(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179875
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20241219BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099159
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 浩太
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA22
5L049AA22
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】利便性の向上を図ることができる情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の情報処理システムは、表示制御部と、操作受付部とを備える。前記表示制御部は、選択候補の食材を示す食材候補表示を表示画面に表示させる。前記操作受付部は、食材に関する登録操作として、前記食材候補表示を利用した登録操作を受け付け可能である。前記表示制御部は、冷蔵庫の貯蔵室ごとのユーザの利用習慣を示す貯蔵室利用習慣情報に基づき、前記表示画面に表示させる前記食材候補表示を決定する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択候補の食材を示す食材候補表示を表示画面に表示させる表示制御部と、
食材に関する登録操作として、前記食材候補表示を利用した登録操作を受け付け可能な操作受付部と、
を備え、
前記表示制御部は、冷蔵庫の貯蔵室ごとのユーザの利用習慣を示す貯蔵室利用習慣情報に基づき、前記表示画面に表示させる前記食材候補表示を決定する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記冷蔵庫は、第1貯蔵室と、第2貯蔵室とを含み、
前記表示制御部は、
前記第1貯蔵室に関連して表示される前記食材候補表示として、前記第1貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材の前記食材候補表示を表示させ、
前記第2貯蔵室に関連して表示される前記食材候補表示として、前記第2貯蔵室に収容される頻度が前記所定条件を満たす複数の食材の前記食材候補表示を表示させる、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、
食材の選択よりも先に前記第1貯蔵室が収容先として選択された場合、前記第1貯蔵室に収容される頻度が前記所定条件を満たす複数の食材の前記食材候補表示を前記表示画面に表示させるとともに、前記第1貯蔵室に収容される頻度が前記所定条件を満たさない食材については前記食材候補表示を前記表示画面に表示させることを抑制し、
食材の選択よりも先に前記第2貯蔵室が収容先として選択された場合、前記第2貯蔵室に収容される頻度が前記所定条件を満たす複数の食材の前記食材候補表示を前記表示画面に表示させるとともに、前記第2貯蔵室に収容される頻度が前記所定条件を満たさない食材については前記食材候補表示を前記表示画面に表示させることを抑制する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記表示制御部は、
前記食材候補表示を表示させる場合、複数の食材分類を前記表示画面に表示し、複数の前記食材候補表示を前記食材分類ごとに集約して表示させるとともに、
前記冷蔵庫の貯蔵室ごとに前記食材分類に関する表示態様を異ならせる、
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記冷蔵庫は、第1貯蔵室と、第2貯蔵室とを含み、
前記表示制御部は、前記第1貯蔵室が収容先として選択された場合と、前記第2貯蔵室が収容先として選択された場合とで、前記表示画面に表示させる前記食材分類の種類または表示順を異ならせる、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記冷蔵庫は、第1貯蔵室と、第2貯蔵室とを含み、
前記表示制御部は、前記第1貯蔵室が収容先として選択された場合と、前記第2貯蔵室が収容先として選択された場合とで、所定の前記食材分類と関連付けて表示される前記食材候補表示の数を異ならせる、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記貯蔵室利用習慣情報を管理する情報管理部をさらに備え、
前記情報管理部は、前記表示制御部が参照する前記貯蔵室利用習慣情報に前年以前の同時期の前記貯蔵室ごとのユーザの利用習慣を反映させるように、前記貯蔵室利用習慣情報を所定周期で更新する、
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記食材が属する食材分類の入力を支援する入力支援部をさらに備え、
前記入力支援部は、食材の名称と、収容先として選択された貯蔵室の種類とに基づき、前記食材分類の種類を入力する、
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記食材が属する食材分類の入力を支援する入力支援部をさらに備え、
前記入力支援部は、収容先として選択された貯蔵室の種類に基づき、同じ食材であっても前記食材分類を異ならせて入力する、
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記貯蔵室利用習慣情報は、前記登録操作を行うユーザとは異なる1人以上の他のユーザの前記貯蔵室ごとの利用習慣を示す情報を含む、
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記貯蔵室利用習慣情報は、各貯蔵室と各食材との組み合わせに関する情報であって、前記組み合わせで登録したユーザの数を示す情報である、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記表示制御部は、所定条件が満たされる場合、前記貯蔵室利用習慣情報として、前記1人以上の他のユーザの利用習慣を示す情報を用いずに、または、前記1人以上の他のユーザの利用習慣よりも前記登録操作を行うユーザの利用習慣に大きな重みを持たせた情報に基づき、前記表示画面に表示させる前記食材候補表示を決定する、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記食材に関する付加情報の入力を支援する入力支援部をさらに備え、
前記付加情報は、前記食材の数量を示す情報を含む、
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記入力支援部は、前記食材の数量に関する前記ユーザの利用習慣を示す情報に基づき前記数量を決定して入力する、
請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項15】
1つ以上のコンピュータが、
選択候補の食材を示す食材候補表示を表示画面に表示し、
食材に関する登録操作として、前記食材候補表示を利用した登録操作を受け付ける、
ことを含み、
前記食材候補表示を表示させることは、冷蔵庫の貯蔵室ごとのユーザの利用習慣を示す貯蔵室利用習慣情報に基づき、前記表示画面に表示させる前記食材候補表示を決定する、ことを含む、
情報処理方法。
【請求項16】
1つ以上のコンピュータに、
選択候補の食材を示す食材候補表示を表示画面に表示させる表示制御部と、
食材に関する登録操作として、前記食材候補表示を利用した登録操作を受け付け可能な操作受付部と、
を実現させ、
前記表示制御部は、冷蔵庫の貯蔵室ごとのユーザの利用習慣を示す貯蔵室利用習慣情報に基づき、前記表示画面に表示させる前記食材候補表示を決定する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の貯蔵室の配置関係を示すように複数の貯蔵室ブロック図で構成された配置図を表示し、この配置図に各貯蔵室に収納した食材の内容を表した食材模式図を表示させる食材管理システムが知られている。ところで、このような情報処理システムは、利便性のさらなる向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理システムは、表示制御部と、操作受付部とを備える。前記表示制御部は、選択候補の食材を示す食材候補表示を表示画面に表示させる。前記操作受付部は、食材に関する登録操作として、前記食材候補表示を利用した登録操作を受け付け可能である。前記表示制御部は、冷蔵庫の貯蔵室ごとのユーザの利用習慣を示す貯蔵室利用習慣情報に基づき、前記表示画面に表示させる前記食材候補表示を決定する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図3】実施形態のサーバの機能構成を示すブロック図。
【
図4】実施形態の食材が登録された回数と、食材を登録したユーザ数の集計したデータの一例を示す図。
【
図5】実施形態の食材候補DBの内容の一例を示す図。
【
図6】実施形態の端末装置の機能構成を示すブロック図。
【
図7】実施形態の食材管理アプリのトップページの画面を示す図。
【
図8】実施形態の在庫リストのページの画面を示す図。
【
図9】実施形態の食材の登録を行う場合に表示される画面を示す図。
【
図10】実施形態の食材名の追加ページの画面を示す図。
【
図11】実施形態の食材候補リストデータの一例を示す図。
【
図12】実施形態の食材候補の表示ページの画面を示す図。
【
図13】実施形態の冷蔵室に関する食材候補の表示ページの画面を示す図。
【
図14】実施形態の野菜室に関する食材候補の表示ページの画面を示す図。
【
図15】実施形態の食材候補の表示ページの画面の他の例を示す図。
【
図16】実施形態の食材リストへの登録ページの画面を示す図。
【
図17】実施形態の賞味期限設定データの一例を示す図。
【
図18】実施形態の数量設定データDMの一例を示す図。
【
図19】実施形態の冷蔵室の食材リストの画面の一例を示す図。
【
図20】実施形態の野菜室の食材リストの画面の一例を示す図。
【
図21】実施形態の処理の流れを示すフローチャート。
【
図22】実施形態の第1変形例の食材の登録を行う画面の一例を示す図。
【
図23】実施形態の第1変形例の購入食材データリストの一例を示す図。
【
図24】実施形態の第2変形例の登録する食材の確認画面の一例を示す図。
【
図25】実施形態の第2変形例の登録する食材の確認画面の一例を示す図。
【
図26】実施形態の第2変形例の登録する食材の確認画面の一例を示す図。
【
図27】実施形態の第2変形例の登録する食材の確認画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXに直接に基づく場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
【0008】
