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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179513
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/20 20060101AFI20241219BHJP
   G03G 15/20 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
G03G21/20
G03G15/20 505
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098417
(22)【出願日】2023-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】山下 倫弘
【テーマコード(参考)】
2H033
2H270
【Fターム(参考)】
2H033AA41
2H033BA02
2H033BA04
2H033BA11
2H033BA12
2H033BA29
2H033BA58
2H033BB01
2H033BB28
2H033BE00
2H270SA09
2H270SB12
2H270SB17
2H270SB30
2H270SC06
2H270SC08
(57)【要約】
【課題】輻射熱による保護領域の温度上昇を防ぐことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、用紙を加熱および加圧して画像を定着させる定着部1と、予め設定された保護領域(トナーカートリッジ120)と、定着部1と保護領域との間に設けられた反射板41および排熱部51とを備える。反射板41は、排熱部51よりも保護領域に近い側に配置され、定着部1から発せられた輻射熱を排熱部51に向けて反射する。排熱部51は、反射板41によって反射された輻射熱を排出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を加熱および加圧して画像を定着させる定着部と、
予め設定された保護領域と、
前記定着部と前記保護領域との間に設けられた反射板および排熱部とを備えた画像形成装置であって、
前記反射板は、前記排熱部よりも前記保護領域に近い側に配置され、前記定着部から発せられた輻射熱を前記排熱部に向けて反射し、
前記排熱部は、前記反射板によって反射された輻射熱を排出すること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記反射板は、前記定着部側の面が鏡面とされていること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記反射板の前記保護領域側の面に沿って、熱を遮断する断熱部材が設けられていること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記反射板は、平面であること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記反射板は、前記保護領域側に向かって突出した凸面であること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像形成装置であって、
前記反射板は、放物線形状とされ、
前記排熱部は、前記反射板における焦点に配置されていること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記反射板は、前記定着部に対して前記保護領域が対向する面より大きいこと
を特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記定着部および前記保護領域を収納する外装と、
前記定着部および前記保護領域と前記外装との間に設けられた隔壁とを備え、
前記排熱部は、前記隔壁を貫通し、前記外装に向けて延伸されていること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項8に記載の画像形成装置であって、
前記排熱部の前記外装側の端部には、ヒートシンクが設けられていること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像形成装置であって、
前記ヒートシンクに接合されたファンが設けられていること
を特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、用紙を加熱および加圧して画像を定着させる定着部を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置では、未定着のトナー像が形成された用紙を加熱および加圧することで、トナー像の定着が行われる。近年、画像形成装置では、小型化が図られており、各部材を密集して配置するようになっており、定着装置に近傍では、トナーのカートリッジやトナーのクリーニング装置等が配置されている。このように、トナーを扱う部材が、加熱される定着装置の近傍に配置されていると、定着装置から発する熱によって、トナーが溶融することがあった。そこで、内部の温度がある程度以上に上昇しないように工夫した画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-287602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像形成装置は、転写材(用紙)に転写された未定着トナー像を定着するための熱定着装置を有し、熱定着装置とトナークリーニング装置との間に遮熱壁が配置されており、遮熱壁は、トナークリーニング装置冷却用空気を導くダクトを形成するとともに、熱定着装置が発生する熱をトナークリーニング装置とは反対側に導く分流板を兼ねている。
【0005】
上述した画像形成装置では、遮熱壁によって気流を遮断しているが、定着装置からは、空気などの物質を介して伝導する熱以外に、電磁波である輻射熱が発せられている。そのため、気流を遮断する遮熱壁を設けただけでは、輻射熱による温度上昇を避けることができないという課題がある。
【0006】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、輻射熱による保護領域の温度上昇を防ぐことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る画像形成装置は、用紙を加熱および加圧して画像を定着させる定着部と、予め設定された保護領域と、前記定着部と前記保護領域との間に設けられた反射板および排熱部とを備えた画像形成装置であって、前記反射板は、前記排熱部よりも前記保護領域に近い側に配置され、前記定着部から発せられた輻射熱を前記排熱部に向けて反射し、前記排熱部は、前記反射板によって反射された輻射熱を排出することを特徴とする。
【0008】
本開示に係る画像形成装置では、前記反射板は、前記定着部側の面が鏡面とされている構成としてもよい。
【0009】
本開示に係る画像形成装置では、前記反射板の前記保護領域側の面に沿って、熱を遮断する断熱部材が設けられている構成としてもよい。
【0010】
本開示に係る画像形成装置では、前記反射板は、平面である構成としてもよい。
【0011】
本開示に係る画像形成装置では、前記反射板は、前記保護領域側に向かって突出した凸面である構成としてもよい。
【0012】
本開示に係る画像形成装置では、前記反射板は、放物線形状とされ、前記排熱部は、前記反射板における焦点に配置されている構成としてもよい。
【0013】
本開示に係る画像形成装置では、前記反射板は、前記定着部に対して前記保護領域が対向する面より大きい構成としてもよい。
【0014】
本開示に係る画像形成装置では、前記定着部および前記保護領域を収納する外装と、前記定着部および前記保護領域と前記外装との間に設けられた隔壁とを備え、前記排熱部は、前記隔壁を貫通し、前記外装に向けて延伸されている構成としてもよい。
【0015】
本開示に係る画像形成装置では、前記排熱部の前記外装側の端部には、ヒートシンクが設けられている構成としてもよい。
【0016】
本開示に係る画像形成装置では、前記ヒートシンクに接合されたファンが設けられている構成としてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本開示によると、定着部から発せられる輻射熱を効果的に遮蔽し、さらに反射した輻射熱を排出することで、輻射熱による保護領域の温度上昇を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。
図2】定着部近傍の構成を模式的に示す模式側面図である。
図3】定着部近傍の構成を模式的に示す模式平面図である。
図4】本開示の第2実施形態に係る画像形成装置において、定着部近傍の構成を模式的に示す模式側面図である。
図5】本開示の第3実施形態に係る画像形成装置において、定着部近傍の構成を模式的に示す模式側面図である。
図6】本開示の第4実施形態に係る画像形成装置において、定着部近傍の構成を模式的に示す模式平面図である。
図7】本開示の第5実施形態に係る画像形成装置において、定着部近傍の構成を模式的に示す模式平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1実施形態)
以下、本開示の第1実施形態に係る定着装置および画像形成装置について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1は、本開示の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。
【0021】
画像形成装置100は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能およびプリンタ機能を有する複合機であり、画像読取装置130で読み取った原稿の画像を外部に送信したり、画像読取装置130で読み取った原稿の画像または外部から受信した画像を、用紙等の記録媒体上にカラーまたは単色で形成したりする。
【0022】
画像読取装置130の上側には、開閉自在に支持された原稿搬送装置110が設けられている。原稿搬送装置110は、1枚または複数枚の原稿を1枚ずつ順に搬送する。画像読取装置130は、走査光学系130bを走査して原稿載置台130aに載置された原稿を読み取るか、または原稿搬送装置110で搬送される原稿を読み取って画像データを生成する。
【0023】
画像形成装置100には、定着部1、現像装置2、感光体ドラム3、ドラムクリーニング装置4、帯電器5、中間転写ベルト装置7、2次転写装置11、光走査装置12、および給紙部18等が設けられている。
【0024】
画像形成装置100では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像、または、単色(例えば、ブラック)を用いたモノクロ画像に応じた画像データが扱われる。画像形成装置100には、4種類のトナー像を形成するための現像装置2、感光体ドラム3、ドラムクリーニング装置4、および帯電器5が4つずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタおよびイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
【0025】
光走査装置12は、感光体ドラム3の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置2は、感光体ドラム3の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム3の表面にトナー像を形成する。ドラムクリーニング装置4は、感光体ドラム3の表面の残留トナーを除去および回収する。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。上述した一連の動作によって、各感光体ドラム3の表面に各色のトナー像が形成される。
【0026】
中間転写ベルト装置7は、中間転写ローラ6、無端状の中間転写ベルト71、中間転写駆動ローラ72、中間転写従動ローラ73およびクリーニング装置9を備えている。中間転写ローラ6は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するようにそれぞれ4つずつ中間転写ベルト71の内側に設けられている。中間転写ローラ6は、感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像を、周回移動する中間転写ベルト71に転写する。
【0027】
中間転写ベルト71は、中間転写駆動ローラ72および中間転写従動ローラ73に張架されている。画像形成装置100では、各感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像を順次転写して重ね合わせて、中間転写ベルト71の表面にカラーのトナー像を形成する。クリーニング装置9は、用紙に転写されずに中間転写ベルト71の表面に残った廃トナーを除去および回収する。近年の画像形成装置100の小型化により、クリーニング装置9は、定着部1に近い中間転写駆動ローラ72近傍に設けられることがある。
【0028】
2次転写装置11は、2次転写ローラ11aと中間転写ベルト71との間の転写ニップ部に、用紙搬送路21を通じて搬送されてきた用紙を挟み込んで搬送する。用紙は、転写ニップ部を通過する際に、中間転写ベルト71の表面のトナー像が転写されて定着部1に搬送される。
【0029】
定着部1は、軸線まわりに回転する定着ベルト31および加圧ローラ32を備えている。定着部1は、定着ベルト31および加圧ローラ32の間のニップ部に、トナー像が転写された用紙を挟み込んで加熱および加圧し、トナー像を用紙に定着させる。
【0030】
中間転写ベルト装置7の上方であって、定着部1の側方には、トナーカートリッジ120(保護領域の一例)、反射板41、および排熱部51が配置されている。なお、定着部1、トナーカートリッジ120、反射板41、および排熱部51については、後述する図2を参照して説明する。
【0031】
給紙部18は、画像形成に使用する記録媒体(用紙)を積載する給紙カセットを備えており、光走査装置12の下方に設けられている。用紙は、ピックアップローラ16によって給紙部18から引き出されて、用紙搬送路21に搬送される。用紙搬送路21に搬送された用紙は、2次転写装置11や定着部1を経由して、排出ローラ17により排紙トレイ19に排出される。
【0032】
用紙搬送路21には、搬送ローラ13、レジストローラ14および排出ローラ17が配置されている。搬送ローラ13は、用紙の搬送を促す。レジストローラ14は、用紙の画像形成を行うプロセススピードと等しい速度で、用紙を搬送する。このレジストローラ14は、給紙部18と2次転写装置11との間に設けられ、2次転写装置11でトナー像が用紙に転写されるように用紙の搬送タイミングを調節する。例えば、レジストローラ14は、給紙部18から搬送された用紙を挟持した状態で待機(一旦停止)させ、2次転写装置11と同期させて一定速度での用紙の搬送を開始する。
【0033】
用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合には、排出ローラ17で用紙の搬送方向が変えられ、反転搬送路22へと用紙が搬送される。反転搬送路22では、反転搬送ローラ15により用紙は表裏が反転された状態でレジストローラ14まで導かれる。画像形成装置100は、レジストローラ14に導かれた用紙を表面と同様にして裏面に画像形成し、排紙トレイ19に排出する。
【0034】
図2は、定着部近傍の構成を模式的に示す模式側面図である。
【0035】
画像形成装置100において、加熱された定着部1からは、空気などの物質を介して伝導する熱以外に、輻射熱NSが発せられる。輻射熱NSは、電磁波の一種であるため、気流によって遮蔽することができず、周辺に配置された部材が熱せられることがある。画像形成装置100では、高温から保護すべき部材などが種々搭載されているが、特に、トナーカートリッジ120やクリーニング装置9などのトナーを扱う部材では、加熱されることで、トナーが溶融凝集したり、トナーが装置へ溶着したりして不具合を生じることがある。
【0036】
そこで、本実施の形態では、高温から保護すべき保護領域が、画像形成装置100に設定されており、定着部1と保護領域との間に反射板41および排熱部51が設けられている。図2では、これらの位置関係を説明するため、定着部1、トナーカートリッジ120(保護領域の一例)、反射板41、および排熱部51を抽出して模式的に示している。
【0037】
反射板41は、排熱部51よりもトナーカートリッジ120に近い側に配置されている。つまり、定着部1(図2では、右方)を起点として見ると、定着部1の側から、排熱部51、反射板41、トナーカートリッジ120(図2では、左方)の順に配置されている。反射板41は、定着部1から発せられた輻射熱NSを排熱部51に向けて反射する。排熱部51は、反射板41によって反射された輻射熱NSを外部へ排出する。本実施の形態では、排熱部51は、ヒートパイプとされている。このようにして、定着部1から発せられる輻射熱NSを効果的に遮蔽し、さらに反射した輻射熱NSを排出することで、輻射熱NSによる保護領域の温度上昇を防ぐことができる。
【0038】
具体的に、反射板41は、定着部1側の面が鏡面とされている。本実施の形態では、反射板41の表面をアルミ鏡面としているが、これに限定されず、反射板41は、輻射熱NSを反射する素材等を用いて鏡面加工されていればよい。さらに、反射板41は、トナーカートリッジ120側に向かって突出した凸面であって、放物線形状とされている。排熱部51は、反射板41における焦点に配置されている。従って、反射板41を鏡面とすることで、輻射熱NSの反射率を高め、保護領域の温度上昇を効率良く防ぐことができる。また、定着部1側から見ると反射板41が凹面となっているので、輻射熱NSを排熱部51に向かって集束させるように反射し、それ以外の部分が加熱されることを抑制できる。さらに、排熱部51を放物線焦点に配置することで、効率良く輻射熱を集めることができる。
【0039】
定着部1に対してトナーカートリッジ120が対向する面よりも、反射板41が大きく形成されている。図2に示すように、トナーカートリッジ120における定着部1側の面の幅(対向幅TL)よりも、反射板41の幅の方が長くなっている。定着部1から発せられる輻射熱NSは直進するので、保護領域全体を覆うように反射板41を設けることで、保護領域は反射板41の影に入り、輻射熱NSによる加熱を抑制できる。
【0040】
図3は、定着部近傍の構成を模式的に示す模式平面図である。
【0041】
画像形成装置100は、定着部1およびトナーカートリッジ120を収納する外装102と、定着部1およびトナーカートリッジ120と外装102との間に設けられた隔壁101とを備える。つまり、定着部1およびトナーカートリッジ120は、外装102と隔壁101とによって、二重に覆われている。そして、排熱部51は、隔壁101を貫通し、外装102に向けて延伸されている。このように、隔壁101の外側まで排熱部51が延伸されているので、排出した熱が隔壁101の内部に戻ることを防ぎ、効率良く排熱することができる。
【0042】
排熱部51の外装102側の端部には、ヒートシンク52が設けられている。さらに、ヒートシンク52には、ファン53が接合されている。ヒートシンク52およびファン53は、外装102と隔壁101との間の空間に配置されている。このように、排熱部51の端部にヒートシンク52を接合することで、冷却効果を高めることができる。また、ヒートシンク52に接合されたファン53を設けることで、より冷却効果を高めることができる。なお、図2では、ヒートシンク52とファン53との両方が設けられた構成を示したが、これに限定されず、後述する図6および図7のように、ヒートシンク52とファン53とのうち、いずれか一方だけを設けた構成としてもよい。
【0043】
(第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
【0044】
第2実施形態では、第1実施形態に対し、反射板41近傍の構成が異なっている。なお、第2実施形態は、図1ないし図3に示す第1実施形態と略同様の構成とされているので、説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0045】
図4は、本開示の第2実施形態に係る画像形成装置において、定着部近傍の構成を模式的に示す模式側面図である。
【0046】
第2実施形態では、反射板41のトナーカートリッジ120側の面に沿って、熱を遮断する断熱部材42が設けられている。画像形成装置100では、輻射熱NSを受けることで反射板41自体の温度が上昇するが、断熱部材42を設けることで、その熱が保護領域に伝わることを防止できる。
【0047】
(第3実施形態)
次に、本開示の第3実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
【0048】
第3実施形態では、第1実施形態に対し、反射板41の構成が異なっている。なお、第3実施形態は、図1ないし図4に示す第1実施形態および第2実施形態と略同様の構成とされているので、説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0049】
図5は、本開示の第3実施形態に係る画像形成装置において、定着部近傍の構成を模式的に示す模式側面図である。
【0050】
第3実施形態において、反射板41は、平面とされている。このように、反射板41を平面とすることで、反射板41自体の占有面積を最小とし、省スペース化を図ることができる。
【0051】
(第4実施形態)
次に、本開示の第4実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
【0052】
第4実施形態では、第1実施形態に対し、反射板41近傍の構成が異なっている。なお、第4実施形態は、図1ないし図5に示す第1実施形態ないし第3実施形態と略同様の構成とされているので、説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0053】
図6は、本開示の第4実施形態に係る画像形成装置において、定着部近傍の構成を模式的に示す模式平面図である。
【0054】
第4実施形態において、反射板41は、外装102側の端部が延伸されて、ヒートシンク52に接合されている。隔壁101には、反射板41を通すための穴が適宜形成されていればよい。本実施の形態では、第1実施形態と異なり、外装102と隔壁101との間の空間には、ヒートシンク52だけが配置されている。このように、ヒートシンク52に接合することで、反射板41自体を冷却することができる。
【0055】
(第5実施形態)
次に、本開示の第5実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
【0056】
第5実施形態では、第1実施形態に対し、排熱部51近傍の構成が異なっている。なお、第5実施形態は、図1ないし図6に示す第1実施形態ないし第4実施形態と略同様の構成とされているので、説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0057】
図7は、本開示の第5実施形態に係る画像形成装置において、定着部近傍の構成を模式的に示す模式平面図である。
【0058】
本実施の形態では、第1実施形態と異なり、排熱部51の外装102側の端部には、ヒートシンク52を設けずにファン53が接合されている。本実施の形態において、排熱部51は、気流パイプとされている。
【0059】
また、上述した構成に限定されず、排熱部51を冷却液パイプとしてもよい。冷却液パイプを用いた際には、冷却液ポンプおよびラジエータ等を設けて冷却液を循環させる構成としてもよい。
【0060】
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本開示の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0061】
1 定着部
41 反射板
42 断熱部材
51 排熱部
52 ヒートシンク
53 ファン
100 画像形成装置
101 隔壁
102 外装
120 トナーカートリッジ(保護領域の一例)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7