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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179419
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/16 20060101AFI20241219BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20241219BHJP
【ＦＩ】
G03G15/16
G03G15/00 303
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023098266
(22)【出願日】2023-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137752
【弁理士】
【氏名又は名称】亀井 岳行
(74)【代理人】
【識別番号】100085040
【弁理士】
【氏名又は名称】小泉 雅裕
(74)【代理人】
【識別番号】100108925
【弁理士】
【氏名又は名称】青谷 一雄
(74)【代理人】
【識別番号】100087343
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 智廣
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 万里子
(72)【発明者】
【氏名】山浦 正彰
(72)【発明者】
【氏名】高橋 晃宏
【テーマコード（参考）】
2H200
2H270
【Ｆターム（参考）】
2H200GA12
2H200GA23
2H200GA34
2H200HA02
2H200HB12
2H200JA01
2H200JB06
2H200JC03
2H200JC07
2H200JC12
2H200PB17
2H200PB39
2H270KA04
2H270KA09
2H270KA32
2H270LA18
2H270LA51
2H270LD03
2H270MB27
2H270MC40
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】転写補助材の像保持手段への供給の有無に関わらず像保持手段に保持された画像を読み取って画質を調整する場合に比べて、画質を安定させること。
【解決手段】像保持手段（Ｂ）に保持された画像を媒体（Ｓ）に転写する転写手段（Ｔ２）と、像保持手段（Ｂ）に保持された画像を読み取る読取手段（ＳＮ０）と、転写を補助する転写補助材を像保持手段（Ｂ）に供給する供給手段（ＴＢ）と、像保持手段（Ｂ）に保持された画質調整用の画像の読取手段（ＳＮ０）での読取り結果に基づいて画質を調整する調整手段（Ｃ６）であって、像保持手段（Ｂ）への転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う前記調整手段（Ｃ６）と、を備えた画像形成装置（Ｕ）。
【選択図】図２
【解決手段】像保持手段（Ｂ）に保持された画像を媒体（Ｓ）に転写する転写手段（Ｔ２）と、像保持手段（Ｂ）に保持された画像を読み取る読取手段（ＳＮ０）と、転写を補助する転写補助材を像保持手段（Ｂ）に供給する供給手段（ＴＢ）と、像保持手段（Ｂ）に保持された画質調整用の画像の読取手段（ＳＮ０）での読取り結果に基づいて画質を調整する調整手段（Ｃ６）であって、像保持手段（Ｂ）への転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う前記調整手段（Ｃ６）と、を備えた画像形成装置（Ｕ）。
【選択図】図２
【特許請求の範囲】
【請求項1】
像保持手段と、
前記像保持手段に保持された画像を媒体に転写する転写手段と、
前記像保持手段に保持された画像を読み取る読取手段と、
転写を補助する転写補助材を前記像保持手段に供給する供給手段と、
前記像保持手段に保持された画質調整用の画像の前記読取手段での読取り結果に基づいて画質を調整する調整手段であって、前記像保持手段への前記転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
前記像保持手段に保持された画像を媒体に転写する転写手段と、
前記像保持手段に保持された画像を読み取る読取手段と、
転写を補助する転写補助材を前記像保持手段に供給する供給手段と、
前記像保持手段に保持された画質調整用の画像の前記読取手段での読取り結果に基づいて画質を調整する調整手段であって、前記像保持手段への前記転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画質調整用の画像が保持されていない前記像保持手段を前記読取手段で読み取った読取結果に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記転写補助材の前記像保持手段への付着量を検出する付着量検出手段と、
前記付着量に応じて調整時の調整値を決定する前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
前記付着量に応じて調整時の調整値を決定する前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記像保持手段に前記転写補助材を供給する供給位置と、前記像保持手段に前記転写補助材を供給しない非供給位置との間で移動可能な前記供給手段、
を備え、
前記供給手段の位置に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
を備え、
前記供給手段の位置に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記媒体として、前記転写補助材の供給が行われる予め定められた媒体種類を使用するか否かに基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、形成される画像の濃度を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
を備えたことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記転写補助材の供給時は、非供給時に比べて、形成される画像の濃度の低下を抑制する調整を行う前記調整手段、
を備えたことを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
を備えたことを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
【請求項8】
形成される画像において低濃度側の部分は、高濃度の部分に比べて、形成される画像の濃度の低下量を小さくする前記調整手段、
を備えたことを特徴とする請求項７に記載の画像形成装置。
を備えたことを特徴とする請求項７に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、前記読取手段の出力値を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
を備えたことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
像保持手段上の現像剤の像を、紙等の媒体に静電的に転写、定着して画像形成を行う画像形成装置において、以下の特許文献１に記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献１としての特開２００９－３００６１８号公報には、新品のベルトユニットの工場出荷時に、中間転写ベルト（５１）の表面にシリコン微粒子等を用いて新品マーキング（Ｍ）を施しておき、ベルトユニットの交換時に、光学式センサ（１０３）が新品マーキング（Ｍ）を検出した場合には、新品のベルトユニットに交換されたと判別して、光学式センサの反射光基準値を初期値に更新する技術が記載されている。特許文献１では、新品マーキング（Ｍ）を潤滑材としても使用されるシリコン微粒子で形成することで、新品マーキング（Ｍ）の初回検出後は、ベルトクリーニング装置（２４）で新品マーキング（Ｍ）が除去され、次回以降は新品マーキング（Ｍ）が検出されない構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、転写補助材の像保持手段への供給の有無に関わらず像保持手段に保持された画像を読み取って画質を調整する場合に比べて、画質を安定させることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項１に記載の発明の画像形成装置は、
