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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179572
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】物体位置検出装置
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/70 20170101AFI20241219BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20241219BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20241219BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
G06T7/70 A
G06T7/00 650B
H04N7/18 J
H04N7/18 K
G08G1/16 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098529
(22)【出願日】2023-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 啓介
(72)【発明者】
【氏名】内田 芳裕
(72)【発明者】
【氏名】中村 頌太
【テーマコード(参考)】
5C054
5H181
5L096
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054FC12
5C054FC15
5C054HA30
5H181AA01
5H181AA21
5H181CC04
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL08
5L096BA04
5L096CA05
5L096DA02
5L096EA28
5L096FA64
5L096FA66
5L096FA69
5L096KA04
(57)【要約】
【課題】広角カメラで撮像された画像を用いつつも、処理負荷や計算リソースの軽減が可能な物体位置検出装置を提供する。
【解決手段】物体位置検出は、車室の周囲の状況を広角カメラで撮像した広角画像の撮像データを取得する画像取得部と、広角画像において物体が存在すると見なせる領域を囲む注目領域を設定する領域設定部と、注目領域を定義する境界線上または境界線の近傍位置に物体の存在位置の候補となり得る複数の候補点を設定する候補点設定部と、注目領域の領域内の所定位置に基準点を定め、当該基準点と前記候補点に対して歪み補正を施し、物体の接地位置と見なせる代表点を歪み補正後の候補点の中から選択する代表点選択部と、代表点の三次元座標を取得する座標取得部と、三次元座標に基づき、物体の接地位置の位置情報を出力する出力部と、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室の周囲の状況を広角カメラで撮像した広角画像の撮像データを取得する画像取得部と、
前記広角画像において物体が存在すると見なせる領域を囲む注目領域を設定する領域設定部と、
前記注目領域を定義する境界線上または境界線の近傍位置に前記物体の存在位置の候補となり得る複数の候補点を設定する候補点設定部と、
前記注目領域の領域内の所定位置に基準点を定め、当該基準点と前記候補点に対して歪み補正を施し、前記物体の接地位置と見なせる代表点を歪み補正後の前記候補点の中から選択する代表点選択部と、
前記代表点の三次元座標を取得する座標取得部と、
前記三次元座標に基づき、前記物体の接地位置の位置情報を出力する出力部と、
を含む、物体位置検出装置。
【請求項2】
前記代表点選択部は、前記基準点から鉛直方向下向きに下ろす法線に対して、当該法線と直交する方向において最も近い位置の前記候補点を前記代表点とする、請求項1に記載の物体位置検出装置。
【請求項3】
前記領域設定部は、前記物体を囲む矩形の前記注目領域を設定し、
前記候補点設定部は、前記注目領域の境界線上に略等間隔で複数の前記候補点を設定する、請求項1に記載の物体位置検出装置。
【請求項4】
前記代表点選択部は、前記注目領域の中心に前記物体の中心位置が存在すると見なし、前記注目領域の中心に前記基準点を設定する、請求項1に記載の物体位置検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、物体位置検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の周囲に存在する物体を検出する技術として、車載カメラで撮像した画像に対して、物体検出(例えば、人物や他車両等の障害物の検出)を行う物体位置検出装置が種々提案されている。物体位置検出装置は、物体の有無の検出、物体までの距離の検出、物体の三次元座標の算出、物体が移動している場合、物体の移動速度や移動方向等を取得可能であり、それらの検出結果を車両制御に利用することができる。このような車載の物体位置検出装置で利用される車載カメラは、少ない台数のカメラで、できるだけ広範囲の情報(画像)を取得することが望ましく、広角レンズ(例えば、魚眼レンズ)を装着した広角カメラ(魚眼カメラ)が用いられる場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-155102号公報
