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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179122
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】飲料容器保持装置
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/10 20060101AFI20241219BHJP
【FI】
B60N3/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097697
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000124096
【氏名又は名称】株式会社パイオラックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】宮前 仁志
【テーマコード(参考)】
3B088
【Fターム(参考)】
3B088LA02
3B088LB01
3B088LB04
3B088LB05
3B088LB07
(57)【要約】
【課題】ベース部に対する枠状部材の回転角度の規制を容易に達成できる飲料容器保持装置を提供する。
【解決手段】この飲料容器保持装置10は、ベース部20と、ベース部20に一対の第1支持部を介して回転可能に支持される枠状部材30と、枠状部材30に一対の第2支持部を介して回転可能に支持されるホルダー部材40とを有し、第1支持部は、ベース部20に設けられた軸受け部と、枠状部材30に設けられた軸部33とで構成され、軸部33には、第1回転軸J1の外径側に突出する回転規制部35が設けられ、ベース部20には、回転規制部35が当接して、ベース部20に対する枠状部材30の回転角度を規制するストッパー部が設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両室内の被固定部材に固定されて飲料容器を保持する飲料容器保持装置であって、
前記被固定部材に配置され開口部を有するベース部と、
前記ベース部の開口部内に配置され、第1回転軸を有する一対の第1支持部を介して前記ベース部に回転可能に支持される枠状部材と、
前記枠状部材の内側に、前記第1回転軸と同一の平面で直交するように配置された第2回転軸を有する一対の第2支持部を介して回転可能に支持され、前記飲料容器を保持するホルダー部材とを有しており、
前記第1支持部は、前記ベース部に設けられた軸受け部と、前記枠状部材に設けられて前記軸受け部に支持される軸部とで構成され、
前記軸部には、前記第1回転軸の外径側に突出する回転規制部が設けられ、
前記ベース部には、前記回転規制部が当接して、前記ベース部に対する前記枠状部材の回転角度を規制するストッパー部が設けられていることを特徴とする飲料容器保持装置。
【請求項2】
前記回転規制部は、前記ベース部に対して前記枠状部材が回転していない状態で、前記第2回転軸の軸方向に延びる板状をなしている請求項1記載の飲料容器保持装置。
【請求項3】
前記ベース部は、前記軸部を回転可能に支持する前記軸受け部をなす第1凹溝と、該第1凹溝に連設され前記回転規制部を回転可能に受け入れる第2凹溝と、前記第1凹溝及び前記第2凹溝を塞ぐキャップ部材とを有しており、
前記ストッパー部は、前記第2凹溝と前記キャップ部材とにより構成されている請求項1又は2記載の飲料容器保持装置。
【請求項4】
前記ベース部は、前記被固定部材とは別体で構成され、前記被固定部材の裏側に固定されるようになっており、
前記被固定部材によって前記キャップ部材が覆われるように構成されている請求項3記載の飲料容器保持装置。
【請求項5】
前記第1回転軸は、車両の前後方向に向けて配置されており、
前記ホルダー部材には、前記飲料容器の外周に弾性的に当接可能とされた押え部が装着されており、
該押え部は、前記平面の面直方向から見て、前記第1支持部と対向するように配置されている請求項1又は2記載の飲料容器保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両室内の被固定部材に固定されて飲料容器を保持する飲料容器保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両室内には、ペットボトルや、缶、紙コップ等の飲料容器を、保持するための、飲料容器保持装置(ドリンクホルダー等とも言える)が設けられていることがある。この種の飲料容器保持装置としては、飲料容器内の飲料がこぼれないようにするために、2つの環状体を組み合わせて、飲料容器の下部を常に下方に向けるような装置がある。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、コンソールに設けられた円形孔状をなした挿入口と、該挿入口の内側に、一対の第2ピンを介して揺動自在に支持された円環状の中間支持体と、該中間支持体に対して、一対の第2ピンに直交配置された一対の第1ピンを介して揺動自在に支持された飲料容器ホルダーとからなる、飲料容器保持装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4003931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の飲料容器保持装置においては、コンソールの挿入口に対して、中間支持体が何ら回転(揺動)規制されていない構造となっているが、これに回転規制構造を設けた場合には、装置の構造が複雑化するおそれがある。
