(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179155
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241219BHJP
B65G 1/137 20060101ALI20241219BHJP
B65G 1/06 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
G06Q30/0601 338
B65G1/137 A
B65G1/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097764
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】515130201
【氏名又は名称】株式会社Preferred Networks
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】海野 裕也
(72)【発明者】
【氏名】二井谷 勇佑
【テーマコード(参考)】
3F022
3F522
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3F022AA09
3F022FF01
3F022MM03
3F022MM07
3F022MM13
3F022MM21
3F522AA04
3F522BB06
3F522BB24
3F522CC07
3F522GG03
3F522GG42
3F522HH17
3F522HH25
3F522HH37
3F522LL14
3F522LL17
3F522LL28
3F522LL34
3F522LL39
3F522LL57
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】棚替え作業の内容を容易に理解できる画像を出力する情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置が、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を備え、少なくとも1つのプロセッサは、棚替え作業を行う前の商品陳列状態に当該棚替え作業において行われる商品の操作の方向を示す情報が付加された第1の画像を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのメモリと、
少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、棚替え作業を行う前の商品陳列状態に当該棚替え作業において行われる商品の操作の方向を示す情報が付加された第1の画像を出力する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記棚替え作業を行った後の商品陳列状態が示された第2の画像を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の画像と前記第2の画像とを比較可能に出力する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記操作が商品の移動であるとき、前記商品の移動方向を示す情報を、前記操作の方向を示す情報として、前記第1の画像に付加する、
請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記商品の移動方向を示す情報は、移動前に前記商品が陳列される領域内から移動後に前記商品が陳列される領域内に伸びる矢印である、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記操作が商品のフェース数の変更であるとき、前記商品と他の商品との境界の移動方向を示す情報を前記第1の画像に付加する、
請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記境界の移動方向を示す情報は、前記フェース数を変更する前に前記境界が存在する位置から前記フェース数を変更した後に前記境界が存在する位置に伸びる矢印である、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の画像及び前記第2の画像において、前記操作を行わない商品が陳列される領域に所定の画像処理を行う、
請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記操作を行わない商品が陳列される領域をグレーアウトする前記所定の画像処理を行う、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記操作を行う商品を含む商品一覧を出力することをさらに実行する、
請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記商品を識別する識別情報を含む前記商品一覧を出力し、
前記商品が陳列される領域に前記識別情報が示された前記第1の画像を出力する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
小売店舗等で行われる棚替え作業を効率的に実行するために棚替え作業の内容を示す情報を出力する情報処理装置が利用されている。この種の情報処理装置には、棚替え前後の商品陳列状態を図示し、作業内容を類型毎に色分けして表示するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の課題は、棚替え作業の内容を容易に理解できる画像を出力する情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による情報処理装置は、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を備え、少なくとも1つのプロセッサは、棚替え作業を行う前の商品陳列状態に当該棚替え作業において行われる商品の操作の方向を示す情報が示された第1の画像を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】情報処理方法の一例を示すフローチャートである。
【
図5】操作内容付加処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
【0008】
