IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ワンダーランド スイツァーランド アーゲーの特許一覧

特開2024-178927支持構造、シートクッション構造及びチャイルドシート
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178927
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】支持構造、シートクッション構造及びチャイルドシート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/42 20060101AFI20241218BHJP
   B60N 2/26 20060101ALI20241218BHJP
   A47C 27/14 20060101ALI20241218BHJP
【FI】
B60N2/42
B60N2/26
A47C27/14 B
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024094090
(22)【出願日】2024-06-11
(31)【優先権主張番号】2023107026247
(32)【優先日】2023-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】モー シャオロン
(72)【発明者】
【氏名】ヂァン クン
(72)【発明者】
【氏名】ウー ジエ
【テーマコード(参考)】
3B087
3B096
【Fターム(参考)】
3B087CD03
3B087CE01
3B096AA03
3B096AB02
3B096AB07
3B096AC01
(57)【要約】
【課題】新しいシートクッション構造の提供。
【解決手段】本願は支持構造を提供し、支持体と、前記支持体内に設置され、隣接して設置される複数の緩衝ブロックを含む少なくとも1つの緩衝部と、を含み、少なくとも1本の第1スリットが前記緩衝部の支持面に設置され、前記第1スリットは前記緩衝部を複数の前記緩衝ブロックに分割し、複数の前記緩衝ブロックは前記緩衝部の前記支持面以外の少なくとも1つの位置において互いに接続される。本願はさらにシートクッション構造及びチャイルドシートを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造であって、
支持体と、
前記支持体内に設置され、隣接して設置される複数の緩衝ブロックを含む少なくとも1つの緩衝部と、を含み、
少なくとも1本の第1スリットが前記緩衝部の支持面に設置され、前記第1スリットは前記緩衝部を複数の前記緩衝ブロックに分割し、複数の前記緩衝ブロックは前記緩衝部の前記支持面以外の少なくとも1つの位置において互いに接続されることを特徴とする支持構造。
【請求項2】
複数の前記緩衝ブロックは、少なくとも、前記緩衝部の前記支持面と対向する裏面において互いに接続されることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項3】
前記第1スリットは、前記緩衝部の前記支持面と対向する裏面を貫通し、且つ前記緩衝ブロックは、前記緩衝部の頂面、底面、側面又は周辺において互いに接続されることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項4】
隣接する前記緩衝ブロックは、前記第1スリットによってそれぞれ互いに対向し且つ接触する断面を形成することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項5】
隣接する前記緩衝ブロックは、前記第1スリットによってそれぞれ互いに対向する断面を形成し、且つ隣接する断面の間に隙間が存在することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項6】
複数本の前記第1スリットが前記支持面の縦方向に延在し、且つ前記支持面の横方向に沿って配列される、又は、
複数本の前記第1スリットが前記支持面の横方向に延在し、且つ前記支持面の縦方向に沿って配列されることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項7】
少なくとも1本の第2スリットが前記支持面に設置され、前記第2スリットは第1スリットと交差することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項8】
前記第1スリットは、前記支持面の縦方向に延在し、且つ前記第2スリットは、前記支持面の横方向に延在することを特徴とする請求項7に記載の支持構造。
【請求項9】
前記第1スリットは、前記支持面の一方の斜め方向に延在し、且つ前記第2スリットは、前記支持面の他方の斜め方向に延在することを特徴とする請求項7に記載の支持構造。
【請求項10】
前記支持体及び前記緩衝部は一体成形された全体であることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の支持構造。
【請求項11】
