(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017950
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ライトガイド
(51)【国際特許分類】
G09F 13/04 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
G09F13/04 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120939
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹田 格成
【テーマコード(参考)】
5C096
【Fターム(参考)】
5C096AA24
5C096BA01
5C096CC06
5C096CD11
5C096CD12
5C096FA11
5C096FA17
(57)【要約】
【課題】組付対象に容易に組み付けることができる。
【解決手段】第1ライトガイド40は、透明な樹脂で形成されたライトガイド本体44と、ライトガイド本体44に一体に成形され、光拡散材を含んだ樹脂で形成され、ライトガイド本体44に入射した光が出射する発光部42を有する光拡散体41と、ライトガイド本体44と、光拡散体41との間に設けられた貫通孔48と、を備える。ライトガイド本体44と光拡散体41とが組付対象としての操作ノブ30に一度に組み付けられる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明な樹脂で形成されたライトガイド本体と、
前記ライトガイド本体に一体に成形され、光拡散材を含んだ樹脂で形成され、前記ライトガイド本体に入射した光が出射する発光部を有する光拡散体と、
前記ライトガイド本体と、前記光拡散体との間に設けられた貫通孔と、
を備えるライトガイド。
【請求項2】
前記貫通孔は、前記発光部から出射する光の出射方向から見て、前記発光部を覆うように配置されている
請求項1に記載のライトガイド。
【請求項3】
前記ライトガイド本体と、前記光拡散体とは、同一の母材で形成されている
請求項1に記載のライトガイド。
【請求項4】
前記発光部は、組付対象の嵌入孔に嵌入されている
請求項1に記載のライトガイド。
【請求項5】
前記貫通孔を形成する周面には、光拡散加工がされている
請求項1に記載のライトガイド。
【請求項6】
前記貫通孔を塞ぐ光反射部材を備える
請求項1に記載のライトガイド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライトガイドに関する。
【背景技術】
【0002】
車両等の内装部品では、内側に設けられた光源から照射される光を案内して発光部から発光させるライトガイドが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、非透光性のコーティングがされてシンボル面が形成された透光性の合成樹脂層と、シンボル面をリング状に包囲する非透光性の中間構成要素と、中間構成要素の内側に配置された拡散要素と、を備え、シンボル面が拡散要素を通して光で照射されることで視認可能なシンボルの表示のための装置が開示されている。
【0004】
ところで、ライトガイド本体と光拡散体とを備えるライトガイドは、組付対象に容易に組み付けられることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事実を考慮し、組付対象に容易に組み付けることができるライトガイドを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様のライトガイドは、透明な樹脂で形成されたライトガイド本体と、前記ライトガイド本体に一体に成形され、光拡散材を含んだ樹脂で形成され、前記ライトガイド本体に入射した光が出射する発光部を有する光拡散体と、前記ライトガイド本体と、前記光拡散体との間に設けられた貫通孔と、を備える。
【0008】
本発明の第2態様のライトガイドでは、本発明の第1態様のライトガイドにおいて、前記貫通孔は、前記発光部から出射する光の出射方向から見て、前記発光部を覆うように配置されている。
【0009】
本発明の第3態様のライトガイドでは、本発明の第1態様又は第2態様のライトガイドにおいて、前記ライトガイド本体と、前記光拡散体とは、同一の母材で形成されている。
【0010】
本発明の第4態様のライトガイドでは、本発明の第1態様から第3態様のいずれか1つのライトガイドにおいて、前記発光部は、組付対象の嵌入孔に嵌入されている。
