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特開2024-17967家賃保証管理システム、家賃保証管理方法、及び家賃保証管理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017967
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】家賃保証管理システム、家賃保証管理方法、及び家賃保証管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/00 20230101AFI20240201BHJP
【FI】
G06Q40/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120959
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仲屋 幸一郎
(72)【発明者】
【氏名】三井 海地
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB03
(57)【要約】
【課題】家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した際の精算業務の効率化及び事務ミスの防止が可能な家賃保証管理システム、家賃保証管理方法、及び家賃保証管理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施の形態に係る家賃保証管理システムは、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、保証番号、顧客名、家賃保証契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成し、当該保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算データの精算完了フラグが「完了」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、「未完了」の場合は、赤伝票のレコードを自動作成する解約処理手段を備えている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた家賃保証管理システムであって、
前記制御部は、
精算年月、管理会社、請求又は支払の請求支払区分、精算金額、精算番号、精算の完了又は未完了を示す精算完了フラグ、請求番号、支払番号の項目を含む精算ヘッダデータと、精算番号、管理会社、保証番号、顧客名、請求又は支払の請求支払区分、費目、精算金額の項目を含む精算明細データと、を有する精算データが格納される記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、保証番号、顧客名、家賃保証契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成し、当該保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算データの精算完了フラグが「完了」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、「未完了」の場合は、赤伝票のレコードを自動作成する解約処理手段を備えたことを特徴とする家賃保証管理システム。
【請求項2】
前記費目は、保証委託料又は業務委託手数料を含むことを特徴とする請求項1に記載の家賃保証管理システム。
【請求項3】
前記制御部は、
精算データを作成して、前記記憶エリアに格納し、その際、精算ヘッダデータの精算完了フラグを「未完了」、請求番号「-」、支払番号「-」とする精算データ作成処理手段と、
前記記憶エリアに格納されている対象の精算データの精算を確定する際に、精算ヘッダデータの精算完了フラグを「完了」に設定し、請求支払区分が「請求」の場合は、請求番号を設定し、請求支払区分が「支払」の場合は、支払番号を設定する精算確定処理手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の家賃保証管理システム。
【請求項4】
前記精算確定処理手段は、精算が確定した精算データに基づいて、精算ヘッダデータの請求支払区分が「請求」の場合に、請求番号、請求年月、請求先、保証番号、費目、請求金額、売上計上日の項目を含む回収予定データを作成することを特徴とする請求項3に記載の家賃保証管理システム。
【請求項5】
前記精算確定処理手段は、精算が確定した精算データに基づいて、精算ヘッダデータの請求支払区分が「支払」の場合に、支払番号、支払日、支払先、保証番号、支払金額、支払計上日の項目を含む支払予定データを作成することを特徴とする請求項3に記載の家賃保証管理システム。
【請求項6】
前記制御部は、
精算が確定した精算データに基づいて、仕訳データを作成する仕訳データ作成手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の家賃保証管理システム。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置が実行する家賃保証管理方法であって、
前記制御部は、
精算年月、管理会社、請求又は支払の請求支払区分、精算金額、精算番号、精算の完了又は未完了を示す精算完了フラグ、請求番号、支払番号の項目を含む精算ヘッダデータと、精算番号、管理会社、保証番号、顧客名、請求又は支払の請求支払区分、費目、精算金額の項目を含む精算明細データと、を有する精算データが格納される記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、保証番号、顧客名、家賃保証契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成し、当該保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算データの精算完了フラグが「完了」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、「未完了」の場合は、赤伝票のレコードを自動作成する解約処理工程を含むことを特徴とする家賃保証管理方法。
【請求項8】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための家賃保証管理プログラムであって、
前記制御部は、
精算年月、管理会社、請求又は支払の請求支払区分、精算金額、精算番号、精算の完了又は未完了を示す精算完了フラグ、請求番号、支払番号の項目を含む精算ヘッダデータと、精算番号、管理会社、保証番号、顧客名、請求又は支払の請求支払区分、費目、精算金額の項目を含む精算明細データと、を有する精算データが格納される記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、保証番号、顧客名、家賃保証契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成し、当該保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算データの精算完了フラグが「完了」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、「未完了」の場合は、赤伝票のレコードを自動作成する解約処理工程を実行させるための家賃保証管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家賃保証管理システム、家賃保証管理方法、及び家賃保証管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、家賃保証会社は、賃借人と直接賃貸借契約を締結するわけではなく、管理会社(代理店)が賃借人に対して家賃保証会社を紹介する形式で保証契約を締結し、管理会社に家賃保証業務を委託する。そのため、家賃保証会社は、管理会社に対して賃借人から回収した保証委託料の請求や業務委託手数料の支払の業務が発生する。従来、家賃保証に関するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-52848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した際の精算業務の効率化及び事務ミスの防止に関して何ら記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した際の精算業務の効率化及び事務ミスの防止が可能な家賃保証管理システム、家賃保証管理方法、及び家賃保証管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、前記制御部は、精算年月、管理会社、請求又は支払の請求支払区分、精算金額、精算番号、精算の完了又は未完了を示す精算完了フラグ、請求番号、支払番号の項目を含む精算ヘッダデータと、精算番号、管理会社、保証番号、顧客名、請求又は支払の請求支払区分、費目、精算金額の項目を含む精算明細データと、を有する精算データが格納される記憶エリアにアクセス可能に構成されており、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、保証番号、顧客名、家賃保証契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成し、当該保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算データの精算完了フラグが「完了」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、「未完了」の場合は、赤伝票のレコードを自動作成する解約処理手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記費目は、保証委託料又は業務委託手数料を含むことにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、精算データを作成して、前記記憶エリアに格納し、その際、精算ヘッダデータの精算完了フラグを「未完了」、請求番号「-」、支払番号「-」とする精算データ作成処理手段と、前記記憶エリアに格納されている対象の精算データの精算を確定する際に、精算ヘッダデータの精算完了フラグを「完了」に設定し、請求支払区分が「請求」の場合は、請求番号を設定し、請求支払区分が「支払」の場合は、支払番号を設定する精算確定処理手段と、を備えることにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記精算確定処理手段は、精算が確定した精算データに基づいて、精算ヘッダデータの請求支払区分が「請求」の場合に、請求番号、請求年月、請求先、保証番号、費目、請求金額、売上計上日の項目を含む回収予定データを作成することにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記精算確定処理手段は、精算が確定した精算データに基づいて、精算ヘッダデータの請求支払区分が「支払」の場合に、支払番号、支払日、支払先、保証番号、支払金額、支払計上日の項目を含む支払予定データを作成することにしてもよい。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、前記制御部は、精算が確定した精算データに基づいて、仕訳データを作成する仕訳データ作成手段を備えることにしてもよい。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行する家賃保証管理方法であって、前記制御部は、精算年月、管理会社、請求又は支払の請求支払区分、精算金額、精算番号、精算の完了又は未完了を示す精算完了フラグ、請求番号、支払番号の項目を含む精算ヘッダデータと、精算番号、管理会社、保証番号、顧客名、請求又は支払の請求支払区分、費目、精算金額の項目を含む精算明細データと、を有する精算データが格納される記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、保証番号、顧客名、家賃保証契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成し、当該保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算データの精算完了フラグが「完了」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、「未完了」の場合は、赤伝票のレコードを自動作成する解約処理工程を含むことを特徴とする。
【0013】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための家賃保証管理プログラムであって、前記制御部は、精算年月、管理会社、請求又は支払の請求支払区分、精算金額、精算番号、精算の完了又は未完了を示す精算完了フラグ、請求番号、支払番号の項目を含む精算ヘッダデータと、精算番号、管理会社、保証番号、顧客名、請求又は支払の請求支払区分、費目、精算金額の項目を含む精算明細データと、を有する精算データが格納される記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、保証番号、顧客名、家賃保証契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成し、当該保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算データの精算完了フラグが「完了」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、「未完了」の場合は、赤伝票のレコードを自動作成する解約処理工程を実行させるための家賃保証管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した際の精算業務の効率化及び事務ミスの防止が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1A図1Aは、家賃保証精算業務の一例を示すフロー図である。
図1B図1Bは、家賃保証精算業務の一例を示すフロー図である。
図1C図1Cは、家賃保証精算業務の一例を示すフロー図である。
図1D図1Dは、家賃保証精算業務の一例を示すフロー図である。
図1E図1Eは、家賃保証精算業務の一例を示すフロー図である。
図2図2は、本実施の形態の家賃保証管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図3A図3Aは、本実施の形態の家賃保証管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図3B図3Bは、本実施の形態の家賃保証管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図3C図3Cは、本実施の形態の家賃保証管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図3D図3Dは、本実施の形態の家賃保証管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図3E図3Eは、本実施の形態の家賃保証管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係る家賃保証管理システム、家賃保証管理方法、及び家賃保証管理プログラムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0017】
[1.概要]
家賃保証業界では、保証委託料が売上の根幹であり、多くの保証委託契約を取り扱う一方で、管理会社との保証委託料の精算業務は、精算前後での家賃保保証契約(以下、単に「契約」ともいう)のキャンセル(取消)や解約の発生時に、キャンセルや解約の日付や精算状況に応じて保証委託料や業務委託手数料の返金、請求方法が異なり、契約状況と取引、精算状況を十分に業務運用で確認した上で手続きを行う必要がある。
【0018】
個々の契約における解約やキャンセルによる当該逆精算業務は、どの家賃保証会社でも業務上、煩雑化を招くものであり、業務処理と併せて会計処理においても売上の取消や原価の減少を、請求書や支払伝票を検証し、仕訳起票する必要がある。そのため、担当者の業務負荷が大きく、事務ミスが発生していた。
【0019】
そこで、本実施の形態では、契約のキャンセルや解約が発生した際の管理会社に対する精算業務における請求処理と支払処理(返金処理)をシステム化した。具体的には、契約のキャンセルや解約が発生した際に、精算状況に応じて、管理会社に対する逆精算データを自動で作成することにより、精算業務における請求計上、支払計上の効率化、手作業により事務ミス防止を実現する。また、本実施の形態では、逆精算の処理に応じて売上の取消と原価の戻しの仕訳伝票を自動で作成する。
【0020】
図1A図1Eは、家賃保証の精算業務の一例を示すフロー図である。図1A図1Eを参照して、家賃保証の精算業務の一例を説明する。
【0021】
(T1)例えば、精算年月「2022/4」に管理会社への保証委託料と業務委託料の精算を行い、例えば、図1Aに示すような精算データ(精算ヘッダデータ、精算明細データ)を作成する。
【0022】
(T2)精算年月「2022/4」に、管理会社へ保証委託料と業務委託手数料の精算を確定する精算確定処理を実行して、図1Aに示すように、精算データを確定し、回収予定データを作成する。
【0023】
(T3)2022/4の確定した精算データに基づき、図1Bに示すような仕訳データを作成する。
【0024】
(T4)精算年月「2022/5」に管理会社への保証委託料と業務委託料の新たな精算を行い、図1Bに示すような精算データを作成する。
【0025】
(T5)保証番号「0000000001」のキャンセル、保証番号「0000000002」の解約が発生したので、図1Cに示すような解約データを作成する。
【0026】