複数の前記緩衝部は、前記支持体内に並設されていることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項12】
複数の前記緩衝部は前記支持面の縦方向に沿って配列され、且つ各前記緩衝部はいずれも前記支持面の縦方向に沿って延在する少なくとも1本の第1スリットを有する、又は、
複数の前記緩衝部は前記支持面の横方向に沿って配列され、且つ各前記緩衝部はいずれも前記支持面の横方向に沿って延在する少なくとも1本の第1スリットを有することを特徴とする請求項11に記載の支持構造。
【請求項13】
前記支持体は、前記緩衝部を収容するための収容部を含み、前記収容部は前記支持面と直交する方向に沿って前記支持体を貫通し、前記支持体はフレーム構造を呈することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項14】
前記緩衝部は、
縦方向の中央部が前へ突起し、底端が前へ湾曲する支持面と、
前記支持面に対向し、底端が前へ湾曲する裏面と、
後ろ下方へ傾斜する頂面と、
前記頂面と対向し、後ろ下方へ傾斜し、前記頂面より大きい底面と、
互いに対向し且つ平坦である2つの側面と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項15】
前記緩衝部は、前記頂面における厚さは底面における厚さよりも小さいことを特徴とする請求項14に記載の支持構造。
【請求項16】
前記緩衝ブロックは、長方形、正方形、三角形又は菱形を呈することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項17】
前記緩衝部の硬度または密度は、前記支持体の硬度または密度以下であることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項18】
前記緩衝部の硬度は17kg/m~29kg/mであり、前記支持体の硬度は32kg/m~40kg/mであることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項19】
前記緩衝部及び前記支持体は、異なる材料で製造されることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項20】
前記緩衝部は発泡綿で製造され、前記支持体は記憶綿、ラテックス又はシリカゲルで製造されることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項21】
シートクッション構造であって、
シートクッションと、
請求項1~20のいずれか1項に記載の支持構造と、
カバー部材と、を含み、
前記シートクッションは前記カバー部材に接続され、且つ前記シートクッション及び前記カバー部材は前記支持構造の前記支持面に位置することを特徴とするシートクッション構造。
【請求項22】
チャイルドシートであって、
座部及び背もたれ部を含むシート本体と、
前記座部と前記背もたれ部とで形成される隅部に取り付けられる請求項21に記載のシートクッション構造と、を含むことを特徴とするチャイルドシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、支持構造、当該支持構造を含むシートクッション構造、及び当該シートクッション構造を含むチャイルドシートに関する。
【背景技術】
【0002】
チャイルドシートは自動車シートに取り付けられると同時にシートベルトによって子供をその上に拘束する装置であり、自動車が緊急制動又は衝突した場合、それは子供の体の急速な移動を効果的に阻止し、二次衝突を回避し、子供への傷害を軽減し、子供に強力な保護及び拘束作用を提供し、子供の着座安全を確保することができる。
【0003】
現在のチャイルドシートは、乳幼児の使用に適応するために、一般的にシートクッション(又は小座クッションと呼ばれる)が設置される。シートクッションの支持効果を向上させるために、さらにシートクッションの裏面に支持構造を設置し、シートクッション構造を形成し、これにより子供をより良好に支持する。現在の支持構造に存在する一つの問題は、支持作用を提供すると同時に良好な保護作用を提供することができないことである。より具体的には、現在のシートクッション構造は正常な状態で子供に支持作用を提供することができるが、車両が衝撃を受ける時、シートクッション構造の保護効果が低い。特にシートクッション構造が衝撃を受けると、子供の背中及び臀部に対応する位置は十分に変形することができず、これにより子供の背中及び臀部をより良好に保護することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、新しいシートクッション構造を提供する必要があり、それは正常な状態で支持を提供することができるだけでなく、衝撃を受けた時に衝突エネルギーを吸収するために十分な変形を提供することもできる。また、シートクッション構造は、製造を容易にし、コストを低減するために、可能な限り簡単な機構を有する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願による支持構造は、支持体と、前記支持体内に設置され、隣接して設置される複数の緩衝ブロックを含む少なくとも1つの緩衝部と、を含み、少なくとも1本の第1スリットが前記緩衝部の支持面に設置され、前記第1スリットは前記緩衝部を複数の前記緩衝ブロックに分割し、複数の前記緩衝ブロックは前記緩衝部の前記支持面以外の少なくとも1つの位置において互いに接続される。
