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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178842
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】カラオケ装置
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20241218BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097298
(22)【出願日】2023-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】390004710
【氏名又は名称】株式会社第一興商
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 優太
【テーマコード(参考)】
5D208
【Fターム(参考)】
5D208CB01
5D208CG10
(57)【要約】
【課題】カラオケ店舗のスタッフが盛り上がり難い楽曲が選曲されることを回避可能なカラオケ装置を提供する。
【解決手段】スタッフのスタッフ識別情報と、当該スタッフの楽曲毎の好感度とを対応付けた好感度テーブルを記憶するテーブル記憶部、利用客がカラオケ歌唱を希望する楽曲の検索が行われた場合、当該検索が行われた日時において出勤中のスタッフを特定する特定部、特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定する判定部、カラオケ演奏が不可と判定された場合、利用客に対して当該判定結果を提示する提示部を有するカラオケ装置。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタッフが利用客を接客するカラオケ店舗内に設置されるカラオケ装置であって、
スタッフのスタッフ識別情報と、当該スタッフの楽曲毎の好感度とを対応付けた好感度テーブルを記憶するテーブル記憶部と、
利用客がカラオケ歌唱を希望する楽曲の検索が行われた場合、当該検索が行われた日時において出勤中のスタッフを特定する特定部と、
特定された前記スタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された前記楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定する判定部と、
カラオケ演奏が不可と判定された場合、前記利用客に対して当該判定結果を提示する提示部と、
を有するカラオケ装置。
【請求項2】
前記判定部は、特定された前記スタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された前記楽曲の好感度が前記好感度テーブルにない場合、予め設定されている所定の好感度に基づいて前記検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定することを特徴とする請求項1記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記テーブル記憶部は、
スタッフ毎の出勤日時及び退勤日時が登録されたシフトテーブルを記憶し、
特定部は、
検索された前記楽曲のカラオケ演奏が不可と判定された場合、前記シフトテーブルを参照し、現在日時から所定時間以内においてスタッフの変更があるかどうかを確認し、
スタッフの変更がある場合、変更される日時において出勤中のスタッフを新たに特定し、
前記判定部は、
新たに特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された前記楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏可否を改めて判定し、
前記提示部は、
カラオケ演奏が可と改めて判定された場合、前記カラオケ演奏が不可との判定結果と併せて、カラオケ演奏が可となる時間を示す情報を提示することを特徴とする請求項1または2記載のカラオケ装置。
【請求項4】
前記判定部は、検索された前記楽曲が複数ある場合、楽曲毎にカラオケ演奏の可否を判定し、
前記提示部は、カラオケ演奏が不可と判定された楽曲が複数ある場合、楽曲毎に判定結果を提示することを特徴とする請求項1または2記載のカラオケ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカラオケ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケ装置を利用してカラオケ歌唱を楽しめる店舗として、カラオケスナックやカラオケバー等、スタッフが利用客を接客するカラオケ店舗(所謂、ナイト店舗)がある。
【0003】
ここで、ナイト店舗に入店した利用者に対して既に歌われた楽曲を提示する技術が知られている。
【0004】