【0006】
したがって、本発明の目的は、ベース部に対する枠状部材の回転角度の規制を、容易に達成することができる、飲料容器保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、車両室内の被固定部材に固定されて飲料容器を保持する飲料容器保持装置であって、前記被固定部材に配置され開口部を有するベース部と、前記ベース部の開口部内に配置され、第1回転軸を有する一対の第1支持部を介して前記ベース部に回転可能に支持される枠状部材と、前記枠状部材の内側に、前記第1回転軸と同一の平面で直交するように配置された第2回転軸を有する一対の第2支持部を介して回転可能に支持され、前記飲料容器を保持するホルダー部材とを有しており、前記第1支持部は、前記ベース部に設けられた軸受け部と、前記枠状部材に設けられて前記軸受け部に支持される軸部とで構成され、前記軸部には、前記第1回転軸の外径側に突出する回転規制部が設けられ、前記ベース部には、前記回転規制部が当接して、前記ベース部に対する前記枠状部材の回転角度を規制するストッパー部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ベース部に対して、枠状部材が一対の第1支持部を介して回転すると、枠状部材の軸部に設けた回転規制部が、ベース部のストッパー部に当接するので、ベース部に対する枠状部材の回転角度を容易に規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る飲料容器保持装置の一実施形態を示しており、その分解斜視図である。
図2】同飲料用保持装置の組立て斜視図である。
図3】同飲料容器保持装置を構成するホルダー部材の、図1とは異なる方向から見た場合の、拡大斜視図である。
図4】同飲料容器保持装置を構成する押え部の、図1とは異なる方向から見た場合の、拡大斜視図である。
図5】同飲料容器保持装置を構成するキャップ部材の、図1とは異なる方向から見た場合の、拡大斜視図である。
図6】同飲料容器保持装置の側面図である。
図7図2のD-D矢視線における断面図である。
図8図2のE-E矢視線における断面図である。
図9図6に示す状態から飲料容器が傾いて、枠状部材及びホルダー部材が所定方向に回転した状態の側面図である。
図10図7に示す状態から飲料容器が傾いて、枠状部材及びホルダー部材が所定方向に回転した状態の断面図である。
図11図8に示す状態から飲料容器が傾いて、枠状部材及びホルダー部材が所定方向に回転した状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(飲料容器保持装置の、一実施形態)
以下、図面を参照して、本発明に係る飲料容器保持装置の、一実施形態について説明する。
【0011】
図7に示すように、この飲料容器保持装置10(以下、単に「保持装置10」ともいう」)は、車両室内の被固定部材1に固定されて、ペットボトル、缶、紙コップ等の飲料容器5を保持するものである。
【0012】
被固定部材1としては、例えば、車両室内に設けたコンソールボックスや、ダッシュボード、トレイ、ドア、車両側面のトリム部材、後部シート等が挙げられる。また、被固定部材1の厚さ方向の裏面(内面)が、保持装置10を固定するための、被固定面2をなしている。
【0013】
図1図2図7及び図8に示すように、保持装置10は、被固定部材1に配置されるベース部20と、第1回転軸J1を有する一対の第1支持部を介して、ベース部20に回転可能に支持される枠状部材30と、第1回転軸と同一の平面で直交するように配置された第2回転軸を有する一対の第2支持部を介して、枠状部材30の内側に回転可能に支持されるホルダー部材40と、ホルダー部材40に固着される重り45と、前記第2支持部の一部をなす一対の軸部材50,50と、ホルダー部材40に支軸69を介して回転支持される第1押え部60と、ホルダー部材40に回転支持される第2押え部64と、第1押え部60を回転付勢する付勢ばね68とから、主として構成されている。
【0014】
また、ベース部20は、一対のキャップ部材70,70を有している。
【0015】