[情報処理装置の概略]
本開示の一実施形態は、小売店舗等で行われる棚替え作業を支援する情報処理装置である。本実施形態における情報処理装置は、棚替え作業の内容を指示する棚替え指示書を作成する機能を有する。
【0009】
なお、「棚替え作業」とは、商品棚における商品の陳列状態を変更する作業全体を指す。棚替え作業は、1つの棚に対して行われてもよいし、複数の棚を含む売り場全体に対して行われてもよい。
【0010】
棚替え作業は、各商品に対する複数の棚替え操作を組み合わせることで実現される。棚替え操作は、例えば、商品の導入(追加)、商品の撤去(削除)、商品を陳列する位置の移動、商品のフェースの増減等を含む。商品のフェースとは、商品の陳列スペースであり、棚を正面から見たときに最前列に並ぶ商品の数である。位置の移動は、同じ棚段の中で横移動することと、異なる棚段に縦移動することとを含む。以下、棚替え操作を単に「操作」と呼ぶことがある。
【0011】
本実施形態における棚替え指示書は、棚替え作業を行う前の商品陳列画像と、棚替え作業を行った後の商品陳列画像と、棚替え操作を行う商品の一覧とを含む。
【0012】
商品陳列画像は、棚に商品が陳列された状態を、棚の正面から見たときの画像である。商品陳列画像は、実写画像であってもよいし、合成画像であってもよいし、イラストであってもよいし、それらを部分的に組み合わせたものでもよい。実写画像は、例えば、実際に商品を棚に陳列した状態を撮影した画像であってもよい。合成画像は、棚の画像に商品の画像を埋め込んだ画像であってもよいし、コンピュータグラフィックスによる画像であってもよい。イラストは、棚を描いた画像素材に商品を描いた素材を組み合わせた画像であってもよい。
【0013】
以下、棚替え作業を行う前の商品陳列画像を「棚替え前画像」(第1の画像の一例)とも呼ぶ。また、棚替え作業を行った後の商品陳列画像を「棚替え後画像」(第2の画像の一例)とも呼ぶ。
【0014】
本実施形態における棚替え指示書では、棚替え前画像に棚替え操作の方向を示す情報が付加される。従来の棚替え指示書は、主に文字情報で棚替え作業の内容が記述されるため、作業者は棚替え作業の内容を直感的に理解することが困難であった。棚替え前後の商品陳列状態を図示する技術は存在するものの、作業者にとって棚替え作業の内容を理解しやすいものではなかった。
【0015】
本開示の一実施形態は、棚替え作業の内容を容易に理解できる画像を出力することを目的とする。一の側面では、本開示の一実施形態によれば、作業者が棚替え作業の内容を容易に理解できるため、棚替え作業の効率が向上する。
【0016】
[情報処理装置の機能構成]
本開示の一実施形態における情報処理装置の機能構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
図1に示されているように、本実施形態における情報処理装置100は、棚割情報記憶部101、画像生成部102、操作分類部103、操作付加部104、一覧生成部105及び出力部106を備える。情報処理装置100は、予めインストールされたプログラムが実行されることで、棚割情報記憶部101、画像生成部102、操作分類部103、操作付加部104、一覧生成部105及び出力部106として機能する。
【0018】
情報処理装置100は、棚替え指示書を出力するパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理装置である。情報処理装置100は、例えば、棚替え指示書を表示装置に表示してもよいし、棚替え指示書を印刷装置で印刷してもよい。
【0019】
情報処理装置100は、棚替え指示書を表示するための画面を表示する表示装置を備えていてもよい。表示装置は、情報処理装置100と有線又は無線のインタフェースにより接続されるディスプレイ等であってもよい。
【0020】
情報処理装置100は、棚替え指示書を印刷する印刷装置と接続するインタフェースを備えていてもよい。印刷装置は、情報処理装置100と有線又は無線のインタフェースにより接続されるプリンタ等であってもよい。
【0021】
棚割情報記憶部101には、棚割情報が記憶されている。棚割情報は、棚替え作業を行う前の商品陳列状態を示す棚割情報(以下、「棚替え前棚割情報」とも呼ぶ)、及び棚替え作業を行った後の商品陳列状態を示す棚割情報(以下、「棚替え後棚割情報」とも呼ぶ)を含む。
【0022】
棚替え前棚割情報及び棚替え後棚割情報は、情報処理装置100のユーザが情報処理装置100により提供される入力画面を用いて棚割情報を入力することで生成され、棚割情報記憶部101に記憶されてもよい。棚替え前棚割情報及び棚替え後棚割情報は、例えば、他の情報処理システムにより生成され、棚割情報記憶部101に記憶されてもよい。
【0023】
画像生成部102は、棚割情報記憶部101から読み出した棚割情報に基づいて、商品陳列画像を生成する。具体的には、画像生成部102は、まず、棚割情報記憶部101から棚替え前棚割情報及び棚替え後棚割情報を読み出す。次に、画像生成部102は、棚替え前棚割情報に基づいて、棚替え前画像を生成する。また、画像生成部102は、棚替え後棚割情報に基づいて、棚替え後画像を生成する。
【0024】
操作分類部103は、棚割情報記憶部101から読み出した棚割情報に基づいて、各商品に対する棚替え操作の種別を特定する。具体的には、操作分類部103は、まず、棚割情報記憶部101から棚替え前棚割情報及び棚替え後棚割情報を読み出す。次に、操作分類部103は、棚替え前棚割情報及び棚替え後棚割情報に含まれる商品を抽出する。続いて、操作分類部103は、抽出された各商品について、棚替え前棚割情報と棚替え後棚割情報とを比較する。そして、操作分類部103は、棚替え前棚割情報と棚替え後棚割情報との比較結果に基づいて、各商品に対する棚替え操作の種別を特定する。
【0025】
操作付加部104は、操作分類部103により特定された棚替え操作の種別に基づいて、その棚替え操作の内容を示す情報を、画像生成部102により生成された棚替え前画像及び棚替え後画像に付加する。棚替え操作の内容を示す情報には、棚替え操作の方向を示す情報が含まれる。方向を示す情報は、棚替え操作の種別によって異なる。
【0026】
例えば、棚替え操作が商品の移動であるとき、方向を示す情報は、商品の移動方向を示すマークであってもよい。商品の移動方向を示すマークは、一例として、移動前に商品が陳列される領域内(例えば、中心)から移動後に当該商品が陳列される領域内(例えば、中心)に伸びる矢印等が挙げられる。
