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特開2024-179181導電性のシェルを有するコネクタ組立体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179181
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】導電性のシェルを有するコネクタ組立体
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20241219BHJP
   H01R 13/6466 20110101ALI20241219BHJP
【FI】
H01R12/71
H01R13/6466
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097827
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】390005049
【氏名又は名称】ヒロセ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】草加 健太
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA11
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB02
5E021FC21
5E021LA09
5E021LA15
5E223AB02
5E223AB59
5E223AC21
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223BB12
5E223CB31
5E223CB38
5E223CD01
5E223DA05
5E223DB08
5E223DB11
5E223DB25
5E223DB36
5E223EA03
5E223EA31
5E223EB03
5E223EB04
5E223EB12
5E223EB27
5E223EB38
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シールド機能を有するより小型のコネクタ組立体の提供。
【解決手段】基板実装型の第一コネクタ2と第二コネクタが嵌合するコネクタ組立体であって、第一コネクタ2は、複数の第一端子20と、複数の第一端子20の周囲を取り囲む第一周壁31を有する、導電性の第一シェル30と、複数の第一端子20及び第一シェル30と保持する絶縁性の第一ハウジング40と、を備える。第二コネクタは、複数の第二端子と、複数の第二端子の周囲を取り囲む第二周壁を有する、導電性の第二シェルと、複数の第二端子及び第二シェルと保持する絶縁性の第二ハウジングと、を備える。第一ハウジング40は、インサート成形を利用して複数の第一端子20及び第一シェル30と一体化されており、第二ハウジングは、インサート成形を利用して複数の第二端子及び第二シェルと一体化されており、第一及び第二周壁の少なくとも一方が全周に亘って継目のない構造を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板実装型の第一コネクタと前記第一コネクタと嵌合させることができる基板実装型の第二コネクタの組から成るコネクタ組立体であって、
前記第一コネクタは、
前記第二コネクタとの嵌合方向と交差する長さ方向に沿って配列された複数の第一端子と、
前記嵌合方向と交差するいずれかの面に、前記複数の第一端子の周囲を取り囲む第一周壁を有する、導電性の第一シェルと、
前記複数の第一端子及び前記第一シェルを保持する絶縁性の第一ハウジングと、を備え、
前記第二コネクタは、
前記第一コネクタとの嵌合方向と交差する長さ方向に沿って配列された複数の第二端子と、
前記嵌合方向と交差するいずれかの面に、前記複数の第二端子の周囲を取り囲む第二周壁を有する、導電性の第二シェルと、
前記複数の第二端子及び前記第二シェルを保持する絶縁性の第二ハウジングと、を備え、
前記第一ハウジングは、インサート成形を利用して前記複数の第一端子及び前記第一シェルと一体化されており、
前記第二ハウジングは、インサート成形を利用して前記複数の第二端子及び前記第二シェルと一体化されており、
前記第一及び第二周壁の少なくとも一方が全周に亘って継目のない構造を有する
ことを特徴とするコネクタ組立体。
【請求項2】
前記第二コネクタとの嵌合時に、前記第一シェルが前記第二シェルに内嵌されるように構成されている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項3】
前記第一シェルに、基板実装面において前記第一コネクタの外方に向かって延びる基板実装部が前記第一シェルの全周に亘って設けられている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項4】
前記複数の第一端子が配列された少なくとも前記長さ方向に沿う前記第一周壁の内周面に前記第一ハウジングが密着した状態で設けられている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項5】
前記複数の第一端子の基板実装部の少なくともいずれかは、前記第一シェルの基板実装部よりも、前記第二コネクタとの嵌合側とは反対側に突出している、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項6】
前記長さ方向において前記第一コネクタの端部に位置する、前記第一シェルの一部、及び/又は、前記第一ハウジングの一部が、
前記長さ方向において前記第一コネクタの中央寄りに位置する、前記第一シェルの他の一部よりも、
前記第二コネクタとの嵌合側に突出している、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項7】
前記長さ方向において前記第一コネクタの端部に位置する、前記第一シェルの一部、及び/又は、前記第一ハウジングの一部が、
前記複数の第一端子と、前記複数の第一端子を保持する前記第一ハウジングの端子保持部とによって形成された第一の凸部よりも、
前記第二コネクタとの嵌合側に突出している、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項8】
前記複数の第一端子と、前記複数の第一端子を保持する前記第一ハウジングの端子保持部とによって一対の第一の凸部が形成されており、
前記嵌合方向及び前記長さ方向の双方と直交する幅方向において、前記一対の第一の凸部同士の間に、
前記第二コネクタの第一の凸部が内嵌される第一の凹部が、前記長さ方向に沿って設けられている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項9】
前記複数の第一端子と、前記複数の第一端子を保持する前記第一ハウジングの端子保持部とによって第一の凸部が形成されており、
前記嵌合方向及び前記長さ方向の双方と直交する幅方向において、前記第一の凸部と前記長さ方向に沿って延びる前記第一シェルの第一周壁との間に、
前記第二コネクタの第二の凸部が内嵌される第二の凹部が、前記長さ方向に沿って設けられている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項10】
前記第一シェルは、
前記長さ方向における端部に、前記嵌合方向及び前記長さ方向の双方と直交する幅方向に延びる幅部を有し、
前記幅部が、
前記長さ方向において前記第一周壁の最外壁を構成する外壁部と、
前記長さ方向において前記外壁部よりも前記第一コネクタの内方に位置する内壁部と、
