、固定部材(図示せず)に固定して用いてよい。このような構成とすることで、ブレード4が座屈することを防止できる。なお、傾斜面4aは平面である。
【0015】
図4は、本発明の第1実施形態に係る測定方法を示すフローチャートである。本発明の第1実施形態に係る測定方法は、ステップS1~S4に沿って進行する。以下、図5及び図6A~6Dを適宜参照しながらフローチャートの説明を行う。
【0016】
図5は、本発明の第1実施形態に係る測定方法を実行する際の一例を示した図である。半導体モジュール1に対して、ブレード4を挿入方向(X軸正方向)に挿入する。ブレード4の幅方向(Y軸正方向)の長さは、半導体チップ3の曲面3bに面取り加工された外周端部3aの幅方向(Y軸正方向)の長さよりも大きくてよい。このような構成とすることで、半導体チップ3の曲面3bの幅方向(Y軸正方向)に対して、接触面積が少なく全体に線接触して剥離を行うことで、摩擦が少ない状態で剥離をすることができる。
【0017】
図6Aは、第1実施形態に係る測定方法の実行途中の一例を示した断面図である。半導体チップ3の曲面3bに面取り加工された外周端部3aに向かって、ブレード4を挿入させる。すなわち、曲面3bと主面2aとの隙間部3dに向かって、鋭角4bである刃角を有するブレード4の傾斜面4aを主面2aに沿ってX軸正方向に挿入させる。
【0018】
ブレード4の鋭角4bの刃角は、例えば45°以下であれば用いることができる。さらには、10°以上20°以下のブレードを用いてもよい。ブレードの角度を45°以下とすることにより、半導体チップ3と半導体ウエハ2との間にブレード4がより容易に侵入しやすくなり、また、ブレード4の傾斜面4aと、半導体チップ3の曲面3bとの接触点を曲面3b上における、半導体ウエハ2と半導体チップ3の接合面に近い部分にすることで半導体チップ3に対して半導体ウエハ2から離れる方向により容易に力を作用させることができる。なお、図6Aに示した、ブレード4の角度及び曲面3bの曲率の組み合わせは一例であり、その他の組合せが採用されてよい。
【0019】
図6Bは、第1実施形態に係る測定方法の実行途中の一例を示した断面図である。ブレード4を外周端部3aに挿入させて、ブレード4の傾斜面4aは、半導体チップ3の曲面3bと接触点CP1において接触し、Y軸正方向に沿って線接触する。このとき、ブレード4の傾斜面4aと垂直方向(X軸正方向とZ軸正方向の間方向)に剥離力PF1が作用することで、半導体チップ3を半導体ウエハ2の主面2aから剥離していく。
【0020】
ステップS1においては、ブレード4を接触させる。図6Bに示した通り、ブレード4の傾斜面4aを半導体チップ3の外周端部3aの曲面3bに接触させる。
【0021】
ステップS2においては、半導体チップ3の剥離を行う。図6B図6C及び図6Dの順に、ブレード4をX軸正方向に進行させていくことで、半導体チップ3を、半導体ウエハ2の主面2aから徐々に剥離させていく。
【0022】
図6Cは、第1実施形態に係る測定方法の実行途中の一例を示した断面図である。ブレード4の傾斜面4aは、半導体チップ3の曲面3bと接触点CP2において接触し、Y軸正方向に沿って線接触する。このとき、ブレード4の傾斜面4aと垂直方向(X軸正方向とZ軸正方向の間方向)に剥離力PF2が作用することで、半導体チップ3を半導体ウエハ2の主面2aから剥離していく。
【0023】
図6Dは、第1実施形態に係る測定方法の実行途中の一例を示した断面図である。ブレード4の傾斜面4aは、半導体チップ3の裏面3cと接触点CP3において接触し、Y軸正方向に沿って線接触する。このとき、ブレード4の傾斜面4aと垂直方向(X軸正方向とZ軸正方向の間方向)に剥離力PF3が作用することで、半導体チップ3を半導体ウエハ2の主面2aから剥離していく。その後、ブレード4をX軸正方向に進行させていくことで、半導体チップ3は、半導体ウエハ2の主面2aから徐々に剥離していく。
【0024】
ステップS3においては、剥離長さを測定する。図6Dにおいて、例えば、ブレード4の傾斜面4aの上端と半導体チップ3の裏面3cとの接触点CP3から、半導体チップ3と半導体ウエハ2との剥離している点までの長さを測定する。
【0025】
ステップS4においては、接合強度を測定する。接合強度の測定は、例えば、予め取得したブレード4の厚み、半導体チップ3の厚み及びステップS3において測定した剥離長さを用いて算出される。接合強度の測定は、例えば、図示しないエッジセンサ、表面電位測定センサ等を含む測定部5において行われてよい。
