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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179872
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】電気機器
(51)【国際特許分類】
   F21V 21/00 20060101AFI20241219BHJP
   A47G 29/00 20060101ALI20241219BHJP
   F21V 21/096 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
F21V21/00 130
A47G29/00 C
F21V21/096
A47G29/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099131
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三橋 正明
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100AA02
3K100AD07
3K100AF05
3K100AF07
3K100AG03
3K100AH16
3K100AH26
3K100AJ03
(57)【要約】
【課題】部品点数を少なくすることが可能な電気機器を提供する。
【解決手段】電気機器は、光を射出する照明部を有する本体部と、本体部に着脱可能な基部と、対象物に掛ける掛部とを有し、本体部を対象物に吊り下げ可能なフックとを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を射出する照明部を有する本体部と、
前記本体部に着脱可能な基部と、対象物に掛ける掛部とを有し、前記本体部を前記対象物に吊り下げ可能なフックと
を備える電気機器。
【請求項2】
前記本体部は、前記フックの前記基部を着脱可能に形成された装着部を有する
請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記装着部は、前記本体部のうち前記照明部の反対側に配置される
請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記装着部は、前記本体部のうち前記照明部が配置される部分に対して、光の射出方向の反対側の位置に少なくとも配置される
請求項2に記載の電気機器。
【請求項5】
前記装着部は、前記本体部の複数の箇所に設けられる
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項6】
前記装着部は、ネジ穴を有し、
前記基部は、前記ネジ穴にネジ接合可能なネジ部を有する
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項7】
前記装着部は、前記本体部に支持される閉じた形状の本体側フックを有し、
前記基部は、前記本体側フックに掛ける第1本体側掛部を有する
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項8】
前記本体側フックは、当該本体側フックが延びる方向への前記フックの移動を抑制する移動抑制部を有する
請求項7に記載の電気機器。
【請求項9】
前記装着部及び前記基部の一方は、第1磁石を有し、
前記装着部及び前記基部の他方は、前記第1磁石に吸着可能な第2磁石又は磁性体を有する
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項10】
前記フックは、開放部を有する鈎状に形成され、前記開放部を開閉可能なスナップ部を有する
請求項2に記載の電気機器。
【請求項11】
前記装着部は、前記フックを挿抜する挿抜部と、前記フックを位置決めする位置決め部と、前記挿抜部と前記位置決め部との間で前記フックを案内する案内部とを有する
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項12】
前記装着部は、前記本体部に固定されるシャフト部を有し、
前記基部は、前記シャフト部に掛ける第2本体側掛部を有する
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項13】
前記装着部は、前記フックを前記対象物に吊り下げる吊り下げ位置と、前記フックを収容する収容位置との間で当該フックを移動可能に収容する収容部を有する
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項14】
前記フックは、当該フックを前記吊り下げ位置と前記収容位置との間で移動させる移動機構を有する
請求項13に記載の電気機器。
【請求項15】
前記本体部には、ハンドル部が着脱可能に設けられ、
前記基部は、前記ハンドル部に着脱可能である
請求項1に記載の電気機器。
【請求項16】
前記フックと前記本体部とを接続する接続部材を更に備える
請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、本体を吊り下げるフックを有するライトが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2021/0372604号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のライトでは、本体の底面にフックが固定された構成である。このため、ライト全体の部品点数が多くなってしまう。
【0005】
