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  • 特開-サーバおよび情報提供方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179140
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】サーバおよび情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241219BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097731
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】間嶋 宏
(72)【発明者】
【氏名】荒川 健一
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】地域貢献を推進可能な技術を提供する。
【解決手段】サーバ1は、複数の携帯機器2と通信するように構成されている。サーバ1は、複数の携帯機器2の位置情報を取得し、複数の携帯機器2に行き先を提案する処理を実行するプロセッサ11を備える。プロセッサ11は、複数の携帯機器2のうちの互いに近い2以上の携帯機器をグルーピングする。プロセッサ11は、グルーピングされた2以上の携帯機器のユーザの登録情報および行動履歴のうちの少なくとも一方に基づいて当該グループの嗜好を推定する。プロセッサ11は、推定された嗜好に基づいて、2以上の携帯機器から所定距離内のスポットを抽出する。プロセッサ11は、抽出されたスポットへの移動を提案するメッセージを2以上の携帯機器に送信する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の携帯機器と通信するように構成されたサーバであって、
前記複数の携帯機器の位置情報を取得し、前記複数の携帯機器に行き先を提案する処理を実行するプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記複数の携帯機器のうちの互いに近い2以上の携帯機器をグルーピングし、
グルーピングされた2以上の携帯機器のユーザの登録情報および行動履歴のうちの少なくとも一方に基づいて、当該グループの嗜好を推定し、
推定された嗜好に基づいて、前記2以上の携帯機器から所定距離内のスポットを抽出し、
抽出されたスポットへの移動を提案するメッセージを前記2以上の携帯機器に送信する、サーバ。
【請求項2】
前記複数の携帯機器は、第1および第2の携帯機器を含み、
前記プロセッサは、前記第1の携帯機器のチェックポイントと前記第2の携帯機器のチェックポイントとの間の距離が所定距離よりも近い場合に、前記第1および第2の携帯機器をグルーピングする、請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記2以上の携帯機器の位置情報により示されるスポットの種類に基づいて、前記グループの嗜好を推定する、請求項1に記載のサーバ。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記グループの人数を収容可能なスポットを抽出する、請求項1に記載のサーバ。
【請求項5】
複数の携帯機器と通信するように構成されたサーバを用いて、前記複数の携帯機器のうちの一部または全部の携帯機器に行き先を提案する情報提供方法であって、
前記複数の携帯機器の位置を取得するステップと、
前記複数の携帯機器のうちの互いに近い2以上の携帯機器をグルーピングするステップと、
グルーピングされた2以上の携帯機器のユーザの登録情報および行動履歴のうちの少なくとも一方に基づいて、当該グループの嗜好を推定するステップと、
推定された嗜好に基づいて、前記2以上の携帯機器から所定距離内のスポットを抽出するステップと、
抽出されたスポットへの移動を前記2以上の携帯機器に提案するステップとを含む、情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバおよび情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2022-108352号公報(特許文献1)は、スタンプラリーに対するユーザの満足度を高めることができるユーザ行動促進支援方法を開示する。この方法は、スタンプシートに含まれる対象候補となる1以上のスポットおよび/またはイベントを、ユーザ情報および/または行動記録に基づいてユーザ端末のユーザごとに提示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-108352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スタンプラリー等の仕組みを用いてユーザをスポットに誘導することが考えられる。ユーザの移動を活性化し、それにより当該スポットを含む地域への貢献を推進することに対するニーズが存在する。
