(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179153
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0242 20230101AFI20241219BHJP
【FI】
G06Q30/0242
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097756
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 泉央
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 絵理子
(72)【発明者】
【氏名】迫川 凌
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、利用者端末から利用者情報と、行動情報を取得する取得部と、利用者情報と行動情報のうち少なくとも一方に基づいて、コンバージョンに寄与する要因と、コンバージョンとの関係を示す回帰式を生成する学習部と、回帰式と、行動情報に基づいて、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す平均限界効果と、ページごとの離脱率を算出する算出部と、事業者端末に提供する情報を生成する生成部と、生成した情報を事業者端末に提供する提供部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者端末から利用者情報と、行動情報を取得する取得部と、
利用者情報と行動情報のうち少なくとも一方に基づいて、コンバージョンに寄与する要因と、コンバージョンとの関係を示す回帰式を生成する学習部と、
前記回帰式と、前記行動情報に基づいて、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す平均限界効果と、ページごとの離脱率を算出する算出部と、
事業者端末に提供する情報を生成する生成部と、
生成した情報を事業者端末に提供する提供部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記生成部は、ページごとに前記平均限界効果と前記離脱率を並べて示すグラフを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記回帰式は、ロジスティック回帰式であり、
前記ロジスティック回帰式の説明変数は、ページビュー数、ページ滞在時間、ページ遷移、離脱ページのうちの少なくとも一つであり、
前記ロジスティック回帰式の目的変数は、利用者がコンバージョンするか否かである、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
利用者端末から利用者情報と、行動情報を取得するステップと、
利用者情報と行動情報のうち少なくとも一方に基づいて、コンバージョンに寄与する要因と、コンバージョンとの関係を示す回帰式を生成するステップと、
前記回帰式と、前記行動情報に基づいて、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す平均限界効果と、ページごとの離脱率を算出するステップと、
事業者端末に提供する情報を生成するステップと、
生成した情報を事業者端末に提供するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項5】
利用者端末から利用者情報と、行動情報を取得するステップと、
利用者情報と行動情報のうち少なくとも一方に基づいて、コンバージョンに寄与する要因と、コンバージョンとの関係を示す回帰式を生成するステップと、
前記回帰式と、前記行動情報に基づいて、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す平均限界効果と、ページごとの離脱率を算出するステップと、
事業者端末に提供する情報を生成するステップと、
生成した情報を事業者端末に提供するステップと、
をコンピュータに実行させる、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介した電子商取引サービスが普及している。電子商取引サービスにおいては、WEBページのデザインの変更などによって、利用者の利便性を向上させて、売上を増やす試みが行われていた。その際に、WEBページの変更方針などを決定するために、利用者のアクセスを分析することがあった。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、ウェブページへのアクセス状況を統計的に解析した複数の解析結果を取得する取得部と、取得部が取得した複数の解析結果から所定の評価指標に応じて選択した解析結果を用いて、所定の評価指標に基づいて、ウェブサイト内の複数のウェブページにおけるウェブページ毎の評価結果を生成する評価部と、評価部が生成した評価結果を視覚化した画像を、ネットワークを介して提供する画像提供部と、を備えるアクセス解析画像提供装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1に記載のアクセス解析画像提供装置は、ウェブページ毎の評価結果を生成することはできるものの、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することはできなかった。
【0006】
本開示は上記課題を鑑み、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、利用者端末から利用者情報と、行動情報を取得する取得部と、利用者情報と行動情報のうち少なくとも一方に基づいて、コンバージョンに寄与する要因と、コンバージョンとの関係を示す回帰式を生成する学習部と、前記回帰式と、前記行動情報に基づいて、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す平均限界効果と、ページごとの離脱率を算出する算出部と、事業者端末に提供する情報を生成する生成部と、生成した情報を事業者端末に提供する提供部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理において生成されるグラフの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置の行動情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置の回帰モデル記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100、利用者端末200、事業者端末300により実行される例を示す。以下、実施形態に係る情報処理についてステップごとに順を追って説明する。
【0012】
