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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178956
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】振動モジュール
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20241219BHJP
   B06B 1/04 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
G06F3/01 560
B06B1/04 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097362
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000001225
【氏名又は名称】ニデックプレシジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 然自
(72)【発明者】
【氏名】楊 錆奇
(72)【発明者】
【氏名】李 子熙
【テーマコード(参考)】
5D107
5E555
【Fターム(参考)】
5D107AA13
5D107CC09
5D107DD12
5D107FF10
5E555AA08
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA23
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB23
5E555BC04
5E555CA12
5E555CA15
5E555CB12
5E555CC01
5E555CC03
5E555DA24
5E555DD06
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】振動モジュールを小型化、薄型化する。
【解決手段】一実施の形態の振動モジュール1は、ベースプレート12と、磁石13と、バックヨーク11とを有する可動子10と、フレーム21と、基板24と、コイル22と、インシュレータ23とを有する固定子20と、可動子10と固定子20との間に設けられる弾性部材30と、を備える。可動子10と固定子20と弾性部材30とは、第1配列方向A1に沿って配列される。固定子20のフレーム21の第1配列方向A1の一方側の第1表面部は、弾性部材30を介して可動子10に取り付けられ、フレーム21の第1配列方向A1の他方側の第2表面部212bは、支持体に支持された被振動体に取り付けられ、可動子10は固定子20に対して第1配列方向A1と交差する方向である第2配列方向A3に移動する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースプレートと、磁石と、バックヨークとを有する可動子と、
フレームと、基板と、コイルと、インシュレータとを有する固定子と、
前記可動子と前記固定子との間に設けられる弾性部材と、を備え、
前記可動子と前記固定子と前記弾性部材とは、第1配列方向に沿って配列され、
前記固定子の前記フレームの前記第1配列方向の一方側の第1表面部は、前記弾性部材を介して前記可動子に取り付けられ、前記フレームの前記第1配列方向の他方側の第2表面部は、支持体に支持された被振動体に取り付けられ、
前記可動子は、前記固定子に対して前記第1配列方向と交差する方向に移動する、振動モジュール。
【請求項2】
請求項1に記載の振動モジュールにおいて、
前記ベースプレートは、前記フレームの前記第1表面部と対向する表面部を有し、
前記表面部には、前記弾性部材を収容する凹部が設けられる、振動モジュール。
【請求項3】
請求項1に記載の振動モジュールにおいて、
前記ベースプレートと前記フレームとの間に設けられ、前記ベースプレートの外周に沿った枠形状を有する保護部材を備え、
前記保護部材の内側に、前記磁石と、前記コイルと、前記弾性部材とが設けられる、振動モジュール。
【請求項4】
請求項1に記載の振動モジュールにおいて、
前記フレームの前記第2表面部と前記被振動体との間に設けられ、前記フレームを前記被振動体に取り付ける取付部材を備え、
前記フレームの前記第2表面部には、前記被振動体に向けて突出する突出部が設けられ、
前記取付部材には、前記突出部が収容される開口部が設けられる、振動モジュール。
【請求項5】
請求項1に記載の振動モジュールにおいて、
前記ベースプレートは、前記バックヨークに向けて突出する取付突出部を有し、
前記取付突出部は、前記バックヨークが有する貫通孔に挿入される、振動モジュール。
【請求項6】
請求項1に記載の振動モジュールにおいて、
複数の前記磁石と、複数の前記コイルとは、前記第1配列方向と交差する第2配列方向に沿って配列され、
前記可動子は、前記固定子に対して前記第2配列方向に沿って移動する、振動モジュール。
【請求項7】
請求項6に記載の振動モジュールにおいて、