【0027】
例えば、棚替え操作が商品のフェース数の変更(増減)であるとき、方向を示す情報は、商品間の境界の移動方向を示すマークであってもよい。境界の移動方向を示すマークは、一例として、フェース数を変更する前に境界が存在する位置からフェース数を変更した後に境界が存在する位置に伸びる矢印等が挙げられる。
【0028】
商品の移動方向を示すマーク及び境界の移動方向を示すマークは、作業者にとって方向を直感的に理解できるマークであればよい。マークの表示態様は、視認性等を考慮して任意に決定すればよい。マークの表示態様は、一例として、マークの形状、大きさ、太さ、長さ、色、模様等を含む。商品の移動方向を示すマークの表示態様と境界の移動方向を示すマークの表示態様とは、同じであってもよいし異なってもよい。
【0029】
一覧生成部105は、操作分類部103により特定された棚替え操作の種別に基づいて、商品一覧を生成する。具体的には、一覧生成部105は、棚替え操作の種別が特定された商品から、棚替え操作を行う商品を抽出する。商品一覧には、一例として、商品を識別する識別情報、フェース数の増減を示す情報、棚替え後に陳列される位置を示す情報等が含まれてもよい。
【0030】
出力部106は、画像生成部102により生成された棚替え画像及び一覧生成部105により生成された商品一覧に基づいて、棚替え指示書を出力する。棚替え指示書は、棚替え前画像、棚替え後画像及び商品一覧を含む。
【0031】
棚替え前画像には、操作付加部104により棚替え操作の内容を示す情報が付加されている。棚替え前画像及び棚替え後画像には、商品一覧に含まれる商品の識別情報が、当該商品が陳列される領域に示されていてもよい。
【0032】
棚替え指示書には、棚替え前画像と棚替え後画像とが比較可能に出力されてもよい。例えば、棚替え前画像及び棚替え後画像が同程度の面積で並べて配置されてもよい。棚替え画像及び棚替え後画像は、上下に並べて配置されてもよいし、左右に並べて配置されてもよい。棚替え指示書を含む画面が出力される場合、当該画面が棚替え前画像及び棚替え後画像それぞれが配置された2枚のタブを有することで、棚替え画像及び棚替え後画像が切り替え可能に表示されてもよい。
【0033】
出力部106は、生成した棚替え指示書を含む画面を表示装置に表示してもよい。出力部106は、生成した棚替え指示書を印刷装置で印刷してもよい。
【0034】
[情報処理方法の処理手順]
本開示の一実施形態における情報処理装置100が実行する情報処理方法の処理手順について、
図2を参照しながら説明する。
図2は、情報処理方法の一例を示すフローチャートである。
【0035】
ステップS1において、情報処理装置100の画像生成部102は、棚割情報記憶部101から棚替え前棚割情報及び棚替え後棚割情報を読み出す。棚替え前棚割情報は、棚替え作業を行う前の商品陳列状態を示す棚割情報である。棚替え後棚割情報は、棚替え作業を行った後の商品陳列状態を示す棚割情報である。
【0036】
≪棚割情報≫
本実施形態における棚割情報は、一例として、商品を識別する識別情報、商品のフェース数、陳列位置等を含んでもよい。識別情報は、例えば、商品名、品番、メーカ名と商品名との組み合わせ等であってもよい。陳列位置は、例えば、棚段番号及び列番号を含んでもよい。棚段番号は、棚が有する各棚段を識別する番号でもよい。列番号は、各棚段に陳列される商品の種類ごとに割り振られる番号でもよい。
【0037】
本実施形態における棚割情報について、
図3及び
図4を参照しながら説明する。
図3は、棚替え前棚割情報の一例を示す図である。
図3に示されているように、棚替え前棚割情報200は、データ項目として、商品名、フェース、棚段及び列等を有する。商品名は、識別番号の一例である。フェースは、当該商品のフェース数である。棚段は、当該商品を陳列する棚段番号である。列は、当該商品を陳列する列番号である。
【0038】
本実施形態では、棚段番号の一例として、棚が有する棚段の下から順に連番が割り振られるものとする。また、本実施形態では、列番号の一例として、各棚段において正面から見て左側から商品の種類ごとに連番が割り振られるものとする。
【0039】
例えば、
図3に示す棚替え前棚割情報200には、商品棚の最下段(1番目の棚段)には、左から順に「オレンジジュース」(1番目の列)、「ミックスジュース」(2番目の列)を陳列することが示されている。また、
図3に示す棚替え前棚割情報200では、オレンジジュースは最前列に9本並び、ミックスジュースは最前列に3本並ぶことが示されている。
【0040】
図4は、棚替え後棚割情報の一例を示す図である。
図4に示されているように、棚替え後棚割情報210は、棚替え前棚割情報200と同様に、データ項目として、商品名、フェース、棚段及び列等を有する。
【0041】
図4に示す棚替え後棚割情報210では、
図3に示した棚替え前棚割情報200と比較すると、例えば、「C社無糖コーヒー」及び「フルーツラテ」が追加されていることがわかる。また、棚替え後棚割情報210では、例えば、「抹茶ラテ」が削除されていることがわかる。
【0042】
さらに、棚替え後棚割情報210では、例えば、「A社無糖コーヒー」のフェース数が3から6に増加していることがわかる。また、棚替え後棚割情報210では、例えば、「C社微糖コーヒー」は下から2段目の棚段から下から4番目の棚段に縦移動していることがわかる。
【0043】
図2に戻って説明する。ステップS2において、情報処理装置100の画像生成部102は、ステップS1で読み出した棚替え前棚割情報に基づいて、棚替え前画像を生成する。次に、画像生成部102は、ステップS1で読み出した棚替え後棚割情報に基づいて、棚替え後画像を生成する。そして、画像生成部102は、棚替え前画像及び棚替え後画像を操作付加部104に送る。
【0044】
ステップS3において、情報処理装置100は、操作内容付加処理を実行する。操作内容付加処理は、棚替え操作の内容を示す情報を棚替え前画像及び棚替え後画像に付加する処理である。
【0045】
≪操作内容付加処理≫
本実施形態における操作内容付加処理(
図2のステップS3)について、
図5を参照しながら説明する。
図5は、操作内容付加処理の一例を示すフローチャートである。
【0046】
ステップS11において、操作分類部103は、分類対象とする商品(以下、「対象商品」とも呼ぶ)を選択する。対象商品は、棚替え前棚割情報及び棚替え後棚割情報に含まれるいずれかの商品を所定の規則に従って又はランダムに選択すればよい。次に、操作分類部103は、対象商品に関する棚替え前棚割情報及び棚替え後棚割情報を取得する。