像保持手段と、
前記像保持手段に保持された画像を媒体に転写する転写手段と、
前記像保持手段に保持された画像を読み取る読取手段と、
転写を補助する転写補助材を前記像保持手段に供給する供給手段と、
前記像保持手段に保持された画質調整用の画像の前記読取手段での読取り結果に基づいて画質を調整する調整手段であって、前記像保持手段への前記転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする。
像保持手段と、
前記像保持手段に保持された画像を媒体に転写する転写手段と、
前記像保持手段に保持された画像を読み取る読取手段と、
転写を補助する転写補助材を前記像保持手段に供給する供給手段と、
前記像保持手段に保持された画質調整用の画像の前記読取手段での読取り結果に基づいて画質を調整する調整手段であって、前記像保持手段への前記転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の画像形成装置において、
前記画質調整用の画像が保持されていない前記像保持手段を前記読取手段で読み取った読取結果に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする。
前記画質調整用の画像が保持されていない前記像保持手段を前記読取手段で読み取った読取結果に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする。
【0008】
請求項３に記載の発明は、請求項２に記載の画像形成装置において、
前記転写補助材の前記像保持手段への付着量を検出する付着量検出手段と、
前記付着量に応じて調整時の調整値を決定する前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記転写補助材の前記像保持手段への付着量を検出する付着量検出手段と、
前記付着量に応じて調整時の調整値を決定する前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項４に記載の発明は、請求項１に記載の画像形成装置において、
前記像保持手段に前記転写補助材を供給する供給位置と、前記像保持手段に前記転写補助材を供給しない非供給位置との間で移動可能な前記供給手段、
を備え、
前記供給手段の位置に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする。
前記像保持手段に前記転写補助材を供給する供給位置と、前記像保持手段に前記転写補助材を供給しない非供給位置との間で移動可能な前記供給手段、
を備え、
前記供給手段の位置に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする。
【0010】
請求項５に記載の発明は、請求項１に記載の画像形成装置において、
前記媒体として、前記転写補助材の供給が行われる予め定められた媒体種類を使用するか否かに基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする。
前記媒体として、前記転写補助材の供給が行われる予め定められた媒体種類を使用するか否かに基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする。
【0011】
請求項６に記載の発明は、請求項１に記載の画像形成装置において、
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、形成される画像の濃度を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする。
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、形成される画像の濃度を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項７に記載の発明は、請求項６に記載の画像形成装置において、
前記転写補助材の供給時は、非供給時に比べて、形成される画像の濃度の低下を抑制する調整を行う前記調整手段、
を備えたことを特徴とする。
前記転写補助材の供給時は、非供給時に比べて、形成される画像の濃度の低下を抑制する調整を行う前記調整手段、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項８に記載の発明は、請求項７に記載の画像形成装置において、
形成される画像において低濃度側の部分は、高濃度の部分に比べて、形成される画像の濃度の低下量を小さくする前記調整手段、
を備えたことを特徴とする。
形成される画像において低濃度側の部分は、高濃度の部分に比べて、形成される画像の濃度の低下量を小さくする前記調整手段、
を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項９に記載の発明は、請求項１に記載の画像形成装置において、
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、前記読取手段の出力値を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする。
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、前記読取手段の出力値を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項１に記載の発明によれば、転写補助材の像保持手段への供給の有無に関わらず像保持手段に保持された画像を読み取って画質を調整する場合に比べて、画質を安定させることができる。
請求項２に記載の発明によれば、像保持手段の面の読取結果から、像保持手段に転写補助材が供給されているかを判別できる。
請求項３に記載の発明によれば、付着量に関わらず調整値が一定の場合に比べて、精度の高い調整を行うことができる。
請求項４に記載の発明によれば、供給手段の位置に基づいて転写補助材の供給の有無を判別でき、付着量を検出する場合に比べて、判別を簡便に行うことができる。
請求項５に記載の発明によれば、媒体種類に基づいて転写補助材の供給の有無を判別でき、付着量を検出する場合に比べて、判別を簡便に行うことができる。
請求項２に記載の発明によれば、像保持手段の面の読取結果から、像保持手段に転写補助材が供給されているかを判別できる。
請求項３に記載の発明によれば、付着量に関わらず調整値が一定の場合に比べて、精度の高い調整を行うことができる。
請求項４に記載の発明によれば、供給手段の位置に基づいて転写補助材の供給の有無を判別でき、付着量を検出する場合に比べて、判別を簡便に行うことができる。
請求項５に記載の発明によれば、媒体種類に基づいて転写補助材の供給の有無を判別でき、付着量を検出する場合に比べて、判別を簡便に行うことができる。
【0016】
請求項６に記載の発明によれば、既存の濃度調整を利用しつつ、転写補助材の供給時の悪影響に対応する調整を行うことができる。
請求項７に記載の発明によれば、転写補助材の供給時に形成される画像の濃度が低下しすぎきることを抑制できる。
請求項８に記載の発明によれば、形成される画像の低濃度側で画像の濃度が高濃度側に比べて低下しすぎることを抑制できる。
請求項９に記載の発明によれば、転写補助材の供給による悪影響を読取手段の出力値で調整できる。
請求項７に記載の発明によれば、転写補助材の供給時に形成される画像の濃度が低下しすぎきることを抑制できる。