たとえば、特許文献1には既に再生が終了した曲の曲名をモニタテレビに表示できるカラオケ装置が開示されている。また、特許文献2には他の利用者がある楽曲を最近歌った事実を告知するメッセージを作成し、利用者に対して推薦曲リストと併せて当該メッセージを表示させるカラオケ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10-198388号公報
【特許文献2】特開2010-049097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ナイト店舗のスタッフは、よく知っている楽曲やお気に入りの楽曲がカラオケ歌唱される場合には一緒に盛り上がることができる一方、自身が知らない楽曲や好みではない楽曲がカラオケ歌唱される場合には反応に困り、一緒に盛り上がることが難しい。
【0007】
本発明の目的は、カラオケ店舗のスタッフが盛り上がり難い楽曲が選曲されることを回避可能なカラオケ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための一の発明は、スタッフが利用客を接客するカラオケ店舗内に設置されるカラオケ装置であって、スタッフのスタッフ識別情報と、当該スタッフの楽曲毎の好感度とを対応付けた好感度テーブルを記憶するテーブル記憶部と、利用客がカラオケ歌唱を希望する楽曲の検索が行われた場合、当該検索が行われた日時において出勤中のスタッフを特定する特定部と、特定された前記スタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された前記楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定する判定部と、カラオケ演奏が不可と判定された場合、前記利用客に対して当該判定結果を提示する提示部と、を有するカラオケ装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、カラオケ店舗のスタッフが盛り上がり難い楽曲が選曲されることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係るカラオケ装置を示す図である。
図2】実施形態に係るカラオケ本体を示す図である。
図3】実施形態に係るテーブル記憶部が記憶するスタッフ情報テーブルを示す図である。
図4】実施形態に係るテーブル記憶部が記憶する好感度テーブルを示す図である。
図5】実施形態に係るテーブル記憶部が記憶するシフトテーブルを示す図である。
図6】実施形態に係るカラオケ装置の処理を示すフローチャートである。
図7】実施形態に係るリモコン装置の画面を示す図である。
図8】変形例1に係るリモコン装置の画面を示す図である。
図9】変形例2に係るリモコン装置の画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態>
図1図7を参照して、実施形態に係るカラオケ装置について説明する。本実施形態に係るカラオケ装置は、ナイト店舗等、スタッフが利用客を接客するカラオケ店舗内に設置される。
【0012】
==カラオケ装置==
カラオケ装置は、楽曲のカラオケ演奏、及び利用客がカラオケ歌唱を行うための装置である。図1に示すように、カラオケ装置Kは、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、及びリモコン装置50を備える。
【0013】
カラオケ本体10は、選曲された楽曲のカラオケ演奏制御、歌詞や背景映像等の表示制御、マイク40を通じて入力された音声信号の処理といった、カラオケ演奏やカラオケ歌唱に関する各種の制御を行う。スピーカ20はカラオケ本体10からの放音信号に基づいて放音するための構成である。表示装置30はカラオケ本体10からの信号に基づいて映像や画像を画面に表示するための構成である。マイク40は利用客が発した音声をアナログの音声信号に変換してカラオケ本体10に入力するための構成である。リモコン装置50は、画面を有し、カラオケ本体10に対する各種操作をおこなうための装置である。
【0014】
図2に示すように、本実施形態に係るカラオケ本体10は、記憶手段10a、通信手段10b、入力手段10c、演奏手段10d、及び制御手段10eを備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
【0015】
[記憶手段]
記憶手段10aは、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置である。記憶手段10aは、楽曲データを記憶する。
【0016】
楽曲データは、個々の楽曲を特定するための楽曲識別情報が付与されている。楽曲識別情報は、楽曲を識別するための楽曲ID等、各楽曲に固有の情報である。楽曲データは、伴奏データ、リファレンスデータ等を含む。伴奏データは、カラオケ演奏音の元となるデータである。リファレンスデータは、カラオケ演奏された楽曲の歌唱旋律を示すデータであって、利用客によるカラオケ歌唱を評価する際に用いられるデータである。
【0017】
記憶手段10aは、各楽曲に対応する歌詞をカラオケ演奏に合わせて表示装置30等に表示させるための歌詞テロップデータ、及びカラオケ演奏時に表示装置30等に表示される背景映像等の背景映像データ、及び楽曲の属性情報(楽曲名、歌手名、ジャンル、演奏時間等)を記憶する。
