(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178867
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20241218BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20241218BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241218BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06Q30/0207
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097347
(22)【出願日】2023-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】浜 俊太朗
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L030BB08
5L049BB07
5L049BB08
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】配信に関する利便性等を向上させる。
【解決手段】画像の配信に関する処理を行う情報処理装置によって実行されるプログラムは、撮像装置により取得される画像データに基づいて、ユーザが検知された場合、画像データに基づく画像であって検知されたユーザに関する第1画像の第1データを送信する制御を情報処理装置の制御部によって行い、ユーザが検知されなかった場合、第1画像とは異なる第2画像の第2データを送信する制御を制御部によって行う、ことが情報処理装置によって実行される。
【選択図】
図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の配信に関する処理を行う情報処理装置によって実行されるプログラムであって、
撮像装置により取得される画像データに基づいて、
ユーザが検知された場合、前記画像データに基づく画像であって検知された前記ユーザに関する第1画像の第1データを送信する制御を前記情報処理装置の制御部によって行い、
前記ユーザが検知されなかった場合、前記第1画像とは異なる第2画像の第2データを送信する制御を前記制御部によって行う、
ことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記ユーザが検知されなくなった後、前記ユーザが検知された場合、前記第1データを送信する制御を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項3】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記ユーザの検知には、前記ユーザの存在の検知と、前記ユーザの顔の検知とがあり、
前記ユーザの存在が検知されなかった場合、前記第1画像とは異なる第3画像の前記第2データを送信する制御が前記制御部によって行われ、前記ユーザの顔が検知されなかった場合、前記第3画像とは異なる第4画像の前記第2データを送信する制御が前記制御部によって行われる。
【請求項4】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記ユーザの検知は、前記ユーザの存在の検知であり、
前記第2画像は、動画像である。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムであって、
前記第2画像は、前記ユーザに関連する動画像、または広告の動画像である。
【請求項6】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記ユーザの検知は、前記ユーザの顔の検知であり、
前記第2画像は、静止画像である。
【請求項7】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記ユーザが検知されなくなってから設定時間が経過した場合、前記第2データに代えて、前記第1画像および前記第2画像とは異なる第3画像の第3データを送信する制御を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムであって、
前記第2画像は、静止画像であり、
前記第3画像は、動画像である。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載のプログラムであって、
前記第3画像は、広告の動画像である。
【請求項10】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第2画像は、広告の動画像であり、
前記第2データが送信された端末での前記第2画像の表示に基づく報酬であって前記ユーザに付与する報酬を前記制御部によって決定することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記報酬は、前記第2画像の表示時間、または前記第2画像の表示に基づく端末のユーザの反応に基づいて決定される。
【請求項12】
請求項7に記載のプログラムであって、
前記第3画像は、広告の動画像であり、
前記第3データが送信された端末での前記第2画像の表示に基づく報酬であって前記ユーザに付与する報酬を前記制御部によって決定することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムであって、
前記報酬は、前記第3画像の表示時間、または前記第3画像の表示に基づく端末のユーザの反応に基づいて決定される。
【請求項14】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記ユーザが検知されている場合、音入力装置により取得される音データを送信する制御を前記制御部によって行い、前記ユーザが検知されなかった場合、前記音データの送信を停止する制御を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項15】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1画像は、前記ユーザの領域にオブジェクトが重畳された画像であり、
前記ユーザによる前記オブジェクトを含まない画像を送信することに関する入力に基づいて、前記第2データを送信する制御を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記第2データを送信する制御を行った後、前記オブジェクトを含まない画像を送信することを前記ユーザに確認することに関する処理を前記制御部によって行うことと、
前記確認することに関する処理に基づき、前記オブジェクトを含まない画像を送信する制御を前記制御部によって行うこととが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項17】
画像の配信に関する処理を行う情報処理装置の情報処理方法であって、
撮像装置により取得される画像データに基づいて、
ユーザが検知された場合、前記画像データに基づく画像であって検知された前記ユーザに関する第1画像の第1データを送信する制御を前記情報処理装置の制御部によって行い、
前記ユーザが検知されなかった場合、前記第1画像とは異なる第2画像の第2データを送信する制御を前記制御部によって行う、
ことを含む。
【請求項18】
画像の配信に関する処理を行う情報処理装置であって、
撮像装置により取得される画像データに基づいて、
ユーザが検知された場合、前記画像データに基づく画像であって検知された前記ユーザに関する第1画像の第1データを送信する制御を行い、
前記ユーザが検知されなかった場合、前記第1画像とは異なる第2画像の第2データを送信する制御を行う、
制御部を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが動画像等を配信することを可能にするサービスがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、画像の配信に関する処理を行う情報処理装置によって実行されるプログラムは、撮像装置により取得される画像データに基づいて、ユーザが検知された場合、画像データに基づく画像であって検知されたユーザに関する第1画像の第1データを送信する制御を情報処理装置の制御部によって行い、ユーザが検知されなかった場合、第1画像とは異なる第2画像の第2データを送信する制御を制御部によって行う、ことが情報処理装置によって実行される。
本発明の第2の態様によると、画像の配信に関する処理を行う情報処理装置の情報処理方法は、撮像装置により取得される画像データに基づいて、ユーザが検知された場合、画像データに基づく画像であって検知されたユーザに関する第1画像の第1データを送信する制御を情報処理装置の制御部によって行い、ユーザが検知されなかった場合、第1画像とは異なる第2画像の第2データを送信する制御を制御部によって行う、ことを含む。
本発明の第3の態様によると、画像の配信に関する処理を行う情報処理装置は、撮像装置により取得される画像データに基づいて、ユーザが検知された場合、画像データに基づく画像であって検知されたユーザに関する第1画像の第1データを送信する制御を行い、ユーザが検知されなかった場合、第1画像とは異なる第2画像の第2データを送信する制御を行う、制御部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】実施形態に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
【
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶されるデータ等の一例を示す図。
【
図1-4】第1実施例に係るアカウント登録データの一例を示す図。
【
図1-5】第1実施例に係るライブ配信管理データベースの一例を示す図。
【
図1-6】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-7】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶されるデータ等の一例を示す図。
【
図1-8】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-9】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-10】第1実施例に係る視聴ユーザ数判定処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-11】第1実施例に係る第1のアナリティクス用情報生成処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-12】第1変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-1】第2実施例に係る視聴ユーザ数減少判定データの一例を示す図。
【
図2-2】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-3】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-4】第2実施例に係る第2のアナリティクス用情報生成処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-5】第2変形例に係る第3のアナリティクス用情報生成処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-6】第2変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-1】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-2】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-3】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-4】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-5】第3実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-6】第3実施例に係る第1の配信制御処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-7】第3実施例に係る第2の配信制御処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-8】第3変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-9】第3変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-10】第3変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-1】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る第3の配信制御処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-1】第5実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図5-2】第5実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-1】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-2】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0010】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0011】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0012】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0013】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0014】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0015】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0016】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0017】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0018】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0019】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0020】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0021】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0022】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0023】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0024】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0025】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0026】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0027】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0028】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0029】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
る目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0030】
本明細書において、コンテンツとは、送信元から送信先に送信される情報であってもよい。また、コンテンツは、1または複数のコンテンツであってもよい。
【0031】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、リンク情報(限定ではなく例として、URI(Uniform Resource Identifier)等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0032】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0033】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0034】
以下の実施例では、限定ではなく例として、「映像」に、概念として動画像と静止画像とが含まれるものとして説明する場合があるが、「静止画像」と「動画像」とは区別して説明する。
【0035】
また、以下の実施例では、限定ではなく例として、配信ユーザとなるユーザが、限定ではなく例として、動画像データと音データとを含むライブコンテンツ情報に基づくライブ配信をする場合を例示する。
ライブコンテンツは、基本的にどのようなものであってもよい。後述するが、ライブコンテンツには、電子商取引によりライブ配信中に紹介される販売品の購入が可能であるサービスの一例であるライブコマースコンテンツを含めてもよい。
【0036】
また、以下では、ライブ配信サービスを実現するためのアプリケーションを「ライブ配信アプリケーション」と称し、その名称を「Live Streamig App」と称して図示・説明する場合がある。また、ライブ配信サービスにおいて配信されるライブコンテンツの動画像データ・音データ等の情報を含む情報を「ライブコンテンツ情報」と称する場合がある。また、ライブ配信サービスの事業者を「ライブ配信サービス事業者」と称する場合がある。
【0037】
ライブ配信サービスを実現するための形態としては、限定ではなく例として、以下のいずれかの形態を適用してよい。
(A)ライブ配信アプリケーションを単体として構成する形態
(B)メッセージングアプリケーションの一機能としてライブ配信サービスの機能を持たせる形態
(C)ライブ配信サービスの機能とメッセージングサービスの機能とを有するアプリケーション(統合的なアプリケーション)を構成する形態
(D)ライブ配信アプリケーションとは別のアプリケーションとしてメッセージングアプリケーションを構成する形態
【0038】
(B)や(C)の形態では、限定ではなく例として、ライブ配信サービス事業者を、メッセージングサービス事業者と同じ事業者とすることができる。
また、この場合、1つの方法として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブ配信アプリケーションにおけるユーザのアカウントとを共通のアカウントとすることができる。
また、この場合、別の方法として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブ配信アプリケーションにおけるユーザのアカウントとが自動的に関連付けられる(連携される)ようにすることができる。
【0039】
