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特開2024-1793分類支援装置、分類支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001793
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】分類支援装置、分類支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06V 10/75 20220101AFI20231227BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20231227BHJP
【FI】
G06V10/75
G06T7/00 300B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100678
(22)【出願日】2022-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】野馬 克則
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096DA02
5L096HA09
5L096JA22
5L096KA04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】多段的に分類器を利用する際の処理負荷を抑制可能な分類支援装置を提供する。
【解決手段】分類支援装置10は、分類対象データを取得する分類対象データ取得部、選択基準情報に基づいて分類対象データを送信する分類器を選択する分類器選択部、選択された分類器に分類対象データを送信する対象データ送信部、分類器により分類対象データが分類された分類結果データを取得する分類結果取得部及び所定の条件を満たすかを判定する判定部を含む。選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含む。装置は、所定の条件を満たすまでの間、分類結果データを新たな分類対象データとして、分類器選択部、対象データ送信部、分類結果取得部及び判定部による処理を繰り返す。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分類対象データ取得部、分類器選択部、対象データ送信部、分類結果取得部、及び判定部を含み、
前記分類対象データ取得部は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択部は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信部は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得部は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定部は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択部、前記対象データ送信部、前記分類結果取得部、及び前記判定部による処理を繰り返す、分類支援装置。
【請求項2】
前記選択基準情報は、ポインタにより、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記ポインタにより、前記分類結果データに対応する分類器のインデックスが接続されており、
前記判定部は、前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがあるかを判定し、
前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがなくなるまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択部、前記対象データ送信部、前記分類結果取得部、及び前記判定部による処理を繰り返す、請求項1記載の分類支援装置。
【請求項3】
分類結果出力部を含み、
前記分類結果出力部は、前記分類結果データを出力する、請求項1又は2記載の分類支援装置。
【請求項4】
分類部を含み、
前記分類部は、前記複数の分類器のうち少なくとも一つを含み、前記分類対象データを前記分類器に入力して、前記分類結果データを出力する、請求項1又は2記載の分類支援装置。
【請求項5】
分類対象データ取得工程、分類器選択工程、対象データ送信工程、分類結果取得工程、及び判定工程を含み、
前記分類対象データ取得工程は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択工程は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信工程は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得工程は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定工程は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択工程、前記対象データ送信工程、前記分類結果取得工程、及び前記判定工程による処理を繰り返す、分類支援方法。
【請求項6】
前記選択基準情報は、ポインタにより、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記ポインタにより、前記分類結果データに対応する分類器のインデックスが接続されており、
前記判定工程は、前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがあるかを判定し、
前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがなくなるまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択工程、前記対象データ送信工程、前記分類結果取得工程、及び前記判定工程による処理を繰り返す、請求項5記載の分類支援方法。
【請求項7】
分類結果出力工程を含み、
前記分類結果出力工程は、前記分類結果データを出力する、請求項5又は6記載の分類支援方法。
【請求項8】
分類工程を含み、
前記分類工程は、前記分類対象データを前記複数の分類器のうち少なくとも一つに入力して、前記分類結果データを出力する、請求項5又は6記載の分類支援方法。
【請求項9】
分類対象データ取得手順、分類器選択手順、対象データ送信手順、分類結果取得手順、及び判定手順を含み、
前記分類対象データ取得手順は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択手順は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信手順は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得手順は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定手順は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択手順、前記対象データ送信手順、前記分類結果取得手順、及び前記判定手順による処理を繰り返し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
分類対象データ取得手順、分類器選択手順、対象データ送信手順、分類結果取得手順、及び判定手順を含み、
前記分類対象データ取得手順は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択手順は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信手順は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得手順は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定手順は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択手順、前記対象データ送信手順、前記分類結果取得手順、及び前記判定手順による処理を繰り返し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分類支援装置、分類支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
機械学習を利用した分類器に画像データを入力して、画像に含まれる対象物の分類・検出を行う画像分類器が知られている(特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-181404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような分類器は、その分類器の学習時に使用する教師データにより、分類器の性能に限界がある。例えば、画像に含まれる物が何なのか(例えば、リモコン)を認識することが可能な分類器であれば、認識したリモコンがどのような装置のリモコンであり、どこのメーカのリモコンなのかまで判別することは困難である。また、世界中のあらゆる物の画像を揃えることは非現実的であり、仮に揃えて学習させたとしても、分類器が巨大となるため、コンピュータのメモリに常駐できず、処理速度が実用的でないという課題がある。このような課題は、例えば、画像分類器に限らず、情報を入力して分類する分類器全般において同様である。
【0005】
そこで本発明は、多段的に分類器を利用可能とする際の処理負荷を抑制した分類支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の分類支援装置は、
分類対象データ取得部、分類器選択部、対象データ送信部、分類結果取得部、及び判定部を含み、
前記分類対象データ取得部は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択部は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信部は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得部は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定部は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択部、前記対象データ送信部、前記分類結果取得部、及び前記判定部による処理を繰り返す。
【0007】
本発明の分類支援方法は、
分類対象データ取得工程、分類器選択工程、対象データ送信工程、分類結果取得工程、及び判定工程を含み、
前記分類対象データ取得工程は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択工程は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信工程は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得工程は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定工程は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択工程、前記対象データ送信工程、前記分類結果取得工程、及び前記判定工程による処理を繰り返す。
【0008】
本発明のプログラムは、
分類対象データ取得手順、分類器選択手順、対象データ送信手順、分類結果取得手順、及び判定手順を含み、
前記分類対象データ取得手順は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択手順は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信手順は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得手順は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定手順は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択手順、前記対象データ送信手順、前記分類結果取得手順、及び前記判定手順による処理を繰り返し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
分類対象データ取得手順、分類器選択手順、対象データ送信手順、分類結果取得手順、及び判定手順を含み、
前記分類対象データ取得手順は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択手順は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信手順は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得手順は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定手順は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択手順、前記対象データ送信手順、前記分類結果取得手順、及び前記判定手順による処理を繰り返し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、多段的に分類器を利用可能とする際の処理負荷を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の分類支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の分類支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の分類支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、選択基準情報の一例を示す模式図である。
図5図5は、実施形態1の分類支援装置と分類器との概要を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
本発明において、「分類器」は、例えば、機械学習により、分類対象データを入力すると、分類対象データの分類結果を出力するように学習モデル、又は、前記学習モデルを用いて分類対象データを分類するための情報処理装置を意味する。前記機械学習は、特に制限されず、例えば、回帰木等の決定木、畳み込みニューラルネットワーク(Convolution Neural Network:CNN)等のニューラルネットワーク、SVM(Support Vector Machine)、ベイジアンネットワークを用いた機械学習である。前記学習済モデルは、教師データと、既に生成された学習済モデルとを用いて、再学習させた学習済モデル(派生モデル)でもよい。さらに、前記学習済モデルは、教師データを用いて生成した学習済モデルを用いて転移学習することにより得られた学習済モデルでもよいし、教師データを用いて生成した学習済モデルをモデル圧縮することに生成した学習済モデルでもよい。前記分類器は、例えば、カスケード型分類器のようなものであってもよい。また、前記分類器は、例えば、分類対象物を取り扱う事業者等の第三者が作成した分類器でもよいし、本装置の利用者が作成した分類器でもよいし、公知の分類器でもよい。
【0014】
本発明において、「分類対象データ」は、特に制限されず、例えば、分類器が分類可能な情報であればよい。前記分類対象データは、例えば、データ自体が分類の対象となるデータ(直接分類データ)であってもよいし、データに分類対象を含むデータ(間接分類データ)でもよい。分類対象データの形式は、特に制限されず、例えば、画像(静止画でも、動画でもよい)データ、音声データ、テキストデータ、数値データ、バイタルデータ、及びその他センサ類が取得した各種データ、及びこれらの組み合わせ等があげられる。
【0015】
[実施形態1]
本実施形態の分類支援装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の分類支援装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、分類支援装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、分類対象データ取得部11、分類器選択部12、対象データ送信部13、分類結果取得部14、及び判定部15を含む。また、図示していないが、本装置10は、例えば、記憶部、分類部、及び分類結果出力部を含んでもよい。本装置10が前記分類部を含む場合、前記分類部は、例えば、前記複数の分類器のうち少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0016】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0017】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、CPU101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス(通信部)107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0018】
CPU101は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、CPU101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、分類対象データ取得部11、分類器選択部12、対象データ送信部13、分類結果取得部14、及び判定部15として機能する。また、本装置10が例えば、前記分類部及び前記分類結果出力部を含む場合、CPU101は、前記分類部及び前記分類結果出力部としても機能する。本装置10は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0019】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、前記分類器、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部出力装置、スピーカ等の音声出力装置、カメラ等の外部撮像装置、及び加速度センサ、地磁気センサ、方向センサ等の各種センサ等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して他の装置と接続することもできる。
【0020】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム105等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0021】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラム105が格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104が前記記憶部として機能する。記憶装置104は、例えば、分類対象データ、選択基準情報、分類器、及び分類結果データの少なくとも一つを記憶していてもよい。
【0022】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0023】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0024】
つぎに、本実施形態の分類支援方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の分類支援方法は、例えば、図1又は図2に示す分類支援装置10を用いて、次のように実施できる。なお、本実施形態の分類支援方法は、図1又は図2の分類支援装置10の使用には限定されない。
【0025】
まず、本装置10による処理に先立ち、選択基準情報を用意する。前記選択基準情報は、例えば、本装置10により分類器を選択するための基準となる情報である。前記選択基準情報は、例えば、分類器が分類可能な分類対象データの形式毎に作成してもよい。前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含む。前記選択基準情報において、「複数の分類器のインデックスが階層的に接続されている」とは、例えば、ポインタにより、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記ポインタにより、前記分類結果データに対応する分類器のインデックスが接続された情報であってもよい。選択基準情報の生成方法(アルゴリズム)は、特に制限されず、公知のデータベースの構築手法が利用でき、例えば、B木を利用した方法、ハッシュインデックスを利用した方法等があげられる。図4に、前記選択基準情報の構造の具体例を示す。図4に示すように、前記選択基準情報は、例えば、第1分類器により分類可能な対象のリストと、前記対象毎に適切な第2インデックスへのポインタとを含む第1インデックスと、第2分類器により分類可能な対象のリストと、前記対象毎に適切な第3インデックスへのポインタとを含む第2インデックス……といった階層構造が、第n分類器の第nインデックスまで階層的に接続された構造の情報である。前記選択基準情報が含むインデックスの数は、特に制限されず、分類対象データと分類器との対応によって任意の数を設定できる。また、前記対象のリストとポインタとの組み合わせは、例えば、1:1で紐づけられていてもよいが、リストにおける1つの対象に対して複数のポインタが紐づけられていてもよい。なお、前記選択基準情報は、例えば、本装置10が予め記憶装置104またはメモリ102に記憶されていてもよいし、本装置10を利用して分類対象データの分類を行うユーザが、その目的(例えば、分類粒度)に応じて適宜作成してもよい。
【0026】
つぎに、分類対象データ取得部11により、分類対象データを取得する(S1、分類対象データ取得工程)。前記分類対象データは、例えば、前述の通りである。分類対象データ取得部11による分類対象データの取得方法は、特に制限されず、例えば、本装置10の入力装置105(例えば、カメラ等の撮像装置、マイク等の音声入力装置、各種センサ等)により前記分類対象データを取得してもよいし、バス103に接続された通信デバイス107を介して接続された外部装置から前記分類対象データを取得してもよい。前記外部装置から取得する場合、前記外部装置と本装置10との接続は、例えば、有線でも無線でもよい。前記外部装置は、特に制限されず、例えば、前記分類対象のデータを取得又は生成可能な装置であればよい。また、分類対象データ取得部11は、前記外部装置が取得した情報を蓄積したストレージ装置(例えば、クラウドストレージ等)から、前記分類対象データを取得してもよい。また、前記分類対象データの一部又は全部が、本装置10のメモリ102または記憶装置104に記憶されていてもよい。この場合、分類対象データ取得部11は、例えば、分類対象データの一部又は全部をメモリ102または記憶装置104から取得してもよい。
【0027】
つぎに、分類器選択部12は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択する(S2、分類器選択工程)。分類器選択部12は、例えば、前記選択基準情報を参照し、分類対象データが前記リストに含まれる分類器について抽出し、抽出された前記分類器を、分類対象データを分類可能な分類器として選択できる。分類器選択部12は、例えば、前記分類対象データを分類可能な分類器が複数存在する場合は、複数の分類器を選択してもよい。この場合、本装置10のS3以降の処理について、複数の分類器に対して行ってもよい。前記分類対象データが画像データの場合、分類器選択部12は、公知の画像解析手段による画像解析を行い、解析結果を利用して前記分類対象データを送信する分類器を選択してもよい。分類器選択部12が選択する分類器は、例えば、本装置10の前記分類部が含む分類器でもよいし、本装置外の分類器でもよい。
【0028】
つぎに、対象データ送信部13は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信する(S3、対象データ送信工程)。対象データ送信部13は、例えば、通信回線網を介して前記分類器による分類を実行する装置に前記分類対象データを送信してもよいし、本装置10が前記分類部を有する場合、バス103を介して前記分類部が有する分類器に前記分類対象データを送信してもよい。対象データ送信部13は、例えば、前記分類対象データを直接分類器に送信してもよいし、間接的に分類器に送信してもよい。間接的に送信とは、例えば、クラウドストレージ等のクラウドを経由して分類対象データを送信する場合等があげられる。対象データ送信部13は、例えば、分類対象データが前記間接分類データである場合、分類対象データが含む分類対象を指定する情報をあわせて分類器に送信してもよい。前記分類対象の指定方法は、分類対象データの形式及び分類対象に応じて適切な方法により指定できる。具体例として、前記分類対象データが分類対象である物を撮像した画像データである場合、対象データ送信部13は、例えば、前記画像における分類対象が含まれる画素を指定する情報をあわせて分類器に送信できる。前記分類対象を指定する情報は、例えば、本装置10のユーザが入力してもよいし、本装置10が分類対象データを解析して指定してもよい。
【0029】
本装置10が前記分類部として少なくとも一つの分類器を含み、前記分類部が含む分類器がS2において選択され、S3において分類対象データが前記分類部に送信された場合、前記分類部は、選択された分類器に前記分類対象データを入力して分類対象データを分類し、分類結果データを出力する。
【0030】
つぎに、分類結果取得部14は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得する(S4、分類結果取得工程)。前記分類結果データは、例えば、分類対象データ自体の分類結果でもよいし、分類対象データに含まれる前記分類対象の分類結果でもよい。また、前記分類結果データは、例えば、前記分類対象データと前記分類器による分類結果との組み合わせの情報であってもよい。この場合、前記分類結果データは、例えば、前記分類対象データにメタデータ(例えば、タグ)として付与されていてもよい。分類結果取得部14は、例えば、通信回線網を介して前記分類器による分類を実行する装置から前記分類結果データを取得(受信)してもよいし、本装置10が前記分類部を有する場合、バス103を介して前記分類部が有する分類器から前記分類結果データを取得してもよい。
【0031】
つぎに、判定部15は、所定の条件を満たすかを判定する(S5、判定工程)。そして、本装置10は、前記所定の条件を満たしていない場合(S5、No)、前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、分類器選択部12、対象データ送信部13、分類結果取得部14、及び判定部15による処理を繰り返す。また、前記所定の条件を満たしている場合(S5、Yes)、本装置10は、分類が完了したとして処理を終了してもよい(END)。前記所定の条件は、特に制限されず、例えば、本装置10のユーザにより任意に設定できる。S5の具体例として、例えば、前記選択基準情報がポインタにより、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記ポインタにより、前記分類結果データに対応する分類器のインデックスが接続された情報である場合を例に挙げて説明する。この場合、判定部15は、例えば、前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがあるかを判定する。そして、本装置10は、前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがなくなるまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、分類器選択部12、対象データ送信部13、分類結果取得部14、及び判定部15による処理を繰り返してもよい。また、S5は、このような処理には限定されず、例えば、前記分類結果データにおいて、予め定めた分類結果のカテゴリまで分類が完了したかを判定し、完了していない場合(S5、No)、分類器選択部12、対象データ送信部13、分類結果取得部14、及び判定部15の処理を繰り返し、完了している場合(S5、Yes)、処理を終了してもよい。
【0032】
また、本装置10が前記分類結果出力部を含む場合、前記分類結果出力部は、前記分類結果データを出力する。前記分類結果出力部が出力する分類結果データは、前記S5において、分類が完了したと判定された分類結果データでもよいし、分類が完了されたと判定されていない分類結果データ(分類過程データ)でもよい。前記分類過程データを出力することにより、例えば、本装置10のユーザは、自身の判断により、本装置10の処理を続けるか否かを判断することができる。前記出力は、例えば、本装置10の出力装置105(例えば、ディスプレイ等の表示装置)への出力でもよいし、外部端末への出力(送信)でもよい。