前記ベースプレートは、前記フレームの前記第1表面部と対向する表面部を有し、
前記表面部には、複数の前記磁石のそれぞれを収容する収容孔が設けられ、
複数の前記収容孔は、前記第2配列方向に沿って配列されている、振動モジュール。
【請求項8】
請求項1に記載の振動モジュールにおいて、
前記フレームは、板状の表面部と、前記第1配列方向に沿って延びる側面部と、を有し、
前記側面部は、前記表面部と一方側の端面で連接する、振動モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ノート型パソコン、タブレット型携帯情報端末等に搭載され、ユーザによる操作が行われると振動を発生させる振動アクチュエータが知られている。
【0003】
特許文献1には、中心軸が延びる縦方向に沿って磁気回路を構成するヨーク、永久磁石及びプレートが配置された振動アクチュエータが開示されている。この振動アクチュエータでは、上記の磁気回路は、中心軸が延びる縦方向に振動を発生させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-4569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、振動アクチュエータを横方向に振動する構成とする場合、装置が大型化してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様による振動モジュールは、ベースプレートと、磁石と、バックヨークとを有する可動子と、フレームと、基板と、コイルと、インシュレータとを有する固定子と、前記可動子と前記固定子との間に設けられる弾性部材と、を備える。前記可動子と前記固定子と前記弾性部材とは、第1配列方向に沿って配列される。前記固定子の前記フレームの前記第1配列方向の一方側の第1表面部は、前記弾性部材を介して前記可動子に取り付けられ、前記フレームの前記第1配列方向の他方側の第2表面部は、支持体に支持された被振動体に取り付けられている。前記可動子は、前記固定子に対して前記第1配列方向と交差する方向に移動する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、振動モジュールの小型化、薄型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施の形態の振動モジュールと振動モジュールが取り付けられた電子機器とを模式的に示す断面図である。
図2図2は、振動モジュールの分解斜視図である。
図3図3は、振動モジュールの分解斜視図である。
図4A図4Aは、比較例の振動モジュールと電子機器とを模式的に示す断面図である。
図4B図4Bは、実施の形態の振動モジュールの振動特性と比較例の振動モジュールの振動特性とを示す図である。
図5図5は、変形例の振動モジュールの外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態の振動モジュールについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
振動モジュールは、例えばノート型パソコン、タブレット型携帯情報端末、車載ディスプレイ装置等の電子機器に設けられる。このような電子機器には、ユーザによる操作が行われる操作面を有するトラックパッドやタッチパッドが設けられている。ユーザによってトラックパッドやタッチパッドの操作面を指で触れたりなぞったりする操作が行われると、振動モジュールが駆動することにより、トラックパッドやタッチパッドを振動させる。すなわち、トラックパッドやタッチパッドは、ユーザによる操作が行われると、ユーザに対して触覚によるフィードバックを行う。
【0011】
<実施の形態>
図1は、実施の形態の振動モジュール1と振動モジュール1が取り付けられた電子機器7とを模式的に示す断面図である。図2図3は、実施の形態の振動モジュール1の分解斜視図である。
【0012】
<電子機器7>
電子機器7は、被振動体70と、支持体71とを有する。被振動体70は、例えば、上述したトラックパッドやタッチパッドのように、ユーザによる操作が行われる操作面である。被振動体70の操作面701には平面状の位置検出センサが設けられる。位置検出センサは、例えば静電容量方式にセンサであり、操作面701に接触したユーザの手指の平面上の位置を検出する。また、操作面701にはユーザによって操作面701が押圧されたことを検出する感圧センサが設けられる。これら位置検出センサと感圧センサとから出力される信号は、電子機器7が備える制御部に入力される。
【0013】
被振動体70には、振動モジュール1が取り付けられ、振動モジュール1によって振動させられる。具体的には、ユーザによって被振動体70の操作面701への操作が行われると、振動モジュール1が位置検出センサと感圧センサとから出力される信号とに基づいて駆動して、被振動体70を振動させる。これにより、操作面701を介してユーザの手指に振動が伝わり、ユーザに対して触覚によるフィードバックが行われる。
【0014】