(D)の形態では、限定ではなく例として、ライブ配信サービス事業者を、メッセージングサービス事業者とは異なる事業者とすることができる。
また、(D)の形態では、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブ配信アプリケーションにおけるユーザのアカウントとを関連付ける処理(連携する処理)を行うようにすることができる。
【0040】
なお、上記とは異なり、ライブ配信アプリケーションの一機能としてメッセージングサービスの機能を持たせるようにすることも可能である。
【0041】
また、本実施形態では、ユーザ間で情報が送受信されるという表現や、端末間で情報が送受信されるという表現を用いる場合があり得るが、これらは実質的に同義としてよいものとする。
また、クライアントサーバシステムを適用する場合、サーバを介して端末間で情報が送受信されるように構成することが可能であるが、これをユーザ間や端末間での情報の送受信と表現してもよいものとする。また、前述したように、クライアントサーバシステムを適用せずに端末間で情報を送受信してもよいものとする。
【0042】
また、以下の実施例では、ライブ配信として、ライブ配信ユーザのユーザ(以下、「配信ユーザ」と称する。)がライブコンテンツを配信し、その視聴ユーザとなるユーザ(以下、「視聴ユーザ」と称する。)がそのライブコンテンツを視聴する場合を例示する。
配信ユーザは、配信者やライバー等のように称してもよい。また、視聴ユーザは視聴者等と称してもよい。
【0043】
また、ライブ配信サービスを実現するための形態として、前述した(A)~(D)のいずれの形態を適用してもよいが、以下の実施例では、限定ではなく例として、主として(A)ライブ配信アプリケーションを単体として構成する形態を適用する場合を例示する。
【0044】
<実施例>
以下、本発明を適用した実施例の一例について説明する。以下の実施例では、ライブ配信サービスを適用する場合の実施例を主として説明する。
ただし、後述するが、ライブ配信サービス以外のサービスについても、以下の実施例で説明する手法を同様に適用可能である。
【0045】
<第1実施例>
第1実施例は、配信ユーザが、ライブ配信中にそのライブコンテンツを視聴する視聴ユーザの数(以下、「視聴ユーザ数」と称する。)が設定された減少条件を満たしたことを知ることができるようにする実施例である。
視聴ユーザ数は、限定ではなく例として、ライブコンテンツを視聴する視聴ユーザの反応に関する値の一例としてよい。
【0046】
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0047】
<システム構成>
図1-1は、本開示の実施形態における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0048】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に、所定のサービス(限定ではなく例として、ライブ配信サービス、メッセージングサービス等)を提供する機能を有する。サーバ10は、限定ではなく例として、ライブ配信サーバ、メッセージングサーバ等のように表現してもよい。
本実施形態では、ライブ配信サービス事業者(運営者)やメッセージングサービス事業者(運営者)を、サーバ10のユーザとする。
【0049】
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
【0050】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0051】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0052】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0053】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0054】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0055】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0056】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0057】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0058】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0059】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0060】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0061】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0062】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0063】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0064】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0065】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0066】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0067】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0068】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0069】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0070】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0071】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0072】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0073】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0074】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサー(microprocessor)、プロセッサーコア(processor core)、マルチプロセッサー(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0075】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0076】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0077】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0078】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0079】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサー、プロセッサーコア、マルチプロセッサー、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0080】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0081】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0082】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0083】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0084】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0085】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0086】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0087】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0088】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0089】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0090】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0091】
また、システムのプログラム(システムによって実行されるプログラム)という場合、システムについては前述した通りである。そして、前述したシステムのプログラムとは、システム全体で実行可能なプログラムであって、このプログラムは、限定ではなく例として、システムを構成する装置個々のプログラムで構成されてもよく、システムを構成する個々の装置に保存されるプログラムは、各々異なっていてもよいものとする。つまり、システムを構成する個々の装置で共通のプログラムでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、システムが端末とサーバとで構成されている場合、システムのプログラムをP1とすると、システムのプログラムP1は、端末に保存されたプログラムP2と、サーバに保存されたプログラムP3とで構成され、P2とP3とは、システムのプログラムを実行するためのものであり、それぞれ異なるプログラムとなっていてもよい。限定ではなく例として、端末に保存されたプログラムP2は、第1の処理を実行し、第1の処理をした結果をサーバに送信するプログラムであり、サーバに保存されたプログラムP3は、受信した第1の処理をした結果に対して第2の処理を行い、第2の処理を行った結果を端末に送信するプログラムであってもよい。
【0092】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0093】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0094】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0095】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0096】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0097】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML Living Standardなどのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0098】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたアプリケーション管理処理プログラム151に従ってアプリケーション管理処理を実行するためのアプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
【0099】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、制御部11によってアプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、ライブ配信管理データベース155とが記憶される。
【0100】
アカウント登録データ153は、アプリケーション(限定ではなく例として、ライブ配信アプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0101】
ユーザ名は、このアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0102】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0103】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0104】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、一般ユーザ用のアプリケーションIDや公式ユーザ用のアプリケーションIDとすることができる。
【0105】
なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0106】
また、限定ではなく例として、1つのアプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、1つのアプリケーションIDを識別(ログイン)対象として、複数の端末20においてアプリケーションを並行して(並列に)起動できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0107】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。なお、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報に代えず、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報と一対一に対応させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0108】
なお、以下の各種の実施例では、説明の簡明化のため、1つの端末20につき1つのアカウントが登録されていることとして説明する。
また、この場合、上記のように「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」であるため、「アカウントのユーザ」の用語は、「アカウントの端末」と実質的に同義としてよいものとする。
【0109】
アカウント登録可能なユーザは、限定ではなく例として、配信ユーザと視聴ユーザとを含めるようにしてよい。
なお、配信ユーザと視聴ユーザのアカウントを明示的に区別するようにしてもよいし、しないようにしてもよい。
また、アカウント登録データ153を配信ユーザのアカウントを登録するための配信ユーザアカウント登録データと、視聴ユーザのアカウントを登録するための視聴ユーザアカウント登録データとに分けて記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0110】
ライブ配信管理データベース155は、ライブ配信の管理用のデータベースであり、そのデータ構成の一例を
図1-5に示す。
ライブ配信管理データベース155には、限定ではなく例として、ライブ配信ごと(ライブコンテンツごとと言ってもよい。)のデータとして、ライブ配信管理データが記憶される。
【0111】
各々のライブ配信管理データには、限定ではなく例として、配信ユーザのアプリケーションIDと、配信ライブIDと、配信ライブ名と、視聴ユーザ数履歴データと、視聴ユーザ数減少判定データと、コメント管理データと、ライブコンテンツ情報とが記憶される。
【0112】
配信ユーザのアプリケーションIDには、このライブ配信の配信ユーザのアプリケーションIDが記憶される。
【0113】
配信ライブIDは、このライブ配信を識別するために用いられる情報である。
配信ライブIDは、好ましくはライブごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってライブコンテンツごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0114】
ライブ名は、このライブのタイトル名称であり、限定ではなく例として、配信ユーザがライブ配信を行う際に登録する名称が記憶される。
【0115】
視聴ユーザ数履歴データは、このライブにおける視聴ユーザ数の履歴のデータであり、限定ではなく例として、サーバ10によってリアルタイムに検出された視聴ユーザ数が時系列に記憶される。
限定ではなく例として、サーバ10は、各々の端末20から送信されるライブ配信の参加リクエスト情報や退出リクエスト情報に基づいて、視聴ユーザ数をカウントするようにしてもよい。
【0116】
視聴ユーザ数減少判定データは、このライブにおいて視聴ユーザ数が設定された減少条件(以下、「設定減少条件」と称する。)を満たしたとサーバ10が判定したことに基づくデータであり、限定ではなく例として、設定減少条件を満たすごとに設定される番号(No)と、設定減少条件を満たしたタイミングに相当する減少判定時刻とが関連付けて記憶される。
【0117】
減少判定時刻には、限定ではなく例として、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたと判定した際における、ライブ配信の開始時刻を起点とする経過時間が記憶されるようにしてよい。
【0118】
コメント管理データは、このライブコンテンツの生配信中に端末20から送信されたコメントの履歴を管理するためのデータであり、限定ではなく例として、コメント時間と、発言者アプリケーションIDと、コメント情報とが関連付けて記憶される。
コメント時間には、限定ではなく例として、コメントが送信された時点における、ライブコンテンツ配信開始時刻を起点とする経過時間が記憶されるようにしてよい。発言者アプリケーションIDには、限定ではなく例として、コメントを送信した端末20のアプリケーションIDが記憶されるようにしてよい。コメント情報には、限定ではなく例として、端末20から送信されたコメントの内容に関する情報(限定ではなく例として、テキストや画像等)が記憶されるようにしてよい。
【0119】
なお、アーカイブ配信中に端末20から送信されたコメントの履歴をコメント管理データに記憶させるようにしてもよい。この場合、コメント時間には、限定ではなく例として、コメントが送信された時点における、アーカイブ先頭を起点とするアーカイブ内での経過時間が記憶されるようにしてもよい。また、コメント管理データに、コメントが生配信中に送信されたか否かを記憶するためのフラグ情報を付加するようにしてもよい。
【0120】
ライブコンテンツデータには、限定ではなく例として、配信ユーザの端末20から送信されるライブコンテンツ情報(ライブコンテンツのデータ)が記憶される。このライブコンテンツ情報には、画像や音のデータが含まれてよい。
なお、このライブコンテンツデータは、アーカイブデータ(アーカイブに保存されたデータ)としてアーカイブ配信等に利用可能としてよい。
【0121】
なお、これらの他に、限定ではなく例として、ライブの配信開始日時や配信終了日時、配信期間(視聴可能期間)、アーカイブの記録先に関する情報(限定ではなく例として、URI)等の情報を記憶させるようにしてもよい。
【0122】
(2)端末の機能構成
図1-6は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーション処理プログラム281に従ってアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0123】
図1-7は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶されるデータ等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、制御部21によってアプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、この端末20、またはこの端末20のユーザのアカウントに対応するアプリケーションID283とが記憶される。