(T6)オペレータは手動で精算訂正入力を行う。4月分の精算については精算確定、5月分は未精算であるため解約分の逆精算の明細入力を行い、図1Cに示すように、積算明細データの訂正を行う。オペレータは保証番号毎に精算データの精算状況を確認して訂正を行う。オペレータは、保証番号「0000000001」の精算番号「0001」については、精算済みのため、精算明細データの精算請求支払区分の「請求」と「支払」を反転させた逆精算のレコードを入力する。保証番号「0000000002」の精算番号「0003」については、精算が完了していないため、赤伝票のレコードを入力する。
【0027】
このように、オペレータは、契約のキャンセルや解約が発生した場合に、当該保証番号の精算状況を確認して、手動で精算データを訂正する必要があるため、業務負荷が大きく、また、事務ミス等が発生する。
【0028】
本発明では、後述するように、契約のキャンセルや解約が発生した際に、精算状況を自動判断して、精算状況に応じて、管理会社に対する逆精算データを自動で作成することにより、精算業務における請求計上・支払計上の効率化、手作業により事務ミス防止を実現する。
【0029】
(T7)精算年月「2022/5」に管理会社への保証委託料と業務委託料の再計算を行い、図1Dに示すように、精算データを更新する。
【0030】
(T8)精算年月「2022/5」に、管理会社へ保証委託料と業務委託手数料の精算を確定する精算確定処理を実行して、図1Dに示すように、精算データを確定する。また、確定した精算データに基づいて、図1Dに示すように、支払依頼データを作成する。
【0031】
(T9)2022/5の確定した精算データに基づき、図1Eに示すような仕訳データを作成する(2022/4の精算の逆仕訳を起票する)。
【0032】
本発明の家賃保証管理システムは、家賃債務保証事業を営む法人や業界に広く適用可能である。
【0033】
[2.構成]
本実施の形態に係る家賃保証管理システム100の構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施の形態に係る家賃保証管理システム100の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態に係る家賃保証管理システム100は、例えば、家賃保証会社等において好適に使用することができる。
【0034】
家賃保証管理システム100は、ワークステーションや市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータ等である。なお、家賃保証管理システム100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0035】
家賃保証管理システム100は、図2に示すように、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。家賃保証管理システム100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0036】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、家賃保証管理システム100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、家賃保証管理システム100とサーバ200等とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する記憶部106に格納されるデータは、サーバに格納されてもよい。
【0037】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。また、ユーザが出力装置(モニタ)114の画面に表示して、入力装置112で操作することを、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。
【0038】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。また、記憶部106は、データテーブル106a等を備えている。
【0039】
データテーブル106aは、精算データ、解約データ、回収予定データ、支払依頼データ、仕訳データ等の各種データを格納するためのテーブルである。
【0040】
精算データは、精算ヘッダデータと精算明細データとで構成されていてもよい。精算ヘッダデータは、精算年月、管理会社、請求又は支払を指定する請求支払区分(例えば、「0:請求」、「1:支払」)、精算金額、精算番号、精算が完了したか否かを示す精算完了FLG(フラグ)、請求番号、支払番号の項目を含んでいてもよい。精算完了FLGは、例えば、「0:未確定(未完了)」、「1:確定(完了)」である。
【0041】
精算明細データは、精算番号、管理会社、保証番号、顧客名、請求支払区分、費目、精算金額の項目を含んでいてもよい。費目は、例えば、業務委託手数料、業務保証手数料である。業務委託手数料は、家賃保証会社が、管理会社に業務委託をした際に支払う手数料である。業務保証手数料は、管理会社が顧客から回収した家賃保証料を管理会社に請求するものである。
【0042】
精算ヘッダデータと精算明細データは、精算番号で紐付けされている。精算ヘッダデータの精算は、精算番号単位で精算明細データを集計したものであり、その収支がプラスの場合は、請求支払区分は、「請求」、マイナスの場合は「支払」となり、精算金額は、請求金額と支払金額の差分額となる。
【0043】
解約データは、保証番号、顧客名、解約区分、解約日、管理会社の項目を含んでいてもよい。解約区分は、例えば、「0:キャンセル」、「1:解約」である。「キャンセル」は、家賃保証契約の保証開始時刻前に契約を取りやめる場合をいう。「解約」は、保証開始時刻を過ぎてから契約を取りやめる場合をいう。
【0044】
回収予定データは、請求番号、請求年月、請求先、保証番号、費目、請求金額、売上計上日の項目を含んでいてもよい。回収予定データは、精算ヘッダデータの請求支払区分が「請求」の場合に作成される。
【0045】
支払依頼データは、支払番号、支払日、支払先、保証番号、支払金額、支払計上日の項目を含んでいてもよい。回収予定データは、精算ヘッダデータの請求支払区分が「支払」の場合に作成される。
【0046】
制御部102は、家賃保証管理システム100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0047】
制御部102は、記憶部106に格納されているデータテーブル(記憶エリア)106aにアクセス可能に構成されている。なお、データテーブル106aは、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0048】
制御部102は、機能概念的に、精算データ作成部102aと、精算確定処理部102bと、解約処理部102cと、仕訳データ作成部102dと、画面表示制御部102eとを備えている。
【0049】
精算データ作成部102aは、精算データ作成処理を実行する。具体的には、精算データ作成処理では、精算データ作成部102a、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、精算データ(精算ヘッダデータ、精算明細データ)を作成して、データテーブル106aに格納する。その際、精算ヘッダデータの精算完了FLGを「0:未確定」、請求番号「-」、支払番号「-」とする。
【0050】
また、精算データ作成部102aは、精算データ作成処理(再計算処理)を実行する。
具体的には、精算データ作成処理(再計算処理)では、精算データ作成部102aは、後述するように、家賃保証契約の解除又はキャンセルが行われて、精算データの精算明細データに逆精算のレコードや赤伝票のレコードが作成された場合には、当該精算データの精算ヘッダデータの再計算を行い、精算明細データの精算金額の収支の合計金額を「精算金額」とし、「請求支払区分」を収支のプラス/マイナスに応じて再設定し、新たな「精算番号」を設定する。
【0051】
精算確定処理部102bは、精算確定処理を実行する。具体的には、精算確定処理では、精算確定処理部102bは、データテーブル106aに格納されている対象の精算データの精算を確定する際に、精算ヘッダデータの精算完了FLGを「1:確定」とし、請求支払区分が「0:請求」の場合は、請求番号を採番(設定)し、請求支払区分が「1:支払」の場合は、支払番号を採番(設定)する。
【0052】
また、精算確定処理部102bは、確定した精算データに基づいて、精算ヘッダデータの請求支払区分が「請求」の場合に、請求番号、請求年月、請求先、保証番号、費目、請求金額、売上計上日の項目を含む回収予定データを作成して、データテーブル106aに格納する。
【0053】
また、精算確定処理部102bは、確定した精算データに基づいて、精算ヘッダデータの請求支払区分が「支払」の場合に、支払番号、支払日、支払先、保証番号、支払金額、支払計上日の項目を含む支払依頼データを作成して、データテーブル106aに格納する。
【0054】
解約処理部102cは、解約入力処理を実行する。具体的には、解約入力処理では、解約処理部102cは、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、保証番号、顧客名、契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成してデータテーブル106aに格納する。また、当該解約データの保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算ヘッダデータの精算完了FLGを参照して、精算完了FLGが「1:確定」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、精算完了FLGが「0:未確定」の場合は、当該精算明細データにおいて、赤伝票のレコードを自動作成する。
【0055】
仕訳データ作成部102dは、仕訳データ作成処理を実行する。具体的には、仕訳データ作成処理では、仕訳データ作成部102dは、確定した精算データに基づいて、仕訳データを作成してデータテーブル106aに格納する。
【0056】
画面表示制御部102eは、モニタ114に表示する各種入力画面の表示及びその入力の受付を制御する。
【0057】
[3.処理の具体例]
図2図3Eを参照して、本実施の形態における家賃保証管理システム100の制御部102の処理の具体例を説明する。図3A図3Eは、本実施の形態における家賃保証管理システム100の制御部102の処理の具体例を説明するための処理フロー(サンプルデータ)を示す図である。以下に示す具体例の処理フローは一例であり、本発明はこれに限られるものでなく、家賃保証契約のキャンセルや解除は他のタイミングでも行われる。
【0058】
(S1:精算データ作成処理)
例えば、精算年月「2022/4」に管理会社への保証委託料と業務委託料の精算を行い、例えば、図3A(A)、(B)に示すような精算データを作成する。精算データ作成部102a、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、精算データ(精算ヘッダデータ、精算明細データ)を作成して、データテーブル106aに格納する。その際、精算ヘッダデータの精算完了FLGを「0:未確定」、請求番号「-」、支払番号「-」とする。
【0059】
図3A(A)は、作成される精算ヘッダデータのデータ例を示している。精算ヘッダデータは、精算年月、管理会社、請求支払区分、精算金額、精算番号、精算完了FLG、請求番号、支払番号の項目を含んでいる。同図に示す例では、精算年月「2022/4」、管理会社「管理会社A」、請求支払区分「0:請求」、精算金額「¥70,000」、精算番号「00001」、精算完了FLG「0:未確定」、請求番号「-」、支払番号「-」となっている。
【0060】
図3A(B)は、精算明細データのデータ例を示している。精算明細データは、精算番号、管理会社、保証番号、顧客名、請求支払区分、費目、精算金額の項目を含んでいる。同図に示す例では、1行目は、精算番号「00001」、管理会社「管理会社A」、保証番号「0000000001」、顧客名「タナカタロウ」、請求支払区分「0:請求」、費目「初回保証委託料」、精算金額「¥100,000」、2行目は、精算番号「00001」、管理会社「管理会社A」、保証番号「0000000001」、顧客名「タナカタロウ」、請求支払区分「1:支払」、費目「業務委託手数料」、精算金額「¥30,000」となっている。
【0061】
(S2:精算確定処理)
精算年月「2022/4」に、管理会社へ保証委託料と業務委託手数料の精算を確定して、図3A(C)、(D)に示すように、精算データを確定する。精算確定処理部102bは、対象の精算データの精算を確定する際に、精算ヘッダデータの精算完了FLGを「1:確定」とし、請求支払区分が「0:請求」の場合は、請求番号を採番(設定)し、請求支払区分が「1:支払」の場合は、支払番号を採番(設定)する。
【0062】
具体的には、図3A(C)に示すように、精算ヘッダデータの精算完了FLGを「1:確定」に更新すると共に、請求支払区分が「0:請求」であるので、新たに請求番号「10001」を設定する。
【0063】
精算確定処理部102bは、確定した精算データに基づいて、精算ヘッダデータの請求支払区分が「請求」の場合に回収予定データを作成して、データテーブル106aに登録する。
【0064】
図3A(E)は、作成される回収予定データのデータ例を示している。回収予定データは、請求番号、請求年月、請求先、保証番号、費目、請求金額、売上計上日の項目を含んでいる。同図に示す例では、請求番号「10001」、請求年月「2022/4」、請求先「管理会社A」、保証番号「-」、費目「保証委託料」、請求金額「¥70,000」、売上計上日「2022/4/30」となっている。
【0065】
(S3:仕訳データ作成処理)
2022/4に確定した精算データに基づき、図3B(A)に示すような仕訳データを作成する。仕訳データ作成部102dは、確定した精算データに基づいて、仕訳データを作成してデータテーブル106aに格納する。
【0066】
図3B(A)は、作成される仕訳データの例を示す図である。同図に示す例では、借方が売掛金:¥100,000/貸方が売上(保証委託料):¥100,000、借方が原価/業務委託手数料:¥30,000/貸方が買掛金:¥30,000となっている。
【0067】
(S4:精算データ作成処理)
例えば、精算年月「2022/5」に管理会社への保証委託料と業務委託料の新たな精算を行い、例えば、図3B(B)、(C)に示すような精算データを作成する。
【0068】
図3B(B)は、作成される精算ヘッダデータのデータ例を示す図である。同図に示す例では、精算年月「2022/5」、管理会社「管理会社A」、請求支払区分「0:請求」、精算金額「¥7,000」、精算番号「00002」、精算完了FLG「0:未確定」、請求番号「-」、支払番号「-」となっている。
【0069】
図3B(C)は、作成される精算明細データのデータ例を示す図である。同図に示す例では、1行目は、精算番号「00002」、管理会社「管理会社A」、保証番号「0000000002」、顧客名「サトウイチロウ」、請求支払区分「0:請求」、費目「更新保証委託料」、精算金額「¥10,000」、2行目は、精算番号「00002」、管理会社「管理会社A」、保証番号「0000000002」、顧客名「サトウイチロウ」、請求支払区分「1:支払」、費目「業務委託手数料」、精算金額「¥3,000」となっている。
【0070】
(S5:解約入力処理)
保証番号「0000000001」のキャンセル、保証番号「0000000002」の解約が発生したので、図3C(A)に示すような解約データを作成する。解約処理部102cは、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、保証番号、顧客名、契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成してデータテーブル106aに格納する。
【0071】
図3C(A)は、解約データのデータ例を示す図である。解約データは、保証番号、顧客名、解約区分、解約日、管理会社の項目を含んでいる。同図に示す例では、1行目は、保証番号「0000000001」、顧客名「タナカタロウ」、解約区分「0:キャンセル」、解約日「2022/05/31」、管理会社「管理会社A」、2行目は、保証番号「0000000002」、顧客名「サトウイチロウ」、解約区分「1:解約」、解約日「2022/05/31」、管理会社「管理会社A」となっている。
【0072】
また、解約処理部102cは、解約データの保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算ヘッダデータの精算完了FLGを参照して、精算完了FLGが「1:確定」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、精算完了FLGが「0:未確定」の場合は、当該精算明細データにおいて、赤伝票のレコードを自動作成する。
【0073】
図3C(B)は、更新される精算明細データの例を示す図である。保証番号「0000000001」については、紐づく精算ヘッダデータ(精算番号「00001」)の精算完了FLG「1:確定」となっているので、精算明細データの精算請求支払区分の「請求」と「支払」を反転させた逆精算のレコードを作成する。具体的には、3行目に、管理会社「管理会社A」、保証番号「0000000001」、顧客名「タナカタロウ」、請求支払区分「1:支払」、費目「初回保証委託料」、精算金額「¥100,000」のレコード、4行目に、精算番号「00001」、管理会社「管理会社A」、保証番号「0000000001」、顧客名「タナカタロウ」、請求支払区分「0:請求」、費目「業務委託手数料」、精算金額「¥30,000」のレコードを追加する。
【0074】
保証番号「0000000002」については、紐づく精算ヘッダデータ(精算番号「00002」)の精算完了FLG「0:未確定」となっているので、請求明細データに赤伝票のレコードを追加する。具体的には、5行目に、管理会社「管理会社A」、保証番号「0000000002」、顧客名「サトウイチロウ」、請求支払区分「0:請求」、費目「更新保証委託料」、精算金額「¥-10,000」のレコード、6行目に、管理会社「管理会社A」、保証番号「0000000002」、顧客名「サトウイチロウ」、請求支払区分「1:支払」、費目「業務委託手数料」、精算金額「¥-3,000」のレコードを追加する。
【0075】
(S6:精算データ作成(再計算処理))
精算年月「2022/5」に管理会社への保証委託料と業務委託料の再計算を行い、図3D(A)、(B)に示すように、精算データを更新する。精算データ作成部102aは、家賃保証契約の解除又はキャンセルが行われて、精算データの精算明細データに逆精算のレコードや赤伝票のレコードが作成された場合には、当該精算データの精算ヘッダデータの再計算を行い、精算明細データの精算金額の収支の合計金額を「精算金額」とし、「請求支払区分」を収支のプラス/マイナスに応じて再設定し、新たな「精算番号」を設定する。
【0076】
図3D(A)は、再計算した精算ヘッダデータのデータ例を示している。同図に示すように、精算ヘッダデータの請求支払区分を「1:支払」に、精算金額を「¥70,000」、精算番号を「00003」に設定する。
【0077】
図3D(B)は、再計算した精算ヘッダデータのデータ例を示している。同図に示すように、精算明細データの3~6行に、精算年月「2022/5」、精算番号「00003」を追加する。
【0078】
(S7:精算確定処理)
精算年月「2022/5」に、管理会社へ保証委託料と業務委託手数料の精算を確定して、図3E(A)、(B)に示すように、精算データを確定する。
【0079】
具体的には、図3E(A)に示すように、精算ヘッダデータの精算完了FLGを「1:確定」に更新すると共に、請求支払区分が「1:支払」であるので、新たに支払番号「20001」を設定する。
【0080】
また、精算確定処理部102bは、確定した精算データに基づいて、精算ヘッダデータの請求支払区分が「支払」の場合に支払依頼データを作成して、データテーブル106aに格納する。
【0081】
図3E(C)は、支払依頼データのデータ例を示す図である。支払依頼データは、支払番号、支払日、支払先、保証番号、支払金額、支払計上日の項目を含んでいる。同図に示す例では、支払番号「20001」支払日「2022/5/31」、支払先「A管理会社」、支払金額「¥70,000」、支払計上日「2022/5/31」となっている。
【0082】
(S8:仕訳データ作成処理)
2022/5の確定した精算に基づき、図3E(D)に示すような仕訳データを作成する(2022/4の精算の逆仕訳を起票する)。
【0083】
図3E(D)は、作成される仕訳データの例を示す図である。同図に示す例では、借方が売上(保証委託料):¥100,000/貸方が売掛金:¥100,000、借方が買掛金:¥30,000/貸方が原価/業務委託手数料:¥30,000となっている。
【0084】
以上説明したように、本実施の形態によれば、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した場合に、保証番号、顧客名、家賃保証契約のキャンセル又は解約を指定する解約区分、解約日、管理会社を含む解約データを作成し、当該保証番号の精算明細データと精算番号で紐づく精算データの精算完了フラグが「完了」の場合は、当該精算明細データにおいて、逆精算のレコードを自動作成する一方、「未完了」の場合は、赤伝票のレコードを自動作成する解約処理部102cを備えているので、家賃保証契約のキャンセルや解約が発生した際の精算業務の効率化及び事務ミスの防止が可能となる。
【0085】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0086】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0087】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0088】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0089】
例えば、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0090】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0091】
また、家賃保証管理システム100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0092】
例えば、家賃保証管理システム100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて家賃保証管理システム100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0093】
また、このコンピュータプログラムは、家賃保証管理システム100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0094】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0095】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0096】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0097】
また、家賃保証管理システム100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、家賃保証管理システム100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0098】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0099】
100 家賃保証管理システム
102 制御部
102a 精算データ作成部
102b 精算確定処理部
102c 解約処理部
102d 仕訳データ作成部
102e 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a データテーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
300 ネットワーク
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E