【0018】
本実施形態において記憶手段10aの記憶領域の一部は、テーブル記憶部100として機能する。
【0019】
(テーブル記憶部)
テーブル記憶部100は、様々なテーブルを記憶することができる。本実施形態に係るテーブル記憶部100は、スタッフ情報テーブル、好感度テーブル、及びシフトテーブルを記憶している。
【0020】
―スタッフ情報テーブル―
スタッフ情報テーブルには、カラオケ装置Kが設置されているカラオケ店舗で働くスタッフの情報が登録されている。スタッフの情報は、たとえばスタッフのスタッフ識別情報、スタッフの顔画像データ、スタッフの名前のような各スタッフに関する情報である。スタッフ識別情報は、スタッフを識別するためのスタッフID等、各スタッフに固有の情報である。顔画像データは、スタッフの顔画像に対応するデータである。一例として、カラオケ店舗の管理者は、新たなスタッフが入店する都度、カメラでスタッフの顔を撮影する。管理者は、カラオケ装置Kのリモコン装置50を操作してスタッフ登録モードを選択した後、カメラからスタッフの顔画像に対応する顔画像データを取り込み、新たなスタッフIDを割り当てる。カラオケ装置Kは、取り込まれた顔画像データ及び割り当てられたスタッフIDをスタッフ情報テーブルに登録する。
【0021】
図3は、スタッフ情報テーブルの一例である。この例では、スタッフS01~スタッフS10の10名のスタッフIDに対し、それぞれの名前及び顔画像データFI01~FI10が対応付けられている。
【0022】
―好感度テーブル―
好感度テーブルには、スタッフのスタッフ識別情報と、当該スタッフの楽曲毎の好感度とが対応付けて登録されている。スタッフの楽曲毎の好感度は、一のスタッフが一の楽曲をどれくらい好んでいるかを示す度合いである。好感度は、一の楽曲がカラオケ歌唱された際に得られた一のスタッフの集中度や盛り上がり度に基づいて決定することができる。集中度や盛り上がり度は公知の技術を用いて決定することができる。
【0023】
たとえば集中度は、一の楽曲がカラオケ歌唱された際に一のスタッフがどれくらい熱心に聴いているかを示す度合いである。一般に、好みの楽曲やよく知っている楽曲がカラオケ歌唱された場合にスタッフの集中度は高くなる傾向にある。よって、決定された集中度を好感度として用いることができる。
【0024】
一例として、カラオケ装置Kは、楽曲X1のカラオケ歌唱が行われた際にカラオケ店舗内に設置されたカメラで撮影された映像に対応する映像データを取得する。カラオケ装置Kは、取得した映像データを解析することにより、出勤中のスタッフを特定する。スタッフの特定は、たとえば、スタッフ情報テーブルに登録されている顔画像データと映像データに含まれる人物の顔画像データが一致するかどうかにより行うことができる。一致する顔画像データがある場合、カラオケ装置Kは当該顔画像データに対応するスタッフを出勤中のスタッフとして特定する。
【0025】
カラオケ装置Kは、特定したスタッフの表情や体の動き、或いは感情の変化等に基づいて集中度を決定する(詳細はたとえば特開2016-100033号公報参照)。集中度は、「1(集中度低)~10(集中度高)」のような数値や「低、中、高」のようなレベルで示すことができる。なお、映像中に複数のスタッフが映っている場合、カラオケ装置Kは、スタッフ毎に集中度を決定する。
【0026】
楽曲X1のカラオケ歌唱終了後、カラオケ装置Kは、スタッフ情報テーブルを参照し、顔画像データに基づいて特定したスタッフのスタッフIDを読み出す。カラオケ装置Kは、当該スタッフIDに対し、楽曲X1の楽曲ID及び決定した集中度を対応付けて好感度テーブルに登録する。カラオケ装置Kは、カラオケ店舗の営業時間中にカラオケ歌唱が行われる都度、上記処理を実行してもよいし、所定期間或いは専用のモードが選択されている場合にのみ上記処理を実行してもよい。
【0027】
図4は、好感度テーブルの一例である。たとえば、スタッフS01のスタッフID***S01に対しては、楽曲X1の楽曲ID***X1及び集中度「2」が対応付けられている。これは、スタッフS01が楽曲X1のカラオケ歌唱を聴いた際に決定された集中度が「2」であること(すなわちスタッフS01は楽曲X1が余り好みではないこと)を示している。
【0028】
なお、一のスタッフが一の楽曲のカラオケ歌唱を複数回聴く場合もありうる。ここで、初めは好みでなかった楽曲であっても、何度も聴いているうちに好きになる場合がある一方、好みの楽曲であっても頻繁にカラオケ歌唱されるために聴き飽きる場合もありうる。よって、カラオケ装置Kは、好感度テーブルに登録されている好感度を、最新の好感度で上書きすることができる。たとえば、図4の好感度テーブルが記憶されている状態において、ある利用客が行った楽曲X1のカラオケ歌唱を聴いた際に決定されたスタッフS01の最新の集中度が「5」であったとする。この場合、カラオケ装置Kは、図4の好感度テーブルにおける集中度「2」を「5」に変更することができる。
【0029】
