(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179199
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】ベッド
(51)【国際特許分類】
A47C 19/04 20060101AFI20241219BHJP
A47C 19/00 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
A47C19/04 Z
A47C19/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097853
(22)【出願日】2023-06-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.「ジャパンインテリア 総合展2023」で展示(令和5年4月5日、6日)
(71)【出願人】
【識別番号】502303603
【氏名又は名称】株式会社錦之堂インターナショナル
(74)【代理人】
【識別番号】110000615
【氏名又は名称】弁理士法人Vesta国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】増井 英二
(57)【要約】
【課題】使い勝手を向上できること。
【解決手段】ベッド1は、対向配置したヘッドボード10及びフットボード30が、それぞれの左右両側端部でサイドレール20により連結されてなるベッド1であって、ヘッドボード10は、背凭れになるボード本体11と、ボード本体11に接続され、ボート本体11の高さ位置を調節自在に支持する支持部材14とで構成されているものである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向配置したヘッドボード及びフットボードが、それぞれの左右両側端部でサイドレールにより連結されてなるベッドであって、
前記ヘッドボードは、背凭れになるボード本体と、前記ボード本体に接続され、前記ボート本体の高さ位置を調節自在に支持する支持部材とで構成されていることを特徴とするベッド。
【請求項2】
背凭れになるボード本体と、前記ボード本体に接続され、前記ボート本体の高さ位置を調節自在に支持する支持部材とで構成されるヘッドボードと、
前記ヘッドボードに対向配置するフットボードと、
前記ヘッドボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のヘッド側サイドレール、前記フットボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のフット側サイドレール、及び前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを連結する左右1対の支持脚で構成される左右1対のサイドレールと
を具備することを特徴とするベッド。
【請求項3】
前記ヘッド側サイドレール及び前記フット側サイドレールは、それらの内面側であって長さ方向に沿って受け桟が設けられ、前記支持脚により連結された状態で、前記ヘッド側サイドレールに設けた前記受け桟、前記支持脚、及び前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟に規制部材が掛け渡されることを特徴とする請求項2に記載のベッド。
【請求項4】
背凭れになるヘッドボードと、
前記ヘッドボードに対向配置するフットボードと、
前記ヘッドボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のヘッド側サイドレール、前記フットボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のフット側サイドレール、及び前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを連結する左右1対の支持脚で構成される左右1対のサイドレールと、
前記ヘッド側サイドレール及び前記フット側サイドレールにおいてそれらの内面側であって長さ方向に沿って設けられた受け桟と、
前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを前記支持脚により連結した状態で、前記ヘッド側サイドレールに設けた前記受け桟、前記支持脚、及び前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟に架け渡される規制部材と
を具備することを特徴とするベッド。
【請求項5】
前記支持脚は、前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールをそれらの長さ方向で突き合せた状態で、前記ヘッド側サイドレールに設けた前記受け桟の長さ方向の一端面と、前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟の長さ方向の一端面とに当接し、また、前記ヘッド側サイドレールの長さ方向の一端部と前記フット側サイドレールの長さ方向の一端部が載せ置かれ、前記ヘッド側サイドレール及び前記フット側サイドレールに取付けられることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のベッド。
【請求項6】
前記ベッドを構成する部材同士を、一方の部材に貫通して形成した孔に雌螺子筒を埋設してなる雌螺子部とそれに螺合する雄螺子とで接続する場合、前記雌螺子筒の挿着方向とは反対方向から前記雌螺子筒に前記雄螺子を螺合することを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項4の何れか1つに記載のベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドボードを備えたベッドに関するものであって、特に、使い勝手を向上させたベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ベッドには、人の頭部を向ける側にヘッドボードを備えたものがあり、そのヘッドボードがマットレス、枕、布団類のズレ止め(ストッパー)や、ベッドが寄せられる壁の汚損の防止や、寝床の目隠し、背凭れ等として機能するようになっている。特に、都会等の住居や単身者の住居等において、一部屋の比較的狭い居住スペースにベッドを配置し、別途、ソファー等の家具を配置するスペースがない場合には、日常的にベッドの上でパソコン等の作業を行ったり、本を読んだりすることもあり、ヘッドボードがあればそこに背中を凭れることができ便利である。
【0003】
ここで、近年、ベッド上に敷設するマットレスは、低反発ウレタン、高反発ウレタン、ファイバー、ラテックス、ボンネルコイル、ポケットコイル等、素材が多様化し、薄いものから分厚いものまで、厚みに幅があるようになった。
ところが、従来のヘッドボード付きベッドは、ヘッドボードが所定の高さのものである。このため、その高さが低いものであると、分厚いマットレスを使用した場合には、分厚いマットレスよりもヘッドボードが低い位置となり、分厚いマットレスの上にのった人がヘッドボードに背中を凭れたりすることができなかったり、或いは、分厚いマットレスからヘッドボードが突出する長さが短いことで、分厚いマットレスの上にのった人がヘッドボードに背凭れしたときに、ヘッドボードで受ける面積が小さく快適な背凭れにならなかったりしている。一方、ベッドを配置する部屋によっては、ヘッドボードの高さが高過ぎると、圧迫感を与える可能性もあるが、ベッド購入後に実際に部屋にベッドを配置してみないとインテリア性を想定することが難しい状況にある。
【0004】
先に本出願人は、特許文献1において、ヘッドボード、左右一対のサイドレール、フットフレーム、及び床板を相互に分離可能に連結して構成されるヘッドボード付ベッドを提案している。この特許文献1では、ヘッドボードを、細長状のヘッドボード単位部材を分離可能に連結した構成により、ベッド全体の梱包容積をヘッドボードに制約されずに縮小することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のヘッドボード付ベッドも、ヘッドボードは所定の高さのものであるから、使用するマットレスの厚みによっては、ヘッドボードに快適に背中を凭れることができなかったり、ベッドを配置する部屋のインテリア性に馴染まなかったりする恐れがあった。
【0007】
そこで、本発明は、使い勝手を向上させたベッドの提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明のベッドは、対向配置したヘッドボード及びフットボードが、それぞれの左右両側端部でサイドレールにより連結されてなるベッドであって、前記ヘッドボードは、背凭れになるボード本体と、前記ボード本体に接続され、前記ボート本体の高さ位置を調節自在に支持する支持部材とで構成されているものである。
【0009】
上記ヘッドボードは、ベッドに横たわる人の頭部側に位置し、人がベッドの上に座ったときの背凭れとして使用できるものであり、背凭れになるボード本体と、前記ボード本体に接続され、前記ボート本体の高さ位置を調節自在に支持する支持部材とで構成される。
上記ボード本体は、人が寄り掛かる部分で、例えば、木製または樹脂製の1枚の板または複数枚の板で平板状に形成され、好ましくは、そこにクッション材が配設しているものである。
上記支持部材は、木製または樹脂製等とされ、地面に立設してボード本体を支持するものであり、ボート本体の高さ位置を調節自在に支持できる構成であればよく、例えば、ボード本体に着脱自在に取付ける構成とし、ボード本体への取付け位置の変更によりボード本体の支持高さを調節してもよいし、ボード本体の移動を阻止するストッパーを設けそのストッパーの位置の変更によりボード本体の支持高さを調節してもよい。ボード本体への取付け位置の変更は、ボード本体への取付け位置の選択的な位置決めにより段階的にボード本体の支持高さを調節するようにしてもよいし、ボード本体への取付け位置の任意の位置での位置決めによる無段階的にボード本体の支持高さを調節するようにしてもよい。ボード本体に支持部材を取付ける手段としては、例えば、雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等が使用できる。
【0010】
また、上記フットボードは、ヘッドボードと対向して配設され、ベッドに横たわる人の脚部側に位置するものである。
更に、上記サイドレールは、ヘッドボード及びフットボードに対し略直角方向に配設されてヘッドボードとフットボードとをそれぞれの左右両側端部で両者間を繋ぐ左右1対のものであり、通常、マットレスを載せ置く床板が架設されるものである。
【0011】
請求項2の発明のベッドは、背凭れになるボード本体、及び、前記ボード本体に接続され、前記ボート本体の高さ位置を調節自在に支持する支持部材で構成されるヘッドボードと、前記ヘッドボードに対向配置されるフットボードと、前記ヘッドボードの左右両側端部に連結される左右1対のヘッド側サイドレール、前記フットボードの左右両側端部に連結される左右1対のフット側サイドレール、及び前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを連結する左右1対の支持脚で構成される左右1対のサイドレールとを具備するものである。
【0012】
上記ヘッドボードは、ベッドに横たわる人の頭部側に位置し、人がベッドの上に座ったときの背凭れとして使用できるものであり、背凭れになるボード本体と、前記ボード本体に接続され、前記ボート本体の高さ位置を調節自在に支持する支持部材とで構成される。
上記ボード本体は、人が寄り掛かる部分で、例えば、木製または樹脂製の1枚の板または複数枚の板で平板状に形成され、好ましくは、そこにクッション材が配設しているものである。
上記支持部材は、木製または樹脂製等とされ、地面に立設してボード本体を支持するものであり、ボート本体の高さ位置を調節自在に支持できる構成であればよく、例えば、ボード本体に着脱自在に取付ける構成とし、ボード本体への取付け位置の変更によりボード本体の支持高さを調節してもよいし、ボード本体の移動を阻止するストッパーを設けそのストッパーの位置の変更によりボード本体の支持高さを調節してもよい。ボード本体への取付け位置の変更は、ボード本体への取付け位置の選択的な位置決めにより段階的にボード本体の支持高さを調節するようにしてもよいし、ボード本体への取付け位置の任意の位置での位置決めによる無段階的にボード本体の支持高さを調節するようにしてもよい。ボード本体に支持部材を取付ける手段としては、例えば、雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット、ダボ・ダボ穴等が使用できる。
【0013】
上記フットボードは、前記ヘッドボードと対向してベッドに横たわる人の脚部側に位置するものである。
上記左右1対のサイドレールは、ヘッドボード及びフットボードに対し略直角方向に配設されてヘッドボードとフットボードとの間を繋ぎ、マットレスを載せ置く床板が架設されるものであり、ヘッドボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のヘッド側サイドレール、フットボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のフット側サイドレール、及びヘッド側サイドレールとフット側サイドレールを連結する左右1対の支持脚で構成されるものである。
【0014】
ここで、ヘッドボードにヘッド側サイドレールを取り付ける手段、即ち、ヘッド側サイドレールとヘッドボードとを連結する手段は、両者を略直角に連結することができれば特に問われず、例えば、金具、ダボ・ダボ穴、雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の連結固定部材を用いることができる。即ち、例えば、L字状の金具をヘッド側サイドレール及びヘッドボードに雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の固定部材で取付けることでL字状の金具によりヘッド側サイドレール及びヘッドボードを連結してもよいし、タボや、雄螺子・雌螺子や、ボルト・ナット等でヘッド側サイドレール及びヘッドボードを連結してもよい。
また、フットボードにフット側サイドレールを取り付ける手段、即ち、フット側サイドレールとフットボードとを連結する手段も、両者を略直角に連結することができれば特に問われず、例えば、金具、ダボ・ダボ穴、雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の連結固定部材を用いることができる。即ち、例えば、L字状の金具をフット側サイドレール及びフットボードに雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の固定部材で取付けることでL字状の金具によりフット側サイドレール及びフットボードを連結してもよいし、タボや、雄螺子・雌螺子や、ボルト・ナット等でフット側サイドレール及びフットボードを連結してもよい。
【0015】
上記支持脚は、地面に立設され、ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを連結するものであり、ヘッド側サイドレールとフット側サイドレールをそれらの長さ方向で互いに突き合せて当接させた状態で或いは所定の距離離間させた状態でヘッド側サイドレールとフット側サイドレールの内側または外側に支持脚を配設して、ヘッド側サイドレールとフット側サイドレールに支持脚を取付けることによりヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを連結してもよいし、ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールの間に支持脚を配置し、ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを支持脚に取付けることでヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを連結してもよい。ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールと支持脚との取付けは、雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の固定部材を使用してもいし、フック状の金具等の係合部材を使用してもよい。