【特許文献2】特許第6891954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術において、物体位置検出装置で利用される広角カメラ(魚眼カメラ)で撮像された画像は、周縁部に向かうほど歪みが大きくなる傾向がある。そのため、正確な物体の位置を検出するためには、取得した画像に歪み補正を施した後、物体検出処理を行う必要があった。そのため、物体位置検出装置の処理負荷が大きく、計算リソースの限られた車載装置においては、改善の余地がある。
【0005】
そこで、本開示の課題の一つは、広角カメラ(魚眼カメラ)で撮像された画像を用いつつも、処理負荷や計算リソースの軽減が可能な物体位置検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一例としての物体位置検出は、車室の周囲の状況を広角カメラで撮像した広角画像の撮像データを取得する画像取得部と、前記広角画像において物体が存在すると見なせる領域を囲む注目領域を設定する領域設定部と、前記注目領域を定義する境界線上または境界線の近傍位置に前記物体の存在位置の候補となり得る複数の候補点を設定する候補点設定部と、前記注目領域の領域内の所定位置に基準点を定め、当該基準点と前記候補点に対して歪み補正を施し、前記物体の接地位置と見なせる代表点を歪み補正後の前記候補点の中から選択する代表点選択部と、前記代表点の三次元座標を取得する座標取得部と、前記三次元座標に基づき、前記物体の接地位置の位置情報を出力する出力部と、を含む。この構成によれば、例えば、歪み補正処理等の処理は、広角画像全体ではなく、基準点と補正点(代表点を含む)のみとするので、処理負荷や計算リソースの軽減ができる。
【0007】
また、上述の物体位置検出装置の前記代表点選択部は、例えば、前記基準点から鉛直方向下向きに下ろす法線に対して、当該法線と直交する方向において最も近い位置の前記候補点を前記代表点とするようにしてもよい。この構成によれば、例えば、代表点の選択をより正確かつ容易に実施することができる。
【0008】
また、上述の物体位置検出装置の前記領域設定部は、例えば、前記物体を囲む矩形の前記注目領域を設定し、前記候補点設定部は、前記注目領域の境界線上に略等間隔で複数の前記候補点を設定するようにしてもよい。この構成によれば、例えば、代表点となり得る候補点を効率的に設定することができる。
【0009】
また、上述の物体位置検出装置の前記代表点選択部は、例えば、前記注目領域の中心に前記物体の中心位置が存在すると見なし、前記注目領域の中心に前記基準点を設定するようにしてもよい。この構成によれば、例えば、代表点を選択するために用いる基準点の設定を容易かつより適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態にかかる物体位置検出装置を搭載可能な車両を示す例示的かつ模式的な平面図である。
図2図2は、実施形態にかかる物体位置検出装置を含む制御システムの構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。
図3図3は、実施形態にかかる物体位置検出装置(物体位置検出部)をCPUで実現する場合の構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。
図4図4は、実施形態にかかる物体位置検出装置が利用する広角画像における注目領域の設定状態を示す例示的かつ模式的な図である。
図5図5は、実施形態にかかる物体位置検出装置において物体位置を検出する際に利用する注目領域に基準点と候補点の設定した状態を示す例示的かつ模式的な図である。
図6図6は、実施形態にかかる物体位置検出装置において候補点の設定を詳細に示す例示的かつ模式的な図である。
図7図7は、実施形態にかかる物体位置検出装置おける代表点を選択する際に用いるパノラマ変換処理のイメージを示す例示的かつ模式的な図である。
図8図8は、実施形態にかかる物体位置検出装置が利用する広角画像が、鉛直方向の歪みを含むことを示す例示的かつ模式的なイメージ図である。
図9図9は、実施形態にかかる物体位置検出装置が利用する広角画像に対して鉛直方向の歪みが正距円筒図法によるパノラマ変換で除去された状態を示す例示的かつ模式的なイメージ図である。
図10図10は、実施形態にかかる物体位置検出装置おける物体位置検出処理の流れを示す例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態および変形例を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
