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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017924
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】防爆形照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 9/02 20060101AFI20240201BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240201BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20240201BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20240201BHJP
   F21V 25/12 20060101ALI20240201BHJP
   F21W 131/40 20060101ALN20240201BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240201BHJP
【FI】
F21S9/02 200
F21S2/00 600
F21V23/04 100
F21V23/00 120
F21V25/12
F21W131:40
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120890
(22)【出願日】2022-07-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】000195029
【氏名又は名称】星和電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】津山 享平
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014JA05
(57)【要約】
【課題】軽量化及び小型化が可能な防爆形照明器具を提供する。
【解決手段】屋内外エリアで使用される照明器具A(防爆形照明器具)であって、内部に発光部を有する器具本体1と、蓄電池を収容した蓄電池容器2と、蓄電池の充電用の充電装置を収容した充電装置容器3と、を備え、器具本体1は、安全増防爆構造とされ、蓄電池容器2及び充電装置容器3は、ともに、耐圧防爆構造とされ、器具本体1の外周側面のうち一側面には第1開口部910を含む第1取付部91が設けられるとともに、外周側面のうち他の一側面には第2開口部920を含む第2取付部92が設けられ、蓄電池容器2が第1開口部910から一部露出するように第1取付部91に取り付けられ、かつ、充電装置容器3が第2開口部920から一部露出するように第2取付部92に取り付けられたことを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋内外エリアで使用される防爆形照明器具であって、
内部に発光部を有する器具本体と、蓄電池を収容した蓄電池容器と、該蓄電池の充電用の充電装置を収容した充電装置容器と、を備え、
前記器具本体は、安全増防爆構造とされ、
前記蓄電池容器及び前記充電装置容器は、ともに、耐圧防爆構造とされ、
前記器具本体の外周側面のうち一側面には第1開口部を含む第1取付部が設けられるとともに、該外周側面のうち他の一側面には第2開口部を含む第2取付部が設けられ、
前記蓄電池容器が前記第1開口部から一部露出するように前記第1取付部に取り付けられ、かつ、前記充電装置容器が前記第2開口部から一部露出するように前記第2取付部に取り付けられたことを特徴とする防爆形照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の防爆形照明器具であって、
前記蓄電池容器において前記第1開口部から露出する部分には、前記蓄電池を出し入れ可能な出し入れ口と該出し入れ口を開閉可能な蓋部とが設けられたことを特徴とする防爆形照明器具。
【請求項3】
請求項1に記載の防爆形照明器具であって、