【0016】
請求項3の発明のベッドは、更に、前記ヘッド側サイドレールの内面側及び前記フット側サイドレールの内面側においてそれらの長さ方向に沿って設けられた受け桟と、前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを前記支持脚により連結した状態で、前記ヘッド側サイドレールに設けた前記受け桟、前記支持脚、及び前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟に架け渡される規制部材とを具備するものである。
【0017】
上記受け桟は、左右1対の各ヘッド側サイドレールの内面側と左右1対の各フット側サイドレールの内面側にそれらの長さ方向に沿って形成されて規制部材を受けて支持するものである。この受け桟は、マットレスが載せ置かれる床板の端部が置かれ床板を支持するものとして機能、兼用させてもよい。
【0018】
上記規制部材は、ヘッド側サイドレールとフット側サイドレールを支持脚により連結した状態で、ヘッド側サイドレールに設けた受け桟、支持脚、及びフット側サイドレールに設けた受け桟間に架け渡され、支持脚によるヘッド側サイドレールとフット側サイドレールの連結部分の上方への振れを防止するものである。この規制部材は、マットレスが載せ置かれる床板として機能、兼用させてもよい。
ここで、上記規制部材がヘッド側サイドレールに設けた受け桟、支持脚、及びフット側サイドレールに設けた受け桟間に架け渡されるとは、規制部材がヘッド側サイドレールの受け桟、支持脚、及びフット側サイドレールの受け桟間に一続きで一体に架け渡されヘッド側サイドレール、支持脚、及びフット側サイドレールで支持されることを意味する。このとき、支持脚はその上面で規制部材を受けてもよいし、その内面側に設けた段差面で規制部材を受けてもよく、ヘッド側サイドレール、支持脚、及びフット側サイドレールに規制部材が載せ置かれヘッド側サイドレール、支持脚、及びフット側サイドレールで支持される構成であればよい。
【0019】
請求項4の発明のベッドは、背凭れになるヘッドボードと、前記ヘッドボードに対向配置されるフットボードと、前記ヘッドボードの左右両側端部に連結する左右1対のヘッド側サイドレール、前記フットボードの左右両側端部に連結する左右1対のフット側サイドレール、及び前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを連結する左右1対の支持脚で構成される左右1対のサイドレールと、前記各ヘッド側サイドレールと前記各フット側サイドレールにそれらの長さ方向に沿って設けられた受け桟と、前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを前記支持脚により連結した状態で、前記ヘッド側サイドレールに設けた前記受け桟、前記支持脚、及び前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟に架け渡される規制部材とを具備するものである。
【0020】
上記ヘッドボードは、ベッドに横たわる人の頭部側に位置し、人がベッドの上に座ったときの背凭れとして使用できるものであり、好ましくは、クッション材が配設しているものである。
上記フットボードは、ヘッドボードと対向して配設され、ベッドに横たわる人の脚部側に位置するものである。
【0021】
上記左右1対のサイドレールは、ヘッドボード及びフットボードに対し略直角方向に配設されてヘッドボードとフットボードとの間を繋ぎ、マットレスを載せ置く床板が架設されるものであり、ヘッドボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のヘッド側サイドレール、フットボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のフット側サイドレール、及びヘッド側サイドレールとフット側サイドレールを連結する左右1対の支持脚で構成されるものである。
【0022】
ここで、ヘッドボードにヘッド側サイドレールを取り付ける手段、即ち、ヘッド側サイドレールとヘッドボードとを連結する手段は、両者を略直角に連結することができれば特に問われず、例えば、金具、ダボ・ダボ穴、雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の連結固定部材を用いることができる。即ち、例えば、L字状の金具をヘッド側サイドレール及びヘッドボードに雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の固定部材で取付けることでL字状の金具によりヘッド側サイドレール及びヘッドボードを連結してもよいし、タボや、雄螺子・雌螺子や、ボルト・ナット等でヘッド側サイドレール及びヘッドボードを連結してもよい。
また、フットボードにフット側サイドレールを取り付ける手段、即ち、フット側サイドレールとフットボードとを連結する手段も、両者を略直角に連結することができれば特に問われず、例えば、金具、ダボ・ダボ穴、雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の連結固定部材を用いることができる。即ち、例えば、L字状の金具をフット側サイドレール及びフットボードに雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の固定部材で取付けることでL字状の金具によりフット側サイドレール及びフットボードを連結してもよいし、タボや、雄螺子・雌螺子や、ボルト・ナット等でフット側サイドレール及びフットボードを連結してもよい。
【0023】
上記支持脚は、地面に立設され、ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを連結するものであり、ヘッド側サイドレールとフット側サイドレールをそれらの長さ方向で互いに突き合せて当接させた状態で或いは所定の距離離間させた状態でヘッド側サイドレールとフット側サイドレールの内側または外側に支持脚を配設して、ヘッド側サイドレールとフット側サイドレールに支持脚を取付けることによりヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを連結してもよいし、ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールの間に支持脚を配置し、ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを支持脚に取付けることでヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを連結してもよい。ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールと支持脚との取付けは、雄螺子・雌螺子、ボルト・ナット等の固定部材を使用してもいし、フック状の金具等の係合部材を使用してもよい。
【0024】
上記受け桟は、左右1対の各ヘッド側サイドレールの内面側と左右1対の各フット側サイドレールの内面側にそれらの長さ方向に沿って形成されて規制部材を受けて支持するものである。この受け桟は、マットレスが載せ置かれる床板の端部が置かれ床板を支持するものとして機能、兼用させてもよい。
【0025】
上記規制部材は、ヘッド側サイドレールとフット側サイドレールを支持脚により連結した状態で、ヘッド側サイドレールに設けた受け桟、支持脚、及びフット側サイドレールに設けた受け桟間に架け渡され、支持脚によるヘッド側サイドレールとフット側サイドレールの連結部分の上方への振れを防止するものである。この規制部材は、マットレスが載せ置かれる床板として機能、兼用させてもよい。
ここで、上記規制部材がヘッド側サイドレールに設けた受け桟、支持脚、及びフット側サイドレールに設けた受け桟間に架け渡されるとは、規制部材がヘッド側サイドレールの受け桟、支持脚、及びフット側サイドレールの受け桟間に一続きで一体に架け渡されヘッド側サイドレール、支持脚、及びフット側サイドレールで支持されることを意味する。このとき、支持脚はその上面で規制部材を受けてもよいし、その内面側に設けた段差面で規制部材を受けてもよく、ヘッド側サイドレール、支持脚、及びフット側サイドレールに規制部材が載せ置かれヘッド側サイドレール、支持脚、及びフット側サイドレールで支持される構成であればよい。
【0026】
請求項5の発明のベッドの前記支持脚は、前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールをそれらの長さ方向で突き合せた状態で、前記ヘッド側サイドレールに設けた前記受け桟の長さ方向の一端面と、前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟の長さ方向の一端面とに当接し、また、前記ヘッド側サイドレールの長さ方向の一端部の下面と前記フット側サイドレールの長さ方向の一端部の下面が載せ置かれ、前記ヘッド側サイドレール及び前記フット側サイドレールに固定されるものであり、前記ヘッド側サイドレールの下面と前記フット側サイドレールの下面を支持するものである。
【0027】
請求項6の発明のベッドは、前記ベッドを構成する部材同士を、一方の部材に貫通して形成した孔に雌螺子筒を埋設して形成する雌螺子部及びそれに螺合する雄螺子で接続する場合、前記雌螺子筒の挿着方向とは反対方向から前記雌螺子筒に前記雄螺子を螺合するものである。
上記雌螺子筒は、その内面側に雄螺子のネジ山に対応する溝が形成され、雌螺子が螺刻されているものであり、例えば、鬼目ナット等が使用できる。
【発明の効果】
【0028】
請求項1の発明に係るベッドによれば、対向配置したヘッドボード及びフットボードが、それぞれの左右両側端部でサイドレールにより連結されてなるベッドであって、前記ヘッドボードは、背凭れになるボード本体と、前記ボード本体に接続され、前記ボート本体の高さ位置を調節自在に支持する支持部材とで構成されているものである。
したがって、背凭れになるボード本体の高さ位置を支持部材により調節自在に支持するから、ヘッドボードのボード本体の高さ位置を変更できることにより、ボード本体を使用者にとって背凭れするときの快適な高さ位置に設定することが可能であり、また、ベッドの設置場所に応じて、使用者にとって好みの外観性に設定できる自由度が高くなる。よって、使い勝手が向上する。
【0029】
請求項2の発明に係るベッドによれば、背凭れになるボード本体及び前記ボード本体に接続され、前記ボート本体の高さ位置を調節自在に支持する支持部材で構成されるヘッドボードと、前記ヘッドボードに対向して配設されるフットボードと、前記ヘッドボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のヘッド側サイドレール、前記フットボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のフット側サイドレール、及び前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを連結する左右1対の支持脚で構成される左右1対のサイドレールとを具備する。
【0030】
よって、ヘッドボードに左右1対のサイドレールを構成するヘッド側サイドレールが取付けられ、また、フットボードに左右1対のサイドレールを構成するフット側サイドレールが取付けられ、更に、左右1対のサイドレールを構成するヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールが支持脚により連結されることによりベッドのベッドフレームが組み立てられるものである。そして、ヘッドボードは、ボード本体と、ボード本体に接続され、ボート本体の高さ位置を調節自在に支持する支持部材とで構成されていることにより、背凭れになるボード本体の高さ位置を支持部材により調節自在に支持するから、ヘッドボードのボード本体の高さ位置を変更できる。これより、ボード本体を使用者にとって背凭れするときの快適な高さ位置に設定することが可能であり、また、ベッドの設置場所に応じて、使用者にとって好みの外観性に設定できる自由度が高くなる。よって、使い勝手が向上する。
また、ヘッドボード、フットボード、ヘッド側サイドレール、フット側サイドレールに分割されたコンパクトな状態で運搬できるものであるから、運搬時の梱包サイズを小さくすることができ、取扱いやすく、嵩張らないことで保管や配送コストを抑えることができる。
【0031】
請求項3の発明に係るベッドによれば、前記ヘッド側サイドレール及び前記フット側サイドレールは、それらの内面側であって長さ方向に沿って受け桟が設けられ、前記支持脚により連結された状態で、前記ヘッド側サイドレールに設けた前記受け桟、前記支持脚、及び前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟に規制部材が掛け渡される。即ち、ヘッドボードと左右1対のサイドレールを構成するヘッド側サイドレールとが連結され、また、フットボードと左右1対のサイドレールを構成するフット側サイドレールとが連結され、更に、左右1対のサイドレールを構成するヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールが支持脚により連結されることによりベッドのベッドフレームが組み立てられた状態で、前記ヘッド側サイドレールの長さ方向に沿って設けられた受け桟、前記支持脚、及び前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟に規制部材が架け渡されるものである。
【0032】
したがって、ベッドの左右1対のサイドレール間に架設する床板の上に載せ置いたマットレスの上に乗った人がヘッドボードに背凭れすることでヘッドボード側に荷重が大きくかかったときでも、ヘッド側サイドレールの長さ方向に沿って設けられた受け桟、支持脚、及びフット側サイドレールに設けた受け桟に規制部材が架け渡されていることにより、支持脚によって連結されたヘッド側サイドレールとフット側サイドレールの間の連結部分の上方への振れ、開きが規制される。よって、請求項2に記載の効果に加えて、ベッドフレームの変形やガタツキを抑制できる。
【0033】
請求項4の発明に係るベッドによれば、ヘッドボードと、前記ヘッドボードに対向配置するフットボードと、前記ヘッドボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のヘッド側サイドレール、前記フットボードの左右両側端部に取付けられる左右1対のフット側サイドレール、及び前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを連結する左右1対の支持脚で構成される左右1対のサイドレールと、前記ヘッド側サイドレール及び前記フット側サイドレールにおいてそれらの長さ方向に沿って設けられた受け桟と、前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールを前記支持脚により連結した状態で、前記ヘッド側サイドレールに設けた前記受け桟、前記支持脚、及び前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟に架け渡される規制部材とを具備する。
【0034】
よって、ヘッドボードに左右1対のサイドレールを構成するヘッド側サイドレールが取付けられ、また、フットボードに左右1対のサイドレールを構成するフット側サイドレールが取付けられ、更に、左右1対のサイドレールを構成するヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールが支持脚により連結されることによりベッドのベッドフレームが組み立てられるものである。また、フットボードと左右1対のサイドレールを構成するフット側サイドレールとが連結され、更に、左右1対のサイドレールを構成するヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールが支持脚により連結されることによりベッドのベッドフレームが組み立てられた状態で、前記ヘッド側サイドレールの長さ方向に沿って設けられた受け桟、前記支持脚、及び前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟に規制部材が架け渡されるものである。
【0035】
したがって、ベッドの左右1対のサイドレール間に架設する床板の上に載せ置いたマットレスの上に乗った人がヘッドボードに背凭れすることでヘッドボード側に荷重が大きくかかったときでも、ヘッド側サイドレールの長さ方向に沿って設けられた受け桟、支持脚、及びフット側サイドレールに設けた受け桟に規制部材が架け渡されていることにより、支持脚によって連結されたヘッド側サイドレールとフット側サイドレールの間の連結部分の上方への振れ、開きが規制される。よって、ヘッドボードに背凭れしたときでも、ベッドフレームの変形やガタツキが抑制され、使い勝手が向上する。
【0036】
請求項5の発明に係るベッドによれば、前記支持脚は、前記ヘッド側サイドレールと前記フット側サイドレールをそれらの長さ方向で突き合せた状態で、前記ヘッド側サイドレールに設けた前記受け桟の長さ方向の一端面と、前記フット側サイドレールに設けた前記受け桟の長さ方向の一端面とに当接し、また、前記ヘッド側サイドレールの長さ方向の一端部と前記フット側サイドレールの長さ方向の一端部が載せ置かれて、前記ヘッド側サイドレール及び前記フット側サイドレールに取付けられるものであるから、ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールに設けた受け桟が支持脚と当接していることで、受け桟で受ける荷重を支持脚及び支持脚が立設される床に分散させることができる。また、ヘッド側サイドレールの長さ方向の一端部とフット側サイドレールの長さ方向の一端部が支持脚に載せ置かれるから、ヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを安定して支持できる。よって、請求項3または請求項4に記載の効果に加えて、ベッドフレームの強度を高めることができる。
【0037】
請求項6の発明に係るベッドによれば、ベッドフレームを構成する部材同士を、一方の部材に貫通して形成した孔に雌螺子筒を埋設して形成する雌螺子部及びそれに螺合する雄螺子で接続する場合、前記雌螺子筒の挿着方向とは反対方向から前記雌螺子筒に前記雄螺子を螺合する。これより、部材同士にかかる圧縮力を強化できる。よって、請求項1、請求項2、または請求項4の何れか1つに記載の効果に加えて、部材同士の接合強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】
図1は本発明の実施の形態に係るベッドの概略構成を示す分解斜視図である。
【
図2】
図2は本発明の実施の形態に係るベッドのヘッドボードの構成を説明するための背面側から見た分解斜視図である。
【
図3】
図3は本発明の実施の形態に係るベッドのヘッドボードとサイドレールの連結を説明するための分解斜視図である。
【
図4】
図4は本発明の実施の形態に係るベッドのフットボードとサイドレールの連結を説明するための分解斜視図である。
【
図5】
図5は本発明の実施の形態に係るベッドのサイドレールを構成するヘッド側サイドレール、フット側サイドレール、及び支持脚の連結部分の構成を説明するための説明斜視図である。
【
図6】
図6は本発明の実施の形態に係るベッドのサイドレールのヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを支持脚で連結し、ヘッド側サイドレールの受け桟、フット側サイドレールの受け桟、及び支持脚に規制部材を架設した状態を説明するための斜視図である。
【
図7】
図7(a)は本発明の実施の形態に係るベッドのサイドレールのヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを支持脚で連結した状態を説明する説明図であり、
図7(b)は本発明の実施の形態に係るベッドのサイドレールのヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを支持脚で連結した状態でヘッドボードに使用者が背凭れすることにより荷重が加わった状態を説明する概念図であり、
図7(c)は本発明の実施の形態に係るベッドのサイドレールのヘッド側サイドレール及びフット側サイドレールを支持脚で連結し、ヘッド側サイドレールの受け桟、フット側サイドレールの受け桟、及び支持脚に規制部材を架設した状態を示す説明図である。
【
図8】
図8は本発明の実施の形態に係るベッドのヘッドボード及びサイドレールを組み立て、ヘッドボード、フットボード、及びサイドレールの相互を連結してヘッドフレームを形成した状態を、床板と共に説明する斜視図である。
【
図9】
図9は本発明の実施の形態に係るベッドのヘッドボードやサイドレールを組み立て、ヘッドボード、フットボード、及びサイドレールの相互を連結して形成したベッドフレームのサイドレール間に床板を架設した状態を説明する斜視図である。
【
図10】
図10は本発明の実施の形態に係るベッドのヘッドボードの支持部材に対するボード本体の取付位置を択一的に選択して取付け状態を説明する分解斜視図であり、(a)はボード本体を相対的に低位置で支持部材に取付ける説明図、(b)はボード本体を相対的に中間位置で支持部材に取付ける説明図、(c)はボード本体を相対的に高位置で支持部材に取付ける説明図である。
【
図11】
図11は本発明の実施の形態に係るベッドのヘッドボードの支持部材に対するボード本体の取付位置を択一的に選択して取付けた状態を説明する要部斜視図であり、(a)は
図10(a)に対応しボード本体を相対的に低位置に設定した説明図、(b)は
図10(b)に対応しボード本体を相対的に中間位置に設定した説明図、(c)は
図10(c)に対応しボード本体を相対的に高位置に設定した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、実施の形態において、図示の同一の記号及び同一の符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここでは重複する詳細な説明を省略する。
【0040】
[実施の形態]
まず、本発明の実施の形態に係るベッド1の構成について、
図1乃至
図11を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るベッド1は、ヘッドボード10と、フットボード30と、ヘッド側連結固定手段としてのヘッド側連結金具41、雄螺子741,742、及び雌螺子部743,744によりヘッドボード10の左右両側端部に連結自在な左右1対のヘッド側サイドレール21、フット側連結固定手段としてのフット側連結金具43、雄螺子841,842、及び雌螺子部843,844(
図4参照)によりフットボード30の左右両側端部に連結自在な左右1対のフット側サイドレール23、及びヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23を固定手段としての雄螺子911,912及び雌螺子部913,914,915,916により連結自在とする左右1対の支持脚22で構成される左右1対のサイドレール20とを有する組立式ベッド1である。
【0041】
ヘッドボード10は、ベッド1に横たわる人の頭部が向けられる側に位置するものであり、
図1及び
図2等で示されるように、ボード本体11と、ボード本体11の左右両側側面に接続自在な左右1対の支柱12及びボード本体11の下方で1対の支柱12間に接続自在なヘッドフレーム13からなる支持部材14とを組み立てて構成される。
ボード本体11は、ベッド背面側の意匠面を形成する略矩形状の木製のボード11Aの一方面に略矩形状のクッション材(緩衝材)11Bを固着してなるものである。なお、クッション材(緩衝材)11Bとボード11Aは、例えば、接着剤や螺子等によって接合されている。木製のボード11Aとしては、例えば、パーティクルボードやファイバーボード(インシュレーションボード、ハードボード、中密度繊維板等)といった木質ボードが使用される。
【0042】
本実施の形態のボード11Aは、互いに別々に形成された上ボード11Aa、中ボード11Ab、及び下ボード11Acを一体に接合固着して形成したものであり、上ボード11Aa、中ボード11Ab、及び下ボード11Acは同じ横幅寸法で形成されているものの、中ボード11Abは上ボード11Aa及び下ボードA11cよりも薄厚のものである。これら上ボード11Aa、中ボード11Ab、及び下ボード11Acで形成されたボード11Aは、ベッド背面側の意匠面側で面一であるも、中ボード11Acが薄厚であることでクッション材11Bが固着している反対面側は凹状であり、クッション材11Bと中ボード11Abの間に所定の空間16が形成されている。
【0043】
なお、ボード11A及びクッション材11Bは、左右の横幅方向が略同一寸法であるも、ボード11Aの左右の幅方向に直角な高さ方向(上下方向)の寸法が、クッション材11Bの左右の横幅方向に直角な高さ方向(縦幅方向)の寸法よりも長く形成されており、ボード11Aの方がクッション材11Bよりも広い面積であることにより、
図1及び
図2において、クッション材11B側の高さ方向の上側で上ボード11Aaが食み出し、また下側で下ボード11Abが食み出した状態である。
【0044】
ボード11Aの一方面側に固着されたクッション材11Bは、その左右の横幅方向の両側側面に、左右1対の支柱12を取付けるために用いる上側雄螺子711及び下側雄螺子712と螺合する上下で1対の上側雌螺子部713a,713b,713c及び下側雌螺子部714a,714b,714cが中ボード11Abの高さ位置に対応する位置で形成されている。
本実施の形態において、上側雌螺子部713a,713b,713c及び下側雌螺子部714a,714b,714cは、それぞれ、クッション材11Bに穿設した孔に対し、内面側に螺子山を設けた雌螺子筒(図示せず)を埋め込むことにより形成されたものである。なお、上側雌螺子部713a,713b,713c及び下側雌螺子部714a,714b,714cは、上下方向に略真直ぐに1列で設けられている。
【0045】
上側雌螺子部713a,713b,713cは、クッション材11Bに接続する支柱12の上部側に形成された上下2個所の雌螺子部715,716のうち上側の雌螺子部715と対応し、上側雄螺子711が螺合するものであり、下側雌螺子部714a,714b,714cは、クッション材11Bに接続する支柱12の上部側に形成された上下2個所の雌螺子部715,716のうち下側の雌螺子部716と対応して、下側雄螺子712が螺合するものである。上下で1対の上側雌螺子部713a及び下側雌螺子部714a、上下で1対の上側雌螺子部713b及び下側雌螺子部714b、並びに、上下で1対の上側雌螺子部713c及び下側雌螺子部714cは、それぞれ、支柱12に形成された雌螺子部715及び雌螺子部716と同一間隔で離間して形成されている。
なお、上側雌螺子部713a、上側雌螺子部713b、及び上側雌螺子部713cについて、以下、特に区別しないときにはそれらをまとめて単に「上側雌螺子部713」と略す場合がある。また、下側雌螺子部714a、下側雌螺子部714b、及び下側雌螺子部714cについても、以下、特に区別しないときには単に「下側雌螺子部714」と略す場合がある。
【0046】
ボード本体11と別体に形成されボード本体11に接続固定される支持部材14は、ボード本体11のクッション材11Bの左右の横幅方向の両側側面に接続固定される左右で1対の支柱12と、1対の支柱12の下部に接続固定され1対の支柱12の下部間を連結するヘッドフレーム13とから構成されている。
【0047】
左右で1対の長尺状の各支柱12は、ボード本体11に対し取付位置(接続位置)が択一的に選択されて所定の高さでボード本体11を支持するものであり、その上部側には、上述したように、支柱12をボード本体11のクッション材11Bの左右の側面に取付けるために用いる上側雄螺子711及び下側雄螺子712が螺合する上側雌螺子部715及び下側雌螺子部716が厚みを貫通し、所定の間隔で設けられている。
本実施の形態において、上側雌螺子部715及び下側雌螺子部716も、それぞれ、支柱12の厚みを貫通して穿設した孔に対し、内面側に螺子山を設けた雌螺子筒(図示せず)を埋め込むことにより形成されたものである。
【0048】
上側雌螺子部715や下側雌螺子部716を構成する雌螺子筒は、例えば、鬼目ナットで構成され、雄螺子711,712が挿入される方向、即ち、雄螺子711,712の締付方向とは反対方向から支柱12にねじ込んでまたは打ち込んで挿着されたものであり、支柱12の厚み方向において、雌螺子部715,716に螺合したときの雄螺子711,712の頭部側とは反対側の端部寄りに埋設されている。即ち、支柱12及びクッション材11Bの接続固定においては、支柱12の厚み方向において雌螺筒はクッション材11B側に埋設されている。これより、雄螺子711,712を支柱12の雌螺子部715,716及びクッション材11Bの雌螺子部713,714に螺合したときに被締結物(支柱12及びクッション材11B)にかかる圧縮力を強化し、クッション材11Bと支柱12の接合強度を高めることができる。
【0049】
また、各支柱12は、その下部側に、左右で1対の支柱12間を連結する板状のヘッドフレーム13を取り付けるために用いるダボ731,732が挿入されるダボ穴733,734と雄螺子721,722が螺合する雌螺子部723,724とがヘッドフレーム13に対向させる面側で設けられている。
【0050】
各支柱12においてビットにより形成された上側ダボ穴733及び下側ダボ穴734は、所定の間隔をあけて形成され、後述するヘッドフレーム13のフレームボード13Aの左右幅方向の両側側面に同じくビットにより形成した上側ダボ穴735及び下側ダボ穴736と対応し、上側ダボ731及び下側ダボ732が差し込まれるものである。
【0051】
各支柱12において上側ダボ穴733及び下側ダボ穴734と略同等の高さ位置で、それよりもヘッドボード10の背面側寄りに形成された上側雌螺子部723及び下側雌螺子部724も、所定の間隔をあけて形成され、後述するヘッドフレーム13のフレームボード13Aの左右両側端部に固着した補強材13Bにその厚みを貫通して設けた上側雌螺子部725及び下側雌螺子部726と対応し、上側雄螺子721及び下側雄螺子722が螺合されるものである。
本実施の形態において、上側雌螺子部723及び下側雌螺子部724も、それぞれ、支柱12のヘッドフレーム13の対向面側に穿設した孔に対し、内面側に螺子山を設けた雌螺子筒(図示せず)を埋め込むことにより形成されたものである。
【0052】
なお、
図2等において、長尺状の支柱12は、側面から見て、ボード本体11と接続する上部において、背面側が直線状であるも正面側が傾斜しており、上端部に向かって細幅に形成されている。これより、クッション材11Bに寄り掛かった使用者に支柱12が当たり難いようにしている。
【0053】
左右1対の支柱12間に配設されるヘッドフレーム13は、略矩形状のフレームボード13Aとその背面側の左右両側端部にフレームボード13Aと高さ寸法が同一の補強材(桟木)13Bを固着してなるものである。なお、フレームボード13Aと補強材13Bは、例えば、接着剤等による接着や螺子等により接合されている。
【0054】
フレームボード13Aは、上述したように、その横幅方向の左右両側の側面に、ヘッドフレーム13を支柱12に取付けるためのダボ731,732が差し込まれるダボ穴735,736がビットにより穿設されている。これら上側ダボ穴735及び下側ダボ穴736は、支柱12に形成された上側ダボ穴733及び下側ダボ穴734と同一間隔で離間して設けられている。
【0055】
また、フレームボード13Aの背面側で横幅方向の左右両側端部に配設した補強材13Bには、ヘッドフレーム13を支柱12に取付けるための雄螺子721,722が螺合する雌螺子部725,726が厚みを貫通して形成されている。これら上側雌螺子部725及び下側雌螺子部726は、支柱12に形成された上側雌螺子部723及び下側雌螺子部724と同一間隔で離間して設けられている。
そして、本実施の形態において、上側雌螺子部725及び下側雌螺子部726も、それぞれ、ヘッドフレーム13の補強材13Bの厚みを貫通して穿設した孔に対し、内面側に螺子山を設けた雌螺子筒725aを埋め込むことにより形成されたものである。
【0056】
特に、
図2で示したように、上側雌螺子部725や下側雌螺子部726を構成する雌螺子筒725aは、例えば、鬼目ナットで構成され、雄螺子721,722が挿入される方向、即ち、雄螺子721,722の締付方向とは反対方向から補強材13Bにねじ込んでまたは打ち込んで挿着されたものであり、補強材13Bの厚み方向(左右方向)において、雌螺子部725,726に螺合したときの雄螺子721,722の頭部側とは反対側の端部寄りに埋設されている。即ち、支柱12及び補強材13Bの接続固定においては、補強材13Bの厚み方向において雌螺筒は支柱12側に埋設されている。これより、雄螺子721,722を補強材13Bの雌螺子部725,726及び支柱12の雌螺子部723,724に螺合したときに被締結物(支柱12及び補強材13B)にかかる圧縮力を強化し、補強材13Bと支柱12の接合強度を高めることができる。
【0057】
これより、ヘッドボード10を組み立てる際には、左右の1対の支柱12の上部側に設けた上側雌螺子部715及び下側雌螺子部716と、ボード本体11のクッション材11Bの左右の両側側面に設けた上側雌螺子部713a、713b,713b及び下側雌螺子部714a,714b,714cとを対応させて、支柱12及びボード本体11を合わせ、支柱12側からボード本体11側に向かって、支柱12の上側雌螺子部715と、ボード本体11の上側雌螺子部713a、上側雌螺子部713b、及び上側雌螺子部713cの何れか1つとに対し、上側雄螺子711を挿入して螺合し、また、支柱12の下側雌螺子部716と、ボード本体11の下側雌螺子部714a、下側雌螺子部714b、及び下側雌螺子部714cの何れか1つとに対し、下側雄螺子712を挿入して螺合することにより、支柱12の上部側で左右の1対の支柱12間にボード本体11が取付けられる。
なお、必要に応じ、雄螺子711,712の頭部には外観性の向上等のためにキャップ781を取付けてもよい。
【0058】
そして、左右で1対の支柱12の下部側に設けた上側ダボ穴733及び下側ダボ穴734と、ヘッドフレーム13のフレームボード13Aの左右の両側側面に設けた上側ダボ穴735及び下側ダボ穴736とを対応させて、支柱12の上側ダボ穴733及びフレームボード13Aの上側ダボ穴735に上側ダボ731を差し込み、また、支柱12の下側ダボ穴734及びフレームボード13Aの下側ダボ穴736に下側ダボ732を差し込み、ダボ731,732でヘッドフレーム13のフレームボード13Aと各支柱12とを連結固定する。
更に、左右の1対の支柱12の下部側に設けた上側雌螺子部723及び下側雌螺子部724と、ヘッドフレーム13の補強材13Bで左右貫通して設けた上側雌螺子部725及び下側雌螺子部726とを対応させて、補強材13B側から支柱12側に向かって、補強材13Bの上側雌螺子部725と支柱12の上側雌螺子部723に対し、上側雄螺子721を挿入して螺合し、また、補強材13Bの下側雌螺子部726と支柱12の下側雌螺子部724に対し、下側雄螺子722を挿入して螺合する。
これより、支柱12の下部側で左右の1対の支柱12間にヘッドフレーム13が取付けられる。
【0059】
こうして、左右の1対の支柱12間の上部側でボード本体11が取付けられ、下部側でヘッドフレーム13が取付けられることよりヘッドボード10が組み立てられる。なお、後述するベッドフレーム100の組み立て状態では、ボード本体11が取付けられた左右の1対の支柱12及びヘッドフレーム13からなる支持部材14は地面に設置、立設されることから、ボード本体11は支持部材14により支持されることになる。
【0060】
また、
図1及び
図3で示すように、ヘッドボード10のヘッドフレーム13において、補強材13Bが配設する背面とは反対面側であるフレームボード13Aの正面側(内面側)の左右横幅方向の両側端部には、サイドレール20を構成するヘッド側サイドレール21と連結するために用いる上側雄螺子741及び下側雄螺子742が螺合する上側雌螺子部743及び下側雌螺子部744が上下で所定の間隔をあけて設けられている。
本実施の形態において、上側雌螺子部743及び下側雌螺子部744も、それぞれ、ヘッドフレーム13のフレームボード13Aの厚みを貫通して穿設した孔に対し、内面側に螺子山を設けた雌螺子筒(図示せず)を埋め込むことにより形成されたものである。
【0061】
これより、後述するように、ヘッドフレーム13のフレームボード13Aの上側雌螺子部743及び下側雌螺子部744に対し、サイドレール20を構成するヘッド側サイドレール21の長さ方向の一端部に取付けられたヘッド側連結金具41のヘッド側取付部41Bにおける上下の挿入孔部41cを通った上側雄螺子741及び下側雄螺子742が螺合することで、ヘッドボード10に対しヘッド側サイドレール21が略直角に連結する。なお、このとき、ヘッドボード10のヘッドフレーム13の上端面はサイドレール20を構成するへッド側サイドレール21及びフット側サイドレール22の上端面と略同じ高さである。
【0062】
左右1対のサイドレール20は、左右1対のヘッド側サイドレール21と左右1対のフット側サイドレール23と、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23を連結自在とする左右1対の支持脚22とを組み立てて構成される。
【0063】
各ヘッド側サイドレール21及び各フット側サイドレール23は、その内面側であって長さ方向に直角な高さ方向(上下方向)の略中央に、その長さ方向に沿って、長尺の角柱状の受け桟24が設けられている。この受け桟24は、その上面に後述する床板60の縦桟61A,62A,63Aの長さ方向の端部側が載せられ、床板60を支持するものである。なお、受け桟24は、例えば、接着剤等による接着や螺子等によりヘッド側サイドレール21及び各フット側サイドレール23に接合されて固着されているものである。
【0064】
また、各ヘッド側サイドレール21及び各フット側サイドレール23は、それらが互いに連結する端部側とは反対側の端部に、ヘッドボード10やフットボード30に連結するための連結金具41,43が取付けられている。
即ち、ヘッド側サイドレール21は、ヘッドボード10に連結する側の長さ方向の一端部にヘッド側連結金具41が取付けられている。フット側サイドレール23は、フットボード30に連結する側の長さ方向の一端部にフット側連結金具43が取付けられている。
【0065】
図1及び
図3に示すように、ヘッド側連結金具41は、所定形状の金属板を略直角に、即ち、略L字状に折曲げて形成されたものであり、ヘッド側サイドレール21に取付けられているサイド側取付部41A及びヘッドボード10に取付自在なヘッド側取付部41Bからなる。ヘッド側連結金具41においてサイド側取付部41Aは、螺子41eが通される孔を複数有し、当該孔を通った複数の螺子41eをヘッド側サイドレール21の内面側に捻じ込むことでヘッド側サイドレール21に取付けられている。また、ヘッド側連結金具41においてサイド側取付部41Aに対して略直角に形成されているヘッド側取付部41Bは、略U字状、略L字状、略C状、または略コ字状等に形成したフック状部41dによって下方及び側方に開放され雄螺子741,742が通る挿入孔部41cを上下に2箇所形成している。
即ち、ヘッド側連結金具41の互いに略直角なサイド側取付部41A及びヘッド側取付部41Bのうちの一方のサイド側取付部41Aは螺子41eによってヘッド側サイドレール21に接合しており、他方のヘッド側取付部41Bにはヘッドボード10のヘッドフレーム13の内面側に形成された上側雌螺子部743及び下側雌螺子部744に捻じ込まれる上側雄螺子741及び下側雄螺子742が通される挿入孔部41cが形成されている。
【0066】
よって、ヘッド側サイドレール21に取付けられているヘッド側連結金具41のヘッド側取付部41Bの上下の挿入孔部41cを、ヘッドボード10のヘッドフレーム13に形成された上側雌螺子部743及び下側雌螺子部744に対応させて、ヘッド側取付部41Bの上下の挿入孔部41cに上側雄螺子741及び下側雄螺子742を通し、ヘッドフレーム13の上側雌螺子部743及び下側雌螺子部744に螺合することで、ヘッド側取付部41Bがヘッドフレーム13に取付けられ、ヘッド側サイドレール21とヘッドボード10が略直角状に連結される。
なお、このとき、上側雄螺子741及び下側雄螺子742を予めヘッドフレーム13の上側雌螺子部743及び下側雌螺子部744にゆるく捩じ込んで仮止めし、ヘッド側連結金具41のヘッド側取付部41Bの上下の挿入孔部41cの開放側から上側雄螺子741及び下側雄螺子742を挿入孔部41cの内側に差し込むことでヘッドフレーム13に対するヘッド側取付部41Bの位置決めを行い、その後、上側雄螺子741及び下側雄螺子742の捩じ込みを強くして本締めするようにしてもよい。この場合には、ヘッドボード10に対するヘッド側サイドレール21の位置決めを容易とし、ヘッドフレーム100の組立時において部材同士の連結作業をしやすくし、精度の良い取付けが可能となり、組み立ての作業性も向上する。
【0067】
また、本実施の形態では、ヘッド側サイドレール21の内面側でその長さ方向に沿って固着している受け桟24のヘッドボード10側の一端部は、その先端部側に向かって徐々に薄厚に形成され、その薄圧部分がヘッド側連結金具41のサイド側取付部41Aの上面に重ねられている。即ち、ヘッド側連結金具41のサイド側取付部41Aが後述する床板60からの荷重を受ける受け桟24で押さえられることになる。これより、ヘッド側連結金具41のヘッド側サイドレール21への接合安定性を高めることができる。よって、ヘッドボード10側に大きな荷重が掛かった際に、ヘッドボード10とヘッド側サイドレール21の連結部分に負荷が掛かって連結強度が低下することによるガタツキの発生を防止することができる。
【0068】
フット側連結金具43も、ヘッド側連結金具41と同じものであり、
図1及び
図4に示すように、所定形状の金属板を略直角に、即ち、略L字状に折曲げて形成されたもので、フット側サイドレール23に取付けられているサイド側取付部43A及びフットボード30に取付自在なフット側取付部43Bからなる。フット側連結金具43においてフット側取付部43Aは、螺子43eが通される孔を複数有し、当該孔を通った複数の螺子43eをフット側サイドレール23の内面側に捻じ込むことでフット側サイドレール23に取付けられている。また、フット側連結金具43においてフット側取付部43Aに対して略直角に形成されているフット側取付部43Bは、略U字状、略L字状、略C状、または略コ字状等に形成したフック状部43dによって下方及び側方に開放され雄螺子841,842が通る挿入孔部43cを上下に2箇所形成している。
即ち、フット側連結金具43の互いに略直角なフット側取付部43A及びフット側取付部43Bのうちの一方のサイド側取付部43Aは螺子43eによってフット側サイドレール23に接合しており、他方のフット側取付部43Bにはフットボード30の支持脚部32の内面側に形成された上側雌螺子部843及び下側雌螺子部844に捻じ込まれる上側雄螺子841及び下側雄螺子842が通される挿入孔部43cが形成されている。
【0069】
よって、フット側サイドレール23に取付けられているフット側連結金具43のフット側取付部43Bの上下の挿入孔部43cを、フットボード30の支持脚部32に形成された上側雌螺子部843及び下側雌螺子部844に対応させて、フット側取付部43Bの上下の挿入孔部43cに上側雄螺子841及び下側雄螺子842を通し、フットボード30の上側雌螺子部843及び下側雌螺子部844に螺合することで、フット側取付部41Bがフットボード30に取付けられ、フット側サイドレール23とフットボード30が略直角状に連結される。
なお、このとき、上側雄螺子841及び下側雄螺子842を予めフットボード30の上側雌螺子部843及び下側雌螺子部844にゆるく捩じ込んで仮止めし、フット側連結金具43のフット側取付部43Bの上下の挿入孔部43cの開放側から上側雄螺子841及び下側雄螺子842を挿入孔部43cの内側に差し込むことでフットボード30に対するフット側取付部43Bの位置決めを行い、その後、上側雄螺子841及び下側雄螺子842の捩じ込みを強くして本締めするようにしてもよい。この場合には、フットボード30に対するフット側サイドレール23の位置決めを容易とし、ヘッドフレーム100の組立時において部材同士の連結作業をしやすくし、精度の良い取付けが可能となり、組み立ての作業性も向上する。
【0070】
また、本実施の形態では、フット側サイドレール23の内面側でその長さ方向に沿って固着している受け桟24のフットボード30側の一端部は、その先端部側に向かって徐々に薄厚に形成され、その薄圧部分がフット側連結金具43のサイド側取付部43Aの上面に重ねられている。即ち、フット側連結金具43のサイド側取付部43Aが床板60からの荷重を受ける受け桟24で押さえられることになる。これより、フット側連結金具43のフット側サイドレール23への接合安定性を高めることができる。よって、フットボード30側に荷重が掛かった際に、フットボード30とフット側サイドレール23の連結部分に負荷が掛かって連結強度が低下することによるガタツキの発生を防止することができる。
【0071】
各ヘッド側サイドレール21及び各フット側サイドレール23は、
図1及び
図5等で示すように、それらが互いに突き合わせられる側の長さ方向の端部には、その内面側で、支持脚22を取付けるための雄螺子911,912が螺合する雌螺子部913,914が上下で2個ずつ形成されている。なお、上側雌螺子部913は、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23の内面側の受け桟24の上端面の位置よりやや下方の位置に設けられ、下側雌螺子部914は、受け桟24の下端面の位置よりやや下方の位置に設けられている。
本実施の形態において、雌螺子部913,914は、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23の厚み方向に穿設した孔に対し内面側に螺子山を設けた雌螺子筒(図示せず)を埋め込むことにより形成されたものである。
【0072】
そして、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23を連結する支持脚部22は、長板22Aと、長板22Aの一方面の下部側で、長板22Aと同等の厚みであるも長板22Aよりも高さ(長さ)の短い短板22Bとを重ねて固着したものであり、上側が長板22Aのみの厚みで、下側が長板22A及び短板22Bを重ね合わせた厚みとなっているものである。なお、長板22Aと短板22Bは、例えば、接着剤等による接着や螺子22eにより接合されている。
【0073】
支持脚22の長板22Aは、その上面部の中央部に、左右1対のサイドレール20間の左右横幅方向の拡開を規制するための架線材68が載せ置かれ架線材68を位置決めする凹部22bが形成されている。
また、支持脚22の長板22Aは、その上部側に、支持脚22を取付けるための上側雄螺子911及び下側雄螺子912が螺合する上側雌螺子部915及び下側雌螺子部916が長板22Aの厚みを貫通して同じ高さ位置で2個所に設けられている。
本実施の形態において、上側雌螺子部915及び下側雌螺子部916も、それぞれ、長板22Aの厚みを貫通して穿設した孔に対し、内面側に螺子山を設けた雌螺子筒(図示せず)を埋め込むことにより形成されたものである。
【0074】
特に、上側雌螺子部915や下側雌螺子部916を構成する雌螺子筒は、例えば、鬼目ナットで構成され、雄螺子911,912が挿入される方向、即ち、雄螺子911,912の締付方向とは反対方向から長板22Aにねじ込んでまたは打ち込んで挿着されたものであり、長板22Aの厚み方向において、雌螺子部915,916に螺合したときの雄螺子911,912の頭部側とは反対側の端部寄りに埋設されている。即ち、支持脚22の長板22Aとヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23との接続固定においては、長板22Aの厚み方向において雌螺筒はヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23側に埋設されている。これより、雄螺子911,912を支持脚22の雌螺子部915,916並びにヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の雌螺子部913,914に螺合したときに被締結物(支持脚22とヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23)にかかる圧縮力を強化し、支持脚22とヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23との接合強度を高めることができる。
【0075】
そして、支持脚22の長板22Aの一方面側の下部側に短板22Bが重ねられていることにより短板22Bの上面は段差面22cとなっており、後述するように、この段差面22cにヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の互いに突き合わせられる長さ方向の一端部の下面側が載せられる。
【0076】
なお、本実施の形態において、
図5に示すように、支持脚22の長板22Aの上部側では、上端から上側雌螺子部915及び下側雌螺子部916の間の略中間位置までは一定幅とし、上側雌螺子部915及び下側雌螺子部916の間の略中間位置から、短板22Bと重ねられる位置までは、下方に向かって徐々に細幅に形成されている。そして、長板22Aの一定幅である上端から上側雌螺子部915及び下側雌螺子部916の間の略中間位置までの長さが受け桟24の上下の幅寸法に対応し、長板22Aの厚み寸法が受け桟22の厚み寸法と対応している。また、長板22A及び短板22Bを合わせた厚み寸法がヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23の厚み寸法と対応している。更に、長板22Aの短板22Bが重ねられていない上部の長さ寸法は、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23の受け桟24の上端からヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23の下端までの長さに対応している。加えて、ヘッド側サイドレール21の長さ方向の一端部とフット側サイドレール23の長さ方向の一端部とを突き合わせたときの、ヘッド側サイドレール21の内面側に設けた受け桟24とフット側サイドレール23の内面側に設けた受け桟24との間隔(対向距離)が、支持脚22の長板22Aの上部側で一定の幅寸法(最大幅)に対応している。
【0077】
支持脚22によりヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23を連結する際には、ヘッド側サイドレール21の長さ方向の一端部とフット側サイドレール23の長さ方向の一端部を突き合わせて、ヘッド側サイドレール21の内面側に配設した受け桟24とフット側サイドレール23の内面側に配設した受け桟24との間に支持脚22を配置する。このとき、ヘッド側サイドレール21の内面とフット側サイドレール23の内面に対し、支持脚22の短板22Bの配設面側の長板22Aの上部側を対向させて支持脚22をヘッド側サイドレール21の受け桟24とフット側サイドレール23の受け桟24との間に介在させる。そして、支持脚22の長板22Aの上部側に設けられた各上側雌螺子部915及び各下側雌螺子部916を、ヘッド側サイドレール21の長さ方向の一端部及びフット側サイドレール23の長さ方向の一端部に設けた上側雌螺子部913及び下側雌螺子部914に対応させて、長さ方向の端部で当接させたヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の内面側に支持脚22を重ねた状態で、支持脚22側からヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23側に向かって、支持脚22の上側雌螺子部915及び下側雌螺子部916とヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の上側雌螺子部913及び下側雌螺子部914とに上側雄螺子911及び下側雄螺子9112を挿入して螺合する。
【0078】
これより、支持脚22がヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23に取付けられ、支持脚22によりヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23が連結されることでサイドレール20が組み立てられる。即ち、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23をそれらの長さ方向で突き合わせて1列に配置した状態で、その突き合せた部分で地面に設置、立設される支持脚22により連結固定されサイドレール20が組み立てられる。なお、後述するベッドフレーム100の組み立て状態では、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23に取付けられ両者を連結する支持脚22は、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23よりも下方に延び、地面に設置、立設されることから、サイドレール20の長さの中間部が支持脚22により支持されることになる。
【0079】
このとき、上述したように、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23を長さ方向で突き合わせたときの、ヘッド側サイドレール21の内面側に配設した受け桟24とフット側サイドレール23の内面側に配設した受け桟24との間の距離が、支持脚22の長板22Aの上部側で一定の最大幅に対応しており、また、支持脚22の一定幅である上端から上側雌螺子部915及び下側雌螺子部916の間の略中間位置までの長さは、受け桟24の上下幅寸法に対応し、更に、長板22Aの厚み寸法が受け桟22のそれと対応していることにより、支持脚22の長板22Aの左右の両側側面に、ヘッド側サイドレール21の受け桟24の長さ方向の一端面とフット側サイドレール23の受け桟24の長さ方向の一端面とが当接した状態となる。よって、ヘッド側サイドレール21の受け桟24とフット側サイドレール23の受け桟24と支持脚22とが接続し連続するから、床板60の横桟61B,62B,63Bの長さ方向の端部が載せられる受け桟24に掛かる荷重を分散でき、強度を高めることができる。
【0080】
また、支持脚22において長板22Aの短板22Bと重ねられていない上部側の上下長さ寸法は、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23の受け桟24の上端からヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23の下端までの長さに対応していることにより、支持脚22の段差面22cに対し、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23の下端面が当接し、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23が載せられた状態となる。即ち、支持脚22の段差面22c(短板22Bの上面に相当)にヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の互いに突き合わさる長さ方向の端部が載せられる。よって、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23を支持脚22が支持し、受け桟24を介して床板60が載せられるヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23に掛かる荷重を分散でき、強度を高めることができる。
【0081】
更に、本実施の形態のベッド1においては、
図6及び
図7(c)に示すように、左右1対の各ヘッド側サイドレール21の長さ方向に沿って設けられた受け桟24、支持脚22、及びフット側サイドレール23の長さ方向に沿って設けられた受け桟24に架け渡される規制部材63を有し、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23をそれらの長さ方向で突き合せて支持脚22により連結した状態で、互いに当接するヘッド側サイドレール21の受け桟24と、支持脚22と、フット側サイドレール23の受け桟24とにおいてそれらの上面に規制部材63が架け渡される。
図6、
図7(c)、及び
図8に示すように、本実施の形態の規制部材63は、木製の複数の板状の縦桟63Aを所定間隔で並べて、その下面側で木製の細木である横桟63Bを縦桟63Aの長さ方向の両側端部とそれらの中間部とで配置し、複数の縦桟63A及び横桟63Bを交差して一体に接合した略矩形状のものであり、後述するように、マットレスを載せ置くための床板60としても機能させるものである。
【0082】
こうした規制部材63は、その中間の横桟63BMの長さ方向の端部が支持脚22の長板22Aの上面に載せ置かれ、縦桟63Aの長さ方向の一端部に配設する横桟63BTがヘッド側サイドレール22の受け桟24の上面に載せ置かれ、縦桟63Aの長さ方向の他端部に配設する横桟63BUがフット側サイドレール23の受け桟24の上面に載せ置かれ、それら横桟63BM、横桟63BT、及び横桟63BUの上に複数の縦桟63Aが架設した構成であることにより、各ヘッドフレーム20においてヘッド側サイドレール21の受け桟24と、支持脚22と、フット側サイドレール23の受け桟24のそれらの上面に規制部材63を架け渡すことになる。このとき、ヘッド側サイドレール21の受け桟24と、支持脚22と、フット側サイドレール23の受け桟24とのそれらの上面に架設された規制部材63は受け桟22より上側ではヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の内面や上面に当接する。
【0083】
よって、ベッドフレーム100を組み立てたときに、ヘッドボード10側やフットボード30側の荷重が大きく、特に、
図7(b)の模式図に示すように、人がヘッドボード10に背凭れしてヘッドボード10側に掛かる荷重が大きくなったときでも、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の連結部分でヘッド側サイドレール21の受け桟24と、支持脚22と、フット側サイドレール23の受け桟24の上面に規制部材63を架設していることにより、連結部分の上方への振れを抑制できて、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の離間を規制できる。したがって、ヘッドボード10に人が寄りかかったときでも、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の変形やガタツキを防止できる。殊に、ヘッドボード10において支持部材14を着脱自在にボード本体11に取付ける位置の選択により、ボード本体11の高さ位置を相対的に高くしたときに、そのボード本体11に人が寄り掛かることでヘッドボード10と左右1対のサイドレール20の連結部分に大きな負荷が掛かるも、ヘッド側サイドレール21の受け桟24と、支持脚22と、フット側サイドレール23の受け桟24の上面に規制部材63を架設していることにより、連結部分の上方への振れを生じさせ難く、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の変形やガタツキを防止できることにより、ヘッドボード10に寄り掛かった人の快適な姿勢を維持できる。
【0084】
なお、ヘッド側サイドレール21の受け桟24とフット側サイドレール23の受け桟24と間に介在して支持脚22がヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23に取付けられた状態では、規制部材63の横桟63BM,63BT,63BUが載せられる支持脚22の上面が、ヘッド側サイドレール21の受け桟24の上面及びフット側サイドレール23の受け桟24の上端面と面一となっており、それら上面に規制部材63の高さが同一の横桟63BM,63BT,63BUがバランスよく安定して載せられる。
【0085】
また、左右1対のサイドレール20が組み立てられた状態でヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の中間部に位置する支持脚22の長板22Aの上端部の中央に形成された凹部22bに、鋼製等の架線材68を載せ置いて左右で1対のサイドレール20間に架線材68を架設することにより、左右1対のサイドレール20間の拡開変形を防止できる。
【0086】
なお、本実施の形態において、支持脚部22は、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23の厚みと略同等の厚みの長板22Aと、それと略同程度の厚みでそれよりも高さの低い短板22Bとを、螺子22e等により接合して一体化することで、上部側が長板22Aで形成される薄板部及び下半分が長板22A及び短板22Bの接合からなる厚板部として形成したが、本発明を実施する場合には、1枚の板を切削することにより厚みの異なる薄板部と薄板部を形成してもよい。
【0087】
フットボード30は、ベッド1に横たわる人の足側が向けられる側に位置するものであり、略矩形状の細長のフットフレーム部33とフットフレーム部33の左右両側に一体に接合した脚部32とからなるものである。このフットボード30は、ヘッドボード10よりは高さ寸法が低く(上下方向の寸法が小さく)、組み立てられた左右1対のサイドレール20の高さ寸法(上下方向の寸法)と同じであり、フットフレーム部33の左右両側に一体に接合しフットフレーム部33より下方に延びる脚部32が地面に設置、立設される。
図1及び
図4等に示されるように、フットフレーム部33の横幅方向の左右両側の脚部32の内面側の上部側には、フット側サイドレール23と連結するために用いる上側雄螺子841及び下側雄螺子842が螺合する上側雌螺子部843及び下側雌螺子部844が所定間隔をあけて穿設されている。
本実施の形態において、上側雌螺子部843及び下側雌螺子部844も、それぞれ、脚部32に穿設した孔に対し、内面側に螺子山を設けた雌螺子筒(図示せず)を埋め込むことにより形成されたものである。
【0088】
これより、上述したように、フット側サイドレール23に取付けられているフット側連結金具43のフット側取付部43Bの上下の挿入孔部43cを、フットボード30の支持脚部32に形成された上側雌螺子部843及び下側雌螺子部844に対応させて、フット側取付部43Bの上下の挿入孔部43cに上側雄螺子841及び下側雄螺子842を通し、フットボード30の上側雌螺子部843及び下側雌螺子部844に捩じ込むことで、フット側取付部41Bがフットボード30に取付けられ、フット側サイドレール23とフットボード30が略直角状に連結される。
なお、このとき、フットボード30の上端面はサイドレール20を構成するフット側サイドレール23及びヘッド側サイドレール21の上端面と略同じ高さである。
【0089】
こうして、本実施の形態に係るベッド1は、ヘッドボード10と、フットボード30と、ヘッドボード10の左右両側端部に接続自在な左右1対のヘッド側サイドレール21、フットボード30の左右両側端部に接続自在な左右1対のフット側サイドレール23、及びヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23を連結自在とする左右1対の支持脚22で構成される左右1対のサイドレール20とで概略構成され、ヘッド側連結固定部材としてのヘッド側連結金具41、雄螺子741,742、及び雌螺子部743,744によってヘッドボード10とヘッド側サイドレール21が連結され、フット側連結固定部材としてのフット側連結金具43、雄螺子841,842、及び雌螺子部843,844によって、フットボード30とフット側サイドレール23が連結されて組み立てられる組立式のものである。また、ヘッドボード10は、ヘッドボード本体11、支柱12、及びヘッドフレーム13を、雄螺子711,712、721,722、雌螺子部713,714,715,716,723,724,725,726、ダボ731,732、ダボ穴733,734,735,736を用いて組み立てられるものである。
【0090】
したがって、本実施の形態に係るベッド1は、床板60が嵌められるベッドフレーム100を、ボード本体11、支柱12、ヘッドフレーム13、フットボード30、ヘッド側サイドレール21、及びフット側サイドレール23に分割されたコンパクトな状態で運搬できるものであるから、運搬時の梱包サイズを小さくすることができ運搬時の利便性が高く、嵩張らないことで保管や配送コストが抑えられるものである。即ち、工場等からは分解された状態で出荷し、納入先で組立てを行うことができる。特に、本実施の形態では、ヘッドボード10は、ボード本体11、支柱12、ヘッドフレーム13に分割され、雄螺子・雌螺子やダボ・ダボ穴を用いて組み立てられるものであるから、ヘッドボード10の梱包時の荷姿をより小さくでき、保管や運搬時のスペースをとらず取扱い性も向上する。
【0091】
ここで、本発明の実施の形態に係るベッド1の組立てについて説明する。
ヘッドボード10を組み立てる際には、
図2に示すように、左右1対の支柱12の上部側に設けた上側雌螺子部715及び下側雌螺子部716と、ボード本体11のクッション材11Bの左右両側側面に設けた上側雌螺子部713a、713b,713bの何れか1つ及び下側雌螺子部723a,723b,723cの何れか1つとを対応させて、ボード本体11の両側側面側に支柱12を重ね、支柱12側からボード本体11側に向かって、上側雌螺子部715と上側雌螺子部713a、713b,713bの何れか1つとに対し、上側雄螺子711を挿入して螺合し、また、下側雌螺子部716と下側雌螺子部723a、723b,723bの何れか1つとに対し、下側雄螺子712を挿入して螺合することにより、支柱12の上部側で左右の1対の支柱12間にボード本体11が取付けられる。
なお、必要に応じ、雄螺子711,712の頭部には装飾等のためのキャップ781を取付けてもよい。
【0092】
また、左右の1対の支柱12の下部側に設けた上側ダボ穴733及び下側ダボ穴734と、ヘッドフレーム13のフレームボード13Aの左右両側側面に設けた上側ダボ穴735、736とを対応させて、フレームボード13Aの左右両側側面側に支柱12を重ね、上側ダボ穴733及び上側ダボ穴735に上側ダボ731を挿入し、また、下側ダボ穴734及び下側ダボ穴736に下側ダボ732を挿入し、それらダボ731,732でヘッドフレーム13のフレームボード13Aと各支柱12とを連結する。
更に、左右の1対の支柱12の下部側に設けた上側雌螺子部723及び下側雌螺子部724と、ヘッドフレーム13の補強材13Bを貫通して設けた上側雌螺子部725、726とを対応させて、補強材13Bの側面側に支柱12を重ね、補強材13B側から支柱12側に向かって、上側雌螺子部723と上側雌螺子部725に対し、上側雄螺子721を挿入して螺合し、また、下側雌螺子部724と下側雌螺子部726に対し、下側雄螺子722を挿入して螺合し、それら雄螺子721,722でヘッドフレーム13の補強材13Bと各支柱12とを連結する。
これより、支柱12の下端部側で左右の1対の支柱12間にヘッドフレーム13が取付けられる。
こうして、左右の1対の支柱12間の上部側でボード本体11が取付けられ、下端部側でヘッドフレーム13が取付けられることよりヘッドボード10が組み立てられる。
【0093】
ヘッドボード10とサイドレール20とを連結する際には、
図3に示すように、ヘッド側レール21に螺子41eで取付けられているヘッド側連結金具41のヘッド側取付部41Bの上下の挿入孔部41cに上側雄螺子741及び下側雄螺子742を通しヘッドボード10のヘッドフレーム13の上側雌螺子部743及び下側雌螺子部744に螺合することで、ヘッド側サイドレール21とヘッドボード10が略直角状に連結される。
【0094】
また、フットボード30とサイドレール20とを連結する際には、
図4に示すように、フット側サイドレール23に螺子43eで取付けられているフット側連結金具43のフット側取付部43Bの挿入孔部43cに上側雄螺子841及び下側雄螺子842を通しフットボード30の脚部32の上側雌螺子部843及び下側雌螺子部844に螺合することで、フット側サイドレール23とフットボード30が略直角状に連結される。
【0095】
更に、サイドレール20を組み立てる際には、
図5に示すように、ヘッド側サイドレール21の長さ方向の一端部とフット側サイドレール23の長さ方向の一端部とを突き合わせて、ヘッド側サイドレール21の内面側に配設した受け桟24とフット側サイドレール23の内面側に配設した受け桟24との間に支持脚22を配置する。このとき、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の内面に対し、支持脚22の長板22A及び短板22Bの面側を対向させて支持脚22をヘッド側サイドレール21の受け桟24とフット側サイドレール23の受け桟24との間に介在するように配置する。そして、支持脚22の長板22Aの上部側で上側雌螺子部915及び下側雌螺子部916を、ヘッド側サイドレール21の長さ方向の一端部及びフット側サイドレール23の長さ方向の一端部に設けた上側雌螺子部913及び下側雌螺子部914に対応させて、互いに突き合せられたヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の内面側に支持脚22を重ねた状態で、支持脚22側からサイドレール21,23側に向かって、上側雌螺子部915及び下側雌螺子部916と上側雌螺子部913及び下側雌螺子部914とに上側雄螺子911及び下側雄螺子9112を挿入して螺合する。
【0096】
即ち、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23をそれら長さ方向の一端部で突き合わせて一列にした状態で両突き合わせ端部の下面を支持脚22の段差面22c上に載せ置き、支持脚22の上部側の雌螺子部915,916を通して雄螺子911,912をヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の端部の雌螺子部913,914に捩じ込むことで、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の突き合わせた端部を共通の支持脚22に固定して両者を連結する。
【0097】
こうして、支持脚22がヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23に取付けられ、支持脚22によりヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23が連結されることでサイドレール20が組み立てられる。このとき、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23に取付けられ両者を連結する支持脚22は、ヘッド側サイドレール21やフット側サイドレール23よりも下方に延び、地面に設置、立設される。
即ち、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23をそれらの長さ方向で突き合わせて1列に配置した状態で、その突き合せた部分で地面に設置、立設する支持脚22によりヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23が連結固定されサイドレール20が組み立てられる。
【0098】
特に、ヘッドボード10やフットボード30と、サイドレール20との連結に連結金具41,43を用い、サイドレール20に取付けている連結金具41,43の挿入孔部41c,43cに雄螺子741,742,841,842を通してヘッドボード10やフットボード30の雌螺子部743,744,843,844に捩じ込むものであり、挿入孔部41c,43cは所定方向が開放している形状であるから、雄螺子741,742,841,842の仮止め状態でヘッドボード10やフットボード30とサイドレール20との多少の相対的な移動を許容できる。よって、ヘッドボード10やフットボード30をサイドレール20と連結し、また、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23を支持脚22で連結する際において、部材間の位置を微調整しながら組立てできるから、ヘッドボード10やフットボード30とサイドレール20の組立作業性を良くできる。また、連結部分に無理な負荷が掛かるのも防止でき、ベッドフレーム100の変形、ガタツキや連結部の破損を防止できる。
【0099】
そして、このように、ヘッドボード10及び左右1対のサイドレール20が組み立てられ、また、ヘッドボード10、フットボード30、及び左右1対のサイドレール20が連結して組み立てられた状態で、即ち、平面視で略矩形状に枠が形成された状態で、
図5、
図6、
図8等に示すように、サイドレール20の中間部に位置する支持脚22の長板22Aの上端部の中央に形成された凹部22bに、鋼製等の架線材68を載せ置いて左右で1対のサイドレール20間に架線材68を架設する。これより左右1対のサイドレール20間の拡開変形が防止される。
【0100】
更に、
図6及び
図7(c)に示すように、左右1対のサイドレール20を構成するヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23と支持脚22において、ヘッド側サイドレール21の内面に設けた受け桟24と、支持脚22と、フット側サイドレール23の内面に設けた受け桟24とのそれら上面に規制部材63を架設する。これより、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の連結部分が浮いて離間するのが防止され、サイドレール20の変形が防止される。
【0101】
このようにして本実施の形態では、
図8及び
図9等で示されるように、ヘッドボード10と、ヘッドボード10と略平行に対向して配置したフットボード30と、ヘッドボード10とフットボード30の左右両側端部から略直角方向に延びるように配置されてヘッドボード10とフットボード30を連結し、略平行に対向して配置された左右1対のサイドレール20とで平面視で略矩形の枠状に組み立てられてベッド1のベッドフレーム100が形成される。
そして、ベッドフレーム100を構成する左右1対のサイドレール20においてヘッド側サイドレール21の内面に設けた受け桟24と、支持脚22と、フット側サイドレール23の内面に設けた受け桟24とには規制部材63が架設される。
【0102】
この規制部材63は、サイドレール20と平行に延びる板状の縦桟63Aが所定間隔で複数列配置され、それら縦桟63Aの下面側に、サイドレール20の長さ方向に対して直角方向に延びる角材状の横桟63BT、63BM,63BUが複数行で配置されて、横桟63A及び縦桟63Bがその交差位置で互いに固定されているものであり、全体が略矩形状に形成されているものである。よって、横桟63BT、63BM,63BUの長さ方向の両側端部が左右1対のサイドレール20において、ヘッド側サイドレール21の内面に設けた受け桟24と、支持脚22と、フット側サイドレール23の内面に設けた受け桟24との上面に載せられ、横桟63BT、63BM,63BUの上に配設する複数の縦桟63Aによってマットレスを受ける面を形成する。したがって、規制部材63は、左右1対のサイドレール20間を掛け渡されマットレスが載せ置かれる床板60としても機能する。
【0103】
そして、本実施の形態では、左右1対のサイドレール20において、ヘッド側サイドレール21の内面に設けた受け桟24、支持脚22、及びフット側サイドレール23の内面に設けた受け桟24との上面に載せられ、左右1対のサイドレール20間を掛け渡される規制部材63と、ヘッドボード10との間にも、ヘッド側床板61が配設され、また、フットボード30との間にもフット側床板62が配設される。
【0104】
即ち、本実施の形態においては、ヘッドボード10側に配設されるヘッド側床板61、フットボード30側に配設されるフット側床板62、及びそれらの間に配設される規制部材63により床板60が構成される。ヘッド側床板61、フット側床板62、及び規制部材63で構成される床板60は、その上面にマットレスが載せ置かれるものであり、ヘッドボード10、フットボード30、及び左右1対のサイドレール20が組み立てられ、ヘッドボード10、フットボード30、及び左右1対のサイドレール20が連結して組み立てられた状態で、左右1対のサイドレール20間に架設される。
【0105】
ヘッド側床板61及びフット側床板62も、規制部材63と同様、
図8で示すように、それぞれ、木製の複数の縦桟61A,62Aを所定間隔で並べて、その下面側で木製の細木である横桟61B,62Bを縦桟61A,62Aの長さ方向の両側端部とそれらの中間部とで配置し、複数の縦桟61A,62A及び横桟61B,62Bを交差して一体に接合してなる略矩形状のものである。
即ち、ベッド1の長さ方向に延びる板状の縦桟61A,62Aが所定間隔で複数列で配置され、縦桟61A,62Aの下面側に、ベッド1の長さ方向に対して直角な横幅方向に延びる角材状(細板状)の横桟61B,62Bが縦桟61A,62Aの長さ方向の両側端部及びその中間部とで所定間隔で複数行配置されて、横桟61A,62A及び縦桟61B,62Bがその交差位置で互いに固定されて全体が略矩形状に形成されているものである。
なお、このように、規制部材63と同様、ヘッド側床板61及びフット側床板62も板状の縦桟及び横桟を交差させて形成した所謂、すのこ状であるため、通気性が良く、床板60の上に載せられるマットレスに湿気を溜まり難くすることができる。
【0106】
そして、ヘッド側床板61は、各横桟61Bの長さ方向の両側端部が、左右1対のヘッド側サイドレール21の受け桟24の上面に載せられ、また、フット側床板62は、各横桟62Bの長さ方向の両側端部がフット側サイドレール22の受け桟24に載せられ、左右1対のサイドレール20間に架設される。これより、左右1対のヘッド側サイドレール21の受け桟24によってヘッド側床板61が水平に支持され、左右1対のフット側サイドレール23の受け桟24によってフット側床板62が略水平に支持される。
更に、それらヘッド側床板61とフット側床板62との間では、左右右1対のフット側サイドレール23の受け桟24、支持脚22、及び左右1対のヘッド側サイドレール21の受け桟24に架設した規制部材63が配設され、左右1対のサイドレール20間で、左右右1対のフット側サイドレール23の受け桟24、支持脚22、及び左右1対のヘッド側サイドレール21の受け桟24によって規制部材63が略水平に支持される。
【0107】
よって、ヘッドボード10と、ヘッドボード10と平行に対向して配置したフットボード30と、ヘッドボード10とフットボード30の左右両側端部から略直角方向に延びるように配置されてヘッドボード10とフットボード30を連結した左右1対のサイドレール20とで平面視で略矩形の枠状に組み立てられたベッドフレーム100の内側にヘッド側床板61、フット側床板62、及び規制部材63からなる床板60が嵌合してマットレスを受ける面が形成される。
【0108】
即ち、
図9に示されるように、ヘッドボード10と、長手方向の一端部側がヘッドボード10の左右両側端部に連結し平行に離間対向した左右1対のサイドレール20と、サイドレール20の長手方向の他端部側が左右両側端部に連結したフットボード30とによって平面視で略矩形状のベッドフレーム100が形成され、各サイドレール20間にヘッド側床板61、フット側床板62、及び規制部材63からなる床板60が架設されてベッドフレーム100内に床板60が嵌め込まれる。
このようにして組立てられたベッド1は、ヘッド側床板61、フット側床板62、及び規制部材63からなる床板60の縦桟61A,62A,63A側の上面に、図示しないマットレスが載せ置かれて使用され、マットレスの上で人が横たわったり、座ったりする。
【0109】
なお、床面に設置され矩形状に組み立てられたベッドフレーム100に対し左右のサイドレール20間を掛け渡すようにヘッド側床板61、フット側床板62、及び規制部材63からなる床板60が設置された状態で、ヘッドボード10のボード本体11の板状の面は、設置された床板60の面に対し略垂直である。また、ベッドフレーム100は左右対称形状である。更に、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23を連結した支持脚22、ヘッドボード10のボード本体11を支持した支持部材14、及びフットボード30の支持脚部32が、ベッドの設置面である床面に設置されて立設されベッドフレーム100を支持する。
【0110】
このときヘッドボード10の略矩形状のボード本体11やヘッドフレーム13、サイドレール20、フットボード30の表裏面(内面及び外面)がベッド1の設置面に対し、略垂直にあり、好ましくは、ヘッド側サイドレール21、フット側サイドレール23、及びフットフレーム部33の下端は、ベッド1の設置面から100mm以上離れた高さとしている。これによりベッド1の下が掃除しやすく、所謂、自律走行型掃除機により掃除する場合でも、自律走行型掃除機が、ヘッド側サイドレール21、フット側サイドレール23、及びフットフレーム部33の下を通過して掃除することができる。また、通気性も良くなる。更に、ベッドフレーム100内側であって床板60の下側に物を収容することも可能である。特に、本実施の形態では、支持脚22の上部に架線材68を架設する構成であり、床板60の下の空間が仕切られるものでもないから、床板60の下に長尺状物を収容することも可能である。
【0111】
こうして、本実施の形態に係るベッド1は、床板60が載せ置かれるベッドフレーム100が、ボード本体11、支柱12、ヘッドフレーム13、フットボード30、ヘッド側サイドレール21、フット側サイドレール23、及び支持脚22に分割されているため小さな荷姿で梱包できるから、保管や時の省スペース化を図り、低コスト化でき、また、取扱いも容易化できる。
【0112】
特に、左右で1対のサイドレール20がヘッド側サイドレール21、フット側サイドレール23、及び支持脚22に分割され、また、ヘッドボード10がボード本体11、支柱12、及びヘッドフレーム13に分割されているから、1つの梱包材で梱包しても梱包容積が大きくならず、1つの梱包材で梱包した場合には、梱包作業が1回で済むとともに、梱包が1個口となるので保管時や運搬時等の取り扱い性を向上しコストを更に抑えることも可能である。
【0113】
即ち、従来、ベッドは、製造工場等で予め組み立てれ、その状態で販売店や製品購入者等の納入先に運搬されるということが行われているところ、組み立てられたベッドは運搬時や保管時に大きなスペースを要し取り扱いが不便であり、コストや保管コストを要する。特に、最近では、インターネット等を用いた通信販売が盛んになり、また、店舗で購入した物を自宅で組み立てる販売も行われるようになり、運搬時の利便性が求められている。
これに対し、本実施の形態のベッド1によれば、ベッド1を構成する部材を分解したコンパクトな状態で梱包容積を小さくして運搬し、製品購入者等の納入先でベッドを組み立てるようにしたものであり、ベッドの運搬時等の取扱性の向上や低コスト化を可能とする。
【0114】
ここで、本実施の形態に係るベッド1においては、左右1対のサイドレール20が、ヘッドボード10の左右両側端部に接続自在な左右1対のヘッド側サイドレール21、フットボード30の左右両側端部に接続自在な左右1対のフット側サイドレール23、及びヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23を連結自在とする左右1対の支持脚22で構成され、ヘッド側連結固定部材としてヘッド側サイドレール21の端部に取付けたヘッド側連結金具41をヘッドボード10に設けた雌螺子部743,744に螺合する雄螺子741,742を用いてヘッドボード10に取付けることで、ヘッド側サイドレール21とヘッドボード10を連結し、また、フット側連結固定部材としてフット側サイドレール23の端部に取付けたフット側連結金具43をフットボード30に設けた雌螺子部843,844に螺合する雄螺子841,842を用いてフットボード30に取付けることで、フット側サイドレール23とフットボード30を連結する。
【0115】
即ち、左右1対のサイドレール20はその長さ方向の中間位置でヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23に分割されており、支持脚22でヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23が連結される構成である一方、左右1対のサイドレール20のヘッドボード10への接続側端部及びフットボード30への接続側端部には金属製の連結金具41,43が使用され連結金具41,43によりヘッドボード10及びフットボード30に連結される。更に、ヘッドボード10においては背凭れに使用される幅大なボード本体11を有する。
【0116】
このため、ヘッドボード10側及びフットボード30側の荷重が大きくなりやすく、特に、
図7(b)に示すように、ヘッドボード10のボード本体11に使用者が背凭れした場合には、ヘッドボード10側に大きな荷重がかかることで、支持脚22によるヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の連結部分において両者が離間する方向の外力が作用し、支持脚22によるヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の連結部分が上方に振れやすく(上方に浮き上がりやすく)、サイドレール20の変形や連結部分でのガタツキが生じやすくなる。また、摩擦によるきしみ音を発生させやすくもある。即ち、ベッドフレーム100を分割して組立てるものでは、連結部分に部分的な負荷が掛かりやすいことから、ベッドフレーム100の変形やガタツキが生じたりしやすくなる。
【0117】
そこで、本実施の形態では、支持脚22によりヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23が連結された状態において、ヘッド側サイドレール21の受け桟24、支持脚22、及びフット側サイドレール23の受け桟24の互いの当接面を跨ぐようにしてそれらの上面に床板60としても機能する規制部材63を架け渡している。
特に、本実施の形態では、規制部材63は左右で1対のサイドレール20間に架設される床板として機能し、床板60を分割していてもその分割された床板同士の境界が支持脚22の上方に位置することがないようにし、支持脚22の上方に分割面のない連続した板材である床板を規制部材63として載せている。
【0118】
よって、ヘッド側サイドレール21の受け桟24、支持脚22、及びフット側サイドレール23の受け桟24の上面に掛け渡すこの規制部材63により、ヘッドボード10側やフットボード30側に大きな荷重が掛かったときでも、ヘッド側サイドレール21の受け桟24、支持脚22、及びフット側サイドレール23の受け桟24の相互間の開きが規制され、即ち、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の相互間や、ヘッド側サイドレール21の受け桟24とフット側サイドレール23の受け桟24と支持脚22の相互間が離間するのが防止され、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の連結部分が上方に振れて浮き上がるのを抑制できる。したがって、サイドレール20の変形やガタツキ、きしみ音を抑制し、耐久性の向上を図ることができる。
【0119】
また、本実施の形態では、支持脚22がヘッド側サイドレール21に設けた受け桟24の長さ方向の一端面と、フット側サイドレール23に設けた受け桟24の長さ方向の一端面とに当接し、段差面22cにヘッド側サイドレール21の連結位置の下面とフット側サイドレール23の連結位置の下面が載せ置かれた状態で、即ち、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23を支持した状態で、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23に雄螺子911,912及び雌螺子部913,914,915,916を用いて固定されるものである。このように、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23に設けた受け桟24と支持脚22とが互いに当接していることで、受け桟24で受ける荷重を支持脚22及び支持脚22が接地される床に分散させることができる。よって、ベッドフレーム100の強度が高くなっている。
【0120】
更に、本実施の形態のベッド1においては、ヘッドボード10と、フットボード30と、左右1対のサイドレール20とで構成されるベッドフレーム100の左右1対の各サイドレール20の中間部を支持する支持脚22の上部に設けた凹部23に架線材68を載せて左右1対のサイドレール間20に架線材68を架設していることにより左右1対のサイドレール間20の拡開変形を防止できる。
【0121】
そして、本実施の形態では、ヘッドボード10が、ボード本体11と、ボード本体11の左右両側端部に取付位置を選択的に接続自在な支持部材14とで構成されており、ボード本体11の左右両側端部の側面に1対の上側雌螺子部713a,713b,713cと下側雌螺子部714a,714b,714cとを設け、また、支持部材14の支柱12の上部側に1対の上側雌螺子部715と下側雌螺子部716とを設け、支持部材14の1対の上側雌螺子部715と下側雌螺子部716に対応させるボード本体11の1対の上側雌螺子部713a,713b,713cと下側雌螺子部714a,714b,714cの位置を選択して上側雄螺子711及び下側雄螺子712で固定するボード本体11と支柱12の取付位置を選択できることにより、支持部材14で支持するボード本体11の高さ位置を調節できる。
【0122】
即ち、支持部材14の支柱12に形成した上側雌螺子部715と下側雌螺子部716に対し、ボード本体11の左右両側の側面に形成した1対の上側雌螺子部713a,713b,713cや下側雌螺子部714a,714b,714cのうち、
図10(a)で示すように、最上位にある上側雌螺子部713aと下側雌螺子部714aを対応させて上側雄螺子711及び下側雄螺子712を螺合したときには、
図11(a)に示すように、ボード本体11の高さ位置を最も低くできる。
ボード本体11の左右両側の側面に形成した1対の上側雌螺子部713a,713b,713cや下側雌螺子部714a,714b,714cのうち、
図10(c)で示すように、最下位にある上側雌螺子部713cと下側雌螺子部714cを対応させて上側雄螺子711及び下側雄螺子712を螺合したときには、
図11(c)に示すように、ボード本体11の高さ位置を最も高くできる。
ボード本体11の左右両側の側面に形成した1対の上側雌螺子部713a,713b,713cや下側雌螺子部714a,714b,714cのうち、
図10(b)で示すように、中間にある上側雌螺子部713bと下側雌螺子部714bを対応させて上側雄螺子711及び下側雌螺子712を螺合したときには、
図11(b)に示すように、ボード本体11の高さ位置を高い位置と低い位置の中間位置に設定できる。
【0123】
なお、上側雌螺子部713a、上側雌螺子部713b、及び上側雌螺子部713cの相間隔や、下側雌螺子部714a、下側雌螺子部714b、及び下側雌螺子部714cの間隔は、例えば、10~60cm程度であり、本実施の形態では、ボード本体11を3段階の高さに調節できる例で説明したが、本発明を実施する場合には、2段階であってもよいし、4段階以上で調節できるようにしてもよい。
【0124】
これより、サイドレール20の取付け位置や上下寸法の変更(取り換え)による高さの変更や、床板60の厚み寸法の変更(取り換え)で床板60の高さ位置を変更しなくとも、ヘッドボード10のボード本体11の高さ位置を変更できるから、床板60の上面に載せ置かれるマットレスの高さに合わせて、使用者にとって背凭れしやすいヘッドボード10の高さ位置に設定、調節でき、使い勝手や利便性が向上する。また、ヘッドボード10の高さ位置を変更するにも、ボード本体11の左右両側端部で支持部材14に対する取付位置を変更するだけでよく、簡単な作業かつ少ない部品点数で済む。
【0125】
即ち、市販のマットレスの厚さは、その厚み寸法が200mm~4000mmと薄いものから分厚いものまで幅があるところ、使用するマットレスの厚さ寸法に対応し、ヘッドボード10の背凭れとして使用できるボード本体11の高さ位置を変更できることで、マットレス上面からのボード本体11の突出高さを変更できるから、マットレスに座った使用者にとって背凭れしやすい等の使い勝手が良いヘッドボード10のボード本体11の高さ位置に調節できる。また、ヘッドボード10のボード本体11の高さ位置を調節できることでベッド1の全体の外観性、意匠性を使用者の好みに合わせることもできる。
【0126】
特に、このようにベッドフレーム100内に配設される床板60の上に載せ置かれるマットレスの厚みに応じて、ボード本体11に使用者が背凭れするボード本体11の高さ位置を調節し、ボード本体11の高さを相対的に高くすることでヘッドボード10に背凭れしたときの荷重によるモーメントが大きくなっても、ヘッド側サイドレール21の受け桟24、支持脚22、及びフット側サイドレール23の受け桟24に規制部材63を架け渡していることにより、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の連結部分の上方の振れが抑制され、ベッドフレーム100の変形やガタツキ、きしみ音を抑制できる。よって、快適な背凭れの姿勢を支持でき、使い勝手が良い。
【0127】
更に、ヘッドボード10は、ボード本体11、支柱12、及びヘッドフレーム13に分割されたものであり、雄螺子・雌螺子やダボ・ダボ穴を用いて組み立てられるものであるから、ヘッドボード10の全体の大きさに制約されることなく梱包容積を縮小できる。よって、梱包時の荷姿を小さくできることにより、保管や運搬時のスペースを小さくでき、取扱い性が向上し、また、保管や運搬時のコストをより抑えることができる。
サイドレール20においてもその長さをベッド側サイドレール21とフット側サイドレール23に分割しているから、他のフットボード30、ボード本体11、支柱12、ヘッドフレーム13等の構成部材と共にまとめて梱包することも可能であり、梱包容積の縮小や梱包数を少なくし梱包の作業性を容易化でき、保管や運搬時の取扱い性や利便性を向上し、コストを抑えることができる。
【0128】
以上説明してきたように、上記実施の形態のベッド1は、対向配置したヘッドボード10及びフットボード30が、それぞれの左右両側端部でサイドレール20により連結されてなるベッド1であって、ヘッドボード10は、背凭れになるボード本体11と、ボード本体11に接続され、ボート本体11の高さ位置を調節自在に支持する支持部材14とで構成されているものである。
【0129】
したがって、背凭れになるボード本体11の高さ位置を支持部材14により調節自在に支持するから、ヘッドボード10のボード本体11の高さ位置を変更できることにより、ボード本体11を使用者にとって背凭れするときの快適な高さ位置に設定することが可能であり、また、ベッドの設置場所に応じて、使用者にとって好みの外観性に設定できる自由度が高くなる。よって、使い勝手が向上する。
【0130】
即ち、左右1対のサイドレール20間に架設される床板60に載せ置かれるマットレスの厚みに応じてヘッドボード10のボード本体11の高さ位置を選択できることで、ボート本体11に対し使用者が快適に寄り掛かれる位置を調節できることになるから、使い勝手や利便性が向上する。マットレスの厚みを厚くしたときでも、それに合わせボード本体11を高い位置に設定できるから、使用者にとってボード本体11に背凭れするときの快適性を向上させることができる。また、ボード本体11の高さ位置を選択できることで、ベッド1の設置場所に応じて、使用者にとって好みの外観性に設定できる自由度が高くなる。例えば、ボード本体11を高い位置に設定した場合には、高級感を演出することが可能となる一方、ボード本体11の高さを低い位置に設定した場合には、圧迫感を生じさせ難くできる。
【0131】
特に、上記実施の形態のベッド1は、背凭れになるボード本体11と、ボード本体11に接続され、ボート本体11の高さ位置を調節自在に支持する支持部材14とで構成されるヘッドボード10と、ヘッドボード10に対向配置するフットボード30と、ヘッドボード10の左右両側端部に取付けられる左右1対のヘッド側サイドレール21、フットボード30の左右両側端部に取付けられる左右1対のフット側サイドレール23、及びヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23を連結する左右1対の支持脚22で構成される左右1対のサイドレール22とを具備する組立式ベッド1である。
【0132】
より詳しくは、上記実施の形態のベッド1は、背凭れになるボード本体11と、ボード本体11の左右両側に取付位置を選択的に取付自在な支持部材14とで構成されるヘッドボード10と、ヘッドボード10に対向して配設されるフットボード30と、ヘッド側連結固定部材としてのヘッド側連結金具41及び螺子741,742,743,744によりヘッドボード10の左右両側端部に連結される左右1対のヘッド側サイドレール21、フット側連結固定部材としてのフット側連結金具43及び螺子841,842,843,844によりフットボード30の左右両側端部に連結される左右1対のフット側サイドレール23、及びヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23をそれらの長さ方向で突き合せた位置で固定部材としての雄螺子911,912及び雌螺子部913,914,915,916を用いて連結する左右1対の支持脚22で構成される左右1対のサイドレール20とを具備するものである。
【0133】
上記実施の形態のベッド1によれば、ヘッドボード10と左右1対のサイドレール20を構成するヘッド側サイドレール21とをヘッド側連結固定部材としてのヘッド側連結金具41及び螺子741,742,743,744により連結し、また、フットボード30と左右1対のサイドレール20を構成するフット側サイドレール23とをフット側連結固定部材としてのフット側連結金具43及び螺子841,842,843,844により連結し、更に、左右1対のサイドレール20を構成するヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23を固定部材としての雄螺子911,912及び雌螺子部913,914,915,916を用いて支持脚22により連結することによりベッドフレーム100が組み立てられ、ヘッドボード10が、背凭れになるボード本体11と、ボード本体11の左右両側に取付位置を選択的に取付自在な支持部材14とで構成される。
【0134】
よって、ヘッドボード10に左右1対のサイドレール20を構成するヘッド側サイドレール21が取付けられ、また、フットボード30に左右1対のサイドレール20を構成するフット側サイドレール23が取付けられ、更に、左右1対のサイドレール20を構成するヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23が支持脚22により連結されることによりベッド1のベッドフレーム100が組み立てられるものである。そして、ヘッドボード10は、ボード本体11と、ボード本体11に接続され、ボート本体11の高さ位置を調節自在に支持する支持部材14とで構成されていることにより、背凭れになるボード本体10の高さ位置を支持部材14により調節自在に支持するから、ヘッドボード10のボード本体11の高さ位置を変更できる。これより、ボード本体11を使用者にとって背凭れするときの快適な高さ位置に設定することが可能であり、また、ベッドの設置場所に応じて、使用者にとって好みの外観性に設定できる自由度が高くなる。よって、使い勝手が向上する。
【0135】
また、ボード本体10、支持部材14、フットボード30、ヘッド側サイドレール21、フット側サイドレール23に分割されたコンパクトな状態で運搬できるものであるから、運搬時の梱包サイズを小さくすることができ、嵩張らないことで保管や配送コストを抑えることができる。
更に、このようにヘッドボード10がボード本体11と、ボード本体11の左右両側に取付位置を選択的に取付自在な支持部材14とで分割されて構成されており、ボード本体11の高さを床面から高い位置に設定する場合でも、ボード本体11に対し支持部材14を雄螺子711,712及び雌螺子部713,714,715,716で固定するから、ヘッドボード10を一体形成する場合と比べ、強度を確保できるものである。
【0136】
上記実施の形態のベッド1は、ヘッドボード10と、ヘッドボード10に対向して配設されるフットボード30と、ヘッド側連結固定部材としてのヘッド側連結金具41及び螺子741,742,743,744によりヘッドボード10の左右両側端部に取付自在な左右1対のヘッド側サイドレール21、フット側連結固定部材としてのフット側連結金具43及び螺子841,842,843,844によりフットボード30の左右両側端部に取付自在な左右1対のフット側サイドレール23、及びヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23をそれらの長さ方向で突き合せた位置で固定部材としての雄螺子911,912,913,914,915,916を用いて連結自在な左右1対の支持脚22で構成される左右1対のサイドレール20と、左右1対の各ヘッド側サイドレール21と左右1対の各フット側サイドレール23とにそれらの長さ方向に沿って設けられた受け桟24と、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23をそれらの長さ方向で突き合せて支持脚22により連結した状態で、ヘッド側サイドレール23に設けた受け桟24、支持脚22、及びフット側サイドレール23に設けた受け桟24に架け渡される規制部材63とを具備する組立式ベッド1でもある。
【0137】
上記実施の形態のベッド1によれば、ヘッドボード10と左右1対のサイドレール20を構成するヘッド側サイドレール21とをヘッド側連結固定部材としてのヘッド側連結金具41及び螺子741,742,743,744により連結し、また、フットボード30と左右1対のサイドレール20を構成するフット側サイドレール23とをフット側連結固定部材としてのフット側連結金具43及び螺子841,842,843,844により連結し、更に、左右1対のサイドレール20を構成するヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23を固定部材としての雄螺子911,912及び雌螺子部913,914,915,916を用いて支持脚22により連結することによりベッドフレーム100が組み立てられた状態で、ヘッド側サイドレール21の長さ方向に沿って設けられた受け桟24、支持脚22、及びフット側サイドレール23に設けた受け桟24に床板60としても機能する規制部材63が架け渡されるものである。
【0138】
したがって、ベッド1の上に乗った人がヘッドボード10に背凭れすることでヘッドボード10側に荷重が大きくかかったときでも、ヘッド側サイドレール21の長さ方向に沿って設けられた受け桟24、支持脚22、及びフット側サイドレール23に設けた受け桟24に床板60として機能する規制部材63が架け渡されていることにより支持脚22により連結されたヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23の間の連結部分の上方への振れ、浮き上がりが抑制され、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23間の開きが抑制される。よって、ベッドフレーム100の変形やガタツキを抑制できるから、ヘッドボード10に人が寄り掛かった際でも安定的であり、使い勝手が向上する。
【0139】
更に、上記実施の形態のベッド1によれば、支持脚22は、ヘッド側サイドレール21に設けた受け桟24の長さ方向の一端面と、フット側サイドレール23に設けた受け桟の24長さ方向の一端面とに当接し、ヘッド側サイドレール21の連結位置の下面とフット側サイドレール23の連結位置の下面が載せ置かれた状態でヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23に固定部材としての雄螺子911,912及び雌螺子913,914,915,916により固定自在としたものであるから、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23に設けた受け桟24が支持脚22と当接していることで、受け桟24で受ける荷重を支持脚22及び支持脚22が設置される床に分散させることができる。また、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の当接面を支持脚22の段差面22cで受けて支持するから、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の開きを抑制し、荷重を分散できる。よって、ベッドフレーム100の強度を高めることができる。
【0140】
加えて、上記実施の形態のベッド1によれば、ベッド1を構成する部材同士を、一方の部材に貫通して形成した孔に雌螺子筒を埋設して形成する雌螺子部及びそれに螺合する雄螺子で接続する場合、詳細には、上記実施の形態では、ヘッドボード10における支柱12及びクッション材11Bの接続や支柱12及び補強材13の接続、左右1対のサイドレール20における支持脚22とヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23との接続においては、雌螺筒の挿着方向とは反対方向から雌螺子に雄螺子を螺合する。これより、部材同士にかかる圧縮力を強化し接合強度を高めることができる。
特に、ヘッドボード10においてこのように接合強度を高めていることにより、ボード本体11の支持部材14による支持高さを高い位置に設定しても強度を確保できる。
【0141】
そして、上記実施の形態に係るベッド1によれば、床板60が嵌められるベッドフレーム100を、ボード本体11、支柱12、ヘッドフレーム13、フットボード30、ヘッド側サイドレール21、フット側サイドレール23、及び支持脚22に分割されたコンパクトな状態でできるものであるから、運搬時や保管時に大きく場所をとらず取扱性や利便性がよく、保管や配送のコストが抑えられるものである。
特に、本実施の形態では、ヘッドボード10は、ボード本体11、支柱12、ヘッドフレーム13に分割され、雄螺子・雌螺子やダボ・ダボ穴を用いて組み立てられるものであるから、梱包容積がヘッドボード10の全体の大きさに制約されることなくコンパクト化できる。即ち、ヘッドボード10の梱包時の荷姿をより小さくでき、保管や運搬時のスペースをとらず取扱い性も向上する。
【0142】
なお、本発明を実施する場合には、支持脚22の底面にキャスタを取り付けてもよい。
また、上記実施の形態では、ヘッドボード10のボード本体11がボード板11A及びクッション材11Bからなる構成であるが、本発明を実施する場合には、クッション材を省略して、1枚板から構成してもよいし、複数枚の板を所定間隔で平行に配置して構成してもよい。更に、上記実施の形態においては、ヘッドボード10を、所謂、フラット型のパネルタイプの形態としたが、本発明を実施する場合には、宮付型、飾り棚型の形態であってもよい。加えて、上記実施の形態においては、床板60は、すのこタイプのものである説明としたが、本発明を実施する場合には、張り床(張り板)やウッドスプリングの形態ものであってもよい。
【0143】
更に、上記実施の形態においては、ヘッドボード10においてボード本体11及びヘッドフレーム13は離間して支柱12に取付けられる構成としたが、本発明を実施する場合には、ボード本体11が低位置のときにはヘッドフレーム13に当接するようにしてもよい。また、ボード本体11と支柱12との雄螺子711,712及び雌螺子部713,714,715,716を用いた固定箇所は、上下の2個所としたが、本発明を実施する場合には、接合強度を確保できれば、1箇所であってもよいし、3箇所以上としてもよい。
また、ボード本体11と支柱12の取付け位置の選択も3箇所(上側雌螺子部713a,713b,713cと下側雌螺子部714a,714b,714c)に設定としたが、2個所であってもよいし、4箇所以上としてもよい。
ヘッドフレーム13と支柱12との取付けについても同様であり、上記実施の形態の接続箇所に限定されるものではない。また、連結固定部材もダボ・ダボ穴や雄螺子・雌螺子に限定されない。
【0144】
ヘッドボード10とヘット側サイドレール21の連結やフットボード30とフット側サイドレール23の連結についても同様であり、上記実施の形態に接続箇所が限定されるものではなく、連結固定部材も連結金具を雄螺子・雌螺子で取付けるにことに限定されず、雄螺子・雌螺子やダボ・ダボ穴で連結してもよい。
ヘット側サイドレール21とフット側サイドレール23を支持脚22で連結することについても同様であり、上記実施の形態に接続箇所が限定されるものではなく、固定部材も雄螺子・雌螺子に限定されない。
更に上記実施の形態では、フットボード30の高さはヘット側サイドレール21とフット側サイドレール23と同じ高さとしたが、本発明を実施する場合には、フットボード30の高さをヘット側サイドレール21とフット側サイドレール23よりも高くしてマットレスがよりずれ難いようにしてもよい。
【0145】
また、上記実施の形態では、ヘッドボード10は、ボード本体11に対し支持部材14の取付け位置を選択的にして着脱自在に取り付ける構成としたが、本発明を実施する場合には、支持部材によりボート本体の高さ位置を変更できるように支持することができれば、上記実施の形態の構成に限定されず、例えば、ボード本体11をスライド自在に支持部材14で支持するようにし、そこにボード本体11のスライド移動を阻止し、位置が調節自在なストッパーを設けることで、支持部材によりボート本体の高さ位置を調節自在に支持するようにしてもよい。
【0146】
更に、上記実施の形態では、左右1対のサイドレール20は、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23をその長さ方向で突き合せ当接した状態で、それらヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の内面側に支持脚22を配設して、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23に支持脚22を螺子で固定することで支持脚22によりヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23を連結していることによって、連結部分を強化し、また、ガタタツキを生じさせ難い構成とした。この場合、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23は、通常、サイドレール20の長さを2分割した長さである。しかし、本発明を実施する場合には、支持脚22によるヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の連結は、上記実施の形態の構成に限定されず、例えば、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23の長さ方向の一端部にフック状の金具を設けヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23を支持脚22に設けたスリットに差し込んでそのスリット内に設けた係止部に係止させることで、ヘッド側サイドレール21及びフット側サイドレール23をその間に配置した支持脚22により連結してもよい。この場合、ヘッド側サイドレール21とフット側サイドレール23と支持脚22とでサイドレール20の長さを形成する。
なお、本発明を実施するに際しては、ベッド1のその他の部分の構成、材質、大きさ、接続関係等について、上記実施の形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0147】
1 ベッド
10 ヘッドボード
11 ボード本体
14 支持部材
20 サイドレール
21 ヘッド側サイドレール
22 支持脚
23 フット側サイドレール
24 受け桟
30 フットボード
63 規制部材