請求項８に記載の発明によれば、形成される画像の低濃度側で画像の濃度が高濃度側に比べて低下しすぎることを抑制できる。
請求項９に記載の発明によれば、転写補助材の供給による悪影響を読取手段の出力値で調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例（以下、実施例と記載する）を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をＸ軸方向、左右方向をＹ軸方向、上下方向をＺ軸方向とし、矢印Ｘ，－Ｘ，Ｙ，－Ｙ，Ｚ，－Ｚで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をＸ軸方向、左右方向をＹ軸方向、上下方向をＺ軸方向とし、矢印Ｘ，－Ｘ，Ｙ，－Ｙ，Ｚ，－Ｚで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例0019】
図１は実施例１の画像形成装置の全体説明図である。
図２は実施例１の可視像形成装置の拡大説明図である。
図１において、画像形成装置の一例としての複写機Ｕは、操作部の一例としてのユーザインタフェースＵＩ、画像読取装置の一例としてのスキャナ部Ｕ１、媒体供給装置の一例としてのフィーダ部Ｕ２、画像記録装置の一例としての作像部Ｕ３、および媒体処理装置Ｕ４を有している。
図２は実施例１の可視像形成装置の拡大説明図である。
図１において、画像形成装置の一例としての複写機Ｕは、操作部の一例としてのユーザインタフェースＵＩ、画像読取装置の一例としてのスキャナ部Ｕ１、媒体供給装置の一例としてのフィーダ部Ｕ２、画像記録装置の一例としての作像部Ｕ３、および媒体処理装置Ｕ４を有している。
【0020】
（ユーザインタフェースＵＩの説明）
ユーザインタフェースＵＩは、複写開始や複写枚数の設定などに用いられる入力ボタンＵＩａを有する。また、前記ユーザインタフェースＵＩは、前記入力ボタンＵＩａにより入力された内容や、複写機Ｕの状態が表示される表示部ＵＩｂを有する。
ユーザインタフェースＵＩは、複写開始や複写枚数の設定などに用いられる入力ボタンＵＩａを有する。また、前記ユーザインタフェースＵＩは、前記入力ボタンＵＩａにより入力された内容や、複写機Ｕの状態が表示される表示部ＵＩｂを有する。
【0021】
（フィーダ部Ｕ２の説明）
図１において、フィーダ部Ｕ２は、媒体収容容器の一例としての複数の給紙トレイＴＲ１，ＴＲ２，ＴＲ３，ＴＲ４を有している。また、前記フィーダ部Ｕ２は、前記各給紙トレイＴＲ１～ＴＲ４に収容された画像記録用の媒体の一例としての記録用紙Ｓを取り出して、作像部Ｕ３に搬送する媒体供給路ＳＨ１等を有している。
図１において、フィーダ部Ｕ２は、媒体収容容器の一例としての複数の給紙トレイＴＲ１，ＴＲ２，ＴＲ３，ＴＲ４を有している。また、前記フィーダ部Ｕ２は、前記各給紙トレイＴＲ１～ＴＲ４に収容された画像記録用の媒体の一例としての記録用紙Ｓを取り出して、作像部Ｕ３に搬送する媒体供給路ＳＨ１等を有している。
【0022】
（作像部Ｕ３及び媒体処理装置Ｕ４の説明）
図１において、作像部Ｕ３は、前記フィーダ部Ｕ２から搬送された記録用紙Ｓにスキャナ部Ｕ１により読み取った原稿画像に基づいて画像記録を行う画像記録部Ｕ３ａを有する。
図１、図２において、作像部Ｕ３の潜像形成装置の駆動回路Ｄは、スキャナ部Ｕ１から入力された画像情報に基づいて、それに応じた駆動信号を予め設定された時期に、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、黒（Ｋ）の潜像形成装置ＲＯＳｙ，ＲＯＳｍ，ＲＯＳｃ，ＲＯＳｋに出力する。書き込み手段の一例としての各潜像形成装置ＲＯＳｙ～ＲＯＳｋの下方には、像保持手段の一例としての感光体ドラムＰｙ，Ｐｍ，Ｐｃ，Ｐｋが配置されている。
図１において、作像部Ｕ３は、前記フィーダ部Ｕ２から搬送された記録用紙Ｓにスキャナ部Ｕ１により読み取った原稿画像に基づいて画像記録を行う画像記録部Ｕ３ａを有する。
図１、図２において、作像部Ｕ３の潜像形成装置の駆動回路Ｄは、スキャナ部Ｕ１から入力された画像情報に基づいて、それに応じた駆動信号を予め設定された時期に、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、黒（Ｋ）の潜像形成装置ＲＯＳｙ，ＲＯＳｍ，ＲＯＳｃ，ＲＯＳｋに出力する。書き込み手段の一例としての各潜像形成装置ＲＯＳｙ～ＲＯＳｋの下方には、像保持手段の一例としての感光体ドラムＰｙ，Ｐｍ，Ｐｃ，Ｐｋが配置されている。
【0023】
回転する感光体ドラムＰｙ～Ｐｋ表面は、それぞれ、帯電手段の一例としての帯電ロールＣＲｙ，ＣＲｍ，ＣＲｃ，ＣＲｋにより一様に帯電される。表面が帯電された感光体ドラムＰｙ～Ｐｋの表面には、潜像形成装置ＲＯＳｙ～ＲＯＳｋの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームＬｙ，Ｌｍ，Ｌｃ，Ｌｋにより静電潜像が形成される。感光体ドラムＰｙ～Ｐｋの表面の静電潜像は、現像手段の一例としての現像装置Ｇｙ，Ｇｍ，Ｇｃ，Ｇｋによりイエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、黒（Ｋ）の可視像の一例としてのトナー像に現像される。
なお、現像装置Ｇｙ～Ｇｋにおいて、現像により消費された現像剤は、現像剤の収容手段の一例としてのトナーカートリッジＫｙ，Ｋｍ，Ｋｃ，Ｋｋから補給される。トナーカートリッジＫｙ～Ｋｋは、現像剤補給装置Ｕ３ｂに着脱可能に装着される。
なお、現像装置Ｇｙ～Ｇｋにおいて、現像により消費された現像剤は、現像剤の収容手段の一例としてのトナーカートリッジＫｙ，Ｋｍ，Ｋｃ，Ｋｋから補給される。トナーカートリッジＫｙ～Ｋｋは、現像剤補給装置Ｕ３ｂに着脱可能に装着される。
【0024】
感光体ドラムＰｙ～Ｐｋ表面上のトナー像は、転写手段の一例であって一次転写器の一例としての１次転写ロールＴ１ｙ，Ｔ１ｍ，Ｔ１ｃ，Ｔ１ｋにより、中間転写手段の一例としての中間転写ベルトＢ上に１次転写領域Ｑ３ｙ，Ｑ３ｍ，Ｑ３ｃ，Ｑ３ｋで順次重ねて転写され、中間転写ベルトＢ上に多色可視像の一例としてのカラートナー像が形成される。中間転写ベルトＢ上に形成されたカラートナー像は、２次転写領域Ｑ４に搬送される。
なお、Ｋ色の画像情報のみの場合はＫ色の感光体ドラムＰｋおよび現像装置Ｇｋのみが使用され、Ｋ色のトナー像のみが形成される。
１次転写後の感光体ドラムＰｙ～Ｐｋは、像保持手段の清掃手段の一例としてのドラムクリーナＣＬｙ，ＣＬｍ，ＣＬｃ，ＣＬｋにより、表面に付着した残留現像剤や紙粉等の残留物が除去される。
なお、Ｋ色の画像情報のみの場合はＫ色の感光体ドラムＰｋおよび現像装置Ｇｋのみが使用され、Ｋ色のトナー像のみが形成される。
１次転写後の感光体ドラムＰｙ～Ｐｋは、像保持手段の清掃手段の一例としてのドラムクリーナＣＬｙ，ＣＬｍ，ＣＬｃ，ＣＬｋにより、表面に付着した残留現像剤や紙粉等の残留物が除去される。
【0025】
実施例１では、感光体ドラムＰｋ、帯電ロールＣＲｋ、ドラムクリーナＣＬｋが、像保持体ユニットの一例としてのＫ色の感光体ユニットＵＫとして一体化されている。そして、他の色Ｙ，Ｍ，Ｃについても同様に、感光体ドラムＰｙ，Ｐｍ，Ｐｃ、帯電ロールＣＲｙ，ＣＲｍ，ＣＲｃ、ドラムクリーナＣＬｙ，ＣＬｍ，ＣＬｃにより、感光体ユニットＵＹ，ＵＭ，ＵＣが構成されている。
また、Ｋ色の感光体ユニットＵＫと、現像剤保持手段の一例としての現像ロールＲ０ｋを有する現像装置Ｇｋとにより、Ｋ色の像形成手段ＵＫ＋Ｇｋが構成される。同様に、Ｙ，Ｍ，Ｃ色の感光体ユニットＵＹ，ＵＭ，ＵＣと、現像ロールＲ０ｙ，Ｒ０ｍ，Ｒ０ｃを有する現像装置Ｇｙ，Ｇｍ，Ｇｃとにより、それぞれ、Ｙ，Ｍ，Ｃ色の像形成手段ＵＹ＋Ｇｙ，ＵＭ＋Ｇｍ，ＵＣ＋Ｇｃが構成される。
また、Ｋ色の感光体ユニットＵＫと、現像剤保持手段の一例としての現像ロールＲ０ｋを有する現像装置Ｇｋとにより、Ｋ色の像形成手段ＵＫ＋Ｇｋが構成される。同様に、Ｙ，Ｍ，Ｃ色の感光体ユニットＵＹ，ＵＭ，ＵＣと、現像ロールＲ０ｙ，Ｒ０ｍ，Ｒ０ｃを有する現像装置Ｇｙ，Ｇｍ，Ｇｃとにより、それぞれ、Ｙ，Ｍ，Ｃ色の像形成手段ＵＹ＋Ｇｙ，ＵＭ＋Ｇｍ，ＵＣ＋Ｇｃが構成される。
【0026】
