(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178770
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】断熱構造、脱落防止具及び断熱構造の施工方法
(51)【国際特許分類】
E04B 1/76 20060101AFI20241218BHJP
E04B 1/80 20060101ALI20241218BHJP
E04B 9/00 20060101ALI20241218BHJP
E04B 5/43 20060101ALI20241218BHJP
【FI】
E04B1/76 400F
E04B1/80 100A
E04B1/80 100P
E04B9/00 B
E04B1/76 400C
E04B1/76 500Z
E04B5/43 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097160
(22)【出願日】2023-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(71)【出願人】
【識別番号】513002441
【氏名又は名称】株式会社サドル
(71)【出願人】
【識別番号】516043317
【氏名又は名称】株式会社青和
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】清水 扶
(72)【発明者】
【氏名】丹治 春一郎
(72)【発明者】
【氏名】菓子 進
(72)【発明者】
【氏名】奥山 誠司
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 尚樹
【テーマコード(参考)】
2E001
【Fターム(参考)】
2E001DD01
2E001EA01
2E001FA14
2E001GA12
2E001GA43
2E001HD09
2E001KA01
2E001LA11
2E001LA12
2E001LA13
2E001LA20
(57)【要約】
【課題】効率的かつ的確に断熱を行なうための断熱構造、脱落防止具及び断熱構造の施工方法を提供する。
【解決手段】断熱層11aと断熱材11bとスラブ12とを備えた天井断熱構造A1は、脱落防止具20と、断熱材11bの上面の固定具30と、連結材40と、を備える。脱落防止具20は、断熱層11aに埋め込まれ、返し板を有する複数の挿入プレートと、挿入プレートを固定する天端プレートと、を備える。連結材40は、脱落防止具の天端プレートと、固定具とを繋ぐ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下層断熱材と上層断熱材とを備えた断熱構造であって、
前記下層断熱材に埋め込まれ、返し板を有する複数の挿入プレートと、前記挿入プレートを固定する天端プレートと、を備えた脱落防止具と、
前記上層断熱材の上面の固定具と、
前記脱落防止具の天端プレートと、前記固定具とを繋ぐ連結材と、を備えていることを特徴とする断熱構造。
【請求項2】
前記上層断熱材の上には、コンクリート部材が配置され、
前記固定具は、前記上層断熱材の上方のコンクリート部材に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の断熱構造。
【請求項3】
断熱材に埋め込まれる複数の挿入プレートと、
前記挿入プレートに設けた返し板と、
前記挿入プレートを固定し、前記断熱材の上面に設置される天端プレートと、を備えることを特徴とする脱落防止具。
【請求項4】
前記返し板は、前記挿入プレートの一部を曲げ加工により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の脱落防止具。
【請求項5】
下層断熱材と上層断熱材とコンクリート部材とを備えた断熱構造の施工方法であって、
返し板を有する複数の挿入プレートと、前記挿入プレートを固定する天端プレートと、を備えた脱落防止具を、前記下層断熱材に埋め込み、
前記下層断熱材の上方に、前記上層断熱材を設置し、
前記上層断熱材の上面に固定具を設置し、
前記脱落防止具の天端プレートと、前記固定具とを連結材で連結し、
前記上層断熱材の上方にコンクリート部材を打設して、前記固定具を埋め込むことを特徴とする断熱構造の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、天井スラブの下面に断熱パネルを備えた天井断熱構造に関する。特に、天井スラブと断熱パネルとを一体化した断熱構造、脱落防止具及び断熱構造の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建物においては、天井スラブの下面に断熱パネルを配置した天井断熱構造を用いる場合がある。この場合、型枠上に断熱パネルを載置した上にコンクリートを打設することにより、天井スラブを構築する。更に、断熱パネルと天井スラブとを一体化する天井断熱構造も検討されている(特許文献1を参照。)。この文献に記載された天井断熱構造では、型枠上に、側面に溝部が形成された複数枚の断熱パネルを、溝部同士を対向させる。そして、一方の溝部から他方の溝部にわたる断熱ブロックを嵌合して配置する。次に、断熱パネル上に金物を配置する。そして、金物と断熱ブロックとをビスで連結した後、断熱パネル上にコンクリートを打設することにより、天井スラブを構築すると同時に、金物を天井スラブ内に埋没させる。
