(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178915
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】光学アクセサリーアダプターリング
(51)【国際特許分類】
G03B 17/56 20210101AFI20241218BHJP
G03B 11/00 20210101ALI20241218BHJP
【FI】
G03B17/56 Z
G03B11/00
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024085775
(22)【出願日】2024-05-27
(31)【優先権主張番号】112121993
(32)【優先日】2023-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】524200807
【氏名又は名称】林 江宏
(74)【代理人】
【識別番号】110003214
【氏名又は名称】弁理士法人服部国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蒙 天培
【テーマコード(参考)】
2H083
2H105
【Fターム(参考)】
2H083AA42
2H105CC01
(57)【要約】
【課題】本発明は、破壊の利便性を向上させる潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを提供する。
【解決手段】光学アクセサリーアダプターリングは、少なくとも1つのフレーム1を含む。フレーム1における一方端の外壁面には、第1の接続部が設けられる。第1の接続部は、第1の口径を有する第1の光学アクセサリーと接続される。フレーム1における他方端の内壁面には、第2の接続部13が設けられる。第2の接続部13は、第2の口径を有する第2の光学アクセサリーと接続される。フレーム1には少なくとも1つの力作用部15と少なくとも1つの潰し部17が設けられる。各力作用部15の局部領域は、少なくとも各潰し部17に隣接している。各力作用部15が力を受けて第1の方向へ移動する場合、各力作用部15はフレーム1を各潰し部17の延伸方向に沿って破壊させて裂けることが可能である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームを有する潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングであって、
前記フレームには、一方端の外壁面に第1の接続部が、他方端の内壁面に第2の接続部が設けられており、前記第1の接続部は、第1の口径を有する第1の光学アクセサリーと接続され、前記第2の接続部は、第2の口径を有する第2の光学アクセサリーと接続され、
前記フレームには、少なくとも1つの力作用部と少なくとも1つの潰し部が設けられており、各前記力作用部の局部領域は、少なくとも、各前記潰し部の局部領域に隣接し、各前記力作用部が力を受けて第1の方向に移動すると、各前記力作用部は、前記フレームを各前記潰し部の延伸方向に沿って破壊し引き裂くようにする、
ことを特徴とする、光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項2】
前記潰し部は、前記フレームの軸方向に沿って延伸配置される、請求項1に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項3】
前記潰し部は前記フレームの円周方向に沿って延伸配置される、請求項1に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項4】
前記潰し部は凹溝形状を呈し、前記フレームの外壁面または内壁面に凹設される、請求項1に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項5】
前記潰し部は、少なくとも複数の穴から構成される、請求項1に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項6】
前記フレームにおける他方端の外径が一方端の外径よりも大きくなっており、両端の間に肩部が形成され、前記肩部の外側には傾斜面が設けられており、
前記傾斜面は、前記フレームの他方端から一方端の方向に傾斜しており、これによって、前記肩部における、前記フレームの他方端の内部における2つの内壁面の接続箇所に対応する領域に、前記潰し部が形成される、請求項1に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項7】
前記潰し部の最小厚みは0.1mmから0.3mmである、請求項1から6のいずれか1項に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項8】
前記フレームには少なくとも1つの補助潰し部が設けられており、前記補助潰し部は前記潰し部に隣接している、請求項1から6のいずれか1項に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項9】
前記力作用部は前記フレームの外壁面に突設されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項10】
前記力作用部は少なくとも開け孔および力作用傾斜面を含み、
前記力作用傾斜面を形成するために、前記開け孔における前記フレームの外壁面に対応する孔径は、前記開け孔における前記フレームの内壁面に対応する孔径よりも小さい、請求項1から6のいずれか1項に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項11】