【0011】
本発明の第5態様のライトガイドでは、本発明の第1態様から第4態様のいずれか1つのライトガイドにおいて、前記貫通孔を形成する周面には、光拡散加工がされている。
【0012】
本発明の第6態様のライトガイドでは、本発明の第1態様から第5態様のいずれか1つのライトガイドにおいて、前記貫通孔を塞ぐ光反射部材を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1態様のライトガイドでは、ライトガイド本体と、光拡散体とが一体に成形されることで、部品点数が削減される。そして、ライトガイド本体と光拡散体とが組付対象に一度に組み付けられる。そのため、ライトガイド本体及び光拡散体を組付対象に容易に組み付けることができる。
【0014】
本発明の第2態様のライトガイドでは、貫通孔は、発光部から出射する光の出射方向から見て、発光部を覆うように配置されていることで、ライトガイド本体及び光拡散体を通って発光部から出射される光の通り道に、ライトガイド本体と光拡散体との界面が形成されることが抑制される。そのため、ライトガイドに入射した光が、不安定に形成された界面で乱反射されることがより抑制される。その結果、発光部から出射する光のムラを抑制することができる。
【0015】
本発明の第3態様のライトガイドでは、ライトガイド体と、光拡散体とは、同一の母材で形成されていても、ライトガイド体に入射した光が、不安定に形成された界面で乱反射されることが抑制される。
【0016】
本発明の第4態様のライトガイドでは、発光部を、組付対象の嵌入孔に嵌入させる際に、ライトガイド本体と光拡散体とが一体に成形されていることから、発光部を組付対象の嵌入孔に容易に嵌入させることができる。
【0017】
本発明の第5態様のライトガイドでは、貫通孔を形成する周面には、光拡散加工がされていることで、貫通孔を通過する光が拡散される。そのため、発光部から出射される光の輝度のムラを抑制することができる。
【0018】
本発明の第6態様のライトガイドでは、貫通孔を塞ぐ光反射部材を備えることで、貫通孔に出射され、外部に漏れる方向に進行する光が光反射部材によって反射される。そのため、貫通孔に出射された光が外部に漏れることが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本実施形態に係るシフト装置を示す斜視図である。
【
図2】本実施形態に係るシフト装置を示す断面図であり、
図1のA-A断面を示す。
【
図3】本実施形態に係るライトガイドを示す斜視図である。
【
図4】本実施形態に係るライトガイドを概略的に示す平面図である。
【
図5】本実施形態に係るライトガイドを示す断面図であり、
図3のB-B断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本実施形態に係るライトガイド40が取り付けられるシフト装置20について、図面を参照して説明する。本実施形態では、操作ノブを傾倒操作することでシフトポジションを切り替えるシフトバイワイヤ式のシフト装置の例について説明する。
【0021】
なお、各図において、矢印UPは、車両上方を示し、矢印RHは、車両右方を示し、矢印FRは、車両前方を示している。また、矢印Dは、シフト装置の上下方向Dを示しており、単に上側及び下側を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シフト装置20の上下方向Dに対するものとする。また、発光部42からの光の出射方向Eは、車両上方とする。
【0022】
[シフト装置の構成]
図1に示すように、本実施形態に係るシフト装置20は、運転席と助手席との間に配置され、車両前後方向に延在する内装部品としてのセンターコンソール10に配置されている。
【0023】
図2に示すように、シフト装置20は、筐体22と、組付対象としての操作ノブ30と、ライトガイドとしての第1ライトガイド40と、ライトガイドとしての第2ライトガイド50と、保持部材60と、基板70と、を備えている。筐体22は、カバー部材24と、ケース部材26と、底ケース28と、で箱状に形成されている。
【0024】
(ケース部材26)
ケース部材26は、例えば、樹脂製であり、上方及び下方が開口した矩形の筒状に形成されている。ケース部材26には、車両前後方向に架け渡された板状の支持部26Aが形成されている。支持部26Aは、車両前後方向の中央部が上方に突出している。
【0025】
(カバー部材24)