【0006】
一実施例において、複数の前記緩衝ブロックは、少なくとも前記緩衝部の前記支持面と対向する裏面において互いに接続される。
【0007】
一実施例において、前記第1スリットは、前記緩衝部の前記支持面と対向する裏面を貫通し、且つ前記緩衝ブロックは、前記緩衝部の頂面、底面、側面又は周辺において互いに接続される。
【0008】
一実施例において、隣接する前記緩衝ブロックは、前記第1スリットによってそれぞれ互いに対向し且つ接触する断面を形成する。
【0009】
一実施例において、隣接する前記緩衝ブロックは、前記第1スリットによってそれぞれ互いに対向する断面を形成し、且つ隣接する断面の間に隙間が存在する。
【0010】
一実施例において、複数本の前記第1スリットは前記支持面の縦方向に延在し、且つ前記支持面の横方向に沿って配列され、又は、複数本の第1スリットは前記支持面の横方向に延在し、且つ前記支持面の縦方向に沿って配列される。
【0011】
一実施例において、少なくとも1本の第2スリットが前記支持面に設置され、前記第2スリットは第1スリットと交差する。
【0012】
一実施例において、前記第1スリットは、前記支持面の縦方向に延在し、且つ前記第2スリットは、前記支持面の横方向に延在する。
【0013】
一実施例において、前記第1スリットは、前記支持面の一方の斜め方向に延在し、且つ前記第2スリットは、前記支持面の他方の斜め方向に延在する。
【0014】
一実施例において、前記支持体及び前記緩衝部は一体成形された全体である。
【0015】
一実施例において、複数の前記緩衝部は、前記支持体内に並設されている。
【0016】
一実施例において、複数の前記緩衝部は前記支持面の縦方向に沿って配列され、且つ各前記緩衝部はいずれも前記支持面の縦方向に沿って延在する少なくとも1本の第1スリットを有し、又は、複数の前記緩衝部は前記支持面の横方向に沿って配列され、且つ各前記緩衝部はいずれも前記支持面の横方向に沿って延在する少なくとも1本の第1スリットを有する。
【0017】
一実施例において、前記支持体は、前記緩衝部を収容するための収容部を含み、前記収容部は前記支持面と直交する方向に沿って前記支持体を貫通し、前記支持体はフレーム構造を呈する。
【0018】
一実施例において、前記支持体は横方向及び上下方向に沿って延在し、前記収容部は前記支持面に直交する方向に沿って前記支持体を貫通する。
【0019】
一実施例において、前記緩衝部は、縦方向の中央部が前へ突起し、底端が前へ湾曲する支持面と、前記支持面に対向し、底端が前へ湾曲する裏面と、後ろ下方へ傾斜する頂面と、前記頂面と対向し、後ろ下方へ傾斜し、前記頂面より大きい底面と、互いに対向し且つ平坦である2つの側面と、を含む。
【0020】
一実施例において、前記緩衝部は、前記頂面における厚さは底面における厚さよりも小さい。
【0021】
一実施例において、前記緩衝ブロックは、長方形、正方形、三角形又は菱形を呈する。
【0022】
一実施例において、前記緩衝部の硬度または密度は、前記支持体の硬度または密度以下である。
【0023】
一実施例において、前記緩衝部の硬度は17kg/m~29kg/mであり、前記支持体の硬度は32kg/m~40kg/mである。
【0024】
一実施例において、前記緩衝部及び前記支持体は、異なる材料で製造される。
【0025】
一実施例において、前記緩衝部は発泡綿で製造され、前記支持体は記憶綿、ラテックス又はシリカゲルで製造される。
【0026】
本願によるシート構造体は、シートクッションと、本願による支持構造と、カバー部材と、を含み、前記シートクッションは前記カバー部材に接続され、且つ前記シートクッション及び前記カバー部材は前記支持構造の支持面上に位置する。
【0027】
本願によるチャイルドシートは、座部及び背もたれ部を含むシート本体と、前記座部と前記背もたれ部とで形成される隅部に取り付けられる本願によるシートクッション構造と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本願の第一実施例による支持構造の斜視図である。
図2図2は、第一実施例による支持構造の分解斜視図である。
図3図3は、第一実施例による支持構造の緩衝部の斜視図である。
図4A図4Aは、第一実施例による緩衝部の底面図、上面図、側面図である。
図4B図4Bは、第一実施例による緩衝部の底面図、上面図、側面図である。
図4C図4Cは、第一実施例による緩衝部の底面図、上面図、側面図である。
図5図5は、本願の第二実施例による支持構造の斜視図である。
図6図6は、第二実施例による支持構造の分解斜視図である。
図7図7は、第二実施例による支持構造の緩衝部の斜視図である。
図8図8は、本願の第三実施例による支持構造の斜視図である。
図9図9は、第三実施例による支持構造の分解斜視図である。
図10図10は、第三実施例による支持構造の緩衝部の斜視図である。
