(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179215
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】シート貼付装置およびシート貼付方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20241219BHJP
B65C 1/04 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H01L21/68 N
B65C1/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097881
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120592
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 崇裕
(74)【代理人】
【識別番号】100184712
【弁理士】
【氏名又は名称】扇原 梢伸
(74)【代理人】
【識別番号】100192223
【弁理士】
【氏名又は名称】加久田 典子
(72)【発明者】
【氏名】杉下 芳昭
【テーマコード(参考)】
3E095
5F131
【Fターム(参考)】
3E095AA16
3E095BA03
3E095CA01
3E095DA03
3E095DA22
3E095DA44
3E095DA47
3E095FA12
5F131AA02
5F131CA09
5F131CA12
5F131EC34
5F131EC64
5F131EC68
5F131EC69
5F131EC76
(57)【要約】
【課題】保護面の保護不良が発生することを防止することができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供すること。
【解決手段】接着シートASの所定の部分ASF、ASR同士が重なった重複部ASPが形成されるようにして当該接着シートASを被着体WKの保護面WK3に貼付するシート貼付手段20を備えたシート貼付装置EAにおいて、重複部ASPから保護面WK3までの間に位置する接着シートASのアプローチ部ASAと、当該アプローチ部ASAに接続する接着シートASの端縁ASTと、保護面WK3とで囲まれる重複部隣接領域DAに侵入防止剤HMを配置する配置手段30をさらに備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着シートの所定の部分同士が重なった重複部が形成されるようにして当該接着シートを被着体の保護面に貼付するシート貼付手段を備えたシート貼付装置において、
前記重複部から前記保護面までの間に位置する前記接着シートのアプローチ部と、当該アプローチ部に接続する前記接着シートの端縁と、前記保護面とで囲まれる重複部隣接領域に侵入防止剤を配置する配置手段をさらに備えていることを特徴とするシート貼付装置。
【請求項2】
前記シート貼付手段は、前記保護面から前記接着シートの一部がはみ出したはみ出し領域が形成されるように、当該接着シートを前記保護面に貼付する第1貼付手段と、前記はみ出し領域を前記被着体の別の面方向に折り曲げて貼付する第2貼付手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
【請求項3】
接着シートの所定の部分同士が重なった重複部が形成されるようにして当該接着シートを被着体の保護面に貼付するシート貼付工程を実施するシート貼付方法において、
前記重複部から前記保護面までの間に位置する前記接着シートのアプローチ部と、当該アプローチ部に接続する前記接着シートの端縁と、前記保護面とで囲まれる重複部隣接領域に侵入防止剤を配置する配置工程をさらに実施することを特徴とするシート貼付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート貼付装置およびシート貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接着シートの所定の部分同士が重なった重複部が形成されるようにして当該接着シートを被着体の保護面に貼付するシート貼付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたテープ貼り付けシステム(シート貼付装置)によって周縁部(保護面)に保護テープ27(接着シート)が貼付されたウエハW(被着体)は、接着シートの所定の部分同士が重なった重複部から保護面までの間に位置する接着シートのアプローチ部と、当該アプローチ部に接続する接着シートの端縁と、被着体の保護面とで囲まれる重複部隣接領域に空洞部が形成され易い。従って、このような空洞部が形成された被着体を液体中に浸したり、気体中に晒したりして所定の処理を施すと、当該空洞部から液体や気体等の異物が侵入し、保護面に異物が付着したり接触したりする保護面の保護不良を発生する。