カバー部材24は、例えば、樹脂製であり、下方に向けて開口した矩形の箱状に形成されている。カバー部材24は、ケース部材26の上方の開口を塞ぐように配置されている。カバー部材24の上面は、意匠面24Aを構成する。カバー部材24には、上下方向Dに貫通した貫通孔24Bが形成されている。貫通孔24Bには、操作ノブ30が挿入されている。
【0026】
(底ケース28)
底ケース28は、例えば、樹脂製で形成され、ケース部材26の下方の開口を塞ぐように配置されている。底ケース28の上部には、基板70が設置されている。
【0027】
(操作ノブ30)
操作ノブ30は、例えば、樹脂製であり、基部34と、操作部32と、羽根部36と、を備えている。
【0028】
基部34は、下方に向かうにつれて外形が広がるように、下方に開口した断面略C字状に形成されている。
【0029】
操作部32は、基部34から上方に向けて延在している。操作部32は、下方に向けて開口した断面略U字状に形成されている。操作部32と基部34の内側の空間は、ライトガイド40を収容する収容空間Sを構成する。操作部32の上面には、上下方向Dに貫通し、後述する発光部42が嵌入される嵌入孔32Aが形成されている。
【0030】
操作部32は、カバー部材24に設けられた貫通孔24Bから、上方に向けて突出するように設けられている。羽根部36は、基部34の下端の外周縁から斜め下方に向けて延在するように形成されている。
【0031】
(保持部材60)
保持部材60は、例えば、樹脂製であり、上下方向Dに延在した略矩形の筒状に形成されている。保持部材60の内側には、第2ライトガイド50が収容されている。保持部材60は、操作ノブ30と一体に連結されている。
【0032】
ケース部材26の支持部26Aには、車両幅方向に延伸した支持ピン90が設けられている。保持部材60は、支持ピン90に対して、回転可能に支持されている。そして、操作部32が支持ピン90を回転軸として回転することで、操作ノブ30及び保持部材60が車両前後方向に傾倒するように構成されている。
【0033】
(基板70)
基板70には、複数の光源72が設けられている。光源72としては、例えば、LEDとすることができる。光源72は、上方に向けて光を照射する。
【0034】
[ライトガイドの構成]
図3に示すように、ライトガイドとしての第1ライトガイド40は、上下方向に延在した板状に形成され、ライトガイド本体44と、光拡散体41と、を備えている。
【0035】
(ライトガイド本体44)
ライトガイド本体44は、透明な樹脂製(例えば、ポリカーボネート)であり、基部46と、中間部45と、を有している。
【0036】
基部46は、車両幅方向を長手方向とした略直方体に形成されている。基部46の下面46Aは、光源72からの光が入射する入射面を構成する。
【0037】
中間部45は、基部46の上面から、上方に向けて延在している。中間部45の下端の車両幅方向の長さは、基部46の上端の車両幅方向の長さより短く形成されている。中間部45は、側面が略台形の四角柱状に形成されている。中間部45は、上下方向Dに垂直面の断面積が上方に向かうにつれて小さくなるように、車両幅方向の両側面45Bが傾斜して形成されている。中間部45の上端には、上方に向けて開放した矩形の切欠き45Aが形成されている。
【0038】
(光拡散体41)
光拡散体41は、光拡散材を含んだ透明の樹脂(例えば、ポリカーボネート)で形成されている。ライトガイド本体44と、光拡散体41とは、同一の母材で形成されている。光拡散体41は、ライトガイド本体44と一体に形成されている。光拡散体41はベース部43と、発光部42と、を有している。
【0039】
ベース部43は、ライトガイド本体44の中間部45の上面から、上方に向けて延在している。ベース部43は、車両幅方向を長手方向とした略直方体に形成されている。ベース部43は、車両幅方向の上部の角部が面取りされた斜面43Bを有している。ベース部43の下端には、下方に向けて開放した矩形の切欠き43Aが形成されている。ベース部43の下端の外形は、ライトガイド本体44の中間部45の上端の外形と一致するように形成されている。
【0040】
ライトガイド本体44の切欠き45Aと、光拡散体41の切欠き43Aとは、ライトガイド本体44と、光拡散体41との間に設けられた貫通孔48を構成する。
【0041】
発光部42は、ベース部43の上面から上方に向けて延在している。発光部42は、車両幅方向を長手方向とし、角部に丸みをつけた角丸長方形状が上方に延在した柱状に形成されている。発光部42の下端の車両幅方向の長さは、ベース部43の上端の車両幅方向の長さより短く形成されている。発光部42は、組付対象としての操作ノブ30の嵌入孔32Aに嵌入されている。
【0042】
(貫通孔48)