本出願で「取得する」とは、送信要求を送信して能動的に取得する場合に限定されず、他の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含み得る。また「取得」とは、目的の情報(取得対象の情報)を外部から直接取得する場合に限定されず、外部から得られた情報に対して演算または加工などを行うことで、目的の情報を生成して取得する場合も含み得る。また本出願では、データベースを「DB」と表記する。本出願で「表示を抑制する」とは、例えば表示させないことであるが、これに限定されず、例えば、主として表示されるものと比べて見えにくい態様または見ることに手間がかかる態様(例えば、表示が小さい、または表示させるための操作が必要)で表示させる場合なども該当し得る。
【0009】
(実施形態)
<1.全体構成>
図1は、実施形態の家電関連システム1を示す図である。家電関連システム1は、例えば、1つ以上の冷蔵庫100と、サーバ200と、1つ以上の端末装置300とを含む。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
【0010】
(冷蔵庫)
冷蔵庫100は、ユーザUによって使用される家電機器であり、ユーザUの住居内に配置される。冷蔵庫100は、例えば、当該冷蔵庫100と同じ住居内に設置された無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。冷蔵庫100は、ネットワークNWを介して、サーバ200および同じユーザUに属する端末装置300と通信可能である。冷蔵庫100は、例えばBluetooth(登録商標)のような近距離無線通信を利用して端末装置300と直接に通信可能でもよい。
【0011】
(サーバ)
サーバ200は、冷蔵庫100に収容される食材に関連した情報を管理する管理サーバである。サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。サーバ200は、ネットワークNWを介して、冷蔵庫100または端末装置300と通信可能である。サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータなどでもよい。
【0012】
(端末装置)
端末装置300は、冷蔵庫100のユーザUが使用する電子機器であり、例えば冷蔵庫100とは独立して使用可能な装置である。端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置300は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。また上記例に代えて、端末装置300は、冷蔵庫100の一部として設けられてもよい。端末装置300は、例えば、表示装置301と、入力装置302と、通信部303とを有する。
【0013】
表示装置301は、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどであり、種々の情報を表示可能な表示画面301aを有する。入力装置302は、ユーザUの入力を受け付け可能である。入力装置302は、例えば表示画面301aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置302は、端末装置300に設けられたカメラやマイクなどを含み得る。通信部303は、例えば無線通信可能な通信モジュールである。通信部303は、無線ルータWRおよびモデムMを介してまたは直接にネットワークNWと接続される。通信部303は、ネットワークNWを介して、冷蔵庫100またはサーバ200と通信可能である。端末装置300は、Bluetoothのような近距離無線通信を利用して冷蔵庫100と直接に通信可能でもよい。
【0014】
端末装置300には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。アプリケーションプログラムPは、例えば、冷蔵庫100に収容される食材に関連する情報を管理するためのアプリケーションプログラムである。以下では、アプリケーションプログラムPが実行されることで起動されるアプリケーションソフトウェアを「食材管理アプリAP」と称する。
【0015】
本実施形態では、食材管理アプリAPにより、ユーザUが冷蔵庫100に収容した食材を登録する処理が行われる。食材管理アプリAPでは、ユーザUが、冷蔵庫100に収容した食材を、端末装置300の表示画面301aに表示された複数の食材候補の中から選択することで、選択された食材候補に対応する食材に関連する情報を登録する機能を有する。また、本実施形態では、食材管理アプリAPにより、ユーザUが買い物をする際に、購入すべき食材のリスト(以下、これを買い物リストと称する)を生成する機能も有する。これには、食材管理アプリAPでは、ユーザUが、購入すべき食材を、端末装置300の表示画面301aに表示された複数の食材候補の中から選択することで、買い物リストを生成する。
【0016】
本実施形態では、サーバ200と食材管理アプリAPとにより、「情報処理システム」の一例が実現される。ただし、本出願で言う「情報処理システム」は、上記例に限定されず、冷蔵庫100、サーバ200、または食材管理アプリAPのうちいずれか1つにより実現されてもよく、冷蔵庫100、サーバ200、または食材管理アプリAPのうち任意の2つ以上により実現されてもよい。
【0017】
<2.冷蔵庫>
次に、冷蔵庫100について説明する。
図2は、冷蔵庫100の概略構成を示す正面図である。冷蔵庫100は、例えば、筐体10と、複数の扉20とを備えている。
【0018】
筐体10の内部には、複数の貯蔵室11が設けられている。複数の貯蔵室11は、例えば、冷蔵室11A、チルド室11Aa、野菜室11B、製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eを含む。冷蔵室11Aは、例えば、平均温度が約2℃~6℃である冷蔵室温度帯に冷却される。チルド室11Aaは、例えば、平均温度が約-1℃~+1℃であるチルド温度帯に冷却される。野菜室11Bは、例えば、平均温度が約3℃~7℃である野菜室温度帯に冷却される。製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eは、例えば、平均温度が約-20℃~-18℃である冷凍室温度帯に冷却される。以下では説明の便宜上、「小冷凍室11D」と「主冷凍室11E」とを合わせて「冷凍室11F」と称する。なお、冷蔵庫100が有する貯蔵室は、上記に代えて/加えて、平均温度が約-3℃であるパーシャル温度帯に冷却されるパーシャル室、または温度帯が切り替え可能な温度切替室などを有してもよい。
【0019】
複数の貯蔵室11の開口は、複数の扉20によって開閉可能に閉じられる。複数の扉20は、冷蔵室11Aの開口を閉じる左右の冷蔵室扉20Aa,20Ab、野菜室11Bの開口を閉じる野菜室扉20B、製氷室11Cの開口を閉じる製氷室扉20C、小冷凍室11Dの開口を閉じる小冷凍室扉20D、および主冷凍室11Eの開口を閉じる主冷凍室扉20Eを含む。
【0020】
<3.サーバ>
次に、サーバ200について詳しく説明する。
図3は、サーバ200の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ200は、例えば、情報収集部220、情報解析部230、情報管理部240、情報送信部250、および記憶部290を有する。
【0021】
情報収集部220、情報解析部230、情報管理部240、および情報送信部250は、サーバ200に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。またこれら機能部の1つ以上は、サーバ200に代えて、冷蔵庫100または端末装置300の食材管理アプリAPに設けられてもよい。
【0022】
<3.1 情報収集部>
情報収集部(情報取得部)220は、不図示の通信モジュールを介して端末装置300と通信を行い、端末装置300の入力装置302に対するユーザUの入力操作に基づき、端末装置300に登録された食材に関連する情報を収集する(取得する)。例えば、情報収集部220は、複数のユーザUの入力操作によって、複数のユーザUの各々が冷蔵庫100に収容した食材に関連する情報(いわゆるログデータ)を収集する。食材に関連する情報は、各ユーザUが、冷蔵庫100に収容した食材として登録した、食材名、食材の分類、食材を収容した貯蔵室名、が少なくとも含まれる。さらに、食材に関連する情報は、冷蔵庫100に収容した食材の登録日、食材の数量、単位などを含んでいてもよい。ここで、食材は、店舗などで購入した購入日の当日に、冷蔵庫100に収容されることが多い。このため、ユーザUが端末装置300に対して、食材の登録操作を行った、食材の登録日を、食材の購入日としている。
【0023】
また、情報収集部220は、複数のユーザUの入力操作によって、複数のユーザUの各々が買い物リストに登録した食材に関連する情報(いわゆるログデータ)を収集する。買い物リストに登録した食材に関連する情報は、各ユーザUが、買い物リストに登録した食材の食材名、食材の数量、単位などを含んでいてもよい。
【0024】
<3.2 情報解析部>
情報解析部230は、情報収集部220により収集された、複数のユーザUの各々が冷蔵庫100に収容した食材に関連する情報を解析する。情報解析部230は、複数のユーザUが冷蔵庫100に収容した食材に関連する情報に基づき、食材名ごとに、その食材が登録された回数(イベント数)、食材を登録したユーザ数などを求める。また、情報解析部230は、例えば、1ヶ月ごと、1週間ごと、1日ごと、曜日ごと、または季節ごとなど、予め設定された期間ごとに、各食材が登録された回数、各食材を登録したユーザ数などを求める。また、情報解析部230は、食材名ごとに、収容した貯蔵室11を対応付ける。本実施形態では、「食材を登録したユーザ数」として、例えば、貯蔵室11ごとに、当該貯蔵室11と関連させて上記食材を登録したユーザ数が求められる。
【0025】
図4は、食材が登録された回数(イベント数)と、食材を登録したユーザ数の集計したデータの一例を示す図である。
図4に示すデータは、例えば、情報解析部230により生成される。
【0026】
また、情報解析部230は、例えば、各食材を登録したユーザUの居住地域、年齢、ユーザUの同居人数、ユーザUの家族構成などに基づいて、各食材が登録された回数、各食材を登録したユーザ数などを求めるようにしてもよい。この場合、各ユーザUは、予めサーバ200に、ユーザUを識別するための識別情報またはユーザ名などに関連付けて、ユーザUの居住地域、ユーザUの同居人数、ユーザUの家族構成などを登録しておく。
【0027】
また、情報解析部230は、情報収集部220により収集された、複数のユーザUが買い物リストに登録した食材に関連する情報を解析する。情報解析部230は、複数のユーザUが買い物リストに登録した食材に関連する情報に基づき、食材名ごとに、その食材が登録された回数、食材を登録したユーザ数などを求める。また、情報解析部230は、例えば、1ヶ月ごと、1週間ごと、1日ごと、曜日ごと、季節ごとなど、予め設定された期間ごとに、各食材が登録された回数、各食材を登録したユーザ数などを求めてもよい。また、情報解析部230は、より短い時間間隔、例えば、1秒ごと、1分ごと、1時間ごと、1週間ごとなどに、各食材が登録された回数、各食材を登録したユーザ数などを、よりリアルタイムに近い状態で求めてもよい。
【0028】
<3.3 情報管理部>