図1及び図8に示すように、ベース部20に設けられた一対の軸受け部(本実施形態では一対の第1凹溝25,25)と、枠状部材30に設けられて一対の軸受け部に支持される一対の軸部33,33とが、第1回転軸J1を有する本発明における「一対の第1支持部」をなしている。
【0016】
一方、図1に示すように、一対の軸挿通孔43,43と、一対の軸挿通孔37,37と、一対の軸部材50,50の軸部分52,52とが、第2回転軸J2を有する本発明における「一対の第2支持部」をなしている。また、一対の第2支持部は、車両前後方向Aに直交する幅方向Bに向けて配置されている(図7参照)。
【0017】
なお、以下の説明では、第1支持部の回転中心、ここでは第1支持部を構成する軸部33の径方向中心を通り且つその軸方向に沿った中心軸線(軸心)を、「第1回転軸J1」とする(図2参照)。
【0018】
同様に、第2支持部の回転中心、ここでは第2支持部を構成する軸部材50の軸部分52の径方向中心を通り且つその軸方向に沿った中心軸線(軸心)を、「第2回転軸J2」とする(図2参照)。
【0019】
そして、図2に示すように、第1回転軸J1と第2回転軸J2とが、同一の平面H上に配置され、且つ、第1回転軸J1と第2回転軸J2とが、平面Hにおいて互いに直交するようになっている。すなわち、ベース部20と枠状部材30とホルダー部材40とは、いわゆるジンバル構造となっている。
【0020】
また、軸部33には、第1回転軸J1の外径側(枠状部材30の径方向中心から離間する側)に突出する回転規制部35が設けられている。更に、ベース部20には(ここではベース部20の軸受け部の周囲)、回転規制部35が当接して、ベース部20に対する枠状部材30の回転角度を規制するストッパー部が設けられている。
【0021】
また、ベース部20は、軸部33を回転可能に支持する軸受け部をなす第1凹溝25と、該第1凹溝25に連設され回転規制部25を回転可能に受け入れる第2凹溝27と、第1凹溝25及び第2凹溝27を塞ぐキャップ部材70とを有しており、ストッパー部は、第2凹溝27とキャップ部材70とにより構成されている。
【0022】
より具体的には、ストッパー部は、第2凹溝27の底面27aとキャップ部材70の凹溝対向面80とからなる(図11参照)。
【0023】
前記軸部材50は、円形板状の頭部51と、該頭部51の裏面から延出した軸部分52と、該軸部分52の延出方向途中の外周対向面から突出した一対の係止突起53,53とを有している。
【0024】
また、付勢ばね68は、線材が巻回された巻回部68aと、該巻回部68aの一端から延出した第1腕部68bと、巻回部68aの他端から延出した第2腕部68cとからなる、いわゆるトーションばねとなっている。
【0025】
次に、ベース部20について詳述する。
【0026】
この実施形態のベース部20は、被固定部材1とは別体で構成されて、被固定部材1の裏側に固定されるようになっている。また、ベース部20は、車両の前後方向(以下、「車両前後方向A」とする)に長く延びる形状をなした基部21を有している。この基部21は、その上方に略円形孔状をなした開口部22が形成されている。
【0027】
なお、車両前後方向Aに直交する方向を「幅方向B」とする。これらの方向は、ベース部20以外の、他の部材(枠状部材30、ホルダー部材40等)においても同様である。
【0028】
更に、基部21の車両前後方向Aに位置する前後両端面からは、固定片23,23が張り出している。これらの一対の固定片23,23を介して、被固定部材1の被固定面2に基部21が固定される(図7参照)。なお、この実施形態では、被固定部材1の被固定面2と固定片23との間に配置されたスペーサー4を挟持した状態で、被固定部材1に基部21が固定される。
【0029】
また、ベース部20には、枠状部材30の軸部33を回転可能に支持する軸受け部をなす第1凹溝25と、該第1凹溝25に連設され回転規制部35を回転可能に受け入れる第2凹溝27とが形成されている。
【0030】
具体的には、図1に示すように、基部21の開口部22の外周縁部であって、車両前後方向Aに沿った径方向対向箇所に、一対の第1凹溝25,25が切欠かれて形成されている。
【0031】
各第1凹溝25は、底面25aと、該底面25aの幅方向両側から互いに平行に設けられた一対の内側面25b,25bとを有しており、上方(底面25aに対向する天井側)及び側方(開口部22の径方向中心に向く側)が開口した切欠き溝状をなしている(図1参照)。
【0032】
そして、図7図10に示すように、各第1凹溝25には、枠状部材30の軸部33が回転可能に軸支される。すなわち、第1凹溝25が、第1回転軸J1を有する第1支持部を構成する、本発明における「軸受け部」となっている。
【0033】
また、一対の第1凹溝25,25に対して、開口部22の径方向外方に位置する箇所には、一対の第2凹溝27,27が対応する第1凹溝25,25に連設されている。
【0034】
図8に示すように、各第2凹溝27は、底面27aと、該底面27aの幅方向両側から互いに平行に設けられた一対の内側面27b,27bとを有しており、上方(底面27aに対向する天井側)及び側方(第1凹溝25側の)が開口した切欠き溝状をなしている。