図3に示すように、貫通孔48は、上下方向Dに対して垂直な方向にライトガイド40を略矩形状に貫通して形成されている。言い換えると、貫通孔48は、ライトガイド40の板厚方向に略矩形状に貫通して形成されている。
【0043】
図4に示すように、貫通孔48は、発光部42から出射する光の出射方向Eから見て、発光部42を覆うように配置されている。発光部42の車両幅方向の幅W1は、貫通孔48の車両幅方向の幅W2より狭く形成されている。発光部42の車両前後方向の長さL1は、貫通孔48の車両前後方向の長さL2より短く形成されている。貫通孔48の上下方向Dの高さは、金型の強度が保てる程度の高さとすることができる。
【0044】
図3及び
図5に示すように、第1ライトガイド40には、貫通孔48を塞ぐ光反射部材80が取り付けられてもよい。光反射部材80は、光を反射するものであればよく、例えば、ミラーシールやアルミホイルとすることができる。
【0045】
図5に示すように、ライトガイド本体44の切欠き45Aの底面45Cと光拡散体41の切欠き43Aの底面43Cに光拡散加工がされてもよい。光拡散加工としては、例えば、シボ加工やセレーション加工とすることができる。
【0046】
[ライトガイドの成形方法]
第1ライトガイド40は、2色成形によって成形される。ライトガイド本体44を1次成形した後に、光拡散体41を2次成形して第1ライトガイド40を形成する。なお、光拡散体41を1次成形した後に、ライトガイド本体44を2次成形して第1ライトガイド40を形成してもよい。
【0047】
[シフト装置の動作]
運転席に着座したドライバーの手指によって、操作ノブ30を前方に押すと、操作ノブ30は、支持ピン90を回転軸として回転して、前方に傾倒し、操作ノブ30を後方に押すと、支持ピン90を回転軸として回転して、後方に傾倒する。このような操作ノブ30の操作によって、シフトポジションが切り替わるようになっている。
【0048】
[光の進み方]
操作ノブ30の傾倒位置に対応して、光源72が発光するようになっている。光源72が発光すると、
図2に示すように、光源72からの光が第2ライトガイド50の下面50Aから第2ライトガイド40に入射する。第2ライトガイド50に入射した光は、第2ライトガイド50の上面50Bから出射する。
【0049】
第2ライトガイド50から出射した光は、
図5に示すように、第1ライトガイド40の基部46の下面46Aから入射する。第1ライトガイド40に入射した光は、中間部45の切欠き45Aの底面45Cから貫通孔48に出射する。この際、貫通孔48から第1ライトガイド40の外部に漏れようとする光は、光反射部材80によって反射される。
【0050】
貫通孔48に出射した光は、光拡散体41のベース部43の切欠き43Aの底面43Cから光拡散体41に入射する。光拡散体41に入射した光は、発光部42から上方に向けて発光する。
【0051】
[本実施形態の作用]
本実施形態の第1ライトガイド40は、透明な樹脂で形成されたライトガイド本体44と、ライトガイド本体44に一体に成形され、光拡散材を含んだ樹脂で形成され、ライトガイド本体44に入射した光が出射する発光部42を有する光拡散体41と、ライトガイド本体44と、光拡散体41との間に設けられた貫通孔48と、を備える(
図3参照)。
【0052】
本実施形態の第1ライトガイド40では、ライトガイド本体44と、光拡散体41とが一体に成形されることで、部品点数が削減される。しかも、ライトガイド本体44と光拡散体41とが組付対象としての操作ノブ30に一度に組み付けられる。その結果、ライトガイド本体44及び光拡散体41を操作ノブ30に容易に組み付けることができる。
【0053】
ところで、ライトガイド本体44と、光拡散体41とが2色成形により形成されると、2次成形時に、1次成形品に2次成形樹脂が接触して、1次成形品が溶融する。そのため、1次成形品と2次成形品との界面が不安定に形成される。その結果、第1ライトガイド40に入射した光が、不安定に形成された界面で乱反射し、発光部42から出射する光にムラが発生する可能性がある。
【0054】
本実施形態では、ライトガイド本体44と光拡散体41との間に貫通孔48を有することで、ライトガイド本体44に入射した光は、貫通孔48を介して、発光部42から出射する。そのため、第1ライトガイド40に入射した光が、不安定に形成された界面で乱反射されることが抑制される。その結果、発光部42から出射する光のムラを抑制することができる。
【0055】
本実施形態の第1ライトガイド40では、貫通孔48は、発光部42から出射する光の出射方向Eから見て、発光部42を覆うように配置されている(
図4参照)。