前記外壁部と前記内壁部の間に位置し、前記第二コネクタとの嵌合側において前記第一シェルの最端に位置付けられた頂部と、を含み、
前記外壁部、前記内壁部、及び前記頂部によって形成される断面空間が、前記第一ハウジングの樹脂によって埋められている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項11】
前記内壁部に、基板実装部が設けられている、請求項10に記載のコネクタ組立体。
【請求項12】
前記第一コネクタとの嵌合時に、前記第二シェルが前記第一シェルを外嵌するように構成されている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項13】
前記嵌合方向に沿って直線状に延びる前記第二シェルの前記第一コネクタとの嵌合側とは反対側の端面に、前記第二シェルの断面によって形成された基板実装部が設けられている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項14】
前記複数の第二端子が配列された少なくとも前記長さ方向に沿う前記第二周壁の内周面に前記第二ハウジングが設けられていない、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項15】
前記複数の第二端子の基板実装部の少なくともいずれかは、前記第二シェルの基板実装部よりも、前記第一コネクタとの嵌合側とは反対側に突出している、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項16】
前記複数の第二端子と、前記複数の第二端子を保持する前記第二ハウジングの端子保持部とによって形成された第二の凸部、及び/又は、前記長さ方向において前記第二コネクタの中央寄りに位置する前記第二ハウジングの第一の凸部が、
前記第二シェルよりも、
前記第一コネクタとの嵌合側に突出している、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項17】
前記長さ方向において前記第二コネクタの端部に位置する、前記第二シェルの一部が、
前記長さ方向において前記第二コネクタの中央寄りに位置する、前記第二シェルの他の一部よりも、
前記第一コネクタとの嵌合側に突出している、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項18】
前記複数の第二端子と、前記複数の第二端子を保持する前記第二ハウジングの端子保持部とによって一対の第二の凸部が形成されており、
前記嵌合方向及び前記長さ方向の双方と直交する幅方向において、前記一対の第二の凸部のそれぞれと、前記長さ方向において前記第二コネクタの中央寄りに位置する前記第二ハウジングの第一の突部との間に、
前記第一コネクタの第一の凸部が内嵌される一対の第一の凹部が、前記長さ方向に沿って設けられている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項19】
前記複数の第二端子と、前記複数の第二端子を保持する前記第二ハウジングの端子保持部と、によって一対の第二の凸部が形成されており、
前記嵌合方向及び前記長さ方向の双方と直交する幅方向において、前記一対の第二の凸部のそれぞれと、前記長さ方向に沿って延びる前記第二シェルの第二周壁との間に、
前記第一コネクタの第一シェルの第一周壁が内嵌される一対の第二の凹部が、前記長さ方向に沿って設けられている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項20】
前記第二シェルは、
前記長さ方向における端部に、前記嵌合方向及び前記長さ方向の双方と直交する幅方向に延びる幅部を有し、
前記幅部が、
前記長さ方向において前記第二周壁の最外壁を構成する外壁部と、
前記長さ方向において前記外壁部よりも前記第二コネクタの内方に位置する内壁部材と、
前記外壁部と前記内壁部材の間に位置し、前記第一コネクタとの嵌合側において前記第二シェルの最端に位置付けられた頂部と、を含み、
前記外壁部、前記内壁部材、及び前記頂部によって形成される断面空間が、前記第二ハウジングの樹脂によって埋められている、請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項21】
前記内壁部材に、基板実装部が設けられている、請求項20に記載のコネクタ組立体。
【請求項22】
前記内壁部材は、前記第二ハウジングと協働して前記第一コネクタの前記長さ方向における端部を受け入れる受入部を形成しており、基部と、前記長さ方向において前記第二コネクタの外方に位置する前記基部の一端において前記第一コネクタとの嵌合側に向かって立ち上げられた係止部と、前記長さ方向において前記第二コネクタの内方に位置する前記基部の他端において、前記幅方向において中央に位置し且つ前記長さ方向において前記第二コネクタの中央寄りに位置する前記第二ハウジングの第一の凸部を覆うように前記第一コネクタとの嵌合側に向かって立ち上げられた立上部と、前記立上部から延びて前記第一の凸部の頂面の一部を覆う覆部とを有する、請求項20に記載のコネクタ組立体。
【請求項23】
内嵌された前記第一シェルと対向し得る前記複数の第二端子の面が樹脂によって覆われている、請求項12に記載のコネクタ組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド機能を有するコネクタ、更に言えば、導電性のシェルを有するコネクタ組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコネクタは、コネクタ組立体を構成する基板実装型のコネクタであって、絶縁性のハウジング30と、ハウジング30に配列保持された複数の端子40と、導電性のシェル50を備える。ハウジング30は島状をなしてシェル50内に位置し、シェル50は一枚の金属板から形成され、ハウジング30を囲む周壁51と、基板に搭載される側の下端から周壁51の内側に延長された底板52と、底板52から延長されてハウジング30を支持する一対の支持片53を備える。シェル50のハウジング30への取付けは、端子40を保持したハウジング30の上方からシェル50を押し下げ、ハウジング30の互いに反対側となる側面30e,30fにそれぞれ沿うように底板52から立ち上げられた後に折り曲げられた、一対の支持片53の先端部53cを、ハウジング30の穴34に圧入することによって行われる。
このように、特許文献1では、シェルのハウジングへの取付けが圧入によって行われているが、この結果、シェルとハウジングとの間に隙間が生じ、コネクタ、ひいてはコネクタ組立体が大型化するものとなっている。近年、装置の小型化等に伴い、コネクタ及びコネクタ組立体の小型化がますます求められるようになっており、例えば、本願発明が対象としている製品に用いられるコネクタ組立体では、端子の配列方向である長さ方向と、この長さ方向と直交する幅方向とによって形成される面において、例えば、幅方向を約2mm以下とすることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-26809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、シールド機能を有するより小型のコネクタ組立体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様によるコネクタ組立体は、基板実装型の第一コネクタと前記第一コネクタと嵌合させることができる基板実装型の第二コネクタの組から成るコネクタ組立体であって、前記第一コネクタは、前記第二コネクタとの嵌合方向と交差する長さ方向に沿って配列された複数の第一端子と、前記嵌合方向と交差するいずれかの面に、前記複数の第一端子の周囲を取り囲む第一周壁を有する、導電性の第一シェルと、前記複数の第一端子及び前記第一シェルと保持する絶縁性の第一ハウジングと、を備え、前記第二コネクタは、前記第一コネクタとの嵌合方向と交差する長さ方向に沿って配列された複数の第二端子と、前記嵌合方向と交差するいずれかの面に、前記複数の第二端子の周囲を取り囲む第二周壁を有する、導電性の第二シェルと、前記複数の第二端子及び前記第二シェルと保持する絶縁性の第二ハウジングと、を備え、前記第一ハウジングは、インサート成形を利用して前記複数の第一端子及び前記第一シェルと一体化されており、前記第二ハウジングは、インサート成形を利用して前記複数の第二端子及び前記第二シェルと一体化されており、前記第一及び第二周壁の少なくとも一方が全周に亘って継目のない構造を有することを特徴として有する。