【0026】
半導体チップ3と半導体ウエハ2との接合強度は、接合面の結合エネルギーを用いて評価することができる。その結合エネルギーは、以下式により算出することが可能である。
【数1】
結合エネルギーγは、u=ブレードの全体の厚み、l=剥離長さ、w=半導体チップの厚み、ヤング率E*により求められる。
【0027】
上記態様によれば、半導体チップ3の外周端部3aを曲面3bに面取り加工して、ブレード4を傾斜面4aに設定することで、ブレード4と半導体チップ3との接触面積を少なくして摩擦力が小さくなり、進入しやすくなる。このようなブレード4を用いれば、曲面3bに面取り加工された半導体チップ3を半導体ウエハ2から容易に剥離することが可能になる。
【0028】
以上、本発明の第1実施形態に係る測定方法について説明した。本発明に係る実施形態の剥離方法について、第1実施形態に係る測定方法と関連する、図1図6Dを用いて説明する。
【0029】
<本発明に係る実施形態の剥離方法の一例>
本発明に係る実施形態の剥離方法の一例として、図1図2及び図3に示した、半導体モジュール1、測定部5及びブレード4を用いて行われてよい。本発明に係る実施形態の剥離方法の一例は、第1実施形態に係る測定方法と同様に、図4に示したステップS1、S2の順に行う。本発明に係る実施形態の剥離方法の一例では、図6Dに示した、ブレード4をX軸正方向に進行させていくことで、半導体チップ3を半導体ウエハ2の主面2aから完全に剥離させてもよい。
【0030】
なお、以上説明した第1実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、第1実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、第1実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、第1実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0031】
(付記1)
本実施形態に係る測定方法は、測定方法であって、鋭角である刃角を有するブレードを用いて、基板の主面に接合された半導体チップを剥離せて接合強度を測定する測定方法であって、基板の主面に接合された半導体チップを用意することであって、半導体チップは外側に向かって凸部となる曲面に面取り加工された外周端部を有する、半導体チップを用意することと、半導体チップの外周端部に向かって、第1鋭角である刃角を有するブレードを主面に沿って挿入し、ブレードの傾斜面を半導体チップの外周端部の曲面に接触させて、半導体チップに対して基板から離れる方向に力を作用させることにより半導体チップを基板から剥離すること、ブレードが半導体チップに接触した接触点から半導体チップと基板とが剥離している点までの長さに基づいて、基板と半導体チップとの接合強度を測定することを含む。
【0032】
(付記2)
上記付記1に記載の測定方法において、ブレードの第1鋭角の角度は45°以下かつ、10°以上である。
【0033】
(付記3)
上記付記1又は付記2に記載の測定方法において、ブレードの幅方向の傾斜面の長さは、半導体チップの曲面の幅方向の長さよりも大きい。
【0034】
(付記4)
上記付記1から付記3の何れか1項に記載の測定方法において、基板は、半導体ウエハである。
【0035】
(付記5)
上記付記1から付記4の何れか1項に記載の測定方法において、測定方法は、基板の主面に対して静電力で接合された半導体チップを剥離することを含む。
【0036】
(付記6)
本実施形態に係る剥離方法は、剥離方法であって、基板の主面に接合された半導体チップを用意することであって、半導体チップは外側に向かって凸部となる曲面に面取り加工された外周端部を有する、半導体チップを用意することと、半導体チップの外周端部に向かって、鋭角である刃角を有するブレードを主面に沿って挿入し、ブレードの傾斜面を半導体チップの外周端部の曲面に接触させて、半導体チップに対して基板から離れる方向に力を作用させることにより半導体チップを基板から剥離すること、を含む。
【符号の説明】
【0037】
1…半導体モジュール
2…半導体ウエハ
2a…主面
3…半導体チップ
3a…外周端部
3b…曲面
3c…裏面
3d…隙間部
4…ブレード
4a…傾斜面
4b…鋭角
5…測定部
CP1~CP3…接触点
PF1~PF3…剥離力
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D