支持体71は、被振動体70を振動可能に支持するフレーム等の部材であり、電子機器7に組み込まれる。支持体71は、被振動体70と対向する対向面710と、対向面710から被振動体70に向かって延び、被振動体70と連接する側面711とを有する。被振動体70に取り付けられた振動モジュール1は、対向面710及び側面711とは接触していない。すなわち、振動モジュール1と対向面710との間及び振動モジュール1と側面711との間には空間が形成されている。
【0015】
<振動モジュール1>
振動モジュール1は、可動子10と、固定子20と、弾性部材30と、保護部材40と、取付部材50とを有する。可動子10、固定子20、弾性部材30、保護部材40及び取付部材50は、図1図2図3に矢印により示される第1配列方向A1に沿って配列される。尚、図1図2図3に示される第1配列方向A1の基点側を下方、第1配列方向A1の先端側を上方と呼び、第1配列方向A1を上下方向と呼ぶことがある。図2は振動モジュール1を上方から見たときの分解斜視図であり、図3は振動モジュール1を下方から見たときの分解斜視図である。振動モジュール1は、被振動体70の下面に取り付けられている。
【0016】
<可動子10>
可動子10は、後述する固定子20に設けられたコイル22が通電されると、固定子20に対して第1配列方向A1と交差する方向に移動する。尚、以下の説明においては、第1配列方向A1と交差する方向を交差方向A2とよび、第1配列方向A1及び交差方向A2と交差する方向を第2配列方向A3と呼ぶ。また、以下の説明では、交差方向A2の基点側を左方、交差方向A2の先端側を右方と呼ぶことがある。第2配列方向A3の基点側を後方、第2配列方向A3の先端側を前方と呼ぶことがある。
【0017】
本実施の形態においては、可動子10は、固定子20に対して第2配列方向A3に沿って移動する。可動子10は、バックヨーク11と、ベースプレート12と、磁石13とを有する。
【0018】
<バックヨーク11>
バックヨーク11は、例えば鉄、鋼等の透磁率の高い材料から製造された平板状の部材である。バックヨーク11は、交差方向A2に沿った2つの辺と、第2配列方向A3に沿った2つの辺とを有する矩形状に形成された表面部111を有する。表面部111は、第1配列方向A1の上方側の表面部111aと、下方側の表面部111bとを有する。バックヨーク11の表面部111の4隅の近傍のそれぞれには、貫通孔110が形成されている。貫通孔110は、バックヨーク11を上下方向に内外に貫通する。
【0019】
<ベースプレート12>
ベースプレート12は、例えば非磁性材であるSUS等のステンレス鋼から製造された平板状の部材である。ベースプレート12は、交差方向A2に沿った2つの辺と、第2配列方向A3に沿った2つの辺とを有する矩形状に形成された表面部123を有する。表面部123は、第1配列方向A1の上方側の表面部123aと、下方側の表面部123bとを有する。また、ベースプレート12の上下方向の長さ(厚さ)は、後述する磁石13の上下方向の長さ(厚さ)と同一又は略同一である。
【0020】
ベースプレート12は、バックヨーク11の上部に配置される。すなわち、バックヨーク11の表面部111aの上部にベースプレート12の表面部123bが取り付けられる。ベースプレート12には、収容部120と、磁石収容孔121とが形成される。収容部120は、ベースプレート12の表面部123aの4隅の近傍のそれぞれに形成され、後述する弾性部材30を収容する。収容部120は、ベースプレート12の表面部123aに形成された凹部である。ベースプレート12の表面部123bには、収容部120が形成された位置に対応して下方に向けて突出する取付突出部122が形成される。すなわち、収容部120及び取付突出部122は、バックヨーク11の貫通孔110と上下方向にて重複する位置に形成されている。このため、ベースプレート12がバックヨーク11上に配置されると、取付突出部122が貫通孔110に挿入される。すなわち、取付突出部122と貫通孔110とは、バックヨーク11とベースプレート12とを取り付ける際の位置決めに用いられる。
【0021】
磁石収容孔121は、ベースプレート12の表面部123の中央付近に形成され、磁石13を収容する。磁石収容孔121は、ベースプレート12を上下方向に沿って内外に貫通する貫通孔である。ベースプレート12には、後述する磁石13の個数と同数の磁石収容孔121が形成される。図2には、6個の磁石収容孔121が形成された場合が示されている。それぞれの磁石収容孔121は、交差方向A2に沿った長辺と、第2配列方向A3に沿った短辺とを有する長方形状の貫通孔である。複数の磁石収容孔121は、第2配列方向A3に沿って配列される。すなわち、複数の磁石収容孔121は、それぞれの短辺が延びる方向に沿って配列されている。このため、ベースプレート12の第2配列方向A3の長さを増大させることなく、複数の磁石収容孔121を形成することが可能となる。
【0022】
尚、磁石収容孔121の形状及び配列は、後述する磁石13の形状及び配列に応じて決まる。このため、磁石収容孔121の形状は長方形状に形成されるものではない。また、複数の磁石収容孔121の配列は第2配列方向A3に沿ったものに限定されない。
【0023】
<磁石13>
磁石13は、交差方向A2に沿った長辺と、第2配列方向A3に沿った短辺とを有する長方形状の底面と上面とを有する柱状に形成されている。磁石13の上下方向の長さ(厚さ)は、特に規定されない。しかし、振動モジュール1の上下方向の大型化を抑制するために、磁石13の厚さは自動加工が可能な範囲で小さい(薄い)方が好ましい。本実施の形態においては、磁石13の厚さを1mm以下とすることができる。
【0024】
磁石13はバックヨーク11上に複数個設けられ、第2配列方向A3に沿って並べられている。より特定的には、図2に示されるように、6個の磁石13a,13b,13c,13d,13e,13fが第2配列方向A3に沿って配列されている。すなわち、複数の磁石13は、それぞれの短辺が延びる方向に沿って配列されている。このため、複数の磁石13が配列された場合であっても、振動モジュール1の第2配列方向A3の長さが増大することが抑制される。
【0025】
それぞれの磁石13は、上述したベースプレート12に形成された磁石収容孔121に収容される。磁石13の下面は、バックヨーク11の表面部111aに、接着等により固定されている。また、第2配列方向A3に並んで配置された複数の磁石13では、隣接する磁石13の上面の磁極(S極とN極)が互いに異なっている。
【0026】
<固定子20>
固定子20は、可動子10に対して上方に配置され、被振動体70の下面に取り付けられる。固定子20は、フレーム21と、コイル22と、インシュレータ23と、基板24とを有する。
【0027】
<フレーム21>
フレーム21は、板状の部材であり、コイル22及びインシュレータ23を支持する。フレーム21は、交差方向A2に沿った2つの辺と、第2配列方向A3に沿った2つの辺とを有する矩形状に形成された表面部212を有する。表面部212は、第1配列方向A1の下方側(一方側)の第1表面部212aと、上方側(他方側)の第2表面部212bとを有する。このため、フレーム21の第1表面部212aは、下方に配置される可動子10のベースプレート12の上方側の表面部123aと対向する。
【0028】
フレーム21には、表面部212の中央付近にコイル収容部210が形成される。コイル収容部210は、フレーム21の第1表面部212aに形成された凹部である。コイル収容部210にコイル22及びインシュレータ23が収容され、接着等により固定されることにより、コイル22及びインシュレータ23がフレーム21によって支持される。フレーム21の第1表面部212aにコイル収容部210が形成されることにより、フレーム21の第2表面部212bには、コイル収容部210と上下方向に重複する位置にて、上方に突出する突出部211が形成される。突出部211の上方への突出量(長さ)は、後述する取付部材50の厚さ(上下方向の長さ)と等しい又は略等しい。
【0029】
<コイル22>
コイル22は、後述するインシュレータ23を介してフレーム21の第1表面部212aに形成されたコイル収容部210に収容され、接着等により取り付けられる。コイル22は、空芯コイルであり、コイル軸線方向Lに扁平な扁平コイルである。コイル22は、コイル軸線方向Lと第1配列方向(上下方向)A1とが一致又は略一致する向きで配置される。したがって、扁平コイルであるコイル22が凹部であるコイル収容部210に収容されるため、固定子20の上下方向の長さ(厚さ)を小さくし、振動モジュール1を上下方向に薄型化することができる。
【0030】
コイル22は、交差方向A2に沿って2つの長辺である有効辺221を有する長円形状である。フレーム21の下方には、第2配列方向A3に沿って3個のコイル22a,22b,22cが配置されている。すなわち、各コイル22の有効辺221が第2配列方向A3に沿って並んでいる。このため、上述したフレーム21には、3個のコイル収容部210が、第2配列方向A3に沿って並んで形成されている。
【0031】
それぞれのコイル22は、上述した複数の磁石13のうちの2個の磁石13と対向している。具体的には、コイル22aでは、一方の有効辺221が磁石13aと対向し、他方の有効辺221が磁石13bと対向している。コイル22bでは、一方の有効辺221が磁石13cと対向し、他方の有効辺221が磁石13dと対向している。コイル22cでは、一方の有効辺221が磁石13eと対向し、他方の有効辺221が磁石13fと対向している。
【0032】
上述したように、第2配列方向A3に並んで配置された複数の磁石13では、隣接する磁石13の上面の磁極が互いに異なっている。このため、それぞれのコイル22は、極性が異なる2つの磁石13と対向している。従って、コイル22に流れる電流の向きが切り替わることで、可動子10を第2配列方向A3に沿って振動させることができる。換言すると、複数の磁石13と複数のコイル22とが配列された第2配列方向A3に沿って、可動子10が移動する。
【0033】
<インシュレータ23>
