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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179890
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/822 20060101AFI20241219BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20241219BHJP
   H01L 23/52 20060101ALI20241219BHJP
   H01L 23/48 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H01L27/04 A
H01L27/04 E
H01L25/04 C
H01L23/52 D
H01L23/48 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099186
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】507308902
【氏名又は名称】ルノー エス.ア.エス.
【氏名又は名称原語表記】RENAULT S.A.S.
【住所又は居所原語表記】122-122 bis, avenue du General Leclerc, 92100 Boulogne-Billancourt, France
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】岩▲崎▼ 裕一
(72)【発明者】
【氏名】矢野 新也
(72)【発明者】
【氏名】沼倉 啓一郎
【テーマコード(参考)】
5F038
【Fターム(参考)】
5F038BE07
5F038CA02
5F038CA10
5F038EZ07
5F038EZ20
(57)【要約】
【課題】半導体チップの数が増加しても配線レイアウトが困難にならない半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置100は、基体3と、基体3上に配置された第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2と、基体3上に形成された基体配線4とを備える。第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2にはスイッチング素子がそれぞれ形成されている。第1半導体チップ1は、少なくとも一方がスイッチング素子の制御電極に接続された第1制御パッド11及び第2制御パッド12と、第1制御パッド11と第2制御パッド12とを接続する接続部とを有している。第2半導体チップ2は、スイッチング素子の制御電極に接続された第3制御パッド21を有する。基体配線4は、第1半導体チップ1の第1制御パッド11に接続されている。第1半導体チップ1の第2制御パッド12は、第2半導体チップ2の第3制御パッド21に接続されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体と、
前記基体上に配置された第1半導体チップ及び第2半導体チップと、
前記基体上に形成された基体配線と、
を備える半導体装置であって、
第1半導体チップ及び第2半導体チップにはスイッチング素子がそれぞれ形成され、
前記第1半導体チップは、
その表面に配置され、少なくとも一方が前記スイッチング素子の制御電極に接続された第1制御パッド及び第2制御パッドと、
前記第1制御パッドと前記第2制御パッドとを接続する接続部と、
を有し、
前記第2半導体チップは、その表面に形成され、スイッチング素子の制御電極に接続された第3制御パッドを有し、
前記基体配線は、前記第1半導体チップの前記第1制御パッドに接続され、
前記第1半導体チップの前記第2制御パッドは、前記第2半導体チップの前記第3制御パッドに接続されている、
半導体装置。
【請求項2】
前記第1半導体チップは、
その内部に配置され、スイッチング素子の制御電極に接続された制御配線と、
前記制御配線と前記第1制御パッド及び前記第2制御パッドの少なくとも一方とを接続するインピーダンス調整部と、
を有する請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1半導体チップは、前記表面に形成され、スイッチング素子の一の主電極に接続された第1通電パッドを有し、
前記第1制御パッド及び前記第2制御パッドは、前記表面の法線方向から見て前記第1通電パッドを挟み、且つ前記表面の外周部分に配置されている
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記半導体装置は、前記第1通電パッドに接続された第1リードフレームを備え、
前記第1半導体チップの表面は方形状を成し、
前記第1制御パッド及び前記第2制御パッドは、前記表面の対向する2辺に隣接してそれぞれ配置され、
前記第1リードフレームは、前記2辺とは異なる2辺であって、互いに対向する前記2辺の一方から前記表面の外へ延長されている
