(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179709
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 25/07 20060101AFI20241219BHJP
H01L 21/60 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H01L25/08 Y
H01L25/08 E
H01L25/08 H
H01L21/60 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098761
(22)【出願日】2023-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100213654
【弁理士】
【氏名又は名称】成瀬 晃樹
(72)【発明者】
【氏名】三浦 正幸
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 一磨
(72)【発明者】
【氏名】佐野 雄一
【テーマコード(参考)】
5F044
【Fターム(参考)】
5F044AA02
5F044AA12
(57)【要約】
【課題】チップをより適切に配置することができる半導体装置を提供する。
【解決手段】本実施形態による半導体装置は、基板と、複数の第1半導体チップと、複数の第1接着層と、第2半導体チップと、を備える。基板は、第1面を有する。複数の第1半導体チップは、第1面に略平行な方向にずれて積層される。複数の第1接着層は、複数の第1半導体チップのそれぞれの下面に設けられる。第2半導体チップは、第1面上に設けられる。複数の第1接着層のうち少なくとも1つの第1接着層は第2半導体チップの上面に接する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面を有する基板と、
前記第1面に略平行な方向にずれて積層された複数の第1半導体チップと、
前記複数の第1半導体チップのそれぞれの下面に設けられた複数の第1樹脂と、
前記第1面上に設けられる第2半導体チップと、
を備え、
前記複数の第1樹脂のうち少なくとも1つの前記第1樹脂は前記第2半導体チップの上面に接する、半導体装置。
【請求項2】
前記第1半導体チップは、前記第1面に略平行な方向に、前記第1半導体チップの短辺の長さの2分の1以上ずれて積層される、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2半導体チップの上面に接する前記第1樹脂は、他の前記複数の第1樹脂よりも厚い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
第1面を有する基板と、
前記第1面に設けられ、第1半導体チップを有する第1積層体と、
前記第1面に設けられ、前記第1積層体から離れて設けられ、第2半導体チップを有する第2積層体と、
前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとを互いに電気的に接続する第1ワイヤと、を備える、半導体装置。
【請求項5】
前記第1積層体と前記基板とを接続する第2ワイヤをさらに備える、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
第1面を有する基板と、
複数の第1半導体チップと、
を備え、
少なくとも1つの前記第1半導体チップは、
前記第1面に略垂直な方向から見て、細長形状であり、
長辺のうち第1辺に沿って設けられる複数の第1パッドと、長辺のうち第2辺に沿って設けられる複数の第2パッドとを電気的に接続する配線と、を有する、半導体装置。
【請求項7】
前記基板は、前記第1面に略垂直な方向から見て、複数の前記第1半導体チップを挟むように、前記第1面上に設けられる第3パッドおよび第4パッドをさらに有し、
前記第3パッドは、前記第1面に略垂直な方向から見て、前記第1辺側の前記第1面上の位置に設けられ、前記第1半導体チップに基準電圧または接地電圧を供給し、
前記第4パッドは、前記第1面に略垂直な方向から見て、前記第2辺側の前記第1面上の位置に設けられ、信号が通過可能である、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
複数の前記第1半導体チップは、互いに電気的に接続され、
ワイヤを介して前記第3パッドと接続される前記第1半導体チップは、ワイヤを介して前記第4パッドと接続される前記第1半導体チップとは異なる、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1半導体チップの短辺の幅に対する長辺の幅の比率は、3以上5未満である、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1半導体チップの短辺の幅に対する長辺の幅の比率は、5以上10未満である、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1半導体チップの短辺の幅に対する長辺の幅の比率は、10以上15未満である、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置のパッケージ構造において、短辺の幅に対する長辺の幅の比率(アスペクト比)が高い半導体チップが搭載される場合がある。高アスペクト比の半導体チップは、半導体パッケージ内で適切に配置することが難しい場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開2006/0267173号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チップをより適切に配置することができる半導体装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態による半導体装置は、基板と、複数の第1半導体チップと、複数の第1接着層と、第2半導体チップと、を備える。基板は、第1面を有する。複数の第1半導体チップは、第1面に略平行な方向にずれて積層される。複数の第1接着層は、複数の第1半導体チップのそれぞれの下面に設けられる。第2半導体チップは、第1面上に設けられる。複数の第1接着層のうち少なくとも1つの第1接着層は第2半導体チップの上面に接する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図2】第1実施形態による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【
図3】第1実施形態の比較例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図4】第1実施形態の第1変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図5】第1実施形態の第2変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図6】第1実施形態の第3変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図7】第1実施形態の第4変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図8】第1実施形態の第5変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図9】第1実施形態の第6変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図10】第2実施形態による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図11】第2実施形態による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【
図12】第2実施形態の第1変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図13】第2実施形態の第2変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図14】第2実施形態の第3変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図15】第2実施形態の第4変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図16】第2実施形態の第4変形例による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【
図17】第2実施形態の第5変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図18】第2実施形態の第6変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図19】第2実施形態の第7変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図20】第2実施形態の第8変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図21】第2実施形態の第9変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図22】第2実施形態の第10変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図23】第2実施形態の第11変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図24】第2実施形態の第12変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図25】第2実施形態の第13変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図26】第2実施形態の第14変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図27】第3実施形態による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図28】第3実施形態による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【
図29】第3実施形態の比較例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図30】第3実施形態の比較例による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【
図31】第3実施形態の第1変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図32】第3実施形態の第1変形例による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【
図33】第3実施形態の第2変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図34】第3実施形態の第2変形例による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【
図35】第3実施形態の第3変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図36】第3実施形態の第3変形例による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【
図37】第3実施形態の第4変形例による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【
図38】第3実施形態の第5変形例による半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
【
図39】第3実施形態の第5変形例による半導体装置の構成の一例を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。
図2は、第1実施形態による半導体装置1の構成の一例を示す上面図である。
図2のA-A線は、断面図である
図1に対応する断面を示す。
【0009】
半導体装置1は、配線基板10と、積層体S1、S2と、半導体チップ40と、ボンディングワイヤ81、82と、封止樹脂91とを備えている。半導体装置1は、例えば、NAND型フラッシュメモリのパッケージである。
【0010】
尚、
図1は、基板(配線基板10)の表面に平行で互いに垂直なX方向およびY方向と、基板(配線基板10)の表面に垂直なZ方向とを示している。本明細書では、+Z方向を上方向として取り扱い、-Z方向を下方向として取り扱う。-Z方向は、重力方向と一致していても一致していなくてもよい。
【0011】
配線基板10は、配線層(図示せず)と絶縁層(図示せず)とを含むプリント基板やインタポーザでよい。配線層には、例えば、銅(Cu)、ニッケル(Ni)またはそれらの合金等の低抵抗金属が用いられる。絶縁層には、例えば、ガラスエポキシ樹脂等の絶縁性材料が用いられる。配線基板10は、複数の配線層および複数の絶縁層を積層して構成された多層配線構造を有していてもよい。配線基板10は、例えば、インタポーザのように、その表面と裏面とを貫通する貫通電極を有してもよい。
【0012】
配線基板10の表面(面F10a)には、配線層上に設けられたソルダレジスト層が設けられている。ソルダレジスト層は、配線層を保護し、ショート不良を抑制するための絶縁層にも使用される。配線基板10の表面には、パッド17、18(
図2を参照)が設けられる。パッド17、18は、ソルダレジスト層から露出する配線層である。パッド17は、積層体S1と電気的に接続される。パッド18は、積層体S2と電気的に接続される。パッド17、18は、例えば、金(Au)めっき電極である。また、配線基板10の表面には、金属材料70と接続されるパッド(図示せず)も設けられる。
【0013】
配線基板10の裏面(面F10b)には、配線層上に設けられたソルダレジスト層が設けられている。ソルダレジスト層から露出された配線層には、金属バンプ13が設けられている。金属バンプ13は、図示しない他の部品と配線基板10とを電気的に接続するために設けられている。
【0014】
積層体S1は、半導体チップ20と、接着層21と、を有する。接着層21は、例えば、DAF(Die Attachment Film)またはNCP(Non Conductive Paste)である。積層体S1は、複数の半導体チップ20が積層方向(Z方向)に垂直な方向(例えば、+X方向)へずれて積層された積層体である。また、積層体S1は面F10a上に設けられる。
【0015】
半導体チップ20は、例えば、NAND型フラッシュメモリを含むメモリチップである。半導体チップ20は、その表面(上面、面F20a)に半導体素子(図示せず)を有する。半導体素子は、例えば、メモリセルアレイおよびその周辺回路(CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路)でよい。メモリセルアレイは、複数のメモリセルを三次元配置した立体型メモリセルアレイでもよい。
図1では、4つのメモリチップとしての半導体チップ20が積層されている。しかし、半導体チップの積層数は、3以下でも、5以上であってもよい。
【0016】
積層体S2は、半導体チップ30と、接着層31と、を有する。接着層31は、例えば、DAF(Die Attachment Film)またはNCP(Non Conductive Paste)である。積層体S2は、複数の半導体チップ30が積層方向(Z方向)に垂直な方向(例えば、-X方向)へずれて積層された積層体である。また、積層体S2は、面F10a上の積層体S1の位置から面F10aに略平行なX方向の位置に設けられる。