【0033】
以下、図5を用いて、本発明の分類支援装置10の処理の具体例を説明する。以下の説明においては、分類対象データとして、リモコンを撮像した画像111を用い、複数の分類器として、画像が含む機器の種類を分類する分類器(第1分類器)20A、リモコンがどこのメーカのリモコンであるかを分類する分類器(第2分類器)20B、及び当該メーカのいずれの機器のリモコンであるのか分類する分類器(第3分類器)20C、分類した機器の機種を分類する分類器(第4分類器)20Dの四段階で分類を行う場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の説明には何ら制限されない。図5は、本装置10と複数の分類器20(第1分類器20A、第2分類器20B、第3分類器20C、第4分類器20D)との接続を示す概念図である。図5において、本装置10と複数の分類器20とは、通信回線網(図示せず)を介し、さらに、クラウド30を介して接続されているが、前述のようにクラウド30はあってもよいし、なくてもよい。
【0034】
まず、分類対象データとして、リモコンを撮像した画像111を本装置10に入力する。本装置10は、前記選択基準情報に基づいて、まず、第1分類器20Aに前記画像を送信し、分類結果データとして、入力した画像と、「画像に含まれるのはリモコンである」との情報を取得する(1)。つぎに、本装置10は、前記分類結果データと前記選択基準情報とに基づいて、第2分類器20Bを選択し、第2分類器Bに前記画像を送信し、分類結果データとして、前記画像と、「画像に含まれるリモコンはメーカAのリモコンである」との情報を取得する(2)。つぎに、本装置10は、前記分類結果データと前記選択基準情報とに基づいて、第3分類器20Cを選択し、第3分類器Cに前記画像を送信し、分類結果データとして、前記画像と、「画像に含まれるリモコンは機器A又は機器Bのリモコンである」との情報を取得する(3)。つぎに、本装置10は、前記分類結果データと前記選択基準情報とに基づいて、第4分類器20Dを選択する。この際、第3分類器20Cの分類結果において、機器A又は機器Bである事が出力されているため、第4分類器20Dとして、機器Aを分類可能な第4分類器1と、機器Bを分類可能な第4分類器2とに前記画像を送信し、分類結果データとして、前記画像と、「画像には、メーカAのエアコンAのリモコンである」との情報を取得する(4)。そして、本装置10は、最終的な分類結果として、「画像は、メーカAのエアコンAのリモコンである」との情報を出力する。
【0035】
本発明の分類支援装置によれば、例えば、前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択部、前記対象データ送信部、前記分類結果取得部、及び前記判定部による処理を繰り返すため、複数の分類器を用いた多段的な分類が可能となる。このため、例えば、本発明の分類支援装置によれば、複数の分類器を用いた分類処理の負荷を軽減できるだけでなく、さらに、より精度の高い分析が可能となる。また、本発明の分類支援装置によれば、複数の分類器を用いて多段的な分類を行うことができるため、個々の分類器のサイズを小さくすることができ、分類器の作成負荷を減らすことができる。また、同様の理由で、複数の分類器に分けた多段的な分類が可能であるため、個々の分類器における学習モデルの密着度が下がり、分類器の過学習を抑制することができる。
【0036】
[実施形態2]
本実施形態のプログラムは、前述の分類支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、分類対象データ取得手順、分類器選択手順、対象データ送信手順、分類結果取得手順、判定手順を実行させるためのプログラムである。
【0037】
前記分類対象データ取得手順は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択手順は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信手順は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得手順は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定手順は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択手順、前記対象データ送信手順、前記分類結果取得手順、及び前記判定手順による処理を繰り返す。
【0038】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、分類対象データ取得手順、分類器選択手順、対象データ送信手順、分類結果取得手順、判定手順として機能させるプログラムということもできる。
【0039】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の分類支援装置及び分類支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0040】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0041】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
分類対象データ取得部、分類器選択部、対象データ送信部、分類結果取得部、及び判定部を含み、
前記分類対象データ取得部は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択部は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信部は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得部は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定部は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択部、前記対象データ送信部、前記分類結果取得部、及び前記判定部による処理を繰り返す、分類支援装置。
(付記2)
前記選択基準情報は、ポインタにより、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記ポインタにより、前記分類結果データに対応する分類器のインデックスが接続されており、
前記判定部は、前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがあるかを判定し、
前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがなくなるまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択部、前記対象データ送信部、前記分類結果取得部、及び前記判定部による処理を繰り返す、付記1記載の分類支援装置。
(付記3)
分類結果出力部を含み、
前記分類結果出力部は、前記分類結果データを出力する、付記1又は2記載の分類支援装置。
(付記4)
分類部を含み、
前記分類部は、前記複数の分類器のうち少なくとも一つを含み、前記分類対象データを前記分類器に入力して、前記分類結果データを出力する、付記1から3のいずれかに記載の分類支援装置。
(付記5)
分類対象データ取得工程、分類器選択工程、対象データ送信工程、分類結果取得工程、及び判定工程を含み、
前記分類対象データ取得工程は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択工程は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信工程は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得工程は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定工程は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択工程、前記対象データ送信工程、前記分類結果取得工程、及び前記判定工程による処理を繰り返す、分類支援方法。
(付記6)
前記選択基準情報は、ポインタにより、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記ポインタにより、前記分類結果データに対応する分類器のインデックスが接続されており、
前記判定工程は、前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがあるかを判定し、
前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがなくなるまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択工程、前記対象データ送信工程、前記分類結果取得工程、及び前記判定工程による処理を繰り返す、付記5記載の分類支援方法。
(付記7)
分類結果出力工程を含み、
前記分類結果出力工程は、前記分類結果データを出力する、付記5又は6記載の分類支援方法。
(付記8)
分類工程を含み、
前記分類工程は、前記分類対象データを前記複数の分類器のうち少なくとも一つに入力して、前記分類結果データを出力する、付記5から7のいずれかに記載の分類支援方法。
(付記9)
分類対象データ取得手順、分類器選択手順、対象データ送信手順、分類結果取得手順、及び判定手順を含み、
前記分類対象データ取得手順は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択手順は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信手順は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得手順は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定手順は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択手順、前記対象データ送信手順、前記分類結果取得手順、及び前記判定手順による処理を繰り返し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記10)
前記選択基準情報は、ポインタにより、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記ポインタにより、前記分類結果データに対応する分類器のインデックスが接続されており、
前記判定手順は、前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがあるかを判定し、
前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがなくなるまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択手順、前記対象データ送信手順、前記分類結果取得手順、及び前記判定手順による処理を繰り返す、付記9記載のプログラム。
(付記11)
分類結果出力手順を含み、
前記分類結果出力手順は、前記分類結果データを出力する、付記9又は10記載のプログラム。
(付記12)
分類手順を含み、
前記分類手順は、前記分類対象データを前記複数の分類器のうち少なくとも一つに入力して、前記分類結果データを出力する、付記9から11のいずれかに記載のプログラム。
(付記13)
分類対象データ取得手順、分類器選択手順、対象データ送信手順、分類結果取得手順、及び判定手順を含み、
前記分類対象データ取得手順は、分類対象データを取得し、
前記分類器選択手順は、選択基準情報に基づいて前記分類対象データを送信する分類器を選択し、
前記選択基準情報は、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記インデックスは、各分類器が分類可能な分類対象データの種類を含み、
前記対象データ送信手順は、前記選択された分類器に前記分類対象データを送信し、
前記分類結果取得手順は、前記分類器により前記分類対象データが分類された分類結果データを取得し、
前記判定手順は、所定の条件を満たすかを判定し、
前記所定の条件を満たすまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択手順、前記対象データ送信手順、前記分類結果取得手順、及び前記判定手順による処理を繰り返し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記14)
前記選択基準情報は、ポインタにより、複数の分類器のインデックスが階層的に接続された情報であり、前記ポインタにより、前記分類結果データに対応する分類器のインデックスが接続されており、
前記判定手順は、前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがあるかを判定し、
前記選択基準情報において、分類結果データに対応する分類器のインデックスを示すポインタがなくなるまでの間、前記分類結果データを新たな分類対象データとして、前記分類器選択手順、前記対象データ送信手順、前記分類結果取得手順、及び前記判定手順による処理を繰り返す、付記13記載の記録媒体。
(付記15)
分類結果出力手順を含み、
前記分類結果出力手順は、前記分類結果データを出力する、付記13又は14記載の記録媒体。
(付記16)
分類手順を含み、
前記分類手順は、前記分類対象データを前記複数の分類器のうち少なくとも一つに入力して、前記分類結果データを出力する、付記13から15のいずれかに記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明によれば、多段的に分類器を利用可能とする際の処理負荷を抑制できる。このため、本発明は、データ分類及び解析を利用する分野において広く有用である。
【符号の説明】
【0043】
10 分類支援装置
11 分類対象データ取得部
12 分類器選択部
13 対象データ送信部
14 分類結果取得部
15 判定部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5