本明細書で開示する技術は、部品点数を少なくすることが可能な電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、電気機器を開示する。電気機器は、光を射出する照明部を有する本体部と、本体部に着脱可能な基部と、対象物に掛ける掛部とを有し、本体部を対象物に吊り下げ可能なフックとを備えてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、部品点数を少なくすることが可能な電気機器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態に係る電気機器の一例を示す左上前方からの斜視図である。
図2図2は、本実施形態に係る電気機器の一例を示す左下前方からの斜視図である。
図3図3は、本実施形態に係る電気機器の一例を示す左上後方からの斜視図である。
図4図4は、フックの一例を示す模式図である。
図5図5は、本実施形態に係る電気機器の一例を示す左上後方からの斜視図である。
図6図6は、本体部を吊り下げた状態の一例を示している。
図7図7は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。
図8図8は、本体側フックの環状部を後面に対して立てた状態とした場合の一例を示す図である。
図9図9は、本体側フックの環状部を後面に対して立てた状態とした場合の一例を示す図である。
図10図10は、本実施形態に係るフックの他の例を示す左上後方からの斜視図である。
図11図11は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。
図12図12は、本実施形態に係る電気機器の一例を示す左上後方からの斜視図である。
図13図13は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。
図14図14は、フックを本体部に着脱させる場合の例を示す図である。
図15図15は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。
図16図16は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。
図17図17は、収容部44の例を示す図である。
図18図18は、収容部44の例を示す図である。
図19図19は、本体部を吊り下げた状態の他の例を示す図である。
図20図20は、本体部を吊り下げた状態の他の例を示す図である。
図21図21は、本体部にフックを取り付けた状態の他の例を示す図である。
図22図22は、本体部にフックを取り付けた状態の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電気機器は、光を射出する照明部有する本体部と、本体部に着脱可能な基部と、対象物に掛ける掛部とを有し、本体部を対象物に吊り下げ可能なフックとを備えてもよい。
【0010】
上記の構成では、フックの基部が本体部に着脱可能に設けられるため、基部を本体部に装着し、掛部を対象物に掛けることで、本体部を吊り下げることができる。また、本体部の吊り下げを行わない場合は、基部を本体部から取り外すことで、本体部を単体で使用することができる。したがって、本体部にフックを固定する必要が無いため、電気機器の部品点数を少なくすることができる。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、本体部は、フックの基部を装着可能な装着部を有してもよい。
【0012】
上記の構成では、装着部にフックの基部を着脱させることで、本体部に対するフックの着脱を容易に行うことができる。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、装着部は、本体部のうち照明部の反対側に配置されてもよい。
【0014】
上記の構成では、装着部が本体部のうち照明部の反対側に配置されるため、装着部にフックを装着した状態で本体部を吊り下げた場合に、装着部及びフックによって照明部からの光が遮られることを抑制できる。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、装着部は、本体部のうち照明部が配置される部分に対して、光の射出方向の反対側の位置に配置されてもよい。
【0016】
上記の構成では、本体部のうち照明部とは光の射出方向の反対側の位置に装着部が設けられるため、装着部にフックを装着した状態で本体部を吊り下げた場合に照明部から光を下方に向けて射出させることができる。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、装着部は、本体部の複数の箇所に設けられてもよい。
【0018】
上記の構成では、装着部が本体部の複数の箇所に設けられるため、所望の装着部に対してフックを着脱させることができる。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、装着部は、ネジ穴を有し、基部は、ネジ穴にネジ接合可能なネジ部を基部に有してもよい。
【0020】
上記の構成では、装着部のネジ穴にネジ部をネジ接合させることでフックを装着部に装着し、ネジ接合を解除することでフックを装着部から取り外すことができる。したがって、装着部に対するフックの着脱を容易に行うことができる。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、装着部は、本体部に支持される閉じた形状の本体側フックを有し、基部は、本体側フックに掛ける本体側掛部を基部に有してもよい。
【0022】
上記の構成では、装着部の本体側フックに第1本体側掛部を掛けることでフックを装着部に装着し、第1本体側掛部の係止を解除することでフックを装着部から取り外すことができる。したがって、装着部に対するフックの着脱を容易に行うことができる。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、本体側フックは、当該本体側フックが延びる方向へのフックの移動を抑制する移動抑制部を有してもよい。