前記力作用部は内ネジ凹溝またはネジ孔である、請求項1から6のいずれか1項に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項12】
前記フレームは金属またはプラスチック鋼の材料で製造される、請求項1から6のいずれか1項に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項13】
前記力作用部は少なくとも1つの凹領域をさらに含み、前記凹領域は前記潰し部に隣接するか、または前記潰し部と連通する、請求項1から6のいずれか1項に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【請求項14】
各前記凹領域は前記フレームの外壁面および/または内壁面に位置する、請求項13に記載の光学アクセサリーアダプターリング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光学アクセサリーアダプターリングに関し、特にフレームの厚さを削減し、外力によって破壊される潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル技術と光学技術の急速な発展に伴い、様々なデジタル製品は機能と性能の両面で絶えず向上し、価格の低下とともに普及している。一般に、ユーザーがカメラで撮影を行う際に、様々な異なる画像効果を得るために、通常はカメラのレンズに異なる効果のフィルター(例えば、ソフトフォーカスフィルター、スターエフェクトフィルター、偏光フィルター、NDフィルターやカラーフィルターなど)を装着する。また、ユーザーはカメラのレンズや前述のフィルターを保護するために、カメラのレンズやフィルターに別途保護レンズを装着することもある。
【0003】
各種画像処理ソフトウェアの進歩により、前記の多くのフィルターは強力なデジタル技術によって徐々に置き換えられつつあるが、その中でも偏光フィルター、NDフィルター、および保護フィルターは依然として非常に置き換えが難しい。名前の通り、NDフィルターは光の透過率を低下させるフィルターであり、一般的には、光の透過率に応じて複数の異なる規格に区分される。消費者は撮影時の実際の需要に応じて、レンズに単一または複数の異なる規格のNDフィルターを装着することで、レンズを通過する光の量を適切に減少させ、強い光源の環境下での撮影を可能にする。偏光フィルターは光の偏光原理に基づいて製造されたフィルターであり、偏光フィルターを回転させることで特定の偏光角度における光の通過量を調整することができる。消費者がレンズに偏光フィルターを装着し、偏光フィルターの角度を適切に調整することで、物体表面(例えば、水面、ショーウィンドウのガラス、または植物の葉の表面)の反射光を効果的に除去し、理想的な撮影効果を得ることができる。保護フィルターは、カメラレンズ、偏光フィルター、またはNDフィルターを保護するためのものであり、外部の埃(例えば、石英砂)による引っかき傷や衝撃による破損を防ぐためのものである。
【0004】
なお、異なるカメラレンズ、フィルター、および保護フィルターは、ブランドや設計規格の違いにより異なる口径を有する可能性がある。異なる口径の光学アクセサリーを接続するために、通常はアダプターリングを接続の媒介として使用し、ユーザーはカメラレンズに対応するフィルターや保護フィルターを別途購入する必要がなく、撮影機材の購入コストとその保管スペースの占有を削減することができる。
【0005】
しかし、従来のアダプターリングは、外ネジまたはネジ山を有するフィルターや保護フィルターと接続する際に、不適切な嵌合がしばしば発生する。例えば、アダプターリングの内ネジの生産率が低いため、フィルターや保護フィルターをアダプターリングにねじ込むと噛み込みが生じることがある。この際、外力でアダプターリングを破壊しようとすると、アダプターリングの材質やその厚さ(約2ミリメートル)により、適切な力を精確に加えるのが困難であり、さらにフィルターや保護フィルターを間接的に損傷させる可能性がある。したがって、前述の問題を効果的に解決し、アダプターリングの破壊の利便性を向上させることが本発明の重要な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の課題を解決するために、発明者らが何度も研究と試験を繰り返した結果、最終的に本発明である潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを開発するに至った。本発明の登場により、従来の問題を効果的に解決し、業者および/または使用者により良い使用経験を提供できることを期待する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による1つの目的は、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを提供することである。
光学アクセサリーアダプターリングにはフレームが含まれる。
フレームにおける一方端の外壁面には、第1の接続部が設けられる。第1の接続部は、第1の口径を有する第1の光学アクセサリーに接続する。フレームにおける他方端の内壁面には第2の接続部が設けられる。第2の接続部は、第2の口径を有する第2の光学アクセサリーに接続する。
フレームには少なくとも1つの力作用部と少なくとも1つの潰し部が設けられており、各力作用部の局部領域は少なくとも各潰し部の局部領域に隣接している。各力作用部が力を受けて第1の方向に移動する場合、各力作用部はフレームを各潰し部の延伸方向に沿って破壊し、引き裂くことが可能である。
【0008】