情報管理部240は、情報解析部230により解析された情報に基づき、端末装置300の表示装置301の表示画面301aに表示させる食材候補の情報を管理する。食材候補の情報は、ユーザUが各貯蔵室11に収容した食材の選択候補の一覧に関する情報である。本実施形態において、情報管理部240は、食材候補の情報として、貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す情報(貯蔵室利用習慣情報)を管理する。貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す情報は、例えば、各貯蔵室11について、ユーザUが冷蔵庫100に複数種の食材の各々を収容納した回数または頻度を含む。貯蔵室利用習慣情報は、前年以前の同時期の貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す情報を含む。本実施形態では、情報管理部240は、上記貯蔵室利用習慣情報に前年以前の同時期の貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を反映させるように、上記貯蔵室利用習慣情報を所定周期で(例えば、上記予め設定された期間ごとに)更新する。
【0029】
本実施形態では、情報管理部240は、上記貯蔵室利用習慣情報に基づいて、食材候補の情報を管理する。例えば、情報管理部240は、情報解析部230により解析された食材候補の情報を、表示画面301aに表示させる食材候補のデータベースである、食材候補DB291に登録する。言い換えると、食材候補DB291は、「貯蔵室利用習慣情報」の一例である。情報管理部240は、例えば、ユーザUの居住地域、年齢、ユーザUの同居人数、ユーザUの家族構成などに基づいて、これら条件ごとに分けられた複数種の食材候補DB291を生成するようにしてもよい。
【0030】
情報管理部240は、上記したような食材候補DB291の生成を、定期的に行うのが好ましい。つまり、情報管理部240は、定期的に、情報解析部230による解析結果の情報を取得し、食材候補DB291を生成する。これにより、食材候補DB291は、定期的に更新される。
【0031】
<3.4 情報送信部>
情報送信部250は、不図示の通信モジュールを介して端末装置300と通信を行い、サーバ200で管理される情報を送信する。例えば、情報送信部250は、表示画面301aに食材候補を表示させるのに必要な情報の送信要求を端末装置300から受信する場合、当該要求に対する応答として、食材候補DB291に含まれる情報を端末装置300に送信する。また、情報送信部250は、買物リスト(図示無し)の表示に必要な情報の送信要求を端末装置300から受信する場合、当該要求に対する応答として、食材候補DB291に含まれる買物リストに関する情報を端末装置300に送信する。
【0032】
<3.5 記憶部>
記憶部290は、各種情報を記憶する機能部である。記憶部290は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、またはSSD(Solid State Drove)などの組み合わせにより実現される。記憶部290は、例えば、食材候補DB291を記憶する。食材候補DB291は、個別のユーザUごとに準備されていてもよいし、複数のユーザUに対して準備されていてもよい。
【0033】
図5は、食材候補DB291の内容の一例を示す図である。食材候補DB291は、「食材候補リスト」と、「買い物リスト」と、を含んでいる。「食材候補リスト」とは、ユーザUが冷蔵庫100に収容する可能性のある食材の候補を示す「食材名」リストである。「買い物リスト」とは、ユーザUが購入する可能性のある食材の候補を示す「食材名」のリストである。
【0034】
「食材候補リスト」は、ユーザUが冷蔵庫100に収容する可能性のある複数種の食材の候補が、ユーザUが冷蔵庫100に収容する可能性の高い順に登録されている。例えば、「全て」の欄には、全ての貯蔵室11を纏めて見た場合に、複数種の食材の候補が、ユーザUが冷蔵庫100に収容する可能性の高い順に登録されている。一方で、「冷蔵室」、「野菜室」、「冷凍室」、「その他」には、それぞれ、冷蔵室11A、野菜室11B、冷凍室11F、または冷蔵庫100の外部で分けた見た場合に、各貯蔵室11または冷蔵庫100の外部に関して、複数種の食材の候補が、ユーザUが冷蔵庫100に収容する可能性の高い順に登録されている。
【0035】
ユーザUが冷蔵庫100に収容する可能性の高い順は、情報解析部230で行われた解析結果に基づいて設定される。例えば、複数のユーザUが冷蔵庫100に収容した食材に関連する情報(ログデータ)に基づき、食材を登録(例えば当該食材を在庫食材として登録)したユーザ数が多い順に、複数種の食材の候補の「食材名」が登録されている。すなわち本実施形態では、食材候補DB291は、後述する登録操作を行うユーザU1とは異なる1人以上の他のユーザU2の貯蔵室11ごとの利用習慣を示す情報を含む。食材候補DB291は、例えば、各貯蔵室11と各食材との組み合わせに関する情報であって、当該組み合わせで登録したユーザUの数を示す情報である。
【0036】
なお上記例に代えて、食材候補DB291は、例えば、複数のユーザUが冷蔵庫100に収容した食材に関連する情報に基づき、食材を登録(例えば当該食材を在庫食材として登録)した回数(イベント数)が多い順に、複数種の食材の候補の「食材名」が登録された状態でもよい。また、各ユーザU(例えばユーザU1)が冷蔵庫100に収容した食材に関連する情報に基づき、そのユーザU自身(ユーザU1自身)により食材が登録された回数(イベント数)の多い順に、複数種の食材の候補の「食材名」が登録されていてもよい。各「食材名」には、その食材を登録したユーザ数、またはその食材が登録された回数(イベント数)を多い順に並べたときの、「順位」が対応付けられている。
【0037】
「食材候補リスト」は、各「食材名」に対応付けられている「貯蔵室」の情報に基づいて、「冷蔵室」、「野菜室」、「冷凍室」、「その他」といった貯蔵室の種類ごとに、当該貯蔵室11に収容する可能性のある複数種の食材の候補の「食材名」が、ユーザUが冷蔵庫100に収容する可能性の高い順に登録されている。
【0038】
「買い物リスト」は、ユーザUが購入する可能性のある複数種の食材の候補が、ユーザUが購入する可能性の高い順に登録されている。ユーザUが購入する可能性の高い順は、情報解析部230で行われた解析結果に基づいて設定される。食材候補DB291では、例えば、複数のユーザUが買い物リストに登録した食材に関連する情報(ログデータ)に基づき、食材を登録(例えば当該食材を買い物リストに登録)したユーザ数が多い順に、複数種の食材の候補の「食材名」が登録されている。なお、食材候補DB291では、食材が登録された回数(イベント数)の多い順に、複数種の食材の候補の「食材名」が登録されていてもよい。また、各ユーザU(例えばユーザU1)が買い物リストに登録した食材に関連する情報に基づき、そのユーザU自身(ユーザU1自身)により買い物リストに登録された回数(イベント数)の多い順に、複数種の食材の候補の「食材名」が登録されていてもよい。
【0039】
また、「食材候補リスト」および「買い物リスト」は、情報解析部230で行われた解析結果に基づいて、例えば、(直近の)1ヶ月ごと、1週間ごと、1日ごと、曜日ごと、季節ごとなど、予め設定された期間ごとにおける、各食材が登録された回数や、各食材を登録したユーザ数に基づいて、複数種の食材の候補の「食材名」が登録されていてもよい。各「食材名」には、予め設定された期間ごとに、その食材が登録された回数やユーザ数が多い順に並べたときの、「順位」が対応付けられている。
【0040】
なお、上記情報収集部220、及び情報解析部230と、情報管理部240、情報送信部250、及び記憶部290とは、別々のサーバ200に備えられていてもよい。情報管理部240は、情報解析部230が備えられたサーバ200から取得した解析結果の情報に基づいて、食材候補DB291を生成する。
【0041】
<4.端末装置>
次に、端末装置300について説明する。
図6は、端末装置300の機能構成を示すブロック図である。端末装置300は、例えば、情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、入力支援部340、食材管理部350、および記憶部390を有する。
【0042】
情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、入力支援部340、および食材管理部350は、端末装置300に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行することにより実現される。言い換えると、情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、入力支援部340、および食材管理部350は、食材管理アプリAPに含まれるソフトウェア機能部である。
【0043】
情報取得部310は、種々の情報または通知をサーバ200から取得する。例えば、情報取得部310は、後述の食材候補表示を表示画面301aに表示させる場合、食材候補表示を表示させるために必要な情報の送信要求をサーバ200に送信し、その応答として食材候補表示の表示に必要な情報をサーバ200から取得する。情報取得部310は、食材候補表示を表示させるために必要な情報として、食材候補DB291に含まれる情報をサーバ200から取得する。情報取得部310は、例えば、ユーザUに関連する情報として食材管理アプリAPに予め登録された、ユーザUの居住地域、年齢、ユーザUの同居人数、ユーザUの家族構成などに応じて、サーバ200から取得する食材候補DB291種類を選別して取得するようにしてもよい。
【0044】
表示制御部320は、端末装置300の表示装置301を制御することで、表示装置301の表示画面301aに表示される内容を制御する。例えば、後に詳述する表示画面301aに関する表示は、表示制御部320によって実現される。表示制御部320は、情報取得部310で取得した、食材候補DB291に含まれる情報に基づいて、表示画面301aに、食材候補表示を表示する。食材候補表示は、在庫食材または買物候補食材としての登録用の選択候補の食材を示す表示である。食材候補表示については後述する。
【0045】
操作受付部330は、食材管理アプリAPに関連して入力装置302に対して行われるユーザUの操作を受け付ける。例えば、以下に説明する表示画面301aに対する操作の受け付けは、操作受付部330によって実現される。操作受付部330は、食材に関する登録操作を受け付ける。本実施形態において、操作受付部330は、冷蔵庫100に収容されている食材の食材リスト(在庫リスト)および買物リストに食材(在庫食材または買物候補食材)を登録するための登録操作を受け付ける。操作受付部330は、上記登録操作として、表示画面301aに表示された食材候補表示を利用した、食材の登録操作を受付可能である。また、本実施形態では、食材を登録するための登録操作として、食材候補表示を利用しない登録操作を受付可能である。例えば、操作受付部330は、後述する表示画面301aに表示されたテキスト表示枠Tに、入力装置302を用いた、食材名などのテキスト入力を含む食材の登録操作を受付可能である。
【0046】
また、操作受付部330は、冷蔵庫100に収容された食材の収容先として選択された貯蔵室の種類を登録するための登録操作を受け付ける。操作受付部330は、食材の収容先として選択された貯蔵室の種類を、表示画面301aに表示される、ボタンやアイコンなどの絵表示で行う。