【0024】
上記の構成では、フックの第1本体側掛部を本体側フックに掛けた状態において、本体側フックが延びる方向へのフックの移動を移動抑制部により抑制することができる。したがって、本体部を吊り下げた状態で、当該本体部の位置ズレを抑制できる。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、装着部及び基部の一方は、第1磁石を有し、装着部及び基部の他方は、第1磁石に吸着可能な第2磁石又は磁性体を基部に有してもよい。
【0026】
上記の構成では、第1磁石と第2磁石又は磁性体とを吸着させることでフックを装着部に装着し、第1磁石と第2磁石又は磁性体との吸着を解除することでフックを装着部から取り外すことができる。したがって、装着部に対するフックの着脱を容易に行うことができる。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、フックは、開放部を有する鈎状に形成され、開放部を開閉可能なスナップ部を有してもよい。
【0028】
上記の構成では、フックを対象物に掛けた状態でスナップ部により開放部を閉塞することで、フックが対象物から脱落することを抑制できる。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、装着部は、フックを挿抜する挿抜部と、フックを位置決めする位置決め部と、挿抜部と位置決め部との間でフックを案内する案内部とを有してもよい。
【0030】
上記の構成では、フックを挿抜部に差し込み、案内部に沿って移動し、位置決め部で位置決めすることにより、フックを装着部に装着することができる。また、フックの位置決めを解除して案内部に沿って移動し、挿抜部から抜き取ることでフックを装着部から取り外すことができる。したがって、装着部に対するフックの着脱を容易に行うことができる。
【0031】
1つ又はそれ以上の実施形態において、装着部は、本体部に固定されるシャフト部を有し、基部は、シャフト部に掛ける第2本体側掛部を有してもよい。
【0032】
上記の構成では、装着部のシャフト部に第2本体側掛部を掛けることでフックを装着部に装着し、第2本体側掛部の係止を解除することでフックを装着部から取り外すことができる。したがって、装着部に対するフックの着脱を容易に行うことができる。
【0033】
1つ又はそれ以上の実施形態において、装着部は、フックを対象物に吊り下げる吊り下げ位置と、フックを収容する収容位置との間で当該フックを移動可能に収容する収容部を有してもよい。
【0034】
上記の構成では、収容部によりフックを吊り下げ位置と収容位置とで移動可能に収容することができる。したがって、フックを使用しない場合には収容位置に収容することができる。
【0035】
1つ又はそれ以上の実施形態において、フックは、当該フックを吊り下げ位置と収容位置との間で移動させる移動機構を有してもよい。
【0036】
上記の構成では、移動機構により、収容部に収容された状態でフックを吊り下げ位置と収容位置との間を移動可能であるため、フックの出し入れを容易に行うことができる。
【0037】
1つ又はそれ以上の実施形態において、本体部には、ハンドル部が着脱可能に設けられ、基部は、ハンドル部に着脱可能であってもよい。
【0038】
上記の構成では、ハンドル部に対してフックを着脱させることができる。ハンドル部がフックを装着する装着部を兼用するため、予め装着部を設けることなくフックを装着することができる。
【0039】
1つ又はそれ以上の実施形態において、フックと本体部とを接続する接続部材を更に備えてもよい。
【0040】
上記の構成では、接続部際によりフックと本体部とを接続することにより、フックが本体部から脱落することを防止できる。
【0041】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0042】
実施形態においては、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電気機器1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。実施形態において、電気機器1に基準軸AXが規定される。基準軸AXに平行な方向を適宜、軸方向、と称し、基準軸AXに交差する方向を適宜、径方向、と称し、基準軸AXの周囲を周回する方向を適宜、回転方向、と称する。
【0043】
実施形態において、基準軸AXは、前後方向に延びる。軸方向は、前後方向である。軸方向一方側は、前側であり、軸方向他方側は、後側である。径方向は、前後方向又は左右方向を含む。径方向一方側を下側とした場合、径方向他方側は上側である。径方向一方側を左側とした場合、径方向他方側は右側である。また、径方向において、基準軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、基準軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。
【0044】
図1は、本実施形態に係る電気機器1の一例を示す左上前方からの斜視図である。図2は、本実施形態に係る電気機器1の一例を示す左下前方からの斜視図である。図3は、本実施形態に係る電気機器1の一例を示す左上後方からの斜視図である。
【0045】
本実施形態において、電気機器1は、電気機器1の使用者が自力で持ち上げたり運搬したりできる携帯式電気機器である。電気機器1は、充電式のバッテリパック2から供給される電力により作動する充電式電気機器である。電気機器1は、例えば作業現場の照明装置として使用される。作業現場において電動工具を用いる作業が実施される場合、電気機器1は、電動工具又は作業対象の照明に使用される。電気機器1は、本体部10と、フック20とを備える。