この態様のコネクタによれば、複数の端子の周囲を取り囲む、全周に亘って継目のない構造を有する周壁を有するシェルにより、より確実にシールド機能が得られるとともに、複数の端子及びシェルをインサート成形を利用してハウジングと一体化することによりコネクタ組立体の小型化が図られる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、シールド機能を有するより小型のコネクタ組立体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の好ましい一つの実施形態によるコネクタ組立体のプラグコネクタの斜視図である。
図2】本発明の好ましい一つの実施形態によるコネクタ組立体のレセプタクルコネクタの斜視図である。
図3】プラグコネクタの分解斜視図である。
図4図1のA-A線付近の部分断面斜視図である。
図5図4の部分側面図である。
図6図4の部分底面図である。
図7図4と同じ断面での正面断面図である。
図8図7のB-B線断面図である。
図9図1のA-A線付近の部分断面斜視図である。
図10図9と同じ断面での正面断面図である。
図11】インサート成形を利用したプラグコネクタの製造工程を概略的に示した平面図である。
図12】インサート成形を利用したプラグコネクタの製造工程を概略的に示した平面図である。
図13】レセプタクルコネクタの分解斜視図である。
図14図2のC-C線付近の部分断面斜視図である。
図15図14の部分側面図である。
図16図14の部分底面図である。
図17図14の断面図である。
図18図17のD-D線断面図である。
図19図2のC-C線付近の部分断面斜視図である。
図20図19の断面図である。
図21】インサート成形を利用したレセプタクルコネクタの製造工程を概略的に示した平面図である。
図22】インサート成形を利用したレセプタクルコネクタの製造工程を概略的に示した平面図である。
図23図7図17を組み合わせて嵌合前の状態を示した断面図である。
図24図7図17を組み合わせて嵌合前の状態を示した断面図である。
図25図10及び図20を組み合わせて嵌合後の状態を示した断面図である。
図26図10及び図20を組み合わせて嵌合後の状態を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、形状及び構成要素の相対的な位置等は、本発明にとって必須の事項でない限り任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、本発明の範囲は、以下に具体的に記載された実施形態に限定されるものではない。
【0009】
図1及び図2にそれぞれ、本発明の好ましい一つの実施形態によるコネクタ組立体のプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタの斜視図を示す。図1に示したプラグコネクタ2、及び、図2に示したレセプタクルコネクタ5は、共に、基板実装型のものであって、実際の使用時には、それぞれ異なる基板に実装した状態で使用される。基板の種類は特に限定されず、リジッド基板、フレキシブル基板、メタルベース基板等、様々なタイプのものを使用することができる。
【0010】
プラグコネクタ(第一コネクタ)2は、プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5の嵌合方向(α)と直交する長さ方向(β)、及び、これら嵌合方向(α)及び長さ方向(β)の双方と直交する幅方向(γ)のそれぞれにおいて対称形状を成し、長さ方向(β)に沿って配列された複数のプラグ端子(第一端子)20と、プラグコネクタ2の外郭を成す導電性のプラグシェル(第一シェル)30、更に、インサート成形を利用してプラグ端子20及びプラグシェル30と一体化された絶縁性のプラグハウジング(第一ハウジング)40を備える。
【0011】
プラグ端子20は、主として信号端子であるが、一部は電源端子であってもよい。これらのプラグ端子20は、凸形状からなるプラグハウジング40の端子保持部470によって保持されることによって一対の端子配列部(第一の凸部)47A、47Bを形成する。各端子配列部47A、47Bにおいて、プラグハウジング40の端子保持部470の面とプラグ端子20の面は、略半円状の連続面を成している。これら一対の端子配列部47A、47Bは、幅方向(γ)において互いに離間されており、レセプタクルコネクタ5の中央島(第一の凸部)75が内嵌される有底の第一の凹部45が、それらの間に長さ方向(β)に沿って設けられている。また、端子配列部47A、47Bのそれぞれと、長さ方向(β)に沿って延びるプラグシェル30の周壁(第一周壁)31との間に、レセプタクルコネクタ5の一対の端子配列部(第二の凸部)76A、76Bが内嵌される、貫通孔として形成された一対の第二の凹部46A、46Bが、長さ方向(β)に沿って設けられている。第二の凹部46A、46Bは、第一の凹部45と同様に有底のものであってもよいが、本実施形態のように貫通孔とすることにより、嵌合の際の力を軽減することができる。
【0012】
レセプタクルコネクタ(第二コネクタ)5は、プラグコネクタ2と同様に、長さ方向(β)及び幅方向(γ)のそれぞれにおいて対称形状を成し、長さ方向(β)に沿って配列された複数のレセプタクル端子(第二端子)50と、レセプタクルコネクタ5の外郭を成す導電性のレセプタクルシェル(第二シェル)60、更に、インサート成形を利用してレセプタクル端子50及びレセプタクルシェル60と一体化された絶縁性のレセプタクルハウジング(第二ハウジング)70を備える。
【0013】
レセプタクル端子50は、主として信号端子であるが、一部は電源端子であってもよい。これらのレセプタクル端子50は、レセプタクルハウジング70の端子保持部760によって保持されることによって、一対の端子配列部(第二の凸部)76A、76Bを形成する。各端子配列部76A、76Bにおいて、レセプタクルハウジング70の端子保持部760の面とレセプタクル端子50の面は、略半円状の連続面を成している。これら一対の端子配列部76A、76Bは、幅方向(γ)において互いに離間されており、また、長さ方向(β)においてレセプタクルコネクタ5の中央寄りに位置する中央島75(第一の凸部)が、それらの間に設けられており、更に、幅方向(γ)において離間された、中央島75と、一対の端子配列部76A、76Bのそれぞれとの間に、プラグコネクタ2の一対の端子配列部47A、47Bが内嵌される一対の有底の第一の凹部77A、77Bが、長さ方向(β)に沿って設けられている。更に、これら一対の端子配列部76A、76Bのそれぞれと、長さ方向(β)に沿って延びるレセプタクルシェル60の周壁(第二周壁)61との間に、プラグコネクタ2の対向する一対の周壁の一部(320)が内嵌される、貫通孔として形成された一対の第二の凹部78A、78Bが、長さ方向(β)に沿って設けられている。第二の凹部78A、78Bは、第一の凹部77A、77Bと同様に有底のものであってもよいが、本実施形態のように貫通孔とすることにより、嵌合の際の力を軽減することができる。
【0014】
プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5の嵌合時に、プラグコネクタ2のシェルがレセプタクルコネクタ5のレセプタクルシェル60に内嵌される。言い換えれば、レセプタクルコネクタ5のレセプタクルシェル60がプラグコネクタ2のプラグシェル30を外嵌する。この結果、プラグシェル30とレセプタクルシェル60が電気的に接続され、各シェルのシールド機能が強化される。
また、プラグコネクタ2の長さ方向(β)における端部49に位置する、プラグコネクタ2の一部(350、330、340、431等)が、レセプタクルコネクタ5の対応位置にある有底凹状の受入部79に内嵌され、プラグコネクタ2の第一の凹部45に、レセプタクルコネクタ5の中央島(第一の凸部)75が内嵌され、プラグコネクタ2の一対の端子配列部47A、47B(第一の凸部)が、レセプタクルコネクタ5の一対の第一の凹部77A、77Bにそれぞれ内嵌され、プラグコネクタ2の一対の第二の凹部46A、46Bに、レセプタクルコネクタ5の一対の端子配列部76A、76B(第二の凸部)がそれぞれ内嵌され、プラグコネクタ2の対向する一対の周壁の一部(320)が、レセプタクルコネクタ5の一対の第二の凹部78A、78Bにそれぞれ内嵌される。
【0015】
図1及び図2とともに図3乃至図12をも参照して、プラグコネクタ2についてより詳細に説明する。図3は、プラグコネクタ2の分解斜視図、図4は、図1のA-A線付近の部分断面斜視図、より正確には、長さ方向(β)における端子間に配置されたハウジングの端子間樹脂(470b)における断面図、図5は、図4の部分側面図、図6は、図4の部分底面図、図7は、図4と同じ断面での正面断面図、図8は、図7のB-B線断面図である。更に、図9に、図4と同様の図1のA-A線付近の部分断面斜視図、より正確には、端子位置での断面図であるが端子を切断していない状態であって端子の内部に埋め込まれた端子内樹脂(470a)を省略した図を、図10に、図9と同じ断面での正面断面図を、それぞれ示す。尚、既に説明したように、プラグ端子20、プラグシェル30、及びプラグハウジング40は、インサート成形を利用して一体化されているため、実際上は分解不可能であり、従って、図3の分解斜視図は、説明のための便宜上の図であることを理解されたい。
【0016】
図3によく示されるように、プラグ端子20は、主に、基部21、接触部23、逆U字部24、基板実装部22を含む。
基部21は、嵌合方向(α)に沿って延びており、接触部23及び逆U字部24とともに端子配列部47A、47B(第一の凸部)の一部を構成し、且つ、レセプタクルコネクタ5の中央島(第一の凸部)75が内嵌されるプラグコネクタ2の第一の凹部45の一部を構成する。レセプタクルコネクタ5との嵌合時に、基部21は、レセプタクルコネクタ5のレセプタクル端子50の一部(後述する弾性接点54)と接触し得る。
接触部23は、基部21と平行して嵌合方向(α)に沿って延びており、レセプタクルコネクタ5の端子配列部76A、76B(第二の凸部)が内嵌されるプラグコネクタ2の第二の凹部46A、46Bの一部を構成する。接触部23の先端付近には、レセプタクルコネクタ5との嵌合時に、レセプタクルコネクタ5のレセプタクル端子50の一部(後述する係合接点57a)が係合する凹陥状の係合部23aが設けられている。
逆U字部24は、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)において基部21と接触部23とを繋ぐ逆Uの字状の湾曲部である。
【0017】
基板実装部22は、基板に実装される部分であって、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)とは反対側(α2)の基部21の一端からプラグコネクタ2の外方に幅方向(γ)に沿って延びている。
【0018】
プラグハウジング40と一体化されたとき、プラグ端子20の側面は、端子間に配置された端子間樹脂470bによって、また、それらの内部は、端子内樹脂470aによって、それぞれ埋められる(図3、4、7、10等参照)。このため、プラグ端子20は、通常の端子に比べて、強度が強化されたものとなっている。
【0019】
プラグシェル30は、打ち抜き加工、曲げ加工、絞り加工等を利用して、一枚の金属板から形成されている。プラグシェル30は、嵌合方向(α)と交差するいずれかの「β-γ面」に、プラグ端子20の周囲を取り囲む枠状の周壁31を有する。周壁31は、全周に亘って継目のない構造(シームレス構造)を有していることから、継目を有した構造に比べてシールド機能が強化されたものとなっている。
【0020】
周壁31は、長さ方向(β)に沿って延びる一対の長さ部32、長さ方向(β)における両端において幅方向(γ)に延びる一対の幅部34、更に、長さ部32と幅部34同士を接続する周方向において湾曲した4個の湾曲角部33を含む。プラグ端子20が配列された長さ方向(β)に沿う少なくとも一部の領域において、長さ部32の幅方向(β)の厚みは、これに対応するレセプタクルコネクタ5のレセプタクルシェル60の長さ部(62)の幅方向(β)における厚みより小さく設定されている。それにも関わらず、長さ部32の内周面31aには、プラグハウジング40が密着した状態で設けられていることから、長さ部32における強度は十分に確保されている。レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)とは反対側(α2)の周壁31の端部には、「β-γ面」、言い換えれば、基板実装面においてプラグコネクタ2の外方に拡張された状態で延びている環状の基板実装部35が設けられている。基板実装部35は、β-γ面の全周に亘って設けられていて、プラグ端子20の基板実装部22よりもレセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)に引っ込んだ状態にある。言い換えれば、プラグ端子20の基板実装部22は、プラグシェル30の基板実装部35よりも、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)とは反対側(α2)に突出した状態にある(図5、7、8、及び10等参照)。この結果、プラグ端子20の基板実装部22は、周壁31の基板実装部35よりも、基板により近い側に配置されていることになり、例えば、基板に歪みが生じている場合であっても、信号伝達のために使用されるプラグ端子20を、シールドのために使用されるプラグシェル30に優先して、基板に対してより確実に実装することができる。
【0021】
長さ部32の一部、即ち、長さ方向(β)において中央寄りに位置する中央部分320は、主として曲げ加工によって形成されている。中央部分320におけるレセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)の縁部には、内方に向かって丸め込むことによって、丸みを帯びた係止突部320aが、長さ方向(α)に沿って設けられている。係止突部320aは幅方向(γ)における外方に多少突出させた状態で設けられており、プラグコネクタ2のプラグシェル30がレセプタクルコネクタ5のレセプタクルシェル60に内嵌されたときに、レセプタクルシェル60の所定部分(後述する係止部620a)に係止される。
長さ部32の他の一部、即ち、長さ方向(β)における端部寄りに位置する各端部分321は、中央部分320と異なり、主として絞り加工によって形成されている。長さ部32では、このように、曲げ加工と絞り加工の双方を利用しているため、異なる種類の加工を可能とするべく、端部分321と中央部分320の間に切欠き323が設けられている。