【0047】
続いて、操作分類部103は、対象商品が棚替え前の商品棚のみに陳列されているか否かを判定する。言い替えると、操作分類部103は、対象商品が棚替え前棚割情報に含まれ、かつ棚替え後棚割情報に含まれないことの真偽を判定する。対象商品が棚替え前の商品棚のみに陳列される場合(YES)、操作分類部103はステップS12に処理を進める。その他の場合(NO)、操作分類部103はステップS13に処理を進める。
【0048】
ステップS12において、操作分類部103は、対象商品に対する棚替え操作は「削除」であると特定する。次に、操作分類部103は、対象商品を削除することを操作付加部104に通知する。操作付加部104は、対象商品の削除を示す情報を棚替え前画像に付加する。
【0049】
ステップS13において、操作分類部103は、対象商品が棚替え後の商品棚のみに陳列されているか否かを判定する。言い替えると、操作分類部103は、対象商品が棚替え前棚割情報に含まれず、かつ棚替え後棚割情報に含まれることの真偽を判定する。対象商品が棚替え後の商品棚のみに陳列される場合(YES)、操作分類部103はステップS14に処理を進める。その他の場合(NO)、操作分類部103はステップS15に処理を進める。
【0050】
ステップS14において、操作分類部103は、対象商品に対する棚替え操作は「追加」であると特定する。次に、操作分類部103は、対象商品を追加することを操作付加部104に通知する。操作付加部104は、対象商品の追加を示す情報を棚替え後画像に付加する。
【0051】
ステップS15において、操作分類部103は、対象商品に関する棚替え前棚割情報から棚替え前の陳列位置を取得する。また、操作分類部103は、対象商品に関する棚替え後棚割情報から棚替え後の陳列位置を取得する。
【0052】
続いて、操作分類部103は、棚替え前の陳列位置と棚替え後の陳列位置とが同じ棚段であるか否かを判定する。言い替えると、操作分類部103は、棚替え前棚割情報に含まれる棚段番号と棚替え後棚割情報に含まれる棚段情報とが一致するか否かを判定する。陳列位置が同じ棚段である場合(YES)、操作分類部103はステップS16に処理を進める。その他の場合(NO)、操作分類部103はステップS23に処理を進める。
【0053】
ステップS16において、操作分類部103は、棚替え前棚割情報に基づいて、対象商品が棚替え前に陳列される領域を計算する。また、操作分類部103は、棚替え後棚割情報に基づいて、対象商品が棚替え後に陳列される領域を計算する。具体的には、操作分類部103は、対象商品が陳列される領域の上下方向の境界の位置、左右方向の境界の位置、当該領域の幅及び高さを計算する。
【0054】
次に、操作分類部103は、棚替え前に陳列される領域と棚替え後に陳列される領域の変化量を計算する。本実施形態では、操作分類部103は、少なくとも領域の右端の位置の変化量及び左端の位置の変化量を計算する。
【0055】
続いて、操作分類部103は、領域の両端の変化量が所定の範囲内であるか否かを判定する。所定の範囲は、両端の変化量が十分に小さいか否かを判定するために、小さな値に設定するとよい。例えば、所定の範囲は、1cmなどの所定の固定値でもよいし、商品の幅の所定%程度でもよく、適宜設定されてよい。
【0056】
領域の両端の変化量が所定の範囲内である場合(YES)、操作分類部103はステップS17に処理を進める。その他の場合(NO)、操作分類部103はステップS18に処理を進める。
【0057】
ステップS17において、操作分類部103は、対象商品に対する棚替え操作は「操作なし」であると特定する。次に、操作分類部103は、対象商品は棚替え操作が行われないことを操作付加部104に通知する。操作付加部104は、対象商品に棚替え操作を行わないことを示す情報を棚替え前画像及び棚替え後画像に付加する。
【0058】
ステップS18において、操作分類部103は、領域の左端の変化量が所定の範囲内であるか否かを判定する。領域の左端の変化量が所定の範囲内である場合(YES)、操作分類部103はステップS19に処理を進める。その他の場合(NO)、操作分類部103はステップS20に処理を進める。
【0059】
ステップS19において、操作分類部103は、対象商品に対する棚替え操作は「右拡縮」であると特定する。次に、操作分類部103は、対象商品は右端の境界を移動することを操作付加部104に通知する。操作付加部104は、対象商品の右端の境界の移動方向を示す情報を棚替え前画像に付加する。
【0060】
ステップS20において、操作分類部103は、領域の右端の変化量が所定の範囲内であるか否かを判定する。領域の右端の変化量が所定の範囲内である場合(YES)、操作分類部103はステップS21に処理を進める。その他の場合(NO)、操作分類部103はステップS22に処理を進める。
【0061】
ステップS21において、操作分類部103は、対象商品に対する棚替え操作は「左拡縮」であると特定する。次に、操作分類部103は、対象商品は左端の境界を移動することを操作付加部104に通知する。操作付加部104は、対象商品の左端の境界の移動方向を示す情報を棚替え前画像に付加する。
【0062】
ステップS22において、操作分類部103は、対象商品に対する棚替え操作は「左右拡縮」であると特定する。次に、操作分類部103は、対象商品は左端の境界及び右端の境界を移動することを操作付加部104に通知する。操作付加部104は、対象商品の左端の境界の移動方向を示す情報及び対象商品の右端の境界の移動方向を示す情報を棚替え前画像に付加する。
【0063】
ステップS23において、操作分類部103は、対象商品に対する棚替え操作は「移動」であると特定する。次に、操作分類部103は、対象商品は移動することを操作付加部104に通知する。操作付加部104は、対象商品の移動方向を示す情報を棚替え前画像に付加する。
【0064】
情報処理装置100は、棚替え前棚割情報及び棚替え後棚割情報に含まれる各商品について、ステップS11からステップS23までの処理を繰り返し実行する。すべての対象商品についてステップS11からステップS23までの処理を実行した後、情報処理装置100はステップS24に処理を進める。
【0065】