インシュレータ23は、絶縁性の材料(例えば、樹脂材料)によって形成されている。インシュレータ23は、3個のコイル22のそれぞれに1個ずつ、合計3個設けられている。インシュレータ23は、コイル22とフレーム21の第1表面部212aとの間に配置される。
【0034】
<基板24>
基板24は、フレキシブルプリント基板(FPC)である。基板24の一部は固定子20の内部に配置され、基板24の他の一部は固定子20の外部に引き出されている。基板24のうち固定子20の内部に配置された一部は、コイル22と電気的に接続される。基板24のうち固定子20の外部に配置された他の一部は、外部の電源回路等と電気的に接続される。これにより、外部から基板24を介してコイル22に電力が供給され、コイル22に電流が流れる。
【0035】
<弾性部材30>
弾性部材30は、例えばシリコーン等の樹脂材で形成され、第1配列方向A1に沿って延びる柱状の部材である。弾性部材30は、可動子10と固定子20との間に設けられる。具体的には、弾性部材30は、上述した可動子10のベースプレート12に形成された収容部120に収容される。すなわち、振動モジュール1は、4個の弾性部材30を備えている。弾性部材30の下方側の面は、接着剤等によりベースプレート12に固定される。また、弾性部材30の上方側の面は、接着剤等により、固定子20のフレーム21の第1表面部212aに固定される。
【0036】
上述したように、弾性部材30がベースプレート12に形成された凹部である収容部120に収容される。このため、振動モジュール1の上下方向の厚さを大きくすることなく、収容部120の上下方向の長さ(深さ)分だけ、弾性部材30の上下方向の長さ(厚さ)を大きくすることができる。
【0037】
弾性部材30は、上述したように可動子10が第2配列方向A3に沿って移動すると、可動子10が移動する第2配列方向A3へ弾性変形して、可動子10を移動方向とは逆方向へ付勢する。このため、弾性部材30は、可動子10のベースプレート12を固定子20のフレーム21に対して振動可能に支持している。
【0038】
上述したように、弾性部材30の上下方向の厚さは、ベースプレート12に収容部120を設けることなく配置した場合よりも大きい。このため、収容部120を設けることなく弾性部材30を配置する場合と比較して、弾性部材30が柔らかい(剛性が低い)。このため、弾性部材30の共振周波数が低くなるとともに、可動子10の振動加速度の減衰が急峻となることが抑えられる。
【0039】
<保護部材40>
保護部材40は、ゴムやウレタン等の弾性材により形成される。保護部材40は、可動子10のベースプレート12の表面部123aの外周に沿って形成された枠形状の部材である。保護部材40は、可動子10と固定子20との間に配置される。具体的には、保護部材40は、可動子10のベースプレート12の上面に、接着等によって固定される。これにより、上下方向において、可動子10と固定子20との間の隙間を小さくすることができる。また、保護部材40が枠状に形成されていることから、保護部材40の内壁面401よりも内側に、ベースプレート12に形成された収容部120と磁石収容孔121とが位置する。すなわち、保護部材40の内側に、収容部120に収容された弾性部材30と、磁石収容孔121に収容された磁石13と、磁石13と対向して配置されるコイル22とが設けられる。この結果、振動モジュール1の内部に塵等の異物が混入し、磁石13及びコイル22の動作に悪影響を及ぼすことが抑制される。
【0040】
また、保護部材40が弾性材により形成されるため、振動モジュール1に衝撃が加わった際の衝撃吸収部として機能して、振動モジュール1を保護する。このため、振動モジュール1の耐久性を向上させることができる。
【0041】
<取付部材50>
取付部材50は、振動モジュール1を被振動体70に取り付ける部材であり、例えば両面粘着テープである。取付部材50の下面は、上述した固定子20のフレーム21の第2表面部212bに取り付けられる。取付部材50には、開口部51が形成されている。開口部51は、取付部材50がフレーム21の第2表面部212bに取り付けられた際に、上述したフレーム21の第2表面部212bに形成された突出部211を取り囲む位置に形成されている。開口部51に接着剤が流し込まれた場合には、開口部51と突出部211とフレーム21の第2表面部212bとによって形成される空間が接着溜まりとなる。これにより、取付部材50の剥離強度が向上する。
【0042】
取付部材50の上面は、被振動体70の下面に取り付けられる。すなわち、取付部材50は、フレーム21と被振動体70との間に設けられることにより、フレーム21を被振動体70の下面に取り付ける。これにより、振動モジュール1は、その上面のみが被振動体70の下面に取り付けられる。
【0043】
<振動モジュール1の動作>
上述したように、1個のコイル22に対して2個の隣接する磁石13が対向する。そして、これら隣接する2個の磁石13の異なる極性の磁極(S極とN極)が1個のコイル22と対向している。コイル22に通電が行われていない状態では、ベースプレート12は、表面部111の中心とフレーム21の表面部212の中心とが一致又は略一致した中立安定位置に位置している。このとき、コイル22の一方の有効辺221が磁石13のS極と対向し、他方の有効辺221が磁石13のN極と対向する。
【0044】
コイル22は、上述したように基板24を介して電流が流れると励磁され、磁石13に作用する磁界を発生させる。コイル22が通電されると、第2配列方向A3に沿って並んでいる隣接する2本の有効辺221には、逆向きの電流が流れる。このため、コイル22の一方の有効辺221により発生する磁界の向きと、他方の有効辺221により発生する磁界の向きとが逆向きとなる。そして、コイル22の一方の有効辺221が磁石13のS極と対向し、他方の有効辺221が磁石13のN極と対向していることから、磁石13は第2配列方向A3に沿って前方又は後方の何れか一方に移動する。この結果、磁石13が配置されたベースプレート12及びバックヨーク11を有する可動子10が、コイル22が配置された固定子20に対して第1配列方向A1と交差する第2配列方向A3に沿って前方又は後方の何れか一方に移動する。
【0045】
コイル22に流れる電流の向きが切り換えられると、コイル22の一方の有効辺221により発生する磁界の向きが切り換わり、他方の有効辺221により発生する磁界の向きも切り換わる。これにより、磁石13の第2配列方向A3に沿った移動方向が切り換わる。この結果、可動子10の固定子20に対する第2配列方向A3に沿った移動方向が切り換わる。コイル22に流れる電流の向きの切り換えが繰り返される毎に、可動子10の固定子20に対する移動方向が切り換わることによって、可動子10が固定子20に対して第2配列方向A3に沿って振動する。すなわち、可動子10は、可動子10と固定子20とが配列された第1配列方向A1と交差する方向に振動する。
【0046】
可動子10の振動により弾性部材30が共振し、可動子10の振動が固定子20に伝達される。この振動は、固定子20が取り付けられた被振動体70に伝達される。その結果、被振動体70が振動し、被振動体70に触れているユーザに振動が感知される。
【0047】
<比較例>
図4Aは、比較例の振動モジュール100と、振動モジュール100が取り付けられた電子機器700とを模式的に示す断面図である。振動モジュール100は、例えばリニア共振アクチュエータ(LRA)である。振動モジュール100は、可動子114と固定子124とを備えている。振動モジュール100では、固定子124の上面が電子機器700に支持体721に支持された被振動体720の下面に取り付けられている。振動モジュール100が通電されると、可動子114と固定子124が配列されている第1配列方向A1と交差する方向A4に可動子114が振動する。これにより、被振動体720が振動する。
【0048】
図4Bは、実施の形態の振動モジュール1の振動特性と、比較例の振動モジュール100の振動特性とを示すグラフである。図4Bにおいて、横軸は振動モジュール1,100による振動の200[Hz]から300[Hz]までの範囲における共振周波数[Hz]を示し、縦軸は振動モジュール1,100による振動の加速度[Grms]を示す。図4Bでは、実線で示される振動特性P1は実施の形態の振動モジュール1の振動特性を示し、破線で示される振動特性P2は比較例の振動モジュール100の振動特性を示している。
【0049】
図4Bの振動特性P2に示されるように、比較例の振動モジュール100の振動の加速度は、周波数が230[Hz]付近を超えると急激に増加し、周波数が240[Hz]を超えた付近にてピークの1.7[Grms]付近に達し、その後急激に減少する。
【0050】
これに対して振動特性P1に示されるように、実施の形態の振動モジュール1では、共振周波数が220[Hz]付近でピークの2.1[Grms]付近に達する。しかし、実施の形態の振動モジュール1では、上述したように剛性が低い弾性部材30が用いられているため、振動の加速度が急峻に減衰することが抑えられ、広い周波数帯域(ワイドバンド)での振動が可能となる。
【0051】
振動モジュール1の振動の加速度は、上記の全範囲内にて、比較例の振動モジュール100の振動の加速度のピーク値である1.7[Grms]よりも大きな値を示している。すなわち、実施の形態の振動モジュール1は、人間が振動を感じやすいと言われている300[Hz]以下の周波数の範囲にて、比較例の振動モジュール100よりも大きな加速度にて振動する。実施の形態の振動モジュール1では、剛性が低い弾性部材30が用いられているため、複数の磁石13と複数のコイル22とにより生じた振動の減衰が抑えられた状態で被振動体70に伝達される。この結果、振動モジュール1の高振動が実現され、電子機器7の振動がユーザに感知され易くなっている。また、振動モジュール1は、広い周波数帯域にて振動が可能となるとともに、振動の減衰が抑えられているので、ユーザに複数の異なる周波数の振動を、高い振動量にて感知させることが可能となる。
【0052】
上述した実施の形態によれば以下の作用効果のうちの少なくとも一つが得られる。
【0053】