感光体ドラムＰｙ～Ｐｋの下方には、中間転写手段の一例としてのベルトモジュールＢＭが配置されている。ベルトモジュールＢＭは、像保持手段の一例としての中間転写ベルトＢと、中間転写手段の駆動手段の一例としての駆動ロールＲｄ、張力付与手段の一例としてのテンションロールＲｔ、蛇行防止手段の一例としてのウォーキングロールＲｗ、従動手段の一例としての複数のアイドラロールＲｆおよび対向手段の一例としてのバックアップロールＴ２ａと、前記１次転写ロールＴ１ｙ～Ｔ１ｋとを有する。中間転写ベルトＢは矢印Ｙａ方向に回転移動可能に支持されている。
なお、実施例１のＹ，Ｍ，Ｃ色の１次転写ロールＴ１ｙ，Ｔ１ｍ，Ｔ１ｃは、感光体ドラムＰｙ，Ｐｍ，Ｐｃに対して接近、離間可能に支持されている。Ｙ，Ｍ，Ｃ色の１次転写ロールＴ１ｙ，Ｔ１ｍ，Ｔ１ｃは、多色印刷（カラー印刷）の場合には、感光体ドラムＰｙ～Ｐｃに接近して中間転写ベルトＢを、予め定められた接触圧で挟み込む。一方、黒色のみの単色印刷（モノクロ印刷）の場合には、感光体ドラムＰｙ～Ｐｃから離間する。
なお、実施例１のＹ，Ｍ，Ｃ色の１次転写ロールＴ１ｙ，Ｔ１ｍ，Ｔ１ｃは、感光体ドラムＰｙ，Ｐｍ，Ｐｃに対して接近、離間可能に支持されている。Ｙ，Ｍ，Ｃ色の１次転写ロールＴ１ｙ，Ｔ１ｍ，Ｔ１ｃは、多色印刷（カラー印刷）の場合には、感光体ドラムＰｙ～Ｐｃに接近して中間転写ベルトＢを、予め定められた接触圧で挟み込む。一方、黒色のみの単色印刷（モノクロ印刷）の場合には、感光体ドラムＰｙ～Ｐｃから離間する。
【0027】
前記バックアップロールＴ２ａの下方には、２次転写ユニットＵｔが配置されている。前記２次転写ユニットＵｔは、２次転写手段の一例としての２次転写ロールＴ２ｂを有する。前記２次転写ロールＴ２ｂが中間転写ベルトＢと接触する領域により２次転写領域Ｑ４が形成されている。また、２次転写ロールＴ２ｂには、中間転写ベルトＢを挟んで、対向手段の一例としてのバックアップロールＴ２ａが対向している。バックアップロールＴ２ａには、給電手段の一例としてのコンタクトロールＴ２ｃが接触している。コンタクトロールＴ２ｃには、トナーの帯電極性と同極性の２次転写電圧が印加される。
前記バックアップロールＴ２ａ、２次転写ロールＴ２ｂ及びコンタクトロールＴ２ｃにより、転写手段の一例としての２次転写器Ｔ２が構成されている。
前記バックアップロールＴ２ａ、２次転写ロールＴ２ｂ及びコンタクトロールＴ２ｃにより、転写手段の一例としての２次転写器Ｔ２が構成されている。
【0028】
なお、実施例１の２次転写ユニットＵｔは、中間転写ベルトＢに対して接近、離間方向に移動可能に構成されている。使用される記録用紙Ｓの種類に応じて２次転写ユニットＵｔが移動して２次転写ロールＴ２ｂと中間転写ベルトＢとの接触圧を変化させる。例えば、厚紙が使用される場合には、普通紙を使用する場合に比べて接触圧を弱めて、厚紙の前端が２次転写領域Ｑ４に突入する際の衝撃を緩和することが可能である。
【0029】
前記ベルトモジュールＢＭの下方には、媒体の搬送路ＳＨ２が配置されている。前記フィーダ部Ｕ２の媒体供給路ＳＨ１から給紙された記録用紙Ｓは、媒体の搬送手段の一例としての搬送ロールＲａにより、搬送時期の調節手段の一例としてのレジロールＲｒに搬送される。レジロールＲｒは、中間転写ベルトＢ上に形成されたトナー像が２次転写領域Ｑ４に搬送される時期に合わせて、記録用紙Ｓを下流側に搬送する。レジロールＲｒにより送り出された記録用紙Ｓは、レジ側の用紙ガイドＳＧｒ、転写前の用紙ガイドＳＧ１で案内されて、２次転写領域Ｑ４に搬送される。
中間転写ベルトＢ上のトナー像は、２次転写領域Ｑ４を通過する際に、２次転写器Ｔ２により記録用紙Ｓに転写される。なお、カラートナー像の場合は中間転写ベルトＢ表面に重ねて１次転写されたトナー像が一括して記録用紙Ｓに２次転写される。
前記１次転写ロールＴ１ｙ～Ｔ１ｋ、前記２次転写器Ｔ２、中間転写ベルトＢにより、実施例１の転写装置（転写手段）Ｔ１ｙ～Ｔ１ｋ＋Ｔ２＋Ｂが構成されている。
中間転写ベルトＢ上のトナー像は、２次転写領域Ｑ４を通過する際に、２次転写器Ｔ２により記録用紙Ｓに転写される。なお、カラートナー像の場合は中間転写ベルトＢ表面に重ねて１次転写されたトナー像が一括して記録用紙Ｓに２次転写される。
前記１次転写ロールＴ１ｙ～Ｔ１ｋ、前記２次転写器Ｔ２、中間転写ベルトＢにより、実施例１の転写装置（転写手段）Ｔ１ｙ～Ｔ１ｋ＋Ｔ２＋Ｂが構成されている。
【0030】
２次転写後の中間転写ベルトＢは、２次転写領域Ｑ４の下流側に配置された中間転写手段の清掃手段の一例としてのベルトクリーナＣＬＢにより清掃される。ベルトクリーナＣＬＢは、２次転写領域Ｑ４において、転写されずに残った現像剤や紙粉などの残留物を、中間転写ベルトＢから除去する。
【0031】
実施例１の複写機Ｕでは、中間転写ベルトＢの回転方向に対してベルトクリーナＣＬＢの下流側には、供給手段の一例としての塗布装置ＴＢが配置されている。塗布装置ＴＢは、収容手段の一例としてのハウジングＴＢ１を有する。ハウジングＴＢ１の内部には、転写補助材の一例として粉状のシリカ（ＳｉＯ２）が収容されている。なお、シリカは、現像剤の転写を補助するための外添剤として使用されており、従来公知であるため詳細な説明は省略する。また、転写補助材として、シリカ以外の公知のものも使用可能である。ハウジングＴＢ１内の転写補助材は、補助材保持手段の一例としての供給ローラＴＢ２に保持される。表面に転写補助材を保持した供給ローラＴＢ２の回転に伴い、供給ローラＴＢ２と中間転写ベルトＢとが接触する塗布位置で転写補助材が中間転写ベルトＢに塗布される。中間転写ベルトＢに塗布された転写補助材は、均し手段の一例としての均しブレードＴＢ３で均される。
【0032】
実施例１の塗布装置ＴＢは、供給ローラＴＢ２が中間転写ベルトＢに接触して転写補助材の供給が行われる供給位置と、供給ローラＴＢ２が中間転写ベルトＢから離間して転写補助材の供給が行われない非供給位置と、の間で移動可能である。
転写補助材が中間転写ベルトＢに供給された場合、中間転写ベルトＢの表面に転写補助材の層が形成され、転写補助材の層の更に表面にトナー像が転写されることになる。転写補助材の層が存在する場合は、転写補助材の層が存在しない場合に比べて、中間転写ベルトＢから記録用紙Ｓへの転写がされやすくなる。よって、記録用紙Ｓが、和紙やエンボス紙等の転写不良が発生しやすい紙種の場合に、転写補助材を塗布することで、転写不良の発生が抑制される。
転写補助材が中間転写ベルトＢに供給された場合、中間転写ベルトＢの表面に転写補助材の層が形成され、転写補助材の層の更に表面にトナー像が転写されることになる。転写補助材の層が存在する場合は、転写補助材の層が存在しない場合に比べて、中間転写ベルトＢから記録用紙Ｓへの転写がされやすくなる。よって、記録用紙Ｓが、和紙やエンボス紙等の転写不良が発生しやすい紙種の場合に、転写補助材を塗布することで、転写不良の発生が抑制される。
【0033】
なお、供給ローラＴＢ２は、図示しない駆動手段の一例としてのモータからの駆動が伝達されて回転駆動する形態とすることも可能であるし、中間転写ベルトＢに従動回転する形態とすることも可能である。
前記中間転写ベルトＢの回転方向に沿って、最下流の１次転写ロールＴ１ｋよりも下流側の位置に、読取手段の一例として、中間転写ベルトＢの表面の画像を読み取る濃度センサＳＮ０が配置されている。
なお、実施例１では、ベルトクリーナＣＬＢと塗布装置ＴＢとが離れた位置に配置する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ベルトクリーナＣＬＢのハウジングと塗布装置ＴＢとが１ユニット化された構成として、省スペース化したり、交換を容易にしてメンテナンス性を向上させることも可能である。
前記中間転写ベルトＢの回転方向に沿って、最下流の１次転写ロールＴ１ｋよりも下流側の位置に、読取手段の一例として、中間転写ベルトＢの表面の画像を読み取る濃度センサＳＮ０が配置されている。
なお、実施例１では、ベルトクリーナＣＬＢと塗布装置ＴＢとが離れた位置に配置する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ベルトクリーナＣＬＢのハウジングと塗布装置ＴＢとが１ユニット化された構成として、省スペース化したり、交換を容易にしてメンテナンス性を向上させることも可能である。