ステップS24において、操作付加部104は、棚替え前画像及び棚替え後画像を出力部106に送る。棚替え前画像には、棚替え操作が行われる各商品について、ステップS12、S14、S17、S19、S21、S22、S23のいずれかによって棚替え操作の内容を示す情報が付加されている。なお、本実施形態では、棚替え前画像に棚替え操作の内容を示す情報を付加する例を説明しているが、棚替え後画像に棚替え操作の内容を示す情報を付加してもよい。
【0066】
図2に戻って説明する。ステップS4において、情報処理装置100の一覧生成部105は、操作分類部103から棚替え操作の種別を示す情報を受け取る。次に、一覧生成部105は、ステップS3において棚替え操作の種別が特定された商品から、棚替え操作を行う商品を抽出する。言い替えると、一覧生成部105は、棚替え操作の種別が特定された商品から棚替え操作を行わないと特定された商品を削除する。
【0067】
続いて、一覧生成部105は、棚替え操作を行う各商品について、商品一覧に含める情報を取得する。一例として、一覧生成部105は、棚替え操作を行う商品に関する棚替え前棚割情報から商品の識別情報及びフェース数を取得してよい。また、一覧生成部105は、棚替え操作を行う商品に関する棚替え後棚割情報からフェース数、棚段番号及び列番号を取得してよい。
【0068】
さらに、一覧生成部105は、商品一覧に含まれる各商品に識別情報を割り振る。商品一覧に割り振る識別情報は、例えば、棚割情報に含まれる商品の識別情報であってもよいし、棚替え指示書を作成するたびに生成する一時的な識別情報であってもよい。本実施形態では、一例として、商品一覧に含まれる各商品に連番を割り振ることとする。
【0069】
そして、一覧生成部105は、取得した情報に基づいて商品一覧を生成する。一覧生成部105は、生成した商品一覧を出力部106に送る。
【0070】
ステップS5において、情報処理装置100の出力部106は、操作付加部104から棚替え前画像及び棚替え後画像を受け取る。また、出力部106は、一覧生成部105から商品一覧を受け取る。
【0071】
次に、出力部106は、棚替え前画像、棚替え後画像及び商品一覧に基づいて、棚替え指示書を作成する。出力部106は、棚替え指示書を作成するとき、棚替え前画像及び棚替え後画像において、商品一覧に含まれる識別情報を各商品が陳列される領域に示してもよい。
【0072】
そして、出力部106は、生成した棚替え指示書を出力する。出力部106は、棚替え指示書を含む画面を表示装置に表示してもよい。出力部106は、棚替え指示書を印刷装置で印刷してもよい。出力部106は、棚替え指示書を投影装置でスクリーン等に表示してよい。
【0073】
≪棚替え指示書≫
本実施形態における棚替え指示書について、
図6を参照しながら説明する。
図6に示されているように、本実施形態における棚替え指示書300は、棚替え前画像310、棚替え後画像320及び商品一覧330を含む。
【0074】
棚替え指示書300では、棚替え前画像310及び棚替え後画像320は、左右に並べて配置され、それぞれ同程度の面積で表示されている。
【0075】
商品を削除する棚替え操作が含まれる場合、棚替え前画像310には、商品の削除を示す情報311が付加される。棚替え前画像310には、削除を示す情報311の一例として、削除する商品が陳列されている領域全体に示された×印が付加されている。
【0076】
商品を移動する棚替え操作が含まれる場合、棚替え前画像310には、商品の移動を示す情報312が付加される。棚替え前画像310には、商品の移動を示す情報312の一例として、棚替え前に当該商品が陳列される領域の中心から棚替え後に当該商品が陳列される領域の中心に伸びる矢印が付加されている。
【0077】
商品のフェース数を変更する棚替え操作が含まれる場合、棚替え前画像310には、境界の移動方向を示す情報313,314が付加される。棚替え前画像310には、移動方向を示す情報の一例として、フェース数が減少する商品が陳列される領域の右端の境界が左方向に移動することを示す矢印313が付加されている。また、棚替え前画像310には、移動方向を示す情報の一例として、フェース数が増加する商品が陳列されている領域の左端の境界が左方向に移動することを示す矢印314が付加されている。
【0078】
棚替え操作が行われない商品が含まれる場合、棚替え前画像310及び棚替え後画像320には、棚替え操作を行わないことを示す情報315が付加される。棚替え前画像310及び棚替え後画像320には、棚替え操作を行わないことを示す情報315の一例として、当該商品が陳列される領域に所定の画像処理を行うことが示されている。所定の画像処理は、例えば、グレーアウトである。所定の画像処理は、当該領域を目立たなくする画像処理であるとよい。所定の画像処理は、例えば、網掛け、塗り潰し、モザイク等であってもよい。
【0079】
商品を追加する棚替え操作が含まれる場合、棚替え後画像320には、追加する商品が陳列される領域321が含まれる。商品を追加する場合、商品一覧の識別情報のみが表示されていてもよい。棚替え前画像310と棚替え後画像320とを比較すれば、棚替え後画像320のみに存在する識別番号は、追加を示すことが容易に理解できる。
【0080】
商品を追加する棚替え操作が含まれる場合、棚替え後画像320には、商品の追加を示す情報が付加されてもよい。追加を示す情報は、商品を追加することを作業者が直感的に理解できる表示であればどのようなものでもよい。
【0081】
商品一覧330には、棚替え操作を行う商品の一覧が表示される。商品一覧330は、一例として、識別情報(例えば連番等)、商品名、品揃の変化を示す情報(例えば追加又は削除等)、棚替え前のフェース数、棚替え後のフェース数、陳列位置(例えば棚段番号及び列番号等)が含まれてもよい。
【0082】
棚替え前画像310及び棚替え後画像320には、各商品が陳列される領域に、商品一覧330に含まれる識別情報316が示されていてもよい。なお、
図6では主要な識別情報のみに符号を付しているが、
図6に示された丸囲み数字はすべて識別情報である。
【0083】
作業者は、棚替え指示書300において、棚替え前画像310及び棚替え後画像320に付加された棚替え操作の方向を示す情報を参照することで、各商品に対する棚替え操作の内容を直感的に理解できる。本実施形態における棚替え指示書300は、商品の識別情報及び商品又は境界の移動方向を示す情報が示されているため、作業者は実行すべき棚替え操作の順番を容易に理解することができる。
【0084】
[まとめ]