【0124】
<表示画面>
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
【0125】
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行される。
【0126】
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0127】
図1-8は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。なお、以下では、端末20が実行する処理を、限定ではなく例として、配信ユーザ(ユーザA.A)の端末20Aが実行する処理として図示・説明する場合があり、ここでは、配信ユーザ(ユーザA.A)の端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す。
【0128】
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○ライブ)に対応するアナリティクス用情報生成処理において視聴ユーザの減少判定がなされたライブ配信を端末20の配信ユーザが行った場合に、そのライブ配信に対応するアナリティクス画面が表示される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0129】
図1-8は、限定ではなく例として、ライブ配信アプリケーション(ライブストリーミングサービス)においてライブ配信がなされた後に表示されるアナリティクス画面の一例である。
この画面では、画面最上部中央に、ライブ配信アプリケーションの名称である「Live Streaming App」の文字が表示されるように構成されている。
また、その下には、現在の画面を示す「アナリティクス」のテキストを含む領域が構成されている。
【0130】
その下には、アナリティクス画面表示用情報を表示するためのアナリティクス画面表示用情報表示領域ARが構成されている。
アナリティクス画面表示用情報表示領域ARには、限定ではなく例として、ライブ配信に関するアナリティクス詳細情報(視聴ユーザ数履歴グラフ情報(本例では、折れ線グラフ)等)と、配信ユーザが過去に行ったライブ配信の履歴に関するライブ配信履歴情報とが表示されている。
【0131】
この画面で表示されるアナリティクス詳細情報は、限定ではなく例として、ライブ配信履歴情報のうち配信ユーザによって指定されたライブ配信に対応するようにしてよい。
本例では、限定ではなく例として、2023年4月21日に行われた「第5回○○ライブ」のライブ配信が配信ユーザによって指定されており、限定ではなく例として、そのライブ配信に対応するアナリティクス詳細情報が表示されているものとする。
【0132】
アナリティクス詳細情報のうち視聴ユーザ数履歴グラフ情報は、限定ではなく例として、視聴ユーザ数の減少判定時刻近傍の時間帯を強調表示するための情報(本例では、折れ線グラフの背景の表示色として強調色)が表示されている。
【0133】
<処理>
図1-9は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、配信ユーザであるユーザA.Aによるある1つのライブの生配信を視聴する視聴ユーザの一人であるユーザB.Bの端末20Bの制御部21が実行する処理を、サーバ10の制御部11が実行する処理を、配信ユーザであるユーザA.Aの端末20Aの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0134】
なお、ユーザB.B以外で生配信を視聴する視聴ユーザとなるユーザの端末20の制御部21が実行する処理は、限定ではなく例として、端末20Bと同様とすることができるため、図示を省略する。
【0135】
なお、以下説明する処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
以下説明する処理に別のステップを追加してもよいし、以下説明する処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
本明細書で説明する各種の処理について同様である。
【0136】
最初に、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してライブ配信(生配信)の要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、撮像部27と音入力部25とに基づくライブコンテンツ情報(限定ではなく例として、動画像データと音データとを含んでよい。)の取得を開始し、取得したライブコンテンツ情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する処理を開始する(A110)。
【0137】
なお、ライブコンテンツ情報の送信に先立ち、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介したユーザ入力に基づいて、ライブ配信に関する情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、受信した情報に基づいて、ライブ配信管理データベース155のライブ配信管理データを更新するようにしてもよい。
【0138】
通信I/F14によって端末20Aからライブコンテンツ情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信したライブコンテンツ情報に基づく情報であってライブを中継するライブ中継情報(限定ではなく例として、動画像データと音データとを含んでよい。)を、通信I/F14によって、端末20A、および、端末20Bを含む視聴ユーザの端末20に送信する制御を開始する(S110)。
【0139】
通信I/F22によってサーバ10からライブ中継情報を受信すると、端末20Bの制御部21は、受信したライブ中継情報の表示部24への表示および音出力部26からの音出力を開始する(B120)。
通信I/F22によってサーバ10からライブ中継情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したライブ中継情報の表示部24への表示および音出力部26からの音出力を開始する(A120)。
【0140】
S110のステップの後、サーバ10の制御部11は、視聴ユーザ数判定処理の実行を開始する(S120)。
【0141】
図1-10は、視聴ユーザ数判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
サーバ10の制御部11は、視聴ユーザ数を取得する(S1210)。取得された視聴ユーザ数は、視聴ユーザ数履歴データに記憶される。
【0142】
次いで、サーバ10の制御部11は、取得した最新の視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたか否かを判定する(S1220)。
設定減少条件は、限定ではなく例として、以下のいずれかの条件を設定しておくようにしてよい。
(A1)視聴ユーザ数が所定回数前の値(限定ではなく例として、5回前や10回前の値)に対して所定割合以上減少した
(A2)視聴ユーザ数が第1所定回数前から第2所定回数前までの平均値(限定ではなく例として、10回前から5回前までの平均値)に対して所定割合以上減少した
(A3)視聴ユーザ数が過去所定回数分(限定ではなく例として、過去10回分や過去20回分)の平均値に対して所定割合以上減少した
【0143】
なお、上記の所定回数は、配信ユーザが設定するようにしてもよいし、サーバ10が自動で設定するようにしてもよい。
また、上記の条件はあくまで一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
【0144】
視聴ユーザ数が設定減少条件を満たさないと判定した場合(S1220:NO)、サーバ10の制御部11は、S1240のステップに処理を移す。
視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたと判定した場合(S1220:YES)、サーバ10の制御部11は、現在の時刻を減少判定時刻として視聴ユーザ数減少判定データに記憶させる(S1230)。
【0145】
次いで、サーバ10の制御部11は、処理を終了するか否かを判定し(S1240)、処理を継続すると判定したならば(S1240:NO)、S1210に処理を戻す。
処理を終了すると判定したならば(S1240:YES)、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0146】
図1-9に戻り、A120のステップの後、端末20Aの制御部21が、入出力部23に対するユーザ入力に基づいてライブ配信を終了するか否かを判定する(A130)。
ライブ配信を終了しないと判定したならば(A130:NO)、端末20Aの制御部21は、そのまま待機する。
【0147】
ライブ配信を終了すると判定したならば(A130:YES)、端末20Aの制御部21は、ライブ配信の終了を要求するライブ配信終了要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A140)。
【0148】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aからライブ配信終了要求情報を受信したか否かを判定する(S130)。
受信しなかったと判定したならば(S130:NO)、サーバ10の制御部11は、そのまま待機する。
【0149】
ライブ配信終了要求情報を受信したと判定したならば(S130:YES)、サーバ10の制御部11は、ライブ配信を終了することを示すライブ配信終了情報を通信I/F14によって端末20Bを含む視聴ユーザの端末20に送信する(S140)。
【0150】
S140のステップの後、サーバ10の制御部11は、アナリティクス用情報生成処理を行う(S150)。
【0151】
図1-11は、アナリティクス用情報生成処理の一例である第1のアナリティクス用情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
サーバ10の制御部11は、上記のライブ配信に対応するライブ配信管理データの視聴ユーザ数減少判定データから、各減少判定時刻を読み出して取得する(S1510)。
【0152】
次いで、サーバ10の制御部11は、上記のライブ配信管理データの視聴ユーザ数履歴データと、S1510のステップで取得した減少判定時刻とに基づいて、視聴ユーザ数履歴グラフを生成する(S1520)。
具体的には、限定ではなく例として、横軸を時間とし、縦軸を視聴ユーザ数とする折れ線グラフを生成する。この際、限定ではなく例として、減少判定時刻やその近傍を強調する態様(以下、「強調態様」と称する。)で表示させるように設定する。
【0153】
その後、サーバ10の制御部11は、S1520のステップで生成した視聴ユーザ数履歴グラフに、配信したライブの情報を関連付けたアナリティクス用情報を生成する(S1580)。
そして、サーバ10の制御部11は、第1のアナリティクス用情報生成処理を終了する。
【0154】
図1-9に戻り、A140のステップの後、端末20Aの制御部21は、入出力部23に対してアナリティクス画面を表示するユーザ入力がなされたか否かを判定する(A150)。
なされたと判定したならば(A150:YES)、端末20Aの制御部21は、自己の端末20のアプリケーションID283等(表示対象のライブ配信を識別可能な情報を含めてもよい。)を含むアナリティクス画面表示要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A160)。
【0155】
S150のステップの後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aからアナリティクス画面表示要求情報を受信したか否かを判定する(S160)。
受信したと判定したならば(S160:YES)、サーバ10の制御部11は、S150のステップで生成したアナリティクス用情報を含むアナリティクス画面の表示用情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S170)。
そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0156】
通信I/F22によってサーバ10からアナリティクス画面表示用情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したアナリティクス画面表示用情報に基づいてアナリティクス画面を表示部24に表示させる(A170)。
そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了する。
【0157】
<第1実施例の効果>
本実施例は、サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、配信ユーザによって配信されるライブコンテンツ(限定ではなく、コンテンツの一例)を視聴する視聴ユーザ数(限定ではなく、視聴ユーザの反応に関する値の一例)を、配信中に制御部11によって取得する。そして、サーバ10は、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことに関する情報(限定ではなく、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたことに関する情報の一例)を配信ユーザに報知することに関する処理を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、配信ユーザによって配信されるコンテンツを視聴する視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたことに関する情報を配信ユーザに報知することができる。これにより、限定ではなく例として、視聴ユーザの反応がある程度低下した場面があったことやそのタイミング等を配信ユーザが把握可能となる。
【0158】
また、本実施例は、上記の情報(限定ではなく、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたことに関する情報の一例)は、視聴ユーザ数が減少条件を満たしたコンテンツにおける時刻に関する情報(限定ではなく、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたコンテンツにおける時刻に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたコンテンツにおける時刻に関する情報を配信ユーザに報知することができる。これにより、限定ではなく例として、視聴ユーザの反応がある程度低下したタイミングを配信ユーザが把握可能となる。
【0159】
本実施例は、視聴ユーザの反応に関する値は、ライブコンテンツを視聴する視聴ユーザ数を含み、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたことに関する情報は、ライブコンテンツの配信中に視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことに関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、配信ユーザによって配信されるコンテンツを視聴する視聴ユーザの数が減少条件を満たしたことに関する情報を配信ユーザに報知することができる。これにより、限定ではなく例として、視聴ユーザの数がある程度低下した場面があったことやそのタイミング等を配信ユーザが把握可能となる。
【0160】
本実施例は、配信ユーザの端末20が、ライブコンテンツの生配信を行っている間における視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことに関する情報を通信I/F22によって受信する。そして、配信ユーザの端末20が、受信された情報を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、コンテンツの生配信を行っている間にコンテンツを視聴する視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたことに関する情報を受信した上で、受信された情報を表示部に表示して配信ユーザに報知することができる。
【0161】
<第1変形例(1)>
上記の実施例では、配信ユーザによる生配信後に、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことに関する情報を配信ユーザに報知することとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、配信ユーザによる生配信中に、配信ユーザの端末20の表示部24に表示されるライブ配信情報とともに、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことを配信ユーザに報知するようにしてもよい。
【0162】
この場合、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした場合、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、視聴ユーザ数が減少した旨のメッセージ等を含む情報を配信ユーザの端末20に送信する。そして、配信ユーザの端末20が、受信した情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。この場合、ライブ画像に重畳するように情報を表示させるようにしてもよいし、ライブ画像に重畳しないように情報を表示させるようにしてもよい。また、ライブ画像が表示される画面から別の画面に遷移して情報を表示させるようにしてもよい。
また、受信した情報を音出力部26に音出力させるようにしてもよい。
【0163】
また、生配信中に、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした場合、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、配信開始からその時点までの視聴ユーザ数履歴グラフを生成して配信ユーザの端末20に送信するようにしてもよい。
そして、配信ユーザの端末20が、受信した視聴ユーザ数履歴グラフを表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0164】
図1-12は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
S120のステップの後、サーバ10の制御部11は、S120のステップで開始した視聴ユーザ数判定処理において、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たすと判定されたか否かを判定する(S122)。
満たすと判定されたと判定した場合(S122:YES)、サーバ10の制御部11は、アナリティクス用情報生成処理を行う(S124)。
【0165】
このアナリティクス用情報生成処理では、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として
図1-11の処理のS1510のステップにおいて、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たすと判定された時刻を減少判定時刻として取得する。
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として
図1-11の処理のS1520のステップにおいて、限定ではなく例として、配信開始から減少判定時刻までの視聴ユーザ数履歴グラフを生成するようにすることができる。
【0166】