【0046】
本体部10は、照明部11と、ハウジング12とを有する。照明部11は、光を射出する。照明部11は、ハウジング12の前側において軸方向に延びるように配置される。照明部11は、例えば軸方向及び軸方向に交差する径方向のそれぞれに光を射出する。
【0047】
ハウジング12は、照明部11を保持する。ハウジング12は、合成樹脂製である。ハウジング12は、基準軸AXに平行な軸方向に延びる直方体状である。ハウジング12は、前面12a、後面12b、左面12c、右面12d、上面12e及び下面12fを有する。ハウジング12は、前面12aにおいて照明部11を保持する。
【0048】
後面12bには、装着部13が設けられる。装着部13は、フック20を着脱可能である。また、装着部13は、三脚等の外部構造を着脱可能である。装着部13は、後面12bの上下方向及び左右方向の中央に配置される。装着部13は、ネジ穴31を有する。ネジ穴31は、後面12bから前方に向けて凹んだ凹部である。ネジ穴31は、径方向の側面部分にネジ部32が形成される。本実施形態において、装着部13は、本体部10のうち照明部11が設けられる前面11aの反対側である後面12bに配置される。このため、装着部13にフック20を装着した状態で本体部10を吊り下げた場合に、装着部13及びフック20によって照明部11からの光が遮られることを抑制できる。
【0049】
後面12bには、フック収容部12gが設けられる。フック収容部12gは、フック20を収容する。フック収容部12gは、フック20に沿った形状を有する凹部である。フック20は、フック収容部12gに収容可能である。フック20は、フック収容部12gに収容された状態から取り出し可能である。フック収容部12gは、装着部13を囲う位置に設けられる。なお、フック収容部12gは、装着部13を囲う位置とは異なる位置に配置されてもよい。
【0050】
後面12bには、接続部材15が設けられる。接続部材15は、フック20とハウジング12とを接続する。接続部材15は、フック20とハウジング12とを接続することにより、フック20と本体部10とを接続する。接続部材15は、例えば合成樹脂製の線状部材である。接続部材15は、合成樹脂製とは異なる材料を用いて形成されてもよい。接続部材15は、フック20の移動に追従して変形可能である。
【0051】
上面12eには、ハンドル部16が装着される。ハンドル部16は、軸方向に延びる。ハンドル部16の前端部は、ハウジング12の上部の前部に接続される。ハンドル部16の後端部は、ハウジング12の上部の後部に接続される。ハンドル部16の中間部は、ハウジング12から離れている。
【0052】
下面12fには、開閉部6が設けられる。開閉部6を開くことで、ハウジング12の内部にアクセス可能である。ハウジング12の内部には、バッテリ装着部5が設けられる。バッテリ装着部5には、バッテリパック2が装着される。バッテリパック2は、バッテリ装着部5に着脱される。バッテリパック2は、充電式バッテリを含む。充電式バッテリとして、充電式リチウムイオンバッテリが例示される。バッテリパック2は、スライド式のバッテリパックである。バッテリパック2は、電動工具用のバッテリパックである。バッテリ装着部5は、バッテリパック2を上下方向にガイドする不図示のガイド部を有する。
【0053】
バッテリパック2をバッテリ装着部5に装着するとき、電気機器1の使用者は、バッテリパック2の上端部とバッテリ装着部5の下端部とを接触させた後、バッテリ装着部5に対してバッテリパック2を上方にスライドさせる。バッテリパック2は、バッテリ装着部5のガイド部にガイドされながら上方に移動する。バッテリパック2は、バッテリ装着部5の下方からバッテリ装着部5に対して上方にスライドされることにより、バッテリ装着部5に装着される。また、バッテリパック2の電源端子とバッテリ装着部5の電源端子とが接続されることにより、バッテリパック2から電気機器1に電力が供給される。
【0054】
バッテリパック2をバッテリ装着部5から外すとき、電気機器1の使用者は、バッテリパック2に設けられている解除ボタンを操作する。解除ボタンが操作されることにより、バッテリ装着部5とバッテリパック2との固定が解除される。バッテリ装着部5とバッテリパック2との固定が解除された後、バッテリパック2が下方にスライドされることにより、バッテリパック2は、バッテリ装着部5から外される。
【0055】
フック20は、上記のフック収容部12gに収容される。フック20は、本体部10を対象物に吊り下げ可能である。図4は、フック20の一例を示す模式図である。フック20は、基部21と、掛部22とを有する。
【0056】
基部21は、本体部10に着脱可能である。基部21は、ネジ部23を有する。ネジ部23は、ハウジング12の後面12bに設けられるネジ穴31のネジ部32とネジ接合可能である。図4に示すように、基部21のネジ部23をネジ穴31のネジ部32とネジ接合することにより、フック20がハウジング12(本体部10)に装着される。
【0057】
掛部22は、対象物30(図6参照)に掛けられる。掛部22は、開放部22rを有する鈎状に形成される。
【0058】
図5は、本実施形態に係る電気機器1の一例を示す左上後方からの斜視図である。図5は、本体部10にフック20を装着した状態の一例を示している。フック20の基部21をハウジング12のネジ穴31にネジ接合することで、図5に示すように、フック20は、ハウジング12の後面12bから後方に突出した状態で装着される。
【0059】
図6は、本体部10を吊り下げた状態の一例を示している。図6に示すように、フック20をハウジング12に装着した状態で、掛部22を対象物30に掛けることにより、本体部10を対象物30に吊り下げることが可能である。この場合、本体部10の前部に配置される照明部11が鉛直方向の下方に向いた状態となる。