(1)振動モジュール1は、第1配列方向A1に沿って配列された可動子10と固定子20と弾性部材30とを備える。固定子20のフレーム21の第1配列方向A1の一方側の第1表面部212aは、弾性部材30を介して可動子10に取り付けられる。固定子20のフレーム21の第1方向A1の他方側の第2表面部212bは、支持体71に支持された被振動体70に取り付けられている。これにより、可動子10の振動の減衰が弾性部材30によって抑えられ、振動モジュール1が広い周波数帯域(ワイドバンド)で高い振動量で振動可能となる。この結果、例えば、1個の振動モジュール1によって、周波数の異なる複数の振動を高い振動量で発生させることが可能となる。すなわち、1個の振動モジュール1は、ユーザに異なる複数種類の感触の異なる振動を感知させることが可能となる。また、振動モジュール1を高い振動量で振動できるので、被振動体70が大きい場合であっても、被振動体70に取り付ける振動モジュール1の個数を増加させることなく被振動体70を振動させることが可能となる。また、振動モジュール1の可動子10は、固定子20に対して第1配列方向A1と交差する第2配列方向A3に移動する。このため、第1配列方向A1に沿って可動子が移動する構成とする場合と比較して、振動モジュール1の上下方向の厚みを小さくし、振動モジュール1の小型化に寄与する。
【0054】
(2)ベースプレート12は、フレーム21の第1表面部212aと対向する表面部123aを有し、表面部123aには、弾性部材30を収容する凹部である収容部120が設けられる。これにより、振動モジュール1の上下方向の厚さを増大させることなく、弾性部材30の上下方向の長さを増加させることができるので、装置の小型化に寄与する。また、弾性部材30は、上下方向の長さを増加させることにより剛性が低くできるため、可動子10の振動が減衰されることが抑えられる。この結果、振動モジュール1が広い周波数帯域(ワイドバンド)で、高い振動量で振動可能となる。
【0055】
(3)振動モジュール1は、ベースプレート12とフレーム21との間に設けられ、ベースプレート12の外周に沿った枠形状を有する保護部材40を備える。磁石13とコイル22と弾性部材30とは、保護部材40の内側に設けられる。これにより、振動モジュール1の内部に塵等の異物が混入し、磁石13及びコイル22の動作に悪影響を及ぼすことが抑制される。
【0056】
(4)振動モジュール1は、フレーム21の第2表面部212bと被振動体70との間に設けられ、フレーム21を被振動体70に取り付ける取付部材50を備える。フレーム21の第2表面部212bには、被振動体70に向けて突出する突出部211が設けられる。取付部材50には、突出部211が収容される開口部51が設けられる。これにより、突出部211が開口部51内に収容されることにより、突出部211の上方へ突出量、すなわちコイル22とインシュレータ23の厚さが取付部材50の厚さによって相殺される。この結果、振動モジュール1が上下方向に大型化することが抑制される。また、開口部51に接着剤を流し込む場合には、開口部51と突出部211とフレーム21の第2表面部212bとによって形成される空間が接着溜まりとなるため、取付部材50の剥離強度を向上させることができる。
【0057】
(5)ベースプレート12は、バックヨーク11に向けて突出する取付突出部122を有し、取付突出部122はバックヨーク11が有する貫通孔110に挿入される。これにより、ベースプレート12とバックヨーク11とを取り付ける際の位置決めが容易となる。また、取付突出部122は貫通孔110に挿入されるため、振動モジュール1が上下方向に大型化することが抑制される。
【0058】
(6)複数の磁石13と、複数のコイル22とは、第1配列方向A1と交差する第2配列方向A3に沿って配列されている。これにより、振動モジュール1の振動の加速度を大きくさせることが可能となり、電子機器7の振動がユーザに感知され易くなる。
【0059】
(7)ベースプレート12の表面部123aには、複数の磁石13のそれぞれを収容する収容孔である磁石収容孔121が設けられ、複数の磁石収容孔121は、第2配列方向A3に沿って配列されている。これにより、磁石13の上下方向の厚さがベースプレート12の厚さによって相殺されるので、振動モジュール1の上下方向の小型化に寄与する。
【0060】
<変形例>
振動モジュール1が備える固定子20は、上述した実施の形態のフレーム21を有するものに限定されない。
【0061】
図5は、変形例の振動モジュール1の外観斜視図である。変形例の振動モジュール1が備える固定子20のフレーム31は、表面部32と、側面部33とを有する。表面部32は、実施の形態のフレーム21と表面部212と同様の板状であり、交差方向A2に沿った2つの辺と、第2配列方向A3に沿った2つの辺とを有する矩形状に形成されている。ただし、表面部32は、可動子10のベースプレート12の表面部123よりも大きな面である。
【0062】