【0035】
また、第2凹溝27の開口幅(一対の内側面27b,27bどうしの間隔)は、第1凹溝25の開口幅(一対の内側面25b,25bどうしの間隔)よりも幅広に形成されている。更に、第2凹溝27の幅方向Bの中央部に、第1凹溝25が配置されている。その結果、ベース部20を平面方向側から見たときに、第1凹溝25と第2凹溝27とによって、略T字状をなした凹溝形状が構成されるようになっている。
【0036】
なお、互いに隣接配置された第2凹溝27と第1凹溝25とは、その内部空間が互いに連通している。
【0037】
また、図11に示すように、ベース部20に対して枠状部材30が回転したときに、第2凹溝27の底面27aに回転規制部35の長手方向一端部又は他端部が当接して、枠状部材30の回転角度が規制されるようになっている。すなわち、第2凹溝27の底面27aが、本発明における「ストッパー部」を構成する部分の一つとなっている。
【0038】
更に図8に示すように、第2凹溝27の底面27aの、幅方向Bの両側部には、係止孔28がそれぞれ形成されている。これらの一対の係止孔28,28の裏側(外側)内周縁部に、キャップ部材70の係止突部75,75が係止するようになっている。
【0039】
次に、枠状部材30について詳述する。
【0040】
この実施形態の枠状部材30は、略円形枠状(略円環形状とも言える)をなした枠状体31を有している。この枠状体31の、車両前後方向Aに位置し且つ径方向に対向する外周面からは、第1回転軸J1を有する一対の軸部33,33が、車両前後方向Aに沿って所定長さで延びている。各軸部33は、外周が円形状をなした円柱状をなしている。
【0041】
そして、一対の軸部33,33が、ベース部20の、軸受け部をなす一対の第1凹溝25,25に挿入されて回転支持されることで、ベース部20に対して枠状部材30が幅方向Bの方向に回転可能(回動可能、揺動可能とも言える)となっている。
【0042】
すなわち、上記の一対の軸部33,33と、ベース部20に設けた、軸受け部をなす一対の第1凹溝25,25とが、本発明における「一対の第1支持部」をなしている。また、第1回転軸J1は、車両前後方向Aに向けて配置されており、第1回転軸J1を有する一対の第1支持部も、車両前後方向Aに向けて配置されている(図7参照)。
【0043】
また、軸部33には、第1回転軸J1の外径側に突出する回転規制部35が設けられている。この実施形態では、軸部33の延出方向の先端には、軸部33の軸方向に直交して、回転規制部35が連設されている。図8に示すように、この回転規制部35は、ベース部20に対して枠状部材30が回転していない状態で、第2回転軸J2の軸方向に延びる板状をなしている。
【0044】
また、回転規制部35は、被固定部材1の被固定面2の面方向に延びる板状をなしている、とも言える。更に、回転規制部35は、第1回転軸J1の軸方向に対して交差し、第2回転軸J2の軸方向に沿って張り出すように突出する板状となっている、とも言える。
【0045】
この実施形態の回転規制部35は、幅方向Bに沿って延び互いに平行に対向配置された一対の長辺35a,35aと、該一対の長辺35a,35aに直交配置された一対の短辺35b,35bとを有する、長方形状の長板状をなしている。なお、長辺35aと短辺35bとの連結部分を連結部35cとする。
【0046】
また、長板状をなした回転規制部35は、その幅(一対の長辺35a,35aの間隔)が、軸部33の外径と同一となっている。更に、回転規制部35は、軸部33の軸心(回転中心)に対して均等な長さで延出している。なお、回転規制部35の延出方向中央部に、軸部33が配置されている、とも言える。
【0047】
また、枠状体31の、径方向に対向する箇所であって一対の軸部33,33に対して直交する位置(幅方向Bに向く2箇所)には、一対の軸挿通孔37,37が形成されている。各軸挿通孔37には、対応する軸部材50の軸部分52が挿通される。
【0048】
更に、枠状体31の、各軸挿通孔37を形成した箇所であって、その外周部分には、円形凹状をなした凹部37aが形成されており、更に各軸挿通孔37の内周からは、軸挿通孔37の軸中心から放射状に均等な間隔を空けて形成された4つの切欠き37bが形成されている。
【0049】
図9に示すように、上記凹部37aには、軸部材50の頭部51が嵌入して、軸部材50の頭部51が枠状体31の外周面から出っ張らないようになっている。
【0050】
また、4つの切欠き37bのうち、対向する所定の一対の切欠き37b,37bに、軸部材50の一対の係止突起53,53を挿通させた後、軸部材50を回転させることで、一対の係止突起53,53が、軸挿通孔37の裏側(凹部37aとは反対側)の周縁に係止する。その結果、枠状部材30に対してホルダー部材40が、抜け止め状態で回転可能に装着されるようになっている。