【0003】
また、冷凍、冷蔵倉庫の屋根構造において、躯体と断熱層、防水層が一体化された断熱防水屋根構造も検討されている(特許文献2を参照。)。この文献に記載された断熱防水屋根構造では、断熱パネルを固定具によってデッキプレート、或いは下層の断熱パネルに取り付けられている固定具に取り付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-174816号公報
【特許文献2】実用新案登録第3182576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
冷蔵倉庫において、F級(フリーザー級)の温度帯では、より厚い断熱材が必要となる。ここで、複数層の断熱材を用いる場合には、層間の接着を十分に確保できないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための断熱構造は、下層断熱材と上層断熱材とを備える。そして、前記下層断熱材に埋め込まれ、返し板を有する複数の挿入プレートと、前記挿入プレートを固定する天端プレートと、を備えた脱落防止具と、前記上層断熱材の上面の固定具と、前記脱落防止具の天端プレートと、前記固定具とを繋ぐ連結材と、を備えている。
【0007】
上記課題を解決するための脱落防止具は、断熱材に埋め込まれる複数の挿入プレートと、前記挿入プレートに設けた返し板と、前記挿入プレートを固定し、前記断熱材の上面に設置される天端プレートと、を備える。
【0008】
上記課題を解決するための断熱構造の施工方法は、下層断熱材と上層断熱材とコンクリート部材とを備えた断熱構造の施工方法であって、返し板を有する複数の挿入プレートと、前記挿入プレートを固定する天端プレートと、を備えた脱落防止具を、前記下層断熱材に埋め込み、前記下層断熱材の上方に、前記上層断熱材を設置し、前記上層断熱材の上面に固定具を設置し、前記脱落防止具の天端プレートと、前記固定具とを連結材で連結し、前記上層断熱の上方のコンクリート部材を打設して、前記固定具を埋め込む。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、断熱構造を効率的に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】実施形態の断熱材の固定部材の説明図である。
【
図3】実施形態の脱落防止具の説明図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は底面図である。
【
図5】実施形態の施工方法の説明図であって、(a)は型枠の設置、(b)は下層の断熱層の配置、(c)は脱落防止具の設置、(d)は上層の断熱層の配置の説明図である。
【
図6】実施形態の施工方法の説明図であって、(a)は固定具の設置、(b)は脱落防止具と固定具との結合、(c)はコンクリート打設の説明図である。
【
図9】変更例の断熱構造の説明図であって、(a)は階層に応じて異なる種類の固定部材を用いる場合、(b)は複数階層で同じ種類の固定部材を用いる場合の説明図である。
【
図12】変更例の脱落防止具の説明図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は底面図である。
【
図13】変更例の脱落防止具の説明図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は底面図である。
【
図14】変更例の脱落防止具の説明図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、
図1~
図6を用いて、断熱構造、脱落防止具及び断熱構造の施工方法を具体化した一実施形態を説明する。ここでは、冷蔵倉庫の断熱構造として、コンクリートで構成された天井スラブ(コンクリート部材)からの熱を遮断する天井断熱構造について説明する。本実施形態の天井断熱構造は、2層の断熱層を用いる場合を想定する。
【0012】
図1に示す断面図のように、天井断熱構造A1は、断熱層11a(下層断熱材),断熱層11b(上層断熱材)上に、スラブ12(天井スラブ)が設けられている。断熱層11a、11bには、スタイロフォーム(登録商標)を用いることができる。スラブ12は、鉄筋コンクリートにより構成される。
【0013】
断熱層11aと断熱層11bとは、接着剤b1により接着される。
更に、断熱層11aと断熱層11bとは、固定部材a1によって結合されている。
固定部材a1は、脱落防止具20と固定具30とが、連結材40によって連結される。脱落防止具20は、その一部が、断熱層11aに埋め込まれる。連結材40は、断熱層11bに埋め込まれ、固定具30は、スラブ12に埋め込まれる。また、本実施形態では、固定具30には、Cチャンネル部材であって、軽天バー(Mバー、リップ溝型鋼)を用いることができる。