端部分321は、本体部321a、湾曲部321b、及び頂部350を含む。本体部321aは、「α-β面」において平坦面を成している。湾曲部321bは、本体部321aよりもレセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)に向かって若干湾曲させた状態で設けられている。頂部350は、ストリップ状に形成された「β-γ面」に沿う平坦面であって、図5によく示されているように、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)において、プラグシェル30の最端に位置付けられている。
【0022】
幅部34は、長さ方向(β)において周壁31の最外壁を構成する外壁部341と、長さ方向(β)において外壁部341よりもコネクタ2の内方に位置する内壁部342と、更に、外壁部341と内壁部342の間に位置する頂部340を含む。
外部壁341は、本体部341aと湾曲部341bを含む。本体部341aは、「α-γ面」に沿って略平坦面を成している。本体部341aは、また、中央にレセプタクルコネクタ5のレセプタクルシェル60の所定部分(内壁部材642の係止凸部650)が係止される矩形状の係止凹部341cを有する。湾曲部341bは、本体部341aよりもレセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)に向かって若干湾曲させた状態で設けられている。
内壁部342は、本体部342aと湾曲部342bを含む。本体部342aは、「α-β面」において略平坦面を成している。また、本体部341aには、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)とは反対側の端部に、逆Uの字状の切欠きが設けられている。逆Uの字状の切欠きによって形成された端部は、外部壁341に設けた基板実装部35等とともに基板実装部342cとして使用される。湾曲部342bは、本体部342aよりもレセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)に向かって若干湾曲させた状態で設けられている。
頂部340は、「β-γ面」に沿う細長い平坦面であって、長さ部32の頂部350とともに、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)において、プラグシェル30の最端に位置付けられている(図4図15等参照)。
【0023】
湾曲角部33は、嵌合方向(α)において直線状に形成された本体部331aと、本体部331aよりもレセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)に向かって若干湾曲させた状態で設けた湾曲部331bを含み、更に、その頂部に、略三角形状に形成された「β-γ面」に沿う平坦面であるコーナー頂部330を含む。コーナー頂部330は、長さ部32の頂部350及び幅部34の頂部340とともに、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)において、プラグシェル30の最端に位置付けられている。
湾曲角部33は、周方向において、長さ部32及び幅部34と連続した状態にある。更に詳細には、湾曲角部33の本体部331aは、長さ部32の本体部321a、及び、幅部34の本体部341aと連続しており、湾曲角部33の湾曲部331bは、長さ部32の湾曲部321b、及び、幅部34の湾曲部341bと連続しており、湾曲角部33のコーナー頂部330は、長さ部32の頂部350、及び、幅部34の頂部340と連続している。
【0024】
図5によく示されているように、コーナー頂部330は、長さ部32の頂部350及び幅部34の頂部340とともに、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)において、プラグシェル30の最端に位置付けられている。更に言えば、これらの部分は、長さ部32の中央部分320、及び、端子配列部47A、47Bよりも、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)に突出した状態、言い換えれば、レセプタクルコネクタ5により近い位置に配置されている。この結果、プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5の嵌合時に、これらの部分は、レセプタクルコネクタ5のレセプタクルシェル60と最初に、従って、長さ部32の中央部分320、及び、端子配列部47A、47Bよりも先に、レセプタクルコネクタ5のレセプタクルシェル60と当接する可能性が高くなる。コーナー頂部330、頂部350、及び幅部34の頂部340は、プラグコネクタ2の中で最も強度が大きい部分であることから、これらの部分を、レセプタクルシェル60に対して当接させるようにして、強度がより低い端子配列部47A、47B等の破損を効果的に防止することができる。
【0025】
図11図12に、インサート成形を利用したプラグコネクタ2の製造工程を概略的に示す。
図11に示すように、プラグ端子20については、キャリア3から延びるストリップ部材3aによって支持した状態で、一方、プラグシェル30については、キャリアから延びるストリップ部材(31b)によって支持した状態で、それらを、金型(図示されていない)を設けた所定位置まで運搬する。
運搬されたプラグ端子20及びプラグシェル30を、金型で覆った後に、金型の内部に流動性のある状態の樹脂を流し込み、プラグハウジング40を形成する樹脂を固める。図12は、プラグ端子20及びプラグシェル30に、プラグハウジング40を固定した後に、金型を外した直後の状態を示している。
その後、キャリア3のストリップ部材3a、3cをそれぞれ所定の箇所3b、3dにて切断し、且つ、キャリアを所定の切断箇所にて切断して完成となる。切断後もストリップ部材(3c)の切断箇所(3d)における一部31bは、プラグコネクタ2の外部に露出した状態でプラグシェル30の一部として残るが、この部分31bは、プラグコネクタ2の基板実装部の一部として有効活用することができる。
【0026】
上記の製造工程から明らかなように、プラグハウジング40は、プラグコネクタ2の完成後においては、プラグシェル30の内周面31aやプラグ端子20と密着した状態で設けられ、これらの密着部分においては、当然に、プラグシェル30の内周面31aに対応する形状を有し、また、プラグ端子20との関係で決定される形状を有するものとなっている。
【0027】
例えば、プラグハウジング40は、プラグコネクタ2の中央に、プラグ端子20とともに端子配列部47A、47Bを形成する端子保持部470を含む。端子保持部470は、更に、端子の内部に埋められる端子内樹脂470aと、端子間に配置される端子間樹脂470bを含む。
【0028】
また、プラグハウジング40は、プラグシェル30の周壁31に対応する周壁41を有し、この周壁41は、プラグシェル30の周壁31と同様に、長さ方向(β)に沿って延びる一対の長さ部42、長さ方向(β)における両端において幅方向(γ)に延びる一対の幅部44、更に、長さ部42と幅部44同士を接続する周方向において湾曲した4個の湾曲角部43を含む。
【0029】
長さ部42の内面42aは、プラグシェル30の長さ部32とともに、レセプタクルコネクタ5の端子配列部76A、76Bが内嵌されるプラグコネクタ2の第二の凹部46A、46Bの一部を構成する。
【0030】
幅部44は、プラグシェル30の幅部34を構成している外壁部341、内壁部342、及び頂部340によって形成されるプラグシェル30の断面空間を埋める樹脂440を含む。インサート成形により、断面空間の略全てに樹脂440が充填されていることから、プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5との嵌合時に大きな力がかかり易いプラグシェル30の幅部34の強度を高めて、プラグコネクタ2の破損を効果的に防ぐことができる。
【0031】
湾曲角部43は、プラグシェル30の湾曲角部33を構成している本体部331a、湾曲部331b、及びコーナー頂部330によって形成される断面空間を埋める樹脂430を含む。これに加えて更に、端子配列部47A、47Bと連結され、且つ、プラグシェル30のコーナー頂部330、頂部350、及び頂部340によって取り囲まれたコーナー頂部樹脂431を含む。コーナー頂部樹脂431は、コーナー頂部330と同様に、略三角形状に形成されており、「β-γ面」に沿って平坦面を形成している。コーナー頂部樹脂431は、プラグシェル30のコーナー頂部330等と同様に、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)において、プラグシェル30の最端に位置付けられており、従って、プラグシェル30のコーナー頂部330等と同様に、それ単独で端子配列部47A、47B等の破損を効果的に防止するもの、また、プラグシェル30のコーナー頂部330等を補強するものとなっている。
【0032】
図1及び図2とともに図13乃至図22をも参照して、レセプタクルコネクタ5についてより詳細に説明する。図13乃至図22は、既に説明した図3乃至図12にそれぞれ対応する。図3乃至図12と同様に、図13は、レセプタクルコネクタ5の分解斜視図、図14は、図2のC-C線付近の部分断面斜視図、より正確には、端子間に配置されたハウジングの端子間樹脂(760b)における断面図、図15は、図14の部分側面図、図16は、図14の部分底面図、図17は、図14の断面図、図18は、図17のD-D線断面図である。更に、図19に、図14と同様の図2のC-C線付近の部分断面斜視図、より正確には、端子側面で切断した断面図であって、端子の内部に埋め込まれた端子内樹脂(760a)を省略した図を、図20に、その断面図を、それぞれ示す。尚、既に説明したように、レセプタクル端子50、レセプタクルシェル60、及びレセプタクルハウジング70は、インサート成形を利用して一体化されているため、実際上は分解不可能であり、従って、図13の分解斜視図は、説明のための便宜上の図であることを理解されたい。
【0033】
図13によく示されるように、レセプタクル端子50は、主に、基部51、弾性接触部53、固定接触部57、固定脚部56、逆U字部55、基板実装部52を含む。
基部51は、レセプタクル端子50の底部を構成する部分であって、幅方向(γ)において他の部分よりも幅広に形成されている。また、基部51は、弾性接触部53及び固定接触部57とともに、プラグコネクタ2の端子配列部47A、47Bが内嵌されるレセプタクルコネクタ5の第一の凹部77A、77Bの一部を構成する。
弾性接触部53は、基部51の一端から中央島(第一の凸部)75に向かって且つプラグコネクタ2との嵌合側(α1)に向かって弾性変位可能に立ち上げられた部分であって、先端付近に弾性接点54を有する。プラグコネクタ2との嵌合時に、この弾性接点54は、プラグコネクタ2のプラグ端子20の基部21と弾性接触する。弾性接触部53を収容するため、中央島75には、各弾性接触部53に対応して陥凹部750が設けられている。
固定接触部57は、基部51の他端からプラグコネクタ2との嵌合側(α1)に向かって立ち上げられた部分であって、固定脚部56及び逆U字部55とともに端子配列部76A、76B(第二の凸部)の一部を構成する。固定接触部57は、逆U字部55との連結部付近に係合接点57aを有し、プラグコネクタ2との嵌合時に、この係合接点57aにおいて、プラグコネクタ2のプラグ端子20の接触部23と接触する。このとき、係合接点57aは、接触部23の先端付近に設けた係合部23aに係合する。
固定脚部56は、嵌合方向(α)に沿って延びており、レセプタクルハウジング70に固定された状態で設けられている。固定脚部56は、プラグコネクタ2の対向する一対の周壁の一部(320)が内嵌される第二の凹部78A、78Bの一部を構成する。第二の凹部78A、78Bを構成している固定脚部56の一の面は、第二の凹部78A、78Bに内嵌されたプラグコネクタ2のプラグシェル30と対向し得ることから、プラグシェル30との接触を確実に防止するように樹脂760cで覆われている。
逆U字部55は、プラグコネクタ2との嵌合側(α1)において固定接触部57と固定脚部56を繋ぐ逆Uの字状の湾曲部分である。
基板実装部52は、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)とは反対側(α2)の固定脚部56の端部に設けられている。基板実装部52を通じて、レセプタクル端子50は、基板に固定される。
【0034】
レセプタクルシェル60は、打ち抜き加工、曲げ加工、絞り加工等を利用して、一枚の金属板から形成されている。レセプタクルシェル60は、嵌合方向(α)と交差するいずれかの「β-γ面」に、レセプタクル端子50の周囲を取り囲む枠状の周壁61を有する。周壁61は、全周に亘って継目のない構造を有していることから、継目を有した構造に比べてシールド機能が強化されたものとなっている。
【0035】
周壁61は、長さ方向(β)に沿って延びる一対の長さ部62、長さ方向(β)における両端において幅方向(γ)に延びる一対の幅部64、更に、長さ部62と幅部64同士を接続する周方向において湾曲した4個の湾曲角部63を含む。レセプタクル端子50が配列された長さ方向(β)に沿う少なくとも一部の領域において、長さ部62の幅方向(β)の厚みは、これに対応するプラグコネクタ2のプラグシェル30の長さ部32の幅方向(β)における厚みより大きく設定されている。これにより、レセプタクルシェル60がプラグシェル30を外嵌する際の強度が確保されている。プラグコネクタ2との嵌合側(α1)とは反対側(α2)の周壁61の端部、言い換えれば、嵌合方向(α)に沿って直線状に板面に沿って延びるレセプタクルシェル60の端面に、レセプタクルシェル60の破断面を利用して環状の基板実装部620bが設けられている。破断面で形成されていることから、基板実装部620bは、プラグシェル30の基板実装部35のように「β-γ面」において拡張されておらず、この結果、特に、幅方向(β)において、コネクタ組立体の小型化を図ることができる。但し、必ずしも破断面で形成する必要はなく、幅方向(β)において、プラグシェル30の基板実装部35の拡張の範囲内に実質的に収まる程度であれば、基板実装部620bについても、プラグシェル30の基板実装部35と同様に「β-γ面」において若干拡張してもよい。この基板実装部620bは、レセプタクル端子50の基板実装部52よりもプラグコネクタ2との嵌合側(α1)に引っ込んだ状態にある。言い換えれば、レセプタクル端子50の基板実装部52は、レセプタクルシェル60の基板実装部620bよりも、プラグコネクタ2との嵌合側(α1)とは反対側(α2)に突出した状態にある(図15、17、18、及び20等参照)。この結果、レセプタクル端子50の基板実装部52は、周壁61の基板実装部620bよりも、基板により近い側に配置されていることになり、例えば、基板に歪みが生じている場合であっても、信号伝達のために使用されるレセプタクル端子50を、シールドのために使用されるレセプタクルシェル60に優先して、基板に対してより確実に実装することができる。
【0036】
長さ部62の一部、即ち、長さ方向(β)において中央寄りに位置する中央部分620は、主として曲げ加工によって形成されている。中央部分620におけるレセプタクルシェル60の内周面61aに、長さ方向(β)に沿って凹陥状の係止部620aが設けられている。係止部620aには、プラグコネクタ2のプラグシェル30がレセプタクルコネクタ5のレセプタクルシェル60に内嵌されたときに、プラグコネクタ2のプラグシェル30に設けた係止突部320aが係止され、プラグコネクタ2は、レセプタクルコネクタ5に、長さ方向(β)において係止される。
長さ部62の他の一部、即ち、長さ方向(β)における端部寄りに位置する各端部分621は、中央部分620と異なり、主として絞り加工によって形成されている。このように、長さ部62では、曲げ加工と絞り加工の双方を利用しているため、異なる種類の加工を可能とするべく、端部分621と中央部分620の間に切欠き623が設けられている。
端部分621は、本体部621a、湾曲部621b、及び、湾曲角部63と協働して形成されたコーナー頂部630を含む。本体部621aは、「α-β面」において平坦面を成している。湾曲部621bは、本体部621aよりもプラグコネクタ2との嵌合側(α1)に向かって若干湾曲させた状態で設けられている。
【0037】
幅部64は、長さ方向(β)において周壁61の最外壁を構成する外壁部641と、長さ方向(β)において外壁部641よりもコネクタ2の内方に位置する内壁部材642と、更に、外壁部641と内壁部材642の間に位置する頂部640を含む。
外部壁641は、本体部641aと湾曲部641bを含む。本体部641aは、「α-γ面」に沿って略平坦面を成し、湾曲部641bは、本体部641aよりもプラグコネクタ2との嵌合側(α1)に向かって若干湾曲させた状態で設けられている。
内壁部材642は、レセプタクルハウジング70と協働して、プラグコネクタ2の長さ方向(β)における端部49が内嵌される受入部79の一部を構成する部材である。内壁部材642は、基部642a、係止部642b、立上部642c、覆部642dを含む。基部642aは、内壁部材642の底部を形成するとともに、レセプタクルコネクタ5の最底の一部を構成する部分であって、幅方向(γ)において幅広に設計されている。基部642aの底面(図16参照)は、基板実装部として使用することもできる。係止部642bは、長さ方向(β)における基部642aの一端、更に言えば、プラグコネクタ2の外方側の基部642aの一端において、プラグコネクタ2との嵌合側(α1)に向かって湾曲させた状態で立ち上げられた部分である。係止部642bには、受入部79の側に突出した係止凸部650が設けられている。係止凸部650は、幅方向(γ)において基部642aと略同幅を有し、プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5の嵌合時に、プラグコネクタ2のプラグシェル30に設けた係止凹部341cに嵌って、プラグコネクタ2をレセプタクルコネクタ5に係止させる。立上部642cは、長さ方向(β)における基部642aの他端、更に言えば、プラグコネクタ2の内方側の基部642aの一端において、中央島75の一部を覆うように、プラグコネクタ2との嵌合側(α1)に向かって直線状に立ち上げられた部分である。立上部642cは、中央島75の端部側の壁面の一部を覆って、その強度を高める。覆部642dは、立上部642cの先端を折り曲げることにより形成された「β-γ面」に延びる部分であって、中央島75の頂面の一部を覆って、中央島75の強度を高める。
頂部640は、「β-γ面」に沿う細長い平坦面であって、長さ部62と湾曲角部63を利用して形成されたコーナー頂部630と共に、レセプタクルコネクタ5との嵌合側(α1)において、レセプタクルシェル60の最端に位置付けられている(図14図15等参照)。
【0038】
湾曲角部63は、嵌合方向(α)において直線状に形成された本体部631aと、本体部631aよりもプラグコネクタ2との嵌合側(α1)に向かって若干湾曲させた状態で設けた湾曲部631bを含み、更に、その頂部に、長さ部62と協働で形成された、コーナー頂部630を含む。コーナー頂部630は、プラグコネクタ2の湾曲角部33に形成されたコーナー頂部330と同様に、略三角形状に形成された「β-γ面」に沿う平坦面である。
湾曲角部63は、周方向において、長さ部62及び幅部64と連続している。更に詳細には、湾曲角部63の本体部631aは、長さ部62の本体部621a、及び、幅部64の本体部641aと連続しており、湾曲角部63の湾曲部631bは、長さ部62の湾曲部621b、及び、幅部64の湾曲部641bと連続しており、湾曲角部63のコーナー頂部630は、幅部64の頂部640と連続している。
【0039】
図15によく示されているように、レセプタクルコネクタ5の中央島75と端子配列部76A、76Bは、プラグコネクタ2との嵌合側(α1)において、レセプタクルシェル60の最端に位置付けられている。更に言えば、これらの部分は、レセプタクルシェル60よりも、プラグコネクタ2との嵌合側(α1)に突出した状態、言い換えれば、プラグコネクタ2により近い位置に配置されている。プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5の嵌合時に、これらの部分は、それぞれ、プラグコネクタ2の第一の凹部45と第二の凹部46A、46Bに対する誘い込み部分として機能し、この結果、嵌合作業を容易にすることができる。尚、本実施形態では、レセプタクルコネクタ5の中央島75は、端子配列部76A、76Bよりも、若干、プラグコネクタ2との嵌合側(α1)に位置付けられているが、これらの差は、誘い込みの観点からは、それ程大きな差異ではない。
【0040】
また、コーナー頂部630と幅部64の頂部640は、プラグコネクタ2との嵌合側(α1)において、長さ部62の中央部分620よりも、プラグコネクタ2との嵌合側(α1)に突出した状態、言い換えれば、プラグコネクタ2により近い位置に配置されている。この結果、プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5の嵌合時に、これらの部分は、長さ部32の中央部分320よりも先に、プラグコネクタ2のプラグシェル30と当接する可能性が高くなる。コーナー頂部630及び頂部640は、レセプタクルコネクタ5の中で最も強度が大きい部分であることから、これらの部分を、プラグシェル30に対して当接させるようにして、強度がより低いレセプタクルコネクタ5のその他の部分の破損を効果的に防ぐことができる。
【0041】
図21図22に、インサート成形を利用したレセプタクルコネクタ5の製造工程を概略的に示す。
図21に示すように、レセプタクル端子50については、キャリア3Aから延びるストリップ部材3Aによって支持した状態で、一方、レセプタクルシェル60については、キャリアから延びるストリップ部材(61b)によって支持した状態で、それらを、金型(図示されていない)を設けた所定位置まで運搬する。
運搬されたレセプタクル端子50及びレセプタクルシェル60を、金型で覆った後に、金型の内部に樹脂を流し込み、レセプタクルハウジング70を形成する樹脂を固める。図22は、レセプタクル端子50及びレセプタクルシェル60に、レセプタクルハウジング70を固定した後に、金型を外した直後の状態を示している。
その後、キャリア3Aのストリップ部材3Aa、3Acをそれぞれ所定の箇所3Ab、3Adにて切断し、且つ、キャリアを所定の切断箇所にて切断して完成となる。切断後もストリップ部材(3Ac)の切断箇所(3Ad)における一部61bは、レセプタクルコネクタ2の外部に露出した状態でレセプタクルシェル60の一部として残る。この部分61bは、レセプタクルコネクタ5の基板実装部の一部として有効活用することができる。
【0042】