S124のステップの後、サーバ10の制御部11は、S124のステップで生成したアナリティクス用情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S126)。
【0167】
A120のステップの後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10からアナリティクス用情報を受信したか否かを判定する(A122)。
受信したと判定したならば(A122:YES)、端末20Aの制御部21は、そのアナリティクス用情報を表示部24に表示させるなどして出力する(A126)。
なお、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした旨の音声や警告音等を、端末20Aの音出力部26に音出力させるようにするなどしてもよい。
【0168】
また、いずれのタイミングで視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことに関する情報を表示するかを、配信ユーザの端末20で、入出力部23に対するユーザによる設定入力に基づいて設定する。または、配信ユーザの端末20で自動的に設定する。
そして、配信ユーザの端末20が、設定したタイミングで、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことに関する情報を表示部24に表示するようにしてもよい。
【0169】
本変形例は、配信ユーザの端末20が、ライブコンテンツの生配信を行っている間における視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことに関する情報を通信I/F22によって受信する。そして、配信ユーザの端末20が、表示に関する設定条件に基づいて、受信された情報を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、コンテンツの生配信を行っている間にコンテンツを視聴する視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたことに関する情報を受信した上で、表示に関する設定条件に基づいて、受信された情報を表示部に表示して配信ユーザに報知することができる。
【0170】
<第1変形例(2)>
上記の実施例では、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことを判定することとしたが、これに限定されない。
【0171】
生配信中に視聴ユーザ数が一定以上増加することも、配信ユーザによっては関心事項である可能性がある。
そこで、限定ではなく例として、視聴ユーザ数が設定された増加条件(以下、「設定増加条件」と称する。)を満たしたことを判定するようにしてもよい。そして、視聴ユーザ数が設定増加条件を満たした場合に、上記と同様の処理を行うようにしてもよい。
【0172】
設定増加条件は、限定ではなく例として、以下のいずれかの条件を設定しておくようにしてよい。
(B1)視聴ユーザ数が所定回数前の値(限定ではなく例として、5回前や10回前の値)に対して所定割合以上増加した
(B2)視聴ユーザ数が第1所定回数前から第2所定回数前までの平均値(限定ではなく例として、10回前から5回前までの平均値)に対して所定割合以上増加した
(B3)視聴ユーザ数が過去所定回数分(限定ではなく例として、過去10回分や過去20回分)の平均値に対して所定割合以上増加した
【0173】
なお、上記の所定回数は、配信ユーザが設定するようにしてもよいし、サーバ10が自動で設定するようにしてもよい。
また、上記の条件はあくまで一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
【0174】
本変形例は、前述した情報は、視聴ユーザ数が設定増加条件を満たしたことに関する情報(限定ではなく、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたことに関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたことに関する情報を配信ユーザに報知することができる。これにより、限定ではなく例として、視聴ユーザの反応がある程度向上した場面があったことやそのタイミング等を配信ユーザが把握可能となる。
【0175】
本変形例は、前述した情報(限定ではなく、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたことに関する情報の一例)は、視聴ユーザ数が設定増加条件を満たしたコンテンツにおける時刻に関する情報(限定ではなく、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたコンテンツにおける時刻に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たしたコンテンツにおける時刻に関する情報を配信ユーザに報知することができる。これにより、限定ではなく例として、視聴ユーザの反応がある程度向上したタイミング等を配信ユーザが把握可能となる。
【0176】
<第1変形例(3)>
上記の実施例では、視聴ユーザの反応に関する値として視聴ユーザ数を例に挙げて説明したが、これに限定されない。
視聴ユーザ数の反応に関する値として、限定ではなく例として、以下のいずれかを用いるようにしてもよい。
・視聴ユーザ数
・視聴ユーザのコメント数(以下、「視聴ユーザコメント数」と称する。)
・視聴ユーザの盛り上がり度(以下、「視聴ユーザ盛り上がり度」と称する。)
【0177】
視聴ユーザコメント数は、限定ではなく例として、視聴ユーザの端末20から送信されるコメント情報に基づいて、サーバ10が計算・集計するようにしてよい。
視聴ユーザ盛り上がり度は、限定ではなく例として、視聴ユーザの端末20から送信される「いいね」、「ハートマーク」、「拍手」等の情報や、視聴ユーザの端末20から送信されるコメント情報から特定される視聴ユーザコメントの内容等に基づいて、サーバ10が計算・集計するようにしてよい。
【0178】
また、上記の各種の値の任意の組み合わせに基づいて、視聴ユーザの反応数(以下、「視聴ユーザ反応数」と称する。)を算出し、これを用いて上記の実施例と同様の処理を行うようにしてもよい。
【0179】
また、この場合、視聴ユーザ反応数の算出に用いる値に重み付けをして加重平均するなどすることによって視聴ユーザ反応数を算出するようにしてもよい。限定ではなく例として、視聴ユーザ数を重視するのであれば、視聴ユーザ数に対する重みを他の値に対する重みよりも大きく設定して、視聴ユーザ反応数を算出するようにすればよい。
【0180】
本変形例は、視聴ユーザの反応に関する値は、視聴ユーザ数の他、視聴ユーザコメント数や視聴ユーザ盛り上がり度の情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、視聴ユーザのコメント数や視聴ユーザの盛り上がり度等の増減を配信ユーザに報知することができる。
【0181】
<第1変形例(4)>
上記の他、限定ではなく例として、サーバ10が、視聴ユーザ数が設定減少条件や設定増加条件を満たした回数を集計し、その情報を配信ユーザの端末20に送信して表示させるようにしてもよい。
【0182】
<第1変形例(5)>
上記の実施例や変形例において、ライブコンテンツ情報に含めるコンテンツは、以下のうちのいずれか1つとしてよい。
・静止画像
・動画像
・音
・静止画像+音
・動画像+音
【0183】
ライブコンテンツ情報に含めるコンテンツを上記のいずれとする場合であっても、上記の実施例の手法を同様に適用可能である。限定ではなく例として、静止画像のみを配信する場合や音(音声を含んでよい。)のみを配信するような場合であっても、視聴ユーザは増減するため、上記の各種の手法を同様に適用可能である。
【0184】
<第2実施例>
第2実施例は、限定ではなく例として第1実施例において、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たすことになった原因を推定し、それを配信ユーザに報知することに関する実施例である。
【0185】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0186】
<データ構成>
図2-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶されるライブ配信管理データのうちの視聴ユーザ減少判定データのデータ構成の一例を示す図である。
視聴ユーザ数減少判定データには、番号(No)と減少判定時刻とに加えて、限定ではなく例として、NG表現フラグと、該当NG表現とが関連付けて記憶される。
【0187】
NG表現フラグは、限定ではなく例として、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした場合に、その時点から過去所定期間に配信ユーザによってNG表現に該当する発言がされた場合に「ON」に設定されるフラグとしてよい。
【0188】
該当NG表現には、限定ではなく例として、配信ユーザによってNG表現に該当する発言がされた場合、そのNG表現に対応するNG表現が記憶されるようにしてよい。
NG表現は、単語であってもよいし、文であってもよい。
【0189】
本実施例では、限定ではなく例として、サーバ10の記憶部15に、NG表現に該当するキーワード、単語、文など(限定ではなく例として、差別用語、不快用語、ネガティブ用語等を含むものとしてよい。)をNG表現としてデータベース化(以下、便宜的に「NG表現データベース」と称する。)して記憶しておくようにしてよい。
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、上記の過去所定期間における配信ユーザの音声を文字起こしし、これにより得られたテキスト情報と、NG表現データベースに格納されたNG表現とを照合することによって、NG表現を推定するようにしてよい。
【0190】
<表示画面>
本実施例では、アナリティクス用情報生成処理において視聴ユーザの減少判定がなされ、その減少判定に対応するNG表現判定がなされたライブ配信を端末20の配信ユーザが行った場合に、限定ではなく例として、アナリティクス用情報に含まれるNG表現のNGワードに関する情報(以下、適宜「NGワード報知情報」と称する。)を配信ユーザに報知するようにしてよい。
【0191】
NGワード報知情報を報知するタイミングとして、限定ではなく例として、以下のようなものを含めるようにしてよい。
・アナリティクス画面表示時に報知
・次のライブ配信開始時に報知
【0192】
「アナリティクス画面表示時に報知」は、限定ではなく例として、ライブ配信が終了した後のアナリティクス画面が表示されているときに、限定ではなく例として、視聴ユーザ数履歴グラフ情報の近傍や視聴ユーザ数履歴グラフ情報に重畳するようにNGワード報知情報が表示されるようにしてよい。
【0193】
また、「次のライブ配信開始時に報知」は、限定ではなく例として、一のライブ配信が終了した後の次のライブ配信を開始しようとしているときに、限定ではなく例として、ライブ配信を開始するためのライブ配信開始画面にNGワード報知情報が表示されるようにしてよい。
なお、次のライブ配信開始時に限定されるものではなく、次回より後の新たなライブ配信の開始時に、その配信ユーザの過去のライブ配信で判定されたNGワード報知情報が表示されるようにしてもよい。
【0194】
図2-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)に対応するアナリティクス用情報生成処理において視聴ユーザの減少判定がなされ、その減少判定に対応するNGワード判定がなされたライブ配信を端末20の配信ユーザが行った場合に、限定ではなく例として、アナリティクス画面表示時にNGワード報知情報が配信ユーザに報知される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0195】
図2-2の説明に関しては、前述した
図1-8の画面と同様である部分についての説明を省略する。
この例では、視聴ユーザ数履歴グラフ情報の、視聴ユーザ数の減少判定時刻を強調表示するための情報(本例では、折れ線グラフの背景の表示色が強調色となっている部分)の近傍に、限定ではなく例として、NGワード報知情報(本例では、NGワードである「XXX」を含む「「XXX」のワードを発言」の文字を含む吹き出し型の情報)が表示されている。
【0196】
なお、ここでのNGワード報知情報は、限定ではなく例として、NGワードの内容を配信ユーザに報知するのみの情報である例を示したが、このような例に限定されない。
限定ではなく例として、NGワード報知情報は、NGワードの内容を配信ユーザに報知するだけでなく、限定ではなく例として、NGワードを発言しないように配信ユーザに注意喚起する情報であるようにしてもよいし、限定ではなく例として、NGワードに類似した言葉でNGワードと判定されないような言い換えの言葉を配信ユーザに示唆する情報であるようにしてもよい。
【0197】
図2-3は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○ライブ)に対応するアナリティクス用情報生成処理において視聴ユーザの減少判定がなされ、その減少判定に対応するNGワード判定がなされたライブ配信を端末20の配信ユーザが行った場合に、限定ではなく例として、次のライブ配信開始時(第6回○○ライブの配信開始時)にNGワード報知情報が配信ユーザに報知される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0198】
図2-3左側は、前述した
図1-8の画面と同様であるので説明を省略する。
【0199】
限定ではなく例として、次のライブ配信(第6回○○ライブ)を開始するためのライブ配信開始画面に遷移するためのボタンがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、中央の画面に表示が変わる。
このライブ配信開始画面では、現在の画面を示す「Live配信」のテキストを含む領域が構成されている。
【0200】
その下には、ライブコンテンツ情報を表示するためのライブコンテンツ情報表示領域LCRが構成されている。
ライブコンテンツ情報表示領域LCRには、限定ではなく例として、ライブ配信を開始する際のライブコンテンツ情報として、サムネイルに関する情報と、ライブ配信のタイトルに関する情報と、ライブ配信のコメントに関する情報と、ライブ配信における各種ボタンに関する情報と、ライブ配信を開始するためのライブ配信開始ボタンLSBT等が表示されている。
【0201】
限定ではなく例として、ライブ配信開始ボタンLSBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、右側の画面に表示が変わる。
【0202】
この例では、ライブ配信開始ボタンLSBTの上には、限定ではなく例として、NGワード報知情報(本例では、NGワードである「XXX」を含む「「XXX」のワードには気をつけましょう」の文字と、そのNGワードに関する詳細な情報を確認するための「詳細」の文字を含むリンク情報とを含む情報)が表示されている。
【0203】
なお、ここでのNGワード報知情報は、限定ではなく例として、NGワードの内容を配信ユーザに報知するとともに、NGワードを発言しないように配信ユーザに注意喚起する情報である例を示したが、このような例に限定されない。
限定ではなく例として、NGワード報知情報は、NGワードの内容を配信ユーザに報知するのみの情報であるようにしてもよいし、限定ではなく例として、NGワードに類似した言葉でNGワードと判定されないような言い換えの言葉を配信ユーザに示唆する情報であるようにしてもよい。
【0204】
<処理>
図2-4は、本実施例においてサーバ10の制御部11が実行するアナリティクス用情報生成処理の一例である第2のアナリティクス用情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0205】
S1520のステップの後、サーバ10の制御部11は、S1510のステップで取得した各減少判定時刻について、ループAの処理を行う(S2530~S2570)。
【0206】
ループAの処理では、サーバ10の制御部11は、対象の減少判定時刻について、アナリティクス期間を設定する(S2540)。具体的には、限定ではなく例として、減少判定時刻以前の設定時間(限定ではなく例として「30秒」)分の期間をアナリティクス期間として設定する。
なお、減少判定時刻よりも前の設定時間分の期間をアナリティクス期間として設定するようにしてもよい。
【0207】
次いで、サーバ10の制御部11は、記録(録音)しているライブコンテンツ情報に含まれる音(音声を含む。)データのうち、設定したアナリティクス期間のデータ部分を用いて文字起こし処理を行う(S2550)。具体的には、そのデータ部分に対して音声認識処理を行い、その結果に基づき音声のテキスト情報を取得する。
【0208】
その後、サーバ10の制御部11は、NG表現判定処理を行う(S2560)。
具体的には、限定ではなく例として、S2550のステップで取得したテキスト情報と、記憶部15のNG表現データベースに記憶された情報とを照合することによって、配信ユーザの発言の中にNG表現が含まれるか否かを判定する。そして、含まれると判定した場合、視聴ユーザ数減少判定データのうち、対象の減少判定時刻に対応するレコードのNG表現フラグを「ON」に設定するとともに、該当するNG表現を該当NG表現に記憶させる。NG表現に該当しない場合は、NG表現フラグを「OFF」のままとする。
そして、サーバ10の制御部11は、次の減少判定時刻に処理を以降する。
【0209】
全ての減少判定時刻についてS2540~S2560のステップを行ったならば、サーバ10の制御部11は、ループAの処理を終了する(S2570)。
【0210】
次いで、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S1520のステップで生成した視聴ユーザ数履歴グラフ情報と、NG表現があった減少判定時刻についてその該当NG表現を関連付けた視聴ユーザ減少理由情報とを含み、配信したライブの情報を関連付けたアナリティクス用情報を生成する(S2580)。
そして、サーバ10の制御部11は、第2のアナリティクス用情報生成処理を終了する。
【0211】
<第2実施例の効果>
本実施例は、サーバ10が、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした原因を推定する推定処理を制御部11によって行い、推定した原因に関する情報を配信ユーザに報知することに関する処理を行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を推定した上で、推定した原因を配信ユーザに報知することができる。
【0212】
本実施例は、推定処理は、配信ユーザによって配信される、減少判定時刻(限定ではなく、第1時刻の一例)以前または減少判定時刻よりも前の所定時間分の音声(限定ではなく、コンテンツの一例)に基づいて、サーバ10の制御部11によって行われる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、配信ユーザによって配信される、第1時刻以前または第1時刻より前の所定時間分のコンテンツに基づくことで、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を適切に推定することができる。
【0213】
本実施例は、ライブコンテンツは、音声を含み、推定処理は、減少判定時刻(限定ではなく、第1時刻の一例)以前または減少判定時刻よりも前の所定時間分の音声(限定ではなく、コンテンツの一例)に基づいて、サーバ10の制御部11によって行われるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、配信ユーザによって配信される、第1時刻以前または第1時刻より前の所定時間分の音声に基づくことで、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を適切に推定することができる。
