(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179502
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】店舗発注管理装置、店舗発注管理方法、および、店舗発注管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20241219BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098394
(22)【出願日】2023-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】對馬 聖介
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】発注を店舗毎に決められた曜日にまとめ、店舗単位で発注を固め、仕入先の出荷業務の効率化・平準化を図ることができる店舗発注管理装置、店舗発注管理方法、および、店舗発注管理プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】発注店舗、仕入先、および、発注入力日を紐付けて設定した発注データを取得し、店舗、および、発注曜日を紐付けて設定した店舗発注曜日マスタ、および、発注データに基づいて、各発注の発注日を確定させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた店舗発注管理装置であって、
前記記憶部は、
店舗、および、発注曜日を紐付けて設定した店舗発注曜日マスタ、
を備え、
前記制御部は、
発注店舗、仕入先、および、発注入力日を紐付けて設定した発注データを取得する発注取得手段と、
前記店舗発注曜日マスタ、および、前記発注データに基づいて、各発注の発注日を確定させる発注日確定手段と、
を備えたことを特徴とする店舗発注管理装置。
【請求項2】
前記発注日確定手段は、
前記発注データに基づいて、前記店舗発注曜日マスタにて前記各発注の前記発注店舗に紐付けられた前記発注曜日であり、且つ、前記発注入力日直近の日にちを前記発注日として確定させることを特徴とする請求項1に記載の店舗発注管理装置。
【請求項3】
前記発注データは、
更に、発注確定済であるか否かを示す発注確定済フラグが紐付けて設定され、
前記発注日確定手段は、
更に、前記各発注の前記発注日を前記発注データに設定し、当該発注データに設定された前記発注確定済フラグを前記発注確定済を示す態様に更新設定することを特徴とする請求項1または2に記載の店舗発注管理装置。
【請求項4】
前記発注日確定手段は、
更に、前記発注データに基づいて、前記発注日、および、前記発注店舗である納入先を紐付けて設定した注文書データを取得することを特徴とする請求項3に記載の店舗発注管理装置。
【請求項5】
前記発注日確定手段は、
更に、前記発注データに基づいて、前記仕入先毎に、前記各発注の前記発注日および前記発注店舗を紐付けて設定した改発注データを取得することを特徴とする請求項3に記載の店舗発注管理装置。
【請求項6】
前記店舗発注曜日マスタは、
前記店舗および店舗グループを紐付けて設定した店舗マスタ、ならびに、前記店舗グループおよび前記発注曜日を紐付けて設定した店舗グループ発注曜日マスタを含み、
前記発注日確定手段は、
前記発注データに基づいて、前記店舗マスタにて前記各発注の前記発注店舗に紐付けられた前記店舗グループを特定し、前記店舗グループ発注曜日マスタにて当該店舗グループに紐付けられた前記発注曜日であり、且つ、前記発注入力日直近の日にちを前記発注日として確定させることを特徴とする請求項2に記載の店舗発注管理装置。
【請求項7】
前記発注日確定手段は、
更に、前記注文書データを前記仕入先のデータフォーマットに適合したEDI注文書データに変換し、当該EDI注文書データを当該仕入先に送信することを特徴とする請求項4に記載の店舗発注管理装置。
【請求項8】
記憶部と制御部とを備えた店舗発注管理装置に実行させるための店舗発注管理方法であって、
前記記憶部は、
店舗、および、発注曜日を紐付けて設定した店舗発注曜日マスタ、
を備え、
前記制御部において実行される、
発注店舗、仕入先、および、発注入力日を紐付けて設定した発注データを取得する発注取得ステップと、
前記店舗発注曜日マスタ、および、前記発注データに基づいて、各発注の発注日を確定させる発注日確定ステップと、
を含むことを特徴とする店舗発注管理方法。
【請求項9】
記憶部と制御部とを備えた店舗発注管理装置に実行させるための店舗発注管理プログラムであって、
前記記憶部は、
店舗、および、発注曜日を紐付けて設定した店舗発注曜日マスタ、
を備え、
前記制御部において、
発注店舗、仕入先、および、発注入力日を紐付けて設定した発注データを取得する発注取得ステップと、
前記店舗発注曜日マスタ、および、前記発注データに基づいて、各発注の発注日を確定させる発注日確定ステップと、
を実行させるための店舗発注管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗発注管理装置、店舗発注管理方法、および、店舗発注管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、曜日毎に消耗品の使用量状況を算出し、使用量状況を考慮した形で発注処理を実行する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、各店舗から毎日発注がある場合、毎日全店舗に向けた梱包、出荷が必要となるため、物流コストが非常に高くなってしまうという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、発注を店舗毎に決められた曜日にまとめ、店舗単位で発注を固め、仕入先の出荷業務の効率化・平準化を図ることができる店舗発注管理装置、店舗発注管理方法、および、店舗発注管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る店舗発注管理装置は、記憶部と制御部とを備えた店舗発注管理装置であって、前記記憶部は、店舗、および、発注曜日を紐付けて設定した店舗発注曜日マスタ、を備え、前記制御部