【0017】
半導体チップ30は、例えば、NAND型フラッシュメモリを含むメモリチップである。半導体チップ30は、その表面(上面、面F30a)に半導体素子(図示せず)を有する。半導体素子は、例えば、メモリセルアレイおよびその周辺回路(CMOS回路)でよい。メモリセルアレイは、複数のメモリセルを三次元配置した立体型メモリセルアレイでもよい。
図1では、4つのメモリチップとしての半導体チップ30が積層されている。しかし、半導体チップの積層数は、3以下でも、5以上であってもよい。
【0018】
半導体チップ40は、例えば、メモリチップを制御するコントローラチップである。半導体チップ40の配線基板10を向いた面F40bには、図示しない半導体素子が設けられている。半導体素子は、例えば、コントローラを構成するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路でよい。半導体チップ40の裏面(下面)である面F40bには、半導体素子と電気的に接続される電極ピラー(図示せず)が設けられている。電極ピラーには、例えば、銅、ニッケルまたはそれらの合金等の低抵抗金属材料が用いられている。
【0019】
また、半導体チップ40は、面F10a上に設けられる。半導体チップ40は、例えば、積層体S1、S2の間に設けられる。
【0020】
接続バンプとしての電極ピラーの周囲には、金属材料70が設けられている。電極ピラーは、金属材料70を介して、ソルダレジスト層の開口部において露出された配線層と電気的に接続される。金属材料70には、例えば、はんだ、銀、銅等の低抵抗金属材料が用いられている。金属材料70は、半導体チップ40の電極ピラーと配線基板10の配線層とを電気的に接続する。
【0021】
金属材料70の周囲の領域、および、半導体チップ40と配線基板10との間の領域には、樹脂層80が設けられている。樹脂層80は、例えば、アンダーフィル樹脂を硬化させたものであり、半導体チップ40の周囲を被覆して保護する。
【0022】
ボンディングワイヤ81は、配線基板10および半導体チップ20の任意のパッドに接続されている。ボンディングワイヤ82は、配線基板10および半導体チップ30の任意のパッドに接続されている。ボンディングワイヤ81、82は、例えば、金(Au)ワイヤである。ボンディングワイヤ81、82で接続するために、半導体チップ20、30は、パッド20p、30pの分だけずらされて積層されている。
【0023】
さらに、封止樹脂91が、積層体S1、S2、半導体チップ40、ボンディングワイヤ81、82等を封止している。これにより、半導体装置1は、積層体S1、S2および半導体チップ40を配線基板10上において1つの半導体パッケージとして構成されている。
【0024】
次に、積層体S1、S2および半導体チップ40の構成の詳細について説明する。
【0025】
図2に示すように、半導体チップ20は、短辺がX方向に略平行になり、長辺がY方向に略平行になるように配置されている。従って、複数の半導体チップ20は、半導体チップ20の短辺方向にずれて積層されている。半導体チップ20は上から見て細長形状である。
【0026】
図1に示すように、積層された半導体チップ20のうち、少なくとも1つの半導体チップ20は、半導体チップ20および半導体チップ40に跨るように配置される。
図1に示す例では、3段目の半導体チップ20は、2段目の半導体チップ20および半導体チップ40に跨るように配置される。すなわち、3段目の半導体チップ20は、接着層21を介して、2段目の半導体チップ20および半導体チップ40に接している。これにより、3段目の半導体チップ20は、半導体チップ40によって支持される。2段目の半導体チップ20の面F20aの高さは、半導体チップ40の面F40aの高さと略同じである。
【0027】
あるいは、2段目の半導体チップ20の面F20aの高さは、半導体チップ40の面F40aの高さより少し低くてもよい。2段目の半導体チップ20の面F20aの高さは、半導体チップ40の面F40aの高さより少し高くてもよい。このようなときでも3段目の半導体チップ20の接着層21が高低差を吸収できる。高低差が1μm以上5μm未満異なっても接着層21により高低差の違いを吸収できる。高低差が5μm以上から10μm未満異なっても接着層21により高低差の違いを吸収できる。高低差が10μm以上から20μm未満異なっても接着層21により高低差の違いを吸収できる。このように、接着層21により高低差の違いを吸収できるのであれば、2段目の半導体チップ20の面F20aの高さは、半導体チップ40の面F40aの高さと略同じであるとしてもよい。
【0028】
また、3段目の半導体チップ20の下部に設けられる接着層21は、他の半導体チップ20の下部に設けられる接着層21よりも厚くてもよい。これにより、2段目の半導体チップ20の面F20aと、面F40aと、の間の高低差を吸収しやすくすることができる。この結果、2段目の半導体チップ20および半導体チップ40上に、3段目の半導体チップ20をより適切に搭載することができる。
【0029】
図2に示すように、半導体チップ30は、短辺がX方向に略平行になり、長辺がY方向に略平行になるように配置されている。従って、複数の半導体チップ30は、半導体チップ30の短辺方向にずれて積層されている。半導体チップ30は上から見て細長形状である。
【0030】
図1に示すように、積層された半導体チップ30のうち、少なくとも1つの半導体チップ30は、半導体チップ30および半導体チップ40に跨るように配置される。
図1に示す例では、3段目の半導体チップ30は、2段目の半導体チップ30および半導体チップ40に跨るように配置される。すなわち、3段目の半導体チップ30は、接着層31を介して、2段目の半導体チップ30および半導体チップ40に接している。これにより、3段目の半導体チップ30は、半導体チップ40によって支持される。2段目の半導体チップ30の面F30aの高さは、半導体チップ40の面F40aの高さと略同じである。
【0031】
また、3段目の半導体チップ30の下部に設けられる接着層31は、他の半導体チップ30の下部に設けられる接着層31よりも厚くてもよい。これにより、3段目の半導体チップ30の面F30aと、面F40aと、の間の高低差を吸収しやすくすることができる。この結果、2段目の半導体チップ30および半導体チップ40上に、3段目の半導体チップ30をより適切に搭載することができる。
【0032】
以上のように、第1実施形態によれば、少なくとも1つの半導体チップ20は、半導体チップ20および半導体チップ40に跨るように配置される。少なくとも1つの半導体チップ30は、半導体チップ30および半導体チップ40に跨るように配置される。これにより、積層体S1、S2は、半導体チップ40に支持される。この結果、半導体チップ20、30をより高段に積層しやすくすることができる。従って、パッケージ内に、半導体チップ20、30をより適切に配置することができる。
【0033】
また、
図2に示すように、短辺の幅に対する長辺の幅の比率(アスペクト比)が高い半導体チップ20、30が用いられる場合がある。後で説明するように、高いアスペクト比を有する半導体チップ20、30が用いられる場合であっても、半導体チップ20、30をより高段に積層しやすくすることができる。尚、
図2に示す半導体チップ20、30のアスペクト比は、一例である。
【0034】
半導体チップ20、30の短辺の幅に対する長辺の幅の比率(アスペクト比)は、所定値以上である。所定値は、例えば、3である。例えば、短辺の幅が小さくなるほど、アスペクト比はさらに大きくなる。所定値は、例えば、5であってもよく、また、10であってもよい。
【0035】
尚、第1実施形態では、積層体S1、S2のずれ量(オフセット量)は、半導体チップ20、30の短辺(X方向)の幅の2分の1未満である。すなわち、半導体チップ20、30は、X方向に、半導体チップ20、30の短辺の長さの2分の1未満ずれて積層される。ずれ量は、パッド20p、30pを露出させるために形成される、或る半導体チップ20、30と、上下に隣接する半導体チップ20、30と、の間のX方向のずれの距離を示す。
【0036】
また、第1実施形態では、3段目の半導体チップ20、30が半導体チップ40に跨るように配置されている。しかし、4段目以上の段の半導体チップ20、30が半導体チップ40に跨るように配置されてもよい。
【0037】
図3は、第1実施形態の比較例による半導体装置1aの構成の一例を示す断面図である。第1実施形態の比較例は、半導体チップ20が半導体チップ40に跨るように配置されていない点で、第1実施形態とは異なっている。尚、
図3では、積層体S1を詳細に説明するので、
図1における配線基板10および積層体S1以外の構成の図示を省略している。
【0038】
半導体チップ20の短辺(X方向)の幅が小さくなるほど、すなわち、アスペクト比が高くなるほど、高段の半導体チップ20が配線基板10に対して傾きやすくなってしまう可能性がある。これは、半導体チップ20のダイボンディングの際に、下の半導体チップ20が上の半導体チップ20を支持する面積が小さくなるためである。この結果、半導体チップ20を高段に積層することが難しくなってしまう。
【0039】
これに対して、第1実施形態では、半導体チップ20、30は、半導体チップ40に跨るように配置され、半導体チップ40により支持される。これにより、高アスペクト比の半導体チップ20、30が用いられる場合であっても、半導体チップ20、30をより高段に積層することができる。
【0040】
(第1実施形態の第1変形例)
図4は、第1実施形態の第1変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第1実施形態の第1変形例は、積層体S1、S2との間で半導体チップ40に跨る半導体チップ20、30の段数が異なる点で、第1実施形態とは異なっている。
【0041】
図4に示す例では、最下段の半導体チップ20は、他の半導体チップ20よりも厚い。最下段の半導体チップ20の面F20aの高さは、半導体チップ40の面F40aの高さと略同じである。これにより、2段目の半導体チップ20は、最下段の半導体チップ20および半導体チップ40に跨るように配置される。
【0042】
また、積層体S1の4段目の半導体チップ20は、Z方向から見て、積層体S2の4段目の半導体チップ30の少なくとも一部と重なるように配置される。これにより、パッケージ面積をより小さくすることができる。
【0043】
第1実施形態の第1変形例のように、積層体S1、S2との間で半導体チップ40に跨る半導体チップ20、30の段数が異なっていてもよい。第1実施形態の第1変形例による半導体装置1は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0044】
(第1実施形態の第2変形例)
図5は、第1実施形態の第2変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第1実施形態の第2変形例は、スペーサ110が設けられる点で、第1実施形態とは異なっている。
【0045】
半導体装置1は、スペーサ110をさらに備える。スペーサ110は、2段目の半導体チップ20、30と、3段目の半導体チップ20、30と、の間に設けられる。スペーサ110は、2段目の半導体チップ20、30および半導体チップ40に跨るように配置される。スペーサ110は、例えば、Siを含んでいてもよく、PI(Polyimide)等の樹脂を含んでいてもよい。
【0046】
第1実施形態の第2変形例のように、スペーサ110が設けられてもよい。第1実施形態の第2変形例による半導体装置1は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
(第1実施形態の第3変形例)
図6は、第1実施形態の第3変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第1実施形態の第3変形例は、半導体チップ40の面F40aの一部が上方に突出している点で、第1実施形態とは異なっている。
【0048】
半導体チップ40は、面F40aの一部に設けられ、上方に突出する凸部41をさらに有する。凸部41の高さは、3段目の半導体チップ20、30の厚さと略同じである。4段目の半導体チップ20は、3段目の半導体チップ20および半導体チップ40の凸部41に跨るように配置される。4段目の半導体チップ30は、3段目の半導体チップ30および半導体チップ40の凸部41に跨るように配置される。これにより、半導体チップ40は、3段目および4段目の半導体チップ20、30を支持することができる。この結果、この結果、半導体チップ20、30をより高段に積層しやすくすることができる。
【0049】
凸部41は、例えば、半導体チップ40の面F40aを研磨するグラインダを用いて、凸部41の周囲を階段状に切り込むことにより、形成される。
【0050】
第1実施形態の第3変形例のように、半導体チップ40の面F40aの一部が上方に突出してもよい。第1実施形態の第3変形例による半導体装置1は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0051】
(第1実施形態の第4変形例)
図7は、第1実施形態の第4変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第1実施形態の第4変形例は、2段目の半導体チップ20、30が半導体チップ40に跨るように配置される点で、第1実施形態とは異なっている。
【0052】
2段目の半導体チップ20、30は、最下段の半導体チップ20、30および半導体チップ40に跨るように配置される。最下段の半導体チップ20、30の面F20a、F30aの高さは、半導体チップ40の面F40aの高さと略同じである。
【0053】
また、積層体S1、S2のずれ量(オフセット量)は、半導体チップ20、30の短辺(X方向)の幅の2分の1以上である。すなわち、半導体チップ20、30は、X方向に、半導体チップ20、30の短辺の長さの2分の1以上ずれて積層される。
【0054】
第1実施形態の第4変形例のように、2段目の半導体チップ20、30が半導体チップ40に跨るように配置されてもよい。第1実施形態の第4変形例による半導体装置1は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0055】
(第1実施形態の第5変形例)
図8は、第1実施形態の第5変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第1実施形態の第5変形例は、半導体チップ40がワイヤボンディングにより配線基板10と接続される点で、第1実施形態とは異なっている。
【0056】
3段目の半導体チップ20は、2段目の半導体チップ20および半導体チップ40に跨るように配置される。3段目の半導体チップ30は、2段目の半導体チップ30および半導体チップ40に跨るように配置される。最下段の半導体チップ20、30の面F20a、F30aの高さは、半導体チップ40の面F40aの高さと略同じである。
【0057】
半導体装置1は、ボンディングワイヤ83をさらに備える。ボンディングワイヤ83は、配線基板10と、半導体チップ40と、を電気的に接続する。ボンディングワイヤ83の少なくとも一部(例えば、ループトップ部)は、2段目の半導体チップ20、30の下部に設けられる接着層21、31に埋め込まれている。
【0058】
また、3段目の半導体チップ20の下部に設けられる接着層21は、他の半導体チップ20の下部に設けられる接着層21よりも厚い。3段目の半導体チップ30の下部に設けられる接着層31は、他の半導体チップ30の下部に設けられる接着層31よりも厚い。
【0059】
第1実施形態の第5変形例のように半導体チップ40がワイヤボンディングにより配線基板10と接続されてもよい。第1実施形態の第5変形例による半導体装置1は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0060】
(第1実施形態の第6変形例)
図9は、第1実施形態の第6変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第1実施形態の第6変形例は、半導体チップ40が半導体チップ20、30よりも厚い点で、第1実施形態の第5変形例とは異なっている。
【0061】
半導体チップ40は、半導体チップ20、30よりも厚い。
【0062】
3段目の半導体チップ20は、2段目の半導体チップ20および半導体チップ40に跨るように配置される。3段目の半導体チップ30は、2段目の半導体チップ30および半導体チップ40に跨るように配置される。2段目の半導体チップ20、30の面F20a、F30aの高さは、半導体チップ40の面F40aの高さと略同じである。
【0063】
尚、3段目に限られず、4段目以上の半導体チップ20、30が、1段下の半導体チップ20、30および半導体チップ40に跨るように配置されてもよい。
【0064】
第1実施形態の第6変形例のように、半導体チップ40が半導体チップ20、30よりも厚くてもよい。第1実施形態の第6変形例による半導体装置1は、第1実施形態の第5変形例と同様の効果を得ることができる。
【0065】
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。
図11は、第2実施形態による半導体装置1の構成の一例を示す上面図である。
図11のB-B線は、断面図である
図10に対応する断面を示す。
【0066】
半導体装置1は、積層体S1a、S1b、S2a、S2bを備える。
【0067】
図11に示すように、積層体S1a、S1bは、半導体チップ20の短辺方向に並べて配置される。積層体S2a、S2bは、半導体チップ30の短辺方向に並べて配置される。
【0068】
また、
図10に示す例では、積層体S1a、S1b、S2a、S2bの向き(ずれ方向)、すなわち、半導体チップ20、30の向きは、全て同じである。
【0069】
積層体S1a、S1bのそれぞれは、積層された2段の半導体チップ20を有する。積層体S1a、S1bの最下段の半導体チップ20は、面F10a上の異なる位置に設けられる。尚、半導体チップ20の積層数は、3以上であってもよい。
【0070】
複数のボンディングワイヤ81は、複数の半導体チップ20を互いに電気的に接続する。 積層体S1a、S1bは、ボンディングワイヤ81を介して、互いに電気的に接続される。ボンディングワイヤ81は、例えば、一筆書きに複数の半導体チップ20を互いに接続する。
【0071】
積層体S2a、S2bのそれぞれは、積層された2段の半導体チップ30を有する。積層体S2a、S2bの最下段の半導体チップ30は、面F10a上の異なる位置に設けられる。尚、半導体チップ30の積層数は、3以上であってもよい。
【0072】
複数のボンディングワイヤ82は、複数の半導体チップ30を互いに電気的に接続する。 積層体S2a、S2bは、ボンディングワイヤ82を介して、互いに電気的に接続される。ボンディングワイヤ82は、例えば、一筆書きに複数の半導体チップ30を互いに接続する。
【0073】
以上のように、第2実施形態によれば、複数の積層体S1a、S1bは、ボンディングワイヤ81を介して、互いに電気的に接続される。複数の積層体S2a、S2bは、ボンディングワイヤ82を介して、互いに電気的に接続される。これにより、多段積層が行われず、電気的に接続された比較的低層の複数の積層体が設けられる。
【0074】
図11に示すように、アスペクト比が比較的高い半導体チップ20、30が用いられる場合がある。
図3を参照して説明したように、アスペクト比が比較的高い半導体チップ20、30の多段積層は、難しい場合がある。
【0075】
これに対して、第2実施形態では、比較的低層の積層体S1a、S1b、S2a、S2bが、半導体チップ20、30の短辺方向に並べて配置される。これにより、高アスペクト比の半導体チップ20、30が用いられる場合であっても、半導体チップ20、30をより適切に配置することができる。従って、パッケージ内に、半導体チップ20、30をより適切に配置することができる。
【0076】
また、積層体S1a、S1b、S2a、S2bが比較的低層であるため、半導体チップ20、30を薄く削る必要がなく、半導体チップ20、30をより厚くすることができる。これにより、ピックアップ性が向上し、ピックアップ等の際のチップ割れを低減することができる。
【0077】
(第2実施形態の第1変形例)
図12は、第2実施形態の第1変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第1変形例は、一部の半導体チップ20、30が厚い点で、第2実施形態とは異なっている。
【0078】
積層体S1bの下段の半導体チップ20は、他の半導体チップ20よりも厚い。積層体S1bの上段の半導体チップ20は、Z方向から見て、配線基板10と積層体S1aの下段の半導体チップ20とを接続するボンディングワイヤ81の少なくとも一部と重なるように配置される。これにより、パッケージ面積をより小さくすることができる。
【0079】
同様に、積層体S2bの下段の半導体チップ30は、他の半導体チップ30よりも厚い。
【0080】
尚、厚い半導体チップ20、30が設けられずに、配線基板10と、積層体S1b、S2bと、の間にスペーサが設けられてもよい。
【0081】
第2実施形態の第1変形例のように、一部の半導体チップ20、30が厚くてもよい。第2実施形態の第1変形例による半導体装置1は、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0082】
(第2実施形態の第2変形例)
図13は、第2実施形態の第2変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第2変形例は、一部の積層体の向きが異なる点で、第2実施形態のとは異なっている。
【0083】
図13に示す例では、隣接する積層体S1a、S1b、S2a、S2bの向き(ずれ方向)が互いに逆になっている。
【0084】
第2実施形態の第2変形例のように、一部の積層体の向きが異なっていてもよい。第2実施形態の第2変形例による半導体装置1は、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0085】
(第2実施形態の第3変形例)
図14は、第2実施形態の第3変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第3変形例は、一部の半導体チップ20、30が厚い点で、第2実施形態の第2変形例とは異なっている。すなわち、第2実施形態の第3変形例は、第2実施形態の第1変形例および第2変形例の組み合わせでもある。
【0086】
積層体S2aの下段の半導体チップ30は、他の半導体チップ30よりも厚い。積層体S2aの上段の半導体チップ30は、Z方向から見て、積層体S1bの上段の半導体チップ20の少なくとも一部と重なるように配置される。これにより、パッケージ面積をより小さくすることができる。
【0087】
尚、
図14に示すボンディングワイヤ82の接続は、
図13に示すボンディングワイヤ82の接続と一部異なっている。配線基板10と接続されるボンディングワイヤ82は、積層体S2bの下段の半導体チップ30と接続される。
【0088】
第2実施形態の第3変形例のように、一部の半導体チップ20、30が厚くてもよい。第2実施形態の第3変形例による半導体装置1は、第2実施形態の第2変形例と同様の効果を得ることができる。
【0089】
(第2実施形態の第4変形例)
図15は、第2実施形態の第4変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。
図16は、第2実施形態の第4変形例による半導体装置1の構成の一例を示す上面図である。
図16のC-C線は、断面図である
図15に対応する断面を示す。第2実施形態の第4変形例は、電気的に接続された3つ以上の半導体チップ20が配線基板10に接するように設けられる点で、第2実施形態とは異なっている。
【0090】
尚、
図15および
図16に示す例では、半導体チップ30は図示されていない。
【0091】
ボンディングワイヤ81を介して互いに電気的に接続される3つ以上の半導体チップ20は、接着層21を介して、配線基板10の面F10aに接着されている。
図15に示す例では、4つの半導体チップ20が、接着層21を介して、配線基板10の面F10aに接着されている。従って、半導体チップ20は、積層されなくてもよい。
【0092】
第2実施形態の第4変形例のように、電気的に接続された3つ以上の半導体チップ20が配線基板10に接するように設けられてもよい。第2実施形態の第4変形例による半導体装置1は、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0093】
(第2実施形態の第5変形例)
図17は、第2実施形態の第5変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第5変形例は、半導体チップ20間がダイシング(個片化)されていない点で、第2実施形態の第4変形例とは異なっている。
【0094】
半導体チップ20間のダイシングが行われないため、4つの半導体チップ20は、繋がったままウェハから切り出され、配線基板10上に搭載される。これにより、工程をより簡略化することができる。
【0095】
第2実施形態の第5変形例のように、半導体チップ20間がダイシング(個片化)されていなくてもよい。第2実施形態の第5変形例による半導体装置1は、第2実施形態の第4変形例と同様の効果を得ることができる。
【0096】
(第2実施形態の第6変形例)
図18は、第2実施形態の第6変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第6変形例は、電源/グランドの供給が追加で行われる点で、第2実施形態の第4変形例とは異なっている。
【0097】
半導体装置1は、
図18における左端の半導体チップ20と、配線基板10と、を電気的に接続するボンディングワイヤ81aをさらに備える。
図18における左端の半導体チップ20は、ボンディングワイヤ81aから、基準電圧(電源/グランド)の供給を受ける。
【0098】
図18における右端の半導体チップ20は、ボンディングワイヤ81を介して、配線基板10から信号および基準電圧(電源/グランド)の供給を受ける。左端の半導体チップ20は、右端の半導体チップ20と配線基板10との接続点から遠い。基準電圧の供給が可能なボンディングワイヤ81aを設けることにより、電源を強化することができる。
【0099】
第2実施形態の第6変形例のように、電源/グランドの供給が追加で行われてもよい。第2実施形態の第6変形例による半導体装置1は、第2実施形態の第4変形例と同様の効果を得ることができる。
【0100】
(第2実施形態の第7変形例)
図19は、第2実施形態の第7変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第7変形例は、半導体チップ20の積層が行われる点で、第2実施形態の第4変形例とは異なっている。
【0101】
尚、
図19には、第2実施形態の第6変形例で説明したボンディングワイヤ81aが示されている。しかし、ボンディングワイヤ81aは、設けられなくてもよい。
【0102】
半導体装置1は、配線基板10と接する半導体チップ20上に積層される半導体チップ20が設けられる。下段の半導体チップ20と接続されるボンディングワイヤ81は、上段の半導体チップ20の下部に設けられる接着層21に埋め込まれる。
【0103】
第2実施形態の第6変形例のように、半導体チップ20の積層が行われてもよい。第2実施形態の第6変形例による半導体装置1は、第2実施形態の第4変形例と同様の効果を得ることができる。
【0104】
(第2実施形態の第8変形例)
図20は、第2実施形態の第8変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第8変形例は、一部の積層体の向きが異なる点で、第2実施形態とは異なっている。
【0105】
図20に示す例では、積層体S1a、S1bの向きは、互いに同じであり、積層体S2a、S2bの向きとは逆である。積層体S1a、S1bの半導体チップ20は、+X方向にずれて積層される。積層体S2a、S2bの半導体チップ20は、-X方向にずれて積層される。
【0106】
第2実施形態の第8変形例のように、一部の積層体の向きが異なっていてもよい。第2実施形態の第8変形例による半導体装置1は、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0107】
(第2実施形態の第9変形例)
図21は、第2実施形態の第9変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第9変形例は、一部の積層体の向きが異なる点で、第2実施形態とは異なっている。
【0108】
図21に示す例では、積層体S1a、S1bの向きは、互いに同じであり、積層体S2a、S2bの向きとは逆である。積層体S1a、S1bの半導体チップ20は、-X方向にずれて積層される。積層体S2a、S2bの半導体チップ20は、+X方向にずれて積層される。
【0109】
第2実施形態の第9変形例のように、一部の積層体の向きが異なっていてもよい。第2実施形態の第9変形例による半導体装置1は、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0110】
(第2実施形態の第10変形例)
図22は、第2実施形態の第10変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第10変形例は、一部の半導体チップ20、30が厚い点で、第2実施形態の第8変形例とは異なっている。
【0111】
積層体S1aの下段の半導体チップ20は、他の半導体チップ20よりも厚い。積層体S1aの上段の半導体チップ20は、Z方向から見て、配線基板10と積層体S1bの下段の半導体チップ20とを接続するボンディングワイヤ81の少なくとも一部と重なるように配置される。これにより、パッケージ面積をより小さくすることができる。
【0112】
同様に、積層体S2bの下段の半導体チップ30は、他の半導体チップ30よりも厚い。
【0113】
尚、積層体S1bの下段の半導体チップ20と、積層体S2aの下段の半導体チップ30と、の間に半導体チップ40が設けられてもよい。
【0114】
第2実施形態の第10変形例のように、一部の半導体チップ20、30が厚くてもよい。第2実施形態の第10変形例による半導体装置1は、第2実施形態の第8変形例と同様の効果を得ることができる。
【0115】
(第2実施形態の第11変形例)
図23は、第2実施形態の第11変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第11変形例は、一部の半導体チップ20、30が厚い点で、第2実施形態の第9変形例とは異なっている。
【0116】
積層体S1bの下段の半導体チップ20は、他の半導体チップ20よりも厚い。積層体S1bの上段の半導体チップ20は、Z方向から見て、配線基板10と積層体S1aの下段の半導体チップ20とを接続するボンディングワイヤ81の少なくとも一部と重なるように配置される。これにより、パッケージ面積をより小さくすることができる。
【0117】
同様に、積層体S2aの下段の半導体チップ30は、他の半導体チップ30よりも厚い。
【0118】
第2実施形態の第11変形例のように、一部の半導体チップ20、30が厚くてもよい。第2実施形態の第11変形例による半導体装置1は、第2実施形態の第9変形例と同様の効果を得ることができる。
【0119】
(第2実施形態の第12変形例)
図24は、第2実施形態の第12変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第12変形例は、ボンディングワイヤ81の接続が異なる点で、第2実施形態の第2変形例とは異なっている。
【0120】
図24に示す例では、配線基板10と接続されるボンディングワイヤ81は、積層体S1bの下段の半導体チップ20と接続される。
【0121】
第2実施形態の第12変形例のように、ボンディングワイヤ81の接続が異なっていてもよい。第2実施形態の第12変形例による半導体装置1は、第2実施形態の第2変形例と同様の効果を得ることができる。
【0122】
(第2実施形態の第13変形例)
図25は、第2実施形態の第13変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第13変形例は、ボンディングワイヤ82の接続が異なる点で、第2実施形態の第2変形例とは異なっている。
【0123】
図25に示す例では、配線基板10と接続されるボンディングワイヤ82は、積層体S2bの下段の半導体チップ20と接続される。
【0124】
第2実施形態の第13変形例のように、ボンディングワイヤ82の接続が異なっていてもよい。第2実施形態の第13変形例による半導体装置1は、第2実施形態の第2変形例と同様の効果を得ることができる。
【0125】
(第2実施形態の第14変形例)
図26は、第2実施形態の第14変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第14変形例は、ボンディングワイヤ81の接続が異なる点で、第2実施形態の第3変形例とは異なっている。
【0126】
図26に示す例では、配線基板10と接続されるボンディングワイヤ81は、積層体S1aの下段の半導体チップ20と接続される。
【0127】
第2実施形態の第14変形例のように、ボンディングワイヤ81の接続が異なっていてもよい。第2実施形態の第14変形例による半導体装置1は、第2実施形態の第3変形例と同様の効果を得ることができる。
【0128】
(第3実施形態)
図27は、第3実施形態による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。
図28は、第3実施形態による半導体装置1の構成の一例を示す上面図である。
図28のD-D線は、断面図である
図27に対応する断面を示す。
【0129】
尚、
図27および
図28に示す例では、半導体チップ30は図示されていない。
【0130】
半導体装置1は、積層体S1c、S1dを備える。
【0131】
図28に示すように、積層体S1c、S1dは、半導体チップ20の短辺方向に並べて配置される。
【0132】
積層体S1c、S1dのそれぞれは、積層された2段の半導体チップ20を有する。尚、半導体チップ20の積層数は、3以上であってもよい。
【0133】
積層体S1cの半導体チップ20は、ボンディングワイヤ81を介して、互いに電気的に接続される。積層体S1dの半導体チップ20は、ボンディングワイヤ81を介して、互いに電気的に接続される。
【0134】
また、積層体S1c、S1dの向き(Z方向から見た半導体チップ20、30の向き)は、互いに逆向きである。
図27および
図28に示す例では、積層体S1cの半導体チップ20は、+X方向にずれて積層される。積層体S1dの半導体チップ20は、-X方向にずれて積層される。
【0135】
積層体S1c、S1dの半導体チップ20は、パッド20pと、配線20rと、を有する。
【0136】
パッド20pは、面F10aに略垂直な方向から見て、互いに対向する、半導体チップ20の辺E1および辺E2のそれぞれに沿って設けられる。これにより、複数の半導体チップ20(積層体S1cまたは積層体S1d)における辺E1、E2の両側からワイヤボンディングが行われる。辺E1、E2は、例えば、半導体チップ20の長辺である。パッド20pは、例えば、Alを含む。
【0137】
配線20rは、辺E1に沿って設けられるパッド20pと、辺E2に沿って設けられるパッド20pと、を電気的に接続する。配線20rは、例えば、再配線層である。配線20rは、例えば、Alを含む。
【0138】
パッド17は、パッド17aと、パッド17bと、を含む。パッド17a、17bは、面F10aに略垂直な方向から見て、積層体S1cを挟むように、面F10a上に設けられる。パッド17a、17bは、積層体S1dを挟むように、面F10a上に設けられる。これにより、パッド17(パッド17a、17b)が密集することを抑制することができる。
【0139】
パッド17aは、面F10aに略垂直な方向から見て、辺E1側の面F10a上の位置に設けられる。パッド17aは、半導体チップ20に基準電圧(電源VDDQ/グランドVSS)を供給する。
【0140】
パッド17aは、パッド20p、配線20r、および、ボンディングワイヤ81を介して、積層体S1cの2つの半導体チップ20と電気的に接続される。パッド17aは、パッド20p、配線20r、および、ボンディングワイヤ81を介して、積層体S1dの2つの半導体チップ20と電気的に接続される。
【0141】
パッド17bは、面F10aに略垂直な方向から見て、辺E2側の面F10a上の位置に設けられる。パッド17bは、信号(DQ/DQS)が通過可能なパッドである。
【0142】
パッド17bは、パッド20pおよびボンディングワイヤ81を介して、積層体S1cの2つの半導体チップ20と電気的に接続される。パッド17bは、パッド20pおよびボンディングワイヤ81を介して、積層体S1dの2つの半導体チップ20と電気的に接続される。
【0143】
また、ボンディングワイヤ81を介してパッド17aと接続される半導体チップ20は、ボンディングワイヤ81を介してパッド17bと接続される半導体チップ20とは異なる。すなわち、電源/グランド用のパッド17aと接続される半導体チップ20は、信号用のパッド17bと接続される半導体チップ20とは異なる。
【0144】
また、パッド17aは、積層体S1cと積層体S1dとの間に配置される。パッド17bは、積層体S1c、S1dの外周側に設けられる。これにより、パッド17a、17b同士の間隔を広くするように、パッド17a、17bを配置することができる。また、パッド17aが積層体S1cと積層体S1dとの間に配置されることにより、パッド17aを、積層体S1cと積層体S1dとの間で共通化することができる。これにより、パッド17aの数を減らすことができる。
【0145】
以上のように、第3実施形態によれば、パッド20pは、面F10aに略垂直な方向から見て、互いに対向する辺E1および辺E2のそれぞれに沿って設けられる。これにより、複数の半導体チップ20における辺E1、E2の両側からワイヤボンディングが行われる。この結果、パッド17の密集を抑制するように、半導体チップ20を配置することができる。従って、パッケージ内に、半導体チップ20をより適切に配置することができる。
【0146】
尚、積層体S1cの少なくとも1つの半導体チップ20が、辺E1、E2のそれぞれに沿ったパッド20pと、配線20rと、を有していてもよい。積層体S1dの少なくとも1つの半導体チップ20が、辺E1、E2のそれぞれに沿ったパッド20pと、配線20rと、を有していてもよい。
【0147】
図29は、第3実施形態の比較例による半導体装置1bの構成の一例を示す断面図である。
図30は、第3実施形態の比較例による半導体装置1bの構成の一例を示す上面図である。
図30のE-E線は、断面図である
図29に対応する断面を示す。第3実施形態の変形例は、パッド20pが半導体チップ20の1つの辺に沿って設けられる点で、第3実施形態とは異なっている。
【0148】
図30に示すように、パッド17は、狭ピッチで密集して配置される。半導体チップ20の中央部のパッド20pと接続されるボンディングワイヤ81およびパッド17は、Z方向から見て、半導体チップ20の辺から略垂直(X方向)に配置される。一方、半導体チップ20の端部のパッド20pと接続されるボンディングワイヤ81およびパッド17は、Z方向から見て、例えば、扇状に広がるように、X方向から傾いて配置される。従って、半導体チップ20の端部のパッド20pと接続されるボンディングワイヤ81は、長くする必要がある。
【0149】
また、パッド17が狭ピッチで密集して配置されると、パッド17の近傍に、パッド17と電気的に接続されるビア部Vを配置することが難しくなる。ビア部Vは、例えば、スルーホールビアである。
【0150】
これに対して、第3実施形態では、半導体チップ20のアスペクト比が比較的高いため、辺E1、E2の両側のパッド20pにボンディングワイヤ81を接続しやすい。これにより、パッド17のピッチを広げることができ、パッド17が密集することを抑制することができる。この結果、ボンディングワイヤ81が長くなることを抑制し、また、パッド17の近傍にビア部Vを配置しやすくすることができる。
【0151】
(第3実施形態の第1変形例)
図31は、第3実施形態の第1変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。
図32は、第3実施形態の第1変形例による半導体装置1の構成の一例を示す上面図である。
図32のF-F線は、断面図である
図31に対応する断面を示す。第3実施形態の第1変形例は、積層体S1c、S1dの向きが異なる点で、点で、第3実施形態とは異なっている。
【0152】
図31および
図32に示す例では、積層体S1cの半導体チップ20は、-X方向にずれて積層される。積層体S1dの半導体チップ20は、+X方向にずれて積層される。
【0153】
第3実施形態の第1変形例のように、積層体S1c、S1dの向きが異なっていてもよい。第3実施形態の第1変形例による半導体装置1は、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0154】
(第3実施形態の第2変形例)
図33は、第3実施形態の第2変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。
図34は、第3実施形態の第2変形例による半導体装置1の構成の一例を示す上面図である。
図34のG-G線は、断面図である
図33に対応する断面を示す。第3実施形態の第2変形例は、キャパシタCpが直接ワイヤボンディングされ、また、パッド20pおよびパッド17が複数のボンディングワイヤ81で接続されている点で、第3実施形態とは異なっている。
【0155】
半導体装置1は、キャパシタCpをさらに備える。キャパシタCpは、積層体S1cと積層体S1dとの間に設けられる。キャパシタCpの一端は、ボンディングワイヤ81を介して積層体S1cと電気的に接続される。キャパシタCpの他端は、ボンディングワイヤ81を介して積層体S1dと電気的に接続される。キャパシタCpの両端の表面は、例えば、金めっきにより処理されている。これにより、ワイヤボンディングを行いやすくすることができる。
【0156】
また、パッド20pおよびパッド17は、複数のボンディングワイヤ81で接続されている。これにより、電源強化を行うことができる。
図34に示す例では、パッド20pおよびパッド17は、3つのボンディングワイヤ81により接続されている。尚、ボンディングワイヤ81の数は、3つに限られない。
【0157】
第3実施形態の第2変形例のように、キャパシタCpが直接ワイヤボンディングされ、また、パッド20pおよびパッド17が複数のボンディングワイヤ81で接続されてもよい。第3実施形態の第2変形例による半導体装置1は、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0158】
(第3実施形態の第3変形例)
図35は、第3実施形態の第3変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。
図36は、第3実施形態の第3変形例による半導体装置1の構成の一例を示す上面図である。
図36のH-H線は、断面図である
図35に対応する断面を示す。第3実施形態の第3変形例は、複数の半導体チップ20が、積層されず、配線基板10に接するように設けられる点で、第3実施形態とは異なっている。
【0159】
左側2つの半導体チップ20は、配線基板10に接するように配置され、ボンディングワイヤ81により互いに接続されている。
【0160】
右側2つの半導体チップ20は、配線基板10に接するように配置され、ボンディングワイヤ81により互いに接続されている。
【0161】
また、
図36に示す例では、左側2つの半導体チップ20は、右側2つの半導体チップ20と比較して、Z方向から見た半導体チップ20の向きが180°回転(反転)して配置されている。すなわち、左側2つの半導体チップ20と、右側2つの半導体チップ20と、の間で、パッド20pの配置が異なっている。
【0162】
第3実施形態の第3変形例のように、複数の半導体チップ20が、積層されず、配線基板10に接するように設けられてもよい。第3実施形態の第3変形例による半導体装置1は、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0163】
(第3実施形態の第4変形例)
図37は、第3実施形態の第4変形例による半導体装置1の構成の一例を示す上面図である。
図37のI-I線は、断面図である
図35に対応する断面を示す。第3実施形態の第4変形例は、4つの半導体チップ20の向きが同じである点で、第3実施形態の第3変形例とは異なっている。
【0164】
図37に示す例では、Z方向から見た左側2つの半導体チップ20の向きは、Z方向から見た右側2つの半導体チップ20の向きと同じである。すなわち、4つの半導体チップ20のそれぞれにおいて、パッド20pの配置が同じである。
【0165】
第3実施形態の第4変形例のように、4つの半導体チップ20の向きが同じであってもよい。第3実施形態の第3変形例による半導体装置1は、第3実施形態の第3変形例と同様の効果を得ることができる。
【0166】
(第3実施形態の第5変形例)
図38は、第3実施形態の第5変形例による半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。
図39は、第3実施形態の第5変形例による半導体装置1の構成の一例を示す上面図である。
図39のJ-J線は、断面図である
図38に対応する断面を示す。第3実施形態の第5変形例は、積層体S1c、S1dの向きが同じである点で、第3実施形態とは異なっている。
【0167】
図38および
図39に示す例では、積層体S1cの半導体チップ20は、-X方向にずれて積層される。積層体S1dの半導体チップ20は、-X方向にずれて積層される。
【0168】
図39に示す例では、Z方向から見た積層体S1cの半導体チップ20の向きは、Z方向から見た積層体S1dの半導体チップ20の向きと同じである。すなわち、4つの半導体チップ20のそれぞれにおいて、パッド20pの配置が同じである。
【0169】
第3実施形態の第5変形例のように、積層体S1c、S1dの向きが同じであってもよい。第3実施形態の第5変形例による半導体装置1は、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0170】
上記実施形態において、アスペクト比が3以上5未満の半導体チップを適切に配置することができる。アスペクト比が5以上10未満の半導体チップを適切に配置することができる。アスペクト比が10以上15未満の半導体チップを適切に配置することができる。
【0171】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0172】
1 半導体装置、10 配線基板、17 パッド、17a パッド、17b パッド、18 パッド、20 半導体チップ、20p パッド、21 接着層、30 半導体チップ、30p パッド、31 接着層、40 半導体チップ、81 ボンディングワイヤ、82 ボンディングワイヤ、F10a 面、S1 積層体、S2 積層体