(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179223
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】圧力容器ユニット及び燃料電池システム
(51)【国際特許分類】
H01M 8/04 20160101AFI20241219BHJP
H01M 8/0662 20160101ALI20241219BHJP
F17C 7/00 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H01M8/04 N
H01M8/0662
F17C7/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097904
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003001
【氏名又は名称】帝人株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】近常 哲也
【テーマコード(参考)】
3E172
5H127
【Fターム(参考)】
3E172AA02
3E172AA05
3E172AB01
3E172BA01
3E172BB13
3E172BB17
3E172BD05
3E172EB02
3E172JA08
5H127AC02
5H127AC14
5H127BA22
5H127EE13
5H127EE19
5H127EE27
(57)【要約】
【課題】軽量且つ簡易な構成でフィルタの異常を判別できる圧力容器ユニット及び燃料電池システムを提供する。
【解決手段】圧力容器ユニット100が、水素ガスが充填された圧力容器110と、燃料ガスの排出口111と、圧力容器110と排出口111とを接続する第1流路112とを具備し、別体の燃料電池ユニット200に対して排出口111を介して水素ガスを供給し、第1流路112には、第1圧力測定部114と、第1圧力測定部114の下流にフィルタ116と、フィルタ116の下流に第2圧力測定部120と、第2圧力測定部120の下流に減圧弁117とが配置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料ガスが充填された圧力容器と、燃料ガスの排出口と、前記圧力容器と前記排出口とを接続する流路とを具備し、別体の燃料電池ユニットに対して前記排出口を介して燃料ガスを供給するための圧力容器ユニットにおいて、
前記流路には、第1圧力測定部と、前記第1圧力測定部の下流にフィルタと、前記フィルタの下流に第2圧力測定部と、前記第2圧力測定部の下流に減圧弁とが配置されていることを特徴とする圧力容器ユニット。
【請求項2】
前記第1圧力測定部及び前記第2圧力測定部の少なくとも一方が、測定された圧力値を送信可能な通信部を有する請求項1に記載の圧力容器ユニット。
【請求項3】
前記第1圧力測定部と前記フィルタとの間に開閉弁が配置されている請求項2に記載の圧力容器ユニット。
【請求項4】
前記減圧弁と前記排出口との間に遮断弁が配置されている請求項3に記載の圧力容器ユニット。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の圧力容器ユニットと、前記圧力容器ユニットから供給された燃料ガスを用いて発電可能な燃料電池を有する燃料電池ユニットとを具備する燃料電池システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力容器ユニット及び燃料電池システムに関する。
【背景技術】
【0002】
燃料ガス、例えば水素が充填された圧力容器を収納する圧力容器ユニットと、圧力容器ユニットから供給された水素と空気中の酸素との電気化学反応によって発電を行う燃料電池を収納する燃料電池ユニットと、を有する燃料電池システムが公知である(特許文献1)。特許文献1に記載の燃料電池システムでは、圧力容器ユニットと燃料電池ユニットとを別体とすることで、独立して運搬が可能となるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、燃料電池システムは、弁(バルブ)や燃料電池等を保護することによって燃料電池システム全体として正常に動作させる目的で、燃料ガスの流路内に混入した異物等を除去可能なフィルタを有することが好ましい。すなわち、異物等は、例えば圧力容器の交換時等に流路内に侵入しうる。フィルタがないと、水素等の流量の低下等による発電量の低下を生じさせる虞がある。そのため、燃料電池システムは、フィルタを有することが好ましく、且つ、異物の捕捉等に起因した目詰まり等のフィルタの異常を判別できることが好ましい。
【0005】
特に、特許文献1に記載の燃料電池システムのように、圧力容器ユニット及び燃料電池ユニットが別体で構成され、可搬性が要求される場合、軽量且つ簡易な構成で、フィルタの異常を判別できることが好ましい。