【0214】
また、この場合、推定処理は、音声の情報に基づき取得されるテキスト情報に基づいて、原因を推定する処理を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、音声の情報に基づき取得されるテキスト情報に基づいて、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を適切に推定することができる。
【0215】
また、この場合、推定処理は、上記のテキスト情報と、あらかじめ定められた不適切言語情報とに基づく処理を含むようにしてよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、音声の情報に基づき取得されるテキスト情報と、あらかじめ定められた不適切言語情報とに基づく処理によって、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を簡易・適切に推定することができる。
【0216】
本実施例は、配信ユーザに報知することに関する処理は、原因に関する情報を配信ユーザの端末20に表示させることに関する処理(限定ではなく、原因に関する情報を配信ユーザの端末に表示させることに関する処理の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因に関する情報を配信ユーザの端末に表示させることによって、配信ユーザに原因を報知することができる。
【0217】
また、ライブコンテンツは、画像を含み、上記の原因に関する情報を配信ユーザの端末20に表示させることに関する処理は、原因に関する情報を画像に重畳して表示させることに関する処理を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、自身が配信する画像を閲覧しながら、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を配信ユーザが確認できるようにすることができる。
【0218】
また、上記の原因に関する情報を配信ユーザの端末20に表示させることに関する処理は、原因に関する情報をアドバイスの形式で表示させることに関する処理を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、アドバイス形式という分かり易い形式で、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を配信ユーザに報知することができる。
【0219】
また、上記の原因に関する情報を配信ユーザの端末20に表示させることに関する処理は、配信ユーザによる新たなコンテンツの配信時に、原因に関する情報を表示させることに関する処理を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、配信ユーザによる新たなコンテンツの配信時に、原因に関する情報が配信ユーザの端末に表示されるようにすることによって、コンテンツを新たに配信しようとしているタイミングで配信ユーザに原因を報知することができる。これにより、配信ユーザは、自身の発言等に注意することが可能となる。
【0220】
<第2変形例(1)>
第1変形例(1)と同様に、配信ユーザによる生配信中に、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たしたことや推定した原因を配信ユーザに報知するようにしてもよい。
【0221】
この場合、限定ではなく例として、前述した
図1-12の処理のS124のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、以下の第3のアナリティクス用情報生成処理を行うようにしてよい。
【0222】
図2-5は、第3のアナリティクス用情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
サーバ10の制御部11は、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たすと判定された時刻を減少判定時刻として取得する(S2510)。そして、サーバ10の制御部11は、取得した減少判定時刻について、
図2-4のS2540,S2550,S2560,S2580と同様の処理を行って、アナリティクス用情報を生成する。
アナリティクス用情報には、限定ではなく例として、
図2-6に示すような『「XXX」の発言は控えましょう』(ただし、XXXは該当NG表現)といったメッセージ等の情報を含めてよい。
そして、サーバ10の制御部11は、第3のアナリティクス用情報生成処理を終了する。
【0223】
第3のアナリティクス用情報生成処理を行った後、サーバ10の制御部11は、
図1-12の処理のS126のステップにおいて、第3のアナリティクス用情報生成処理で生成したアナリティクス用情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する。
【0224】
A120のステップの後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10からアナリティクス用情報を受信したか否かを判定する(A122)。
受信したと判定したならば(A122:YES)、端末20Aの制御部21は、そのアナリティクス用情報を表示部24に表示させるなどして出力する(A126)。
なお、この場合、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした旨の音声や警告音等を、端末20Aの音出力部26に音出力させるようにするなどしてもよい。
また、上記の『「XXX」の発言は控えましょう』といった音声を端末20Aの音出力部26に音出力させるようにするなどしてもよい。
【0225】
本変形例では、ライブ配信中のアナリティクス用情報生成処理において視聴ユーザの減少判定がなされ、その減少判定に対応するNGワード判定がなされる場合に、限定ではなく例として、ライブ配信中にNGワード報知情報を配信ユーザに報知するようにしてよい。
【0226】
具体的には、限定ではなく例として、ライブ配信が実行されているときに、限定ではなく例として、ライブ中継情報に重畳するようにNGワード報知情報が表示されるようにしてよい。
【0227】
図2-6は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
【0228】
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○ライブ)中におけるアナリティクス用情報生成処理において視聴ユーザの減少判定がなされ、その減少判定に対応するNGワード判定がなされる場合に、そのライブ配信中にNGワード報知情報が表示される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0229】
図2-6は、限定ではなく例として、ライブ配信アプリケーションにおいてライブ配信がなされているときに表示されるライブ配信画面の一例である。
この画面では、ライブ中継情報を表示するためのライブ中継情報表示領域LRRが構成されている。
【0230】
ライブ中継情報表示領域LRRには、限定ではなく例として、ライブ中継情報として、配信ユーザによって配信されている動画像(動画像コンテンツ)が表示されており、音出力部26からは、配信ユーザによって配信されている音声(音声コンテンツ)が出力されている。配信ユーザによって配信されるコンテンツは、動画像コンテンツ及び音声コンテンツの両方であってもよく、何れか一方のみであってもよい。
【0231】
また、ライブ中継情報表示領域LRRの上部には、限定ではなく例として、ライブ配信の状態に関する情報(ライブ配信が配信中であることを示す「Live」の文字を含むアイコン、配信ユーザのアイコン画像、配信ユーザのユーザ名(A.A)、ライブ配信の配信時間に関する情報等)と、ライブ配信に関する各種設定を行うための情報と、ライブ配信を終了するための情報等が表示されている。
【0232】
また、限定ではなく例として、ライブ配信のタイトルを含む情報と、ライブ配信におけるカメラのONまたはOFFのモードを示すカメラモード情報(本例では、カメラON)と、ライブ配信におけるマイクのONまたはOFFのモードを示すマイクモード情報(本例では、マイクON)等が表示されている。
【0233】
ライブ中継情報表示領域LRRの最下部には、コメント入力領域CIRが設けられている。コメント入力領域CIRに入力されたコメントは、コメント入力領域CIRの上方に設けられたコメント表示領域CRに、コメントを入力した配信ユーザ又は視聴ユーザの識別情報(アイコン画像及びユーザ名)に関連付けて、動画像コンテンツに重畳して表示される。なお、コメント表示領域CRに、コメント入力領域CIRに入力されたコメントのみならず、視聴ユーザから配信ユーザに対しての質問や、配信ユーザから視聴ユーザに対する回答等も表示されるようにしてもよい。
【0234】
この例では、ライブ中継情報表示領域LRRのコメント表示領域CRの上には、限定ではなく例として、NGワード報知情報(本例では、NGワードである「XXX」を含む「注意:「XXX」の発言は控えましょう」の文字を含むテロップ型の情報)が、動画像コンテンツに重畳して表示されている。なお、このライブ配信中のNGワード報知情報は、限定ではなく例として、配信ユーザの端末20に表示されるライブ中継情報には表示されるものの、視聴ユーザの端末20に表示されるライブ中継情報には表示されないものとする。
【0235】
なお、ここでのNGワード報知情報は、限定ではなく例として、NGワードの内容を配信ユーザに報知するとともに、NGワードを発言しないように配信ユーザに注意喚起する情報である例を示したが、このような例に限定されない。
限定ではなく例として、NGワード報知情報は、NGワードの内容を配信ユーザに報知するのみの情報であるようにしてもよいし、限定ではなく例として、NGワードに類似した言葉でNGワードと判定されないような言い換えの言葉を配信ユーザに示唆する情報であるようにしてもよい。
【0236】
<第2変形例(2)>
第1変形例(2)でも述べたが、ライブの生配信中に視聴ユーザ数が一定以上増加することも、配信ユーザによっては関心事項である可能性がある。
そこで、限定ではなく例として、サーバ10の記憶部15に、ポジティブなキーワード、単語、文などをポジティブ表現としてデータベース化(以下、便宜的に「ポジティブ表現データベース」と称する。)して記憶しておくようにし、上記の実施例と同様の手法によって、視聴ユーザ数が設定増加条件を満たした原因を推定して報知するようにしてもよい。
また、後述する感情解析や表情解析等によって原因を推定して報知するようにしてもよい。
【0237】
また、限定ではなく例として配信ユーザが生配信中に不適切な発言をしたような場合、それに起因して視聴ユーザ数がある程度減少する場合もあるが、逆に、視聴ユーザ数がある程度増加する場合もあり得ると考えられる。1つのケースとしては、生配信を視聴していた視聴ユーザが、配信ユーザが不適切な発言をしたことをSNSに投稿し、その投稿を見た人が生配信に流入することによって、視聴ユーザ数が一気に増加するような場合もあり得る。
つまり、配信ユーザがポジティブな発言をした場合の他、配信ユーザが不適切な発言をした場合であっても配信ユーザが増加する場合があり得るため、限定ではなく例として、NG表現データベースとポジティブ表現データベースとの両方を用いて原因を推定して報知するようにしてもよい。
また、後述する感情解析や表情解析等によって原因を推定して報知するようにしてもよい。
【0238】
本変形例は、推定処理は、前述した各種の処理の他、限定ではなく例として、テキスト情報と、あらかじめ定められたポジティブ言語情報とに基づく処理を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、音声の情報に基づき取得されるテキスト情報と、あらかじめ定められたポジティブ言語情報とに基づく処理によって、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を簡易・適切に推定することができる。
【0239】
<第2変形例(3)>
上記の実施例では、ライブコンテンツ情報に含まれる音データから取得されるテキスト情報がNG表現に該当するか否かを判定することによって、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした原因を推定する手法を例示したが、これに限定されない。
【0240】
限定ではなく例として、音データ(限定ではなく例として、前述したアナリティクス期間のデータ部分)に対して感情解析を行い、配信ユーザの感情を可視化して推定することによって、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした原因を推定するようにしてもよい。
限定ではなく例として、配信ユーザの感情が不機嫌な感情や怒りの感情であると判定された場合、そのことが、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした原因であると推定するようにしてもよい。
【0241】
また、限定ではなく例として、ライブコンテンツ情報に含まれる動画像データに基づいて、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした原因を推定するようにしてもよい。
限定ではなく例として、動画像データ(限定ではなく例として、前述したアナリティクス期間のデータ部分)に基づき配信ユーザの表情解析を行い、配信ユーザの表情が不機嫌な表情や怒りの表情であった場合、そのことが、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした原因であると推定するようにしてもよい。
【0242】
また、音データと動画像データとの両方に基づいて、視聴ユーザ数が設定減少条件を満たした原因を推定するようにしてもよい。
【0243】
また、これらの場合、限定ではなく例として、サーバ10が、「不機嫌な態度はやめましょう」、「怒った態度はやめましょう」といったアドバイス形式の情報を配信ユーザの端末20に送信するようにする。そして、配信ユーザの端末20が、受信した情報を表示部24に表示させて配信ユーザに報知するようにしてもよい。
【0244】
本変形例は、推定処理は、減少判定時刻(限定ではなく、第1時刻の一例)以前または減少判定時刻よりも前の所定時間分のライブコンテンツに基づいて、サーバ10の制御部11によって行われる構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、配信ユーザによって配信される、第1時刻以前または第1時刻より前の所定時間分のコンテンツに基づくことで、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を適切に推定することができる。
【0245】
また、本変形例は、ライブコンテンツは、音声を含み、推定処理は、減少判定時刻(限定ではなく、第1時刻の一例)以前または減少判定時刻よりも前の所定時間分の音声(限定ではなく、コンテンツの一例)に基づいて、サーバ10の制御部11によって行われる構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、配信ユーザによって配信される、第1時刻以前または第1時刻より前の所定時間分の音声に基づくことで、視聴ユーザの反応に関する値が変化条件を満たした原因を適切に推定することができる。
【0246】
<第2変形例(4)>
上記の他、限定ではなく例として、サーバ10が、視聴ユーザ数が設定減少条件や設定増加条件を満たした回数を集計し、その情報を配信ユーザの端末20に送信して表示させるようにしてもよい。
また、限定ではなく例として、サーバ10が、視聴ユーザ数が設定減少条件や設定増加条件を満たす原因が推定された回数(NG判定された回数)を集計し、その情報を配信ユーザの端末20に送信して表示させるようにしてもよい。
また、限定ではなく例として、サーバ10が、頻出したNG表現(限定ではなく例として、設定回数以上NG判定された表現)を集計し、その情報を配信ユーザの端末20に送信して表示させるようにしてもよい。
【0247】
<第2変形例(5)>
上記の実施例や変形例においても、ライブコンテンツは第1変形例(5)で示したいずれのコンテンツであってもよい。
【0248】
<第3実施例>
第3実施例は、ライブの生配信時に、配信ユーザが検知(認識)されなくなった場合に、ライブ配信の画像とは異なる画像を端末20に表示させることによって、間を持たせるなどすることを可能にする実施例である。
【0249】
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0250】
以下説明する実施例において、配信ユーザが検知されなくなることには、限定ではなく例として、以下のうちの少なくともいずれか1つを含めてよい。
・配信ユーザの存在が検知(認識)されなくなること
・配信ユーザの顔が検知(認識)されなくなること
【0251】
配信ユーザの存在が検知されなくなることには、限定ではなく例として、配信ユーザが撮像部27の撮像領域から外れることによって、配信ユーザの存在が検知されなくなることを含めてよい。
限定ではなく例として、配信ユーザが生配信中に何らかの事情で一時的に離席する場合があり得る。この場合、視聴ユーザは、配信ユーザが戻ってくるまでの間、配信ユーザが不在の状態の画像を見せられる場合がある。この場合、後述するマスキング映像を表示させるようにすることができる。
【0252】
配信ユーザの顔が検知されなくなることには、限定ではなく例として、
・配信ユーザの顔が撮像領域から外れること(配信ユーザが急に立ち上がる場合など)
・配信ユーザの顔が認識されなくなること(配信ユーザが振り向く、配信ユーザが飲み物を飲もうとして配信ユーザの顔と撮像部27の間に飲み物が位置することによって顔が認識されなくなる、顔は認識されるが配信ユーザが上を向くことで目や鼻が認識できなくなる場合など)
等を含めてよい。
【0253】
また、配信ユーザは、限定ではなく例として、ライブ配信アプリケーションの機能として備えられる各種のエフェクト機能(限定ではなく例として、オブジェクト付加機能、美顔機能、美肌機能、目を強調する機能等)を自身の顔に適用して生配信を行う場合がある。
このような場合、上記のような事態が発生するとエフェクトが外れる場合があり、その結果、意図せずエフェクトが外れた画像(配信ユーザの素顔を含む画像)を視聴ユーザに見られてしまう場合があり得る。
【0254】
1つの手法として、限定ではなく例として、顔が正面を向いている場合や、頭部、耳、目、鼻、口などが認識される場合に、エフェクト処理が行われるようにすることができる。
限定ではなく例として、オブジェクト付加機能によって所定のオブジェクト(限定ではなく例として、動物の耳、鼻、ひげなど)を撮像領域における配信ユーザの顔に付加して表示させる場合において、撮像領域に対する顔認識処理(顔認識の対象は配信ユーザの素顔)によって配信ユーザの顔が認識できなくなった場合に、後述するマスキング映像を表示させるようにすることができる。
【0255】
以下では、配信ユーザの端末20の撮像部27により取得される画像データに基づく画像であって検知された配信ユーザに関する画像を「第1画像」とし、マスキング映像を「第2画像」と称する場合がある。
【0256】
配信ユーザが検知されなかった場合に視聴ユーザの端末20に配信される第2画像は、配信ユーザが検知された場合に視聴ユーザの端末20に配信される第1画像(限定ではなく例として、オブジェクトが付加(追加)された配信ユーザのライブ画像)と異なる画像であればよい。
【0257】