或いは、カラオケ装置Kは、一のスタッフ識別情報及び一の楽曲識別情報に対し、複数の好感度を対応付けて登録することができる。たとえば、図4の好感度テーブルが記憶されている状態において、ある利用客が行った楽曲X1のカラオケ歌唱を聴いたスタッフS01の集中度が「5」であったとする。この場合、カラオケ装置Kは、図4の好感度テーブルにおけるスタッフID***S01及び楽曲ID***X1に対し、集中度「2」と合わせて集中度「5」を対応付けて登録することができる。このように一のスタッフ識別情報及び一の楽曲識別情報に対し、複数の好感度を対応付けて登録する場合、カラオケ装置Kは、各好感度が得られた日時の情報(たとえば年月日及び時刻)を合わせて登録してもよい。
【0030】
―シフトテーブル―
シフトテーブルには、カラオケ装置Kが設置されているカラオケ店舗で働くスタッフ毎の出勤日時及び退勤日時が登録されている。シフトテーブルには、たとえばスタッフ識別情報、出勤日時及び退勤日時が対応付けて登録されている。出勤日時及び退勤日時は、たとえば年月日及び時刻である。一例として、カラオケ店舗の管理者は、カラオケ装置Kのリモコン装置50を操作してシフト登録モードを選択した後、スタッフから申請があった出勤日時及び退勤日時を当該スタッフのスタッフIDと合わせて入力する。カラオケ装置Kは、入力されたスタッフID、出勤日時及び退勤日時をシフトテーブルに登録する。
【0031】
図5は、シフトテーブルの一例である。この例では、スタッフS01~スタッフS10それぞれについての出勤日時及び退勤日時が対応付けて登録されている。たとえば、スタッフS01は、2023年6月10日の18:00に出勤し21:00に退勤する予定である。なお、図5の例では特定の年月日(2023年6月10日)における出勤日時及び退勤日時のみが登録されているが、一のスタッフについて、複数の年月日における出勤日時及び退勤日時が予め登録されていてもよい。
【0032】
[通信手段・入力手段]
通信手段10bは、リモコン装置50との通信を行うためのインターフェースを提供する。入力手段10cは、利用客が各種の操作入力を行うための構成である。入力手段10cは、カラオケ本体10に設けられたボタン等である。或いは、リモコン装置50が入力手段10cとして機能してもよい。
【0033】
[演奏手段]
演奏手段10dは、制御手段10eの制御に基づき、楽曲のカラオケ演奏、及びマイク40を通じて入力された音声信号の処理を行う。演奏手段10dは、音源、ミキサ、アンプ等を含む(いずれも図示なし)。
【0034】
[制御手段]
制御手段10eは、カラオケ装置Kにおける各種の制御を行う。制御手段10eは、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0035】
本実施形態においてはCPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御手段10eは、特定部200、判定部300、及び提示部400として機能する。
【0036】
(特定部)
特定部200は、利用客がカラオケ歌唱を希望する楽曲の検索が行われた場合、当該検索が行われた日時において出勤中のスタッフを特定する。
【0037】
カラオケ装置Kが設置されているカラオケ店舗を訪れた利用客は、リモコン装置50を操作し、カラオケ歌唱を希望する楽曲を選曲する。具体的に、利用客はリモコン装置50を操作し、楽曲名や歌手名を入力する。リモコン装置50は、入力された楽曲名や歌手名に応じて楽曲の検索を行い、候補となる楽曲の楽曲名等を画面に表示させる。利用客は、画面に表示された楽曲(複数の候補がある場合にはその中から一の楽曲)を選曲する。
【0038】
ここで、リモコン装置50が楽曲の検索を行った場合、特定部200は、シフトテーブルの出勤日時及び退勤日時を参照し、楽曲の検索が行われた日時において出勤中のスタッフ(すなわち、出勤日時と退勤日時の間に楽曲の検索が行われた日時が含まれているスタッフ)を特定する。特定部200は、特定したスタッフのスタッフ識別情報を判定部300に出力する。
【0039】
或いは、特定部200は、リモコン装置50が楽曲の検索を行った場合、カラオケ店舗内に設置されているカメラに対してカラオケ店舗内の撮影を行うよう指示する。カメラは、カラオケ店舗内を撮影した映像をカラオケ装置Kに送信する。特定部200は、受信した映像を解析することで、カラオケ店舗内にいる人物の顔画像データを取得する。特定部200は、スタッフ情報テーブルに登録されている顔画像データと取得した人物の顔画像データとを比較し、一致する顔画像データを抽出する。特定部200は、抽出した顔画像データに対応するスタッフを、楽曲の検索が行われた日時において出勤中のスタッフとして特定することができる。特定部200は、特定したスタッフの顔画像データに対応付けられているスタッフ識別情報を判定部300に出力する。
【0040】
(判定部)
判定部300は、特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定する。
【0041】
判定部300は、好感度テーブルを参照し、リモコン装置50により検索された楽曲の楽曲識別情報、及び特定部200から出力されたスタッフ識別情報に対応付けられている好感度を取得する。なお、特定されたスタッフ識別情報が複数ある場合、取得される好感度も複数となる。よって、判定部300は複数の好感度の平均値等の統計量を求めることができる。また、特定されたスタッフ識別情報及び検索された楽曲の楽曲識別情報に対し、複数の好感度が対応付けられている場合、判定部300は、複数の好感度全てを取得してもよいし、たとえば最新の好感度のような一の好感度のみを取得してもよい。