【0005】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的の1つは、地域貢献を推進可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に係るサーバは、複数の携帯機器と通信するように構成されている。サーバは、複数の携帯機器の位置を取得し、複数の携帯機器に行き先を提案する処理を実行するプロセッサを備える。プロセッサは、複数の携帯機器のうちの互いに近い2以上の携帯機器をグルーピングし、グルーピングされた2以上の携帯機器のユーザの登録情報および行動履歴のうちの少なくとも一方に基づいて、当該グループの嗜好を推定し、推定された嗜好に基づいて、2以上の携帯機器から所定距離内のスポットを抽出し、抽出されたスポットへの移動を提案するメッセージを2以上の携帯機器に送信する。
【0007】
本開示の他の局面に係る情報提供方法は、複数の携帯機器と通信するように構成されたサーバを用いて、複数の携帯機器のうちの一部または全部の携帯機器に行き先を提案する。情報提供方法は、複数の携帯機器の位置を取得するステップと、複数の携帯機器のうちの互いに近い2以上の携帯機器をグルーピングするステップと、グルーピングされた2以上の携帯機器のユーザの登録情報および行動履歴のうちの少なくとも一方に基づいて、当該グループの嗜好を推定するステップと、推定された嗜好に基づいて、2以上の携帯機器から所定距離内のスポットを抽出するステップと、抽出されたスポットへの移動を2以上の携帯機器に提案するステップとを含む。
【0008】
上記構成または方法においては、複数の携帯機器(のユーザ)がグルーピングされ、当該グループ内の複数のユーザの嗜好に基づき、複数の携帯機器から所定距離内のスポットへのグループの移動が提案される。このように、ユーザ単独ではなく、グループとしてスポットに誘導することによって、人的な交流、経済活動の活発化などが起こる(詳細は後述)。よって、上記構成または方法によれば、地域貢献を推進できる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、地域貢献を推進できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施の形態に係る情報提供システムの全体構成の一例を概略的に示す図である。
図2】サーバの構成の一例を示す図である。
図3】携帯機器におけるスタンプラリーアプリの表示画面の一例を示す図である。
図4】スポットデータベースに格納される情報の一例を示す図である。
図5】本実施の形態におけるユーザ誘導処理を説明するための概念図である。
図6】本実施の形態に係るユーザ誘導処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0012】
[実施の形態]
<システム構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る情報提供システムの全体構成の一例を概略的に示す図である。情報提供システム900は、サーバ1と、複数の携帯機器2とを備える。サーバ1と複数の携帯機器2とは、インターネット等のネットワークNWを介して双方向に通信可能に接続されている。
【0013】
サーバ1は、複数の携帯機器2に各種情報を提供する。サーバ1の構成については図2にて説明する。
【0014】
複数の携帯機器2は、ユーザにより携帯される端末であって、この例ではスマートホンである。複数の携帯機器2は、タブレット、ノートブックPC(Personal Computer)、スマートウォッチなどの他の種類の端末であってもよい。複数の携帯機器2の各々は、ユーザの位置情報を取得可能なGPS(Global Positioning System)機能を有する。加えて、本実施の形態において、各携帯機器2には、ユーザがスタンプラリーを楽しむためのアプリケーションソフトウェア(以下「スタンプラリーアプリ」と記載する)がインストールされている。
【0015】
<サーバ構成>
図2は、サーバ1の構成の一例を示す図である。サーバ1は、たとえば公共交通機関の事業者により運営される。サーバ1は、地域活性化を目指すNPO(Nonprofit Organization)法人などにより運営されてもよい。サーバ1は、たとえば、プロセッサ11と、メモリ12と、通信モジュール13と、ストレージ14とを含む。
【0016】
プロセッサ11は、たとえばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ12は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含む記憶装置である。通信モジュール13は、ネットワークNW(図1参照)との通信インターフェースを含む。通信モジュール13は、サーバ1の外部機器(携帯機器2など)との間で双方向に通信可能に構成されている。
【0017】
ストレージ14には、OS(Operating System)を含むシステムプログラム141と、制御演算に必要なコンピュータ読み取り可能なコードを含む制御プログラム142とが格納されている。プロセッサ11は、システムプログラム141および制御プログラム142を読み出してメモリ12に展開して実行することで様々な処理を実現する。プロセッサ11により実行される主要な処理は、ユーザを特定のスポットに誘導するための「ユーザ誘導処理」を含む。ユーザ誘導処理については後に詳細に説明する。
【0018】
ストレージ14は、地図データベース(DB:database)143と、スタンプラリーDB144と、スポットDB145と、ユーザDB146とをさらに含む。
【0019】
地図データベース143は、たとえば、ユーザ自身による移動(徒歩、自転車、自家用車などによる移動)のための道路情報を含む。地図データベース143は、公共交通機関による移動(バス、電車などによる移動)に関する路線情報およびダイヤ情報を含んでもよい。
【0020】
スタンプラリーDB144は、携帯機器2にインストールされたスタンプラリーアプリを管理するための情報を含む。
【0021】
図3は、携帯機器2におけるスタンプラリーアプリの表示画面の一例を示す図である。スタンプラリーアプリでは図3に示すように、スタートからゴールまでの間に複数のチェックポイント(経由地および最終目的地)がユーザ(携帯機器2)に割り当てられる。そして、ユーザがチェックポイントに到着すると、そのことが記録されるとともに、当該チェックポイントに到着済みであることがディスプレイ21に表示される。この例では7箇所のチェックポイントのうちの2番目のチェックポイントまで到着済みであることが表示されている。
【0022】
スタンプラリーDB144は、ユーザのチェックポイント情報(どのユーザに対してどのチェックポイントが割り当てられたのかを示す情報)と、ユーザの進捗状況(各ユーザがどのチェックポイントまで到着済みであるのか)とを管理するために用いられる。
【0023】
図2に戻り、スポットDB145は、スタンプラリーのチェックポイントとして設定さ得るスポットに関する情報を含む。スポットは、不特定多数のユーザの訪問を受ける地点であり、たとえば、店舗(レストランなど)、店舗群(商店街、ショッピングモールなど)、観光地、スポーツ施設(スタジアムなど)、遊戯施設(公園、遊園地など)を含む。
【0024】
図4は、スポットDB145に格納される情報の一例を示す図である。図4に示すように、スポットDB145は、たとえば、スポットの識別情報(ID)、スポットの名称、スポットの位置、スポットの分類、スポットの収容人数などに関する情報を含む。スポットの分類とは、各スポットがカテゴリー(スポーツ、アウトドア/インドア、食事、芸術・文化、学術・資格など)に区分された上で、各カテゴリーについて、より詳細な区分(たとえば食事であれば料理のジャンルなど)を含む。
【0025】
図2を再び参照して、ユーザDB146は、ユーザの登録情報および行動履歴のうちの少なくとも一方を含む。ユーザの登録情報とは、ユーザ自身が事前に入力した情報(どのようなアクティビティを好むかを選択したもの)である。ユーザの行動履歴とは、携帯機器2から自動で取得される情報(具体的には、ユーザによる検索情報、ユーザの位置情報など)である。プロセッサ11は、ユーザDB146を参照することにより、各ユーザがどのようなスポットを好むのかを推定可能である。
【0026】
<ユーザ誘導処理>
スタンプラリーアプリを用いてユーザを特定のスポットに誘導することが考えられる。しかしながら、ユーザ個人を誘導するのみでは、誘導先のスポットを含む地域への貢献が限定的である可能性がある。よりユーザの移動を活性化し、当該スポットを含む地域へ貢献可能であることが望ましい。そこで、本実施の形態においては、複数のユーザを含むグループでの移動を誘導するためのユーザ誘導処理が実行される。
【0027】
図5は、本実施の形態におけるユーザ誘導処理を説明するための概念図である。図面が煩雑になるのを避けるため、図5に示す例では4人のユーザA~Dのみが示されているが、典型的には、より多くのユーザが対象とされる。携帯機器2A~2Dは、それぞれユーザA~Dにより携帯される端末である。
【0028】
ユーザAは、現在地から、次のチェックポイントとして設定されたスポットPへ移動する。同様に、ユーザBはスポットQへ移動する。ユーザCはスポットRへ移動する。ユーザDはスポットSへ移動する。スポットQとスポットRとスポットSとは、互いの距離が近いスポットであって、この例では同じスタジアム(野球場)内に位置している。一方、スポットPは、スポットQ,R,Sから離れている。
【0029】
この場合、サーバ1は、ユーザBとユーザCとユーザDとを同じグループにグルーピングする。そして、サーバ1は、スタジアムから所定距離内に位置するスポットを抽出する。より具体的には、サーバ1は、スタジアムの近隣の複数のスポットの中から、グループの嗜好および人数に合ったスポットXを次のチェックポイントとして設定する。1つの具体例として、ユーザB,C,Dの全員が好む料理のジャンルであり、かつ、ユーザB,C,Dの人数分の予約が可能なレストラン(スポーツバーなどであってもよい)が抽出されて設定される。これにより、ユーザB,C,Dを含むグループを近隣のレストランに誘導できる。ユーザBとユーザCとユーザDとの間には、野球を好きである、同じチームを応援しているなどの共通性があるので、ユーザB,C,Dがレストランで交流できる。また、レストランにとっても集客率が向上して利益が増大する。
【0030】
このように、いずれかのチェックポイントに到着した複数のユーザをグルーピングし、当該グループ内の複数のユーザの登録情報および/または行動履歴に基づき、当該グループに属するユーザの嗜好を推定する。そして、当該グループ内の全ユーザに対して、ユーザの嗜好に合致する、チェックポイントの近隣のスポットへの移動を提案する。これにより、目的地として提案されたスポットには多くのユーザがグループとして訪問する。そうすると、当該スポットを含む地域において、人的な交流が活発になったり、経済活動が活発になったりするなどのメリットが生じる。つまり、地域貢献を推進できる。
【0031】
<処理フロー>
図6は、本実施の形態に係るユーザ誘導処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、予め定められた条件成立時(たとえば所定の周期ごと)に実行される。図中、左側にはサーバ1のプロセッサ11(以下、単に「サーバ1」と記載する)により実行されるステップを示し、右側には携帯機器2(紙面の都合から1台のみを示す)により実行されるステップを示す。これらのステップは、典型的にはソフトウェア処理により実現されるが、その一部または全部がハードウェア(電気回路、LSI(Large Scale Integration)など)により実現されてもよい。以下、ステップをSと略す。
【0032】
携帯機器2は、ユーザの位置情報をサーバ1に定期的に送信している。サーバ1は、ユーザの位置情報を収集している。
【0033】
S21において、チェックポイントに到着すると、携帯機器2は、チェックポイントへの到着をサーバ1に通知する。携帯機器2からの到着通知を受けると(S11においてYES)、サーバ1は処理をS12に進める。なお、サーバ1は、スタンプラリーアプリに格納された進捗状況に基づいて、チェックポイントへのユーザの到着の有無を判定してもよい。あるいは、サーバ1は、ユーザの位置情報に基づいてチェックポイントへの到着を判定してもよい。
【0034】
S12において、サーバ1は、チェックポイント近傍の複数の携帯機器2をグルーピングする。この例では、サーバ1は、対象とする携帯機器2(図5の例では、たとえば携帯機器2B)と、チェックポイントから所定範囲内の他の携帯機器(たとえば携帯機器2C,2D)とをグルーピングする。グループの人数は、2以上であればよく特に限定されないが、近隣のスポットの収容人数などに応じて適宜決定される。
【0035】
S13において、サーバ1は、S12にてグルーピングされたユーザ(グループ)の嗜好を推定する。サーバ1は、グループ内の複数のユーザの各々について、ユーザDB146(図2参照)から登録情報および/または行動履歴を取得し、ユーザ間で共通する趣味、好み等を抽出することによって、グループの嗜好を推定してもよい。加えて、サーバ1は、当該チェックポイントの分類(野球場など)に基づいてグループの嗜好を推定してもよい。
【0036】
S14において、サーバ1は、スポットDB145(図4参照)を参照することによって、当該チェックポイントの近隣の複数のスポットの中から、S13にて推定されたグループの嗜好に合致する次のスポットを抽出する。そして、サーバ1は、抽出された次のスポットを提案するためのメッセージを、携帯機器2に送信するとともに、同じグループ内の他の携帯機器にも送信する(S15)。
【0037】
S22において、携帯機器2は、サーバ1からの提案スポットを含むメッセージをディスプレイ21(図3参照)に表示する。そして、サーバ1からの提案を受け付けるかどうかに関するユーザ操作を受け付ける(S23)。
【0038】
ユーザ操作がサーバ1からの提案を受け付けるものであった場合(S23においてYES)、携帯機器2は、提案の承諾をサーバ1に通知する(S24)。図示しないが、ユーザ操作がサーバ1からの提案を拒否するものであった場合には、拒否通知が携帯機器2からサーバ1に送信されてもよい。
【0039】
携帯機器2から承諾通知を受けた場合(S16においてYES)、サーバ1は、提案スポットを予約するための処理を外部(図示せず)に対して実行する(S17)。たとえば、サーバ1は、承諾通知を受けた人数分の予約を依頼する処理を、提案スポットの管理サーバ(レストランの予約サイトなど)に対して実行する。これにより、一連の処理が終了する。規定の時間内に承諾通知を受けなかったり、拒否通知を受けたりした場合(S16においてNO)、サーバ1は、提案スポットを予約することなく、処理を終了する。
【0040】
以上のように、本実施の形態において、サーバ1は、あるチェックポイントに到着した複数のユーザをグルーピングし、グルーピングされた複数のユーザの嗜好に基づき、当該チェックポイントの近隣のスポットへの移動を提案する。このように、ユーザ単独ではなく、グループとしてスポットに誘導することによって、ユーザにとってはユーザ同士の交流の機会が生じる。一方、誘導先のスポットにとっても、グループとしての訪問を受けることで、ユーザ単独の訪問を受ける場合と比べて、訪問人数が増加する。たとえば、目的地が店舗である場合、集客率が向上する。目的地が店舗以外の場所であっても、ユーザーが、その周辺で打上げなどを行うため、周辺店舗の集客率が向上する。その結果、経済効果が生じる。よって、本実施の形態によれば、地域貢献を推進できる。
【0041】
なお、本実施の形態では、携帯機器2のスタンプラリーアプリが利用されると説明した。しかし、スタンプラリーは複数のユーザのグルーピングに適した手法の例示である。スタンプラリーアプリが利用されずに、単に携帯機器2の位置情報に基づいてグルーピングが行われてもよい。
【0042】
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0043】
1 サーバ、11 プロセッサ、12 メモリ、13 通信モジュール、14 ストレージ、141 システムプログラム、142 制御プログラム、143 地図DB、144 スタンプラリーDB、145 スポットDB、146 ユーザDB、2(2A~2D) 携帯機器、21 ディスプレイ、NW ネットワーク、900 情報提供システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6