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特開2024-179602情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179602
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0203 20230101AFI20241219BHJP
   G06F 16/35 20190101ALI20241219BHJP
   G06F 16/338 20190101ALI20241219BHJP
【FI】
G06Q30/0203
G06F16/35
G06F16/338
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098582
(22)【出願日】2023-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 ナレ
(72)【発明者】
【氏名】上杉 堅生
(72)【発明者】
【氏名】奥村 奈々
(72)【発明者】
【氏名】駒宮 大己
【テーマコード(参考)】
5B175
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175FA03
5B175JB02
5L030BB02
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、特定部と、第1提供部と、第2提供部とを備える。特定部は、所定のキーワードに関する検索態様が異なるカテゴリに属するユーザをカテゴリごとに特定する。第1提供部は、特定部により特定されたカテゴリごとのユーザのユーザ情報に基づき生成されたユーザの重複関係を示すコンテンツを提供する。第2提供部は、第1提供部により提供されたコンテンツを介して選択されたユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のキーワードに関する検索態様が異なるカテゴリに属するユーザをカテゴリごとに特定する特定部と、
前記特定部により特定されたカテゴリごとのユーザのユーザ情報に基づき生成されたユーザの重複関係を示すコンテンツを提供する第1提供部と、
前記第1提供部により提供されたコンテンツを介して選択されたユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する第2提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記特定部は、
前記検索態様を示す複数の象限の各象限に属するユーザを象限ごとに特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1提供部は、
前記複数の象限の各象限において所定の条件を満たすユーザの共通性に基づき生成された重複度合を示すベン図を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1提供部は、
前記所定のキーワードに関して象限ごとに特定された所定の期間において前記所定のキーワードを検索した前記ユーザの共通性に基づき生成された前記ベン図を提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2提供部は、
前記ベン図の中から選択された範囲のユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
所定のキーワードに関する検索態様が異なるカテゴリに属するユーザをカテゴリごとに特定する特定工程と、
前記特定工程により特定されたカテゴリごとのユーザのユーザ情報に基づき生成されたユーザの重複関係を示すコンテンツを提供する第1提供工程と、
前記第1提供工程により提供されたコンテンツを介して選択されたユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する第2提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
所定のキーワードに関する検索態様が異なるカテゴリに属するユーザをカテゴリごとに特定する特定手順と、
前記特定手順により特定されたカテゴリごとのユーザのユーザ情報に基づき生成されたユーザの重複関係を示すコンテンツを提供する第1提供手順と、
前記第1提供手順により提供されたコンテンツを介して選択されたユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する第2提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キーワードの検索に関する情報を提供する技術が知られている。例えば、キーワードのトレンドの推移を示す情報を提供する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6749866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることができなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、所定のキーワードに関する検索態様が異なるカテゴリに属するユーザをカテゴリごとに特定する特定部と、前記特定部により特定されたカテゴリごとのユーザのユーザ情報に基づき生成されたユーザの重複関係を示すコンテンツを提供する第1提供部と、前記第1提供部により提供されたコンテンツを介して選択されたユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する第2提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る象限図の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るベン図の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る検索履歴記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
【0011】
端末装置10は、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群を表示させる操作を行う利用者によって利用される情報処理装置である。利用者は、例えば、商品企画/改善、競合調査などを行うことを検討しているものである。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2では、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G~5G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受け付けてもよい。図2では、端末装置10は利用者U1によって利用される。
【0013】
情報処理装置100は、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることを目的とした情報処理装置であり、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。情報処理装置100は、例えば、キーワードの指定(例えば、入力や選択など)を受け付けて、指定されたキーワードの検索がスパイクした際のユーザのセグメントに基づく情報を提供するサーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0014】
なお、図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。
【0015】
〔2.情報処理の一例〕
従来、キーワードの検索に関する情報を提供する技術が知られている。しかしながら、従来の技術では、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることができなかった。
【0016】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることを目的とする。例えば、特定のキーワードと特定のキーワードを検索したユーザ群との関係性を可視化することで、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握が可能になる。
【0017】
以下実施形態において、ユーザが検索しているキーワードがキーワードのトレンド状態に基づいて複数の象限に分類された象限図が表示される。図2は、実施形態に係る象限図の一例を示す図である。象限図C1において、キーワードはトレンドスコア(上昇度合)と検索数(検索ボリューム)とに基づいてプロットされる。具体的には、トレンドスコアが高いほどY軸方向の値が大きい位置にプロットされ、トレンドスコアが低いほどY軸方向の値が小さい位置にプロットされ、検索数が高いほどX軸方向の値が大きい位置にプロットされ、検索数が低いほどX軸方向の値が小さい位置にプロットされる。例えば、キーワード#1はキーワード#5よりもトレンドスコアが高いため、キーワード#5よりもY軸方向の値が大きい位置にプロットされ、キーワード#1はキーワード#11よりも検索数が低いため、キーワード#11よりもX軸方向の値が小さい位置にプロットされる。また、象限図C1に含まれるキーワードの位置は予め定められており、例えば、利用者U1の象限図C1の表示時にユーザのキーワードの検索履歴に基づいて設定される。
【0018】
象限図C1は、キーワードのトレンド状態を示す「ポテンシャルエリア」と「ネクストブレイクエリア」と「ブレイクエリア」と「ブームエリア」との4象限に分けられる。「ポテンシャルエリア」は、4象限のうち、トレンドスコア及び検索数のどちらの値も小さい象限であり、「ネクストブレイクエリア」は、4象限のうち、トレンドスコアの値が大きく検索数の値が小さい象限であり、「ブレイクエリア」は、4象限のうち、トレンドスコア及び検索数のどちらの値も大きい象限であり、「ブームエリア」は、4象限のうち、トレンドスコアの値が小さく検索数の値が大きい象限である。なお、図4では、象限図C1のような4象限が表示されているが、象限の種類や数はこの例に特に限定されなくてもよい。
【0019】
象限図C1において、例えば、キーワード#1はトレンドスコアの値が大きく検索数の値が小さい位置にプロットされており、トレンドスコア及び検索数のどちら値も「ネクストブレイクエリア」の範囲内であるため、「ネクストブレイクエリア」に属する。なお、キーワード#2乃至キーワード#4も同様に「ネクストブレイクエリア」に属する。また、例えば、キーワード#5はトレンドスコア及び検索数のどちらの値も小さい位置にプロットされており、トレンドスコア及び検索数のどちら値も「ポテンシャルエリア」の範囲内であるため、「ポテンシャルエリア」に属する。なお、キーワード#6乃至キーワード#10も同様に「ポテンシャルエリア」に属する。また、例えば、キーワード#11はトレンドスコア及び検索数のどちらの値も大きい位置にプロットされており、トレンドスコア及び検索数のどちら値も「ブレイクエリア」の範囲内であるため、「ブレイクエリア」に属する。なお、キーワード#12及びキーワード#13も同様に「ブレイクエリア」に属する。また、例えば、キーワード#14はトレンドスコアの値が小さく検索数の値が大きい位置にプロットされており、トレンドスコア及び検索数のどちら値も「ブームエリア」の範囲内であるため、「ブームエリア」に属する。
【0020】
キーワードは、例えば、「ポテンシャルエリア」から「ネクストブレイクエリア」、「ネクストブレイクエリア」から「ブレイクエリア」、「ブレイクエリア」から「ブームエリア」へと遷移する。例えば、図3では、キーワード#1は「ネクストブレイクエリア」に属しているが、ある期間が経過すると、「ブレイクエリア」へと遷移する場合がある。また、例えば、図3では、キーワード#5は「ポテンシャルエリア」に属しているが、ある期間が経過すると、「ネクストブレイクエリア」へと遷移する場合がある。また、例えば、図3では、キーワード#11は「ブレイクエリア」に属しているが、ある期間が経過すると、「ブームエリア」へと遷移する場合がある。このように、キーワードは4象限を右回りに遷移する場合もあれば、4象限から除外される場合もある。
【0021】
図3は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。利用者U1がキーワードを指定する操作(例えば、クリックやタップなど)を端末装置10で行うと、情報処理装置100は、キーワードの指定を受け付ける(ステップS101)。例えば、利用者U1が象限図C1に表示されたキーワードの中からキーワードを指定する操作を行うと、情報処理装置100は、キーワードの指定を受け付ける。図3では、利用者U1が象限図C1に表示されたキーワード#1を指定したため、情報処理装置100は、キーワード#1の指定を受け付ける。
【0022】
情報処理装置100は、キーワード#1の指定を受け付けると、象限図C1に含まれる象限ごとにキーワード#1の検索がスパイクした際のユーザを特定する。なお、キーワードの検索数を時系列で表示した際に急激に上昇し、その後、急激に下降するときがあり、このような事象をスパイクと呼ぶ。スパイクは予め定められたルールに基づき判断される。具体的には、情報処理装置100は、キーワード#1の検索数を参照して、上昇率及び下降率が所定の条件を満たす期間(以下、適宜、「スパイク期間」とする。)を特定する(ステップS102)。この際、情報処理装置100は、象限ごとにキーワード#1のスパイク期間を特定する。なお、スパイク期間は象限ごとに異なってもよい。そして、情報処理装置100は、象限ごとにキーワード#1のスパイク期間において、キーワード#1を検索したユーザ(すなわち、スパイク期間の間にキーワード#1を検索したユーザ)を特定する(ステップS103)。このように、情報処理装置100は、象限ごとにキーワード#1の検索がスパイクした際のユーザを特定する。
【0023】
情報処理装置100は、象限ごとに特定したユーザのユーザ情報(例えば、年齢や性別や地域などの属性に関する属性情報など)を取得する。この際、情報処理装置100は、象限ごとに特定したユーザのユーザ情報に基づきユーザの属性情報を特定若しくは推定してもよい。また、情報処理装置100は、各象限のユーザ情報の共通性を特定し、共通性を示すベン図(ユーザの重複関係を示すコンテンツの一例)を生成する(ステップS104)。そして、情報処理装置100は、生成したベン図を表示させるための情報を端末装置10へ提供する(ステップS105)。端末装置10は、情報処理装置100から提供された情報を受信すると、情報処理装置100により生成されたベン図を表示させる。このように、情報処理装置100は、トレンドスコアの変化に貢献したユーザのユーザ情報に基づき生成したベン図を表示させる。なお、ユーザの重複関係を示すコンテンツの一例としてベン図を生成する場合を例に挙げて説明するが、特にベン図に限定されなくてもよい。
【0024】
図4は、実施形態に係るベン図の一例を示す図である。ここで、例えば、スパイク1は「ポテンシャルエリア」、スパイク2は「ネクストブレイクエリア」、スパイク3は「ブレイクエリア」に対応する。スパイク1乃至スパイク3は、キーワード#1のスパイク期間内にキーワード#1を検索したユーザ数を示す。なお、スパイク1乃至スパイク3のそれぞれでスパイク期間が異なってもよい。また、図4では、スパイク1乃至スパイク3の全てに共通するユーザ数が50人であり、スパイク1及びスパイク2のみに共通するユーザ数が200人であり、スパイク2及びスパイク3のみに共通するユーザ数が100人であり、スパイク1及びスパイク3のみに共通するユーザ数が300人である。また、この50人の範囲がスパイク1乃至スパイク3の重複関係にあるためスパイク1乃至スパイク3の重複関係を満たすユーザである。また、この200人の範囲がスパイク1及びスパイク2のみで重複関係にあるためスパイク1及びスパイク2のみの重複関係を満たすユーザである。また、この100人の範囲がスパイク2及びスパイク3のみで重複関係にあるためスパイク2及びスパイク3のみの重複関係を満たすユーザである。また、この300人の範囲がスパイク1及びスパイク3のみで重複関係にあるためスパイク1及びスパイク3のみの重複関係を満たすユーザである。
【0025】
利用者U1は、例えば、このような重複関係にある範囲をベン図の中から選択すると(ステップS106)、情報処理装置100は、選択された範囲に属するユーザの属性情報を示すコンテンツを提供する(ステップS107)。例えば、利用者U1がこの50人の範囲を選択すると、情報処理装置100は、スパイク1乃至スパイク3の重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する。また、例えば、利用者U1がこの200人の範囲を選択すると、情報処理装置100は、スパイク1及びスパイク2のみの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する。また、例えば、利用者U1がこの300人の範囲を選択すると、情報処理装置100は、スパイク2及びスパイク3のみの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する。また、例えば、利用者U1がこの100人の範囲を選択すると、情報処理装置100は、スパイク1及びスパイク3のみの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する。このように、情報処理装置100は、選択部分のユーザのペルソナを可視化することができる。また、情報処理装置100は、キーワード#1のトレンドスコアの変化に関する特徴的なユーザのペルソナを可視化することができる。
【0026】
(情報処理のバリエーション)
上記実施形態では、スパイクが象限に紐づく場合を例に挙げて説明したが、この例に限定されなくてもよい。例えば、スパイクはキーワードの検索に関する他のトークンのカテゴリと紐づけられてもよい。具体的には、スパイクは検索の時系列や時期や地域などと紐づけられてもよい。情報処理装置100は、検索態様が異なるカテゴリに属するユーザを特定することでベン図を生成してもよい。
【0027】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図5は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0028】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送取得を行う。
【0029】
(入力部12)
入力部12は、利用者からの各種操作を受け付ける。図3では、利用者U1からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0030】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から受信した情報に基づきコンテンツを表示する。
【0031】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(Controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から受信した情報に基づくコンテンツを表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0032】
図5に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0033】
(受信部141)
受信部141は、象限図に関する情報を受信する。例えば、受信部141は、象限図を表示させるための情報を受信する。また、受信部141は、利用者が象限図の中から指定したキーワードに対応したベン図に関する情報を受信する。例えば、利用者が象限図の中から指定したキーワードに対応したベン図を表示させるための情報を受信する。また、受信部141は、利用者がベン図の中から選択した範囲に対応した重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを受信する。例えば、受信部141は、利用者がベン図の中から選択した範囲に対応した重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを表示させるための情報を受信する。
【0034】
(送信部142)
送信部142は、利用者の操作に基づく情報を送信する。例えば、送信部142は、利用者が指定したキーワードに関する情報を送信する。例えば、送信部142は、利用者が象限図の中から指定したキーワードに関する情報を送信する。また、例えば、送信部142は、利用者が選択した重複関係にある範囲に関する情報を送信する。例えば、送信部142は、利用者がベン図の中から選択した重複関係にある範囲に関する情報を送信する。
【0035】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図6に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0036】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送取得を行う。
【0037】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図6に示すように、記憶部120は、検索履歴記憶部121と、ユーザ情報記憶部122とを有する。
【0038】
検索履歴記憶部121は、キーワードの検索履歴を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係る検索履歴記憶部121の一例を示す。図7に示すように、検索履歴記憶部121は、「検索ID」、「ユーザID」、「日時」、「キーワード」といった項目を有する。
【0039】
「検索ID」は、キーワードの検索を識別するための識別情報を示す。「検索者」は、キーワードの検索を行ったユーザを識別するための識別情報を示す。「日時」は、キーワードの検索が行われた日時を示す。「キーワード」は、検索が行われたキーワードを示す。
【0040】
ユーザ情報記憶部122は、ユーザ情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係るユーザ情報記憶部122の一例を示す。図8に示すように、ユーザ情報記憶部122は、「ユーザID」、「ユーザ情報」といった項目を有する。
【0041】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「ユーザ情報」は、ユーザ情報を示す。
【0042】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0043】
図6に示すように、制御部130は、取得部131と、受付部132と、特定部133と、生成部134と、第1提供部135と、第2提供部136とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0044】
(取得部131)
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。
【0045】
取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0046】
取得部131は、利用者が指定したキーワードに関する情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者が象限図の中から指定したキーワードに関する情報を取得する。また、取得部131は、利用者が選択した重複関係にある範囲に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者がベン図の中から選択した重複関係にある範囲に関する情報を取得する。
【0047】
(受付部132)
受付部132は、利用者のキーワードの指定を受け付ける。例えば、受付部132は、利用者の操作に応じて所定のUI上に表示された象限図の中からキーワードの指定を受け付ける。また、受付部132は、利用者の重複関係にある範囲の指定を受け付ける。例えば、受付部132は、利用者の操作に応じて所定のUI上に表示されたベン図の中から重複関係にある範囲の指定を受け付ける。
【0048】
(特定部133)
特定部133は、特定のキーワード(指定されたキーワード)に関する検索態様が異なるカテゴリに属するユーザをカテゴリごとに特定する。また、特定部133は、検索態様を示す複数の象限の各象限に属するユーザを象限ごとに特定する。
【0049】
特定部133は、象限図に含まれる象限ごとに特定のキーワードの検索がスパイクした際のユーザを特定する。また、特定部133は、特定のキーワードの検索数に基づいて象限ごとに特定のキーワードのスパイク期間を特定する。また、特定部133は、象限ごとに対応したスパイク期間内(例えば、象限ごとに異なるスパイク期間内)に特定のキーワードを検索したユーザを特定する。
【0050】
(生成部134)
生成部134は、象限ごとに特定したユーザのユーザ情報に基づきベン図を生成する。例えば、生成部134は、各象限のユーザ情報に基づきベン図を生成する。
【0051】
(第1提供部135)
第1提供部135は、ユーザの重複関係を示すコンテンツを提供する。例えば、第1提供部135は、ユーザの重複関係を示すベン図を提供する。
【0052】
(第2提供部136)
第2提供部136は、第1提供部135により提供されたコンテンツを介して選択されたユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する。例えば、第2提供部136は、ベン図の中から選択された範囲に対応した重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する。
【0053】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0054】
図9に示すように、情報処理装置100は、利用者の指定したキーワードに関する情報を取得する(ステップS201)。
【0055】
情報処理装置100は、取得したキーワードに関する情報に基づきキーワードに関する検索態様が異なるカテゴリに属するユーザを特定する(ステップS202)。
【0056】
情報処理装置100は、カテゴリごとに特定したユーザのユーザ情報に基づきユーザの重複関係を示すコンテンツを生成する(ステップS203)。
【0057】
情報処理装置100は、生成したユーザの重複関係を示すコンテンツを提供する(ステップS204)。
【0058】
情報処理装置100は、提供したコンテンツを介して選択されたユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する(ステップS205)。
【0059】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、特定部133と、第1提供部135と、第2提供部136とを有する。特定部133は、所定のキーワードに関する検索態様が異なるカテゴリに属するユーザをカテゴリごとに特定する。第1提供部135は、特定部133により特定されたカテゴリごとのユーザのユーザ情報に基づき生成されたユーザの重複関係を示すコンテンツを提供する。第2提供部136は、第1提供部135により提供されたコンテンツを介して選択されたユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する。
【0060】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、特定のキーワードと特定のキーワードを検索したユーザ群との関係性を可視化できるため、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることができる。
【0061】
また、特定部133は、検索態様を示す複数の象限の各象限に属するユーザを象限ごとに特定する。
【0062】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、象限ごとに特定のキーワードと特定のキーワードを検索したユーザ群との関係性を可視化することができる。
【0063】
また、第1提供部135は、複数の象限の各象限において所定の条件を満たすユーザの共通性に基づき生成された重複度合を示すベン図を提供する。
【0064】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることができる。
【0065】
また、第1提供部135は、所定のキーワードに関して象限ごとに特定された所定の期間において所定のキーワードを検索したユーザの共通性に基づき生成されたベン図を提供する。
【0066】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることができる。
【0067】
また、第2提供部136は、ベン図の中から選択された範囲のユーザの重複関係を満たすユーザの属性傾向を示すコンテンツを提供する。
【0068】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、キーワードの検索に関してトレンドに影響力の高いユーザ群の把握を可能にすることができる。
【0069】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0070】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0071】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを取得してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0072】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0073】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0074】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0075】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0076】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0077】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0078】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0079】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0080】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 検索履歴記憶部
122 ユーザ情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 受付部
133 特定部
134 生成部
135 第1提供部
136 第2提供部
141 受信部
142 送信部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10