【0005】
本発明の目的は、保護面の保護不良が発生することを防止することができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、重複部隣接領域に侵入防止剤を配置するので、保護面の保護不良が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】(A)~(G)は、本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の説明図および同装置の動作説明図。(H)~(J)は、本発明のシート貼付装置の変形例に係る説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な矢印DR方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。なお、
図1(C)は、
図1(A)のAA矢視図。
図1(D)の実線は、
図1(A)のBB矢視図。
図1(D)の二点鎖線は、
図1(A)のDR矢視図。
【0010】
本発明のシート貼付方法を実施するシート貼付装置EAは、接着シートASを供給する供給工程を実施する供給手段10と、接着シートASの所定の部分同士としての供給方向先端部ASFと供給方向後端部ASRとが重なった重複部ASP(
図1(F)参照)が形成されるようにして当該接着シートASを被着体WKの保護面としての外周面WK3に貼付するシート貼付工程を実施するシート貼付手段20と、重複部ASPから外周面WK3までの間に位置する接着シートASのアプローチ部ASA(
図1(F)参照)と、当該アプローチ部ASAに接続する接着シートASの端縁としての供給方向先端縁ASTと、外周面WK3とで囲まれる重複部隣接領域DAに侵入防止剤としてのホットメルト剤HM(
図1(E)参照)を配置する配置工程を実施する配置手段30とを備え、被着体WKを搬送する被着体搬送工程を実施する被着体搬送手段40の近傍に配置されている。
本実施形態の被着体WKは、
図1(A)に示すように、平面視形状(上方から見下ろした形状)が被着体中心WKCを中心とする円形形状のものが採用されている。
【0011】
供給手段10は、当該供給手段10を構成する各部材を直接的または間接的に支持する支持部材11と、接着シートASが帯状の剥離シートRLに仮着された原反RSを支持する支持ローラ12と、原反RSを案内するガイドローラ13と、剥離縁14Aで剥離シートRLを折り返し、当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段としての剥離板14と、駆動機器としての回動モータ15Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ15Bとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ15と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EAの自動運転が行われている間、ピンチローラ15Bとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収手段としての回収ローラ16とを備えている。
なお、本実施形態の接着シートASは、変形エネルギーとしての熱によって変形可能なものが採用されている。
【0012】
シート貼付手段20は、外周面WK3から接着シートASの一部がはみ出したはみ出し領域ASH(
図1(B)参照)が形成されるように、当該接着シートASを外周面WK3に貼付する第1貼付工程を実施する第1貼付手段21と、はみ出し領域ASHを被着体WKの別の面としての一方の面WK1および他方の面WK2の両方向に折り曲げて貼付する第2貼付工程を実施する第2貼付手段22とを備えている。
第1貼付手段21は、図示しないブラケットに回転可能に支持された押圧部材としての第1押圧ローラ21Aを備え、接着シートASを被着体WKの外周面WK3に貼付するようになっている。
第2貼付手段22は、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の図示しない加熱機器で加熱した変形エネルギーとしての熱である熱風HAを接着シートASに吹き付け、はみ出し領域ASHを折り曲げる変形エネルギー付与工程を実施する変形エネルギー付与手段としての熱風送風機22Aと、図示しないブラケットに回転可能に支持された押圧部材としての第2押圧ローラ22B、第3押圧ローラ22Cとを備えている。
なお、第1押圧ローラ21Aは、
図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが基準位置RPに配置された際、供給手段10から供給された接着シートASを当該被着体WKの外周面WK3に押圧可能な位置に配置されている。
また、熱風送風機22Aは、
図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが基準位置RPに配置された際、当該被着体WKの外周面WK3に貼付されている接着シートASのはみ出し領域ASHに、熱風HAを吹き付け可能な位置に配置されている。
さらに、第2、第3押圧ローラ22B、22Cは、
図1(D)に示すように、それぞれ上下一対とされ、
図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが基準位置RPに配置された際、当該被着体WKの外周面WK3に貼付された接着シートASのはみ出し領域ASHを、それぞれ一方の面WK1方向および他方の面WK2方向に折り曲げ可能な位置に配設されている。本実施形態では、第2、第3押圧ローラ22B、22Cは、XY平面に対し、それぞれ45度(135度)、180度(0度)の角度で基準位置RP方向に傾斜した回転軸を中心に回転するようになっている。
【0013】
配置手段30は、ホットメルト剤HMをコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の図示しない加熱手段で加熱溶融して貯蔵する貯蔵手段としてのタンク31と、加熱溶融されたホットメルト剤HMを誘導手段としての配管32A内に供給する供給手段としての加圧ポンプ32と、配管32A内のホットメルト剤HMを吐出手段としてのノズル33Aから吐出させる吐出制御手段としての電磁弁33とを備えている。
ホットメルト剤HMは、本発明のシート貼付装置EAが設置されている雰囲気温度において固体状態で存在し、当該雰囲気の温度からの加熱によって溶融状態となる性質を有し、溶融状態から温度が低下すると固体化が始まり、雰囲気温度となった時点では再度固体状態になっている性質を有している。このようなホットメルト剤HMとしては、例えば、EVA(エチレン酢酸ビニル)、オレフィン、ゴム、ポリアミド(ナイロン)、ポリウレタン、ポリエステル等をベースとして構成された冷却硬化型の材料を例示することができる。
【0014】
被着体搬送手段40は、駆動機器としてのリニアモータ41と、そのスライダ41Aに支持された駆動機器としての回動モータ42と、その出力軸42Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な支持面43Aを有する支持テーブル43とを備えている。
なお、本実施形態の支持テーブル43は、回動モータ42によってテーブル中心43Cを中心に回転する構成となっている。
【0015】
以上のシート貼付装置EAの動作を説明する。
先ず、
図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EAに対し、当該シート貼付装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットするとともに、固体状態のホットメルト剤HMをタンク31内に投入した後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、供給手段10が回動モータ15Aを駆動し、原反RSを繰り出して、
図1(A)に示すように、剥離板14の剥離縁14Aによって折り返された剥離シートRLの折返し部で、先頭の接着シートASの供給方向先端部ASFが当該剥離シートRLから所定長さ剥離されると、回動モータ15Aの駆動を停止する。また、配置手段30が図示しない加熱手段および加圧ポンプ32を駆動し、タンク31内のホットメルト剤HMを加熱溶融し、加熱溶融したホットメルト剤HMを配管32A内へ送り、当該配管32A内でホットメルト剤HMの加圧を開始する。
【0016】
次いで、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、
図1(A)に示すように、被着体中心WKCがテーブル中心43Cと重なるように、一方の面WK1を支持面43A側にして被着体WKを当該支持面43A上に載置すると、被着体搬送手段40が図示しない減圧手段を駆動し、支持面43Aでの吸着保持を開始する。その後、被着体搬送手段40がリニアモータ41を駆動し、
図1(A)中二点鎖線で示すように、テーブル中心43C(被着体中心WKC)が基準位置RPと一致するように支持テーブル43を移動させた後、リニアモータ41の駆動を停止する。
【0017】
次に、供給手段10および被着体搬送手段40が回動モータ15A、42を駆動し、被着体WKを矢印RD方向に回転させつつ接着シートASを供給する。これにより、接着シートASは、第1押圧ローラ21Aの押圧領域である第1押圧領域を通過することで、
図1(A)中二点鎖線および
