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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179460
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】リモコン装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/52 20180101AFI20241219BHJP
   F24F 11/56 20180101ALI20241219BHJP
   F24F 11/65 20180101ALI20241219BHJP
【FI】
F24F11/52
F24F11/56
F24F11/65
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098326
(22)【出願日】2023-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小塩 智弘
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260BA73
3L260CB62
3L260FA20
3L260GA02
3L260GA15
(57)【要約】
【課題】自動に動作するように設定されている機能をユーザに認識させるリモコン装置を提供する。
【解決手段】リモコン装置は、空気調和機を遠隔操作する操作部と、前記空気調和機に関わる情報を表示する表示部と、前記空気調和機を第1の状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、前記第1の状態で前記空気調和機が動作する第1の機能が設定されていることを前記表示部に表示させる制御部と、を有する。更に、制御部は、前記空気調和機を第2の状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、前記第2の状態で前記空気調和機が動作する第2の機能が設定されていることを前記表示部に表示させる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機を遠隔操作するリモコン装置であって、
ユーザの操作を受け付ける操作部と、
前記空気調和機に関わる情報を表示する表示部と、
前記空気調和機を第1の状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、前記第1の状態で前記空気調和機が動作する第1の機能が設定されていることを前記表示部に表示させると共に、前記空気調和機を第2の状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、前記第2の状態で前記空気調和機が動作する第2の機能が設定されていることを前記表示部に表示させる制御部と、
を有することを特徴とするリモコン装置。
【請求項2】
前記第1の機能が設定されているか否かを示す情報及び、前記第2の機能が設定されているか否かを示す情報を含む設定情報を記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、
前記空気調和機を前記第1の状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、前記記憶部内の前記設定情報を参照して、前記第1の状態で前記空気調和機が動作する前記第1の機能が設定されていることを前記表示部に表示させると共に、前記空気調和機を前記第2の状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、前記記憶部内の前記設定情報を参照して、前記第2の状態で前記空気調和機が動作する前記第2の機能が設定されていることを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項3】
前記第1の状態は、
前記空気調和機の運転状態であり、
前記第2の状態は、
前記空気調和機の停止状態であることを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、リモコン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、空気調和機には、自動的に動作を開始する機能が多く存在する。例えば、利用者が不在時に暖房能力や冷房能力を低下させて運転を控えめにする不在エコ機能や、空気調和機の消費電流をカットする電流カット機能等がある。
【0003】