【0056】
貫通孔48は、発光部42から出射する光の出射方向Eから見て、発光部42を覆うように配置されていることで、ライトガイド本体44及び光拡散体41を通って発光部42から出射される光の通り道に、ライトガイド本体44と光拡散体41との界面が形成されることが抑制される。そのため、第1ライトガイド40に入射した光が、不安定に形成された界面で乱反射されることがより抑制される。その結果、発光部42から出射する光のムラをより抑制することができる。
【0057】
本実施形態の第1ライトガイド40では、ライトガイド本体44と、光拡散体41とは、同一の母材で形成されている。
【0058】
ライトガイド本体44と、光拡散体41とは、同一の母材で形成されていることで、ライトガイド本体44と光拡散体41との溶融する温度が略同じとなる。そして、ライトガイド本体44と、光拡散体41とが2色成形により形成される際、2次成形時に、1次成形品に2次成形樹脂が接触して、1次成形品がより溶融する。ところが、ライトガイド本体44と光拡散体41との間に貫通孔48を有することから、第1ライトガイド40に入射した光が、不安定に形成された界面で乱反射されることが抑制される。
【0059】
本実施形態の第1ライトガイド40では、発光部42は、組付対象としての操作ノブ30の嵌入孔32Aに嵌入されている(
図2参照)。
【0060】
発光部42を、操作ノブ30の嵌入孔32Aに嵌入させる際に、ライトガイド本体44と光拡散体41とが一体に成形されていることから、発光部42を操作ノブ30の嵌入孔32Aに容易に嵌入させることができる。
【0061】
本実施形態の第1ライトガイド40では、貫通孔48を形成する切欠き45Aの底面45Cと光拡散体41の切欠き43Aの底面43Cには、光拡散加工がされている(
図5参照)。
【0062】
貫通孔48を形成する切欠き45Aの底面45Cと光拡散体41の切欠き43Aの底面43Cには、光拡散加工がされていることで、貫通孔48を通過する光が拡散される。そのため、発光部42から出射される光の輝度のムラを抑制することができる。
【0063】
本実施形態の第1ライトガイド40では、貫通孔48を塞ぐ光反射部材80を備える(
図5参照)。
【0064】
貫通孔48を塞ぐ光反射部材80を備えることで、貫通孔48に出射され、外部に漏れる方向に進行する光が光反射部材80によって反射される。そのため、貫通孔48に出射された光が外部に漏れることが抑制される。しかも、光反射部材80で反射された光が光拡散体41に入射されることで、発光部42から出射される光の輝度の低下を抑制することができる。
【0065】
以上、本発明のライトガイドを、本実施形態に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更などは許容される。
【0066】
上記実施形態では、第1ライトガイド40は、1つの貫通孔48を有する例を示した。しかし、第1ライトガイドは、複数の貫通孔を有していてもよい。
【0067】
上記実施形態では、第1ライトガイド40は、1つの発光部42を有する例を示した。しかし、第1ライトガイドは、複数の発光部を有してもよい。
【0068】
上記実施形態では、発光部42の車両幅方向の幅W1は、貫通孔48の車両幅方向の幅W2より狭く形成されている例を示した。しかし、発光部の車両幅方向の幅は、貫通孔の車両幅方向の幅より広く形成されてもよいし、貫通孔の車両幅方向の幅と同じに形成されてもよい。
【0069】
上記実施形態では、貫通孔48は、ライトガイド本体44に形成された切欠き45Aと、光拡散体41に形成された切欠き43Aとで形成される例を示した。しかし、貫通孔は、ライトガイド本体及び光拡散体の少なくとも一方に切欠きが設けられて形成されてもよい。
【0070】
上記実施形態では、貫通孔48は、略矩形状に形成される例を示した。しかし、貫通孔は、他の形状であってもよい。
【0071】
上記実施形態では、ライトガイド本体44の切欠き45Aの底面45Cと光拡散体41の切欠き43Aの底面43Cに光拡散加工がされる例を示した。しかし、光拡散加工は、貫通孔を形成する周面の少なくとも一部に形成されてもよい。
【0072】
本実施形態では、ライトガイドは、シフト装置20に設けられる例を示した。しかし、ライトガイドは、車両の他の内装部品に設けることもできる。
【符号の説明】
【0073】
30・・・操作ノブ(組付対象の一例)、32・・・嵌入孔、40・・・第1ライトガイド(ライトガイドの一例)、41・・・光拡散体、42・・・発光部、44・・・ライトガイド本体、46・・・貫通孔、80・・・光反射部材、E・・・光の出射方向