前記充電装置容器において前記第2開口部から露出する部分には、前記発光部への供給電源を常用電源とする常用モードから該供給電源を前記蓄電池とする点検モードに切り換える点検スイッチ部と、前記発光部の点灯、消灯を切り換える電源スイッチ部と、が設けられていることを特徴とする防爆形照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば、工場、プラント、倉庫等の屋内外エリアで使用される防爆形照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工場、プラント、倉庫等の屋内外エリアで使用される照明として、安全増防爆形の照明器具(例えば、特許文献1参照)、耐圧防爆形の照明器具(例えば、特許文献2参照)等が知られている。
【0003】
また、照明器具として、例えば、停電時等の非常時に発光部を点灯可能な蓄電池を備えた非常用照明器具(例えば、特許文献3参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-031613号公報
【特許文献2】特開2018-010729号公報
【特許文献3】特開2018-139222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、例えば、特許文献3に開示されたような非常用照明器具を防爆構造とする場合には、安全上、蓄電池等を耐圧防爆構造の容器に収容する必要がある。しかしながら、耐圧防爆構造の容器の堅牢性を確保するにあたり、容器が重量化、大型化することが懸念される。
【0006】
本開示は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、軽量化及び小型化が可能な防爆形照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本明細書で開示される防爆形照明器具は、屋内外エリアで使用される防爆形照明器具であって、内部に発光部を有する器具本体と、蓄電池を収容した蓄電池容器と、該蓄電池の充電用の充電装置を収容した充電装置容器と、を備え、前記器具本体は、安全増防爆構造とされ、前記蓄電池容器及び前記充電装置容器は、ともに、耐圧防爆構造とされ、前記器具本体の外周側面のうち一側面には第1開口部を含む第1取付部が設けられるとともに、該外周側面のうち他の一側面には第2開口部を含む第2取付部が設けられ、前記蓄電池容器が前記第1開口部から一部露出するように前記第1取付部に取り付けられ、かつ、前記充電装置容器が前記第2開口部から一部露出するように前記第2取付部に取り付けられたことを特徴とするものである。
【0008】
前記防爆形照明器具において、前記蓄電池容器において前記第1開口部から露出する部分には、前記蓄電池を出し入れ可能な出し入れ口と該出し入れ口を開閉可能な蓋部とが設けられていてもよい。
【0009】
前記防爆形照明器具において、前記充電装置容器において前記第2開口部から露出する部分には、前記発光部への供給電源を常用電源とする常用モードから該供給電源を前記蓄電池とする点検モードに切り換える点検スイッチ部と、前記発光部の点灯、消灯を切り換える電源スイッチ部と、が設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、防爆形照明器具を軽量化及び小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態における照明器具を示す前方斜視図である。
図2図1の照明器具の後方斜視図である。
図3図1の照明器具の分解斜視図である。
図4】一実施形態における器具本体を示す断面図である。
図5】一実施形態における蓄電池容器を示す概略分解斜視図である。
図6図5の蓄電池容器及びその周辺部を示す断面図である。
図7】一実施形態における充電装置容器を示す正面図である。
図8図7の充電装置容器及びその周辺部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各実施形態の間で同一の構成要素には同一の符号を付し、それら構成要素について重複する説明は省略する。
【0013】
-照明器具-
図1は、一実施形態における照明器具Aを示す前方斜視図である。図2は、図1の照明器具Aの後方斜視図である。図3は、図1の照明器具Aの分解斜視図である。なお、各図において、吊具、電線等の図示は省略している。なお、各図において、図面が煩雑になるのを避けるため、互いに共通する複数の(又は多数の)要素については、代表する一部の要素に符号を付している。
【0014】
照明器具A(防爆形照明器具)は、例えば、工場、プラント、倉庫等の屋内外エリアで天井等から吊設された状態で使用されるものである。
【0015】