任意選択として、潰し部はフレームの軸方向に沿って延伸配置される。
【0009】
任意選択として、潰し部はフレームの円周方向に沿って延伸配置される。
【0010】
任意選択として、潰し部は凹溝形状を呈し、フレームの外壁面または内壁面に凹設される。
【0011】
任意選択として、潰し部は少なくとも複数の穴から構成される。
【0012】
任意選択として、フレームにおける他方端の外径は一方端の外径より大きくなっており、両端の間に肩部が形成される。肩部の外側には傾斜面が設けられる。
肩部における、フレームの他方端内における2つの内壁面の接続箇所に対応する区域に、潰し部を形成するように、傾斜面はフレームの他方端から一方端の方向に傾斜して構成される。
【0013】
任意選択として、潰し部の最小厚さは0.1から0.3ミリメートルである。
【0014】
任意選択として、フレームは少なくとも1つの補助潰し部がさらに設けられており、補助潰し部は潰し部に隣接している。
【0015】
任意選択として、力作用部はフレームの外壁面に突設されている。
【0016】
任意選択として、力作用部は少なくとも1つの開け孔と1つの力作用傾斜面を含む。
力作用傾斜面を形成するために、開け孔におけるフレームの外壁面に対応する孔径は、開け孔におけるフレームの内壁面に対応する孔径より小さい。
【0017】
任意選択として、力作用部は内ネジ凹溝またはネジ孔の態様である。
【0018】
任意選択として、フレームは金属またはプラスチック鋼の材料で製造されている。
【0019】
任意選択として、力作用部は少なくとも1つの凹領域も含んでおり、凹領域は潰し部に隣接しているか、潰し部と連通している。
【0020】
任意選択として、各凹領域はフレームの外壁面および/または内壁面に位置している。
【0021】
本発明の目的、技術特徴およびその効果をより一層理解するために、以下に実施形態を図面とともに詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の第1の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングとカメラ、第1の光学アクセサリーおよび第2の光学アクセサリーを示す爆発図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す正面立体図である。
【
図3A】本発明の第1の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す断面側面図である。
【
図3B】本発明の第1の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す断面側面立体図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す正面図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す背面立体図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す背面図である。
【
図7】本発明の第2の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す正面立体図である。
【
図8】本発明の第2の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す断面側面立体図である。
【
図9】本発明の第3の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す正面立体図である。
【
図10】本発明の第3の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す側面図である。
【
図11A】本発明の第3の実施形態における力作用部を示す特定の角度の局部拡大図である。
【
図11B】本発明の第3の実施形態における力作用部を示す他の角度の局部拡大図である。
【
図12】本発明の第4の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す側面図である。
【
図13】本発明の第4の実施形態における力作用部と潰し部の局部拡大図である。
【
図14】本発明の第4の実施形態に係る変形例であり、力作用部と潰し部を示す局部拡大図である。
【
図15A】本発明の第5の実施形態における力作用部と潰し部を示す局部断面図である。
【
図15B】本発明の第5の実施形態における力作用部と潰し部を示す局部拡大図である。
【
図16】本発明の第6の実施形態における力作用部と潰し部を示す局部拡大図である。
【
図17】本発明の第7の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す側面図である。
【
図18】本発明の第7の実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す局部断面図である。
【
図19】本発明の第8実施形態における潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングを示す正面立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の目的、技術内容および利点をより明確にするために、以下、具体的実施形態に基づき、図面を参照して本発明の実施形態をさらに詳細に説明する。本技術分野の技術者は、本明細書に開示された内容により本発明の利点および効果を理解でき、本発明は他の異なる具体的実施例によっても実施または適用することができる。本明細書に記載される各種の詳細は、異なる観点および適用に基づき、本発明の思想を逸脱しない範囲で各種の修正および変更が可能である。また、事前に声明しておくが、本発明の図面は簡単な説明のためだけに示されており、実際の寸法に基づいて描かれたものではない。さらに、特に文脈で明確に指摘または定義されていない限り、本発明における「前記」の意味には複数を含む。以下の実施形態では、本発明の関連技術内容をさらに詳細に説明するが、公開された内容は本発明の保護範囲を制限するものではない。
【0024】
ここで使用される用語は通常、本技術分野における一般的な意味を有するが、矛盾がある場合は、本明細書で与えられた定義が優先されることを理解すべきである。同じ事柄を多様な方法で表現することができ、本文で述べられた用語に代わる言葉や同義語が使用される可能性があり、それらの使用は特定の限定を意味しない。また、本明細書における実施例や用語の使用は説明的であり、本発明や用語の範囲および意味を制限するものではない。同様に、本発明は本明細書で開示された実施形態に限定されない。本明細書では、第1の、第2の、第3のなどの用語が使用される場合があるが、これらの用語は主要に各構成要素を区別するためのものであり、いかなる構成要素にも実質的な制限を加えるものではない。また、実際の用途における各構成要素の組み立てや配置順序を制限するものでもない。さらに、実施形態で述べられた方向用語(「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」など)は、図面の方向を参照したものである。したがって、使用される方向用語は説明のためであり、本発明の保護範囲を制限するものではない。また、本明細書で使用される「または」という用語は、実際の状況に応じて関連するリスト項目のいずれかまたは複数の組み合わせを含むことができる。
【0025】
本明細書中で使用される「実質上(substantially)」または「近似(approximately)」などの用語は、特定の値に対する許容範囲内の値または複数の値の平均値を指し得るものであり、これは本技術分野の技術者が認識または決定することができる。特に、測定システムまたは装置の制限を考慮に入れて、特定の値を測定する際に生じる可能性のある一定の誤差を含む場合がある。例えば、「実質上(substantially)」という用語は、特定の値の±5%、±3%、±1%、±0.5%、±0.1%、および1つまたは複数の標準偏差範囲を含むことができる。
【0026】
本発明は、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングに関するものであり、これはカメラCに応用される。第1の実施形態において、
図1を参照すると、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAは、口径が異なる2つの第1の光学アクセサリーLと第2の光学アクセサリーFを接続するためのものである。具体的には、
図2を参照すると、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAは少なくとも1つのフレーム1を含む。このフレーム1は金属材料(例えば、アルミ合金)またはプラスチック鋼で製造されるが、これに限定されない。そして、全体として中空環状である。説明を簡略化するために、
図2の左下方を素子の前方方向、
図2の右上方を素子の後方方向、
図2の上方を素子の上方(頂)方向、
図2の下方を素子の下方(底)方向とする。また、本発明の潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAの態様は、本発明の図式に示されるものに限定されるものではない。業者は製品の要求に応じて、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAの外観形状を調整することができる。したがって、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAが本発明で後述する基本構造および効果を有していれば、本発明の保護対象となる潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAである。
【0027】
上記を参照し、
図1から
図3Bに示すように、側面から見た場合、フレーム1の相対する両端の外径が異なり、第1のアダプターエンドD1と第2のアダプターエンドD2に区分される。第1のアダプターエンドD1はフレーム1の一方端(例えば、後端)位置にあり、第1の光学アクセサリーLに係る第1の口径に適合する。第1のアダプターエンドD1の外壁面には第1の接続部11(例えば、外ネジ)が設けられており、第1の接続部11を介して第1の光学アクセサリーL(例えば、広角レンズ、望遠レンズ、定焦レンズ、ズームレンズなどの各種レンズ、または保護フィルター、偏光フィルター、フィルターなどの各種機能レンズ)に接続される。第2のアダプターエンドD2はフレーム1の他方端(例えば、前端)位置にあり、第2の光学アクセサリーFに係る第2の口径に適合する。第2のアダプターエンドD2の内壁面には第2の接続部13(例えば、内ネジ)が設けられており、第2の接続部13を介して第2の光学アクセサリーFに接続される。第1の実施形態において、第2のアダプターエンドD2の内径は第1のアダプターエンドD1の外径より大きく、第2の口径が第1の口径より大きい場合があるが、これに限定されない。本発明の他の実施形態においては、製品の実際のニーズに応じて、第1の接続部11および第2の接続部13は、ネジ以外の他の固定構造を採用することができる。
【0028】
図2から
図6を参照されたい。第1の実施形態において、フレーム1には複数の力作用部15および複数の潰し部17が設けられている。力作用部15はフレーム1の外壁面から外側に延びる。
図4に示すように、フレーム1の上方に位置する力作用部15は上方に突き出て延び、フレーム1の下方に位置する力作用部15は下方に突き出て延びる。各力作用部15にはそれぞれ貫通孔150が設けられており、使用者は手で力作用部15をつまむか、または取り外しツール(例えば、ヘアピン、鍵、竹串など)を貫通孔150に挿入して力作用部15に力を加えることができる。第1の実施形態では、力作用部15はフレーム1に一体成形されているが、これに限定されない。本発明の他の実施形態においては、力作用部15は独立した部品として、溶接、接着、リベット留め、嵌め込み、またはネジ止めなどの方法でフレーム1に固定されることができる。力作用部15が使用者によって力が加えられ、潰し部17が後述のように変形・断裂することができるならば、それは本発明のいう力作用部15である。また、貫通孔150の大きさや形状は製品の実際のニーズに応じて調整することができ、フレーム1に複数の力作用部15が設けられている場合、各力作用部15に設けられた貫通孔150の形状は同一または異なることができ、さらには貫通孔150が設けられていなくてもよい。使用者は指で直接力作用部15をつまむか、または別の取り外しツール(例えば、レンチ)で力作用部15を挟んで力を加えることができる。
【0029】
また、
図2から
図6を再度参照すると、潰し部17はフレーム1に位置し、潰し部17が位置する領域の厚さは意図的にフレーム1の主体部分よりも薄く設計されている。ここで特に言及するのは、前述の「フレーム1の主体部分」とは、フレーム1のコアおよび基本構造部分を指し、その他の追加的、機能的または装飾的な部分、例えば、ネジ、滑り止め模様などは含まれない。さらに、フレーム1の主体部分は通常、より厚く、より強い構造を持ち、十分な強度と安定性を提供することで、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAが正常に使用できるようにしている。さらに、潰し部17は力作用部15に隣接することができる。それで、力作用部15に力が加わり第1の方向に移動すると、前述の力はフレーム1の主体部分に伝達される。潰し部17の厚さが薄いため、その構造強度は低くなり、その結果、フレーム1の他の部分よりも力に対する耐久性が低くなる。このような状況により、潰し部17はまず耐久限界に達して変形し、断裂を始める。前述の変形・断裂は、さらに多くの力を潰し部17の所在領域に集中させ、潰し部17の変形・断裂を加速させ、フレーム1が潰し部17の延伸方向に沿って破壊・裂けることになる。ここで特に言及するのは、本発明における「隣接」という用語は、2つの構造特徴の位置が近接しており、そのうち一つの構造特徴体が力を受けると、力をもう1つの構造特徴体に伝達し、それに影響を与えることができることを指す。本分野の技術者にとって、本発明の説明内容および図面によって「隣接」という用語を容易かつ明確に理解することができる。最良の実施例では、「隣接」は2つの構造特徴が三次元空間において最短距離で5ミリメートル以内であることを示すことができる。
【0030】
上記を踏まえて、
図2から
図6を再参照すると、第1の実施形態において、潰し部17はフレーム1の前後方向(すなわち軸方向)に沿って延びている。ここで、潰し部17は、第2のアダプターエンドD2の内壁面に凹設することができる。一部の実施形態において、潰し部17は、フレーム1における第2の接続部13を有する内壁面(
図2および
図4の上方に近い潰し部17)にのみ位置することができる。一部の実施形態では、潰し部17は、フレーム1における、第2の接続部13を有する内壁面、および第2の接続部13を有しない内壁面(
図2および
図4の下方に近い潰し部17)の両方に位置することができる。前述の「第2の接続部13を有しない内壁面」は、第2のアダプターエンドD2と第1のアダプターエンドD1の接続領域によって形成された肩部位置を指す。さらに、潰し部17は弧形の凹槽状を呈し、その最も薄い部分は0.1ミリメートルから0.3ミリメートルであることができる(ただし、これに限定されない)。
【0031】
また、フレーム1の破壊程度をさらに高めるため、
図2から
図6を参照すると、第1の実施形態において、フレーム1はさらに少なくとも1つの補助潰し部171を備えている。補助潰し部171は、第1のアダプターエンドD1の外壁面に凹設することができ、実質的に潰し部17の1つに対向するように配置される。このように、使用者が力作用部15を引くと、力作用部15に加えられた力が潰し部17および補助潰し部171に沿ってフレーム1を変形させ、断裂させることができる。一部の実施形態において、補助潰し部171は、フレーム1における第1の接続部11を有する外壁面(
図5および
図6の下方に近い補助潰し部171)にのみ位置することができる。一部の実施形態において、補助潰し部171は、フレーム1における、第1の接続部11を有する外壁面、および第1の接続部11を有しない外壁面(
図5および
図6の上方に近い補助潰し部171)の両方に位置することができる。前述の「第1の接続部11を有しない外壁面」は、第1のアダプターエンドD1と第2のアダプターエンドD2の接続領域によって形成された肩部位置を指す。さらに、補助潰し部171は弧形の凹槽状を呈し、その最も薄い部分は0.1ミリメートルから0.3ミリメートルであることができる(ただし、これに限定されない)。
【0032】
さらに、
図2から
図6を再参照すると、第1の実施形態において、フレーム1には複数の力作用部15、潰し部17および補助潰し部171が設けられているが、これに限定されない。本発明の他の実施形態において、フレーム1は製品のニーズに応じて、力作用部15、潰し部17および補助潰し部171の数を任意に調整することができ、前述の数は少なくとも1つであることができる。または、力作用部15と潰し部17のみを設けることもできる。さらに、第1の実施形態で言及した潰し部17および補助潰し部171の態様は、フレーム1上に同時に配置することができるか、または、そのうちの1つの態様のみを選択してフレーム1上に配置することができ、これにより潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAの生産における柔軟性を高めることができる。
【0033】
さらに、
図1から
図6を再参照する。潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAと第2の光学アクセサリーFが螺合される過程で、取り付け角度が不正確である、ねじの品質が悪い、ねじの隙間に汚れが詰まるなどの問題が発生し、不適切な嵌合が起こると、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAと第2の光学アクセサリーFとの間でねじ込みが詰まる(ねじのロックまたはかみ込み)現象が発生する。その際、使用者は手でまたは分解ツールを用いて力作用部15に力を加え、フレーム1が各潰し部17の延伸方向に沿って破壊されるようにする。このようにして、フレーム1は自らの破壊により変形し、前述の変形は通常、フレーム1の対応する破断部分の両端点が互いに遠ざかり、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAの真円性が損なわれる。その結果、使用者は後続で直接フレーム1に力を加え、簡単に第2の光学アクセサリーFから取り外すことができ、第2の光学アクセサリーFに損傷を与えることはない。また、このような取り外し方法は潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAを再利用できなくするが、一般に、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAの価格は第2の光学アクセサリーF(例えば、偏光フィルターやNDフィルターなど)よりもはるかに安価であり、消耗品として見なすことができる。
【0034】
なお、以下は、第1の実施形態とは異なるいくつかの態様の潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAについてそれぞれ説明し、続く説明では主に異なる点についてのみ記述する。本発明の第2の実施形態では、
図7および
図8に示すように、フレーム1には、2つの力作用部25、2つの潰し部27および補助潰し部271が設けられており、力作用部25はフレーム1における第2のアダプターエンドD2の外壁面に位置するとともに、貫通孔250(但しこれに限定されない)が設けられている。潰し部27は第2のアダプターエンドD2の内壁面に位置し、力作用部25に隣接している。また、補助潰し部271は第1のアダプターエンドD1と第2のアダプターエンドD2の接続領域に位置し、フレーム1の円周方向に沿って延設される。補助潰し部271の少なくとも一端は潰し部27に隣接または接続されている。第2の実施形態では、補助潰し部271の断面構造はV字型の溝である(但しこれに限定されない)。使用者が手または取り外しツールを用いて各力作用部25に力を加えると、潰し部27はまずフレーム1の軸方向に沿って変形破断し、その後、補助潰し部271はフレーム1の円周方向に沿って変形破断し、フレーム1が破壊され裂けることとなる。
【0035】
前述に続いて、
図7および
図8を再度参照されたい。第2の実施形態では、フレーム1の外壁面に少なくとも1つの固定部20が設けられており、固定部20は潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAを他の周辺装置(例えば:遮光フード)に固定することができる。具体的には、固定部20は2つのシート体を含んでおり(但しこれに限定されない)、各シート体は一定の距離を隔てて設けられ、その間に遮光フードのねじ込み構造が伸び入れることができ、ねじ込み嵌合またはねじ込み離脱の作用を達成する。しかし、本発明の他の実施形態においては、周辺装置の種類に応じて、固定部20の実際の構造も変化し得ることを予め明記しておく。
【0036】
本発明の第3の実施形態では、
図9から
図11Bに示すように、フレーム1における第2のアダプターエンドD2の外周面には開け孔30が設けられる。開け孔30はフレーム1の外壁面(外周面)に対する孔径G1が、フレーム1の内壁面(内周面)に対する孔径G2よりも小さくなっていることで、力作用傾斜面32を形成している。前述の開け孔30と力作用傾斜面32は共に、本発明の力作用部35を構成することができる。また、潰し部37は第2のアダプターエンドD2の外周面に凹設されており、フレーム1の円周方向に沿って延設されているが、これに限定されるものではなく、他の実施形態では、潰し部37は第2のアダプターエンドD2の内周面に凹設されることもあるし、第2のアダプターエンドD2の外周面と内周面の両方に同時に凹設されることもある。また、潰し部37の一部は力作用部35に隣接して配置されることがある。使用者が斜めの角度で取り外しツールを開け孔30に挿入し、力作用傾斜面32に押し当てると、力作用傾斜面32に力を加えることが可能である(これは力作用部35に力を加えることに相当する)。一部の実施形態では、力作用傾斜面32に対応する位置に支持傾斜面34が設けられ(ただし、これに限定されない)、取り外しツールが支持傾斜面34に密着し、支持傾斜面34を支点として力作用傾斜面32に力を加えることができる。また、力作用部35が第1の方向(例えば、円周方向の外側)に移動すると、力作用部35に隣接する一部の潰し部37が先に変形破断し、その後、使用者が力作用部35を引っ張ることで潰し部37の延設方向に沿ってフレーム1を裂くことができる。このようにして、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAが
図1の第2の光学アクセサリーFと誤って嵌合した場合、使用者は力作用部35と潰し部37を用いて潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAと第2の光学アクセサリーFとの接続を破壊し、第2の光学アクセサリーFを損傷することを避けることができる。
【0037】
上記を踏まえて、力作用部35と潰し部37との間の変形・破断状況を向上、加速させするために、
図9から
図11Bに示されるように、第3の実施形態において、力作用部35には少なくとも1つの凹領域351を設けることができる。凹領域351は潰し部37と連通することができ、且つ凹領域351の厚みは潰し部37の厚みと同じまたはそれよりも小さくなることができる。
図11Aに示されるように、力作用部35には2つの凹領域351が設けられている。一方の凹領域351はフレーム1の外周面から内側に凹む形で形成され、他方の凹領域351はフレーム1の内周面から外側に凹む形で形成されているが、これに限られない。本発明に係る他の実施形態においては、力作用部35には1つの凹領域351のみを設けることができ、外周面または内周面から凹む形で形成されることができる。さらに、潰し部37と凹領域351の凹む方向が異なる場合、例えば、潰し部37はフレーム1の外周面から内側に凹む形で設けられ、凹領域351はフレーム1の内周面から外側に凹む形で設けられている場合、凹領域351は潰し部37と連通しないものの、潰し部37に隣接して位置する。これにより、力作用部35が力を受ける際に、応力集中の効果を高め、凹領域351において破断点が形成されやすくなり、それが潰し部37に延伸し、潰し部37の変形・破断を強制することができる。
【0038】
再び、
図9から
図11Bに示されるように、フレーム1には、少なくとも1つの装飾ブロック38が外側に突出するように配置される。第3の実施形態において、装飾ブロック38はフレーム1に円周方向に沿って延伸するように環状に設けられる。装飾ブロック38は、第1の接続部11と潰し部37の間に位置することができ、反射材料、顔料、金属材質のコーティング、または歯のような滑り止め構造などによって被覆されることができる。これにより、潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAの外観の多様性が増す。さらに、フレーム1における第2のアダプターエンドD2の外周面には、少なくとも1つの滑り止め部39を設けることができる。各滑り止め部39は、凹み、凸模様、粒子など、粗い表面を形成するための構造で構成されることができ、フレーム1が握られて回転される際の摩擦力を増加させることができる。このように、滑り止め部39の設計を通じて、使用者はフレーム1をより安定して握り、
図1の第1の光学アクセサリーLまたは第2の光学アクセサリーFと潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAを接続または分離することができる。
【0039】
本発明に係る第4の実施形態において、
図12から
図13に示されるように、フレーム1には力作用部45、複数の潰し部47および補助潰し部471が設けられている。ここで、力作用部45は少なくとも1つの凸ブロックであり、各潰し部47はフレーム1の外壁面(外周面)から内側に凹設されており、その断面形状はV字型(但し、他の実施形態では、前述の断面形状がU字型、W字型等になることもある)であり、かつ、少なくとも1つの潰し部47が力作用部45に隣接している。また、補助潰し部471は、
図11Bに示される第3の実施形態における潰し部37のように、フレーム1の円周方向に環状に設され、各潰し部47に隣接して位置している。補助潰し部471はフレーム1の外壁面(外周面)または内壁面(内周面)から凹設されることができる。力作用部45に外力が加えられた場合、フレーム1が潰し部47および補助潰し部471の延伸方向に沿って順次変形・破断することができる。第4の実施形態の変形例において、潰し部47はフレーム1の内壁面(内周面)から外側に凹設されることができ、
図14に示される中間に位置する潰し部47のようである。さらに、本発明の他の実施形態では、製品のニーズに応じて、潰し部47および補助潰し部471の数量および配置を調整することができる。例えば、各潰し部47および補助潰し部471は、フレーム1の内壁面(内周面)から外側に凹設され、フレーム1の外観の完全性を保持することができる。また、第4の実施形態において、潰し部47は円周方向に配列され、
図12では、潰し部47は上下に配列されているが、他の実施形態では、潰し部47が軸方向に沿って配列されることもあり、即ち、潰し部47のサイズが縮小され、
図12の左右方向に順に配列される。
【0040】
本発明に係る第5の実施形態において、
図15Aから
図15Bに示されるように、力作用部55は内ネジ凹溝またはネジ孔の形態をとり、ネジツール(例えば:ネジ、ネジドライバー)がその中に締め込まれるためのものである。2つの潰し部57は、力作用部55の相対的な両側に配置される(これに限定されない)。使用者がネジツールを用いて力作用部55に締め込むと、ネジツールを介して力作用部55に作用力を加え、第1の方向への移動を引き起こし、少なくとも1つの潰し部57が変形破断し、フレーム1の真円性を破壊する。他の実施形態において、フレーム1には補助潰し部が設けられており(図示せず)、使用者が補助潰し部に沿ってフレーム1を裂くことができる。または、力作用部55は、
図11Bの第3の実施形態に示される潰し部37と凹領域351(例えば、内ネジ凹溝またはネジ孔の少なくとも一端に凹領域が設けられている)と合わせて使用するか、または第3の実施形態の潰し部37のみと合わせて使用することが可能である。使用者がネジツールを力作用部55に締め込むと、潰し部37および/または凹領域351の薄い厚みの影響によって、脆弱さによる破壊効果が生じることができる。
【0041】
本発明に係る第6の実施形態において、
図16に示されるように、潰し部67は複数の穴670によって構成され、これらの穴670はフレーム1の円周方向に沿って配置される。隣接する穴670間の最小間隔距離は0.1mmから0.3mm(但し、これに限らない)である。そのため、使用者が手で力作用部65(例えば:凸ブロック)に力を加え、力作用部65をフレーム1の外側に引き動かした後、力作用部65に近接する隣接する穴670の穴壁がその薄さにより潰され破れる。これにより、フレーム1が潰し部67の延伸方向(即ち、穴670の配置方向)に沿って破壊される。ただし、本発明における他の実施形態において、穴670はフレーム1の軸方向(
図16の左右方向のように)に沿って配置され、同様に前述したフレーム1の破壊効果を達成することができる。
【0042】
本発明に係る第7の実施形態において、
図17から
図18に示されるように、フレーム1における第2のアダプターエンドD2が第1のアダプターエンドD1よりも大きいため、第2のアダプターエンドD2と第1のアダプターエンドD1の間に肩部76が形成される。肩部76の外側には傾斜面761が設けられ、傾斜面761は第2のアダプターエンドD2から第1のアダプターエンドD1の方向に傾斜している。また、傾斜面761の局部部分は、第2のアダプターエンドD2における2つの内壁面の接続箇所に対応し、当箇所の厚さは他の箇所に比べて薄くなっており、これにより潰し部77が形成される(
図18の鎖線円内)。このようにして、使用者が潰し部77に近接する力作用部75に力を加えると、力作用部75からフレーム1に伝達される力により、潰し部77(特に前述2つの内壁面の接続箇所に対応する部分)が過剰な応力により変形破断し、フレーム1が潰し部77の延伸方向に沿って破壊される。
【0043】
本発明に係る第8の実施形態において、
図19に示されるように、フレーム1の内壁面(内周面)が外側に凹設されて力作用部85(即ち力作用部85は凹領域である)および潰し部87を形成している。ここで、潰し部87の凹みの深さは力作用部85よりも大きい。
図1の第2の光学アクセサリーFとフレーム1が嵌合する際、前述の力作用部85および潰し部87は第2の光学アクセサリーFとの間に露出した隙間を形成する。使用者は、取り外しツール(例えば、マイナスドライバー)を隙間に挿入し、外側への力を加えて操作することで、潰し部87を変形させ破断させることができる。特に言及すべきは、前記構造において、力作用部85および潰し部87は一体として統合されることができ、言い換えれば、取り外しツールによる力が力作用部85の位置で作用することに限定されず、潰し部87に対応する位置で作用することもできる。この場合、潰し部87は力作用部85および潰し部87の機能を同時に果たすことになる。また、フレーム1は
図12の第4の実施形態に示される補助潰し部471を備えており、フレーム1が潰し部87および補助潰し部471の延伸方向に沿って順次破壊されることができる。
【0044】
上記を踏まえて、
図1から
図19に示されるように、本発明に係る潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAは、フレーム1の厚みを削減することで不適切な嵌合に対応し、使用者は力作用部15、25、35、45、55、65、75、85に外力を加えるだけで、潰し部17、27、37、47、57、67、77、87を破裂させる効果を生み出し、第2の光学アクセサリーFをフレーム1から容易に分離することができる。これにより、従来のアダプターリングが外力による破壊が困難な問題を大幅に改善することができる。さらに、本発明は、手または取り外しツール(ネジツールを含む)の両方を使用して破壊を行うことができるため、取り付け不良によってレンズを取り外すことができないという問題を心配する必要がなく、屋外と屋内の両方の撮影環境で本発明の潰し可能な光学アクセサリーアダプターリングAを合わせて使用できる構成を使用者に提供する。ただし、上述した内容は本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明が主張する権利の範囲はこれに限定されるものではない。本技術分野に熟練する者は、本発明が開示する技術内容に基づいて容易に想到できる同等の変更も、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0045】
1 フレーム
11 第1の接続部
13 第2の接続部
15、25、35、45、55、65、75、85 力作用部
150 貫通孔
17、27、37、47、57、67、77、87 潰し部
171、271、471 補助潰し部
20 固定部
30 開け孔
32 力作用傾斜面
34 支持傾斜面
351 凹領域
38 装飾ブロック
39 滑り止め部
670 穴
76 肩部
761 傾斜面
A 潰し可能な光学アクセサリーアダプターリング
C カメラ
D1第1のアダプターエンド
D2 第2のアダプターエンド
F 第2の光学アクセサリー
G1、G2 孔径
L 第1の光学アクセサリー
【外国語明細書】