【0051】
次に、ホルダー部材40について詳述する。
【0052】
図1及び図3に示すように、この実施形態のホルダー部材40は、上方が開口した有底の略円筒枠状をなすと共に、飲料容器5を収容する収容部41を有している。また、収容部41の上方開口部41aに近接し、且つ、幅方向Bに向く径方向に対向する箇所には、一対の軸挿通孔43,43が形成されている。
【0053】
そして、ホルダー部材40の一対の軸挿通孔43,43を、枠状部材30の一対の軸挿通孔37,37に整合させた状態で、対応する軸挿通孔43,37に、一対の軸部材50,50の軸部分52,52をそれぞれ挿通させることで、一対の軸部材50,50を介して、枠状部材30に対してホルダー部材40が、車両前後方向Aの方向に回転可能(回動可能、揺動可能とも言える)に支持されるようになっている。
【0054】
この際、一対の軸部材50,50の軸部分52,52は、枠状部材30の一対の軸部33,33に対して直交配置される。
【0055】
また、図1に示すように、収容部41の底部中央からは、重り固着軸45aが延出しており、図2に示すように、この重り固着軸45aに、重り45が固着されている。なお、この重り45によって、ホルダー部材40の重心が、飲料容器5を収容保持していない状態であっても、一対の第1支持部及び一対の第2支持部の軸心(回転中心)より下方に位置するようになっている。
【0056】
更に図3に示すように、収容部41の、車両前後方向Aの、周方向所定箇所には、収容部41の高さ方向に長く延びる切欠き溝をなした、押え挿出溝47が形成されている。この押え挿出溝47からは、第1押え部60及び第2押え部64の一部が挿出されて、これらの一部が収容部41の内部空間に突出するようになっている(図7参照)。
【0057】
また、図3に示すように、収容部41の、押え挿出溝47の幅方向Bの両側下縁部には、突片状をなすと共に軸挿通孔48aを形成した、一対の軸受け部48,48が設けられている。
【0058】
更に図1に示すように、収容部41の上方開口部41aの近傍内周であって、前記押え挿出溝47の上方部分には、一対の押え回転軸49,49が設けられている。
【0059】
そして、ホルダー部材40には、飲料容器5の外周に弾性的に当接可能とされた押え部が装着されており、該押え部は、第1回転軸J1及び第2回転軸J2が配置される前記平面Hの面直方向から見て(図2,7の矢印F参照)、第1支持部と対向するように配置されている(図2,7参照)。なお、押え部は一対の第1支持部の下方に配置されている、とも言える。
【0060】
また、この実施形態における押え部は、第1押え部60と第2押え部64とを有している。
【0061】
図1及び図4に示すように、第1押え部60は、基部61と、該基部61から延出した延出部62とを有しており、基部61の幅方向Bの両側部に、一対の軸挿通孔61a,61aが形成されている。
【0062】
そして、基部61の軸挿通孔61a,61aの間に、付勢ばね68の巻回部68aを配置した状態で、第1押え部60の一対の軸挿通孔61a,61aと、収容部41の一対の軸挿通孔48a,48aと、付勢ばね68の巻回部68aとに、支軸69を挿通することで、第1押え部60が収容部41に対して回転可能に装着される。
【0063】
また、付勢ばね68は、その第1腕部68bが収容部41に係止され、第2腕部68cが第1押え部60の基部61に係止される。その結果、付勢ばね68によって、第1押え部60の延出部62が、図7の矢印Rに示す方向、すなわち、収容部41の内方に向けて付勢されるようになっている。
【0064】
一方、第2押え部64は、基部65と、該基部65から延出し、第1押え部60の延出部62を受け入れる枠状をなした延出部66とを有しており、基部65の幅方向Bの両側部に、周方向一部に切欠きを有する一対の軸支持溝65a,65aが形成されている。また、基部65と延出部66との外面側連結部分に、押圧部67が設けられている。
【0065】
そして、基部65の一対の軸支持溝65a,65aに、収容部41の一対の押え回転軸49,49が挿入されることで、第2押え部64が収容部41に対して回転可能に装着される。
【0066】
この際、図7に示すように、第2押え部64の延出部66内に、付勢ばね68によって付勢された第1押え部60の延出部62が入り込んで、延出部62の先端部62aが、第2押え部64の延出部66を押圧する。
【0067】
すると、第1押え部60を介して、付勢ばね68の付勢力によって、第2押え部64が収容部41の内方に向けて付勢されて、第2押え部64の、押圧部67を含む部分が押え挿出溝47から挿出される。その結果、第2押え部64の押圧部67によって、飲料容器5の外周が押圧される。すなわち、第2押え部64が、飲料容器5に弾性的に当接するようになっている。
【0068】
また、第1押え部60及び第2押え部64の両部材は、一対の第1支持部をなす、枠状部材30の一対の軸部33,33及びベース部20の一対の第1凹溝25,25よりも、下方に配置されている(図7参照)。