【0006】
本発明は、軽量且つ簡易な構成でフィルタの異常を判別できる圧力容器ユニット及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、燃料ガスが充填された圧力容器と、燃料ガスの排出口と、前記圧力容器と前記排出口とを接続する流路とを具備し、別体の燃料電池ユニットに対して前記排出口を介して燃料ガスを供給するための圧力容器ユニットにおいて、
前記流路には、第1圧力測定部と、前記第1圧力測定部の下流にフィルタと、前記フィルタの下流に第2圧力測定部と、前記第2圧力測定部の下流に減圧弁とが配置されていることを特徴とする圧力容器ユニットが提供される。
【0008】
前記第1圧力測定部及び前記第2圧力測定部の少なくとも一方が、測定された圧力値を送信可能な通信部を有していてもよい。前記第1圧力測定部と前記フィルタとの間に開閉弁が配置されていてもよい。前記減圧弁と前記排出口との間に遮断弁が配置されていてもよい。
【0009】
また、別態様によれば、上記圧力容器ユニットと、前記圧力容器ユニットから供給された燃料ガスを用いて発電可能な燃料電池を有する燃料電池ユニットとを具備する燃料電池システムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の態様によれば、軽量且つ簡易な構成でフィルタの異常を判別できる圧力容器ユニット及び燃料電池システムを提供するという共通の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態による燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、
図1を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による燃料電池システム1の構成を示すブロック図である。
【0013】
燃料電池システム1は、燃料ガスとして水素が充填された圧力容器110を収納する圧力容器ユニット100と、圧力容器ユニット100から供給された水素と空気中の酸素との電気化学反応によって発電を行う燃料電池210を収納する燃料電池ユニット200と、を有している。燃料電池システム1は、管理端末、例えば携帯端末300を含んでいてもよい。
【0014】
圧力容器ユニット100は、筐体101と、圧力容器ユニット100を移動可能に支持し且つ筐体101に設けられた運搬手段として、複数の車輪102を有している。筐体101の内部には、3つの圧力容器110が配置されている。筐体101には排出口111が設けられ、排出口111と3つの圧力容器110の各々とは、第1流路112によって連通している。第1流路112には、圧力容器110から排出口111に向かって上流から順に、注入弁113と、第1圧力測定部114と、開閉弁115と、フィルタ116と、第2圧力測定部120と、減圧弁117とが配置されている。
【0015】
圧力容器110は水素ボンベである。3つの圧力容器110は筐体101内に横置きされ、ピラミッド状に積層配置されている。そのため、圧力容器ユニット100の全高を低くすることができ、圧力容器110を筐体101内に効率的に配置することができ、さらには、圧力容器110を容易に交換することができる。
【0016】
注入弁113は、例えば機械的な逆止弁である。圧力容器110内の水素が減少した場合、開閉弁115を閉弁した状態で注入弁113から水素を注入することによって、圧力容器110内に水素を充填することができる。このとき、第1圧力測定部114によって測定された第1流路112内の圧力を確認しながら水素を注入することによって、圧力容器110内に適切な圧力で水素を充填することができる。圧力容器110に対して水素を充填可能であることから、圧力容器110自体の交換頻度を最低限にすることができる。
【0017】
第1圧力測定部114は、機械的に圧力を測定する機械式圧力計である。第2圧力測定部120は、感圧素子を備えた測定子121を有している。第2圧力測定部120は、測定子121によって測定された圧力を電気信号に変換して圧力値として出力可能なデジタル式圧力計である。第2圧力測定部120は、第1通信部122とバッテリ123とをさらに有している。第1通信部122は、無線による通信手段であり、例えばWiFiモジュール又はBluetooth(登録商標)モジュールである。バッテリ123は、一次電池であり、例えば小型のボタン型電池である。第1通信部122は、バッテリ123によって給電され、測定子121によって測定された圧力値を送信可能である。第2圧力測定部120は、測定された圧力値を表示可能な表示部を有していてもよい。
【0018】
なお、上流側の第1圧力測定部を、上述した第2圧力測定部120と同様のデジタル式圧力計とし、且つ、下流側の第2圧力測定部120を、上述した第1圧力測定部114と同様の機械式圧力計としてもよい。第1圧力測定部及び第2圧力測定部の両方を、上述した第1圧力測定部114と同様の機械式圧力計としてもよく、又は、第1圧力測定部114及び第2圧力測定部120の両方を、上述した第2圧力測定部120と同様のデジタル式圧力計としてもよい。要するに、第1圧力測定部及び第2圧力測定部の少なくとも一方が、測定された圧力値を送信可能な通信部を有することが好ましい。