【0047】
入力支援部340は、ユーザUが、表示画面301aに表示された食材候補表示を利用して、食材名の登録操作を行った際に、その食材が属する「食材分類」などの入力を支援する。これについては詳しく後述する。
【0048】
食材管理部350は、冷蔵庫100に収容されている食材の食材リストおよび買物リストに対する、食材の追加、削除、または変更を示すユーザUの操作が操作受付部330によって受け付けられた場合、受け付けられた操作に対応する要求をサーバ200に送信する。これにより、操作受付部330によって受け付けられたユーザUの操作に基づき、食材リストおよび買物リストに含まれる食材名の追加、削除、または変更が行われる。
【0049】
記憶部390は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、またはSSDなどの組み合わせにより実現され、各種の情報を記憶する。記憶部390は、アプリケーションプログラムPを記憶する。
【0050】
<5.食材管理機能>
次に、食材管理アプリAPによって提供される食材管理機能について、端末装置300の表示画面301aに表示される画面表示を示しつつ、説明する。以下に説明する各画面表示は、情報取得部310が、食材候補表示を表示するために必要な情報として、サーバ200から取得した、食材候補DB291に含まれる情報に基づき、端末装置300の表示制御部320が制御を実行することで実現される。
【0051】
<5.1 食材管理画面のトップページ>
以下では、あるユーザU1に関する食材の登録操作について説明する。
図7は、端末装置300で食材管理アプリAPが起動された場合に表示されるトップページを示す画面S1である。画面S1は、冷蔵庫100を模式的に示す絵表示R0と、複数の表示ボックスD1~D5を含む。絵表示R0は、模式的に示された冷蔵庫100の各貯蔵室11の絵表示R0a~R0eを含む。絵表示R0a~R0eは、それぞれ順に、冷蔵室11A、野菜室11B、製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eを示す絵表示(絵柄)である。絵表示R0は、実際の冷蔵庫100の各扉の寸法を正確に表す必要はなく、見やすいように、あるいは情報を表示しやすいように、寸法比率を適宜調整してもよい。
【0052】
表示ボックスD1~D5は、すべての貯蔵室11、冷蔵室11A、野菜室11B、冷凍室11F、その他(冷蔵庫100の外部の保存場所)の各々に収容されている食材の点数I1~I5を示す。
【0053】
画面S1は、リスト切替表示M1、M2を更に含む。リスト切替表示M1、M2は、例えば、絵表示R0および表示ボックスD1~D5の上部に配置されている。リスト切替表示M1は、冷蔵庫100内に収容された食材の在庫リスト(食材リスト)の登録モードを選択するためのものである。リスト切替表示M2は、買物リストの登録モードを選択するためのものである。表示制御部320は、リスト切替表示M1に対して食材リストの登録モードを選択するユーザU1の操作が受け付けられた場合(例えばリスト切替表示M1がユーザU1によってタップされた場合)、食材リストの登録を行う処理に移行する。表示制御部320は、リスト切替表示M2に対して買物リストの登録モードを選択するユーザU1の操作が受け付けられた場合(例えばリスト切替表示M2がユーザU1によってタップされた場合)、買物リストの登録を行う処理に移行する。
【0054】
食材リストの登録モードが選択された状態で、表示ボックスD1~D5の何れかを指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合、表示制御部320は、表示ボックスD1~D5のうち、指定された表示ボックスに対応する貯蔵室11と関連付けて登録された食材リストを表示する画面S2を表示画面301aに表示させる。
【0055】
<5.2 食材リストのページ>
図8は、食材リストのページの画面S2を示す。
図8に示すように、画面S2は、リスト表示領域F1と、食材追加ボタンG1と、を含む。リスト表示領域F1は、その時点で、指定された貯蔵室11に登録されている食材を示す食材リストL1を表示可能である。
【0056】
詳しくは、表示制御部320は、
図7に示す画面S1に対してすべての貯蔵室11を指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD1がユーザU1によってタップされた場合)、
図8に示すように、その時点で、全ての貯蔵室11に収容されている食材の食材リストL1をリスト表示領域F1に表示する。なお、
図8の例では、全ての貯蔵室11に食材が収容されていないため、リスト表示領域F1に表示される食材リストL1は、空欄である。
【0057】
同様に、表示制御部320は、
図7に示す画面S1に対して冷蔵室11Aを指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD2がユーザU1によってタップされた場合)、その時点で冷蔵室11Aに収容されている食材の食材リストをリスト表示領域F1に表示する。表示制御部320は、画面S1に対して野菜室11Bを指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD3がユーザU1によってタップされた場合)、その時点で野菜室11Bに収容されている食材の食材リストをリスト表示領域F1に表示する。表示制御部320は、画面S1に対して冷凍室11Fを指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD4がユーザU1によってタップされた場合)、その時点で冷凍室11Fに収容されている食材の食材リストをリスト表示領域F1に表示する。表示制御部320は、画面S1に対して、その他の場所を指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD5がユーザU1によってタップされた場合)、冷蔵庫100の外部に保存された食材の食材リストをリスト表示領域F1に表示する。
【0058】
画面S2において、食材追加ボタンG1は、新たに冷蔵庫100に収容した食材を追加するためのものである。食材追加ボタンG1を選択するユーザU1の操作が受け付けられた場合(食材追加ボタンG1がユーザU1によってタップされた場合)、表示制御部320は、画面S3を、表示画面301aに表示させる。
【0059】
<5.3 食材リストへの登録ページ>
図9は、食材リストへの食材の登録を行う場合に表示される画面S3を示す。
図9に示すように、画面S3は、食材名枠W1.食材分類枠W2、購入日枠W3、賞味期限枠W4、数量枠W5、および単位枠W6を含む。ユーザU1は、冷蔵庫100に食材を収容した場合、収容した食材を食材リストに追加登録するため、食材名枠W1をタップする。
【0060】
表示制御部320は、食材名枠W1に対するユーザU1の操作が受け付けられた場合(例えば食材名枠W1がユーザU1によってタップされた場合)、表示制御部320は、画面S4を、表示画面301aに表示させる。
【0061】
<5.4 食材名の追加ページ>
図10は、食材名の追加ページの画面S4を示す。
図10に示すように、画面S4は、複数の食材候補表示Kと、テキスト表示枠Tと、を含む。また、表示画面301aの下部には、文字入力部302a(例えばキーボード)が表示される。
図10に示す画面S4は、
図7に示す画面S1に対してすべての貯蔵室11を指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD1がユーザU1によってタップされた場合)に表示されるものである。
【0062】
各食材候補表示Kは、登録(入力)の選択候補の食材を示す表示であり、当該食材を選択するユーザU1の選択操作を受け付ける操作部である。各食材候補表示Kは、例えば、食材名の文字を含むボタン型の表示であり、ユーザU1の操作を受け付け可能な操作部である。なお、各食材候補表示Kは、食材の絵表示を含んでもよい。各食材候補表示Kに対するユーザU1の操作(例えばタップ)は、操作受付部330により受け付けられる。各食材に対応する食材候補表示KがユーザU1によって操作された場合、食材名を示すテキスト表示枠Tには、操作された食材候補表示Kに対応する食材名の文字が、文字入力部302aに対するユーザUの操作を伴わずに入力される。例えば、「卵」に対応する食材候補表示KがユーザU1によって操作された場合、食材名を示すテキスト表示枠Tには、文字入力部302aに対するユーザUの操作を伴わずに、「卵」の文字が入力される。
【0063】
ユーザUが、食材リストに追加する食材名を、文字入力部302aで入力すると、入力された食材名が、テキスト表示枠Tに表示される。また、ユーザUが、複数の食材候補表示Kのいずれか、又は複数の食材候補表示Kの周辺をタップすると、表示制御部320は、文字入力部302aの表示を終了し、表示画面301aの全面にわたって、複数の食材候補表示Kを表示させる(
図12参照)。
【0064】
<5.5 すべての貯蔵室に対する食材候補の表示ページ>
図11は、すべての貯蔵室に対する食材候補の表示ページを表示するための食材候補リストデータDKの一例を示す。
図11に示すように、表示制御部320は、サーバ200から取得した、食材候補DB291に含まれる情報に基づいて、食材候補リストデータDKを生成する。食材候補リストデータDKは、例えば、「食材名」と、各「食材名」に対応付けられた「食材分類」と、その食材を登録したユーザ数(またはその食材が登録された回数)が多い順に並べたときの「順位」とが含まれている。例えば、サーバ200から取得した、食材候補DB291に含まれる情報は、各「食材名」に、予め設定された期間ごとに、その食材を登録したユーザ数(またはその食材が登録された回数)が多い順に並べたときの、「順位」が対応付けられている。
【0065】
本実施形態では、表示制御部320は、サーバ200から取得した、食材候補DB291に含まれる情報に基づいて、「食材分類」毎に、上位の「順位」が付与されている「食材名」を抽出し、食材候補リストデータDKを生成する。ここで、「食材分類」は、食材の区分を意味する。本実施形態では、「食材分類」として、「野菜」、「くだもの」、「肉類」、「魚介・海藻類」、「卵・乳製品」、「豆・大豆加工品」、「加工食品」、「ごはん・パン類・麺類」、「飲料」、「冷凍食品」、「デザート(甘味)類」、「調味料」、「香辛料」、「お惣菜」、および「その他」、といった複数種類の食材分類が設定されている。ただし、上記区分は例であり、食材分類の区分や名称は適宜設定可能である。
【0066】
本実施形態では、食材分類ごとに、その食材分類に属する食材を登録したユーザ数(またはその食材が登録された回数)が多い順に並べたときの「順位」が対応付けられている。例えば
図11では、左側の食材ほど順位が高いことを意味する。
【0067】
なお、
図11に示す食材候補リストデータDKは、「すべての貯蔵室11」に対応する食材候補リストデータDKであり、
図5に示す食材候補リストの「すべて」に対応する列に含まれる複数種の食材を、食材分類ごとに集約して順位で並べたものである。なお、表示制御部320は、冷蔵室11A、野菜室11B、冷凍室11F、その他の保管場所、買い物リストの各々についても、それらに対応する個別の食材候補リストデータDKを生成する。例えば、冷蔵室11Aに対応する食材候補リストデータDKは、