【0042】
判定部300は、取得した好感度が所定条件を満たす場合にカラオケ演奏が不可と判定する。所定条件は、たとえば「集中度の値が6未満」、「集中度の平均値が5以下」、「複数の集中度の値のうち、5未満の割合が全体の5割以下」のように予め一の条件が設定されている。
【0043】
たとえば、所定条件が「集中度の平均値が5以下」である場合、判定部300は、取得した好感度の平均値が所定条件を満たす場合には「カラオケ演奏が不可」と判定する一方、取得した好感度の平均値が所定条件を満たさない場合には「カラオケ演奏が可」と判定する。判定部300は、判定結果を提示部400に出力する。
【0044】
なお、入店から間もないスタッフ等のスタッフ識別情報に対しては、検索された楽曲の楽曲識別情報に対する好感度が対応付けられていない場合(すなわち、好感度テーブルに楽曲識別情報及び好感度が登録されていない場合)がありうる。この場合、判定部300は、予め設定されている所定の好感度に基づいて検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定することができる。所定の好感度は、たとえば「5」のように予め一の度合いが設定されている。
【0045】
(提示部)
提示部400は、カラオケ演奏が不可と判定された場合、利用客に対して当該判定結果を提示する。
【0046】
判定結果の提示は様々な方法で行うことができる。たとえば提示部400は、判定結果として「あなたが選曲した楽曲X1は現在出勤しているスタッフに対してお勧めできません」といったメッセージをリモコン装置50の画面に表示させることができる。或いは、提示部400は、上記のメッセージに対応する音声をスピーカ20から放音させることができる。
【0047】
提示部400は、判定部300から出力された判定結果を参照し、カラオケ演奏が不可という判定結果であった場合、当該判定結果を提示する。一方、カラオケ演奏が可という判定結果であった場合、提示部400は特段の処理を実行しない。
【0048】
==カラオケ装置Kの動作について==
次に、図6及び図7を参照して本実施形態におけるカラオケ装置Kの動作の具体例について述べる。図6は、カラオケ装置Kの動作例を示すフローチャートである。図7はリモコン装置50の画面を示す図である。この例において、テーブル記憶部100は、図4に示す好感度テーブル及び図5に示すシフトテーブルを記憶しているとする。
【0049】
カラオケ装置Kが設置されているカラオケ店舗を訪れた利用客Uは、リモコン装置50を操作し、カラオケ歌唱を希望する楽曲X1の楽曲名を入力する。リモコン装置50は、入力された楽曲名に応じて楽曲X1の検索を行う(楽曲X1を検索。ステップ10)。
【0050】
リモコン装置50が楽曲X1の検索を行った場合、特定部200は、楽曲X1の検索が行われた日時において出勤中のスタッフを特定する(出勤中のスタッフを特定。ステップ11)。特定部200は、特定したスタッフのスタッフ識別情報を判定部300に出力する。
【0051】
判定部300は、ステップ11で特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された楽曲X1の好感度に基づいて、当該検索された楽曲X1のカラオケ演奏の可否を判定する(楽曲X1のカラオケ演奏の可否を判定。ステップ12)。
【0052】
提示部400は、カラオケ演奏が不可と判定された場合(ステップ13でYの場合)、利用客Uに対して当該判定結果を提示する(判定結果を提示。ステップ14)。カラオケ装置Kは、新たな楽曲の検索が行われる都度(ステップ15でYの場合)、ステップ11からステップ14の処理を繰り返し行う。
【0053】
具体的に、楽曲X1の検索が行われた日時(以下、「現在日時T1」)が2023年6月10日19:40であるとする。この場合、特定部200は、図4に示したシフトテーブルの出勤日時及び退勤日時を参照し、現在日時T1において出勤中であるスタッフとして、スタッフS01、S04、S05、S09、S10の5名を特定する。特定部200は、特定したスタッフ5名のスタッフID(ID***S01、ID***S04、ID***S05、ID***S09、ID***S10)を判定部300に出力する。
【0054】
判定部300は、図5に示した好感度テーブルを参照し、楽曲X1の楽曲ID及び特定部200から出力されたスタッフIDに対応付けられている集中度を取得する。この例では、楽曲ID***X1及びID***S01に対応付けられている集中度が「2」であり、楽曲ID***X1及びID***S04に対応付けられている集中度が「1」であり、楽曲ID***X1及びID***S05に対応付けられている集中度が「5」であり、楽曲ID***X1及びID***S09に対応付けられている集中度が「2」であり、楽曲ID***X1及びID***S10に対応付けられている集中度が「8」である。判定部300は、取得した集中度の平均値「3.6」を求める。