【0034】
トナー像が転写された記録用紙Ｓは、転写後の用紙ガイドＳＧ２で案内されて、媒体搬送手段の一例としてのベルト搬送装置ＢＨに送られる。ベルト搬送装置ＢＨは、記録用紙Ｓを定着装置Ｆに搬送する。
定着装置Ｆは、加熱手段の一例としての加熱ロールＦｈと加圧手段の一例としての加圧ロールＦｐとを有する。記録用紙Ｓは、加熱ロールＦｈと加圧ロールＦｐとが接触する領域である定着領域Ｑ５に搬送される。記録用紙Ｓのトナー像は、定着領域Ｑ５を通過する際に、定着装置Ｆにより加熱および加圧されて、定着される。
前記像形成手段ＵＹ＋Ｇｙ～ＵＫ＋Ｇｋ、転写装置Ｔ１ｙ～Ｔ１ｋ＋Ｔ２＋Ｂ、定着装置Ｆにより、実施例１の画像形成手段の一例としての画像記録部Ｕ３ａが構成されている。
定着装置Ｆは、加熱手段の一例としての加熱ロールＦｈと加圧手段の一例としての加圧ロールＦｐとを有する。記録用紙Ｓは、加熱ロールＦｈと加圧ロールＦｐとが接触する領域である定着領域Ｑ５に搬送される。記録用紙Ｓのトナー像は、定着領域Ｑ５を通過する際に、定着装置Ｆにより加熱および加圧されて、定着される。
前記像形成手段ＵＹ＋Ｇｙ～ＵＫ＋Ｇｋ、転写装置Ｔ１ｙ～Ｔ１ｋ＋Ｔ２＋Ｂ、定着装置Ｆにより、実施例１の画像形成手段の一例としての画像記録部Ｕ３ａが構成されている。
【0035】
前記定着装置Ｆの下流側には、切替手段の一例としての切替ゲートＧＴ１が設けられている。前記切替ゲートＧＴ１は、定着領域Ｑ５を通過した記録用紙Ｓを、媒体処理装置Ｕ４側の排出路ＳＨ３または反転路ＳＨ４のいずれかに、選択的に切り替える。排出路ＳＨ３に搬送された記録用紙Ｓは、媒体処理装置Ｕ４の用紙搬送路ＳＨ５に搬送される。用紙搬送路ＳＨ５には、反りの補正手段の一例としてのカール補正部材Ｕ４ａが配置されている。カール補正部材Ｕ４ａは、搬入された記録用紙Ｓの反り、いわゆるカールを補正する。カールが補正された記録用紙Ｓは、媒体の排出部材の一例としての排出ロールＲｈにより、媒体の排出部の一例としての排出トレイＴＨ１に、用紙の画像定着面が上向きで排出される。
【0036】
前記切替ゲートＧＴ１により作像部Ｕ３の反転路ＳＨ４側に搬送された記録用紙Ｓは、切替部材の一例としての第２のゲートＧＴ２を通って作像部Ｕ３の反転路ＳＨ４に搬送される。
このとき、記録用紙Ｓの画像定着面を下向きに排出する場合には、第２のゲートＧＴ２を記録用紙Ｓの搬送方向後端が通過した後に、記録用紙Ｓの搬送方向を逆転させる。ここで、実施例１の第２のゲートＧＴ２は、薄膜状の弾性部材により構成されている。したがって、第２のゲートＧＴ２は、反転路ＳＨ４に搬送されてきた記録用紙Ｓをそのまま一旦通過させ、通過した記録用紙Ｓが反転、いわゆるスイッチバックされてくると、搬送路ＳＨ３，ＳＨ５側に案内する。そして、スイッチバックされた記録用紙Ｓは、カール補正部材Ｕ４ａを通過して、画像定着面が下を向いた状態で排出トレイＴＨ１に排出される。
このとき、記録用紙Ｓの画像定着面を下向きに排出する場合には、第２のゲートＧＴ２を記録用紙Ｓの搬送方向後端が通過した後に、記録用紙Ｓの搬送方向を逆転させる。ここで、実施例１の第２のゲートＧＴ２は、薄膜状の弾性部材により構成されている。したがって、第２のゲートＧＴ２は、反転路ＳＨ４に搬送されてきた記録用紙Ｓをそのまま一旦通過させ、通過した記録用紙Ｓが反転、いわゆるスイッチバックされてくると、搬送路ＳＨ３，ＳＨ５側に案内する。そして、スイッチバックされた記録用紙Ｓは、カール補正部材Ｕ４ａを通過して、画像定着面が下を向いた状態で排出トレイＴＨ１に排出される。
【0037】
前記作像部Ｕ３の反転路ＳＨ４には循環路ＳＨ６が接続されており、その接続部には、切替手段の一例としての第３のゲートＧＴ３が配置されている。また、反転路ＳＨ４の下流端は、媒体処理装置Ｕ４の反転路ＳＨ７に接続されている。
前記切替ゲートＧＴ１を通って反転路ＳＨ４に搬送された記録用紙Ｓは、第３のゲートＧＴ３により前記媒体処理装置Ｕ４の反転路ＳＨ７側に搬送される。実施例１の第３のゲートＧＴ３は、第２のゲートＧＴ２と同様に、薄膜状の弾性部材により構成されている。したがって、第３のゲートＧＴ３は、反転路ＳＨ４を搬送されてきた記録用紙Ｓを、一旦通過させ、通過した記録用紙Ｓがスイッチバックされてくると、循環路ＳＨ６側に案内する。
前記切替ゲートＧＴ１を通って反転路ＳＨ４に搬送された記録用紙Ｓは、第３のゲートＧＴ３により前記媒体処理装置Ｕ４の反転路ＳＨ７側に搬送される。実施例１の第３のゲートＧＴ３は、第２のゲートＧＴ２と同様に、薄膜状の弾性部材により構成されている。したがって、第３のゲートＧＴ３は、反転路ＳＨ４を搬送されてきた記録用紙Ｓを、一旦通過させ、通過した記録用紙Ｓがスイッチバックされてくると、循環路ＳＨ６側に案内する。
【0038】
前記循環路ＳＨ６に搬送された記録用紙Ｓは、媒体の搬送路ＳＨ２を通って２次転写領域Ｑ４に再送され、二面目の印刷が行われる。
前記符号ＳＨ１～ＳＨ７で示された要素により用紙搬送路ＳＨが構成されている。また、前記符号ＳＨ，Ｒａ，Ｒｒ，Ｒｈ，ＳＧｒ，ＳＧ１，ＳＧ２，ＢＨ，ＧＴ１～ＧＴ３で示された要素により、実施例１の用紙搬送装置ＳＵが構成されている。
前記符号ＳＨ１～ＳＨ７で示された要素により用紙搬送路ＳＨが構成されている。また、前記符号ＳＨ，Ｒａ，Ｒｒ，Ｒｈ，ＳＧｒ，ＳＧ１，ＳＧ２，ＢＨ，ＧＴ１～ＧＴ３で示された要素により、実施例１の用紙搬送装置ＳＵが構成されている。
【0039】
（実施例１の制御部の説明）
図３は実施例１の制御部の説明図である。
図３において、複写機Ｕの制御手段の一例としての制御部（コントローラ）Ｃは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースＩ／Ｏを有する。また、制御部Ｃは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたＲＯＭ：リードオンリーメモリを有する。また、制御部Ｃは、必要なデータを一時的に記憶するためのＲＡＭ：ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Ｃは、ＲＯＭ等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うＣＰＵ：中央演算処理装置を有する。したがって、実施例１の制御部Ｃは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Ｃは、ＲＯＭ等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
実施例１の制御部Ｃは、信号出力要素からの信号が入力され、被制御要素に信号を出力して制御する。
図３は実施例１の制御部の説明図である。
図３において、複写機Ｕの制御手段の一例としての制御部（コントローラ）Ｃは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースＩ／Ｏを有する。また、制御部Ｃは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたＲＯＭ：リードオンリーメモリを有する。また、制御部Ｃは、必要なデータを一時的に記憶するためのＲＡＭ：ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Ｃは、ＲＯＭ等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うＣＰＵ：中央演算処理装置を有する。したがって、実施例１の制御部Ｃは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Ｃは、ＲＯＭ等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
実施例１の制御部Ｃは、信号出力要素からの信号が入力され、被制御要素に信号を出力して制御する。
【0040】
（信号出力要素の説明）
制御部Ｃには、濃度センサＳＮ０や、図示しないセンサ等の信号出力要素からの信号が入力される。
濃度センサＳＮ０は、中間転写ベルトＢからの反射光量に基づいて、中間転写ベルトＢの像の濃度を検出する。
制御部Ｃには、濃度センサＳＮ０や、図示しないセンサ等の信号出力要素からの信号が入力される。
濃度センサＳＮ０は、中間転写ベルトＢからの反射光量に基づいて、中間転写ベルトＢの像の濃度を検出する。
【0041】
（被制御要素の説明）
制御部Ｃは、電源回路Ｅや、塗布装置ＴＢを供給位置と非供給位置との間で移動させる駆動手段の一例としてのモータＭ１、等の被制御要素へ信号を出力する。
制御部Ｃは、電源回路Ｅや、塗布装置ＴＢを供給位置と非供給位置との間で移動させる駆動手段の一例としてのモータＭ１、等の被制御要素へ信号を出力する。
【0042】
（制御部Ｃの機能）
実施例１の制御部Ｃは以下の機能手段（機能モジュール、プログラムモジュール）Ｃ１～Ｃ６を有する。
媒体種類検出手段の一例としての用紙種類検出手段Ｃ１は、記録用紙Ｓの種類の一例として、普通紙、厚紙、薄紙等の紙種を検出する。用紙種類検出手段Ｃ１は、ユーザーがＵＩを通じて記録用紙の種類（紙種やサイズ）が入力された場合は、入力された種類の情報を記録用紙Ｓの種類として検出する。
実施例１の制御部Ｃは以下の機能手段（機能モジュール、プログラムモジュール）Ｃ１～Ｃ６を有する。
媒体種類検出手段の一例としての用紙種類検出手段Ｃ１は、記録用紙Ｓの種類の一例として、普通紙、厚紙、薄紙等の紙種を検出する。用紙種類検出手段Ｃ１は、ユーザーがＵＩを通じて記録用紙の種類（紙種やサイズ）が入力された場合は、入力された種類の情報を記録用紙Ｓの種類として検出する。
【0043】
供給手段の制御手段の一例としての塗布装置制御手段Ｃ２は、モータＭ１を制御して、塗布装置ＴＢを供給位置と非供給位置との間で移動させる。実施例１の塗布装置制御手段Ｃ２は、使用する記録用紙Ｓが、予め定められた転写不良の発生しやすい種類の一例である和紙やエンボス紙の場合に、塗布装置ＴＢを供給位置に移動させ、それ以外の用紙種の場合には塗布装置ＴＢを非供給位置に移動させる。
【0044】
画質調整用の画像形成手段の一例としてのパッチ画像形成手段Ｃ３は、帯電ロールＣＲｙ～ＣＲｋ、潜像形成装置ＲＯＳｙ～ＲＯＳｋ、現像装置Ｇｙ～Ｇｋ等を制御して、画質調整用の画像の一例としてのパッチ画像を形成させる。パッチ画像は、予め定められた濃度の画像で構成されており、Ｙ，Ｍ，Ｃ，Ｋの色ごとに複数の濃度の画像を有する。例えば、濃度は、５％、２５％、５０％、７５％、１００％といったように、低濃度から高濃度まで複数の濃度の画像を有することで、温湿度環境や経年劣化に対する画質調整が精度よく行うことが可能である。
濃度検出手段Ｃ４は、濃度センサＳＮ０の検出結果に基づいて、パッチ画像の濃度を検出する。
濃度検出手段Ｃ４は、濃度センサＳＮ０の検出結果に基づいて、パッチ画像の濃度を検出する。
【0045】
図４は転写補助材の付着量と濃度センサの出力との関係の一例の説明図であり、横軸に被覆率、縦軸に濃度センサの出力値を取ったグラフである。
付着量検出手段Ｃ５は、中間転写ベルトＢの表面に付着している転写補助材の付着量を検出する。実施例１の付着量検出手段Ｃ５は、濃度センサＳＮ０の検出結果に基づいて、転写補助材の付着量を検出する。具体的には、中間転写ベルトＢにおいて、パッチ画像が形成されていない領域、例えば、パッチ画像を形成する前の中間転写ベルトＢの表面や、複数の画像からなるパッチ画像の画像どうしの間の隙間の領域での、濃度センサＳＮ０の検出結果に基づいて、付着量を検出可能である。図４に示すように、転写補助材の付着量が多くなるにつれて濃度センサＳＮ０の検出値が変化することが実験等で予め知られており、濃度センサＳＮ０の検出結果から転写補助材の付着量を判定可能である。
付着量検出手段Ｃ５は、中間転写ベルトＢの表面に付着している転写補助材の付着量を検出する。実施例１の付着量検出手段Ｃ５は、濃度センサＳＮ０の検出結果に基づいて、転写補助材の付着量を検出する。具体的には、中間転写ベルトＢにおいて、パッチ画像が形成されていない領域、例えば、パッチ画像を形成する前の中間転写ベルトＢの表面や、複数の画像からなるパッチ画像の画像どうしの間の隙間の領域での、濃度センサＳＮ０の検出結果に基づいて、付着量を検出可能である。図４に示すように、転写補助材の付着量が多くなるにつれて濃度センサＳＮ０の検出値が変化することが実験等で予め知られており、濃度センサＳＮ０の検出結果から転写補助材の付着量を判定可能である。
【0046】
調整手段Ｃ６は、パッチ画像の読取結果に基づいて画質を調整する。実施例１の調整手段Ｃ６は、濃度センサＳＮ０のパッチ画像の濃度読取結果に基づいて、形成する画像の濃度を調整する。すなわち、パッチ画像の読取濃度がパッチ画像の設定濃度よりも高ければ、濃度差に応じて形成される画像の濃度が低くなるように調整し、パッチ画像の読取濃度が低ければ、形成される画像の濃度が高くなるように調整する。調整手段Ｃ６は、帯電ロールＣＲｙ～ＣＲｋで印加される帯電バイアスや、現像装置Ｇｙ～Ｇｋで印加される現像バイアス、潜像形成装置ＲＯＳｙ～ＲＯＳｋで形成される画像の階調のいずれかまたは複数を変更することで、画質（濃度）の調整を行う。
【0047】
図５はパッチ画像を読み取る際に転写補助材が与える影響の説明図である。
実施例１の調整手段Ｃ６は、中間転写ベルトＢへの転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う。実施例１の調整手段Ｃ６は、転写補助材の供給がされていない場合（非供給時）には、パッチ画像の読取結果に基づいて、画質の調整を行う。図５において、転写補助材の供給がされている場合（供給時）には、一例として、パッチ画像の濃度が５０％の場合、画像の領域１１の中の５０％の部分にトナー１２が付与され、残りの余白部分１３にはトナーが付与されない。転写補助材が中間転写ベルトＢに供給されている場合、余白部分１３に転写補助材が付与された状態となり、図４において前述したように濃度センサＳＮ０の検出結果が低下する。すなわち、余白部分１３にも画像があると判定されてしまう。したがって、パッチ画像の全体として、転写補助材が供給されない場合に比べて、パッチ画像の読取濃度が高濃度となり、画質調整により、形成される画像の濃度を低濃度にするように調整される。
これに対応して、実施例１の調整手段Ｃ６は、転写補助材の供給がされている場合には、画質調整時に、形成される画像の濃度を低濃度に調整することを抑制する（濃度が低く調整されすぎないようにする）。例えば、パッチ画像に基づく濃度の調整量をα１とし、転写補助材が供給されている場合の濃度の調整量をα２とした場合に、最終的な濃度の調整量αは、転写補助材が供給されていない場合はα＝α１とし、転写補助材が供給されている場合はα＝α１－α２、のように調整を行う。
実施例１の調整手段Ｃ６は、中間転写ベルトＢへの転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う。実施例１の調整手段Ｃ６は、転写補助材の供給がされていない場合（非供給時）には、パッチ画像の読取結果に基づいて、画質の調整を行う。図５において、転写補助材の供給がされている場合（供給時）には、一例として、パッチ画像の濃度が５０％の場合、画像の領域１１の中の５０％の部分にトナー１２が付与され、残りの余白部分１３にはトナーが付与されない。転写補助材が中間転写ベルトＢに供給されている場合、余白部分１３に転写補助材が付与された状態となり、図４において前述したように濃度センサＳＮ０の検出結果が低下する。すなわち、余白部分１３にも画像があると判定されてしまう。したがって、パッチ画像の全体として、転写補助材が供給されない場合に比べて、パッチ画像の読取濃度が高濃度となり、画質調整により、形成される画像の濃度を低濃度にするように調整される。
これに対応して、実施例１の調整手段Ｃ６は、転写補助材の供給がされている場合には、画質調整時に、形成される画像の濃度を低濃度に調整することを抑制する（濃度が低く調整されすぎないようにする）。例えば、パッチ画像に基づく濃度の調整量をα１とし、転写補助材が供給されている場合の濃度の調整量をα２とした場合に、最終的な濃度の調整量αは、転写補助材が供給されていない場合はα＝α１とし、転写補助材が供給されている場合はα＝α１－α２、のように調整を行う。
【0048】
ここで、濃度が高いパッチ画像では、余白部分１３が少なく、濃度センサＳＮ０の検出結果は転写補助材の影響を受けにくいが、濃度が低いパッチ画像では、余白部分１３が相対的に多く、濃度センサＳＮ０の検出結果が転写補助材の影響を受けやすくなる。したがって、画質調整時に、低濃度側ほど誤った調整、すなわち、低濃度側ほど濃度の低下量が大きくなりやすい。これに対応して、実施例１の調整手段Ｃ６は、画質の調整時に、高濃度側に比べて、低濃度側では、濃度の低下量（調整量α）が小さくなるように調整する。例えば、転写補助材が供給されている場合の調整量α２について、高濃度側の調整量をα２１とし、低濃度側の調整量をα２２とした場合に、α２１＜α２２であり、（高濃度側の調整量α＝α１－α２１）＞（低濃度側の調整量α＝α１－α２２）、のように調整される。
【0049】
また、実施例１の調整手段Ｃ６では、転写補助材の供給の有無は、付着量検出手段Ｃ５の検出結果に基づいて行う。すなわち、付着量検出手段Ｃ５が、中間転写ベルトＢの表面に転写補助材が付着していないと判別した場合には、転写補助材が供給されていないと判別し、転写補助材の供給がない場合の画質調整を行う。一方、中間転写ベルトＢの表面に転写補助材が付着していると判別した場合には、転写補助材が供給されていると判別し、転写補助材の供給がある場合の画質調整を行う。
なお、付着量検出手段Ｃ５で検出した付着量に応じて、転写補助材の供給時の調整量（調整値）α２を決定する構成とすることも可能である。すなわち、付着量が多い場合には、調整量α２の値を大きくし、付着量が少ない場合には、調整量α２の値を小さくするようにすることも可能である。付着量に関わらず調整量が一定の場合に比べて、付着量に応じて調整量を決定する方が、画質調整の精度をさらに向上させることが可能である。
なお、付着量検出手段Ｃ５で検出した付着量に応じて、転写補助材の供給時の調整量（調整値）α２を決定する構成とすることも可能である。すなわち、付着量が多い場合には、調整量α２の値を大きくし、付着量が少ない場合には、調整量α２の値を小さくするようにすることも可能である。付着量に関わらず調整量が一定の場合に比べて、付着量に応じて調整量を決定する方が、画質調整の精度をさらに向上させることが可能である。
【0050】
また、実施例１の調整手段Ｃ６では、付着量検出手段Ｃ５の結果に基づいて転写補助材の供給の有無を判別したが、これに限定されない。例えば、塗布装置ＴＢが供給位置に移動している場合には、転写補助材の供給がされていると判別し、塗布装置ＴＢが非供給位置に移動している場合には、転写補助材の供給がされていないと判別することも可能である。他にも、使用される記録用紙Ｓの種類が、転写補助材の供給が行われる媒体種類である和紙やエンボス紙等である場合には、転写補助材の供給がされていると判別し、和紙やエンボス紙等以外の紙種の場合には転写補助材の供給がされていないと判別することも可能である。塗布装置ＴＢの位置や紙種で判別する場合、付着量の検出が不要となり、構成や制御を簡素化することが可能である。一方で、紙種が、例えば、和紙等から普通紙に切り替わる際には、和紙の印刷時に供給された転写補助材が中間転写ベルトＢに残っている場合もあり、転写補助材が残っているのに普通紙であるため転写補助材が供給されていないと判別され、画質調整が不適切になる場合もあるが、付着量に基づく判別を行う場合は、紙種の切り替わりがあっても適切な調整が可能である。なお、付着量や塗布装置ＴＢの位置、紙種に基づく判別の中の複数または全てを組み合わせて判別することも可能であり、３つの判別方法の中で優先順位を設けて判別することも可能である。
【0051】
実施例１の調整手段Ｃ６では、パッチ画像の読取濃度に基づく濃度の調整値α１は、既存の濃度調整をそのまま使用可能であるが、転写補助材の供給時は過剰な調整となるため、α２で過剰な調整を抑制するような形態としている。しかし、形成される画像の濃度の調整量αの調整に限定されず、例えば、濃度センサＳＮ０の読取結果である出力値を調整することも可能である。濃度センサＳＮ０の出力値βは、転写補助材の供給がない場合は転写補助材の影響のない出力値β１となるのに対し、転写補助材の影響がある場合は、転写補助材の影響分をΔβとした場合、濃度センサＳＮ０の出力値βが、β＝β１＋Δβとなる。したがって、転写補助材が供給されている場合には、濃度センサの出力値βをβ－Δβに調整、補正し、β－Δβに基づいて、濃度の調整値α１を決定することで、転写補助材の悪影響を抑制することが可能である。したがって、転写補助材の供給の有無に基づいて、濃度センサＳＮ０の出力値を調整する構成とすることでも、転写補助材の悪影響を抑制可能である。
【0052】
（実施例１の作用）
前記構成を備えた実施例１の複写機Ｕでは、転写補助材が中間転写ベルトＢに供給されている場合には、濃度センサＳＮ０の検知結果が悪影響を受けることに対応して、濃度の過剰な調整を抑制している。すなわち、転写補助材の中間転写ベルトＢへの供給の有無に関わらず中間転写ベルトＢに保持されたパッチを読み取って画質を調整する従来技術では、転写補助材の悪影響で、画質調整が不適切な状態となり、画質が不安定になる問題があったが、実施例１では、濃度の過剰な調整を抑制され、画質が安定する。
前記構成を備えた実施例１の複写機Ｕでは、転写補助材が中間転写ベルトＢに供給されている場合には、濃度センサＳＮ０の検知結果が悪影響を受けることに対応して、濃度の過剰な調整を抑制している。すなわち、転写補助材の中間転写ベルトＢへの供給の有無に関わらず中間転写ベルトＢに保持されたパッチを読み取って画質を調整する従来技術では、転写補助材の悪影響で、画質調整が不適切な状態となり、画質が不安定になる問題があったが、実施例１では、濃度の過剰な調整を抑制され、画質が安定する。
【0053】
（変更例）
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例（Ｈ01）～（Ｈ02）を下記に例示する。
（Ｈ01）前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Ｕを例示したが、これに限定されず、ＦＡＸに適用したり、ＦＡＸや、プリンタ、複写機などの複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。さらに、画像形成装置に限定されず、モータと歯車を使用する任意の電子機器や機械装置に適用可能である。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例（Ｈ01）～（Ｈ02）を下記に例示する。
（Ｈ01）前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Ｕを例示したが、これに限定されず、ＦＡＸに適用したり、ＦＡＸや、プリンタ、複写機などの複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。さらに、画像形成装置に限定されず、モータと歯車を使用する任意の電子機器や機械装置に適用可能である。
【0054】
（Ｈ02）前記実施例において、像保持手段の一例としての中間転写ベルトＢを例示したが、これに限定されず、感光体等にも適用可能である。したがって、像保持手段として、ベルト状の部材に限定されず、ドラム状の部材にも適用可能である。
【0055】
（付記）
（（（１）））
像保持手段と、
前記像保持手段に保持された画像を媒体に転写する転写手段と、
前記像保持手段に保持された画像を読み取る読取手段と、
転写を補助する転写補助材を前記像保持手段に供給する供給手段と、
前記像保持手段に保持された画質調整用の画像の前記読取手段での読取り結果に基づいて画質を調整する調整手段であって、前記像保持手段への前記転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
（（（２）））
前記画質調整用の画像が保持されていない前記像保持手段を前記読取手段で読み取った読取結果に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする（（（１）））に記載の画像形成装置。
（（（３）））
前記転写補助材の前記像保持手段への付着量を検出する付着量検出手段と、
前記付着量に応じて調整時の調整値を決定する前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする（（（１）））または（（（２）））に記載の画像形成装置。
（（（４）））
前記像保持手段に前記転写補助材を供給する供給位置と、前記像保持手段に前記転写補助材を供給しない非供給位置との間で移動可能な前記供給手段、
を備え、
前記供給手段の位置に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする（（（１）））ないし（（（３）））のいずれかに記載の画像形成装置。
（（（５）））
前記媒体として、前記転写補助材の供給が行われる予め定められた媒体種類を使用するか否かに基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする（（（１）））ないし（（（４）））のいずれかに記載の画像形成装置。
（（（６）））
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、形成される画像の濃度を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））ないし（（（５）））のいずれかに記載の画像形成装置。
（（（７）））
前記転写補助材の供給時は、非供給時に比べて、形成される画像の濃度の低下を抑制する調整を行う前記調整手段、
を備えたことを特徴とする（（（６）））に記載の画像形成装置。
（（（８）））
形成される画像において低濃度側の部分は、高濃度の部分に比べて、形成される画像の濃度の低下量を小さくする前記調整手段、
を備えたことを特徴とする（（（７）））に記載の画像形成装置。
（（（９）））
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、前記読取手段の出力値を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））ないし（（（８）））のいずれかに記載の画像形成装置。
（（（１）））
像保持手段と、
前記像保持手段に保持された画像を媒体に転写する転写手段と、
前記像保持手段に保持された画像を読み取る読取手段と、
転写を補助する転写補助材を前記像保持手段に供給する供給手段と、
前記像保持手段に保持された画質調整用の画像の前記読取手段での読取り結果に基づいて画質を調整する調整手段であって、前記像保持手段への前記転写補助材の供給の有無で異なる調整を行う前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
（（（２）））
前記画質調整用の画像が保持されていない前記像保持手段を前記読取手段で読み取った読取結果に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする（（（１）））に記載の画像形成装置。
（（（３）））
前記転写補助材の前記像保持手段への付着量を検出する付着量検出手段と、
前記付着量に応じて調整時の調整値を決定する前記調整手段と、
を備えたことを特徴とする（（（１）））または（（（２）））に記載の画像形成装置。
（（（４）））
前記像保持手段に前記転写補助材を供給する供給位置と、前記像保持手段に前記転写補助材を供給しない非供給位置との間で移動可能な前記供給手段、
を備え、
前記供給手段の位置に基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする（（（１）））ないし（（（３）））のいずれかに記載の画像形成装置。
（（（５）））
前記媒体として、前記転写補助材の供給が行われる予め定められた媒体種類を使用するか否かに基づいて、前記転写補助材の供給の有無を判別する
ことを特徴とする（（（１）））ないし（（（４）））のいずれかに記載の画像形成装置。
（（（６）））
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、形成される画像の濃度を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））ないし（（（５）））のいずれかに記載の画像形成装置。
（（（７）））
前記転写補助材の供給時は、非供給時に比べて、形成される画像の濃度の低下を抑制する調整を行う前記調整手段、
を備えたことを特徴とする（（（６）））に記載の画像形成装置。
（（（８）））
形成される画像において低濃度側の部分は、高濃度の部分に比べて、形成される画像の濃度の低下量を小さくする前記調整手段、
を備えたことを特徴とする（（（７）））に記載の画像形成装置。
（（（９）））
前記転写補助材の供給の有無に基づいて、前記読取手段の出力値を調整する前記調整手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））ないし（（（８）））のいずれかに記載の画像形成装置。
【0056】
（（（１）））に係る画像形成装置によれば、転写補助材の像保持手段への供給の有無に関わらず像保持手段に保持された画像を読み取って画質を調整する場合に比べて、画質を安定させることができる。
（（（２）））に係る画像形成装置によれば、像保持手段の面の読取結果から、像保持手段に転写補助材が供給されているかを判別できる。
（（（３）））に係る画像形成装置によれば、付着量に関わらず調整値が一定の場合に比べて、精度の高い調整を行うことができる。
（（（４）））に係る画像形成装置によれば、供給手段の位置に基づいて転写補助材の供給の有無を判別でき、付着量を検出する場合に比べて、判別を簡便に行うことができる。
（（（５）））に係る画像形成装置によれば、媒体種類に基づいて転写補助材の供給の有無を判別でき、付着量を検出する場合に比べて、判別を簡便に行うことができる。
（（（６）））に係る画像形成装置によれば、既存の濃度調整を利用しつつ、転写補助材の供給時の悪影響に対応する調整を行うことができる。
（（（７）））に係る画像形成装置によれば、転写補助材の供給時に形成される画像の濃度が低下しすぎきることを抑制できる。
（（（８）））に係る画像形成装置によれば、形成される画像の低濃度側で画像の濃度が高濃度側に比べて低下しすぎることを抑制できる。
（（（９）））に係る画像形成装置によれば、転写補助材の供給による悪影響を読取手段の出力値で調整できる。
（（（２）））に係る画像形成装置によれば、像保持手段の面の読取結果から、像保持手段に転写補助材が供給されているかを判別できる。
（（（３）））に係る画像形成装置によれば、付着量に関わらず調整値が一定の場合に比べて、精度の高い調整を行うことができる。
（（（４）））に係る画像形成装置によれば、供給手段の位置に基づいて転写補助材の供給の有無を判別でき、付着量を検出する場合に比べて、判別を簡便に行うことができる。
（（（５）））に係る画像形成装置によれば、媒体種類に基づいて転写補助材の供給の有無を判別でき、付着量を検出する場合に比べて、判別を簡便に行うことができる。
（（（６）））に係る画像形成装置によれば、既存の濃度調整を利用しつつ、転写補助材の供給時の悪影響に対応する調整を行うことができる。
（（（７）））に係る画像形成装置によれば、転写補助材の供給時に形成される画像の濃度が低下しすぎきることを抑制できる。
（（（８）））に係る画像形成装置によれば、形成される画像の低濃度側で画像の濃度が高濃度側に比べて低下しすぎることを抑制できる。
（（（９）））に係る画像形成装置によれば、転写補助材の供給による悪影響を読取手段の出力値で調整できる。
【符号の説明】
【0057】
Ｂ…像保持手段、
Ｃ５…付着量検出手段、
Ｃ６…調整手段、
Ｓ…媒体、
ＳＮ０…読取手段、
Ｔ２…転写手段、
ＴＢ…供給手段（塗布装置）、
Ｕ…画像形成装置。
Ｃ５…付着量検出手段、
Ｃ６…調整手段、
Ｓ…媒体、
ＳＮ０…読取手段、
Ｔ２…転写手段、
ＴＢ…供給手段（塗布装置）、
Ｕ…画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】