【0019】
開閉弁115及び減圧弁117は、手動操作可能な機械式のバルブである。開閉弁115は、上述したように、圧力容器110内に水素を充填するときや圧力容器ユニット100を使用しないときに閉弁される。減圧弁117は、圧力容器ユニット100から排出口111を介して流出する水素の圧力を減圧する調整弁である。フィルタ116は、水素を透過させるが金属水素化物は透過させない濾過性能を有する焼成金属フィルタであり、例えば多孔質焼結金属から形成される。
【0020】
なお、減圧弁117と排出口111との間に遮断弁を配置してもよい。遮断弁は、過剰な水素の流出があった場合、自動で機械的に動作して閉弁し、圧力容器ユニット100の外部へ大量の水素が流出するのを防止する。
【0021】
燃料電池ユニット200は、筐体201と、燃料電池ユニット200を移動可能に支持し且つ筐体201に設けられた運搬手段として、複数の車輪202を有している。筐体201の内部には、燃料電池210と、燃料ガス供給部220と、電力部230と、入出力部240とを有している。筐体201には流入口211が設けられ、流入口211と燃料電池210とは、第2流路212によって連通している。
【0022】
燃料ガス供給部220は、上述した第2流路212を有している。燃料ガス供給部220では、第2流路212において、流入口211から燃料電池210に向かって上流から順に、フィルタ221と、排気口222を介して第2流路212を大気と連通させる安全弁223と、減圧弁224と、排気口222を介して第2流路212を大気と連通させるパージ弁225とが配置されている。フィルタ221は、水素を透過させるが金属水素化物は透過させない濾過性能を有する焼成金属フィルタであり、例えば多孔質焼結金属から形成される。安全弁223は、第2流路212内の圧力が閾値を超えたときに機械的に作動して、水素ガスを排気口222から大気へ放出する。減圧弁224及びパージ弁225は、燃料電池210又は後述するバッテリ231から給電されて動作する電磁式のバルブである。
【0023】
電力部230は、バッテリ231と、DC/ACコンバータ232と、DC/ACコンバータ232によって110Vに変換された交流電圧を出力するAC出力部233と、DC/DCコンバータ234と、DC/DCコンバータ234によって12Vに変換された直流電圧を出力するシガーソケット235と、DC/DCコンバータ236と、DC/DCコンバータ236によって5Vに変換された直流電圧を出力するUSB(Universal Serial Bus)ポート237とを有している。バッテリ231は、リチウムイオン電池等の二次電池である。バッテリ231は、燃料電池210によって発電された余剰電力を蓄電したり、燃料電池210が発電していないときに放電して電力を供給したりするのに使用される。
【0024】
入出力部240は、第2通信部241と、操作部242と、表示部243と、水素検知器244と、アラーム245と、ヒーター246と、ファン247とを有している。第2通信部241は、無線による通信手段であり、例えばWiFiモジュール又はBluetooth(登録商標)モジュール、LTE、LTE-Advance、4G、5G等の携帯電話網の通信モジュールである。操作部242は、例えば表示部243と一体となったタッチパネルである。操作部242を操作することによって、例えば燃料電池ユニット200による発電の開始又は停止を行うことができる。表示部243には、燃料電池210による発電量及びバッテリ231の蓄電量等の状態量も表示される。水素検知器244は、水素の漏出を検知し、アラーム245によって警告が発せられる。ヒーター246は、外気温が低いと流路内に水が溜まる等の不具合が生じるため、燃料電池ユニット200の昇温に使用される。ファン247は、燃料電池ユニット200の冷却に使用される。
【0025】
制御部250は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力インタフェースとを有する電子制御ユニットであり、例えばマイクロコンピュータである。CPUは、制御プログラムに従って所望の演算を実行するものであり、種々の処理や制御を行う。メモリは、例えばROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有している。ROMは、CPUで処理する制御プログラムや制御データを記憶し、RAMは、主として制御処理のための各種作業領域として使用される。制御部250の入出力インタフェースは、燃料ガス供給部220と電力部230と入出力部240とに対して相互的に接続され、それによって、制御部250は、燃料電池ユニット200の全体的な動作を統括的に制御する。例えば、制御部250は、燃料ガス供給部220の減圧弁224を制御し、燃料電池210に供給される水素ガス量を調整する。