図5に示す食材候補リストの「冷蔵室」に対応する列に含まれる複数種の食材を、食材分類ごとに集約して順位で並べたものである。野菜室11B、冷凍室11F、その他の保管場所、買い物リストの各々についても同様である。
【0068】
図12は、食材候補の表示ページの画面S5を示す。
図12に示す画面S5は、
図7に示す画面S1に対してすべての貯蔵室11を指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD1がユーザU1によってタップされた場合)に表示されるものである。
図12に示すように、画面S5は、テキスト表示枠Tと、複数の食材候補表示Kと、決定ボタンDを含む。表示制御部320は、すべての貯蔵室11に対応して生成した食材候補リストデータDKに基づいて、複数の食材候補表示Kを表示画面301aに表示する。
【0069】
本実施形態では、表示制御部320は、食材候補表示Kを表示させる場合、複数の食材分類を表示画面301aに表示し、複数の食材候補表示Kを食材分類ごとに集約して表示させる(すなわち食材分類ごとに分けて表示する)。表示制御部320は、複数の食材候補表示Kを、例えば、「肉類」、「魚類」、「野菜」といった食材分類ごとにカテゴライズして表示画面301aに表示する。
【0070】
表示制御部320は、「食材分類」ごとに、複数の「食材名」を示す食材候補表示Kを、表示画面301aに表示する。例えば、
図11の例では、画面S4は、複数の食材分類表示Bとして、例えば、「卵・乳製品」、「肉類」、「野菜」、「くだもの」、「魚類」、「ごはん・パン類・麺類」、「まめ・大豆加工品」を含む。
【0071】
また、画面S5は、「卵・乳製品」である食材分類に対応して表示された「卵」、「牛乳」、「ヨーグルト」の食材候補表示Kを含む。画面S5は、「肉類」である食材分類に対応して表示された「牛肉」、「鶏肉」、「豚肉」の食材候補表示Kを含む。画面S5は、「野菜」である食材分類に対応して表示された「白菜」、「キャベツ」、「大根」、「にんじん」、「じゃがいも」、「ほうれん草」、「ピーマン」、「トマト」、「キュウリ」の食材候補表示Kを含む。また、画面S5は、「くだもの」である食材分類に対応して表示された、「バナナ」、「りんご」、「ぶどう」の食材候補表示Kを含む。また、画面S5は、「魚類」である食材分類に対応して表示された「鮭」、「さんま」、「さば」の食材候補表示Kを含む。画面S5は、「ごはん・パン類・麺類」である食材分類に対応して表示された「ごはん」、「食パン」、「パスタ」の食材候補表示Kを含む。また、画面S5は、「豆・大豆加工品」である食材分類に対応して表示された「納豆」、「豆腐」の食材候補表示Kを含む。ここで、食材候補表示Kは、食材の種類を示す絵表示(いわゆるアイコン)で行ってもよく、リスト形式で「食材名」をテキスト表示するようにしてもよい。
【0072】
このようにして、表示制御部320は、冷蔵庫100に収容されている食材の食材リストおよび買物リストに登録するための、選択候補の食材を示す食材候補表示Kを表示画面301aに表示させる。表示制御部320は、各「食材分類」ごとに表示する複数の食材候補表示ごとの表示順序を、ユーザUの利用習慣を示す情報に基づいて決定する。表示制御部320は、サーバ200の食材候補DB291から取得した情報に基づいて、各「食材分類」に含まれる複数の「食材名」の「順位」に基づいて、食材分類表示Bごとに、複数の食材候補表示Kを、「順位」が高い順に整列させて表示する。
【0073】
ここで、食材分類表示Bごとに、複数の食材候補表示Kを整列させるための「順位」は、上記したように、複数のユーザUによる各食材の登録回数に基づくものであってもよいし、各食材を登録したユーザ数であってもよい。また、食材分類表示Bごとに、複数の食材候補表示Kを整列させるための「順位」は、その冷蔵庫100を利用するユーザU1自身による、各食材の登録回数に基づいてもよい。このようにして、表示制御部320は、所定条件が満たされる場合、1人以上の他のユーザUの利用習慣を示す情報を用いずに、表示画面301aに表示させる食材候補表示Kを決定する。
【0074】
また、表示制御部320は、ユーザU1による食材の登録操作に際して、所定条件が満たされる場合、他のユーザU2の利用習慣を示す情報を用いずに、または他のユーザU2の利用習慣よりも登録操作を行うユーザU1の利用習慣に大きな重みを持たせた情報に基づき、表示画面301aに表示させる食材候補表示Kを決定してもよい。「所定条件」は、例えば、ユーザU1による食材の登録に関する過去データの蓄積量が閾値以上であること、または、他のユーザU2の情報を用いない(またはユーザU2の情報の重み付けを低くする)ことがユーザU1によって指定された場合などである。
【0075】
また、冷蔵庫100に収容される食材の種類は、季節、時期、日付等の時期によって変動しうる。例えば「野菜」は、季節により、収穫できる品種が変動する。また、例えば、「秋」には、茸類、さんまなどがユーザUにより購入されることがある。例えば、「冬」には、鍋料理に用いられる食材がユーザUに購入されることがある。例えば、「正月」には、「かまぼこ」など、おせち料理に用いられる食材がユーザU1に購入されることがある。そこで、表示制御部320は、サーバ200の食材候補DB291から取得した情報に基づいて、前年以前の同時期の、ユーザUの利用習慣を示す情報から、画面301aに表示させる食材候補表示を決定する。つまり、表示制御部320は、例えば、前年以前の、同じ季節、同じ月、同じ週、または同じ日のいずれか一つにおける、ユーザUの利用習慣を示す情報から「順位」の高い複数の食材候補表示Kを、表示画面301aに表示する。
【0076】
表示制御部320は、食材分類表示Bごとに、表示画面301aに表示する食材候補表示Kの数を異ならせてもよい。また、表示制御部320は、例えば、ユーザUに関連する情報として端末装置300に登録された、ユーザUの居住地域、年齢、ユーザUの同居人数、ユーザUの家族構成などに応じてサーバ200から取得した食材候補DB291に基づいて、表示画面301aに表示する食材候補表示Kを異ならせてもよい。
【0077】
<5.6 貯蔵室の種類ごとの食材候補の表示>
本実施形態では、表示制御部320は、冷蔵庫100の貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す情報(貯蔵室利用習慣情報)に基づき、表示画面301aに表示させる食材候補表示Kを決定する(選択する)。以下、この内容について詳しく説明する。
【0078】
本実施形態では、冷蔵庫100は、例えば、第1貯蔵室と、第2貯蔵室と、を含んでいる。ここで、第1貯蔵室は、冷蔵室11A、野菜室11B、冷凍室11Fのうち任意の1つであり、第2貯蔵室は、冷蔵室11A、野菜室11B、冷凍室11Fのうち別の任意の1つである。表示制御部320は、第1貯蔵室に関連して表示される食材候補表示Kとして、第1貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kを表示させる。表示制御部320は、第1貯蔵室とは異なる第2貯蔵室に関連して表示される食材候補表示Kとして、第2貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kを表示させる。「第1貯蔵室に関連して表示される食材候補表示K」とは、収容先として第1貯蔵室が選択された場合に表示される食材候補表示Kであってもよい。「第2貯蔵室に関連して表示される食材候補表示K」とは、収容先として第2貯蔵室が選択された場合に表示される食材候補表示Kであってもよい。なお、表示制御部320は、第1貯蔵室、第2貯蔵室の各々に関連する食材候補表示Kを、画面上に表示するようにしてもよい。
【0079】
<5.7 第1貯蔵室における食材候補の表示ページ>
表示制御部320は、食材の選択よりも先に第1貯蔵室が収容先として選択された場合、第1貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kを、表示画面301aに表示させる。また、食材の選択よりも先に第1貯蔵室が収容先として選択された場合、表示制御部320は、第1貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たさない食材については食材候補表示Kを表示画面301aに表示させることを抑制する。例えば、表示制御部320は、食材の選択よりも先に、
図7の画面S2において、第1貯蔵室として、例えば冷蔵室11Aが、食材の収容先として選択された場合、冷蔵室11Aに収容される頻度が、所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kのみを表示画面301aに表示する。表示制御部320は、食材候補DB291から取得した情報において、「順位」が予め設定された上位から所定番目までの食材を、冷蔵室11Aに収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材として選択し、「順位」が所定番目より低い食材を、第1貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たさない食材とする。そして、表示制御部320は、「順位」が予め設定された上位から所定番目までの食材の食材候補表示Kのみを表示画面301a表示し、所定番目よりも低い食材の食材候補表示Kを表示画面301a表示しない。一例では、表示制御部320は、第1貯蔵室として、例えば冷蔵室11Aが選択された場合に、以下のように食材候補表示Kを表示する。
【0080】
図13は、冷蔵室11Aに関する食材候補の表示ページの画面S6を示す。
図13に示す画面S6は、食材の選択よりも先に、例えば、
図7に示す画面S1において、冷蔵室11Aを指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD2がユーザU1によってタップされた場合)に表示されるものである。表示制御部320は、サーバ200から取得した、食材候補DB291に含まれる情報に基づいて、「貯蔵室」として「冷蔵室」が対応付けられた食材名を抽出し、上記と同様にして「冷蔵室」における食材候補リストデータDKを生成する。すなわち、表示制御部320は、
図5に示す食材候補リストの「冷蔵室」に対応する列に含まれる複数種の食材を、食材分類ごとに集約して順位で並べることで、「冷蔵室」に対応する食材候補リストデータDKを生成する。
【0081】
図13に示すように、画面S6は、画面S5と同様、テキスト表示枠Tと、複数の食材候補表示Kと、決定ボタンDを含む。表示制御部320は、冷蔵室11Aに対する複数の食材候補表示Kを、「食材分類」ごとに分けて表示させる。
【0082】
表示制御部320は、第1貯蔵室(例えば冷蔵室11A)に対する食材候補表示Kを表示させる場合、複数の食材分類を表示画面301aに表示し、複数の食材候補表示Kを食材分類ごとに集約して表示させる。この場合、表示制御部320は、第1貯蔵室(例えば冷蔵室11A)に応じた食材分類の食材候補表示Kを表示させる。表示制御部320は、複数の「食材分類」のうち、「冷蔵室」に対応する食材候補リストデータDKのなかで順位が高い「食材分類」を表示画面301aに表示させるとともに、順位が低い「食材分類」は表示画面301aに表示させることを抑制する。ここで、「食材分類の順位」とは、例えば、各食材分類に属する食材の数であって、「冷蔵室」に対応する食材候補リストデータDKのなかで予め設定された上位から所定番目までに入る食材の数である。また、画面S6中で、複数の食材分類は、食材分類の順位が高い順に上から表示させる。なお、複数の食材分類の並び順は、貯蔵室11ごとに予め定められていてもよい。この場合、画面S6では、「冷蔵室」に対応して予め設定された並び順で複数の食材分類が表示される。
【0083】
表示制御部320は、「食材分類」ごとに、複数の「食材名」を示す食材候補表示Kを、表示画面301aに表示する。例えば、
図13の例では、画面S6は、複数の食材分類表示Bとして、例えば、「卵・乳製品」、「肉類」、「魚類」、「野菜」、「豆・大豆加工品」を含む。
図13の例では、「卵・乳製品」の食材分類表示Bが、最も順位の高い「食材分類」である。
【0084】
また、画面S6は、「卵・乳製品」として、「卵」、「牛乳」、「ヨーグルト」の食材候補表示Kを含む。画面S6は、「肉類」として「牛肉」、「豚肉」、「鶏肉」、「合びき肉」、「食肉加工品」、「その他」の食材候補表示Kを含む。また、画面S6は、「魚類」として、「鮭」、「さんま」、「さば」、「鯛」、「その他魚介類」の食材候補表示Kを含む。画面S6は、「野菜」として、「白菜」、「キャベツ」、「大根」、「にんじん」、「じゃがいも」、「ほうれん草」、「ピーマン」、「トマト」、「キュウリ」の食材候補表示Kを含む。
【0085】
このようにして、表示制御部320は、冷蔵室11Aに収容されている食材の食材リストおよび買物リストに登録するための、選択候補の食材を示す食材候補表示Kを表示画面301aに表示させる。表示制御部320は、各「食材分類」毎に表示する複数の食材候補表示Kの表示順序を、貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す貯蔵室利用習慣情報に基づいて決定する。表示制御部320は、サーバ200の食材候補DB291から取得した情報に基づいて、各「食材分類」に含まれる複数の「食材名」の「順位」に基づいて、食材分類表示B毎に、複数の食材候補表示Kを、「順位」が高い順に整列させて表示する。
【0086】
<5.8 第2貯蔵室における食材候補の表示ページ>
表示制御部320は、食材の選択よりも先に第2貯蔵室が収容先として選択された場合、第2貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kを、表示画面301aに表示させる。また、食材の選択よりも先に第2貯蔵室が収容先として選択された場合、表示制御部320は、第2貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たさない食材については食材候補表示Kを表示画面301aに表示させることを抑制する。例えば、表示制御部320は、食材の選択よりも先に、
図7の画面S2において、第2貯蔵室として、例えば野菜室11Bが、食材の収容先として選択された場合、野菜室11Bに収容される頻度が、所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kのみを表示画面301aに表示する。表示制御部320は、食材候補DB291から取得した情報において、「順位」が予め設定された上位から所定番目までの食材を、野菜室11Bに収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材として選択し、「順位」が所定番目より低い食材を、第2貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たさない食材とする。そして、表示制御部320は、「順位」が予め設定された上位から所定番目までの食材の食材候補表示Kのみを表示画面301aに表示し、所定番目よりも低い食材の食材候補表示を表示画面301aには表示しない。一例では、表示制御部320は、第2貯蔵室として、例えば野菜室11Bが選択された場合に、以下のように食材候補表示Kを表示する。
【0087】
図14は、野菜室11Bに関する食材候補の表示ページの画面S7を示す。
図14に示す画面S7は、食材の選択よりも先に、例えば、
図7に示す画面S1において、野菜室11Bを指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD3がユーザU1によってタップされた場合)に表示されるものである。表示制御部320は、サーバ200から取得した、食材候補DB291に含まれる情報に基づいて、「貯蔵室」として「野菜室」が対応付けられた食材名を抽出し、上記と同様にして「野菜室」における食材候補リストデータDKを生成する。すなわち、表示制御部320は、
図5に示す食材候補リストの「野菜室」に対応する列に含まれる複数種の食材を、食材分類ごとに集約して順位で並べることで、「野菜室」に対応する食材候補リストデータDKを生成する。
【0088】
図14に示すように、画面S7は、画面S5と同様、テキスト表示枠Tと、複数の食材候補表示Kと、決定ボタンDを含む。表示制御部320は、野菜室11Bに対する複数の食材候補表示Kを、「食材分類」ごとに分けて表示させる。
【0089】
表示制御部320は、第2貯蔵室(例えば野菜室11B)に対する食材候補表示Kを表示させる場合、複数の食材分類を表示画面301aに表示し、複数の食材候補表示Kを食材分類ごとに集約して表示させる。この場合、表示制御部320は、第2貯蔵室(例えば野菜室11B)に応じた食材分類の食材候補表示Kを表示させる。表示制御部320は、複数の「食材分類」のうち、「野菜室」に対応する食材候補リストデータDKのなかで順位が高い「食材分類」を表示画面301aに表示させるとともに、順位が低い「食材分類」は表示画面301aに表示させることを抑制する。
【0090】
表示制御部320は、「食材分類」ごとに、複数の「食材名」を示す食材候補表示Kを、表示画面301aに表示する。例えば、
図14の例では、画面S7は、複数の食材分類表示Bとして、例えば、「野菜」、「肉類」、「魚類」を含む。
図14の例では、「野菜」の食材分類表示Bが、「野菜室」において最も順位の高い「食材分類」である。
【0091】
また、画面S7は、「野菜」として、「白菜」、「キャベツ」、「大根」、「にんじん」、「玉ねぎ」、「トマト」、「ピーマン」、「じゃがいも」、「ほうれん草」、「レタス」、「しめじ」、「ブロッコリー」、「ねぎ」、「その他野菜」の食材候補表示Kを含む。これ以外に、画面S7は、「肉類」として「牛肉」、「豚肉」、「鶏肉」、「合びき肉」、「食肉加工品」、「その他」の食材候補表示Kを含む。また、画面S7は、「魚類」として、「鮭」、「さんま」、「さば」、「鯛」、「その他魚介類」の食材候補表示Kを含む。
【0092】
このようにして、表示制御部320は、野菜室11Bに収容されている食材の食材リストおよび買物リストに登録するための、選択候補の食材を示す食材候補表示Kを表示画面301aに表示させる。この場合も、表示制御部320は、各「食材分類」ごとに表示する複数の食材候補表示Kの表示順序を、貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す貯蔵室利用習慣情報に基づいて決定する。表示制御部320は、サーバ200の食材候補DB291から取得した情報に基づいて、各「食材分類」に含まれる複数の「食材名」の「順位」に基づいて、食材分類表示B毎に、複数の食材候補表示Kを、「順位」が高い順に整列させて表示する。
【0093】
ここで、
図13、
図14に示したような、貯蔵室毎の食材候補の表示ページにおいては、画面S6、S7中に表示した複数の食材候補表示Kのうち、登録頻度(順位)が高いものについては、例えば、「No.1」、「No.2」といったラベルLBを付記するようにしてもよい。このようなラベルLBを付すことで、ユーザUは、登録頻度が高い食材候補表示Kを容易に認識できる。なお、ラベルLBは、「No.1」、「No.2」といったものに限らず、他のマークなどであってもよいし、登録頻度が高い食材候補表示Kの表示色を、他の食材候補表示Kと異ならせるなどしてもよい。
【0094】
図15は、食材候補の表示ページの画面の他の例を示す。
図15に示す画面S8は、例えば、
図13に示した画面S6の表示内容に加えて、食材候補DB291に含まれる情報に基づいて、ユーザU1自身による、過去における食材の登録頻度が高い食材の食材候補表示K2を含んでいる。
図15の例において、画面S8は、ユーザU1自身による登録頻度が高い食材の食材候補表示K2を、例えば3個含んでいる。これらの食材候補表示K2は、画面S8において他の「食材分類」よりも上に配置されている。
【0095】
このように、表示制御部320は、食材候補表示Kを表示させる場合、複数の食材分類を表示画面301aに表示し、複数の食材候補表示Kを食材分類ごとに集約して表示させる。そして、表示制御部320は、冷蔵庫100の貯蔵室11ごとに食材分類に関する表示態様を異ならせる。例えば、表示制御部320は、第1貯蔵室が収容先として選択された場合と、第2貯蔵室が収容先として選択された場合とで、収容先となる貯蔵室11の種類に応じて、表示画面301aに表示させる食材分類の種類または食材分類の表示順を異ならせる。例えば、表示制御部320は、
図13に示すように冷蔵室11Aに関する画面S6を表示させる場合、食材分類として「卵・乳製品」を最も上に表示させ、次に、「肉類」、「魚類」、「野菜」、および「豆・大豆加工品」を順に表示させる。一方で、表示制御部320は、
図14に示すように野菜室11Bに関する画面S7を表示させる場合、食材分類として「野菜」を最も上に表示させ、次に、「肉類」、「魚類」、および「野菜」を順に表示させる。この野菜室11Bに関する画面S7では、「卵・乳製品」および「豆・大豆加工品」が表示されない。
【0096】
また、表示制御部320は、第1貯蔵室が収容先として選択された場合と、第2貯蔵室が収容先として選択された場合とで、収容先となる貯蔵室11の種類に応じて、所定の食材分類と関連付けて表示される食材候補表示Kの数を異ならせるようにしてもよい。例えば、表示制御部320は、
図13に示すように冷蔵室11Aに関する画面S6を表示させる場合、食材分類である「野菜」に対応させて9個の食材を表示させる。一方で、表示制御部320は、
図14に示すように野菜室11Bに関する画面S7を表示させる場合、食材分類である「野菜」に対応させて16個の食材を表示させる。
【0097】
なお、上記において、第1貯蔵室として冷蔵室11Aを例示し、第2貯蔵室として野菜室11Bを例示したが、第1貯蔵室は、野菜室11B、又は冷凍室11Fのいずれか一つであってもよく、第2貯蔵室は、冷蔵室11A、野菜室11B、冷凍室11Fのうち、第1貯蔵室とは異なる別の任意の1つであればよい。
【0098】
<5.9 食材リストへの登録ページにおける入力支援部による入力支援>
表示制御部320は、上記したような画面S5~S8において、決定ボタンDに対するユーザU1の操作が受け付けられた場合(決定ボタンDがユーザU1によってタップされた場合)、表示制御部320は、画面S9を、表示画面301aに表示させる。
【0099】
図16は、食材候補を選択した後における、食材リストへの登録ページの画面S9を示す。
図16に示すように、画面S9は、食材候補を選択した後における、食材リストへの登録ページであり、表示制御部320は、食材名枠W1に、画面S5~S8において、ユーザU1が選択した食材候補表示Kに対応する食材名を表示させる。
図16の例では、食材名枠W1に「牛肉」とテキスト表示される。
【0100】
さらに、入力支援部340が、画面S5~S8において、ユーザU1が選択した食材候補表示Kに対応する食材名と、収容先として選択された貯蔵室11の種類とに基づいて、食材分類枠W2に、ユーザU1が選択した食材候補表示Kに対応する食材名に対応付けられた食材分類を自動で入力することで表示させる。入力支援部340が、ユーザU1が選択した食材候補表示Kに対応する食材名に対応付けられた食材分類を、食材候補リストデータDKに基づいて決定する。
図16の例では、食材分類枠W2に「肉類」と自動で入力されてテキスト表示される。
【0101】
ここで、入力支援部340は、収容先として選択された貯蔵室11の種類に基づき、同じ食材であっても食材分類を異ならせて入力することがある。食材候補リストデータDKに登録された情報において、一つの「食材名」に対し、複数の「貯蔵室」の種類が対応付けられていることがある。例えば、「食材名」が「パスタ」である場合、「食材分類」として、「麺類」と、「冷凍食品」とが対応付けられていることがあり得る。つまり、食材候補リストデータDKには、一つの「食材名」に対して、複数種の「食材分類」および「貯蔵室」が対応付けられていることがある。食材候補リストデータDKにおける、「食材名」と、「貯蔵室」との組み合わせは、例えば、食材候補DB291において、その「食材名」と「貯蔵室」との組み合わせで登録された、ユーザUの数を示す情報に基づくようにしてもよい。この場合、ユーザUの利用習慣を示す情報は、登録操作を行うユーザU1とは異なる1人以上の他のユーザU2の貯蔵室11ごとの利用習慣を示す情報を含んでいる。そして、この利用習慣を示す情報は、例えば、各貯蔵室11と各食材との組み合わせに関する情報であって、組み合わせで登録したユーザUの数を示す情報である。なお上記利用習慣を示す情報は、例えば、各貯蔵室11と各食材との組み合わせに関する情報であって、組み合わせで登録された登録回数を示す情報でもよい。
【0102】
そこで、上記のように、
図7に示す画面S1に対して冷凍室11Fを指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD3がユーザU1によってタップされた場合)、入力支援部340は、「食材名:パスタ」の収容先の貯蔵室11として、「冷凍室」が選択されたものとする。さらに入力支援部340は、収容先の貯蔵室11が「冷凍室」であるため、「パスタ」の食材分類を「冷凍食品」に決定する。また、上記のように、
図7に示す画面S1に対して冷蔵室11Aを指定するユーザU1の操作が受け付けられた場合(表示ボックスD2がユーザU1によってタップされた場合)、入力支援部340は、「食材名:パスタ」の収容先の貯蔵室として、「冷蔵室」が選択されたものとする。さらに入力支援部340は、収容先の貯蔵室が「冷蔵室」であるため、「パスタ」の食材分類を「麺類」に決定する。表示制御部320は、このようにして入力支援部340によって決定された「食材分類」を、食材分類枠W2に表示させる。
【0103】
また、画面S9において、表示制御部320は、ユーザU1が食材候補表示Kの選択操作を行った日付を、食材の購入日として設定し、購入日枠W3に表示させる。
図16の例では、購入日枠W3に、「2023/01/25」とテキスト表示される。また、表示制御部320は、「賞味期限」の日付を、賞味期限枠W4に表示させる。さらに、表示制御部320は、登録する食材の「数量」、及び「単位」を、数量枠W5、及び単位枠W6に表示させる。
【0104】
これら、「賞味期限」、「数量」、および「単位」は、ユーザU1が文字入力部302aを用いて入力するようにしてもよい。また、入力支援部340が、「賞味期限」、「数量」、および「単位」の入力を支援するようにしてもよい。この場合、入力支援部340は、食材に関する付加情報の入力を支援する。入力支援部340は、付加情報として、例えば、「賞味期限」、「数量」、および「単位」の入力を支援する。このため、例えば、食材候補DB291には、賞味期限を設定するための賞味期限設定データDS、食材の数量、及び単位を設定するための数量設定データDMが予め登録されている。
【0105】
図17は、賞味期限設定データDSの一例を示す。
図17に示すように、賞味期限設定データDSには、食材分類毎に、「購入日」を基準とした「賞味期限」の長さ(日数)が設定されている。同じ食材分類であっても、収容先の貯蔵室11の種類に応じて、「賞味期限」の長さが変動しうる。例えば、同じ食材分類であっても、冷凍室11Fに収容する場合と、冷蔵室11A、野菜室11Bに収容する場合とでは、「賞味期限」の長さが変動し得る。このため、付加情報は、収容先の貯蔵室11の種類に応じて異なっていてもよい。賞味期限設定データDSには、収容先となる貯蔵室11の種類ごとに、食材分類ごとの「賞味期限」の長さが設定されている。
【0106】
図18は、数量設定データDMの一例を示す。
図18に示すように、数量設定データDMには、「食材名」ごとに、「数量」と「単位」とが対応付けられて設定されている。ここで、「数量」は、例えば、ユーザUの同居人数、ユーザUが過去に登録した「数量」の履歴などに基づいて設定するようにしてもよい。
【0107】
入力支援部340は、このような賞味期限設定データDS、数量設定データDMに基づいて、「賞味期限」、「数量」、および「単位」の入力を支援するようにしてもよい。このような賞味期限設定データDS、数量設定データDMは、定期的に更新されるのが好ましい。賞味期限設定データDS、数量設定データDMは、ユーザUが実際に登録した「賞味期限」、「数量」、「単位」などの情報を順次取り込んで更新していくことで、より、ユーザUに適した入力支援が行える。
【0108】
<5.10 食材リストへの表示ページ>
図19は、冷蔵室11Aの食材リストの画面S10の一例を示す。
図20は、野菜室11Bの食材リストの画面S11を示す。上記のように、「食材名」、「食材分類」、「購入日」、「賞味期限」、「数量」、「単位」などの入力が行われると、表示制御部320は、
図7に示す画面S1に対して指定された貯蔵室11の種類に応じた画面S10(
図19参照)、画面S11(
図20参照)を表示させる。
【0109】
図19の例では、画面S10は、「冷蔵室」に登録された食材を示す食材リストL2を含む。
図20の例では、画面S11は、「野菜室」に登録された食材を示す食材リストL3を含む。表示制御部320は、食材リストL2,L3の各々に、例えば、「食材名」ごとに、「食材分類」、「購入日」、「賞味期限」、「数量」、「単位」を表示させる。表示制御部320は、「食材分類」を、例えばアイコンICにより表示させ、「食材名」、「購入日」、「賞味期限」、「数量」、「単位」をテキスト表示させる。「食材名」、「食材分類」、「購入日」、「賞味期限」、「数量」、「単位」の表示形態は、これに限らず、適宜変更可能である。
【0110】
本実施形態では、表示制御部320は、食材リストの表示ページに関して、貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す貯蔵室利用習慣情報に基づき、貯蔵室11ごとに食材分類に関する表示態様を異ならせる。例えば、表示制御部320は、第1貯蔵室が収容先として選択された場合と、第2貯蔵室が収容先として選択された場合とで、収容先となる貯蔵室11の種類に応じて、表示画面301aに表示させる食材分類の表示順を異ならせる。例えば、表示制御部320は、
図19に示すように冷蔵室11Aに関する食材リストL2を表示させる場合、「冷蔵室」に対応する食材候補リストデータDKのなかで順位が高い「食材分類」を食材リストL2の上の方に表示させるとともに、順位が低い「食材分類」を食材リストL2の下の方に表示させるように、食材リストL2に関する「食材分類」の表示順を決定する。一方で、表示制御部320は、
図20に示すように野菜室11Bに関する食材リストL3を表示させる場合、「野菜室」に対応する食材候補リストデータDKのなかで順位が高い「食材分類」を食材リストL3の上の方に表示させるとともに、順位が低い「食材分類」を食材リストL3の下の方に表示させるように、食材リストL3に関する「食材分類」の表示順を決定する。
【0111】
ユーザUは、食材管理アプリAPを用いることで、上記と同様の手順で、購入すべき食材のリストである買い物リストを作製することもできる。
【0112】
<6.制御の流れ>
図21は、食材管理アプリAPにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図21に示すように、食材管理アプリAPでは、ユーザUが食材の登録処理を開始すると、まず、表示制御部320が、選択候補の食材を示す食材候補表示Kを表示画面301aに表示する(ステップS101)。ステップS101において、食材候補表示Kを表示させるには、表示制御部320は、冷蔵庫100の貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す情報に基づき、表示画面301aに表示させる食材候補表示Kを決定する。
【0113】
次いで、操作受付部330は、食材に関する登録操作として、食材候補表示Kを利用した登録操作を受け付ける(ステップS102)。表示制御部320は、食材に関する登録操作を受け付けると、受け付けた食材を含む、食材リスト、買物リストを生成する(ステップS103)。さらに、操作受付部330は、食材に関する登録操作によって登録された、各食材に関する情報を、ログデータとしてサーバ200に送信する(ステップS104)。
【0114】
サーバ200の情報収集部220は、端末装置300から送信されたログデータを受信する。情報収集部220は、ユーザUが食材管理アプリAPで登録した食材に関する情報であるログデータを、食材候補DB291に登録(蓄積)する。情報解析部230は、食材候補DB291に登録された、一定期間のログ情報に基づいて、食材候補DB291に登録された情報から生成される食材候補リストデータDKを更新する。
【0115】
<7.利点>
上記したような家電関連システム1、情報処理方法によれば、選択候補の食材を示す食材候補表示Kを表示画面301aに表示させる表示制御部320と、食材に関する登録操作として、食材候補表示Kを利用した登録操作を受け付け可能な操作受付部330と、を備え、表示制御部320は、冷蔵庫100の貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す情報に基づき、表示画面301aに表示させる食材候補表示Kを決定する。これにより、冷蔵庫100の貯蔵室11ごとのユーザUの利用習慣を示す情報に基づき、表示画面301aに表示させる食材候補表示Kを決定することで、食材の登録を手入力でさらに省手間となるようにした。したがって、利便性の向上を図ることができる
【0116】
また、冷蔵庫100は、第1貯蔵室と、第2貯蔵室とを含み、表示制御部320は、第1貯蔵室に関連して表示される食材候補表示Kとして、第1貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kを表示させ、第2貯蔵室に関連して表示される食材候補表示Kとして、第2貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kを表示させる。これにより、貯蔵室11ごとの複数の食材が収容される頻度に基づいた食材候補表示Kを用いることで、ユーザUにとって登録頻度の高い食材の登録を容易に行うことができる。
【0117】
表示制御部320は、食材の選択よりも先に第1貯蔵室が収容先として選択された場合、第1貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kを表示させるとともに、第1貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たさない食材については食材候補表示Kを表示させることを抑制し、食材の選択よりも先に第2貯蔵室が収容先として選択された場合、第2貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たす複数の食材の食材候補表示Kを表示させるとともに、第2貯蔵室に収容される頻度が所定条件を満たさない食材については食材候補表示Kを表示させることを抑制する。これにより、限られた画面面積を活用しつつ、貯蔵室11ごとに登録頻度が高い食材候補表示Kを優先的に表示させることで、ユーザU1にとって登録頻度の高い食材の登録を容易に行うことができる。
【0118】
また、表示制御部320は、食材候補表示Kを表示させる場合、複数の食材分類を表示画面301aに表示し、複数の食材候補表示Kを食材分類ごとに集約して表示させるとともに、冷蔵庫100の貯蔵室11ごとに食材分類に関する表示態様を異ならせる。これにより、貯蔵室11ごとに適した食材分類の食材候補表示Kを表示させることができ、より一層、食材の登録を容易に行うことができる。
【0119】
また、冷蔵庫100は、第1貯蔵室と、第2貯蔵室とを含み、表示制御部320は、第1貯蔵室が収容先として選択された場合と、第2貯蔵室が収容先として選択された場合とで、表示画面301aに表示させる食材分類の種類または表示順を異ならせる。これにより、貯蔵室11ごとに、登録頻度の高い食材分類の食材候補表示Kを表示させることができ、より一層、食材の登録を容易に行うことができる。
【0120】
また、冷蔵庫100は、第1貯蔵室と、第2貯蔵室とを含み、表示制御部320は、第1貯蔵室が収容先として選択された場合と、第2貯蔵室が収容先として選択された場合とで、所定の食材分類と関連付けて表示される食材候補表示Kの数を異ならせる。これにより、貯蔵室11ごとに、登録頻度の高い食材候補表示Kを表示させることができ、より一層、食材の登録を容易に行うことができる。
【0121】
また、ユーザUの利用習慣を示す情報を管理する情報管理部240をさらに備え、情報管理部240は、ユーザUの利用習慣を示す情報に、前年以前の同時期のユーザUの利用習慣を示す情報を反映させるように管理対象の情報を所定周期で更新する。これにより、前年以前の同時期に登録した食材を、効率良く登録することができる。
【0122】
また、食材が属する食材分類の入力を支援する入力支援部340をさらに備え、入力支援部340は、食材の名称と、収容先として選択された貯蔵室11の種類とに基づき、食材分類の種類を入力する。これにより、収容先の貯蔵室11の種類に適した食材分類を、容易に入力することができる。
【0123】
別観点で見ると、食材が属する食材分類の入力を支援する入力支援部340をさらに備え、入力支援部340は、収容先として選択された貯蔵室11の種類に基づき、同じ食材であっても食材分類を異ならせて入力する。これにより、収容先の貯蔵室11の種類に適した食材分類を、容易に入力することができる。
【0124】
また、利用習慣を示す情報は、登録操作を行うユーザUとは異なる1人以上の他のユーザUの貯蔵室11ごとの利用習慣を示す情報を含む。これにより、多数のユーザUの利用習慣から、利用習慣を示す情報を得ることで、初めて利用するユーザU1においても、食材の登録を容易に行うことができる。
【0125】
また、利用習慣を示す情報は、各貯蔵室11と各食材との組み合わせに関する情報であって、組み合わせで登録したユーザUの数を示す情報である。これにより、多数のユーザUの利用習慣から、より精度の高い利用習慣を示す情報を得ることできる。
【0126】
また、表示制御部320は、所定条件が満たされる場合、1人以上の他のユーザU2の利用習慣を示す情報を用いずに、または、1人以上の他のユーザU2の利用習慣よりも登録操作を行うユーザU1の利用習慣に大きな重みを持たせた情報に基づき、表示画面301aに表示させる食材候補表示Kを決定する。これにより、場合によっては、個別のユーザU1に応じた利用習慣に基づいて、食材の登録を容易に行うことができる。
【0127】
また、食材に関する付加情報の入力を支援する入力支援部340をさらに備え、付加情報は、食材の数量を示す情報を含む。これにより、食材名を登録に際し、食材の数量も容易に登録することができる。
【0128】
また、入力支援部340は、ユーザUの利用習慣に基づき数量を決定して入力する。これにより、ユーザUごとに登録する数量が異なるような食材であっても、食材の数量を容易に登録することができる。
【0129】
<8.第1変形例>
なお、上記実施形態で示したような構成に、さらに、以下に示すような構成を付加するようにしてもよい。
食材管理アプリAPは、ユーザU1が買い物をした際に受け取るレシート情報を用い、食材の登録を行うようにしてもよい。端末装置300が、食材を販売する店舗側から、電子レシートアプリや、レジアプリによって、購入した食材に関する情報を含むレシート情報RIを可能である場合、情報取得部310は、電子レシートアプリやレジアプリから、レシート情報RIを取得する。また、情報取得部310は、表示画面301aに表示される電子レシートアプリやレジアプリの画面を撮影または録画することで、電子レシートアプリやレジアプリに表示されるレシート情報RIからテキスト抽出し、購入した食材に関する情報を取得するようにしてもよい。
【0130】
図22は、レシート情報RIを利用して、食材の登録を行う画面S12の一例を示す。
図22に示すように、表示制御部320は、取得したレシート情報RIを含む画面S12を、表示画面301aに表示させる。レシート情報RIは、購入した食材に関する情報として、購入した「食材名」、「数量」、「価格」などを含む。
【0131】
図23は、レシート情報RIから取得した情報に基づく、購入食材データリストDRの一例を示す図である。情報取得部310は、レシート情報RIから取得した情報に基づき、購入食材データリストDRを生成する。
図23に示すように、購入食材データリストDRは、レシート情報RIから取得した「商品名」、「数量」を含む。さらに、情報取得部310は、「商品名」に基づいて、サーバ200から取得した食材候補DB291に含まれる情報食材を参照し、「商品名」に対応する「食材名」と、「食材名」に対応付けられた「貯蔵室」、「消費期限」などを取得する。また、情報取得部310は、「食材名」に対応付けられた「食材分類」を取得するようにしてもよい。食材管理アプリAPでは、このようにして取得した「食材名」、「貯蔵室」などから、食材を登録する。
【0132】
<9.第2変形例>
上記実施形態および第1変形例のようにするとともに、食材を登録する際、登録する食材を選定した時点で、ユーザU1に対して登録する食材の確認を依頼してもよい。
【0133】
図24は、登録する食材の確認画面S21の一例を示す。
図24に示すように、表示制御部24は、表示画面301aに、ユーザUに対し、登録する食材の確認を促す画面S21を表示する。画面S21は、登録する食材の情報として、「食材名」、「購入日」、「消費期限」、「数量」などを含む確認リストL21を含む。確認リストL21は、例えば、貯蔵室ごとにカテゴライズして、登録する食材の情報を表示するようにしてもよい。
【0134】
図25は、登録する食材の確認画面S22の一例を示す。
図25に示すように、表示制御部24は、表示画面301aに、ユーザUに対し、登録する食材の確認を促す画面S22を表示する。画面S22は、登録する食材の情報として、冷蔵庫100の各貯蔵室11の配置を模式的に示す絵表示R2を含む。絵表示R2は、冷蔵室11Aを示す絵表示R2a、野菜室11Bを示す絵表示R2b、冷凍室11Fを示す絵表示R2fを含む。絵表示R2a、R2b、R2fには、冷蔵室11A、野菜室11B、冷凍室11Fに収容された「食材分類」に対応したアイコンIFが重ねて表示されるようにしてもよい。これにより、ユーザUは、冷蔵庫100の各貯蔵室11に収納されている食材を、より直感的に把握しやすくなる。
【0135】
図26は、登録する食材の確認画面S23の一例を示す。
図25に示す画面S22において、いずれか一つのアイコンIFがタップされた場合、表示制御部24は、
図26に示すように、例えば、タップされたアイコンIFに対応付けられた「食材分類」の確認リストL22を、表示画面301aにポップアップ表示させるようにしてもよい。
【0136】
図27は、登録する食材の確認画面S24の一例を示す。
図26に示す画面S23に含まれる確認リストL22において、いずれか一つの食材がタップされた場合、表示制御部24は、
図27に示すように、例えば、タップされた食材に対応付けられた詳細情報IXを、表示画面301aにポップアップ表示させるようにしてもよい。詳細情報IXは、例えば、「食材名」、「食材分類」、「購入日」、「賞味期限」、「数量」、「単位」といった情報を含む。この詳細情報IXに表示された情報は、例えば、ユーザUが入力装置302を用いた手入力を行うことで、修正できるようにしてもよい。
【0137】
ここで、
図26、
図27においては、
図25に示す画面S22において、冷蔵室11Aを示す絵表示R2aを選択した場合に表示されるものである。
図25に示す画面S22において、冷蔵室11A以外の、野菜室11Bを示す絵表示R2b、冷凍室を示す絵表示R2fをタップして選択した場合や、野菜室11Bに収納された食材に関する情報を、同様にして表示するようにしてもよい。
【0138】
以上、実施形態およびいくつかの変形例にについて説明した。ただし、実施形態および変形例は、上述した例に限定されない。例えば、上記実施形態および変形例では、食材を収納する貯蔵室を選択した後に、食材の登録を行うようにしたが、これに限られない。貯蔵室の選択は、食材の登録よりも後に行うようにしてもよい。また、食材候補表示Kは、食材の種類を示す絵表示(いわゆるアイコン)で行ってもよい。
【0139】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、情報処理システムは、選択候補の食材を示す食材候補表示を表示画面に表示させる表示制御部と、食材に関する登録操作として、上記食材候補表示を利用した登録操作を受け付け可能な操作受付部と、を備える。上記表示制御部は、冷蔵庫の貯蔵室ごとのユーザの利用習慣を示す情報に基づき、表示画面に表示させる上記食材候補表示を決定する。このような構成によれば、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0140】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0141】
11…貯蔵室、11A…冷蔵室、11B…野菜室、100…冷蔵庫、200…サーバ、240…情報管理部、291…食材候補DB(貯蔵室利用習慣情報)、300…端末装置、301a…301a…表示画面、320…表示制御部、330…操作受付部、340…入力支援部、K…食材候補表示、U,U1,U2…ユーザ。