【0055】
判定部300は、取得した好感度が所定条件を満たす場合、カラオケ演奏が不可と判定する。この例において、所定条件として「集中度の平均値が5以下」が設定されているとする。
【0056】
この場合、判定部300は、取得した集中度の平均値「3.6」が所定条件を満たす、すなわち「カラオケ演奏が不可」と判定する。判定部300は判定結果を提示部400に出力する。
【0057】
提示部400は、カラオケ演奏が不可との判定結果に応じて、リモコン装置50の画面に楽曲X1のカラオケ歌唱を勧めない旨のメッセージを表示する(図7参照)。
【0058】
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、スタッフが利用客を接客するカラオケ店舗内に設置される。カラオケ装置Kは、スタッフのスタッフ識別情報と、当該スタッフの楽曲毎の好感度とを対応付けた好感度テーブルを記憶するテーブル記憶部100と、利用客がカラオケ歌唱を希望する楽曲の検索が行われた場合、当該検索が行われた日時において出勤中のスタッフを特定する特定部200と、特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定する判定部300と、カラオケ演奏が不可と判定された場合、利用客に対して当該判定結果を提示する提示部400と、を有する。
【0059】
このようなカラオケ装置Kによれば、スタッフの楽曲毎の好感度に基づいて、検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定することができる。好感度が低い場合、スタッフが知らない楽曲や好みではない楽曲である可能性が高い。このような場合、カラオケ装置Kは、カラオケ演奏を不可と判定し、利用客に対して判定結果を提示する。判定結果を見た利用客は、自らがカラオケ歌唱をしようとしている楽曲についてスタッフが盛り上がらない可能性が高い楽曲であることを予め把握できる。よって、利用客は別の楽曲を選曲する等の対応が可能となる。すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置Kによれば、カラオケ店舗のスタッフが盛り上がり難い楽曲が選曲されることを回避できる。
【0060】
また、本実施形態に係るカラオケ装置Kに係る判定部300は、特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された楽曲の好感度が好感度テーブルにない場合、予め設定されている所定の好感度に基づいて検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定することができる。このようなカラオケ装置Kによれば、一部のスタッフについて、検索された楽曲の好感度が登録されていない場合であっても、検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定することができる。
【0061】
<変形例1>
カラオケ店舗においては、一日のうちに出勤するスタッフが変わる場合がありうる。よって、ある楽曲について、現在出勤中のスタッフにとって好感度が低い場合であっても、別の時間に出勤するスタッフにとっては好感度が高い場合もありうる。本変形例では、スタッフが変更される場合を考慮して判定結果を提示する例について述べる。本変形例に係るテーブル記憶部100は、実施形態で述べたシフトテーブルを記憶している。
【0062】
(特定部)
本変形例に係る特定部200は、検索された楽曲のカラオケ演奏が不可と判定された場合、シフトテーブルを参照し、現在日時から所定時間以内においてスタッフの変更があるかどうかを確認する。また、特定部200は、スタッフの変更がある場合、変更される日時において出勤中のスタッフを新たに特定する。
【0063】
現在日時は、楽曲の検索が行われた日時である。所定時間は、たとえば30分、1時間のように予め一の時間が設定されている。
【0064】
特定部200は、検索された楽曲のカラオケ演奏が不可と判定された場合、シフトテーブル中の各スタッフの出勤日時及び退勤日時のうち、現在日時から所定時間以内において登録されている日時があるかどうかを確認する。現在日時から所定時間以内において登録されている日時がある場合、特定部200は、現在日時から所定時間以内においてスタッフの変更があると判断し、当該日時を変更される日時として特定する。現在日時から所定時間以内において登録されている日時が複数ある場合、特定部200は、一の日時を変更される日時として特定する。
【0065】
変更される日時を特定した場合(すなわちスタッフの変更がある場合)、特定部200は、変更される日時において出勤中のスタッフを新たに特定する。スタッフを特定する処理は、実施形態で述べた処理と同様である。
【0066】
具体的には、実施形態で述べた通り、判定部300が取得した集中度の平均値「3.6」が所定条件を満たす、すなわち「カラオケ演奏が不可」と判定したとする。この場合、特定部200は、図5に示したシフトテーブルを参照し、現在日時T1(2023年6月10日19:40)から所定時間以内においてスタッフの変更があるかどうかを確認する。この例では所定時間が1時間であるとする。
【0067】
ここで、図5に示したシフトテーブルによれば、現在日時T1から1時間以内に登録されているのは、スタッフID***S04(スタッフS04)の退勤日時「2023年6月10日20:00」、スタッフID***S09(スタッフS09)の退勤日時「2023年6月10日20:00」、スタッフID***S02(スタッフS02)の出勤日時「2023年6月10日20:00」、及びスタッフID***S03(スタッフS03)の出勤日時「2023年6月10日20:00」である。
【0068】
よって、特定部200は、現在日時から所定時間以内においてスタッフの変更があると判断し、変更される日時T2として「2023年6月10日20:00」を特定する。また、特定部200は、図5に示したシフトテーブルの出勤日時及び退勤日時を参照し、変更される日時T2において出勤中であるスタッフとして、スタッフS01、S02、S03、S05、S10の5名を新たに特定する。特定部200は、特定したスタッフ5名のスタッフID(ID***S01、ID***S02、ID***S03、ID***S05、ID***S10)を判定部300に出力する。
【0069】
(判定部)
本変形例に係る判定部300は。新たに特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏可否を改めて判定する。
【0070】
本変形例における判定処理は、実施形態で述べた処理と同様である。具体的に、判定部300は、図5に示した好感度テーブルを参照し、楽曲X1の楽曲ID及び特定部200から出力されたスタッフIDに対応付けられている集中度を取得する。この例では、楽曲ID***X1及びID***S01に対応付けられている集中度が「2」であり、楽曲ID***X1及びID***S02に対応付けられている集中度が「9」であり、楽曲ID***X1及びID***S03に対応付けられている集中度が「6」であり、楽曲ID***X1及びID***S05に対応付けられている集中度が「5」であり、楽曲ID***X1及びID***S10に対応付けられている集中度が「8」である。判定部300は、取得した集中度の平均値「6.0」を求める。
【0071】
判定部300は、取得した好感度が所定条件を満たす場合、カラオケ演奏が不可と判定する。この例において、所定条件として「集中度の平均値が5以下」が設定されているとする。
【0072】
この場合、判定部300は、取得した集中度の平均値「6.0」が所定条件を満たさない、すなわち「カラオケ演奏が可」と判定する。判定部300は判定結果を提示部400に出力する。
【0073】
(提示部)
本変形例に係る提示部400は、カラオケ演奏が可と改めて判定された場合、カラオケ演奏が不可との判定結果と併せて、カラオケ演奏が可となる時間を示す情報を提示する。
【0074】
カラオケ演奏が可となる時間を示す情報は、現在日時とスタッフが変更される日時とによって決定される。本変形例における提示処理は、提示される情報が実施形態と異なるだけである。
【0075】
具体的には上記例において、現在日時T1(2023年6月10日19:40)の20分後(2023年6月10日20:00。変更される日時T2)にはスタッフの一部が変更され、その結果、取得した好感度が所定条件を満たさなくなる、すなわちカラオケ演奏が可となる。
【0076】
よって、提示部400は、判定部300からの「カラオケ演奏が可」という判定結果に基づいて、リモコン装置50の画面に楽曲X1のカラオケ歌唱を現時点では勧めない旨、及び20分後にはカラオケ歌唱を勧める旨のメッセージを表示する(図8参照)。この例における「20分後」はカラオケ演奏が可となる時間を示す情報の一例である。
【0077】
以上から明らかなように、本変形例に係るカラオケ装置Kにおいてテーブル記憶部100は、スタッフ毎の出勤日時及び退勤日時が登録されたシフトテーブルを記憶する。特定部200は、検索された楽曲のカラオケ演奏が不可と判定された場合、シフトテーブルを参照し、現在日時から所定時間以内においてスタッフの変更があるかどうかを確認し、スタッフの変更がある場合、変更される日時において出勤中のスタッフを新たに特定する。判定部300は、新たに特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏可否を改めて判定する。提示部400は、カラオケ演奏が可と改めて判定された場合、カラオケ演奏が不可との判定結果と併せて、カラオケ演奏が可となる時間を示す情報を提示する。このようなカラオケ装置Kによれば、スタッフが変更される場合を考慮してカラオケ演奏の可否を改めて判定することができ、且つカラオケ演奏が可となる場合にはその時間を示す情報を提示することができる。
【0078】
<変形例2>
実施形態の例では利用客がカラオケ歌唱を希望する一の楽曲についてカラオケ演奏の可否を判定する例について述べた。一方、たとえば利用客がリモコン装置50を操作し、曲名の一部を入力した状態で検索の実行を指示したとする。この場合、リモコン装置50は、入力された曲名の一部に応じて楽曲の検索を行う。一方、一部の曲名が一致する楽曲は少なくないため、検索により得られる楽曲が複数ある可能性がある。そこで、本変形例に係るカラオケ装置Kは、楽曲毎にカラオケ演奏の可否を判定し、楽曲毎に判定結果を提示することができる。
【0079】
(判定部)
本変形例に係る判定部300は、検索された楽曲が複数ある場合、楽曲毎にカラオケ演奏の可否を判定する。
【0080】
本変形例係る判定部300は、検索された楽曲毎に実施形態と同様の処理を行う。具体的に、リモコン装置50は、利用者Uにより入力された楽曲名の一部に応じて楽曲X1~楽曲X5を検索したとする。この場合、判定部300は、楽曲X1~楽曲X5それぞれについて、特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている好感度に基づきカラオケ演奏の可否を判定する。
【0081】
ここでは、判定処理の結果、楽曲X1、楽曲X3及び楽曲X5が「カラオケ演奏が不可」と判定され、楽曲X2及び楽曲X4が「カラオケ演奏が可」と判定されたとする。判定部300は、判定結果を提示部400に出力する。
【0082】
(提示部)
本変形例に係る提示部400は、カラオケ演奏が不可と判定された楽曲が複数ある場合、楽曲毎に判定結果を提示する。
【0083】
判定結果の提示は様々な方法により行うことができる。たとえば、提示部400は、検索された楽曲名のリストをリモコン装置50の画面に表示させ、カラオケ演奏が不可と判定された楽曲の楽曲名に対して専用のアイコン(たとえば、「NG」や「×」)を付加することができる。
【0084】
上記例において、提示部400は、判定部300からの「カラオケ演奏が不可」という判定結果に基づいて、リモコン装置50の画面に表示される検索された楽曲名のリスト中、楽曲X1、楽曲X3及び楽曲X5について、カラオケ歌唱を勧めない旨のアイコン(NG)を表示する(図9参照)。リストを見た利用客は、アイコンによりカラオケ歌唱を勧めない楽曲を認識できるため、それ以外の楽曲を選曲することができる。
【0085】
以上から明らかなように、本変形例に係るカラオケ装置Kにおいて判定部300は、検索された楽曲が複数ある場合、楽曲毎にカラオケ演奏の可否を判定し、提示部400は、カラオケ演奏が不可と判定された楽曲が複数ある場合、楽曲毎に判定結果を提示することができる。このようなカラオケ装置Kによれば、検索された楽曲が複数ある場合であっても楽曲毎にカラオケ演奏が不可という判定結果を提示することができる。
【0086】
<その他>
開示される技術的特徴の組み合わせのいくつかの例を以下に記載する。
(1)スタッフが利用客を接客するカラオケ店舗内に設置されるカラオケ装置であって、
スタッフのスタッフ識別情報と、当該スタッフの楽曲毎の好感度とを対応付けた好感度テーブルを記憶するテーブル記憶部と、
利用客がカラオケ歌唱を希望する楽曲の検索が行われた場合、当該検索が行われた日時において出勤中のスタッフを特定する特定部と、
特定された前記スタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された前記楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定する判定部と、
カラオケ演奏が不可と判定された場合、前記利用客に対して当該判定結果を提示する提示部と、
を有するカラオケ装置。
(2)前記判定部は、特定された前記スタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された前記楽曲の好感度が前記好感度テーブルにない場合、予め設定されている所定の好感度に基づいて前記検索された楽曲のカラオケ演奏の可否を判定することを特徴とする(1)記載のカラオケ装置。
(3)前記テーブル記憶部は、
スタッフ毎の出勤日時及び退勤日時が登録されたシフトテーブルを記憶し、
特定部は、
検索された前記楽曲のカラオケ演奏が不可と判定された場合、前記シフトテーブルを参照し、現在日時から所定時間以内においてスタッフの変更があるかどうかを確認し、
スタッフの変更がある場合、変更される日時において出勤中のスタッフを新たに特定し、
前記判定部は、
新たに特定されたスタッフのスタッフ識別情報と対応付けられている検索された前記楽曲の好感度に基づいて、当該検索された楽曲のカラオケ演奏可否を改めて判定し、
前記提示部は、
カラオケ演奏が可と改めて判定された場合、前記カラオケ演奏が不可との判定結果と併せて、前記変更される日時に基づく時間情報を提示することを特徴とする(1)または(2)記載のカラオケ装置。
(4)前記判定部は、検索された前記楽曲が複数ある場合、楽曲毎にカラオケ演奏の可否を判定し、
前記提示部は、カラオケ演奏が不可と判定された楽曲が複数ある場合、楽曲毎に判定結果を提示することを特徴とする(1)から(3)のいずれか一つに記載のカラオケ装置。
【0087】
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0088】
100 テーブル記憶部
200 特定部
300 判定部
400 提示部
K カラオケ装置
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9