照明器具Aは、器具本体1と、蓄電池容器2と、充電装置容器3と、を備えている(図1図3参照)。以下、これら各部について順に説明する。
【0016】
<器具本体>
図4は、一実施形態における器具本体1を示す断面図である。
【0017】
器具本体1は、底側に開口部10aを有する筐体10と、開口部10aを覆うように筐体10に取り付けられた底板部11と、底板部11に取り付けられたケース部12と、ケース部12の内部に収容された発光部13と、筐体10の内部に収容された電源部14と、ケース部12の外側に取り付けられた外板部15と、を有している(図4参照)。
【0018】
筐体10は、外周側面部(正面部100、右側面部101、背面部102及び左側面部103)及び天面部104を含んで構成されている(図1及び図2を併せて参照)。筐体10は、例えば、アルミニウム合金等から形成されている。筐体10の各部には、強度を向上させるためにリブ加工が施されている。
【0019】
筐体10の左側面部103には、蓄電池容器2が取り付けられる第1取付部91が設けられている(図3参照)。第1取付部91は、円形状の第1開口部910と、第1開口部910の外周側方で第1開口部910の外周方向に一定の間隔を空けて並ぶ複数(本実施形態では、4つ)の第1締結穴911と、を含んで構成されている。
【0020】
筐体10の正面部100には、充電装置容器3が取り付けられる第2取付部92が設けられている(図3参照)。第2取付部92は、変形六角形状の第2開口部920と、第2開口部920の外周側方で第2開口部920の外周方向に一定の間隔を空けて並ぶ複数(本実施形態では、6つ)の第2締結穴921と、を含んで構成されている。
【0021】
底板部11は、例えば、鋼板等から形成されている。底板部11は、周縁側における複数(本実施形態では、6つ)の箇所で締結部材F1によって筐体10の下端側に固定されている(図1参照)。
【0022】
ケース部12は、ともに透光性を有する材料(例えば、アクリル樹脂等)から形成された右ケース部12a及び左ケース部12bを含んで構成されている(図1図4参照)。右ケース部12a及び左ケース部12bは、ともに、上方向に開口し、内部に発光部13を収容可能な収容空間αを形成している。右ケース部12a及び左ケース部12bは、それぞれ、周縁側における複数(本実施形態では、8つ)の箇所で締結部材F2によって底板部11の外面側に固定されている(図1参照)。
【0023】
発光部13は、LED基板130に実装された多数のLEDチップ131を含んで構成されており、ケース部12の収容空間α内に収容されている(図4参照)。発光部13におけるLEDチップ131を含む通電部位は、樹脂モールド等の絶縁部材で覆われている。これにより、発光部13の電気的絶縁距離(例えば、絶縁空間距離や沿面距離等)が確保されている。
【0024】
電源部14は、商用電源から供給された電力を発光部13及び後述する充電装置30に供給するものである。電源部14は、図示しないが、電源制御回路を備えた電源基板を含んで構成されている。電源部14は、両側で、固定用ブラケット140を介して締結部材F3によって筐体10の天面部104の内面側に固定されている(図4参照)。電源部14における通電部位は、樹脂モールド等の絶縁部材で覆われている。これにより、電源部14の電気的絶縁距離が確保されている。
【0025】
外板部15は、透光性を有する材料(例えば、透明ガラス等)から形成されており、周縁側における複数(本実施形態では6つ)の箇所で固定用ブラケット150を介して締結部材F4によって筐体10の下端側に固定されている(図1図4参照)。筐体10と外板部15との間には、シリコンスポンジゴム等から形成された環状のシール部材151が設けられている。シール部材151によって、筐体10の内部への水、埃等の侵入が阻止され、筐体10の防水防塵性(例えば、IP65保護等級に準拠する程度)が確保される。
【0026】
器具本体1は、上記のように、発光部13及び電源部14の電気的絶縁距離が確保されるとともに、筐体10の防水防塵性が確保されて、安全増防爆構造とされている。
【0027】
<蓄電池容器>
図5は、一実施形態における蓄電池容器2を示す概略分解斜視図である。図6は、図5の蓄電池容器2及びその周辺部を示す断面図である。
【0028】
蓄電池容器2は、蓄電池20を収容しており、蓄電池20を出し入れ可能な出し入れ口21aを含む蓄電池容器本体21と、出し入れ口21aを開閉可能な蓋部22と、を有している(図3図5図6参照)。蓄電池20は、停電時等の非常時に発光部13を点灯可能なものであり、例えば、リチウムイオン電池等で構成されている。