ここで、第1画像が、撮像装置である配信ユーザの端末20により取得されている画像データに基づく画像であって、検知された配信ユーザに関する(限定ではなく例として、配信ユーザが含まれている)画像であるのに対して、第2画像は、(i)配信ユーザの端末20により取得されている画像データに基づく画像ではない画像であってもよく、(ii)配信ユーザの端末20により取得されている画像データに基づく画像であるが、検知された配信ユーザに関する画像ではない(限定ではなく例として、配信ユーザが含まれない)画像であってもよく、(iii)配信ユーザの端末20により取得されている画像データに基づく画像であって、検知された配信ユーザに関する画像であってもよい。
限定ではなく例として、(i)の例としては、後述するように、視聴ユーザに待機を促す画像や、広告の動画像、配信ユーザが検知されなくなった直前の画像(配信ユーザが検知されていたときの最後の画像であり、ライブ画像(配信ユーザの端末20により取得されている画像データに基づく画像)とは異なる画像)等であってよく、(ii)の例としては、配信ユーザの端末20により取得されている画像データに基づいて、背景領域と認識された領域のみが視認されるようになっている画像等であってよく、(iii)の例としては、配信ユーザの端末20により取得されている画像データの画像全体の解像度が低下したような画像(仮に配信ユーザが含まれていても明確に顔を識別することができない画像)等であってよい。
【0258】
本実施例では、配信ユーザがライブ配信を行っているときに、配信ユーザの端末20の撮像部27によって配信ユーザの人物不検知(配信ユーザの存在の不検知、離席)を検出(判定)すると、限定ではなく例として、ライブ配信の動画像コンテンツとしてマスキング映像が表示されるようにしてよい。
そして、配信ユーザの端末20の撮像部27によって配信ユーザの人物検知(配信ユーザの存在の検知、着席)を検出(判定)すると、限定ではなく例として、ライブ配信の動画像コンテンツとしてマスキング映像の表示が終了されるようにしてよい。
【0259】
このマスキング映像は、限定ではなく例として、配信ユーザの端末20の撮像部27によって映し出されていた映像(以下では、適宜「カメラ映像」と称する。)とは異なる映像であるようにしてよく、限定ではなく例として、静止画像または動画像の何れであるようにしてもよい。
【0260】
マスキング映像が表示される場合に、限定ではなく例として、マスキング映像は、カメラ映像に重畳して表示される映像であるようにしてもよい。この場合、限定ではなく例として、カメラ映像が表示部24に表示されているものの、カメラ映像よりも表示優先度の高いマスキング映像が表示部24に表示されていることに基づいて、ユーザはカメラ映像を視認できず、マスキング映像のみを視認できるようにしてよい。
【0261】
マスキング映像が表示される場合に、限定ではなく例として、カメラ映像の表示を終了するようにしてもよい。この場合、限定ではなく例として、カメラ映像が表示部24に表示されておらず、マスキング映像のみが表示されていることに基づいて、マスキング映像を視認できるようにしてよい。
【0262】
マスキング映像は、限定ではなく例として、以下のようなものを含めるようにしてよい。
・専用映像
・配信ユーザプロモーション映像
・ライブ配信事業者広告映像
【0263】
専用映像は、限定ではなく例として、配信ユーザがライブ配信を中断していることを視聴ユーザに報知する映像である。
具体的には、配信ユーザがライブ配信を中断していることを視聴ユーザに報知する情報(「しばらくお待ちください・・・」、「ちょっと待っててね」等のメッセージ)等を含む映像であるようにしてよい。
【0264】
配信ユーザプロモーション映像は、限定ではなく例として、配信ユーザがライブ配信を中断していることを視聴ユーザに報知する映像であるとともに、配信ユーザ自身または配信ユーザにより提供されている商品やサービスのプロモーションに関する映像であるようにしてよい。
具体的には、配信ユーザがライブ配信を中断していることを視聴ユーザに報知する情報(「配信再開までお待ちください」のメッセージ)や、配信ユーザ自身または配信ユーザにより提供されている商品やサービスのプロモーションに関する映像(配信ユーザが出版した書籍のプロモーション)等を含む映像であるようにしてよい。
【0265】
ライブ配信事業者広告映像は、限定ではなく例として、配信ユーザがライブ配信を中断していることを視聴ユーザに報知する映像であるとともに、ライブ配信サービス事業者が提供する広告に関する映像(以下、適宜「広告映像」と称する。)であるようにしてよい。この広告映像は、限定ではなく例として、配信ユーザに関連しない映像であるようにしてよい。
具体的には、配信ユーザがライブ配信を中断していることを視聴ユーザに報知する情報(「配信再開までお待ちください」のメッセージ)や、広告映像(旅行会社,銀行,保険会社等の広告映像)等を含む映像であるようにしてよい。ライブ配信サービス事業者と提携している広告主や広告代理店によって提供される広告の映像であってもよい。
【0266】
本実施例では、配信ユーザがライブ配信を行っているときに、配信ユーザの端末20の撮像部27によって配信ユーザの人物不検知を検出し、ライブ配信の動画像コンテンツとしてマスキング映像が表示される場合に、限定ではなく例として、端末20の撮像部27が自動で無効となる(カメラが自動でOFFとなる)ようにしてよく、限定ではなく例として、端末20の音入力部25が自動で無効となる(マイクが自動でOFFとなる)ようにしてよい。
限定ではなく例として、ライブ配信の動画像コンテンツとしてマスキング映像が表示される場合に、ライブ配信の音声コンテンツとして専用映像に関連付けられた音声が出力されるようにしてよい。
【0267】
そして、配信ユーザの端末20の撮像部27によって配信ユーザの人物検知を検出し、ライブ配信の動画像コンテンツとしてマスキング映像の表示が終了される場合に、限定ではなく例として、端末20の撮像部27が自動で有効となる(カメラが自動でONとなる)ようにしてよく、限定ではなく例として、端末20の音入力部25が自動で有効となる(マイクが自動でONとなる)ようにしてよい。
【0268】
マスキング映像が表示されている期間は、限定ではなく例として、配信ユーザがカメラ映像を用いて配信を行うことができない何らかの事象が発生していると考えられるので、その期間はカメラやマイクを自動でOFFにする制御が行われることによって、配信ユーザの利便性を向上できる。
【0269】
配信ユーザがカメラ映像を用いて配信を行うことができない何らかの事象の一例として、限定ではなく例として、以下のような事象を含めるようにしてよい。
・配信ユーザの自宅に宅配便が届いてしまった場合
【0270】
配信ユーザの自宅に宅配便が届いてしまった場合とは、限定ではなく例として、配信ユーザが自宅でライブ配信を行っているときに、配信ユーザの自宅に宅配便が届いてしまい、宅配業者から配信ユーザの本名などが呼ばれるおそれがある場合である。
【0271】
<表示画面>
図3-1は、本実施例において配信ユーザ(ユーザA.A)の端末20(端末20A)の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)中に配信ユーザの人物不検知が検出された場合に、限定ではなく例として、マスキング映像として専用映像が表示される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0272】
図3-1左側に関しては、前述した
図2-6の画面と同様であるので説明を省略する。
このとき、ライブ中継情報表示領域LRRには、限定ではなく例として、ライブ中継情報としてカメラ映像(配信ユーザの顔を含む映像)が表示されているものとする。
【0273】
限定ではなく例として、配信ユーザの人物不検知が検出されると、限定ではなく例として、中央の画面に表示が変わる。
この例では、ライブ中継情報表示領域LRRに、限定ではなく例として、専用映像(「しばらくお待ちください・・・」および「ちょっと待っててね」のメッセージを含む映像)がカメラ映像から切り替わり表示されている。
【0274】
このとき、端末20の撮像部27と音入力部25が無効となっていることに基づいて、カメラがOFFモードであることを示すカメラモード情報と、マイクがOFFモードであることを示すマイクモード情報が表示されている。
【0275】
限定ではなく例として、配信ユーザの人物検知が検出されると、限定ではなく例として、右側の画面に表示が変わる。
この例では、ライブ中継情報表示領域LRRに、限定ではなく例として、カメラ映像が専用映像から切り替わり表示されている。
このとき、端末20の撮像部27と音入力部25が有効となっていることに基づいて、カメラがONモードであることを示すカメラモード情報と、マイクがONモードであることを示すマイクモード情報が表示されている。
【0276】
図3-2は、本実施例において視聴ユーザ(ユーザB.B)の端末20(端末20B)の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)中に配信ユーザの人物不検知が検出された場合に、限定ではなく例として、マスキング映像として専用映像が表示される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0277】
図3-2の説明に関しては、前述した
図3-1の画面と同様である部分についての説明を省略する。
この例では、視聴ユーザ(ユーザB.B)の端末20の表示部24に表示される画面であることに基づいて、ライブ中継情報表示領域LRRに、限定ではなく例として、ライブ配信に関する各種設定を行うための情報、カメラモード情報、マイクモード情報等が表示されていない。
【0278】
図3-3は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)中に配信ユーザの人物不検知が検出された場合に、限定ではなく例として、マスキング映像として配信ユーザプロモーション映像が表示される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0279】
図3-3左側は、前述した
図3-1左側の画面と同様であるので説明を省略する。
【0280】
限定ではなく例として、配信ユーザの人物不検知が検出されると、限定ではなく例として、中央の画面に表示が変わる。
この例では、ライブ中継情報表示領域LRRに、限定ではなく例として、配信ユーザプロモーション映像(「配信再開までお待ちください」のメッセージを含む情報と、配信ユーザが出版した書籍のプロモーションに関する情報とを含む映像)がカメラ映像から切り替わり表示されている。
【0281】
このとき、端末20の撮像部27と音入力部25が無効となっていることに基づいて、カメラがOFFモードであることを示すカメラモード情報と、マイクがOFFモードであることを示すマイクモード情報が表示されている。
【0282】
限定ではなく例として、配信ユーザの人物検知が検出されると、限定ではなく例として、右側の画面に表示が変わる。
この画面は、前述した
図3-1右側の画面と同様であるので説明を省略する。
【0283】
図3-4は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)中に配信ユーザの人物不検知が検出された場合に、限定ではなく例として、マスキング映像としてライブ配信事業者広告映像が表示される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0284】
図3-4左側は、前述した
図3-1左側の画面と同様であるので説明を省略する。
【0285】
限定ではなく例として、配信ユーザの人物不検知が検出されると、限定ではなく例として、中央の画面に表示が変わる。
この例では、ライブ中継情報表示領域LRRに、限定ではなく例として、ライブ配信事業者広告映像(「配信再開までお待ちください」のメッセージを含む情報と、旅行会社の広告に関する情報とを含む映像)がカメラ映像から切り替わり表示されている。
【0286】
このとき、端末20の撮像部27と音入力部25が無効となっていることに基づいて、カメラがOFFモードであることを示すカメラモード情報と、マイクがOFFモードであることを示すマイクモード情報が表示されている。
【0287】
限定ではなく例として、配信ユーザの人物検知が検出されると、限定ではなく例として、右側の画面に表示が変わる。
この画面は、前述した
図3-1右側の画面と同様であるので説明を省略する。
【0288】
<処理>
図3-5は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、
図1-9と同様とすることができる。
本処理では、入出力部23を介してライブ配信アプリケーションのエフェクト機能を使用することが選択された場合や使用する設定が行われている場合、端末20Aの制御部21によってエフェクト処理が行われるようにすることができる。
なお、端末20Aではなくサーバ10の制御部11がエフェクト処理を行うようにしてもよい。
エフェクトの解除についても同様としてよい。
【0289】
A120のステップの後、端末20Aの制御部21は、人物検知処理および顔検知処理の実行を開始する(A330)。
【0290】
その後、端末20Aとサーバ10との間で、第1の配信制御処理が行われる(A340,S340)。
【0291】
図3-6は、第1の配信制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側にサーバ10の制御部11が実行する処理を、右側に端末20Aの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0292】
端末20Aの制御部21は、撮像部27により取得される画像データに基づいて、人物が不検知であるか否かを判定する(A3410)。
人物の検知/不検知の検出は、限定ではなく例として、動体検知処理(動体検知アルゴリズム)等に基づいて実現してよい。限定ではなく例として、人物の体のうちの胴体部が検知されるか否かに基づいて判定するなどしてもよい。
【0293】
人物が不検知であると判定したならば(A3410:YES)、端末20Aの制御部21は、人物不検知フラグが「ON」であるか否かを判定する(A3420)。
「ON」ではないと判定したならば(A3420:NO)、端末20Aの制御部21は、人物不検知フラグを「ON」に設定する(A3430)。人物不検知フラグは、限定ではなく例として、人物が不検知とされた場合に「ON」に設定されるフラグとしてよい。
なお、人物検知フラグ(人物が検知された場合「ON」、人物が不検知とされた場合「OFF」)を用いて同様の処理を行うようにしてもよい。
【0294】
次いで、端末20Aの制御部21は、人物が不検知であることを示す人物不検知情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A3440)。
【0295】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aから人物不検知情報を受信したか否かを判定する(S3410)。
受信したと判定したならば(S3410:YES)、サーバ10の制御部11は、第1のマスキングコンテンツ情報を記憶部15等から取得し、ライブ中継情報の送信を停止するとともに、取得した第1のマスキングコンテンツ情報を、通信I/F14によって、端末20A、および、端末20Bを含む視聴ユーザの端末20に送信する(S3420)。
【0296】
ここで、第1のマスキングコンテンツ情報には、前述した各種の画像を含めてよい。
また、画像の他、音を含めてもよい。
【0297】
また、サーバ10の制御部11が、配信ユーザの端末20から第1のマスキングコンテンツ情報を受信することによって取得するようにしてもよい。
【0298】
A3440のステップの後、端末20Aの制御部21は、人物不検知フラグが「ON」であるか否かを判定する(A3450)。
「ON」であると判定したならば(A3450:YES)、端末20Aの制御部21は、人物が検知されたか否かを判定する(A3460)。
【0299】
人物が検知されたと判定したならば(A3460:YES)、端末20Aの制御部21は、人物不検知フラグを「OFF」に設定する(A3470)。そして、端末20Aの制御部21は、人物が検知されたことを示す人物検知情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A3480)。
そして、端末20Aの制御部21は、第1の配信制御処理を終了する。
【0300】
S3420のステップの後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aから人物検知情報を受信したか否かを判定し(S3450)、受信したと判定したならば(S3450:YES)、ライブ中継情報の、端末20A、および、端末20Bを含む視聴ユーザの端末20への送信を開始する(S3460)。
そして、サーバ10の制御部11は、第1の配信制御処理を終了する。
【0301】
図3-5に戻り、A340,S340のステップの後、端末20Aとサーバ10との間で、第2の配信制御処理が行われる(A340,S340)。
【0302】
図3-7は、第2の配信制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側にサーバ10の制御部11が実行する処理を、右側に端末20Aの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0303】
端末20Aの制御部21は、撮像部27から出力される情報に基づいて、顔が不検知であるか否かを判定する(A3510)。顔の検知/不検知の検出、限定ではなく例として、前述したような顔認識処理(顔認識アルゴリズム)に基づいて実現してよい。
【0304】
顔が不検知であると判定したならば(A3510:YES)、端末20Aの制御部21は、顔不検知フラグが「ON」であるか否かを判定する(A3520)。
「ON」ではないと判定したならば(A3520:NO)、端末20Aの制御部21は、顔不検知フラグを「ON」に設定する(A3530)。顔不検知フラグは、限定ではなく例として、顔が不検知とされた場合に「ON」に設定されるフラグとしてよい。
なお、顔検知フラグ(顔が検知された場合「ON」、顔が不検知とされた場合「OFF」)を用いて同様の処理を行うようにしてもよい。
【0305】
次いで、端末20Aの制御部21は、顔が不検知であることを示す顔不検知情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A3540)。
【0306】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aから顔不検知情報を受信したか否かを判定する(S3510)。
受信したと判定したならば(S3510:YES)、サーバ10の制御部11は、第2のマスキングコンテンツ情報を記憶部15等から取得し、ライブ中継情報の送信を停止するとともに、取得した第2のマスキングコンテンツ情報を、通信I/F14によって、端末20A、および、端末20Bを含む視聴ユーザの端末20に送信する(S3520)。
【0307】
ここで、第2のマスキングコンテンツ情報には、表示画面例で示したような各種の画像(画像データ)を含めてよい。
また、画像の他、音(音データ)を含めてもよい。
【0308】
また、サーバ10の制御部11が、配信ユーザの端末20から第2のマスキングコンテンツ情報を受信することによって取得するようにしてもよい。
【0309】
また、第1のマスキングコンテンツ情報と第2のマスキングコンテンツ情報とは、全部が同じ情報としてもよいし、一部が異なる情報としてもよいし、全部が異なる情報としてもよい。
【0310】
A3540のステップの後、端末20Aの制御部21は、顔不検知フラグが「ON」であるか否かを判定する(A3550)。
「ON」であると判定したならば(A3550:YES)、端末20Aの制御部21は、顔が検知されたか否かを判定する(A3560)。
【0311】
顔が検知されたと判定したならば(A3560:YES)、端末20Aの制御部21は、顔不検知フラグを「OFF」に設定する(A3570)。そして、端末20Aの制御部21は、顔が検知されたことを示す顔検知情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A3580)。