まず、情報処理装置100は、利用者端末200から利用者情報と行動情報とを取得する(ステップS1)。ここで、利用者情報とは、利用者に関する情報であって、例えば、利用者が所定の情報サービスを利用する際に、情報サービスの提供事業者に提供する情報である。また、行動情報とは、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いたウェブ行動を示す情報である。例えば、情報処理装置100は、
図1に示すように、利用者U1からU6の利用者端末200Aから200Fから、利用者情報と行動情報を取得する。なお、
図1に示す利用者U1からU6、及び利用者端末200Aから200Fは例示であって、情報処理装置100は、これ以上の数の利用者の利用者端末200から利用者情報と行動情報を取得してもよい。
【0013】
次に、情報処理装置100は、利用者情報と行動情報とに基づいて回帰式を生成する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、回帰式としてロジスティック回帰式を生成してよい。ここで、ロジスティック回帰式の説明変数は、行動情報に含まれるページビュー数、ページ滞在時間、ページ遷移、離脱ページのうちの少なくとも一つを用いてよい。なお、ロジスティック回帰式の説明変数には、利用者情報に含まれる利用者の性別や、利用者の年齢、利用者の職業などを用いてもよい。また、ロジスティック回帰式の目的変数は、利用者がコンバージョンするか否かとしてよい。すなわち、情報処理装置100は、利用者情報と行動情報とに基づいて、ロジスティック回帰式の各説明変数について偏回帰係数を求める。なお、ロジスティック回帰式は、下記の式(1)のように表される。式(1)において、πは確率、βnはn番目の説明変数の偏回帰係数、xnはn番目の説明変数を示す。
【0014】
【0015】
次に、情報処理装置100は、ページごとに平均限界効果と離脱率を算出する(ステップS3)。ここで、平均限界効果とは、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す。まず、情報処理装置100は、説明変数が一単位増加したときの目的変数への影響の度合いを示す限界効果を算出する。iを行、jを列とすると、限界効果(MPE:Marginal Probability Effect)は、下記の式(2)のように表される。なお、式(2)において、Pr(Yi=1)は、目的変数が1となる確率、xijは、データi番目のj番目の変数を示す。
【0016】
【0017】
次に、情報処理装置100は、限界効果の平均を取ることによって、平均限界効果(AMPE:Average Marginal Probability Effect)を算出する。具体的には、下記の式(3)によって平均限界効果(AMPE)を算出する。なお、ページごとの離脱率は、行動情報に含まれるページビュー数と離脱ページに基づいて、個々のWEBページの全てのページビューで、当該のWEBページがセッションの最後のWEBページになった割合を求めることにより算出することができる。
【0018】
【0019】
次に、情報処理装置100は、平均限界効果と離脱率を示すグラフを生成する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、
図1の右下に示す図のようなグラフを生成する。情報処理装置100が生成するグラフについて、
図2を用いて説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理において生成されるグラフの一例を示す図である。
図2に示されるように、情報処理装置100は、例えば、ページごとの平均限界効果と、離脱率の大きさを棒の大きさによって表現したうえで、平均限界効果と離脱率の数値を棒の隣に表示し、当該の棒を縦に並べて表示した棒グラフを生成してよい。なお、
図2には、ページA、B、及びCの平均限界効果と離脱率が縦に並べて示されている。また、情報処理装置100は、ページごとの離脱率を示したうえで、当該のページにおいて離脱しない場合のコンバージョン率の増分と、コンバージョン率の算出に用いたセッション数とを示して、ページの改善を提案するレポートを生成してもよい。また、情報処理装置100は、ページに対する属性ごとのコンバージョン率と離脱率を並べて示すグラフを生成してもよい。
【0020】
次に、情報処理装置100は、生成したグラフを事業者端末300に提供する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、ステップS4において生成したグラフを事業者端末300に表示させることによって、事業者端末300に提供してよい。なお、ここで、事業者端末300を利用する事業者Mは、例えば、電子商取引サービスの運営事業者である。事業者Mは、事業者端末300に提供されたグラフを確認することによって、自身が運営する電子商取引サービスのWEBサイトのどのページを改善すると、コンバージョンに寄与する可能性があるかを把握することができる。
【0021】
これによれば、電子商取引サービスのWEBサイトのWEBページごとにコンバージョンに寄与する確率を算出して、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができるグラフを提供することができる。そのため、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0022】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図3を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300と、ネットワークNを有する。以下、これらの構成について簡単に順を追って説明する。
【0023】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、例えば、利用者端末200や事業者端末300からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0024】
利用者端末200は、利用者が利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
【0025】
事業者端末300は、事業者が利用する情報処理装置である。事業者端末300は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、事業者端末300がノート型PCである場合を示している。
【0026】
ネットワークNは、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300を有線、又は無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNが有線の場合は、IEEE802.3に規定されるイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))により実現されてよい。また、ネットワークNが無線の場合は、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)により実現されてよい。
【0027】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図4を用いて、情報処理装置100の構成について説明する。
【0028】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
【0029】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200などとの間で情報の送受信を行う。
【0030】
(記憶部120について)
記憶部120は、主記憶装置と外部記憶装置とを備える。主記憶装置は、制御部130が実行するプログラム、あるいは制御部130が処理するデータを記憶する。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。外部記憶装置は、制御部130が処理するデータを保存する。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)、磁気テープ、光ディスク等によって実現されてよい。
【0031】
図4に示すように、記憶部120は、利用者情報記憶部121と、行動情報記憶部122と、回帰モデル記憶部123と、を有する。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0032】
(利用者情報記憶部121について)
利用者情報記憶部121は、利用者に関する情報、すなわち、利用者情報を記憶する。利用者情報は、例えば、利用者が所定の情報サービスを利用する際に、情報サービスの提供事業者に提供する利用者に関する情報である。ここで、
図5を用いて、利用者情報記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0033】
図5に示す例において、利用者情報記憶部121は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「職業」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0034】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり文字列や番号などによって表される。「生年月日」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の生年月日に関する情報である。「性別」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の性別に関する情報である。「職業」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の職業に関する情報である。
【0035】
すなわち、
図5においては、利用者ID「UID#1」により識別された利用者の生年月日が「生年月日#U1」であり、性別が「女性」であり、職業が「職業#U1」であることを示している。
【0036】
なお、利用者情報記憶部121に記憶される情報は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「職業」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の利用者に関係する情報が記憶されてよい。
【0037】
(行動情報記憶部122について)
行動情報記憶部122は、利用者の行動を示す情報、すなわち、行動情報を記憶する。なお、行動情報は、例えば、電子商取引サービスなど情報サービスの利用によって生じる利用者の情報サービスを用いた行動を示す情報である。ここで、
図6を用いて、行動情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置の行動情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0038】
図6に示す例において、行動情報記憶部122は、「利用者ID」、「セッションID」、「ページビュー数」、「ページ滞在時間」、「ページ遷移」、「離脱ページ」、「コンバージョン有無」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0039】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「セッションID」は、セッションを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「ページビュー数」は、「利用者ID」により識別される利用者の「セッションID」により識別されるセッションにおける、特定のWEBページの閲覧回数を示し、WEBページのURL(Uniform Resource Locator)と、当該のWEBページの閲覧回数を含む情報である。「ページ滞在時間」は、「利用者ID」により識別される利用者の「セッションID」により識別されるセッションにおける、特定のWEBページの滞在時間を示し、WEBページのURL(Uniform Resource Locator)と、当該のWEBページの滞在時間を含む。「ページ遷移」は、「利用者ID」により識別される利用者の「セッションID」により識別されるセッションにおける、特定のWEBページから他のWEBページへの遷移に関する情報を示し、遷移前のWEBページのURLと、遷移後のWEBページのURLとを含む情報である。「離脱ページ」は、「ページ遷移」は、「利用者ID」により識別される利用者の「セッションID」により識別されるセッションにおける、特定のWEBサイト群から離脱したWEBページのURLを示す。「コンバージョン有無」は、「利用者ID」により識別される利用者の「セッションID」により識別されるセッションにおいて、コンバージョンしたか否かを示す。
【0040】
すなわち、
図6においては、利用者ID「UID#1」により識別される利用者のセッションID「SID#1」により識別されるセッションにおけるページビュー数が「PV#1-1」であり、ページ滞在時間が「PVTM#1-1」であり、ページ遷移が「PTR#1-1」であり、離脱ページが「EXP#1-1」であり、コンバージョン有無が「TRUE」であるとして記憶されている例が示されている。
【0041】
なお、行動情報記憶部122に記憶される情報は、「利用者ID」、「セッションID」、「ページビュー数」、「ページ滞在時間」、「ページ遷移」、「離脱ページ」、「コンバージョン有無」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の行動情報に関係する情報が記憶されてよい。
【0042】
(回帰モデル記憶部123について)
回帰モデル記憶部123は、回帰モデルに関係する情報を記憶する。ここで、
図7を用いて、回帰モデル記憶部123が記憶する情報の一例を説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置の回帰モデル記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0043】
図7に示す例において、回帰モデル記憶部123は、「回帰式ID」、「特徴量」、「偏回帰係数」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0044】
「回帰式ID」は、回帰式を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「特徴量」は、「回帰式ID」により識別される回帰式における説明変数となる特徴量を示し、例えば、所定のWEBページのページビュー数などである。「偏回帰係数」は、「回帰式ID」により識別される回帰式における「特徴量」により示される説明変数の偏回帰係数を示す。
【0045】
すなわち、
図7においては、回帰式ID「RGEQID#1」により識別される回帰式における特徴量が「FT#1-1」であり、当該の特徴量の偏回帰係数が「RGCF#1-1」であるとして記憶されていることが示されている。
【0046】
なお、回帰モデル記憶部123に記憶される情報は、「回帰式ID」、「特徴量」、「偏回帰係数」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の回帰モデルに関係する情報が記憶されてよい。
【0047】
(制御部130について)
次に、
図4に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、情報処理装置100を制御するコントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶部120に記憶されている各種プログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array))等の集積回路により実現されてもよい。
【0048】
制御部130は、
図4に示すように、取得部131と、学習部132と、算出部133と、生成部134と、提供部135を有する。制御部130は、記憶部120からプログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行することで、これらの機能を実現して、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。以下、これらの処理を、順を追って説明する。
【0049】
(取得部131について)
取得部131は、利用者端末200から利用者情報と、行動情報を取得する。ここで、利用者情報とは、利用者に関する情報であって、例えば、利用者が所定の情報サービスを利用する際に、情報サービスの提供事業者に提供する情報である。また、行動情報とは、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いたウェブ行動を示す情報である。取得部131は、利用者情報と行動情報を取得したら、取得した利用者情報を利用者情報記憶部121に記憶し、行動情報を行動情報記憶部122に記憶する。なお、取得部131は、所定日時ごとに利用者情報と、行動情報とのうちのいずれか一方又は両方を取得してもよいし、利用者が情報処理装置100にアクセスする度に利用者情報と、行動情報とのうちのいずれか一方又は両方を取得してもよい。
【0050】
また、取得部131が利用者情報と行動情報を取得する取得元は、利用者端末200に限定されるものではなく、検索サービスや、ショッピングサービス、決済サービス、路線検索サービス、地図提供サービス、旅行サービス、飲食店紹介サービス、天気予報サービス、スケジュール管理サービス、ニュース提供サービス、オークションサービス、動画コンテンツ配信サービス、金融取引(株取引等)サービスといった各種情報サービスを提供するその他のサーバ装置から取得してもよいし、外部の記憶媒体から取得してもよい。
【0051】
(学習部132について)
学習部132は、利用者情報と行動情報のうち少なくとも一方に基づいて、コンバージョンに寄与する要因と、コンバージョンとの関係を示す回帰式を生成する。以下に、学習部132が生成する回帰式について具体的に説明する。
【0052】
学習部132が生成する回帰式は、ロジスティック回帰式であり、ロジスティック回帰式の説明変数は、ページビュー数、ページ滞在時間、ページ遷移、離脱ページのうちの少なくとも一つであり、ロジスティック回帰式の目的変数は、利用者がコンバージョンするか否かである。なお、ロジスティック回帰式の説明変数には、利用者情報に含まれる利用者の性別や、利用者の年齢、利用者の職業などを用いてもよい。すなわち、学習部132は、利用者情報と行動情報とに基づいて、ロジスティック回帰式の各説明変数について偏回帰係数を求める。なお、ロジスティック回帰式は、下記の式(1)のように表される。式(1)において、πは確率、βnはn番目の説明変数の偏回帰係数、xnはn番目の説明変数を示す。
【0053】
【0054】
(算出部133について)
算出部133は、回帰式と、行動情報に基づいて、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す平均限界効果と、ページごとの離脱率を算出する。ここで、平均限界効果とは、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いの平均を示す。まず、算出部133は、説明変数が一単位増加したときの目的変数への影響の度合いを示す限界効果を算出する。限界効果(MPE:Marginal Probability Effect)は、iを行、jを列とすると、下記の式(2)のように表される。なお、式(2)において、Pr(Yi=1)は、目的変数が1となる確率、xijは、データi番目のj番目の変数を示す。
【0055】
【0056】
次に、算出部133は、限界効果の平均を取ることによって、平均限界効果(AMPE:Average Marginal Probability Effect)を算出する。具体的には、下記の式(3)によって平均限界効果(AMPE)を算出する。なお、算出部133は、ページごとの離脱率を、行動情報に含まれるページビュー数と離脱ページに基づいて、個々のWEBページのすべてのページビューで、当該のWEBページがセッションの最後のWEBページになった割合を求めることにより算出する。
【0057】
【0058】
(生成部134について)
生成部134は、事業者端末300に提供する情報を生成する。例えば、生成部134は、平均限界効果と離脱率を並べて示すグラフを生成する。具体的には、生成部134は、ページごとに平均限界効果と離脱率を並べて示すグラフを生成する。例えば、生成部134は、
図2に示すようなグラフを生成する。生成部134が生成するグラフについて、
図2を用いて説明する。
図2に示されるように、生成部134は、例えば、ページごとの平均限界効果と、離脱率の大きさを棒の大きさによって表現したうえで、平均限界効果と離脱率の数値を棒の隣に表示し、当該の棒を縦に並べて表示した棒グラフを生成してよい。また、生成部134は、ページごとの離脱率を示したうえで、当該のページにおいて離脱しない場合のコンバージョン率の増分と、コンバージョン率の算出に用いたセッション数とを示して、ページの改善を提案するレポートを生成してもよい。また、生成部134は、ページに対する属性ごとのコンバージョン率と離脱率を並べて示すグラフを生成してもよい。
【0059】
(提供部135について)
提供部135は、生成部134が生成した情報を事業者端末300に提供する。例えば、提供部135は、生成部134が生成したグラフを事業者端末300に表示させることによって、事業者端末300にグラフを提供してよい。なお、ここで、事業者端末300を利用する事業者Mは、例えば、電子商取引サービスの運営事業者である。事業者Mは、事業者端末300に提供されたグラフを確認することによって、自身が運営する電子商取引サービスのWEBサイトのどのページを改善すると、コンバージョンに寄与する可能性があるかを把握することができる。また、提供部135は、生成部134が生成したレポートを事業者端末300に提供してもよい。例えば、提供部135は、生成部134が生成したレポートを事業者端末300に表示させることによって、事業者端末300にレポートを提供してよい。
【0060】
〔4.利用者端末の構成〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
図8に示すように、利用者端末200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240を有する。
【0061】
通信部210は、例えば、NIC、無線LANカード等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0062】
入力部220は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0063】
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、入力部220がタッチパネルである場合は、出力部230である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであってもよく、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0064】
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0065】
図8に示すように、制御部240は、受付部241と、を有する。
【0066】
受付部241は、利用者の操作を受け付ける。例えば、受付部241は、利用者から利用者情報の入力や、利用者の所定の情報サービスにおける操作を行動情報として受け付ける。なお、受付部241は、入力部220を介して、利用者の操作を受け付けてよい。
【0067】
〔5.事業者端末の構成〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る事業者端末300の構成について説明する。
図9は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
図9に示すように、事業者端末300は、通信部310と、入力部320と、出力部330と、制御部340と、を有する。
【0068】
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0069】
入力部320は、事業者Mから各種の操作情報が入力される。例えば、入力部320は、事業者端末300に接続されたキーボードやマウスから事業者Mの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部320は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部330)を介して事業者Mから各種操作を受け付けてもよい。
【0070】
出力部330は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現される表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。なお、事業者端末300の入力部320が、タッチパネルを介して事業者Mから各種操作を受け付ける場合は、出力部330である表示画面により利用者Uの入力を受け付け、さらに利用者Uへの出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであり、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0071】
制御部340は、例えば、CPUやMPU等によって、事業者端末300に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部340は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0072】
図9に示すように、制御部340は、受付部341と、提供部342と、を有する。
【0073】
受付部341は、事業者Mから各種の情報を受け付ける。例えば、受付部341は、事業者MからWEBサイトのWEBページごとのアクセスを示す情報を行動情報として受け付けてよい。また、受付部341は、事業者MからWEBサイトのアクセス分析の要求を受け付けてもよい。当該のアクセス分析の要求には、アクセス分析の対象となるWEBサイトの情報が含まれていてよい。
【0074】
提供部342は、事業者Mに各種の情報を提供する。例えば、提供部342は、情報処理装置100の提供部135から提供された生成部134が生成したグラフを出力部330に表示させることによって、事業者Mに当該のグラフを提供する。
【0075】
〔6.情報処理のフロー〕
次に、
図10を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10に示すフローチャートに沿って、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
【0076】
まず、情報処理装置100は、利用者端末200から利用者情報と、行動情報を取得する(ステップS101)。次に、情報処理装置100は、利用者情報と、行動情報に基づいて、回帰式を生成する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、ページごとに平均限界効果と離脱率を算出する(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、平均限界効果と、離脱率を示すグラフを生成する(ステップS104)。そして、情報処理装置100は、生成したグラフを事業者端末300に提供する(ステップS105)。
【0077】
これによれば、電子商取引サービスのWEBサイトのWEBページごとにコンバージョンに寄与する確率を算出して、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができるグラフを提供することができる。そのため、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【0078】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0079】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0080】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0081】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0082】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0083】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0084】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0085】
〔8.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、利用者端末200から利用者情報と、行動情報を取得する取得部131と、利用者情報と行動情報のうち少なくとも一方に基づいて、コンバージョンに寄与する要因と、コンバージョンとの関係を示す回帰式を生成する学習部132と、回帰式と、行動情報に基づいて、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す平均限界効果と、ページごとの離脱率を算出する算出部133と、事業者端末300に提供する情報を生成する生成部134と、生成した情報を事業者端末300に提供する提供部135と、を備える。
【0086】
この構成によれば、電子商取引サービスのWEBサイトのWEBページごとにコンバージョンに寄与する確率を算出して、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる。そのため、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0087】
本開示に係る情報処理装置100の生成部134は、ページごとに平均限界効果と離脱率を並べて示すグラフを生成する。
【0088】
この構成によれば、WEBページごとに平均限界効果と離脱率を並べて示すグラフを生成して、事業者端末300に生成したグラフを提供することができる。そのため、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0089】
本開示に係る情報処理装置100の学習部132が生成する回帰式は、ロジスティック回帰式であり、ロジスティック回帰式の説明変数は、ページビュー数、ページ滞在時間、ページ遷移、離脱ページのうちの少なくとも一つであり、ロジスティック回帰式の目的変数は、利用者がコンバージョンするか否かである。
【0090】
この構成によれば、ロジスティック回帰式を用いて的確にコンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを評価することができる。そのため、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0091】
本開示に係る情報処理方法は、利用者端末200から利用者情報と、行動情報を取得するステップと、利用者情報と行動情報のうち少なくとも一方に基づいて、コンバージョンに寄与する要因と、コンバージョンとの関係を示す回帰式を生成するステップと、回帰式と、行動情報に基づいて、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す平均限界効果と、ページごとの離脱率を算出するステップと、事業者端末300に提供する情報を生成するステップと、生成した情報を事業者端末300に提供するステップと、を含む。
【0092】
この構成によれば、電子商取引サービスのWEBサイトのWEBページごとにコンバージョンに寄与する確率を算出して、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる。そのため、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理方法を提供することができる。
【0093】
本開示に係る情報処理プログラムは、利用者端末200から利用者情報と、行動情報を取得するステップと、利用者情報と行動情報のうち少なくとも一方に基づいて、コンバージョンに寄与する要因と、コンバージョンとの関係を示す回帰式を生成するステップと、回帰式と、行動情報に基づいて、コンバージョンに寄与する要因のコンバージョンに対する影響の度合いを示す平均限界効果と、ページごとの離脱率を算出するステップと、事業者端末300に提供する情報を生成するステップと、生成した情報を事業者端末300に提供するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0094】
この構成によれば、電子商取引サービスのWEBサイトのWEBページごとにコンバージョンに寄与する確率を算出して、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる。そのため、コンバージョンに寄与する要因を的確に把握することができる情報処理プログラムを提供することができる。
【0095】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0096】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部131は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0097】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 行動情報記憶部
123 回帰モデル記憶部
130 制御部
131 取得部
132 学習部
133 算出部
134 生成部
135 提供部
200 利用者端末
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 受付部
300 事業者端末
310 通信部
320 入力部
330 出力部
340 制御部
341 受付部
342 提供部
N ネットワーク