図11図11は、本願の第四実施例による支持構造の斜視図である。
図12図12は、第四実施例による支持構造の分解斜視図である。
図13図13は、第四実施例による支持構造の緩衝部の斜視図である。
図14図14は、本願の第五実施例による支持構造の斜視図である。
図15図15は、第五実施例による支持構造の分解斜視図である。
図16図16は、第五実施例による支持構造の緩衝部の斜視図である。
図17図17は、複数の緩衝部のうちの1つの緩衝部を示す斜視図である。
図18図18は、本願の第六実施例による支持構造の斜視図である。
図19図19は、第六実施例による支持構造の分解斜視図である。
図20図20は、第六実施例による支持構造の緩衝部の斜視図である。
図21図21は、本願の第七実施例による支持構造の斜視図である。
図22図22は、第七実施例による支持構造の緩衝部の斜視図である。
図23図23は、本願の第八実施例による支持構造の緩衝部の斜視図である。
図24図24は、本願の第九実施例による支持構造の斜視図である。
図25図25は、本願によるシートクッション構造の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書では特定の実施例を参照して本発明を説明しているが、本発明は示された詳細に限定されるべきではない。具体的には、特許請求の範囲の均等の範囲内で、かつ本発明から逸脱することなく、これらの詳細に対して様々な修正を行うことができる。
【0030】
本明細書に言及する「前」、「後」、「上」、「下」などの方向の説明は理解を便利にするためだけのものであり、本発明はこれらの方向に限らず、実際の情況によって調整できる。
【0031】
図1を参照して本願の第一実施例による支持構造100を説明する。支持構造100は、支持体110及び少なくとも1つの緩衝部120を含み、緩衝部120は支持体110内に設置される。なお、支持構造100及び緩衝部120は、いずれも支持作用と緩衝作用を提供することができる。
【0032】
説明の便宜上、本明細書において、支持構造100が取り付けられたチャイルドシートの着座方向に応じて、支持構造100を上下方向、横方向、前後方向を有するものとして説明し、図1中の各方向の矢印に示すとおりである。支持構造100は、子供を支持するための支持面123(本実施例において、緩衝部120の支持面123である)を有し、例えば略前向きの表面である。様々な着座ニーズに適応するために、支持面123は傾斜及び/または湾曲の方向に沿って延在することができる。そのため、支持面123の延在方向を縦方向と称する。本実施例において、支持面123の延在方向は、上下方向に対して下方前方へ傾斜し、且つ中央部に前向きに突起する曲線部分が形成される。
【0033】
図2を参照して支持体110と緩衝部120の組み立て関係を説明する。支持体110はフレーム構造を呈し、且つ緩衝部120を収容するための収容部114を含み、収容部114は、支持面123と直交する方向に沿って支持体110を貫通する。そのため、支持体110は、中空のフレームに形成する。
【0034】
本実施例において、支持体110は横方向と上下方向に沿って延在し、且つ頂辺112、底辺113、及び頂辺112と底辺113との間に接続する2つの側辺111を含む。底辺113の中央部にはノッチ113aが設けられ、ノッチ113aは前後方向に沿って底辺113の中に凹み、シートベルト又は跨りベルト(図示せず)が支持体110を通過することを可能にする。他の実施例において、ノッチ113aを設置しなくてもよい。
【0035】
緩衝部120の形状は収容部114の形状にほぼ対応し、これにより緩衝部120は支持体110内に安定的に取り付けられる。
【0036】
図3から図4Cを参照して緩衝部120の具体的な構造を説明する。緩衝部120は、支持面123、裏面124、頂面125、底面126及び2つの側面127を含む。
【0037】
より具体的には、支持面123の縦方向に沿った中央部は前へ突起し、且つ底端は前へ湾曲する。裏面124は支持面123に対向し、裏面124の底端は前へ湾曲する。頂面125は後ろ下方へ傾斜する。底面126は頂面125と対向し、且つ後ろ下方へ傾斜する。底面126は頂面125より大きくてもよい。2つの側面127は互いに対向し且つ(ほぼ)平坦である。緩衝部120の頂面125における厚さは底面126における厚さより小さい。
【0038】
なお、緩衝部120は他の適切な形状に形成されてもよく、これにより子供が快適に座るか又は異なるチャイルドシートに適合する。
【0039】
緩衝部120は、隣接して設置される複数の緩衝ブロック129を含む。少なくとも1本の第1スリット121は緩衝部120の支持面123に設置され、第1スリット121は緩衝部120を複数の緩衝ブロック129に分割し、複数の緩衝ブロック129は、緩衝部120の支持面123以外の少なくとも1つの位置で互いに接続される。
【0040】
より具体的には、複数本の第1スリット121は支持面123の縦方向に延在し、且つ支持面123の横方向に沿って配列される。
【0041】
本実施例において、5本の第1スリット121は横方向に沿って並設され、これにより緩衝部120を横方向に沿って隣接する6つの緩衝ブロック129に分割する。他の実施例において、より多く又はより少ない第1スリット121が設けられてもよい。