図1(B)に示すように、第1押圧ローラ21Aによって押圧され、外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成された状態で当該外周面WK3に貼付されていく。そして、外周面WK3に貼付された接着シートASの供給方向先端縁ASTが熱風送風機22Aの熱風吹付領域手前に到達すると、シート貼付手段20が熱風送風機22Aを駆動し、被着体WKに向けて熱風HAを吹き付ける。次いで、外周面WK3に貼付された接着シートASが熱風吹付領域を通過すると、熱風HAによって当該接着シートASが変形し、
図1(C)に示すように、はみ出し領域ASHが一方の面WK1方向および他方の面WK2方向に折れ曲がっていく。その後も回動モータ15A、42の駆動が続行され、接着シートASが第2、第3押圧ローラ22B、22Cの押圧領域である第2押圧領域、第3押圧領域を通過すると、
図1(D)に示すように、はみ出し領域ASHが段階的に折り曲げられ、折り曲げられたはみ出し領域ASHが被着体WKの一方の面WK1および他方の面WK2に貼付されていく。
【0018】
その後、
図1(E)に示すように、外周面WK3に貼付された接着シートASの供給方向先端縁ASTが所定の位置に到達すると、配置手段30が電磁弁33を駆動し、加熱溶融したホットメルト剤HMをノズル33Aから吐出させ、所定の位置に所定量のホットメルト剤HMを塗布する。なお、配置手段30がホットメルト剤HMを塗布する所定の位置は、接着シートASが被着体WKに貼付された際、アプローチ部ASAとなる予定の位置における当該接着シートASの接着面側となっている。次に、接着シートASの供給方向先端部ASFが再び第1押圧領域を通過すると、当該接着シートASの供給方向後端部ASRが第1押圧ローラ21Aによって押圧され、
図1(F)に示すように、重複部ASPが形成される。このように重複部ASPが形成されると、アプローチ部ASAと供給方向先端縁ASTと外周面WK3とで囲まれた領域に重複部隣接領域DAが形成されるが、接着シートASの所定の位置にホットメルト剤HMが塗布されているので、当該重複部隣接領域DAに空洞が形成されることはない。
【0019】
そして、先頭の接着シートASに続く次の接着シートASの供給方向先端部ASFが、剥離シートRLの折返し部で当該剥離シートRLから所定長さ剥離されると、供給手段10が回動モータ15Aの駆動を停止し、接着シートASの供給を停止する。次いで、被着体WKに貼付された接着シートASの供給方向後端縁ASBが第1押圧領域を通過した後、熱風吹付領域を通過すると、シート貼付手段20が熱風送風機22Aの駆動を停止する。その後、被着体WKに貼付された接着シートASの供給方向後端縁ASBが第2、第3押圧領域を通過すると、
図1(G)に示すように、被着体WKの外周面WK3に接着シートASが貼付された一体物UPが形成される。
【0020】
次いで、被着体WKに貼付された接着シートASの供給方向後端縁ASBが所定の位置に到達すると、被着体搬送手段40が回動モータ42の駆動を停止した後、リニアモータ41を駆動し、支持テーブル43を初期位置に復帰させる。次に、被着体搬送手段40が図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面43Aでの吸着保持を解除すると、使用者または図示しない搬送手段が一体物UPを支持面43A上から取り去り、当該一体物UPをめっき工程やエッチング工程等の次工程に搬送し、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0021】
以上のような実施形態によれば、重複部隣接領域DAにホットメルト剤HMを配置するので、外周面WK3の保護不良が発生することを防止することができる。
【0022】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、シート貼付手段は、接着シートの所定の部分同士が重なった重複部が形成されるようにして当該接着シートを被着体の保護面に貼付可能なものであればどんなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
【0023】
供給手段10は、帯状の剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が形成されることで、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSから当該接着シートASを剥離して供給してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シート基材が仮着された帯状接着シート原反を採用し、当該帯状接着シート原反を繰り出す途中で、接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込を切断手段としての切断刃で形成し、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSから当該接着シートASを剥離して供給してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シートASが仮着された原反RSから当該帯状の接着シートASを剥離して供給してもよいし、巻回されることなく、例えばファンフォールド折りにされた原反RSから接着シートASを剥離して供給してもよいし、巻回することなく、例えばファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだり、無造作に集積したりして剥離シートRLを回収する回収手段を採用してもよいし、回収手段を採用しなくてもよいし、剥離シートRLに仮着されていない接着シートASを繰り出して供給してもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、本発明のシート貼付装置EAに備わっていない場合、例えば、他の装置や使用者が接着シートASを供給してもよい。
【0024】
シート貼付手段20は、重複部ASPを形成する接着シートASの所定の部分同士としては、例えば、接着シートASの供給方向先端部ASFと供給方向中央部であってもよいし、接着シートASの供給方向中央部と供給方向後端部ASRであってもよく、どこの部位同士でもよいし、重複部ASPを形成する接着シートASが、例えば図(H)に示すような複数の接着シートASである場合、当該重複部ASPを形成する接着シートASの所定の部分同士としては、例えば、1の接着シートASの供給方向先端部ASFと、他の接着シートASの供給方向先端部ASFまたは供給方向中央部または供給方向後端部ASRであってもよいし、1の接着シートASの供給方向中央部と、他の接着シートASの供給方向先端部ASFまたは供給方向中央部または供給方向後端部ASRであってもよいし、1の接着シートASの供給方向後端部ASRと、他の接着シートASの供給方向先端部ASFまたは供給方向中央部または供給方向後端部ASRであってもよく、どこの部位同士でもよい。
【0025】
シート貼付手段20は、被着体WKの外周面WK3から接着シートASの一部が一方の面WK1方向のみまたは、他方の面WK2方向のみにはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように、当該接着シートASを外周面WK3に貼付する第1貼付手段21を採用してもよいし、はみ出し領域ASHを被着体WKの別の面としての一方の面WK1方向のみまたは、被着体WKの別の面としての他方の面WK2方向のみに折り曲げて貼付する第2貼付手段22を備えていてもよいし、はみ出し領域ASHを被着体WKの別の面としての外周面WK3方向のみや、被着体WKの別の面としての外周面WK3方向および他方の面WK2方向や、被着体WKの別の面としての外周面WK3方向および一方の面WK1方向に折り曲げて貼付する第2貼付手段22を備えていてもよいし、被着体WKに接着シートASを貼付する際、当該被着体WKを支持テーブル43とで挟み込む押え手段を備えていてもよいし、被着体搬送手段40による被着体WKとの相対移動ではなく、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等による被着体WKとの相対移動によって、供給される接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、
図1(H)に示すように、はみ出し領域ASHが形成されないように、接着シートASを被着体WKの保護面に貼付してもよいし、
図1(H)に示すように、1つの被着体WKに複数の接着シートASを貼付してもよいし、
図1(H)に示すように、被着体WKの外周面WK3以外の例えば中央部を保護面とし、当該保護面に接着シートASを貼付してもよいし、例えば、第1貼付手段21および第2貼付手段22の少なくとも一方によって構成されてもよいし、例えば、第1押圧ローラ21A、熱風送風機22A、第2押圧ローラ22Bおよび第3押圧ローラ22Cの少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0026】
第1貼付手段21は、押圧部材として、ガイド板、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材、回行ベルト、大気やガス等の気体の吹き付け、チャックシリンダや多関節ロボット等が採用されてもよいし、被着体中心WKCが基準位置RPに配置された被着体WKに対し、第1押圧ローラ21A等の部材が離間接近してもよい。
【0027】