しかしながら、これら自動的に動作する機能は、いつ動作を開始するかが空気調和機を利用するユーザには分からない。従って、それらの機能の設定がされていることを表示部に表示することで、ユーザに知らせるリモコン装置が知られている。ユーザは、リモコン装置の表示部の表示内容を見て、自動的に動作する機能の設定がされているか否かを知ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-115002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年の空気調和機は、様々な機能を持ち、それに伴い自動的に動作する機能も増加している。そのため、リモコン装置の表示部に、設定されている自動的に動作する機能を表示すると、現在の設定温度や運転モード等の空気調和機にとって重要な情報表示が小さくせざるを得なくなり、結果ユーザの視認性が低下する。リモコン装置の表示部のサイズを大きくすることも考えられるが、表示部は液晶等の比較的高価な部品で構成されており、コストアップになってしまうなどの課題があった。
【0006】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、自動的に動作するように設定された機能を視認性よくユーザに認識させるリモコン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の態様では、空気調和機を遠隔操作するリモコン装置であって、ユーザの操作を受け付ける操作部と、前記空気調和機に関わる情報を表示する表示部と、前記空気調和機を第1の状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、前記第1の状態で前記空気調和機が動作する第1の機能が設定されていることを前記表示部に表示させる制御部と、を有する。更に、制御部は、前記空気調和機を第2の状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、前記第2の状態で前記空気調和機が動作する第2の機能が設定されていることを前記表示部に表示させる。
【発明の効果】
【0008】
開示のリモコン装置は、自動的に動作するように設定された機能を視認性よくユーザに認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本実施例の空気調和機の一例を示す説明図である。
図2図2は、リモコンの一例を示すブロック図である。
図3図3は、リモコンの外観の一例を示す説明図である。
図4図4は、機能設定テーブルの一例を示す説明図である。
図5図5は、機能設定に関わるメニュー画面の一例を示す説明図である。
図6A図6Aは、空気調和機が空調運転を実行しているときに、リモコンの表示部に表示される画面の一例を示す説明図である。
図6B図6Bは、空気調和機が空調運転を停止しているときに、リモコンの表示部に表示される画面の一例を示す説明図である。
図7図7は、機能表示処理に関わるリモコンの制御部の処理動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願が開示する実施形態にかかるリモコン装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の記載により本開示の技術が限定されるものではない。また、以下の記載においては、同一の構成要素に同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
【実施例0011】
図1は、本実施例の空気調和機1の一例を示す説明図である。図1に示す空気調和機1は、室内機2と、室外機3と、リモコン4とを有する。室内機2は、例えば、室内に配置され、空調空間である室内の空気を加熱又は冷却する空気調和機1の一部である。
【0012】
室内機2は、本体11と、人検知センサ12と、受光部13と、室内機側制御部14と、室内機側メモリ15とを有する。本体11は、図示しない室内ファンや室内熱交換器等が備えられ、室内熱交換器で室外機3から供給される冷媒と熱交換を行った室内空気が室内ファンによって吹き出されることで、室内の空気を加熱又は冷却(暖房、冷房、除湿等)が行われる。人検知センサ12は、室内機2が配置された空調空間内に存在する人を検知するセンサである。受光部13は、リモコン4から赤外線で送信されたコマンド信号を受信し、受信したコマンド信号を室内機側制御部14に送る。室内機側メモリ15は、例えば、各種情報を記憶する記憶部である。室内機側制御部14は、室内機2全体を制御する。室内機側制御部14は、受光部13から送られたコマンド信号に基づき、各種コマンドを実行する。
【0013】