【0069】
次に、ベース部20を構成するキャップ部材70について詳述する。
【0070】
図1図5に示すように、この実施形態のキャップ部材70は、ベース部20の第2凹溝27に適合する長方形状をなした蓋部71と、該蓋部71の幅方向Bの両側部から互いに平行となるように延出した一対の係止アーム73,73とを有しており、略門型枠状をなしている。前記蓋部71は、ベース部20にキャップ部材70が装着された状態で、ベース部20の第2凹溝27に嵌入され、その上方開口部を覆うようになっている。
【0071】
また、一対の係止アーム73,73の延出方向先端部の内面(対向面)からは、係止突部75がそれぞれ突設されている。
【0072】
各係止突部75は、一方の係止アーム73の内面から、他方の係止アーム73に向けて最も高く突出した頂部75aと、係止アーム73の最先端から係止アーム73の基端側に向けて次第に高くなるように突出するテーパ面75bと、テーパ面75bの反対側に設けられると共に、係止アーム73の延出方向に直交する平坦面状をなした係止面75cとを有している。
【0073】
図8に示すように、第2凹溝27の一対の係止孔28,28の裏側内周縁部に、キャップ部材70の係止突部75,75の係止面75c,75cが係止することで、ベース部20に対してキャップ部材70が抜け止め状態で装着されるようになっている。
【0074】
また、蓋部71の車両前後方向Aの一方の面であって、幅方向Bの中間部からは、ベース部20の第1凹溝25に適合するように、幅狭の矩形突起状をなした突部76が突設されている。この突部76は、ベース部20にキャップ部材70が装着された状態で、ベース部20の第1凹溝25に嵌入されて、その上方開口部を覆うようになっている。
【0075】
更に、蓋部71の内面(凹溝25,27の底面25a,27aに向く面)であって、車両前後方向Aの所定箇所からは、薄肉板状をなした板状部79が突出している。この板状部79は、その幅方向Bの両側部が、一対の係止アーム73,73に連結されている。また、板状部79の突出方向先端面であって、幅方向Bの中間部には、蓋部71の内面77側に向けて切欠かれた凹状の切欠き部79aが形成されている。
【0076】
この切欠き部79aの周縁部には、枠状部材30の軸部33が回転可能に配置されるようになっている。すなわち、軸部33によって、キャップ部材70が支持されて、キャップ部材70が第2凹溝27の底面27a側に近接移動しないように保持される(キャップ部材70の高さ位置が規制される)。
【0077】
また、蓋部71の内面77であって、第2凹溝27の底面27aに対向配置される部分が、凹溝対向面80をなしている。
【0078】
そして、図11に示すように、ベース部20に対して枠状部材30が回転したときに、キャップ部材70の内面77の凹溝対向面80に、ベース部20の軸部33の回転規制部35の長手方向一端部又は他端部が当接して、枠状部材30の回転角度が規制されるようなっている。
【0079】
すなわち、キャップ部材70の内面77の凹溝対向面80が、本発明における「ストッパー部」を構成する部分の一つとなっている。
【0080】
なお、ベース部20に対して枠状部材30を装着する際には、例えば、以下のように行う。
【0081】
すなわち、ベース部20の、一方の第1凹溝25及び第2凹溝27に、枠状部材30の一方の軸部33及び回転規制部35をそれぞれ位置合わせすると共に、ベース部20の、他方の第1凹溝25及び第2凹溝27に、枠状部材30の他方の軸部33及び回転規制部35をそれぞれ位置合わせした後、基部21の開口部22に枠状体31を挿入していく。
【0082】
すると、一方の第1凹溝25及び第2凹溝27に、一方の軸部33及び回転規制部35がそれぞれ挿入配置されると共に、他方の第1凹溝25及び第2凹溝27に、他方の軸部33及び回転規制部35がそれぞれ挿入配置される。
【0083】
その後、一方の第1凹溝25及び第2凹溝27に、一方のキャップ部材70の、突部76及び蓋部71をそれぞれ位置合わせすると共に、他方の第1凹溝25及び第2凹溝27に、他方のキャップ部材70の、突部76及び蓋部71をそれぞれ位置合わせした後、枠状部材30に対してキャップ部材70を押し込んでいく。
【0084】
すると、係止突部75のテーパ面75bが、第2凹溝27の係止孔28の内周縁部に押圧され、一対の係止アーム73,73が互いに拡開する方向に撓み変形し、その後、係止孔28が係止突部75の頂部75aを超えると、一対の係止アーム73,73が弾性復帰して、係止面75c,75cが、一対の係止孔28,28の裏側内周縁部に係止する。その結果、図8に示すように、ベース部20にキャップ部材70が抜け止め状態で装着される。
【0085】
上記のようにベース部20にキャップ部材70が装着された状態では、第1凹溝25内に挿入された軸部33は、第1凹溝25の内周面とキャップ部材70の突部76とで囲まれて、第1凹溝25の上方開口からの抜け止めがなされる。