【0012】
本実施形態の物体位置検出装置は、例えば、広角カメラ(例えば、魚眼カメラ)によって撮像された撮像画像に含まれる路面(地面)上の物体が存在する領域として認識される注目領域(例えば、バウンディングボックス)において、例えば物体の足元位置を特定するために利用する特定の画素を取得する。そして、特定した画素に対して歪み補正等の処理を行うことにより、低処理負荷、低リソースでの処理で、物体の足下位置の検出を行い、物体の位置情報として出力するものである。
【0013】
図1は、本実施形態の物体位置検出装置が搭載される車両10の例示的かつ模式的な平面図である。車両10は、例えば、内燃機関(エンジン、図示されず)を駆動源とする自動車(内燃機関自動車)であってもよいし、電動機(モータ、図示されず)を駆動源とする自動車(電気自動車、燃料電池自動車等)であってもよいし、それらの双方を駆動源とする自動車(ハイブリッド自動車)であってもよい。また、車両10は、種々の変速装置を搭載することができるし、内燃機関や電動機を駆動するのに必要な種々の装置(システム、部品等)を搭載することができる。また、車両10における車輪12(前輪12F、後輪12R)の駆動に関わる装置の方式、個数、及び、レイアウト等は、種々に設定することができる。
【0014】
図1に例示されるように、車両10には、複数の撮像部14として、例えば四つの撮像部14a~14dが設けられている。撮像部14は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(CMOS image sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。撮像部14は、所定のフレームレートで動画データ(撮像画像データ)を出力することができる。撮像部14は、それぞれ、広角レンズ(例えば魚眼レンズ)を有し、水平方向には例えば140°~220°の範囲を撮影することができる。また、例えば、車両10の外周部に配置される撮像部14(14a~14d)の光軸は斜め下方に向けて設定されていてもよい。よって、撮像部14(14a~14d)は、車両10が移動可能な路面(地面)や路面に付されたマーク(矢印や区画線、駐車スペースを示す駐車枠、車線分離線等)や路面上に存在する物体(障害物として、例えば、歩行者、他車両、固定物体等)を含む車両10の外部の周辺状況を逐次撮影し、撮像画像データとして出力する。
【0015】
撮像部14aは、例えば、車両10の前側、すなわち車両前後方向の前方側で車幅方向のほぼ中央の端部、例えばフロントバンパ10aやフロントグリル等に設けられて、車両10の前端部(例えばフロントバンパ10a)を含む前方画像を撮像可能である。また、撮像部14bは、例えば、車両10の後側、すなわち車両前後方向の後方側で車幅方向のほぼ中央の端部、例えばリヤバンパ10bの上方位置に設けられて、車両10の後端部(例えばリヤバンパ10b)を含む後方領域を撮像可能である。また、撮像部14cは、例えば、車両10の右側の端部、例えば右側のドアミラー10cに設けられて、車両10の右側方を中心とする領域(例えば右前方から右後方の領域)を含む右側方画像を撮像可能である。撮像部14dは、例えば、車両10の左側の端部、例えば左側のドアミラー10dに設けられて、車両10の左側方を中心とする領域(例えば左前方から左後方の領域)を含む左側方画像を撮像可能である。
【0016】
例えば、撮像部14a~14dで得られた各撮像画像データは、それぞれ演算処理や画像処理を実行することで、車両10の周囲それぞれの方向における画像を表示したり周辺監視を実行したりすることができる。また、各撮像画像データに基づいて、演算処理や画像処理を実行することで、より広い視野角の画像を生成したり、車両10を上方や前方、側方等から見た仮想的な画像(俯瞰画像(平面画像)や側方視画像、正面視画像等)を生成して表示したり、周辺監視を実行したりすることができる。
【0017】
各撮像部14で撮像された撮像画像データは、上述したように、車両10の周囲の状況を運転者等の利用者に提供するために、車室内の表示装置に表示される。また、撮像画像データは、物体(例えば、他車両や歩行者等の障害物)の検出や、位置の特定、距離の測定等各種検出を行うために利用され、検出された物体の位置情報は、車両10を制御するために利用することができる。
【0018】
図2は、車両10に搭載される物体検知装置を含む制御システム100の構成の例示的かつ模式的なブロック図である。車両10の車室内には、表示装置16や、音声出力装置18が設けられている。表示装置16は、例えば、LCD(liquid crystal display)や、OELD(organic electroluminescent display)等である。音声出力装置18は、例えば、スピーカである。また、表示装置16は、例えば、タッチパネル等、透明な操作入力部20で覆われている。使用者(例えば、運転者)は、操作入力部20を介して表示装置16の表示画面に表示される画像を視認することができる。また、利用者は、表示装置16の表示画面に表示される画像に対応した位置で、手指等で操作入力部20を触れたり押したり動かしたりして操作することで、操作入力を実行することができる。これら表示装置16や、音声出力装置18、操作入力部20等は、例えば、車両10のダッシュボードの車幅方向すなわち左右方向の例えば中央部に位置されたモニタ装置22に設けられている。モニタ装置22は、スイッチや、ダイヤル、ジョイスティック、押しボタン等の不図示の操作入力部を有することができる。モニタ装置22は、例えば、ナビゲーションシステムやオーディオシステムと兼用されうる。
【0019】
また、図2に例示されるように、制御システム100(物体検知装置を含む)は、撮像部14(14a~14d)やモニタ装置22に加え、ECU24(electronic control unit)、車輪速センサ26、舵角センサ28、シフトセンサ30、走行支援部32等が含まれる。制御システム100において、ECU24やモニタ装置22、車輪速センサ26、舵角センサ28、シフトセンサ30、走行支援部32等は、電気通信回線としての車内ネットワーク34を介して電気的に接続されている。車内ネットワーク34は、例えば、CAN(controller area network)として構成されている。ECU24は、車内ネットワーク34を通じて制御信号を送ることで、各種システムの制御が実行できる。また、ECU24は、車内ネットワーク34を介して、操作入力部20や各種スイッチの操作信号等、車輪速センサ26、舵角センサ28、シフトセンサ30等の各種センサの検出信号等を受け取ることができる。なお、車内ネットワーク34には、車両10を走行させるための種々のシステム(操舵システム、ブレーキシステム、駆動システム等)や種々のセンサが接続されているが、図2において、本実施形態の物体位置検出装置と関連性の低い構成は図示を省略するとともに、その説明を省略する。
【0020】
ECU24は、コンピュータ等で構成され、ハードウェアとソフトウェアが協働することにより、車両10の制御全般を司る。具体的には、ECU24は、CPU(Central Processing Unit)24a、ROM(Read Only Memory)24b、RAM(Random Access Memory)24c、表示制御部24d、音声制御部24e、およびSSD(Solid State Drive)24fを備える。
【0021】
CPU24aは、ROM24b等の不揮発性の記憶装置に記憶された(インストールされた)プログラムを読み出し、当該プログラムに従って演算処理を実行する。CPU24aは、例えば、撮像部14が撮像した撮像画像に対して画像処理を施し、物体位置検出(認識)を実行して物体の三次元座標を取得して、物体の存在する位置、物体までの距離、物体が移動している場合は、その移動速度や移動方向等の推定を行うことができる。そして、例えば、操舵システム、ブレーキシステム、駆動システム等の制御や操作に必要な情報提供を行うことができる。
【0022】
ROM24bは、各プログラム及びプログラムの実行に必要なパラメータ等を記憶する。RAM24cは、CPU24aが物体位置検出処理を実行する際のワークエリアとして使用されるとともに、CPU24aでの演算で用いられる各種のデータ(撮像部14で逐次(時系列的に)撮像される撮像画像データ等)の一時的な格納エリアとして利用される。表示制御部24dは、ECU24での演算処理のうち、主として、撮像部14から取得してCPU24aへ出力する画像データに対する画像処理、CPU24aから取得した画像データを表示装置16に表示させる表示用の画像データへの変換等を実行する。音声制御部24eは、ECU24での演算処理のうち、主として、CPU24aから取得して音声出力装置18に出力させる音声の処理を実行する。SSD24fは、書き換え可能な不揮発性の記憶部であって、ECU24の電源がオフされた場合にあってもCPU24aから取得したデータを記憶し続ける。なお、CPU24aや、ROM24b、RAM24c等は、同一パッケージ内に集積されうる。また、ECU24は、CPU24aに替えて、DSP(digital signal processor)等の他の論理演算プロセッサや論理回路等が用いられる構成であってもよい。また、SSD24fに替えてHDD(hard disk drive)が設けられてもよいし、SSD24fやHDDは、ECU24とは別に設けられてもよい。
【0023】
車輪速センサ26は、車輪12の回転量や単位時間当たりの回転数を検出するセンサである。車輪速センサ26は、各車輪12に配置され、各車輪12で検出した回転数を示す車輪速パルス数をセンサ値として出力する。車輪速センサ26は、例えば、ホール素子などを用いて構成されうる。CPU24aは、車輪速センサ26から取得した検出値に基づいて車両10の車速や加速度等を演算し、各種制御を実行する。
【0024】
舵角センサ28は、例えば、ステアリングホイール等の操舵部の操舵量を検出するセンサである。舵角センサ28は、例えば、ホール素子などを用いて構成される。CPU24aは、運転者による操舵部の操舵量や、例えば駐車支援を実行する際の自動操舵時の前輪12Fの操舵量等を、舵角センサ28から取得して各種制御を実行する。
【0025】
シフトセンサ30は、変速操作部の可動部(バー、アーム、ボタン等)の位置を検出するセンサであり、変速機の動作状態、変速段の状態や車両10の走行可能方向(Dレンジ:前進方向、Rレンジ:後退方向)等を示す情報を検出する。
【0026】
走行支援部32は、制御システム100によって算出された移動経路または外部から提供された移動経路に基づいて、車両10を移動させる走行支援を実現するために、操舵システム、ブレーキシステム、駆動システム等に制御情報を提供する。走行支援部32は、例えば、操舵システム、ブレーキシステム、駆動システム等を全て自動制御する完全自動制御を実行させたり、操舵システム、ブレーキシステム、駆動システム等の一部の制御を自動制御する半自動制御を実行させたりする。また、走行支援部32は、移動経路に沿って車両10が移動できるように、操舵システム、ブレーキシステム、駆動システム等の操作案内を運転者に提供して、運転者に運転操作を実行させる手動制御を実行させてもよい。この場合、走行支援部32は、表示装置16や音声出力装置18に対して操作情報を提供するようにしてもよい。また、走行支援部32は、半自動制御を実行する場合も、運転者に操作させる、例えばアクセル操作等に関する情報を表示装置16や音声出力装置18を介して提供することができる。
【0027】
図3は、実施形態にかかる物体位置検出装置(物体位置検出部36)をCPU24aで実現する場合の構成を例示的かつ模式的に示すブロック図である。CPU24aは、ROM24bから読み出した物体位置検出プログラムを実行することにより、図3に示すように、画像取得部38、領域設定部40、候補点設定部42、代表点選択部44、座標取得部46、出力部48等のモジュールを実現する。なお、画像取得部38、領域設定部40、候補点設定部42、代表点選択部44、座標取得部46、出力部48の一部または全部を回路等のハードウェアによって構成してもよい。また、図3では、図示を省略しているが、CPU24aは、車両10の走行に必要な各種モジュールを実現することもできる。また、図2では、主として物体位置検出処理を実行するCPU24aを示しているが、車両10の走行に必要な各種モジュールを実現するためのCPUを備えてもよいし、ECU24とは別のECUを備えてもよい。
【0028】
画像取得部38は、撮像部14(広角カメラや魚眼カメラ等)により撮像された、車両10が存在する路面(地面)を含む車両10の周囲状況を示す撮像画像(広角(魚眼)画像)を取得し、領域設定部40に提供する。なお、画像取得部38は、各撮像部14(14a~14d)が撮像する撮像画像を逐次取得して領域設定部40に提供するようにしてもよい。また、別の例では、画像取得部38は、シフトセンサ30から取得できる車両10の進行可能方向(前進方向または後退方向)や舵角センサ28から取得できる車両10の旋回方向に関する情報に基づいて進行可能方向の物体検出が実行できるように、進行可能方向の撮像画像を選択的に取得して領域設定部40提供するようにしてもよい。
【0029】
領域設定部40は、画像取得部38が取得した広角画像に含まれる物体のうち予め定められた対象物体(例えば、人物や他車両に相当する物体)を選択するための矩形の注目領域(例えば、矩形のバウンディングボックス)を設定する。すなわち、広角画像において処理対象となる物体が存在すると見なせる領域を囲む領域を設定する。注目領域で囲む物体は、車両10の周囲の路面(地面)上に存在し得る物体であり、例えば、人物や他車両(自転車等も含む)等に相当する移動し得る物体の他、フェンス、電柱、街路樹、花壇等に相当する静止物体等を含んでもよい。注目領域で囲む物体は、予め、例えば機械学習等により学習させたモデルを参照して抽出することができる物体である。領域設定部40は、周知の技術に従い学習させたモデルを広角画像に適用し、例えば、モデルとしての物体の特徴点と広角画像に含まれる画像の特徴点との一致度を求めて、広角画像上のどこに既知の物体が存在するかを検出する。そして、検出した物体を囲むように、例えば略矩形形状の注目領域(バウンディングボックス)を設定する。
【0030】
図4は、物体位置検出装置(物体位置検出部36)が利用する広角画像50における注目領域52(52a~54d)の設定状態を示す例示的かつ模式的な図である。図4の場合、車両10の左前方に4人の人物54(54a~54d)が存在し、それぞれに注目領域52が設定されている例である。上述したように、注目領域52は、周知の技術に従い学習させたモデルとの比較により抽出された人物54を囲むように設定される。したがって、各注目領域52は、抽出された人物54等と見なされる物体の大きさに応じた大きさ(横長×縦長)に設定される。注目領域52は、例えば、広角画像50上で、中央座標、横長、縦長(x,y,w,h)で定義される。
【0031】
候補点設定部42は、広角画像50上で設定された注目領域52の中から一つを選択し、人物54の足下を示し得る候補点の設定を行う。図5は、物体位置検出部36(物体位置検出装置)において、物体位置を検出する際に利用する基準点56と候補点58の設定状態を示す例示的かつ模式的な図である。候補点設定部42は、選択した注目領域52を定義する境界線60上または境界線60の近傍位置に物体(例えば、人物54)の存在位置(例えば、足下)の候補となり得る複数の候補点58を設定する。
【0032】
前述したように、注目領域52は、人物54を囲むように設定された略矩形の領域である。また、図4に示されるように注目領域52は、広角画像50の横枠線50wおよび縦枠線50hに平行になるように例えば4本の境界線60が設定される。このような、注目領域52で物体(例えば、人物54)を囲む場合、物体(例えば、人物54)を中心として注目領域52が設定される。この場合、人物54が路面(地面)に起立姿勢で存在する場合を考えると、広角画像50を中央で左右に分けた場合、右側に人物54が存在する場合、人物54の足元は、注目領域52の左側の角部52Lを形成する境界線60側に存在することになる。逆に、広角画像50の左側に人物54が存在する場合、人物54の足元は、注目領域52の右側の角部52Rを形成する境界線60側に存在することになる。したがって、候補点設定部42は、候補点58を設定する場合、広角画像50を中央で左右に分けた場合の左領域または右領域において、物体(例えば、人物54)が存在する側に、候補点58を設定する。その結果、物体(例えば、人物54)の足下(接地位置)が存在し得る位置を効率的に限定し設定することができる。例えば、図4の場合、物体(例えば、人物54)は、広角画像50の右側に存在するため、人物54の足元は、注目領域52の左側の角部52Lを形成する境界線60側に存在することになる。
【0033】
図5は、注目領域52aに含まれる人物54aと認められる画像が概ね直立するように図示されるように、注目領域52aを傾けて示している。図5に示されるように、候補点設定部42は、角部52Lを形成する、境界線60aと境界線60bの線上にそれぞれ複数の候補点58を設定する。図5の場合、図面の簡略化のため、境界線60a上に2点の候補点58を示し、境界線60b上に3点の候補点58を示しているが、実際には、それぞれ例えば、20点程度の候補点58を設定することができる。
【0034】
図6は、候補点58の設定を詳細に示す例示的かつ模式的な図である。図6において図面の簡略化のため、境界線60a上および境界線60b上にそれぞれ3点の候補点58を示しているが、実際には、上述したように、それぞれ例えば20点程度が設定され得る。図6に示されるように、各候補点58は、物体である人物54(図示省略)を囲む矩形の注目領域52aにおいて、境界線60上に等間隔で複数配置されている。図5に示されるように、注目領域52aは、人物54a(ほぼ全体)を囲むように設定されるため、人物54aの足下(接地位置)は、角部52L側に存在することになる。したがって、注目領域52aにおいて、人物54aの足下が存在する可能性のある領域は、境界線60において角部52Lに近い側になると見なすことができる。そのため、候補点設定部42は、候補点58の設定範囲を、角部52Lから例えば、境界線60の1/2の範囲に設定している。例えば、境界線60aの場合、全長をhとした場合、h/2の範囲で略等間隔で候補点58を設定する。同様に、境界線60bの場合、全長をwとした場合、w/2の範囲で略等間隔で候補点58を設定する。なお、境界線60aにおける候補点58の間隔と境界線60bにおける候補点58の間隔は、同じでもよいし、異なっていてもよい。また、図5に示されるように、人物54aの足元の位置は、必ずしも角部52Lに一致した位置にはならない場合が多い。むしろ角部52Lから注目領域52aの内側領域にずれた位置や境界線60aや境界線60bに偏った位置になる場合が多い。そのため、角部52Lの位置や角部52Lに極近い位置に候補点58を設定すると、後述すように、代表点選択部44が候補点58の中から代表点62を選択する際に好ましくない候補点58を選択してしまう場合がある。このような不都合を回避するため、候補点設定部42は、候補点58の非設定領域を設けている。例えば、予め試験等で候補点58が存在する可能性が低い領域を規定する除去率αを定めている。つまり、候補点設定部42は、例えば、注目領域52の横枠の境界線長w×除去率αおよび縦枠の境界線長h×除去率αで規定される領域には、候補点58を設定しないようにしている。このように、候補点58の非設定領域を設けることで、不適切な候補点58が物体位置検出処理に利用されることを抑制することができる。
【0035】
なお、図6の例では、候補点58を注目領域52の境界線60上に設定する例を示しているが、候補点58は、必ずしも境界線60でなくてもよい。例えば、注目領域52の内側の領域で境界線60の近傍に設定されてもよい。また、候補点58は、注目領域52の外側の領域で境界線60の近傍に設定されてもよい。
【0036】
続いて、代表点選択部44は、注目領域52の領域内の所定位置に基準点56を定め、当該基準点56と候補点58に対して歪み補正を施し、物体(例えば、人物54)の接地位置(足元位置)と見なせる代表点62(図5参照)を歪み補正後の候補点58の中から選択する。
【0037】
まず、代表点選択部44は、処理対象として選択した注目領域52において、物体位置検出(人物54の位置検出)の基準となる基準点56を決定する。図5に示されるように、例えば、人物54が路面(地面)に直立姿勢で存在する場合、腹部から路面に法線PLを下した位置に足下FOが存在する可能性が高い。そして、前述したように、注目領域52は、物体(例えば、人物54)を中心として、物体全体を囲むように設定される。つまり、物体(人物54)の中心(例えば、腹部S)が注目領域52の中心に存在すると見なすことができる。したがって、代表点選択部44は、注目領域52の中心(座標)に、注目領域52で囲んでいる人物54の中心(例えば、腹部S)が存在すると見なす。つまり、注目領域52の中心座標を基準点56の位置(座標)と設定する。
【0038】
続いて、代表点選択部44は、注目領域52に設定された複数の候補点58の中から代表点62を選択する。まず、広角画像50から歪みを除去して処理対象点(例えば、基準点56、代表点62を含む候補点58)の座標のパノラマ変換の一例を、図7を参照して説明する。図7は一例として、正距円筒図法によるパノラマ変換(極座標への変換)の手順Mを示す図である。
【0039】
まず、手順M1において、対象点を広角(魚眼)画像座標(u,v)から透視投影画像座標(u′,v′)へ変換する。すなわち、歪みを除去する。続いて、手順M2において、透視投影画像座標(u′,v′)からカメラ座標系(x,y,z)に変換する。世界座標系における視線ベクトルは、カメラ座標中心から対象点Tに向かうベクトルである。なお、手順M2の図は、カメラ座標系空間のイメージである。
【0040】
続いて、手順M3において、カメラ座標系(x,y,z)から世界座標系(x,y,z)に変換する。世界座標系における視線ベクトルは、カメラ中心を原点とするため、回転行列のみ適用して求める。この時点で、接地面(地面)に対して水平な世界座標となる。この処理により、パノラマ変換時の鉛直方向の直線性を担保する。そして、手順M4において、世界座標系(x,y,z)からパノラマ座標(Φ,θ)に変化する。この場合、世界座標系での方位角と仰角を求め、正距円筒図法におけるパノラマ座標とする。なお、Φおよびθは、以下の式で求めることができる。
【数1】
【数2】
【0041】
上述のように、パノラマ座標に変換された座標系において、基準点56(u,v)に対応するパノラマ座標(Φ,θ)から下した法線PL上に人物54の足下FOが存在する可能性が高い。したがって、代表点選択部44は、図5に示されるように、注目領域52a(52)中の基準点56(u,v)に対応するパノラマ座標(Φ,θ)のΦ座標に一番近いΦ座標をもつ候補点58を代表点62として選択する。
【0042】
図8は、広角画像50の鉛直方向の補助線64を示すことで、広角画像50(魚眼画像)の半径方向に歪みが生じていることを示した、広角画像の歪みイメージを示す例示的かつ模式的な図である。図8では、補助線64が広角画像50の周縁部(例えば、左右方向)に向かうほど歪んでいることが示されている。広角画像50上では、路面に対して直立している人物54aの足下が路面に対して平行な方向にずれているように表示される。なお、図8において、複数の候補点58は、候補点群58Lとして示されている。一方、図9は、鉛直方向の歪みが正距円筒図法によるパノラマ変換の過程で除去されたイメージを示す例示的かつ模式的な図である。すなわち、各補助線64が路面に対して鉛直方向に向いている。このように、鉛直方向の歪みが除去されている場合、基準点56から下ろした法線PL上またはその近傍に人物54の足下FOがあるはずある。換言すれば、法線PLに対して水平方向(Φ座標)に最も近い位置に存在する候補点58(最も近いΦ座標をもつ候補点58)が足下FO(代表点62)であると推定できる。なお、図9において、複数の候補点58は、候補点群58Lとして示されている。
【0043】
このように、広角画像50の中から最小限の画素(例えば、基準点56、候補点58)を特定して、その画像のみに歪み補正を含むパノラマ変換を実行することで、広角画像50自体を正規化することなく物体(例えば、人物54)の足下FOの位置を正確に取得することができる。つまり、広角画像50の全体に対して(全画像に対して)歪み補正を含むパノラマ変換を実行する場合に比べて、処理負荷の軽減、計算リソースの軽減に寄与しつつ、物体(人物54)の足下FO、つまり、代表点62の選択が可能になる。
【0044】
図3に戻り、座標取得部46は、選択された代表点62の座標を周知の変換方法を用いて三次元変換して、三次元座標を取得する。そして、出力部48は、取得された三次元座標を、位置検出の対象となっている物体(例えば、人物54)の位置情報として、車両10の他の制御システム等に出力する。例えば、自動走行システムにおいて、物体との接触を回避するための物体情報として提供する。
【0045】
このように構成される物体位置検出装置(物体位置検出部36)による物体位置検出処理の流れを、例示的に示す図10のフローチャートを用いて説明する。
【0046】
まず、画像取得部38は、撮像部14(広角カメラ)から広角画像50を取得する(S100)。画像取得部38は、例えば、シフトセンサ30および舵角センサ28の検出結果に基づき、車両10の進行方向を含む広角画像50を取得するようにしてもよい。続いて、領域設定部40は、取得した広角画像50に対して、物体(例えば、人物54や他車両等)と見なされる画像が含まれる領域に対して、その物体を個別に囲むように注目領域52(バウンディングボックス)を設定する(S102)。S102の処理において、注目領域52が設定されなかった場合(S104のNo)、つまり広角画像50内に処理対象と見なされる物体が存在しないと判定できる場合、このフローを一旦終了する。
【0047】
S104の処理において、注目領域52が設定された場合(S104のYes)、候補点設定部42は、広角画像50内のいずれか一つの注目領域52を選択する(S106)。例えば、物体位置検出処理が実行されていない複数の注目領域52が存在する場合、予め定められた優先順位に従って注目領域52を選択する。例えば、車両10に近い順に選択する。
【0048】
S106の処理で、注目領域52が選択された場合、候補点設定部42は、図5図6で説明したように、物体(例えば人物54)の足下FOが存在し得る位置に候補点58を複数設定する(S108)。続いて、代表点選択部44は、S106で選択した注目領域52の領域内の所定位置(例えば、中央位置)に基準点56を設定するとともに、この基準点56と候補点58に対して歪み補正を施し、物体(例えば人物54)の接地位置(足下FO)と見なせる代表点62を歪み補正後の候補点58の中から選択する(S110)。このとき、代表点選択部44は、上述したように、基準点56および代表点62を含む候補点58に対してのみ歪み補正を含むパノラマ変換を実施する。そして、座標取得部46は、選択された代表点62の座標を周知の変換方法を用いて三次元変換して、三次元座標を取得する(S112)。そして、出力部48は、取得された三次元座標を位置検出の対象となっている物体(例えば、人物54)の位置情報として、例えば、車両10の他の制御システムに出力する(S114)。
【0049】
S114の処理で、注目領域52の位置情報の出力が完了した場合、候補点設定部42は、処理中の広角画像50に設定された全ての注目領域52に対する位置検出が完了している場合(S116のYes)、このフローを一旦終了し、次の物体位置検出処理のタイミングを待ち、S100からの処理を繰り返す。また、S116の処理で、全ての注目領域52に対する位置検出が完了していないと判定された場合(S116のNo)、候補点設定部42は、S106の処理に移行し、次の処理対象の注目領域52を選択し、S108以降の処理を継続する。
【0050】
このように、本実施形態の物体検出装置においては、広角画像50の中から最小限の画素(例えば、基準点56、候補点58)を特定して、その画像のみに歪み補正を含むパノラマ変換を実行する。つまり、位置検出に関与しない領域に対する演算処理を非実行とすることにより、処理負荷の軽減、計算リソースの軽減に寄与しつつ、物体(人物54)の位置検出を効率的に行うことができる。
【0051】
なお、本実施形態のCPU24aが実現する物体位置検出処理のための物体位置検出プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0052】
さらに、本実施形態の物体位置検出処理を実行する物体位置検出プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態で実行される姿勢推定プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0053】
以上、本実施形態および変形例を説明したが、上述した実施形態および変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した新規な実施形態および変形例は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上述した実施形態および変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
10…車両、14…撮像部、24…ECU、24a…CPU、36…物体位置検出部、38…画像取得部、40…領域設定部、42…候補点設定部、44…代表点選択部、46…座標取得部、48…出力部、50…広角画像、52…注目領域、54…人物、56…基準点、58…候補点、60…境界線、62…代表点、FO…足下、PL…法線。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10