室外機3には、例えば、熱交換器やファン、圧縮機等が備えられている。リモコン4は、ユーザの操作に応じて赤外線でコマンド信号を送信し、室内機2を遠隔操作するリモコン装置である。
【0014】
図2は、リモコン4の一例を示すブロック図である。リモコン4は、発光部21と、表示部22と、操作部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。発光部21は、例えば、赤外線で室内機2に対してコマンド信号を送信する。表示部22は、各種情報、例えば、空気調和機1に関わる情報を表示する出力インタフェースである。操作部23は、各種コマンド、例えば、空気調和機1を遠隔操作するコマンドを入力する入力インタフェースである。記憶部24は、各種情報を記憶するメモリである。記憶部24は、後述する機能設定テーブル24Aを保持している。制御部25は、リモコン4全体を制御する、例えば、マイコンやプロセッサ等である。
【0015】
図3は、リモコン4の外観の一例を示す説明図である。図3に示すリモコン4は、リモコン4の上部に備えた表示部22と、リモコン4の下部に備えた操作部23とを有する。表示部22は、液晶の表示画面である。表示画面には、例えば、運転中の動作モード、設定温度や風量、現在時刻の他に、現在設定中の機能を表示する。動作モードは、例えば、冷房運転、暖房運転、除湿運転等の動作モードである。設定温度は、リモコン4から室内機2に送信された空気調和機1の目標温度である。風量は、リモコン4から室内機2に送信された空気調和機1の目標風量を示している。現在時刻は、現在の時刻である。現在設定中の機能は、後述する、自動的に動作するように設定されている機能名である。
【0016】
操作部23は、冷房運転、除湿運転、暖房運転、AI自動運転を空気調和機1に実行させるボタンや、空気調和機1に対して運転を停止させるボタンを有する。更に、操作部23は、メニュー画面を表示部22に表示させるメニューボタン23Aと、メニュー画面上から設定する機能をユーザに選択させる選択決定ボタン23B等とを有する。選択決定ボタン23Bは、図3に表示するメニュー画面を上方向又は下方向にスクロールする上下スクロールボタン23B1と、図3に表示するメニュー画面を右方向又は左方向にスクロールする左右スクロールボタン23B2とを有する。
【0017】
図4は、機能設定テーブル24Aの一例を示す説明図である。機能設定テーブル24Aは、機能毎に、その機能が自動的に動作するように設定されているか否かを示す設定情報を記憶するテーブルである。本実施例では、その機能が自動的に動作するように設定されている場合はON、設定されていない場合はOFFで示している。設定情報としては、ON/OFFだけではなく、例えば、タイマ時刻を記憶させることで、設定されたタイマ時刻に合わせて自動的に動作するように設定されていることを示すようにしても良い。
【0018】
機能としては、空気調和機1が運転中に、その機能を実行する信号を受信した場合に自動的に動作を開始する第1の機能である運転中機能がある。尚、運転中とは、空気調和機1が例えば冷房や暖房などの運転を実行している状態を指し、これは空気調和機1の第1の状態である運転状態である。運転中に機能を実行する信号を受信した場合とは、例えば、空気調和機1を第1の状態にする信号を送信する操作を検出した場合である。また、機能としては、空気調和機1が停止中にその機能を実行する信号を受信した場合に自動的に動作を開始する、例えば、第2の機能である停止中機能がある。尚、停止中とは、空気調和機1が例えば冷房や暖房などの運転を停止している状態を指し、これは空気調和機1の第2の状態である停止状態である。停止中に機能を実行する信号を受信した場合とは、例えば、空気調和機1を第2の状態にする信号を送信する操作を検出した場合である。
【0019】
停止中機能としては、例えば、みまもり機能、カビ抑制機能、定期自動クリーニング機能、不在エコ機能等がある。みまもり機能は、室内機2が配置された空調空間の状況や外気温度に応じて自動運転する機能である。みまもり機能は、室内空間の室内温度が、例えば、31℃以上になった場合に冷房運転を開始し、室内温度が、例えば、15℃以下になった場合に暖房運転を開始するような機能である。カビ抑制機能は、自動で送風運転を開始して室内機2内部を乾燥させてカビなどの繁殖を抑制する機能である。定期自動クリーニングは、室内機2内部を自動的に清掃する機能である。不在エコ機能は、例えば、室内機2の人検知センサ12を使用して空調空間に人がいない状態を検知した場合、室内機2の設定温度を自動的に控えめにしたり、空気調和機1の運転を停止する機能である。
【0020】
運転中機能としては、例えば、電流カット機能、室外音ひかえめ機能やプラズマ空調機能等がある。電流カット機能は、空気調和機1の消費電流を制限する機能である。室外音ひかえめ機能は、空気調和機1の冷暖房能力を制限することで室外機3の音を小さくする機能である。プラズマ空調機能は、運転中に空調空間での花粉やハウスダスト等の微細な汚れ粒子を集塵して空調空間の空気を清浄化する機能である。
【0021】
図4に示す機能設定テーブル24Aでは、機能毎に自動的に動作するように設定されているか否かを示す設定情報、例えば、ON又はOFF等を記憶している。設定情報は、第1の機能、例えば、運転中機能が設定されているか否かを示す情報及び、第2の機能、例えば、停止中機能が設定されているか否かを示す情報を含む。設定情報は、後述するメニュー画面22A上からの設定操作に応じて機能毎に予め設定することができる。リモコン4は、設定操作に応じて、当該機能が自動的に動作するように設定されているか否かを示す設定情報を機能設定テーブル24Aに記憶する。リモコン4は、操作部23の機能の設定操作、例えば、みまもり機能、定期自動クリーニング機能、不在エコ機能を自動的に動作するように設定する設定操作を検出した場合、赤外線の発光部21を用いて、みまもり機能、定期自動クリーニング機能、不在エコ機能のON設定を室内機2に送信する。室内機2は、受光部13を通じてON設定を受信した場合、みまもり機能、定期自動クリーニング機能、不在エコ機能等を運転停止中に自動的に動作するように設定する。リモコン4の制御部25は、空気調和機1を運転停止にする信号を送信する操作を検出した場合、機能設定テーブル24Aを参照する。そして、制御部25は、機能設定テーブル24Aを参照して、停止中機能の内、設定情報がONのみまもり機能、定期自動クリーニング機能の機能名を文字やアイコンで表示部22の後述する機能表示エリア32に表示することになる。
【0022】
リモコン4の制御部25は、操作部23の設定操作、例えば、電流カット機能、室外音ひかえめ機能やプラズマ空調機能を自動的に動作するように設定する設定操作を検出した場合、赤外線の発光部21を用いて、電流カット機能、室外音ひかえめ機能やプラズマ空調機能のON設定を室内機2に送信する。室内機2は、受光部13を通じてON設定を受信した場合、電流カット機能、室外音ひかえめ機能やプラズマ空調機能を停止状態で自動的に動作するように設定する。制御部25は、空気調和機1を運転状態にする信号を送信する操作を検出した場合、機能設定テーブル24Aを参照する。制御部25は、機能設定テーブル24Aを参照し、運転中機能の内、設定情報がONの電流カット機能、室外音ひかえめ機能やプラズマ空調機能の機能名を表示部22の機能表示エリア32に表示することになる。
【0023】
図5は、機能設定に関わるメニュー画面22Aの一例を示す説明図である。ユーザは、表示部22に表示中のメニュー画面22Aを見て、画面表示中の機能の中から設定決定ボタン23Bのボタン操作に応じて機能を選択し、選択した機能の設定情報を決定する。そして、制御部25は、決定された機能の設定情報を機能設定テーブル24Aに記憶することになる。尚、ユーザは、図5に示すメニュー画面22Aを上下スクロールボタン23B1又は左右スクロールボタン23B2を使用してスクロール操作することで、設定可能な機能がメニュー画面22Aに表示できる。
【0024】
図6Aは、空気調和機1が空調運転を実行しているときに、リモコン4の表示部22に表示される画面の一例を示す説明図である。図6Aに示す画面22Bは、空調運転、例えば、冷房運転を実行しているときの画面の一例である。画面22Bは、通常表示エリア31と、機能表示エリア32とを有する。通常表示エリア31は、空気調和機1が、例えば、冷房運転を実行中であること、現在の設定温度及び現在の設定風量等を表示している。機能表示エリア32は、例えば、プラズマ空調機能、電流カット機能及び室外音ひかえめ機能が設定されていることを表示している。この画面を確認することで、ユーザは、冷房運転中に、プラズマ空調機能、電流カット機能及び室外音ひかえめ機能が設定中であることを認識できる。
【0025】
図6Bは、空気調和機1が空調運転を停止しているときに、リモコン4の表示部22に表示される画面の一例を示す説明図である。図6Bに示す画面22Cはそのときの画面の一例である。画面22Cは、通常表示エリア31と、機能表示エリア32とを有する。通常表示エリア31は、空気調和機1が空調運転を停止していることを表示している。機能表示エリア32は、例えば、カビ抑制機能が設定されていることを表示している。この画面を確認することで、ユーザは、カビ抑制機能が設定中であることを認識できる。
【0026】
次に本実施例のリモコン4の動作について説明する。図7は、機能表示処理に関わるリモコン4の制御部25の処理動作の一例を示すフローチャートである。機能表示処理とは、例えば、運転状態でのON設定の運転中機能の機能名や、停止状態でのON設定の停止中機能の機能名を表示部22に表示する処理である。図7においてリモコン4の制御部25は、操作部23を通じて空気調和機1を運転状態にする操作を検出したか否かを判定する(ステップS11)。尚、運転状態にする操作とは、例えば、操作部23内の冷房運転、除湿運転、暖房運転やAI自動運転を起動するボタン操作である。制御部25は、運転状態にする操作を検出した場合(ステップS11:Yes)、機能設定テーブル24Aを参照し、運転状態時に自動的に動作するように設定されているON設定の運転中機能を特定する(ステップS12)。
【0027】
制御部25は、特定された機能に対応する機能名を表示部22に表示し(ステップS13)、図7に示す処理動作を終了する。つまり、リモコン4は、画面22B内の機能表示エリア32上に、運転状態時に自動的に動作するように設定されている運転中機能30Aを画面表示する。その結果、ユーザは、画面22Bを見て、運転中の動作モード、設定温度や現在時刻は勿論のこと、運転状態時に自動的に動作するように設定されている運転中機能を認識できる。
【0028】
制御部25は、運転状態にする操作を検出したのでない場合(ステップS11:No)、操作部23を通じて空気調和機1を停止状態にする信号を送信する操作を検出したか否かを判定する(ステップS14)。制御部25は、停止状態にする信号を送信する操作を検出した場合(ステップS14:Yes)、機能設定テーブル24Aを参照し、停止状態時に自動的に動作するように設定されているON設定の停止中機能を特定する(ステップS15)。そして、制御部25は、特定された機能に対応する機能名を表示部22に表示するステップS13の処理に移行する。つまり、リモコン4は、画面22C内の機能表示エリア32上に、停止状態時に自動的に動作するように設定されている停止中機能30Aを画面表示する。その結果、ユーザは、画面22Cを見て、停止状態や現在時刻は勿論のこと、停止状態時に自動的に動作するように設定されている停止中機能を認識できる。
【0029】
また、制御部25は、停止状態にする操作を検出したのではない場合(ステップS14:No)、図7に示す処理動作を終了する。
【0030】
本実施例のリモコン4では、空気調和機1を運転状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、運転状態で空気調和機1が自動的に動作するように設定されている運転中機能の機能名を表示部22に表示させる。また、リモコン4では、空気調和機1を停止状態にする信号を送信する操作を検出した場合に、停止状態で空気調和機1が自動的に動作するように設定されている停止中機能の機能名を表示部22に表示させる。その結果、ユーザは、表示部22の表示内容を見て、自動的に動作するように設定されている機能、例えば、運転中機能や停止中機能等を認識できる。しかも空気調和機1が運転状態である場合と停止状態である場合とに分けて空気調和機1がそれぞれの状態のときに自動的に動作するように設定されている機能のみを表示するようにしたので、表示部22の表示スペースを大きくしなくても、機能表示エリア32の限られたスペースに、設定されている自動的に動作する機能の機能名を表示することができる。そして、現在の設定温度や運転モード等の空気調和機1にとって重要な情報表示をより大きく表示できる。これによりコストの抑制を図ることができる。
【0031】
尚、説明の便宜上、第1の状態として空気調和機1の運転状態、第2の状態として空気調和機1の停止状態を例示した。しかしながら、これに限定されるものではなく、第1の状態及び第2の状態を異なる動作モード、例えば、冷房モード、暖房モードや除湿モード等にしても良く、適宜変更可能である。
【0032】
また、リモコン4は、赤外線で信号を室内機2に送信する場合を例示したが、赤外線に限定されるものではなく、例えば、近距離無線通信や双方向通信で室内機2と通信しても良く、適宜変更可能である。
【0033】
以上、実施例を説明したが、前述した内容により実施例が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。更に、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。更に、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
【符号の説明】
【0034】
1 空気調和機
4 リモコン
22 表示部
23 操作部
24A 機能設定テーブル
25 制御部
31 通常表示エリア
32 機能表示エリア
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7