【0014】
図2に示すように、連結材40は、脱落防止具20と固定具30とを固定する。連結材40は、断熱層11bの厚みより長く、断熱層11a内で止まる長さの軸部を有するビス等で構成される。この連結材40は、脱落防止具20を貫通する強度を有する。連結材40の軸部は、固定具30に形成された孔(図示せず)に貫通し、この孔にビスの頭部が引っ掛かるとともに、脱落防止具20に先端が挿入される。なお、固定具30の孔を、連結材40のねじ込みにより形成してもよい。
【0015】
図3は、脱落防止具20の五面図を示している。
図3(a)は上面図、
図3(b)は左側面図、
図3(c)は正面図、
図3(d)は右側面図、
図3(e)は底面図である。この
図3に示すように、脱落防止具20は、70mm角の鋼製の正方形の天端プレート21を有する。天端プレート21の4辺には、それぞれに挿入プレート22が設けられている。各挿入プレート22は、二つの角が直角の五角形状で構成されており、その先端側が尖った突出部を有する。なお、隣接する挿入プレート22の各辺は、密接している必要はなく、間隔を空けてもよい。各挿入プレート22の中央領域には、返し板23が設けられている。この返し板23は、各挿入プレート22の先端側を固定して切り込まれた領域を、曲げ加工により外側に広げて構成される。
【0016】
図4は、脱落防止具20の斜視図である。脱落防止具20は、天端プレート21を上方に配置した場合、挿入プレート22の先端側の突出部は下方に配置される。そして、返し板23は、上方に開いた配置となる。この場合、返し板23の上端は、天端プレート21から10mm以上で下方に設ける。
【0017】
(施工方法)
次に、
図5~
図6を用いて、天井断熱構造の施工方法を説明する。
まず、
図5(a)に示すように、型枠10を配置する。
【0018】
次に、
図5(b)に示すように、型枠10上に、断熱層11aを設置する。この断熱層11aを複数の断熱材を並べて構成する場合には、隣接する断熱材によって生じる目地領域の下面に接着テープを張り付けて覆っておく。
【0019】
次に、
図5(c)に示すように、断熱層11aに脱落防止具20の挿入プレート22を埋め込む。具体的には、脱落防止具20を断熱層11aに押し付けることにより、挿入プレート22を断熱層11a内に埋設する。
【0020】
次に、
図5(d)に示すように、断熱層11aの上面に接着剤b1を塗布して、断熱層11bを設置する。
次に、
図6(a)に示すように、断熱層11bの上面に固定具30を設置する。この場合、固定具30を、脱落防止具20の直上位置を目安に配置する。
【0021】
次に、
図6(b)に示すように、連結材40を固定具30に貫通させるとともに、脱落防止具20の天端プレート21に向けて断熱層11bを貫通させる。この場合、連結材40の頭部が固定具30に引っ掛かるとともに、その先端を脱落防止具20にねじ込んで貫通させることにより、固定具30と脱落防止具20とが結合される。
【0022】
次に、
図6(c)に示すように、断熱層11bの上面にコンクリートを打設することにより、スラブ12を形成する。この場合、固定具30は、スラブ12内に埋め込まれて固定される。このコンクリートの重量により、接着剤b1による断熱層11aと断熱層11bとの接着が強化される。
そして、型枠10を取り除くことにより、
図1に示す天井断熱構造A1が形成される。
【0023】
(作用)
脱落防止具20と固定具30とが、連結材40によって固定されるので、断熱層11aと断熱層11bとが一体化される。この場合、脱落防止具20の挿入プレート22は返し板23を備えるので、引き抜き力に対抗する。
【0024】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、脱落防止具20の挿入プレート22は返し板23を備えるので、断熱層11aからの引き抜きを抑制することができる。脱落防止具20の挿入プレート22は、断熱層11aに埋め込まれるため、熱橋となることもない。
【0025】
(2)本実施形態では、脱落防止具20と固定具30とが、連結材40によって接続されるので、断熱層11aと断熱層11bとを一体化させることができる。これにより、断熱層11a,11bからなる複数層の断熱層で、冷蔵倉庫等の断熱構造を実現することができる。
【0026】
(3)本実施形態では、断熱層11aと断熱層11bとは、接着剤b1により接着されるので、全面において強固に一体化できる。
(4)本実施形態では、脱落防止具20は、天端プレート21を有するので、脱落防止具20と固定具30とに位置ずれが生じた場合にも、連結材40を貫通させることができる。
【0027】
(5)本実施形態では、固定具30はスラブ12に埋め込まれる。これにより、スラブ12により、一体化した断熱層11a,11bを支持することができる。
【0028】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・固定部材の変更例