側面部33は、表面部32の前方側の辺と後方側との辺と連接し、第1配列方向A1に沿って下方に延びる。すなわち、側面部33の上方側の端面は、表面部32と連接している。第1配列方向A1において、側面部33の下方側の端面は、可動子10のベースプレート12の上方側の表面部123aよりも下方に位置する。これにより、前方側及び後方側の上下方向において、可動子10と固定子20との間に生じる隙間を側面部33によって塞ぐことができるので、振動モジュール1の内部に塵等の異物が混入することが抑制される。また、表面部32が可動子10のベースプレート12よりも大きいため、固定子20に対する可動子10の移動が側面部33によって干渉されることが抑制される。すなわち、変形例の振動モジュール1においても、実施の形態の振動モジュール1と同様の振動特性を示すことが可能となる。
【0063】
振動モジュール1の製造後に行われる性能試験の際に、治具等によって側面部33を押さえた状態でコイル22に通電を行うことができる。これにより、可動子10の振動の状態を測定することが可能となる。
【0064】
尚、上述した変形例では、側面部33が表面部32の前方側と後方側とに設けられる場合を説明したが、側面部33が表面部32の右方側と左方側とにも設けられてもよい。
【0065】
変形例によれば、上述した実施の形態により得られる作用効果のうちの少なくとも1つに加えて、次に作用効果が得られる。
【0066】
(8)フレーム31は、板状の表面部32と、第1配列方向A1に沿って延びる側面部33とを有する。側面部33の一方側の端面である上方側の端面は、表面部32と連接する。これにより、振動モジュール1の内部に塵等の異物が混入することが抑制される。
【0067】
尚、本技術は以下のような構成をとることが可能である。
【0068】
(1)ベースプレートと、磁石と、バックヨークとを有する可動子と、フレームと、基板と、コイルと、インシュレータとを有する固定子と、前記可動子と前記固定子との間に設けられる弾性部材と、を備え、前記可動子と前記固定子と前記弾性部材とは、第1配列方向に沿って配列され、前記固定子の前記フレームの前記第1配列方向の一方側の第1表面部は、前記弾性部材を介して前記可動子に取り付けられ、前記フレームの前記第1配列方向の他方側の第2表面部は、支持体に支持された被振動体に取り付けられ、前記可動子は、前記固定子に対して前記第1配列方向と交差する方向に移動する、振動モジュール。
【0069】
(2)前記ベースプレートは、前記フレームの前記第1表面部と対向する表面部を有し、前記表面部には、前記弾性部材を収容する凹部が設けられる、(1)に記載の振動モジュール。
【0070】
(3)前記ベースプレートと前記フレームとの間に設けられ、前記ベースプレートの外周に沿った枠形状を有する保護部材を備え、前記保護部材の内側に、前記磁石と、前記コイルと、前記弾性部材とが設けられる、(1)又は(2)に記載の振動モジュール。
【0071】
(4)前記フレームの前記第2表面部と前記被振動体との間に設けられ、前記フレームを前記被振動体に取り付ける取付部材を備え、前記フレームの前記第2表面部には、前記被振動体に向けて突出する突出部が設けられ、前記取付部材には、前記突出部が収容される開口部が設けられる、(1)から(3)までの何れかに記載の振動モジュール。
【0072】
(5)前記ベースプレートは、前記バックヨークに向けて突出する取付突出部を有し、前記取付突出部は、前記バックヨークが有する貫通孔に挿入される、(1)から(4)までの何れかに記載の振動モジュール。
【0073】
(6)複数の前記磁石と、複数の前記コイルとは、前記第1配列方向と交差する第2配列方向に沿って配列され、前記可動子は、前記固定子に対して前記第2配列方向に沿って移動する、(1)から(5)までの何れかに記載の振動モジュール。
【0074】
(7)前記ベースプレートは、前記フレームの前記第1表面部と対向する表面部を有し、前記表面部には、複数の前記磁石のそれぞれを収容する収容孔が設けられ、複数の前記収容孔は、前記第2配列方向に沿って配列されている、(6)に記載の振動モジュール。
【0075】
(8)前記フレームは、板状の表面部と、前記第1配列方向に沿って延びる側面部と、を有し、前記側面部は、前記表面部と一方側の端面で連接する、(1)から(7)までの何れかに記載の振動モジュール。
【符号の説明】
【0076】
1 振動モジュール、7 電子機器、10 可動子、11 バックヨーク、12 ベースプレート、13,13a,13b,13c,13d,13e,13f 磁石、20 固定子、21,31 フレーム、22,22a,22b,22c コイル、23 インシュレータ、24 基板、30 弾性部材、32 表面部、33 側面部、40 保護部材、50 取付部材、51 開口部、70 被振動体、71 支持体、110 貫通孔、111,111a,111b 表面部、120 収容部、121 磁石収容孔、122 取付突出部、123,123a,123b 表面部、210 コイル収容部、211 突出部、212 表面部、212a 第1表面部、212b 第2表面部、221 有効辺、401 内壁面、701 操作面、710 対向面、711 側面、A1 第1配列方向、A2 交差方向、A3 第2配列方向
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5