【0029】
蓄電池容器本体21及び蓋部22は、例えば、アルミダイキャスト等の鋳物から形成されている。蓋部22は、出し入れ口21aの外周側方における複数(本実施形態では、3つ)の箇所で締結部材F20によって蓄電池容器本体21に脱着可能に固定されている。蓄電池容器2は、内部に爆発性雰囲気が侵入して内部爆発が発生したとしてもその内部爆発に耐え得る程度の強度を有し、耐圧防爆構造とされている。
【0030】
締結部材F20は、蓄電池容器2の表側である蓋部22側から締結されかつ取り外し可能となっている。締結部材F20を取り外すことで蓋部22を蓄電池容器本体21から取り外すことができる。
【0031】
蓄電池容器本体21は、開口を出し入れ口21aとする有底の胴部210と、胴部210の開口側で外周側方に突出した鍔部211と、を含んで構成されている。胴部210は、器具本体1の第1開口部910に挿通可能に形成されており、一方で、鍔部211は、器具本体1の第1開口部910に挿通不能に形成されている(図3参照)。
【0032】
胴部210の底面側における外側には、蓄電池20を後述する充電装置30と接続するための端子212が設けられている(図5図6参照)。鍔部211の周縁側において、器具本体1の各第1締結穴911に対応する位置には、第1挿通穴213が設けられている(図3図5参照)。鍔部211の裏側には、O(オー)リング等のシール部材214が設けられている(図6参照)。
【0033】
蓋部22の内側には、蓄電池20を脱着可能に保持する保持部材220が締結部材F21によって取り付けられている(図5図6参照)。なお、図5において、締結部材F21は現れない。保持部材220は、蓄電池20の外形に合わせて折り曲げて形成されている。蓋部22が蓄電池容器本体21から取り外されると、蓋部22の内側で保持部材220により保持された蓄電池20が出し入れ口21aから取り出される。蓄電池20は、出し入れ口21aから取り出された状態で保持部材220に対して脱着可能な状態となる。
【0034】
蓄電池容器2は、器具本体1の第1開口部910から一部露出するように第1取付部91に取り付けられている(図3図6参照)。具体的には、図3に示すように、蓄電池容器2は、蓄電池容器本体21の鍔部211が器具本体1に干渉するまで胴部210が第1開口部910から器具本体1の内部に収容された状態で、各第1挿通穴213に挿通された締結部材F91が器具本体1の各第1締結穴911に締結されることで、蓄電池容器2が器具本体1の第1開口部910から一部露出するように第1取付部91に取り付けられる。つまり、出し入れ口21aと蓋部22とは、蓄電池容器2において第1開口部910から露出する部分(器具本体1から外側に出る部分)に設けられている。これにより、照明器具Aの外側から蓋部22を蓄電池容器本体21から取り外して蓄電池20を出し入れ口21aから取り出すことができ、ひいては、蓄電池20を容易に交換することができる。
【0035】
なお、上記に限られず、蓄電池20を蓄電池容器本体21側で保持するようにして、蓋部22を蓄電池容器本体21から取り外した後に蓄電池20を出し入れ口21aから手で取り出すようにしてもよい。
【0036】
<充電装置容器>
図7は、一実施形態における充電装置容器3を示す正面図である。図8は、図7の充電装置容器3及びその周辺部を示す断面図である。
【0037】
充電装置容器3は、蓄電池20の充電用の充電装置30を収容しており、開口部31aを有する充電装置容器本体31と、開口部31aを閉塞する閉塞部32と、を有している(図3図7図8参照)。なお、図3において、開口部31aは現れない。
【0038】
充電装置30は、充電制御回路を備えた充電基板30aを含んで構成されている。
【0039】
充電装置容器本体31及び閉塞部32は、例えば、アルミダイキャスト等の鋳物から形成されている。閉塞部32は、開口部31aの外周側方における複数(本実施形態では、10つ)の箇所で締結部材F30によって充電装置容器本体31に固定されている。充電装置容器3は、内部に爆発性雰囲気が侵入して内部爆発が発生したとしてもその内部爆発に耐え得る程度の強度を有し、耐圧防爆構造とされている。
【0040】
なお、充電装置容器本体31に対する閉塞部32の脱着は想定されていないため、締結部材F30は、充電装置容器本体31側から締結されて、充電装置容器3の表側である閉塞部32側から取り外し不能となっている。
【0041】