【0060】
また、フック20の基部21とハウジング12のネジ穴31とがネジ接合により接合されるため、フック20に本体部10の重量が作用してもフック20が容易に抜けない構成となっている。このため、本体部10を対象物30に対して安定して吊り下げることが可能である。
【0061】
図7は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。図7に示す電気機器1Aにおいて、後面12bには、装着部13Aとして、本体側フック33が設けられる。本体側フック33は、フック20Aを着脱可能である。本体側フック33は、例えば1本の棒状部材を折り曲げた形状を有する。本体側フック33は、基部34及び環状部35を有する。
【0062】
基部34は、棒状部材の長手方向の両端部に対応する。基部34は、ネジ穴31の左右方向の両側に配置される。2つの基部34は、左右方向に平行な同一直線状に配置される。各基部34は、左右方向に延びた状態で配置される。各基部34は、左右方向に平行な回動軸BXを中心として回動可能となるように支持される。
【0063】
環状部35は、2つの基部34の間を接続する。環状部35は、閉じた形状を有する。本体側フック33は、回動軸BXを中心として回動させることにより、環状部35の姿勢を変更させることができる。環状部35の姿勢を変更することで、例えば後面12bに設けられる収容部36に環状部35を収容可能である。このように、本体側フック33は、収容部36に環状部35を収容することにより、ハウジング12に収容可能となる。収容部36は、ネジ穴31に対して上側に配置される。また、環状部35を後面12bに対して立てた状態とすることが可能である。環状部35を立てた状態とする場合、本体側フック33は、例えば環状部35と後面12bとの角度が所望の値で保持されるように、回動を適宜規制可能な構成であってもよい。環状部35は、直線部35aと、連結部35bとを有する。直線部35aは、各基部34が延びる方向と直交する方向に延びている。連結部35bは、2つの直線部35a同士を連結する。環状部35は、2つの直線部35aと、連結部35bとにより閉じた形状が構成される。連結部35bは、左右方向の中央に湾曲部35cを有する。
【0064】
後面12bには、フック収容部12hが設けられる。フック収容部12hは、フック20Aを収容する。フック収容部12hは、フック20Aに沿った形状を有する凹部である。フック20Aは、フック収容部12hに収容可能である。フック20Aは、フック収容部12hに収容された状態から取り出し可能である。フック収容部12hは、ネジ穴31に対して下側に配置される。
【0065】
フック20Aは、基部21Aと、掛部22Aとを有する。基部21Aは、本体側掛部(第1本体側掛部)24を有する。本体側掛部24は、本体側フック33の湾曲部35cに掛けられる。掛部22Aは、対象物30に掛けられる。
【0066】
図8は、本体側フック33の環状部35を後面12bに対して立てた状態とした場合の一例を示す図である。図8に示す例では、環状部35を後面12bに対して後方に垂直に立てた状態としている。この状態から、環状部35の湾曲部35cにフック20Aの本体側掛部24を掛けることにより、フック20Aが本体側フック33に装着される。フック20Aは、本体側掛部24が湾曲部35cに掛けられるため、左右方向への移動が抑制される。フック20Aを本体側フック33に装着した状態で、フック20Aの掛部22を対象物30に掛けることにより、本体部10を対象物30に吊り下げることが可能である。
【0067】
また、フック20Aの本体側掛部24を本体側フック33に掛けることで、フック20Aを本体部10に容易に装着することができる。フック20Aの本体側掛部24が本体側フック33の湾曲部35に掛けられるため、フック20Aに本体部10の重量が作用してもフック20Aが容易に脱落しない構成となっている。このため、本体部10を対象物30に対して安定して吊り下げることが可能である。
【0068】
図9は、本体側フック33の環状部35を後面12bに対して立てた状態とした場合の一例を示す図である。図9に示す例では、環状部35の連結部35bに移動抑制部材35dが取り付けられる。移動抑制部材35dは、例えばゴム等の材料を用いて筒状に形成される。移動抑制部材35dは、湾曲部35cを含む部分に設けられる。このため、移動抑制部材35dのうち、湾曲部35cを覆う部分は、湾曲部35cに沿って湾曲した状態となる。図9に示すように、移動抑制部材35dの湾曲部分にフック20Aの本体側掛部24を掛けることで、移動抑制部材35dにより本体側掛部24の左右方向への移動がより確実に抑制される。
【0069】
図10は、本実施形態に係るフックの他の例を示す左上後方からの斜視図である。図10に示すフック20Bは、基部21B及び掛部22Bを有する。掛部22Bは、開放部22rを有する鈎状に形成される。フック20Bは、開放部22rを開閉可能なスナップ部25を有する。スナップ部25は、図10のに示すように開放部22rを閉じた状態と、図10のST2に示すように開放部22rを開いた状態とで切り替えることができる。フック20Bを対象物に掛けた状態でスナップ部25により開放部22rを閉塞することで、フック20Bが対象物30から脱落することを抑制できる。
【0070】
図11は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。図11に示す電気機器1Cにおいて、後面12bには、装着部13C及びフック20Cの基部21Cの一方(ここでは、装着部13C)に第1磁石37が設けられる。また、装着部13C及びフック20Cの基部21Cの他方(ここでは、基部21C)に第2磁石38が設けられる。なお、第2磁石38に代えて、磁性体が用いられてもよい。
【0071】