【0026】
携帯端末300は、例えば携帯電話である。携帯端末300は、第3通信部301と、操作部302と、表示部303とを有している。第3通信部301は、無線による通信手段であり、例えばWiFiモジュール又はBluetooth(登録商標)モジュール、LTE、LTE-Advance、4G、5G等の携帯電話網の通信モジュールである。操作部302は、例えば表示部303と一体となったタッチパネルである。
【0027】
圧力容器ユニット100と燃料電池ユニット200とは、チューブ2によって接続されている。すなわち、チューブ2の一端は圧力容器ユニット100の排出口111に接続され、チューブ2の他端は燃料電池ユニット200の流入口211に接続されている。それによって、圧力容器ユニット100の第1流路112と燃料電池ユニット200の第2流路212とが流体的に連通する。圧力容器ユニット100の圧力容器110の水素は、第1流路112、チューブ2及び第2流路212を介して、制御部250によって制御された燃料ガス供給部220の動作に従って、燃料電池210に対して供給される。
【0028】
第2圧力測定部120によって測定された第1流路112の圧力値は、第1通信部122によって、燃料電池ユニット200の第2通信部241に対して送信される。第2通信部241によって受信された圧力値は、表示部243に表示されるようにしてもよい。第2通信部241によって受信された圧力値は、第2通信部241によって、携帯端末300の第3通信部301に対して送信される。第3通信部301によって受信された圧力値は、表示部303によって表示されるようにしてもよい。なお、圧力容器ユニット100の第1通信部122をLTE、LTE-Advance、4G、5G等の携帯電話網の通信モジュールとし、第1通信部122から直接的に携帯端末300の第3通信部301に対して送信されるようにしてもよい。
【0029】
圧力容器ユニット100は、第1圧力測定部114によってフィルタ116の上流側の第1流路112内の圧力を、第2圧力測定部120によってフィルタ116の下流側の第1流路112内の圧力を、それぞれ測定することができる。上述したように、第1圧力測定部114は、機械式圧力計であり、第1圧力測定部114に表示された圧力値をそのまま読み取ることができる。他方、第2圧力測定部120は、デジタル式圧力計であり、測定された圧力値を携帯端末300の表示部303を介して確認することができる。なお、上述したように、第2圧力測定部120自体が表示部を有している場合、その表示から圧力値を読み取ることができる。
【0030】
フィルタ116に目詰まり等がなく、フィルタ116が正常に機能している場合には、フィルタ116に対して上流側及び下流側の第1流路112内の圧力は同一となる。他方、フィルタ116に対して上流側及び下流側の第1流路112内の圧力が同一ではない場合、具体的には、下流側の第1流路112内の圧力が、上流側の第1流路112内の圧力よりも低い場合、フィルタ116に目詰まり等が生じている。第1圧力測定部114による圧力値と第2圧力測定部120による圧力値との差、すなわち差圧が所定値(閾値)以上の場合、フィルタ116に異常が生じていると判断し、フィルタ116が交換される。また、定期的に、又は、水素ガスの所定の消費量毎に、差圧を確認することによって閾値を超える時期の予測をすることも可能となる。
【0031】
燃料電池システム1によれば、圧力容器ユニット100と燃料電池ユニット200とが別体で構成されていることによって、個別に容易に運搬することが可能となる。圧力容器ユニット100は、第2圧力測定部120のためのバッテリ123以外に、電源及び配線等を有しておらず、その他の構成要素はすべて機械的に動作し又は手動で操作される。そのため、圧力容器ユニット100を軽量且つ簡易に構成することが可能となり、可搬性がより向上する。圧力容器ユニット100及び燃料電池ユニット200は、車輪102及び車輪202によって移動しないように、ブレーキ機構を有していてもよい。
【0032】
以上より、燃料電池システム1によれば、軽量且つ簡易な構成でフィルタの異常を判別できる。
【符号の説明】
【0033】
1 燃料電池システム
2 チューブ
100 圧力容器ユニット
101 筐体
102 車輪
110 圧力容器
111 排出口
112 第1流路
113 注入弁
114 第1圧力測定部
115 開閉弁
116 フィルタ
117 減圧弁
120 第2圧力測定部
121 測定子
122 第1通信部
123 バッテリ
200 燃料電池ユニット
201 筐体
202 車輪
210 燃料電池
211 流入口
212 第2流路
220 燃料ガス供給部
221 フィルタ
222 排気口
223 安全弁
224 減圧弁
225 パージ弁
240 入出力部
250 制御部
300 携帯端末