充電装置容器本体31は、有底の胴部310と、胴部310の開口側で外周側方に突出した変形六角形状の鍔部311と、を含んで構成されている。胴部310は、器具本体1の第2開口部920に挿通可能に形成されており、一方で、鍔部311は、器具本体1の第2開口部920に挿通不能に形成されている(図3参照)。
【0042】
胴部310の外側には、図示しないが、充電装置30を電源部14と接続するための端子が設けられている。鍔部311の周縁側において、器具本体1の各第2締結穴921に対応する位置には、第2挿通穴312が設けられている(図3図7参照)。鍔部311の裏側には、O(オー)リング等のシール部材313が設けられている(図8参照)。
【0043】
閉塞部32の外側には、点検スイッチ部33と、電源スイッチ部34と、が設けられている。
【0044】
点検スイッチ部33は、発光部13への供給電源を常用電源とする常用モードから供給電源を蓄電池20とする点検モードに切り換えるものであり、例えば、モメンタリ型の押釦スイッチで構成されており、押釦を押されている間だけ点検モードに切り替える。点検スイッチ部33が設けられたことにより、蓄電池20の充電残量を確認することができる。
【0045】
電源スイッチ部34は、発光部13の点灯、消灯を切り換えるものであり、例えば、ダイヤルスイッチで構成されている。電源スイッチ部34は、電源部14に対する商用電源の供給のオンオフを切り換えることで発光部13の点灯、消灯を切り換える。
【0046】
充電装置容器3は、器具本体1の第2開口部920から一部露出するように第2取付部92に取り付けられている(図3図8参照)。具体的には、図3に示すように、充電装置容器3は、充電装置容器本体31の鍔部311が器具本体1に干渉するまで胴部310が第2開口部920から器具本体1の内部に収容された状態で、各第2挿通穴312に挿通された締結部材F92が器具本体1の各第2締結穴921に締結されることで、充電装置容器3が器具本体1の第2開口部920から一部露出するように第2取付部92に取り付けられる。つまり、点検スイッチ部33と電源スイッチ部34とは、充電装置容器3において第2開口部920から露出する部分に設けられている。これにより、照明器具Aの外側から点検スイッチ部33及び電源スイッチ部34を操作することができ、ひいては、照明器具Aの保守点検作業を容易に行うことができる。
【0047】
上記説明した照明器具Aにおいて、蓄電池20及び充電装置30は、安全上、耐圧防爆構造の容器に収容する必要がある。仮に、蓄電池20及び充電装置30を発光部13及び電源部14とともに1つの耐圧防爆構造の容器に収容しようとすると、容器の堅牢性を確保するにあたり容器が重量化、大型化し、ひいては、照明器具全体が重量化、大型化することが懸念される。
【0048】
この点、上記説明した照明器具Aにおいては、蓄電池20及び充電装置30を個々に耐圧防爆構造の容器(蓄電池容器2及び充電装置容器3)に収容するとともに発光部13及び電源部14を安全増防爆構造の容器(器具本体1)に収容したことにより、蓄電池20、充電装置30、発光部13及び電源部14を全て1つの耐圧防爆構造の容器に収容する場合と比較して照明器具全体に対する耐圧防爆構造の容器の重量、容量の割合が減少することから、軽量で小型な照明器具Aが実現し得る。
【0049】
また、上記説明した照明器具Aにおいては、蓄電池容器2及び充電装置容器3を一部露出させるとともに他の部分を器具本体1の内部に収容したことにより、蓄電池20の交換作業、保守点検作業等の作業性を向上可能な構造としつつも小型な照明器具Aが実現し得る。
【0050】
上記の実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本開示の技術的範囲は、上記の実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0051】
1 器具本体
10 筐体
10a 開口部
11 底板部
12 ケース部
13 発光部
14 電源部
15 外板部
2 蓄電池容器
20 蓄電池
21 蓄電池容器本体
21a 出し入れ口
22 蓋部
3 充電装置容器
30 充電装置
31 充電装置容器本体
32 閉塞部
33 点検スイッチ部
34 電源スイッチ部
91 第1取付部
910 第1開口部
911 第1締結穴
92 第2取付部
920 第2開口部
921 第2締結穴
A 照明器具(防爆形照明器具)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8