そして、端末20Aの制御部21は、第1の配信制御処理を終了する。
【0312】
S3520のステップの後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aから顔検知情報を受信したか否かを判定し(S3550)、受信したと判定したならば(S3550:YES)、ライブ中継情報の、端末20A、および、端末20Bを含む視聴ユーザの端末20への送信を開始する(S3560)。
そして、サーバ10の制御部11は、第2の配信制御処理を終了する。
【0313】
なお、ライブコンテンツ情報に音が含まれる場合において、ユーザが検知されなくなった場合はサーバ10によって音の配信を停止する制御が行われ、ユーザが検知された場合はサーバ10によって音の配信を開始する制御が行われるようにしてよい。
【0314】
図3-5に戻り、これらの処理の後、端末20Bの制御部21は、サーバ10から受信した情報に基づく出力を行う(B360)。同様に、端末20Aの制御部21は、サーバ10から受信した情報に基づく出力を行う(A360)。
【0315】
A130のステップにおいてライブ配信を終了しないと判定したならば(A130:NO)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例としてA340のステップに処理を戻す。
S130のステップにおいてライブ配信終了要求情報を受信しなかったと判定したならば(S130:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例としてS340のステップに処理を戻す。
B130のステップにおいてライブ配信終了情報を受信しなかったと判定したならば(B130:NO)、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例としてB360のステップの前に処理を戻す。
【0316】
<第3実施例の効果>
本実施例は、サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、配信ユーザの端末20の撮像部27(限定ではなく、撮像装置の一例)により取得される画像データに基づいて、配信ユーザ(限定ではなく、ユーザの一例)が検知された場合、画像データに基づく画像であって検知された配信ユーザに関する第1画像の第1データを送信する制御を制御部11によって行い、配信ユーザが検知されなかった場合、第1画像とは異なる第2画像の第2データを送信する制御を制御部によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザが検知された場合は、撮像装置により取得される画像データに基づく画像であって検知されたユーザに関する第1画像の第1データを送信して第1画像が表示されるようにすることができる一方、ユーザが検知されなかった場合は、第1画像とは異なる第2画像の第2データを送信して第2画像が表示されるようにすることができる。
【0317】
本実施例は、サーバ10が、配信ユーザが検知されなくなった後、配信ユーザが検知された場合、第1データを送信する制御を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザが検知されなくなった後、ユーザが検知された場合、第1画像の第1データを送信して第1画像が表示されるようにすることができる。
【0318】
本実施例は、配信ユーザの検知には、配信ユーザの存在の検知と、配信ユーザの顔の検知があり、サーバ10は、配信ユーザの存在が検知されなかった場合、第1画像とは異なる第3画像の第2データを送信する制御を制御部11によって行われ、配信ユーザの顔が検知されなかった場合、第3画像とは異なる第4画像の第2データを送信する制御が制御部11によって行われる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの存在が検知されなかった場合と、ユーザの顔が検知されなかった場合とで、異なる画像の第2データが送信されて対応する画像が表示されるようにすることができる。
【0319】
本実施例は、配信ユーザの検知は、配信ユーザの存在の検知であり、第2画像は、動画像である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの存在が検知されなかった場合に、動画像の第2データが送信されてその動画像が表示されるようにすることができる。
【0320】
また、第2画像は、配信ユーザに関連する動画像、または広告の動画像であるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの存在が検知されなかった場合に、そのユーザに関連する動画像、または広告の動画像の第2データが送信されてその動画像が表示されるようにすることができる。これにより、限定ではなく例として、動画像を見る人にユーザのことを伝えたりアピールするといったことや、動画像を見る人に広告の商品やサービスを宣伝するといったことが可能となる。
【0321】
本実施例は、配信ユーザの検知は、配信ユーザの顔の検知であり、第2画像は、静止画像である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの顔が検知されなかった場合に、静止画像の第2データが送信されて静止画像が表示されるようにすることができる。
【0322】
本実施例は、サーバ10が、ユーザが検知されている場合、音入力部により取得される音データを送信する制御を制御部11によって行い、ユーザが検知されなかった場合、音データの送信を停止する制御を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザが検知された場合は、音入力部により取得される音データを送信して音が出力されるようにすることができる一方、ユーザが検知されなかった場合は、音データの送信を停止して音が出力されないようにすることができる。
【0323】
<第3変形例(1)>
上記の実施例において、配信ユーザの端末20が、音入力部25により取得される音データに基づいて、限定ではなく例として人物検知処理を行うようにしてもよい。
【0324】
また、上記の実施例において、ユーザが不検知と判定された場合に、配信ユーザの端末20が、ライブコンテンツ情報のサーバ10への送信を停止するようにしてもよい。
この場合、サーバ10の制御部11は、配信ユーザから不検知情報を受信したことに基づいて、またはライブコンテンツ情報を受信しなくなったことに基づいて、マスキングコンテンツ情報を取得して送信するようにしてもよい。
【0325】
同様に、上記の実施例において、ユーザが検知されたと判定された場合に、配信ユーザの端末20が、ライブコンテンツ情報のサーバ10への送信を開始するようにしてもよい。
この場合、サーバ10の制御部11は、配信ユーザから検知情報を受信したことに基づいて、またはライブコンテンツ情報を受信したことに基づいて、ライブ中継情報を送信するようにしてもよい。
【0326】
なお、これらは、画像と音のいずれについても同様としてよい。
【0327】
また、配信ユーザの端末20の撮像部27により取得される画像データが配信ユーザの端末20からサーバ10に送信されるようにし、サーバ10が、受信した画像データに基づいて、人物検知処理や顔検知処理を行うようにしてもよい。
【0328】
また、配信ユーザの端末20の音入力部25により取得される音データが、配信ユーザの端末20からサーバ10に送信されるようにし、サーバ10の制御部11が、受信した音データに基づいて、限定ではなく例として人物検知処理を行うようにしてもよい。
【0329】
<第3変形例(2)>
配信ユーザが検知された場合に、マスキング映像の表示を終了することを配信ユーザに確認することに関する処理を行い、その確認の結果に基づいて、マスキング映像の表示を終了するようにしてもよい。
【0330】
図3-8は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)中に配信ユーザの人物不検知が検出された場合に、限定ではなく例として、マスキング映像として専用映像が表示された後に、配信ユーザの人物検知が検出された場合に、限定ではなく例として、マスキング映像として専用映像の表示を終了する例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0331】
図3-8左側は、前述した
図3-1中央の画面と同様であるので説明を省略する。
【0332】
限定ではなく例として、配信ユーザの人物不検知が検出されると、限定ではなく例として、中央の画面に表示が変わる。
この例では、ライブ中継情報表示領域LRRには、限定ではなく例として、マスキング映像の表示を終了してよいかを配信ユーザに確認するための情報(本例では、「マスキング映像の表示を終了してよろしいですか?」のメッセージ、この質問に対してYESと答えるためのYESボタンYBT(「はい」の文字を含むボタン)、この質問に対してNOと答えるためのNOボタンNBT(「いいえ」の文字を含むボタン)等)が、マスキング映像に重畳して表示されている。
【0333】
このとき、端末20の撮像部27と音入力部25が継続して無効となっていることに基づいて、カメラがOFFモードであることを示すカメラモード情報と、マイクがOFFモードであることを示すマイクモード情報が継続して表示されている。
【0334】
限定ではなく例として、中央の画面におけるYESボタンYBTが配信ユーザによってタップされると、限定ではなく例として、右側の画面に表示が変わる。
この画面は、前述した
図3-1右側の画面と同様であるので説明を省略する。
【0335】
<第3変形例(3)>
配信ユーザが、自らの操作によって誤ってエフェクト機能を解除してしまうような場合があり得る。そこで、限定ではなく例として、入出力部23に対してエフェクトを解除するユーザ入力がなされた場合に、上記の実施例と同様に、ライブコンテンツ情報の送信を停止し、マスキング映像を表示させるように制御してもよい。
【0336】
また、この場合、配信ユーザの端末20が、入出力部23に対してエフェクトを解除するユーザ入力がなされた場合に、ライブコンテンツ情報の送信を停止し、マスキング映像を表示させるように制御するとともに、エフェクトを解除するか否かを配信ユーザに確認するエフェクト解除確認情報を配信ユーザの端末20の表示部24に表示させるようにしてもよい。そして、配信ユーザによってエフェクト解除OKが選択された場合は、ライブコンテンツ情報の送信を開始するように制御し、配信ユーザによってエフェクト解除NGが選択された場合は、マスキング映像の表示を維持する(ライブコンテンツ情報を送信しない)ように制御してもよい。
【0337】
また、配信ユーザの端末20により取得されている画像データに基づく画像にオブジェクトが重畳表示されたライブ画像の画像データが視聴ユーザの端末20に配信されることにより、配信ユーザの顔を視聴ユーザが視認できない態様で、ライブ画像が視聴されるようにしてよい。このオブジェクトを、配信ユーザの端末20の入力に基づいて外すことができるようにしてもよく、限定ではなく例として、配信ユーザの端末20に、オブジェクトを外すかどうかを選択させる画面が表示され、配信ユーザがオブジェクトを外す選択操作を行ったことに基づいて、配信ユーザの端末20により取得されている画像データ(オブジェクトが重畳表示されておらず、配信ユーザの顔を視聴ユーザが視認できる態様の画像の画像データ)が、視聴ユーザの端末20に配信されてもよい。
【0338】
このような構成により、配信ユーザがオブジェクトを用いたくない場合、限定ではなく例として、自分の顔を視聴ユーザに見せたい場合等には、配信ユーザの端末20への入力によって、オブジェクトが重畳されていない状態の画像(配信ユーザの端末20により取得されている画像データに基づく画像(撮像中の画像)そのもの)を、視聴ユーザの端末20に表示させることができる。
【0339】
ここで、配信ユーザがオブジェクトを外す操作を行ったことに基づいて、オブジェクトが重畳されていない状態の画像が直ちには視聴ユーザの端末20に表示されず、一旦、視聴ユーザに待機を促す画像や、広告の動画像等が、視聴ユーザの端末20に表示されるようにしてもよい。すなわち、サーバ10は、配信ユーザによる、オブジェクトを含まない画像を送信することに関する入力に基づいて、第2データを送信する制御を制御部11によって行うようにしてもよい。
【0340】
このような構成により、限定ではなく例として、配信ユーザがオブジェクトを外す入力を誤って行った場合等に、配信ユーザの意に反して顔を視聴ユーザに見られてしまうことを防止できる。
【0341】
さらに、配信ユーザがオブジェクトを外す操作を行ったことに基づいて、一旦、視聴ユーザに待機を促す画像や、広告の動画像等が、視聴ユーザの端末20に表示されている状態で、配信ユーザが、オブジェクトを外すことに関する確認のための入力を行ったことに基づいて、オブジェクトが重畳されていない状態の画像が視聴ユーザの端末20に表示されるようにしてもよい。
【0342】
限定ではなく例として、配信ユーザの端末20に、オブジェクトを外した画像(配信ユーザの端末20により撮像中の画像)をそのまま視聴ユーザの端末20に表示させてもよいかどうかを確認させる画面が表示され、配信ユーザがオブジェクトを外す確認操作を行ったことに基づいて、オブジェクトを外した画像の画像データが、視聴ユーザの端末20に配信されてもよい。すなわち、サーバ10は、第2データを送信する制御を行った後、オブジェクトを含まない画像の画像データを送信することをユーザに確認することに関する処理を制御部11によって行い、その確認することに関する処理に基づき、オブジェクトを含まない画像の画像データを送信する制御を制御部11によって行ってもよい。
【0343】
このような構成により、限定ではなく例として、操作の誤りではなく、配信ユーザの意図に沿っていることが確認された上で、オブジェクトが重畳されていない状態の画像が視聴ユーザの端末に表示されるようにすることができる。
【0344】
図3-9は、視聴ユーザであるユーザB.Bの端末20Bの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図3-9左側では、配信ユーザであるユーザA.Aのライブ画像が、端末20Bの表示部24に表示されている。
配信ユーザが自分の顔領域にエフェクトを設定していることにより、配信ユーザの顔領域には、オブジェクトOBが重畳して表示されている。これにより、視聴ユーザは、配信ユーザの顔を識別することができず、配信ユーザは、自分の顔を公開することなくライブ配信を行うことができる。
【0345】
図3-9左側に示すように、配信ユーザの顔領域が継続的に検出されていることに基づいて、自動的にオブジェクトOBが顔領域に重畳して表示されるようになっている。従って、配信ユーザの顔領域が検出されなくなったことに基づいて、オブジェクトOBが非表示となり、配信ユーザの顔にエフェクトがかかっていない状態で、配信ユーザの意図に反してライブ配信が行われる可能性がある。
【0346】
本実施例では、
図3-9中央に示すように、顔領域が検出されなくなったことに基づいて、ライブ中継情報表示領域LRRにはマスキング映像が表示されるようになっている。これにより、配信ユーザの意図に反して顔が公開されてしまうことを防止できる。
そして、再度、顔領域が検出されるようになったことに基づいて、
図3-9右側に示すように、ライブ中継情報表示領域LRRには、顔領域にオブジェクトOBが重畳した状態で配信ユーザが表示されることとなり、再びエフェクトがかかった状態でライブ配信が行われるようになる。
【0347】
図3-10は、配信ユーザであるユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の一例である。配信ユーザは、自分の端末20Aに対する入力によって、ライブ配信の際に自分の顔領域にエフェクトをかけるかどうかを設定することができる。
【0348】
図3-10左側に示すように、例えば、配信ユーザが、ライブ配信中に所定の操作(例えば、設定用アイコンのタップ操作)を行うことにより、ライブ中継情報表示領域LRRには、エフェクト解除用のアイコンERIが表示される。本例では、アイコンERIに「エフェクトを解除しますか?」というメッセージとともに、「YES」ボタン及び「NO」ボタンが表示されている。
【0349】
配信ユーザが、「YES」ボタンをタップすることによって、
図3-10中央に示すように、ライブ中継情報表示領域LRRにはマスキング映像が表示され、これとともに、エフェクト解除状態でライブ配信を継続するか否かを確認するための確認用のアイコンCFIが表示される。本例では、アイコンCFIに「エフェクトを解除して配信しますか?」というメッセージとともに、「YES」ボタン及び「NO」ボタンが表示されている。
【0350】
配信ユーザが、「YES」ボタンをタップすることによって、
図3-10右側に示すように、ライブ中継情報表示領域LRRには、顔領域にオブジェクトOBが重畳していない状態で配信ユーザが表示されることとなり、エフェクトがかかっていない状態でのライブ配信が行われるようになる。
【0351】
このように、配信ユーザがエフェクトを解除する操作を行った場合、一旦は、マスキング映像が表示されるため、配信ユーザが誤って操作を行った場合等に、直ちに顔が公開されてしまうことを防止し、また、配信ユーザに、エフェクトを解除した状態でライブ配信を行うか否かを確認する猶予を与えることができる。そして、配信ユーザが、エフェクトを解除してライブ配信を行うための確認操作を行ったことに基づいて、エフェクトがかかっていない状態でのライブ配信が行われるようになる。
【0352】
<第4実施例>
第4実施例は、第3実施例において、配信ユーザが検知されなくなってからある程度の時間が経過した場合に、異なるマスキングコンテンツ情報を出力することに関する実施例である。
【0353】
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0354】
<表示画面>
図4-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)中に配信ユーザの人物不検知が検出された場合に、限定ではなく例として、マスキング映像として専用映像が表示された後に、引き続きユーザの人物不検知が検出されたまま設定時間が経過した場合に、限定ではなく例として、専用映像とは異なるマスキング映像に表示が切り替わる例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0355】
図4-1左側および中央は、前述した
図3-1左側および中央の画面と同様であるので説明を省略する。
【0356】
限定ではなく例として、引き続き配信ユーザの人物不検知が検出されたまま設定時間が経過すると、限定ではなく例として、
図4-1右側の画面に表示が変わる。
この画面は、前述した
図3-3中央の画面と同様であるので説明を省略する。
【0357】
<処理>
図4-2は、本実施例において配信ユーザの端末20Aの制御部21が、
図3-6の第1の配信制御処理に代えて実行する第3の配信制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0358】
A3460のステップにおいて人物が検知されなかったと判定したならば(A3460:NO)、端末20Aの制御部21は、人物不検知フラグを「ON」に設定してから設定時間が経過したか否かを判定する(A4470)。
【0359】
設定時間が経過したと判定したならば(A4470:YES)、端末20Aの制御部21は、人物が一定時間検知されないことを示す一定時間人物不検知情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A4480)。
そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了する。
【0360】