以上の説明から明らかなように、本開示の一実施形態における情報処理装置100は、棚替え作業を行う前の商品陳列状態に当該棚替え作業において行われる商品の操作の方向を示す情報が付加された棚替え前画像を出力する。
【0085】
情報処理装置100は、棚替え作業を行った後の商品陳列状態が示された棚替え後画像を出力してもよい。情報処理装置100は、棚替え前画像と棚替え後画像とを比較可能に出力してもよい。
【0086】
情報処理装置100は、操作が商品の移動であるとき、商品の移動方向を示す情報を棚替え前画像に付加してもよい。商品の移動方向を示す情報は、移動前に商品が陳列される領域内から移動後に商品が陳列される領域内に伸びる矢印でもよい。
【0087】
情報処理装置100は、操作が商品のフェース数の変更であるとき、商品と他の商品との境界の移動方向を示す情報を棚替え前画像に付加してもよい。境界の移動方向を示す情報は、フェース数を変更する前に境界が存在する位置からフェース数を変更した後に境界が存在する位置に伸びる矢印でもよい。
【0088】
情報処理装置100は、棚替え前画像及び棚替え後画像において、操作を行わない商品が陳列される領域に所定の画像処理を加えてもよい。情報処理装置100は、棚替え操作を行わない商品が陳列される領域をグレーアウトしてもよい。
【0089】
情報処理装置100は、操作を行う商品を含む商品一覧を出力してもよい。情報処理装置100は、商品を識別する識別情報を含む商品一覧を出力し、商品が陳列される領域に識別情報が示された棚替え前画像を出力してもよい。
【0090】
これにより、本開示の一実施形態によれば、棚替え作業の内容を容易に理解できる画像を出力する情報処理装置を提供することができる。
【0091】
棚替え作業を行う作業者は、操作の方向を示す情報が付加された棚替え前画像と棚替え後画像とを参照することで、棚替え作業の内容を容易に理解できる。また、作業者は、商品の識別情報及び操作の方向を示す情報を参照することで、操作の順番を容易に理解できる。したがって、本実施形態によれば、棚替え作業の効率が向上する。
【0092】
[情報処理装置のハードウェア構成]
前述した実施形態における各装置(情報処理装置100)の一部又は全部は、ハードウェアで構成されていてもよいし、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等が実行するソフトウェア(プログラム)の情報処理で構成されてもよい。ソフトウェアの情報処理で構成される場合には、前述した実施形態における各装置の少なくとも一部の機能を実現するソフトウェアを、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的な記憶媒体(非一時的なコンピュータ可読媒体)に収納し、コンピュータに読み込ませることにより、ソフトウェアの情報処理を実行してもよい。また、通信ネットワークを介して当該ソフトウェアがダウンロードされてもよい。さらに、ソフトウェアの処理の全部又は一部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路に実装されることにより、当該ソフトウェアによる情報処理がハードウェアにより実行されてもよい。
【0093】
ソフトウェアを収納する記憶媒体は、光ディスク等の着脱可能なものでもよいし、ハードディスク、メモリ等の固定型の記憶媒体であってもよい。また、記憶媒体は、コンピュータ内部に備えられてもよいし(主記憶装置、補助記憶装置等)、コンピュータ外部に備えられてもよい。
【0094】
図7は、前述した実施形態における各装置(情報処理装置100)のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。各装置は、一例として、プロセッサ71と、主記憶装置72(メモリ)と、補助記憶装置73(メモリ)と、ネットワークインタフェース74と、デバイスインタフェース75と、を備え、これらがバス76を介して接続されたコンピュータ7として実現されてもよい。
【0095】
図7のコンピュータ7は、各構成要素を一つ備えているが、同じ構成要素を複数備えていてもよい。また、
図7では、1台のコンピュータ7が示されているが、ソフトウェアが複数台のコンピュータにインストールされて、当該複数台のコンピュータそれぞれがソフトウェアの同一の又は異なる一部の処理を実行してもよい。この場合、コンピュータそれぞれがネットワークインタフェース74等を介して通信して処理を実行する分散コンピューティングの形態であってもよい。つまり、前述した実施形態における各装置(情報処理装置100)は、1又は複数の記憶装置に記憶された命令を1台又は複数台のコンピュータが実行することで機能を実現するシステムとして構成されてもよい。また、端末から送信された情報をクラウド上に設けられた1台又は複数台のコンピュータで処理し、この処理結果を端末に送信するような構成であってもよい。
【0096】
前述した実施形態における各装置(情報処理装置100)の各種演算は、1又は複数のプロセッサを用いて、又はネットワークを介した複数台のコンピュータを用いて、並列処理で実行されてもよい。また、各種演算が、プロセッサ内に複数ある演算コアに振り分けられて、並列処理で実行されてもよい。また、本開示の処理、手段等の一部又は全部は、ネットワークを介してコンピュータ7と通信可能なクラウド上に設けられたプロセッサ及び記憶装置の少なくとも一方により実現されてもよい。このように、前述した実施形態における各装置は、1台又は複数台のコンピュータによる並列コンピューティングの形態であってもよい。
【0097】
プロセッサ71は、少なくともコンピュータの制御又は演算のいずれかを行う電子回路(処理回路、Processing circuit、Processing circuitry、CPU、GPU、FPGA、ASIC等)であってもよい。また、プロセッサ71は、汎用プロセッサ、特定の演算を実行するために設計された専用の処理回路又は汎用プロセッサと専用の処理回路との両方を含む半導体装置のいずれであってもよい。また、プロセッサ71は、光回路を含むものであってもよいし、量子コンピューティングに基づく演算機能を含むものであってもよい。
【0098】
プロセッサ71は、コンピュータ7の内部構成の各装置等から入力されたデータやソフトウェアに基づいて演算処理を行ってもよく、演算結果や制御信号を各装置等に出力してもよい。プロセッサ71は、コンピュータ7のOS(Operating System)や、アプリケーション等を実行することにより、コンピュータ7を構成する各構成要素を制御してもよい。
【0099】
前述した実施形態における各装置(情報処理装置100)は、1又は複数のプロセッサ71により実現されてもよい。ここで、プロセッサ71は、1チップ上に配置された1又は複数の電子回路を指してもよいし、2つ以上のチップあるいは2つ以上のデバイス上に配置された1又は複数の電子回路を指してもよい。複数の電子回路を用いる場合、各電子回路は有線又は無線により通信してもよい。
【0100】
主記憶装置72は、プロセッサ71が実行する命令及び各種データ等を記憶してもよく、主記憶装置72に記憶された情報がプロセッサ71により読み出されてもよい。補助記憶装置73は、主記憶装置72以外の記憶装置である。なお、これらの記憶装置は、電子情報を格納可能な任意の電子部品を意味するものとし、半導体のメモリでもよい。半導体のメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれでもよい。前述した実施形態における各装置(情報処理装置100)において各種データ等を保存するための記憶装置は、主記憶装置72又は補助記憶装置73により実現されてもよく、プロセッサ71に内蔵される内蔵メモリにより実現されてもよい。例えば、前述した実施形態における各記憶部は、主記憶装置72又は補助記憶装置73により実現されてもよい。
【0101】
前述した実施形態における各装置(情報処理装置100)が、少なくとも1つの記憶装置(メモリ)と、この少なくとも1つの記憶装置に接続(結合)される少なくとも1つのプロセッサで構成される場合、記憶装置1つに対して、少なくとも1つのプロセッサが接続されてもよい。また、1つのプロセッサに対して、少なくとも1つの記憶装置が接続されてもよい。また、複数のプロセッサのうち少なくとも1つのプロセッサが、複数の記憶装置のうち少なくとも1つの記憶装置に接続される構成を含んでもよい。また、複数台のコンピュータに含まれる記憶装置とプロセッサによって、この構成が実現されてもよい。さらに、記憶装置がプロセッサと一体になっている構成(例えば、L1キャッシュ、L2キャッシュを含むキャッシュメモリ)を含んでもよい。
【0102】
ネットワークインタフェース74は、無線又は有線により、通信ネットワーク8に接続するためのインタフェースである。ネットワークインタフェース74は、既存の通信規格に適合したもの等、適切なインタフェースを用いればよい。ネットワークインタフェース74により、通信ネットワーク8を介して接続された外部装置9Aと情報のやり取りが行われてもよい。なお、通信ネットワーク8は、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、PAN(Personal Area Network)等の何れか又はそれらの組み合わせであってよく、コンピュータ7と外部装置9Aとの間で情報のやり取りが行われるものであればよい。WANの一例としてインターネット等があり、LANの一例としてIEEE802.11やイーサネット(登録商標)等があり、PANの一例としてBluetooth(登録商標)やNFC(Near Field Communication)等がある。
【0103】
デバイスインタフェース75は、外部装置9Bと直接接続するUSB等のインタフェースである。
【0104】
外部装置9Aはコンピュータ7とネットワークを介して接続されている装置である。外部装置9Bはコンピュータ7と直接接続されている装置である。
【0105】
外部装置9A又は外部装置9Bは、一例として、入力装置であってもよい。入力装置は、例えば、カメラ、マイクロフォン、モーションキャプチャ、各種センサ、キーボード、マウス、タッチパネル等のデバイスであり、取得した情報をコンピュータ7に与える。また、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の入力部とメモリとプロセッサを備えるデバイスであってもよい。
【0106】
また、外部装置9A又は外部装置Bは、一例として、出力装置でもよい。出力装置は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示装置であってもよいし、音声等を出力するスピーカ等であってもよい。また、パーソナルコンピュータ、タブレット端末又はスマートフォン等の出力部とメモリとプロセッサを備えるデバイスであってもよい。
【0107】
また、外部装置9Aまた外部装置9Bは、記憶装置(メモリ)であってもよい。例えば、外部装置9Aはネットワークストレージ等であってもよく、外部装置9BはHDD等のストレージであってもよい。
【0108】
また、外部装置9A又は外部装置9Bは、前述した実施形態における各装置(情報処理装置100)の構成要素の一部の機能を有する装置でもよい。つまり、コンピュータ7は、外部装置9A又は外部装置9Bに処理結果の一部又は全部を送信してもよいし、外部装置9A又は外部装置9Bから処理結果の一部又は全部を受信してもよい。
【0109】
本明細書(請求項を含む)において、「a、b及びcの少なくとも1つ(一方)」又は「a、b又はcの少なくとも1つ(一方)」の表現(同様な表現を含む)が用いられる場合は、a、b、c、a-b、a-c、b-c又はa-b-cのいずれかを含む。また、a-a、a-b-b、a-a-b-b-c-c等のように、いずれかの要素について複数のインスタンスを含んでもよい。さらに、a-b-c-dのようにdを有する等、列挙された要素(a、b及びc)以外の他の要素を加えることも含む。
【0110】
本明細書(請求項を含む)において、「データを入力として/を用いて/データに基づいて/に従って/に応じて」等の表現(同様な表現を含む)が用いられる場合は、特に断りがない場合、データそのものを用いる場合や、データに何らかの処理を行ったもの(例えば、ノイズ加算したもの、正規化したもの、データから抽出した特徴量、データの中間表現等)を用いる場合を含む。また、「データを入力として/を用いて/データに基づいて/に従って/に応じて」何らかの結果が得られる旨が記載されている場合(同様な表現を含む)、特に断りがない場合、当該データのみに基づいて当該結果が得られる場合や、当該データ以外の他のデータ、要因、条件及び/又は状態にも影響を受けて当該結果が得られる場合を含む。また、「データを出力する」旨が記載されている場合(同様な表現を含む)、特に断りがない場合、データそのものを出力として用いる場合や、データに何らかの処理を行ったもの(例えば、ノイズ加算したもの、正規化したもの、データから抽出した特徴量、各種データの中間表現等)を出力として用いる場合を含む。
【0111】
本明細書(請求項を含む)において、「接続される(connected)」及び「結合される(coupled)」との用語が用いられる場合は、直接的な接続/結合、間接的な接続/結合、電気的(electrically)な接続/結合、通信的(communicatively)な接続/結合、機能的(operatively)な接続/結合、物理的(physically)な接続/結合等のいずれをも含む非限定的な用語として意図される。当該用語は、当該用語が用いられた文脈に応じて適宜解釈されるべきであるが、意図的に或いは当然に排除されるのではない接続/結合形態は、当該用語に含まれるものして非限定的に解釈されるべきである。
【0112】
本明細書(請求項を含む)において、「AがBするよう構成される(A configured to B)」との表現が用いられる場合は、要素Aの物理的構造が、動作Bを実行可能な構成を有するとともに、要素Aの恒常的(permanent)又は一時的(temporary)な設定(setting/configuration)が、動作Bを実際に実行するように設定(configured/set)されていることを含んでよい。例えば、要素Aが汎用プロセッサである場合、当該プロセッサが動作Bを実行可能なハードウェア構成を有するとともに、恒常的(permanent)又は一時的(temporary)なプログラム(命令)の設定により、動作Bを実際に実行するように設定(configured)されていればよい。また、要素Aが専用プロセッサ、専用演算回路等である場合、制御用命令及びデータが実際に付属しているか否かとは無関係に、当該プロセッサの回路的構造等が動作Bを実際に実行するように構築(implemented)されていればよい。
【0113】
本明細書(請求項を含む)において、含有又は所有を意味する用語(例えば、「含む(comprising/including)」、「有する(having)」等)が用いられる場合は、当該用語の目的語により示される対象物以外の物を含有又は所有する場合を含む、open-endedな用語として意図される。これらの含有又は所有を意味する用語の目的語が数量を指定しない又は単数を示唆する表現(a又はanを冠詞とする表現)である場合は、当該表現は特定の数に限定されないものとして解釈されるべきである。
【0114】
本明細書(請求項を含む)において、ある箇所において「1つ又は複数(one or more)」、「少なくとも1つ(at least one)」等の表現が用いられ、他の箇所において数量を指定しない又は単数を示唆する表現(a又はanを冠詞とする表現)が用いられているとしても、後者の表現が「1つ」を意味することを意図しない。一般に、数量を指定しない又は単数を示唆する表現(a又はanを冠詞とする表現)は、必ずしも特定の数に限定されないものとして解釈されるべきである。
【0115】
本明細書において、ある実施形態の有する特定の構成について特定の効果(advantage/result)が得られる旨が記載されている場合、別段の理由がない限り、当該構成を有する他の1つ又は複数の実施形態についても当該効果が得られると理解されるべきである。但し、当該効果の有無は、一般に種々の要因、条件及び/又は状態に依存し、当該構成により必ず当該効果が得られるものではないと理解されるべきである。当該効果は、種々の要因、条件及び/又は状態が満たされたときに実施形態に記載の当該構成により得られるものに過ぎず、当該構成又は類似の構成を規定したクレームに係る発明において、当該効果が必ずしも得られるものではない。
【0116】
本明細書(請求項を含む)において、複数のハードウェアが所定の処理を行う場合、各ハードウェアが協働して所定の処理を行ってもよいし、一部のハードウェアが所定の処理の全てを行ってもよい。また、一部のハードウェアが所定の処理の一部を行い、別のハードウェアが所定の処理の残りを行ってもよい。本明細書(請求項を含む)において、「1又は複数のハードウェアが第1の処理を行い、前記1又は複数のハードウェアが第2の処理を行う」等の表現(同様な表現を含む)が用いられている場合、第1の処理を行うハードウェアと第2の処理を行うハードウェアは同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。つまり、第1の処理を行うハードウェア及び第2の処理を行うハードウェアが、前記1又は複数のハードウェアに含まれていればよい。なお、ハードウェアは、電子回路、電子回路を含む装置等を含んでよい。
【0117】
本明細書(請求項を含む)において、複数の記憶装置(メモリ)がデータの記憶を行う場合、複数の記憶装置のうち個々の記憶装置は、データの一部のみを記憶してもよいし、データの全体を記憶してもよい。また、複数の記憶装置のうち一部の記憶装置がデータを記憶する構成を含んでもよい。
【0118】
本明細書(請求項を含む)において、「第1の」、「第2の」等の用語は、単に2つ以上の要素間を区別する方法として使用されており、その対象に対して時間的態様、空間的態様、順序、量等の技術的意味を課すことを必ずしも意図するものではない。したがって、例えば、第1の要素及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、第1の要素が第2の要素に先行しなければならないこと、第2の要素が存在するために第1の要素が存在しなければならないこと等を必ずしも意味するものではない。
【0119】
以上、本開示の実施形態について詳述したが、本開示は上記した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲において、種々の追加、変更、置き換え、部分的削除等が可能である。例えば、前述した実施形態において、数値又は数式を説明に用いている場合、これらは例示的な目的で示されたものであり、本開示の範囲を限定するものではない。また、実施形態で示した各動作の順序も例示的なものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
【符号の説明】
【0120】
100 情報処理装置
101 棚割情報記憶部
102 画像生成部
103 操作分類部
104 操作付加部
105 一覧生成部
106 出力部