図12は、本実施形態に係る電気機器1Cの一例を示す左上後方からの斜視図である。図12は、本体部10にフック20Cを装着した状態の一例を示している。フック20Cの基部21Cに設けられる第2磁石38をハウジング12の第1磁石37に吸着させることで、図12に示すように、フック20Cは、ハウジング12の後面12bから後方に突出した状態で本体部10に装着される。このように、第1磁石37と第2磁石38との磁力によりフック20Cを本体部10に装着することができるため、フック20Cを本体部10に容易に装着することができる。
【0072】
図13は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。図13に示す電気機器1Dにおいて、後面12bには、装着部13Dとして、挿抜部39、案内部40及び位置決め部41が設けられる。挿抜部39は、フック20Dを挿抜する。位置決め部41は、フック20Dを位置決めする。案内部40は、挿抜部39と位置決め部41との間でフック20Dを案内する。挿抜部39及び位置決め部41は、円形の開口部を有する。挿抜部39の径は、位置決め部41の径よりも大きい。案内部40は、上下方向に沿った溝部である。案内部40の幅(左右方向の寸法)は、位置決め部41の径よりも小さい。
【0073】
フック20Dは、基部21D及び掛部22Dを有する。基部21Dは、円板状の第1フランジ部26及び第2フランジ部27と、円柱状の軸部28とを有する。第1フランジ部26の径は、案内部40の幅及び位置決め部41の径よりも大きく、挿抜部39の径及び第2フランジ部27の径よりも小さい。第2フランジ部27の径は、挿抜部39の径よりも大きい。軸部28の径は、案内部40の幅よりも小さい。
【0074】
図14は、フック20Dを本体部10に着脱させる場合の例を示す図である。フック20Dをハウジング12に装着する場合、図14のST11に示すように、フック20Dの第1フランジ部26を挿抜部39に挿入する。このとき、第1フランジ部26の径が挿抜部39の径よりも小さいため、第1フランジ部26が挿抜部39内に入り込む。また、第2フランジ部27の径が挿抜部39の径よりも大きいため、第2フランジ部27は挿抜部39に挿入されず、後面12b上に残った状態となる。第1フランジ部26を挿抜部39に挿入した後、図14のST12に示すように、軸部28を案内部40に沿って移動させる。軸部28の移動により、図14のST13に示すように、軸部28が位置決め部41に到達する。軸部28が位置決め部41に到達することにより、フック20Dが位置決めされる。位置決め部41の径が第1フランジ部26の径R1及び第2フランジ部27径よりも小さいため、フック20Dの前後方向への移動が規制される。
【0075】
また、フック20Dをハウジング12から取り外す場合、位置決め部41から案内部40に沿ってフック20Dを移動し、挿抜部39から抜き取る。このように、装着部13Dに対するフック20Dの着脱を容易に行うことができる。
【0076】
図15は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。図15に示す電気機器1Eにおいて、後面12bには、装着部13Eとして、開口部42及びシャフト部43が設けられる。開口部42は、円形状であり、後面12bの上下方向及び左右方向の中央部に設けられる。シャフト部43は、円柱状であり、開口部42を上下方向に横切るようにハウジング12に固定される。
【0077】
フック20Eは、基部21Eと、掛部22Eとを有する。基部21Eは、本体側掛部(第2本体側掛部)29を有する。本体側掛部29は、シャフト部43に掛けられる。掛部22Eは、対象物に掛けられる。
【0078】
図15に示すように、装着部13Eのシャフト部43に本体側掛部29を掛けることでフック20Eを装着部13Eに装着することができる。また、シャフト部43から本体側掛部29を取り外すことでフック20Eを装着部13Eから取り外すことができる。このように、装着部13Eに対するフック20Eの着脱を容易に行うことができる。
【0079】
図16は、本実施形態に係る電気機器の他の例を示す左上後方からの斜視図である。図16に示す電気機器1Fにおいて、後面12bには、装着部13Fとして、収容部44が設けられる。収容部44は、例えば後面12bのうち左右方向の両端に配置された構成であるが、この構成に限定されない。収容部44は、1箇所又は3箇所以上に配置されてもよい。収容部44は、フック20Fを対象物に吊り下げる吊り下げ位置P1と、フック20Fを収容する収容位置P2との間で当該フック20Fを移動可能に収容する。
【0080】
図17及び図18は、収容部44の例を示す図である。図17に示すように、収容部44には、移動機構45が設けられる。移動機構45は、フック20Fを吊り下げ位置P1と収容位置P2との間で移動させる。移動機構45は、フック20F側に設けられてもよい。この場合、移動機構45は、フック20Fと共に収容部44に対して着脱可能に設けられる。図17に示す収容部44(44A)では、移動機構45が吊り下げ位置P1と収容位置P2との間でフック20Fを前後方向に沿って平行移動させる構成とすることができる。
【0081】
また、図18に示すように、収容部44(44B)では、図15に示すシャフト部43と同様の構成のシャフト部46が設けられる。この場合、フック20Fは、図15に示すフック20Eと同様に、基部21Fがシャフト部46に掛けられた構成とすることができる。図18に示す収容部44Bでは、基部21Fをシャフト部46に掛けた状態のまま、移動機構45が吊り下げ位置P1と収容位置P2との間でシャフト部46を中心としてフック20Fを回転させることができる。なお、シャフト部46がフック20Fと共に収容部44Bに対して着脱可能に設けられてもよい。
【0082】