上記の製造工程から明らかなように、レセプタクルハウジング70は、レセプタクルコネクタ5の完成後においては、レセプタクルシェル60の内周面61aやレセプタクル端子50と密着した状態で設けられ、これらの密着部分においては、当然に、レセプタクルシェル60の内周面61aに対応する形状を有し、また、レセプタクル端子50との関係で決定される形状を有するものとなっている。
【0043】
例えば、レセプタクルハウジング70は、レセプタクルコネクタ5の中央に、中央島75を含み、更に、中央島75を幅方向(β)において挟み込む位置に、レセプタクル端子50とともに端子配列部76A、76Bを形成する端子保持部760を含む。端子保持部760は、更に、端子の内部に埋められる端子内樹脂760aと、端子間に配置される端子間樹脂760bを含む。中央島75には、レセプタクルシェル60の幅部64の、特に、その内壁部材642を構成する立上部642c及び覆部642dに対応する陥凹部751が設けられている。
【0044】
また、レセプタクルハウジング70は、レセプタクルシェル60の周壁61に対応する周壁71を有し、この周壁71は、レセプタクルシェル60の周壁61と同様に、長さ方向(β)における両端において幅方向(γ)に延びる一対の幅部74と、長さ部72(721)と幅部74同士を接続する周方向において湾曲した4個の湾曲角部73を含む。但し、レセプタクルシェル60の周壁61と異なり、長さ方向(β)に沿って延びる一対の長さ部に相当する部分(72)については、長さ方向(β)における端部寄りに位置する端部分721のみを有し、中央寄りに位置する中央部分720に相当する部分を有していない。言い換えれば、レセプタクル端子50が配列された長さ方向(β)に沿う周壁61の内周面61aに、レセプタクルハウジング70は設けられていない。このように、レセプタクルハウジング70を設けない構成とすることにより、特に、幅方向(β)において、コネクタ組立体の小型化が図られている。
【0045】
幅部74は、レセプタクルシェル60の幅部64を構成している外壁部641、内壁部材642、及び頂部640によって形成されるレセプタクルシェル60の断面空間を埋める樹脂740を含む。インサート成形により、断面空間の略全てに樹脂740が充填されていることから、プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5との嵌合時に大きな力がかかり易いレセプタクルシェル60の幅部64の強度を高めて、プラグコネクタ2の破損を効果的に防ぐことができる。
【0046】
湾曲角部73は、レセプタクルシェル60の湾曲角部63を構成している本体部631a、湾曲部631b、及び、長さ部62と協働で形成されたコーナー頂部630によって形成される断面空間を埋める樹脂730を含む。
【0047】
図23乃至図26の断面図を参照して、プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5の嵌合状態、特に、長さ方向(β)の中央付近における「α-γ面」における嵌合状態を説明する。ここで図23及び図24は、図7図17を組み合わせて嵌合前の状態を示したもの、図25及び図26は、図10及び図20を組み合わせて嵌合後の状態を示したものである。
【0048】
プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5を嵌合させると、プラグコネクタ2の第一の凹部45に、レセプタクルコネクタ5の第一の凸部75が内嵌され、プラグコネクタ2の一対の端子配列部47A、47Bが、レセプタクルコネクタ5の一対の第一の凹部77A、77Bにそれぞれ内嵌され、プラグコネクタ2の一対の第二の凹部46A、46Bに、レセプタクルコネクタ5の一対の端子配列部76A、76Bがそれぞれ内嵌され、プラグコネクタ2の対向する一対のプラグシェル30の周壁31等が、レセプタクルコネクタ5の一対の第二の凹部78A、78Bにそれぞれ内嵌され、以上の結果、プラグ端子20の基部21が、レセプタクル端子50の弾性接触部53に設けた弾性接点54と弾性接触し、プラグ端子20の接触部23が、レセプタクル端子50の固定接触部57と、接触部23の係合部23aに、固定接触部57の係合接点57aが係止された状態で接触し、プラグシェル30の長さ部分32の中央部分320が、レセプタクルシェル60の長さ部分62の中央部分620に、中央部分320の係止突部320aが、中央部分620の係止部620aに係止された状態で接触する。尚、このとき、プラグシェル30の内壁31に密着しているプラグハウジング40の一部(長さ部42)も、第二の凹部78A、78Bにそれぞれ内嵌されることになるため、内嵌されたハウジングの一部と、これに加えて、レセプタクル端子50の固定脚部56の面を覆う樹脂760cの働きにより、信号を伝達するプラグ端子20及び50と、グランド機能を果たすプラグシェル30及び60とが、電気的に完全に分離される。
【0049】
また、図24、26によく示されているように、本実施形態では、レセプタクルシェル60の基板実装部620bが、嵌合方向(α)に沿って直線状に延びるレセプタクルシェル60の端面に該レセプタクルシェル60の破断面を利用して形成されていることから、レセプタクルシェル60に内嵌されるプラグシェル30については、外方に拡張された基板実装部35を利用して、基板に対して大きな実装面を確保できるにも関わらず、特に、幅方向(β)において、コネクタ組立体の小型化を図ることができる。また、レセプタクルシェル60の中央部分620の内周面61aには、レセプタクルハウジング70が設けられていないことから、比較的小さな力で、プラグシェル30をレセプタクルシェル60に内嵌させることができ、それにも関わらず、プラグシェル30の中央部分320の内周面31aには、プラグハウジング40が密着していることから、プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ5を組み合わせたコネクタ組立体全体としては、十分な強度を確保できるものとなっている。
【0050】
以上の説明は、好ましい実施形態に関するものであり、物品及びそれを製造する方法を単に代表するものであることを理解すべきである。異なる実施形態の変形及び修正が上述の教示に照らして当業者に容易に明らかになることを認めることができる。従って、例示的実施形態並びに代替的な実施形態は、添付の特許請求の範囲で説明する物品及び方法の精神から逸脱することなく行うことができる。
【符号の説明】
【0051】
2 プラグコネクタ(第一コネクタ)
5 レセプタクルコネクタ(第二コネクタ)
20 プラグ端子(第一端子)
22 基板実装部
30 プラグシェル(第一シェル)
31 周壁(第一周壁)
31a 内周面
34 幅部
35 基板実装部
40 プラグハウジング(第一ハウジング)
45 第一の凹部
46A、46B 第二の凹部
47A、47B 端子配列部(第一の凸部)
49 端部
50 レセプタクル端子(第二端子)
52 基板実装部
60 レセプタクルシェル(第二シェル)
61 周壁(第二周壁)
61a 内周面
64 幅部
69 端部
70 レセプタクルハウジング(第二ハウジング)
75 中央島(第一の凸部)
76A、76B 端子配列部(第二の凸部)
77A、77B 第一の凹部
78A、78B 第二の凹部
79 受入部
320 中央部分(中央領域)
330 コーナー頂部
340 頂部
341 外壁部
341b 基板実装部
342 内壁部
342a 基板実装部
350 頂部
440 樹脂
470 端子保持部
630 コーナー頂部
640 頂部
641 外壁部
642 内壁部材
642a 基部
642b 係止部
642c 立上部
642d 覆部
740 樹脂
760 端子保持部
760c 樹脂
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