請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1半導体チップは、前記表面に形成され、スイッチング素子の他の主電極に接続された第2通電パッドを有し、
前記半導体装置は、前記第2通電パッドに接続された第2リードフレームを備え、
前記第2リードフレームは、前記2辺とは異なる前記表面の対向する2辺の他方から前記表面の外へ延長されている
請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2半導体チップは、その表面に形成され、スイッチング素子の一の主電極に接続された第3通電パッドを有し、
前記第1リードフレームは、前記第1通電パッド及び前記第3通電パッドに接続され、
前記表面の法線方向から見て、前記基体の外縁と前記第1リードフレームが交差する位置から前記第1通電パッドまでの前記第1リードフレームの長さと前記位置から前記第3通電パッドまでの前記第1リードフレームの長さとが同じである
請求項4又は5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1制御パッド及び前記第2制御パッドは、前記第1半導体チップの表面の中心に対して対称な位置に配置されている請求項4に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1制御パッド及び前記第2制御パッドは、前記第1半導体チップの表面の角部に配置されている請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1制御パッド及び前記第2制御パッドは、長方形状を有する前記第1半導体チップの表面の2短辺の中央を結ぶ線上にそれぞれ配置されている請求項7に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記接続部は、前記第1半導体チップの内部において前記第1制御パッドと前記第2制御パッドを接続している請求項1記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1半導体チップ及び前記第2半導体チップは、ワイドバンドギャップ半導体からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、並列に接続された第1パワー半導体素子及び第2パワー半導体素子が有する複数のゲートパッドが、複数のゲート配線部にそれぞれワイヤーボンディングされているパワー半導体モジュールを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-46279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
各チップのゲートパッドの各々がゲート配線部にワイヤーボンディングされている。このため、チップ数の増加に応じてワイヤーボンディングの数が増え、配線レイアウトが困難になる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、半導体チップの数が増加しても配線レイアウトが困難にならない半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、基体と、基体上に配置された第1半導体チップ及び第2半導体チップと、基体上に形成された基体配線とを備える半導体装置である。第1半導体チップ及び第2半導体チップにはスイッチング素子がそれぞれ形成されている。第1半導体チップは、少なくとも一方がスイッチング素子の制御電極に接続された第1制御パッド及び第2制御パッドと、第1制御パッドと第2制御パッドとを接続する接続部とを有している。第2半導体チップは、スイッチング素子の制御電極に接続された第3制御パッドを有する。基体配線は、第1半導体チップの第1制御パッドに接続されている。第1半導体チップの第2制御パッドは、第2半導体チップの第3制御パッドに接続されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、半導体チップの数が増加しても配線レイアウトが困難にならない半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態に係る半導体装置100の構成を示す平面図である。
図2A図2Aは、第1半導体チップ1の内部に配置された接続部14Aを示す平面図である。
図2B図2Bは、図2AのB-B切断線に沿って切断した断面図である。
図3図3は、図1の半導体装置100が備える各半導体チップの内部に形成されたスイッチング素子の制御電極に接続される配線のレイアウトを示す平面図である。
図4図4は、第3実施形態に係る半導体装置101の構成を示す平面図である。
図5図5は、第1半導体チップ1の第1通電パッド13に接続された第1リードフレーム33を説明するための平面図である。
図6図6は、変形例に係る第1半導体チップ1A及び第1半導体チップ1Aに接続されるリードフレーム33、34の具体的な構成を示す平面図である。
図7図7は、第1半導体チップ1A及び第2半導体チップ2Aに接続されるリードフレーム33、34の具体的な構成を示す平面図である。
図8図8は、第1半導体チップ1Bの表面に形成されたパッド51~54のレイアウトを示す平面図である。
図9図9は、第1半導体チップ1Cの表面に形成されたパッド61~64のレイアウトを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を参照して、実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各部の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0010】
また、以下に示す実施形態は、技術的思想を具体化するための装置又は方法を例示するものであって、構成部品の形状、構造、配置などを下記のものに特定するものでない。この実施形態は、特許請求の範囲において種々の変更を加えることができる。
【0011】
(第1実施形態)
図1図2A及び図2Bを参照して、第1実施形態に係る半導体装置100の構成を説明する。図1は、第1実施形態に係る半導体装置100の構成を示す平面図である。半導体装置100は、基体3と、基体3上に配置された複数の半導体チップ1、2と、基体3上に形成された基体配線4とを備える。複数の半導体チップ1、2には、スイッチング素子(図示せず)がそれぞれ形成されている。
【0012】
実施形態では、複数の半導体チップとして、第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2を例示する。半導体装置100は、これに限定されず、第3、第4、・・・の半導体チップを更に備えていてもよい。この場合、第3、第4、・・・の半導体チップの構造は、第1半導体チップ1と同じ構成を備えていればよい。
【0013】
基体3には、セラミック基板などの絶縁基板に、直接、銅などの金属のパターンが張り付けられたDBC(Direct Bonded Copper)基板、その他のセラミック基板、及びプリント基板(PWB:Printed Wiring Board、PCB)が含まれる。
【0014】
基体3の表面には、基体配線4が形成されている。基体配線4は、導電性の部材からなり、第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2の各スイッチング素子へ電気信号を送受信するための配線の1つである。基体配線4は、例えばDBC基板における銅配線パターンからなる。基体3には、基体配線4以外の他の配線が形成されていてもよいが、ここでは図示を省略する。基体配線4はランド部とも呼ばれる場合もある。
【0015】
第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2は、基体3の表面に接合されている。第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2は、はんだ及び金属焼結などの接合方法により基体3の表面に接合されている。半導体装置100が3以上の半導体チップを備える場合、3以上の半導体チップは1次元方向に配列されていてもよいし、2次元方向に配列されていても構わない。図示は省略するが、第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2と接合している基体3の表面と対向する裏面には、第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2から発生した熱を外部へ放出して半導体装置を冷却する冷却器が接合されていてもよい。
【0016】
第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2には、スイッチング素子(図示せず)がそれぞれ形成されている。スイッチング素子には、例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)、MOS型トランジスタ、または高電子移動度トランジスタ(HEMT)などの電力用スイッチング素子である。実施形態において、スイッチング素子の構造及びその製造方法は特に問わず、既知の素子構造及び製造方法を適用することができる。スイッチング素子は、主電流が流れる1対の主電極と、1対の主電極間の導通及び遮断、又は1対の主電極間を流れる電流量などを制御する制御電極とを有する。
【0017】
図2Aは、第1半導体チップ1の内部に配置された接続部14Aを示す平面図である。図2Bは、図2AのB-B切断線に沿って切断した断面図である。図2A及び図2Bにおいて、第1半導体チップ1の基板上に形成されるスイッチング素子、及びスイッチング素子の主電極に接続される配線は図示していない。図1図2A、及び図2Bに示すように、第1半導体チップ1は、その表面に配置された第1制御パッド11及び第2制御パッド12と、第1制御パッド11と第2制御パッド12とを接続する接続部14Aとを有する。第1制御パッド11及び第2制御パッド12の少なくとも一方は、スイッチング素子の制御電極に接続されている(図示せず)。第1制御パッド11及び第2制御パッド12は、それぞれCu(銅)及びAl(アルミニウム)の少なくとも一方を含む金属の薄膜である。
【0018】
図2A及び図2Bに示すように、接続部14Aは、第1半導体チップ1の内部において第1制御パッド11と第2制御パッド12とを接続してもよい。つまり、接続部14Aは第1半導体チップ1の内部に配置されていてもよい。これにより、第1半導体チップ1の表面に形成する各パッド11、12、13の面積を大きく設定することができる。具体的には、接続部14Aは、第1半導体チップ1が有する半導体基板の表面上に積層された配線層内に形成されている。接続部14Aには、積層方向に隣接して形成されたコンタクトプラグ15、16が接続されている。接続部14Aは、コンタクトプラグ15、16を介して、第1制御パッド11と第2制御パッド12とを接続してもよい。コンタクトプラグ15、16の各一端は、第1制御パッド11又は第2制御パッド12に接続されている。コンタクトプラグ15、16の他端の各々は、接続部14Aの両端部に接続されている。接続部14Aは、例えば、不純物が高濃度にドープされた多結晶シリコン又はCu又はAl等の金属からなる配線である。
【0019】
或いは、接続部14Aは、第1半導体チップ1の表面において第1制御パッド11と第2制御パッド12とを接続していてもよい。つまり、接続部14Aは第1半導体チップ1の表面に配置されていてもよい。図2Aに示した、第1制御パッド11、第2制御パッド12及び接続部14Aを纏めた1の平面パターンを有する1のパッドを第1半導体チップ1の表面に形成してもよい。
【0020】
第2半導体チップ2は、第2半導体チップ2の表面に形成された第3制御パッド21を有する。第3制御パッド21は、第2半導体チップ2に形成されたスイッチング素子の制御電極に接続されている。第2半導体チップ2は、第3制御パッド21のみならず、第4制御パッド22を更に有していてもよい。この場合、第3制御パッド21及び第4制御パッド22は、第1制御パッド11と第2制御パッド12を接続する接続部14Aと同様な部材によって、接続されている。
【0021】
図1に示すように、第1半導体チップ1は、第2半導体チップ2よりも、基体配線4に近い基体3上の位置に配置されている。第1制御パッド11は、第2制御パッド12よりも基体配線4に近い第1半導体チップ1上の位置に形成されている。基体配線4は、第1半導体チップ1の第1制御パッド11に配線によって接続されている。これにより、配線の長さを短くできる。基体配線4は、配線の一例として、Au(金)又は金合金のボンディングワイヤ5aによって第1制御パッド11に接続されている。
【0022】
第3制御パッド21は、第4制御パッド22よりも第1半導体チップ1に近い第2半導体チップ2上の位置に形成されている。第2半導体チップの第3制御パッド21は、第1半導体チップ1の第2制御パッド12に配線によって接続されている。これにより、配線の長さを短くできる。例えば、第3制御パッド21は、配線の一例として、Au又は金合金のボンディングワイヤ5bによって第2制御パッド12に接続されている。ボンディングワイヤ5a、5aの代わりに、金属配線が印刷された基体の表面を第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2の表面に押し当て固定することにより、第3制御パッド21と第2制御パッド12を金属配線で接続してもよい。
【0023】
半導体装置100が、第3、第4・・・の半導体チップを備える場合、第2半導体チップ2の第4制御パッド22に対して、第3、第4、・・・の半導体チップが有する制御パッドを、順次接続すればよい。これにより、半導体装置100が備える複数の半導体チップの制御パッドを直列に接続することができる。これにより、複数の半導体チップの制御パッドの各々を、ボンディングワイヤなどで基体配線4に接続する必要が無くなる。半導体チップの数が増加しても、ボンディングワイヤが立体交差しない配線レイアウトが可能となる。
【0024】
図1に示すように、第1制御パッド11及び第2制御パッド12は、第1半導体チップ1の表面の外周部分に配置されていてもよい。これにより、第1半導体チップ1を隣接する基体配線4又は第2半導体チップ2の第3制御パッド21に接続させるボンディングワイヤ5a、ボンディングワイヤ5bの長さを短くすることができ、スイッチング素子に入力される制御信号の遅延を抑制できる。
【0025】
第3制御パッド21及び第4制御パッド22は、第2半導体チップ2の表面の外周部分に配置されていてもよい。これにより、第2半導体チップ2の第3制御パッド21を隣接する第1半導体チップ1の第2制御パッド12に接続させるボンディングワイヤ5bの長さを短くすることができ、スイッチング素子に入力される制御信号の遅延を抑制できる。
【0026】
第1実施形態において、第1半導体チップ1は、第1半導体チップ1の表面に形成された、スイッチング素子の一の主電極に接続された第1通電パッド13を有していてもよい。第1制御パッド11及び第2制御パッド12を、第1半導体チップ1の表面の外周部分に配置することにより、第1通電パッド13の電流容量を大きくすることができる。第2半導体チップ2は、第2半導体チップ2の表面に形成された、スイッチング素子の一の主電極に接続された第3通電パッド23を有していてもよい。第3制御パッド21及び第4制御パッド22を、第2半導体チップ2の表面の外周部分に配置することにより、第3通電パッド23の電流容量を大きくすることができる。
【0027】
第1半導体チップ1の接続部14Aは、第1制御パッド11と第2制御パッド12とを接続している。第1半導体チップ1の第2制御パッド12は第2半導体チップ2の第3制御パッド21に接続されている。よって、第1半導体チップ1の第1制御パッド11を基体配線4に接続すれば、第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2の双方のスイッチング素子の制御電極を、基体配線4に接続することができる。よって、各半導体チップ1、2の制御パッド11、12、21、22の各々を基体配線4にする必要が無くなる。このため、半導体装置100が備える半導体チップの数が増加しても、基体配線4に接続するボンディングワイヤの数は一定であり、配線レイアウトが可能となる。半導体装置100は、半導体チップの数が増加しても、ボンディングワイヤが立体交差しない配線レイアウトが可能となる。第1実施形態は、配線レイアウトが困難にならない半導体装置を提供することができる。
【0028】
図1では、第1制御パッド11と基体配線4との接続箇所は、1か所(1のボンディングワイヤ5a)であるが、複数個所であってもよい。つまり、ボンディングワイヤ5aが複数であってもよい。
【0029】
接続部14Aは、第1半導体チップ1の内部において第1制御パッド11と第2制御パッド12を接続している。これにより、第1半導体チップ1の表面に形成する各パッド11、12、13の面積を大きく設定することができる。
【0030】
第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2は、ワイドバンドギャップ半導体からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。ワイドバンドギャップ半導体には、SiC(炭化ケイ素)、GaN(窒化ガリウム)が含まれる。第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2として、ワイドバンドギャップ半導体を用いることで、スイッチング素子で発生する損失を少なくすることができ、半導体装置100を小型化することができる。
【0031】
(第2実施形態)
第2実施形態では、図3を参照して、各半導体チップに形成されたスイッチング素子の制御電極に接続される制御配線のレイアウト例を説明する。ここでは、第1半導体チップ1を例にとって説明するが、第2半導体チップ2を含む他の半導体チップも同様な構成を有している。
【0032】
第1半導体チップ1は、スイッチング素子の制御電極に接続された制御配線25、19a、19bと、制御配線19a、19bと第1制御パッド11及び第2制御パッド12の少なくとも一方とを接続するインピーダンス調整部17、18とを有する。図3は、第1制御パッド11及び第2制御パッド12の双方がインピーダンス調整部17、18により、第2制御配線19a、19bにそれぞれ接続されている例を示す。
【0033】
制御配線25、19a、19bは、第1制御配線25と、第2制御配線19a、19bとを有する。図示は省略するが、第1半導体チップ1の半導体基板の表面には、スイッチング機能を有する無数の単位セルが形成されている。図3の符号24は、無数の単位セルが形成された活性領域を示す。第1半導体チップ1のスイッチング素子は、この無数の単位セルの集合体である。無数の単位セルの各制御電極は、先ず、Y方向に延長された複数の第1制御配線25に接続されている。そして、複数の第1制御配線25の両端部は、Y方向に直交するX方向に延長された第2制御配線19a、19bにそれぞれ接続されている。インピーダンス調整部17の一端は、第2制御配線19aに接続されている。インピーダンス調整部17の他端は、第1制御パッド11に接続されている。インピーダンス調整部18の一端は、第2制御配線19bに接続されている。インピーダンス調整部18の他端は、第2制御パッド12に接続されている。言い換えれば、第1制御パッド11は、インピーダンス調整部17を介して、第2制御配線19aに接続されている。第2制御パッド12は、インピーダンス調整部18を介して、第2制御配線19bに接続されている。
【0034】
第1半導体チップ1は、第1制御パッド11と第2制御パッド12とを接続する接続部14Bを有する。接続部14Bは、スイッチング素子の活性領域24を除く領域に配置され、活性領域24を迂回して第1制御パッド11と第2制御パッド12とを接続している。接続部14Bは、この点を除き、図2A及び図2Bの接続部14Aと共通している。インピーダンス調整部17、18は、接続部14Bに接触していてもよいし、図2Bに示したコンタクトプラグ15、16に接触していてもよい。第1半導体チップ1は、第2制御配線19aとインピーダンス調整部17との組み合わせ、及び、第2制御配線19bとインピーダンス調整部18との組み合わせのいずれか一方のみを有していてもよい。この場合であっても、第1制御パッド11及び第2制御パッド12をスイッチング素子の制御電極に接続することができる。接続部14B、インピーダンス調整部17、18、第2制御配線19a、19b、及び第1制御配線25は、第1半導体チップ1の多層配線構造における同じ配線層に形成されていてもよいし、異なる配線層に形成されていても構わない。
【0035】
インピーダンス調整部17、18は、第1半導体チップ1の配線層に形成された配線である。インピーダンス調整部17、18は、例えば、接続部14A、14Bと同様に、不純物が高濃度にドープされた多結晶シリコン又はCu又はAl等の金属からなる配線である。配線の材料、不純物濃度、平面形状、幅、及び厚みの少なくとも一つをパラメータとして用いてインピーダンス調整部17、18の抵抗及びリアクタンスを調整する。或いは、抵抗部材など追加部材を挿入することで調整しても構わない。
【0036】
インピーダンス調整部17、18を用いて制御配線と第1制御パッド及び第2制御パッドの少なくとも一方との間のインピーダンスを調整することにより、半導体チップごとに制御配線に流れる電流を調整することができる。例えば、基体配線4から遠い第2半導体チップ2のインピーダンス調整部の容量及び抵抗を、基体配線4から近い第1半導体チップ1よりも小さくすることで、第2半導体チップ2により電流が流れやすくする。これにより、基体配線4に直接接続される第1半導体チップ1と、第1半導体チップ1を介して基体配線4に接続される第2半導体チップとの間の信号到達時間のズレを小さく抑えることができる。換言すれば、基体配線4からの距離に応じた半導体チップ間の信号到達時間のズレを小さく抑えることができる。また、同一チップ内のインピーダンス調整部17とインピーダンス調整部18のインピーダンスを調整することにより、同一チップ内の単位セル間において、信号到達時間のズレを小さく抑えることができる。例えば、基体配線4から制御信号が流れる経路の距離が多い程、インピーダンス調整部のインピーダンスを小さくするように調整すればよい。
【0037】
(第3実施形態)
図4を参照して、第3実施形態に係る半導体装置101の構成を説明する。第1半導体チップ1は、第1制御パッド31及び第2制御パッド32を有する。第1制御パッド31及び第2制御パッド32は、第1半導体チップ1の表面の法線方向から見て第1通電パッド13を挟み、且つ第1半導体チップ1の表面の外周部分に配置されている。これにより、図1の半導体装置101と比べて、第1半導体チップ1の表面に形成された第1通電パッド13の面積を大きくとることができる。よって、第1通電パッド13の電流容量(許容電流)が向上する。第1半導体チップ1の表面の配線レイアウトの自由度が向上する。また、ボンディングワイヤ5a、5bの距離が短くなり、信号遅延を低減することができる。
【0038】
第2半導体チップ2は、第3制御パッド41及び第4制御パッド42を有する。第1制御パッド31及び第2制御パッド32と同様にして、第3制御パッド41及び第4制御パッド42は、第2半導体チップ2の表面の法線方向から見て第3通電パッド23を挟み、且つ第2半導体チップ2の表面の外周部分に配置されている。よって、ボンディングワイヤ5bの距離が短くなり、信号遅延を低減することができる。また、第1半導体チップ1と同様な効果が得られる。
【0039】
第1制御パッド31は、基体配線4に隣接する第1半導体チップ1の一の辺(図4の上辺)に隣接して配置されている。これにより、基体配線4と第1制御パッド31とを接続するボンディングワイヤ5aの長さが短くなる。
【0040】
第2制御パッド32は、第1制御パッド31に対応する第1半導体チップ1の他の辺(図4の下辺)に隣接して配置されている。第3制御パッド41は、第1半導体チップ1の他の辺に隣接する第2半導体チップ2の一の辺(図4の上辺)に隣接して配置されている。これにより、第2制御パッド32と第3制御パッド41とを接続するボンディングワイヤ5bの長さが短くなる。
【0041】
図4に示す半導体装置101において、第1制御パッド31、第2制御パッド32、第3制御パッド41、及び第4制御パッド42の半導体チップの表面上の位置、第1通電パッド13及び第3通電パッド23の平面形状が、図1の半導体装置100と異なる。これらの点を除き、半導体装置101は、半導体装置100と共通している。
【0042】
(第4実施形態)
図5を参照して、第1半導体チップ1の第1通電パッド13に接続された第1リードフレーム33を説明する。第4実施形態に係る半導体装置は、第1半導体チップ1の第1通電パッド13に接続された第1リードフレーム33を更に備える。第1リードフレーム33には、スイッチング素子の主電流が流れる。第1リードフレーム33は、例えばCu等の熱導電率(放熱性)が高い導電性材料からなる。第1半導体チップ1の表面は方形状を成している。図5はその一例として矩形状を示す。第1半導体チップ1の表面の外形は、4辺1a~1dを有している。第1制御パッド31及び第2制御パッド32は、第1半導体チップ1の表面の対向する2辺1a、1cに隣接してそれぞれ配置されている。その他の図5の第1半導体チップ1の構成は、図4に示した第3の実施形態に係る第1半導体チップ1の構成と同じであり、説明を省略する。
【0043】
第1リードフレーム33は、第1半導体チップ1の2辺1a、1cとは異なる2辺1b、1dであって、互いに対向する2辺1b、1dの一方から、第1半導体チップ1の表面の外へ延長されている。図5の例で、第1リードフレーム33は、第1半導体チップ1の表面の辺1bから第1半導体チップ1の外へ導出されている。しかし、第1リードフレーム33は、第1半導体チップ1の辺1dから第1半導体チップ1の外へ導出されていてもよい。
【0044】
第1リードフレーム33は、第1制御パッド31及び第2制御パッド32が隣接する第1半導体チップ1の辺1a、1cとは異なる辺1bから第1半導体チップ1外に延長されている。これにより、第1リードフレーム33の幅を、第1半導体チップ1の1辺1b全体の長さを基準にして設計することができる。よって、第1リードフレーム33の幅が広がり、第1リードフレーム33の電流容量を大きくすることができる。
【0045】
(変形例)
スイッチング素子が縦型構造を有する場合、半導体基板の表面に一方の主電極が形成され、半導体基板の裏面に他方の主電極が形成される。このため、図1図5に示した例では、半導体チップの表面に、スイッチング素子の一方の主電極に接続された第1通電パッド13のみが形成されていた。これに対し、スイッチング素子が横型構造を有する場合、半導体チップの表面に1対の主電極が形成される。このため、図6に示すように、1対の通電パット13、14がチップ表面に形成され、各通電パット13、14にリードフレームが接続される。変形例は、互いに対向する2辺1b、1dの双方から、リードフレーム33、34を第1半導体チップ1Aの表面の外へ延長することができる。
【0046】
第1半導体チップ1Aは、その表面に形成された通電パット13、14を有する。通電パット13、14は、スイッチング素子の一の主電極に接続された第1通電パッド13と、スイッチング素子の他の主電極に接続された第2通電パッド14を有する。半導体装置100は、第1通電パッド13に接続された第1リードフレーム33と、第2通電パッド14に接続された第2リードフレーム34とを備える。第1リードフレーム33は、制御パッド31、32が配置された互いに対向する2辺1a、1cとは異なる2辺1b、1dの一方(辺1d)から第1半導体チップ1Aの外へ延長されている。第2リードフレーム34は、制御パッド31、32が配置された互いに対向する2辺1a、1cとは異なる2辺1b、1dの他方(辺1b)から第1半導体チップ1Aの外へ延長されている。
【0047】
第2リードフレーム34は、第1制御パッド31及び第2制御パッド32が配置された第1半導体チップ1Aの辺1a、1bとは異なる辺1b、1dから第1半導体チップ1A外に延長される。これにより、第2リードフレーム34の幅は、第1半導体チップ1の1辺1b全体の長さを基準にして設計することができる。よって、第2リードフレーム34の幅が広がり、第2リードフレーム34の電流容量を大きくすることができる。
【0048】
(第5実施形態)
変形例(図6)では、第1半導体チップ1Aに接続されるリードフレーム33、34の構成を説明した。リードフレーム33、34は、第2半導体チップ2Aにも接続される。第5実施形態では、図7を参照して、第1半導体チップ1A及び第2半導体チップ2Aに接続されるリードフレーム33、34の具体的なレイアウトを説明する。
【0049】
図7に示すように、半導体装置102は、基体3と、基体配線4と、第1半導体チップ1Aと、第2半導体チップ2Aと、第1リードフレーム33と、第2リードフレーム34とを備える。第1半導体チップ1Aは、図6に示した第1半導体チップ1Aと同じように、その表面に形成された第1通電パッド13及び第2通電パッド14を有する。第2半導体チップ2Aも、図6に示した第1半導体チップ1Aと同じように、その表面に形成された第3通電パッド43及び第4通電パッド44を有する。第3通電パッド43は、第2半導体チップ2Aに形成されたスイッチング素子の1対の主電極の一方に接続され、第4通電パッド44は、第2半導体チップ2Aに形成されたスイッチング素子の1対の主電極の他方に接続されている。
【0050】
基体3上に配置された第1リードフレーム33及び第2リードフレーム34はそれぞれ2つに分岐している。第1リードフレーム33の2つの分岐先33b、33cは、第1通電パッド13及び第3通電パッド43にそれぞれ接続されている。第2リードフレーム34の2つの分岐先34b、34cは、第2通電パッド14及び第4通電パッド44にそれぞれ接続されている。第1半導体チップ1Aの表面の法線方向から見て、基体3の外縁と第1リードフレーム33が交差する位置33aから第1通電パッド13までの第1リードフレーム33の長さと位置33aから第3通電パッド43までの第1リードフレーム33の長さとが同じである。具体的には、位置33aから分岐先33bまでの第1リードフレーム33の長さと、位置33aから分岐先33cまでの第1リードフレーム33の長さとが等しい。
【0051】
第1半導体チップ1Aの第1通電パッド13に接続される第1リードフレーム33の長さと、第2半導体チップ2Aの第3通電パッド43に接続される第1リードフレーム33の長さとが等しい。これにより、第1リードフレーム33の長さに起因する第1半導体チップ1Aと第2半導体チップ2Aのアンバランスを解消することができる。具体的には、第1リードフレーム33のインダクタンスを揃えることができる。第1半導体チップ1Aの第2通電パッド14に接続される第2リードフレーム34の長さと、第2半導体チップ2Aの第4通電パッド44に接続される第2リードフレーム34の長さとを等しくしてもよい。具体的には、位置34aから分岐先34bまでの第2リードフレーム34の長さと、位置34aから分岐先34cまでの第2リードフレーム34の長さとが等しくしてもよい。図7では、第1リードフレーム33及び第2リードフレーム34を同じ方向(図7の上方向)へ取り出しているが、第1リードフレーム33及び第2リードフレーム34を異なる方向へ取り出してもよい。
【0052】
(第6実施形態)
第6実施形態では、図8を参照して、第1半導体チップ1Bの表面に形成されたパッド51~54のレイアウト例を説明する。第1半導体チップ1Bは、その表面に形成された、第1制御パッド51、第2制御パッド52、第1通電パッド53、及び第2通電パッド54を有する。
【0053】
第1制御パッド51と第2制御パッド52は、第1半導体チップ1Bの内部に形成された接続部(図示せず)により接続されている。第1制御パッド51及び第2制御パッド52の少なくとも一方は、第1半導体チップ1Bに形成されたスイッチング素子の制御電極に接続している。第1通電パッド53は、スイッチング素子の1対の主電極の一方に接続され、第2通電パッド54は、スイッチング素子の1対の主電極の他方に接続されている。
【0054】
第1制御パッド51及び第2制御パッド52は、第1半導体チップ1Bの表面の中心に対して対称な位置に配置されている。これにより、通電パッド53、54の面積を広くすることができる。また、通電パッド53、54に接続されるリードフレームのレイアウトの自由度が向上する。
【0055】
図8に示す例では、第1半導体チップ1Bの表面は長方形状を有している。第1制御パッド51及び第2制御パッド52は、第1半導体チップ1Bの表面の対向する角部に配置されている。第1制御パッド51は、第1半導体チップ1Bの左上の角部に配置されている。第2制御パッド52は、第1半導体チップ1Bの右下の角部に配置されている。通電パッド53、54は、第1半導体チップ1Bの表面の1対の長辺にそってそれぞれ配置されている。通電パッド53、54に接続されるリードフレームの幅を、図6及び図7に示す例に比べて、更に広げることができる。
【0056】
なお、第6実施形態において、第1制御パッド51及び第2制御パッド52を接続する接続部は、スイッチング素子の活性領域24(図3参照)を除く領域に形成すればよい。図9に示す第1制御パッド61及び第2制御パッド62においても、同様である。
【0057】
(第7実施形態)
図8では、第1制御パッド51及び制御パッド52を、対向する角部に配置する例を示した。しかし、制御パッド51、52は、第1半導体チップ1Bの表面の中心に対して対称な位置にあればよく、例えば、図9に示すように、チップ表面の対向する2辺1a、1cの中央に配置されていてもよい。
【0058】
図9に示すように、第1半導体チップ1Cは、その表面に形成された、第1制御パッド61、第2制御パッド62、第1通電パッド63、及び第2通電パッド64を有する。第1制御パッド61及び第2制御パッド62は、長方形状を有する第1半導体チップ1Cの表面の2短辺1a、1cの中央を結ぶ線上にそれぞれ配置されていてもよい。第1制御パッド61及び第2制御パッド62の位置は、2短辺1a、1cの中央を結ぶ線上であればよく、第1半導体チップ1B表面の端部でなくてもよい。第2半導体チップも、第1半導体チップ1Cと同様なパッド61~64のレイアウトを有していてもよい(図示せず)。第1半導体チップ1Cと第2半導体チップとを互いの短辺同士が隣接するように基体上に同列に配置する。これにより、図8のレイアウト例と比べて、第2半導体チップの第3制御パッドと第1半導体チップ1Cの第2制御パッド62との距離、つまり第3制御パッドと第2制御パッド62とを接続するボンディングワイヤの長さを短くすることができる。また、図8と同様に、チップ表面の1対の長辺に沿って第1通電パッド63及び第2通電パッド64を配置できる。通電パッド63、64に接続されるリードフレームの幅を大きく設定することができる。第2半導体チップは、第1半導体チップ1Cと同じパッドのレイアウト構造を有する。これにより、チップ同士の配線レイアウトがシンプルになり、通電パッド63、64の取り出し方向の幅を確保できるので、主電流を低抵抗に外部に取り出すことができる。
【符号の説明】
【0059】
1、1A、1B、1C 第1半導体チップ
2 、2A 第2半導体チップ
3 基体
4 基体配線
5a、5b ボンディングワイヤ
11 第1制御パッド
12 第2制御パッド
13、53、63 第1通電パッド
14、54、64 第2通電パッド
14A、14B 接続部
17、18 インピーダンス調整部
19a 第2制御配線
19b 第2制御配線
21、41 第3制御パッド
23、43 第3通電パッド
25 第1制御配線
31、51、61 第1制御パッド
32、52、62 第2制御パッド
33 第1リードフレーム
34 第2リードフレーム
34a 位置
42 第4制御パッド
44 第4通電パッド
100~102 半導体装置
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9