この場合、サーバ10の制御部11は、端末20Aから一定時間人物不検知情報を受信すると、限定ではなく例として、第1のマスキングコンテンツ情報とは異なる第3のマスキングコンテンツ情報を記憶部15等から取得し、端末20A、および、端末20Bを含む視聴ユーザの端末20に送信するようにすることができる。
【0361】
なお、
図3-7に示した第2の配信制御処理についても、上記と同様の処理を行うようにしてよい。
つまり、顔検知フラグを「ON」に設定してから設定時間が経過した場合、端末20Aの制御部21は、顔が一定時間検知されないことを示す一定時間顔不検知情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてよい。
【0362】
この場合、サーバ10の制御部11は、端末20Aから一定時間顔不検知情報を受信すると、限定ではなく例として、第2のマスキングコンテンツ情報とは異なる第4のマスキングコンテンツ情報を記憶部15等から取得し、端末20A、および、端末20Bを含む視聴ユーザの端末20に送信するようにするようにしてよい。
【0363】
なお、第3のマスキングコンテンツ情報と、第4のマスキングコンテンツ情報とには、限定ではなく例として、前述した以下のような映像(静止画像、動画像を問わない。)を含めてよい。
・専用映像
・配信ユーザプロモーション映像
・ライブ配信事業者広告映像
なお、音を含めるようにしてもよい。
【0364】
また、限定ではなく例として、第1のマスキングコンテンツ情報には画像として静止画像を含め、第3のマスキングコンテンツ情報には画像として動画像を含めるようにしてもよい。
同様に、限定ではなく例として、第2のマスキングコンテンツ情報には画像として静止画像を含め、第4のマスキングコンテンツ情報には画像として動画像を含めるようにしてもよい。
【0365】
また、第1のマスキングコンテンツ情報と第3のマスキングコンテンツ情報とは、限定ではなく例として、異なる映像のコンテンツ情報であるようにしてよい。
同様に、第2のマスキングコンテンツ情報と第4のマスキングコンテンツ情報とは、限定ではなく例として、異なる映像のコンテンツ情報であるようにしてよい。
音についても同様としてよい。
【0366】
<第4実施例の効果>
本実施例は、サーバ10が、配信ユーザが検知されなくなってから設定時間が経過した場合、第2データに代えて、第1画像および前記第2画像とは異なる第3画像の第3データを送信する制御を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、配信ユーザが検知されなくなってからある程度の時間が経過したような場合に、第1画像および第2画像とは異なる第3画像の第3データを送信して第3画像を表示させることができる。
【0367】
また、第2画像は、静止画像であり、第3画像は、動画像であるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、配信ユーザが検知されなくなってからある程度の時間が経過したような場合に、動画像の第3データを送信して第3画像を表示させることができる。
【0368】
本実施例は、第3画像は、広告の動画像である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、配信ユーザが検知されなくなってからある程度の時間が経過したような場合に、広告の動画像の第3データを送信して第3画像を表示させることができる。
【0369】
<第5実施例>
第5実施例は、配信ユーザがライブ配信を行っているときに、配信ユーザの端末20の撮像部27によって配信ユーザの人物不検知を検出すると、ライブ配信の動画像コンテンツとして表示されるマスキング映像の種類を配信ユーザが任意に設定できるようにすることに関する実施例である。
【0370】
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0371】
本実施例では、マスキング映像の種類を配信ユーザが任意に設定する場合のタイミングとして、限定ではなく例として、以下のようなタイミングを含めるようにしてよい。
・ライブ配信開始前のタイミング
・ライブ配信中のタイミング
【0372】
ライブ配信開始前のタイミングは、限定ではなく例として、ライブ配信が開始される前の任意のタイミングであるようにしてよい。
具体的には、ライブ配信サービスでライブ配信が開始される前に、ライブ配信サービスのライブ配信に関する設定を行う画面(
図5-1左側参照)において、マスキング映像の種類を設定できるようにしてよい。
【0373】
ライブ配信中のタイミングは、限定ではなく例として、ライブ配信がなされているときの任意のタイミングであるようにしてよい。
具体的には、ライブ配信サービスでライブ配信がなされているときに、ライブ配信サービスのライブ配信に関する設定を行う画面(不図示)において、マスキング映像の種類を設定できるようにしてよい。
【0374】
<表示画面>
図5-1は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)が開始される前に、ライブ配信サービスのライブ配信に関する設定を行うライブ配信設定画面において、マスキング映像の種類として専用映像が配信ユーザによって設定される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0375】
図5-1左側は、限定ではなく例として、ライブ配信アプリケーション(ライブ配信サービス)においてライブ配信がなされていないときに表示されるライブ配信設定画面の一例である。
この画面では、画面最上部中央に、ライブ配信アプリケーションの名称である「Live Streaming App」の文字が表示されるように構成されている。
また、その下には、現在の画面を示す「Live配信設定」のテキストを含む領域が構成されている。
【0376】
その下には、ライブ配信設定用情報を表示するためのライブ配信設定用情報表示領域LSRが構成されている。
ライブ配信設定用情報表示領域LSRには、限定ではなく例として、ライブ配信のうちマスキング映像の種類に関する設定を行うための情報(配信ユーザが選択することが可能なマスキング映像の種類に関する情報、配信ユーザによって選択された種類のマスキング映像のプレビューに関する情報等)と、配信ユーザによって選択された種類のマスキング映像を実際のライブ配信で用いることを決定するための決定ボタンDBT等が表示されている。
【0377】
限定ではなく例として、
図5-1左側の画面において、専用映像がユーザによって選択された状態で、決定ボタンDBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、専用映像がマスキング映像として設定されたことに関する情報が表示される(不図示)。
【0378】
そして、限定ではなく例として、配信ユーザによってライブ配信(第5回○○ライブ)が開始されると、中央の画面に表示が変わる。
この画面は、前述した
図3-1左側の画面と同様であるので説明を省略する。
【0379】
限定ではなく例として、配信ユーザの人物不検知が検出されると、限定ではなく例として、右側の画面に表示が変わる。
この画面は、限定ではなく例として、前述した
図3-1中央の画面と同様であるので説明を省略する。
【0380】
この例では、ライブ配信が開始される前にライブ配信設定画面において、専用映像をマスキング映像として設定していることに基づいて、ライブ中継情報表示領域LRRに、限定ではなく例として、専用映像(「しばらくお待ちください・・・」および「ちょっと待っててね」のメッセージを含む映像)がカメラ映像から切り替わり表示されている。
【0381】
<第5変形例(1)>
ライブ配信中のマスキング映像としてライブ配信事業者広告映像が表示された場合、限定ではなく例として、ライブ配信事業者から配信ユーザに対して報酬(対価)が支払われるようにしてよい。
【0382】
また、ライブ配信中のマスキング映像としてライブ配信事業者広告映像が表示された場合、限定ではなく例として、ライブ配信事業者から配信ユーザに対して報酬が支払われることが配信ユーザに報知されるようにしてもよい。以下では、このライブ配信事業者から配信ユーザに対して報酬が支払われることに関する情報を、適宜「報酬報知情報」等と称する。
【0383】
ライブ配信事業者から配信ユーザに対して報酬が支払われることが配信ユーザに報知される場合のタイミングの一例として、限定ではなく例として、以下のようなものを含めることができる。
・ライブ配信がなされていないときのタイミング
・ライブ配信がなされているときのタイミング
【0384】
ライブ配信がなされていないときのタイミングは、限定ではなく例として、ライブ配信がなされていない状況における所定のタイミングであるようにしてよい。
具体的には、限定ではなく例として、一のライブ配信がなされる前のライブ配信設定画面において報酬報知情報が表示されることによって、配信ユーザに報知されるようにしてよいし、限定ではなく例として、一のライブ配信がなされた前のアナリティクス画面において報酬報知情報が表示されることによって、配信ユーザに報知されるようにしてよい。
【0385】
ライブ配信がなされているときのタイミングは、限定ではなく例として、ライブ配信がなされている状況における所定のタイミングであるようにしてよい。
具体的には、限定ではなく例として、一のライブ配信がなされている最中のライブ配信画面においてライブ中継情報に含まれる報酬報知情報が表示されることによって、配信ユーザに報知されるようにしてよい。
【0386】
図5-2は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)が開始される前に、ライブ配信サービスのライブ配信に関する設定を行うライブ配信設定画面において、ライブ配信事業者から配信ユーザに対して報酬が支払われることを配信ユーザに報知する例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0387】
図5-2の画面に関しては、前述した
図5-1左側の画面と同様である部分についての説明を省略する。
この例では、ライブ配信設定用情報表示領域LSRにおける、配信ユーザが選択することが可能なマスキング映像の種類に関する情報のうちライブ配信事業者広告映像に関する情報(「運営広告映像」の文字)の横に、限定ではなく例として、ライブ配信事業者から配信ユーザに対して報酬が支払われることを配信ユーザに報知するための情報(「(広告報酬が付与されます)」の文字)が表示されている。
【0388】
このような構成によれば、マスキング映像の種類を設定することができるライブ配信設定画面において、マスキング映像としてライブ配信事業者広告映像を配信ユーザに選択させやすくすることができる。
【0389】
なお、ライブ配信事業者から配信ユーザに支払われる報酬が、限定ではなく例として、サーバ10によって決定されるようにしてもよい。この場合、限定ではなく例として、以下のうちの少なくともいずれか1つに基づいて、報酬が決定されるようにしてもよい。
・ライブ配信事業者広告映像が視聴ユーザによって視聴された回数(総回数等)
・ライブ配信事業者広告映像が視聴ユーザによって視聴された時間(総時間等)
・ライブ配信事業者広告映像の商品またはサービスの販売数や売上額(総販売数や総売上額等)
・ライブ配信事業者広告映像の商品またはサービスのクリック数(総クリック数等)
なお、限定ではなく例として、上記の商品またはサービスの販売数、売上額、クリック数は、広告の動画像の表示に基づく視聴ユーザの反応の一例としてよい。
【0390】
報酬は、限定ではなく例として、法定通貨や企業通貨(ポイント、クーポン、サービス券等を含めてもよい。)で支払うようにしてもよいし、暗号資産(仮想通貨)等によって支払うようにしてもよい。また、報酬の額は、限定ではなく例として、上記の各種の値が大きいほど、より大きな額を設定するようにしてよい。
また、報酬を、物品やサービスによって支払うようにしてもよい。
【0391】
なお、上記とは意味合いが少し異なるが、広告の動画像の表示に基づく視聴ユーザの反応に、前述した視聴ユーザ数、視聴ユーザコメント数、視聴ユーザ盛り上がり度等を含めてもよいし、含めなくてもよい。
【0392】
本変形例は、第2画像は、広告の動画像であり、サーバ10は、視聴ユーザの端末20(限定ではなく、第2データが送信された端末の一例)での第2画像の表示(再生と言ってもよい。)に基づく報酬であって配信ユーザに付与する報酬を制御部11によって決定する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、ユーザが検知されなかったことに基づき第2データが送信された端末での広告の動画像である第2画像の視聴に基づく報酬を決定した上でユーザに付与することができる。
【0393】
また、この場合、報酬は、広告の動画像である第2画像の表示時間(再生時間と言ってもよい。)、または広告の動画像の表示に基づく視聴ユーザの反応に基づいて制御部11によって決定されるようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、限定ではなく例として、広告の動画像である第2画像の表示時間が長いほど報酬を高く設定したり、端末のユーザの反応が大きいほど報酬を高く設定するといったことが可能となる。
【0394】
本変形例は、第3画像は、広告の動画像であり、サーバ10は、第3データが送信された端末での第2画像の表示に基づく報酬であってユーザに付与する報酬を制御部11によって決定する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、ユーザが検知されなくなってから設定時間が経過したことに基づき第3データが送信された端末での広告の動画像である第3画像の表示に基づく報酬を決定した上でユーザに付与することができる。
【0395】
また、この場合、報酬は、第3画像の表示時間、または第3画像の表示に基づく端末のユーザの反応に基づいて決定されるようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、限定ではなく例として、広告の動画像である第3画像の表示時間が長いほど報酬を高く設定したり、端末のユーザの反応が大きいほど報酬を高く設定するといったことが可能となる。
【0396】
<第6実施例>
第6実施例は、配信ユーザがライブ配信を行っているときに、配信ユーザが手動でカメラ映像とマスキング映像を切り替えることができるようにすることに関する実施例である。
また、第6実施例は、配信ユーザがライブ配信を行っているときに、配信ユーザが手動でマスキング映像の種類を切り替えることができるようにすることに関する実施例である。
【0397】
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0398】
<表示画面>
図6-1は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)中に配信ユーザによってカメラ映像からマスキング映像の切り替えるための操作がなされた場合に、限定ではなく例として、マスキング映像として専用映像が表示される例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0399】
図6-1左側の画面に関しては、前述した
図3-1左側の画面と同様である部分についての説明を省略する。
この例では、ライブ中継情報表示領域LRRの上部には、限定ではなく例として、カメラモード情報とマイクモード情報とともに、ライブ配信に関する各種設定を行うための情報としてマスキング映像に切り替えるための情報(マスキング映像切り替えボタンMBT)が表示されている。
このときのマスキング映像切り替えボタンMBTは、限定ではなく例として、マスキング映像に切り替えるモードが選択されていないことに基づいて、限定ではなく例として、OFF態様のマスキング映像切り替えボタンMBT(本例では、コーヒーカップのイラストと「OFF」の文字とを含むボタン)が表示されている。
【0400】
限定ではなく例として、マスキング映像切り替えボタンMBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、右側の画面に表示が変わる。
この例では、ライブ中継情報表示領域LRRの上部に、限定ではなく例として、ON態様のマスキング映像切り替えボタンMBT(本例では、コーヒーカップのイラストと「ON」の文字とを含むボタン)が表示されている。
【0401】
図6-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、一のライブ配信(第5回○○配信)中にマスキング映像が表示されている場合に、限定ではなく例として、配信ユーザの操作によってマスキング映像の種類が切り替わる例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0402】
図6-2左側の画面に関しては、前述した
図6-1右側の画面と同様である部分についての説明を省略する。
この例では、ライブ中継情報表示領域LRRの右下部に、限定ではなく例として、マスキング映像の種類を変更するための情報(変更するマスキング映像の種類を指定するための情報と、その指定されたマスキング映像の種類に実際に変更するためのマスキング映像変更ボタンMSBT等を含むマスキング映像変更領域)が表示されている。
【0403】
限定ではなく例として、マスキング映像変更領域においてマスキング映像の種類が配信ユーザプロモーション映像となるように配信ユーザによってタップされると、限定ではなく例として、中央の画面に表示が変わる。
この例では、変更するマスキング映像の種類を指定するための情報には、限定ではなく例として、「プロモーション映像」の文字が表示されている。
【0404】
限定ではなく例として、マスキング映像変更領域においてマスキング映像の種類が配信ユーザプロモーション映像となるように配信ユーザによって指定され、マスキング映像変更ボタンMSBTが配信ユーザによってタップされると、限定ではなく例として、右側の画面に表示が変わる。
この例では、
図6-2左側の画面と同様に、ライブ中継情報表示領域LRRの右下部に、限定ではなく例として、マスキング映像の種類を変更するための情報が表示されている。
【0405】
<他の実施例>
(1)コンテンツ
上記の実施例や変形例において、配信されるコンテンツに、ライブコマースコンテンツを含めてもよい。
【0406】
また、配信されるコンテンツに、限定ではなく例として、2Dまたは3Dのアバター(バーチャルなキャラクタ)によって画像等の配信を行うバーチャルコンテンツを含めてよい。また、この場合、コンテンツを配信する配信ユーザには、このアバターが含まれてもよい。
限定ではなく例として、第3実施例の内容を適用する場合において、2Dまたは3Dで描画されたアバターのエフェクトが外れたか否かを、上記の実施例と同様の手法によって判定し、外れたと判定した場合に、上記の実施例と同様に、マスキングコンテンツ情報を送信するようにしてもよい。
他の実施例や変形例についても同様としてよい。
【0407】
(2)情報処理装置
上記の実施例において、情報処理装置を、限定ではなく例として配信ユーザの端末20としてもよい。サーバ10が行う処理の少なくとも一部の処理を、配信ユーザの端末20が行うようにしてもよい。
【0408】
また、サーバ10を1つとするのではなく、サーバ10を複数のサーバに分け、これら複数のサーバを本開示における情報処理装置としてもよい。
また、複数のサーバによって構成されるサーバシステムを構成し、このサーバシステムによって、上記の各実施例や各変形例に示した処理を実現してもよい。
【0409】
また、サーバではなく、管理用のPC等の端末や管理用のスマートフォン等の端末を、本開示における情報処理装置としてもよい。
【0410】
(3)その他
前述したように、上記の各々の実施例、各々の変形例、他の実施例等で説明した内容は、それぞれ組み合わせて適用することが可能である。
【符号の説明】
【0411】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク