IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ビズリーチの特許一覧

特開2024-179406人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム
<>
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図1
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図2
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図3
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図4
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図5
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図6
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図7
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図8
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図9
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図10
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図11
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図12
  • 特開-人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179406
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20241219BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098238
(22)【出願日】2023-06-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】512313953
【氏名又は名称】株式会社ビズリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】藤村 拓也
(72)【発明者】
【氏名】前川 靖博
(72)【発明者】
【氏名】高橋 裕也
(72)【発明者】
【氏名】三田 枝見
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】人材の属性管理が容易となる人材管理支援システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、人材管理支援システムが提供される。この人材管理支援システムは、プロセッサを備える。プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成される。取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得する。ラベル付与ステップでは、第1カテゴリの属性値に基づく情報と、第2カテゴリの属性値に基づく第1カテゴリの状態を表す従属パラメータとを含む少なくとも1つのラベルを対象者の情報に付与する。第1表示制御ステップでは、ラベルが付与された態様で対象者の情報を個別に表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値に基づく情報と、前記第2カテゴリの属性値に基づく前記第1カテゴリの状態を表す従属パラメータとを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させる、人材管理支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記ラベルに対応する閲覧可能条件を取得し、
前記第1表示制御ステップでは、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限する、人材管理支援システム。
【請求項3】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限する、人材管理支援システム。
【請求項4】
請求項2に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値に基づく役職の種類に関する情報を含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与し、
前記閲覧可能条件は、前記ラベルに含まれる前記役職の種類に関する情報に基づき、前記役職の種類と同等又は上位の役職を有する前記閲覧者のみを閲覧可能とする条件である、人材管理支援システム。
【請求項5】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベルは、前記第1カテゴリの属性値から換算された、前記第1カテゴリとは異なる第3カテゴリにおける属性値に基づいた換算ラベルを含む、人材管理支援システム。
【請求項6】
請求項5に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、
第1受付ステップでは、前記属性パラメータを前記第3カテゴリにおける属性値に換算する換算条件の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記換算条件に基づいた前記換算ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項7】
請求項6に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記換算条件には、前記対象者の評価情報が含まれる、人材管理支援システム。
【請求項8】
請求項6に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記換算条件には、前記対象者に対するコンディション情報が含まれる、人材管理支援システム。
【請求項9】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報に付与された前記ラベルの総数が予め定めた上限値未満の場合に、新たなラベルを追加する、人材管理支援システム。
【請求項10】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、
第2受付ステップでは、提案された前記ラベルに対し、前記対象者の関係者の承認の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報への前記ラベルの付与を提案し、前記承認を受けた前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項11】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、予め入力された前記対象者の職務情報と、既に付与された前記ラベルとに基づいて、新たなラベルを前記対象者の情報に付与するか、又は前記新たなラベルを前記対象者の関係者に提案する、人材管理支援システム。
【請求項12】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記対象者の情報に付与されるラベルの候補を取得し、
前記ラベル付与ステップでは、前記候補の中から前記ラベルを選択する、人材管理支援システム。
【請求項13】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値に基づく役職の種類に関する情報と、前記第2カテゴリの属性値に基づく前記役職への就任可能時期に関する情報とを含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項14】
請求項13に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記役職の種類を前記対象者の人事評価に基づき推定し、前記役職への就任可能時期を前記対象者の職務経験に基づき推定する、人材管理支援システム。
【請求項15】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、
第2表示制御ステップでは、複数の前記対象者を前記ラベルで分類した統計情報を表示させる、人材管理支援システム。
【請求項16】
人材管理支援方法であって、
請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の人材管理支援システムの各ステップを備える、人材管理支援方法。
【請求項17】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の人材管理支援システムの各ステップを実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人材管理支援システム、人材管理支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されるように、人事データのデータベースを管理する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-135946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
組織内における個人情報は非常に多い。そのため、組織内の人材がそれぞれどのような属性を有するかは、上述の従来技術を用いても容易に把握することが難しく、技術開拓の余地がある。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、人材の属性管理が容易となる人材管理支援システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、人材管理支援システムが提供される。この人材管理支援システムは、プロセッサを備える。プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成される。取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得する。ラベル付与ステップでは、第1カテゴリの属性値に基づく情報と、第2カテゴリの属性値に基づく第1カテゴリの状態を表す従属パラメータとを含む少なくとも1つのラベルを対象者の情報に付与する。第1表示制御ステップでは、ラベルが付与された態様で対象者の情報を個別に表示させる。
【0007】
このような態様によれば、各人材が持つ属性を示したラベルが対象者の情報に付与されるため、関係者(例えば、対象者の上司、人事担当者など)が、各人材の特徴を容易に把握することができ、ラベルを参照した人材マネジメントを行うことができる。これにより、組織内の人材の属性管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】人材管理支援システム1を表す構成図である。
図2】サーバ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】関係者端末20及び対象者端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】サーバ装置10(制御部11)、関係者端末20(制御部21)、及び対象者端末30(制御部31)によって実現される機能を示すブロック図である。
図5】関係者端末20に表示されるラベル選択画面CDの一例を示す図である。
図6】ラベル数の注意表示の一例である。
図7】関係者端末20に表示されるラベル候補設定画面RDの一例を示す図である。
図8】関係者端末20又は対象者端末30に表示される対象者情報表示画面ODの一例を示す図である。
図9】関係者端末20に表示される抽出リストELの一例である。
図10】関係者端末20に表示される分布グラフDG及び分布表DTの一例である。
図11】関係者端末20に表示されるコンディションの履歴表HT及び履歴グラフHGの一例である。
図12】人材管理支援システム1によって実行される情報処理(ラベルの付与処理)の流れを示すアクティビティ図である。
図13】人材管理支援システム1によって実行される情報処理(ラベルを含む情報の表示処理)の流れを示すアクティビティ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、ハードウェア構成について説明する。
【0014】
<人材管理支援システム1>
図1は、人材管理支援システム1を表す構成図である。人材管理支援システム1は、通信回線2と、サーバ装置10と、複数の関係者端末20と、複数の対象者端末30とを備える。サーバ装置10と、関係者端末20と、対象者端末30とは、通信回線2を通じて通信可能に構成されている。サーバ装置10、関係者端末20、及び対象者端末30の通信回線2との接続は有線でも無線でもよい。
【0015】
人材管理支援システム1は、組織内の人事管理の対象人材(複数の対象者)と、組織内で対象者に関係を有する複数の関係者とが利用する人事システムの一部を構成する。「関係者」には、対象者のレポートライン上の人物(例えば上司、ライン長など)、人事関係者等が含まれる。なお、人材管理支援システム1における「対象者」は、他の対象者の「関係者」ともなりうる。
【0016】
人材管理支援システム1は、対象者の属性の管理と出力とを主に行う。一実施形態において、人材管理支援システム1とは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。以下、これらの構成要素について説明する。
【0017】
<サーバ装置10>
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、通信バス14とを備える。制御部11、記憶部12、及び通信部13は、サーバ装置10の内部において通信バス14を介して電気的に接続されている。
【0018】
<制御部11>
制御部11は、サーバ装置10に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部11は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部11は、記憶部12に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ装置10に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部11は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部11を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0019】
<記憶部12>
記憶部12は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部11によって実行されるサーバ装置10に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部12は、制御部11によって実行されるサーバ装置10に係る種々のプログラム、変数等を記憶している。
【0020】
<通信部13>
通信部13は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、BLUETOOTH(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ装置10は、通信部13及びネットワークを介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
【0021】
サーバ装置10は、オンプレミス形態であってもよく、クラウド形態であってもよい。クラウド形態のサーバ装置10としては、例えば、SaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティングという形態で、上述の機能や処理を提供してもよい。
【0022】
<関係者端末20>
図3は、関係者端末20及び対象者端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。図3Aに示すように、関係者端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25と、通信バス26とを備える。制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、及び出力部25は、関係者端末20の内部において通信バス26を介して電気的に接続されている。制御部21、記憶部22及び通信部23の説明は、サーバ装置10における各部の説明と同様のため省略する。
【0023】
<入力部24>
入力部24は、ユーザによってなされた操作入力を受け付ける。操作入力は、命令信号として通信バス26を介して制御部21に転送される。制御部21は、必要に応じて、転送された命令信号に基づいて所定の制御や演算を実行しうる。入力部24は、関係者端末20の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部24は、出力部25と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。入力部24がタッチパネルとして実施される場合、ユーザは、入力部24に対してタップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。入力部24としては、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、トラックパッド、QWERTYキーボード等が採用可能である。
【0024】
<出力部25>
出力部25は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。出力部25は、関係者端末20の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。具体的には、出力部25は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はプラズマディスプレイ等の表示デバイスとして実施されうる。これらの表示デバイスは、関係者端末20の種類に応じて使い分けて実施されることが好ましい。
【0025】
<対象者端末30>
図3Bに示すように、対象者端末30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、出力部35と、通信バス36とを備える。制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、及び出力部35は、対象者端末30の内部において通信バス36を介して電気的に接続されている。制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34及び出力部35の説明は、関係者端末20における各部の説明と同様のため省略する。
【0026】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11(人材管理支援システム1が備えるプロセッサ)に含まれる各機能部として実行されうる。
【0027】
図4は、サーバ装置10(制御部11)、関係者端末20(制御部21)、及び対象者端末30(制御部31)によって実現される機能を示すブロック図である。
【0028】
図4Aに示すように、サーバ装置10(制御部11)は、情報入手部111と、取得部112と、ラベル付与部113と、第1受付部114と、第2受付部115と、第3受付部116と、第4受付部117と、第1表示制御部118と、第2表示制御部119と、人工知能部120とを備える。図4Bに示すように、関係者端末20(制御部21)は、表示部211と、操作受付部212とを備える。図4Cに示すように、対象者端末30(制御部31)は、表示部311と、操作受付部312とを備える。
【0029】
<情報入手部111>
情報入手部111は、複数の対象者それぞれの情報を入手するように構成される。対象者の情報は、予め構築された人事データベースから取得されてもよいし、関係者端末20又は対象者端末30からの入力によって取得されてもよい。
【0030】
対象者の情報には、氏名、顔写真、社員コード、所属、雇用形態、勤務地、職種等の基本情報に加えて、職務情報が含まれる。職務情報には、例えば、異動履歴、目標設定の内容、評価(入社前及び入社時の面接評価を含む)、職務経歴、スキル、資格、コンディションサーベイの結果(組織サーベイ、パルスサーベイなど)、組織内コミュニケーションツールのデータ(発言頻度、発言内容など)、組織内の人的ネットワーク(他者との繋がりの時系列変化、誰と繋がりが濃いかなど)、勤怠状況(残業時間、年休取得数など)等が含まれる。
【0031】
<取得部112>
取得部112は、対象者についての第1カテゴリにおける第1属性値と、第2カテゴリにおける第2属性値とを含む属性パラメータと、ラベル付与部113によって対象者の情報に付与されるラベルに対する閲覧可能条件と、対象者の情報に付与されるラベルの候補とを取得するように構成される。
【0032】
取得部112は、予め登録されている対象者の情報から、属性パラメータ(第1属性値及び第2属性値)を取得してもよいし、関係者端末20又は対象者端末30による属性パラメータの入力を受け付けてもよい。また、第1カテゴリと第2カテゴリとは、互いに異なるカテゴリである。例えば、第1カテゴリは役職の種類、第2カテゴリは役職への就任可能時期である。
【0033】
図5は、関係者端末20に表示されるラベル選択画面CDの一例を示す図である。ラベル選択画面CDには、複数のラベルLBが、ラベルの候補として、フィールドFD毎に表示される。フィールドFDは、複数のラベルLBをグループ化したものである。同一のフィールドFDに含まれる複数のラベルLBは、排他的に選択可能であってもよい。例えば、図5の「幹部候補」フィールドでは、「幹部候補:Prepared」、「幹部候補:Soon」及び「幹部候補:Prospect」のいずれか1つのみが選択可能である。また、同一のフィールドFDに含まれる複数のラベルLBは、重複選択可能であってもよい。例えば、図5の「アラートラベル」フィールドでは、「離職リスクあり」及び「36超過」の双方を選択可能である。
【0034】
フィールドFDには、フィールド名と共に、フィールドの階層構造が表示される。例えば、図5の「幹部候補」フィールドは、「サクセッションプラン」の下位層である。図5の一番上のフィールドの例では、「サクセッションプラン」が第1カテゴリに相当し、「幹部候補」及び「マネージャー候補」がそれぞれ、第1属性値に基づく情報に相当する。
【0035】
また、このフィールドの例では、「就任可能時期」が第2カテゴリに相当し、「Prepared」、「Soon」及び「Prospect」がそれぞれ、第2属性値に基づく、第1カテゴリの状態を表す従属パラメータに相当する。なお、「Prepared」は、「すぐに就任可能」、「Soon」は、「次の候補」、「Prospect」は、「中長期的な候補」であることをそれぞれ示す。なお、具体的にどのような状態が、「Prepared」、「Soon」、「Prospect」等に相当するかは、組織に応じて適宜設定される。
【0036】
図5の「幹部候補」フィールドのラベルLBは、第1属性値に基づく「幹部候補」の情報に、第2属性値に基づく「Prepared」、「Soon」又は「Prospect」の情報を組み合わせたものである。例えば、「幹部候補:Prepared」のラベルLBは、第1カテゴリに関する「幹部候補」に、第1カテゴリ(役職)の状態(就任可能時期)を表す従属パラメータである「Prepared」を組み合わせたものである。
【0037】
関係者端末20において、ラベル選択画面CDにおける「幹部候補:Prepared」のラベルLBが押下されると、取得部112は、「幹部候補:Prepared」に対応するラベルコードを取得する。このラベルコードは、第1属性値と第2属性値との組み合わせを示すコードである。
【0038】
図5の「パフォーマンスラベル」フィールドのラベルLBは、第1属性を表す「パフォーマンスのレベル」の情報のみで構成されている。関係者端末20において、ラベル選択画面CDにおける「ミドルパフォーマー」のラベルLBが押下されると、取得部112は、「ミドルパフォーマー」に対応するラベルコードを取得する。このラベルコードは、第1属性値を示すコードである。
【0039】
取得部112は、1つの入力(例えば「幹部候補:Prepared」のラベルの選択)によって、第1属性値と第2属性値とを同時に取得してもよいし、第1属性値の入力と、第2属性値の入力との計2回の入力によって、第1属性値と第2属性値とを取得してもよい。
【0040】
第1カテゴリとしては、図5に示される「役職」、「パフォーマンス」及び「アラート」(リスク)の他に、「ソフトスキル」、「ハードスキル」、「コンディション」、「性格診断」、「フォローの必要性」、「評価(過去の評価値からの変化である評価推移も含む)」等が例示される。第2カテゴリとしては、図5に示される「就任可能時期」の他に、「レベル(例えば、リスクの大きさやスキルの熟練度)」等が例示される。
【0041】
「属性値」は、対象者に関する情報であればよい。具体的な属性値としては、上述した職務情報のほかに、役割(例えば、役職の種類など)、評価(例えば、連続プラス評価期間など)、人事情報(例えば、目標の設定内容など)、インベント発生の時期(例えば、昇格時期など)、ボリューム(例えば、残業時間など)、レベル(例えば、パフォーマンスの高さ)等が例示される。
【0042】
取得部112は、例えば、記憶部12に記憶されたデータベースから閲覧条件及びラベルの候補を取得する。閲覧条件及びラベルの候補は、第3受付部116又は第4受付部117による関係者端末20からの入力の受付によって更新が可能である。この更新については後述する。
【0043】
<ラベル付与部113>
ラベル付与部113は、第1属性値に基づく情報と、第2属性値に基づく第1カテゴリの状態を表す従属パラメータとを含む少なくとも1つの複合ラベルを対象者の情報に付与するように構成される。また、ラベル付与部は、属性パラメータの第1カテゴリの属性値のみに基づいた、少なくとも1つの単一ラベルも対象者の情報に付与するように構成される。
【0044】
複合ラベルとしては、図5に示される「幹部候補:Prepared」、「マネージャー候補:Soon」等が例示される。すなわち、ラベル付与部113は、第1属性値に基づく役職の種類に関する情報と、第2属性値に基づく役職への就任可能時期に関する情報とを含むラベルを対象者の情報に付与する。単一ラベルとしては、図5に示される「ミドルパフォーマー」、「離職リスクあり」等が例示される。
【0045】
ラベル付与部113は、取得部112が取得したラベルの候補の中からラベルを選択する。これにより、ラベルの候補のカスタマイズによって、対象者の情報に付加されるラベルのバリエーションを調整することができる。また、関係者(特に人材管理支援システム1の管理者)は、関係者端末20による入力によって、図5のラベル選択画面CDに対し、任意のフィールドFD及びラベルLBの追加又は削除が可能である。ラベルの候補のカスタマイズについては後述する。
【0046】
ラベル付与部113は、ラベル(複合ラベル又は単一ラベル)の種類に応じて、ラベルを自動で対象者の情報に付与するか、又は関係者に対象者の情報へのラベルの付与を提案する。また、ラベル付与部113は、客観的な事実を示すラベルについては、提案をせずに自動で付与してもよい。
【0047】
一方、ラベル付与の提案を行う場合、ラベル付与部113は、関係者端末20に提案するラベルを表示させ、第2受付部115により関係者端末20からラベル付与の承認の入力を受け付ける。ラベル付与部113は、関係者から承認を受けたラベルを対象者の情報に付与する。これにより、承認(第三者の評価)が必要な項目に関するラベルが自動で付されることが避けられるため、ラベルの信頼性を高めることができる。また、第2受付部115は、1つのラベルに対し、関係者端末20から複数回の承認の入力を受け付けてもよい。つまり、ラベルの承認は、同一の関係者、又は異なる複数の関係者からの多段階の承認で構成されてもよい。
【0048】
また、ラベル付与部113は、予め入力された対象者の職務情報と、既に付与されたラベルとに基づいて、新たなラベルを対象者の情報に付与するか、又は新たなラベルを対象者の関係者に提案してもよい。職務情報には、例えば「職務等級」、「経験年数」等が含まれる。これにより、付与されたラベルに基づき、別の観点の属性を表すラベルを対象者の情報に追加付与することができる。そのため、人材のラベルによる管理性が向上する。
【0049】
例えば、ラベル付与部113は、対象者の情報における「職務等級」及び「管理職経験年数」と、「パフォーマンス」のラベルの内容とが条件を満たすか否か判定し、条件を満たす場合に「幹部候補:Prepared」等の複合ラベルを提案する。さらに、ラベル付与部113は、承認権限を持つ関係者(例えば人事担当者)からの提案されたラベルに対する承認を受けて、「幹部候補:Prepared」等の複合ラベルを対象者の情報に付与する。
【0050】
複合ラベルは、第1属性値から換算された、第1カテゴリとは異なる第3カテゴリにおける第3属性値に基づいた換算ラベルを含んでもよい。これにより、第1カテゴリを関係者が選択しやすい(つまり評価しやすい)項目としつつ、対象者に付されるラベルを中身が把握しやすい情報に置き換えることができる。
【0051】
例えば、ラベル付与部113は、「労働量」(第1カテゴリ)の「残業時間」(第1属性値)を、「離職リスク」(第3カテゴリ)の「有無」(第3属性値)に換算して、「離職リスクあり」との換算ラベルを対象者の情報に付与する。このとき、さらに別の第1カテゴリ(例えば「コンディション」)の属性値を組み合わせて、換算ラベルが選定されてもよい。
【0052】
別の例として、ラベル付与部113は、「人事評価」(第1カテゴリ)の「連続プラス評価期間」(第1属性値)を、「パフォーマンス」(第3カテゴリ)の「レベル」(第3属性値)に換算してもよい。また、ラベル付与部113は、「人事評価」(第1カテゴリ)の「連続プラス評価期間」(第1属性値)と、「キャリア志向」(別の第1カテゴリ)の「志向性の高さ」(別の第1属性値)とを、「サクセッションプラン」(第3カテゴリ)の「役職」(第3属性値)に換算してもよい。また、ラベル付与部113は、「サクセッションプラン」の「役職」の選定において、現任者、及び他の候補者との共通点を抽出して、属性値の換算(役職の選定)を行ってもよい。
【0053】
換算ラベルは、人工知能によって選定されたものであってもよいし、換算条件に基づいたものであってもよい。換算条件は、第1受付部114による関係者端末20からの入力の受付によって更新が可能である。この更新については後述する。
【0054】
また、ラベル付与部113は、関係者に付与されるラベルの第1属性値を推定した上で、第1属性値に対する従属パラメータの入力を受け付けてもよい。例えば、ラベル付与部113は、対象者の情報における「職務等級」、「業務経験年数」及び「所有資格」が条件を満たすか否か判定し、条件を満たす場合に「管理職候補」(例えば「マネージャー候補」)を付与されるラベルの第1属性値として提案する。さらに、ラベル付与部113は、「管理職候補」に対する従属パラメータとして「管理職候補としてのレベル」(例えば「就任可能時期」)の入力を受け付ける。ラベル付与部113は、「管理職候補」と、入力された「管理職候補としてのレベル」とを組み合わせた複合ラベル(例えば「マネージャー候補:Soon」)を所有者の情報に付与する。
【0055】
ラベル付与部113は、役職の種類を対象者の人事評価に基づき推定し、役職への就任可能時期を対象者の職務経験に基づき推定してもよい。例えば、ラベル付与部113は、対象者の「直近の人事評価」(例えば、A、B、C、D等のランク付け)及び「経験年数」に応じて、役職の種類及び就任可能時期を提案してもよい。これにより、関係者の主観によらずに、役職の種類と就任可能時期とを組み合わせた複合ラベルを提案できる。
【0056】
ラベル付与部113は、取得された(推定されたものも含む)第1属性値及び第2属性値の一方のみに基づいて従属パラメータを推定してもよいし、取得された第1属性及び第2属性値の双方に基づいて従属パラメータを推定してもよい。第1属性値及び第2属性値には、上述した通り、職務情報の他に、各カテゴリにおける、役割、評価、人事情報、インベント発生の時期、ボリューム、レベル等が含まれる。
【0057】
例えば、ラベル付与部113は、取得された「役職の種類」(第1属性値)に基づいて、就任可能時期(従属パラメータ)を提案してもよい。また、ラベル付与部113は、取得された「役職の種類」(第1属性値)と、取得された「人事評価」(第2属性値)とに基づいて、就任可能時期(従属パラメータ)を提案してもよい。
【0058】
ラベル付与部113は、時間の経過に合わせて、対象者の情報に付与されたラベルにおける就任可能時期を自動で変更するか、又は就任可能時期の変更を提案してもよい。例えば、ラベル付与部113は、「幹部候補:Prospect」ラベルを付与してから3年経過後に、「幹部候補:Soon」ラベルへの変更を提案する。さらに、ラベル付与部113は、所定サイクル(例えば1年に1回)で、対象者に付与されているラベルの見直し(新たなラベルへの更新)の提案をしてもよい。
【0059】
ラベル付与部113は、対象者の情報に付与されたラベルの総数が予め定めた上限値未満の場合に、新たなラベルを追加する。換言すれば、ラベル付与部113は、対象者の情報に既に付与されているラベルの数が上限値に達している場合は、新たなラベルを付加しない。これにより、多数のラベルが付与されることによる情報の視認性及び管理性の低下、並びにラベルの価値低下が抑制される。
【0060】
ラベル付与部113は、ラベル数が上限値に達している状態で、ラベルを追加する入力が行われた場合に、ラベル数が上限値に達している旨を関係者端末20に表示させる。図6は、ラベル数の注意表示の一例である。図6の例では、注意CAがラベル選択画面CDの上方に表示される。この状態では、ラベルLBを押下しても該当するラベルLBは対象者の情報に付与されない。また、この状態では、対象者のラベルを削除することで、再びラベルの付与が可能となる。
【0061】
<第1受付部114>
第1受付部114は、属性パラメータを第3カテゴリにおける属性値に換算する換算条件の入力を受け付けるように構成される。これにより、組織ごとの人材管理支援システム1の運用に合わせて、ラベル付与のための属性パラメータ(入力値)とラベル(出力値)とのカスタマイズが可能となる。そのため、ラベルに基づく人材の属性把握の的確性が向上する。
【0062】
換算条件には、対象者の評価情報が含まれてもよい。評価情報には、「直近の人事評価」、「連続プラス評価期間」等が含まれる。これにより、属性パラメータの換算時に評価情報が自動的に参酌されるため、提案される換算ラベルの信頼性が向上する。
【0063】
換算条件には、対象者に対するコンディション情報が含まれてもよい。コンディション情報には、「コンディションサーベイの結果」、「面談の結果」、「勤怠状況」等が含まれる。これにより、属性パラメータの換算時にコンディション情報が自動的に参酌されるため、提案される換算ラベルの信頼性が向上する。
【0064】
<第2受付部115>
第2受付部115は、提案されたラベルに対し、対象者の関係者の承認の入力を受け付けるように構成される。上述のとおり、第2受付部115による承認の受け付けにより、提案されたラベルが対象者の情報に付与される。
【0065】
<第3受付部116>
第3受付部116は、ラベル付与部113によって対象者の情報に付与されるラベルに対する、閲覧可能条件の入力を受け付けるように構成される。閲覧可能条件は、ラベルの種別(制限レベル)と閲覧者の種別(役職、職級又は個別の権限の有無)との組み合わせに応じて設定される。また、閲覧可能条件は、ラベルLB毎に設定されてもよいし、フィールドFD毎に設定されてもよい。
【0066】
閲覧可能条件の一例として、制限レベルが1のラベルについて、当該対象者の上司以上の職級を有する閲覧者のみが閲覧可能とし、制限レベルが2のラベルについて、当該対象者の部門長以上の職級を有する閲覧者のみが閲覧可能とし、制限レベルが0のラベルについて、当該対象者も含めた全ての閲覧者が閲覧可能とする条件が挙げられる。
【0067】
また、閲覧可能条件の別の例として、ラベルに含まれる「役職の種類」に関する情報に基づき、この「役職の種類」と同等又は上位の役職を有する閲覧者のみを閲覧可能とする条件が挙げられる。例えば、「マネージャー候補」というラベルについて、「マネージャー」という役職と同等又は上位の役職を有する閲覧者の端末(関係者端末20又は対象者端末30)のみにこのラベルを表示させるように、閲覧可能条件が設定されてもよい。また、「幹部候補」というラベルについて、「幹部」という役職と同等又は上位の役職を有する閲覧者の端末のみにこのラベルを表示させるように、閲覧可能条件が設定されてもよい。なお、具体的にどのような役職が「マネージャー」、「幹部」等の役職と同等又は上位の役職に相当するかは、組織に応じて適宜設定される。
【0068】
また、閲覧可能条件には、制限レベル、役職の種類等に応じた条件だけでなく、対象者本人が自身に付与されたラベルに関して設定した閲覧の条件が含まれてもよい。例えば、対象者本人が、自身の情報において閲覧可能としたラベルのみを閲覧できるように設定することができる。
【0069】
<第4受付部117>
第4受付部117は、ラベルの候補の入力を受け付けるように構成されている。図7は、関係者端末20に表示されるラベル候補設定画面RDの一例を示す図である。
【0070】
ラベル候補設定画面RDには、親カテゴリ、親セクション、フィールド名、フィールドの説明、API参照コード、フィールドのタイプ、表示形式、及び必須入力制御の入力欄が設けられている。また、ラベル候補設定画面RDは、ラベルカスタマイズ領域RCを含む。ラベルカスタマイズ領域RCでは、個々のラベル(選択項目)の表示内容(情報)、色、順序等を設定することができる。また、ラベルの追加及び削除も可能である。
【0071】
<第1表示制御部118>
第1表示制御部118は、対象者の情報を関係者端末20又は対象者端末30に表示させるように構成される。具体的には、第1表示制御部118は、ラベル付与部113が付与したラベルが付与された態様で対象者の情報を個別に表示させる。また、第1表示制御部118は、閲覧者(対象者又は関係者)の閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末(関係者端末20又は対象者端末30)に表示させるラベルを制限する。これにより、組織の上層部以外の関係者(本人も含む)に開示されることが好ましくない秘匿情報に関連するラベルや、本人のモチベーションに影響を与える可能性のあるネガティブな情報に関連するラベルの閲覧を制限できる。
【0072】
図8は、関係者端末20又は対象者端末30に表示される対象者情報表示画面ODの一例を示す図である。図8Aに示すように、対象者情報表示画面ODには、顔写真OP、氏名ON、社員コードOC、所属組織を示す第1所属情報OA1、雇用形態、勤務地及び職種を示す第2所属情報OA2、並びにラベル付与部113によって付与されたラベルLBが表示される。すなわち、第1表示制御部118は、少なくとも対象者の氏名(ID)とラベルLBとを含む対象者情報表示画面ODを、他の対象者の情報とは切り離された1つの画面(表示領域)にて、単独で表示させることができる。なお、対象者情報表示画面ODには、非公開の社員情報は表示されない。これにより、対象者それぞれの対象者情報表示画面ODにて対象者の属性を示すラベルLBを確認することができるため、各人材の詳細情報を確認することなく、対象者がどんな人材なのか関係者が一目で把握することができる。そのため、人材のラベルによる管理性が向上する。
【0073】
第1表示制御部118は、異なるカテゴリ毎、又は属性値毎に、ラベルの形状、色、大きさ等を変更して表示してもよい。例えば、第1表示制御部118は、ネガティブなラベルと、ポジティブなラベルとで表示色を変えてもよい。
【0074】
また、第1表示制御部118は、閲覧制限とは別に、閲覧者の要求に応じて、対象者の情報に付与されたラベルのうち、一定の条件を満たすラベルのみを表示させてもよい。例えば、第1表示制御部118は、予め設定した換算条件によって付与されたラベル(例えば、「直近評価が高」、「ハイパフォーマー」など)のみを表示し、一方で単なる経験に基づくラベル(例えば、「〇〇研修受講済」など)は表示しない。さらに、第1表示制御部118は、複数のラベルを優先度でソートして表示してもよい。例えば、第1表示制御部118は、ラベル付与部113がラベルの換算等に付加処理を行ったラベルほど優先度を高くする。
【0075】
対象者情報表示画面ODにおいて、ラベルLBにカーソルを合わせるか、ラベルLBを押下すると、図8Bに示すように、当該ラベルLBのフィールド(カテゴリ)と属性値とがポップアップPUとして表示される。
【0076】
ここで、図8Aは、サクセッションプランに関するラベル(「幹部候補:Soon」ラベル)の閲覧権限を有する(閲覧可能条件を充足する)閲覧端末に表示される対象者情報表示画面ODである。一方、図8Cは、図8Aと同じ対象者において、サクセッションプランに関するラベルの閲覧権限を有しない(閲覧可能条件を充足しない)閲覧端末に表示される対象者情報表示画面ODである。図8Cの対象者情報表示画面ODでは、「幹部候補:Soon」ラベルが表示されず、閲覧権限を有する「ハイパフォーマー」ラベルのみが表示される。
【0077】
<第2表示制御部119>
第2表示制御部119は、複数の対象者をラベルで分類した統計情報を表示させる。統計情報には、ラベルで分類した結果のリスト、グラフ、表等が含まれる。これにより、共通のラベルが付与された対象者同士を比較することができる。また、ラベルが付与されている対象者の分布、時期によるラベルの増減等の、組織全体に対する統計情報を把握することができる。結果として、育成注力対象の定期モニタリング、育成段階ごとの傾向把握等が可能となる。
【0078】
図9は、関係者端末20に表示される抽出リストELの一例である。抽出リストELでは、ラベルに関する検索条件(図9では「マネージャー候補」を含むラベルが付与されている対象者)で抽出された対象者の情報のサマリーがリストとして表示される。各対象者の情報のサマリーには、例えば、顔写真OP、社員コードOC、氏名ON、ラベルLB、及び第1所属情報OA1が表示される。リストは、条件に応じた絞り込み及びソートが可能である。
【0079】
図10は、関係者端末20に表示される分布グラフDG及び分布表DTの一例である。図10Aの分布グラフDGでは、「幹部候補」を含む(第1属性値が共通する)ラベルについて、「就任可能時期」(従属パラメータ)毎にラベルが付与された対象者の人数(横軸)が棒グラフで示されている。また、縦軸の「サクセッションプラン」カテゴリとは別の「コンディション」カテゴリのラベル(「良好」、「未回答」、「逼迫」、「倦怠」及び「移行」)それぞれの人数で、各棒グラフの内訳が図示(区分け)される。また、図10Bの分布表DTでは、「サクセッションプラン」カテゴリのラベルと、人事評価(A~D)との組み合わせた、対象者の人数が表示される。
【0080】
第2表示制御部119は、複数の対象者の統計情報に加えて、対象者個人の経過情報も表示させる。図11は、関係者端末20に表示されるコンディションの履歴表HT及び履歴グラフHGの一例である。図11Aの履歴表HTでは、単一の対象者の年月ごとのコンディションが対応するアラートと共に表示される。図11Bの履歴グラフHGでは、コンディションの時系列変化が表示される。
【0081】
<人工知能部120>
人工知能部120は、各機能部から入力を受け付け、指示された出力を返すように構成される。なお、サーバ装置10が各機能部において使用する人工知能は、共通のものであってもよいし、機能部毎に個別に用意されたものであってもよい。
【0082】
人工知能部120は、機械学習アルゴリズムによる学習を行った学習モデルである。機械学習の具体的なアルゴリズムとしては、最近傍法、ナイーブベイズ法、決定木、サポートベクターマシン、ニューラルネットワークを利用した深層学習(ディープラーニング)等が挙げられる。人工知能部120は、上記のアルゴリズムを適宜適用することができる。
【0083】
人工知能部120の学習モデルは、教師あり学習又は教師なし学習によって構築される。教師あり学習では、教師データ(学習データ)を用いて機械学習を行う。教師データは、学習用の入力データ及び出力データ(正解データ)のペアで構成される。人工知能部120は、人工知能として、汎用的な大規模言語モデル(LLM)を含んでもよい。また、人工知能部120に含まれる学習モデルは、追加の学習を行うことが可能である。
【0084】
<表示部>
関係者端末20の表示部211及び対象者端末30の表示部311は、それぞれ、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示す画面を表示する。
【0085】
<操作受付部>
関係者端末20の操作受付部212は、関係者端末20を利用するユーザ(関係者)による操作を受け付ける。対象者端末30の操作受付部312は、対象者端末30を利用するユーザ(対象者)による操作を受け付ける。
【0086】
3.情報処理方法
本節では、サーバ装置10の情報処理方法について説明する。この情報処理方法は、サーバ装置10の各部が、各ステップとしてコンピュータにより実行される。
【0087】
具体的には、この情報処理方法は、取得ステップと、ラベル付与ステップと、第1表示制御ステップと、第2表示制御ステップとを備える。取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータを取得する。ラベル付与ステップでは、第1カテゴリの属性値に基づいた、少なくとも1つのラベルを対象者の情報に付与する。第1表示制御ステップでは、ラベルが付与された態様で対象者の情報を個別に表示させる。第2表示制御ステップでは、複数の対象者をラベルで分類した統計情報を表示させる。
【0088】
<ラベルの付与>
図12は、人材管理支援システム1によって実行される情報処理(ラベルの付与処理)の流れを示すアクティビティ図である。以下では、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、情報処理を説明する。なお、以下では、関係者が関係者端末20を用いてラベルを付与する処理を説明するが、ラベルの種類によっては、対象者自身が対象者端末30を用いてラベルを付与することも可能である。
【0089】
ラベルの付与処理は、関係者が関係者端末20からラベルを付与する対象者を選択(検索)することから開始される(アクティビティA101)。次に、関係者は関係者端末20にて、ラベルを付与するための属性パラメータ(第1属性値、第2属性値等)を入力し、サーバ装置10に送信する(アクティビティA102)。
【0090】
サーバ装置10は、関係者端末20から送信された属性パラメータを取得する(取得ステップ、アクティビティA103)。続いて、サーバ装置10は、属性パラメータに基づいて、少なくとも1つのラベルを提案し(アクティビティA104)、関係者端末20に提案したラベルを表示させる制御を行う(アクティビティA105)。
【0091】
提案されたラベルが関係者端末20に表示された後、関係者は、このラベルの対象者の情報への付与の承認を入力する(アクティビティA106)。サーバ装置10は、関係者端末20からの承認を受け付ける(アクティビティA107)。サーバ装置10は、承認受付後、対象者の情報へ提案したラベルを付与する(ラベル付与ステップ、アクティビティA108)。
【0092】
<ラベルを含む情報の表示>
図13は、人材管理支援システム1によって実行される情報処理(ラベルを含む情報の表示処理)の流れを示すアクティビティ図である。以下では、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、情報処理を説明する。なお、以下では、関係者が関係者端末20を用いて情報を表示させる処理を説明するが、対象者が対象者端末30を用いて対象者自身の情報を表示させることも可能である。
【0093】
ラベルを含む情報の表示処理は、関係者が関係者端末20から表示を希望する情報の内容(対象者個人の情報、又は統計情報)をサーバ装置10に指示することから開始される(アクティビティA201)。
【0094】
サーバ装置10は、情報表示指示を受け付け(アクティビティA202)、情報表示指示が送られた関係者端末20の閲覧可能条件の充足状況を確認する(アクティビティA203)。続いて、サーバ装置10は、充足状況に応じて、関係者端末20に表示させるラベルを決定する(アクティビティA204)。表示させるラベルの決定後、サーバ装置10は、関係者端末20に、表示されるラベルを閲覧可能なものに限定した上で、対象者の情報又は統計情報を表示させる(第1表示制御ステップ及び第2表示制御ステップ、アクティビティA205)。
【0095】
4.作用
本実施形態の作用をまとめると、次の通りとなる。各人材が持つ属性を示したラベルが対象者の情報に付与されるため、関係者(例えば、対象者の上司、人事担当者など)が、各人材の特徴を容易に把握することができ、ラベルを参照した人材マネジメントを行うことができる。これにより、組織内の人材の属性管理が容易となる。
【0096】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0097】
5.その他
上記実施形態では、サーバ装置10が種々の記憶・制御を行ったが、サーバ装置10に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、種々の情報やプログラムは、ブロックチェーン技術等を用いて複数の外部装置に分散して記憶されてもよい。
【0098】
本実施形態の態様は、人材管理支援システム1に限定されず、情報処理方法であっても、プログラムであってもよい。人材管理支援方法は、人材管理支援システム1の各ステップを備える。プログラムは、コンピュータに、人材管理支援システム1の各ステップを実行させる。
【0099】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0100】
(1)人材管理支援システムであって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値に基づく情報と、前記第2カテゴリの属性値に基づく前記第1カテゴリの状態を表す従属パラメータとを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させる、人材管理支援システム。
【0101】
(2)上記(1)に記載の人材管理支援システムにおいて、前記取得ステップでは、前記ラベルに対応する閲覧可能条件を取得し、前記第1表示制御ステップでは、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限する、人材管理支援システム。
【0102】
(3)人材管理支援システムであって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限する、人材管理支援システム。
【0103】
(4)上記(2)又は(3)に記載の人材管理支援システムにおいて、前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値に基づく役職の種類に関する情報を含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与し、前記閲覧可能条件は、前記ラベルに含まれる前記役職の種類に関する情報に基づき、前記役職の種類と同等又は上位の役職を有する閲覧者のみを閲覧可能とする条件である、人材管理支援システム。
【0104】
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の人材管理支援システムにおいて、前記ラベルは、前記第1カテゴリの属性値から換算された、前記第1カテゴリとは異なる第3カテゴリにおける属性値に基づいた換算ラベルを含む、人材管理支援システム。
【0105】
(6)上記(5)に記載の人材管理支援システムにおいて、前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、第1受付ステップでは、前記属性パラメータを前記第3カテゴリにおける属性値に換算する換算条件の入力を受け付け、前記ラベル付与ステップでは、前記換算条件に基づいた前記換算ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【0106】
(7)上記(6)に記載の人材管理支援システムにおいて、前記換算条件には、前記対象者の評価情報が含まれる、人材管理支援システム。
【0107】
(8)上記(6)又は(7)に記載の人材管理支援システムにおいて、前記換算条件には、前記対象者に対するコンディション情報が含まれる、人材管理支援システム。
【0108】
(9)上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の人材管理支援システムにおいて、前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報に付与された前記ラベルの総数が予め定めた上限値未満の場合に、新たなラベルを追加する、人材管理支援システム。
【0109】
(10)上記(1)から(9)のいずれか1つに記載の人材管理支援システムにおいて、前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、第2受付ステップでは、提案された前記ラベルに対し、前記対象者の関係者の承認の入力を受け付け、前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報への前記ラベルの付与を提案し、前記承認を受けた前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【0110】
(11)上記(1)から(10)のいずれか1つに記載の人材管理支援システムにおいて、前記ラベル付与ステップでは、予め入力された前記対象者の職務情報と、既に付与された前記ラベルとに基づいて、新たなラベルを前記対象者の情報に付与するか、又は前記新たなラベルを前記対象者の関係者に提案する、人材管理支援システム。
【0111】
(12)上記(1)から(11)のいずれか1つに記載の人材管理支援システムにおいて、前記取得ステップでは、前記対象者の情報に付与されるラベルの候補を取得し、前記ラベル付与ステップでは、前記候補の中から前記ラベルを選択する、人材管理支援システム。
【0112】
(13)上記(1)に記載の人材管理支援システムにおいて、前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値に基づく役職の種類に関する情報と、前記第2カテゴリの属性値に基づく前記役職への就任可能時期に関する情報とを含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【0113】
(14)上記(13)に記載の人材管理支援システムにおいて、前記ラベル付与ステップでは、前記役職の種類を前記対象者の人事評価に基づき推定し、前記役職への就任可能時期を前記対象者の職務経験に基づき推定する、人材管理支援システム。
【0114】
(15)上記(1)から(14)のいずれか1つに記載の人材管理支援システムにおいて、前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、第2表示制御ステップでは、複数の前記対象者を前記ラベルで分類した統計情報を表示させる、人材管理支援システム。
【0115】
(16)人材管理支援方法であって、上記(1)から(15)のいずれか1つに記載の人材管理支援システムの各ステップを備える、人材管理支援方法。
【0116】
(17)プログラムであって、コンピュータに、上記(1)から(15)のいずれか1つに記載の人材管理支援システムの各ステップを実行させる、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0117】
最後に、本開示に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0118】
1 :人材管理支援システム
2 :通信回線
10 :サーバ装置
11 :制御部
12 :記憶部
13 :通信部
14 :通信バス
20 :関係者端末
21 :制御部
22 :記憶部
23 :通信部
24 :入力部
25 :出力部
26 :通信バス
30 :対象者端末
31 :制御部
32 :記憶部
33 :通信部
34 :入力部
35 :出力部
36 :通信バス
111 :情報入手部
112 :取得部
113 :ラベル付与部
114 :第1受付部
115 :第2受付部
116 :第3受付部
117 :第4受付部
118 :第1表示制御部
119 :第2表示制御部
120 :人工知能部
211 :表示部
212 :操作受付部
311 :表示部
312 :操作受付部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-10-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、ここで、前記ラベルは、前記第1カテゴリの属性値から換算された、前記第1カテゴリとは異なる第3カテゴリにおける属性値に基づいた換算ラベルを含み、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
第1受付ステップでは、前記属性パラメータを前記第3カテゴリにおける属性値に換算する換算条件の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記換算条件に基づいた前記換算ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記ラベルに対応する閲覧可能条件を取得し、
前記第1表示制御ステップでは、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限する、人材管理支援システム。
【請求項3】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値である役職の種類に関する情報を含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与し、
前記閲覧可能条件は、前記ラベルに含まれる前記役職の種類に関する情報に基づき、前記役職の種類と同等又は上位の役職を有する前記閲覧者のみを閲覧可能とする条件である、人材管理支援システム。
【請求項4】
請求項2に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値である役職の種類に関する情報を含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与し、
前記閲覧可能条件は、前記ラベルに含まれる前記役職の種類に関する情報に基づき、前記役職の種類と同等又は上位の役職を有する前記閲覧者のみを閲覧可能とする条件である、人材管理支援システム。
【請求項5】
請求項に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記換算条件には、前記対象者の評価情報が含まれる、人材管理支援システム。
【請求項6】
請求項に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記換算条件には、前記対象者に対するコンディション情報が含まれる、人材管理支援システム。
【請求項7】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報に付与された前記ラベルの総数が予め定めた上限値未満の場合に、新たなラベルを追加する、人材管理支援システム。
【請求項8】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、
第2受付ステップでは、提案された前記ラベルに対し、前記対象者の関係者の承認の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報への前記ラベルの付与を提案し、前記承認を受けた前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項9】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、予め入力された前記対象者の職務情報と、既に付与された前記ラベルとに基づいて、新たなラベルを前記対象者の情報に付与するか、又は前記新たなラベルを前記対象者の関係者に提案する、人材管理支援システム。
【請求項10】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記対象者の情報に付与されるラベルの候補を取得し、
前記ラベル付与ステップでは、前記候補の中から前記ラベルを選択する、人材管理支援システム。
【請求項11】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値である役職の種類に関する情報と、前記第2カテゴリの属性値である前記役職への就任可能時期に関する情報とを含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項12】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記役職の種類を前記対象者の人事評価に基づき推定し、前記役職への就任可能時期を前記対象者の職務経験に基づき推定する、人材管理支援システム。
【請求項13】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、
第2表示制御ステップでは、複数の前記対象者を前記ラベルで分類した統計情報を表示させる、人材管理支援システム。
【請求項14】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報に付与された前記ラベルの総数が予め定めた上限値未満の場合に、新たなラベルを追加する、人材管理支援システム。
【請求項15】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
第2受付ステップでは、提案された前記ラベルに対し、前記対象者の関係者の承認の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報への前記ラベルの付与を提案し、前記承認を受けた前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項16】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
前記ラベル付与ステップでは、予め入力された前記対象者の職務情報と、既に付与された前記ラベルとに基づいて、新たなラベルを前記対象者の情報に付与するか、又は前記新たなラベルを前記対象者の関係者に提案する、人材管理支援システム。
【請求項17】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値である役職の種類に関する情報と、前記第2カテゴリの属性値である前記役職への就任可能時期に関する情報とを含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項18】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、ここで、前記ラベルは、前記第1カテゴリの属性値から換算された、前記第1カテゴリとは異なる第3カテゴリにおける属性値に基づいた換算ラベルを含み、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
第1受付ステップでは、前記属性パラメータを前記第3カテゴリにおける属性値に換算する換算条件の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記換算条件に基づいた前記換算ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項19】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報に付与された前記ラベルの総数が予め定めた上限値未満の場合に、新たなラベルを追加する、人材管理支援システム。
【請求項20】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
第2受付ステップでは、提案された前記ラベルに対し、前記対象者の関係者の承認の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報への前記ラベルの付与を提案し、前記承認を受けた前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項21】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
前記ラベル付与ステップでは、予め入力された前記対象者の職務情報と、既に付与された前記ラベルとに基づいて、新たなラベルを前記対象者の情報に付与するか、又は前記新たなラベルを前記対象者の関係者に提案する、人材管理支援システム。
【請求項22】
人材管理支援方法であって、
請求項1から請求項21のいずれか1項に記載の人材管理支援システムの前記プロセッサが実行する各ステップを備える、人材管理支援方法。
【請求項23】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1から請求項21のいずれか1項に記載の人材管理支援システムの各ステップを実行させる、プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、ここで、前記ラベルは、前記第1カテゴリの属性値から換算された、前記第1カテゴリとは異なる第3カテゴリにおける属性値に基づいた換算ラベルを含み、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
第1受付ステップでは、前記属性パラメータを前記第3カテゴリにおける属性値に換算する換算条件の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記換算条件に基づいた前記換算ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記ラベルに対応する閲覧可能条件を取得し、
前記第1表示制御ステップでは、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限する、人材管理支援システム。
【請求項3】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、付与された前記ラベルと、前記ラベル以外の前記対象者の情報とを含む態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値である役職の種類に関する情報を含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与し、
前記閲覧可能条件は、前記ラベルに含まれる前記役職の種類に関する情報に基づき、前記役職の種類と同等又は上位の役職を有する前記閲覧者のみを閲覧可能とする条件である、人材管理支援システム。
【請求項4】
請求項2に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値である役職の種類に関する情報を含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与し、
前記閲覧可能条件は、前記ラベルに含まれる前記役職の種類に関する情報に基づき、前記役職の種類と同等又は上位の役職を有する前記閲覧者のみを閲覧可能とする条件である、人材管理支援システム。
【請求項5】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記換算条件には、前記対象者の評価情報が含まれる、人材管理支援システム。
【請求項6】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記換算条件には、前記対象者に対するコンディション情報が含まれる、人材管理支援システム。
【請求項7】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報に付与された前記ラベルの総数が予め定めた上限値未満の場合に、新たなラベルを追加する、人材管理支援システム。
【請求項8】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、
第2受付ステップでは、提案された前記ラベルに対し、前記対象者の関係者の承認の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報への前記ラベルの付与を提案し、前記承認を受けた前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項9】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、予め入力された前記対象者の職務情報と、既に付与された前記ラベルとに基づいて、新たなラベルを前記対象者の情報に付与するか、又は前記新たなラベルを前記対象者の関係者に提案する、人材管理支援システム。
【請求項10】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記対象者の情報に付与されるラベルの候補を取得し、
前記ラベル付与ステップでは、前記候補の中から前記ラベルを選択する、人材管理支援システム。
【請求項11】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値である役職の種類に関する情報と、前記第2カテゴリの属性値である前記役職への就任可能時期に関する情報とを含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項12】
請求項11に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記ラベル付与ステップでは、前記役職の種類を前記対象者の人事評価に基づき推定し、前記役職への就任可能時期を前記対象者の職務経験に基づき推定する、人材管理支援システム。
【請求項13】
請求項1に記載の人材管理支援システムにおいて、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、
第2表示制御ステップでは、複数の前記対象者を前記ラベルで分類した統計情報を表示させる、人材管理支援システム。
【請求項14】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報に付与された前記ラベルの総数が予め定めた上限値未満の場合に、新たなラベルを追加する、人材管理支援システム。
【請求項15】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
第2受付ステップでは、提案された前記ラベルに対し、前記対象者の関係者の承認の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報への前記ラベルの付与を提案し、前記承認を受けた前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項16】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
前記ラベル付与ステップでは、予め入力された前記対象者の職務情報と、既に付与された前記ラベルとに基づいて、新たなラベルを前記対象者の情報に付与するか、又は前記新たなラベルを前記対象者の関係者に提案する、人材管理支援システム。
【請求項17】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値と、前記第1カテゴリの状態を表す第2カテゴリにおける属性値とを含む属性パラメータを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値と、前記第2カテゴリの属性値とを含む少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、付与された前記ラベルと、前記ラベル以外の前記対象者の情報とを含む態様で前記対象者の情報を個別に表示させ、
前記ラベル付与ステップでは、前記第1カテゴリの属性値である役職の種類に関する情報と、前記第2カテゴリの属性値である前記役職への就任可能時期に関する情報とを含む前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項18】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、ここで、前記ラベルは、前記第1カテゴリの属性値から換算された、前記第1カテゴリとは異なる第3カテゴリにおける属性値に基づいた換算ラベルを含み、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
第1受付ステップでは、前記属性パラメータを前記第3カテゴリにおける属性値に換算する換算条件の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記換算条件に基づいた前記換算ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項19】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報に付与された前記ラベルの総数が予め定めた上限値未満の場合に、新たなラベルを追加する、人材管理支援システム。
【請求項20】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
第2受付ステップでは、提案された前記ラベルに対し、前記対象者の関係者の承認の入力を受け付け、
前記ラベル付与ステップでは、前記対象者の情報への前記ラベルの付与を提案し、前記承認を受けた前記ラベルを前記対象者の情報に付与する、人材管理支援システム。
【請求項21】
人材管理支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
取得ステップでは、対象者についての第1カテゴリにおける属性値を含む属性パラメータと、閲覧可能条件とを取得し、
ラベル付与ステップでは、前記属性パラメータに基づいた、少なくとも1つのラベルを前記対象者の情報に付与し、
第1表示制御ステップでは、前記ラベルが付与された態様で前記対象者の情報を個別に表示させると共に、閲覧者の前記閲覧可能条件への充足状況に応じて、閲覧端末に表示させる前記ラベルを制限し、
前記ラベル付与ステップでは、予め入力された前記対象者の職務情報と、既に付与された前記ラベルとに基づいて、新たなラベルを前記対象者の情報に付与するか、又は前記新たなラベルを前記対象者の関係者に提案する、人材管理支援システム。
【請求項22】
人材管理支援方法であって、
請求項1から請求項21のいずれか1項に記載の人材管理支援システムの前記プロセッサが実行する各ステップを備える、人材管理支援方法。
【請求項23】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1から請求項21のいずれか1項に記載の人材管理支援システムの各ステップを実行させる、プログラム。