【0086】
また、第2凹溝27内に挿入された回転規制部35は、その長辺35a,35aが、第2凹溝27の底面27a及びキャップ部材70の凹溝対向面80に向けて配置される。すなわち、回転規制部33が第2凹溝27底面27aとキャップ部材70の凹溝対向面80との間に配置されて、回転規制部35の、第2凹溝27の上方開口からの抜け止めがなされる(図8参照)
【0087】
そして、図11に示すように、ベース部20に対して枠状部材30が最大限回転すると、第2凹溝27の底面27aに、回転規制部35の長手方向一端部(図11中、右側の端部)の連結部35cが当接すると共に、キャップ部材70の凹溝対向面80に、回転規制部35の長手方向他端部(図11中、左側の端部)の連結部35cが当接して、ベース部20に対する枠状部材30の回転角度が規制される。
【0088】
なお、ベース部20に対して枠状部材30が、図11とは反対方向に最大限回転すると、第2凹溝27の底面27aに、回転規制部35の長手方向他端部(図11中、左側の端部)の連結部35cが当接すると共に、キャップ部材70の凹溝対向面80に、回転規制部35の長手方向一端部(図11中、右側の端部)の連結部35cが当接して、ベース部20に対する枠状部材30の回転角度が規制される。
【0089】
(変形例)
本発明における飲料容器保持装置を構成する、ベース部、枠状部材、ホルダー部材、軸部材、押え部、キャップ等の、形状や、構造、レイアウトなどは、上記態様に限定されるものではない。
【0090】
この実施形態における回転規制部35は、長板状をなしているが、回転規制部としては、例えば、長軸及び短軸を有する楕円形の板状や、菱形の板状、台形板状、その他、一方向に長い長尺形状の板体等であってもよく、ベース部に当接して、枠状部材の回転角度を規制可能であればよい。
【0091】
また、この実施形態における一対の第2支持部は、一対の軸挿通孔43,43と、一対の軸挿通孔37,37と、一対の軸部材50,50の軸部分52,52とから構成されているが、第2支持部としては、例えば、枠状部材又ホルダー部材の一方に軸部を設け、枠状部材又はホルダー部材の他方に、軸部を軸支する軸受け部を設けてもよい(別体の軸部材を有しない構造)。
【0092】
更に、この実施形態における軸受け部は、上方及び側方が開口した切欠き溝形状をなしているが、軸受け部としては、例えば、軸部が挿通されて、当該軸部を軸支する孔等であってもよい。
【0093】
また、この実施形態では、ストッパー部の一つは、キャップ部材70(より具体的にはキャップ部材70の内面に設けた凹溝対向面80)となっているが、ベース部の軸受け部周囲の内面をストッパー部としてもよい(ストッパー部がベース部に一体形成される態様)。
【0094】
例えば、ベース部の幅方向一側から他側に向けて、所定長さで延びるスライド溝を形成しておき、該スライド溝に対して、ベース部の軸部及び回転規制部をスライドさせて挿入することで、ベース部に対する枠状部材の最大回転時に、ベース部のスライド溝の上下の内面に回転規制部を当接させて、枠状部材の回転角度を規制させてもよい。
【0095】
また、キャップ部材としては、略門型枠状でなくても、例えば、逆U字枠状等をなしていてもよく、ベース部に係止可能な部分と、ストッパー部をなす部分とを有していればよい。
【0096】
(作用効果)
次に、上記構成からなる保持装置10の作用効果について説明する。
【0097】
すなわち、ホルダー部材40の上方開口部41aから、収容部41内に飲料容器5を挿入して収容保持する(図7及び図8参照)。この場合、図7に示すように、付勢ばね68で付勢された第2押え部64の押圧部67が、飲料容器5の外周を押圧して、飲料容器5が保持されるようになっている。
【0098】
そして、車両の発進時や、停車時、走行中等において、車両が揺れたり傾いたり振動が生じたり加減速による慣性力等が生じたりすると、ベース部20に対して、一対の第1支持部(軸部33及び軸受け部をなす第1凹溝25)を介して、枠状部材30が所定方向に回転したり、枠状部材30に対して、一対の第2支持部(軸挿通孔43,37及び軸部分52)を介して、所定方向にホルダー部材40が回転したりする(図9~11参照)。
【0099】
その結果、飲料容器5をできるだけ垂直に保つことができ、飲料容器5から飲料がこぼれることを抑制できる。
【0100】
そして、この保持装置10においては、ベース部20に対して、枠状部材30が一対の第1支持部を介して回転すると、図10図11に示すように、枠状部材30の軸部33部に設けた回転規制部35が、ベース部20のストッパー部(ここでは第1凹溝27の底面27a及びキャップ部材70の凹溝対向面80)に当接して、枠状部材の回転角度が規制される。
【0101】
すなわち、枠状部材30の一部に軸部33及び回転規制部35を設けると共に、ベース部20にストッパー部を設けるだけの簡単な構造で、ベース部20に対する枠状部材30の回転角度を規制することができる。
【0102】
ところで、特許文献1(特許第4003931号)の飲料容器保持装置では、コンソールの挿入口に対して、中間支持体の回転角度を規制できる構造とはなっていないが、例えば、中間支持体の一対の第2のピンよりも下方部分を拡径させる等の構造とすることで、コンソールの挿入口に対して中間支持体の回転角度を規制可能となる。しかし、この場合は、中間支持体全体が大型化すると共に、挿入口に対する中間支持体の回転角度規制時に異音が生じやすい。
【0103】
これに対して本発明の保持装置10で、枠状部材30の軸部33に回転規制部35を設けて、ベース部20のストッパー部に当接させることで、ベース部20に対して枠状部材30を回転規制可能としており、枠状部材30それ自体を拡径させた構造等ではない。その結果、枠状部材30の大型化を抑制することができると共に、ベース部20に対して枠状部材30の回転角度が規制されるときに、異音を生じにくくすることができる。
【0104】
また、この実施形態においては、図8に示すように、回転規制部35は、ベース部20に対して枠状部材30が回転していない状態で、第2回転軸J2の軸方向に延びる板状をなしている。
【0105】
上記態様によれば、枠状部材30に設けた回転規制部35が、上記のような板状をなしているので、第1支持部を構成する枠状部材30の軸部33とベース部20の軸受け部(第1凹溝25)とを、ベース部20の開口部22にできる限り近づけて配置することができる。
【0106】
それによってホルダー部材40の収容部41の深さを深くして、収容保持する飲料容器5の、ベース部20の開口部22に対する重心を下げることができ、飲料容器5を安定して保持することができる。
【0107】
更に、この実施形態においては、ベース部20は、軸部33を回転可能に支持する軸受け部をなす第1凹25溝と、該第1凹溝25に連設され回転規制部35を回転可能に受け入れる第2凹溝27、第1凹溝25及び第2凹溝27を塞ぐキャップ部材70とを有しており、ストッパー部は、第2凹溝27とキャップ部材70とにより構成されている。
【0108】
上記態様によれば、ベース部20に、ベース部20はキャップ部材70を装着することによって、軸部33や回転規制部35を、軸受け部をなす第1凹溝25や第2凹溝27から抜けることを確実に防止することができる。
【0109】
また、第2凹溝27の底面27aやキャップ部材70の凹溝対向面80に、回転規制部35の長手方向一端部又は他端部が当接することにより、ベース部20に対する枠状部材30の回転角度を確実に規制することができる。
【0110】
更に、ストッパー部は第2凹溝27とキャップ部材70とから構成されているので、ストッパー部を形成しやすい。すなわち、第2凹溝27及びキャップ部材70のそれぞれに、ストッパー部をなす部分を設けることができるので(第2凹溝27側の底面27a、及び、キャップ部材70側の凹溝対向面80)、ストッパー部を形成しやすくなる。
【0111】
また、この実施形態においては、図7に示すように、ベース部20は、被固定部材1とは別体で構成され、被固定部材1の裏側に固定されるようになっており、被固定部材1によってキャップ部材70が覆われるように構成されている。
【0112】
上記態様によれば、キャップ部材70が車両室内側からは視認不可能となるので、見栄えを向上させることができる。
【0113】
更に図2図7に示すように、この実施形態においては、第1回転軸J1は、車両前後方向Aに向けて配置されており、ホルダー部材40には、飲料容器5の外周に弾性的に当接可能とされた押え部(第1押え部60及び第2押え部64)が装着されており、該押え部は、第1回転軸J1及び第2回転軸J2が配置される平面Hの面直方向から見て、第1支持部と対向するように配置されている(図2及び図7参照)。
【0114】
上記態様によれば、車両が急停車や急発進した場合等であって、押え部が装着された方向にホルダー部材40が回転したときに、押え部が飲料容器5に当接することになる。そのため、飲料容器5からの衝撃を、飲料容器外周に弾性的に当接した押え部によって、すなわち、付勢ばね68からの付勢力が付与された第1押え部60と、該第1押え部60に押圧される第2押え部64とによって、吸収しやすくなるので、飲料容器5を安定して保持することができる。
【0115】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0116】
1 被固定部材
2 被固定面
5 飲料容器
10 飲料容器保持装置(保持装置)
20 ベース部
22 開口部
25 第1凹溝
27 第2凹溝
27a 底面
30 枠状部材
33 軸部
35 回転規制部
40 ホルダー部材
41 収容部
50 軸部材
60 第1押え部
64 第2押え部
68 付勢ばね
70 キャップ部材
80 凹溝対向面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11