は、発注店舗、仕入先、および、発注入力日を紐付けて設定した発注データを取得する発注取得手段と、前記店舗発注曜日マスタ、および、前記発注データに基づいて、各発注の発注日を確定させる発注日確定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る店舗発注管理装置において、前記発注日確定手段は、前記発注データに基づいて、前記店舗発注曜日マスタにて前記各発注の前記発注店舗に紐付けられた前記発注曜日であり、且つ、前記発注入力日直近の日にちを前記発注日として確定させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る店舗発注管理装置において、前記発注データは、更に、発注確定済であるか否かを示す発注確定済フラグが紐付けて設定され、前記発注日確定手段は、更に、前記各発注の前記発注日を前記発注データに設定し、当該発注データに設定された前記発注確定済フラグを前記発注確定済を示す態様に更新設定することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る店舗発注管理装置において、前記発注日確定手段は、更に、前記発注データに基づいて、前記発注日、および、前記発注店舗である納入先を紐付けて設定した注文書データを取得することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る店舗発注管理装置において、前記発注日確定手段は、更に、前記発注データに基づいて、前記仕入先毎に、前記各発注の前記発注日および前記発注店舗を紐付けて設定した改発注データを取得することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る店舗発注管理装置において、前記店舗発注曜日マスタは、前記店舗および店舗グループを紐付けて設定した店舗マスタ、ならびに、前記店舗グループおよび前記発注曜日を紐付けて設定した店舗グループ発注曜日マスタを含み、前記発注日確定手段は、前記発注データに基づいて、前記店舗マスタにて前記各発注の前記発注店舗に紐付けられた前記店舗グループを特定し、前記店舗グループ発注曜日マスタにて当該店舗グループに紐付けられた前記発注曜日であり、且つ、前記発注入力日直近の日にちを前記発注日として確定させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る店舗発注管理装置において、前記発注日確定手段は、更に、前記注文書データを前記仕入先のデータフォーマットに適合したEDI注文書データに変換し、当該EDI注文書データを当該仕入先に送信することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る店舗発注管理方法は、記憶部と制御部とを備えた店舗発注管理装置に実行させるための店舗発注管理方法であって、前記記憶部は、店舗、および、発注曜日を紐付けて設定した店舗発注曜日マスタ、を備え、前記制御部において実行される、発注店舗、仕入先、および、発注入力日を紐付けて設定した発注データを取得する発注取得ステップと、前記店舗発注曜日マスタ、および、前記発注データに基づいて、各発注の発注日を確定させる発注日確定ステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る店舗発注管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた店舗発注管理装置に実行させるための店舗発注管理プログラムであって、前記記憶部は、店舗、および、発注曜日を紐付けて設定した店舗発注曜日マスタ、を備え、前記制御部において、発注店舗、仕入先、および、発注入力日を紐付けて設定した発注データを取得する発注取得ステップと、前記店舗発注曜日マスタ、および、前記発注データに基づいて、各発注の発注日を確定させる発注日確定ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、店舗発注の分散により平準化することで、仕入先・倉庫の出荷業務負荷を低減・平準化することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、店舗側の入荷業務を一括で実施することで、検品ミスのリスク低減を図ることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、雑貨を取り合う業態の企業にて、生産性向上が期待できるという効果を奏する。また、本発明によれば、雑貨を初めとする低価格帯のアイテムを大量に販売する業態・中堅大手の小売企業において、発注業務効率化を図ることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、発注を曜日毎に固めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本実施形態における店舗発注管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本実施形態におけるマスタ構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本実施形態における店舗発注管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本実施形態における店舗発注管理処理の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本実施形態における店舗発注管理処理の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本実施形態における店舗発注管理処理の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、改発注データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0018】
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
【0019】
小売業においては、業態上、多品種、多量の発注が全国各地の店舗から各々実施されている。
【0020】
従来は、随時発注都度、仕入先へ注文書が送付され、都度出荷されていたため、仕入先や倉庫において、物流の単位が細かくなることで、個口数も増え、梱包業務等の負荷がかなり高くなり、出荷業務が滞ることで、発注側においても、入荷遅れや誤入荷のリスクが高まっていた。
【0021】
そこで、本実施形態においては、発注を店舗毎に決められた曜日にまとめ、店舗単位で発注を固めることで、発注側で発注の粒度をコントロールする仕組みを提供している。
【0022】
[2.構成]
本実施形態に係る店舗発注管理装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態における店舗発注管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、店舗発注管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、店舗発注管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0024】
店舗発注管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。店舗発注管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0025】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、店舗発注管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、店舗発注管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0026】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0027】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、店舗発注曜日マスタ106aと取引データベース106eとを備えている。
【0028】
店舗発注曜日マスタ106aは、店舗、および、発注曜日を紐付けて設定したマスタである。ここで、店舗発注曜日マスタ106aは、店舗および店舗グループを紐付けて設定した店舗マスタ106b、店舗グループを設定した店舗グループマスタ106c、ならびに、店舗グループおよび発注曜日を紐付けて設定した店舗グループ発注曜日マスタ106dを含んでいてもよい。
【0029】
ここで、
図2を参照して、本実施形態におけるマスタ構成の一例について説明する。
図2は、本実施形態におけるマスタ構成の一例を示す図である。
【0030】
図2に示すように、本実施形態における店舗マスタ106bにおいては、店舗コード、店舗名、および、店舗グループコードが紐付けて設定されていてもよい。また、
図2に示すように、本実施形態における店舗グループマスタ106cにおいては、店舗グループコード、および、店舗グループ名が紐付けて設定されていてもよい。また、
図2に示すように、本実施形態における店舗グループ発注曜日マスタ106dにおいては、店舗グループコード、および、曜日が紐付けて設定されていてもよい。ここで、本実施形態における店舗グループは、エリア毎に負荷分散できるようなグループとされることで、倉庫や仕入先の出荷拠点毎の負荷を平準化できるように設定されてもよい。
【0031】
図1に戻り、取引データベース106eは、取引データを記憶する。ここで、取引データは、発注データ、注文書データ、改発注データ、および、EDI注文書データ等を含んでいてもよい。
【0032】
制御部102は、店舗発注管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、発注取得部102aと発注日確定部102bとを備えている。
【0033】
発注取得部102aは、仕入先を設定した発注データを取得する。ここで、発注取得部102aは、発注店舗、仕入先、および、発注入力日を紐付けて設定した発注データを取得してもよい。また、発注データは、発注確定済であるか否かを示す発注確定済フラグが紐付けて設定されていてもよい。
【0034】
発注日確定部102bは、各発注の発注日を確定させる。ここで、発注日確定部102bは、店舗発注曜日マスタ106a、および、発注データに基づいて、各発注の発注日を確定させてもよい。また、発注日確定部102bは、発注データに基づいて、店舗発注曜日マスタ106aにて各発注の発注店舗に紐付けられた発注曜日であり、且つ、発注入力日直近の日にちを発注日として確定させてもよい。また、発注日確定部102bは、各発注の発注日を発注データに設定し、当該発注データに設定された発注確定済フラグを発注確定済を示す態様に更新設定してもよい。また、発注日確定部102bは、発注データに基づいて、発注日、および、発注店舗である納入先を紐付けて設定した注文書データを取得してもよい。また、発注日確定部102bは、発注データに基づいて、仕入先毎に、各発注の発注日および発注店舗を紐付けて設定した改発注データを取得してもよい。また、発注日確定部102bは、発注データに基づいて、店舗マスタ106bにて各発注の発注店舗に紐付けられた店舗グループを特定し、店舗グループ発注曜日マスタ106dにて当該店舗グループに紐付けられた発注曜日であり、且つ、発注入力日直近の日にちを発注日として確定させてもよい。また、発注日確定部102bは、注文書データを仕入先のデータフォーマットに適合したEDI注文書データに変換し、当該EDI注文書データを当該仕入先に送信してもよい。
【0035】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図3から
図7を参照して説明する。
【0036】
[店舗発注管理処理]
ここで、
図3を参照して、本実施形態における店舗発注管理処理の一例について説明する。
図3は、本実施形態における店舗発注管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0037】
図3に示すように、発注取得部102aは、各発注店舗でのユーザによる発注入力により、発注店舗、仕入先、発注入力日、および、発注確定済であるか否かを示す発注確定済フラグを紐付けて設定した発注データを取得し、当該発注データを取引データベース106eに登録する(ステップSA-1)。
【0038】
そして、発注日確定部102bは、取引データベース106eに記憶された発注データに基づいて、店舗マスタ106bにて各発注の発注店舗に紐付けられた店舗グループを特定し、店舗グループ発注曜日マスタ106dにて当該店舗グループに紐付けられた発注曜日であり、且つ、発注入力日直近の日にちを発注日として確定させる(ステップSA-2)。
【0039】
そして、発注日確定部102bは、各発注の発注日を取引データベース106eに記憶された発注データに設定し、当該発注データに設定された発注確定済フラグを発注確定済を示す態様に更新設定する(ステップSA-3)。
【0040】
そして、発注日確定部102bは、取引データベース106eに記憶された発注データに基づいて、仕入先毎に、各発注の発注日および発注店舗を紐付けて設定した改発注データを取得する(ステップSA-4)。
【0041】
そして、発注日確定部102bは、取引データベース106eに記憶された発注データに基づいて、発注日、および、発注店舗である納入先を紐付けて設定した注文書データを取得し、当該注文書データを取引データベース106eに登録する(ステップSA-5)。
【0042】
そして、発注日確定部102bは、取引データベース106eに記憶された注文書データを仕入先のデータフォーマットに適合したEDI注文書データに変換し、当該EDI注文書データを当該仕入先に送信し(ステップSA-6)、処理を終了する。
【0043】
ここで、
図4から
図7を参照して、本実施形態における店舗発注管理処理の一例について説明する。
図4から
図6は、本実施形態における店舗発注管理処理の一例を示す図である。
【0044】
図4に示すように、本実施形態においては、各店舗で随時、発注入力が行われる。
【0045】
そして、
図5に示すように、本実施形態においては、夜間処理にて、日次で各店舗にて入力された発注データに発注日がセットされ、発注確定済フラグがTRUEに更新される。ここで、本実施形態においては、発注日として、発注入力日に直近の次回発注曜日日付が取得される。また、本実施形態において、発注曜日は、店舗マスタ106bに設定された店舗グループコードから、店舗グループ発注曜日マスタ106dが参照されて取得される。
【0046】
そして、
図6に示すように、本実施形態においては、発注確定処理にて確定された発注のみが対象とされ、確定された発注日単位で注文書発行、および、EDI連携が実施される。
【0047】
ここで、
図7を参照して、本実施形態と従来技術との比較の一例について説明する。
図7は、改発注データの一例を示す図である。
【0048】
図7に示すように、発注入力日が2023/05/08(月)の仕入先:SII001への発注に関して、従来技術においては、発注日:2023/05/08(月)に仕入先:SII001から3納入先(A店、B店、C店)への出荷を設定した改発注データが取得されるが、本実施形態においては、発注が店舗毎に決められた曜日にまとめられるため、発注日:2023/05/08(月)に仕入先:SII001から2納入先(A店、C店)への出荷を設定した改発注データと、発注日:2023/05/09(火)に仕入先:SII001から1納入先(B店)への出荷を設定した改発注データと、に分けて取得される。
【0049】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0050】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0051】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0052】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0053】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0054】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0055】
また、店舗発注管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0056】
例えば、店舗発注管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて店舗発注管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0057】
また、このコンピュータプログラムは、店舗発注管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0058】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0059】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0060】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0061】
また、店舗発注管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、店舗発注管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0062】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、雑貨を初めとする低価格帯のアイテムを大量に販売する業態・中堅大手の小売企業等の業界において有用である。
【符号の説明】
【0064】
100 店舗発注管理装置
102 制御部
102a 発注取得部
102b 発注日確定部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 店舗発注曜日マスタ
106b 店舗マスタ
106c 店舗グループマスタ
106d 店舗グループ発注曜日マスタ
106e 取引データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク