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  • 特開-ガスタービンエンジン 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179346
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】ガスタービンエンジン
(51)【国際特許分類】
   F02K 1/09 20060101AFI20241219BHJP
   B64D 33/04 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
F02K1/09
B64D33/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098111
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新井 篤典
(72)【発明者】
【氏名】大▲桑▼ 達也
(57)【要約】
【課題】
簡易な構造の排気ノズルでありながら、排気ガス流路の断面積を変更可能なガスタービンエンジンを提供する。
【解決手段】
本開示の一態様に係るガスタービンエンジンは、テールコーンと、前記テールコーンを径方向外側から覆って前記テールコーンとの間で排気ガス流路を形成する排気ノズルと、前記排気ノズルよりも上流側に位置し、前記排気ノズルを前後方向に移動可能に支持する筒状の支持ケーシングと、前記排気ノズル又は前記支持ケーシングに取り付けられ、前記排気ノズルを前記テールコーンに対して前後方向に移動させることにより、前記排気ガス流路の断面積を変化させるアクチュエータと、を備えている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テールコーンと、
前記テールコーンを径方向外側から覆って前記テールコーンとの間で排気ガス流路を形成する排気ノズルと、
前記排気ノズルよりも上流側に位置し、前記排気ノズルを前後方向に移動可能に支持する筒状の支持ケーシングと、
前記排気ノズル又は前記支持ケーシングに取り付けられ、前記排気ノズルを前記テールコーンに対して前後方向に移動させることにより、前記排気ガス流路の断面積を変化させるアクチュエータと、を備えている、ガスタービンエンジン。
【請求項2】
上流側端部が前記支持ケーシングに固定され、下流側端部が前記排気ノズルに固定され、前後方向に伸縮可能な伸縮シールを備えている、請求項1に記載のガスタービンエンジン。
【請求項3】
前記アクチュエータ、前記伸縮シール、前記排気ノズルの前記伸縮シールが固定される第1固定部、並びに、前記支持ケーシングの前記アクチュエータ及び前記伸縮シールが固定される第2固定部を含む可変ノズル機構は、前記排気ガス流路よりも径方向外側に位置している、請求項2に記載のガスタービンエンジン。
【請求項4】
前記可変ノズル機構は、当該ガスタービンエンジンを前方から見たとき、当該ガスタービンエンジンの前記可変ノズル機構を除く部分の外縁よりも内側に位置している、請求項3に記載のガスタービンエンジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスタービンエンジンに関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、排気面積を調整可能な可変排気ノズルを備えたガスタービンエンジンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-176604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のガスタービンエンジンは、可変排気ノズルを変形させることで排気面積を調整するため、構造が複雑であった。そこで、本開示の一態様は、簡易な構造の排気ノズルでありながら、排気ガス流路の断面積を変更可能なガスタービンエンジンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係るガスタービンエンジンは、テールコーンと、前記テールコーンを径方向外側から覆って前記テールコーンとの間で排気ガス流路を形成する排気ノズルと、前記排気ノズルよりも上流側に位置し、前記排気ノズルを前後方向に移動可能に支持する筒状の支持ケーシングと、前記排気ノズル又は前記支持ケーシングに取り付けられ、前記排気ノズルを前記テールコーンに対して前後方向に移動させることにより、前記排気ガス流路の断面積を変化させるアクチュエータと、を備えている。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様によれば、簡易な構造の排気ノズルでありながら、排気ガス流路の断面積を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1はガスタービンエンジンの概略図である。
図2図2は排気ガス流路付近の拡大図であって、排気ノズルが通常位置にある状態を示した図である。
図3図3は排気ガス流路付近の拡大図であって、排気ノズルが通常位置及び移動位置にある状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(ガスタービンエンジンの概要)
以下、実施形態について説明する。はじめに、実施形態に係るガスタービンエンジン(以下、単に「エンジン」と称する)100の概要を説明する。図1は、本実施形態に係るエンジン100の概略図である。図1の紙面左方がエンジン100の前方であり、図1の紙面右方がエンジン100の後方である。以下では、エンジン100の前方を単に「前方」、エンジン100の後方を単に「後方」、エンジン100の軸心方向を「軸方向」、エンジン100の軸心周りの方向を「周方向」、エンジン100の径方向を単に「径方向」と称する。
【0009】
本実施形態のエンジン100は、航空機用の2軸式のターボファンエンジンである。ただし、エンジン100の用途及び形式は限定されない。エンジン100は、ファン10で取り込んだ空気を低圧圧縮機11に供給するとともに、低圧圧縮機11よりも径方向外側に位置するバイパス流路13に供給する。低圧圧縮機11に供給された空気は、低圧圧縮機11で圧縮され、さらに高圧圧縮機12で圧縮された後、燃焼器14に供給される。燃焼器14では、圧縮された空気に燃料を噴霧して燃焼させ、高温高圧の燃焼ガスを生成する。
【0010】
燃焼器14で生成した燃焼ガスは、高圧タービン15及び低圧タービン16に供給され、高圧タービン15及び低圧タービン16を回転駆動する。高圧タービン15は、外部シャフト17を介して高圧圧縮機12に接続されている。そのため、高圧タービン15の回転駆動に伴って高圧圧縮機12が回転する。また、低圧タービン16は、内部シャフト18を介して低圧圧縮機11及びファン10に接続されている。そのため、低圧タービン16の回転駆動に伴って低圧圧縮機11及びファン10が回転する。
【0011】
高圧タービン15及び低圧タービン16を通過した燃焼ガスは、バイパス流路13を通過した空気と合流し、排気ガス流路19を通って排気ガスとして後方に排出される。本実施形態に係るエンジン100は、この排気ガス流路19の断面積を変化させることができる。排気ガス流路19の断面積を変化させる目的は限定されないが、例えば、エンジン100の推力調整などである。
【0012】
(排気ガス流路の断面積を変化させる機構)
次に、排気ガス流路19の断面積を変化させる機構について説明する。図2は、図1に示す排気ガス流路19付近の拡大図である。本実施形態に係るエンジン100は、テールコーン21と、排気ノズル22と、支持ケーシング23と、可変ノズル機構24と、を備えている。以下、これらの構成要素について順に説明する。
【0013】
<テールコーン>
図1に示すように、テールコーン21は、高圧タービン15及び低圧タービン16よりも燃焼ガスの流れ方向下流に位置し、高圧タービン15及び低圧タービン16を通過した排気ガスを後方に案内する部材である。テールコーン21は、前方部分よりも後方部分の外径が小さい円錐状の形状を有している。ただし、テールコーン21は、先端が半球状であるなど厳密な円錐でなくてもよく、テールコーン21の形状は特に限定されない。
【0014】
<排気ノズル>
排気ノズル22は、テールコーン21の一部を径方向外側から覆う部材である。排気ノズル22は、テールコーン21との間で排気ガス流路19を形成する。本実施形態の排気ノズル22は、テールコーン21の一部を径方向外側から覆うが、テールコーン21の全部を径方向外側から覆ってもよい。また、本実施形態では、排気ノズル22の後方端部がテールコーン21の後方端部よりも前方に位置している。ただし、排気ノズル22の後方端部がテールコーン21の後方端部よりも後方に位置していてもよいし、テールコーン21の後方端部と同じ軸方向位置に位置していてもよい。
【0015】
図2に示すように、本実施形態の排気ノズル22は、ノズル本体31と、第1固定部32と、を含んでいる。ノズル本体31は、後方に進むにしたがって断面積が小さくなる筒状の形状を有している。さらに言えば、ノズル本体31は、前方部分の内径が後方部分の内径よりも大きい円錐台状の形状を有している。ただし、ノズル本体31は、後方端部が円形でないなど厳密な円錐台でなくてもよく、ノズル本体31の形状は特に限定されない。一方、第1固定部32は、円環状であって、排気ノズル22の先端部分に位置し、断面視においてノズル本体31の前方端部から径方向外方に延びている。ただし、第1固定部32の形状は、円環状以外の形状を有していてもよい。
【0016】
<支持ケーシング>
支持ケーシング23は、排気ノズル22を支持する部材である。図1に示すように、本実施形態では、バイパス流路13を形成するケーシングが、支持ケーシング23として機能する。支持ケーシング23は、排気ノズル22よりも排気ガスの流れ方向上流側に位置し、筒状の形状を有している。また、図2に示すように、支持ケーシング23は、後方部分に位置する第2固定部36を含んでいる。第2固定部36は、円環状であって、径方向外方に突出している。ただし、第2固定部36の形状は、円環状以外の形状を有していてもよい。
【0017】
また、支持ケーシング23は、排気ノズル22を前後方向に移動可能に支持する。本開示でいう「前後方向」は、軸方向のみならず軸方向に対してわずかに傾斜する方向も含む。本実施形態の支持ケーシング23は、後述するアクチュエータ25を介して排気ノズル22を前後方向に移動可能に支持する。本実施形態に係るエンジン100は、更に、排気ノズル22の第1固定部32に形成された複数の貫通孔と、支持ケーシング23の第2固定部36から後方に向かって延び前記貫通孔を通る複数の棒状部材とを有していてもよい。この構成によれば、支持ケーシング23は、アクチュエータ25に加え、棒状部材を介して排気ノズル22を前後方向に移動可能に支持することができる。なお、排気ノズル22を前後方向に移動可能に支持する機構は、本実施形態の構成に限定されない。
【0018】
<可変ノズル機構>
可変ノズル機構24は、排気ノズル22の第1固定部32と、支持ケーシング23の第2固定部36と、アクチュエータ25と、伸縮シール26と、を含む。このうち、排気ノズル22の第1固定部32及び支持ケーシング23の第2固定部36は上述した通りであるから、以下ではアクチュエータ25及び伸縮シール26について説明する。
【0019】
アクチュエータ25は、排気ノズル22をテールコーン21に対して前後方向に移動させる装置である。アクチュエータ25の形式は限定されず、例えば、電動式であってもよく、油圧式であってもよい。また、本実施形態のエンジン100は、異なる周方向位置に位置する複数のアクチュエータ25を備えている。ただし、エンジン100が備えるアクチュエータ25の数は限定されない。
【0020】
図2に示すように、本実施形態のアクチュエータ25は、アクチュエータ本体41と、アクチュエータ本体41に対して前後方向に移動するロッド42とを有している。アクチュエータ本体41は、支持ケーシング23の第2固定部36に固定されている。一方、ロッド42は、先端部分が排気ノズル22の第1固定部32に固定されている。そのため、ロッド42がアクチュエータ本体41に対して前後方向に移動することにより、排気ノズル22は支持ケーシング23に対して前後方向に移動し、さらに排気ノズル22はテールコーン21に対して前後方向に移動する。
【0021】
なお、本実施形態のアクチュエータ25は、支持ケーシング23に取り付けられているが、排気ノズル22に取り付けられていてもよい。この場合、例えば、排気ノズル22の第1固定部32にアクチュエータ本体41が固定され、支持ケーシング23の第2固定部36にロッド42が固定されていてもよい。
【0022】
また、本実施形態では、可変ノズル機構24は、排気ガス流路19よりも径方向外側に位置している。そのため、可変ノズル機構24が排気ガス流路19を通過する排気ガスの流れを妨げることはない。また、アクチュエータ25が高温の排気ガスに晒されないので、アクチュエータ25が劣化しにくい。
【0023】
さらに、可変ノズル機構24は、エンジン100を前方から見たとき、エンジン100の可変ノズル機構24を除く部分の外縁(図1の二点鎖線参照)よりも内側に位置している。そのため、エンジン100の前方投影面積が拡大するのを抑制することができる。本実施形態では、支持ケーシング23の最も外径の大きい部分は、可変ノズル機構24の最も径方向外側に位置する部分よりも径方向外側に位置している。なお、例えば、エンジン100の径方向外側部分に機器が設けられている場合、「エンジン100の可変ノズル機構24を除く部分」にはその機器も含まれる。
【0024】
伸縮シール26は、排気ノズル22と支持ケーシング23の間に位置するシールである。伸縮シール26は、排気ノズル22と支持ケーシング23の境界に沿って周方向に連続する円環状の形状を有している。ただし、伸縮シール26は円環状以外の形状を有していてもよい。例えば、伸縮シール26は、周方向に不連続であってもよい。
【0025】
本実施形態では、伸縮シール26の前方端部、つまり排気ガスの流れ方向上流側端部は、支持ケーシング23の第2固定部36に固定されている。ただし、伸縮シール26の前方端部は、支持ケーシング23の第2固定部36以外の部分に固定されていてもよい。また、伸縮シール26の後方端部、つまり排気ガスの流れ方向下流側端部は、排気ノズル22の第1固定部32に固定されている。ただし、伸縮シール26の後方端部は、排気ノズル22の第1固定部32以外の部分に固定されていてもよい。
【0026】
また、本実施形態の伸縮シール26は前後方向に伸縮可能である。伸縮シール26は、例えばベローズシールであってもよい。本実施形態の伸縮シール26は前後方向に伸縮可能であるため、排気ノズル22の前後方向の移動に追随して変形することができる。そのため、排気ノズル22が前後方向に移動しても、排気ノズル22と支持ケーシング23の隙間をシールし、その隙間から排気ガスが漏れるのを防ぐことができる。
【0027】
<排気ガス流路の断面積の変化>
続いて、排気ガス流路19の断面積の変化について説明する。本実施形態では、排気ノズル22がテールコーン21に対して前後方向に移動することにより、排気ガス流路19の断面積が変化する。ここで、排気ガス流路19の断面積とは、排気ガス流路19の所定の軸方向位置における軸方向に対して垂直な断面の面積である。排気ガス流路19の所定の軸方向位置は、例えば、テールコーン21の軸方向の中央にあたる位置であってもよく、排気ガス流路19の断面積が最も小さくなる軸方向の位置であってもよい。
【0028】
図3は、排気ノズル22が通常位置及び移動位置にある状態を示した図である。以下では、図3の一点鎖線で示す排気ノズル22の位置を「通常位置」と称し、実線で示す排気ノズル22の位置を「移動位置」と称する。さらに、図3では、排気ガス流路19の所定の軸方向位置を符号Xで示す。そうすると、排気ガス流路19の所定の軸方向位置Xにおいて、排気ノズル22が移動位置にあるときの排気ノズル22の内径R2は、排気ノズル22が通常位置にあるときの排気ノズル22の内径R1よりも大きい。
【0029】
排気ガス流路19は、排気ノズル22とテールコーン21との間で形成された流路であるから、排気ガス流路19の所定の軸方向位置Xにおける排気ガス流路19の断面積は、排気ガス流路19の所定の軸方向位置Xにおけるテールコーン21の外径と排気ノズル22の内径によって決まる。したがって、排気ノズル22がテールコーン21に対して後方に移動する場合、すなわち排気ノズル22が通常位置から移動位置へ移動する場合、排気ガス流路19の所定の軸方向位置Xにおける排気ノズル22の内径が大きくなるので、排気ガス流路19の断面積は大きくなる。
【0030】
そして、排気ノズル22が移動位置よりも後方に移動すると、排気ガス流路19の所定の軸方向位置Xにおける排気ノズル22の内径が更に大きくなるので、排気ガス流路19の断面積は更に大きくなる。一方で、排気ノズル22が移動位置よりも前方に移動すると、排気ガス流路19の所定の軸方向位置Xにおける排気ノズル22の内径が小さくなるので、排気ガス流路19の断面積は小さくなる。
【0031】
以上のとおり、本実施形態ではアクチュエータ25により排気ノズル22をテールコーン21に対して前後方向に移動させることにより、排気ガス流路19の断面積を変化させることができる。よって、本実施形態に係るエンジン100によれば、簡易な構成の排気ノズル22であっても、排気ガス流路19の断面積を変化させることができる。
【0032】
(まとめ)
本明細書で開示する第1の項目は、テールコーンと、前記テールコーンを径方向外側から覆って前記テールコーンとの間で排気ガス流路を形成する排気ノズルと、前記排気ノズルよりも上流側に位置し、前記排気ノズルを前後方向に移動可能に支持する筒状の支持ケーシングと、前記排気ノズル又は前記支持ケーシングに取り付けられ、前記排気ノズルを前記テールコーンに対して前後方向に移動させることにより、前記排気ガス流路の断面積を変化させるアクチュエータと、を備えている、ガスタービンエンジンである。
【0033】
この構成によれば、簡易な構造の排気ノズルでありながら、排気ガス流路の断面積を変更することができる。
【0034】
本明細書で開示する第2の項目は、上流側端部が前記支持ケーシングに固定され、下流側端部が前記排気ノズルに固定され、前後方向に伸縮可能な伸縮シールを備えている、第1の項目に記載のガスタービンエンジンである。
【0035】
この構成によれば、排気ノズルが前後方向に移動しても、排気ノズルと支持ケーシングの隙間から排気ガスが漏れるのを防ぐことができる。
【0036】
本明細書で開示する第3の項目は、前記アクチュエータ、前記伸縮シール、前記排気ノズルの前記伸縮シールが固定される第1固定部、並びに、前記支持ケーシングの前記アクチュエータ及び前記伸縮シールが固定される第2固定部を含む可変ノズル機構は、前記排気ガス流路よりも径方向外側に位置している、第2の項目に記載のガスタービンエンジンである。
【0037】
この構成によれば、可変ノズル機構が排気ガス流路を通過する排気ガスの流れを妨げることはない。
【0038】
本明細書で開示する第4の項目は、前記可変ノズル機構は、当該ガスタービンエンジンを前方から見たとき、当該ガスタービンエンジンの前記可変ノズル機構を除く部分の外縁よりも内側に位置している、第3の項目に記載のガスタービンエンジンである。
【0039】
この構成によれば、エンジンの前方投影面積が拡大するのを抑制することができる。
【符号の説明】
【0040】
21 テールコーン
22 排気ノズル
23 支持ケーシング
24 可変ノズル機構
25 アクチュエータ
26 伸縮シール
32 第1固定部
36 第2固定部
100 ガスタービンエンジン
図1
図2
図3