第2貼付手段22は、はみ出し領域ASHを折り曲げて貼付する別の面が外周面WK3でもよいし、一方の面WK1のみでもよいし、他方の面WK2のみでもよく、どのような面でもよいし、押圧部材として、ガイド板、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材、回行ベルト、大気やガス等の気体の吹き付け、チャックシリンダや多関節ロボット等が採用されてもよいし、被着体中心WKCが基準位置RPに配置された被着体WKに対し、熱風送風機22A、第2押圧ローラ22Bまたは第3押圧ローラ22C等の部材が離間接近してもよいし、第2、第3押圧ローラ22B、22Cが上下一対でなく、被着体WKの一方の面WK1側のみまたは、被着体WKの他方の面WK2側のみに設けられていてもよいし、第2、第3押圧ローラ22B、22CがXY平面に対し、それぞれ30度(150度)、179度(1度)といった角度で基準位置RP方向に傾斜した回転軸を中心に回転するようになっていてもよいし、前記実施形態では、第2、第3押圧ローラ22B、22Cの2組の押圧部材を採用し、はみ出し領域ASHを2段階で一方の面WK1および他方の面WK2に貼付したが、3体または3組以上の押圧部材を採用し、はみ出し領域ASHを3段階以上で一方の面WK1や他方の面WK2に貼付したり、1体または1組の押圧部材を採用し、はみ出し領域ASHを1段階で一方の面WK1や他方の面WK2に貼付したりしてもよいし、はみ出し領域ASHを一括で一方の面WK1方向や他方の面WK2方向に折り曲げて貼付してもよいし、変形エネルギー付与手段を介さずに、押圧部材のみによってはみ出し領域ASHを一方の面WK1や他方の面WK2方向に折り曲げて貼付してもよいし、押圧部材を介さずに、変形エネルギー付与手段のみによってはみ出し領域ASHを一方の面WK1や他方の面WK2方向に折り曲げて貼付してもよい。
【0028】
変形エネルギー付与手段は、変形エネルギーとして、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波を付与するものや、熱湯や熱風等の加熱媒体を付与するものや、冷水や冷風等の冷却媒体を付与するもの等どのようなものでもよく、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成および構成等を考慮して当該接着シートASを変形させることができるものであればどのような変形エネルギーを付与するものであってもよいし、前記実施形態で示した位置以外の位置に設けられていてもよく、外周面WK3に貼付された接着シートASのはみ出し領域ASHに変形エネルギーを付与可能な位置であれば、どこに設けられていてもよいし、はみ出し領域ASHに一括で変形エネルギーを付与することで、当該はみ出し領域ASHを一括で一方の面WK1や他方の面WK2方向に折り曲げてもよい。
【0029】
シート貼付手段20は、第1貼付手段21および第2貼付手段22の代わりに、駆動機器であって押圧手段としての直動モータの出力軸に支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な保持部材を備えた押圧部材を採用してもよい。このようなシート貼付手段20の場合、例えば、接着シートASの供給方向先端部ASFと当該接着シートASの供給方向後端部ASRとが重なった重複部ASPが形成された1枚の接着シートASを保持部材で保持し、アプローチ部ASAとなる位置に配置手段30でホットメルト剤HMを塗布した後、この接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、保持部材で保持した1の接着シートASを被着体WKに貼付した後、保持部材で保持した他の接着シートASにおけるアプローチ部ASAとなる位置に、配置手段30でホットメルト剤HMを塗布した後、先に被着体WKに貼付した1の接着シートASとで重複部ASPが形成されるように、他の接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、1の接着シートASと他の接着シートASとで重複部ASPが形成されるようにして複数の接着シートASを保持部材で保持し、アプローチ部ASAとなる位置に配置手段30でホットメルト剤HMを塗布した後、それら接着シートASを被着体WKに貼付してもよい。
【0030】
配置手段30は、貯蔵手段として、カセット容器や漏斗等、どのようなものが採用されてもよいし、タンク11や漏斗等の上部に開口部を塞ぐ開閉式や着脱式等の蓋が備わっていてもよいし、供給手段として、タービンやシリンジ等、どのようなものが採用されてもよいし、誘導手段として、ホースや凹溝通路等、どのようなものが採用されてもよいし、吐出制御手段として、モータやバタフライバルブ等、どのようなものが採用されてもよいし、吐出手段として、配管やホース等、どのようなものが採用されてもよいし、吐出制御手段を採用することなく、供給手段の駆動によって誘導手段や吐出手段からホットメルト剤HMを吐出させてもよいし、例えば、貯蔵手段、供給手段、誘導手段、吐出制御手段または吐出手段等の構成部材からホットメルト剤HMを滴下させ、当該ホットメルト剤HMを所定の位置に所定量塗布してもよいし、貯蔵手段、供給手段、誘導手段、吐出制御手段または吐出手段等の構成部材に刷毛やブラシ等の毛束状部材を取り付け、ホットメルト剤HMを所定の位置に所定量塗り付けてもよいし、貯蔵手段、供給手段、誘導手段、吐出制御手段または吐出手段等の構成部材にスポンジやローラ等の転写部材を取り付け、ホットメルト剤HMを所定の位置に所定量転写してもよいし、貯蔵手段、供給手段、誘導手段、吐出制御手段または吐出手段等の構成部材にエアブラシを取り付け、ホットメルト剤HMを所定の位置に所定量噴霧してもよいし、貯蔵手段、供給手段、誘導手段、吐出制御手段、吐出手段等、当該配置手段30の構成部材の形状や数が実施形態で例示したものと異なっていてもよいし、塗布したホットメルト剤HMの厚みを所定の厚みにするスクレーパ、ヘラ、ローラ等の厚み調整手段を採用してもよい。