【0042】
複数の緩衝ブロック129は少なくとも緩衝部120の支持面123に対向する裏面124において互いに接続される。本実施例において、第1スリット121は緩衝部120の頂面125及び底面126を貫通し、図4A及び図4Bに示すとおりである。第1スリット121は支持面123から裏面124に向かって延在するが、裏面124を貫通せず、これにより各緩衝ブロック129は裏面124において互いに接続される。第1スリット121の深さは緩衝部120の厚さの50%~90%であってもよく、且つ、その深さの割合は縦方向に沿って変化してもよい。また、各第1スリット121の深さは異なってもよい。例えば中央の第1スリット121は、より深い深さを有することができ、縁部の第1スリット121は、より浅い深さを有することができる。図4Cの深さ表示線DLを参照し、それは少なくとも1つの第1スリット121の深さを概略的に示す。
【0043】
本願の各実施例において、第1スリット121はCNCコンピュータ又は刃型によって加工して成形することができる。即ち、全体の緩衝部120を切断することによって複数の緩衝ブロック129を形成することができる。なお、本願はこのような製造方法に限定されるものではなく、成形によって第1スリット121を有する緩衝部120を一体成形してもよく、又は複数の緩衝ブロック129を接着することによって緩衝部120を形成してもよい。
【0044】
理解を容易にするために、図3から図4Cにおいて第1スリット121は一定の幅を有するように描かれている。図に示される幅は第1スリット121の実際の幅を表すものではないことを理解すべきである。
【0045】
本願の各実施例において、第1スリット121は非常に小さい幅を有することができ、したがって隣接する緩衝ブロック129は第1スリット121を介してそれぞれ互いに対向し且つ接触する断面を形成する。このように、実際の使用において、特に緩衝ブロック129が変形しない場合に、第1スリット121をほとんど見つけることができない。第1スリット121は一定の幅を有してもよく、したがって隣接する緩衝ブロック129は第1スリット121を介してそれぞれ互いに対向する断面を形成し、且つ隣接する断面の間に隙間が存在する。また、第1スリット121は支持面123から底面126までの方向に均一な幅を有してもよく、変化する幅を有してもよく、例えば支持面123で狭く且つ底面126の付近で広い。
【0046】
緩衝部120は複数の互いに接続された緩衝ブロック129に分割されるため、緩衝部120を上記支持体内に容易に設けることができ、緩衝部120の紛失を回避する。正常な着座時に、支持構造100は一定の硬度を有し、子供の臀部及び背部を支持することができる。緊急ブレーキ又は衝突時に、各緩衝ブロック129はより大きな変形を提供することができ、衝撃力を受けて分散させる。例えば、圧力が集中する横方向の中央部に位置する緩衝ブロック129は、縁部に位置する緩衝ブロック129に比べてより大きな変形を提供することができ、これにより子供の臀部及び背部をより良好に保護する。
【0047】
それに対して、緩衝部120が一体に形成される場合、緩衝部120は圧力集中箇所に十分な変形を提供することができず、したがって衝撃力を受けて分散する特性が弱い。一方、緩衝部120が互いに完全に分離された複数の緩衝ブロック129を含む場合、緩衝部120は全体として十分な支持力を提供することができない。
【0048】
なお、複数の緩衝ブロック129が裏面124で互いに接続され且つ第1スリット121で形成された隣接する断面の間に隙間が存在する場合、上記支持面123の受力が大きいと、隣接する2つの断面は支持面123に近接する箇所に当接し、接続位置に近接する箇所に隙間が保持される可能性がある。即ち、本願の支持構造100は緩衝部120が支持面123に直交する方向に変形することを許容するだけでなく、さらに緩衝部120が支持面123に平行な方向に変形することを許容し、これにより良好な緩衝効果を提供する。
【0049】
図5図7を参照して本願の第二実施例による支持構造100を説明する。
【0050】
第二実施例による支持構造100は、第一実施例とほぼ同じであり、両者の間の区別は、緩衝部120の第1スリット121の方向が異なることである。第二実施例において、複数本の第1スリット121は支持面123の横方向に延在し、且つ支持面123の縦方向に沿って配列される。したがって、緩衝部120は、支持面123の縦方向に沿って配列される複数の緩衝ブロック129を含み、各緩衝ブロック129は横方向に沿って延在する長方形を呈する。このように、緩衝部120は縦方向に沿って衝撃力を効果的に分散させることができる。
【0051】
図8図10を参照して本願の第三実施例による支持構造100を説明する。
【0052】
第三実施例と第一実施例との区別は、第三実施例による緩衝部120は、少なくとも1本の第1スリット121及び少なくとも1本の第2スリット122によって複数の緩衝ブロック129に分けられることである。少なくとも1本の第2スリット122は支持面123に設置され、第2スリット122は第1スリット121と交差する。第1スリット121は支持面123の縦方向に延在し、且つ第2スリット122は支持面123の横方向に延在する。したがって、緩衝部120は、縦方向及び横方向に沿って配列された複数の緩衝ブロック129を含み、各緩衝ブロック129は略方形を呈する。このように、緩衝部120は縦方向及び横方向に沿って衝撃力を効果的に分散させることができる。複数の緩衝ブロック129は同様に裏面124で互いに接続される。
【0053】
図11図13を参照して本願の第四実施例による支持構造100を説明する。
【0054】
第四実施例において、緩衝部120は少なくとも1本の第1スリット121及び少なくとも1本の第2スリット122によって複数の緩衝ブロック129に分けられる。第三実施例と異なるのは、第1スリット121が支持面123の一つの斜め方向に延在し、且つ第2スリット122が支持面123の他の斜め方向に延在することである。例えば、第1スリット121及び第2スリット122は支持面123の縦方向に対してほぼ同じ傾斜角を有することができる。したがって、緩衝部120は2つの互いに交差する斜め方向に沿って配列された複数の菱形及び三角形の緩衝ブロック129を含む。このように、緩衝部120は2つの互いに交差する斜め方向に沿って衝撃力を効果的に分散させることができる。
【0055】
図14図17を参照して本願の第五実施例による支持構造100を説明する。
【0056】
第五実施例による支持構造100は、支持体110内に並設される複数の緩衝部120を含む。隣接する2つの緩衝部120の間は互いに接触し又は隙間があってもよい。各緩衝部120は横方向に沿って延在し、且つ複数の緩衝部120は支持面123の縦方向に沿って配列される。少なくとも1本の第1スリット121は各緩衝部120を複数の緩衝ブロック129に分割する。例えば、図17に示すとおり、各緩衝部120は横方向に延在する矩形であり、且つ縦方向に沿って延在する少なくとも1本の第1スリット121は緩衝部120を横方向に沿って配列される複数の緩衝ブロック129に分割する。
【0057】
図18図20を参照して本願の第六実施例による支持構造100を説明する。
【0058】
第六実施例による支持構造100は、複数の緩衝部120を含み、第五実施例と類似する。第五実施例と異なり、第六実施例における各緩衝部120は縦方向に沿って延在し、複数の緩衝部120は横方向に沿って配列される。横方向に沿って延在する少なくとも1本の第1スリット121は各緩衝部120を縦方向に沿って隣接する複数の緩衝ブロック129に分割する。
【0059】
なお、複数の緩衝部120を有する他の実施例において、各緩衝部120は他の方向に沿って延在してもよく、例えば斜め方向に沿って延在し、且つ第1スリット121の方向も対応して変更してもよく、緩衝部120を複数の緩衝ブロック129に分割できればよい。
【0060】
図21図22を参照して本願の第七実施例による支持構造100を説明する。
【0061】
第七実施例の支持構造100において、第1スリット121は緩衝部120の支持面123に対向する裏面124を貫通し、且つ緩衝ブロック129は緩衝部120の頂面125及び底面126において互いに接続される。より具体的には、各第1スリット121は縦方向に沿って延在し、且つ支持面123から裏面124まで延在する。即ち、第1スリット121は支持面123及び裏面124を貫通し、したがって第1スリット121により分割された複数の緩衝ブロック129は裏面124において互いに接続されない。
【0062】
本実施例において、第1スリット121は緩衝部120の頂面125及び底面126を貫通せず、したがって緩衝ブロック129は頂面125及び底面126において互いに接続することができる。他の実施例において、第1スリット121は頂面125又は頂面125のうちの1つを貫通してもよく、これにより緩衝ブロック129はそのうちの他の面において互いに接続される。また、複数の緩衝ブロック129は緩衝部120の頂面125及び底面126において互いに接続されると同時に、裏面124において互いに接続されてもよい。なお、第1スリット121は横方向に沿って延在し且つ緩衝部120の支持面123及び裏面124を貫通することができ、緩衝ブロック129は緩衝部120のいずれかの側面127において互いに接続される。
【0063】
図23を参照して本願の第八実施例による支持構造100を説明する。
【0064】
第八実施例において、緩衝部120は略円形であり、少なくとも1本の第1スリット121は緩衝部120の支持面123と裏面124を貫通し、第1スリット121により分割された緩衝ブロック129は緩衝部120の周辺128において互いに接続される。また、複数の緩衝ブロック129はさらに緩衝部120の周辺128において互いに接続されてもよく、裏面124において互いに接続されてもよい。
【0065】
なお、本願の各実施例において、緩衝部120はいずれも第八実施例と類似する円形であってもよく、且つ緩衝部120はさらに他の適切な幾何学的形状、例えば台形、三角形、八角形等を有してもよく、これにより異なるチャイルドシートのニーズに適応する。なお、本願の上記各実施例において、緩衝部120は上記支持体110に取り外し可能に接続されてもよく、例えば緩衝部120は収容部114に挿入され、上記緩衝部120の少なくとも一つの最外面と収容部114の内面を互いに当接させ、上記緩衝部120のサイズは上記収容部114のサイズよりわずかに大きくてもよく、接着しなくても緩衝部120が収容部114内に相対的に安定して設けられることを保証することができる。また、支持体110はフレーム構造を呈し、緩衝部120が収容部114に収容された後、フレーム構造の周囲に緩衝部120を制限することができ、緩衝部120が支持体110から離脱するリスクを減少させることができる。
【0066】
図24を参照して本願の第九実施例による支持構造100を説明する。
【0067】
第九実施例において、支持体110及び緩衝部120は一体成形された全体である。したがって、緩衝部120の支持面123、裏面124、頂面125、底面126、側面127も支持体110の対応する面と見なすことができる。少なくとも1本の第1スリット121は縦方向に沿って延在し、且つ支持面123及び裏面124を貫通し、したがって複数の緩衝ブロック129は頂面125及び底面126において互いに接続される。なお、本実施例において、第1スリット121は上記支持面123の横方向又は斜め方向に沿って延在してもよい。
【0068】
本願の各実施例において、緩衝部120の硬度又は密度は支持体110の硬度又は密度以下であってもよい。緩衝部120の硬度は17kg/m~29kg/mの間であってもよく、例えば17kg/m、21kg/m又は29kg/mである。支持体110の硬度は32kg/m~40kg/mの間であってもよく、例えば32kg/m、37kg/m又は40kg/mである。
【0069】
本願の各実施例において、緩衝部120及び支持体110は異なる材料で製造されてもよい。例えば、緩衝部120は発泡綿で製造され、支持体110は記憶綿、ラテックス又はシリカゲルで製造される。また、本願の各実施例において、緩衝部120及び支持体110は同じ材料で製造されてもよい。なお、緩衝部120は複数の緩衝ブロック129に分割され且つ複数の緩衝ブロック129が互いに接続され、分割しないことに比べて、本願の支持構造100は衝撃力を受ける時の緩衝変形量を増加させることができるだけでなく、支持構造100の成形を容易にする(例えば、緩衝部120と支持体110が分離型構造で互いに取り付けられて支持構造100を形成する時、複数の緩衝ブロック129が互いに接続されるため、各緩衝部120を支持体110に容易に一体的に取り付けることができる。緩衝部120と支持体110が一体型構造である時、取付工程をさらに減少させることができる)。
【0070】
なお、上記支持構造100における各構造を総合的に調整して必要な支持力及び緩衝変形量を達成することができ、例えば、複数の緩衝ブロック129が裏面に接続されず、第1スリット121が裏面124を貫通する状況に比べて、複数の緩衝ブロック129が裏面124において互いに接続される時に裏面124によって大きな支持力を提供することができ、上記緩衝ブロック129の数量を増加させ、上記第1スリット121の深さを増加させ又は隣接する2つの緩衝ブロック129の間の隙間を増加させる等の方式によって、上記支持構造100の緩衝変形量を補うことができる。また、複数の緩衝ブロック129が裏面124において互いに接続される状況に比べて、第1スリット121が裏面124を貫通する時に良好な緩衝変形量を提供することができ、同時に上記緩衝ブロック129の数量を減少させ、又は隣接する2つの緩衝ブロック129の間の距離を接近させる等の方式によって、上記支持構造100の支持力を補うことができる。
【0071】
図25を参照して本願によるシートクッション構造を説明する。
【0072】
シートクッション構造は、シートクッション200、支持構造100及びカバー部材300を含む。シートクッション200とカバー部材300は、支持構造100の支持面123に位置する。カバー部材300は支持構造100を包み又は少なくとも支持構造100の支持面123を被覆する。シートクッション200はカバー部材300に接続され、例えばカバー部材300の頂端の接続部品310に接続される。接続部品310はボタン、リング、面ファスナー等であってもよい。
【0073】
本願のシートクッション構造は、チャイルドシート(図示せず)に取り付けることができる。チャイルドシートの構造は本技術分野の従来の設計を参照することができ、それはシート本体を含み、シート本体は座部及び背もたれ部を含む。本願のシートクッション構造は座部と背もたれ部とで形成された隅部に取り付けられる。
【0074】
本明細書には好ましい実施例が示され、説明されているが、これらの実施例は例としてのみ与えられることを理解されたい。当業者であれば、本発明の精神から逸脱することなく、多くの変形、変更、および代替を想到することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような変形を包含することが意図される。
【符号の説明】
【0075】
100 支持構造
110 支持体
111 側辺
112 頂辺
113 底辺
113a ノッチ
114 収容部
120 緩衝部
121 第1スリット
122 第2スリット
123 支持面
124 裏面
125 頂面
126 底面
127 側面
128 周辺
129 緩衝ブロック
DL 深さ表示線
200 シートクッション
300 カバー部材
310 接続部品
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2024-06-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造であって、
支持体と、
前記支持体内に設置され、隣接して設置される複数の緩衝ブロックを含む少なくとも1つの緩衝部と、を含み、
少なくとも1本の第1スリットが前記緩衝部の支持面に設置され、前記第1スリットは前記緩衝部を複数の前記緩衝ブロックに分割し、複数の前記緩衝ブロックは前記緩衝部の前記支持面以外の少なくとも1つの位置において互いに接続されることを特徴とする支持構造。
【請求項2】
複数の前記緩衝ブロックは、少なくとも、前記緩衝部の前記支持面と対向する裏面において互いに接続される、又は、
前記第1スリットは、前記緩衝部の前記支持面と対向する裏面を貫通し、且つ前記緩衝ブロックは、前記緩衝部の頂面、底面、側面又は周辺において互いに接続されることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項3】
隣接する前記緩衝ブロックは、前記第1スリットによってそれぞれ互いに対向し且つ接触する断面を形成する、又は、
隣接する前記緩衝ブロックは、前記第1スリットによってそれぞれ互いに対向する断面を形成し、且つ隣接する断面の間に隙間が存在することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項4】
複数本の前記第1スリットが前記支持面の縦方向に延在し、且つ前記支持面の横方向に沿って配列される、又は、
複数本の前記第1スリットが前記支持面の横方向に延在し、且つ前記支持面の縦方向に沿って配列されることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項5】
少なくとも1本の第2スリットが前記支持面に設置され、前記第2スリットは第1スリットと交差し、前記第1スリットは、前記支持面の縦方向に延在し、且つ前記第2スリットは、前記支持面の横方向に延在する、又は、
少なくとも1本の第2スリットが前記支持面に設置され、前記第2スリットは第1スリットと交差し、前記第1スリットは、前記支持面の一方の斜め方向に延在し、且つ前記第2スリットは、前記支持面の他方の斜め方向に延在することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項6】
複数の前記緩衝部は、前記支持体内に並設され
複数の前記緩衝部は前記支持面の縦方向に沿って配列され、且つ各前記緩衝部はいずれも前記支持面の縦方向に沿って延在する少なくとも1本の第1スリットを有する、又は、
複数の前記緩衝部は前記支持面の横方向に沿って配列され、且つ各前記緩衝部はいずれも前記支持面の横方向に沿って延在する少なくとも1本の第1スリットを有することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項7】
前記支持体は、前記緩衝部を収容するための収容部を含み、前記収容部は前記支持面と直交する方向に沿って前記支持体を貫通し、前記支持体はフレーム構造を呈することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項8】
前記緩衝部は、
縦方向の中央部が前へ突起し、底端が前へ湾曲する支持面と、
前記支持面に対向し、底端が前へ湾曲する裏面と、
後ろ下方へ傾斜する頂面と、
前記頂面と対向し、後ろ下方へ傾斜し、前記頂面より大きい底面と、
互いに対向し且つ平坦である2つの側面と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項9】
前記緩衝部は、前記頂面における厚さは底面における厚さよりも小さいことを特徴とする請求項に記載の支持構造。
【請求項10】
前記緩衝部の硬度または密度は、前記支持体の硬度または密度以下である、又は、
前記緩衝部の硬度は17kg/m ~29kg/m であり、前記支持体の硬度は32kg/m ~40kg/m である、又は、
前記緩衝部及び前記支持体は異なる材料で製造される、又は、
前記緩衝部は発泡綿で製造され、前記支持体は記憶綿、ラテックス又はシリカゲルで製造されることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項11】
シートクッション構造であって、
シートクッションと、
請求項1~10のいずれか1項に記載の支持構造と、
カバー部材と、を含み、
前記シートクッションは前記カバー部材に接続され、且つ前記シートクッション及び前記カバー部材は前記支持構造の前記支持面に位置することを特徴とするシートクッション構造。
【請求項12】
チャイルドシートであって、
座部及び背もたれ部を含むシート本体と、
前記座部と前記背もたれ部とで形成される隅部に取り付けられる請求項11に記載のシートクッション構造と、を含むことを特徴とするチャイルドシート。