図17及び図18に示す収容部44(44A、44B)は、フック20Fを吊り下げ位置P1と収容位置P2とで移動可能に収容することができる。したがって、フック20Fを使用しない場合には収容位置P2に収容することができる。
【0083】
図19は、本体部を吊り下げた状態の他の例を示す図である。図19に示す電気機器1Gにおいて、フック20Gは、基部21G及び掛部22Gを有する。掛部22Gは、対象物30に掛けられる。基部21Gは、本体部10に設けられるハンドル部16に掛けられる構成である。基部21Gをハンドル部16に掛けることで、本体部10にフック20Gを装着することができる。基部21Gをハンドル部16から取り外すことで、本体部10からフック20Gを取り外すことができる。
【0084】
図20は、本体部を吊り下げた状態の他の例を示す図である。図20に示す電気機器1Gにおいて、ハンドル部16は、ハウジング12の異なる位置に移設可能な構成であってもよい。ハンドル部16を移設する構成としては、例えば図13に示す装着部13Dのように、ハンドル部16を挿入する挿入部、ハンドル部16を案内する案内部、ハンドル部16を位置決めする位置決め部がハウジング12に設けられた構成とすることができる。図20では、ハンドル部16を上面12eから後面12bに移設した場合を例に挙げているが、この構成に限定されず、他の面に移設可能であってもよい。ハンドル部16を移設可能とすることで、照明部11が異なる方向に向くように本体部10を対象物30に吊り下げることができる。
【0085】
図21は、本体部にフックを取り付けた状態の他の例を示す図である。図21に示す電気機器1Hにおいて、本体部10には、装着部13Hが複数の位置に設けられてもよい。図21に示す例では、装着部13Hが後面12bに加えて、照明部11、下面12fに設けられた構成となっている。このように、ハウジング12に限定されず、照明部11に装着部13Hが設けられてもよい。この場合、照明部11にフック20Hを装着することができる。照明部11にフック20Hを装着した状態で本体部10を対象物に吊り下げる場合、照明部11は、鉛直方向の上方に光を射出することができる。
【0086】
図22は、本体部にフックを取り付けた状態の他の例を示す図である。図22に示す電気機器1Iは、照明部11Iが基準軸AXに直交する方向に光を射出する構成である。図22では、例えば照明部11Iが上方及び下方の少なくとも一方に光を射出可能な構成である。また、装着部13は、例えば後面12bの中央部に配置することができる。この場合、装着部13は、本体部12のうち照明部11Iの出射面(上側端面、下側端面)が配置される部分に対して、光の射出方向の反対側の位置に配置される。この構成により、本体部10のうち照明部11とは光の射出方向の反対側の位置に装着部13が設けられるため、装着部13にフック20を装着した状態で本体部10を吊り下げた場合に、吊り下げ位置とは反対方向に光を出射させることができる。
【0087】
以上説明したように、本実施形態において、電気機器1は、光を射出する照明部11を有する本体部10と、本体部10に着脱可能な基部21と、対象物30に掛ける掛部22とを有し、本体部10を対象物30に吊り下げ可能なフック20とを備えてもよい。
【0088】
上記の構成では、フック20の基部21が本体部10に着脱可能に設けられるため、基部21を本体部10に装着し、掛部22を対象物30に掛けることで、本体部10を吊り下げることができる。また、本体部10の吊り下げを行わない場合は、基部21を本体部10から取り外すことで、本体部10を単体で使用することができる。したがって、本体部10にフック20を固定する必要が無いため、電気機器1の部品点数を少なくすることができる。
【0089】
本実施形態において、本体部10は、フック20の基部21を装着可能な装着部13を有してもよい。
【0090】
上記の構成では、装着部13にフック20の基部21を着脱させることで、本体部10に対するフック20の着脱を容易に行うことができる。
【0091】
本実施形態において、装着部13は、本体部10のうち照明部11の反対側に配置されてもよい。
【0092】
上記の構成では、装着部13が本体部10のうち照明部11の反対側に配置されるため、装着部13にフック20を装着した状態で本体部10を吊り下げた場合に、装着部13及びフック20によって照明部11からの光が遮られることを抑制できる。
【0093】
本実施形態において、装着部13は、本体部10のうち照明部11が配置される部分に対して、光の射出方向の反対側の位置に配置されてもよい。
【0094】
上記の構成では、本体部10のうち照明部11とは光の射出方向の反対側の位置に装着部13が設けられるため、装着部13にフック20を装着した状態で本体部10を吊り下げた場合に、吊り下げ位置とは反対側に向けて照明部11から光を射出させることができる。
【0095】
本実施形態において、装着部13は、本体部10の複数の箇所に設けられてもよい。
【0096】
上記の構成では、装着部13が本体部10の複数の箇所に設けられるため、所望の装着部13に対してフック20を着脱させることができる。
【0097】
本実施形態において、装着部13は、ネジ穴31を有し、基部21は、ネジ穴31にネジ接合可能なネジ部23を基部21に有してもよい。
【0098】
上記の構成では、装着部13のネジ穴31にネジ部23をネジ接合させることでフック20を装着部13に装着し、ネジ接合を解除することでフック20を装着部13から取り外すことができる。したがって、装着部13に対するフック20の着脱を容易に行うことができる。
【0099】
本実施形態において、装着部13Aは、本体部10に支持される閉じた形状の本体側フック33を有し、基部21Aは、本体側フック33に掛ける本体側掛部24を基部21Aに有してもよい。
【0100】
上記の構成では、装着部13Aの本体側フック33に本体側掛部24を掛けることでフック20Aを装着部13Aに装着し、本体側掛部24の係止を解除することでフック20Aを装着部13Aから取り外すことができる。したがって、装着部13Aに対するフック20の着脱を容易に行うことができる。
【0101】
本実施形態において、本体側フック33は、当該本体側フック33が延びる方向へのフック20Aの移動を抑制する移動抑制部材35dを有してもよい。
【0102】
上記の構成では、フック20Aの本体側掛部24を本体側フック33に掛けた状態において、本体側フック33が延びる方向へのフック20Aの移動を移動抑制部材35dにより抑制することができる。したがって、本体部10を吊り下げた状態で、当該本体部10の位置ズレを抑制できる。
【0103】
本実施形態において、装着部13B及び基部21Bの一方は、第1磁石37を有し、装着部13B及び基部21Bの他方は、第1磁石37に吸着可能な第2磁石38又は磁性体を基部21に有してもよい。
【0104】
上記の構成では、第1磁石37と第2磁石38又は磁性体とを吸着させることでフック20Bを装着部13Bに装着し、第1磁石37と第2磁石38又は磁性体との吸着を解除することでフック20Bを装着部13Bから取り外すことができる。したがって、装着部13Bに対するフック20のB着脱を容易に行うことができる。
【0105】
本実施形態において、フック20Cは、開放部22rを有する鈎状に形成され、開放部22rを開閉可能なスナップ部を有してもよい。
【0106】
上記の構成では、フック20Cを対象物30に掛けた状態でスナップ部により開放部22rを閉塞することで、フック20Cが対象物30から脱落することを抑制できる。
【0107】
本実施形態において、装着部13Dは、フック20Dを挿抜する挿抜部39と、フック20Dを位置決めする位置決め部41と、挿抜部39と位置決め部41との間でフック20Dを案内する案内部40とを有してもよい。
【0108】
上記の構成では、フック20Dを挿抜部39に差し込み、案内部40に沿って移動し、位置決め部41で位置決めすることにより、フック20Dを装着部13Dに装着することができる。また、フック20Dの位置決めを解除して案内部40に沿って移動し、挿抜部39から抜き取ることでフック20Dを装着部13Dから取り外すことができる。したがって、装着部13Dに対するフック20Dの着脱を容易に行うことができる。
【0109】
本実施形態において、装着部13Eは、本体部10に固定されるシャフト部43を有し、基部21は、シャフト部43に掛ける本体側掛部29を有してもよい。
【0110】
上記の構成では、装着部13Eのシャフト部43に本体側掛部29を掛けることでフック20Eを装着部13Eに装着し、本体側掛部29の係止を解除することでフック20Eを装着部13Eから取り外すことができる。したがって、装着部13Eに対するフック20Eの着脱を容易に行うことができる。
【0111】
本実施形態において、装着部13Fは、フック20Fを対象物30に吊り下げる吊り下げ位置P1と、フック20Fを収容する収容位置P2との間で当該フック20Fを移動可能に収容する収容部44を有してもよい。
【0112】
上記の構成では、収容部44によりフック20Fを吊り下げ位置P1と収容位置P2とで移動可能に収容することができる。したがって、フック20Fを使用しない場合には収容位置P2に収容することができる。
【0113】
本実施形態において、フック20Fは、当該フック20Fを吊り下げ位置P1と収容位置P2との間で移動させる移動機構45を有してもよい。
【0114】
上記の構成では、移動機構45により、収容部44に収容された状態でフック20Fを吊り下げ位置P1と収容位置P2との間を移動可能であるため、フック20Fの出し入れを容易に行うことができる。
【0115】
本実施形態において、本体部10には、ハンドル部16が着脱可能に設けられ、基部21Gは、ハンドル部16に着脱可能であってもよい。
【0116】
上記の構成では、ハンドル部16に対してフック20Gを着脱させることができる。ハンドル部16がフック20Gを装着する装着部を兼用するため、予め装着部を設けることなくフック20Gを装着することができる。
【0117】
本実施形態において、フック20と本体部10とを接続する接続部材15を更に備えてもよい。
【0118】
上記の構成では、接続部際によりフック20と本体部10とを接続することにより、フック20が本体部10から脱落することを防止できる。
【符号の説明】
【0119】
1,1A,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I…電気機器、2…バッテリパック、5…バッテリ装着部、6…開閉部、10…本体部、11,11I…照明部、12…ハウジング、12a…前面、12b…後面、12c…左面、12d…右面、12e…上面、12f…下面、12g,12h…フック収容部、13,13A,13B,13C,13D,13E,13F,13H…装着部、15…接続部材、16…ハンドル部、20,20A,20B,20C,20D,20E,20F,20G,20H…フック、21,21A,21B,21C,21D,21E,21F,21G,34…基部、22,22A,22B,22D,22E,22G…掛部、22r…開放部、23,32…ネジ部、24,29…本体側掛部、25…スナップ部、26…第1フランジ部、27…第2フランジ部、28…軸部、30…対象物、31…ネジ穴、33…本体側フック、35…環状部、35,35c…湾曲部、35a…直線部、35b…連結部、35d…移動抑制部材、36,44,44B…収容部、37…第1磁石、38…第2磁石、39…挿抜部、40…案内部、41…位置決め部、42…開口部、43,46…シャフト部、45…移動機構、AX…基準軸、BX…回動軸、P1…吊り下げ位置、P2…収容位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22