配置手段30は、固体状態のホットメルト剤HMを接着シートASの所定の位置に配置するように構成し、熱風送風機22Aの熱風HAや他の加熱機器を溶融手段として採用することで、固体状態のホットメルト剤HMを加熱溶融して、重複部隣接領域DAにホットメルト剤HMを配置するようにしてもよいし、例えば、
図1(I)に示すように、ガイドローラ13を増設し、接着シートASから剥離シートRLを一旦剥離した状態を形成して、アプローチ部ASAとなる予定の位置にホットメルト剤HMを塗布したり貼付したりする構成としてもよいし、
図1(J)に示すように、ホットメルト剤HMを塗布する所定の位置が、外周面WK3に貼付された接着シートASにおける供給方向先端縁ASTの供給方向前方部でもよいし、ホットメルト剤HMを塗布する所定の位置が、
図1(E)で示す位置と
図1(J)で示す位置との両方でもよいし、接着シートASの端縁の延出方向(上記の実施形態では上下軸方向)にノズル33Aを移動させる構成としてもよいし、重複部隣接領域DAに空洞が形成されても、注射針のような細い管を用いて当該空洞に侵入防止剤を注入してもよいし、重複部隣接領域DA全体に侵入防止剤を配置してもよいし、重複部隣接領域DAに形成された空洞の入口を塞ぐように重複部隣接領域DAの一部に侵入防止剤を配置してもよいし、例えば、アプローチ部ASAと供給方向後端縁ASBと外周面WK3とで囲まれる重複部隣接領域DAに侵入防止剤を配置してもよいし、
図1(H)に示すように、アプローチ部ASAと接着シートASの側端縁ASCと保護面としての被着体WKの一方の面WK1とで囲まれる重複部隣接領域DAに侵入防止剤を配置してもよく、接着シートASのアプローチ部ASAと接着シートASの端縁と保護面とで囲まれる重複部隣接領域DAであれば、どこに形成さる重複部隣接領域DAであっても侵入防止剤を配置することができるし、重複部隣接領域DAのどの位置に侵入防止剤を配置してもよい。
【0031】
被着体搬送手段40は、支持面43Aでの吸着保持ができない支持テーブル43が採用されてもよいし、リニアモータ41、回動モータ42および支持テーブル43に代えて多関節ロボット等の駆動機器によって、供給手段10やシート貼付手段20に対して被着体WKを移動させ、接着シートASを被着体WKに貼付するようにしてもよいし、リニアモータ41、回動モータ42および支持テーブル43に代えてまたは併用して、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等によって、被着体WKを搬送してもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
【0032】
シート貼付装置EAは、複数重ねられた被着体WKに1または複数の接着シートASを貼付し、それら被着体WKを一体化してもよいし、被着体WKの一方の面WK1側および他方の面WK2側の少なくとも一方に、金属、硝子、樹脂、他の接着シート等の付属部材を重ね合わせ、当該被着体WKに1または複数の接着シートASを貼付し、それらを一体化してもよい。
【0033】
接着シートASは、供給方向の長さが被着体WKの周長よりも長くてもよいし、短くてもよいし、被着体WKの周長と同じ長さでもよいし、変形エネルギーによって変形する際、収縮を伴って変形したり、膨張を伴って変形したり、収縮も膨張も伴うことなく変形したりするものでもよいし、当該変形エネルギーによって接着力が増加してもよいし、接着力が低下してもよいし、接着力が増加も低下もしなくてもよい。
接着シートASは、変形エネルギーとして、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波や、熱湯や熱風等の加熱媒体や、冷水や冷風等の冷却媒体等、どのような変形エネルギーによって変形するものでもよいし、変形エネルギーによって変形しないものでもよいし、平面形状が一直線形状、湾曲形状、屈折形状等、どのような形状でもよい。
被着体WKは、例えば、一方の面WK1や他方の面WK2に、金属、硝子、樹脂、他の接着シート等の付属部材が取り付けられていてもよい。
保護面は、被着体WKの一方の面WK1でもよいし、被着体WKの他方の面WK2でもよいし、被着体WKのその他の面でもよいし、被着体WKの一方の面WK1、他方の面WK2、外周面WK3およびその他の面のうち、少なくとも1つの面でもよく、被着体WKのどの面でもよいし、被着体WKの一方の面WK1、他方の面WK2、外周面WK3およびその他の面における各面の全体でもよいし、それら各面の一部でもよい。
侵入防止剤は、冷却硬化型の材料として、例えば、半田やアルミニウム等の金属、糠蝋や蜜蝋等の蝋の他、樹脂、接着剤等どのような材料が採用されてもよいし、例えば、接着剤、糊、ペンキ、ワニス、漆、粘土等の乾燥硬化型の材料が採用されてもよいし、例えば、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等のエネルギー線によって硬化するエネルギー線硬化型の樹脂、接着剤、塗料、粘土、ゴム等どのような材料が採用されてもよく、冷却硬化型の材料が採用された場合、シート貼付装置EAは、重複部隣接領域DAに配置された侵入防止剤を硬化させる送風機やチラー等の冷却手段を採用してもよいし、乾燥硬化型の材料が採用された場合、シート貼付装置EAは、重複部隣接領域DAに配置された侵入防止剤を硬化させるヒータや送風機等の乾燥手段を採用してもよいし、ネルギー線硬化型の材料が採用された場合、シート貼付装置EAは、重複部隣接領域DAに配置された侵入防止剤を硬化させる紫外線照射機や赤外線照射機等のエネルギー付与手段を採用してもよい。
次工程は、めっき工程、洗浄工程、エッチング工程、浸漬工程、切断工程、酸化膜形成工程、窒化工程、研削工程、サンドブラスト工程、研磨工程、塗装工程、積層工程、シート接着工程、表面処理工程、穴あけ工程、曲げ工程、検査工程、検証工程、照射工程等、どのような工程でもよい。
保護面に付着したり接触したりする異物は、めっき処理に用いられるめっき液や洗浄に用いられるアルコール等の液体、酸化膜形成に用いられる酸素ガスや窒化処理に用いられるアンモニアガス等の気体、サンドブラストに用いられる投射材や研磨に用いられる研磨剤等の固体等、次工程次第でどのようなものでもよい。
【0034】
本発明における接着シートAS、被着体WKおよび付属部材の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートAS、被着体WKおよび付属部材は、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層とが積層された2層のもの、基材と接着剤層との間に1または複数の中間層が積層された3層または3層以上のもの、基材の上面に1または複数のカバー層が積層された3層または3層以上のもの、基材、中間層またはカバー層が剥離可能に設けられたもの、接着剤層のみからなる単層の両面接着シート、1または複数の中間層の両最外面に接着剤層が積層された両面接着シート等、どのようなものでもよい。さらに、被着体WKや付属部材としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
【0035】
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた所謂多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等が単体で採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等が直接的又は間接的に組み合わされたものが採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等の出力部に対するトルク制御や速度制御等が可能なものや不能なものが採用されてもよい。
【0036】
前記実施形態において、何らかの物体(以下「物体A」という)および当該物体Aに対して移動する物体(以下「物体B」という)すなわち、相対移動する物体Aおよび物体Bは、移動することのない物体Aに対して物体Bが移動してもよいし、移動することのない物体Bに対して物体Aが移動してもよいし、物体Aおよび物体Bの両方が移動してもよいく、移動によって達成される結果が同じであれば、物体Aおよび物体Bの何れが移動してもよいし、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や硝子等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
【符号の説明】
【0037】
EA…シート貼付装置
20…シート貼付手段
21…第1貼付手段
22…第2貼付手段
30…配置手段
AS…接着シート
ASA…アプローチ部
ASF…供給方向先端部(所定の部分)
ASH…はみ出し領域
ASP…重複部
ASR…供給方向後端部(所定の部分)
AST…供給方向先端縁(端縁)
DA…重複部隣接領域
HM…ホットメルト剤(侵入防止剤)
WK…被着体
WK1…一方の面(別の面)
WK2…他方の面(別の面)
WK3…外周面(保護面)