上記実施形態では、固定具30は、軽天バーに限定されるものではない。例えば、天端プレートに挿入プレートを設けた固定具を用いてもよい。この場合には、例えば、特許文献2に開示された固定具に類似した形状を利用することができる。
【0029】
図7に示すように、断熱層11bに固定具50を埋め込む。
図8に示すように、固定具50と脱落防止具20とに、連結材40を貫通させて、固定部材a2を実現する。この場合には、断熱層11bとスラブ12との接着性により、一体化した断熱層11a,11bを支持する。
これにより、スラブ12のコンクリート打設時に、断熱層11b上の突起を抑制することができる。
【0030】
・天井断熱構造の変更例
上記実施形態では、天井断熱構造A1は、断熱層11a、11bの2層の断熱材を用いる。断熱層は2層に限定されるものではない。
【0031】
図9を用いて、3層の断熱材を用いる場合を説明する。なお、
図9は、型枠10を取り除く前の状態を示している。
図9(a)では、断熱層11a、11bを、固定部材a2を用いて一体化させる。そして、3層目の断熱層11cは、上記実施形態の固定部材a1を用いて、断熱層11bと一体化させる。
【0032】
これにより、固定部材a1,a2を用いて、3層を一体化させることができるとともに、スラブ12で支持させることができる。隣接する階層に一体化させるので、長いビスを用いる必要はなく、また熱橋も生じない。更に、直下の脱落防止具20を貫通させればよいので、効率的な施工を実現することができる。
【0033】
また、
図9(b)では、断熱層11a,11b及び断熱層11b,11cをそれぞれ固定部材a2を用いて一体化させる。この場合も、断熱層11bの支持部材をスラブ12に埋め込んで固定する。
これにより、固定部材a2を用いて、3層を一体化させることができるとともに、スラブ12で支持させることができる。共通した固定部材a2を用いるので、固定部材を共通化して、部品の種類を減らすことができる。
【0034】
・返し板の変更例
上記実施形態では、脱落防止具20の返し板23を、各挿入プレート22の先端側を固定して切り込み領域の曲げ加工により形成する。外側に広げられた返し板23を実現できれば、形成方法は限定されるものではない。
図10に示すように、返し板23aを、挿入プレート22にビス24で固定してもよい。また、返し板23aを、挿入プレート22に溶接してもよい。
【0035】
・脱落防止具の変更例1
上記実施形態では、脱落防止具20は、矩形の天端プレート21の4辺のそれぞれに、合計4枚の挿入プレート22が設けられている。挿入プレート22の枚数は限定されない。
【0036】
図11に示すように、矩形の天端プレート21の2辺に、合計2枚の挿入プレート22を設けた脱落防止具20aを用いてもよい。この場合にも、対向する2辺に挿入プレート22を設けることにより、断熱材に安定的に挿入することができる。
【0037】
・脱落防止具の変更例2
上記実施形態では、各挿入プレート22の中央領域には、返し板23が設けられている。返し板23の位置は中央領域に限定されるものではない。
【0038】
図12に示すように、挿入プレート22の端部に返し板23を設けた脱落防止具20bを用いてもよい。
図12(a)は、脱落防止具20bの上面図、
図12(b)は左側面図、
図12(c)は正面図、
図12(d)は右側面図、
図12(e)は底面図である。
【0039】
各挿入プレート22に設ける返し板23は、各面1個に限定されるものではない。
図13に示すように、挿入プレート22の複数(2個以上)の返し板23を設けた脱落防止具20cとしてもよい。
図13(a)は、脱落防止具20cの上面図、
図13(b)は左側面図、
図13(c)は正面図、
図13(d)は右側面図、
図13(e)は底面図である。
【0040】
・脱落防止具の変更例3
上記実施形態では、各挿入プレート22は、五角形状で構成されており、先端側に突出部を有する。挿入プレート22は、先端側に突出部を有する形状であれば、五角形状に限定されるものではない。
【0041】
図14に示すように、挿入プレート22において、複数の突出部を有する多角形状を用いた脱落防止具20dを用いてもよい。
図14(a)は、脱落防止具20dの上面図、
図14(b)は左側面図、
図14(c)は正面図、
図14(d)は右側面図、
図14(e)は底面図である。この場合には、一部の突起部に対して曲げ加工を施すことにより、返し板23bを形成してもよい。
【0042】
・上記実施形態では、断熱材として、スタイロフォームを用いるが、断熱できれば、スタイロフォームに限定されるものではない。
・上記実施形態では、連結材40としてビスを用いるが、脱落防止具と固定具とを連結できれば、ビスに限定されない。
【0043】
・上記実施形態では、脱落防止具20は、70mm角の鋼製の正方形の天端プレート21を有する。天端プレート21の形状は正方形に限定されるものではない。矩形、三角形や六角形などの多角形を用いてもよい。この場合にも、天端プレート21に、返し板を備えた挿入プレートを設ける。
【符号の説明】
【0044】
A1…天井断熱構造、a1…固定部材、11a,11b…断熱層、20…脱落防止具、30…固定具、40…連結材。